高校英語UG会 三島・裾野・御殿場

total : 111690
today : 44
yesterday : 73

Ideally a husband is healthy, wealthy, and away!    (父ちゃん元気で留守がいい!)
Ideally a husband is healthy, wealthy, and away!    (父ちゃん元気で留守がいい!)
2016年10月17日(月)三島商工会議所にて 「富士山頂・剣が峰」
 富士宮口頂上から更に上を目指し、日本最高地点「剣が峰」に着いた。巨大なドームのあった旧測候所だ。気象衛星が打ち上げられるまで稼働していた。短パン・ランニングシャツで上ってきた若者が三脚を立てて自分撮りしている。0℃だというのに無理して風邪ひくぞ。「誕生日おめでとう!」なんて山頂ではしゃぐ若者たち。その一人にカメラを渡して写してもらった一枚。
 お弁当の後、「お鉢巡り」に出発した。「大沢崩れ」をのぞき込むとコワイよ。北側に聳えるのは「白山岳」3756mだがここには登れないのでその裾をまいて「久須志岳」のある吉田口頂上に向かう。富士吉田の「浅間神社」の奥宮が立っている。このコースは河口湖から5合目までバスで来られるので外人のグループを何組か見つけた。
 時折上空を旅客機が飛ぶ。6キロくらい上空だから窓からこちらの姿が見えているかもしれない。以前羽田空港から「出雲行き」の便に乗ったとき、この富士山火口の真上を飛んでくれた。機長のサービスかもしれないね・・・。

 2年生YO君は前回「譲歩構文」で、Whoeverとか Howeverを勉強した。「大阪女子大」の Whatever you want to do, do it now. が疑問詞 what (何?)を使う「譲歩構文」で、「何をやりたいと思っても、いまそれをやりなさい。」 言い換えれば No matter what you want to do, ・・ これとよく似ているけど関係詞 what (こと) を使う Do whatever you want do now. (今やりたいことは何でもやりなさい。)と混乱しないように。Do anything that you want to do のことになってしまう。「カンマ」の有無で区別できるよ。今日は特殊な「接続詞」をいくつか勉強した。Now the dog comes gladly the moment it is called. では the moment (瞬間)という名詞がSVの前で接続詞の as soon as と同じ働きだ。だから「その犬は今では呼ばれるとすぐに喜んでやってくる。」となる。
 3年生TA君は前回「全文修飾」の副詞 –ly を勉強した。Ideally a husband is healthy, wealthy, and away! (父ちゃん元気で留守がいい!)のように文頭におくと 「理想的には・・・」と文全体を修飾して It is ideal that・・・ の意味になる。この –ly の位置は動詞の前後でもOKだ。 He wisely held his tongue. 「口を開けなくて賢明だった」。 うまく訳せなかったのは、Although the success of insects can be attributed to many factors, clearly, the most important factor lies ・・・のように、clearlyがカンマがついて後置になっているね。「昆虫の成功が多くの要因のおかげであることは明らかだけど、最も重要な要因は・・・」きょうのセンター試験模試は今までで一番の快挙だった。前半の第1〜3問で、わずか4箇所のミスだから、85%は越えていそうだ。しかし、文法・作文で「代名詞」の単元をやったら語句配列問題で正解がいつもより少なかったね。「接続詞+S+V」の英文基本構造を再度たたき込もう。
 中学生のNI君は「分詞」を勉強した。学校ではまだやっていない分野だけど理解が早くて正確だ。高校1年生に勝ってしまうね。現在分詞-ing と過去分詞-edの働きの違いと共通点を1回でほぼ覚えられたようだ。後半では「分詞構文」の勉強にも進んで、練習問題でも正解がたくさん出せたね。今日の長文読み物は「エジプト人のアルファベットも象形文字だった。」という面白い話を全訳した。和訳の力もずいぶん向上したなあ。
 配付してある「10〜11月予定表」の中で、三島教室の11月7日(月)「ホテル・東横イン」は、更に変更して「商工会議所」になりました。書き換えておいてください。 尾上 

(追記)下山には「御殿場ルート」を選んだ。8年前の8月、スポーツ好きの皇太子様が登った通称「プリンスコース」を始めて下ってみた。ほとんどが砂礫の斜面で「砂走り」と呼ばれる。溶岩で覆われた「富士宮コース」の石段の多い登りの道より、ずっと膝への衝撃も少ないし転倒で骨折や頭を打つ心配もない。一歩で2mくらい進めるから、元気な若者なら3時間で下ってしまうらしい。
 皇太子様は「富士宮口」から登山開始。「宝永火口底」に一旦下ってから、砂礫の歩きにくい急斜面を登って「宝永山頂」分岐を通過。ここから「御殿場コース」に合流してその日は「赤岩八合館」に宿泊したらしいが、私はその逆コースだったから実に楽だった。
 この「赤岩八合館」もその下の「砂走り館」も福島さんの経営だ。農業大学校で農作を習っている頃、JA職員のある女性はとても親身になってアドバイスしてくれた。彼女はシーズンになるとよく父親の手伝いに富士山に登ると言っていた。先日町で偶然であったら、皇太子様と一緒に晩酌をやったのよ。また子供も連れて「八合館」に登ろうかな、と言っていた。たぶん業者用ブルドーザーで登るのだろうけど。
 12時間も歩きづめで、車にたどり着いたら天空に満月が出た。今宵は十五夜だ。
2016/10/17 (Mon) 23:01


Leave my room as it is. (私の部屋はそのままにしておいてくれ)
Leave my room as it is. (私の部屋はそのままにしておいてくれ)
2016年10月16日(日) 御殿場市民会館にて 「ご来光」
 年に一回の「富士山」に今年も登ったよ。空が開け始めた頃、富士宮口5合目に着いた。すでに100台以上も車はびっしり。前夜から来て車中泊している人や、山頂で「ご来光」を仰ごうとすでに出発している人も。私は30分だけ登った新6合目の「宝永山荘」の前で、三浦半島のあたりから真っ赤な雲の帯の上に昇る太陽を見た。やっぱり日の出は神々しくていいねえ。
 9月に閉山して以降ずっと週末というと雨の日ばかり。15日(土)はやっと「天高く馬肥ゆる秋」。絶好の山日和になるぞ、と前々からねらっていた。ヤマケイの「山の天気」情報によると山頂の気温0℃、風速9mというからこんないい条件はめったにない。雪をかぶれば万事休すだった・・・。

