高校英語UG会 三島・裾野・御殿場

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「セミコロン」には「つまり・・・」と添えて
「セミコロン」には「つまり・・・」と添えて
2016年8月22日(月)三島ゆうゆうホールにて 「霧ヶ峰ビーナスライン」
 信州・松本の旅行からの帰り道、「諏訪湖」から急坂を登って標高2000mの「霧ヶ峰」の山並み「ビーナスライン」をドライブした。広大な草原の山々の連なりは40年前に訪れたスイスアルプスのグリンデルワルド村によく似ていて大好きだ。真っ青な空に白い雲がポッカリ浮かび、なだらかな草原にはピンクのヤナギランやフウロソウ、ナデシコなど野の花が咲き乱れていたよ。
 懐かしい「コロボックル・ヒュッテ」から「車山スキー場」に向かって下っていく道筋にも淡い紫の「ツリガネニンジン」や「マツムシソウ」がもう咲いて、赤いワレモコウのまっすぐ伸びた茎が風に揺れる様子が「秋」の訪れを知らせてなにかもの寂しい・・・。

 3年生NIさんは前回「比較表現」の和訳をやった。「小樽商大」ではModern parents are greatly to blame in this respect; they provide their children with far too many passive amusements, such as shows and good things to eat, ・・は「セミコロン」を「つまり」と訳したのはとてもよい。ポーズを置くことで前文の「説明」や「理由」を述べるのだから。「現代の親たちはこういう点でおおいに間違っている。なぜなら、見せ物とかおいしい食べ物とかのように、子供たちに受身的な楽しみをあまりにたくさん与えすぎているから。」
 TA君は文法・作文シリーズの最後の単元で「会話表現」に関するマーク問題を50題やった。おもだったものはほぼ出尽くしているので、間違えた箇所はしっかり覚えよう。センター試験の過去問を前半の1〜3問をやってみた。文法・語法がいつも80%は取れているのに今日だけは不調だったね。逆に語句整序の問題は全3問正解だった。その年によって難易度がかわるということだ。
 2年生YO君は「複合関係詞」の whatever SV (〜することはなんでも)のような「関係詞+ever」の使い方を勉強した。言い換えれば anything which SV となるから、先行詞に any (どんな〜でも)がついている場合、と考えてよい。Whoever has a new proposal can attend the meeting. も Anyone who has〜 のことだから、「新しい提案を持っている人ならだれでもその会議に出席できます。」と、ここでは文の主語になっている。
 裾野教室のSEさんがこちらに参加した。「接続詞 that の構文」をいくつか勉強した。the fact that ・・(・・という事実)のように「同格」の働きで、前の名詞を後の節が説明するような構文だ。中学でもやった so 〜 that ・・は「とても〜なので・・」(結果)となるか、「・・するほどに〜だ」(程度)となるかを判別しないといけない。加えて such a 〜名詞 that ・・とか、too〜to〜 や 〜enough to〜 のような場合も同様に考えるよ。 尾上

(追記)「車山スキー場」には家族でも何度か訪れてゲレンデでスキーを滑った。静岡出身の知人が経営する「銀の匙」というペンションを利用して夏の草原でもよく遊んだ。リフトで登った1925mの山頂でエーデルワイスの白い綿毛の花を見つけたなあ。正面に「八ヶ岳」の山並みがどっしりと横たわり、眼下には小さな「白樺湖」を遠望できたよ。
2016/08/23 (Tue) 0:55


「複合関係詞」のwhatever やwherever
「複合関係詞」のwhatever やwherever
2016年8月21日(日)御殿場市民会館にて  「開智学校」
 今朝は松本のホテルで目が覚めた。ひさびさに信州に来て3日目のすがすがしい朝だ。「松本城」に向かう前に立ち寄ったのはなつかしい「開智学校」。現在の「開智小学校」に隣接して「博物館」として大切に保存されている木造建築だ。明治9年完成の左右対称の美しい姿を今も残している。昔から教育県と呼び声の高い長野県でもとりわけ松本市は教育を尊ぶ。
 バイオリンの才能教育、スズキメソッドの創設者鈴木慎一はこの街に住み名誉市民になっているし、「桐朋音大」で斉藤秀雄の薫陶を受けた指揮者・小澤征爾は、毎年この松本を会場に「サイトウキネン・オーケストラ」を開催している。市民の文化に対する意識がとても高いらしい。大学時代、1年先輩のKUさんが名門「松本深志高校」の出身だったなあ。文化祭で一緒にロシア語劇「五夜」に出演したっけ・・・。

 EN君は「複合関係詞」のwhatever やwhereverを勉強した。 When I was a boy, I read whatever I found interesting at the library. では「面白い本を見つけた」じゃないよ。whatever を anything which とすれば、I found the book interesting でthe book をwhich に置き換えるならば「図書館で私が面白いと思った本はどれでも・・・」と訳せる。今日から「接続詞」を含む文をいくつも勉強した。中学でもやった「命令文, and」、(〜しなさい、そうすれば・・・)と or の場合をしっかり区別しよう。
 2年生YAさんは「時間」や「距離」を表す文の主語に使う It の働きを勉強した。 At night, however, it gets so cold that the temperature can drop below freezing point. での it は「寒暖」を表しているね。〜so cold that ・・・の訳は、後の・・・が中心なら「とても寒いので・・・」と「結果」を意味し、前の〜に主眼が置かれている場合には「・・・するほどに〜で」と和訳するとよい。ここでは前文との対比だから、後者の「程度」を強調する解釈が正解だ。
 裾野教室のSEさんがこちらに参加した。前回は「不定詞」の英作文がよく書けていた。語句整序の問題では「面白ければどんな映画でもかまいません」で、 if it is interesting を so long as it is exciting に言い換えし、 Any movie will do. の動詞をぜひ覚えて欲しい。今日は関係詞の最後で、 whatever やwherever のような「複合関係詞」を勉強した。「・・・するどんな〜でも」と和訳する場合で、文の一部だからカンマがつかない。カンマで切れる場合は「譲歩文」の場合で来月頃に登場するよ。
 大学生のYAさんは今日も英検準一級に挑戦し、リーディングの後半をやってみた。なかなか難しかったね。そして最後の第4問は「自由英作文」だ。海外の友人からきたEメールに100語くらいで返事を書く。「日本でアウトドアスポーツが人気の理由は?」「山にハキングに来る人から入山料をとるのはいい?」「ペットを飼うのは子供のためになると思う?」と質問が3つもあるから、それぞれを短い英文で2つか3つ書けば十分でしょう。
 明日大学院の入試に京都へむかうというKI君の英文和訳のお手伝いをした。もう大学4年生だから理系は大抵が大学院に進学する。大学内部から進学する人以外に、他大学からも優秀な学生が受験してくるから「院」に進学するにはウカウカしていられない。専門が文系でも理系でも一番力を問われるのは英語であるのは昔から変わらない。大企業の就職試験でも大抵が英語力を問われる。UG会の卒業生KI君の合格を祈ってます。 尾上

