高校英語UG会 三島・裾野・御殿場

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英作文はまずはSVを組み立てることから始めよう
英作文はまずはSVを組み立てることから始めよう
2016年7月17日(日)御殿場市民会館にて 「金時山のカキラン」
 御殿場でも道ばたに大きなヤマユリが咲き出した。花屋で見る一番豪華なユリのカサブランカに近いよ。「金時山」のあの南斜面はどうかな、と期待しながら矢倉沢に車をとめて登っていった。残念、まだどれもつぼみだ。しかし予期せぬ発見が。急斜面に「カキラン」の大群落が7分咲きだったよ!柿の色をした花弁が開くと白い唇弁に赤い筋と斑点の模様が妙にあでやかな花だ。
 これも乱獲などで「絶滅危惧種」に指定されているんだ。けっして「花摘み」はイケマセン。すぐ先の藪の中にはこれもラン科の「ツチアケビ」がようやっと咲いたよ。6本も群れをなして二ヶ月前から見ているとすこしずつ成長していた。直立した茎に黄色い花が鈴なりにつく。これが秋になるとまるで「ウィンナソーセージ」のような真っ赤な実が一杯にぶらさがる不思議な光景・・・。

 2年生YAさんは前回、「独立分詞構文の慣用表現」をやった。こまかくいうと7個の例文のほかにプラス10個は覚えておきたいね。「一般的にいえば」とか「〜を考慮にいれると」のように、接続詞の If が隠れていると考えよう。今日はさらに「動名詞の慣用表現」をいくつか覚えた。 Betty was upset, for she was not used to speaking in front of such a large audience. 「ベティはうろたえた。なぜならそんなおおぜいの聴衆の前でしゃべることに慣れていなかったから。 be used to〜は be accustomed to 〜と同じで「〜すること(動名詞)になれている」の意味。 for は andや butと同じ接続詞で、「なぜならば」の意味。 because・・・は「・・なので」という。「分別」が「ゴミのブンベツ」と「フンベツのない人」と2つの読みがあるとは気づかなかった?
 EN君は前回、「関係詞」の語句整序問題をやったら難しいのに80%正解だったね。英作文では「受動態」に関する表現の英訳だった。「そんなばかげた質問をすると、みんなに笑われますよ。」 ask such a stupid question の主語は誰?当然 you だよね。後半のyou will be laughed at by everyone とつなぐ接続詞If が必要だ。英作文はまずはSVを組み立てることから始めよう。不定詞や分詞を使うのは意外にハイレベルで危険だ。今日は「It 中心の構文」を勉強した。 It seems that ・・は「〜のように思われる」の意味で It appears that・・・ ともいう。It is thought that ・・というのと同じ。話者の「私」にはそう思える、と「判断」を加えているのだ。It happened that ・・・も「私は偶然だと思うんだけど」と気持ちを添えている。
 三島教室のTA君が出席した。いつものセンター試験の過去問をやってみた。今日は3問の語句整序問題が2問失敗だったね。入試で頻繁に出題されるのは、 All you have to do is 〜(あなたがすべきなのは〜することだけ、つまり、あなたは〜するだけでよい)の構文。You have only to〜と言い換えもできる。ここではhave to doをhave got to do となっていて余計に難しかったんだね。文法・作文は「原因・理由」の表現を勉強した。
 大学生のYAさんは前回「九州大」の「異文化の人との意思疎通」という難しい和文英訳をやってみた。「むしろ、意見が食い違ったところから伝達は始まるのである。」は、「・・ところから」でwhen で2文をつないだのはとてもよかった。When our opinion is different from the others' , our communication begins. 「むしろ」は文中ならrather でもいいけど、ここでは文頭で「本当は」とか「実際は」の意味だから、In fact とかactually がいい。今日もTOEICの模試問題をやってみたら80%以上の正解が出せたから実力は十分ということだ。あとは問題処理の時間の勝負だね。リスニング問題100問を45分でやった後、さらに100問の読解問題を75分でやるのだ。
 8月中旬「夏期講習」の案内を黄色のプリントで先週お渡ししました。今日は8月〜9月のUG会予定表を配付しました。ピンクのプリントです。 尾上

(追記)「志賀高原」というと冬のスキー場を思い浮かべる。御殿場南高校にいた頃、英語科の同僚KO先生に誘われ夜行バスで「志賀高原スキー場」に行った。「東京」から夜行の直行バスに乗れば夜明け前にはスキー場のホテルに着いていた。30年前はまだ高速道路がなく、バスは国道18号線の「上信越道」をとことこ走り「軽井沢」の峠を越えて「長野市」経由で志賀高原まで入っていた。
 冬期オリンピックで日本人初のメダリスト「猪谷千春」(いがやちはる)というスキーヤーの名前を知ってるかな? 60年前、学生時代のKO先生は猪谷さんと同年代でこの「志賀高原」で一緒に滑っていたそうだからスキーはずいぶん長いキャリアを持っていた。自分の滑りかたを「自然流」と称し「ずり落ち型」とも言って、ただただ「万有引力の法則」に従って、特に格好をつけることもなく滑り降りるだけでいいのだ、と言っておられた。
 私のスキー歴は島田商業高校時代に、生徒の希望者と教職員なかまで霧ヶ峰の「車山スキー場」に何度か行った。時には息子も連れて。ここは家族向けの緩やかなゲレンデもあってとてもよかったから。御殿場に来てからは御殿場市営で今はない「太郎坊スキー場」や、「裾野」の人工雪の「日本ランドスキー場」でナイターに家族で行ったくらいでヘタクソだ。
 「志賀高原」では、「丸池」のホテルからスキーを履いて、「東館山」の頂上駅までロープウエーで登り、樹林の間の細い急斜面を滑って降りたのは特に思い出深い。広いゲレンデスキーとはまた違った楽しさがあった。さらに「ジャイアントスキー場」や「ブナ平スキー場」などに隣接していて、こんなにスケールの大きなゲレンデは他にはなかなかないよ、ということだった。
 沼津東高の2年生が毎夏実施する「高原教室」は、その頃新任教員だったこのKO先生の発案が実行に移されたものらしい。ご自分が昔から馴染みの「定宿」と交渉して、300名もの高校生を宿泊できるように計画した。旅行社は一切関わらないのだ。何の事故もなく半世紀も続いた学校行事は珍しい。卒業生のよき思い出になって、「山登り」やハイキングが後の人生に生きていると良いなあ。
2016/07/17 (Sun) 23:04


the world は「世界」の他に「世間・世の中・社会・〜界」
the world は「世界」の他に「世間・世の中・社会・〜界」
2016年7月14日(木) 裾野市民文化センターにて 「水ケ塚・森の駅」
 御殿場でも暑くて我慢できないときは箱根の「芦ノ湖」か「富士山」へ逃げることにしている。月曜日真っ青な空に誘われて朝食のセットをかごに突っ込んで出発。富士宮口の「水ケ塚」に行って公園のあづま屋でブレックファスト。栂の林に囲まれた広場でここは標高1500mもあり、23℃で家にいるより5度も低いよ。山頂にかかっていた白雲がどんどん下ってくる。
 ここは富士登山の人たちが車からシャトルバスに乗換する駐車場で、「山開き」の翌日だからきっと満車かと予想したけどまだほんの一割程度。巨大なガラス造りで新装開店の「森の駅」は入り口に白・ピンクの美しい「コチョウラン」がずらっと並んで客を迎えている。急増しているガイジン登山者を意識したみやげものが箸と箸置きセットとかたくさん。梅雨明けが待ち遠しい・・・。