 2年生EN君は前回「分詞」の文法・作文をやった。現在分詞・過去分詞の使い分けはほぼ正確に理解できていてすばらしい。「語句の並べ替え」だと正解が多いのに、英作文になるとミスが目立つ。日頃学校でも自主的に書いて先生にチェックしてもらえるようポジテイブになる必要があるね。大人数授業では一人一人の英文をなかなか訂正してもらえないから。今日は「仮定法」で、未来でもあり得ないことを仮定する場合と、 If 節のない仮定法の文を勉強した。
 YAさんは接続詞の as long as〜(〜である限り)と as far as を勉強した。後者は特別に範囲を限定して As far as I know, (私の知る限りでは)とかAs far as I am concerned, (私に関する限りでは)のような慣用表現に使う。またas には「〜のように」と「様態」も意味する。Leave my room as it is. (私の部屋はそのままにしておいてくれ) He always accept things as they are. (彼はいつも物事をありのままに受け入れる)のような表現になれておこう。
 1年生MU君は「分詞」を勉強した。He made some boiled eggs in the boiling water. 「沸騰しているお湯にいれてゆでたまごを作った」には 現在分詞boiling (自動詞:沸騰している)と、過去分詞 boiled (他動詞:ゆでられた)がそれぞれ直後の名詞を修飾して形容詞のような働きになっている。さらに「分詞」は –ing形(〜している) も –ed形(〜された)も、文全体を修飾する副詞のような働きもする。それを特別に「分詞構文」と呼ぶ。学校ではまだ教えていないかもしれないね。「〜しながら」(同時進行)とか、「〜した時」、「〜したので」のように訳して本文につないでいく。
  大学生のYAさんは韓国語にもチャレンジしているそうで、今日は検定試験でお休みした。私もかつて短期間独学したことある。ハングル文字が読めると楽しいね。 尾上

(追記)山頂には6時間もかかって昼前に着いた。とても急傾斜だから20分歩いては10分休むような登り方。痛む左膝をかばうように大きな段差を上がる。この日を待ちかねたように、後からどんどん登って来る若者にも女性たちにも抜かれるけど仕方ない。時折「高山病かなあ」といって足が上がらない同年配を追い越すこともあるけど。元気なおばあさんは「4時間でのぼってきたわ。仲間が遅くて待ちきれないの・・・」だって。
 今年は胸ポケットに入れたスマホが「マイペース」の助けになった。いつもオペラを聞いているNYのラジオは接続できなかったけど3000mの高所にもきちんと電波が入るんだ。YouTubeで「ピアノ3重奏」を聞いて登った。ブラームス、チャイコフスキー、ハイドン、モーツアルトなど。バイオリンとチェロとピアノの名手たちの熱い演奏が「ガンバレ!」と励ましてくれる。しかしあまりに長時間聞いたので山頂の手前で電池切れ。(つづく)
2016/10/16 (Sun) 22:48


get married to 人、with はダメ
get married to 人、with はダメ
2016年10月13日(木) 裾野市民文化センターにて 「ヤマラッキョウ」
 10日の体育の日に因んで私も箱根でサイクリングをやったよ。芦ノ湖のキャンプ場には「湖尻水門」があり芦ノ湖の水はここから流れ始めて早川になり、「万丈の山、千尋の谷」となって小田原の海まで下っていく。その早川沿いに「仙石原〜湖尻自然探勝道」のハイキングコースがある。丸岳と長尾峠を見上げながらその山裾の4つの広大なゴルフ場の中の道を行くのだ。
 この道を「仙石原文化センター」で自転車を組み立てて逆コースで出発した。10キロ先の「水門」に向かってずっと上りだ。いつもの「湿原植物群落」に寄り道すると、赤紫色の花が一面に咲いている。ヤマラッキョウだ。6年前友人と北アルプス「白馬岳」登山の時、大雪渓近くでみたシロウマアサツキと同じネギ科の花で30センチの背丈ですくっと立ち上がって美しい・・・。

 2年生のMIさんは前々回「不定詞」の文法・作文問題がとてもよくできていた。「〜と結婚する」は他動詞だから単に marry 〜と書けばいい。「〜と結婚している」なら状態だから be married to 〜となる。さらにget married to 〜と書けば、「〜になる」の意味で変化を表すからmarry 1語と同じことになる。決して「〜と」に with はつかわないこと。be related to〜と同じ感覚で、「〜に関連している」の意味だ。前回の「不定詞」(2)もほぼ正解だった。今日は他の品詞から転用した特殊な接続詞をいくつか勉強した。「長崎大」の和訳では、 Then the girl started making a big fuss over the dog ― praise and embraces ― whenever it came to her without being called. でのダッシュの使い方が不慣れだったね。ここでは日本語ならカッコでくくって後から追加説明するところだよ。whenever以下がカッコを飛ばして the dog に繋がるように和訳しよう。「その後その少女は、犬が呼ばなくても自分のところに来たときはいつでもちやほやしてやるようになった。ほめたり抱きしめたりして。」
 KI君は「仮定法未来」を勉強した。If 節の中の仮定法の動詞は、今の事実に逆の話なら「過去形」で、昔の場合は「過去完了形」にすればいいのだけれど、「未来」についても架空の事実があれば動詞に should(万一〜ならば)とか、were to(仮に〜だとすれば)を加えて表す。語句整序の問題で、「万一彼女がノーと言ったら、私はどうしよう。」は並べ替えが少々むずかしかったね。 ここでは条件のif節を後回しにすることもよくある。そしてカンマで区切ることもしない。 What should I do if she should say, “No”? とすればよい。
 3年生OHさんは前回さまざまな「接続詞」を勉強した。重要な例文を全訳してもらった。今日は志望校の過去問をひとつやってみた。12個のパラグラフからなる英文「見つめ合うことが犬と飼い主のきづなになる。」について10問に解答するもの。3つの選択肢から選ぶのだがなかなか難しかったね。英検の準1級レベルかもしれないから全体平均もあまり高くはなさそうだが。いつものプリントは「動詞の語法」だった。不定詞を取る動詞と動名詞を取る動詞の区別、自動詞・他動詞の区別、第2文型SVCになる動詞などなど。どれも入試の頻出問題ばかりでとても勉強になったね。 尾上

