御殿場市民会館にて
「リンカーン記念堂のおみやげ」
米国ワシントンDCでは1月20日「大統領就任式」が行われた。NYタイムズ紙の動画でライブ中継をやるというので、PCをつけっぱなしにして夜中の2時頃目をさまして寝床の中でちらちら見ていた。ビジネスマンからいきなり政界に躍り出た人物だから仕方ないけど、トランプ氏は米国独立以来の苦難の歴史も世界平和の理想についても語ることなくじつに格調の低い情けない就任演説だったね。
「アメリカ・ファースト」を叫びつづけ失われた雇用を「保護貿易」によって回復しようという偏狭な理屈ではまるで発展途上の小さな国の指導者のようだ。北朝鮮のだれかさんと同じレベルだね。演説は連邦議会のバルコニーから広大な広場に集まった15万人の群衆に向かって発せられた。その数はオバマ大統領就任の時のわずか3分の1でそれも白人ばかりだったそうだ。
拡声器の声は国民広場(ナショナル・モール)の中央に立つ「ワシントン記念塔」を越えて、4・5キロ先の「リンカーン記念堂」まで届いたろうね。巨大な石造りの中に座っている第16代大統領が真正面の議事堂にむかってこのトランプ演説をどう聞いただろうか・・・。
2年生EN君は前回、「会話表現」の文法・作文をやってほぼすべて正解だった。英作文では「仮定法」を使うか、使わないかが区別しにくそう。今日は「省略」と「挿入」を勉強した。どちらも英文を読む上では頻繁に遭遇するからしっかり覚えておきたい。特に挿入は、SとVの間やVとO、VとCの間に「割り込ませる」から難しい。しかし大抵は「カンマ・カンマ」で区切ってあるし、声を出して読めばカンマの前はイントネーションが「上げ調子」になるからすぐわかる。What is stressful for one person, after all, is not necessarily stressful for everyone. 「結局、一人の人にストレスになる原因が全ての人にも必ずストレスになるというわけではないから。」のように、挿入された after all が文全体を修飾していると見なして、文頭で和訳しておけばいい。
YAさんは前回「仮定法」の文法作文をやった。動詞の形で「今」の仮定か、「昔」の仮定かの区別があやしかったね。今日は「否定構文」に入ってまず「部分否定」を勉強した。1every 2both 3all は100%を意味する単語で、これが否定文で使われると。「すべてが〜という訳ではない。」のように、「一部はそうではないのだ」 と部分的に否定することになる。しかし「すべて〜しない」と訳したら0%つまり、全体を否定することになるから誤りだ。否定文のなかの always、necessarily、quiteも100%の副詞だから同じように部分否定になるよ。
1年生MU君は前回「マザーテレサ」の長文を半分だけ和訳した。今日は「分詞」の勉強で、現在分詞-ingが「〜している〜」と前か後の名詞を修飾する。一方過去分詞-edが「〜された」の意味で「受動態」になって前後の名詞を修飾することを勉強した。後半は「コンピュータ−の発達」という長文を全訳してみたら、かなり正確に理解できていたね。
大学生のYAさんは今日も「英検準1級」も模擬問題に挑戦した。第3問は長文が3つあって、「石器時代の音楽の音」「スマホと学校教育」「金星と温室効果の関係」など面白いエッセイだった。その後、「京都大」の英作文をすこしやってみた。今日はNYタイムズからコピーした記事を2つプレゼントした。共にトランプ新大統領の異常な発言に抗議する国民の怒りの声を特集したものだ。大学の学年末テスト期間中でいそがしいから終わってから読んでいいよ。 尾上
(追記)私は1992年の12月、長男との米国2人旅でNYに滞在した後、古都フィラデルフィアに立ち寄り、さらに大陸横断鉄道「アム・トラック」に乗ってワシントンDCを訪問した。その時のおみやげを今も大事にしていて、時々高校の生徒に自慢げに見せたりする。その「リンカーン記念堂」の売店で見つけたものだけど、青い封筒に入ったバリバリした油紙の手紙で、1863年に南北戦争で勝利した北軍の兵士を称えて、リンカーン大統領が発した演説「ゲティスバーグ・アドレス」の達筆な手書きのコピーだ。
その文面はこの記念堂の左手の壁面全体に彫ってあって、あの「人民の人民による人民のための政治・・・」と昔から誤訳されているもの。本当は「人民が、人民のために人民を統治する形態はこの地上から永遠に消してはいけない。」が正しいのにね。1776年、イギリス王国の支配からの独立を宣言したアメリカは、国王ではなく人民の代表が人民を統治する民主主義の国であることを再確認するという趣旨だ。
前大統領オバマ氏が75%の支持率を得て絶大な人気を誇ったのは、まさにこの「国民大多数の代表」にふさわしかったから。選挙中トランプ候補の「女性蔑視発言」から、就任の翌日21日(土)には「女性大行進」がNYほか全米各地で計画されて、このワシントンの国民広場も数十万人の女性がピンクの帽子をかぶって埋め尽くした、とNYタイムズに報道された。インタビューを受けた市民が、「あんな大統領で情けない、恥ずかしい・・・。」と言っていたよ。