 3年生OHさんは「否定」を勉強した。副詞の not と形容詞の no の違いから始めて、準否定の little と few、hardly と seldom の対比を整理してみた。10個の例文はどれも大切なもので、まずはしっかり和訳してみよう。「早稻田大」の It is yet to be seen whether this plan will succeed or not. 「この計画が成功するか否かはまだ見てみないとわからない。」の前半は始めて見たようだね。50%は正解が出せたのでもう一息だ。単語・熟語を地道にコツコツ覚えてね。
 2年生SEさんは前回、「受動態」を使う英作文をいくつかやってそれぞれ良いとこまで書けていたね。冠詞の theが必要な時と不要な時はなかなか難しい。今日も「受動態」を使う「山梨大」の問題で、「学校から家に帰る途中、にわか雨にあってずぶ濡れになってしまった。」 は、I was caught in a shower and got drenched to the skin. が慣用表現でぜひ覚えて欲しい。前半は on my way home from school が書けると良いね。
 MIさんは「助動詞」の用法を勉強した。have to〜、don’t have to、 have only to〜の違いと共通点を整理したら、名詞のneedを補えばうまくいくとわかったね。それぞれ「〜する必要がある。」「〜する必要がない」「〜する必要しかない」と理解すればOKだ。岩手大の和訳では The main lesson in school is how to get along in the world. 学校卒業後に出て行くのは普通、「社会」や「世の中」であって「世界」ではない。学校での主要なレッスンとは「授業」ではなく「おしえ」「教訓」のことだね。 尾上

(追記)私の「山歩き」は大学時代の「浅間山」と新任教員時代に「奥穂高」に登って以降はしばらく空白期間だ。「山開き」の6月から8月までの「夏シーズン」は「吹奏楽コンクール」でも大忙しの季節で、「指揮者」と「連盟の理事」を兼ねていた私には、これが終わったときにはすでにお盆も過ぎて山も秋。20年以上、時には家族で「霧ヶ峰」「上高地」や「乗鞍」にでかけることもあったけど登山までに至らなかったなあ。
 それでも、50歳の時に赴任した「沼津東高校」では「任務」だけれど隔年のように「山歩き」を経験できてよかった。まだ梅雨のあけないこの7月上旬に、2年生が信州の「志賀高原」に出かけるので学年の教員たちが引率するのだ。移動の日を除いて中の3日間は先生も一緒にもっぱら山を駆け巡る。部活やHRなどの友人で5・6人のグループを作り、ホテルで朝食をとると弁当をもって班別にすぐ出発する。
 生徒たちは事前にコースの研究をして、午後4時ころまでの8時間の行動計画を立てている。ここは国内有数のスキーゲレンデに恵まれ、夏場もリフトを稼働させるスキー場もある。宿舎の「丸池」のホテルを出ると「ホッポ」のジャンボスキー場を突っ切って2000m級の山を目指して歩きに歩いた。「志賀山」「岩菅山」「笠ヶ岳」「焼額山」など、天気が良ければどこも展望のすばらしい山だった。
 「田ノ原湿原」では真っ白な「ワタスゲ」や黄色の「ニッコウキスゲ」の群落に出会って「高山の花」の名前を覚えるきっかけになった。バス移動して群馬県境まで行くグループもあった。「草津・白根山」ではカルデラ湖の青い「釜池」に感動し、隣の「本白根山」では「高山の女王」といわれるピンクの「コマクサ」の群生池に巡り会ったなあ。
 これは東高の伝統行事のひとつで4泊5日の「高原教室」が修学旅行の代わりでもある。帰ってくると成績処理や終業式や高校野球の応援や夏期講習やらで結構忙しい時期だ。昭和40年代に始まった行事だからもう半世紀(!)も続いている。他校のようにスキー教室にも海外旅行にもぶれることなく、相変わらず「真っ黒な制服」とおなじくらいにガンコで「昭和のスタイル」だ。
2016/07/14 (Thu) 23:53


Kindness does not pay.「親切は割が合わない」
Kindness does not pay.「親切は割が合わない」
2016年7月11日(月)三島ゆうゆうホールにて 「白山シャクナゲ」
 先日「たなばた富士登山」のお目当は「白山シャクナゲ」だった。5合目登山口の「古御嶽神社」の祠に手を合わせてから歩き始めて、登山道と下山道が合流するあたりまで行ってみると、濃い緑の灌木の茂みの中に淡いピンク色に縁取られた清らかな白い花を一杯に咲かせてシャクナゲが群生していた。いままで何度も訪れたけどこれほど美しく輝いた姿は初めてだ。
 「東富士山荘」のおかみさんも、「3日前にお客さんをご案内したときにはまだツボミだったのよ。」と言っていた。シャクナゲの花の命は短かくて年に一回だけ数日咲いては散っていく。季節の変わり目が半月も早いらしいけどちょうど良い日に来たもんだ・・・。

