富士宮口頂上から更に上を目指し、日本最高地点「剣が峰」に着いた。巨大なドームのあった旧測候所だ。気象衛星が打ち上げられるまで稼働していた。短パン・ランニングシャツで上ってきた若者が三脚を立てて自分撮りしている。0℃だというのに無理して風邪ひくぞ。「誕生日おめでとう!」なんて山頂ではしゃぐ若者たち。その一人にカメラを渡して写してもらった一枚。
お弁当の後、「お鉢巡り」に出発した。「大沢崩れ」をのぞき込むとコワイよ。北側に聳えるのは「白山岳」3756mだがここには登れないのでその裾をまいて「久須志岳」のある吉田口頂上に向かう。富士吉田の「浅間神社」の奥宮が立っている。このコースは河口湖から5合目までバスで来られるので外人のグループを何組か見つけた。
時折上空を旅客機が飛ぶ。6キロくらい上空だから窓からこちらの姿が見えているかもしれない。以前羽田空港から「出雲行き」の便に乗ったとき、この富士山火口の真上を飛んでくれた。機長のサービスかもしれないね・・・。
2年生YO君は前回「譲歩構文」で、Whoeverとか Howeverを勉強した。「大阪女子大」の Whatever you want to do, do it now. が疑問詞 what (何?)を使う「譲歩構文」で、「何をやりたいと思っても、いまそれをやりなさい。」 言い換えれば No matter what you want to do, ・・ これとよく似ているけど関係詞 what (こと) を使う Do whatever you want do now. (今やりたいことは何でもやりなさい。)と混乱しないように。Do anything that you want to do のことになってしまう。「カンマ」の有無で区別できるよ。今日は特殊な「接続詞」をいくつか勉強した。Now the dog comes gladly the moment it is called. では the moment (瞬間)という名詞がSVの前で接続詞の as soon as と同じ働きだ。だから「その犬は今では呼ばれるとすぐに喜んでやってくる。」となる。
3年生TA君は前回「全文修飾」の副詞 –ly を勉強した。Ideally a husband is healthy, wealthy, and away! (父ちゃん元気で留守がいい!)のように文頭におくと 「理想的には・・・」と文全体を修飾して It is ideal that・・・ の意味になる。この –ly の位置は動詞の前後でもOKだ。 He wisely held his tongue. 「口を開けなくて賢明だった」。 うまく訳せなかったのは、Although the success of insects can be attributed to many factors, clearly, the most important factor lies ・・・のように、clearlyがカンマがついて後置になっているね。「昆虫の成功が多くの要因のおかげであることは明らかだけど、最も重要な要因は・・・」きょうのセンター試験模試は今までで一番の快挙だった。前半の第1〜3問で、わずか4箇所のミスだから、85%は越えていそうだ。しかし、文法・作文で「代名詞」の単元をやったら語句配列問題で正解がいつもより少なかったね。「接続詞+S+V」の英文基本構造を再度たたき込もう。
中学生のNI君は「分詞」を勉強した。学校ではまだやっていない分野だけど理解が早くて正確だ。高校1年生に勝ってしまうね。現在分詞-ing と過去分詞-edの働きの違いと共通点を1回でほぼ覚えられたようだ。後半では「分詞構文」の勉強にも進んで、練習問題でも正解がたくさん出せたね。今日の長文読み物は「エジプト人のアルファベットも象形文字だった。」という面白い話を全訳した。和訳の力もずいぶん向上したなあ。
配付してある「10〜11月予定表」の中で、三島教室の11月7日(月)「ホテル・東横イン」は、更に変更して「商工会議所」になりました。書き換えておいてください。 尾上
(追記)下山には「御殿場ルート」を選んだ。8年前の8月、スポーツ好きの皇太子様が登った通称「プリンスコース」を始めて下ってみた。ほとんどが砂礫の斜面で「砂走り」と呼ばれる。溶岩で覆われた「富士宮コース」の石段の多い登りの道より、ずっと膝への衝撃も少ないし転倒で骨折や頭を打つ心配もない。一歩で2mくらい進めるから、元気な若者なら3時間で下ってしまうらしい。
皇太子様は「富士宮口」から登山開始。「宝永火口底」に一旦下ってから、砂礫の歩きにくい急斜面を登って「宝永山頂」分岐を通過。ここから「御殿場コース」に合流してその日は「赤岩八合館」に宿泊したらしいが、私はその逆コースだったから実に楽だった。
この「赤岩八合館」もその下の「砂走り館」も福島さんの経営だ。農業大学校で農作を習っている頃、JA職員のある女性はとても親身になってアドバイスしてくれた。彼女はシーズンになるとよく父親の手伝いに富士山に登ると言っていた。先日町で偶然であったら、皇太子様と一緒に晩酌をやったのよ。また子供も連れて「八合館」に登ろうかな、と言っていた。たぶん業者用ブルドーザーで登るのだろうけど。
12時間も歩きづめで、車にたどり着いたら天空に満月が出た。今宵は十五夜だ。
