高校英語UG会 三島・裾野・御殿場

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クリスマス・キャロル
クリスマス・キャロル
2016年12月25日(日) 
御殿場市民会館にて 
「魔笛のお話」
 NYのメトロポリタン・オペラ(MET)では、クリスマスになるとモーツァルトの「魔笛」を子供向けに英語で上演する。今年のシーズンは12月20日からほぼ3日ごとに1月5日まで7回も。先日フェイスブックにMETが「魔笛」のストーリーをイラスト入りで紹介した。4コマものが1、2、3部になって、カラフルな紙芝居のようで楽しい。
 エジプトのある国の王子タミーノが、「魔法の笛」を吹き「魔法の鈴」を鳴らして鳥刺しのパパゲーノを家来にして悪人どもをやっつけてお姫様パミーナを救い出しめでたく結婚する、というおとぎ話。モーツァルトの作品で「フィガロの結婚」や「ドン・ジョバンニ」と共に日本では一番人気のオペラだから見ことのある諸君も多いでしょう。私も日本語での上演を島田商高時代に家族全員で見たし、イギリス旅行中にも英語での「魔笛」を見たなあ・・・。

 2年生EN君は前回「時・条件」の接続詞を使う節を勉強した。未来のことでも「そういう場合なら」の意味だから単に「現在形」で表すのだ。 5問ほどミスをしてしまったね。as soon as やuntil、the first time も「時」、providedもifと同じ「条件」だ。しかし語句整序問題と英作文では90%正解だった。今日は体調がわるいけど頑張って出席し「無生物主語の文」をやった。
What has made you so happy? 「どんな理由」が「人」に「〜させたの」? と直訳できるけど、日本語として違和感があるから「人」を主語に言い換えて、「どんな理由であなたは幸せになったの?」と受身形に直したような和訳にする方が良い。また逆に英訳するときにも注意したい構文だね。
 2年生YAさんは前回「受動態」に関する文法問題をやった。語句整序問題はほとんど正解だったけど、空所補充問題が苦手だった。受動態にするべき動詞の見分けの練習が必要だ。 be spoken to (〜に話しかけられる)、人 be injuredなど。今日は「比較構文」で 原級の as〜as possible や as 〜as he can.(できるだけ〜)などを勉強した。さらに as〜as anyとか as〜 as everの構文では「どんな〜にもまけずに〜」の和訳から考えて、最上級の意味「いちばん〜」の意味を持っていることがわかる。「関係詞」の語句整序問題は正解がたくさんだせてかなり理解できてていたね。
 1年生MU君は前回「メビウスの帯」を英文で読み始めたけど時間不足で早退した。帯になった細い紙を一回ねじって貼り合わせ輪を作ると、2面あった紙が1面だけになってしまう不思議。今日は「助動詞」の単元で、mustにもcan't にも2つ目の意味があることを勉強した。「〜にちがいない」と「〜のはずがない」という推量の意味だ。前者は100%確実で「〜ねばならぬ」と共通するし、後者は確率0%で「〜できない」と共通するね。
 大学生のYAさんは英検準一級の過去問をやった。第1問の語彙問題25題が難しいからそれの出来不出来で勝敗を決めそうだね。今日は60%くらいの正解率だったね。第2問の長文読解問題は比較的に取り組みやすい。「ストーンヘンジ遺跡の目的」と「石炭の灰から出る放射能」はなかなかおもしろい洞察だったね。英作文は「京大」入試模試問題から「ミステリー小説の読み方」を英訳してもらった。よく考えた素直な英文が書けるようになったね。
 来週1月1日(日)は平成29年のお元日。市民会館が年末年始の休館日に当たるので教室もお休みにします。御殿場教室の次回は新年1月8日(日)です。学校の課題はしっかりやっておいてください。「冬期講習」に申し込んだ人は今週の金曜日、30日から始めます。朝9:30までに「三島ゆうゆうホール」へ。9:00には開館しています。
I wish you a Happy New Year ! 尾上

(追記)今日はクリスマスだったね。Christmasとはクライスト+マスで、「キリストの降誕祭(ミサ)」の意味だ。12月25日の朝、NYマンハッタンのダウンタウンはクルマも少ないしゴーストタウンのようになる。1992年のこの日、私は長男とアメリカ二人旅でNYのYMCAに滞在していた。朝食に外出したらどこの店も閉まっていて探すのに苦労した。お昼頃にやっと黄色いタクシーが走り出して大都市がいつもの喧噪に戻っていった。日本の1月元旦も東京の中心部ではきっとこのようだろうね。
 前日のクリスマス・イヴには街中の教会はどこも玄関の扉を明け放って、通りがかりの人はだれでも自由にミサに参加できた。私たちのような海外からの観光客も入っていって聖歌を一緒に口ずさみ、オルガンや弦楽の演奏を聴いてイエスの誕生を祝う。NYは「人種のるつぼ」とか「人種のサラダボウル」とか言われるけど、市民はキリスト教徒ばかりではないから「メリー・クリスマス」と言わずに「ハッピ−・ホリデー」と言い交わすことが多い。NYにはユダヤ系の移民も多いからね。
 今朝のWQXRのFMラジオでは、NYが前日の夕方で丁度クリスマス・イヴのまっ最中だから、キリスト降誕の地ベツレヘムにちなんでイスラエルの民族音楽とユダヤ人のヘブライ語を紹介していたよ。子供たちのためにディケンズの名作「クリスマス・キャロル」のドラマも放送していた。
2016/12/25 (Sun) 23:06


Merry Christmas and a Happy New Year !
 Merry Christmas and a Happy New Year !
2016年12月22日(木) 
裾野市民文化センターにて 
「ドッグラン」
 東名高速の「足柄サービスエリア」にはドッグランがある。外部からも利用できるので、とくに東京方面の上り線には買い物がてら立ち寄ることが多い。店舗で買い込んだお弁当や飲み物をもって、フェンスの中の白いベンチに腰掛けてはトイプードルとか柴犬とかよそ様の愛犬をただで見せて頂く。クルマの中に長時間閉じ込められていた犬たちだから、ここに放されると大はしゃぎだ。
 今日は先月も見かけた真っ白なスピッツが2匹遊んでいた。最近見かけることの少ない犬種だね。聞いてみると飼い主の女性は二の岡の我が家近くにお住まいで、毎日のようにはるばるここへ遊びに連れてくるそうだ。生後6ヶ月のユウカちゃんはお転婆でわたしのショッピングバッグに鼻をつっこんでお菓子をあさる。白いモヘアのコートを着たような貴婦人風のリッカちゃんは2歳。ちょっと距離をおいて私たち夫婦を見つめる。
 私が小学校の頃やはり家でスピッツを飼っていて、家の前の青梅街道でクルマにひかれて死なれた悲しい思い出がある。30年後、自分の息子たちのために頂いた茶色と黒色の柴犬を飼っていたが2匹共に16年の高齢まで生きた。しかし死ぬときの別れのつらさがイヤでその後は全く飼ったことがない。こうやってドッグランやペットショップで鑑賞したり通りがかりの愛犬家と話すのが気楽で楽しい・・・。