 3年生NIさんは前回「比較表現」を使った入試問題の和訳をやった。秋田大の「子供は遊びが仕事だ。」は難しかったようだ。 Adult standards have been imposed upon him with too great an effect and to the detriment of his whole life. で前半は「大人の基準が子供に押しつけられてきた。」後半の and を△マークしてあるのはいいけど、直後のto the detriment〜と何が並列しているかを見破れなかったね。同じ「副詞句」か「前置詞句」を探せばwith too great an effectしかないよね。だから、「大きすぎる影響力で、子供の一生の傷になるくらいに・・」となる。今日もセンター模試を半分だけやってみた。
 TA君は前回「比較表現」の和訳をやった。ほぼうまく訳せていたが「日経短大」の The harder and more disagreeable reading is, the less it pays.が理解しにかったね。前半は「読書がつらくてなっとくできないものとなればなるほど・・」と正解だったけど、「支払いがますます少なくなる」とは、「読書で得るものが少なくなる」と考えよう。Kindness sometimes does not pay.(親切は時に割りがあわないことがある。) という諺もある。今日の文法・作文は「譲歩構文」を勉強した。2文が「逆接」でつながっている場合の「接続のさせかた」をしっかり覚えておこう。単に「接続詞」でもいいけど、 no matter what SV〜 「何を〜しようとも」や、Whatever SV〜, のような慣用表現にも注意が必要だ。文法問題はかなり正解が多かったね。
 2年生のENさんは前回「完了形」の和文英訳をやった。「思っていた以上に混んでいてびっくりした」は、後半の that 節がSVで書けなかったね。 I was surprised that it was more crowded than I had expected. 特に比較構文がやっかいだ。「思っていた」は、更に昔のことだから「過去完了形」で書く。今日は「動名詞」の慣用表現をいくつか勉強した。和訳では Staying up late just before an examination, for example, is not a good study habit. では「カンマ・カンマ」で括った部分に注目。本当は文の始めに「たとえば」と言っておくべきなのに、実例の直後に付け加えたんだね。 ,for example, を先に訳しておけば、「例えば、試験の直前に徹夜することはよい学習習慣ではない。」となる。
 YO君は前回、「動名詞」の語句整序問題をやった。正解が多かったがイデイオムの力不足で減点がいくつかあった。 Instead of 〜「〜の代わりに」 with a view to 〜「〜の目的で」など、単語と一緒に熟語もたくさん覚える努力をしよう。今日は「助動詞+完了形」の意味と用法を勉強した。should、 ought to、need not の後にhave –ed の形の動詞がきたら「〜すべきだったのに」とか「〜しなくてよかったのに」と、「非難」や「不満」を意味する表現なのだけどよく理解できていたね。
 中学生のNI君は前回、笑い話「拝啓コンピューター殿」を全訳した。 I'm afraid that 〜と I hope that 〜 は共に I think that 〜と同じで、「〜と思う」と訳せばいい。前者は「望まないことの時」に、後者は「望ましいこと」の時に使い分けるだけ。「恐れる」の意味では be afraid of –ingとか be afraid to 〜と表現する。今日は「関係代名詞」を初めて勉強した。学校の教科書では3年生の最後に勉強する単元だけど、今の内に先取りして学習しておいたほうがいいよ。he his him の代わりに who whose whom を使い、it its it の代わりに which whose which を使えばいい。
 今日は「夏期講習」の案内を黄色のプリントで配った。8月のお盆休みの頃に、また午前中「三島ゆうゆうホール」でやります。猛暑に負けずに本気で勉強やろうよ。尾上

(追記)「ハクサン」のついた高山の花はたくさんある。「白山」はもちろん北アルプス最北端の奥山で、登るには北陸の金沢市から2泊ぐらい必要だから私にはまだ「夢の山」だ。「ハクサン・・」の命名の花を「白山」で新たに発見するのは楽しいだろうなあ。淡いピンクの「ハクサンフウロ」は「三つ峠」にたくさん咲くし、「ハクサンコザクラ」は箱根に咲く「コイワザクラ」と同じサクラソウの仲間で何度も見ているけど。
 「ハクサンイチゲ」は私が稲取高校の同僚から教わった最初の「高山の花」だ。あの「キタダケソウ」と並んで咲く同じ「キンポウゲ科」の真っ白な花。48年前の夏休み、生物のSA先生をリーダーに同僚4人で「奥穂高」3190mに登った。「北岳」に次いで日本で第3の高峰だよ。大学1年の時に仲間と「浅間山」2568mに登って以来の本格的なアルプス登山だったなあ。
 「上高地」から入って「涸沢小屋」に一泊し、「奥穂高」を極めてから「岳沢」に下った。この高山の急斜面を綱渡りのようにおそるおそる歩いているときに、ガレキの間にたくさん可憐に咲いていたのは黄色に輝く「シナノキンバイ」と真っ白な「ハクサンイチゲ」。定年退職後に「金時山」で登山を再開するまでこの名前だけはずっと忘れることはなかった。
 御殿場に来て30年間、「富士山」も「金時山」もずっと私の眼前に聳えていたのに私の目は「沼津」と「東京」に注がれていたなあ。
2016/07/11 (Mon) 23:24


have to〜 はなぜ「〜せねばならぬ」なの?
have to〜 はなぜ「〜せねばならぬ」なの?
2016年7月10日(日)御殿場市民会館にて 「5合目のタカネバラ」
 「富士山」は今日から山開きしたから須走口5合目に行くにはシャトルバスに乗り換えることになる。その直前の「たなばた」の日、私はマイカーで乗り入れできるうちにちょっと登ってきたよ。馴染みの「東富士山荘」でシャクナゲの開花状況を聞いてからスタート。「6合目」に向かって大好きな樹林の中、しっとりとした溶岩の斜面を進んでいくと濃いピンクの花が現れた。「タカネバラ」の残り花だった。
 この一重5弁の美しいバラは日本固有の原種で、「♪知床の岬にハマナスの咲く頃、思い出しておくれ・・・♪」と歌にある北海道の「ハマナス」によく似ている。高山では白、黄色、紫色の花をたくさん見るけど、赤やピンクの花は珍しいなあ。尾瀬の「至仏山」とか八方尾根とか2000m級の高山で見られるそうだが、私は富士山でもこの須走登山道でしか見たことがない。
 今日は参議院選挙の投票日だった。お昼頃家内と投票所に行ったら、高校生らしき若者と一緒の家族が目だったよ。風景が一変したね。全体の投票率が高まるかもしれない。大学生のYAさんは19歳で初めての投票に行ってきたそうだ。18歳から投票権が取れるようになって良かったね。UG会の3年生TA君、NIさん、OHさんも投票所に行ったかな?・・・

 1年生MU君は前回、笑い話「とんだかくれんぼ」を和訳した。短めの英文はしっかり分析できていてずいぶんよくなった。「接続詞」の働きがわかってくればもっと長い文もすらすらと訳せそう。 as all children do, は「子供がみんな好きなように」、closed the door so hard that it locked. は so 〜 that・・ の構文で「ドアをあまりに強く閉めたので鍵がかかってしまった」 と結果として訳す。今日は「時制の一致」を勉強した。そして「話法」の書き換えにも挑戦してガンバった。人のセリフをそのまま伝える「直接話法」を、自分なりの表現で言い換えて「間接話法」に書き換える練習だった。高校の授業ではよく割愛されるけど、今日やったことはどこかできっと役立つよ。
 EN君は前回「動名詞」で語句整序問題をやった。「息子にお金を必要以上に与えてしまったことを後悔している。」は give+人+物 となることが基本。 I regret having given my son more money than was necessary. 後半はむずかしい。このthan は関係代名詞で、〜money which was necessary と同じだけど「先行詞」に比較級のmore がついているから。今日は「助動詞」の大切な表現を勉強した。 have to〜 (〜せねばならぬ)、 don't have to 〜 (〜する必要がない)は中学で勉強したし、高校では have only to 〜 (〜するだけでよい)を教わった。なぜこんなにバラバラの和訳を暗記しなきゃならないの?共通点がわかればもっと覚えやすいのに・・・。そうなんだね。実はhaveの目的語に「義務」が省略されていると考えればいいのだ。 have to〜は「〜する義務を持っている」と考えればいいし、否定形なら当然「〜の義務がない」で、onlyがつけば「〜の義務しかない」と考えれば良いのだね。先生たちの教え方にもっと工夫があるといいのに。
 大学生のYAさんは前回、「大阪大」の入試問題で「手紙、葉書のかきかた」の10行くらいの和文を全訳した。英文で明快に伝えるには、長い日本文をどう整理し直すかが必要で難しい問題でもあるね。今日のTOEIC模試は難問が多かったなあ。「AをBに指名する」はnominate A for B (第3文型)だけど、name A B なら第5文型で書ける。We named the cat Tama. だったね。大学は今、前期試験の真っ最中で、英語はTOEFLとTOEICの本試験を2週続けて受験するそうだ。高得点が取れると良いね。 尾上

