高校英語UG会 三島・裾野・御殿場

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 コロン(:)とセミコロン(;)とダッシュ(−)
 コロン(:)とセミコロン(;)とダッシュ(−)
2017年1月9日(月) 
三島ゆうゆうホールにて 
「世紀のマチス展」
 とっくに絵筆は折ったけど絵画を見るのは大好きでNHK・Eテレの「日曜美術館」もよく見るよ。来週の放送「利休・茶碗の宇宙」も楽しみだ。昔京都の「楽家」に行って本物の楽焼きを見たよ。先月放送の「クラーナハ展」もよかった。15世紀ドイツのユニークな画家だ。上野の西洋美術館でまだ開催中だから本物をみてみたいなあ。スザンヌとかターナー、ミレーのような風景画よりも人物描写の方がずっと面白い。
 同じ15世紀でもイタリア・ルネッサンス絵画では私は昔からティツィアーノのファンで、「色彩の魔術師」とも言われている画家なんだよ。それまでの宗教絵画から脱却して「人間中心」に描いたひとたちの一人だ。印象派ではやはりマネやモネが好きだけど、ピカソと共につい60年前まで活躍したアンリ・マチスが特に素晴らしいと思うな・・・。

 2年生のENさんと3年生のTA君がお休みしたので今日は中学生のNI君一人。一部屋貸し切りだ。TA君はこの大事な時期にインフルエンザにかかったらしい。早く回復して14日のセンター試験に備えないといけない。
 中学生NI君は「冬期講習」に4日間参加したので、その最終日のプリントを返却しながら説明した。長文和訳を中心に「メビウスの帯」と「数のトリック」「虹は色がいくつ?」「友人との気楽なコミュニケーション」のポイントを説明した。ふだんの授業やテストではせいぜい一つの文を和訳できたら「それでよし!」と言われてオシマイ。
 しかし長いパラグラフ(一節)を全部和訳すると、文の流れや文と文のつながりかたに注意するようになるんだ。英語の句読点には、カンマ(,)とピリオド(.)の他に3つ、つまりコロン(:)とセミコロン(;)とダッシュ(−)がある。これらはどんな働きをしているのだろう?英文を読むときの切れ目はただの「間・ポーズ」だけど、実は大変重要な役割があるのだ。
 今日「スモール・トーク」で出てきたダッシュの実例については、昨日のブログに書いたから読んでください。たとえばセミコロンは、カンマよりもう少し長めに「間」をあけて、@説明「実はそれはね」とか、A理由「なぜかというと」とか、B対比「ところが一方」などの働きをしているのだよ。3つの句読点の違いは、たくさん読んでいる内に身についてくるもので、普通の文法テキストには書いてない。筆者の個性やクセによることも多いからやっかいだ。コロンは前文の実例を列挙することにも使う。その時はsuch asが書いてなくても、「たとえば・・のように」と訳を添えるととてもいい。
 要するに文の流れ、文脈をしっかり掴んでいれば、何も書いてない「間」に適切な「接続詞」をあてはめることができるというわけだ。英語では特に何も接続詞やそれに相当する副詞が書いてなかったら、「すなわち」とか「なぜなら」をひとこと添えるととても良い和訳になる。つまり自分で自分の和訳に納得できるんだ。なぜなら、英語はまず「結論」から始めて、その説明をくだくだと述べていくから当然なんだね。
 SVOCMMMのような文型の語順の流れと同じことなんだよ。大切なもの(結論)から始まって、だんだん枝葉末節が後につながって出てくるんだ。日本語はちょうどその逆なんだね、とNI君に説明した。中学生の内にこんな話しはどうかな、なんてとんでもない。15歳の若者はすごく頭の回転の速い大切な時期なんだ。これを心理学では「第3反抗期」というけど。NI君きっとこの話を一生忘れないと思うよ。 尾上