(追記)松本駅からお城にむかう道は若い頃から結構くわしいよ。大学時代はオーケストラの夏合宿が「大町」の農家で実施されて、東京に戻るときには乗換駅の松本で列車の待ち合わせ時間に街中をよく歩いた。家族で上高地や乗鞍にドライブしたときにも必ず松本市内で買い物したり食事をとった。避暑を「木崎湖」で過ごしたあとにも「松本市内」に立ち寄って「松本家具」や「工芸品」を見に行ったものだ。
 昔からお気に入りの酒蔵で「しずか」という店がある。「松本城」のお堀のそばで、目の前に「日銀」と「市役所」があるせいか、客層は少々ハイグレードのようだ。昨夜もまずは「しずか」に立ち寄り「おでん」と「やきとり」と「とうがんの煮付け」を注文して夕食とした。腕の立つ板前さんが代替わりで味もずいぶん変わった気がした。着物と割烹着姿の「おお女将」が80過ぎの今もかくしゃくとして、カウンターに立っている姿には感心したよ。
2016/08/22 (Mon) 1:21


先行詞のない関係副詞
先行詞のない関係副詞
2016年8月18日(木) 裾野市民文化センターにて「三島大社の夏祭り」
 17日は「三島夏祭り」の最終日なので、夏期講習も無事おわったし午後は懐かしの大社に行ってみた。鳥居の前にはある町内の山車が出番を待ち構え、向かいの山車には来春公開の映画の宣伝に出演者たちが乗って市長の応援を受けている。私は子供の頃広小路駅からずっと歩いたから、両側に続く華やかな露店も源平川のせせらぎもお化け屋敷もみーんな懐かしい。
 かんかん照りを気にせず飛び回る浴衣がけの少女たち、イカ焼きや焼きそばを桜の葉陰で食べる娘たち、金魚すくいやボール流しに挑戦する浴衣姿の娘たち、昔ながらの夏の風物詩だね・・・。
 
 2年生のMIさんは前回、語句整序の入試問題をやってみた。「仮定法」の動詞の用法がよく理解出来ていて素晴らしい。今日は「関係詞」の前にカンマがある例や、先行詞のない関係副詞の構文を勉強した。どれもよく理解できていたね。関西大の問題のように文中にコロンがあったら?・・・それは「即ち」と前文を説明したり、「たとえば」と例を挙げたりするときだ。読み上げれば単なる「ポーズ」だけど、聞いている側には、or (すなわち)とかfor(なぜなら)であって、もしそういう和訳を添えておかないと、日本語の「ポーズ」と混同して and(そして)とか so(だから)という働きになってしまってマチガイだ。
 三島教室のENさんがこちらに出席した。Itが「形式主語」の働きをして、真の主語であるto〜以下、―ing以下、that節〜、 wh節〜の代わりに「文頭に」置かれる構文を勉強した。たとえば It is amazing to Americans how Parisians get around without any difficulty. では 疑問詞の how 以下が真主語で、「パリ市民が苦労しないでどうやって街を歩き回れるのかアメリカ人には驚きだ。」
 御殿場教室のEN君がこちらに出席した。前回「受動態・助動詞」の語句整序問題をやってみたら4分の3が正解だった。いくつかの間違いも惜しいモノばかりだ。英作文では「学習院大」の「嵐の中を君は出かけるべきではなかった。」で、 You should not have gone out in the storm. 「should +完了形」は非難とか残念な気持ちを表すものだ。
 御殿場教室の1年生MU君もこちらに参加した。動詞の現在形と過去形、さらに「進行形」との違いを勉強した。日本語で「〜している」の動詞は3通りに分類できる。「今〜している」なら、現在進行形でいいけど、「いつも〜している」なら、ただ現在形でいいのだ。さらに「もうすでに〜している」という時には、英語は「現在完了形」have + -edで表すのだ。だいぶミスが出ないようになったね。
 3年生OHさんはお休みだった。 尾上

(追記)  昨日で夏期講習が終わった。3年のTA君は文法・作文・読解がすべて網羅された「総合英語の演習」(研数書院)を扱った。ハイレベルの良問ばかりをそろえた定評あるテキストで私のお気に入りだ。「不定詞」「動名詞」「分詞」と「関係詞」について徹底的に研究したからかなりの成果があったと信じている。「やっておきたい長文700」(河合出版)も難問ばかりだったけど、TA君はどれも80〜90%の正解だった。すばらしい。「UG会に入って偏差値が10も上がりました!」と言っている。
 2年のMIさんは前半「センター試験」の過去問を解いてみたら、ミスがとても少ないことがわかった。語句整序問題が弱点であることくらいかな。3問とも正解が出ることが望ましいね。後半は「京都大学への英語」(駿台文庫)で模試問題をやってみた。500語くらいのかなり難しい長文が2問と、5行ほどの長さの日本文を英訳する問題が2問だった。
 EN君は都合で、前半だけだったけど「センター試験」の実際を体験してみて自分の弱点を知った。1年半先だけど今から準備しておく方がいいよ。特に、発音は日頃の勉強習慣の成果だから、「声に出して」テキストや問題文を読むという心がけが大切だ。何しろ、「始めにコトバありき」というからね。「文字」は人間がずっと後になって創作したものだから。
 中学3年生のNI君は、「動詞」を中心に高校1年の分野をやってみた。「進行形」「完了形」「受動態」「不定詞」「動名詞」「分詞」などどれも重要な項目で、何度も繰り返し勉強することになるよ。とても意欲的で、夏休みにこんな勉強をしたらきっと英語の偏差値がぐんぐん上がるだろう。
 今回の会場、三島ゆうゆうホールの第3会議室は2階にあって、大きな窓から「楽寿園」の森がひろがって木漏れ日が教室にキラキラと光ってくる。朝のうちの講習は実に気持ちがよかったね・・・。
2016/08/18 (Thu) 23:05


as 〜 as any 〜は重要構文
as 〜 as any 〜は重要構文
2016年8月15日(月)三島商工会議所にて 「三島の夏祭り」
 今日から三島大社のお祭りだ。三島駅前にはいつものピンク色の提灯が無数に下がって巨大な広告板になっている。駅を降りた浴衣がけの娘さんが下駄を鳴らして「ゆうゆうホール」の前を通り白滝の池と川にそって大社に向かっていく。梅雨の頃には「楽寿園」うらの源平川に行けばホタルが乱舞する様子が見られるけど、この白滝の池でもホタルが光るのを見かけるよ。
 平家ホタルよりも体が大きい源氏ホタルは、草葉のかげで光っているメスに向かってオスが上空を舞い踊って求愛の光を放っているらしい。私が図書館の駐車場から商工会議所にいく夕方、小さな橋を渡るときに見かけるけど、UG会の授業が終わって帰る頃には一匹も飛んでない。わずか2・3時間のページェントなんだなあ・・・。

