高校英語UG会 三島・裾野・御殿場

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take it for granted that ・・・「・・・を当然のことと考える」
take it for granted that ・・・「・・・を当然のことと考える」
2016年7月31日(日)御殿場市民会館にて  「旧宮邸でビール」
 夕食を終えて風呂に入ってさっぱりしてから夕涼みに「秩父宮記念公園」に行ってみた。暗闇の中にかすかな明かりに照らされて白百合が咲き乱れる「ゆりの花園」をぬけると中央の広場が「ビアガーデン」になって、家族連れや若いグループがパラソルの下で静かに会話を楽しんでいるよ。野外の「映写会」をやっているけど、余計な放送や音楽が聞こえてこないのがいい。
 梅雨明けの夜空を見上げながら、茹でたイカをつまみにタイから輸入の「シンガ・ビール」を飲んでみたら味が濃いめで気に入った。ヨーロッパ旅行で飲んだドイツビールはこんな風味だったなあ。イベントがたくさん企画されて、わが街・二の岡も楽しみになった・・・。

(家庭連絡)・・・8月中旬の「夏期講習」に数人から申し込みがきています。今年も「三島夏まつり」の期間中の午前中に「ゆうゆうホール」で実施しますが、予定を1日ずらすことが可能でしょうか?前半の8月12日(金)、13日(土)を13、14日に変更したいのですが。後半の16、17日はそのままです。今日のブログの「追記」に記したように、敬愛する先輩の新盆の法要が12日(金)に予定されたので伊東のお宅まで伺いたいと思います。
(今日の教室の様子)・・・
 1年生MU君は部活の合宿で、2年生YAさんはオープンキャンパスに出かけて今日はお休みしたので、今日の出席は2人。途中で外は夕立だったらしい。
 2年生のEN君は前回「譲歩、否定」の項目で語句整序問題をやってみたら70%正解だった。「国士舘大」の問題で「彼女にとって最も重要なことは、彼の持っているものではなくて、彼がどういう人であるか、ということです。」網半は not A but B の構文でうまく言えたけど、前半は What is the most important to her ではなくて、What matters to her most と書けばいい。ここでmattersは「〜に問題になる→大切だ」の意味に使う「動詞」だ。
 今日は「形式目的語」としての it の働きを勉強した。中でも take it for granted that ・・・は「・・・を当然のことと考える」、の意味。I took him for an American. (彼をアメリカ人と勘違いした。)と同じ構文だ。 granted とは形容詞の形だけど「神様からあたえられたもの、つまり誰でも手に入る当たり前のもの」という名詞の意味だ。語句整序問題では「仮定法」の特集だったが、とても良く出来ていた。
 大学生のYAさんは前回「北海道大」の英作文をやってみた。「医療事情の日米の違い」はなかなか難しかったね。論説文は日本語でも長めになるから、そのまま英語に移し替えるとまとまりにくい。今回は上手に短めに切ってあって進歩したね。今日からは英検「準一級」問題を始めた。
 先週まで取り組んできたTOEICは日本や韓国の企業が社員に要求する英語力の検定試験。TOEFLは米国留学に必須の資格試験。最近は、英国に留学するならIELTSという検定試験が必要だ。検定協会と旺文社が運営する昔からの「実用英語技能検定試験」、つまり「英検」ならどんな目標をもつ日本人の英語力も測れるはずで一番評価が高い。将来「1級」を目標にしばらく続けてみよう。
 今日の読み物は昨日のNEWSWEEKの記事で「ポケモンGOで124個全部をゲットしたニューヨーカー」が面白かった。「オタク」のことをgeek(ギーク)っていうんだね。大学の前期試験が終わったら、ゆっくり読んでみてね。 尾上

(追記)新任の頃、稲取高校の同僚で敬愛していたナベ先生が亡くなった、とつい先日半年遅れて知った。年末にはお見舞いに行ったのに、入院していた伊東の市民病院から長泉の「県立ガンセンター」に移されて間もなくのことだったらしい。南伊東の眺めのよい斜面の瀟洒な家に住んでおられたが、5年前の台風の悪天候の時、すっ飛んできた古い物置の屋根が先生の頭上を強打した。それが原因で大脳の手術とその後の長いリハビリを余儀なくされた。
 私が吉原高校で半年常勤講師を勤めた後に昭和43年、東伊豆の風光明媚な稲取の高校に赴任したらそこに大学の大先輩を発見した。低音の張りのある声と剛毅な体躯のナベさんは沼津東高校の出身で、進学先の東京外語大では中国語を専門に国際関係のコース(今では「国際社会学部」として独立した、)に進み「社会科」教諭になった。明治以来の伝統あるボート部でも活躍したらしい。そうそう、今年UG会から外語大の中国語に入学したMIさんには60年も先輩になるんだね。
 渡辺秀夫先生は、転勤先の「三島北高校」で教鞭をとっていた時に「静岡県高校教職員組合」の委員長に推されて就任した。毎日伊東の自宅から静岡に通勤し、県庁では教育長や教育委員会を相手に理路整然とした論法でにこやかに語りかける人柄のおおきさが魅力だった。組合員からの信望は絶大だったし私も自動車事故のときにお世話になった。私たちの結婚披露宴の司会を引き受けて頂いた先輩だ。
 その任期後は「韮山高校」の教壇に移り定年を迎えられたから皆さんの中にも「地理歴史で教わったよ、覚えてる!」という人が身近におられるかもしれないね。定年後は中国との文化交流に尽力され、県内の国語の先生をおうぜい講師として中国に派遣した。郷土史散策をまとめた著書「安宅丸を追うべし!」を大けがの翌年出版し、「郷土史研究会」や伊東市出身の詩人「木下木太郎」の会も主宰され80歳をすぎてもなお元気だったのに。
 献身的な介護を続けておられた気丈な奥様のほうが先に去年亡くなり、少しずつ気弱になって1年足らずの内に跡を追いかけるように逝ってしまわれた。ナベさんのあの笑顔がもう見られないのはとても寂しい。市内「松月院」に眠るナベさんのご冥福をお祈りします。
2016/07/31 (Sun) 23:39


「仮定法」とは「仮定の法則」じゃないよ
「仮定法」とは「仮定の法則」じゃないよ
2016年7月26日(火) 裾野市民文化センターにて 「リヴォー城」
 UG会「裾野教室」を5年前に卒業して、フランスに留学中のTUさんからメールが届いた。現地の「観光ガイド」の資格を取得するために昨年から「東京外語大」を休学してフランスに渡っているそうだ。「リヴォー城」はパリから西に車で1時間ほどの田園地帯で麦畑に囲まれ、ロアール渓谷の古城群のひとつ。美しい古城を取り巻く果樹園やバラ園でも人気が高いそうだ。
 まだインターンで研修中だけど、フランス語で地元の観光客にこの城のガイドをしているらしい。みんな話をしっかり聞いてくれるそうだからきっとすばらしい語学力なんだね。私の母校でもある外語大に3年生で編入合格する前、獨協大学でもフランス語がとても得意で1年間、フランス西部のナント市の大学に語学留学していた。まもなくガイド資格がとれたらTUさんにはどんな人生が待っているのかな・・・。