(追記)このサイクリングコースの途中には「長尾峠」に向かう登山口があって、そこに「耕牧舎」と白文字で書いた標識が立っていた。ここに牧場があったのかな、と興味がわいたのでネットで調べてみたら、やはり明治の初期に開発された「乳牛の牧場」の跡だった。ここでとれた牛乳は宮ノ下の「富士屋ホテル」や「奈良屋ホテル」の外人観光客、沼津牛臥海岸の皇室御用邸、そして東京にも販路を広げたそうだ。あの実業家・渋沢栄一の英断で、仙石原の荒れ地の開発として酪農を思いついたらしい。
 渋沢栄一の記念館が東京北区の「飛鳥山公園」にある。以前東京外語大のあった同じ西ヶ原で、江戸の頃から桜の名所だ。江戸末期、群馬県深谷市の農家に生まれた渋沢は、明治維新後静岡市に蟄居した最期の将軍・徳川慶喜に仕えて、ヨーロッパ視察団の一員となった。帰国後その経験が生かされ銀行設立などの殖産興業に尽力したから、NHKの「あさがきた」に登場した大阪の実業家・五代友厚と並ぶ大人物だね。
 しかし、20数年で一代目の経営者が死んで以降、牧場跡は大正・昭和の時代は放置されたままだったらしい。戦後の景気回復とともに仙石原はゴルフ場や別荘地として復活した。こんな山の中にも明治時代の「文明開化」の歴史が隠れているとは。
2016/10/13 (Thu) 23:17


When in Rome, do as the Romans do. 「郷に入りては郷に従え」
When in Rome, do as the Romans do. 「郷に入りては郷に従え」
2016年10月10日(月)三島ゆうゆうホールにて 「湖尻峠のアケボノソウ」
 今日は「体育の日」。今から52年前のこの日は快晴の土曜日で、「1964年東京オリンピック」の開会式だった。まだ白黒テレビだけど中継されるのをどこかで見た。私は東京外国語大学でロシア語を専攻していたけど、2年生以下には大会の通訳やボランティアの要請もなかった。山仲間の同窓AO君はサッカー部に所属していてその競技の補助員に依頼されたらしいが。
 「ボート競技」は埼玉県の「戸田ボートコース」だった。私は1年生前半は伝統あるボート部に所属し、毎週末西ヶ原の「庚申塚」から都電に乗って練習に行った。オリンピック開催を翌年に控えてまだ改修工事中だったけど、大学の艇庫に宿泊もできて練習もできた。コースの外周5キロを何度か走らされてバーベルをやってからやっとボートを水に浮かべるのだ。しかし運動音痴の私にはハードすぎて半年で脱落してしまった。
 大学の秋の「運動会」は全学ボート大会で、この「戸田コース」でやった。私は男女の混合フォアで出場した覚えがある。2020年東京大会もここでやったらいいのに・・・。

 2年生YO君は「譲歩構文」のうちの Whether S V or not,・・・「〜であろうとなかろうと・・」がよく理解出来ていた。「三重大」の和訳は失敗だったね。Whether we like it or not, it is no longer possible for nations to shut themselves off from the rest of the world. It is ・・・for 人 to 〜の構文は中学の時には「人にとって・・だ。」と訳したけど、高校では「人が〜するのは・・・だ。」と訳すように変更しているはず。不定詞の前のfor 人は次の不定詞の「意味上の主語」だから。「好んでも好まなくても、国々が世界の他の国々から身を閉ざすことは(鎖国することは)もはや不可能だ。」 the rest は「その他の〜」の意味。
 ENさんは前回「青山学院大」の英文和訳がほぼ正解だった。少々長めになると分析が難しいようだね。 It is better to work to limit pollution today than to wait until increasing damage to the atmosphere results in problems we cannot now predict. は接続詞の than が直後の to wait〜 と to limit〜とを対比させていることが分かる。更に接続詞 until以下の文では results in が動詞だとわかれば正解だ。 「大気への汚染を増やすことで今は予想できない問題が生ずる時まで黙って待っているよりは、汚染を制限すために動き出す方がいい。」 今日は接続詞の as long as、as far as(〜の限りは)と、「様態」の as (〜のように)を勉強した。When in Rome, do as the Romans do. は「郷に入りては郷にしたがえ。」 という諺に等しく、「ローマにいるときはローマ人がやるようにやれ。」
 裾野教室のMIさんがこちらに出席した。「譲歩構文」の一つ、Whoever S V〜(だれが〜しようとも)や、However difficult it may be, (それがどんなに難しくとも)などを勉強した。wh疑問詞の後に ever をつけて「譲歩的」に、「どんなに〜しても・・」と逆接のような意味で文をつなげる構文だ。英作文は「動名詞」を使う入試問題が中心でどれもほぼ正解が出せたね。
 裾野教室に入会したKI君もこちらに出席した。「仮定法」の特殊な表現を勉強した。仮定法の動詞は、今の事実や昔の事実に反する仮定の気持ちを伝える。 If it were not for water, は「水がなければ・・・生命が存在しないだろう」でもいいけど、「仮に水が今ないとすれば・・・しないだろうが。」と、事実とは逆のことを、あり得ないけど、とほのめかすように和訳するととてもいい。
 3年生TA君は前回「形容詞・副詞」で、否定の疑問文に対してYes と答えると日本語では逆の意味になることを英文和訳で勉強した。とくに「信州大」の英文が難しかった。一文に4つも5つも節が繋がって、修飾関係が判定しにくかったね。 ・・・, if they cherish ambitions to excel in occupations for which they are not qualified; ・・・は4行にもなる長い文の一部だが、they are not qualified for the occupations (そういう職業の資格がない)から判断すれば、「自分がその資格がないような仕事で人に勝ちたいという野心を彼らが抱いているならば・・・」
 今日も「センター試験」の模試問題をやったら「並べ替えで」ひとつ失敗だった。選択肢を動詞中心に並べると I did not get home until midnight. と書ける。問題はNotで始めよ、と指示しているから「ああ、否定語句を文頭に出して強調する例の『倒置の文』だ!」と気づけばよかったね。Not until midnight did I get home. (真夜中になって始めて私は家に帰った。)となるよ。  
 中学生のNI君はテスト前で欠席した。 尾上

