高校英語UG会 三島・裾野・御殿場

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「感情の受身形」 be excited、be pleased、be relieved
「感情の受身形」 be excited、be pleased、be relieved
2016年10月9日(日) 御殿場市民会館にて 「稲刈り」
 川柳の水田にカマを持った農作仲間が9人も集まり、いよいよ稲刈りをやった。今年のコシヒカリは茎もしっかりとして稲穂がずっしりだ。昨年の2倍くらいは獲れるかな、と予想していた。しかし刈り取った稲藁が200束以上も積み上がって驚いた。早速「足踏み式脱穀機」にかけたら、なんとモミが一輪車に3杯にもなったから昨年の6倍だ。60キロなら一俵分になるぞ。
 50坪ほどの小さな水田で昨年の収穫はたったの10キロだった。いつもコシヒカリの籾や苗を分けてくれるTAさんのご主人には「実のつきかたがウチの3分の1だなあ。」なんて昨年は言われた。ひょっとすると今年はその稲作のプロに勝ったかもしれない。「電気柵」を敷設してもらったおかげで今年は早苗がシカに食われなかったからかな。稲の花が咲いた頃に追肥に「ほごえ」をしっかり撒いたし、なによりも2日に一回は自転車に乗って50分の坂道を登り、田の雑草取りとか水量の点検に来た努力の成果かな・・・。

 2年生YAさんは前回「 It を含む構文」で整序問題をやったら、前半は8題中7問も正解だった。後半の8題はミスばかりだったけど。動詞の前に主語S,動詞の後ろに目的語O、という大原則をつい忘れてしまうのが難点。「東邦大」の「原子力エネルギーを平和的に利用することは可能だと思います。」は、useが「利用」の意味の名詞だとわかれば、動詞makeからmake use of〜のイディオムが思いつく。 I suppose that it is possible to make peaceful use of atomic energy.
 今日は「目的」を表す構文を勉強した。  ・・・so that S can V 〜は、「〜できるように、〜するために」の意味で、不定詞ならば in order to〜とか so as to〜と言い換えできる。もう一つ「時間構文」も勉強した。「・・・するとすぐに〜した。」と和訳できる構文で had no sooner -ed・・・ than S V〜や、 had hardly –ed ・・・when S V の構文をよく記憶しよう。主文の動詞は「過去完了」で、後の節では「過去形」を用いるんだ。
 大学生のYAさんは英検準一級の問題をやった。第1問は、語彙に関する問題が25題も続く。短文の空所に入れる語句を四択で選ぶ。易しそうだが語彙レベルが可成り高くて紛らわしいね。第2問は3〜4パラグラフの長文に空所がいくつかあって、そこに入る適切な文を選ぶ問題。「アフリカ草原の生態系は,小さなシロアリが中心だ。」と「健康維持に塩分は不要か、必要か」を読んだがすこし難しかったね。
 2年生EN君が修学旅行を終えて参加した。訪問先のシンガポールでは英語を使う機会もあって、優秀なシンガポール大学の学生たちに市内をガイドしてもらったそうだ。私も20年前に2年連続して訪問して楽しい思い出がある。マレーシアから独立した小さい国だけれどリ・カンユーという偉大な政治家によって豊かな国際貿易港に成長していた。文化や教育に大きな投資をしている素晴らしい国だ。おみやげの紅茶とマカダミアが嬉しかった。
 EN君、前回は「動名詞」の文法・整序問題がほぼ完璧だった。しかし英作文となるとまだミスが多いね。「野菜を作る」は makeじゃなくてgrowだ。「リラックスする」はbe relaxed のように「感情の受身形」はたくさんある。 be excitedや be pleased、be relieved など。今日は「仮定法」の文法と語句整序問題をやったらとても良く出来ていた。 尾上

(追記)今の稲作農家はみなコンバインを持っていて、運転席で操作しながらイネの刈り取りと脱穀が同時にできるし、残った藁を細かく刻んでそのまま田んぼの肥料に撒いていく。2、3人いれば半日で終わって、収穫物を昔ながらの俵や麻袋に入れることもなく、軽トラの荷台に乗せて行って農協の貯蔵庫にざっとぶちまければ終了だ。巨大な乾燥機が適度の水分に調節して保存してくれる。
 ところが私たちは9人で50坪の小さな田んぼに4時間かかった。私たちの稲作は全部手作業だ。「田植え機」もないし「コンバイン」も使わない。きっと昭和初期の時代の農業はこんなだった。近所の農家の全員が総出で協力し合ったのだ。仲間のIKさんが昨年千葉県の方で手に入れた旧式の「足踏み脱穀機」に切り替えるまでは、4.5人で車座に座っておしゃべりしながら1本1本の稲穂からモミを手の指でもいでいたよ。まるで弥生時代の農法だね。
 IKさんはさらに古い稲刈り機で「バインダー」という機械も入手していた。自動で刈り取ってさらにヒモで束にしてくれる優れもの。コンバインに近い機能を持つけど1年前から放置してあったので、実施当日家まで借りに行ってみたらエンジンがうまくかからず、結局昨年通り「カマ」で刈り取ることになった。やはり稲刈りはこういう風景だよね。
2016/10/09 (Sun) 23:03


Subjunctive Mood (仮定法)つまり「仮定的な気分」」
Subjunctive Mood (仮定法)つまり「仮定的な気分」」
2016年10月6日(木) 裾野市民文化センターにて 「金時山と長安寺」
 やっと青空になって富士山もすっきりの一日。矢倉沢から「金時山」に登ったら、トレランの男女や白人女性、中高年のグループとすれ違った。この日を待ちかねたように皆々嬉しそうだよ。リンドウ、マツムシソウ、センブリ、トリカブトを見つけながら山頂に着くと人影まばら。一人ではもったいない大パノラマ。箱根連山も愛鷹連山も、その先の駿河湾・相模湾も一望の下だ。
 長雨が続いたので「金時茶屋」も珍しく鎧戸を閉めていた。秘密の大岩の陰にシラヒゲソウがまだ6輪咲き残っているのを確かめてから早めに下山した。金時神社の少し先にある「花の寺・長安寺」に立ち寄ってみると、「五百羅漢」の岩の斜面一帯にイワシャジンがまるで滝のように見事に咲き乱れているよ。時折白花もまじってなんとも美しい・・・。