(追記)御殿場教室を終えて帰宅途中、きれいな三日月がかかっていたので富士山を見上げたら、「富士宮口」も「須走口」の7〜8合目の小屋にも明かりがともっているよ。もうじき山頂を目指して長い光の列がみられそう。今夜は雲一つ無いから明日は見事なご来光が拝めるだろうな。昨年の今頃は私もその光の列に入って8合目でご来光を見た。「須走登山口」から徹夜で9時間も歩いたからくらくらのふらふら。もう二度としないよ。
 先日の「富士山」は6合目の「長田小屋」まで2時間、下りは「砂走り」を1時間ほどで下ってきてこの「東富士山荘」という小屋で遅い昼飯にした。もう一軒「菊屋」という小屋もあって、それぞれの従業員が店前に出て大きな声かけをして、下山してくる客引きの競争だ。私は昔「きのこ狩り」に夢中になって、ここのご主人が代表して出版した「きのこ図鑑」を購入したり、「小富士」の林で自分で採ってきたきのこを選別してもらったりしたから、こちらの「東富士山荘」がお気に入りだ。
 おかみさん得意料理の「きのこそば」を頂きながら、顔なじみのよしみでいろいろ話しを聞いた。須走口5合目の「東富士山荘」はこの地で営業を始めて70年だそうだ。2代目の御主人が小山町の議員になったので、今はおかみの裕子さんとご子息できりもみしている。「先代は須走の御師(おし)で、富士山信仰で登山する人たちの案内・接待の仕事をしていたのよ。」そうか、富士吉田市にも「御師」の家がまだ残っていたなあ。
 「このすぐ上にある古御嶽(こみたけ)神社の管理をしていた関係で、県道ふじあざみラインがここまで開通した時に、この5合目登山口で開業したの。隣の菊屋さんは1合目の馬返しというところで茶店をやっていて同時にここへ移ってきたの・・。」この小屋は富士登山のガイド協会も担当しているから人の出入りが激しい。先ほど私と一緒に登っていった20人ほどの外国人の一行も、この小屋から出発したのだった。
 今は7合目あたりまで登ったはずのグループからこの小屋に無線でしきりに連絡が入るよ。オーストラリアのブリスベンから来たという4人家族、全く通じないことばでしきりに話していたスエーデン人の両親と男の子など、今夜は8合目の小屋に泊まって明朝山頂を目指すそうだ。「世界遺産」に憧れて「富士山」に来る外国人は年々増えている。英語でおしゃべりしながら山に登るのは実に楽しいよ。
2016/07/10 (Sun) 23:03


those present (出席者)
those present (出席者)
2016年7月7日(木) 裾野市民文化センターにて 「東山湖のアオサギ」
 いつものサイクリングで「東山湖」に行ったら、土手の「桜並木」の根元に今はアジサイが白、紫、ピンクと色とりどりに美しく飾っていた。きょうは特にたくさんアオサギが上空を飛び回り湖面に現れる魚をねらっている。隣接する「YMCA東山荘」や「秩父宮公園」の林の樹上にネグラを作って、真下のフィッシング・エリアの東山湖が格好のエサ場になっているらしい。数えてみると40羽も50羽も・・・。

 3年生OHさんは前回「受動態」の文法・作文を勉強した。いつもわりと得意な整序問題だけど、慶応大の「昨日、彼はその学科の責任者となった」が難しかったね。イディオムの be in charge of 〜(〜を担当している)を知っていれば put 人 in charge of 〜 (〜を担当させる)を受動態に変えて He was put in charge of the department. とやればいい。 今日は次の「関係詞」を勉強した。中学でも高校でも「人」なら who、 「もの」なら whichをいれればいい、 と実に短絡的にクイズ形式で教わったけどいよいよ大学受験となったら、それでは通用しないことを身にしみて実感!本当はhe his him を使うべき所に who whose whom、it its it が入るべき代名詞の代わりに which whose which を使う、と教えるべきだったのに。 この夏休みに「関係詞」を勉強し直そう。志望校の過去問も3度はやり返して欲しい。
 2年生SEさんは前回「動名詞」の語句整序問題をやってみた。「日本語」がついているから易しそうにみえるが入試問題となるとなかなか大変だ。特にイディオムをたくさん覚えておかないといけない。「〜のかわりに」 instead of –ing 、「〜の埋め合わせをする」 make up for –ing 、「〜する目的で」 with a view to –ing など、どれも「動名詞」が後にくる大切な慣用句だ。今日は「助動詞+完了形」の他の3種類を整理してから、もうひとつshould 、ought to や needn’t の後に完了形が来る場合を勉強した。「〜すべきだったのに」とか「〜する必要なかったのに」のように「話者の非難・後悔の念」を表現するものだ。整序問題は「関係詞」を勉強した。 難しかったのは、「出席した人たちはみな討論に参加しました。」で、All those who were present took part in the discussion. と書く。 those whoはpeople who の意味でよく使うよ。「関係詞」と be 動詞を省略して those present でもOK。
 MIさんは期末試験期間でお休みした。 尾上

(追記)裾野市はオーストラリア南東部の「フランクストン市」と姉妹都市で、「中高生の留学」や両市民の交換交流など、市民のボランティア中心に長年とてもよい友好関係が活発に続いている。そのおかげで20年前に静岡県吹奏楽連盟の「海外遠征」の時、合同演奏とホームステイで県内103名の高校生がフランクストン市民の家庭にお世話になった。裾野市の生徒は4人しかいなかったけど大歓迎された。私はその準備と交渉で1回、翌年の実施の時に1回訪問したことがある。
 オーストラリアの古都メルボルンから車で南に1時間ほどの海辺の町で、たとえば湘南海岸の「逗子」や「葉山」のような閑静な住宅街だ。人口3万人くらいで裾野市と変わらない小さな町。さらに足を伸ばせば南端の「フィリップ島」で野生の「リトル・ペンギン」を観察できるので有名だ。私は残念ながら一度も観る機会がなかったが。
 オーストラリアでは土地の人はTake this way.(こっちに来て)を 「テイク・ジス・ワイ」なんて言ってるから、慣れるまでに時間がかかったなあ。つづりの-ay-が「エイ」じゃなくて「アイ」なんだね。Have a nice day ! 「ハブ・ア・ナイス・ダイ」。ここは西欧から遠く離れた島国で外国との交流がすくないから古い言語形式が変わらず残ったんだね。最近の日常単語はかなりアメリカ英語の影響が入っているけど発音やスペルは今もイギリス英語に近いそうだ。
 オーストラリアは18世紀末イギリスに植民地化されて本国の流刑の地として機能していた。旧植民地アメリカが1776年に独立してからは囚人を送り込む土地に困っていたから。さらに19世紀中頃に豊かな金鉱が発掘されて英国人の「ゴールドラッシュ」が起こり、人口が急激に増えて急成長した。だからその当時のイギリス英語がそのまま残っているらしい。隣国ニュージーランドと共に今でも「英連邦」に所属するこの国は、「エリザベス女王」の顔がドル紙幣にプリントされているよ。たしか2000年のシドニー・オリンピックでは、本国から任命された「提督」Governorが国を代表して開会宣言をしていたな。
2016/07/07 (Thu) 22:44