 MIさんは前回「日本女子大」の英作文をやった。直接話法で、 Our teacher said in the last class, “Nothing is as interesting as this novel.” と易しく書けるが、もし間接話法で書くなら Our teacher said in the last class that nothing was as interesting as that novel. と動詞の時制の一致や this → that にも注意しないといけない。今日は no や not のような「否定語」がないけど、否定文にいいかえたほうがいい英文を勉強した。far from〜とか free from〜、 anything but〜など。
 KI君は前回「無生物主語の文」の並べ替え問題をやったらほぼすべて正解だったね。日本語なら「人」が主語でないとおかしい時に、「無生物」を主語にする英文には注意しようということ。 This road will lead you to the station. のように、「この道があなたを駅に導く」となっているから、「この道であなたは」と人を主語にしていいかえたほうがいいよね。今日は名詞構文をやった。(1)は名詞を使った動詞句のいろいろ。(2)は形容詞や動詞の名詞形を見たら、SVOの文型に組み立てて和訳すべし、というもの。なかなか難しかったね。
 3年生OHさんは来月末の一般入試に向けて頑張っている。今日は「不定詞」の語句整序問題をたくさんやった。 「千葉工大」の This apartment is large enough to live in. の文に「彼の家族が」 for his family を加えるには、「不定詞」の直前に入れて「不定詞の意味上の主語」の働きにする。明海大の「そのテーブルは一人で運ぶには重すぎた。」も、The table was too heavy for one person to carry. のように for one person を挟み込むよ。
 2年生のSEさんは風邪でお休みした。来週29日(木)は文化センターが年末年始の休館日に当たるので教室もお休みにします。自宅で学校の課題に取り組んでください。裾野教室の次回は新年1月5日(木)です。I wish you all Merry Christmas and a Happy New Year ! 尾上

(追記)クリスマスが近づいて、わたしのスマホには四六時中ニューヨークからFMラジオの放送が届く。WQXRという名の放送局で、あのエンパイア・ステートビルの中にスタジオがあるという。大きなニュースやマンハッタン島のその日の天気や気温を伝えてくれる。「今夜は華氏24度です・・」というから、「摂氏ならー5℃くらいかな、きっと寒いぞ」と想像してみる。
 クラシックやジャズのほかに期間限定の「ホリデー・チャンネル」という局もあって、今日は「赤鼻のトナカイ」や「ホワイトクリスマス」などが流れてきた。アメリカの学校も冬休みに入って、子供たちへのプレゼントにバレエ「くるみ割り人形」もこの時期に必ず上演される。METオペラのラジオでは、今朝モーツァルトのオペラ「魔笛」がライブ中継された。米国東部は日本より14時間遅いから、前日の夜7:30からステージが始まる。
 家族連れの子供たち向けにドイツ語の歌詞を英語に翻訳して上演するから字幕もなくわかりやすい。パパゲーノが首吊り前に「ワン・ツー・スリー」なんて言うと、少し違和感があるけどアドリブのセリフに会場から笑い声が起こるのは楽しい。画像がなくて音声だけだけど、ニューヨークの人たちの今の息づかいまで聞こえるようで興奮する。
2016/12/22 (Thu) 23:16


「鯨の公式」 no more 〜than〜
「鯨の公式」  no more 〜than〜
2016年12月19日(月)
三島商工会議所にて 
「しるこやから高原ビールへ」
 「駿河台」に着くと鳥居の間から富士山が展望できる。一年前に廃業してしまった「しるこや」に駐車して、4人はここからハイキングを始めた。以前にもここを通ったことを思い出したON君、「ここの京しるこ、うまかったなあ・・」と残念がる。5年頑張った店主のKOさんは今、金沢市で外人旅行者向けのB&Bを経営している。茅ヶ崎の出身だからまだこの「しるこや」に未練があって、営業の道具を一部我が家に預かっている。
 店の前の県道は昔の国道138号線で、乙女トンネルが開通した今は箱根スカイラインに通じる取り付け道路として利用するだけ。静かなくねくね道はバイク族の格好のツーリングルートだ。サイクリストが主人公のコミックにもこの道が描かれている。あっ、パトカーのサイレンが後から迫って来る。さっき見たバイクを追いかけて猛烈なスピードで通過していった。しばらくすると救急車と監査車両も登ってきた。追いかけられて急なカーブで横転したらしく病院に搬送されていった・・・。