 2年生のMIさんはシンガポールに修学旅行に行っていて今日はお休み。
 SEさんは「仮定法」を勉強した。英語でSubjunctive Mood という。つまり「仮定的な気分(ムード)」」のことで「動詞の形」が仮定法なのだ。He talks as if he knew everything. では動詞の過去形knew に「本当は今知らないくせに・・」という意味を込めて、「まるで知っているかのような話しぶりだ。」と訳すもの。その反対に「直説法」というのがあって、それは自分の思いをそのままストレートに表現するから、ほとんどの普通の文のことだ。もうひとつ「命令法」というのは、主語なしに「動詞の原形」で始める。これがいわゆる「命令文」だね。Be silent !「原形」に「命令の気分」を込めるよ。
 三島教室のENさんがこちらに参加した。まず「目的、〜できるように」を表す節 so that S can V を勉強した。「学習院大」の英文では In America, early newspapers were edited so that citizens could see what people in power said. が難しかったね。「アメリカでは、昔の新聞は権力を持つ人たちの言うことを一般市民が理解できるように編集されていた。」 プリントでもうひとつ「時間構文」を勉強した。 I had not got home when the phone rang. なら「電話が鳴ったときまだ家に着いていなかった」→「家に着かないうちに電話が鳴った。」となるけど、この not を準否定のhardly (ほとんど〜ない) に置き換えると、「家に着くか着かないうちに電話が鳴った。」となるでしょ。 As soon as I got home, ・・「着くと同時に・・」と同じような意味になることをおぼえてほしい。
 3年生OHさんは前回さまざまな「接続詞」を勉強した。重要な例文を全訳してもらった。今日はいつものプリントを止めて、第一希望の大学の推薦入試問題集をやってみた。長文の空所に適切な語を4択から選ぶのだが、語彙レベルが高くなかなか難しい。国公立のセンター試験レベルだね。ライバルの受験生がどれだけ点を取れるかで決まるね。京都には建物、町並み、伝統文化に強く惹かれていままで何度も訪れた。大学時代はぜひそこに住んで好きな研究をしたい、という希望だ。目標が実に明確でいいね。  尾上

(追記)翌日も連続していい天気になったので家内も乗せて「湖尻峠」にドライブにでかけた。「岩波」からくねくね道をぐんぐん登っていく途中、「深良用水」のトンネル出口には轟音を立てて大量の水がほとばしりでている。雨模様がずっと続いて「芦ノ湖」の水が溢れているので調節しているのだろう。ここまで落差10m、総延長1,2キロのトンネルを、ダイナマイトもなしに「ノミ」だけで掘り進めた江戸時代の職人のワザと苦労に思いを馳せた。
 峠の手前にきっと「アケボノソウ」が咲いていると見当をつけてきた。あったよ、今年は株がさらに増えたようだ。道路脇に咲いているけどだれも気づかずに通過する。だから「知る人ぞ知る」秘密の花園だ。夜明けの星空のように小さな紫色の点々と、緑色の大きな星が2つづつ、5枚の白い花弁を彩って美しい。先日見たセンブリ、紫センブリと同じ仲間でリンドウ科に属するそうだ。
2016/10/06 (Thu) 23:54


in the sense of 〜「〜という意味で」
in the sense of 〜「〜という意味で」
2016年10月3日(月)三島ゆうゆうホールにて 「忠臣蔵の恋」
 小雨模様だけど「東山湖」へサイクリングに出た。「二の岡神社」に寄り道すると、並木道にクリーム色のキバナアキギリの群落を見つけた。神社の鳥居前には宮司さん宅があり、その立派な「唐破風屋根」の門の左右にポスターが貼ってある。左側には朝ドラ「あさがきた」で評判になった女性実業家・広岡浅子の写真。右側には同じNHKの時代劇「忠臣蔵の恋」のヒロイン。
 先月末の土曜日夕方から始まったテレビ番組で、討ち入りの四十七士に加われなかった赤穂・浅野家忠臣の恋物語。2人が忍び会いしている神社が一回目から「あれ、二の岡神社だよ!」と気づいた。高い杉木立の中にひっそりと立つ本殿も石灯籠も、ゆるやかに登っていく参道の左右に並ぶ赤い灯籠も「時代劇」のロケ地にはピッタリのロケーションだね。黒沢明「七人の侍」や「座頭市」、「JIN仁」などもここで・・・。

 2年生YO君は中間テスト直前なので、テスト勉強に専念した。プリントは又来週やろう。
 中学生のNI君は前回、第4文型SVOOと第5文型SVOCを勉強した。今日は「不定詞」の名詞的、形容詞的、副詞的用法をまとめて勉強した。特に副詞的用法には主に4つの働きがあって、「〜するために」(目的)、「〜して、したので」(感情の原因)、「〜するとは」(判断の根拠)と「・・してそして〜する」(結果)を区別できないといけない。語句整序の問題はほぼ正解だったけど、 He has many friends to play with at school. が難しかった。後半は to play with many friends から考えて many friends を不定詞の前に移動させたのだね。「学校で、一緒に遊ぶ友達がたくさんいる。」
 3年生TA君は前回、「形容詞・副詞」の和訳をやって、否定の never と同意になる表現を勉強した。 far from〜、anything but〜 は重要だ。「東京水産大」「大分大」の問題はほぼ正解だった。「慶応大」の長い一文が難しかったねえ。 The more carefully nature has been studied, the more widely has order been found to prevail, while what seemed disorder has proved to be nothing but complexity; until, at present, no one is so foolish as to believe that there are any real accidents, in the sense of events which have no cause. よく見ると、始めの2文はThe 比較級, the 比較級の例の構文だね。カンマの後のwhileは「ところが一方」の意味で、カンマを飛び越えて前の文にもどってはいけない。セミコロンの後の until は「〜まで」じゃなくて、結果的に「そしてついに・・」と訳す。in the sense of 〜 は「〜という意味で」と単語 accidents の説明を加えているんだ。 「自然を注意深く研究すればするほど、秩序がますます広く行き渡っていることがわかってきた。一方、昔は無秩序と思われていたことが単なる複雑なことに過ぎないこともわかってきた。そしてついに今では、本当の偶然の出来事があるなんて信じるような馬鹿な人は一人もいなくなっている。それは原因がないという意味での偶然だけどね。」 尾上

