高校英語UG会 三島・裾野・御殿場

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So far as I am concerned,・・・も「私に関する限り」
So far as I am concerned,・・・も「私に関する限り」
2016年9月15日(木)裾野市民文化センターにて 「自動外貨両替機」
 小山町の「富士霊園」に家内と墓参に行った後の食事はよく「東名足柄サービスエリア」の上り線に立ち寄る。ここは東京方面に戻る東名高速の利用者だけでなく、外部からも入場出来るんだ。目の前に「富士山」が聳え、振り返れば「金時山」が真上だ。レストラン群の外には愛犬をのせて走るドライバーのために「ドッグラン」がある。この中でお弁当を食べるのは楽しいよ。
 レストラン街の入口で変な機械を発見。Foreign Currency Exchangeと書いてある。「自動外貨両替機」だった!13種類の外貨紙幣を日本円に両替してくれるらしい。中国人はもとより海外旅行者をこの足柄SAでもずいぶん見かけるから需要が高いのだろう。スゴイ時代になったね・・・。

 2年生のMIさんは接続詞の As far as と As long as を勉強した。So far as,So long as と言っても同じ。後者は条件(〜ならば)を意味するからif と置き換えができる場合が多いが、long (時間) の意味を生かして「私の目の黒いうちは・・」となったりする。far (距離、範囲)の方は特殊で、「私の知る限り」「目の届く範囲で」のような例文に注意するといいよ。 「私に関する限り」 As far as I am concerned, ・・はよく見かける表現だ。今日の英作文もとてもよく書けていた。英作文がかなり得意科目だから「上智大・外国語学部」を受験するのもいいね。ここには英・独・仏の3カ国語以外にロシア、イスパニア、ポルトガルの言語も専攻できる。東京外語大に優るとも劣らない名門だ。私の尊敬する「福井直樹」教授が主任で、生成文法(チョムスキー言語学)を専門とする著名な先生だよ。
 SEさんは「譲歩」(たとえ〜でも)の構文をいくつか勉強した。接続詞の even if や even though を用いて、「逆接」の意味になるようにするから、 It is true that ・・・, but ・・・「なるほど・・だけど、でも・・・」 のような文も同じ仲間だ。Tiny as they are, the dogs bark quite loudly・・・「小さいくせにその犬たちはじつに大きな声で吠える・・」は本来 Though they are tiny, ・・というべき所を補語のtiny を文頭に出して強調したときは、though のかわりに as もよく使う。
 3年生OHさんは「無生物主語の文」を勉強した。 What made you so happy ? のような文は日本語に直訳すると何か変。主語と目的語を逆転させた方が(つまり、受動態に直した方が)自然で、「なんで君はそんなに嬉しかったの?」となる。「人に〜させる」の動詞がほとんどで get や cause も使うし、remind(思い出させる) enable(可能にさせる) prevent (妨げる→不可能にさせる)などを覚えておこう。次回,推薦入試の対策を指導してほしいということなので、過去問2回分をコピーさせてもらった。マーク式で四択の問題が中心だけど語彙力がかなり問われそうだから単語暗記が緊急の課題だ。
 今日は高校2年生の男子生徒がお母様と見学に参加した。さっそく「不定詞」の文法・語句整序・作文のプリントをやってもらったら60〜70%正解だった。とても積極的だから入会して大いに実力を伸ばしてくれるといいね。 尾上

(追記)この「自動外貨両替機」はネットで調べたら、JCMシステムズという東京の会社が製造した機械で、つい最近のことらしい。日本の円を含めて外国の13種類の通貨を希望の円や各国の通貨に両替してくれる機械だ。このメーカーはパチンコ屋に設置された券売機も製造していて、挿入された紙幣をきちんと読み取って玉の数を正確に磁気カードに記録するシステムが確立しているらしいが、そのノウハウが生かされているという。ほかにも数社が製造販売している。
 米ドル、加ドル、豪ドル、香港ドル、台湾ドル、シンガポール・ドル、タイ・バーツ、英ポンド、欧ユーロ、スイス・フラン、中国元、韓国ウォン、フィリピン・ペソならOK。ちなみに米ドル1$はこの機械のRateが97.5円だった。5%くらいの手数料が差し引かれているけど銀行の窓口よりずっと有利なようだ。その都度機械の保守点検が必要だから、きっと近くの銀行がこの機械を導入し業者に委託しているのだろう。
 成田空港、羽田空港、関西空港、日航ホテル、京王プラザホテル、新宿駅、京都駅、新大阪駅、長崎市内など、外国旅行者が多く訪れるスポットに設置されている。日本だけでなく英国ロンドンではもっと進んだ機械が普及している。FOUREXという機械で、空港や鉄道駅や街中のキオスクに置いてあるそうだ。
 これは紙幣でも貨幣でも世界のどんな通貨を投入しても瞬時に、米ドル、英ポンド、欧ユーロに両替できる。イタリアではBANKOMATとかCASHPOINTとかいうATMの機械にクレジットカードを読ませれば、その国の通貨がすぐ出てくる機械も設置されているらしい。日本ではまだまだクレジットカードでキャッシュを手にすることはできないね。
 昔は海外旅行する度に市内の銀行の窓口に行ったり、出発する空港の「両替所」に行って、使用理由を申告してから両替してもらったものだ。それも持ち出し金額の限度が決まっていた。例えば米国旅行で1000ドル欲しければ、その日のレートで計算し高い手数料を加算して日本円で10万円+αを支払う仕組みだった。
 私が40年前イタリア・ベネチアに旅行した時はフランスからアルプスの山を越えて入国したから、米ドルだけでリラの持ち合わせがわずかで、乗り合い船(バス)にもあの有名なゴンドラ(タクシー)にも乗れず、市の中心サンマルコ広場まで歩くしかなかった。銀行が閉まっている夜間とか休日はお手上げだ。便利な時代になったなあ。
2016/09/15 (Thu) 23:51


「関係詞」の非制限的用法
「関係詞」の非制限的用法
2016年9月12日(月)三島ゆうゆうホールにて 「愛鷹連山とソバ畑」
 土曜日はシラヒゲソウに会いたくて「黒岳」を目指して「東富士演習場」の中の広大なすすきケ原を走っていった。雄大な「愛鷹連山」を背景にして最近、市の大型ゴミ処理場が完成した。真っ白なタワーを青い空に突き上げてなかなか美しい。その手前にはうっすら雪が積もったような真っ白な「ソバ」の花畑。御殿場にも八ヶ岳山麓で見たような懐かしい古い日本があった。
 私も遅ればせながら半月前に農作仲間と4列ほどソバの種まきをしたよ。やっと小さな苗になって茎が赤い。昔子供たちの絵本で「おそばの茎はなぜ赤い?」というのが本棚にあった。「そばは神様を負ぶって冷たい川を渡らせてあげたから」というお話、読んだことある?この白い花が散ると黒い三角の実をいっぱいつける。製粉すると真っ白な上質のそば粉になって・・・。