 3年生TA君は前回、接続詞 and のルール A and A' でミスした。「小樽商科大」の It is only quite recently that scientists have begun to observe the normal behaviors of wild animals with real care, and the results have been surprising. もし後半を scientists 以下と並列させたければ、それは節なのでもう一度接続詞のthatから始めないといけないんだ。つまり冒頭のIt is以下と主文どうしで連結するからそこで一度切ればいい。「野生動物の通常の行動を科学者たちが本当に注意して観察するようになったのはほんのつい最近のことで、その結果は驚くべきものになっている」と。
 2年生のENさんは前回「比較構文」で、難しいThe –er SV, the –er SV. の構文を勉強した。例えば「早く来れば来るほど良い席がとれますよ。」は、まず基本の文を2つ組み立ててから考えよう。 You come soon. とYou can get a good seat. だね。それぞれを比較級に変えて、「〜するにつれて」の意味の接続詞as を使ってつなげば、 As you come sooner, you can get a better seat.ができる。これでも正解だよ。ここから例の構文に書き換えればいいのだ。比較級の形容詞・副詞にそれぞれthe をつけて文頭に出すと、The sooner you come, the better seat you can get. ができあがる。ちょっと難しいね。今日は「鯨の公式」no more 〜than〜を勉強した。数字の前につけるno more than〜 とnot more than〜の違いは何か?形容詞noと副詞notの違いで理解できたね。
 裾野教室のKI君が出席した。「否定語を使わない否定表現」で ・・・the last person to 〜「決して〜しない人」や anything but〜「決して〜ではない」など大切なイディオムをたくさん勉強した。far from〜も「決して〜ではない」で 副詞のneverと同じ。よく似たfree from〜は「〜を持っていない」の意味で区別しないといけない。Happiness is far from living a rich life. 「幸福とは決して裕福な生活をすることではない。」
 中学生のNI君は前回、「比較」に関する長文と文法問題をやった。整序問題で、「できるだけたくさんの本を読むようにしなさい。」が命令文であることをうっかりしてしまったね。高校生でもよくあるんだ。 Try to read as many books as you can. 前のas は「同じくらい」でmanyを修飾。後半は「あなたの可能性とくらべて」という接続詞のasだよ。今日は「疑問詞」を使う英文を書く問題をやってたくさん覚えることがあったね。
 今日は入会希望者の「見学の日」。17日(土)の新聞朝刊に折り込みで、生徒募集の広告チラシを依頼した。それを見た1年生男子がお母様と参加したのでプリントを一枚やってもらった。30日からの「冬期講習」に参加申し込みをしてくれた。 尾上

(追記)山肌をくねくね回って「長尾峠」のトンネルに来た。仙石原の光がちらりと見える。富士の広大な裾野と愛鷹山系のゴツゴツの稜線を眺めながらランチにしよう。枯れススキを前景に食べていると黒光りのでっかいバイクが来た。米国の名車「ハーレー・ダビッドソン」じゃないか。
 「尾上君の特技だね。」とよく言われるが、いつものように話しかける。「これいくらしたの?」と失礼なことも平気で。「燃費は?何歳?」と。横浜から一人でぶらりと走ってきた若者、43歳。これは600万円とか。わたしのクラウンを新車で買うより高いよ。サッカー老人のAO君には似合いそうだな。「一台どう?」と薦めて一緒に写真を撮ってあげた。
 ここからは2つのゴルフ場の中をぐんぐん下っていく。駿河湾が照り返しで光っているよ。左が伊豆半島の大瀬崎で右側が清水・静岡方面だ。転がりそうな急斜面をほぼ直滑降のように下る。厚労省の「シベリア抑留者調査」のロシア語要員で再就職していたTA君があと3ヶ月で退職とか。まだまだ続けて働けるのに規約が厳しいそうだ。もったいない。
 下りばかりを2時間歩きに歩いてやっと「時の栖」に着いた。「気楽坊」で露天風呂に浸かり、高原ビールで乾杯!おつまみにメニューの一品料理をすべて注文して「忘年会」だ。桜並木のイルミネーションが輝きだしたよ。来春また会おうね。
2016/12/19 (Mon) 23:26


 人民の人民による・・???
 人民の人民による・・???
2016年12月18日(日) 
御殿場市民会館にて 
「東山湖の逆さ富士」
 千葉や横浜から集まる大学時代の山仲間3人を御殿場駅で迎えてまず「東山湖」に案内した。今日は雲一つない青空で、湖面には富士山がくっきりと写り「逆さ富士」が見られるとは地元の私にも珍しいし仲間も大喜び。湖岸ではルアー釣りの大会らしく、男女が大勢釣り糸を垂れて、スピーカーから「あと10分、あと3分・・」などと指示が流れている。
 2人組で制限時間に何匹釣れるかを競っている。時には女性の優勝者もいるらしい。駐車している車のナンバーは地元や関東だけでなく関西や九州からも。ニジマスの大きいのや小さいのが次々と釣れている。TA君は「こんな大きな釣り堀見たことないなあ。」「ここは江戸時代に田畑の灌漑用水用につくった池で、小田急が開発して人気の釣り場になったんだよ・・・。」

 2年生EN君は前回「無生物主語の文」で文法では満点、整序問題でも80%正解だった。入試の英作文では「〜を反映している」とか「祝われている」「楽しんでいる」を全部進行形で書いたね。これは日本語の学習者が「テイル形」として教わる動詞形で、今だけなら「進行形」だけど、真理とかいつもの習慣的なことなら「現在形」で、もうすでに終わっていることなら「現在完了」のように使い分けなくていけないのだ。今日は「名詞構文」をやった。動詞や形容詞の名詞形を見たら、それを述語とするような節SVOを組みたてて和訳する方がよい場合が多い。かなり高度なテクニックだけど是非目指して欲しい。
 リンカーン第16代大統領が「南北戦争」勝利のあと次のように演説した。有名なゲティスバーグ・アドレスでは・・・government of the people, by the people, for the people, shall not perish from the earth. ここにも動詞 govern(統治する)の名詞形が使われているから、「人民のために人民が人民を統治する形態がこの地上から消えないようにしよう。」としなくてはいけない。「もう国王はいらない」という趣旨だから、社会科で教えている「人民の人民による人民のための政治」の古来の和訳がいかに誤訳であるかをもっと先生たちにも知って欲しい。
 大学生のYAさんは「京都大」入試の和文英訳をやってみた。ずいぶん素直にすっきりとした英文が書けていた。「よいと思うことはどんどん実行すればよい・・」 はYou should put into practice whatever you think is good for you. で十分でしょう。擬態語の「どんどん」が難しいけどここでは「〜はなんでも」の意味と考えたのは正解だ。is goodの主語は関係代名詞のwhateverだから it is good と書いたのはマチガイ。
 今日も英検準一級の第3問をやってみた。「ヒマラヤのモスオ族のユニークな家族形態」「生体模倣科学とは?」「アメリカの頭脳流出」はどれも興味深いエッセイで、どれも読み応えがあった。出題者はこんな面白い話しをどこから引っ張り出すのかなあ。YAさん、よく読み取れて今日は80%の正解で合格だ。第4問の「英作文」も少しの文法誤りをのぞけば、なかなかいい英文が書けていたね。
 2年生のYAさん、1年生MU君は部活のためにお休みした。 尾上

