高校英語UG会 三島・裾野・御殿場

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Such was S that・・「そのようなすごいものだったので・・・」
Such was S that・・「そのようなすごいものだったので・・・」
2016年9月1日(木) 裾野市民文化センターにて 「オオバダケブキ」
 昨日31日は富士山の閉山式。もう夏山も終わりかァ。台風一過の真っ青な空を見るとじっとしていられず、山梨百名山のひとつ「大蔵高丸」1781mに行ってみた。山頂は大パノラマで真正面に「秀麗富士」を据え、その手前に「三つ峠」から始まる「黒岳」の山系がヒダのように重なってまさに「甲斐の山々」全部が指呼の間に。もっと空気が澄めば北岳や甲斐駒も望めそう。
 振り返れば、大学仲間と登った「雁ケ腹摺山」1874m(雁が腹を摺るくらいスレスレに飛んでいた・・?)もすぐ前の谷向こうに聳えているよ。山頂がこんなに展望がいいのは周囲が広い草原だから。ここはお花畑が有名で「甲州市」が大切に保護していてこの日も市の若い職員が2人点検に来ていた。「鹿よけ」のフェンスの中はピンクのフウロソウが一面に咲き乱れ、ノアザミとハハコグサ、ウメバチソウとアキノキリンソウとマツムシソウなど色とりどり。オオバダケブキの向こうに富士山が・・・。

 今日から9月。夏休みの課題テストが待っている。大学のように前期・後期の2学期制でやっている高校はこれから前期の期末試験があるね。
 2年生のMIさんは前回「不定詞」を使う英作文をやった。「人と自然が共生する」は「人が自然と共に生きる」と言い換えないといけない。「日本大」の文法問題で、動詞の「提案する」 suggest は目的語に名詞や動名詞をとるから「不定詞」ではまずい。that 節にするならよかった。不定詞なら advised him to go〜というよ。
 今日はthat 節の重要な構文をいくつか勉強した。 The fact is that・・とか、 〜the fact that ・・は名詞節で「・・ということ」となるし、 so〜that・・・や such〜 that・・・は「結果」または「程度」を意味する。特に Such was S that・・は「Sがそのようなすごいものだったので・・・」という慣用表現で、倒置文にも注意が必要。
 SEさんは「目的」(〜するために、〜するように)を表す構文を勉強した。 〜so that・・・や 〜in order that・・・には必ず 助動詞can、mayまたは willが必要だ。否定で「〜しないように」という意味なら、 so that S may not V と言えばいいけど、 lest S should V とか for fear that S should V とも言うことがある。後半は難しい「時間構文」を勉強した。
 「・・・するとすぐに、〜した」は as soon as S V とか On –ing で言えるけど、 I had scarcely got home when the bell rang. 「ほとんど家に着いてないうちに電話が鳴った。」は、ほぼ同時だから、「家に着くか着かないうちに・・・」とか「家に着くやいなや・・・」と和訳できる。これを比較構文で表すと I had no sooner got home than the bell rang. となり、「電話が鳴るよりも家に着く方が早かった、なんてことはなかったよ。」の意味。これもほぼ同時だった、ということ。
 3年生OHさんは「程度・目的・結果」の表現を勉強した。いつもの10個の重要例文を丁寧に和訳して、〜enough to〜と so〜as to〜が同じ「程度」と「結果」の意味を持つこと、しかしよく似たso as to 〜は「目的」を表しin order to 〜と同じということ。「目的」は節なら so that S 助 V・・・ とか in order that S 助 V・・・と言える。大切な文法をたくさん復習した。語句整序の問題には強くて今回も合格点が取れたね。最期に英文和訳のプリントにも少し挑戦した。 no less 〜than ・・・は難しい構文で、「・・・と同じように・・・だ」と「肯定」の意味で訳すといい。 尾上

(追記)「丸」というのは古代朝鮮語で「山」の意味だそう。丹沢山系にも「〜山」とか「〜岳」の代わりに「〜丸」を使う山がいくつかあるね。ここ大蔵沢の源になる山が「大蔵高丸」で、この日はさらにもう一つ「ハマイバ丸」まで歩いた。変なカタカナの命名だね。漢字だと「破魔射場」と書いている。「破魔矢」ってお正月の初詣のときに神社で祈祷して頂くあの縁起物の矢。それを「射る場所」という意味らしい。
 「大蔵高丸」山頂に至る斜面が大きなお花畑になっている、というネットの情報にわくわくしながら長い林道を走ったら,山頂すぐ下の「湯ノ沢峠」1600mまで車で楽に行けてしまった。中央線の「甲斐大和駅」から一日数本のバス利用かタクシーで来るしかないけど、この日に山頂で出会った人は2人だけ。せっかくの好天気でも平日ではしかたないか。
 「JR甲斐大和駅」は昔の国鉄時代は「初鹿野」(はじかの)といって、駅員が一人のちいさな山あいの駅だった。大和村の駅になって駅名が「甲斐大和」に代わり、さらに甲州市に併合され機械化されて今は「無人駅」、とは皮肉だね。駅の裏手に「武田勝頼」の像が立っている。新田次郎の小説「武田信玄」に夢中だったころ何度かここには来たなあ。1583年ここ「天目山」の闘いで、嫡男・武田勝頼一家が信長・家康連合軍に追われて、妻子と共にこの「田野」の地で悲惨な最期を遂げて「武田家」が滅亡したのだ。
 その山奥に有名な「大菩薩峠」がある。私が大学を卒業する頃、同名の中里介山の小説が三部作で映画化されて、主人公「机龍之介」を市川雷藏が演じてヒットしていた。それで同級のMA君と結婚前の家内と3人で「この峠道を歩いてみようか、」ということになった。新宿発の中央線・最終列車で「初鹿野駅」に着くと真っ暗な山の中。20キロの急な山道を徹夜で歩いて峠を越えて、翌朝「裂石」の分岐に抜けてバスで塩山駅にたどり着いたようだけどあまりはっきりと覚えていない。今の「甲斐大和駅」には昔の面影が全くないけどなぜか懐かしくてつい立ち寄ってしまう。
2016/09/01 (Thu) 23:06