 TA君は前回「動詞・態」に関する英文和訳をやった。「名古屋大」の「動物の学習能力」については、Certain results have been obtained as regards the kinds of problems that have been investigated , but ・・・で、the kinds of〜は「そのような種類の〜」となる。 a kind of〜は「一種の〜」となるでしょ。「今まで調査してきたような種類の問題点に関しては、ある特定の結果が得られているが・・・」と訳す。今日もセンター試験の過去問は80%くらいの正解が出せた。文法・作文は「受動態」をやった。語句整序問題は全問正解だった。investigate (調査する)は他動詞で、熟語では look into とも言えるね。だから受動態では be looked into としないといけない。
 2年生YO君は「目的」を表す副詞節 so that S may V を勉強した。「〜しないように」と否定にしたければ may not Vと書けばいいけど、古い表現では lest という接続詞が使われた。 The girl took an egg softly lest she should break it. (タマゴを割らないようにそっと取った。) きっと初めて見ただろうね。「学習院大」の英文では、 In America, early newspapers were edited so that citizens could see what people in power said. 「アメリカでは初期の新聞は、権力の座にいる人たちが言っていることを国民が理解できるように編集されていた。」ここでの動詞は時制の一致で過去形を使っているけど、和訳で「〜た」は一回だけ。
 ENさんは前回「受動態・助動詞」に関する語句整序問題をやった。「龍谷大」の「地球温暖化を原因とする環境問題についてもっと授業で話し合うべきです。」は、前半の語句を「地球温暖化によって引き起こされた環境問題・・」と考えれば、Environmental problems caused by global warmingを主語にして受動態で should be discussed more in class. と続ければOKだ。今日は「関係代名詞・関係副詞」の非制限的用法を勉強した。つまり、先行詞を制限(修飾のこと)するのではなくて、説明を追加するだけの働きのことだ。「人」なら who、「物」なら which という中学式の覚えかたは一番危険だ。heやsheを使うところなら whoで、it を使う所には代わりにwhich に変えればいい、と覚え直そう。 then(その時)なら when に変え、there(そこに)なら where に変えればいいのだ。
 中学生のNI君は前回、「未来完了」はよく理解出来ていた。「過去完了形」のほうがまだ難しい。「私はすぐに彼がわかった。というのは前に会ったことがあったからだ。」は I recognized him at oncen because I had met him before. のように、過去よりもっと前のことは had –ed の形で表すよ。今日は「助動詞」のcan't、may、must、should などを勉強した。それぞれが「可能」や「義務」を表す基本の意味だけでなく、話者の「推量」(〜のはずがない、〜にちがいない)の意味も持っていることはレベルが高く高校1年の分野だ。一度にたくさんの情報が入ってきて少々パニックを起こしそう。徐々にマスターしていけばOKだ。 尾上

(追記)ススキが真っ白な穂波を揺らしている広大な裾野は、富士山東麓に広大な面積を持つ自衛隊「東富士演習場」だ。ここを突っ切る自動車道が国道469号線であることに気づいた。きっと演習場が防衛省の管轄だから「国」が管理しているのでしょう。ふだんは「サファリ」や「子供の国」に行く観光客がほとんどで主要幹線には見えないけどね。
 「富士南麓道路」とも呼ばれて、「東海道」や「東名高速」「新東名」の代わりに非常時には更に北側を通行できる、という意図もあるのだろう。R138の御殿場市仁杉交差点から発し、「十里木」の峠を越えて「富士宮市」に入り、山梨県南部町のJR身延線「十島駅」の先で富士川を渡り国道52号線(清水から身延や甲府に至る道路)に合流する。
 実は私の実弟の住む南部町とわが御殿場がこのR469で直接繋がっていることに今気づいた。始発と終点だった。ナビで一般道を検索すると必ずこの国道が標示されるから弟も急がないときは我が家までこの道らしい。このブログの壁紙を見ると、富士山の裾野に国道469号線が走っているよ。
 南部町十島で一軒宿「佐野川温泉」を経営する弟は婿に出たけど私の唯一の兄弟で独身時代は業界新聞の記者だった。「下部温泉」と同じ鉱脈でぬるめの温泉も素晴らしいけど、弟の手作りの「うな重」が美味で絶品なんだ。
2016/09/12 (Mon) 23:26


When in Rome, do as the Romans do. 「郷に入りては郷に従え」
When in Rome, do as the Romans do. 「郷に入りては郷に従え」
2016年9月11日(日)御殿場市民会館にて 「愛鷹山のシラヒゲソウ」
 久しぶりに最高の晴天。日の出と共に出発して須山の「黒岳」登山口に飛んで行った。大きな川を渡り源流に向かって樹林の中を2kmほど登って行くと、あの岩壁に来た。「あった!シラヒゲソウが一杯!」つぼみも数えると100本はあるね。今日は風もないから私のガラケーでもこんなにきれいに接写できた。真っ白な花弁の先端が細いヒゲになっているでしょ。
 私のガラケーはいつもズボンの左ポケットに入れて左手で撮る。手のひらに収まるほど小さいので気になったらすぐにカシャッ。140KBくらいしかないからこのブログに取り込める。このブログの背景写真は100KB以下という決まりなので候補になるのは数少ないけれど、現在のは8月に十里木の「越前岳」登山道から見た秀麗「富士」です。こういう単純な図柄のほうが画素数が少ないらしい・・・。