(追記)湖畔の桜並木には岸信介元首相の筆になる「東山湖」の石碑が立っている。昔、近所に住んでいてよく湖岸を散歩したらしい。ここを起点に「歩きたくなる道、500選」が始まる。静岡県ではわずか10カ所。東部では「下田・爪木崎」「修善寺」「三島・柿田川」とともに選ばれた4つの内の一つなんだよ。
 私の案内で散策が始まった。この湖の守り神「厳島神社」を通り、少し登りになってゴルフ場の前に映画監督「黒沢明」の別荘。今は市の観光地になった「岸信介邸」と庭続きの和風喫茶「とらや工房」。その隣に真っ赤な欄干の「観音堂」も桜の名所。向かいの林の中には「国際連盟」脱退の時の外務大臣・松岡洋右の別荘。ちょっと森や林を抜けると目の前にでっかく富士山が聳えている。だから「歩きたくなる道」なんだ。
 昔は牧場や牛舎がたくさんあった地域で、広い庭をもった新しい住宅も増えているが高原の別荘地の静かなたたずまいが楽しい。私の車で移動して「乙女キャンプ場」に着いた。この駐車場は御殿場市街地全景と富士山の展望台だ。今日は長尾峠まで登って、そこから「時の栖」まで急傾斜を下った後4人で「忘年会」だ。(つづく)
2016/12/18 (Sun) 23:55


 such a cold day と so cold a day
 such a cold day と so cold a day
2016年12月15日(木) 
裾野市民文化センターにて 
「大洞山から三国山へ」
 畑仕事仲間のOKさんを誘って「大洞山」に登った。山梨との県境の「篭坂峠」に登山口がある。山中湖村の共同墓地になっていて、ここからすっかり葉が落ちた林の中をゆっくりと登っていく。枯れ枝を透かして右手に箱根の外輪山、左には山中湖、後を振り返れば富士山がくっきりと。バスツアーもよく訪れる人気のハイキングコースだよ。
 「大洞山」別名「角取山」の裾を登って景勝地「あざみ平」に出る。夏には巨大なフジアザミが群生しナデシコやウメバチソウが楽しめる花園だけど、冬枯れの今日はフジイバラの枯れ木に真っ赤な実がビッシリとついていた。一面の緑の苔庭の中にモミの低木が小さな林になって丁度クリスマスの季節にお似合いだ・・・。

 2年生のSEさんは前回「接続詞」の(2)をやった。 並べ替え問題のShe was surprised at the news that her son got injured. は正解だったね。このthatは「・・・という知らせ」と訳せる接続詞で「同格」のthatと呼ぶよ。しかしもしat the news なしで、She was surprised that her son got injured. となっていたら「・・・だったので驚いた」となるから、このthatは「感情の理由」を表す接続詞なのだ。 I am happy to see you.の不定詞と同じ働きで、be pleased、be disappointed などの時も同じだ。今日は特殊な「否定表現」をいくつか勉強した。anything but〜やfar from〜は強い否定の副詞の働きになって never に置き換えることができる。
 MIさんは前回接続詞の文法・語句整序問題でほぼ完璧だったが My friend said nothing when I asked him how he was that morning. の語順で失敗した。後半は直接話法だとwhen I said to him, ” How are you this morning?” となるけど、間接話法で従属節になおすなら 疑問詞+SVの語順になると習ったたよね?接続詞+SVも関係詞+SVもみな同じことだ。「とても暑い日」はa very hot dayだけど、強調語を入れ替えると such a hot day やwhat a hot day のように a の位置が2つ目にかわるし、さらに3つ目に移動する例もあって so hot a dayや as hot a day (as 〜)「〜と同じくらい暑い日」、too hot a day 「暑すぎる日」 にも注意しよう。
 KI君は前回 not A but B やnot only A but also B の構文を勉強して、関西大の和訳も正確に訳せていた。今日は「二重否定」の構文を勉強した。 We never watch television without being influenced by it. そのまま「その影響を受けずにテレビを見ることは決してない。」と直訳でもいいけど、肯定文に置き換えて「テレビをみると必ずその影響を受ける。」と意訳してもいいね。 I never hear that song without remembering my high school days. という文なら意訳の方がずっと普通だ。「その歌を聴くと必ず高校時代を思い出す。」
 御殿場教室の1年生MU君が出席した。「時制」のUとして、「完了形」を中心に問題を解いたら、かなり正解だった。「現在」「過去」「未来」の3つの時制に合わせて have –ed、had –ed、 will have –ed の語形が区別できていたね。後半は5文型をテーマに長文の「虹の色は何色?太陽は黄色?」を全訳した。しっかりした訳文になって英文の構造がずいぶんわかってきた。
 3年生OHさんは「助動詞」の文法や語句整序をやった。助動詞+動詞の原形、が基本だけど「否定文」の作りかたには注意が必要だ。would rather V (〜する方がましだ)とhad better V は2語で一つの助動詞と考えるからwould rather not V とかhad better not Vとなる。ought to V は ought not to V で、used to V はdidn’t use to Vとなるよ。 尾上

(追記)NEC電気や電子機器のセイコーで活躍してきたOKさんは、生粋の理系男子で県西部の名門「磐田南高校」の出身だ。引退後の今は「簡易パソコン」を自分で組立てる教室を開いてみたいな、と言っているほど。私も実は高3の夏に「文転」するまでは理系で、数学Vも物理も得意だったよ。「理系」には「世界史」が大変だからと聞いて、社会科科目も入学時から「日本史」と「地理」を選んでいた。
 そのいきさつをよく覚えていないけど、「青山学院大」出身の父親が英会話が堪能で、軽金属の貿易会社に勤めていたし、自分でも小さな会社を起こしたからその影響かな。インド・パキスタンなどにしばしば出張しては現地の郵便切手をおみやげにしてくれた。世界を駆け巡るビジネスマンになるには「経済学部」に進学したいし、小学校時代をすごした東京に戻りたいと考え進路変更した。私が教師の道を選んだのはまた後の話。
 高校から編入で入学した「甲陽学院」は大阪と神戸の中間で「甲子園球場」のある駅の前。多くのクラスメイトは京都大学、特に工学部を目指していてその年も30人が合格した。西宮市夙川という町で一番近くに住んでいた親友のFU君は典型的なコースで、京大と大学院を出て「日本板硝子」に入社。その後上京して「千葉工場長」になり、「社長」と「会長」を歴任して有名になり、70歳を過ぎた今も「相談役」の座を守っているスゴイやつ。生粋の「甲陽健児」だ。その一人娘があのユニークなタレントの「千秋」とはねえ。
2016/12/15 (Thu) 23:58


