高校英語UG会 三島・裾野・御殿場

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those present (出席者)
those present (出席者)
2016年7月7日(木) 裾野市民文化センターにて 「東山湖のアオサギ」
 いつものサイクリングで「東山湖」に行ったら、土手の「桜並木」の根元に今はアジサイが白、紫、ピンクと色とりどりに美しく飾っていた。きょうは特にたくさんアオサギが上空を飛び回り湖面に現れる魚をねらっている。隣接する「YMCA東山荘」や「秩父宮公園」の林の樹上にネグラを作って、真下のフィッシング・エリアの東山湖が格好のエサ場になっているらしい。数えてみると40羽も50羽も・・・。

 3年生OHさんは前回「受動態」の文法・作文を勉強した。いつもわりと得意な整序問題だけど、慶応大の「昨日、彼はその学科の責任者となった」が難しかったね。イディオムの be in charge of 〜(〜を担当している)を知っていれば put 人 in charge of 〜 (〜を担当させる)を受動態に変えて He was put in charge of the department. とやればいい。 今日は次の「関係詞」を勉強した。中学でも高校でも「人」なら who、 「もの」なら whichをいれればいい、 と実に短絡的にクイズ形式で教わったけどいよいよ大学受験となったら、それでは通用しないことを身にしみて実感!本当はhe his him を使うべき所に who whose whom、it its it が入るべき代名詞の代わりに which whose which を使う、と教えるべきだったのに。 この夏休みに「関係詞」を勉強し直そう。志望校の過去問も3度はやり返して欲しい。
 2年生SEさんは前回「動名詞」の語句整序問題をやってみた。「日本語」がついているから易しそうにみえるが入試問題となるとなかなか大変だ。特にイディオムをたくさん覚えておかないといけない。「〜のかわりに」 instead of –ing 、「〜の埋め合わせをする」 make up for –ing 、「〜する目的で」 with a view to –ing など、どれも「動名詞」が後にくる大切な慣用句だ。今日は「助動詞+完了形」の他の3種類を整理してから、もうひとつshould 、ought to や needn’t の後に完了形が来る場合を勉強した。「〜すべきだったのに」とか「〜する必要なかったのに」のように「話者の非難・後悔の念」を表現するものだ。整序問題は「関係詞」を勉強した。 難しかったのは、「出席した人たちはみな討論に参加しました。」で、All those who were present took part in the discussion. と書く。 those whoはpeople who の意味でよく使うよ。「関係詞」と be 動詞を省略して those present でもOK。
 MIさんは期末試験期間でお休みした。 尾上

(追記)裾野市はオーストラリア南東部の「フランクストン市」と姉妹都市で、「中高生の留学」や両市民の交換交流など、市民のボランティア中心に長年とてもよい友好関係が活発に続いている。そのおかげで20年前に静岡県吹奏楽連盟の「海外遠征」の時、合同演奏とホームステイで県内103名の高校生がフランクストン市民の家庭にお世話になった。裾野市の生徒は4人しかいなかったけど大歓迎された。私はその準備と交渉で1回、翌年の実施の時に1回訪問したことがある。
 オーストラリアの古都メルボルンから車で南に1時間ほどの海辺の町で、たとえば湘南海岸の「逗子」や「葉山」のような閑静な住宅街だ。人口3万人くらいで裾野市と変わらない小さな町。さらに足を伸ばせば南端の「フィリップ島」で野生の「リトル・ペンギン」を観察できるので有名だ。私は残念ながら一度も観る機会がなかったが。
 オーストラリアでは土地の人はTake this way.(こっちに来て)を 「テイク・ジス・ワイ」なんて言ってるから、慣れるまでに時間がかかったなあ。つづりの-ay-が「エイ」じゃなくて「アイ」なんだね。Have a nice day ! 「ハブ・ア・ナイス・ダイ」。ここは西欧から遠く離れた島国で外国との交流がすくないから古い言語形式が変わらず残ったんだね。最近の日常単語はかなりアメリカ英語の影響が入っているけど発音やスペルは今もイギリス英語に近いそうだ。
 オーストラリアは18世紀末イギリスに植民地化されて本国の流刑の地として機能していた。旧植民地アメリカが1776年に独立してからは囚人を送り込む土地に困っていたから。さらに19世紀中頃に豊かな金鉱が発掘されて英国人の「ゴールドラッシュ」が起こり、人口が急激に増えて急成長した。だからその当時のイギリス英語がそのまま残っているらしい。隣国ニュージーランドと共に今でも「英連邦」に所属するこの国は、「エリザベス女王」の顔がドル紙幣にプリントされているよ。たしか2000年のシドニー・オリンピックでは、本国から任命された「提督」Governorが国を代表して開会宣言をしていたな。
2016/07/07 (Thu) 22:44


as though が as if と同じ
as though が as if と同じ
2016年7月4日(月)三島ゆうゆうホールにて 「芦ノ湖のセッコク」
 もう梅雨が明けたのか、と思わせる真夏の青空だったね。御殿場でも日中32度あったよ。しかし一昨日の箱根は涼しかった。3人の大学時代の仲間と歩いた箱根旧街道「石畳」はよかったなあ。始めは晴れていたのに峠を越えて「芦ノ湖」に下るにつれて霧の中にすっぽりくるまれ、湖岸は強風でしぶきをあげて大荒れで観光船も欠航していた。
 旧街道が最後の「権現坂」を下ってきて「杉並木」と「箱根の関所」に入る前に「興福院」という戦国時代の古刹がある。この本堂のうら庭にまだセッコクが咲いていた。杉並木の高いところに咲いていた花が風で落ちてきたのを和尚さんが拾って梅の木の枝にのせておいたらついたらしい。これもランの仲間で「宿り木」のように木に寄生して養分をもらう花だ・・・。

 3年生NIさんは前回「比較」の入試文法をやったら80%正解だった。整序問題でもうすこしミスがへらせるといいね。「〜にもっと似ている」は more like 〜、「可能性がもっと少ない」は less likely to 〜 となるような比較級にも注意しよう。今日もセンター試験の過去問2001年をやってみた。第3問の「文の配列」がなかなか難しくて、かなりじっくり読まないと解けない。代名詞の this とかthey、it が決めてになることが多いけど。文法は「語句の配列」は1問だけ失敗だった。as though が as if と同じく「まるで〜のように」という接続詞で、SVに仮定法の動詞が必要だ。 ・・・but he spoke as though he knew all about it となる。
 YO君は前回「分詞」の整序問題をやってほぼ正解がだせたね。今日は「過去の習慣」を表す助動詞のused to 〜と would often〜の復習をして、入試問題の和訳もうまくできた。「動名詞」に関する整序問題をやってから「受動態」の英作文をやった。着実に作文力が伸びているね。
 裾野教室のSEさんが期末試験が終わってこちらに参加した。前回のプリントを見ると学校では「分詞構文」の勉強が少なかったらしい。今の内に補っておこうね。近畿大の整序問題で、「シェリーは真夜中まで帰ってこなかったので、両親は心配して彼女を探しにでた。」の後半は分詞構文で表すには前半と同じ主語を用いる必要から、「シェリーが両親を心配させて・・・」と言い換える。〜 , causing her parents to worry and go out のように。使役動詞のように cause 人 to 〜(人に〜させる結果になる)の表現を使うとピッタリだ。今日は難しい「助動詞」をいくつか勉強した。may well V (〜するのも当然だ)と may as well V(〜するほうがいい)の違いを説明したね。asは比較構文に使うからもともとは「同じくらい」という意味だ。
 中学生のNI君は前回、不定詞を使った表現をいくつか勉強して和訳と語句並べ替えをやった。 be surprised to「〜しておどろく」、 be sure to 「きっと〜だと思う」、 be ready to「今にも〜しそうだ」など。今日は「接続詞」に2種類あることを勉強した。「等位接続詞 and、but、or、for、soの5つ。「従位接続詞」that、when、as、ifなどたくさん。 長い英文を分析する基準になるね。
TA君とENさんは期末テスト中のためお休みした。 尾上