 予定表に書いたように、28日(木)のかわりに「裾野教室」を今日実施したら、2人は参加できたがSEさんは一昨日のうちに「御殿場教室」に来てくれた。
 3年生OHさんは「仮定法」を勉強し直した。例文10個に主な学習事項は含まれているので、それがしっかり理解できれば入試問題も解答できるはず。動詞の形に「仮の話しで、本当は逆なんだけど・・」という気分を込めるのだ。つまりムードのことで「法」と呼んでいる。 If 文の中では「今」の逆の話なら「過去形」で、「昔」の話なら「過去完了形」で書く。「〜であればいいのに」という「願望の文」でも同様に「今」と「昔」の2通りで動詞を使い分けるのだ。今日やった「空所補充問題」も、「語句並べ替え問題」も入試によく出題されるものばかりだから、なんどもしつこく復習して得意分野にしてください。
 2年生のMIさんは前回「比較」の語句整序問題をやったら、入試問題だけど90%正解だったね。大切なのは as (同じくらい)や so (それほど) があったらその文の後にも as があるから見落とさないこと。 more や-er があったときも than をしっかり見つけることだ。それは「接続詞」の働きで共にS+Vを従えて「〜とくらべると」という意味なのだ。例えば She bought as many interesting books at the store as I did. (彼女もその店で私と同じ数の面白い本を買ったよ。)のように。 as I didは接続詞S+Vで「私が買ったのと比べると・・」。
 今日は「形式主語の It」の働きを中心に勉強した。It is necessary for him to work harder. では形式主語の It が使われる。これは、For him to work harder is necessary. (彼がもっと頑張ることが必要だ。)のFor 以下の主語を後回しにした文だ。 中学で教わった「彼にとって必要だ」はマチガイ。高校ではfor him はnecessary の修飾語ではなくて、「不定詞」の意味上の主語で「彼が・・」、と教えているよ。 尾上

(追記)私がかつて理事長を勤めた吹奏楽連盟の高校東部大会も今年は31日(日)にこの「裾野市民文化センター」を借用するようだ。いつもの沼津の会場を離れて輸送のバスやトラックの出入りが容易なこの会場に移ってきた。東名高速のインターにも至近でこんな便利な会場はまたとない。裾野駅と岩波駅のちょうど中間で歩行者には少々不便だけど。
 きょうのブログ冒頭に紹介したUG会出身のTUさんは「須山中学」の出身で「沼津東高校」に通った。須山からこの「裾野教室」まで遠距離なのに車で3年間送迎を頑張ってくださったお母様は、もと「富岡中学」の音楽の先生だった。このホールのすぐ近くにある富岡中学は今年はA編成で参加するようだ。私は定年退職後に吹奏楽の関係で親しくして頂き、中学コンクールでも少々お手伝いしたら金賞を獲得し、はるばる浜松まで出かけて県大会に出場を果たしたことがある。
 私はかつて「沼津東高校・吹奏楽部」の顧問と指揮者をやっていた時に、夏のコンクールで演奏する良い自由曲がほしくて、アメリカ人の著名な作曲家E・デル・ボルゴ氏に委嘱作品をお願いしたことがある。完成したときにははるばるニューヨークまで受け取りに行ったなあ。東高が演奏した「ア・リメンブランス」はコンクール県大会でも東海大会でも金賞が取れた思い出の曲で、それを「富岡中学」のTU先生にもお勧めしたのだ。
 その後数年してあっさり早期退職なさって、念願の「趣味の食品店」を営むTU先生には驚かされた。私は須山の近くの「黒岳」や「越前岳」によく登るけど、先日もナンバンギセルをたくさん見つけた後で、純木造のかわいいお店「珠山」に立ち寄った。「地方お取り寄せ」の珍しい食品や先生のお薦めの逸品を頂いて、UG会卒業生のお嬢さんの話に花が咲いた。それで今日のブログ冒頭はお嬢さんがこの夏休みに観光ガイドの研修をしている「リヴォー城」の紹介となったのです。
2016/07/26 (Tue) 23:02


You might as well throw the money away as lend it to him.「あいつに貸すくらいなら捨てた方がましだ」
You might as well throw the money away as lend it to him.「あいつに貸すくらいなら捨てた方がましだ」
2016年7月25日(月)三島商工会議所にて 「ナンバンギセル」
 「南蛮煙管」はどう読む?「ナンバンギセル」という珍しいピンクの花があるんだ。横向きにして口にくわえればちょうどキセルでたばこをふかすような形に見えるでしょ。きっとポルトガル人がたばこをふかしてるイメージだね。花が咲くと娘さんのおちょぼぐちにも似ている。葉がないのは自分で栄養を作らないから。ススキの群落の中に寄生してその根っこから養分をもらう。
 野生のものを初めて見たのは「山中湖」の「パノラマ台」で、広大なススキの草原の中の登山道にヒッソリと咲いていた。そして「愛鷹山」山脈の北端に位置するこの「越前岳」でも、登山口に広がるススキの大斜面でたくさんの花を偶然発見したよ。古来「思い草」とも言ったらしく、万葉集に「道のへの尾花が下の思ひ草 今更さらに何をか思はむ」とある・・・。

 3年生TA君は前回、「比較表現」で難しい no more 〜thanや no less 〜thanを勉強した。いわゆる「鯨の公式」だね。明治学院大や京教育大の問題は素直な形式で書いてあったので正解だったけど、千葉大と明治大が難しかったね。 Unfortunately, there can be no such thing as the total elimination of man’s physical capacity for violence, among nations any more than among individuals. 最後の than が大事な「接続詞」で、この後の among individualsと直前の among nations が比較されているんだ。「個人の間でありえないように国家間でも・・はありえない。」となる。前半は長い文だけど such〜 as に注意して、「残念なことに、人間が暴力を振るう身体的能力を完全に除去するというようなことはありえない。」と訳せるとよかったね。NIさんは都合でお休みします、との電話が入った。  
 2年生YO君は前回「It 中心の構文」で、It seems that で始まる文をたくさん勉強した。「〜と思われる」は書いてないけど to me 「私には」が隠れていると思えばいい。 It is thought to me と言っても同じだ。さらには単に I think that 〜ともほぼ同じ。話者の判断を付け加える働きだ。 大阪工業大では  It seems to them that having more animals before a dry year means that some will still be alive after it. が難しかったね。 meansが動詞だと見抜ければ、「乾燥した年の前により多くの動物を飼っていれば、その後でも一部は生きているということを意味する、と彼らには思われるから。」
 ENさんは前回入試の英作文を3題やってみた。「完了形」の使い方がポイントで、「広島修道大」の「・・・今年の10月で3年アメリカにいることになります。」は「未来完了」が思いつくとよかったね。 She will have stayed in the States for three years this October. 今日は「助動詞」のmay well 〜と may as well〜 の違いを勉強した。前者は「〜するのも当然だ」という意味でただの may(〜してもよい)と似ている。後者は as〜 as・・ の構文になるから「・・とくらべると〜するのは同じことかもしれない」と考えるとよい。
 たとえば You might as well throw the money away as lend it to him. は「彼に貸すのと比べるとそのお金を投げ捨てるのは同じことかもしれないね。」ここでmay ではなくてmight を使ったのは「仮定法」の助動詞でつまり、お金を捨てるなんて人はいないから、「仮に・・・」の気分を表したのだ。ここの和訳はもっと誇張して、「あいつに貸すくらいなら捨てた方がましだ。」と、「比較級」をつかうといいのだ、と覚えておこう。
 中学生のNI君は前回「接続詞」をたくさん勉強した。「理由」(〜ので)のbecause、as、since や「譲歩」(〜だけど)のthough、even if など。部分英作文にも挑戦した。接続詞+SVO〜の形をとり、主文のSVOに対して「従属節」の働きをするよ。長文の笑い話は「とんだかくれんぼ」を最後までうまく訳した。最後の「オチ」の部分がイマイチだったね。惜しい!「今度ポストに隠れるときは、必ず体に切手を貼ってね。」だよ。
 今日は「時制の一致」を勉強した後、「話法」を勉強した。高校1年の項目だけど、たぶん授業では扱う時間がないのでたいてい家庭課題になっている。「話を他人に伝える方法」には2つあって、その人の「セリフ」をそのまま「直接的に」再現する方法と、自分のことばに置きかえて内容を簡潔に「間接的に」伝える方法、だ。「直接話法」の文を「間接話法」に言い換える練習問題をいくつかやってみた。尾上