(追記)1976年のヨーロッパ旅行では、パリ・ロンドン・ウィーン・フィレンツェなどの美術館を訪れて、ルネッサンスの画家で大好きなティツィアーノなど世界の名画に触れたし、1992年12月に長男と二人で米国旅行した時に、ちょうどニューヨークのMoMA(近代美術館)で開催されていた「マチス大回顧展」は特に思い出深い。空前絶後の大規模なマチス展だった。
 クリスマス明けでみぞれまじりの小雨降る寒い早朝、マンハッタン5番街の角にある「聖トマス教会」の前まで来たら、数百メートル先のMoMAの前まで長い行列ができているよ。予約チケットを入手するために私も1時間くらい並んだ。私の前にはロンドンから来た若者、後ろにはスペインから来たグループ。さすが世界のMoMAだね。行列もグローバルだ。やっと番が回ってきて午後3時からの入場予約券をゲットできた。
 ロシア・サンクトペテルブルグの「エルミタ−ジュ美術館」が所蔵する「ダンス」や「赤色のハーモニー」も出品されていて大感動だった。あまりにも膨大な展示で閉館まで時間が足りず、長男は半分くらいしか見切れなかった。今も手元にその時購入した分厚い画集があって懐かしい。マチスは生命の躍動感に溢れた作品ばかりで、私の一番好きな画家だ。
2017/01/09 (Mon) 23:57


無生物主語構文は「人」を主語に変えて
無生物主語構文は「人」を主語に変えて
2017年1月8日(日) 
御殿場市民会館にて 
「広重の版画・梅」
 寒い朝だったね。雨になる前に愛車レイチェルで散策に出ると、日曜日ならいつもはアウトレットへの往来の車で渋滞する「秩父宮公園」前も、プラカードを提げた案内人たちが手持ちぶさたで立ち尽くす。「日本の歴史公園100選」に入るこの公園もこの時期は花もなく人影まばら。正月イベントの「創作表装展」を見てみようと入ってみた。
 掛け軸の表装を趣味にする地元グループの展示会だった。早春の季節がら「梅花」をモチーフにした絵画が目立つ。阿弥陀如来と般若心経を書いた掛け軸も。おみやげ売り場で地元の窯元の作品を見て小皿を2枚買った。この公園の庭で咲く「カタクリ」と「ツリガネニンジン」の絵が気に入って・・・。

 2年生EN君は前回「無生物主語構文」をやって「上智大」の英文和訳がうまくできなかった。 Modern science will discover strange new kinds of knowledge, and keep us ever faithful to the motto, “Toward the Unknown.“ は「科学が〜を発見する」は日本語としていいとしても「科学が私たちを〜に保つ」はおかしいよね。ここでも大切なのは、「人を主語に置き換えよ」だ。つまり「受動態」に書き換えたつもりで和訳したいね。「現代の科学のおかげで未知の新たな知識が発見され、(だから)私たちは『未知なるものに向かって前進』というモットーを常に信じていける。」ちなみにここでの接続詞 and は2つの行為を「〜と〜」のように並べるのではなくて、1つの連続した行為と考えないといけない。今日は「強調構文」を勉強した。例の「〜なのは〜だ」と、文の一部を取り出す構文のことだ。
 1年生MU君は前回、長文で「スモールトーク」(友人とのちょっとした会話)を和訳してみた。・・・small talk―the short, friendly conversation ・・・と書いてあるでしょ。横棒は「ダッシュ」という句読点のひとつで、読むときはただのポ−ズだけど、直前の語句を追加して説明するために使うから、「つまり」と付け加えて和訳するといいね。「スモール・トーク、つまりそれは・・・だ。」今日は「不定詞」を復習して、too〜to〜や〜enough to のような大事な構文も勉強した。今日の長文は「悩み相談」で、レストランのチップの額についての面白い話だった。前半をほぼ上手く和訳できたね。
 大学生のYAさんは「英検準1級」の過去問で、問3の長文3題と問4の英作文に挑戦した。「ラジオの広告効果」は視聴率をリサーチする新しいシステムの開発の話しで、4つの設問にすべて正解が出せたね。中国の砂嵐対策で「緑の万里の長城」を築く話は少々難しかった。洪水対策のために「水に浮かぶ町」の建設が進んでいるという面白い話しには答えの選択肢で読み間違えをしてしまったね。今日はイギリスBBCの記事の中から「北京のスモッグ対策に警察が」をコピーしてあげた。すさまじいほどの公害だ。問4の「Eメール」に返事を書く問題は、少しのミスを減点すれば70%くらいの上出来だった。 尾上