(追記)英語や中国語のように、使用人口が多くて長い歴史をもつ言語には様々なバリエーションが生まれる。つまり方言のようなものだね。日本語で「方言」と言えば三島・伊豆の古老たちがつかう「明日は雨ずら」はどうだろう。東北弁の「雨だべ」や千葉の「雨だっぺ」はただダサイだけかな。実はこれらも「雨むずらし」「雨たるべし」という昔「京の都」で使っていた古語の生き残りだ。どうも方言にはその土地のオリジナルはなさそうだ。もとは京都で使った優雅な古語なのだから方言を使うのを恥じる必要はない、ということだね。
 「アホ・バカ分布図」という話しを聞いたことある?25年前、テレビの「朝日放送」がバラエティ番組で大々的に調査したもので、全国の「人をけなすことば」の分布図を作ってみたら「京都」を中心に同心円が描けたのだ。近畿圏が「アホ」。名古屋が「タワケ」。静岡県から関東は「バカ」。東北まで行くと「ホンジナシ」とか更に北は「ホデナス」。これは「本地無し」で正体不明、正気じゃない、ということ。岡山県は近畿圏の「アホ」だけど中国地方を広島・山口まで行くと「バカ」となり、四国や九州地方も関東と同じ「バカ」「バカモノ」というから面白いね。分布図にしてみたら京都を中心に同心円が書けたんだよ。すごい発見だ。
 これは「方言周圏説」という言語学の仮説で民俗学者の柳田国男が自著「蝸牛考」(1930年)で唱えたもの。池の真ん中に小石を投げると「波紋」が同心円状に広がっていくでしょ。同じように「京都の文化」と一体になった「京ことば」は流行すると「口伝えで」都から外に向かう。鎌倉時代の流行語「ホンジナシ」が東北地方で今も生きていた。南北朝時代には「バカ」が生まれて全国に大流行したけどバカは馬鹿ではなくて、中国の故事で「馬家の没落」の話しから生まれた知的な命名だったらしい。
 「アホウ」と「アホ」が一番最近の流行で、江戸時代にはやって近畿一円に広がった。東海道を下ってきていたのだけど、「江戸文化」が強くなって「バカ」に食い止められ、そこで足踏みした状態がいまも続いているんだ。現代はテレビやアニメの影響力が強いから同心円が崩れていくだろうね。「波紋」があっちこっちで生まれている。君はX印を「バツ」という?「ペケ」という?
2016/07/04 (Mon) 23:29


英文法は英語力の基礎
英文法は英語力の基礎
2016年7月3日(日)御殿場市民会館にて 「マトリョーシュカのチョコ」
 梅雨の晴れ間をついて、大学同窓の山仲間と旧街道・石畳を歩いた。箱根のハイキングで一番ポピュラーなコースを今回やっと思いついて実施した。これは江戸時代初期に開通した東海道で、小田原・湯本から巣雲川に沿って急な坂道をいくつも登り「芦ノ湖」に下り更に三島に至る八里30kmのコースだ。光沢のある大きな石をきれいに敷き詰めて排水にも考慮した立派な石畳の道だった。
 寄せ木細工で有名な「畑宿」に車を停めた。江戸から23番目の「一里塚」からハイキングスタート。「七曲坂」をふうふう言いながら登る途中に、昔ながらの「見晴らし茶屋」がある。眼下に小田原の町と海が望めて、流した汗をぬぐうのに格好の休憩所。「十割そば」のうまさを力説する女主人の楽しい話と冷たい「シソ・ジュース」の甘さがうれしかった。「猿滑坂」を登り切るとこんどは「甘酒茶屋」。磯部焼きやおでんに舌鼓をうつ観光客で大賑わい。
 そしていよいよ最後の急坂「お玉坂」を登り切って「展望広場」でお弁当タイムとなった。双子山と駒ヶ岳は残念ながら霧の中。スイス・アルプスの夫婦旅を楽しんできたON君と、モスクワ出張から帰ったばかりのTA君の土産話に花が咲いた。それぞれチョコレートのおみやげも・・・。

 1年生MU君は前回「生きていることば」を和訳した。「中国語のように、一番多くの話者人口がいて歴史が古いということは方言がたくさんあって、お互いに通じなくなるほどだ。」という話。時間不足で冒頭しか訳せなかったけど、期末試験が終わったらじっくり読んでおいてね。規模が小さいけど日本語も使用人口が1億人以上もいるし、2000年くらいの歴史があるから、青森と沖縄ではまったく通じないほどだよね。今日は「句と節」を勉強してから、笑い話「とんだかくれんぼ」を和訳した。さいごのオチまで進まなかったけど。「今度ポストの中に隠れるならおでこに切手を貼ってね。」
 2年生YAさんは前回「和光大」の整序問題が難しかったね。「彼らが食べ物に事欠いているのに、おいしい物を味わっていてもいのだろうか。」は「食べ物が不足しているのに・・」という意味だから while they had little to eat となる。前半は I wonder if I had the right to good food, で「〜の権利があるのかどうか」の意味だ。right and duty (権利と義務)というよ。今日は「独立分詞構文」を勉強してから、次の「動名詞構文」に進んだ。学校でももっと文法の時間を確保してしっかり教えて欲しいなあ、とぼやいていたね。入試問題のプリントを配るばっかりで・・・、と。
 EN君は前回「分詞」の整序問題をやったがかなりむずかしい入試問題ばかりだったね。「やっと試験が終わったので、・・・」は「分詞構文」を使って書くとなると難しいね。 As I saw that the exams are finally over, ・・・ から Seeing that 〜のように主語が自由な「独立分詞構文」で書くように求めているんだね。今日はmay wellとmay as well という難しい助動詞を勉強した。前者は may(〜してもよい)と同じで、「〜するのも当然だ」の意味。後者は比較構文の一部で、後に as 〜が省略されていると考えればいい。You may as well buy some bread at this shop. 「この店でパンを買ったほうがいいよ。」
 大学生のYAさんは前回「大阪大」の英作文をやってみた。「日記は他人に見せない。・・」は We don't let others read our diary. でいいね。使役動詞の let がピッタリだけど let+人+原形 の構文で書こう。今日のTOEIC模試問題は、200問のうちでもいちばんの長文で時間がかかったね。しかしかなり正確に読めていて数カ所だけ紛らわしい問題に引っかかってしまった。今月はTOEFLもTOEICも自分の大学が会場になって受験することになったそうだ。良い結果を期待しています。
 2年のKAさんは明日からの期末テスト対策で欠席した。 尾上