(追記)今日は「ゆうゆうホール」が例年の「放送大学」の前期試験で貸し切りになっているのを駐車場の係員に指摘されて、直前に慌てて「商工会議所」に変更した。先週月曜日は間違って2会場を予約してあったことに今日気がついた。予定表でお知らせしましたように、28日(木)には会場の借用ができないので、裾野教室を明日に変更します。
 27日から3日間は吹奏楽コンクール予選がこの会場で開催される。東部地区の中学が編成ごとにA(大)、B(中)とC(小)に分かれて県大会出場を目標に演奏を競うのだ。「裾野市民文化センター」の大きなホールと会議室の豊富さ、広い駐車場がコンクール実施にはありがたい。高校の部の東部予選も今年はこのホールで計画されている。
 先日の「朝日新聞」には県内各中学・高校の演奏曲目の一覧が掲載されていたね。その朝日新聞にはさらに特集記事で、中部地区の「藤枝東高校」吹奏楽部の練習風景が写真入りで紹介されていた。新しい指揮者を迎えてどんな結果がでるか期待されている。その指揮者は私の「島田商業高校」時代の同僚で音楽のEM先生だったよ。一緒に「囲碁」も打った仲間だ。教員生活の後半は校長だったので、腕がウズウズして仕方なかったらしく、定年退職後にまた「吹奏楽指揮者」に戻ったらしい。
 EM先生は武蔵野音大出身のクラリネット奏者でとても上手だった。ある年の定期演奏会では、「ガーシュイン」作曲「ラプソディー・イン・ブルー」を私の指揮で演奏した。冒頭がクラリネット・ソロのグリッサンドで始まる難曲だったけど、EM先生は本番では見事に成功させた。校長なんかにならずに吹奏楽指導者でいられたらよかったのに。
2016/07/25 (Mon) 23:28


must have -ed 「〜したに違いない」
must have -ed 「〜したに違いない」
2016年7月24日(日)御殿場市民会館にて 「秩父宮公園のユリ」
 梅雨明けとはいえない曇天続きで、傘をさして「秩父宮公園」まで歩いた。わが家から15分くらいで家内もリハビリのためよく歩いている。「市民無料パス」を見せて入場するとそこからずっとユリの花園だ。白、赤、ピンクのユリの花が園内をずっと岡の上の「宮邸」まで続く。人影もまばらな小雨の中、植え付けをしている男性に話しかけたら,どこかで見た顔だ。
 ああ、NHKのテレビに出ている人だ。矢澤秀成(やざわひでなり)さんは最近この公園のアドバイザーに委嘱されて、園芸の講師をやっている。NHKのEテレでは、8月7日(日)の朝8:30から「趣味の園芸」で、この公園で矢澤先生が担当する講習の様子を放送するらしいよ・・・。

 1年生MU君は1年の文法入門が一通り終わったので、まとめの問題をやってみた。イディオムをこれからいくつも覚えなきゃいけないね。中学でやった too〜to〜とか、so〜that〜だけでなく、when や as や becauseなどの接続詞が2文をつなぐことも大切だ。ここまでは中学の復習をしながら高校文法の入門として勉強したけど、来月からはもっと詳しく文法をマスターしていこう。今日は笑い話の「賢いのはどっち」を全訳した。
 2年生YAさんは「助動詞+完了形」を勉強した。「昔のことに対して推量する」働きだから、must have -ed だと「〜したに違いない」(100%)となる。may なら「〜したかもしれない」(20%)、can't なら「〜したはずがない」(0%)と覚えよう。テキストにあるmight はmay の過去形だけど「ひょっとしたら」の意味だし couldn't も「はずがないだろうが」の意味で、「仮定法」の意味合いで使うからこの単元では覚えなくてよい。少々不親切で下手な解説だね。
 EN君は前回「語句整序問題」がとても良く出来ていた。今日は「It 中心の構文」で「形式主語」 It の働きを勉強した。It ・・to〜、It・・ –ing〜、It・・・ that〜、It ・・wh-〜 の4種類に分類できる。少々難しかった英文はIt is amazing to Americans how Parisians get around without any difficulty. だった。「疑問詞」の how 以下を受ける it だから、「パリの人たちが何の苦労もせずにどうやって歩き回れるのか、アメリカ人には驚きだった。」 と訳せる。
 裾野教室のSEさんが都合でこちらに参加して、「形式目的語」の it を勉強した。SVOC(第5文型)のOを後回しにして、仮に It で代用するから「形式目的語」と呼ぶ。次に関係詞の単元に入って、まずは「前置詞+関係代名詞」を勉強した。2文で共通の名詞がある時に、1文につなげる練習をやった。作り方は2通りあって「くっつけ式」と「割り込み式」を学んだ。特にSV〜のSが共通項だったら、Vの前に「2文目」を割り込ませるのだ。
 大学生のYAさんはTOEICの模試問題をやってみた。間接疑問文で Do you know who is the kindest boy? は普通だけれど、 動詞 know を thinkやbelieve、say など「軽い意味」の動詞に置きかえると、語順が Who do you think is the kindest boy? となることは「センター試験」でも頻出の問題だったよね。後者は Yes-No Question ではないので「疑問詞」が文頭に出てくるのだ。今日も80%は正解が出せたので、4ヶ月続けたTOEICシリーズをひとまず終えて、次週からは「英検・準1級」受験を目指して勉強しよう。 尾上

(追記)昨日は「沼津高専」に行って3輪のカートの「ロボット」を作ったよ。途中ミスもなく、やり直しもしないで2時間くらいで完成した。スイッチをいれたら急発進してびっくり。思わず拍手して助手の学生と握手してしまった。これは「サッカー・ロボ」で狭いコートの中をボールめがけて突進する。「蹴る」のはまだできないけどぶつかるとすぐに離れるように仕組まれている。ネームプレートにENDO&ONOE2016と書き込んだ。
 「ロボカップ」って聞いたことあるかな。自作のロボットに様々な作業をさせてワザを競う大会のことだ。テレビでも全国大会を中継しているのを見たことがあるけど、沼津は全国の工業高専の中でも優勝経験が多くて有名だそうだ。優秀な学生が多いのかな。沼津東高や韮山高校に合格してもそれを捨ててこちらに入学してくるそうだから。
 沼津高専では毎年夏休みの「公開講座」を開催して、一般から無料で参加者を募集しているよ、と農作の友人OKさんから聞いて参加したくなった。16講座の中から昨年参加した「大人のためのロボット講座」がとてもよかった、という話なので私でもできるかな?と思い切って応募してみた。子供の頃「機械いじり」が好きだったし、高校3年の夏までは「理系科目」が得意だったから興味は大いにある。
 参加者は5人にしぼられ高専の教授がじかに指導してくれるし、5年生の学生が一人一人にアシストしてくれるから、私でもノーミスで完成したというわけ。目がしょぼしょぼ、指先が不器用な私に、補助の遠藤君はとても「褒め上手」で「教え上手」。休憩もなしに一気に完成したよ。来年から「筑波大」の3年生に編入学がもう決まっているそうだ。中には「東大」に編入する人もいるという。
2016/07/24 (Sun) 23:41