「A and A’」のルール
「A and A’」のルール
2016年8月29日(月)三島ゆうゆうホールにて 「太郎坊のフジアザミ」
 台風が近づいて「富士登山」のシーズンもそろそろ終盤だ。昨年は7月15日に真夜中の「弾丸登山」を試みて成功はしたけど、この年齢には不相応の登りかたで反省している。今年は9月になったら、車乗り入れもOKになるので友人を誘って早朝出発してみようと計画している。先日久々に好い天気なので「御殿場コース」の登山口「太郎坊」1500mに行ってみた。
 雪の季節にはいつも「県道」のトンネル脇に駐車してソリを持って登るけど、夏のこの時期に初めて歩いてみたら花も色とりどりで美しい。樹林の下に蝶々やバッタの群がるテンニンソウの大群落を抜けると展望がさっと開け、広大な砂漠の中にフジアザミが点々と咲いていた。巨大な花を一杯につけて首を垂れてじつに見事だ・・・。

 3年生TA君は前回、「比較表現」で not so much A as B の構文を勉強した。直訳すれば、「Bと比べると、Aの方はそれほど多くない」の意味だから、Bが70%に対してAは30%ということ。しばしば「両方だけど、AというよりもむしろBのほうだ。」という和訳が当てられる。今日もセンター試験の過去問をやってみた。1992年のだからもう20年以上も前だけど問1から3に関しては同じ形式で出題されている。やっておく価値は十分にあるね。同一問題が出題されてもおかしくない。
 2年生ENさんは「形式目的語」の It の用法を勉強した。「熊本大」の和訳は難しかったね。 For very shy people like myself who find it difficult to meet and mix with others, letters are an ideal way of making new friends. 「私のように、他人に会ったりつきあったりするのが難しいと思う内気な人たちにとって、手紙は新たに友達をつくる理想的な方法だ。」この前半のThey find it difficult to〜がポイントだね。そして who の先行詞は myself じゃなくて people だと分かったかな。接続詞のand がとても大切。「and の後を身よ!」ここでは動詞の原形 mix withと動詞の原形meetが共に並列して後のothers につながっている。つまり 「A and A’」のルールは単純そうで実は英語の一番の要所なのだ。A’と似たようなA を前の方に探し出すことがいかに大切か、UG会ではそこをクリアできる力を養っています。
 中学生のNI君は前回、短い読み物で「英国印刷製本技術のはじまり」を全訳した。全体に難しい単語が多いし、カンマも多用されていて文のつながりかたが見分けにくい。 He put ink on the page, placed paper on it and pressed on it. は単純な英文に見えるけど、二つの it が何を指すか?and は何をつなぐのか?「印刷工はその(活字を組んだ)ページの上にインクを塗り、そこに紙をおいて押さえつけた。」だから、it はthe page のことだね。今日は文法で「未来時制」と「現在完了形」を勉強した。ともに学校でもすでに勉強したらしくとてもよく正解がだせていた。
 3年生NIさんと2年生YO君はお休みした。夏休みも終わっていよいよ2学期が始まるね。宿題テストが待っている。 尾上

(追記)新六合目の「長田小屋」まで登るうちにはイタドリの群落がたくさんある。赤い鮮やかなものは「ベニイタドリ」といい別名「名月草」、白やピンクのものは「オノエイタドリ」と呼ぶ。ここにもオノエ(尾上)があった。「尾根の上」という意味だから他にもあるよ。以前に紹介した「オノエラン」も金時山とか愛鷹山とか1000m以上の高い山でしか咲かない。
 イタドリは漢字だと「虎杖」とか「痛取」と書く。漢方薬の「虎杖根コジョウコン」は根っこを止痛や鎮咳薬として使うらしい。若い葉を摘んで揉んで傷口に貼ると「血が止まって痛みを取る」からイタドリなんだね。
2016/08/29 (Mon) 23:09


「鯨の公式」のno more 〜 than ・・
「鯨の公式」のno more 〜 than ・・
2016年8月28日(日)御殿場市民会館にて 「碌山美術館」
 信州の旅第一日目は、長野自動車道を安曇野ICで降りて、JRの穂高という駅を目指した。「信州あずみの」は大好きな村だ。「大王わさび農場」の湧水の清流が黒沢映画の撮影地になったり、NHKの朝ドラ「おひさま」の舞台にもなったね。穂高駅の近くに素敵な美術館がある。明治時代、高村光太郎とともにパリ留学し有名なロダンに彫刻を学んだ荻原碌山の記念館だ。
 尖塔をのせた屋根の上まで蔦がビッシリとからまる「碌山美術館」は教会風のレンガ造りで、中に入ると小さな展示室に人物のトルソーが10点ほど並んでいる。中でも裸婦をモデルに制作したブロンズ像の「女」や「デスペア」が印象的。30歳の若さで世を去った天才、荻原碌山を顕彰して熱心な地元民の力で完成した美術館だ。
 「スイカを切りました。みなさん、どうぞ!」という館員の声。中庭の木陰で思いがけない「おやつ」に来館者は大喜び。わたしたちも頂いてその甘さが思い出になりそう・・・。