be to は助動詞の働き
be to は助動詞の働き
2016年12月12日(月)
三島ゆうゆうホールにて 
「山女日記」
 NHKテレビで「山女日記」を見ていると、ヒロインを演ずる工藤夕貴の山岳ガイドぶりがじつに適役で楽しい。昨日の放送は北アルプスの「白馬岳」が舞台で、かつて健脚だった頃の家内と歩いた「栂池(つがいけ)高原」がしばしば登場する。6年前に友人のAO君と「大雪渓」から登頂した後に通った「小蓮華山」と「雷鳥坂」、「白馬大池」の真っ赤なヒュッテでも撮影されていてとても懐かしかった。
 工藤夕貴が農業をやっているとは聞いていたけど、アメリカから帰国して富士宮市でレストランを経営していると知り、好奇心に駆られて私はさっそく電話して予約した。一昨日十里木越えの「鎌倉街道」、例の国道469号線を走って行くと富士宮市街地のはずれ、有名な「まかいの牧場」の裏通りにそれはあった。「カフェ・ナチュレ」という名のクリーム色の、カリフォルニア風の木造建築が富士山を背景に・・・。

 3年生TA君は前回、「上智大」の英文和訳をやってみたら難しかったね。大切なイディオムを見落としている。 run into(ばったり出会う)、be attached to (〜に配属されている)、 at some length(ある程度の長さで)などの訳がマチガイだった。他教科も気になるけど油断せずに英語の勉強を続けて欲しい。Life for them is to be enjoyed, first, last and perhaps always. 「ラテンの国の人々にとっての人生とは、最初も最後もそしてたぶんいつも楽しむべきものなんだね。」 be to は助動詞の働きだったよ。
 2年生のENさんは「比較構文」で not so much A as B 「AというよりむしろBだ」を勉強した。「Bと比べるとAのほうはそんなに多くない」という意味から判断できるね。最後の as は接続詞でSVが続くはずだけど、比較対照の語句だけを残すのが普通だ。 He is not so much a musician as a teacher. 「演奏家は少しで、生徒を教えている方が多い。」という意味。
 裾野教室のKI君がこちらに出席した。今日は「否定構文」で「部分否定」を勉強した。 He is not always happy. を「彼はいつも幸せでない」と訳したら、not が happy を否定することになってマチガイだ。実は not は副詞で「文」全体、つまり「彼がいつも幸せであること」を否定するから、「・・ということはないよ。」と付け足すのが正解だ。「時々は幸せでないこともある」の意味だから「部分否定」と名付けた。
 中学生のNI君は前回、「形容詞」「副詞」の長文和訳をやってみた。英文和訳で大切なのは、英語は大切なものから枝葉に流れるけど、日本語の流れはちょうどその逆だ。「ずるい肉屋」の話で、 He tried not to buy too much meat at a time, and to sell it before he bought more. は「彼は一度にあまりたくさんの肉を仕入れすぎないようにして、さらに仕入れる前に売ってしまおうとしていた。」と訳すといい。ちょうど英文と和文の間に「カガミ」を立てたように見えるから、これを日英の「鏡像関係」と呼んでいるよ。今日は「遺伝子工学」の話を和訳したら、急に正解が増えたね。英文和訳のコツがつかめたようで嬉しい。
 今週末17日(土)の新聞朝刊に折り込み広告を入れてもらうよう依頼しました。沼津の「企業ニュース社」の発行で、他の広告と合併だから小さなコラムです。「UG会・冬期講習」の案内ですが気がついたらお知り合いにも紹介してください。 尾上

(追記)ハリウッド映画「SAYURI」(2005)に出演した夕貴さんは、米国滞在中に大病を患って以来食生活に気を配り、帰国後「富士山」が間近に見られるこの地を選んで「有機農法」を自ら手がけるようになったという。無農薬・無肥料というけれど、周囲のやりかたと違った農法で栽培するのは大変だろうな。羊やアヒルに雑草を食べてもらう合鴨農法だそうだ。米づくりもやっているらしいから田んぼや畑を一度見学してみたいものだ。
 冬場は客も少なく他に1組のみで案の定この日夕貴さんは不在で、家内が「パスタ」私が「チキンカレー」と一緒にコーヒーを注文した。じっくりとローストしたばかりのチキンの皮の美味しいこと。ニューヨークの中華街でよく食べたパリパリの「北京ダック」を思い出した。玄米を使うなど「薬膳」を意識した食材や調理法に夕貴さんの知性と心の豊かさを感じた。食後のプリンも濃厚なミルクの味がした。味へのこだわりだね。
 テーブルに備え付けの情報誌を読んでみると、昨年御殿場「高原ホテル」であった「サンフロント21談話会」に招かれた夕貴さんが、富士山周辺の「地域活性化」について他のどのパネリストよりも進歩的で真実を語っていたのには感心した。「まずは我が家を美しく、が地域の美化・活性化の原点です・・・」と。
2016/12/12 (Mon) 23:05


far from と free from の違い
far from と free from の違い
2016年12月11日(日) 
御殿場市民会館にて 
「南アルプスの山々」
 屋根が霜でうっすらと白くなった朝、真っ青な空に誘われて十里木の「越前岳」に登った。ここは愛鷹山系のいちばん北側で展望が良く京浜方面からのファンも多い。いよいよ冬山の季節だ。この時期になるといつもスパイク付きの長靴を履いてのぼる。背の高いシモバシラが立ち、陽が昇ると雪や霜の溶けた跡がグチュグチュとしてふつうの登山靴では後の手入れが大変だ。
 今日は周辺の山のどこよりも「富士山」を一番間近に展望できるから「馬の背」までにした。1500mの山頂まであとの半分は樹林帯の中で展望がないし。「子供の国」やゴルフ場の広大な緑のすそ野を眼下にし、ベンチに腰掛けて真正面に富士山を満喫する。「宝永火口」の肌もくっきりと赤・黒・灰色と識別できる。左手の富士・富士宮市街地の向こうに「身延」の山々。そのかなたに連なる真っ白な峰々は昔登った「赤石山脈」らしい。
 並んで展望を楽しんでいた老人に話しかけると、横須賀市から電車で今朝来たそうだ。その風貌はいかにも往年の「岳人」で南アルプスにくわしい。「あの左に聖岳も見えてますね。北岳や八ヶ岳はあの富士山の陰ですよ・・・」。