「鯨の公式」 A whale is no more a fish than a horse is.
「鯨の公式」 A whale is no more a fish than a horse is.
2016年7月21日(木) 裾野市民文化センターにて 「忍野八海の観光客」
 底なしのような澄み切った池に鯉が群れをなして泳いでいる。それをのぞき込む観光客の群れ。連休の日曜日「山中湖」一周のサイクリングにでかけ、ついでに「忍野八海」までレイチェルを走らせたら、このように池の「中島」が沈没しそうなほどの人数。会話を聞いているとどれも中国語だよ。そこは個人所有の無名の池で、隣の「鏡池」と向かいの「湧池」が「八海」なのに・・・。

 3年生OHさんは「比較」を勉強した。日本語とのズレがおおきくて、高校生には苦手な単元だ。まずは little less least とか bad worse worst など変化形の基本をしっかりおさらいしよう。いわゆる「鯨の公式」 A whale is no more a fish than a horse is. (鯨は馬と同様魚ではない)は高校生泣かせの構文だ。「鯨が魚ということは、馬の場合と同様にありえない。」比較構文で使う as とthan は通常、後にSVを従える接続詞で、共に「〜とくらべると」の意味としてつかう。「〜より」じゃないよ。
 2年生SEさんは前回、 It seems that 〜の構文を勉強してどの問題もほぼ正解だった。これは言い換えれば It is thought that 〜と同じで「〜だと私には思われる」の意味だから、結局 I think that〜 (私が思うには)を〜に付け加えただけ。命題の〜に「話者の判断」を加えるから助動詞の働きと似ているね。たしかに  He seems to know the fact. のように動詞の前につけてもいいから。今日は形式主語 It の働きをたくさん勉強した。
 MIさんは前回「関係詞」の語句整序問題がとても良く出来た。 It was very stormy all day, during which time the ship sank. (一日中激しい嵐だった。その時間のうちにその船は沈没した。) が見慣れなかったかな。, and during that timeを関係詞を使って表現する。 「東京理科大」の「失ってみて初めて、持っている物の価値に気づくことがよくある。」は、 We often don’t realize the value of the things we have until we’ve lost them. (持っている物の価値は、それを失ってみるまでわからない。)と書くけど、「強調構文」で It is not until we’ve lost the things we have that we realize their value. ともなるから記憶して欲しい。
 三島教室のENさんがこちらに参加した。前回「英作文」で「横浜市立大」が難しかったね。「・・・すべてが変わってしまっているのがわかった。」は  I understood that の後に、 everything had changed とかけばいい。動詞の前に主語、後に目的語という基本を大切に英文を組み立てよう。今日は「動名詞」の慣用表現を5つ覚えた。関西学院大の和訳では、 Parents cannot expect their children to study well with the television making a loud noise or when the family are talking. が難しかった。前半は「親は子供にしっかり勉強することを期待できない。」だが、後半は or で何と何がつながるのか見破らないといけない。後の「家族が話しをしているとき」とその前の「テレビが大きな音を立てている状況で」が並んでいるのだ。  
 御殿場教室のMU君も参加した。前回、長文の「1月と2月の名の起こり」を和訳してみた。 ruler は「rule する物と人」から「定規」と「支配者」の2つの意味が生まれた。想像しにくい意味だけど、もとは「まっすぐな物」の意味から「物差し」となり、さらにまっすぐに従わせる、から「支配する」の意味が生まれた、のだ。これを言語学では「意味の拡張」というよ。例えばSpring が「スプリング」「バネ」「春」「泉」とたくさんの意味に発展するのは、原義が「飛び出す」だからだ。辞書は丁寧に引こう。最初の1つだけでは勝負できない。今日は「否定」を勉強して not never hardly seldom は「副詞」で文を否定することを学んだ。一方 no は次の「名詞」を修飾する「形容詞」であることが分かった。No money (何もお金がない) に対してlittle money は「ほとんど持ってない」だし、few booksは「本がほとんどない」という意味で、こういうのを「準否定」という。
 来週の裾野教室は、中学・高校の吹奏楽コンクール週間で貸し切りになるので、26日(火)に変更しました。都合がつかない人は別の会場にどうぞ。 尾上

(追記)大学同期の親友ON君から「高校生の英語辞書について」の問い合わせに返事を書いたらお礼のメールが届いた。「研究社」や「東洋書店」での辞書編集の長年の経験をかわれて、いずれかに投稿する原稿資料として役に立つらしい。そこで更に雑感を書いて2通目を送った。

 メール拝読しました。IT時代、デジタル化の時代は文化の浪費でしかない、新たになにも作り出さないと私は危惧しています。他人が時間と手間をかけてやっと作り上げた作品を、それも死語になりつつあるけど、まるで「海賊版」の如く著作権料も払わずに載せる。だれかがもうけているけど、制作者にはほとんど還元されていないのではないか、と。
 Facebook も Twitter もしかり。Youtubeも私がいつも楽しんで聞いている「志の輔落語」、「綾小路きみまろ」、「小沢昭一的こころ」とか「クラシック」の名演奏や「オペラ」などはタダで聞き放題、見放題だ。私が払ったスマホ購入費と接続契約料から何%が、出演者や製作者に入るのかねえ。新たな客寄せの「宣伝効果」はあるのだろうけれど。
 貴殿が長年心血を注いだ「辞書出版」の場合も同様だ。たとえば「カシオ」の電子辞書「エクスワード」に利用されている大修館「ジーニアス英和辞典」はまだ旧版のままだ。ペーパーでは改訂第5版が2014年に出たようだけどね。辞書の改訂作業も大変だ。旧版が売れなきゃ改訂版の計画も立たないね。ましてや新しい英和辞典を編集・出版するにはよほどの勝算と覚悟がなくては。「国語辞典」ですら国の文化事業になっていないのだから。
 見当外れかもしれないけど、地道に独自研究を続けて「ノーベル賞受賞」のような新発見につながる「京都大学」のアカデミズムと、他人の発見や業績を「巧みに」自分の物のように「解説」する「東京大学」の気風の違いにもたとえられそう、と思わない?
2016/07/21 (Thu) 23:39