 2年生YAさんは前回、「比較」の語句整序問題をやったら正解がたくさん出せたね。「鯨の公式」と呼ぶ 「否定文」のno more 〜 than ・・が正解だったから、もう一歩さ。逆の no less 〜than は「肯定文」になると覚えよう。Lucy is no less beautiful than her sister. 「ルーシーは彼女の姉と同じくらい美しい。」 今日は形式主語の it の働きを勉強した。 It was a great loss to the nation that he died so young of a heart attack. 「心臓発作のために彼がそんなに若くして死んだことは、その国にとって大きな損失だった。」ではthat 以下の名詞節が「真の主語」で後置され「仮主語」 It が代わりに置いてある。It is amazing to Americans how Parisians get around without any difficulty. 「パリ市民がなんの苦労もせずにどうして街を歩き回れるのか、アメリカ人にはおどろきだ。」では 疑問詞のhow 以下の名詞節の代わりに it が使われている。
 EN君は前回「語句整序」の入試問題がレベル高く丸がいつもより少なかった。「面白ければどんな映画でもかまいません。」は Any movie will do の後に so long as it is excitingと書く。so long asは「〜の限り」という意味の接続詞だ。今日は接続詞 that の働きを中心に勉強した。 The trouble was that ・・・「困ったことに・・・」 とか、〜the rumor that ・・・「・・という噂を〜」のような直前の名詞を説明する「同格のthat 」だ。, for example, とか ,though,のように、カンマカンマで「割り込み」してある語句は、文頭に出しておいて残りの文をつないで解釈すると理解しやすくなるよ。
 1年生MU君は「現在完了形」の動詞に4つの意味があることを勉強した。特に「継続」(ずっと〜している)では for+期間と、since+過去の時、の使い分けに注意が必要だった。  〜years ago(〜年前)や last year、yesterdayなどは「過去の一時」を示すだけだから「過去形」の動詞とともに使う。When ?も「過去」のある時を尋ねるから「現在完了」にはしない。後半は「過去完了」「未来完了」の問題にも挑戦しほぼよく理解出来た。
 大学生のYAさんは「英検準一級」の過去問をやった。第1問の25題は、2〜3行の短文の中の空所に適当な単語を4択で選ぶ。さすがにレベルが高くてかなり単語暗記の努力が必要だ。こういう問題集で出た単語を着実に覚えていくことが近道だろう。また新聞雑誌の面白そうな記事を楽しんで読む、という習慣が理想だ。今日プレゼントしたコピーは、NEWSWEEKの「気候の変化に人間が与える影響は200年前からのこと。」という昨日の記事だった。米国のケリー長官がノルウエイのフィヨルドを船で訪問している写真が載っていた。 尾上

(追記)信州穂高「碌山美術館」の敷地にはかわいい建物が5、6棟ある。本館の「碌山館」を出て、スイスの田舎を模したような木造の「グズベリーハウス」に入ってみると、「あった!」・・まだあの足踏み式のオルガンが資料室の片隅に残っていたよ。「ヤマハオルガン・ハママツ」と書いてある。美しいレリーフが彫られて音色変換のストップも付いた高級品だ。足で空気を送り鍵盤を押してみたけど、さすがにかすかなかすれ声しか出なかった。40年も昔、新婚時代に二人で来たときには「カバレリア・ルスチカーナ」の間奏曲が和音つきで弾けたのに。
 初めてこの美術館を訪れたのは大学生の時の一人旅。外語大オーケストラで1級先輩のNAさんはチェロ弾きだけど水彩画も得意だった。彼が信州に旅行した時のスケッチの数枚を見せてもらってそのブロンズ像「女」を知った。さっそく確かめに穂高まで一人出かけた。彫刻にはシロウトだったけど、膝立ちした裸婦「女」の姿態の美しさや、「デスペア」の絶望のあまり女性が泣き崩れる姿にも感激したなあ。
 特別展の「高村光太郎・彫刻と詩」が別館で開催中だった。碌山の友人で同じくパリ留学中にロダンに師事した彫刻家だし詩集「智恵子抄」で有名な詩人でもある。力強い「手」や「黒田清輝像」なども見ることができ幸運だった。夫人の「智恵子」が制作した優しい「紙絵」もたくさん展示されていた。そういえば昔青森の「十和田湖」で見た二人の裸婦「乙女の像」も光太郎の制作だったと思い出した。
2016/08/28 (Sun) 23:07


詩人には言葉が大切であるように、科学者には事実が大切だ。
詩人には言葉が大切であるように、科学者には事実が大切だ。
2016年8月25日(木) 裾野市民文化センターにて 「燕岳山頂」
 北アルプスの「つばくろ岳」は、高山植物の女王「コマクサ」が見たい人には夢のような「花の百名山」、と田中澄江が紹介している。その夢がとうとう実現したよ。登山口の「中房温泉」を出発しかなりの急傾斜を登り切って、昼過ぎに2763mの山頂にたどりついた。大岩の上の4、5人分の狭い所に「頂上」のプレートが。眼前に聳えているはずの主峰「槍ヶ岳」は霧の中だった。
 真っ白なガレキの急斜面全体に咲くコマクサは、青緑色の細かい葉の上にちょこんとピンクの花が数本飛び出して。いちめんに水玉模様で刺繍したようだったよ。コマクサは春に野原に咲くケマンソウの仲間で、その白とピンクの花が馬(駒)の長い顔(ウマヅラともいう)に似ているためにこの名がついた。高山の悪条件で他の物が一切生育できない厳しい砂礫の中に単独で群生している。10センチくらいの高さなのにその根っこは1mにも深くなるという。それで「孤高の女王様」と呼ばれるのかな・・・。

 2年生のMIさんは前回、「関係詞」 what の慣用表現を勉強した。Facts are to the scientist what words are to the poet. (事実の科学者に対する関係は、言葉の詩人に対する関係と等しい。)の what とは何だろう?関係ということ?高校では教えてくれないね。実は「大切なもの」と訳しておくといいのだ。Facts are important to the scientist just as words are important to the poet. (詩人には言葉が大切であるように、科学者には事実が大切だ。)とパラフレーズできるから what をsomething important whichと考えればいい。今日は whatever やwhereverなどの「複合関係詞」を勉強した。「獨協大」の和訳で少々難しかったのは、 ・・and teaching Japanese boys turns out to be a much more agreeable task than I had imagined. でturns outの主語が「単数」のはずだから boys ではなくてteaching 以下であること。「日本人の生徒に教えることは、想像していたよりもずっと自分の性分に合っているとわかった。」
 御殿場教室の1年生MU君が出席した。今日は「動詞の未来形」と「現在完了」をやってみたらほぼ完璧に理解できていた。動詞の不規則な変化形をもっとたくさん覚えるといいね。学校の宿題で「やさしめの長文」を全訳する夏の課題にも取り組んで、ほぼうまく和訳できていた。今日のプリント後半は「名探偵ホームズ流?」の全訳に取り組んだ。時間の節約のため筆記せずに口頭で和訳を言ってもらったら、かなり正確に訳せていた。自信がついてきたかな。 尾上

