川柳の水田にカマを持った農作仲間が9人も集まり、いよいよ稲刈りをやった。今年のコシヒカリは茎もしっかりとして稲穂がずっしりだ。昨年の2倍くらいは獲れるかな、と予想していた。しかし刈り取った稲藁が200束以上も積み上がって驚いた。早速「足踏み式脱穀機」にかけたら、なんとモミが一輪車に3杯にもなったから昨年の6倍だ。60キロなら一俵分になるぞ。
50坪ほどの小さな水田で昨年の収穫はたったの10キロだった。いつもコシヒカリの籾や苗を分けてくれるTAさんのご主人には「実のつきかたがウチの3分の1だなあ。」なんて昨年は言われた。ひょっとすると今年はその稲作のプロに勝ったかもしれない。「電気柵」を敷設してもらったおかげで今年は早苗がシカに食われなかったからかな。稲の花が咲いた頃に追肥に「ほごえ」をしっかり撒いたし、なによりも2日に一回は自転車に乗って50分の坂道を登り、田の雑草取りとか水量の点検に来た努力の成果かな・・・。
2年生YAさんは前回「 It を含む構文」で整序問題をやったら、前半は8題中7問も正解だった。後半の8題はミスばかりだったけど。動詞の前に主語S,動詞の後ろに目的語O、という大原則をつい忘れてしまうのが難点。「東邦大」の「原子力エネルギーを平和的に利用することは可能だと思います。」は、useが「利用」の意味の名詞だとわかれば、動詞makeからmake use of〜のイディオムが思いつく。 I suppose that it is possible to make peaceful use of atomic energy.
今日は「目的」を表す構文を勉強した。 ・・・so that S can V 〜は、「〜できるように、〜するために」の意味で、不定詞ならば in order to〜とか so as to〜と言い換えできる。もう一つ「時間構文」も勉強した。「・・・するとすぐに〜した。」と和訳できる構文で had no sooner -ed・・・ than S V〜や、 had hardly –ed ・・・when S V の構文をよく記憶しよう。主文の動詞は「過去完了」で、後の節では「過去形」を用いるんだ。
大学生のYAさんは英検準一級の問題をやった。第1問は、語彙に関する問題が25題も続く。短文の空所に入れる語句を四択で選ぶ。易しそうだが語彙レベルが可成り高くて紛らわしいね。第2問は3〜4パラグラフの長文に空所がいくつかあって、そこに入る適切な文を選ぶ問題。「アフリカ草原の生態系は,小さなシロアリが中心だ。」と「健康維持に塩分は不要か、必要か」を読んだがすこし難しかったね。
2年生EN君が修学旅行を終えて参加した。訪問先のシンガポールでは英語を使う機会もあって、優秀なシンガポール大学の学生たちに市内をガイドしてもらったそうだ。私も20年前に2年連続して訪問して楽しい思い出がある。マレーシアから独立した小さい国だけれどリ・カンユーという偉大な政治家によって豊かな国際貿易港に成長していた。文化や教育に大きな投資をしている素晴らしい国だ。おみやげの紅茶とマカダミアが嬉しかった。
EN君、前回は「動名詞」の文法・整序問題がほぼ完璧だった。しかし英作文となるとまだミスが多いね。「野菜を作る」は makeじゃなくてgrowだ。「リラックスする」はbe relaxed のように「感情の受身形」はたくさんある。 be excitedや be pleased、be relieved など。今日は「仮定法」の文法と語句整序問題をやったらとても良く出来ていた。 尾上
(追記)今の稲作農家はみなコンバインを持っていて、運転席で操作しながらイネの刈り取りと脱穀が同時にできるし、残った藁を細かく刻んでそのまま田んぼの肥料に撒いていく。2、3人いれば半日で終わって、収穫物を昔ながらの俵や麻袋に入れることもなく、軽トラの荷台に乗せて行って農協の貯蔵庫にざっとぶちまければ終了だ。巨大な乾燥機が適度の水分に調節して保存してくれる。
ところが私たちは9人で50坪の小さな田んぼに4時間かかった。私たちの稲作は全部手作業だ。「田植え機」もないし「コンバイン」も使わない。きっと昭和初期の時代の農業はこんなだった。近所の農家の全員が総出で協力し合ったのだ。仲間のIKさんが昨年千葉県の方で手に入れた旧式の「足踏み脱穀機」に切り替えるまでは、4.5人で車座に座っておしゃべりしながら1本1本の稲穂からモミを手の指でもいでいたよ。まるで弥生時代の農法だね。
IKさんはさらに古い稲刈り機で「バインダー」という機械も入手していた。自動で刈り取ってさらにヒモで束にしてくれる優れもの。コンバインに近い機能を持つけど1年前から放置してあったので、実施当日家まで借りに行ってみたらエンジンがうまくかからず、結局昨年通り「カマ」で刈り取ることになった。やはり稲刈りはこういう風景だよね。