For all the fact that ・・「・・という事実にもかかわらず」
For all the fact that ・・「・・という事実にもかかわらず」
2016年7月18日(月)三島商工会議所にて 「芦ノ湖・桃源台」
 予報が外れて快晴の真っ青な空になった。これは暑くなるぞ、と午後から「箱根」に逃げた。「芦ノ湖・桃源台」の船着き場からキャンプ場までは木陰の散歩道だ。湖から吹く風が気持ちよくて、いつもの「あづまや」まで自転車を押して行くと、通りがかった外人女性がひとり私のレイチェルをなんども振り返る。「私もこれと同じ折りたたみで英国製を持ってる。もっと小さくなるのよ。」
 「折りたたみ式」は英語で foldable という。日本の「折り紙」を folding paper というでしょ。「ベルジャムから来てコテージに泊まってます。」あの北欧のベルギーから来た旅行者できれいな英語をしゃべった。後でネットで調べたらベルギーといえば小国ながら自転車王国だった。自転車競技が「国技」にもなっているそうだ。「メルクス」「リドレー」がベルギー自転車のトップメーカーだそうだ・・・。

 3年生NIさんは前回、文法・作文で「譲歩」を勉強した。「〜だけど」とか「〜しても」のように「逆接」でつながる文のことで範囲が広い。For all the fact that ・・「・・という事実があるにもかかわらず」とか、seldom, if ever, V〜「もし仮にあったとしても、めったに〜しない」など、覚えるべき慣用表現がたくさんある。それでも語句整序問題には80%の正解が出せた。記述になるとミスが目立つから正確に書けるよう見直しを心がけることだね。
 TA君は昨日のプリントで、「原因・理由」の文法問題が難しかったね。 That is why SV〜は「それが〜の理由だ」だから、「そういうわけで〜なのだ。」とほぼ同じだ。副詞句で言えば for that reason といえばよい。玉川大の「風やら雨やらで・・」はwhat with the wind and what with the rain という。「〜やらで」とは「いやな理由」の時に with の前に感嘆的に what を添える,副詞のようなもの。二つ目のwhat withは省略してもよい。
 2年生のYO君は前回「関係詞」の語句整序問題をやったらほぼ全問正解だった。「岩手大」の英文和訳では You learn only when things mean something to you. が易しそうなのに訳せなかったね。「物事があなたにとって何か意味を持つときにのみ、あなたは学習していることになる。」つまり、ただの暗記物は世の中に出たときには役立たない、ということ。英作文は「富山大」「山学院大」など難関校の問題で、社会問題を扱った深い内容をいかに平易に書くか、が大切。長い日本文では最後の部分に注目して欲しい。そこから書き始めるといい英文の構成になるよ。
 中学生のNI君は前回、ためになる話「生きていることば」を全訳した。「ことばの起源はわからない。しかし、とてもたくさんの言語が昔からあったことを知っているし、どんどん変化していることも知っている。・・・」 英文はSVの前に接続詞や疑問詞、関係詞をつけることで、前後の文に接続させて長い文になっていくのです。一歩ずつ積み重ねて大きな構文を読み取る練習をしていこう。今日は先週やった「関係代名詞」を復習してから次の「句と節」を勉強した。 尾上

(追記)東京の「研究社」で編集長として長年辞書作りに人生を捧げてきたON君から,高校生の英語辞書について問い合わせるメールが届いた。大学の同期生で10年来のハイキング仲間でもある。現在発売中の研究社の高校生・大学生用「新英和中辞典」も、私の愛用している「ルミナス」もかつてベストセラーだった「ライトハウス英和」もON君が主幹で完成した。どれも4000円以下で買えるのだが。
 中学校の英語の教科書には、該当の単元ごとに単語集がついていて、生徒は「辞書を引く」という習慣がないしほとんど持っていない。高校に入って始めて英和辞典や和英辞典を買うことになるのだ。わたしも高校現場から離れて10年も経つから多少変化しているかもしれないけど、次のように返事を書いた。

 生徒は男子も女子も皆「電子辞書」だよ。どのレベルの生徒でも同じこと。鉛筆の先でツンツンとやって最初に出た意味で片付ける。こんな早くて便利な物はない。ていねいに「発音」とか「例文」「語源」「反意語」なんか見ない。ページをめくるのはシンドイから。でもどんどん苦労せず辞書を引くのはいいことだ。大学受験も楽になってその程度でも良いような時代になってしまったね。
 よく見ると「カシオ」の製品で「エクスワード」とかいうのが一番人気。たいてい大修館の「ジーニアス英和」にプラスいろんなおまけの辞書がついて、家電量販店の値引きでも3万5千円もする。親御さんも大変だなあ。ペーパーの10倍の値段だよ。1万円くらいのもあるけど。英語も国語も辞書は新入生の「オリエンテーション」の時に、付き添いのお母さんが教科書販売コーナーで買ってたなあ。出張販売の書店がそこで「電子辞書」も一緒に展示しているから親は子供のため、と高い投資を覚悟するようだ。
 時折「ペーパー辞書」を先生から強制されている1年生がいてかわいそうになる。高校にはたまに変な教師がいて「電子辞書」を見つけると取り上げたりする。そんな教師自身は「電子辞書」の便利さを知らないのだ。人間誰でも便利な物のほうを選ぶのに決まっているのに。ペーパーを使わせたいなら、よくよく説明して教師全員で一致して指導しなきゃ。
 そんな素直な生徒は結局「ペーパー辞書」も引かなくなってしまう。だから英語も伸びない。時代は変わったよ。猫も杓子も皆忙しいのだ。時間に追いかけられている。昔「英英辞典」をひけ、とウルサイ教師がいたけどもう化石だね。時折、百科辞典的に参考にすればいい。意欲の問題だよ。「ペーパー辞書」もそういう存在でしょ。大学生や教師の私たちにも。
 以上、参考になりましたか?
2016/07/18 (Mon) 23:32


英作文はまずはSVを組み立てることから始めよう
英作文はまずはSVを組み立てることから始めよう
2016年7月17日(日)御殿場市民会館にて 「金時山のカキラン」
 御殿場でも道ばたに大きなヤマユリが咲き出した。花屋で見る一番豪華なユリのカサブランカに近いよ。「金時山」のあの南斜面はどうかな、と期待しながら矢倉沢に車をとめて登っていった。残念、まだどれもつぼみだ。しかし予期せぬ発見が。急斜面に「カキラン」の大群落が7分咲きだったよ!柿の色をした花弁が開くと白い唇弁に赤い筋と斑点の模様が妙にあでやかな花だ。
 これも乱獲などで「絶滅危惧種」に指定されているんだ。けっして「花摘み」はイケマセン。すぐ先の藪の中にはこれもラン科の「ツチアケビ」がようやっと咲いたよ。6本も群れをなして二ヶ月前から見ているとすこしずつ成長していた。直立した茎に黄色い花が鈴なりにつく。これが秋になるとまるで「ウィンナソーセージ」のような真っ赤な実が一杯にぶらさがる不思議な光景・・・。