(追記)ふだんなんとなく英語で聞いたりしている発音も細かく言うとさまざまだ。テレビや映画でアメリカ人の発音ばかり聞き慣れていると、時折変わった発音に出会って面食らうことがあるでしょ?中学・高校のALTもいろいろな国の出身者がいて、それぞれ発音が違うようだ。どれも英語なんだろうけど、せめて「センター試験」や「英検」の録音テープに近い発音のできるアメリカ英語の講師に来て欲しいね。
 ネイティブだといってもアジア人やインド人の発音は独特のクセがあるし、イギリス人の発音はちょっと気取った感じで違うよね。オーストラリア人もTake this way. (こちらへどうぞ)を「タイク・ジス・ワイ」と発音するよ。それなら発音がネイティブに近ければALTには日本人の先生でもいいではないか、となる。現実問題、教師は英語の授業を日本語を使わず全部英語でやれ、と最近言われている。でもね、日本人のクセのある英語を聞かされても生徒は当惑するばかりだね。帰国子女の生徒の方がずっと上手にしゃべるばあいがあるよ。
 ALTの採用試験も昔は難関だったらしく、同じアメリカ人でも名門大学を出て少しでも日本文化や教育に関心のある講師はきちんとした言葉遣いで、生徒の指導の仕方にも工夫があった。2年の任期後も日本に残留して「新聞社」などに再就職できる力のある人が多かった。しかし最近は状況がだいぶ変わったらしいね。
 中学・高校で外人講師の採用が始まったのは、1964年の「東京オリンピック」以降のことだ。日本は経済大国になって「貿易黒字」を減らすために「外貨減らし」を求められ、外国から英語講師を雇うことになった。昭和40年代後半には各地区の教育委員会に所属が1人だからALTが来校するのは月に1回くらいだった。
 年を追うごとに次第に増えて、50年後の今では各高校に1人ずつ配置されている。日本国中に中学や高校の数だけ外人講師がいることになるから数万人になる。人数も多いし任期2年だから出入りがはげしく採用のしかたも粗雑になったのかもしれない。レストラン restaurant の綴りが書けないネイティブもいたよ。クオリティが低いよねえ。
2016/07/03 (Sun) 22:56


all the people involved(関係している人々は皆)
all the people involved(関係している人々は皆)
2016年6月30日(木) 裾野市民文化センターにて 「金時茶屋の木札」
 「金時山」の頂上には茶店が2つある。神奈川県側と静岡県側だ。後者の「元祖金時茶屋」を経営するのは御年84才の「金時娘」で今も絣柄のモンペを履いてお下げ髪を結っている。到着すると大きな声で「よくきたねえ!」と呼びかけてくれる。テーブルには「登山者名簿」がいつも用意してあって、回数が重なると太い力強い毛筆で書いた木札を天井に掲げてくれる・・・。

 3年生OHさん、2年生のSEさん共に「期末試験」期間に入りお休みした。今日はMIさんと2人だけなので、学校の英語の授業やALTの話しに花が咲いた。シンガポール人のALTってどうなんだろうね。私は20年前に2回シンガポールを訪問したことがあるけど、中国人の華僑が中心になってマレーシアから独立した国なので、マレーシア人もインド人も大勢いたが白人はほとんど見かけなかった。公用語が英語だから市民はだれでも英語ができる。でもそれは結局シンガポール英語なんだね。アメリカ英語を聞き慣れた私の耳にはすごく違和感があったよ。本家のイギリス英語でもたまに聞くと「ずいぶん気取ったしゃべり方をするなあ・・・」と感ずるくらいだから。
 将来のセンター試験や英検のリスニングに対応するにはそういう米国か、せめて英国のネイティブのALTが望ましいなあ。でも文科省や県教委が毎年数万人のALTを海外からかき集めるから、だんだんレベルが下がってきたのだと思う。わずか2年期限のアルバイトだからね。昔は率の良かった給料も最近はたいしたことないのかな。更にいえば、週に一回50分だけの英会話の授業でスピーキングの力がつくとは誰も思っていないよね。1クラス40人の生徒に1分ずつしゃべらせたらそれで終わりだ。内容の浅い会話を話したり聞いたりするだけでは英会話の授業とはいえないし。本当に英会話をやりたいひとだけが放課後に部活動として勉強したらいいのに。ごく少人数でないと効果ないよね。
 MIさんは前回、「分詞」の整序問題を16題やった。「分詞構文」が使用された難しい入試問題で正解が半分だった。東京理科大の問題で、「幸運なことに、関係している人々は皆、・・・」では all the people involvedとしないといけない。このinvolvedは1語だけど後置して後から修飾するんだ。who wereの省略と考えるといいね。「出席していた人々」をthose present というのと同じだ。the authorities concerned (関係当局)もよく見るよ。今日は「助動詞」のmay well、may as well、used to、wouldなどを勉強した。
 三島教室MA君の答案を添削した。センター試験はほとんど心配なさそうだね。語彙語法はもう一歩だ。「比較構文」ではno less than〜と not less than〜 の違いが高校生の悩みの種。日本語訳だけで覚えると訳が分からないね。ここでは noとnotの違いが大切なんだ。He has no moneyのようにnoは形容詞で直後のmoneyを修飾し「ゼロのお金。」と言っている。一方、He’s not happy. のnotは「副詞」で直後のhappyだけではなくてHe is happy. という「文を否定」しているのだ。つまり It is not that he is happy. ということで、主語を含めて後文全部を否定する。例えば It is no less hot in Japan than in tropical countries. もno lessは「少ないなんてない」から「大いに暑い」ということ。thanはas と同様に「〜と比べて」の意味の接続詞。「〜より」ではないよ。 尾上

(追記)三島教室TA君のプリントを添削していて、発音する際にforにも強い「フォー」と弱い「フォ」があるという話しになった。「〜のために」の意味では強く読んでも、ask forなどのイディオムになると動詞のaskの方が強いから軽くなる。but for〜(〜がなければ)やexcept for〜(〜を除いては)、for all〜(〜があるにもかかわらず)、for ever のようなイディオムでも前後の語が強くfor は弱く発音する。いいペーパー辞書にはきちんと書いてあるから確かめてごらん。しかし、高校の授業では先生もALTも指導してくれないよね。そもそも気づいていないかもしれない。
 昔のセンター試験でも and に「アンド」と「アン」があるし、thatにも「ザット」と「ザ」があって区別させる問題が出た。curry and riceとか ham and eggs、a needle and thread (糸つきの針)はイディオムのようにいつもセットになって発音するから弱い「アン」とか「ン」と発音する。昔はrock 'n‘ roll「ロックンロール」という音楽がはやったくらいだからね。代名詞の「それ、あれ」の thatは強いけど、接続詞や関係詞の that は弱い「ザ」だ。省略しても良いくらいだから。It's seven o'clock now. 「今7時です」は「時計の7」といっている。つまり of the clock の略だ。弱い発音で f が消えたのだ。
2016/06/30 (Thu) 23:50