 2年生YAさんは前回「仮定法」の語句整序問題をやった。かなり正解が出せたね。関西学院大の問題では、「その優れた火災報知器がなければ火災は広がっていただろう。」に The fire could have spread had it not been for the well-designed fire detector.と書く。前半の「条件節」に注意。選択肢に接続詞のif がないので、倒置法でhad it not been〜と書くしかない。よく後置にしてなおかつカンマもつけず区切らずに書くからむずかしい。今日は「関係詞」の非制限的用法というのを勉強した。簡単に言えば who、whichとか whereの前にカンマが付く場合で、その前で区切って説明を加えるだけ。だから制限(つまり修飾)しない用法のこと。
 EN君は前回「分詞」の英訳をやったらとても立派に書けていた。今日は接続詞の as(〜であるように)の用法を勉強した。Leave my room as it is. 「私の部屋をそのままにしておいて。」では 「部屋が今そうであるように」の意味で「様態」の as と呼ぶ。「桃山学院大」の和訳で、 Whereas one gesture may be common in a particular culture and have a clear interpretation, it may be meaningless in another culture or even have a completely opposite meaning. ここでは接続詞の and と or に注意。「一つのジェスチャーがある特定の文化では誰でも知っていて明瞭な意味をもっている一方で、それが別の文化では意味不明であったり全く反対の意味を持つことさえあるのかもしれない。」前半の and は原形動詞のbe とhaveを、 後半のor も原形動詞の be とhaveを並列させているね。
 1年生MU君は文法・作文で「文型」を勉強した。プリント前半の第1、第3,第4文型はよく理解出来ていたね。プリント後半では「補語」の入る第2文型SVCと、第5文型SVOCを見分けるのが難しかったね。同じ動詞が文型が変わると意味も変わることに注意しよう。find ではHe found an interesting book.「〜を見つけた」(SVO)に対して、He found me an interesting book. 「私に〜を見つけてくれた」(SVOO)や He found the book interesting. 「その本が面白いとわかった。」(SVOC)のように3つの違った意味で使っていたね。
 大学生のYAさんは前回、英検準一級の問4「自由英作文」をやった。E-mailで友人から来た3つの質問に計100語ほどの英文で返事を書くもの。「借家よりも持ち家の方がいい?」「老人同居の大家族は良いと思う?」など、答えやすい質問だったね。ほぼうまく書けていた。もっと解答時間を短縮できて、リスニングで点が稼げれば合格点70%に届く気がするよ。今日も記述問題を前半だけやってみた。問2の長文は三つとも正確に読めて、設問は全て正解だった。問1の語彙力を問う問題の正解率がもっと高くなるよう頑張っていこう。 尾上

(追記)私のスマホは音楽専用にしてNYのFM放送とユーチューブしか視聴しない。電話機能がないしスマホで写真を撮ったこともない。デジカメを腰のポーチに入れて持ち歩いているけど使う回数が減った。デジカメだと4MB(つまり4000KB)もあって不便なこともあるから、「富士山頂」を望遠で撮るとか、接写した小さな花もA4サイズに拡大したいときにだけ使う。小鳥のさえずりとか、渓流の音とか、どうしても音声も記録しておきたいときはデジカメ動画にすると重宝だ。三脚をつかって自動シャッターを使うにも不可欠だ。
 「尾上の山日記」というタイトルで、「絵日記」ふうに登山記録を書き始めて9年になる。2007年夏の「八ヶ岳」から始めてもうアルバムが5冊目だ。単独登山や夫婦登山の他に、大学ロシア科同窓4人組の「望露会」というトレッキング部の100回近い例会もほとんど記録してこの「山日記」にしてある。計画と実施と反省と、一つの旅が3倍楽しめるよ。
 「望露会」は実施に当たって登山計画を書いておくと、そのまま「日記」に応用できる。山で撮ってきた写真をPCに取り込んで、計画文の行間にドラッグし挿入だけでいい。いわゆる「コピペ」Copy-Pasteだね。3段組で書くから写真は小さいけどそれで十分だから最近はガラケーの写真で間に合う。シラヒゲソウとか「燕岳」のコマクサなど10センチほどの小さな花はデジカメで撮っておいてA4サイズの大画面に引き伸ばすと素晴らしい。
 9年前の「八ヶ岳」の時はまだ登山の初心者で、大学同窓のAO君と二人で登山口の「美濃戸」から出発して最高峰「赤岳」2899mに登頂。山頂直下の「赤岳展望荘」に宿泊して翌朝、お花畑がすばらしい「横岳」を越えて、コマクサが一杯咲く「硫黄岳」まで縦走し、登山口に戻った。その日記には伊吹ジャコウソウから峰ウスユキソウ、千島ギキョウ、深山ミミナグサそしてコマクサまで、高山のかわいい花々の写真がコピペしてあるよ。とてもいい思い出。
2016/09/11 (Sun) 23:11


As far as I am concerned 「私に関するかぎり、・・」
As far as I am concerned 「私に関するかぎり、・・」
2016年9月8日(木) 裾野市民文化センターにて 「シラヒゲソウ」
 「金時山」にそろそろシラヒゲソウが咲く頃と気づいて、午後から足柄峠に向かった。ゲートに車を置いて歩き出したら、金時小屋の秀チャンがもう降りてくる。金時娘・妙子さんの長男でこれから新聞配達の仕事。「この上の岩壁に、去年は2輪咲いていたのに今年はダメ。また盗掘されたらしい。スコップを持ってくるひともいるよ。他所では絶対根付かないのにね。」
 ピンク色のシオガマがあちこちに咲いている急斜面を登りきり1212mの山頂に立った。普通の登山者が気づかない大岩の陰に入ってみると、期待した通りにシラヒゲソウが4輪咲いていた。仙石原からの強い風で霧が吹き付ける岩のくぼみに。丸いつぼみもまだたくさん。長い茎に襟のような丸い葉をいくつも巻き付けた先に、まるで顕微鏡で見た雪の結晶のようなレース状の花弁が5枚。揺れが止まらず写真が撮れないよ・・・。

 2年生のMIさんは前回、「不定詞」を使う英作文をやったらとてもよく書けていた。今日は「目的」をあらわす so that S may V 構文を勉強して容易に理解できた。もう一つは「時間構文」と呼ぶ少々やっかいなものだ。 I had not got home when the phone rang. なら「家に着かないうちに、電話が鳴った。」でいいんだけど、このnot を hardly (ほとんど〜ない)に変えると、「家に着くか着かぬうちに・・・」、つまり「〜とほとんど同時に・・・」の意味になる。no sooner ・・・than 〜の構文でも同じ意味になる。左側の主文の動詞は「過去完了形」になるので間違えないように覚えよう。
 SEさんは前回、「時制」の文法・作文を勉強した。入試問題の文法も語句整序もほぼ完璧だったね。今日は「〜する限りは」(条件)「〜する間は」(期間)の意味で if のかわりに使う as long asや so long asを勉強した。特に「空間的な範囲」を表すときには as far as や so far as に変える。 As long as I live, は「私が生きている限り」(期間)で As far as I know は「知っている限り」(範囲)と使い分けるよ。特に As far as I am concerned は「私に関するかぎり、・・」となる大切な表現だ。 覚えておこう。
 御殿場教室のMU君がこちらに出席した。今日は助動詞の1(基本)と2(発展)。中学でもやった 助動詞のcan't、may、should、must の意味にはもう一つ「推量」の意味があって、それぞれ「〜のはずがない」(確率0%)、「〜かもしれない」(20%)、「〜のはずだ」(80%)、「〜にちがいない」(100%)を覚えないといけない。さらにその後ろに「完了形」の動詞 have + -ed がある時は「昔のこと」に対する推量になるから、「(昔は)〜であったにちがいない」となる。ただしshould have + -edだけは「〜すべきだったのに」(後悔)の意味。3時間じっくり机に向かう気力はきっと素晴らしい結果につながるよ。 尾上