(追記)信州旅行の二日目。夜行バスで新宿からツアーで到着した人たちもいて、20日(土)早朝の登山口には100人くらいの若者たちが出発の準備や体操なんかしている。すごく人気の高い山なんだなあ。安曇野の山奥の「中房温泉」に宿泊した朝、玄関前で一足先に出発する小柄な若い女性に話しかけた。テントの入った大きなザックを背負っていた。
 「燕岳」登頂で終わりじゃないらしい。更に尾根伝いに「大天井岳」(おてんしょうだけ)と「西岳」を経由して、あの私の憧れの「槍ケ岳」3180mを極めるという。その後は「槍が沢」から「上高地」に降りる計画よ、とニコニコして語る。それを一人で?すごい!2泊3日の稜線歩きで、これが有名な「表銀座コース」と呼ぶらしい。
 同伴の家内は温泉宿で一日のんびりさせて2時間後に私も出発。とても急斜面なので第1、第2、第3ベンチで休みをとりながら2時間で「合戦小屋」に到着したらおおぜいの登山者だよ。一切れ800円のスイカをみなさん一様にかぶりついている。これは食べるのがルールのようだけど私は無視して山頂へ。
 ルビーのような真っ赤な実を一列にぶら下げたタケシマラン、小さなひまわりのようなウサギギク、真っ白なウメバチソウやシラタマノキを見ながら登る。山頂小屋で一泊した家族や若者たちがもう下ってくる。脚が軽く今日の私は快調だ。抜かれるよりも抜くことが多いなあ。
 大きなお花畑に来ると、ミヤマハハコ、アザミ、ミヤマトリカブトが色とりどりに咲き乱れ、その上には青、赤、黄色のテントの屋根がチラチラと。「着いたよ!」、表銀座コースの分岐点、ヒュッテ「燕山荘」の立派な山小屋に着いた。宿泊者の靴が散乱する玄関で記念にワインレッドのTシャツを購入した。コマクサとツバメの絵入りが嬉しい。登れなかった家内にもバンダナを一枚。北アルプスの名山がすべて挿絵入りで説明されそこに燕が舞っている。
 小屋のすぐ裏から山頂まで奇岩がニョキニョキと続き、1キロの白いガレキの尾根道にビッシリと咲き乱れるコマクサたち。7月に咲き始めてもまだこんなに一杯残っていてくれたよ。8年前、八ヶ岳の「硫黄岳」山頂で巡り会って以来でほんとに久しぶりに「女王様」に会えたなあ!
2016/08/25 (Thu) 22:54


「セミコロン」には「つまり・・・」と添えて
「セミコロン」には「つまり・・・」と添えて
2016年8月22日(月)三島ゆうゆうホールにて 「霧ヶ峰ビーナスライン」
 信州・松本の旅行からの帰り道、「諏訪湖」から急坂を登って標高2000mの「霧ヶ峰」の山並み「ビーナスライン」をドライブした。広大な草原の山々の連なりは40年前に訪れたスイスアルプスのグリンデルワルド村によく似ていて大好きだ。真っ青な空に白い雲がポッカリ浮かび、なだらかな草原にはピンクのヤナギランやフウロソウ、ナデシコなど野の花が咲き乱れていたよ。
 懐かしい「コロボックル・ヒュッテ」から「車山スキー場」に向かって下っていく道筋にも淡い紫の「ツリガネニンジン」や「マツムシソウ」がもう咲いて、赤いワレモコウのまっすぐ伸びた茎が風に揺れる様子が「秋」の訪れを知らせてなにかもの寂しい・・・。

 3年生NIさんは前回「比較表現」の和訳をやった。「小樽商大」ではModern parents are greatly to blame in this respect; they provide their children with far too many passive amusements, such as shows and good things to eat, ・・は「セミコロン」を「つまり」と訳したのはとてもよい。ポーズを置くことで前文の「説明」や「理由」を述べるのだから。「現代の親たちはこういう点でおおいに間違っている。なぜなら、見せ物とかおいしい食べ物とかのように、子供たちに受身的な楽しみをあまりにたくさん与えすぎているから。」
 TA君は文法・作文シリーズの最後の単元で「会話表現」に関するマーク問題を50題やった。おもだったものはほぼ出尽くしているので、間違えた箇所はしっかり覚えよう。センター試験の過去問を前半の1〜3問をやってみた。文法・語法がいつも80%は取れているのに今日だけは不調だったね。逆に語句整序の問題は全3問正解だった。その年によって難易度がかわるということだ。
 2年生YO君は「複合関係詞」の whatever SV (〜することはなんでも)のような「関係詞+ever」の使い方を勉強した。言い換えれば anything which SV となるから、先行詞に any (どんな〜でも)がついている場合、と考えてよい。Whoever has a new proposal can attend the meeting. も Anyone who has〜 のことだから、「新しい提案を持っている人ならだれでもその会議に出席できます。」と、ここでは文の主語になっている。
 裾野教室のSEさんがこちらに参加した。「接続詞 that の構文」をいくつか勉強した。the fact that ・・(・・という事実)のように「同格」の働きで、前の名詞を後の節が説明するような構文だ。中学でもやった so 〜 that ・・は「とても〜なので・・」(結果)となるか、「・・するほどに〜だ」(程度)となるかを判別しないといけない。加えて such a 〜名詞 that ・・とか、too〜to〜 や 〜enough to〜 のような場合も同様に考えるよ。 尾上

(追記)「車山スキー場」には家族でも何度か訪れてゲレンデでスキーを滑った。静岡出身の知人が経営する「銀の匙」というペンションを利用して夏の草原でもよく遊んだ。リフトで登った1925mの山頂でエーデルワイスの白い綿毛の花を見つけたなあ。正面に「八ヶ岳」の山並みがどっしりと横たわり、眼下には小さな「白樺湖」を遠望できたよ。
2016/08/23 (Tue) 0:55