 3年生NIさんと2年生のENさんは都合でお休みした。
 3年生TA君は前回「比較表現」の和訳をやった。as 〜 as any 〜は重要構文だ。 He works as hard as any (other) student. 「どのほかの生徒と比べても同等に頑張っている。」ということは、「誰にも負けずに、一番頑張っている。」と最上級の意味になるよね。だから、「同志社大」の They are decked out for the festive season as glitteringly as any western store. 「日本のデパートやスーパーは、西欧のどのお店にも負けないくらい派手派手にクリスマス期間の飾り付けをする。」
 2年生YO君は「仮定法」の語句整序問題をやった。近畿大の「その科学者はもっと長生きをしていたら、その問題を解決するのに成功しただろうに。」は、接続詞のIf がないから省略された形を考えて、 The scientist would have succeeded in solving the problem had he lived longer. となる。後半がカンマもなしに「倒置構文」になっているのが普通だから注意しよう。今日は「関係詞」の what を勉強した。something which のことを1語で表したものだから「先行詞」がいらない。普通「〜こと」「〜もの」と訳しているね。でも今日の例文ではそれでは訳せないので、「〜の姿」とか「重要なもの」という和訳も覚えよう。後半では接続詞の asやthan、but がwhich やwho の代わりに関係代名詞として使われる例を覚えたね。
 中学生のNI君は前回「不定詞」を使う構文を和訳したり、「節」に書き換えたりした。かなり高いレベルだけど頑張ったね。夏期講習の3日目にもう一度やってみよう。今日は「文の種類」で平叙文以外の「疑問文?」「命令文!」「感嘆文!」を勉強した。高校の英文法を1から勉強している。日本語の「動詞」は、4段活用とか上一段活用、なんて昔は勉強したけど、英語に直すときには何の役にも立たないね。外国人に日本語の動詞を教えるときには、明瞭に「ル形」、「タ形」、「テイル形」の3つと教える。(1)「今読んでいる」は英語では「進行形」だし、(2)「いつも読んでいる」なら「現在形」で書く。(3)「もうとっくに読んでいる」なら「現在完了形」で表す。中学高校でもこういう教え方ができる先生がいないかなあ。 尾上

(追記)夏期講習2日目の朝、ゆうゆうホールの駐車場でばったり合わせた顔は2年生のSEさんだ。授業が終わって地下の「リハーサル室」に行ってみた。そこではSEさんが仲間とバレエの練習をやっていた。月末にこの大ホールでバレエ「くるみ割り人形」の公演があって「金平糖の精の踊り」を踊るそうだ。
 チャイコフスキーの3大バレエといえば「白鳥の湖」「眠れる森の美女」とこの作品だ。欧米ではクリスマスになると必ず子供たちへのプレゼントに上演される。本家ロシアでも巨匠ゲルギエフの指揮する「マリインスキー劇場」のステージが人気で毎年、「セント・ペテルスブルク」(昔のレニングラード)でクリスマスの頃になると上演される。
 私は長男と1992年の12月にNYへ旅行した時に、「リンカーンセンター」で「NYシティ・バレエ」を見たし、その前に家内と西海岸を旅行した時にも伝統ある「サンフランシスコ・バレエ」のステージで「くるみ割り人形」を見たよ。たくさんの名曲に溢れた家族向けの華やかな楽しい舞台だった。「花のワルツ」「金平糖の踊り」「行進曲」「ロシア・中国・スペインの踊り」などなど名曲があふれ出てくるよ。
 ずっと稽古に励んできたSEさんすごいね。28日の舞台を楽しみにしています。
2016/08/15 (Mon) 23:45


 may well と may as well の違い
 may well と may as well の違い
2016年8月14日(日)御殿場市民会館にて 「海上の釣り堀」
 東伊豆・熱海の網代港に行くとシロウトでも大きな鯛が釣れるよ。「太公望」という名の釣り堀りは港に浮かぶイカダで海の魚を釣る仕組みだ。一人5000円の入漁料はキツイけど、立派な鯛が3匹と大きなアジが2匹までお持ち帰りできる。1時間以内に釣ったら、の話で釣れない日もあるし下手な人もいるらしい。岸壁から漁船で200m沖のイカダに渡って釣り糸を垂れる。
 釣れた魚は、併設の食堂でさっそく料理してくれる。サシミ、たたき、煮物、焼き物など。自分で釣った魚だからきっと格別にウマイだろうなあ。一度やってみたい・・・。

 今日はEN君とMU君がお休みしてちょっぴり寂しい勉強会だった。2年生YAさんは前回「分詞」の語句整序問題をやった。「海外旅行をする若者」は young people traveling abroad だし、「科学を履修している学生」は students taking chemistry のように、2語以上の修飾語は後置にすること。 
 今日は「助動詞」の単元で may well〜(〜するのももっともだ)と、 may as well〜(〜したほうがよい) をやった。「助動詞」の働きは、動詞を助けるとか、動詞に意味を添える、なんて考えてはマチガイだ。「補助的な動詞」という意味で、実は「文全体」を補助して「話者の判断」を加えているのです。前者は「〜することは十分よいことだと思う」という判断だし、後者も「〜することと同じことかもしれない」(だから〜したほうがいいよ)という「話者の判断」を表している。YAさん、私の説明をきちんと聞いてメモもとるから教え甲斐があるなあ。きっと成績がどんどん伸びるよ。
 大学生のYAさんは「英検準一級」の過去問を今日もひとつ、筆記の前半部分をやってみた。第1問は「語彙力」を試す問題。短文の空所にはいる1語を4択で選ぶ。この語彙レベルがなかなか高く、問題文が読めても正解が選べない。3問中1問は外れるから、合格点の70%にはまだ少々届かない。大学受験の時期をすぎると、ふつうの大学生はせっかくの英語力が日に日に衰えていくのに、YAさんはまだまだ十分に維持できている。もうすこし正解率が高まったら、英検を受けてみるといいね。
 今日は更に「英作文」で「福岡女子大」の「日本の教育の変化:個性の尊重」の17行の長文を全部英訳してみた。これだけたくさん英語で書くというのは貴重な経験だ。英作文に自信がつくし、英会話にも生かせるはず。