(追記)畑仲間のOKさんは元は電子機器技術者だが、引退後の今は「阿弥陀如来」を彩色で画くのが趣味だ。細筆を使って美しく仕上げた作品を一枚頂いている。
 私は絵画のセンスは乏しいらしい。小学校の頃は、「高円寺」の家から自転車に乗って「西荻窪」の絵画教室まで弟と一緒に通ったこともあるが。教員になりたての頃、画材とイーゼル・キャンバスを買いそろえて、新任地の「稲取」の港の風景を油絵で描いた。埼玉・所沢に住む従姉妹に見てもらったら、「銭湯の壁によくある三保の松原と富士山の絵と同じだね・・・」と言われたことがショックで、全ての画と画材を押し入れにぶち込んだ。武蔵野美術大を出ているからお世辞にも褒められないんだね。
 画くのは諦めたけれど見る方は大好きで、東京や横浜のほか日本各地の美術館のほとんどに足を運んだよ。我らが「静岡県立美術館」も箱根の「ポ−ラ美術館」もいいし、地方だと倉敷の「大原美術館」や「ひろしま美術館」が素晴らしかった。島根県松江に旅行したとき遭遇した県立美術館の「エル・グレコ展」や鳥取の「足立美術館」の横山大観にも感動したなあ。(つづく)
2017/01/08 (Sun) 23:37


「物を〜してもらう」 have+ 物+ -ed
「物を〜してもらう」  have+ 物+ -ed
2017年1月5日(木) 
裾野市民文化センターにて 
「初春の二の岡・東山」
 冬期講習も終わってひさしぶりに普通の朝を迎えた。早朝の出勤なんて春・夏・冬にやる「特別講習」の時だけだから不慣れでなにかと慌ただしかった。パンをきらしたのでホットケーキを焼いて、ハーブティーでゆったりと朝食をとった。3袋もたまったゴミを出したついでに、近所を自転車でぐるりと回って「東山湖」から「福音キリスト教会」まで走った。途中元日の未明に初詣をした「二の岡神社」にもう一度詣でることにした。
 その鳥居の前に若者たちが10人くらい走って集合してきたので話しかけたら御殿場南高の柔道部だった。顧問の先生が、「そう、最近の柔道部員はこんなスリムな子ばかりですよ。これから初詣を済ませて仏舎利塔まで走って鍛えてきます。」と。私は南高には居心地も良くて35歳から50歳まで15年間も勤めた。「国語の菊池先生は一緒でしたか?」と聞かれた。そう、その後私と入れ替わりに沼東高に転勤してきたからきっともう定年を過ぎているだろうね。時の経つのは早いなあ・・・。

 新年最初の勉強会だけど、MIさんははやりのインフルエンザでお休みした。昨日は冬期講習の最終日で、授業中に解説がしきれなかった個人のプリントを添削した。受け取りにこれない人にはさきほど郵便で送付したので7日(土)には着くでしょう。じっくり読み直してください。
 2年生のSEさんは前回「無生物主語」をやった。動詞の make は「人に〜させる」という「使役」の意味をもつ。 He made me happy. は「人が人を幸せにした」だけれど、英語では物事を主語にして、例えば「彼のことばが私を幸せにした。」といっても構わない。日本語では違和感があるので、「人」を主語に言い換えた方がいい。「彼のことばを聞いて私は幸せになった。」のように。make 以外にも「使役」の意味をもつ動詞ではenable人to〜 やallow人 to 〜は「可能にさせる」、prevent人from -ing は「不可能にさせる」のように使う。
 今日は「名詞構文」をやった。動詞の名詞形や形容詞の名詞形を見つけたら、そのまま直訳せずに元の文、SVOに戻してみるととても素直な日本語訳になるという勉強だ。和文英訳でも出題されるから、とても難しいけど1ランクアップするには大切な勉強だよ。
 3年生OHさんは「分詞」を勉強した。現在分詞 –ing (〜している)と、過去分詞 –ed(〜された)との違いを見分けなくてはいけない。特に「自転車を直してもらう」 have the bicycle repaired は「自転車が直されるようにさせる」と考えればいい。入試でいちばん出題率の高い問題で、並べ替えだと have repaired the bicycle (自転車を直してしまった)のように、誤って「現在完了」にしてしまう生徒が多い。「物を〜してもらう、〜させる、〜される」は have+物+-ed と覚えよう。
 三島教室のTA君が、昨日学校の模試のために「冬期講習」の4日目に出席できなかったので代わりにこちらに出席した。「センター模試」はいつも以上によくできてこれなら本番でも90%取れそうだ。前回やった志望大学の過去問を添削してきたので、解説しながら返却した。かなり長めの長文が与えられて、数カ所に下線がひかれ設問がある。下線部和訳もあるし、語句の並べ替えや単語の空所補充もある。全体にはさほど難しくないけど、代名詞のthis、it、theseなどがなにを指すのかしっかり判断しないといけない。今日は二次の前期試験の過去問をさらにいくつかやってみた。
 御殿場教室T年生のMU君がこちらに出席した。今日は「助動詞」のパートUで、ought to、had better や should have –ed のような助動詞+完了形が「昔」のことを表す、と勉強した。助動詞はなかなか奥が深い。じっくり勉強しよう。 尾上