as though が as if と同じ
as though が as if と同じ
2016年7月4日(月)三島ゆうゆうホールにて 「芦ノ湖のセッコク」
 もう梅雨が明けたのか、と思わせる真夏の青空だったね。御殿場でも日中32度あったよ。しかし一昨日の箱根は涼しかった。3人の大学時代の仲間と歩いた箱根旧街道「石畳」はよかったなあ。始めは晴れていたのに峠を越えて「芦ノ湖」に下るにつれて霧の中にすっぽりくるまれ、湖岸は強風でしぶきをあげて大荒れで観光船も欠航していた。
 旧街道が最後の「権現坂」を下ってきて「杉並木」と「箱根の関所」に入る前に「興福院」という戦国時代の古刹がある。この本堂のうら庭にまだセッコクが咲いていた。杉並木の高いところに咲いていた花が風で落ちてきたのを和尚さんが拾って梅の木の枝にのせておいたらついたらしい。これもランの仲間で「宿り木」のように木に寄生して養分をもらう花だ・・・。

 3年生NIさんは前回「比較」の入試文法をやったら80%正解だった。整序問題でもうすこしミスがへらせるといいね。「〜にもっと似ている」は more like 〜、「可能性がもっと少ない」は less likely to 〜 となるような比較級にも注意しよう。今日もセンター試験の過去問2001年をやってみた。第3問の「文の配列」がなかなか難しくて、かなりじっくり読まないと解けない。代名詞の this とかthey、it が決めてになることが多いけど。文法は「語句の配列」は1問だけ失敗だった。as though が as if と同じく「まるで〜のように」という接続詞で、SVに仮定法の動詞が必要だ。 ・・・but he spoke as though he knew all about it となる。
 YO君は前回「分詞」の整序問題をやってほぼ正解がだせたね。今日は「過去の習慣」を表す助動詞のused to 〜と would often〜の復習をして、入試問題の和訳もうまくできた。「動名詞」に関する整序問題をやってから「受動態」の英作文をやった。着実に作文力が伸びているね。
 裾野教室のSEさんが期末試験が終わってこちらに参加した。前回のプリントを見ると学校では「分詞構文」の勉強が少なかったらしい。今の内に補っておこうね。近畿大の整序問題で、「シェリーは真夜中まで帰ってこなかったので、両親は心配して彼女を探しにでた。」の後半は分詞構文で表すには前半と同じ主語を用いる必要から、「シェリーが両親を心配させて・・・」と言い換える。〜 , causing her parents to worry and go out のように。使役動詞のように cause 人 to 〜(人に〜させる結果になる)の表現を使うとピッタリだ。今日は難しい「助動詞」をいくつか勉強した。may well V (〜するのも当然だ)と may as well V(〜するほうがいい)の違いを説明したね。asは比較構文に使うからもともとは「同じくらい」という意味だ。
 中学生のNI君は前回、不定詞を使った表現をいくつか勉強して和訳と語句並べ替えをやった。 be surprised to「〜しておどろく」、 be sure to 「きっと〜だと思う」、 be ready to「今にも〜しそうだ」など。今日は「接続詞」に2種類あることを勉強した。「等位接続詞 and、but、or、for、soの5つ。「従位接続詞」that、when、as、ifなどたくさん。 長い英文を分析する基準になるね。
TA君とENさんは期末テスト中のためお休みした。 尾上

(追記)英語や中国語のように、使用人口が多くて長い歴史をもつ言語には様々なバリエーションが生まれる。つまり方言のようなものだね。日本語で「方言」と言えば三島・伊豆の古老たちがつかう「明日は雨ずら」はどうだろう。東北弁の「雨だべ」や千葉の「雨だっぺ」はただダサイだけかな。実はこれらも「雨むずらし」「雨たるべし」という昔「京の都」で使っていた古語の生き残りだ。どうも方言にはその土地のオリジナルはなさそうだ。もとは京都で使った優雅な古語なのだから方言を使うのを恥じる必要はない、ということだね。
 「アホ・バカ分布図」という話しを聞いたことある?25年前、テレビの「朝日放送」がバラエティ番組で大々的に調査したもので、全国の「人をけなすことば」の分布図を作ってみたら「京都」を中心に同心円が描けたのだ。近畿圏が「アホ」。名古屋が「タワケ」。静岡県から関東は「バカ」。東北まで行くと「ホンジナシ」とか更に北は「ホデナス」。これは「本地無し」で正体不明、正気じゃない、ということ。岡山県は近畿圏の「アホ」だけど中国地方を広島・山口まで行くと「バカ」となり、四国や九州地方も関東と同じ「バカ」「バカモノ」というから面白いね。分布図にしてみたら京都を中心に同心円が書けたんだよ。すごい発見だ。
 これは「方言周圏説」という言語学の仮説で民俗学者の柳田国男が自著「蝸牛考」(1930年)で唱えたもの。池の真ん中に小石を投げると「波紋」が同心円状に広がっていくでしょ。同じように「京都の文化」と一体になった「京ことば」は流行すると「口伝えで」都から外に向かう。鎌倉時代の流行語「ホンジナシ」が東北地方で今も生きていた。南北朝時代には「バカ」が生まれて全国に大流行したけどバカは馬鹿ではなくて、中国の故事で「馬家の没落」の話しから生まれた知的な命名だったらしい。
 「アホウ」と「アホ」が一番最近の流行で、江戸時代にはやって近畿一円に広がった。東海道を下ってきていたのだけど、「江戸文化」が強くなって「バカ」に食い止められ、そこで足踏みした状態がいまも続いているんだ。現代はテレビやアニメの影響力が強いから同心円が崩れていくだろうね。「波紋」があっちこっちで生まれている。君はX印を「バツ」という?「ペケ」という?
2016/07/04 (Mon) 23:29


英文法は英語力の基礎
英文法は英語力の基礎
2016年7月3日(日)御殿場市民会館にて 「マトリョーシュカのチョコ」
 梅雨の晴れ間をついて、大学同窓の山仲間と旧街道・石畳を歩いた。箱根のハイキングで一番ポピュラーなコースを今回やっと思いついて実施した。これは江戸時代初期に開通した東海道で、小田原・湯本から巣雲川に沿って急な坂道をいくつも登り「芦ノ湖」に下り更に三島に至る八里30kmのコースだ。光沢のある大きな石をきれいに敷き詰めて排水にも考慮した立派な石畳の道だった。
 寄せ木細工で有名な「畑宿」に車を停めた。江戸から23番目の「一里塚」からハイキングスタート。「七曲坂」をふうふう言いながら登る途中に、昔ながらの「見晴らし茶屋」がある。眼下に小田原の町と海が望めて、流した汗をぬぐうのに格好の休憩所。「十割そば」のうまさを力説する女主人の楽しい話と冷たい「シソ・ジュース」の甘さがうれしかった。「猿滑坂」を登り切るとこんどは「甘酒茶屋」。磯部焼きやおでんに舌鼓をうつ観光客で大賑わい。
 そしていよいよ最後の急坂「お玉坂」を登り切って「展望広場」でお弁当タイムとなった。双子山と駒ヶ岳は残念ながら霧の中。スイス・アルプスの夫婦旅を楽しんできたON君と、モスクワ出張から帰ったばかりのTA君の土産話に花が咲いた。それぞれチョコレートのおみやげも・・・。