「複合関係詞」のwhatever やwherever
「複合関係詞」のwhatever やwherever
2016年8月21日(日)御殿場市民会館にて  「開智学校」
 今朝は松本のホテルで目が覚めた。ひさびさに信州に来て3日目のすがすがしい朝だ。「松本城」に向かう前に立ち寄ったのはなつかしい「開智学校」。現在の「開智小学校」に隣接して「博物館」として大切に保存されている木造建築だ。明治9年完成の左右対称の美しい姿を今も残している。昔から教育県と呼び声の高い長野県でもとりわけ松本市は教育を尊ぶ。
 バイオリンの才能教育、スズキメソッドの創設者鈴木慎一はこの街に住み名誉市民になっているし、「桐朋音大」で斉藤秀雄の薫陶を受けた指揮者・小澤征爾は、毎年この松本を会場に「サイトウキネン・オーケストラ」を開催している。市民の文化に対する意識がとても高いらしい。大学時代、1年先輩のKUさんが名門「松本深志高校」の出身だったなあ。文化祭で一緒にロシア語劇「五夜」に出演したっけ・・・。

 EN君は「複合関係詞」のwhatever やwhereverを勉強した。 When I was a boy, I read whatever I found interesting at the library. では「面白い本を見つけた」じゃないよ。whatever を anything which とすれば、I found the book interesting でthe book をwhich に置き換えるならば「図書館で私が面白いと思った本はどれでも・・・」と訳せる。今日から「接続詞」を含む文をいくつも勉強した。中学でもやった「命令文, and」、(〜しなさい、そうすれば・・・)と or の場合をしっかり区別しよう。
 2年生YAさんは「時間」や「距離」を表す文の主語に使う It の働きを勉強した。 At night, however, it gets so cold that the temperature can drop below freezing point. での it は「寒暖」を表しているね。〜so cold that ・・・の訳は、後の・・・が中心なら「とても寒いので・・・」と「結果」を意味し、前の〜に主眼が置かれている場合には「・・・するほどに〜で」と和訳するとよい。ここでは前文との対比だから、後者の「程度」を強調する解釈が正解だ。
 裾野教室のSEさんがこちらに参加した。前回は「不定詞」の英作文がよく書けていた。語句整序の問題では「面白ければどんな映画でもかまいません」で、 if it is interesting を so long as it is exciting に言い換えし、 Any movie will do. の動詞をぜひ覚えて欲しい。今日は関係詞の最後で、 whatever やwherever のような「複合関係詞」を勉強した。「・・・するどんな〜でも」と和訳する場合で、文の一部だからカンマがつかない。カンマで切れる場合は「譲歩文」の場合で来月頃に登場するよ。
 大学生のYAさんは今日も英検準一級に挑戦し、リーディングの後半をやってみた。なかなか難しかったね。そして最後の第4問は「自由英作文」だ。海外の友人からきたEメールに100語くらいで返事を書く。「日本でアウトドアスポーツが人気の理由は?」「山にハキングに来る人から入山料をとるのはいい?」「ペットを飼うのは子供のためになると思う?」と質問が3つもあるから、それぞれを短い英文で2つか3つ書けば十分でしょう。
 明日大学院の入試に京都へむかうというKI君の英文和訳のお手伝いをした。もう大学4年生だから理系は大抵が大学院に進学する。大学内部から進学する人以外に、他大学からも優秀な学生が受験してくるから「院」に進学するにはウカウカしていられない。専門が文系でも理系でも一番力を問われるのは英語であるのは昔から変わらない。大企業の就職試験でも大抵が英語力を問われる。UG会の卒業生KI君の合格を祈ってます。 尾上

(追記)松本駅からお城にむかう道は若い頃から結構くわしいよ。大学時代はオーケストラの夏合宿が「大町」の農家で実施されて、東京に戻るときには乗換駅の松本で列車の待ち合わせ時間に街中をよく歩いた。家族で上高地や乗鞍にドライブしたときにも必ず松本市内で買い物したり食事をとった。避暑を「木崎湖」で過ごしたあとにも「松本市内」に立ち寄って「松本家具」や「工芸品」を見に行ったものだ。
 昔からお気に入りの酒蔵で「しずか」という店がある。「松本城」のお堀のそばで、目の前に「日銀」と「市役所」があるせいか、客層は少々ハイグレードのようだ。昨夜もまずは「しずか」に立ち寄り「おでん」と「やきとり」と「とうがんの煮付け」を注文して夕食とした。腕の立つ板前さんが代替わりで味もずいぶん変わった気がした。着物と割烹着姿の「おお女将」が80過ぎの今もかくしゃくとして、カウンターに立っている姿には感心したよ。
2016/08/22 (Mon) 1:21


先行詞のない関係副詞
先行詞のない関係副詞
2016年8月18日(木) 裾野市民文化センターにて「三島大社の夏祭り」
 17日は「三島夏祭り」の最終日なので、夏期講習も無事おわったし午後は懐かしの大社に行ってみた。鳥居の前にはある町内の山車が出番を待ち構え、向かいの山車には来春公開の映画の宣伝に出演者たちが乗って市長の応援を受けている。私は子供の頃広小路駅からずっと歩いたから、両側に続く華やかな露店も源平川のせせらぎもお化け屋敷もみーんな懐かしい。
 かんかん照りを気にせず飛び回る浴衣がけの少女たち、イカ焼きや焼きそばを桜の葉陰で食べる娘たち、金魚すくいやボール流しに挑戦する浴衣姿の娘たち、昔ながらの夏の風物詩だね・・・。
 