(追記)「シラヒゲソウ」は先月の登山で新潟県「苗場山」の中腹で見つけた「ウメバチソウ」と同じ仲間で「ユキノシタ科」に属する。鉢のように葉がまん丸く茎を抱いているから、先端の花を除けばそっくりだ。花が丸い「梅」の花弁に似ていることから「梅鉢草」という名前になり、一方は花弁の先端が老人の白いヒゲのように見えるから「白髭草」となった。
 シラヒゲソウを初めて知ったのは山梨の「鳳凰三山」の登山の時。山頂の岩峰オベリスクで知られた「地蔵岳」の直下にある「鳳凰小屋」の庭先だった。小屋の主人が大切に育てていた。白いレースのようなこんなおしゃれなデザインの花があるのか、と感動した。野生のものをみてみたいものだ、と思っていたら意外にも身近に見つけたよ。
 西丹沢の「檜洞丸」の登山口にも川の対岸の暗い岩壁に浮かび上がるように咲いていたなあ。裾野の須山から愛鷹山の「前岳」に登る分岐点のあたりにもたくさん発見した。橋の下の方を気をつけてないと小さくて見つからないから私の密かな楽しみ。渓流がぶつかるほぼ直立の大岩の岩肌にへばりつくように花が密集して咲いていて実に美しいよ。近いうちに行ってみよう。
2016/09/08 (Thu) 22:50


カンマカンマはカッコ
カンマカンマはカッコ
2016年9月5日(月)三島ゆうゆうホールにて  「かきめし」
 バスが新宿に着いたらさっそくデパ地下に降りて、セミナー会場で食べる昼の弁当を物色した。「雑草庵」が「かきめし」を展示即売中。「牡蠣」はわたしの大好物で本場・広島の出店だった。SeptemberとAugustの違いは、スペルの-r-だ。やっと牡蠣の季節が来たなあ。これからApril まではずっと月の名前に -r-が入っているでしょ。プリプリの牡蠣が6つもある・・・

 3年生TA君は前回、「基本時制」の英訳をやってみた。「関西学院大」の「私たちは光は音よりもずっと速く進むことを知った。」は Light travels much faster in the space than sound.がきちんと書けないといけない。動詞はgoでも moveでもダメ。 今日はセンター試験の過去問に語句整序の問題が5題も出ていた。25年も前の問題で形式が今とは違うね。しかし内容のレベルは変わらない。どの問題も80%は正解が出せたね。
 2年生YO君は、部活でだいぶ疲れが溜まっているようで今日は顔色が悪い。頑張りすぎて寝不足じゃないかな。プリントも1枚しかできなかった。 接続詞 that の用法で、直前の名詞とthat以下の名詞節が「同格関係」を表す場合の勉強だった。「センター試験」の過去問で、The problem with vitamin C, though, is that it is easily affected by the cooking process. は「問題は・・・ということだ。」という構文で、カンマカンマで区切られた部分の扱いが難しかったね。そこはカッコで括ってどけておけばいい, though,は文頭で「しかし」と言うべき所を言い忘れたので、動詞isを言う前に付け加えたものだ。日本語でも「ビタミンCで問題になるのは、だけどね、それが・・・」と後から付け加えることあるよね。同じ副詞のhoweverでもいいんだけど。
 ENさんは前回「助動詞」の英作文をやった。「中京大」の「ちょっと都合が悪くて・・」は、接続詞で始めて because it is inconvenient for me, と言うべき所を 前置詞の because of を使ったから失敗だったね。その後には名詞の inconvenienceや動名詞しか置けないよ。今日は関係代名詞の what の慣用表現をいくつか勉強した。「こと」「もの」という訳語をあてるのが普通だけど、what Japan is today なら「日本の今日の姿」、She is not what she was. なら「彼女は昔の彼女の姿ではない。」のように be 動詞の時は「姿」という訳語がいいね。
 中学生のNI君は前回、「関係詞」に関する文法・作文問題をやってみた。接続詞の that (・・ということ)と、関係代名詞の what (・・したこと)の区別がまだ難しかったね。今日は、すでに学校でも教わった「現在完了」の中の「継続」を勉強した。「前からずっと・・・している」という意味では「進行形」で have been –ing と書くのだけど、know(知っている)やbelong (に所属している)や love(愛している)のように、本来「継続」の意味を持つ動詞は「進行形」にはしないで単に have known とかhas belonged というふうに言う。 尾上

(追記)-r-が付かない月、 May, June, July ,Augustはなぜ魚屋から牡蠣が消えるのか?それは産卵期で味が落ちるからだそうだ。特に一般的な養殖のマガキという種類の場合の話で、逆に天然のイワガキなら夏が旬だそうだ。中学生の頃、夏休みに瀬戸内海・明石の海岸で岩から剥いで食べた天然の「岩牡蠣」は薄い緑色をして香り豊かだったのを覚えている。
 40年前にフランスに旅行しパリ市内を歩いたとき、観光客の多いモンマルトルで「牡蠣レストラン」を発見。店先の桶に氷をひいてずらっと並べた生牡蠣を、そのままレモンを絞って食べさせるお店だった。8月だったけどなにも問題なかった。パリジャンはワインに「生牡蠣」が大好きのようだ。
 米国ボストンの海も牡蠣養殖で有名だけど、市内の有名店「オイスターハウス」の牡蠣は小振りで香りもなくがっかり。NYの鉄道ターミナル駅「グランド・セントラル」の中にも「オイスターバー」があったなあ。日本には「牡蠣だけのお店」というのはないね。
2016/09/06 (Tue) 0:07