 1年生MU君は前回「生きていることば」を和訳した。「中国語のように、一番多くの話者人口がいて歴史が古いということは方言がたくさんあって、お互いに通じなくなるほどだ。」という話。時間不足で冒頭しか訳せなかったけど、期末試験が終わったらじっくり読んでおいてね。規模が小さいけど日本語も使用人口が1億人以上もいるし、2000年くらいの歴史があるから、青森と沖縄ではまったく通じないほどだよね。今日は「句と節」を勉強してから、笑い話「とんだかくれんぼ」を和訳した。さいごのオチまで進まなかったけど。「今度ポストの中に隠れるならおでこに切手を貼ってね。」
 2年生YAさんは前回「和光大」の整序問題が難しかったね。「彼らが食べ物に事欠いているのに、おいしい物を味わっていてもいのだろうか。」は「食べ物が不足しているのに・・」という意味だから while they had little to eat となる。前半は I wonder if I had the right to good food, で「〜の権利があるのかどうか」の意味だ。right and duty (権利と義務)というよ。今日は「独立分詞構文」を勉強してから、次の「動名詞構文」に進んだ。学校でももっと文法の時間を確保してしっかり教えて欲しいなあ、とぼやいていたね。入試問題のプリントを配るばっかりで・・・、と。
 EN君は前回「分詞」の整序問題をやったがかなりむずかしい入試問題ばかりだったね。「やっと試験が終わったので、・・・」は「分詞構文」を使って書くとなると難しいね。 As I saw that the exams are finally over, ・・・ から Seeing that 〜のように主語が自由な「独立分詞構文」で書くように求めているんだね。今日はmay wellとmay as well という難しい助動詞を勉強した。前者は may(〜してもよい)と同じで、「〜するのも当然だ」の意味。後者は比較構文の一部で、後に as 〜が省略されていると考えればいい。You may as well buy some bread at this shop. 「この店でパンを買ったほうがいいよ。」
 大学生のYAさんは前回「大阪大」の英作文をやってみた。「日記は他人に見せない。・・」は We don't let others read our diary. でいいね。使役動詞の let がピッタリだけど let+人+原形 の構文で書こう。今日のTOEIC模試問題は、200問のうちでもいちばんの長文で時間がかかったね。しかしかなり正確に読めていて数カ所だけ紛らわしい問題に引っかかってしまった。今月はTOEFLもTOEICも自分の大学が会場になって受験することになったそうだ。良い結果を期待しています。
 2年のKAさんは明日からの期末テスト対策で欠席した。 尾上

(追記)ふだんなんとなく英語で聞いたりしている発音も細かく言うとさまざまだ。テレビや映画でアメリカ人の発音ばかり聞き慣れていると、時折変わった発音に出会って面食らうことがあるでしょ?中学・高校のALTもいろいろな国の出身者がいて、それぞれ発音が違うようだ。どれも英語なんだろうけど、せめて「センター試験」や「英検」の録音テープに近い発音のできるアメリカ英語の講師に来て欲しいね。
 ネイティブだといってもアジア人やインド人の発音は独特のクセがあるし、イギリス人の発音はちょっと気取った感じで違うよね。オーストラリア人もTake this way. (こちらへどうぞ)を「タイク・ジス・ワイ」と発音するよ。それなら発音がネイティブに近ければALTには日本人の先生でもいいではないか、となる。現実問題、教師は英語の授業を日本語を使わず全部英語でやれ、と最近言われている。でもね、日本人のクセのある英語を聞かされても生徒は当惑するばかりだね。帰国子女の生徒の方がずっと上手にしゃべるばあいがあるよ。
 ALTの採用試験も昔は難関だったらしく、同じアメリカ人でも名門大学を出て少しでも日本文化や教育に関心のある講師はきちんとした言葉遣いで、生徒の指導の仕方にも工夫があった。2年の任期後も日本に残留して「新聞社」などに再就職できる力のある人が多かった。しかし最近は状況がだいぶ変わったらしいね。
 中学・高校で外人講師の採用が始まったのは、1964年の「東京オリンピック」以降のことだ。日本は経済大国になって「貿易黒字」を減らすために「外貨減らし」を求められ、外国から英語講師を雇うことになった。昭和40年代後半には各地区の教育委員会に所属が1人だからALTが来校するのは月に1回くらいだった。
 年を追うごとに次第に増えて、50年後の今では各高校に1人ずつ配置されている。日本国中に中学や高校の数だけ外人講師がいることになるから数万人になる。人数も多いし任期2年だから出入りがはげしく採用のしかたも粗雑になったのかもしれない。レストラン restaurant の綴りが書けないネイティブもいたよ。クオリティが低いよねえ。
2016/07/03 (Sun) 22:56


all the people involved(関係している人々は皆)
all the people involved(関係している人々は皆)
2016年6月30日(木) 裾野市民文化センターにて 「金時茶屋の木札」
 「金時山」の頂上には茶店が2つある。神奈川県側と静岡県側だ。後者の「元祖金時茶屋」を経営するのは御年84才の「金時娘」で今も絣柄のモンペを履いてお下げ髪を結っている。到着すると大きな声で「よくきたねえ!」と呼びかけてくれる。テーブルには「登山者名簿」がいつも用意してあって、回数が重なると太い力強い毛筆で書いた木札を天井に掲げてくれる・・・。