(追記)「戸田ボートコース」はその30年も前に「オリンピック」用に完成していた。もともと東京オリンピックは1940年(昭和15年)の開催が決定されていたけど,日本が戦時体制に移行しつつあったことで中止になったんだ。翌年にはハワイの「真珠湾」を攻撃して、日本は大国アメリカとの太平洋戦争に入った。4年近い苦難の末に広島・長崎の原爆投下に及んでとうとう「無条件降伏」した。
 だから実際の東京オリンピックの実施は終戦後、経済復興も成し遂げた24年後のことで、これを機会に全国のインフラが盛んになり、「東海道新幹線」が開通したり、テレビの家庭普及率が80%を越えたりした。高速道路網が整備されて、「名神高速」や「東名高速」の建設へとつながる契機になった。車社会の到来だ。1968年には私も最初のマイカー「トヨタ・パブリカ」を購入した。真っ赤なヤツだった。
 アメリカのテレビが日本に中継された最初の放送は1963年11月23日(土)で、その日大学近くの「そば屋」のテレビで見た。なんとそれは、「ケネディ大統領」がテキサス州ダラスで暗殺された!というニュースだった。翌年のオリンピック東京大会は、アメリカを経由してヨーロッパにも中継されたそうだ。
2016/10/10 (Mon) 23:34


「感情の受身形」 be excited、be pleased、be relieved
「感情の受身形」 be excited、be pleased、be relieved
2016年10月9日(日) 御殿場市民会館にて 「稲刈り」
 川柳の水田にカマを持った農作仲間が9人も集まり、いよいよ稲刈りをやった。今年のコシヒカリは茎もしっかりとして稲穂がずっしりだ。昨年の2倍くらいは獲れるかな、と予想していた。しかし刈り取った稲藁が200束以上も積み上がって驚いた。早速「足踏み式脱穀機」にかけたら、なんとモミが一輪車に3杯にもなったから昨年の6倍だ。60キロなら一俵分になるぞ。
 50坪ほどの小さな水田で昨年の収穫はたったの10キロだった。いつもコシヒカリの籾や苗を分けてくれるTAさんのご主人には「実のつきかたがウチの3分の1だなあ。」なんて昨年は言われた。ひょっとすると今年はその稲作のプロに勝ったかもしれない。「電気柵」を敷設してもらったおかげで今年は早苗がシカに食われなかったからかな。稲の花が咲いた頃に追肥に「ほごえ」をしっかり撒いたし、なによりも2日に一回は自転車に乗って50分の坂道を登り、田の雑草取りとか水量の点検に来た努力の成果かな・・・。

 2年生YAさんは前回「 It を含む構文」で整序問題をやったら、前半は8題中7問も正解だった。後半の8題はミスばかりだったけど。動詞の前に主語S,動詞の後ろに目的語O、という大原則をつい忘れてしまうのが難点。「東邦大」の「原子力エネルギーを平和的に利用することは可能だと思います。」は、useが「利用」の意味の名詞だとわかれば、動詞makeからmake use of〜のイディオムが思いつく。 I suppose that it is possible to make peaceful use of atomic energy.
 今日は「目的」を表す構文を勉強した。  ・・・so that S can V 〜は、「〜できるように、〜するために」の意味で、不定詞ならば in order to〜とか so as to〜と言い換えできる。もう一つ「時間構文」も勉強した。「・・・するとすぐに〜した。」と和訳できる構文で had no sooner -ed・・・ than S V〜や、 had hardly –ed ・・・when S V の構文をよく記憶しよう。主文の動詞は「過去完了」で、後の節では「過去形」を用いるんだ。
 大学生のYAさんは英検準一級の問題をやった。第1問は、語彙に関する問題が25題も続く。短文の空所に入れる語句を四択で選ぶ。易しそうだが語彙レベルが可成り高くて紛らわしいね。第2問は3〜4パラグラフの長文に空所がいくつかあって、そこに入る適切な文を選ぶ問題。「アフリカ草原の生態系は,小さなシロアリが中心だ。」と「健康維持に塩分は不要か、必要か」を読んだがすこし難しかったね。
 2年生EN君が修学旅行を終えて参加した。訪問先のシンガポールでは英語を使う機会もあって、優秀なシンガポール大学の学生たちに市内をガイドしてもらったそうだ。私も20年前に2年連続して訪問して楽しい思い出がある。マレーシアから独立した小さい国だけれどリ・カンユーという偉大な政治家によって豊かな国際貿易港に成長していた。文化や教育に大きな投資をしている素晴らしい国だ。おみやげの紅茶とマカダミアが嬉しかった。
 EN君、前回は「動名詞」の文法・整序問題がほぼ完璧だった。しかし英作文となるとまだミスが多いね。「野菜を作る」は makeじゃなくてgrowだ。「リラックスする」はbe relaxed のように「感情の受身形」はたくさんある。 be excitedや be pleased、be relieved など。今日は「仮定法」の文法と語句整序問題をやったらとても良く出来ていた。 尾上

(追記)今の稲作農家はみなコンバインを持っていて、運転席で操作しながらイネの刈り取りと脱穀が同時にできるし、残った藁を細かく刻んでそのまま田んぼの肥料に撒いていく。2、3人いれば半日で終わって、収穫物を昔ながらの俵や麻袋に入れることもなく、軽トラの荷台に乗せて行って農協の貯蔵庫にざっとぶちまければ終了だ。巨大な乾燥機が適度の水分に調節して保存してくれる。
 ところが私たちは9人で50坪の小さな田んぼに4時間かかった。私たちの稲作は全部手作業だ。「田植え機」もないし「コンバイン」も使わない。きっと昭和初期の時代の農業はこんなだった。近所の農家の全員が総出で協力し合ったのだ。仲間のIKさんが昨年千葉県の方で手に入れた旧式の「足踏み脱穀機」に切り替えるまでは、4.5人で車座に座っておしゃべりしながら1本1本の稲穂からモミを手の指でもいでいたよ。まるで弥生時代の農法だね。
 IKさんはさらに古い稲刈り機で「バインダー」という機械も入手していた。自動で刈り取ってさらにヒモで束にしてくれる優れもの。コンバインに近い機能を持つけど1年前から放置してあったので、実施当日家まで借りに行ってみたらエンジンがうまくかからず、結局昨年通り「カマ」で刈り取ることになった。やはり稲刈りはこういう風景だよね。
2016/10/09 (Sun) 23:03