 2年生EN君は「否定表現」のいろいろを勉強した。His answer was far from what you had expected. 「彼の返事は決して君の期待していたようなものではなかったよ。」と、This sentence is free from grammatical errors. 「この文章には文法的なあやまりはない。」とでは違いが難しいね。前者のfar fromは「〜からかけ離れている」から、副詞のnever で置き換えられるけど,よく似た後者の free fromはどうも違うね。「あやまりを持っていない。」の意味だから言い換えれば doesn’t have となるね。
 2年生YAさんは「仮定法・現在」という項目を勉強した。「命令・提案・要求」の動詞や形容詞の後の従節には動詞の「原形」をつかうというアメリカ英語の表現だ。「まだやってないけど・・」という「仮定」の意味をこめる。イギリス英語ではもっと簡略化して、助動詞のshould を補うことで「〜すべきだ、〜したらいいのに」という意味にしているから「仮定法」ではない。後半は「比較表現」の as 〜 as S(V)に入った。後のas は「〜とくらべると」の意味の接続詞だから、SVが続くのだけれど同じVはしばしば省略するよ。
 1年生MU君は文法で、動詞の「時制」のTを勉強した。現在・過去・未来の区別は簡単だけど、動詞の基本形か完了形 have + -edか進行形be + -ingかは「相」というカテゴリーをもうけて別次元で考えるといい。高校の文法の授業では扱わないからどうも混乱している生徒が多い。「相」とは動作が「終わっている」なら「完了形」で、「まだ続いている」なら「進行形」でかくという基準のことだ。「時制」を縦軸に、「相」を横軸にしてwriteという動詞の活用一覧表を書いてみるととてもわかりやすいんだけどね。
 大学生のYAさんは、今日も英検準一級の第1・2問をやってみた。いつもより難易度の高い語彙がたくさん選択肢に含まれて悩まされたね。長文は「DVDで子守り」と「オーガニック食材」がいつもより難しくていくつかミスしてしまったね。後半は「京都大学」の入試英作文をやってみた。なかなか難しい。
 ハワイに修学旅行に行ってきたYAさんからおみやげに「椰子の実」のカップとチョコをいただいた。最高のリゾート地の観光だけでなく、ちゃんと歴史にも触れて「真珠湾」も訪れたそうだ。いよいよ日本に帰る日12月7日は、日本軍の「真珠湾」攻撃の日で「太平洋戦争」開戦の記念日だった。まもなく安倍首相がオバマ大統領と一緒に「戦没者」の慰霊として「真珠湾」に出かけるらしいね。8月、広島に来て頂いた返礼なのかな。 尾上

(追記)「山と渓谷」という月刊雑誌を書店や図書館で見たことある?ファンは「ヤマケイ」の名で親しんでいる。ネットでヤマケイを検索すると、等高線やルートが入った全国の登山地図をチェックできるし、入力すると登山計画も作ってくれるスグレモノだ。私の体力では、1時間で登れる高さは300mで計算している。たとえば富士山の富士宮登山口は標高2400mだから山頂まではその差1376m。休憩をいれて5、6時間で登れるはず。
 ヤマケイ山岳地図の画面上で「越前岳」と「赤石岳」に定規を当てるとその近辺にある山々が判別できるよ。今は富士山の宝永火口の上まで雪がきているから、3000m以上の山だけが白く光っているはず。すると南アの「赤石岳」3121mの右は「悪沢岳」3033mで、左はなるほど「聖岳」3013mだったんだ。
2016/12/12 (Mon) 0:02


Nothing else is more important than health. 「健康ほど大切なものはほかにない。」
Nothing else is more important than health. 「健康ほど大切なものはほかにない。」
2016年12月8日(木) 
裾野市民文化センターにて 
「御殿場をブラタモリ」
 「木の花名水」は格別の風味だよ。いつも新橋・浅間神社に行っては85m下から湧き出る水を汲んでくる。富士山の湧き水だから市販の「パナジウム鉱泉」と同じはずだ。君たちが毎日飲んでいる「水道」はどこの貯水場から来るのか知ってる?我が家はそれがすぐ裏山にあって、そこで箱根「丸岳」の地下水を溜めているはず。芦ノ湖の水も一緒かもしれない。でもお茶やコーヒーを淹れたりコシヒカリを炊くにはやはり富士山の湧き水でなくては。
 きのうは「小野園」というお茶の老舗まで自転車で行ったついでに「浅間神社」をふらりと「ブラタモリ」。正面の赤い鳥居は両側を立派な石塀の「玉垣」で囲まれている。「東京・一心講」と刻まれて、これを寄進した「富士講」の信者や店の名前が読み取れる。明治・大正の頃のようだ。その頃の富士登山ブームがどんなものだったのか想像するのは面白い・・・。

 2年生のSEさんは「二重否定」の文で never〜 without –ing やno〜 but SV の特殊な構文を勉強した。「〜せずには〜しない」と二重に否定するから、逆に肯定で明瞭に和訳する方がいい場合が多い。 There is no man but makes mistakes. 「間違いをしない人はいない。」は、「だれでも間違いをする。」と和訳してもいいよ。さらに「否定」の構文で It wasn’t long before the two of us were engaged in conversation. も「〜するまで長くはかからなかった・・・」だから、「肯定」に置き換えて、「まもなく、私たち二人は会話に熱中していた。」と和訳したいね。
 2年生MIさんは前回、「仮定法」の文法・整序問題がほぼ完璧だった。「青山学院大」の英作文で「(世界中)今日、どこも安全とはいえない・・」では述語の「安全だ」の主語を、「状況」を表す it でもいいけど、「対話の相手」 のyouか、「どの町も」の any place とするといいね。今日から「否定構文」に入った。Both she and I are happy. は「二人とも」だから「複数」で are happy. だけど、 Not only she but also I am happy. は「彼女はだけでなく、私までも幸せです。」で、 Not she but I am happy.「幸せなのは彼女ではなくて私です。」と同じに考えるとam happy. となるでしょ。
 KI君は前回「新潟大」の和訳をやってみた。VをさがしてそのSが見つかればもっと正確に訳せるよ。「そういう批評がよくなされる」と「TVを見ることは受身的だ」という2つの文が 接続詞that(ということ)でつながっているだけだよ。期末テストのあとすぐに修学旅行でハワイに行ってきた。ホームステイも体験できてずいぶん充実した4日間だったらしい。
 今日は久しぶりに「比較構文」の勉強だった。Health is more important than anything else. 「健康は他の何よりも大切だ。」は逆に「否定文」で言い換えれば、Nothing else is more important than health. 「健康ほど大切なものはほかにない。」とも言える。特に後者は「原級」で Nothing else is as important as health. と言い換えても同じだ。代名詞の Nothing の後にはelse(他の)を使う。名詞なら no other mountain 〜となるけどね。
 3年生OHさんは体調が戻って久しぶりに出席した。あこがれの京都の大学に推薦合格したようでおめでとう。もう一つ上を目指して一般受験でも頑張る、と意気込みを見せてくれた。今日は「受動態」の文法問題をやってみた。It is said that she is happy. は She is said to be happy. と言い換えられるよ。It is thought that 〜やIt is reported that 〜でも同じ。基本は It seems that he is〜を He seems to be 〜と言い換えられるのと一緒だ。 尾上