(追記)静岡県の「心霊スポット」とも噂されている「二の岡神社」には密かなファンも多いらしい。まだ見たことがないけど7月には「姫ホタル」が舞うという。宮司の内海重忠さんは元御殿場市長だ。34年前、我が家の新築の時の「地鎮祭」には雨の中、前宮司のお父様に来て頂いた。さらに今の宮司さんの次男は沼津東高に通い一浪して東大に入ったが私が英語の担当だった。今東京でコンピューター関連の仕事をしているとか。
 この神社の隣には「アメリカ村」という名の外人の古い別荘地があって、木造の教会が今も残っている。同じ二の岡区の私の家も三井不動産が昭和初期に開発した別荘地で「対山荘」と呼んでいた。横浜の人が別荘に利用していたらしい。我が家の真ん前は広大な「矢崎総業」の保養所「一休荘」で、西にはシャンソン歌手の故石井好子さん、東には学習院大の元学長小泉信三さんの別荘もある。
 「秩父宮様」の別荘は今では御殿場市に委譲されて「記念公園」になっているが、ここも二の岡区に入るんだ。実業家の「浅子」が御殿場の広岡家別荘に避暑に来たとき開催した勉強会に、東京から先進的な女性たちがおうぜい集まったそうだ。この神社の森が涼しいから散策に訪れたんだろうね。NHK朝ドラ「花子とアン」に登場した「赤毛のアン」の翻訳者・村岡花子もその一人だった。それを紹介するポスターが門前に掲示してあったのだ。
2016/10/03 (Mon) 23:14


such 〜 that ・・・「とても〜なので・・」
such 〜 that ・・・「とても〜なので・・」
2016年10月2日(日) 御殿場市民会館にて 「うどんパーティ」
 「蕎麦打ち」には何度か挑戦したけど、うどんを打ったのは始めて。適度の水と塩をいれてあとはこねるだけ。一晩寝かせるといいというけれど、30分ほど待つだけで切り始めた。水気の多い生地だと切りにくく、昔のスイトンのように団子状になったのもあるけど、おおぜいでワイワイガヤガヤおしゃべりしながら、農作仲間の男5人・女3人の不慣れな料理教室になった。
 金曜日、「市民交流センター」2Fの「調理室」に集合して「うどん作り」を開始。麺打ちの上手な主婦のTAさん(元幼稚園の先生)と、最近パン作りに凝っているOKさん(電子回路専門家)が並んで生地捏ねの腕を競う。手前の黒い大きな「捏ね鉢」は私の家内が家具屋で仕入れた特注品で「一木彫り」で漆がけしてある。家でも時々これで蕎麦打ちしている。蕎麦打ち道場に通った経験で、包丁さばきを見せる私。
 私たちの畑で昨秋種まきから育て、この7月収穫した4キロのコムギを5日前に農協で製粉してもらったばかりの自信作。茹で上がったうどんを「山梨ほうとう風」と「つけめん風」の2種類に分けて、みなさん持ち寄りの付け合わせとともに配膳しパーティの開始。いっただっきまあす!・・・

 2年生EN君は前回「不定詞」(2)の文法は80%、語句整序問題は60%正解だった。第5文型の would like 人 to〜、get 人to〜、advise人 to〜などの配列で失敗があった。今日は「時」「条件」のたくさんの接続詞を勉強した後、「仮定法」の単元に入ったらととても正確に理解できていた。構文の分析が足りなかったのは The time kept by us in civil life is based on the rotation of the earth, which gives us one day. で、受身の動詞is based の主語はThe timeだからkept by us in civil lifeはその修飾語だね。「市民生活で私たちが守っている時間は地球の自転に基づいている。その自転で一日が決まる。」
 EN君明日から修学旅行でシンガポールに行くそうだ。いいなあ。私も20年前に2度訪問したことがあるよ。とても豊かで清潔な町だったよ。滞在中シンガポール大学の学生との交流会もあるらしいね。そこは格付けが今ではアジアで一番の大学だそうだ。なにか得るものがあるでしょう。
 2年生YAさんは接続詞 that の用法をいくつか勉強した。 The fact is that〜(実際は〜だ)、the fact that 〜(〜という事実を)と、中学でもやったso〜that・・、such 〜that・・(とても〜なので・・)の構文だ。和訳はほぼ正確にできていたけど「センター試験」の過去問で、 So whenever possible, food should be prepared quickly and the cooking water used rather than wasted. が難しかったね。何が?それは and だよ。ルールA and A' を思い出そう。SVとSVが and でつながっているだけだ。usedの前にshould be が省略されているとはなかなか気がつかない。「だから可能なときはいつでも食材は素早く料理すべきだし、調理用の水は捨てずにむしろ使った方がいい。」
 1年生MU君は前回、「動名詞」の重要表現で In –ing (〜するときに)や、on –ing(〜するとすぐに)などはイディオムとしておぼえないといけない。今日は「不定詞」の用法を、「〜すること」(名詞用法)、「〜するべき」(形容詞用法)、と「〜するために」「〜して」、「〜するとは」(副詞用法)などを一度に勉強した。語句整序や空所補充の問題は丸がたくさん付いたね。目的の「〜するために」は単に to〜でもいいけど、他の用法と区別するためによくin order to〜や so as to〜と書くことが多いよ。
 大学生のYAさんは前回「京都大学」の英作文「野外活動のたのしみ」に挑戦した。「キャンプの楽しみは食事である。」は直訳して The pleasure of camping is in eating.でもいいし、「楽しむ」という動詞に変えれば簡単に we enjoy meals most in camping. でOKだ。「〜なのは〜だ」と「強調構文(分裂文)」にしたければ It is meals that we enjoy most. とか What we enjoy most is meals. でもいい。
 今日は英検準一級の後半の筆記問題で、長文読解3問と自由作文をやった。「歴史の道:ルート66」は3問中2問正解だったけどなかなか面白い話だった。昔は米国の産業の中心イリノイ州のシカゴからゴールドラッシュで湧くカリフォルニア州ロスアンジェルスまでメインの街道が走っていた。歌にも歌われた国道で交通量も多く、あの芸術の町サンタフェも通っていた。それに替わる近代的な高速道路を作ろうとしたのがケネディの前の大統領アイゼンハワーだった、というお話。 尾上