「直接話法」で生のセリフのように和訳したら
「直接話法」で生のセリフのように和訳したら
2016年6月27日(月)三島ゆうゆうホールにて 「仙石原のイワタバコ」
 昨日の「金時山」では山頂の小屋から少し下ったところにある「秘密の大岩」に行ってみた。5月にはピンクの「コイワザクラ」が岩一面に何百本と咲き乱れたところだ。期待したとおり「イワタバコ」がびっしりと大きなタバコの葉のように直立の岩壁にへばりついていたけど開花にはまだ早かった。この山の麓にある「長安寺」の石垣にはビッシリと白と紫の花が美しく咲いていたのだけど・・・。

 3年生NIさんはセンター試験の過去問をやってみた。前半の第1問から3問までには、発音や会話文など日常の授業にいかに積極的に参加しているかを問われる。語句整序の問題も常に3問出題されて、そのうち1問は難問で平均点をひき下げる問題のようだ。全国平均を120点、60%に調整するのに難問も必要なんだね。Barbara has always been interested in history, so the news that the museum was to close made her very sad. 「バーバラは前からずっと歴史に興味があった。だからその博物館が閉館する予定だというニュースを聞いてとても悲しくなった。」は、同格の that や助動詞の働きをするwas to、無生物主語の文の動詞madeなどに注意が必要だったね。
 TA君は前回、「比較表現」の和訳をやった。早稻田大も電通大もとてもよくできたね。「三重大」だけは「比較表現」にさらに「倒置構文」が絡めてあって難しかった。 Nowhere is the common British respect for living creatures shown more clearly than in the laws for the protection of wild birds. 「英国人がだれでも持っている生物への尊敬心がいちばんはっきり示されている場所は、野鳥保護のための法律の外にない。」否定の副詞Nowhereが強調されて文頭にでたので、 動詞is shown が疑問文のように「倒置」された。見抜くのが難しかったね。今日のセンター試験の過去問は2001年の本試験で、前半3問はほとんど正解だったね。3つの文の配列の問題がはずれて大いに悔しがったね。such や this などの代名詞が前出の単語や語句を受けている所に注目。
 2年生のENさんは前回「動名詞」を目的語にとる動詞を覚えた。宮城教育大の和訳が難しかったね。 Americans enjoy telling stories about men who began humbly as poor factory workers and later, through their own hard work, became owners of the factories. は長い一文だから「動詞」Vに着目してその主語Sを見抜かないといけない。特にbecameの主語はwhoであって、動詞began と接続詞andで並列していることに気づくと良かったね。「始めは貧しい工員としてつつましく暮らしたけど後に自分の努力によってその工場の経営者になったような人々の話をアメリカ人は楽しそうに話す。」
 YO君は「動名詞」の慣用表現を勉強した。 Betty was upset, for she was not used to speaking in front of such a great audience. 「ベティは気が動転した。なぜならそんなおおぜいの人前でしゃべることに慣れていなかったから。」この接続詞 for はほかの and、but、or、so と一緒に「等位接続詞」とおぼえよう。文と文を対等の関係に結ぶ働きだから、「〜なので」と後文が前文を「修飾」してはいけない。
 今日の「法政大」の問題で一部和訳に苦労した。 He suggested they ring the bell and get the nurse to come down and let them in. 「提案した」内容がいわゆる「間接話法」で書いてあるけど、このままの直訳では they が誰なのか不明確だね。「直接話法」で生のセリフのように和訳したらどうだろう。つまり、”Let’s ring the bell and ・・and let us in.”「ベルを鳴らして、ばあやに降りてきてもらって、中にいれてもらおうよ、と彼は提案した。」という言葉が浮かんできたらOKだ。
 中学生のNI君は期末試験の準備でお休みした。 尾上

(追記)厚労省の海外出張でモスクワに行っていたTA君が帰国した。商社マンとして長らく駐在していた時期から18年もたってずいぶん様変わりしたそうだ。フェイスブックに写真入りで「モスクワ感傷旅行」と題して寄稿した。「ソビエト社会主義政権」が瓦解して25年。ロシア正教が復権し、経済が資本主義に転換して人心もすっかり変わって見えたようだ。変革の長所・短所がどんなものか本人から聞いてみたいな。
 私はと言えば、大学でロシア語を学んだのに首都モスクワにも古都サンクトペテルブルグにも行ったことがないので少々悔しい。シベリアには行ったことがあるけどね。学生時代アルバイトで材木買い取りの貨物船に乗り「サハリン」に行ったこと。新婚旅行で横浜港から客船で「ナホトカ」に渡り、シベリアの「ハバロフスク」や「イルクーツク」「バイカル湖」を観光旅行したこと、くらいかな。
 そうそう、何年か前ツアーの「トルコ旅行」で家内とイスタンブールに行った時、たまたま「ロシア航空・アエロフロート」利用だったのでモスクワで乗り継ぎ(トランジット)だった。ところが帰りの便が遅れてモスクワで乗り継ぎできず、翌日の成田行きまで待つことになった。ビザの申請もしていないからトランジットの乗客は空港から外に出られない。近くのホテルに缶詰になることになって、モスクワ郊外の安宿まで移動させられた。おかげでモスクワ市には一泊滞在したことにはなったけどね。
 今週末にはいつもの山仲間の例会「望露会トレッキング」で、TA君に2ヶ月ぶりに会える。箱根の旧街道・石畳を「畑宿」から「箱根の関所」まで歩く計画だ。梅雨の晴れ間を祈ろう。
2016/06/27 (Mon) 23:50


 「ケス・ケス・ING」
 「ケス・ケス・ING」
2016年6月26日(日)御殿場市民会館にて 「犬も山に登る」
 背景の箱根全景は梅雨入り前の2日に「丸岳」から見た最高のパノラマだけど、今日の「金時山」もこれに負けないくらいの「登山日和」。昨日の雨天を避けたグループもいて、絶好の日曜日で山頂は体がぶつかるくらいの大混雑だった。「天下の秀峰」塔の前で記念写真の犬と老人。「ベルちゃんは150回目」のカードを見せて自慢げ。衆目を集めた柴犬は照れて横を向いている。
 小屋に入るなり「金時娘」の妙子さんが「尾上先生、名札の位置を変えたわよ・・・」というから天井を見上げると「150回」の列に並んでいるではないか。「今日でやっと133回。まだまだ先だなあ・・・」と言ったが、「早く達成せよ」との催促らしい。今のペースでは月2回だから来春になりそうだ。ベル君の名前の隣ならよかったな・・・。