Subjunctive Mood (仮定法)つまり「仮定的な気分」」
Subjunctive Mood (仮定法)つまり「仮定的な気分」」
2016年10月6日(木) 裾野市民文化センターにて 「金時山と長安寺」
 やっと青空になって富士山もすっきりの一日。矢倉沢から「金時山」に登ったら、トレランの男女や白人女性、中高年のグループとすれ違った。この日を待ちかねたように皆々嬉しそうだよ。リンドウ、マツムシソウ、センブリ、トリカブトを見つけながら山頂に着くと人影まばら。一人ではもったいない大パノラマ。箱根連山も愛鷹連山も、その先の駿河湾・相模湾も一望の下だ。
 長雨が続いたので「金時茶屋」も珍しく鎧戸を閉めていた。秘密の大岩の陰にシラヒゲソウがまだ6輪咲き残っているのを確かめてから早めに下山した。金時神社の少し先にある「花の寺・長安寺」に立ち寄ってみると、「五百羅漢」の岩の斜面一帯にイワシャジンがまるで滝のように見事に咲き乱れているよ。時折白花もまじってなんとも美しい・・・。

 2年生のMIさんはシンガポールに修学旅行に行っていて今日はお休み。
 SEさんは「仮定法」を勉強した。英語でSubjunctive Mood という。つまり「仮定的な気分(ムード)」」のことで「動詞の形」が仮定法なのだ。He talks as if he knew everything. では動詞の過去形knew に「本当は今知らないくせに・・」という意味を込めて、「まるで知っているかのような話しぶりだ。」と訳すもの。その反対に「直説法」というのがあって、それは自分の思いをそのままストレートに表現するから、ほとんどの普通の文のことだ。もうひとつ「命令法」というのは、主語なしに「動詞の原形」で始める。これがいわゆる「命令文」だね。Be silent !「原形」に「命令の気分」を込めるよ。
 三島教室のENさんがこちらに参加した。まず「目的、〜できるように」を表す節 so that S can V を勉強した。「学習院大」の英文では In America, early newspapers were edited so that citizens could see what people in power said. が難しかったね。「アメリカでは、昔の新聞は権力を持つ人たちの言うことを一般市民が理解できるように編集されていた。」 プリントでもうひとつ「時間構文」を勉強した。 I had not got home when the phone rang. なら「電話が鳴ったときまだ家に着いていなかった」→「家に着かないうちに電話が鳴った。」となるけど、この not を準否定のhardly (ほとんど〜ない) に置き換えると、「家に着くか着かないうちに電話が鳴った。」となるでしょ。 As soon as I got home, ・・「着くと同時に・・」と同じような意味になることをおぼえてほしい。
 3年生OHさんは前回さまざまな「接続詞」を勉強した。重要な例文を全訳してもらった。今日はいつものプリントを止めて、第一希望の大学の推薦入試問題集をやってみた。長文の空所に適切な語を4択から選ぶのだが、語彙レベルが高くなかなか難しい。国公立のセンター試験レベルだね。ライバルの受験生がどれだけ点を取れるかで決まるね。京都には建物、町並み、伝統文化に強く惹かれていままで何度も訪れた。大学時代はぜひそこに住んで好きな研究をしたい、という希望だ。目標が実に明確でいいね。  尾上

(追記)翌日も連続していい天気になったので家内も乗せて「湖尻峠」にドライブにでかけた。「岩波」からくねくね道をぐんぐん登っていく途中、「深良用水」のトンネル出口には轟音を立てて大量の水がほとばしりでている。雨模様がずっと続いて「芦ノ湖」の水が溢れているので調節しているのだろう。ここまで落差10m、総延長1,2キロのトンネルを、ダイナマイトもなしに「ノミ」だけで掘り進めた江戸時代の職人のワザと苦労に思いを馳せた。
 峠の手前にきっと「アケボノソウ」が咲いていると見当をつけてきた。あったよ、今年は株がさらに増えたようだ。道路脇に咲いているけどだれも気づかずに通過する。だから「知る人ぞ知る」秘密の花園だ。夜明けの星空のように小さな紫色の点々と、緑色の大きな星が2つづつ、5枚の白い花弁を彩って美しい。先日見たセンブリ、紫センブリと同じ仲間でリンドウ科に属するそうだ。
2016/10/06 (Thu) 23:54


in the sense of 〜「〜という意味で」
in the sense of 〜「〜という意味で」
2016年10月3日(月)三島ゆうゆうホールにて 「忠臣蔵の恋」
 小雨模様だけど「東山湖」へサイクリングに出た。「二の岡神社」に寄り道すると、並木道にクリーム色のキバナアキギリの群落を見つけた。神社の鳥居前には宮司さん宅があり、その立派な「唐破風屋根」の門の左右にポスターが貼ってある。左側には朝ドラ「あさがきた」で評判になった女性実業家・広岡浅子の写真。右側には同じNHKの時代劇「忠臣蔵の恋」のヒロイン。
 先月末の土曜日夕方から始まったテレビ番組で、討ち入りの四十七士に加われなかった赤穂・浅野家忠臣の恋物語。2人が忍び会いしている神社が一回目から「あれ、二の岡神社だよ!」と気づいた。高い杉木立の中にひっそりと立つ本殿も石灯籠も、ゆるやかに登っていく参道の左右に並ぶ赤い灯籠も「時代劇」のロケ地にはピッタリのロケーションだね。黒沢明「七人の侍」や「座頭市」、「JIN仁」などもここで・・・。