 2年生のMIさんは前回、語句整序の入試問題をやってみた。「仮定法」の動詞の用法がよく理解出来ていて素晴らしい。今日は「関係詞」の前にカンマがある例や、先行詞のない関係副詞の構文を勉強した。どれもよく理解できていたね。関西大の問題のように文中にコロンがあったら?・・・それは「即ち」と前文を説明したり、「たとえば」と例を挙げたりするときだ。読み上げれば単なる「ポーズ」だけど、聞いている側には、or (すなわち)とかfor(なぜなら)であって、もしそういう和訳を添えておかないと、日本語の「ポーズ」と混同して and(そして)とか so(だから)という働きになってしまってマチガイだ。
 三島教室のENさんがこちらに出席した。Itが「形式主語」の働きをして、真の主語であるto〜以下、―ing以下、that節〜、 wh節〜の代わりに「文頭に」置かれる構文を勉強した。たとえば It is amazing to Americans how Parisians get around without any difficulty. では 疑問詞の how 以下が真主語で、「パリ市民が苦労しないでどうやって街を歩き回れるのかアメリカ人には驚きだ。」
 御殿場教室のEN君がこちらに出席した。前回「受動態・助動詞」の語句整序問題をやってみたら4分の3が正解だった。いくつかの間違いも惜しいモノばかりだ。英作文では「学習院大」の「嵐の中を君は出かけるべきではなかった。」で、 You should not have gone out in the storm. 「should +完了形」は非難とか残念な気持ちを表すものだ。
 御殿場教室の1年生MU君もこちらに参加した。動詞の現在形と過去形、さらに「進行形」との違いを勉強した。日本語で「〜している」の動詞は3通りに分類できる。「今〜している」なら、現在進行形でいいけど、「いつも〜している」なら、ただ現在形でいいのだ。さらに「もうすでに〜している」という時には、英語は「現在完了形」have + -edで表すのだ。だいぶミスが出ないようになったね。
 3年生OHさんはお休みだった。 尾上

(追記)  昨日で夏期講習が終わった。3年のTA君は文法・作文・読解がすべて網羅された「総合英語の演習」(研数書院)を扱った。ハイレベルの良問ばかりをそろえた定評あるテキストで私のお気に入りだ。「不定詞」「動名詞」「分詞」と「関係詞」について徹底的に研究したからかなりの成果があったと信じている。「やっておきたい長文700」(河合出版)も難問ばかりだったけど、TA君はどれも80〜90%の正解だった。すばらしい。「UG会に入って偏差値が10も上がりました!」と言っている。
 2年のMIさんは前半「センター試験」の過去問を解いてみたら、ミスがとても少ないことがわかった。語句整序問題が弱点であることくらいかな。3問とも正解が出ることが望ましいね。後半は「京都大学への英語」(駿台文庫)で模試問題をやってみた。500語くらいのかなり難しい長文が2問と、5行ほどの長さの日本文を英訳する問題が2問だった。
 EN君は都合で、前半だけだったけど「センター試験」の実際を体験してみて自分の弱点を知った。1年半先だけど今から準備しておく方がいいよ。特に、発音は日頃の勉強習慣の成果だから、「声に出して」テキストや問題文を読むという心がけが大切だ。何しろ、「始めにコトバありき」というからね。「文字」は人間がずっと後になって創作したものだから。
 中学3年生のNI君は、「動詞」を中心に高校1年の分野をやってみた。「進行形」「完了形」「受動態」「不定詞」「動名詞」「分詞」などどれも重要な項目で、何度も繰り返し勉強することになるよ。とても意欲的で、夏休みにこんな勉強をしたらきっと英語の偏差値がぐんぐん上がるだろう。
 今回の会場、三島ゆうゆうホールの第3会議室は2階にあって、大きな窓から「楽寿園」の森がひろがって木漏れ日が教室にキラキラと光ってくる。朝のうちの講習は実に気持ちがよかったね・・・。
2016/08/18 (Thu) 23:05


as 〜 as any 〜は重要構文
as 〜 as any 〜は重要構文
2016年8月15日(月)三島商工会議所にて 「三島の夏祭り」
 今日から三島大社のお祭りだ。三島駅前にはいつものピンク色の提灯が無数に下がって巨大な広告板になっている。駅を降りた浴衣がけの娘さんが下駄を鳴らして「ゆうゆうホール」の前を通り白滝の池と川にそって大社に向かっていく。梅雨の頃には「楽寿園」うらの源平川に行けばホタルが乱舞する様子が見られるけど、この白滝の池でもホタルが光るのを見かけるよ。
 平家ホタルよりも体が大きい源氏ホタルは、草葉のかげで光っているメスに向かってオスが上空を舞い踊って求愛の光を放っているらしい。私が図書館の駐車場から商工会議所にいく夕方、小さな橋を渡るときに見かけるけど、UG会の授業が終わって帰る頃には一匹も飛んでない。わずか2・3時間のページェントなんだなあ・・・。

 3年生NIさんと2年生のENさんは都合でお休みした。
 3年生TA君は前回「比較表現」の和訳をやった。as 〜 as any 〜は重要構文だ。 He works as hard as any (other) student. 「どのほかの生徒と比べても同等に頑張っている。」ということは、「誰にも負けずに、一番頑張っている。」と最上級の意味になるよね。だから、「同志社大」の They are decked out for the festive season as glitteringly as any western store. 「日本のデパートやスーパーは、西欧のどのお店にも負けないくらい派手派手にクリスマス期間の飾り付けをする。」
 2年生YO君は「仮定法」の語句整序問題をやった。近畿大の「その科学者はもっと長生きをしていたら、その問題を解決するのに成功しただろうに。」は、接続詞のIf がないから省略された形を考えて、 The scientist would have succeeded in solving the problem had he lived longer. となる。後半がカンマもなしに「倒置構文」になっているのが普通だから注意しよう。今日は「関係詞」の what を勉強した。something which のことを1語で表したものだから「先行詞」がいらない。普通「〜こと」「〜もの」と訳しているね。でも今日の例文ではそれでは訳せないので、「〜の姿」とか「重要なもの」という和訳も覚えよう。後半では接続詞の asやthan、but がwhich やwho の代わりに関係代名詞として使われる例を覚えたね。
 中学生のNI君は前回「不定詞」を使う構文を和訳したり、「節」に書き換えたりした。かなり高いレベルだけど頑張ったね。夏期講習の3日目にもう一度やってみよう。今日は「文の種類」で平叙文以外の「疑問文?」「命令文!」「感嘆文!」を勉強した。高校の英文法を1から勉強している。日本語の「動詞」は、4段活用とか上一段活用、なんて昔は勉強したけど、英語に直すときには何の役にも立たないね。外国人に日本語の動詞を教えるときには、明瞭に「ル形」、「タ形」、「テイル形」の3つと教える。(1)「今読んでいる」は英語では「進行形」だし、(2)「いつも読んでいる」なら「現在形」で書く。(3)「もうとっくに読んでいる」なら「現在完了形」で表す。中学高校でもこういう教え方ができる先生がいないかなあ。 尾上