 1年生MU君は前回、小話「拝啓コンピューター殿」を和訳してみた。「言葉が話せる,と言っても人間とちがってユーモアを込めるのは無理だし、コンピューターには話し中の間のとりかたが難しいでしょう。」という内容がつかみにくかったね。今日はいよいよ「関係代名詞」 whoやwhichやthatの勉強に入った。中学3年の最後に少し勉強したくらいで高校入試の範囲にもならないからもうすっかり忘れているかもしれない。中学と同様、特に「文法」の時間がない高校では、2学期くらいに教科書の中にちょこっと出るくらいかもしれない。未消化のまますぎて大学入試の頃に慌てる、なんてことにならないように。ここでしっかり勉強しておこう。大事なことは whoは he、she、theyなど「人」を指す代名詞の代わりに使う、ということ。whichは「物」を指す代名詞の it やtheyの代わり。
 2年生YAさんは前回、英作文で「完了形」を勉強した。「・・日本は安全な国だとはもはや言えない。」 We can't say any longer と Japan is a safe country. の2文をつなげればOK.not の位置に 否定語のno longer を使ってもいいね。今日は「分詞構文」を勉強した。やはり「文法」の時間をもうけていない高校なので「習った記憶がない、かな・・」との反応。大学進学をめざすなら,やりくりして「文法」の時間を捻出しないといけないのに・・・・。「ケス・ケス・ING」の書き換えルールを覚え、「後置」の分詞構文、完了形や受動態の場合などを勉強したらすぐにマスターできたようだ。次回以降も分詞構文が続きます。
 EN君は「動名詞」の慣用表現をいくつか勉強した。「筑波大」の和訳では、 For adults who are used to being in control of our lives, this can be very unsettling. で動名詞 being は正解だったが、後半の主語thisが指すものを間違えてしまった。代名詞の it や they は前出の「名詞」(単数か複数かで区別)を受けるが、 this とthatは前述の文や節・句全部を受けるのだ。だから「これ」ではなくて「このこと」とか「こういうこと」と訳した方がいい。ここでは前文の Everything is new and different. (すべてが目新しく異なっているということ。)今日も「動名詞」の慣用表現をいくつか追加した。
 大学生のYAさんは前回の英作文も難しかったね。「自分がなさけなくなる」は I feel discouraged とか I can't take pride in myself がいい。 I'm disappointed that 〜だと「〜にがっかりする」となってしまう。今日のTOEIC模試はいつもより難しかったね。選択肢の英文は少々トリッキーで点を取りにくく作ったように思われた。英文の常で、情報のメインテーマは「第一文にあり」と覚えておきたい。
 2年のKAさんは体調悪くお休みした。 尾上

(追記)アウトドアに行こう、と出発して空を見たら箱根も富士も雲の中。下界のほうが雲から逃げられそうと思って沼津に下り、「大瀬崎」までレイチェルで走ることにした。以前に走った海岸線を「西浦」まで行って「立保」のグラウンドで自転車を組み立てた。県内有数のミカンの産地「西浦」は「達磨山」の斜面にむかってずっと「みかん畑」が広大に広がっている。
 海岸線の9キロはひと汗かくのにちょうどいい。入り江には「駐艇場」と書いた看板があって10艘くらいのヨットが係留してある。その帆柱の向こうに富士山が上半分だけ雲の上に見えている。梅雨時でもこの海岸からは富士山が見えるんだなあ。間近に住む御殿場人には見えない日でも。急な登りはつらいけど、真っ白なホタルブクロが道路脇にあちこちで群生していて美しい。
 大瀬の港に着くとそこでは「スキンダイビング」の教室が大繁盛で、近寄ってみると数10グループの若者たち男女にまじって定年過ぎのようなオジサンたちもウエットスーツを着て楽しんでいた。大瀬神社の手前に「オオカワ」という名前の「海の家」がまだ健在だった。三島市茶町で酒屋を営む私の従兄弟が今もオーナーで、私が20代の頃、働き者の亡き伯父にはよく世話になったなあ。
 「大瀬神社」は急階段の上の立派な建築で、由緒あるものと見受けられた。その「神池」は鯉が群れをなす真水の池で、周遊道をぐるっとレイチェルで回ってみると「アガパンサス」という清楚なうす紫色のユリ科の花に埋もれるような花道になっていた。別名「紫クンシラン」の方が覚えやすいがアフリカ原産の丈夫な花だそうだ。アガペは愛、アントスは花を表すギリシャ語で上品なスッキリした姿がとてもいい。湿気の多い御殿場では無理だけど沼津市内の歩道や個人のお庭にも咲いているよね。

2016/06/26 (Sun) 23:59


happen to〜「私は偶然だと思うんだけど・・」
happen to〜「私は偶然だと思うんだけど・・」
2016年6月23日(木)裾野市民文化センターにて「北岳のキタダケソウ」
 「富士山」の「山開き」は山梨側では7月1日だからあと1週間だね。今週末は南アルプス「北岳」3193mの開山式だ。日本で第2の高峰にまた登ってみたいなあ。山頂直下にあるヒュッテ「肩の小屋」のブログを見た。「今年は雪も少なくてキタダケソウが例年より半月も早く咲いています。」と12日に写真入りで載った。8年前もこれと同じ風景だったなあ・・・。

 3年生OHさんは「受動態」を勉強した。文法・作文は入試問題となると結構むずかしくて、一年生の基本事項だけでは太刀打ちできないね。Who showed the way to the college? の受動態の文は、目的語のThe way to the collegeが主語になり,動詞showedの受身形がwas shownで、「〜によって」が by whomとなるから、 By whom was the way to the college shown? となる。 今日も語彙力の不足で解けない問題が多かったね。 be frightened of〜 (〜が怖い)、be known to〜(〜に知られている)、 break into〜(〜に強盗に入る)、be caught in a shower(夕立にあう)など重要イディオムも早く覚えてね。まずは期末テストの範囲の単語はぜーんぶ覚えよう。
 2年生のSEさんは前回、語句整序問題で英語の「ことわざ」がたくさん出てきてほとんど正解出来たね。「〜は言うまでもない。」は It goes without saying that 〜、「健康が富に勝る。」は Health is above wealth.「〜を心に留めておく。」は keep in mind 〜なども注意。
 今日は「動名詞の慣用表現」の2回目。関西学院大の問題で It goes without saying that teenagers should have a quiet, comfortable place in which to study. 「10代の若者には勉強できる静かな快適な場所が必要であることは言うまでもない。」前半が動名詞 saying を使うイディオムで that 節が続く。
 後半は関係詞の用法で大切なものだ。a place to study in なら「勉強する場所」だけど、前置詞を前置したければ a place in which to study となるよ。つまり a place which they can study in を a place in which they can study と言い換えたのと同じこと。 a friend to talk to. (話し相手のともだち) も a friend to whom to talk と言いかえできる。
 MIさんは前回、「完了形」を使った英作文をやってみた。どうも難しい項目で、私のカリフォルニアの友人もネイティブの大学院生のくせにメールで見ると動詞の使い方がヘタクソだ。「過去完了」はやたらに使ってはいけない。過去の話があるときに「それ以前」であることを区別するためにワザワザ使うだけだよ。
 今日は英作文で「明治学院大」の問題をやった。「先日、学校からの帰りに古本屋に立ち寄ったところ、前から探し求めていた本と偶然見つけた。」で、「偶然〜した」に happen to〜 を使った。これはIt happened that SV〜の構文でも使うように、「私は偶然だと思うんだけど・・」という「話者の判断」を付け加えた表現だ。だから更にイディオムの by chance (偶然に)は必要なかったね。「前から探し求めていた〜」は先日よりも更に昔の事だから「過去完了進行形」で書かないといけない。
 三島教室MA君の答案を添削した。「否定」の文法・作文は1問1問クセがある入試問題ばかりでやはり難しかったね。50%の正解だった。英語学でもしばしば研究される項目で広く深い内容だ。参考書などでしっかり読み直して欲しい。
 和訳では「劣等比較表現」 less than をやってみた。ほぼうまく訳せたね。 Is a cloud less beautiful, or a sea or a mountain, because often seen, or seen by millions? が訳せなかったね。カンマカンマで囲った ,or a sea or a mountain, はa cloudとの対比でただの挿入とみなせれば後から付け足しで訳す方がいい。「雲というのはしょっちゅう見られるし何百万人も見ているからあまり美しくないということがある?あるいは海とか山とかは?」 本来becauseを「なぜなら」と和訳するのがマチガイなんだけど、中学で教わったことは消えないね。 尾上