 2年生YO君は中間テスト直前なので、テスト勉強に専念した。プリントは又来週やろう。
 中学生のNI君は前回、第4文型SVOOと第5文型SVOCを勉強した。今日は「不定詞」の名詞的、形容詞的、副詞的用法をまとめて勉強した。特に副詞的用法には主に4つの働きがあって、「〜するために」(目的)、「〜して、したので」(感情の原因)、「〜するとは」(判断の根拠)と「・・してそして〜する」(結果)を区別できないといけない。語句整序の問題はほぼ正解だったけど、 He has many friends to play with at school. が難しかった。後半は to play with many friends から考えて many friends を不定詞の前に移動させたのだね。「学校で、一緒に遊ぶ友達がたくさんいる。」
 3年生TA君は前回、「形容詞・副詞」の和訳をやって、否定の never と同意になる表現を勉強した。 far from〜、anything but〜 は重要だ。「東京水産大」「大分大」の問題はほぼ正解だった。「慶応大」の長い一文が難しかったねえ。 The more carefully nature has been studied, the more widely has order been found to prevail, while what seemed disorder has proved to be nothing but complexity; until, at present, no one is so foolish as to believe that there are any real accidents, in the sense of events which have no cause. よく見ると、始めの2文はThe 比較級, the 比較級の例の構文だね。カンマの後のwhileは「ところが一方」の意味で、カンマを飛び越えて前の文にもどってはいけない。セミコロンの後の until は「〜まで」じゃなくて、結果的に「そしてついに・・」と訳す。in the sense of 〜 は「〜という意味で」と単語 accidents の説明を加えているんだ。 「自然を注意深く研究すればするほど、秩序がますます広く行き渡っていることがわかってきた。一方、昔は無秩序と思われていたことが単なる複雑なことに過ぎないこともわかってきた。そしてついに今では、本当の偶然の出来事があるなんて信じるような馬鹿な人は一人もいなくなっている。それは原因がないという意味での偶然だけどね。」 尾上

(追記)静岡県の「心霊スポット」とも噂されている「二の岡神社」には密かなファンも多いらしい。まだ見たことがないけど7月には「姫ホタル」が舞うという。宮司の内海重忠さんは元御殿場市長だ。34年前、我が家の新築の時の「地鎮祭」には雨の中、前宮司のお父様に来て頂いた。さらに今の宮司さんの次男は沼津東高に通い一浪して東大に入ったが私が英語の担当だった。今東京でコンピューター関連の仕事をしているとか。
 この神社の隣には「アメリカ村」という名の外人の古い別荘地があって、木造の教会が今も残っている。同じ二の岡区の私の家も三井不動産が昭和初期に開発した別荘地で「対山荘」と呼んでいた。横浜の人が別荘に利用していたらしい。我が家の真ん前は広大な「矢崎総業」の保養所「一休荘」で、西にはシャンソン歌手の故石井好子さん、東には学習院大の元学長小泉信三さんの別荘もある。
 「秩父宮様」の別荘は今では御殿場市に委譲されて「記念公園」になっているが、ここも二の岡区に入るんだ。実業家の「浅子」が御殿場の広岡家別荘に避暑に来たとき開催した勉強会に、東京から先進的な女性たちがおうぜい集まったそうだ。この神社の森が涼しいから散策に訪れたんだろうね。NHK朝ドラ「花子とアン」に登場した「赤毛のアン」の翻訳者・村岡花子もその一人だった。それを紹介するポスターが門前に掲示してあったのだ。
2016/10/03 (Mon) 23:14


such 〜 that ・・・「とても〜なので・・」
such 〜 that ・・・「とても〜なので・・」
2016年10月2日(日) 御殿場市民会館にて 「うどんパーティ」
 「蕎麦打ち」には何度か挑戦したけど、うどんを打ったのは始めて。適度の水と塩をいれてあとはこねるだけ。一晩寝かせるといいというけれど、30分ほど待つだけで切り始めた。水気の多い生地だと切りにくく、昔のスイトンのように団子状になったのもあるけど、おおぜいでワイワイガヤガヤおしゃべりしながら、農作仲間の男5人・女3人の不慣れな料理教室になった。
 金曜日、「市民交流センター」2Fの「調理室」に集合して「うどん作り」を開始。麺打ちの上手な主婦のTAさん(元幼稚園の先生)と、最近パン作りに凝っているOKさん(電子回路専門家)が並んで生地捏ねの腕を競う。手前の黒い大きな「捏ね鉢」は私の家内が家具屋で仕入れた特注品で「一木彫り」で漆がけしてある。家でも時々これで蕎麦打ちしている。蕎麦打ち道場に通った経験で、包丁さばきを見せる私。
 私たちの畑で昨秋種まきから育て、この7月収穫した4キロのコムギを5日前に農協で製粉してもらったばかりの自信作。茹で上がったうどんを「山梨ほうとう風」と「つけめん風」の2種類に分けて、みなさん持ち寄りの付け合わせとともに配膳しパーティの開始。いっただっきまあす!・・・