 昨日から「夏期講習」が始まって今日は2日目。意欲的な4人が参加してくれた。3年TA君は「読解・文法・作文」の総合問題をやっている。どれも高度な入試問題ですこし苦労した。「三重大」の過去問では700語の長文「世界の食糧問題」を読んだらどの設問もほとんど正解だった。すばらしい。
 2年EN君は「センター試験」の過去問をやっている。発音、文法、語句や文の並べ替えなどオールラウンドに力を発揮しないといけない。1年後にむかって今の勉強の仕方、授業に向かう態度など自己診断しなおそう。文法・作文問題では第1課の「動詞」から初めている。
 MIさんも同じテキストをやったら処理がとても早いね。80%以上は正解がだせたから「センター」に関しては今の段階ではほぼ完璧だとわかった。次回からは二次試験の入試問題で和文英訳の力も高めていこう。不定詞と動名詞の用法はイディオムも含めてもっと掘り下げていくといいね。
 中学3年のNI君はこの4日間で「動詞」にスポットをあてて勉強している。「進行形」「完了形」や「受動態」でつかう「現在分詞」ーingと「過去分詞」ーedをマスターしたい、という要望に沿った。最後には少々むずかしい「分詞構文」にまで踏み込んでみよう。 尾上

(追記)尊敬するナベ先生が亡くなって昨日は新盆の法要があった。2時間かかって車でぎりぎり伊東のご自宅に着いたと思ったら、和尚さんが早めに読経を終えたらしく、もう家を去るところだった。お盆のかき入れ時なのかなあ。仏教界もドライだなあ!ご焼香をしてからご遺族の長男・長女と親しくお話ができた。
 9ヶ月前に逝った奥様の後を追うかのように82年の人生を終えられた。松崎高校時代に知り合った奥様を本当に愛しておられたのだね。三島北高、韮山高校の社会科教師だけでなく、高校教職員組合の委員長の偉大な功績も残して逝かれた。私の人生の大きな支柱ともいえる大学の先輩、教師の大先輩、そして結婚式の立会人を失ってしまった。とても悲しい。
 南伊東の急斜面に立つ瀟洒な和風のお宅を辞し、菩提寺の「松月院」に立ち寄った。ここはJR伊東駅のすぐ裏手にある古刹で伊東港が見渡せるし、鯉の泳ぐ池を配し草木がとてもよく手入れされて伊東市の観光名所にもなっている。この日は「お盆の入り」ということもあっておおぜいの墓参の家族で賑わっていた。
 帰り道、昔懐かしの東伊豆海岸を走って大好きな海を一杯見た。国道沿いの「宇佐美」の海岸は海水浴の家族で大賑わいだし、「スキンダイビング」から船で戻ってきたグループが楽しい会話の最中だった。崖のトンネルを抜けると「網代」の漁港では「海上釣り堀」に向かうグループがおうぜい漁船に乗り込むところだった。
2016/08/14 (Sun) 23:50


「関係詞」の非制限的用法
「関係詞」の非制限的用法
2016年8月11日(木) 裾野市民文化センターにて 「レンゲショウマ」
 今日は初めて施行の「山の日」。夏休み中の祭日では先生や生徒たちにはありがたみがないけどね。私も記念に昨日、「破風山」に登った。河口湖の北側にある「三つ峠」から、西湖と精進湖を見下ろしながら「王岳」にいたるまでの、富士山を正面に展望できるすばらしいハイキングコースだ。その中では「黒岳」が最高峰で、そこに向かって友人とすこしだけ歩いた。
 「新道峠」の真下まで車でのぼれるから、足の不安定な家内もちょっぴり楽しめた。ガイドブックに載らない秘密のこの峠には、レンゲショウマが8月のこの時期、上品なうす紫色のボンボリのような花を30センチほどの細長い軸の先端に一輪、二輪うつむきかげんにつける。美しいよ・・・。

 3年生OHさんは「原因・理由」の単元で、10個の例文をしっかり和訳ながら、文法を復習した。「〜ので」の接続詞には because、 since、 as の3つが代表だけど、 now that 「今はもう〜なので」も覚えておきたい。後にSVがくるから「前置詞」と」区別できる。 because of〜、 on account of〜、 due to〜、 thanks to〜 などは「〜のために、〜のせいで」の意味で「前置詞」だから後に名詞か動名詞のみを従えるのだ。
 2年生のMIさんは「前置詞+関係詞」の構文を勉強した。That house the roof of which is red is my uncle’s. 「屋根が赤いあの家は叔父さんの家だよ。」は、That house is my uncle’s. の文の中にthe roof of the house is red を「割り込み」させた文で、共通項のthe house を関係代名詞の which に置きかえたもの。Its roof is redとして考えれば whose roof is red でもOKだ。「江戸川大」の英文はしっかり和訳できたね。
 SEさんは前回、「受動態」の入試の語句整序問題をやったら、ほぼ全部正解だった。すごいなあ。今日は「関係詞」の非制限的用法の文、つまり直前にカンマがある用法を勉強した。関係詞の前にポ−ズを置くからふつう、直前の単語や文を説明するような働きだ。「関西大」の英文では Now we have the space shuttle, which has a speed 30 times that of a jet. 「今ではスペースシャトルを持つ。それはジェット機の30倍の早さを持っているのだ。」のように、カンマで区切って説明を追加するような訳し方が正しい。 尾上