(追記)国産コムギの65%は北海道で生産されている。じゃあ静岡県は?なんと0.2%でそれでも22位だそうだ。私が購入しているのは「イワイノダイチ」という品種でうどんやそば用の中力粉になる。パンを焼く「強力粉」は北海道の気候を選ぶようだ。11月から冬を越して翌年の6月までに生育するコムギは、とくに御殿場のような年中湿度の高い土地では難しく、JA玉穂支所だけが奨励して休耕田の転用を指導している。
 市内には「キリンシーグラム」の工場や「御殿場高原ビール」の地ビールがあって、その原料として作付けが奨励されてきている。「二八蕎麦」にもそば粉80%に対して小麦粉が20%必要だから需要がないわけではないけど、安価な輸入小麦とではどうしても競争にならないらしい。
 日本のコムギ消費量の85%はアメリカ、カナダからの輸入だそうだ。毎日食べるパンは勿論、インスタントラーメンも「讃岐うどん」もみんな「輸入小麦」で、とくに関西では「メリケン粉」と呼んでいる。昔は「小麦粉」とか「うどん粉」といっていたけど、輸入品をけなしてそう呼んだそうだ。アメリカンを正しく発音すると「メリクン」となるでしょ。アクセントの所だけはっきり発音するから。横浜港の「メリケン波止場」も米国人を多く見たから。北アメリカの鳥で「メリケンキアシシギ」というのもいるそうだ。
2016/10/02 (Sun) 23:24


使役動詞のmake、let、have と help
使役動詞のmake、let、have と help
2016年9月29日(木) 裾野市民文化センターにて 「ムラサキセンブリ」
 忍野八海と忍野の部落を見下ろす「高座山」(たかざすやま)に登った。真正面には真っ青な空に聳える富士山北麓の広大な原野。カヤの草地になった区画は「自衛隊・北富士演習場」。ここでかつて大規模な日米共同軍事演習が行われた。日本政府に奪われた先祖代々の入会地を取り返し反戦平和を訴えて、「忍草母の会」の女性たちが50年前に闘った土地だ。
 三角のおむすび形に切り開いた高座山の斜面もカヤの栽培地だ。忍野村にはまだ「かやぶき屋根」の家がいくつも見られるから必需品なんだ。足の不自由な家内の手を引き背を押し励ましながらやっと中腹まで登った。富士山麓がパノラマのように広がり、足下にはマツムシソウ、トリカブト、リンドウ、ハクサンフウウロ、オヤマボクチなど秋の花のオンパレード。
 陽射しもキツイしもう限界!というので持参のイスで待たせて、ひとり急傾斜を山頂近くまで登っていくと、あった!ムラサキセンブリが3株、4株。まだ咲き始めだけどその星形の高貴な姿と色合いにじっと見入ってしまう・・・。

 2年生のMIさんと3年生OHさんは中間テスト前でお休みした。
 SEさんは前回、「不定詞」に関する入試問題をやってみた。80%正解だったけど、see、hear などの感覚動詞の後では不定詞に to をつけない。つまり原形不定詞になることを忘れていたね。使役動詞のmake、let、haveもそうだし helpも「手を貸して〜をやらせてあげる」の意味だから、仲間にはいるよ。「学習院大」の英訳問題「彼の向上心が仕事で成功する助けとなった。」は、 His ambition helped him succeed in his business. と書けばいい。今日は「動名詞」の文法・語句整序の問題をやったらとても良く出来ていた。英作文も「動名詞」を使う問題でこちらもほぼ正解が出せた。「単数・複数」の扱いにもっと注意できるといいね。
 KI君は前回「譲歩構文」で whether や whenever で始まる節を勉強した。今日は「時」や「条件」を表す接続詞のなかで特殊なものをいくつか覚えて、英文和訳をやってみた。「桜美林大」も「長崎大」も and が何と何をつないでいるのか、見破れずに見当違いの和訳になっていたね。ルール A and A’ を是非意識して欲しい。同じ種類(カテゴリー)のもの同志をつないでいるのだ。 and have passed なら現在完了の動詞 have completed と、and then praised なら過去の動詞 watchedと並列させている。 尾上

(追記)忍野村の富士山側に広がる「北富士演習場」は、終戦後米軍に接収され、昭和25年の朝鮮戦争勃発と共に使用が激しくなり、「入会権」を主張する地元農民との軋轢が始まった。日本に返還され国有地になってからも、その後約30年にわたって「忍草母の会」の女性たちが闘って守った土地だ。
 わが御殿場市の農家も山麓の入会地を「東富士演習場」に取り上げられ、滝ヶ原には自衛隊のキャンプと隣り合わせに米軍の海兵隊が常駐し、長距離射撃の訓練に欠かせない存在になっているそうだ。長年の反対運動が実って治安も改善し、「騒音対策」や「道路補修」などで国の財政補償がなされていると聞く。
 例の「大野原」をつっきる国道469号もそういう国防予算の一貫かもしれないね。三島や裾野でも聞こえるかもしれないけど、早朝からはじまる実弾訓練の音はすさまじいよ。知らない人はよく「落雷」と間違える。
2016/09/29 (Thu) 23:47


A and A' を見破れ
A and A' を見破れ
2016年9月26日(月)三島ゆうゆうホールにて 「金時山頂のセンブリ」
 秋の長雨がやっと止んで青空が見えたので今月2回目の「金時山」に登った。この日を待ちかねたようにおおぜいの登山者で山頂スペースは一杯だ。ここには茶店が2軒あってその間に「公時神社」の奥宮の祠がある。そこに岩シャジンとセンブリが咲いていた。84歳になる店主・妙子さんが大きな声で叫んでる。「そこはお店のベンチだから有料よ。岩場のほうで食べて!」
 女性では世界でたった3人の山小屋主人の一人だそうだ。新田次郎の小説「強力伝」に登場する「小宮正作」がこの麓の足柄に住んでいた実在の小宮山正さんで、妙子さんの実父なのだ。だから彼女の職業も「強力」で登山のガイドでもある。そんな金銭のことを言わずにハイカーにはニコニコしている方が可愛い「金時娘」でいられるのに・・・。