(追記)2008年の「北岳」開山式は6月28日(土)だった。大学同窓で山仲間のAO君を誘って登ったのを思い出す。山頂近くに咲くというキタダケソウを見てみたい一心で、登山口の「広河原」を早朝8時に出発。6本爪がついたアイゼンを装着して大雪渓を登り切り、「肩の小屋」に着いたのは14時過ぎ。6時間も歩きずめだったよ。天候の急変が心配なのですぐに「山頂」に登り、反対側の斜面に咲くキタダケソウの大群落に着いたのは夕方の16時。ちょうどこの花の見頃の時期に巡り会えた。
 キンポウゲ科のこの花は日本国中探してもこの山にしかない。山野草店にも売っていないし栽培も不可能だそうだ。同じ種類の「ヒダカソウ」なら買ったことがあるが。深く濃い緑色の葉に囲まれたキタダケソウの花びらの美しいこと。拡大してじっと見てごらん。年に一回梅雨時に、1週間しか咲いていないから七夕の「織り姫と彦星」みたいだ。タテ・ヨコ・ナナメからじっくり眺めては写真に撮りまくり、最後に純白の花弁にチュッとやってから山小屋に戻った。
 AO君はTA君と同じく大学卒業後は「住友商事」に就職しモスクワ駐在が長かった。水の都レニングラード(今はサンクト・ペテルブルグ)にも旅行することが多かったらしい。羨ましいなあ。私も商社に入っていたらなあ。彼は外語大時代はサッカー部に所属し,今もOBチームで時折蹴りに行くほど体力・気力に溢れている。昨年新宿で10周年記念のパーティをやったのだが、私たちの外語大「望露会」トレッキング部のスタートは2005年8月、AO君とON君と3人で登った「金時山」からだった。この8月には95回目であこがれの「苗場山」に泊まりがけで行くよ。新潟県の「花の百名山」だ。
 この「北岳登頂」でも8時間の登りにAO君は健脚ぶりを見せてくれた。「山開き」の記念で小屋では夕食に「缶ビール」が全員にふるまわれたよ。ウマイ!
2016/06/23 (Thu) 23:24


It is no use crying over spilt milk. (覆水盆に返らず)
It is no use crying over spilt milk. (覆水盆に返らず)
2016年6月20日(月)三島ゆうゆうホールにて 「富士山5合目」
 青空なのに御殿場側からの富士山はスッポリ雲の中。篭坂峠を越えて山梨県にはいったら案の定、山頂までスッカリ晴れ上がっているジャン。これだから山梨はフルーツ王国なんだね。久しぶりに「吉田口登山道」を登ってみよう。トレラン(トレイル・ランニング)の大会で男も女もどんどん追い越してくよ。「馬返し」という昔からの「登山口」から1合目、2合目と高度をあげていく。
 ここは江戸時代から富士山信仰の「富士講」の道で、大願成就の石碑が随所に立ち、神社の小さな社や山小屋の廃墟などが残っている。だから富士山は世界文化遺産というわけだ。急傾斜になると大きな石を敷きつめた立派な「石畳」があってすばらしい。有料のスバルラインが開通してからこのルートをとる登山者はきわめて少ない。今日も数組の登山者とフランス人らしきグループとすれちがっただけ。
 まだ花の楽しみはないけど8月になれば「レンゲショウマ」が期待できる道だ。5合目の「佐藤小屋」まで2時間以上かかった。10日後の「山開き」の準備に黄色のブルドーザーが配置について、残雪の山頂が目の前に・・・。

 3年生NIさんは「否定」を勉強した。文法にはかなり力がついて正解がたくさん出せたね。Never fail to 〜とか far from –ingなどイディオムもたくさん覚えた。整序問題で「彼が動いた時初めて私は彼に気がついた。」は、I noticed him only when he moved.で良いのだけれど、only 以下を強調して文頭に出すと「否定語」と同じ扱いで、SVを疑問文のように「倒置」にしないといけないから、Only when he moved did I notice him. となる。 英文和訳はあと一題家でやってくることにした。
 TA君は前回「否定」の入試問題をやった。「部分否定」、「準否定」、「否定語の強調」、「二重否定」など、最初の10個の例文では収まらないほどの内容の濃い単元だ。正解が60%だったから、急いで補強しないといけないね。文法書でしっかり復習しておいて欲しい。今日はセンターの過去問を前半だけやった。整序問題では In the 21st century, we can expect scientific advances to give more people than ever the means of leading a comfortable and easy life.(21世紀には、科学の進歩が今まで以上に多くの人々に快適で気楽な生活を送る手段を与えてくれると期待できる。)で than ever を入れる位置が難しかったね。今日はさらに難しい「比較」を総復習した。
 2年生のENさんは前回英作文で半分は正解だったけど「弘前大」で失敗したね。「私は花子が戻ってくることを確信している。」で、動詞「戻ってくる」come back と「確信している」believe で2文組み立てればいい。I believe と Hanako will come back を接続詞 that でつなぐだけ。 I am sure や I am convinced でもいいけど、自分の知ってる単語でかけばミスが少なくていい。今日は「分詞構文」の慣用表現をたくさん勉強した。「広島大」の英文和訳がかなり正確にできていた。Medically speaking, もgenerally speaking (一般的にいえば)と同じく、分詞構文で「医学的に言えば」と訳せばOKだ。
 YO君は動名詞の慣用表現を6つ勉強した。It is no use asking him for help. (彼に助けを求めても無駄だ。)で It は「動名詞」以下をさす形式主語だし、no use はof no use のこと、つまり形容詞の uselessと同じだ。There is no use で始めてもOKだ。本当は文法マチガイだけどよく使うんだ。
 中学生のNI君は前回小話で「ラファエロ」を和訳した。パラグラフ(段落)が6つもあって、かなりの長文だけどなんとか80%は訳せたね。Raphael showed the world what a really good man was like.「ラファエロは、本当の善人とはどのような人なのかを世界の人々に示した。」で、show は「人に何かを見せる、示す」の意味で give や teachと同様に目的語が2つ来る動詞。第4文型SVOOの動詞なのだ。今日は「前置詞」の特集。「時」や「場所」「手段」などを表すのに欠かせない。 尾上

