2016年8月1日(月)三島ゆうゆうホールにて 「ヘアデザイナー第三位」
髪がだいぶ伸びたので切ってもらいに「コミヤマ」に行った。昔は駅前の「劇場通り」にあってスタッフもおおぜいですごく繁盛していたけど、西田中のほうに引っ込んでからは予約制でこじんまり営業しているのがまたいい。御殿場に越してきてから40年近くずっとこの床屋ばかり。腕のよいご主人と世話好きの奥様には息子たちも子供の頃ずいぶんお世話になった。
ゴルフと旅行が好きでたまに「金時山」にも登るから趣味の話で2時間の散髪中おしゃべりが尽きない。他の理髪店に修行に出ていた三女の久美さんが戻ってきて、陽気なおしゃべり親子3人できりもみしている。カットはご主人だけど、洗髪と毛染めは奥さんと久美さんの共同作業だ。
久美さんは一昨年秋、南イタリアでの「ヘアデザイナー・コンテスト」世界大会に初出場して、40人の中でいきなり第3位を獲得した。「秘訣は?」と聞いたら、「皆さんに感謝する気持ちが強かったからかな・・・」。素晴らしい快挙で裾野市長からも祝福されたそうだ。それでも厳しい父親はまだ娘にハサミを持たさない・・・。
3年生NIさんは「程度・目的・結果」の構文を勉強した。目的の「〜するために」「〜できるように」 は普通so as to〜と in order to〜だけど、節なら so that S may V と in order that S may V がそれに対応する。ただし似たかたちの so 形 as to 〜は「程度」で、 形enough to 〜と同じ意味だったよね。「早稻田大」の英作文で、「心配のあまり昨夜はほとんど眠れなかった。」は、原因・結果を表す文と判断すれば接続詞のbecauseでつなぐのも良いけど、 so 形that の構文が一般的。 I was so worried that I could hardly sleep last night. これを too〜 to〜の構文で書くのはチャレンジだね。ミスをしないように気をつけよう。I was too worried to sleep well. 後半に否定語は不要だから well (十分に)でもつけておこうか。
TA君は前回「比較表現8」でイディオムのmore or less(多かれ少なかれ、ほとんど) を含む入試問題を和訳した。「小樽商大」では ・・they (parents) do not realize the importance to a child of having one day like another, except, of course, for somewhat rare occasions. が難しかったね。「カンマカンマはカッコ」は和訳のルールの一つ。つまり, of course,をカッコに括れば、except for〜(〜を除いて)が浮かび上がる。the importance to a child of having one day like anotherはimportantの名詞形を使った「名詞構文」だ。「似たような一日をさらに経験することは子供にとって大切である、ということが大人たちは分かっていない。もちろん、すこし希な場合を除いては。」
カンマでは和訳で一度「切る」ことが大切。
今日もセンター試験の過去問を1〜3問まで30分くらいで解いてみた。語句整序の問題を2問失敗してしまった。 It was the control of fire and the use of clothing that allowed humans to settle in the cold northern areas. は、動詞allowedの主語が強調されて It was 〜 that 「・・なのは〜だ。」の中に引き上げる文だ。「寒い北方地域に人間が定住できるようになったのは、 火の取り扱いと衣服の利用のおかげだった。
2年生YO君は前回「形式主語の it」の用法を勉強した。It is clear that there is a direct relationship between air and water pollution and human sickness. の和訳は二つの接続詞 and に注意して「大気汚染や水質汚染と、人間の病気との間には直接の関係があることは明らかだ。」と訳せるとよかったね。語句整序の問題では「譲歩・否定」を勉強した。 Neither did I. とか Never did I expect to see〜 のような「倒置構文」は「否定の副詞」が強調されて文頭に出たときに起こる。もとは I didn’t, either.「わたしもそうでなかった。」 や、I never expected to see〜 という否定文だ。