 2年生YO君は前回「助動詞」文法問題をやった。入試問題だけど正解が半分だったからここは弱点かもしれない。特に後に「完了形」が来る場合を復習しておいてね。今日は「譲歩構文」の even if (たとえ〜でも)を勉強した。「和歌山大」の英文で Advertisements are one of the most important cultural factors, reflectiing and even formimg our lives today.の前半は 「広告は文化の要素として最も大切な物のひとつで、」となり、後半は分詞構文になっているから「そして・・・だ」と追加すればいい。問題は and だ。何と何を並列している? forming と reflecting だね。 共に他動詞だから目的語はour lives だ。「今日私たちの生活を反映しているし、私たちの生活を演出してさえいる。」
 ENさんは前回「不定詞」を使う和文英訳をやった。目的「〜するために」と感情の原因「〜して(うれしい)」は中学以来の基本だからミスできないよ。今日は接続詞 that の用法で、同格の that (・・・という事実、・・という知らせ、など)や、「結果」と「程度」の二つの意味を持つ so〜that・・構文や such〜 that・・構文などを勉強した。後半を強調したければ「とても〜なので・・・」(結果)の意味になり、前半なら「・・・するほどに〜」(程度)と訳せばよい。 例えばThis is such an easy book that any child can read it. なら、「これはとても簡単な本なので(その結果)どんな子供でも読めます。」となるか、「どんな子供でも読めるほど(それ程に)簡単な本です。」となるかは、前後の文脈で判断するよ。
 中学生のNI君は前回「文の種類」という項目で、「感嘆文」の作り方を勉強した。 She plays the piano very well. なら How well (なんと上手に)に言い換えて、強調のために文頭に移動する、それだけです。 How well she plays the piano! 今日は「動名詞」を勉強した。「〜すること」と訳せるから動詞の性格を保ちながら名詞として使われる用法だ。どの問題もほぼ正確に解答できたね。後半は「文型」が」テーマだった。SVの後に何が来るかで5種類の文型に分類できる。(第1)SV と(第3)SVO (第4)SVOOは補語Cがつかない。(第2)SVC と(第5)SVOCの方が難しいね。「補語」とはSやOの説明をする語のことで記号=で結べる。
 3年生TA君は前回、英文和訳の入試問題で、「準否定」の形容詞、副詞を用いた文を訳した。「熊本大」の英文で、Few actually do accomplish them. は「そういう生活態度を実際に身につけている人はほとんどいない。」と訳すといい。主語はFew peopleのことで、 Manyでも Noでも Someでも主語に「数量詞」がついていたら、「・・・する人は多い、・・・する人はいない、・・・する人もいる」のように和訳する習慣がつくととてもいいよ。逆に英訳でも役に立つ。今日の「センター模試」は少々難しかったね。いつも得意な語句整序問題や長文読み取り問題でミスをしてしまった。最近学校でのセンター模試では英語が80%をとれて、第一志望校がA判定だったそうでよかったね。まだまだ「波」もあるので油断せずに力をつけてください。 尾上

(追記)「良薬口に苦し」とことわざに言うように、センブリは「千回振っても苦い」(〜らしい。飲んだことないから)が起源とか。生の葉や茎を乾燥させた物を「当薬」といってゲンノショウコ、ドクダミと共に日本古来の薬だ。漢方薬ではないそうだ。
 先月穂高の「燕岳」山頂で見かけた清楚な姿のトウヤクリンドウはこの「当薬」のことで、センブリのように胃腸薬として利用された、と始めて知った。アルプスなどの高い山頂でしか見たことがない美しい花だ。白地に緑色の筋が入って決して花弁を広げないところがいい。青いリンドウはいつもツボミでお日様が当たる時だけ開くけどね。
 白色のセンブリは陽当たりのいい庭でも咲くけど、希少種で「ムラサキセンンブリ」というのがある。山口県の「秋吉台」で見つかるらしいが、実は3年前忍野村の裏山で私は見つけてしまった。すくっと茎を長く伸ばした先にいくつもの星の形をした上品な紫色の花を咲かせる。そろそろまた会いに行ってみよう。
2016/09/26 (Mon) 23:25


Whateverには2つの働き
Whateverには2つの働き
2016年9月25日(日)御殿場市民会館にて 「コシヒカリとヒガンバナ」
 毎週金曜日の午後は、農作仲間の例会で印野の畑に集合しては共同作業する。農協の職員でもある地主のTUさんのご好意で、500坪くらいの広大な畑を借りている。御殿場農協が農業大学校の名で農業講習会を始めて10年くらいになる。そこを卒業する時に私が提案して「さらに勉強を続けようか」と有志数名で始めたグループ。老若男女8人の楽しい会だよ。
 元自衛官、ハイテク産業の技術者、介護士、調理師、元幼稚園の先生などが聞きかじりの農業知識を持ち寄って試行錯誤するのが楽しい。8月からは秋の作物の種まきやら苗の移植をやって、ダイコン、カブ、ハクサイ、ブロッコリー、ジャガイモ、ソバが少しずつ生育していくのを見るのも楽しい。さらに隣の田んぼも50坪借りてコシヒカリを作付けしている。あと2週間したら仲間でカマを使って稲刈りをやるのが楽しみ・・・。