 2年生YAさんは前回、「独立分詞構文の慣用表現」をやった。こまかくいうと7個の例文のほかにプラス10個は覚えておきたいね。「一般的にいえば」とか「〜を考慮にいれると」のように、接続詞の If が隠れていると考えよう。今日はさらに「動名詞の慣用表現」をいくつか覚えた。 Betty was upset, for she was not used to speaking in front of such a large audience. 「ベティはうろたえた。なぜならそんなおおぜいの聴衆の前でしゃべることに慣れていなかったから。 be used to〜は be accustomed to 〜と同じで「〜すること(動名詞)になれている」の意味。 for は andや butと同じ接続詞で、「なぜならば」の意味。 because・・・は「・・なので」という。「分別」が「ゴミのブンベツ」と「フンベツのない人」と2つの読みがあるとは気づかなかった?
 EN君は前回、「関係詞」の語句整序問題をやったら難しいのに80%正解だったね。英作文では「受動態」に関する表現の英訳だった。「そんなばかげた質問をすると、みんなに笑われますよ。」 ask such a stupid question の主語は誰?当然 you だよね。後半のyou will be laughed at by everyone とつなぐ接続詞If が必要だ。英作文はまずはSVを組み立てることから始めよう。不定詞や分詞を使うのは意外にハイレベルで危険だ。今日は「It 中心の構文」を勉強した。 It seems that ・・は「〜のように思われる」の意味で It appears that・・・ ともいう。It is thought that ・・というのと同じ。話者の「私」にはそう思える、と「判断」を加えているのだ。It happened that ・・・も「私は偶然だと思うんだけど」と気持ちを添えている。
 三島教室のTA君が出席した。いつものセンター試験の過去問をやってみた。今日は3問の語句整序問題が2問失敗だったね。入試で頻繁に出題されるのは、 All you have to do is 〜(あなたがすべきなのは〜することだけ、つまり、あなたは〜するだけでよい)の構文。You have only to〜と言い換えもできる。ここではhave to doをhave got to do となっていて余計に難しかったんだね。文法・作文は「原因・理由」の表現を勉強した。
 大学生のYAさんは前回「九州大」の「異文化の人との意思疎通」という難しい和文英訳をやってみた。「むしろ、意見が食い違ったところから伝達は始まるのである。」は、「・・ところから」でwhen で2文をつないだのはとてもよかった。When our opinion is different from the others' , our communication begins. 「むしろ」は文中ならrather でもいいけど、ここでは文頭で「本当は」とか「実際は」の意味だから、In fact とかactually がいい。今日もTOEICの模試問題をやってみたら80%以上の正解が出せたから実力は十分ということだ。あとは問題処理の時間の勝負だね。リスニング問題100問を45分でやった後、さらに100問の読解問題を75分でやるのだ。
 8月中旬「夏期講習」の案内を黄色のプリントで先週お渡ししました。今日は8月〜9月のUG会予定表を配付しました。ピンクのプリントです。 尾上

(追記)「志賀高原」というと冬のスキー場を思い浮かべる。御殿場南高校にいた頃、英語科の同僚KO先生に誘われ夜行バスで「志賀高原スキー場」に行った。「東京」から夜行の直行バスに乗れば夜明け前にはスキー場のホテルに着いていた。30年前はまだ高速道路がなく、バスは国道18号線の「上信越道」をとことこ走り「軽井沢」の峠を越えて「長野市」経由で志賀高原まで入っていた。
 冬期オリンピックで日本人初のメダリスト「猪谷千春」(いがやちはる)というスキーヤーの名前を知ってるかな? 60年前、学生時代のKO先生は猪谷さんと同年代でこの「志賀高原」で一緒に滑っていたそうだからスキーはずいぶん長いキャリアを持っていた。自分の滑りかたを「自然流」と称し「ずり落ち型」とも言って、ただただ「万有引力の法則」に従って、特に格好をつけることもなく滑り降りるだけでいいのだ、と言っておられた。
 私のスキー歴は島田商業高校時代に、生徒の希望者と教職員なかまで霧ヶ峰の「車山スキー場」に何度か行った。時には息子も連れて。ここは家族向けの緩やかなゲレンデもあってとてもよかったから。御殿場に来てからは御殿場市営で今はない「太郎坊スキー場」や、「裾野」の人工雪の「日本ランドスキー場」でナイターに家族で行ったくらいでヘタクソだ。
 「志賀高原」では、「丸池」のホテルからスキーを履いて、「東館山」の頂上駅までロープウエーで登り、樹林の間の細い急斜面を滑って降りたのは特に思い出深い。広いゲレンデスキーとはまた違った楽しさがあった。さらに「ジャイアントスキー場」や「ブナ平スキー場」などに隣接していて、こんなにスケールの大きなゲレンデは他にはなかなかないよ、ということだった。
 沼津東高の2年生が毎夏実施する「高原教室」は、その頃新任教員だったこのKO先生の発案が実行に移されたものらしい。ご自分が昔から馴染みの「定宿」と交渉して、300名もの高校生を宿泊できるように計画した。旅行社は一切関わらないのだ。何の事故もなく半世紀も続いた学校行事は珍しい。卒業生のよき思い出になって、「山登り」やハイキングが後の人生に生きていると良いなあ。
2016/07/17 (Sun) 23:04


the world は「世界」の他に「世間・世の中・社会・〜界」
the world は「世界」の他に「世間・世の中・社会・〜界」
2016年7月14日(木) 裾野市民文化センターにて 「水ケ塚・森の駅」
 御殿場でも暑くて我慢できないときは箱根の「芦ノ湖」か「富士山」へ逃げることにしている。月曜日真っ青な空に誘われて朝食のセットをかごに突っ込んで出発。富士宮口の「水ケ塚」に行って公園のあづま屋でブレックファスト。栂の林に囲まれた広場でここは標高1500mもあり、23℃で家にいるより5度も低いよ。山頂にかかっていた白雲がどんどん下ってくる。
 ここは富士登山の人たちが車からシャトルバスに乗換する駐車場で、「山開き」の翌日だからきっと満車かと予想したけどまだほんの一割程度。巨大なガラス造りで新装開店の「森の駅」は入り口に白・ピンクの美しい「コチョウラン」がずらっと並んで客を迎えている。急増しているガイジン登山者を意識したみやげものが箸と箸置きセットとかたくさん。梅雨明けが待ち遠しい・・・。

 3年生OHさんは「否定」を勉強した。副詞の not と形容詞の no の違いから始めて、準否定の little と few、hardly と seldom の対比を整理してみた。10個の例文はどれも大切なもので、まずはしっかり和訳してみよう。「早稻田大」の It is yet to be seen whether this plan will succeed or not. 「この計画が成功するか否かはまだ見てみないとわからない。」の前半は始めて見たようだね。50%は正解が出せたのでもう一息だ。単語・熟語を地道にコツコツ覚えてね。
 2年生SEさんは前回、「受動態」を使う英作文をいくつかやってそれぞれ良いとこまで書けていたね。冠詞の theが必要な時と不要な時はなかなか難しい。今日も「受動態」を使う「山梨大」の問題で、「学校から家に帰る途中、にわか雨にあってずぶ濡れになってしまった。」 は、I was caught in a shower and got drenched to the skin. が慣用表現でぜひ覚えて欲しい。前半は on my way home from school が書けると良いね。
 MIさんは「助動詞」の用法を勉強した。have to〜、don’t have to、 have only to〜の違いと共通点を整理したら、名詞のneedを補えばうまくいくとわかったね。それぞれ「〜する必要がある。」「〜する必要がない」「〜する必要しかない」と理解すればOKだ。岩手大の和訳では The main lesson in school is how to get along in the world. 学校卒業後に出て行くのは普通、「社会」や「世の中」であって「世界」ではない。学校での主要なレッスンとは「授業」ではなく「おしえ」「教訓」のことだね。 尾上