(追記)2年生のMIさんは先週お休みして、家族旅行でヨーロッパに行ってきたそうだ。UG会卒業生のお姉さんも一緒に。いいなあ。ウィーンのおみやげにチョコレートを2ついただいた。モーツアルトの肖像入りのボール形のチョコの方はよく見かけるけど、エリザベートの絵が入ったコイン型のチョコは初めてだ。さっそくいただいたらなつかしいオーストリアの味がした。
 もう40年も昔、1976年の夏一人でヨーロッパ7カ国を旅した。ユーレールパスというヨーロッパの鉄道すべて15日間乗り放題のパスを使った。旧ユーゴスラビアのベオグラードを前夜9時に出発した国際列車は、ユーゴ人の母子と一緒のコンパートメントだった。ウィーンに出稼ぎに行くという。翌日の昼前に「ウィーン南駅」に着いた。「床もピカピカで羽田空港のロビーよりもずっと清潔で美しかった・・」と、旅のメモに書いてある。
 ヨーロッパは狭いね。言語もセルビア語からドイツ語へ、通貨もディナールからシリングに一夜にして変わっている。国境を越える度に新しい通貨が必要になるから大変だった。いまでは共通の「ユーロ」になったから旅行者はきっと便利になったに違いない。その時は米ドルをたくさんもっていればどの国でも交換できた。
 ウィーンでは「ホーヘンブルク宮殿」の公園にある「モーツァルト像」を見つけたあと、あこがれの「シュターツオパー」(国立歌劇場)の前を歩いた。MIさん一家はここで「モーツァルトの40番」を聞いたそうだ。きっと名門「ウイーンフィル」の演奏だね。いいなあ。私はワルツ「美しく青きドナウ」が野外ホールから聞こえてくるのをタダで聞いた。さすが音楽の都だ。街中にあふれているよ!
 路面電車に乗って、今夜はドナウ川の運河にそった「パノラマホテル」に投宿。翌日はいよいよモーツァルトの生地「ザルツブルグ」に列車で向かう。

2016/08/11 (Thu) 23:57


 A friend in need is a friend indeed.「まさかの時の友こそ真の友」
 A friend in need is a friend indeed.「まさかの時の友こそ真の友」
2016年8月8日(月)三島商工会議所にて 「法師温泉・長寿館」
 「苗場山」登山の前日は、群馬県から新潟県に抜ける「三国峠」を越える時、その手前にある秘湯「法師温泉」に家内も含め大学同窓3人と立ち寄った。 6年前に「谷川岳」に登山した時にも訪れたことのある宿だ。明治時代の木造建築が和洋折衷で面白いし、この山奥では男女が混浴で入るのは自然に思えてくるから不思議だ・・・。

 今週土曜日から「夏期講習」が始まる。参加者は3年1名、2年2名と中学生のNI君だ。4日間のうち私の都合で前半の12,13日を13.14日に変更した。16.17日は予定通りで、3日間は「三島ゆうゆうホール」、16日だけは「商工会議所」です。一番暑い時期だけど午前中だからガンバってね。

 3年生NIさんは「程度・目的・結果」の文法が90%正解だった。「東京大」の和訳では「セミコロン」の働きにもっと注意が必要だったね。 In the small town you do not need to pretend; you can be yourself. 「小さな街ではとりつくろう必要はない。つまり自分自身でいられるのだ。」  今日もセンター試験の過去問を前半だけやってみた。文の配列がなかなか難しい。語句整序は3問中の2問できたから今日は合格だ。失敗したのは、 However fast we ran, he was one step ahead of us. の前半。 We ran very fast, の「譲歩文」で 「どんなに早く走っても・・」の意味でHowever fast we ran, とか No matter how fast we ran, といわないといけないのに。
 TA君は前回「時・条件」の文法・作文をやった。語句整序は80%正解だったけど、和文英訳になるとミスが多いね。「山学院大」の「ほとんど全ての人が海外旅行をするようになる日も遠くはあるまい。」 の英訳では、時制に注意しなくては。 It will not be long before ・・・は「決まり文句」だし、 Almost all people travel abroad は「時」を表す副詞節before・・の中だから、「未来形」はダメ。 現在形で書くことは覚えていたね。今日のセンターの語句整序問題では、TA君も1問ミスしてしまった。たいてい1問だけ難しいのが入っているね。Science would make much less progress without the computer networks used by many scientists to exchange ideas. ここでwould を見て「仮定法」かな?と疑うことが大切。without は「〜がなければ」の意味。「意見交換するために多くの科学者が使っているインターネットがもしないとすれば、科学の進歩はもっとずっと少ないものになっているでしょう。」
 ENさんは英作文で「受動態」を勉強した。宮城教育大の「そんなばかげた質問をすると、みんなに笑われますよ。」では、ask (人) a question とlaugh at 人 (人を笑う) の受身形 を使えばよかった。 If you ask such a foolish question, you will be laughed at by everyone. 岩手大の和訳は難しかったね。means は動詞なら「意味する」でいいけどここでは a means となって名詞だから「手段」の意味。end も「終わり」だけでなく、 終点だから「目標」とか、先端、端、反対側、裏側などの意味になる。今日の文法は「時間・距離などを表すit 」を勉強した。
 中学生のNI君は前回「まさかのときの友こそ・・・」を全部和訳した。ことわざで A friend in need is a friend indeed. というけど。クマに追いかけられて死んだふりをしたら、耳元で何かささやいたらしい。「木の上に逃げたあの友人は真の友ではないよ・・・」と。80%しっかり理解できていたからほぼ合格だ。
 前回までで中学のまとめをやりながら高校英語の「入門編」を駆け足でざっと見渡した。今日からは本格的に「高校英語」分野の英文法と英作文を始めよう。第1回目は「文の種類」で、普通の文SVOCMを@「平叙文」と呼びピリオドで終わる。A「疑問文」は助動詞が主語の前に出たり、疑問詞が文頭に出たりする。主語なしでいきなり原形の動詞で始まるB「命令文」。そして whatや howで始めるけど「何という・・」と、形容詞や副詞を文頭に出して強調するC「感嘆文」の4通りある。一歩ずつ基礎から積み上げていこう。英文の不思議な仕組みがわかって楽しくなるよ。UG会はそれを目指します。 尾上

(追記)旧国鉄が「フルムーン旅行」を宣伝するために有名な映画俳優の「混浴」風景をモデルにしたテレビCMや駅のポスターが評判になったよ。新婚旅行なら「ハニームーン」(蜜月旅行)というけど、旧婚旅行だからダジャレで「フルムーン」(満月旅行)と名付けたらしい。フルは「古」にも通ずる。
 旧国鉄は「中高年夫婦」を対象にグリーン車の割引チケットを売り出した。1982年だからもう35年も前のことだ。モデルの中年男女は美人女優・高峰美枝子とハンサムな名優・上原謙で、あの若大将「加山雄三」のお父さんだ。昭和初期の頃の映画だから私もあまり見たことないけど。
 「日本の秘湯を守る会」の一軒で、青森の八甲田山にある「酸ヶ湯温泉」の「千人風呂」もいまだに「男女混浴」を貫いている。ここも昔からの温泉で、歌人の「与謝野晶子」夫妻も篭に担がれて湯治に訪れている写真が廊下に貼ってあった。
 今では女湯も別に建てられて露天風呂も新築したから、男性陣の期待はあまり叶えられないけど、この日は中年のご夫婦が一組とおばあさんが一緒に入浴中だった。山奥の秘湯にきたら恥ずかしがらずに知らぬ同志が和気藹々と楽しく語り合うのがいちばんだ。