 2年生EN君は前回「不定詞」(2)の文法は80%、語句整序問題は60%正解だった。第5文型の would like 人 to〜、get 人to〜、advise人 to〜などの配列で失敗があった。今日は「時」「条件」のたくさんの接続詞を勉強した後、「仮定法」の単元に入ったらととても正確に理解できていた。構文の分析が足りなかったのは The time kept by us in civil life is based on the rotation of the earth, which gives us one day. で、受身の動詞is based の主語はThe timeだからkept by us in civil lifeはその修飾語だね。「市民生活で私たちが守っている時間は地球の自転に基づいている。その自転で一日が決まる。」
 EN君明日から修学旅行でシンガポールに行くそうだ。いいなあ。私も20年前に2度訪問したことがあるよ。とても豊かで清潔な町だったよ。滞在中シンガポール大学の学生との交流会もあるらしいね。そこは格付けが今ではアジアで一番の大学だそうだ。なにか得るものがあるでしょう。
 2年生YAさんは接続詞 that の用法をいくつか勉強した。 The fact is that〜(実際は〜だ)、the fact that 〜(〜という事実を)と、中学でもやったso〜that・・、such 〜that・・(とても〜なので・・)の構文だ。和訳はほぼ正確にできていたけど「センター試験」の過去問で、 So whenever possible, food should be prepared quickly and the cooking water used rather than wasted. が難しかったね。何が?それは and だよ。ルールA and A' を思い出そう。SVとSVが and でつながっているだけだ。usedの前にshould be が省略されているとはなかなか気がつかない。「だから可能なときはいつでも食材は素早く料理すべきだし、調理用の水は捨てずにむしろ使った方がいい。」
 1年生MU君は前回、「動名詞」の重要表現で In –ing (〜するときに)や、on –ing(〜するとすぐに)などはイディオムとしておぼえないといけない。今日は「不定詞」の用法を、「〜すること」(名詞用法)、「〜するべき」(形容詞用法)、と「〜するために」「〜して」、「〜するとは」(副詞用法)などを一度に勉強した。語句整序や空所補充の問題は丸がたくさん付いたね。目的の「〜するために」は単に to〜でもいいけど、他の用法と区別するためによくin order to〜や so as to〜と書くことが多いよ。
 大学生のYAさんは前回「京都大学」の英作文「野外活動のたのしみ」に挑戦した。「キャンプの楽しみは食事である。」は直訳して The pleasure of camping is in eating.でもいいし、「楽しむ」という動詞に変えれば簡単に we enjoy meals most in camping. でOKだ。「〜なのは〜だ」と「強調構文(分裂文)」にしたければ It is meals that we enjoy most. とか What we enjoy most is meals. でもいい。
 今日は英検準一級の後半の筆記問題で、長文読解3問と自由作文をやった。「歴史の道:ルート66」は3問中2問正解だったけどなかなか面白い話だった。昔は米国の産業の中心イリノイ州のシカゴからゴールドラッシュで湧くカリフォルニア州ロスアンジェルスまでメインの街道が走っていた。歌にも歌われた国道で交通量も多く、あの芸術の町サンタフェも通っていた。それに替わる近代的な高速道路を作ろうとしたのがケネディの前の大統領アイゼンハワーだった、というお話。 尾上

(追記)国産コムギの65%は北海道で生産されている。じゃあ静岡県は?なんと0.2%でそれでも22位だそうだ。私が購入しているのは「イワイノダイチ」という品種でうどんやそば用の中力粉になる。パンを焼く「強力粉」は北海道の気候を選ぶようだ。11月から冬を越して翌年の6月までに生育するコムギは、とくに御殿場のような年中湿度の高い土地では難しく、JA玉穂支所だけが奨励して休耕田の転用を指導している。
 市内には「キリンシーグラム」の工場や「御殿場高原ビール」の地ビールがあって、その原料として作付けが奨励されてきている。「二八蕎麦」にもそば粉80%に対して小麦粉が20%必要だから需要がないわけではないけど、安価な輸入小麦とではどうしても競争にならないらしい。
 日本のコムギ消費量の85%はアメリカ、カナダからの輸入だそうだ。毎日食べるパンは勿論、インスタントラーメンも「讃岐うどん」もみんな「輸入小麦」で、とくに関西では「メリケン粉」と呼んでいる。昔は「小麦粉」とか「うどん粉」といっていたけど、輸入品をけなしてそう呼んだそうだ。アメリカンを正しく発音すると「メリクン」となるでしょ。アクセントの所だけはっきり発音するから。横浜港の「メリケン波止場」も米国人を多く見たから。北アメリカの鳥で「メリケンキアシシギ」というのもいるそうだ。
2016/10/02 (Sun) 23:24


使役動詞のmake、let、have と help
使役動詞のmake、let、have と help
2016年9月29日(木) 裾野市民文化センターにて 「ムラサキセンブリ」
 忍野八海と忍野の部落を見下ろす「高座山」(たかざすやま)に登った。真正面には真っ青な空に聳える富士山北麓の広大な原野。カヤの草地になった区画は「自衛隊・北富士演習場」。ここでかつて大規模な日米共同軍事演習が行われた。日本政府に奪われた先祖代々の入会地を取り返し反戦平和を訴えて、「忍草母の会」の女性たちが50年前に闘った土地だ。
 三角のおむすび形に切り開いた高座山の斜面もカヤの栽培地だ。忍野村にはまだ「かやぶき屋根」の家がいくつも見られるから必需品なんだ。足の不自由な家内の手を引き背を押し励ましながらやっと中腹まで登った。富士山麓がパノラマのように広がり、足下にはマツムシソウ、トリカブト、リンドウ、ハクサンフウウロ、オヤマボクチなど秋の花のオンパレード。
 陽射しもキツイしもう限界!というので持参のイスで待たせて、ひとり急傾斜を山頂近くまで登っていくと、あった!ムラサキセンブリが3株、4株。まだ咲き始めだけどその星形の高貴な姿と色合いにじっと見入ってしまう・・・。

 2年生のMIさんと3年生OHさんは中間テスト前でお休みした。
 SEさんは前回、「不定詞」に関する入試問題をやってみた。80%正解だったけど、see、hear などの感覚動詞の後では不定詞に to をつけない。つまり原形不定詞になることを忘れていたね。使役動詞のmake、let、haveもそうだし helpも「手を貸して〜をやらせてあげる」の意味だから、仲間にはいるよ。「学習院大」の英訳問題「彼の向上心が仕事で成功する助けとなった。」は、 His ambition helped him succeed in his business. と書けばいい。今日は「動名詞」の文法・語句整序の問題をやったらとても良く出来ていた。英作文も「動名詞」を使う問題でこちらもほぼ正解が出せた。「単数・複数」の扱いにもっと注意できるといいね。
 KI君は前回「譲歩構文」で whether や whenever で始まる節を勉強した。今日は「時」や「条件」を表す接続詞のなかで特殊なものをいくつか覚えて、英文和訳をやってみた。「桜美林大」も「長崎大」も and が何と何をつないでいるのか、見破れずに見当違いの和訳になっていたね。ルール A and A’ を是非意識して欲しい。同じ種類(カテゴリー)のもの同志をつないでいるのだ。 and have passed なら現在完了の動詞 have completed と、and then praised なら過去の動詞 watchedと並列させている。 尾上