「A and A' 」のルールとは?
「A and A' 」のルールとは?
2016年9月4日(日)御殿場市民会館にて  「南口のバスタ新宿」
 昨日は久しぶりに東京・新宿に出た。オリンピック記念センターで「理論言語学講座」の「50周年記念セミナー」が開催されるので、これは第一期の受講生としてはぜひ出席せねばならぬ、と代々木公園の会場に行ってみた。懐かしい先生方や顔なじみの受講生も含めて約200名が参加して大盛況だった。3人の講師と作家・林望さんのお話におおいに刺激を受けた。
 2日間のセミナーの第1日目が終わって慶祝のレセプションがあった。「乾杯!50周年おめでとう!」第一回の講座を担当した最高齢・慶応大の鈴木孝夫先生、首都大東京の今井邦彦先生、昭和女子大の池上嘉彦先生など、大学を退職されてもまだまだお元気で楽しいスピーチをなさった。司会の明海大・大津由起雄先生が「もう一人、お願いしましょう。第一期生の尾上先生!」と言って突然一介の受講生だった私をご指名。僭越ながら50年前の思い出を短く話しご祝詞を述べて逃げた・・・。

 2年生YAさんは、前回「助動詞」の単元で和文英訳をやった。「どうにか〜できた」は could ではなくて managed to 〜が使えるとよかった。今日は「形式目的語 it 」を勉強して、特に take it for granted that ・・・「・・・を当然のここと思う」を覚えた。「熊本大」の和訳では Letters liberate the imagination and exercise the mind. が難しかったね。ここの andは何と何をつないでいるの? 動詞のexercise〜と動詞の liberate〜だね。だから「手紙は想像力を解き放ってくれるし、頭を鍛えてくれる。」と訳せる。andを見つけたら△マークで囲って「A and A' 」のルールをいつも使えるようにしよう。後半は「前置詞+関係代名詞」の働きを勉強した。2文を1文につなげる方法が少し理解できたようだね。
 EN君は前回「不定詞」を使う和文英訳をやった。ほぼ正しく書けていた。文法は新たなシリーズで、「It を含む構文」をやったら70%は正解が出せたね。今日は「目的」(〜するために、〜できるように)を意味する副詞節  〜so that S may V・・・を勉強した。「名古屋学院大」の和訳で、 In Europe, during a short Sunday afternoon's drive, one might cross a border and need to use a second
language. でも and があるある。△マークをつけたのは良いけど、「A and A' 」のルールを忘れてたね。ここでは動詞need〜が動詞cross〜と並列して、助動詞 might に続いているから、「ヨーロッパでは、日曜の午後ちょっとドライブに行くと、国境をこえてもうひとつの言語を使う必要があることもある。」ここの「A and A'」は「2つのこと」ではなくて、「Aしてその結果A‘する」という1つながりの行為だ。EN君、明日のテスト対策で早めに帰宅した。
 大学生のYAさんは前回「福岡女子大」の英作文をやった。「日本の教育の近代化」についての話で、ほぼうまく書けていた。今日は英検準一級の過去問で第3問「長文読み取り」と第4問「英作文」をやった。「激戦地の難破船処理」、「環境にやさしいセメント工場」「竜巻を追いかける米国人」の3つはどれも面白い!今日は10問のうち8問も正解だったね。
 大学1年生のYAさんに雑談で、「自分の大学にないものは他の大学や公開講座に求めるといいよ・・」という話をした。私の母校は外国語大学だったから「科学」がないのは仕方ない。本当は「人文科学」の一分野で「人間の言語・文化を科学している」はずだけど適切な講座がみつからずに、3年間手探りしているときに巡り会ったのが上記の「言語学セミナー」だった。どんな分野でも、自分の専門を極めるには「セカンドスクール」を探すといいよ。 尾上

(追記)昭和41年春、私は澁谷の東急ビルで始まった新しい言語学の講座に参加した。外語大4年生の時で週に2回、2コマ3時間の夜学に通った。講師陣は東大の藤村靖、慶応の鈴木孝夫、早稻田の川本茂雄教授らそうそうたる言語学の重鎮が顔をそろえていた。そして先頭にたつ実行委員長は東大の服部四郎教授で、私は日本で最高の「音声学」の授業を受けることができたのだ。
 東京澁谷で英語学校を経営していた榊原陽という人がその年、「ラボ・パーティ」という子供の英語早期教育のビジネスを始めた。今でこそたくさんあるその類の英語学校のパイオニアだ。現在も広く全国展開していて沼津にも御殿場にも教室がある。遊びを通して英語を身につけようというアイデアだ。宇宙飛行士の若田光一さんや楽天イーグルスの会長・三木谷浩史氏もその卒業生だった。
 さらに言語学の研究所の必要を感じた榊原陽氏は私財をなげうって、東大・言語学科の服部四郎教授を委員長として「理論言語学講座」の開設にこぎつけた。東京近在の著名な言語学科の先生たちに呼びかけて発足したセミナーだ。ある日朝日新聞に大きな広告がのって「新しい言語学の学徒来たれ!」を知り私は応募した。入試はあったが授業料が無料という話に大いに期待して。
 私はそれ以来50年言語学の虫でずっと門前の小僧だ。米国MITから招聘した若き言語学科教授「チョムスキー博士」や「ヤコブセン教授」の特別講演も思い出深いが、静岡県の教員になってからしばらく足が遠のいた。島田から御殿場の高校に転勤して東京が近くなったことで、20年ぶりにこのセミナーの門をたたき10年間新宿の三井ビルに通った。そしてこの趣味(?)が高じて「東京学芸大」の大学院に進学することになったわけ。
2016/09/04 (Sun) 22:59


Such was S that・・「そのようなすごいものだったので・・・」
Such was S that・・「そのようなすごいものだったので・・・」
2016年9月1日(木) 裾野市民文化センターにて 「オオバダケブキ」
 昨日31日は富士山の閉山式。もう夏山も終わりかァ。台風一過の真っ青な空を見るとじっとしていられず、山梨百名山のひとつ「大蔵高丸」1781mに行ってみた。山頂は大パノラマで真正面に「秀麗富士」を据え、その手前に「三つ峠」から始まる「黒岳」の山系がヒダのように重なってまさに「甲斐の山々」全部が指呼の間に。もっと空気が澄めば北岳や甲斐駒も望めそう。
 振り返れば、大学仲間と登った「雁ケ腹摺山」1874m(雁が腹を摺るくらいスレスレに飛んでいた・・?)もすぐ前の谷向こうに聳えているよ。山頂がこんなに展望がいいのは周囲が広い草原だから。ここはお花畑が有名で「甲州市」が大切に保護していてこの日も市の若い職員が2人点検に来ていた。「鹿よけ」のフェンスの中はピンクのフウロソウが一面に咲き乱れ、ノアザミとハハコグサ、ウメバチソウとアキノキリンソウとマツムシソウなど色とりどり。オオバダケブキの向こうに富士山が・・・。