 2年生EN君は「譲歩構文」を勉強した。 Whateverには2つの働きがあって、(1)複合関係代名詞として anything that ・・(・・する物は何でも)と言いかえできる用法と、(2)疑問詞のwhat (何) にever(〜ても)を加えた whatever が No matter what ・・(何を・・しても)と言いかえできる用法。見分け方はカンマの有無だから簡単だ。(1)は文中の主語Sや目的語Oの働きだけど、(2)は主文SVOに対して、修飾語Mの働きをする従節だから必ずカンマで区切るのだ。5枚のプリントを早めに仕上げて、EN君は中間試験が近いので早退した。その後は修学旅行でシンガポールに行くそうだ。いいなあ。もう一人の2年生YAさんは部活で忙しく欠席した。
 1年生MU君は前回「ローズの就職」の笑い話を全訳したらほとんど正確だったね。とてもいい。 It was not difficult to find interesting work. で 主語It は to 以下を受ける形式主語だからそこに代入して、「面白い仕事を見つけるのは難しいことではない。」となるよ。今日は「動名詞」の文法や英訳を勉強した。意味上の主語をつけて「彼が〜すること」とか、昔の内容の時は「〜したこと」の意味で having –ed にする、など発展編の勉強もした。MU君の電子辞書はシャープのBRAINで中学の頃から使っているそうだ。「広辞苑」も入っている最高級で、英語は「ジーニアス英和大辞典」が入っていて驚いた。普通の高校生用は4万語くらいなのにたぶん10万語以上も収録されている。でも使い勝手はさほど面倒ではないようだね。
 大学生のYAさんはNewsweekから「気候変動に関するパリ協定の批准」と「シベリアの森で3日間生き延びた迷子」の話をプリントで読んでもらうことにして、「英検準一級」の問題前半の1問と2問に取り組んだ。今日はいつも以上に語彙のレベルが高くて苦戦したがどれも大いに勉強になったね。マチガイの英文はきちんと和訳してもらったから記憶に残るでしょう。英作文は「京都大学」の入試問題に挑戦してみた。こなれた日本語をいかに平易な英語に言い換えられるか、バイリンガルの力の見せ所だ。 尾上

(追記)台風16号が過ぎても秋雨前線が居座って相変わらずの雨模様なので、先日の例会は畑でなく「市民交流プラザ・ふじざくら」に集合してミーティングに切り替えた。お菓子とコーヒーでおしゃべりするのも楽しみ。娘一家が仕事で駐在しているタイのバンコックに旅行して、帰ったばかりのOKさん夫婦のみやげ話も楽しかった。一人一人への心のこもったおみやげも嬉しいね。さらに来週「みくりやうどんを試食する会」の段取りを話し合った。
 昨年秋に播いたコムギの種1キロがやっと約4キロの収穫になった。10倍にはなると期待していたのに。農協が私たちの田畑にもシカよけの電気柵を張り巡らしてくれたので安心していたら、今年はスズメの大群にかなり食われてしまったよ。この7月に刈り取って昔ながらの足踏み式「脱穀機」にかけ、今農協に預けて「製粉」してもらっている。TAさんは自前のレシピで「ほうとう」を作ろうか、と言っている。カボチャも自前で獲れてるからいいアイデアだ。
 OKさんはおしどり夫婦。いつも集合時間にちょっと遅れて2人で到着する。定年退職するまでは小山のハイテク産業の技術者で、難しい電子回路の設計士だったからパソコンやスマホにも詳しい。我が家にWiFiを導入できたのも、沼津高専のロボコン講習会に参加できたのもOKさんのおかげなんだ。
2016/09/25 (Sun) 23:23


take A for B 「AをBだと考える」「・・と間違える」
take A for B 「AをBだと考える」「・・と間違える」
2016年9月22日(木)裾野市民文化センターにて 「時の栖のアヒル」
 強い台風16号にはかなり用心したけどさほど大きな被害が出なくてよかったね。まだ小雨まじりだけど何日も家にこもっていられないたちで、ランチを食べに「時の栖」へ行ってみた。台風で荒れた園内の掃除で騒音がうるさかったけど来園者も少なくてゆっくり散策できた。ちょっと来ないうちにまた施設がふえて模様替えしているよ。一山つぶしてサッカー場がまた増えた。
 木曽馬の親子を飼育する厩舎とか、「メダカの学校」のメダカを泳がせる池とか、アヒルが走り回る釣り堀とか。「噴水ショー」を見せる高台にはメリーゴーラウンドもできた。イスラム教徒たちのお祈りの建物もある。「御殿場高原ビール」がヒットしてここまで来た「米久グループ」の成長ぶりには目を見張るものがある。かつて私たちが引っ越してきた頃ここは御殿場市の畜産試験場で、「富士牧場」という名の馬の飼育場で桜の名所だったのが・・・。
 
 2年生のMIさんは前回「助動詞」の文法、語句整序をやったら全部正解だった。しかし和文英訳が難しかったね。「学習院大」の、「彼は私のことを他の人と間違えたに違いない。」は、 He must have taken me for another person. と書く。「間違えた」と言っているから昔のことに対して推量している。must + 完了形 にすべきところ。the other person では、「2人のうちの残りの人」に限定してしまう。今日は「譲歩構文」で、even if (たとえ〜でも) やit is true・・・, but 「なるほど・・・だけど、でも」を勉強した。
 SEさんは前回、「不定詞」の空所埋め問題でミスがすこし多かったね。 Would you be kind enough to tell me how to get there? でenoughは形容詞ならenough money(十分なお金)だけど、副詞なら kind enough (十分に親切な)と「後置に」しないといけない。so kind as to〜といっても同じ。ただし、so as to〜はin order to〜と同じで、「〜するために」「〜できるように」と「目的」の意味を持つよ。 今日は「譲歩構文」で whether 〜 or not, (〜であろうとなかろうと)を勉強した。「関西学院大」の問題で That is why a person who is sleeping must be covered. こういう短い文ほど掴みにくく訳しにくいね。受動態を能動態に読み替えれば、「こういう理由で、眠っている人には何かかけてあげないといけない。」となる。
 3年生OHさんは「時・条件の接続詞」に関する入試問題をやった。いつもよりずっと難しいね。ならばまず10個の重要例文から片付けよう。As soon as〜(〜するとすぐに)という「ほぼ同時」を表す表現がたくさんあって覚えにくいね。 No sooner had S V-ed 〜than ・・・も「・・・とくらべて〜はそれ以前ではなかった」と直訳してみれば「〜とほぼ同時に・・・した」ということがわかる。語句整序の問題には○がたくさん取れるから、やはり語彙力増強が重要課題だね。
 三島教室の3年生TA君がこちらに出席した。前回は「動詞・態」の英文和訳をやった。5問ともほぼ正しく訳せていたけど「滋賀医科大」が少々難しかった。 Fermentation is a term applied to changes that occur in certain materials. 「発酵とは、ある特定の物質でおこる変化につけられた用語である。」 動詞のapply (アプライ)はスマホの「アプリ」でわかるように、名詞はアプリケーションapplication(適用) だ。ソフトウエアと同じ意味。ソフトをスマホに適用させるからね。 applyは「〜を〜にくっつける」が原義なんだ。 applicant は大学や職場に志願する人のこと。君たち受験生のことだよ。自分をそこに「適用」して欲しいからね。今日のセンター試験対策は、前半の第1問から第3問だけだけどとても良く出来て90%の正解だった。すばらしい。
 先週見学に来た高校2年生のKI君が入会してくれた。さっそく扱うテキストの目的と意味を説明してから「譲歩構文」の Whatever S V、 However 〜S V, と No matter what S Vなどを勉強した。「何を・・・しても、」とか「どんなに〜しても、」の意味で、その後に続く文が「逆接」になるような構文のことだ。1年生でやった文法が簡単な解説ばかりだったようで2年生になってからあまり応用されていない。しかし和訳の力はかなり持っているから楽しみだ。継続は力なり、です。
 御殿場教室1年生のMU君もこちらに参加して「受動態」を勉強した。基礎的な内容はしっかり理解できていたが、時々be動詞のis、areや was、wereの扱いを間違えたり落としたりした。助動詞がある場合の受動態とか、上級編の「疑問文」「進行形」「現在完了」などの文を「受動態」に書き換えるのはかなり難しかったね。