(追記)御殿場南高校時代の教え子、YO君がご夫婦でお正月のお年賀に来てくれた。英語の授業よりも吹奏楽部の指導に夢中だった頃の私とのつながりの方が強い。YO君は打楽器担当、細君は1級下でトロンボーンを吹いていた。私が指揮者をやってコンクールに出て何度も金賞をとった。さらに卒業後二人の結婚式の仲人を頼まれたからなおさらだ。YO君は今小山町の職員、細君は裾野・富岡小学校の先生だ。
 年末は二人で「台湾旅行」に行ってきたという土産話を聞いた。熱心なアウトドア派で首都・台北では早朝、YO君一人ホテルの朝食前に町に出てジョギングを楽しんだという。たしかにそれは面白いよ。私もかつて東京の皇居の周辺とかお台場のあたりとか、海外旅行の時にもスニーカーを持参してニューヨークやイスタンブールやバンコックなどで町中を走り抜けたものだ。
 早朝だと公園に集まって「太極拳」をやっているグループ、黄色いバスで学校に行く生徒たち、駅に向かう勤め人たちなど、地元のさまざまな人々の日常の姿が見られて実に楽しいんだよ。知らない町に行ったらやってごらん。
2017/01/05 (Thu) 23:23


no more than 数字 と not more than数字 との違い
no more than 数字 と not more than数字 との違い
2017年1月3日(火) 
三島ゆうゆうホールにて 
「金時山で初日の出」
 新年あけましておめでとうございます。干支の「酉」のように、力強く飛翔できる希望の1年になるように祈っています。みなさんもう初詣には行ったかな?私は元日の朝暗い内に近くの「二の岡神社」にお参りして、そのまま箱根の坂を「乙女峠」に向かって歩いていって「金時山」の山頂でご来光を拝んだよ。昨年のようにご近所に住む畑仲間の青年TA君を誘って行ったよ。
 山頂には二百人以上が押し寄せていた。少し遅れて7時前に房総半島あたりの雲の上に太陽が!真っ赤な「初日の出」を拝んで全員で「バンザイ!」を三唱したよ。箱根町の観光協会が酉の絵の入った「絵馬」を配り、小山町も金太郎をかたどった「2017登山記念」のバッヂをプレゼントしてくれた。モルゲンロートに染まり始めた富士山のその右手奥には信州の「八ヶ岳」と南アルプスの「甲斐駒」の白い峰も・・・。

 年末から「冬期講習」が始まって今日は第3日目だった。明日がいよいよ最終日だ。
 中学生NI君は「現在完了」「関係詞」など中学文法の総復習を駆け足でやってきた。今日は最後の「文型」「語句・発音」をやったけど少々難しかったようで今後の課題だね。後半は通常のテキストに戻って「時制」のTをやった。長文で「数のマジック」を全訳した。明日も欠席などで遅れた回の分を取り戻そう。
 高1のKO君は学校では上級クラスにいて進んだ内容をやっているので、先週やった高1用のテキストでは少々物足りなかった。今日は2年生用後期の文法・作文のテキストをやって、「文型」や「基本時制」を復習し、長文読解の入った総合問題にも取り組んだ。
 2年生のIWさんも中高一貫の上級のクラスにいて、高校英語の必修内容はすでに終わってしまったらしい。英語が大好きでかなり力があるからとても楽しみだ。今日は「文法・整序・英訳」の入試問題集に取り組んで「受動態」「関係詞」「否定」を一気に勉強した。no more than 数字 と not more than数字 との違いがなぜ生まれるのか、をさぐってみた。明日は「比較」「仮定法」「無生物主語」をやって主な文法単元をほぼすべて網羅したことになる。英作文は苦手なようだからもっと練習を積むといいね。
 YAさんは「英検2級」合格をめざして模擬テストの形式で勉強した。全4問の内で問Tの「語彙問題」が合否の決め手になるくらい難しい。設問の文章が読めても4択で正解が選べないね。2級、準1級、1級ではっきりとレベル差がある。語彙を増やす工夫にはまず今日の問題から覚えていくことだね。リスニングもなんども繰り返して挑戦することだ。それがセンター試験のレベルアップにも直結するよ。継続は力なり、だね。
 3年生TA君、WAさん、SIさんは「センター試験」の過去問を第1問〜第3問までやってみた。今日は河合塾の過去模試問題をやってみた。「文法・作文」では「不定詞」をやった。3人とも作文力が弱いから、私大や二次対策のためにも今こそたくさん和文英訳に取り組んで欲しい。志望校の過去問はなんどでもやってみて徹底的に研究することだ。それが一番の必勝法になる。 尾上