 3年生OHさん、2年生のSEさん共に「期末試験」期間に入りお休みした。今日はMIさんと2人だけなので、学校の英語の授業やALTの話しに花が咲いた。シンガポール人のALTってどうなんだろうね。私は20年前に2回シンガポールを訪問したことがあるけど、中国人の華僑が中心になってマレーシアから独立した国なので、マレーシア人もインド人も大勢いたが白人はほとんど見かけなかった。公用語が英語だから市民はだれでも英語ができる。でもそれは結局シンガポール英語なんだね。アメリカ英語を聞き慣れた私の耳にはすごく違和感があったよ。本家のイギリス英語でもたまに聞くと「ずいぶん気取ったしゃべり方をするなあ・・・」と感ずるくらいだから。
 将来のセンター試験や英検のリスニングに対応するにはそういう米国か、せめて英国のネイティブのALTが望ましいなあ。でも文科省や県教委が毎年数万人のALTを海外からかき集めるから、だんだんレベルが下がってきたのだと思う。わずか2年期限のアルバイトだからね。昔は率の良かった給料も最近はたいしたことないのかな。更にいえば、週に一回50分だけの英会話の授業でスピーキングの力がつくとは誰も思っていないよね。1クラス40人の生徒に1分ずつしゃべらせたらそれで終わりだ。内容の浅い会話を話したり聞いたりするだけでは英会話の授業とはいえないし。本当に英会話をやりたいひとだけが放課後に部活動として勉強したらいいのに。ごく少人数でないと効果ないよね。
 MIさんは前回、「分詞」の整序問題を16題やった。「分詞構文」が使用された難しい入試問題で正解が半分だった。東京理科大の問題で、「幸運なことに、関係している人々は皆、・・・」では all the people involvedとしないといけない。このinvolvedは1語だけど後置して後から修飾するんだ。who wereの省略と考えるといいね。「出席していた人々」をthose present というのと同じだ。the authorities concerned (関係当局)もよく見るよ。今日は「助動詞」のmay well、may as well、used to、wouldなどを勉強した。
 三島教室MA君の答案を添削した。センター試験はほとんど心配なさそうだね。語彙語法はもう一歩だ。「比較構文」ではno less than〜と not less than〜 の違いが高校生の悩みの種。日本語訳だけで覚えると訳が分からないね。ここでは noとnotの違いが大切なんだ。He has no moneyのようにnoは形容詞で直後のmoneyを修飾し「ゼロのお金。」と言っている。一方、He’s not happy. のnotは「副詞」で直後のhappyだけではなくてHe is happy. という「文を否定」しているのだ。つまり It is not that he is happy. ということで、主語を含めて後文全部を否定する。例えば It is no less hot in Japan than in tropical countries. もno lessは「少ないなんてない」から「大いに暑い」ということ。thanはas と同様に「〜と比べて」の意味の接続詞。「〜より」ではないよ。 尾上

(追記)三島教室TA君のプリントを添削していて、発音する際にforにも強い「フォー」と弱い「フォ」があるという話しになった。「〜のために」の意味では強く読んでも、ask forなどのイディオムになると動詞のaskの方が強いから軽くなる。but for〜(〜がなければ)やexcept for〜(〜を除いては)、for all〜(〜があるにもかかわらず)、for ever のようなイディオムでも前後の語が強くfor は弱く発音する。いいペーパー辞書にはきちんと書いてあるから確かめてごらん。しかし、高校の授業では先生もALTも指導してくれないよね。そもそも気づいていないかもしれない。
 昔のセンター試験でも and に「アンド」と「アン」があるし、thatにも「ザット」と「ザ」があって区別させる問題が出た。curry and riceとか ham and eggs、a needle and thread (糸つきの針)はイディオムのようにいつもセットになって発音するから弱い「アン」とか「ン」と発音する。昔はrock 'n‘ roll「ロックンロール」という音楽がはやったくらいだからね。代名詞の「それ、あれ」の thatは強いけど、接続詞や関係詞の that は弱い「ザ」だ。省略しても良いくらいだから。It's seven o'clock now. 「今7時です」は「時計の7」といっている。つまり of the clock の略だ。弱い発音で f が消えたのだ。
2016/06/30 (Thu) 23:50


「直接話法」で生のセリフのように和訳したら
「直接話法」で生のセリフのように和訳したら
2016年6月27日(月)三島ゆうゆうホールにて 「仙石原のイワタバコ」
 昨日の「金時山」では山頂の小屋から少し下ったところにある「秘密の大岩」に行ってみた。5月にはピンクの「コイワザクラ」が岩一面に何百本と咲き乱れたところだ。期待したとおり「イワタバコ」がびっしりと大きなタバコの葉のように直立の岩壁にへばりついていたけど開花にはまだ早かった。この山の麓にある「長安寺」の石垣にはビッシリと白と紫の花が美しく咲いていたのだけど・・・。

 3年生NIさんはセンター試験の過去問をやってみた。前半の第1問から3問までには、発音や会話文など日常の授業にいかに積極的に参加しているかを問われる。語句整序の問題も常に3問出題されて、そのうち1問は難問で平均点をひき下げる問題のようだ。全国平均を120点、60%に調整するのに難問も必要なんだね。Barbara has always been interested in history, so the news that the museum was to close made her very sad. 「バーバラは前からずっと歴史に興味があった。だからその博物館が閉館する予定だというニュースを聞いてとても悲しくなった。」は、同格の that や助動詞の働きをするwas to、無生物主語の文の動詞madeなどに注意が必要だったね。
 TA君は前回、「比較表現」の和訳をやった。早稻田大も電通大もとてもよくできたね。「三重大」だけは「比較表現」にさらに「倒置構文」が絡めてあって難しかった。 Nowhere is the common British respect for living creatures shown more clearly than in the laws for the protection of wild birds. 「英国人がだれでも持っている生物への尊敬心がいちばんはっきり示されている場所は、野鳥保護のための法律の外にない。」否定の副詞Nowhereが強調されて文頭にでたので、 動詞is shown が疑問文のように「倒置」された。見抜くのが難しかったね。今日のセンター試験の過去問は2001年の本試験で、前半3問はほとんど正解だったね。3つの文の配列の問題がはずれて大いに悔しがったね。such や this などの代名詞が前出の単語や語句を受けている所に注目。
 2年生のENさんは前回「動名詞」を目的語にとる動詞を覚えた。宮城教育大の和訳が難しかったね。 Americans enjoy telling stories about men who began humbly as poor factory workers and later, through their own hard work, became owners of the factories. は長い一文だから「動詞」Vに着目してその主語Sを見抜かないといけない。特にbecameの主語はwhoであって、動詞began と接続詞andで並列していることに気づくと良かったね。「始めは貧しい工員としてつつましく暮らしたけど後に自分の努力によってその工場の経営者になったような人々の話をアメリカ人は楽しそうに話す。」
 YO君は「動名詞」の慣用表現を勉強した。 Betty was upset, for she was not used to speaking in front of such a great audience. 「ベティは気が動転した。なぜならそんなおおぜいの人前でしゃべることに慣れていなかったから。」この接続詞 for はほかの and、but、or、so と一緒に「等位接続詞」とおぼえよう。文と文を対等の関係に結ぶ働きだから、「〜なので」と後文が前文を「修飾」してはいけない。
 今日の「法政大」の問題で一部和訳に苦労した。 He suggested they ring the bell and get the nurse to come down and let them in. 「提案した」内容がいわゆる「間接話法」で書いてあるけど、このままの直訳では they が誰なのか不明確だね。「直接話法」で生のセリフのように和訳したらどうだろう。つまり、”Let’s ring the bell and ・・and let us in.”「ベルを鳴らして、ばあやに降りてきてもらって、中にいれてもらおうよ、と彼は提案した。」という言葉が浮かんできたらOKだ。
 中学生のNI君は期末試験の準備でお休みした。 尾上