2016/08/08 (Mon) 23:58


絶滅寸前のサオチ語と文化
絶滅寸前のサオチ語と文化
2016年8月7日(日)御殿場市民会館にて  「苗場山頂」
 越後湯沢の名山「苗場山」2145mに登った。「百名山」の一つに数えられる高山植物の宝庫だ。大学ロシア語同窓4人組による「望露会」トレックも95回目。花々にカメラを向けてゆっくり一歩一歩登るから標準の50%増の時間がかかる。 山小屋の「お弁当」をもって出発。この夏初めての快晴の週末だしハイシーズンだから前後に登山者も一杯。「ナエバ銀座」だ。
 登山道には高山植物が次々と登場する楽しいハイキングコースだ。又来たいなあ、と思うほどの魅力に溢れている。朝7時に出発したのに山小屋に帰着したのは夕暮れ時。11時間も歩いてさすがに下り道は疲労困憊。でも翌日、次の山をもう考えている私・・・。

 1年生MU君は前回笑い話「賢いのはどっち?」を一部和訳した。Let's ask each other questions は「お互いに質問をしてみよう」。each otherは「それぞれの相手」つまり「お互いに」の意味だ。今日から文法・作文は高校1年の始めに戻ってじっくりと復習がてら力を高めていこう。第1課は「文の種類1」で、SVOCMの並べ方が少しずつ異なるし文尾の記号も異なる、という観点で「平叙文.」「疑問文?」「命令文!」「感嘆文!」の4つを確認した。肯定文の対比は否定文で「文の種類」ではなく意味の違いだ。どの問題も易しかったね。今日の笑い話は「どろぼうみたい?」で長めの話を全部和訳してもらった。こういう短い文でできた情景描写は読みやすいね。
 大学生のYAさんは英検・準一級の過去問をやってみた。今日は筆記試験の後半で、かなり高度な内容の長文を3つ読むのと、メールの返事を英文100語で書く自由作文。長文は(1)「絶滅寸前のサオチ語と文化」、(2)「灰色有害リスの英国進入」、(3)「インターンは無料奉仕?」で、どれも内容のとても面白いエッセイだけど設問も難しいし、選択肢もしっかり読まないと正解が出ない。70%の正解が確実になるよう勉強を続けていこう。作文はかなり書けていて60%〜70%は確実だ。
 2年生EN君はすでに先週三島教室に出席したし、YAさんも都合でお休みした。貴女も裾野や三島の教室にふりかえられるといいね。 尾上

(追記)苗場の「かぐら」スキー場にある「和田小屋」というヒュッテに泊まった。標高1500mもあるから下界よりだいぶ涼しい。ピンク色の背の高い「ヤナギラン」に囲まれて、ゲレンデの真中にチョコレート色の山小屋が立っていた。この期間はリフトもゴンドラもたくさんあるのに休業中なので登山者はここからすべて歩いて登るわけだ。
 今年は暖冬だったせいでどの花も生育が早かったようだ。岩ウチワ、岩カガミも終わって葉だけが残る。ゴゼンタチバナの花弁が落ちたばかりで残念だけど、岩イチョウの白い星形の花が数輪だけ残っていて嬉しかった。今湿原で見頃の花はきっと岩ショウブだろうね。葉が菖蒲のように長くてまっすぐ伸びて先端に白い小さな花を総状につけるユリ科の花だ。
 「神楽ケ峰」を越えてやっと「苗場山」全体像が眼前に迫ってきた。急坂を下っていくと「雷清水」では、崖から湧き水がほとばしり乾いたのどを潤してくれる。冷えた水が実においしい。そこに第一の「お花畑」があった!驚いたよ。何種類の花が乱れ咲いているのだろう。赤系は高嶺ナデシコ、シモツケソウ、白山フウロ。紫系はウツボグサ、岩シャジン、ツリガネニンジン、御山リンドウ、深山トリカブト。もう秋の花も混ざっているね。
 白系は峰ウスユキソウ、山ハハコ、ウメバチソウ、コゴメグサ。黄色系は秋のキリンソウ、キンコウカ、オトギリソウ、オミナエシ。青い実をつけたサンカヨウ、ルビーのような赤い玉を数珠つなぎに下げているタケシマラン。これだけたくさん花を見ればもう満足!山頂はもうやめて帰ろうか?でもね、友人に「ナエバに登るよ!」といって出てきたメンツも意地もあるし・・・。
 さあ決意しよう、もう一つ登るぞ!ヘトヘトになってたどり着いた「苗場山」の頂上は、広い台地状の湿原で、そこに池塘とよばれる小さな池が無数に点在して尾瀬ヶ原のような風情。もう半月早く来れば真っ白なワタスゲがビッシリと水面に咲き誇る情景が見れたのになあ。これが稲の田んぼに似ているために「苗場」の名が生まれたそうだ。山頂の山小屋を中心に木道が果てしなく続いて、そのまま空に吸い込まれそうだよ。
 3人で何度も弱音を吐き「途中撤退」をつぶやきながらもなんとか登り切った。よくやったなあ。「山頂」の標識ポールに抱きついた。
2016/08/08 (Mon) 0:14


音声付き「デジタル単語帳」
音声付き「デジタル単語帳」
2016年8月4日(木) 裾野市民文化センターにて 「ロボカップ入門講座」
 我が家より10℃も高いかんかん照りの沼津・門池まで下っていって、「沼津工業高専」の「公開講座」に参加した。先週に組み立てを完成した三輪の「サッカー・ロボット」に、今度はいろんな「行動命令」を与えるのだ。パソコン上で決めた左右の車輪の「回転速度」、その「継続時間」と「停止」の3つの要件を加えるだけで前後移動と左右の回転を忠実に実行する。
 今回も5年生の学生が4人アシスタントに参加してくれ、私は紅一点の鈴木さんをひとりじめにした。先週の遠藤君と同じ富士市の出身で、6月の編入試験で「お茶の水女子大」に合格したそうだ。来年は名門大学の3年生になる期待と自信が感じられた。「高専」には専攻科の学生もいてさらに2年間を終えると、大学に行かずにそのまま大学院に進学できるそうだ。知らなかったなあ。
 パソコン操作も危なげな老人に対して自分からは手を出さずに、急かさず優しくそして的確にOKを出してくれたなあ。かわいい孫娘のように・・・。