(追記)私の「山歩き」は大学時代の「浅間山」と新任教員時代に「奥穂高」に登って以降はしばらく空白期間だ。「山開き」の6月から8月までの「夏シーズン」は「吹奏楽コンクール」でも大忙しの季節で、「指揮者」と「連盟の理事」を兼ねていた私には、これが終わったときにはすでにお盆も過ぎて山も秋。20年以上、時には家族で「霧ヶ峰」「上高地」や「乗鞍」にでかけることもあったけど登山までに至らなかったなあ。
 それでも、50歳の時に赴任した「沼津東高校」では「任務」だけれど隔年のように「山歩き」を経験できてよかった。まだ梅雨のあけないこの7月上旬に、2年生が信州の「志賀高原」に出かけるので学年の教員たちが引率するのだ。移動の日を除いて中の3日間は先生も一緒にもっぱら山を駆け巡る。部活やHRなどの友人で5・6人のグループを作り、ホテルで朝食をとると弁当をもって班別にすぐ出発する。
 生徒たちは事前にコースの研究をして、午後4時ころまでの8時間の行動計画を立てている。ここは国内有数のスキーゲレンデに恵まれ、夏場もリフトを稼働させるスキー場もある。宿舎の「丸池」のホテルを出ると「ホッポ」のジャンボスキー場を突っ切って2000m級の山を目指して歩きに歩いた。「志賀山」「岩菅山」「笠ヶ岳」「焼額山」など、天気が良ければどこも展望のすばらしい山だった。
 「田ノ原湿原」では真っ白な「ワタスゲ」や黄色の「ニッコウキスゲ」の群落に出会って「高山の花」の名前を覚えるきっかけになった。バス移動して群馬県境まで行くグループもあった。「草津・白根山」ではカルデラ湖の青い「釜池」に感動し、隣の「本白根山」では「高山の女王」といわれるピンクの「コマクサ」の群生池に巡り会ったなあ。
 これは東高の伝統行事のひとつで4泊5日の「高原教室」が修学旅行の代わりでもある。帰ってくると成績処理や終業式や高校野球の応援や夏期講習やらで結構忙しい時期だ。昭和40年代に始まった行事だからもう半世紀(!)も続いている。他校のようにスキー教室にも海外旅行にもぶれることなく、相変わらず「真っ黒な制服」とおなじくらいにガンコで「昭和のスタイル」だ。
2016/07/14 (Thu) 23:53


Kindness does not pay.「親切は割が合わない」
Kindness does not pay.「親切は割が合わない」
2016年7月11日(月)三島ゆうゆうホールにて 「白山シャクナゲ」
 先日「たなばた富士登山」のお目当は「白山シャクナゲ」だった。5合目登山口の「古御嶽神社」の祠に手を合わせてから歩き始めて、登山道と下山道が合流するあたりまで行ってみると、濃い緑の灌木の茂みの中に淡いピンク色に縁取られた清らかな白い花を一杯に咲かせてシャクナゲが群生していた。いままで何度も訪れたけどこれほど美しく輝いた姿は初めてだ。
 「東富士山荘」のおかみさんも、「3日前にお客さんをご案内したときにはまだツボミだったのよ。」と言っていた。シャクナゲの花の命は短かくて年に一回だけ数日咲いては散っていく。季節の変わり目が半月も早いらしいけどちょうど良い日に来たもんだ・・・。

 3年生NIさんは前回「比較表現」を使った入試問題の和訳をやった。秋田大の「子供は遊びが仕事だ。」は難しかったようだ。 Adult standards have been imposed upon him with too great an effect and to the detriment of his whole life. で前半は「大人の基準が子供に押しつけられてきた。」後半の and を△マークしてあるのはいいけど、直後のto the detriment〜と何が並列しているかを見破れなかったね。同じ「副詞句」か「前置詞句」を探せばwith too great an effectしかないよね。だから、「大きすぎる影響力で、子供の一生の傷になるくらいに・・」となる。今日もセンター模試を半分だけやってみた。
 TA君は前回「比較表現」の和訳をやった。ほぼうまく訳せていたが「日経短大」の The harder and more disagreeable reading is, the less it pays.が理解しにかったね。前半は「読書がつらくてなっとくできないものとなればなるほど・・」と正解だったけど、「支払いがますます少なくなる」とは、「読書で得るものが少なくなる」と考えよう。Kindness sometimes does not pay.(親切は時に割りがあわないことがある。) という諺もある。今日の文法・作文は「譲歩構文」を勉強した。2文が「逆接」でつながっている場合の「接続のさせかた」をしっかり覚えておこう。単に「接続詞」でもいいけど、 no matter what SV〜 「何を〜しようとも」や、Whatever SV〜, のような慣用表現にも注意が必要だ。文法問題はかなり正解が多かったね。
 2年生のENさんは前回「完了形」の和文英訳をやった。「思っていた以上に混んでいてびっくりした」は、後半の that 節がSVで書けなかったね。 I was surprised that it was more crowded than I had expected. 特に比較構文がやっかいだ。「思っていた」は、更に昔のことだから「過去完了形」で書く。今日は「動名詞」の慣用表現をいくつか勉強した。和訳では Staying up late just before an examination, for example, is not a good study habit. では「カンマ・カンマ」で括った部分に注目。本当は文の始めに「たとえば」と言っておくべきなのに、実例の直後に付け加えたんだね。 ,for example, を先に訳しておけば、「例えば、試験の直前に徹夜することはよい学習習慣ではない。」となる。
 YO君は前回、「動名詞」の語句整序問題をやった。正解が多かったがイデイオムの力不足で減点がいくつかあった。 Instead of 〜「〜の代わりに」 with a view to 〜「〜の目的で」など、単語と一緒に熟語もたくさん覚える努力をしよう。今日は「助動詞+完了形」の意味と用法を勉強した。should、 ought to、need not の後にhave –ed の形の動詞がきたら「〜すべきだったのに」とか「〜しなくてよかったのに」と、「非難」や「不満」を意味する表現なのだけどよく理解できていたね。
 中学生のNI君は前回、笑い話「拝啓コンピューター殿」を全訳した。 I'm afraid that 〜と I hope that 〜 は共に I think that 〜と同じで、「〜と思う」と訳せばいい。前者は「望まないことの時」に、後者は「望ましいこと」の時に使い分けるだけ。「恐れる」の意味では be afraid of –ingとか be afraid to 〜と表現する。今日は「関係代名詞」を初めて勉強した。学校の教科書では3年生の最後に勉強する単元だけど、今の内に先取りして学習しておいたほうがいいよ。he his him の代わりに who whose whom を使い、it its it の代わりに which whose which を使えばいい。
 今日は「夏期講習」の案内を黄色のプリントで配った。8月のお盆休みの頃に、また午前中「三島ゆうゆうホール」でやります。猛暑に負けずに本気で勉強やろうよ。尾上