(追記)定例活動日の金曜日ではないけれど、雨の来ないうちに畑の仲間を誘ってコムギを刈り取って脱穀した。これで3年目のコムギ栽培だけどまだ成功したことがない。昨年は穂を出す寸前でシカの被害に会いすっかり食われてしまった。今年は御殿場農協が一帯に「高電圧」の防護柵を張り巡らしてくれたおかげで喜んでいたのに、穂が膨らんできたら空からスズメの大襲来だ。2つの小麦畑が一つ全滅した。ああ。
 昨秋の稲刈りの時にはスズメの姿は全く見なかったのに。そこでまだ食われてない方の一面を急遽刈り取ることになった。もちろんカマを使って原始的な農法だ。私たちの仲間には昔ながらの足踏み式「脱穀機」を手に入れた人がいて、それを使って脱穀したらやっと5キロくらいにはなった。
 農協でコムギを精粉してくれるそうだが1キロ200円もかかるから、スーパーで売っている小麦粉よりずっと高くつくね。しかし自作の小麦粉となると味は格別じゃないかな。これで「うどん」を打って仲間10人で「みくりやうどんの会」をやろうと楽しみにしている。この1月「ふじざくら」の調理室を借りて実施した「そばうち大会」以来だ。
2016/06/20 (Mon) 23:40


「等位接続詞」 はand、but、or、for、so の5つ
「等位接続詞」 はand、but、or、for、so の5つ
2016年6月19日(日)御殿場市民会館にて 「エーデルワイス」
 前回ブログの「トキソウ」を見ると、背景の2羽の「折り鶴」に似ていると思わない?左右に広げた翼とピンと立った尾羽根の姿が。私ならこれを「オリヅルラン」と名付けたいな。特に先月広島の原爆慰霊碑を訪れ、自分で折ったこの美しい和紙の「折り鶴」を「原爆資料館」に寄贈したオバマ米国大統領が、核兵器廃絶と恒久平和を祈った記念すべき年だから・・・。

 1年生MU君は前回、笑い話の「ロンドンに帰りたい」を和訳した。・・・and just waiting for the signal to change. は wait for 人 to V 「人が〜するのを待つ」の意味から、「信号が変わるのをちょうど待っている所だった」の意味。今日は「接続詞」を勉強してboth A and B (AもBも両方とも)や either A or B (AかBかどちらか)のような「相関接続詞」を覚えた。5つの「等位接続詞」 and、but、or (あるいは、さもないと)、for (なぜなら)、so (だから) をしっかり覚えておくと役に立つよ。
 2年生EN君は前回英作文がほぼ書けていたが、「思っていた以上に込んでいてびっくりした。」 はI was surprised で書いたのはいいけどat名詞 と続けてしまった。ここはさらにSVでthat it was more crowded が続くし、「思っていた以上に」は、than I had expected と書く。 今日は「動名詞」の慣用表現をいくつか勉強した。There is no denying the fact that the telephone is indispensable to modern living. 「電話が現代生活に不可欠である、という事実を否定することは不可能だ。」 the fact that・・で「同格のthat」と呼ぶのは。それ以下の文がthe fact「その事実」と同じ内容を示すから。
 KAさんは前回、「分詞」の勉強で have + 物 +過去分詞 の構文がうまく訳せた。He then chose a large section of land and had it planted with potatoes. 「次に王様は大きな区画の土地を選んで、そこにポテトを植えさせた。」 後半は plant the land with potatoes を受動態にしたもので、withが材料を表すからfill the basket with flowers (かごに花を一杯入れる) と同じだね。英文では動詞Vに注目することが肝心で、最後の一文で , just as the king had planned. は過去完了形の動詞に気づけば、「王様が計画したのと丁度同じように」となるね。語句整序の問題はどうも苦手のようだね。これもSVOという文型中心に文を組み立てないといけない。今日はテキストを声に出して読んでもらった。予期せぬ効果がでるから是非家庭学習でも実際に声を出してテキストを読むようにしよう。
 大学生のYAさんはTOEICの模試問題をやった。They are thoughtful about everyone and everything involved. 「かれら(ビジネス経営者たち)は、自分と関わりのある人にも関係する物事にもすべてに思いを深める。」この最後の involved はthat are involved in their business の意味で,前の代名詞 everyone and everything を修飾している。Emir Securities inc. mandates (that) its board analyze every aspect of any investment・・「Emir証券会社は、経営会議がいかなる投資の側面もすべて分析するようにと要求している」で、mandateのように「要求・提案」の動詞のあとの節には、原形の動詞が来る、と覚えていたね。文法ではこれを「仮定法現在」と説明する。後半は「奈良女子大」の英作文の続きをやった。なかなか難しいね。 尾上

(追記)「トキソウ」は箱根の仙石原湿原でも自然に咲くラン科の花だけど、「湿生花園」では標高800mでは普通見られないし育てにくい花がたくさん楽しめる。北海道で育てたヒマラヤの「ブルーポピー」とか、礼文島の「レブンソウ」とか、湿原地帯の花を中心に日本全国の花が集められた「植物園」になっている。尾瀬ケ原の「ミズバショウ」はもちろん、高山の女王といわれる「コマクサ」もなんとか咲かせている。先日は、アルプスの名花「エーデルワイス」も咲いていた。
 山仲間のON君夫妻がスイス旅行から戻ってメールをくれた。「もう一度行ってみたい。天候がすぐれず肝心のアルプスの山々が余り見えなかったし、花の季節には少々早かったなあ・・・。」40年前に私がスイスを訪れたのは8月だったから花がたくさん見られた。とくに紫色のキキョウの仲間「エンツィアーン」が有名で、急行列車の名前にもなっていた。でも日本人に一番の人気は「エーデルワイス」でしょう。
 1965年のアメリカ映画「サウンド・オブ・ミュージク」の中でジュリー・アンドリュース扮するマリアとトラップ大佐一家が歌う合唱で有名になったね。Edelweiss,Bless My Homeland Forever ! 「エーデルワイスよ、我が祖国(オーストリア)に永久の祝福を!」と歌っている。元は独軍兵士が故郷の恋人を思って歌った歌だそうだ。英語で歌ってみようか。
Edelweiss, edelweiss,
Every morning you greet me.
Small and white, clean and bright,
you look happy to meet me.
Blossom of snow, may you bloom and grow,
bloom and grow forever.
Edelweiss, edelweiss,
bless my homeland forever.
花の名はドイツ語で Edel (高貴な) weiss (白)の意味で日本名は「西洋ウスユキソウ」。ふつうの「ウスユキソウ」はキク科の花で意外と身近に仲間がいる。「金時山」でも数本みつけたし、昔家族で登った信州の「車山」の山頂でも群生していたな。茎の先端が緑ではなく白色で綿毛のように見える。これを雪が薄く積もったように見たてて日本では「薄雪草」と名付けたらしい。この歌詞のなかでも「雪の花よ」と歌っているね。
 東北の山々にはおおぶりの「深山ウスユキソウ」が群生する。綿毛の部分が特にふわふわで雪のようだ。何年か前に岩手県の遠野にある「早池峰山」(はやちねさん)1917mに家内と登ったことがある。ハアハアいって急斜面を登り切った岩場のかげに大きな白い花を見つけた。日本の仲間では一番大きな花を咲かせる「ハヤチネウスユキソウ」にぎりぎり間に合った。絶滅危惧種でこの山の蛇紋岩にしか育たない貴重な美しい花だ。
2016/06/19 (Sun) 22:56