 今日から9月。夏休みの課題テストが待っている。大学のように前期・後期の2学期制でやっている高校はこれから前期の期末試験があるね。
 2年生のMIさんは前回「不定詞」を使う英作文をやった。「人と自然が共生する」は「人が自然と共に生きる」と言い換えないといけない。「日本大」の文法問題で、動詞の「提案する」 suggest は目的語に名詞や動名詞をとるから「不定詞」ではまずい。that 節にするならよかった。不定詞なら advised him to go〜というよ。
 今日はthat 節の重要な構文をいくつか勉強した。 The fact is that・・とか、 〜the fact that ・・は名詞節で「・・ということ」となるし、 so〜that・・・や such〜 that・・・は「結果」または「程度」を意味する。特に Such was S that・・は「Sがそのようなすごいものだったので・・・」という慣用表現で、倒置文にも注意が必要。
 SEさんは「目的」(〜するために、〜するように)を表す構文を勉強した。 〜so that・・・や 〜in order that・・・には必ず 助動詞can、mayまたは willが必要だ。否定で「〜しないように」という意味なら、 so that S may not V と言えばいいけど、 lest S should V とか for fear that S should V とも言うことがある。後半は難しい「時間構文」を勉強した。
 「・・・するとすぐに、〜した」は as soon as S V とか On –ing で言えるけど、 I had scarcely got home when the bell rang. 「ほとんど家に着いてないうちに電話が鳴った。」は、ほぼ同時だから、「家に着くか着かないうちに・・・」とか「家に着くやいなや・・・」と和訳できる。これを比較構文で表すと I had no sooner got home than the bell rang. となり、「電話が鳴るよりも家に着く方が早かった、なんてことはなかったよ。」の意味。これもほぼ同時だった、ということ。
 3年生OHさんは「程度・目的・結果」の表現を勉強した。いつもの10個の重要例文を丁寧に和訳して、〜enough to〜と so〜as to〜が同じ「程度」と「結果」の意味を持つこと、しかしよく似たso as to 〜は「目的」を表しin order to 〜と同じということ。「目的」は節なら so that S 助 V・・・ とか in order that S 助 V・・・と言える。大切な文法をたくさん復習した。語句整序の問題には強くて今回も合格点が取れたね。最期に英文和訳のプリントにも少し挑戦した。 no less 〜than ・・・は難しい構文で、「・・・と同じように・・・だ」と「肯定」の意味で訳すといい。 尾上

(追記)「丸」というのは古代朝鮮語で「山」の意味だそう。丹沢山系にも「〜山」とか「〜岳」の代わりに「〜丸」を使う山がいくつかあるね。ここ大蔵沢の源になる山が「大蔵高丸」で、この日はさらにもう一つ「ハマイバ丸」まで歩いた。変なカタカナの命名だね。漢字だと「破魔射場」と書いている。「破魔矢」ってお正月の初詣のときに神社で祈祷して頂くあの縁起物の矢。それを「射る場所」という意味らしい。
 「大蔵高丸」山頂に至る斜面が大きなお花畑になっている、というネットの情報にわくわくしながら長い林道を走ったら,山頂すぐ下の「湯ノ沢峠」1600mまで車で楽に行けてしまった。中央線の「甲斐大和駅」から一日数本のバス利用かタクシーで来るしかないけど、この日に山頂で出会った人は2人だけ。せっかくの好天気でも平日ではしかたないか。
 「JR甲斐大和駅」は昔の国鉄時代は「初鹿野」(はじかの)といって、駅員が一人のちいさな山あいの駅だった。大和村の駅になって駅名が「甲斐大和」に代わり、さらに甲州市に併合され機械化されて今は「無人駅」、とは皮肉だね。駅の裏手に「武田勝頼」の像が立っている。新田次郎の小説「武田信玄」に夢中だったころ何度かここには来たなあ。1583年ここ「天目山」の闘いで、嫡男・武田勝頼一家が信長・家康連合軍に追われて、妻子と共にこの「田野」の地で悲惨な最期を遂げて「武田家」が滅亡したのだ。
 その山奥に有名な「大菩薩峠」がある。私が大学を卒業する頃、同名の中里介山の小説が三部作で映画化されて、主人公「机龍之介」を市川雷藏が演じてヒットしていた。それで同級のMA君と結婚前の家内と3人で「この峠道を歩いてみようか、」ということになった。新宿発の中央線・最終列車で「初鹿野駅」に着くと真っ暗な山の中。20キロの急な山道を徹夜で歩いて峠を越えて、翌朝「裂石」の分岐に抜けてバスで塩山駅にたどり着いたようだけどあまりはっきりと覚えていない。今の「甲斐大和駅」には昔の面影が全くないけどなぜか懐かしくてつい立ち寄ってしまう。
2016/09/01 (Thu) 23:06


「A and A’」のルール
「A and A’」のルール
2016年8月29日(月)三島ゆうゆうホールにて 「太郎坊のフジアザミ」
 台風が近づいて「富士登山」のシーズンもそろそろ終盤だ。昨年は7月15日に真夜中の「弾丸登山」を試みて成功はしたけど、この年齢には不相応の登りかたで反省している。今年は9月になったら、車乗り入れもOKになるので友人を誘って早朝出発してみようと計画している。先日久々に好い天気なので「御殿場コース」の登山口「太郎坊」1500mに行ってみた。
 雪の季節にはいつも「県道」のトンネル脇に駐車してソリを持って登るけど、夏のこの時期に初めて歩いてみたら花も色とりどりで美しい。樹林の下に蝶々やバッタの群がるテンニンソウの大群落を抜けると展望がさっと開け、広大な砂漠の中にフジアザミが点々と咲いていた。巨大な花を一杯につけて首を垂れてじつに見事だ・・・。