(追記)夏期講習2日目の朝、ゆうゆうホールの駐車場でばったり合わせた顔は2年生のSEさんだ。授業が終わって地下の「リハーサル室」に行ってみた。そこではSEさんが仲間とバレエの練習をやっていた。月末にこの大ホールでバレエ「くるみ割り人形」の公演があって「金平糖の精の踊り」を踊るそうだ。
 チャイコフスキーの3大バレエといえば「白鳥の湖」「眠れる森の美女」とこの作品だ。欧米ではクリスマスになると必ず子供たちへのプレゼントに上演される。本家ロシアでも巨匠ゲルギエフの指揮する「マリインスキー劇場」のステージが人気で毎年、「セント・ペテルスブルク」(昔のレニングラード)でクリスマスの頃になると上演される。
 私は長男と1992年の12月にNYへ旅行した時に、「リンカーンセンター」で「NYシティ・バレエ」を見たし、その前に家内と西海岸を旅行した時にも伝統ある「サンフランシスコ・バレエ」のステージで「くるみ割り人形」を見たよ。たくさんの名曲に溢れた家族向けの華やかな楽しい舞台だった。「花のワルツ」「金平糖の踊り」「行進曲」「ロシア・中国・スペインの踊り」などなど名曲があふれ出てくるよ。
 ずっと稽古に励んできたSEさんすごいね。28日の舞台を楽しみにしています。
2016/08/15 (Mon) 23:45


 may well と may as well の違い
 may well と may as well の違い
2016年8月14日(日)御殿場市民会館にて 「海上の釣り堀」
 東伊豆・熱海の網代港に行くとシロウトでも大きな鯛が釣れるよ。「太公望」という名の釣り堀りは港に浮かぶイカダで海の魚を釣る仕組みだ。一人5000円の入漁料はキツイけど、立派な鯛が3匹と大きなアジが2匹までお持ち帰りできる。1時間以内に釣ったら、の話で釣れない日もあるし下手な人もいるらしい。岸壁から漁船で200m沖のイカダに渡って釣り糸を垂れる。
 釣れた魚は、併設の食堂でさっそく料理してくれる。サシミ、たたき、煮物、焼き物など。自分で釣った魚だからきっと格別にウマイだろうなあ。一度やってみたい・・・。

 今日はEN君とMU君がお休みしてちょっぴり寂しい勉強会だった。2年生YAさんは前回「分詞」の語句整序問題をやった。「海外旅行をする若者」は young people traveling abroad だし、「科学を履修している学生」は students taking chemistry のように、2語以上の修飾語は後置にすること。 
 今日は「助動詞」の単元で may well〜(〜するのももっともだ)と、 may as well〜(〜したほうがよい) をやった。「助動詞」の働きは、動詞を助けるとか、動詞に意味を添える、なんて考えてはマチガイだ。「補助的な動詞」という意味で、実は「文全体」を補助して「話者の判断」を加えているのです。前者は「〜することは十分よいことだと思う」という判断だし、後者も「〜することと同じことかもしれない」(だから〜したほうがいいよ)という「話者の判断」を表している。YAさん、私の説明をきちんと聞いてメモもとるから教え甲斐があるなあ。きっと成績がどんどん伸びるよ。
 大学生のYAさんは「英検準一級」の過去問を今日もひとつ、筆記の前半部分をやってみた。第1問は「語彙力」を試す問題。短文の空所にはいる1語を4択で選ぶ。この語彙レベルがなかなか高く、問題文が読めても正解が選べない。3問中1問は外れるから、合格点の70%にはまだ少々届かない。大学受験の時期をすぎると、ふつうの大学生はせっかくの英語力が日に日に衰えていくのに、YAさんはまだまだ十分に維持できている。もうすこし正解率が高まったら、英検を受けてみるといいね。
 今日は更に「英作文」で「福岡女子大」の「日本の教育の変化:個性の尊重」の17行の長文を全部英訳してみた。これだけたくさん英語で書くというのは貴重な経験だ。英作文に自信がつくし、英会話にも生かせるはず。

 昨日から「夏期講習」が始まって今日は2日目。意欲的な4人が参加してくれた。3年TA君は「読解・文法・作文」の総合問題をやっている。どれも高度な入試問題ですこし苦労した。「三重大」の過去問では700語の長文「世界の食糧問題」を読んだらどの設問もほとんど正解だった。すばらしい。
 2年EN君は「センター試験」の過去問をやっている。発音、文法、語句や文の並べ替えなどオールラウンドに力を発揮しないといけない。1年後にむかって今の勉強の仕方、授業に向かう態度など自己診断しなおそう。文法・作文問題では第1課の「動詞」から初めている。
 MIさんも同じテキストをやったら処理がとても早いね。80%以上は正解がだせたから「センター」に関しては今の段階ではほぼ完璧だとわかった。次回からは二次試験の入試問題で和文英訳の力も高めていこう。不定詞と動名詞の用法はイディオムも含めてもっと掘り下げていくといいね。
 中学3年のNI君はこの4日間で「動詞」にスポットをあてて勉強している。「進行形」「完了形」や「受動態」でつかう「現在分詞」ーingと「過去分詞」ーedをマスターしたい、という要望に沿った。最後には少々むずかしい「分詞構文」にまで踏み込んでみよう。 尾上