ENさんは前回「受動態」の英作文をやった。「歓迎会は来週の日曜日に開かれる予定です。」は be going to の後を「受動態」にしないといけない。会を開くは open じゃないよ。Hold a partyとか give a party とおぼえよう。 The welcoming party is going to be given next Sunday. 今日は「助動詞+完了形」の勉強で、should、ought to、need not の場合だった。「〜すべきだったのに」とか、逆に「〜する必要なかったのに」のように、相手を非難したり残念だ、という気持ちを表す。
中学生のNI君は前回、長文で歴史の話「1月と2月の名のおこり」を和訳した。ほぼ最後までやりきったね。Januaryは「ヤヌスの神」で、過去と未来の両面をにらむから。 Februaryは「身を清める」の意味のラテン語から。3月Marchがもとは1年の始まりだったから、2月は過去の過ちを反省する月と考えた。面白いね。ちなみに、7月Julyと8月August にもいわれがあって、前者は「ローマ帝国皇帝ジュリアス・シーザー」から、後者は同じく「アウグスチヌス大帝」に因んで名付けられたのだ。今日は「否定文」を勉強した。「文」を否定する副詞 not の仲間で、 never、 hardly、 seldom など。次の「名詞」を否定する形容詞 no の仲間で、littleと few を覚えた。全部で7つだ。
「御殿場教室」のEN君が来週日曜日のかわりに、「裾野教室」のSEさんが今週木曜のかわりに参加して、それぞれ「関係詞」whatの特徴的な働きを勉強した。先行詞を含む関係詞だから「こと」「もの」と訳すよね。つまり something which のことだ。「私の知っているコト」「私が買ったモノ」のように訳し分ける。しかし what I was last year ならどうする?これは「去年の私のスガタ」という和訳がピッタリだ。さらに A is to B what C is to D. の奇妙な構文はしっかり覚えよう。このwhat は「大切なモノ」の意味だね。「AがBにとって大切なのは、CがDにとって大切なのと同じだ。」と訳せばわかりやすくていいのに。参考書などの「AとBとの関係は・・・」という定番の和訳はピントこないね。 尾上
(追記)ミュージカル「キャンディード」をYoutubeで初めて見た。日本でも数年前に上演したようだけど、1989年ロンドンでの上演だ。作曲者バーンスタイン自身の生前最後の指揮で、圧倒的な興奮のドラマチックなコンサートだった。著名なオペラ歌手のクリスタ・ルードウイッヒやニコライ・ゲッダも加わった演奏会形式だった。
「ウエストサイド物語」(1961)を見たことある?私が大学生になった頃のアメリカ映画で日本でも大ヒットした。マリア役のナタリー・ウッドが美しかったこと。それにリタ・モレノとかジョージ・チャキリスの魅力溢れる演技が今も忘れられない。最近では「劇団四季」も上演するから知ってるでしょ?もとはNYブロードウエーで上演したミュージカルなんだ。
オペラとも言われる「キャンディード」は同じ作曲家のものだよ。「キャンディード序曲」は吹奏楽の世界でも評価が高く、私も30年前に吹奏楽バージョンを御殿場南高校で指揮したことがある。短いけど変拍子の折り込まれたビビッドな曲想は演奏会のプログラムに大きなインパクトを与えた。しかし実際の舞台を見たことはなかったし、これは英語のcandidateと同じ語源だから「候補者」「志願者」という変なタイトルだなあと思っていた。単に主人公の名前だったんだ。昔のTV番組で「題名のない音楽会」のテーマ音楽だった。
先日Youtubeで、私が今世紀最高だと思う大好きなフランスのソプラノ、ナタリー・デセイのレパートリーにこの中の有名なアリア、「Glitter and be gay"(きらびやかに着飾って)」が入っていた。ハイCどころかその3度上の超絶技巧を要する高音域だからちゃんと歌える歌手は少ない。とてもドラマチックな歌唱で歌詞は英語だったから、それでよし全曲を聴いてみようと思い立って見つけた唯一の「お宝」のようなビデオだった。投稿してくれた人に感謝・感謝です。
バーンスタインが18世紀の啓蒙主義の哲学者ボルテールの小説「カンディード」から着想を得て作曲したもので、副題が「楽天主義者」となっていた。ポルトガル・パリ・南米・イタリアと遍歴の旅をした青年カンディードと恋人クネゴンデが最後に手をつないで歌う。「私たちの人生は、お砂糖をまぶしたケーキじゃないのね。毎日のパンと同じよ。最善をつくすだけでいいのさ。庭に草花を育てよう。」会場の聴衆に語り手役の歌手が「どう、質問ある?・・Any question?」と聞いて全曲が終わる。いいなあ。