 3年生TA君は前回、「比較表現」で not so much A as B の構文を勉強した。直訳すれば、「Bと比べると、Aの方はそれほど多くない」の意味だから、Bが70%に対してAは30%ということ。しばしば「両方だけど、AというよりもむしろBのほうだ。」という和訳が当てられる。今日もセンター試験の過去問をやってみた。1992年のだからもう20年以上も前だけど問1から3に関しては同じ形式で出題されている。やっておく価値は十分にあるね。同一問題が出題されてもおかしくない。
 2年生ENさんは「形式目的語」の It の用法を勉強した。「熊本大」の和訳は難しかったね。 For very shy people like myself who find it difficult to meet and mix with others, letters are an ideal way of making new friends. 「私のように、他人に会ったりつきあったりするのが難しいと思う内気な人たちにとって、手紙は新たに友達をつくる理想的な方法だ。」この前半のThey find it difficult to〜がポイントだね。そして who の先行詞は myself じゃなくて people だと分かったかな。接続詞のand がとても大切。「and の後を身よ!」ここでは動詞の原形 mix withと動詞の原形meetが共に並列して後のothers につながっている。つまり 「A and A’」のルールは単純そうで実は英語の一番の要所なのだ。A’と似たようなA を前の方に探し出すことがいかに大切か、UG会ではそこをクリアできる力を養っています。
 中学生のNI君は前回、短い読み物で「英国印刷製本技術のはじまり」を全訳した。全体に難しい単語が多いし、カンマも多用されていて文のつながりかたが見分けにくい。 He put ink on the page, placed paper on it and pressed on it. は単純な英文に見えるけど、二つの it が何を指すか?and は何をつなぐのか?「印刷工はその(活字を組んだ)ページの上にインクを塗り、そこに紙をおいて押さえつけた。」だから、it はthe page のことだね。今日は文法で「未来時制」と「現在完了形」を勉強した。ともに学校でもすでに勉強したらしくとてもよく正解がだせていた。
 3年生NIさんと2年生YO君はお休みした。夏休みも終わっていよいよ2学期が始まるね。宿題テストが待っている。 尾上

(追記)新六合目の「長田小屋」まで登るうちにはイタドリの群落がたくさんある。赤い鮮やかなものは「ベニイタドリ」といい別名「名月草」、白やピンクのものは「オノエイタドリ」と呼ぶ。ここにもオノエ(尾上)があった。「尾根の上」という意味だから他にもあるよ。以前に紹介した「オノエラン」も金時山とか愛鷹山とか1000m以上の高い山でしか咲かない。
 イタドリは漢字だと「虎杖」とか「痛取」と書く。漢方薬の「虎杖根コジョウコン」は根っこを止痛や鎮咳薬として使うらしい。若い葉を摘んで揉んで傷口に貼ると「血が止まって痛みを取る」からイタドリなんだね。
2016/08/29 (Mon) 23:09


「鯨の公式」のno more 〜 than ・・
「鯨の公式」のno more 〜 than ・・
2016年8月28日(日)御殿場市民会館にて 「碌山美術館」
 信州の旅第一日目は、長野自動車道を安曇野ICで降りて、JRの穂高という駅を目指した。「信州あずみの」は大好きな村だ。「大王わさび農場」の湧水の清流が黒沢映画の撮影地になったり、NHKの朝ドラ「おひさま」の舞台にもなったね。穂高駅の近くに素敵な美術館がある。明治時代、高村光太郎とともにパリ留学し有名なロダンに彫刻を学んだ荻原碌山の記念館だ。
 尖塔をのせた屋根の上まで蔦がビッシリとからまる「碌山美術館」は教会風のレンガ造りで、中に入ると小さな展示室に人物のトルソーが10点ほど並んでいる。中でも裸婦をモデルに制作したブロンズ像の「女」や「デスペア」が印象的。30歳の若さで世を去った天才、荻原碌山を顕彰して熱心な地元民の力で完成した美術館だ。
 「スイカを切りました。みなさん、どうぞ!」という館員の声。中庭の木陰で思いがけない「おやつ」に来館者は大喜び。わたしたちも頂いてその甘さが思い出になりそう・・・。

 2年生YAさんは前回、「比較」の語句整序問題をやったら正解がたくさん出せたね。「鯨の公式」と呼ぶ 「否定文」のno more 〜 than ・・が正解だったから、もう一歩さ。逆の no less 〜than は「肯定文」になると覚えよう。Lucy is no less beautiful than her sister. 「ルーシーは彼女の姉と同じくらい美しい。」 今日は形式主語の it の働きを勉強した。 It was a great loss to the nation that he died so young of a heart attack. 「心臓発作のために彼がそんなに若くして死んだことは、その国にとって大きな損失だった。」ではthat 以下の名詞節が「真の主語」で後置され「仮主語」 It が代わりに置いてある。It is amazing to Americans how Parisians get around without any difficulty. 「パリ市民がなんの苦労もせずにどうして街を歩き回れるのか、アメリカ人にはおどろきだ。」では 疑問詞のhow 以下の名詞節の代わりに it が使われている。
 EN君は前回「語句整序」の入試問題がレベル高く丸がいつもより少なかった。「面白ければどんな映画でもかまいません。」は Any movie will do の後に so long as it is excitingと書く。so long asは「〜の限り」という意味の接続詞だ。今日は接続詞 that の働きを中心に勉強した。 The trouble was that ・・・「困ったことに・・・」 とか、〜the rumor that ・・・「・・という噂を〜」のような直前の名詞を説明する「同格のthat 」だ。, for example, とか ,though,のように、カンマカンマで「割り込み」してある語句は、文頭に出しておいて残りの文をつないで解釈すると理解しやすくなるよ。
 1年生MU君は「現在完了形」の動詞に4つの意味があることを勉強した。特に「継続」(ずっと〜している)では for+期間と、since+過去の時、の使い分けに注意が必要だった。  〜years ago(〜年前)や last year、yesterdayなどは「過去の一時」を示すだけだから「過去形」の動詞とともに使う。When ?も「過去」のある時を尋ねるから「現在完了」にはしない。後半は「過去完了」「未来完了」の問題にも挑戦しほぼよく理解出来た。
 大学生のYAさんは「英検準一級」の過去問をやった。第1問の25題は、2〜3行の短文の中の空所に適当な単語を4択で選ぶ。さすがにレベルが高くてかなり単語暗記の努力が必要だ。こういう問題集で出た単語を着実に覚えていくことが近道だろう。また新聞雑誌の面白そうな記事を楽しんで読む、という習慣が理想だ。今日プレゼントしたコピーは、NEWSWEEKの「気候の変化に人間が与える影響は200年前からのこと。」という昨日の記事だった。米国のケリー長官がノルウエイのフィヨルドを船で訪問している写真が載っていた。 尾上