(追記)尊敬するナベ先生が亡くなって昨日は新盆の法要があった。2時間かかって車でぎりぎり伊東のご自宅に着いたと思ったら、和尚さんが早めに読経を終えたらしく、もう家を去るところだった。お盆のかき入れ時なのかなあ。仏教界もドライだなあ!ご焼香をしてからご遺族の長男・長女と親しくお話ができた。
 9ヶ月前に逝った奥様の後を追うかのように82年の人生を終えられた。松崎高校時代に知り合った奥様を本当に愛しておられたのだね。三島北高、韮山高校の社会科教師だけでなく、高校教職員組合の委員長の偉大な功績も残して逝かれた。私の人生の大きな支柱ともいえる大学の先輩、教師の大先輩、そして結婚式の立会人を失ってしまった。とても悲しい。
 南伊東の急斜面に立つ瀟洒な和風のお宅を辞し、菩提寺の「松月院」に立ち寄った。ここはJR伊東駅のすぐ裏手にある古刹で伊東港が見渡せるし、鯉の泳ぐ池を配し草木がとてもよく手入れされて伊東市の観光名所にもなっている。この日は「お盆の入り」ということもあっておおぜいの墓参の家族で賑わっていた。
 帰り道、昔懐かしの東伊豆海岸を走って大好きな海を一杯見た。国道沿いの「宇佐美」の海岸は海水浴の家族で大賑わいだし、「スキンダイビング」から船で戻ってきたグループが楽しい会話の最中だった。崖のトンネルを抜けると「網代」の漁港では「海上釣り堀」に向かうグループがおうぜい漁船に乗り込むところだった。
2016/08/14 (Sun) 23:50


「関係詞」の非制限的用法
「関係詞」の非制限的用法
2016年8月11日(木) 裾野市民文化センターにて 「レンゲショウマ」
 今日は初めて施行の「山の日」。夏休み中の祭日では先生や生徒たちにはありがたみがないけどね。私も記念に昨日、「破風山」に登った。河口湖の北側にある「三つ峠」から、西湖と精進湖を見下ろしながら「王岳」にいたるまでの、富士山を正面に展望できるすばらしいハイキングコースだ。その中では「黒岳」が最高峰で、そこに向かって友人とすこしだけ歩いた。
 「新道峠」の真下まで車でのぼれるから、足の不安定な家内もちょっぴり楽しめた。ガイドブックに載らない秘密のこの峠には、レンゲショウマが8月のこの時期、上品なうす紫色のボンボリのような花を30センチほどの細長い軸の先端に一輪、二輪うつむきかげんにつける。美しいよ・・・。

 3年生OHさんは「原因・理由」の単元で、10個の例文をしっかり和訳ながら、文法を復習した。「〜ので」の接続詞には because、 since、 as の3つが代表だけど、 now that 「今はもう〜なので」も覚えておきたい。後にSVがくるから「前置詞」と」区別できる。 because of〜、 on account of〜、 due to〜、 thanks to〜 などは「〜のために、〜のせいで」の意味で「前置詞」だから後に名詞か動名詞のみを従えるのだ。
 2年生のMIさんは「前置詞+関係詞」の構文を勉強した。That house the roof of which is red is my uncle’s. 「屋根が赤いあの家は叔父さんの家だよ。」は、That house is my uncle’s. の文の中にthe roof of the house is red を「割り込み」させた文で、共通項のthe house を関係代名詞の which に置きかえたもの。Its roof is redとして考えれば whose roof is red でもOKだ。「江戸川大」の英文はしっかり和訳できたね。
 SEさんは前回、「受動態」の入試の語句整序問題をやったら、ほぼ全部正解だった。すごいなあ。今日は「関係詞」の非制限的用法の文、つまり直前にカンマがある用法を勉強した。関係詞の前にポ−ズを置くからふつう、直前の単語や文を説明するような働きだ。「関西大」の英文では Now we have the space shuttle, which has a speed 30 times that of a jet. 「今ではスペースシャトルを持つ。それはジェット機の30倍の早さを持っているのだ。」のように、カンマで区切って説明を追加するような訳し方が正しい。 尾上

(追記)2年生のMIさんは先週お休みして、家族旅行でヨーロッパに行ってきたそうだ。UG会卒業生のお姉さんも一緒に。いいなあ。ウィーンのおみやげにチョコレートを2ついただいた。モーツアルトの肖像入りのボール形のチョコの方はよく見かけるけど、エリザベートの絵が入ったコイン型のチョコは初めてだ。さっそくいただいたらなつかしいオーストリアの味がした。
 もう40年も昔、1976年の夏一人でヨーロッパ7カ国を旅した。ユーレールパスというヨーロッパの鉄道すべて15日間乗り放題のパスを使った。旧ユーゴスラビアのベオグラードを前夜9時に出発した国際列車は、ユーゴ人の母子と一緒のコンパートメントだった。ウィーンに出稼ぎに行くという。翌日の昼前に「ウィーン南駅」に着いた。「床もピカピカで羽田空港のロビーよりもずっと清潔で美しかった・・」と、旅のメモに書いてある。
 ヨーロッパは狭いね。言語もセルビア語からドイツ語へ、通貨もディナールからシリングに一夜にして変わっている。国境を越える度に新しい通貨が必要になるから大変だった。いまでは共通の「ユーロ」になったから旅行者はきっと便利になったに違いない。その時は米ドルをたくさんもっていればどの国でも交換できた。
 ウィーンでは「ホーヘンブルク宮殿」の公園にある「モーツァルト像」を見つけたあと、あこがれの「シュターツオパー」(国立歌劇場)の前を歩いた。MIさん一家はここで「モーツァルトの40番」を聞いたそうだ。きっと名門「ウイーンフィル」の演奏だね。いいなあ。私はワルツ「美しく青きドナウ」が野外ホールから聞こえてくるのをタダで聞いた。さすが音楽の都だ。街中にあふれているよ!
 路面電車に乗って、今夜はドナウ川の運河にそった「パノラマホテル」に投宿。翌日はいよいよモーツァルトの生地「ザルツブルグ」に列車で向かう。

2016/08/11 (Thu) 23:57


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