(追記)厚労省の海外出張でモスクワに行っていたTA君が帰国した。商社マンとして長らく駐在していた時期から18年もたってずいぶん様変わりしたそうだ。フェイスブックに写真入りで「モスクワ感傷旅行」と題して寄稿した。「ソビエト社会主義政権」が瓦解して25年。ロシア正教が復権し、経済が資本主義に転換して人心もすっかり変わって見えたようだ。変革の長所・短所がどんなものか本人から聞いてみたいな。
 私はと言えば、大学でロシア語を学んだのに首都モスクワにも古都サンクトペテルブルグにも行ったことがないので少々悔しい。シベリアには行ったことがあるけどね。学生時代アルバイトで材木買い取りの貨物船に乗り「サハリン」に行ったこと。新婚旅行で横浜港から客船で「ナホトカ」に渡り、シベリアの「ハバロフスク」や「イルクーツク」「バイカル湖」を観光旅行したこと、くらいかな。
 そうそう、何年か前ツアーの「トルコ旅行」で家内とイスタンブールに行った時、たまたま「ロシア航空・アエロフロート」利用だったのでモスクワで乗り継ぎ(トランジット)だった。ところが帰りの便が遅れてモスクワで乗り継ぎできず、翌日の成田行きまで待つことになった。ビザの申請もしていないからトランジットの乗客は空港から外に出られない。近くのホテルに缶詰になることになって、モスクワ郊外の安宿まで移動させられた。おかげでモスクワ市には一泊滞在したことにはなったけどね。
 今週末にはいつもの山仲間の例会「望露会トレッキング」で、TA君に2ヶ月ぶりに会える。箱根の旧街道・石畳を「畑宿」から「箱根の関所」まで歩く計画だ。梅雨の晴れ間を祈ろう。
2016/06/27 (Mon) 23:50


 「ケス・ケス・ING」
 「ケス・ケス・ING」
2016年6月26日(日)御殿場市民会館にて 「犬も山に登る」
 背景の箱根全景は梅雨入り前の2日に「丸岳」から見た最高のパノラマだけど、今日の「金時山」もこれに負けないくらいの「登山日和」。昨日の雨天を避けたグループもいて、絶好の日曜日で山頂は体がぶつかるくらいの大混雑だった。「天下の秀峰」塔の前で記念写真の犬と老人。「ベルちゃんは150回目」のカードを見せて自慢げ。衆目を集めた柴犬は照れて横を向いている。
 小屋に入るなり「金時娘」の妙子さんが「尾上先生、名札の位置を変えたわよ・・・」というから天井を見上げると「150回」の列に並んでいるではないか。「今日でやっと133回。まだまだ先だなあ・・・」と言ったが、「早く達成せよ」との催促らしい。今のペースでは月2回だから来春になりそうだ。ベル君の名前の隣ならよかったな・・・。

 1年生MU君は前回、小話「拝啓コンピューター殿」を和訳してみた。「言葉が話せる,と言っても人間とちがってユーモアを込めるのは無理だし、コンピューターには話し中の間のとりかたが難しいでしょう。」という内容がつかみにくかったね。今日はいよいよ「関係代名詞」 whoやwhichやthatの勉強に入った。中学3年の最後に少し勉強したくらいで高校入試の範囲にもならないからもうすっかり忘れているかもしれない。中学と同様、特に「文法」の時間がない高校では、2学期くらいに教科書の中にちょこっと出るくらいかもしれない。未消化のまますぎて大学入試の頃に慌てる、なんてことにならないように。ここでしっかり勉強しておこう。大事なことは whoは he、she、theyなど「人」を指す代名詞の代わりに使う、ということ。whichは「物」を指す代名詞の it やtheyの代わり。
 2年生YAさんは前回、英作文で「完了形」を勉強した。「・・日本は安全な国だとはもはや言えない。」 We can't say any longer と Japan is a safe country. の2文をつなげればOK.not の位置に 否定語のno longer を使ってもいいね。今日は「分詞構文」を勉強した。やはり「文法」の時間をもうけていない高校なので「習った記憶がない、かな・・」との反応。大学進学をめざすなら,やりくりして「文法」の時間を捻出しないといけないのに・・・・。「ケス・ケス・ING」の書き換えルールを覚え、「後置」の分詞構文、完了形や受動態の場合などを勉強したらすぐにマスターできたようだ。次回以降も分詞構文が続きます。
 EN君は「動名詞」の慣用表現をいくつか勉強した。「筑波大」の和訳では、 For adults who are used to being in control of our lives, this can be very unsettling. で動名詞 being は正解だったが、後半の主語thisが指すものを間違えてしまった。代名詞の it や they は前出の「名詞」(単数か複数かで区別)を受けるが、 this とthatは前述の文や節・句全部を受けるのだ。だから「これ」ではなくて「このこと」とか「こういうこと」と訳した方がいい。ここでは前文の Everything is new and different. (すべてが目新しく異なっているということ。)今日も「動名詞」の慣用表現をいくつか追加した。
 大学生のYAさんは前回の英作文も難しかったね。「自分がなさけなくなる」は I feel discouraged とか I can't take pride in myself がいい。 I'm disappointed that 〜だと「〜にがっかりする」となってしまう。今日のTOEIC模試はいつもより難しかったね。選択肢の英文は少々トリッキーで点を取りにくく作ったように思われた。英文の常で、情報のメインテーマは「第一文にあり」と覚えておきたい。
 2年のKAさんは体調悪くお休みした。 尾上

(追記)アウトドアに行こう、と出発して空を見たら箱根も富士も雲の中。下界のほうが雲から逃げられそうと思って沼津に下り、「大瀬崎」までレイチェルで走ることにした。以前に走った海岸線を「西浦」まで行って「立保」のグラウンドで自転車を組み立てた。県内有数のミカンの産地「西浦」は「達磨山」の斜面にむかってずっと「みかん畑」が広大に広がっている。
 海岸線の9キロはひと汗かくのにちょうどいい。入り江には「駐艇場」と書いた看板があって10艘くらいのヨットが係留してある。その帆柱の向こうに富士山が上半分だけ雲の上に見えている。梅雨時でもこの海岸からは富士山が見えるんだなあ。間近に住む御殿場人には見えない日でも。急な登りはつらいけど、真っ白なホタルブクロが道路脇にあちこちで群生していて美しい。
 大瀬の港に着くとそこでは「スキンダイビング」の教室が大繁盛で、近寄ってみると数10グループの若者たち男女にまじって定年過ぎのようなオジサンたちもウエットスーツを着て楽しんでいた。大瀬神社の手前に「オオカワ」という名前の「海の家」がまだ健在だった。三島市茶町で酒屋を営む私の従兄弟が今もオーナーで、私が20代の頃、働き者の亡き伯父にはよく世話になったなあ。
 「大瀬神社」は急階段の上の立派な建築で、由緒あるものと見受けられた。その「神池」は鯉が群れをなす真水の池で、周遊道をぐるっとレイチェルで回ってみると「アガパンサス」という清楚なうす紫色のユリ科の花に埋もれるような花道になっていた。別名「紫クンシラン」の方が覚えやすいがアフリカ原産の丈夫な花だそうだ。アガペは愛、アントスは花を表すギリシャ語で上品なスッキリした姿がとてもいい。湿気の多い御殿場では無理だけど沼津市内の歩道や個人のお庭にも咲いているよね。

2016/06/26 (Sun) 23:59


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