 3年生OHさんは「譲歩構文」を勉強した。However 〜や No matter what〜 で始まる「逆接文」のことで、「どんなに〜でも・・」とか、「〜したけれど・・」と和訳できるような構文のこと。語学的センスはなかなかよくて、前後の関係で文意はほぼ正確に表現できるね。でも語彙力不足が足を引っぱっているのは事実。今日は私が最近買った「カシオ」の音声付き「デジタル単語帳」を貸してあげて、イヤホンを使って語彙力をチェックしてみた。基礎レベルでも「ほとんど分かりませーん」と言っている。今からでも遅くはない。高校生の必須2000語を暗記できるようにコツコツ積み重ねてほしい。 この「単語帳」はアマゾン通販なら1100円で買えるよ。ラーメン一杯分だね。OHさん、明日京都の大学に行ってオープンキャンパスに参加するそうだ。今頃の京都はとびきり暑いぞ。でもいいなあ京都。大学の先生に「英単語の暗記の秘訣」を教わってみたら?
 「御殿場教室」のMU君が先週日曜日のかわりにこちらに出席した。1年で勉強する基礎的な文法の総復習をやってみた。「比較構文」の倍数表現やイディオムなど、まだ未知の項目もあるけど、「入門編」を終わったので次回から新たに英文法を1から勉強し直します。今日は「会話文」の問題もやってみた。「忘れ物」と「留守電」について英語独特の「受け答え」を覚えておこう。長文和訳は3パラグラフもある「真の勇気、本当の紳士」を読んだ。アメリカの首都「ワシントン」で飛行機事故があったときのある乗客の勇気ある行動」のお話で感動的だったね。隣でヒントを少しあげればすらすら正確に和訳できたね。3時間びっしり頑張った。
 2年生のMIさん、SEさんはお休みした。 尾上

(追記)「吹奏楽コンクール」の東部大会が今年はこの「裾野文化センター」を会場にしたのでのぞきに行ってみた。私の古巣、「沼津東高校」も大編成で出演するから、どんな演奏するか興味しんしん。さすがの広大な駐車スペースでも、応援の父兄の車で満車。東部の40近くの高校が参加してそれぞれが30人から55人の編成で演奏するから、単純計算でも応援の車は1千台以上になってしまう。私は旧役員としての顔パスを生かして「楽屋裏口」から入場。すぐに旧知の指揮者仲間や新役員たちに会い旧交を温めた。
 大会本部の楽屋には役員の先生方や指揮者たちがひっきりなしに出入りする。黒々とした髪と濃い眉毛のダンディな先生が登場した。よく見るとあの石川先生ではないか。富士市の「富士見高校」を40年以上指揮してきた東部地区の名物先生で、退職されて3年になる。北海道・富良野の出身で「武蔵野音大」でチューバを専攻し、教員になったのが昭和45年頃だから私より少し後輩だ。
 女子だけのバンドだけど県大会の常連になり、東海大会にもしばしば出場した。「ことば」のセンスがとてもよく、ダジャレを連発しては生徒たちを笑わせてチームワークを強くした。中国の大連にある音楽学校の講師も依頼されてしばしば渡航するから中国語にも詳しく、「吹奏楽部」のおおぜいの生徒たちを何度か中国に演奏旅行に引率していた。
 私は昭和54年、転勤先の「御殿場南高校」で吹奏楽部を担当して、その年の夏に大編成で「富士見高校」と共に金賞になり県大会に出場。6位で銀賞だったけど東部の名門、石川先生の指揮する「富士見高校」に肉薄できてラッキーな滑り出しだった。その頃の県大会は8月の20日過ぎだったから、夏休みというと部活の練習で一カ月以上はつぶれ、家族とすごす本当の夏休みは最後の1週間だけ。もう秋風がたっていた。
 ある夏「県大会」が終わったので、信州の「黒四ダム」に家族4人で旅行した。「扇沢」のトロリーバスの窓に石川先生一家の顔を見つけてびっくり。世間はせまいなあ。つい2、3日前に同じステージで演奏したのに。私と同じ条件だから必然の選択だったのかもしれないね。「家族サービス」も大変だね。
2016/08/04 (Thu) 23:16


A is to B what C is to D.「AがBにとって大切なのは・・・」
 A is to B what C is to D.「AがBにとって大切なのは・・・」
2016年8月1日(月)三島ゆうゆうホールにて 「ヘアデザイナー第三位」
 髪がだいぶ伸びたので切ってもらいに「コミヤマ」に行った。昔は駅前の「劇場通り」にあってスタッフもおおぜいですごく繁盛していたけど、西田中のほうに引っ込んでからは予約制でこじんまり営業しているのがまたいい。御殿場に越してきてから40年近くずっとこの床屋ばかり。腕のよいご主人と世話好きの奥様には息子たちも子供の頃ずいぶんお世話になった。
 ゴルフと旅行が好きでたまに「金時山」にも登るから趣味の話で2時間の散髪中おしゃべりが尽きない。他の理髪店に修行に出ていた三女の久美さんが戻ってきて、陽気なおしゃべり親子3人できりもみしている。カットはご主人だけど、洗髪と毛染めは奥さんと久美さんの共同作業だ。
 久美さんは一昨年秋、南イタリアでの「ヘアデザイナー・コンテスト」世界大会に初出場して、40人の中でいきなり第3位を獲得した。「秘訣は?」と聞いたら、「皆さんに感謝する気持ちが強かったからかな・・・」。素晴らしい快挙で裾野市長からも祝福されたそうだ。それでも厳しい父親はまだ娘にハサミを持たさない・・・。