 今日の出席者は計6名で大賑わいだった。ひさびさに私もほぼ休みなく個人指導してまわって大忙し。あっという間の3時間だった。
 2年生のMIさんから紅茶のおみやげ。このUG会の出身で今年東京外語大に入学したお姉さんが、カナダに短期留学したので私にそのおみやげだそうだ。メープルが入ったセイロン紅茶で明日の朝が楽しみ。
 ピンクのプリントで「10月ー11月」計画表を配付しました。 尾上

(追記)先週、ひさびさに山梨の南部町を訪れて、山間の露天風呂と最高の「うなぎの蒲焼き」をごちそうになったが、その「佐野川温泉」の主人がわたしの実弟であるとブログに書いたね。弟には息子ばかり4人いて、その次男は妻子を置いて単身米国カリフォルニアに駐在中だそうだ。たしか「米久」の社員だったはずでどんな仕事をアメリカでしているのかな、と思い調べてみた。
 昨年、ハムの米久は「伊藤ハム」と合併して「伊藤ハム米久ホールディングズ」になったそうだ。これで「プリマハム」を抜き、業界1位の「日本ハム」に続いて2位の売上高になったそうだ。創業50年の沼津市岡宮の「米久」が、90年の歴史を持つ兵庫県西宮市に本社のある「伊藤ハム」と合併したとは知らなかった。沼津市の庄司一族が始めた小さな「肉屋」がこんな世界的なビジネスに成長したんだね。
 「三菱商事」を通じて米国の畜産会社とも合併しているから、次男坊は豚肉の飼育・買い付けの仕事に携わっているのかもしれない。昨年の合併と同時に「御殿場高原ビール」の株も米久からレジャー産業「時の栖」に売却された。須走の「天恵」など各地の温泉施設、宿泊施設、サッカ−場、「サーカス」、イルミネーションなど、どのプロジェクトも確実にヒットするなあ。
 ちなみに私は買い物でいつも「伊藤ハム」ファンだ。ベーコンもウィンナソーセージも「米久」より美味い。西宮が本社と知れば、自分の高校時代に住んだ街でもあるからますます欠かせなくなりそう。
2016/09/22 (Thu) 23:44


As S V〜, so S V 〜と If S V〜, then S V〜は「係り結び」?
As S V〜, so S V 〜と If S V〜, then S V〜は「係り結び」?
2016年9月19日(月)三島ゆうゆうホールにて  「白花曼珠沙華」
 今日は「敬老の日」でかつ「彼岸の入り」だから、田も畑もヒガンバナで真っ赤に染まっている。小雨の中自転車で「秩父宮公園」まで行ってみるとここも一面に真っ赤なカーペットのよう。その中に1本だけ白い花が突然変異のように。シロバナマンジュシャゲというこの花は自然交配種でとても珍しい。韮山の「北條寺」はその株数が多く立派で先日も新聞で紹介されていたよ。
 ヒガンバナはその茎に猛毒を含むので動物や虫たちが嫌うそうだ。畑や田んぼの畦に咲いているのは農作物を荒らさないように農家が植えたもの。お寺の墓地でも見かけるのは「土葬」の時代のならわしで、モグラなどの動物が遺体を掘り返さないようにするためだとか・・・。

 2年生YO君は「限定条件」を意味する接続詞の as long as S V 〜「〜する限り」 とそのバリエーションを勉強した。後半は「係り結び」の接続詞 As S V 〜, so S V 〜「〜するように、そのように〜する」では、テキストが説明不足だね。「慣用表現だからオボエロ」では無責任だよねえ。実は、ここの so は接続詞ではなくて単に副詞の「そのように」を付け加えただけのものだよ。なくてもOKだ。もう一つ似た例は If S V, then S V〜というのもある。「もし〜ならば、それならば〜」のように、副詞のthen を付け加えて「切れめ」をはっきりさせたいときに使うんだ。
 ENさんは「複合関係詞」という項目で whoever、whatever、whichever、whenever、wherever など文中での「関係詞」+everが「〜する(物、人、時、場所)はどれでも」の意味になることを勉強した。thatとwhyだけは除くけどね。先行詞に any (どんな〜でも)がついた表現と同じだ。後半は接続詞のandとorが「命令文」の後ではそれぞれ「そうすれば・・」と「そうしないと・・」の意味になることを勉強した。Work harder, or・・は If you don't work harder, といいかえができるし、Unless you work harder, でもいい。
 中学生のNI君は前回「副詞節」の文法・作文をやってみた。「たとえ難しくても,君はその本を読み通すべきだ。」 は 副詞節のEven if it is difficult と主文のYou should read it through. をつなげるだけ。副詞節は主文を修飾する働きだから、前置の時はカンマで区切る。後置の時はそのままでよい。今日は5つの「文型」を勉強した。動詞のstopは、第1文型(SV)では「止まる」(自動詞)となるが、第3文型(SVO)では「〜を止める」(他動詞)の意味になる。keepも第3文型では「〜を保つ」だけど、第5文型(SVOC)では「〜を〜のままにしておく」となる。一つの単語が2つも3つもの意味を持つ、と覚えておこう。日本語でもそうでしょ?今日の英語長文は「数字の不思議」を全訳した。上手になったね。 尾上