(追記)信州穂高「碌山美術館」の敷地にはかわいい建物が5、6棟ある。本館の「碌山館」を出て、スイスの田舎を模したような木造の「グズベリーハウス」に入ってみると、「あった!」・・まだあの足踏み式のオルガンが資料室の片隅に残っていたよ。「ヤマハオルガン・ハママツ」と書いてある。美しいレリーフが彫られて音色変換のストップも付いた高級品だ。足で空気を送り鍵盤を押してみたけど、さすがにかすかなかすれ声しか出なかった。40年も昔、新婚時代に二人で来たときには「カバレリア・ルスチカーナ」の間奏曲が和音つきで弾けたのに。
 初めてこの美術館を訪れたのは大学生の時の一人旅。外語大オーケストラで1級先輩のNAさんはチェロ弾きだけど水彩画も得意だった。彼が信州に旅行した時のスケッチの数枚を見せてもらってそのブロンズ像「女」を知った。さっそく確かめに穂高まで一人出かけた。彫刻にはシロウトだったけど、膝立ちした裸婦「女」の姿態の美しさや、「デスペア」の絶望のあまり女性が泣き崩れる姿にも感激したなあ。
 特別展の「高村光太郎・彫刻と詩」が別館で開催中だった。碌山の友人で同じくパリ留学中にロダンに師事した彫刻家だし詩集「智恵子抄」で有名な詩人でもある。力強い「手」や「黒田清輝像」なども見ることができ幸運だった。夫人の「智恵子」が制作した優しい「紙絵」もたくさん展示されていた。そういえば昔青森の「十和田湖」で見た二人の裸婦「乙女の像」も光太郎の制作だったと思い出した。
2016/08/28 (Sun) 23:07


詩人には言葉が大切であるように、科学者には事実が大切だ。
詩人には言葉が大切であるように、科学者には事実が大切だ。
2016年8月25日(木) 裾野市民文化センターにて 「燕岳山頂」
 北アルプスの「つばくろ岳」は、高山植物の女王「コマクサ」が見たい人には夢のような「花の百名山」、と田中澄江が紹介している。その夢がとうとう実現したよ。登山口の「中房温泉」を出発しかなりの急傾斜を登り切って、昼過ぎに2763mの山頂にたどりついた。大岩の上の4、5人分の狭い所に「頂上」のプレートが。眼前に聳えているはずの主峰「槍ヶ岳」は霧の中だった。
 真っ白なガレキの急斜面全体に咲くコマクサは、青緑色の細かい葉の上にちょこんとピンクの花が数本飛び出して。いちめんに水玉模様で刺繍したようだったよ。コマクサは春に野原に咲くケマンソウの仲間で、その白とピンクの花が馬(駒)の長い顔(ウマヅラともいう)に似ているためにこの名がついた。高山の悪条件で他の物が一切生育できない厳しい砂礫の中に単独で群生している。10センチくらいの高さなのにその根っこは1mにも深くなるという。それで「孤高の女王様」と呼ばれるのかな・・・。

 2年生のMIさんは前回、「関係詞」 what の慣用表現を勉強した。Facts are to the scientist what words are to the poet. (事実の科学者に対する関係は、言葉の詩人に対する関係と等しい。)の what とは何だろう?関係ということ?高校では教えてくれないね。実は「大切なもの」と訳しておくといいのだ。Facts are important to the scientist just as words are important to the poet. (詩人には言葉が大切であるように、科学者には事実が大切だ。)とパラフレーズできるから what をsomething important whichと考えればいい。今日は whatever やwhereverなどの「複合関係詞」を勉強した。「獨協大」の和訳で少々難しかったのは、 ・・and teaching Japanese boys turns out to be a much more agreeable task than I had imagined. でturns outの主語が「単数」のはずだから boys ではなくてteaching 以下であること。「日本人の生徒に教えることは、想像していたよりもずっと自分の性分に合っているとわかった。」
 御殿場教室の1年生MU君が出席した。今日は「動詞の未来形」と「現在完了」をやってみたらほぼ完璧に理解できていた。動詞の不規則な変化形をもっとたくさん覚えるといいね。学校の宿題で「やさしめの長文」を全訳する夏の課題にも取り組んで、ほぼうまく和訳できていた。今日のプリント後半は「名探偵ホームズ流?」の全訳に取り組んだ。時間の節約のため筆記せずに口頭で和訳を言ってもらったら、かなり正確に訳せていた。自信がついてきたかな。 尾上

(追記)信州旅行の二日目。夜行バスで新宿からツアーで到着した人たちもいて、20日(土)早朝の登山口には100人くらいの若者たちが出発の準備や体操なんかしている。すごく人気の高い山なんだなあ。安曇野の山奥の「中房温泉」に宿泊した朝、玄関前で一足先に出発する小柄な若い女性に話しかけた。テントの入った大きなザックを背負っていた。
 「燕岳」登頂で終わりじゃないらしい。更に尾根伝いに「大天井岳」(おてんしょうだけ)と「西岳」を経由して、あの私の憧れの「槍ケ岳」3180mを極めるという。その後は「槍が沢」から「上高地」に降りる計画よ、とニコニコして語る。それを一人で?すごい!2泊3日の稜線歩きで、これが有名な「表銀座コース」と呼ぶらしい。
 同伴の家内は温泉宿で一日のんびりさせて2時間後に私も出発。とても急斜面なので第1、第2、第3ベンチで休みをとりながら2時間で「合戦小屋」に到着したらおおぜいの登山者だよ。一切れ800円のスイカをみなさん一様にかぶりついている。これは食べるのがルールのようだけど私は無視して山頂へ。
 ルビーのような真っ赤な実を一列にぶら下げたタケシマラン、小さなひまわりのようなウサギギク、真っ白なウメバチソウやシラタマノキを見ながら登る。山頂小屋で一泊した家族や若者たちがもう下ってくる。脚が軽く今日の私は快調だ。抜かれるよりも抜くことが多いなあ。
 大きなお花畑に来ると、ミヤマハハコ、アザミ、ミヤマトリカブトが色とりどりに咲き乱れ、その上には青、赤、黄色のテントの屋根がチラチラと。「着いたよ!」、表銀座コースの分岐点、ヒュッテ「燕山荘」の立派な山小屋に着いた。宿泊者の靴が散乱する玄関で記念にワインレッドのTシャツを購入した。コマクサとツバメの絵入りが嬉しい。登れなかった家内にもバンダナを一枚。北アルプスの名山がすべて挿絵入りで説明されそこに燕が舞っている。
 小屋のすぐ裏から山頂まで奇岩がニョキニョキと続き、1キロの白いガレキの尾根道にビッシリと咲き乱れるコマクサたち。7月に咲き始めてもまだこんなに一杯残っていてくれたよ。8年前、八ヶ岳の「硫黄岳」山頂で巡り会って以来でほんとに久しぶりに「女王様」に会えたなあ!
2016/08/25 (Thu) 22:54


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