 3年生NIさんは「程度・目的・結果」の構文を勉強した。目的の「〜するために」「〜できるように」 は普通so as to〜と in order to〜だけど、節なら so that S may V と in order that S may V がそれに対応する。ただし似たかたちの so 形 as to 〜は「程度」で、 形enough to 〜と同じ意味だったよね。「早稻田大」の英作文で、「心配のあまり昨夜はほとんど眠れなかった。」は、原因・結果を表す文と判断すれば接続詞のbecauseでつなぐのも良いけど、 so 形that の構文が一般的。 I was so worried that I could hardly sleep last night.  これを too〜 to〜の構文で書くのはチャレンジだね。ミスをしないように気をつけよう。I was too worried to sleep well. 後半に否定語は不要だから well (十分に)でもつけておこうか。
 TA君は前回「比較表現8」でイディオムのmore or less(多かれ少なかれ、ほとんど) を含む入試問題を和訳した。「小樽商大」では ・・they (parents) do not realize the importance to a child of having one day like another, except, of course, for somewhat rare occasions. が難しかったね。「カンマカンマはカッコ」は和訳のルールの一つ。つまり, of course,をカッコに括れば、except for〜(〜を除いて)が浮かび上がる。the importance to a child of having one day like anotherはimportantの名詞形を使った「名詞構文」だ。「似たような一日をさらに経験することは子供にとって大切である、ということが大人たちは分かっていない。もちろん、すこし希な場合を除いては。」
カンマでは和訳で一度「切る」ことが大切。
 今日もセンター試験の過去問を1〜3問まで30分くらいで解いてみた。語句整序の問題を2問失敗してしまった。 It was the control of fire and the use of clothing that allowed humans to settle in the cold northern areas. は、動詞allowedの主語が強調されて It was 〜 that 「・・なのは〜だ。」の中に引き上げる文だ。「寒い北方地域に人間が定住できるようになったのは、 火の取り扱いと衣服の利用のおかげだった。
 2年生YO君は前回「形式主語の it」の用法を勉強した。It is clear that there is a direct relationship between air and water pollution and human sickness. の和訳は二つの接続詞 and に注意して「大気汚染や水質汚染と、人間の病気との間には直接の関係があることは明らかだ。」と訳せるとよかったね。語句整序の問題では「譲歩・否定」を勉強した。 Neither did I. とか Never did I expect to see〜 のような「倒置構文」は「否定の副詞」が強調されて文頭に出たときに起こる。もとは I didn’t, either.「わたしもそうでなかった。」 や、I never expected to see〜 という否定文だ。
 ENさんは前回「受動態」の英作文をやった。「歓迎会は来週の日曜日に開かれる予定です。」は be going to の後を「受動態」にしないといけない。会を開くは open じゃないよ。Hold a partyとか give a party とおぼえよう。 The welcoming party is going to be given next Sunday. 今日は「助動詞+完了形」の勉強で、should、ought to、need not の場合だった。「〜すべきだったのに」とか、逆に「〜する必要なかったのに」のように、相手を非難したり残念だ、という気持ちを表す。
 中学生のNI君は前回、長文で歴史の話「1月と2月の名のおこり」を和訳した。ほぼ最後までやりきったね。Januaryは「ヤヌスの神」で、過去と未来の両面をにらむから。 Februaryは「身を清める」の意味のラテン語から。3月Marchがもとは1年の始まりだったから、2月は過去の過ちを反省する月と考えた。面白いね。ちなみに、7月Julyと8月August にもいわれがあって、前者は「ローマ帝国皇帝ジュリアス・シーザー」から、後者は同じく「アウグスチヌス大帝」に因んで名付けられたのだ。今日は「否定文」を勉強した。「文」を否定する副詞 not の仲間で、 never、 hardly、 seldom など。次の「名詞」を否定する形容詞 no の仲間で、littleと few を覚えた。全部で7つだ。
 「御殿場教室」のEN君が来週日曜日のかわりに、「裾野教室」のSEさんが今週木曜のかわりに参加して、それぞれ「関係詞」whatの特徴的な働きを勉強した。先行詞を含む関係詞だから「こと」「もの」と訳すよね。つまり something which のことだ。「私の知っているコト」「私が買ったモノ」のように訳し分ける。しかし what I was last year ならどうする?これは「去年の私のスガタ」という和訳がピッタリだ。さらに A is to B what C is to D. の奇妙な構文はしっかり覚えよう。このwhat は「大切なモノ」の意味だね。「AがBにとって大切なのは、CがDにとって大切なのと同じだ。」と訳せばわかりやすくていいのに。参考書などの「AとBとの関係は・・・」という定番の和訳はピントこないね。 尾上

(追記)ミュージカル「キャンディード」をYoutubeで初めて見た。日本でも数年前に上演したようだけど、1989年ロンドンでの上演だ。作曲者バーンスタイン自身の生前最後の指揮で、圧倒的な興奮のドラマチックなコンサートだった。著名なオペラ歌手のクリスタ・ルードウイッヒやニコライ・ゲッダも加わった演奏会形式だった。
 「ウエストサイド物語」(1961)を見たことある?私が大学生になった頃のアメリカ映画で日本でも大ヒットした。マリア役のナタリー・ウッドが美しかったこと。それにリタ・モレノとかジョージ・チャキリスの魅力溢れる演技が今も忘れられない。最近では「劇団四季」も上演するから知ってるでしょ?もとはNYブロードウエーで上演したミュージカルなんだ。
 オペラとも言われる「キャンディード」は同じ作曲家のものだよ。「キャンディード序曲」は吹奏楽の世界でも評価が高く、私も30年前に吹奏楽バージョンを御殿場南高校で指揮したことがある。短いけど変拍子の折り込まれたビビッドな曲想は演奏会のプログラムに大きなインパクトを与えた。しかし実際の舞台を見たことはなかったし、これは英語のcandidateと同じ語源だから「候補者」「志願者」という変なタイトルだなあと思っていた。単に主人公の名前だったんだ。昔のTV番組で「題名のない音楽会」のテーマ音楽だった。
 先日Youtubeで、私が今世紀最高だと思う大好きなフランスのソプラノ、ナタリー・デセイのレパートリーにこの中の有名なアリア、「Glitter and be gay"(きらびやかに着飾って)」が入っていた。ハイCどころかその3度上の超絶技巧を要する高音域だからちゃんと歌える歌手は少ない。とてもドラマチックな歌唱で歌詞は英語だったから、それでよし全曲を聴いてみようと思い立って見つけた唯一の「お宝」のようなビデオだった。投稿してくれた人に感謝・感謝です。
 バーンスタインが18世紀の啓蒙主義の哲学者ボルテールの小説「カンディード」から着想を得て作曲したもので、副題が「楽天主義者」となっていた。ポルトガル・パリ・南米・イタリアと遍歴の旅をした青年カンディードと恋人クネゴンデが最後に手をつないで歌う。「私たちの人生は、お砂糖をまぶしたケーキじゃないのね。毎日のパンと同じよ。最善をつくすだけでいいのさ。庭に草花を育てよう。」会場の聴衆に語り手役の歌手が「どう、質問ある?・・Any question?」と聞いて全曲が終わる。いいなあ。
2016/08/01 (Mon) 23:35


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