(追記)赤い鳥居の前には「御厨の古道」の案内板が立っていた。「みくりや」とは御殿場の古名だよ。この浅間神社の前、新橋銀座は昔「矢倉沢通り」と呼ばれていたそうだ。板妻、須山、十里木を越えて甲府へ向かう「鎌倉街道」が通っていた。これは以前に紹介した国道469号線で、弟の温泉のある山梨県十島で富士川を渡り国道52号線「身延街道」に合流するけど、それは元は甲府に通じる「鎌倉街道」だったのだな。
 「足柄街道」とも併記されているのは、鎌倉・室町時代の「東海道」が沼津から黄瀬川を遡って御厨と竹ノ下(今の足柄駅付近)を通って「足柄峠」に至るから。昔山の仲間と登ったあの丸い「おにぎり」の形をした「矢倉岳」との間にある「矢倉沢」を下って大雄山に出て小田原まで通じていたからだろう。
 明治末期から大正時代の30年間は今の御殿場駅前・軒田通りの広場から「太郎坊」登山口に向かって馬車がたくさん走っていて、富士講の人たちはこの神社で「みそぎ」を終えてから、馬車で途中の「馬返し」1000mまで乗っていけた。御殿場が馬の名産地になったのも頷けるね。黒沢映画や最近のテレビ・映画の撮影に使われたり、いまも川島田の「武藤肉店」では「馬さし」が評判だ。
 今のJR御殿場駅は昔「新橋停車場」といって、ここで旧東海道線を降りた乗客はレールを敷いた「馬車鉄道」に乗りかえて、旧御殿場・杉原・高根を経由し須走まで乗って行った。世界遺産の「須走・浅間神社」に着くとそこで「みそぎ」をしてから山頂に向かうコースがあった。それが「須走登山口」となって今も県道「ふじあざみライン」として残っているよ。
2016/12/08 (Thu) 23:39


「名詞構文」を見抜くには
「名詞構文」を見抜くには
2016年12月5日(月)
三島ゆうゆうホールにて 
「大湧谷の噴煙」
 最近は月に2回をノルマに課しているが、3日(土)の金時山は大賑わいだった。仙石原「金時神社」の駐車場は一杯で道路まではみ出しているよ。大湧谷の噴煙さわぎも下火になって団体ツアーも増えてきた。最近は山頂の金時娘・妙子さんがよくテレビに登場するから人気が急上昇だ。85歳になって足も悪いのに毎日登山者の接待をしている。ほとんど毎日泊まりがけらしい。
 「キノコ汁のどんぶりが足りなくなったので、食べ終わった方は返却おねがいしまーす」と、小屋の外に向かってアナウンスする長男の秀峰さん。この日は先月「足柄峠」から登った帰りに、途中で落としたスポ−ツタオルを受けとりに行った。すれ違いに頼んだ人が拾って茶店に預けてくれてあった。標高1213メートルに因んで、12月13日には山頂の金時茶屋で「餅つき大会」もある。そして元旦に山頂で迎える「日の出」も楽しみだ・・・。

 3年生TA君は前回、入試の和訳で前置詞句の of oneself やfor oneselfなどを含む英文をやった。既習のことだけど助動詞の would を見たらちょっと考えよう。「仮定法」(〜だろう)かもしれないと。 代名詞those にも注意。「神戸外語大」では Those books which have made a lasting contribution to man's quest for truth, we call great books. が難しかった。 those〜 which〜で such〜 as〜のような働きだったね。 made a contribution は動詞のcontribute と同じ意味。make a promiseのように「作る」ではないよ。こういうのを「名詞構文」と呼んだね。ここではThey have lastingly contributed to 〜とパラフレーズできるでしょ。「人間の真理探求にずっと前から貢献してきたようなそういう本のことを私たちは名著と呼んでいる。」 SVOCの目的語(O)を文頭に出して「倒置の文」になってるね。
 中学生のNI君は前回「時制の一致と話法」を勉強したけど、1回では理解しきれなかったね。特に「間接話法」で話の内容だけを伝える時、実際のセリフを書き出す方がとてもむずかしかった。来月から改めて高一の文法を始めから勉強するから、その時にもう一度やり直そう。今日は「接続詞」の1(基礎)と2(応用)をやった。文と文を「対等に」単純につなぐ and、but、 or、for、so などを「等位接続詞」と呼ぶ。一方「従位接続詞」のほうは、主文のSV〜の前か後に「接続詞+SV〜」という従節をつなげる働きだ。今の内は「従節」が一つだけだが、3つも4つもつながる文になるとかなり複雑になっていくよ。
 2年生のENさんは修学旅行で今頃ハワイにいるはず。若いうちに海外体験するのはいいことだ。国際人になる第一歩だから。 尾上