(追記)忍野村の富士山側に広がる「北富士演習場」は、終戦後米軍に接収され、昭和25年の朝鮮戦争勃発と共に使用が激しくなり、「入会権」を主張する地元農民との軋轢が始まった。日本に返還され国有地になってからも、その後約30年にわたって「忍草母の会」の女性たちが闘って守った土地だ。
 わが御殿場市の農家も山麓の入会地を「東富士演習場」に取り上げられ、滝ヶ原には自衛隊のキャンプと隣り合わせに米軍の海兵隊が常駐し、長距離射撃の訓練に欠かせない存在になっているそうだ。長年の反対運動が実って治安も改善し、「騒音対策」や「道路補修」などで国の財政補償がなされていると聞く。
 例の「大野原」をつっきる国道469号もそういう国防予算の一貫かもしれないね。三島や裾野でも聞こえるかもしれないけど、早朝からはじまる実弾訓練の音はすさまじいよ。知らない人はよく「落雷」と間違える。
2016/09/29 (Thu) 23:47


A and A' を見破れ
A and A' を見破れ
2016年9月26日(月)三島ゆうゆうホールにて 「金時山頂のセンブリ」
 秋の長雨がやっと止んで青空が見えたので今月2回目の「金時山」に登った。この日を待ちかねたようにおおぜいの登山者で山頂スペースは一杯だ。ここには茶店が2軒あってその間に「公時神社」の奥宮の祠がある。そこに岩シャジンとセンブリが咲いていた。84歳になる店主・妙子さんが大きな声で叫んでる。「そこはお店のベンチだから有料よ。岩場のほうで食べて!」
 女性では世界でたった3人の山小屋主人の一人だそうだ。新田次郎の小説「強力伝」に登場する「小宮正作」がこの麓の足柄に住んでいた実在の小宮山正さんで、妙子さんの実父なのだ。だから彼女の職業も「強力」で登山のガイドでもある。そんな金銭のことを言わずにハイカーにはニコニコしている方が可愛い「金時娘」でいられるのに・・・。

 2年生YO君は前回「助動詞」文法問題をやった。入試問題だけど正解が半分だったからここは弱点かもしれない。特に後に「完了形」が来る場合を復習しておいてね。今日は「譲歩構文」の even if (たとえ〜でも)を勉強した。「和歌山大」の英文で Advertisements are one of the most important cultural factors, reflectiing and even formimg our lives today.の前半は 「広告は文化の要素として最も大切な物のひとつで、」となり、後半は分詞構文になっているから「そして・・・だ」と追加すればいい。問題は and だ。何と何を並列している? forming と reflecting だね。 共に他動詞だから目的語はour lives だ。「今日私たちの生活を反映しているし、私たちの生活を演出してさえいる。」
 ENさんは前回「不定詞」を使う和文英訳をやった。目的「〜するために」と感情の原因「〜して(うれしい)」は中学以来の基本だからミスできないよ。今日は接続詞 that の用法で、同格の that (・・・という事実、・・という知らせ、など)や、「結果」と「程度」の二つの意味を持つ so〜that・・構文や such〜 that・・構文などを勉強した。後半を強調したければ「とても〜なので・・・」(結果)の意味になり、前半なら「・・・するほどに〜」(程度)と訳せばよい。 例えばThis is such an easy book that any child can read it. なら、「これはとても簡単な本なので(その結果)どんな子供でも読めます。」となるか、「どんな子供でも読めるほど(それ程に)簡単な本です。」となるかは、前後の文脈で判断するよ。
 中学生のNI君は前回「文の種類」という項目で、「感嘆文」の作り方を勉強した。 She plays the piano very well. なら How well (なんと上手に)に言い換えて、強調のために文頭に移動する、それだけです。 How well she plays the piano! 今日は「動名詞」を勉強した。「〜すること」と訳せるから動詞の性格を保ちながら名詞として使われる用法だ。どの問題もほぼ正確に解答できたね。後半は「文型」が」テーマだった。SVの後に何が来るかで5種類の文型に分類できる。(第1)SV と(第3)SVO (第4)SVOOは補語Cがつかない。(第2)SVC と(第5)SVOCの方が難しいね。「補語」とはSやOの説明をする語のことで記号=で結べる。
 3年生TA君は前回、英文和訳の入試問題で、「準否定」の形容詞、副詞を用いた文を訳した。「熊本大」の英文で、Few actually do accomplish them. は「そういう生活態度を実際に身につけている人はほとんどいない。」と訳すといい。主語はFew peopleのことで、 Manyでも Noでも Someでも主語に「数量詞」がついていたら、「・・・する人は多い、・・・する人はいない、・・・する人もいる」のように和訳する習慣がつくととてもいいよ。逆に英訳でも役に立つ。今日の「センター模試」は少々難しかったね。いつも得意な語句整序問題や長文読み取り問題でミスをしてしまった。最近学校でのセンター模試では英語が80%をとれて、第一志望校がA判定だったそうでよかったね。まだまだ「波」もあるので油断せずに力をつけてください。 尾上

(追記)「良薬口に苦し」とことわざに言うように、センブリは「千回振っても苦い」(〜らしい。飲んだことないから)が起源とか。生の葉や茎を乾燥させた物を「当薬」といってゲンノショウコ、ドクダミと共に日本古来の薬だ。漢方薬ではないそうだ。
 先月穂高の「燕岳」山頂で見かけた清楚な姿のトウヤクリンドウはこの「当薬」のことで、センブリのように胃腸薬として利用された、と始めて知った。アルプスなどの高い山頂でしか見たことがない美しい花だ。白地に緑色の筋が入って決して花弁を広げないところがいい。青いリンドウはいつもツボミでお日様が当たる時だけ開くけどね。
 白色のセンブリは陽当たりのいい庭でも咲くけど、希少種で「ムラサキセンンブリ」というのがある。山口県の「秋吉台」で見つかるらしいが、実は3年前忍野村の裏山で私は見つけてしまった。すくっと茎を長く伸ばした先にいくつもの星の形をした上品な紫色の花を咲かせる。そろそろまた会いに行ってみよう。
2016/09/26 (Mon) 23:25


total : 111690
today : 44
yesterday : 73