(追記)「ハクサン」のついた高山の花はたくさんある。「白山」はもちろん北アルプス最北端の奥山で、登るには北陸の金沢市から2泊ぐらい必要だから私にはまだ「夢の山」だ。「ハクサン・・」の命名の花を「白山」で新たに発見するのは楽しいだろうなあ。淡いピンクの「ハクサンフウロ」は「三つ峠」にたくさん咲くし、「ハクサンコザクラ」は箱根に咲く「コイワザクラ」と同じサクラソウの仲間で何度も見ているけど。
 「ハクサンイチゲ」は私が稲取高校の同僚から教わった最初の「高山の花」だ。あの「キタダケソウ」と並んで咲く同じ「キンポウゲ科」の真っ白な花。48年前の夏休み、生物のSA先生をリーダーに同僚4人で「奥穂高」3190mに登った。「北岳」に次いで日本で第3の高峰だよ。大学1年の時に仲間と「浅間山」2568mに登って以来の本格的なアルプス登山だったなあ。
 「上高地」から入って「涸沢小屋」に一泊し、「奥穂高」を極めてから「岳沢」に下った。この高山の急斜面を綱渡りのようにおそるおそる歩いているときに、ガレキの間にたくさん可憐に咲いていたのは黄色に輝く「シナノキンバイ」と真っ白な「ハクサンイチゲ」。定年退職後に「金時山」で登山を再開するまでこの名前だけはずっと忘れることはなかった。
 御殿場に来て30年間、「富士山」も「金時山」もずっと私の眼前に聳えていたのに私の目は「沼津」と「東京」に注がれていたなあ。
2016/07/11 (Mon) 23:24


have to〜 はなぜ「〜せねばならぬ」なの?
have to〜 はなぜ「〜せねばならぬ」なの?
2016年7月10日(日)御殿場市民会館にて 「5合目のタカネバラ」
 「富士山」は今日から山開きしたから須走口5合目に行くにはシャトルバスに乗り換えることになる。その直前の「たなばた」の日、私はマイカーで乗り入れできるうちにちょっと登ってきたよ。馴染みの「東富士山荘」でシャクナゲの開花状況を聞いてからスタート。「6合目」に向かって大好きな樹林の中、しっとりとした溶岩の斜面を進んでいくと濃いピンクの花が現れた。「タカネバラ」の残り花だった。
 この一重5弁の美しいバラは日本固有の原種で、「♪知床の岬にハマナスの咲く頃、思い出しておくれ・・・♪」と歌にある北海道の「ハマナス」によく似ている。高山では白、黄色、紫色の花をたくさん見るけど、赤やピンクの花は珍しいなあ。尾瀬の「至仏山」とか八方尾根とか2000m級の高山で見られるそうだが、私は富士山でもこの須走登山道でしか見たことがない。
 今日は参議院選挙の投票日だった。お昼頃家内と投票所に行ったら、高校生らしき若者と一緒の家族が目だったよ。風景が一変したね。全体の投票率が高まるかもしれない。大学生のYAさんは19歳で初めての投票に行ってきたそうだ。18歳から投票権が取れるようになって良かったね。UG会の3年生TA君、NIさん、OHさんも投票所に行ったかな?・・・

 1年生MU君は前回、笑い話「とんだかくれんぼ」を和訳した。短めの英文はしっかり分析できていてずいぶんよくなった。「接続詞」の働きがわかってくればもっと長い文もすらすらと訳せそう。 as all children do, は「子供がみんな好きなように」、closed the door so hard that it locked. は so 〜 that・・ の構文で「ドアをあまりに強く閉めたので鍵がかかってしまった」 と結果として訳す。今日は「時制の一致」を勉強した。そして「話法」の書き換えにも挑戦してガンバった。人のセリフをそのまま伝える「直接話法」を、自分なりの表現で言い換えて「間接話法」に書き換える練習だった。高校の授業ではよく割愛されるけど、今日やったことはどこかできっと役立つよ。
 EN君は前回「動名詞」で語句整序問題をやった。「息子にお金を必要以上に与えてしまったことを後悔している。」は give+人+物 となることが基本。 I regret having given my son more money than was necessary. 後半はむずかしい。このthan は関係代名詞で、〜money which was necessary と同じだけど「先行詞」に比較級のmore がついているから。今日は「助動詞」の大切な表現を勉強した。 have to〜 (〜せねばならぬ)、 don't have to 〜 (〜する必要がない)は中学で勉強したし、高校では have only to 〜 (〜するだけでよい)を教わった。なぜこんなにバラバラの和訳を暗記しなきゃならないの?共通点がわかればもっと覚えやすいのに・・・。そうなんだね。実はhaveの目的語に「義務」が省略されていると考えればいいのだ。 have to〜は「〜する義務を持っている」と考えればいいし、否定形なら当然「〜の義務がない」で、onlyがつけば「〜の義務しかない」と考えれば良いのだね。先生たちの教え方にもっと工夫があるといいのに。
 大学生のYAさんは前回、「大阪大」の入試問題で「手紙、葉書のかきかた」の10行くらいの和文を全訳した。英文で明快に伝えるには、長い日本文をどう整理し直すかが必要で難しい問題でもあるね。今日のTOEIC模試は難問が多かったなあ。「AをBに指名する」はnominate A for B (第3文型)だけど、name A B なら第5文型で書ける。We named the cat Tama. だったね。大学は今、前期試験の真っ最中で、英語はTOEFLとTOEICの本試験を2週続けて受験するそうだ。高得点が取れると良いね。 尾上

(追記)御殿場教室を終えて帰宅途中、きれいな三日月がかかっていたので富士山を見上げたら、「富士宮口」も「須走口」の7〜8合目の小屋にも明かりがともっているよ。もうじき山頂を目指して長い光の列がみられそう。今夜は雲一つ無いから明日は見事なご来光が拝めるだろうな。昨年の今頃は私もその光の列に入って8合目でご来光を見た。「須走登山口」から徹夜で9時間も歩いたからくらくらのふらふら。もう二度としないよ。
 先日の「富士山」は6合目の「長田小屋」まで2時間、下りは「砂走り」を1時間ほどで下ってきてこの「東富士山荘」という小屋で遅い昼飯にした。もう一軒「菊屋」という小屋もあって、それぞれの従業員が店前に出て大きな声かけをして、下山してくる客引きの競争だ。私は昔「きのこ狩り」に夢中になって、ここのご主人が代表して出版した「きのこ図鑑」を購入したり、「小富士」の林で自分で採ってきたきのこを選別してもらったりしたから、こちらの「東富士山荘」がお気に入りだ。
 おかみさん得意料理の「きのこそば」を頂きながら、顔なじみのよしみでいろいろ話しを聞いた。須走口5合目の「東富士山荘」はこの地で営業を始めて70年だそうだ。2代目の御主人が小山町の議員になったので、今はおかみの裕子さんとご子息できりもみしている。「先代は須走の御師(おし)で、富士山信仰で登山する人たちの案内・接待の仕事をしていたのよ。」そうか、富士吉田市にも「御師」の家がまだ残っていたなあ。
 「このすぐ上にある古御嶽(こみたけ)神社の管理をしていた関係で、県道ふじあざみラインがここまで開通した時に、この5合目登山口で開業したの。隣の菊屋さんは1合目の馬返しというところで茶店をやっていて同時にここへ移ってきたの・・。」この小屋は富士登山のガイド協会も担当しているから人の出入りが激しい。先ほど私と一緒に登っていった20人ほどの外国人の一行も、この小屋から出発したのだった。
 今は7合目あたりまで登ったはずのグループからこの小屋に無線でしきりに連絡が入るよ。オーストラリアのブリスベンから来たという4人家族、全く通じないことばでしきりに話していたスエーデン人の両親と男の子など、今夜は8合目の小屋に泊まって明朝山頂を目指すそうだ。「世界遺産」に憧れて「富士山」に来る外国人は年々増えている。英語でおしゃべりしながら山に登るのは実に楽しいよ。
2016/07/10 (Sun) 23:03


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