(追記)沼津や伊豆の海辺でよく見かける大きな葉に包まれたハマユウ(浜木綿)もヒガンバナと同じ仲間で、大きくはユリ科に分類されるそうだ。沼津の市の花に指定されている。6月に「大瀬崎」までサイクリングしたときに浜辺でたくさん見た上品な紫色の「ムラサキクンシラン」(正式はアガパンサス)も実はヒガンバナ科に分類されているよ。
 赤や白ばかりでなく、御殿場「二の岡神社」で見かけるキツネノカミソリ(狐の剃刀)はオレンジ色で8月中旬、仙石原「長安寺」のナツズイセン(夏水仙)はピンク色で8月下旬に咲く。花屋で売っている青や黄色のリコリスや、昨秋通りがかりのお宅で分けて頂いたピンク色のネリネ(別名ダイヤモンドリリー)も同じヒガンバナ科だ。どれも花が咲いているときは葉が何も出ないよ。
2016/09/19 (Mon) 23:35


Old as he is, ・・「年を取ってはいるが・・」
Old as he is, ・・「年を取ってはいるが・・」
2016年9月18日(日)御殿場市民会館にて 「富士山世界文化遺産」
 久しぶりに山梨・南部町「佐野川温泉」の湯船につかって宿自慢の「うなぎ」も味わおうと、御殿場から発する国道469号線「富士南麓道路」で十里木の峠を越えて行った。途中富士宮市の世界文化遺産「浅間大社」に立ち寄った。塗り替えたばかりらしい楼門と拝殿・本殿が朱色に染まって実に美しい。徳川家康造営による拝殿の近くでは白い彼岸花が咲き始めていた。
 参拝を済ませてこの大社のすぐ横からまっすぐに登り始める道路が「富士宮口登山道」だ。5合目2400mまで車やバスで楽に行けるし、登山者用に歩道を整備してないからここを歩く人はめったにいない。たまに、富士市の「田子の浦」海抜ゼロメートルから出発して山頂の「剣が峰」まで標高差3776mを全部自力で歩き通すマニアもいるらしい。これぞ本当の富士登山かな・・・。

 2年生YAさんは前回「不定詞」の英作文がしっかり書けていた。今日は複合関係詞の whatever (〜するものは何でも)、wherever (〜する所はどこでも)で始まる節が主文の中で果たす役割を勉強した。When I was a boy, I read whatever I found interesting at the library. 複合関係代名詞Whatever は 先行詞+関係代名詞anything that をひとつにまとめた表現だから、「私は図書館で面白いと思った本はなんでも読んだ。」 I found the book interestingが基本文だから「面白い本を見つけた」と訳したらマチガイだ。さらに英作文と語句並べ替えにも挑戦した。
 EN君は前回「助動詞」をやって、文法・語句整序が90%できていた。和文英訳となると難しくて、「学習院大」の「嵐の中を君は出かけるべきではなかったと私は彼に言った。」は I said to him, “You should not have gone out in the storm.” と「直接話法」でセリフのまま書けばいいけど、 I told him that で始めて「間接話法」で書くなら、主語を you から he に変えなくてはいけない。和訳では「広島大」の Old as he is, he still has the ability and the will to work. が難しかった。これは「譲歩文」の一つで 接続詞 as がthough の意味で使われる。「年を取っているが彼にはまだ働く能力も意欲もある。」で、この will は名詞で「意志」の意味。
 大学生のYAさんは英検準一級の筆記問題をやった。ほぼ正確に読めていて70%の合格ラインを余裕で越えた。もう少し時間短縮できることが目標だね。Eメールの返事を書く自由作文も合格点をつけた。先週のNewsweekの記事から「火事になりやすいスマホ」をコピーしてプレゼントした。充電のコンセントはまめに引き抜かないとバッテリーが火を噴く心配があるそうだ。 尾上

(追記)3連休の初日の土曜日ということで「佐野川温泉」はほぼ満室だった。不景気が続く今どきでは熱海や箱根でも見られない光景だ。時折テレビ局の取材で放送もされるから「知る人ぞ知る」秘湯のひとつかもしれない。この宿を経営する私の実弟によると、TVのインタビューでの評判もいいそうで、最近もある有名人をつかって富士山周辺の温泉巡りを収録しに来たそうだ。
 東京理科大の数学科を出た弟は私の2年下で、もう50年近く前になるけど「電気新聞」の記者をやっている時に、取材先の会社で知り合ったのが今の細君で乞われて婿に入った。山梨のその実家で温泉掘削をやって掘り当て、「温泉旅館」を立ち上げるというのでやむなく東京を捨てて脱サラで「板前修行」を始めた。
 得意の「うなぎ料理」はそのひとつ。何軒もの「ウナギ屋」を食べ歩いては見よう見まねで調理法を覚えたらしい。「秘伝のタレ」のコツもどこかで仕入れたもの。学生の頃は私と比べるとお料理にさほど関心を示さなかったのにこの変わりようは。この日家内と頂いた「うな重」の美味いことといったら。仕入れたばかりの活きウナギを頭からさばいて蒸す。タレにつけながら炭火でゆっくり焼く。もちろん「肝吸い」と共に供するのだ。
 都会の本格的な「うなぎ屋」と同じかそれ以上の「蒲焼き」がここで、こんな山奥の一軒宿で堪能できるとは。「うなぎの本場・浜松からもわざわざ食べに来るお得意さんもいるよ。」と弟が言うのも頷ける。跡継ぎの長男が打ってくれた「二八のそば」もつるつるっと胃袋に収まった。満足な幸福感をそのまま露天風呂に持ち込んだ。電話番号(055)667-3216「佐野川温泉」
2016/09/18 (Sun) 23:12


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