There is no knowing 〜「〜を知ることはできない」
There is no knowing 〜「〜を知ることはできない」
2016年6月16日(木) 裾野市民文化センターにて 「仙石原のトキソウ」
 梅雨時には私の大好きなラン科の花が次々と咲き始める。きのうは天気予報を覆すような青空で、午後から箱根の仙石原にでかけた。なじみの花の寺「長安寺」に駐車して友人のKAさんを誘って歩き始めた。「仙石原高原」の人気のススキの原に来てみると、2月の「野焼き」から新たにしっかり成長して柔らかな緑の海になっていた。ここにピンクのトキソウがそろそろ咲いているはずだけど。
 「仙石原湿原・植物群落」と彫った石碑が目印だけどしかし残念。1本もまだ花の気配がない。まだ少々早すぎたようだ。しかたないから湿原をぐるっと回って「湿生花園」に寄ってみた。エーデルワイス、コマクサ、ハナショウブ、センジュガンピ、シモツケソウ、エゾルリソウ、ニッコウキスゲ、ハマナスなど高原や高山のたくさんの花々が次々と現れたよ。ヒマラヤの青いケシもまだ咲いていた。
 ホラ!トキソウだ。ここではもう咲いてるよ、そこにもあそこにも。10株ほど見つかった。新潟の「佐渡島」には朱鷺という鳥が大切に保護されているね。その翼の色が赤紫のトキ色でこの花と似ているところから名がついたらしい。筋目の美しい唇弁を下向きにしてちいさなカトレヤのようでしょ・・・。

 3年生OHさんは「名詞・冠詞・代名詞」の文法を勉強した。冠詞の a an theの使い方はほぼ満点だ。audience (聴衆)の大小 には largeや small をつける。family や team、population などと同じ「集合名詞」で、many、muchや a lot of などは使えない。語句の整序問題は80%正解だった。SV中心の構文力をしっかり持っているようなので、英作文に力が発揮できるといいね。
 2年生のSEさんは前回、語句整序問題を10題やってみた。特にことわざの組み立ては難しいけど面白いね。日本語の「類は友を呼ぶ」は英語では「同じ羽根の鳥は共に集まる」となるし、「のれんに腕押し」は「それは空気をたたくようなものだ」に相当する。「蟻穴から堤も崩れる」は A small leak will sink a great ship. (小さな水漏れが大きな船を沈ませることがよくある。)となる。今日は動名詞をつかった表現で There is no knowing 〜 「〜を知ることはできない。」や It is no use asking him for help. 「彼に助けを求めても無駄だ。」を勉強した。no useはuselessの意味で形容詞の働きをするから、 of no use というのと同じだ。
 MIさんは「動名詞構文」の慣用表現をいくつか勉強した。「筑波大」の英文では For adults who are used to being in control of our lives, this can be very unsettling. が難しかった。be in control of 〜は「〜を支配する、〜を管理する」の意味で Mr. Kimura is in charge of our class. (〜を担任している)と同じ表現。 もし、be in the control of 〜なら「〜の管理下にある」「〜に支配されている」の意味になる。今日の授業では私の勘違いで the のある方で訳してしまったので、次回に訂正します。もう一度訳せば、「自分の生活を管理するのが習慣になっている大人たちにとっては、このこと(つまり前文の、外国生活ですべてが新しく異なっていること)はたいへん不安な要素だ。」となる。
 三島教室のMA君の答案を添削した。全体に正解が多くて弱点が少ないように見えるけどさらに向上できるといいね。「センター試験」の過去問では、文の配列で失敗があった。日本語では「そして」とか「だから」といちいち言わずに議論をすすめて結論につないでいくから 接続詞の and や soなどに相当する語が省略されるのに対して、英語はどうかというと、まず最初に結論を述べたり問題提起をしてから、そのわかりやすい説明や実例や理由を述べていく流れでしょ。だから or (つまり)とかfor (なぜなら)などの接続詞をいちいち何度も繰り返さないのだ。いいかえれば英文和訳では、接続詞が省略されていたら「すなわち」とか「たとえば」とか「なぜなら」を補うようにすれば素晴らしい日本語の流れになるよ。ピリオドの後だけでなく、カンマ、コロン、セミコロン、ダッシュの後も同じように考えるといい。発話の場ではただの「間」(ポ−ズ)にすぎないからね。尾上

(追記)10年来の山仲間TA君が今モスクワに行っている。「明日からモスクワに出張だ。二度と行くまいと心に決めていたロシアに18年ぶりに行くことになった・・・。」とフェイスブックに投稿してから出発した。毎週末、どこかしら「山歩き」に一人で出かけては花の写真にひとこと添えて投稿している。今回は山旅じゃないよ、出張なんだ。
 長年培ったビジネスの交渉力や語学力が見込まれて、想定外の仕事を任されたTA君はもとは住友商事のロシア駐在員で、主にアゼルバイジャン共和国で石油のパイプライン敷設にたずさわってきた。砂漠の中のあのバクー油田が仕事の本拠地だったらしい。70才を越えた臨時雇用の人を厚生労働省は、ロシア政府が戦後70年経って最近公開している「シベリヤ抑留者・戦没者」の名簿を新たに受領に行かせたらしい。もちろん正規職員に同行の形だろうけど。
 岐阜県下呂の教育者の家系に育って詩人を目指したTA君が、外語大で「商社マン」の道を選んでしまった。一方私はというと、祖父は木材、父は軽金属でビジネスの世界で働いたというのに「高校教師」の道を選んだのだからまさに入れ替わりの人生だね。なにしろTA君の弟さんは東大のドイツ語の名誉教授だよ。TA君と山旅で会うたびに「お互い逆の人生の方が良かったのかなあ。」と語り合う。
 健康であれば人生は意外と長い。還暦で定年退職した後も意欲さえあればまだ20年でも30年でも働ける。いつか突然「さよなら」は訪れるだろうけれど、それまで無為にすごして待つよりは持てる能力を発揮していつまでも社会に役に立ちたいものだ、と思う。TA君の厚労省での活躍を期待し応援しているよ。
2016/06/16 (Thu) 23:28


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