(追記)元日だけは1年の始まりだから、自宅から山頂まで全部歩き通すことにしている。「乙女キャンプ場」の登山口まで1時間。「乙女峠」の尾根に出るまでも1時間。そして尾根伝いに3つの峰をアップダウンして山頂に着くまでが1時間。計3時間くらいで登れる。
 でも大抵は一番短い登山コースで、「金時神社」の脇から始まる「金時林道」を登り切って、「矢倉沢」のトンネル出口に駐車してのぼる。ガイドブックにも載っていないから「知る人ぞ知る」の楽なコースで何百回、何千回というツワモノも実はほとんどがこのコースだ。途中で「金時神社」から来た人、「仙石原」の街中から来たコースと合流する。私の144回も半分はこの最短コースで30分も早い。
 暖かな週末で、12月になったというのにまだ紫のリンドウがいくつも咲いていたし、マツムシソウの白花がとても珍しかった。
2016/12/05 (Mon) 23:50


should は「〜すべきだと(私は)思う」と「〜と(私は)考えるべきだ=はずだ」
should は「〜すべきだと(私は)思う」と「〜と(私は)考えるべきだ=はずだ」
2016年12月4日(日) 御殿場市民会館にて 「収穫祭」
 農作グループの1年の締めくくりに「収穫祭」をやった。先週の大雪で日延べしたら今日は朝から暖かで真っ青な空だからハウスの外にテーブルを並べた。広大な畑に囲まれ「富士山」が正面にくっきりと聳えている。会員7人全員と家族も2人参加してにぎやかなパーティとなった。真っ赤な「プリウス」を乗り回す長老のYAさんの音頭でノンアルコールビールで乾杯!
 そこの畑から掘ってきたばかりの里芋、大根、ニンジン、ハクサイなどで「けんちん汁」を大鍋で煮ているTAさんは元幼稚園の先生。前の夜、フランス風のおいしい菓子パンを焼いてきたOKさんは有名な研究所の電子回路を得意にしていた技術者。BBQ用にうちわでパタパタ炭火をおこしているのは「野鳥の会」にも出かける独身の青年TA君。焼き網の上にホルモンやソーセージをのせるのはIKさんの娘で鎌倉女子大の4年生。
 老若男女、それぞれ農業のシロウトばかりだけどアウトドアもパーティも大好き。「農業大学校」入学以来10年近いおつきあいで気のおけない仲間たち。私はガスコンロに乗せた土鍋で今年収穫したコシヒカリを4合炊く。始めチョロチョロ中パッパ、赤子泣いてもふたとるな。・・・

 2年生EN君は「二重否定」の文、つまり否定の否定だから肯定で和訳した方がピッタリの文を勉強した。 We never watch television without being influenced by it. も直訳するより、「テレビを見れば必ずその影響を受ける。」と解釈した方がいい。「否定の特殊構文」でも、It was not until the 1860s that the sport enjoyed real popularity. は「〜なのは、1860年代以前のことではない。」と否定の意味合いで直訳するよりも逆に、肯定的に「1860年代になってやっと、そのスポーツは本当に人気になった。」としたい。
 「比較」の英作文では「愛知大」の「できるだけリサイクルするよう努めるべきだと思います。」で、 I think we should try to recycle as much as possible. と書いたね。I think が余計だったね。助動詞は「話者の判断」を表すと以前に話したよね。だから should は「〜すべきだと(私は)思う」という意味。「〜のはず」の意味もあるのは何故だろう?「べきだと思う」という助動詞が「(私は)〜と考えるべきだ」の意味に発展したからなんだ。cannot も「〜できないと思う」から発展して、「〜と考えることはできない」から「〜のはずはない」の意味が生まれたんだよ。must や may についても同じように考えてごらん。
 大学生のYAさんは英検準一級の第3問の長文を3つ、「ワイキキの砂浜の復元」「ソ連進入の飛行機ヤロー」と「臨床心理士は医者ではない」を読んだ。本文よりも選択肢の英文がなかな難しくて、いくつかミスしたけどほぼ合格点かな。今日は追加として私の好きな週刊誌 The New Yorker の記事から、「トランプ次期大統領は自分のビジネスよりも自分の国を破産させる」というオピニオンをコピーしてあげた。
 今日はYAさんに絵本を一冊貸してあげた。昔、「多毛留」という美しい絵本がベローナの絵本コンテストで賞を取った。俳優の米倉斉加年が書いた本で、漁師の父親が朝鮮の海岸まで行った時にさらってきた女性が自分の母親であることを成長したタケル少年が知る、という怖いお話。この中で母親が奇妙な言葉で歌う民謡「アリラン」を、米倉はハングルで書いた。それが読めず私は悔しくて朝鮮語の辞書と文法書を買い込んで解読したっけなあ。YAさんは韓国語をもう何年も勉強しているからすぐ読めるでしょ。
 2年生YAさんは今頃修学旅行で「ハワイ」の空の下かな。いいなあ。1年生MU君は部活の都合でお休み。今日は30日から始める「冬期講習」の案内プリントを配付しました。 尾上

(追記)地主のTUさんから拝借している田んぼは1反300坪もの広さ。コンバインなどの機械の手を借りずに、「田植え」から「稲刈り」まで数人の手作業で米作りするには大きすぎる。その中に「畦シート」という波板で仕切った私たちグループの田んぼは、50坪だから家が一軒分くらいの小さなもの。私も1日おきに田の手入れをして栽培方法も研究したから今年は生育も良く、なんと50キロ強のもみが収穫出来た。昔の一俵60キロに近く、昨年の2倍以上だったよ。
 稲刈りと同時に「足踏み式脱穀機」にかけて、地主さんのハウスのを借りて「天日干し」。1週間後サンプルを農協支店に持ち込んで計器で「乾燥度」のチェック。さらに1.5以下になったところで完成だ。しかしこのままではワラクズがたくさん混じっているので「唐箕(とうみ」」にかけて吹き飛ばさなくては。巨大なダンボール箱と扇風機を使った自作の「唐箕」が結構スグレモノだよ。
 次に精米だ。一緒に田んぼの作業を助けてくれた仲間に分配したり、「収穫祭」で採り立ての新米を味見するにもまず精米してこなくては。「コイン精米機」が街中や農協の支店に配備されているけどどれも籾からは受け付けない。籾殻を剥いた「玄米」になってないとダメなのだ。静岡県と違って、長野県や山梨県では各家庭が「籾」の状態で保存していることを知ったので、私は毎回「篭坂峠」を越えて山梨県の「富士吉田」の農協まで行って「コイン精米機」にかけて来るよ。6キロごとに100円だ。
 先日、いつもの仲間との山登りに「上野原市」へ行く途中、富士吉田に立ち寄って収穫した籾の三分の一、17キロだけを精米したら、出てきた白米はたったの12キロ。3割も目減りしちゃうんだね。
2016/12/04 (Sun) 23:24


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