(追記)年末のブログに書いた「メビウスの帯」のように、新しい知見がたちまちのうちに私たちの日常生活に応用されるんだね。つい最近では、ノーベル賞をとった山中伸弥教授の「iPS細胞」(人工多能性幹細胞)は、再生医療には欠かせなくなっているね。眼球の網膜が再生できるというから実に驚かされる。
 光ケーブルもそのひとつ。私が使っているこのブログも、光ケーブルの電話回線にのって我が家に届くし発信されてもいく。光はまっすぐにしか進まないのに、特殊なガラスのケーブルの中では曲げられるのだ。音声→電気信号→光の点滅、という原理を応用して、ほとんどのオフィスや家庭では電話が光回線に変わって容量が格段に大きくなった。パソコンでインターネットを利用している間に電話がかかってきて、作業が中断されるということもなくなった。
 この光ケーブルの原理には、まだ私の息子たちが小学校の頃一緒に上野の「科学博物館」に行ったときに遭遇した。曲がった長いガラスの棒を台の上に生け花のように挿して、下からいくつかの色を送ると上の先端がそれぞれの色に光っている。「この光を曲げる原理は、将来どんな分野に応用されるでしょうか・・・。」と書いてあったのが思い出される。それから30年、通信の世界は大きく変わった。
2017/01/03 (Tue) 22:58


冬期講習が始まったよ
冬期講習が始まったよ
2016年12月31日(土) 
三島ゆうゆうホールにて 
「リサイクル・マーク」
 「冬期講習」が始まって今日は第2日目だった。開始時間の9:30には8人全員が会場の第2会議室に集合した。大きなガラス窓のブラインドから朝の陽射しが差し込む。いつもは夜の教室だからこんな素晴らしい森の景色を見ることはない。「楽寿園」の木々に囲まれて英語の勉強とはしゃれてるでしょ。 
 もう1時間足らずで新年2017年だ。みなさんにいい1年でありますように・・・。

 中学生NI君は中学文法の総復習で、1日目に「現在完了」「受動態」「不定詞」、2日目に「分詞・動名詞」「助動詞」をやった。どれも80%以上理解できていてすばらしい。身長につられて英語力もぐんぐん伸びているよ。
 高1のKO君は、文法・作文・構文のテキストで1年間の総復習をやった。正解が多くてこのレベルは十分理解しているようなので後半には少しレベルアップのテキストに変えよう。
 2年生のEN君は、入試問題集で語句整序問題と苦手な英作文にポイントをしぼった。「関係詞」と「比較構文」の入試問題を重点的に研究した。処理スピードがとても早くてプリントが足りなくなったので、2日目は3年生の文法・作文問題にも挑戦してみた。
 IWさんは「文法・整序・英訳」の問題集と、英作文の入試問題に取り組んだ。かなり力のある生徒で積極的に取り組む姿勢がとてもいい。同じくスピードは早くて、追加として「無生物主語」の構文に関する文法・作文問題をやってもらった。
 YAさんは「英検2級」合格をめざして模擬テストの形式で勉強した。語彙問題はかなりレベルが高いから「単語暗記」には本腰をいれないといけない。リスニング問題も日頃から耳を慣らす必要がある。CDプレーヤーを持ち込んでイヤホンで聞いてもらった。テキストを貸してあげたので自宅でも聞いてみてね。
 3年生TA君、WAさん、SIさんは共通で、「センター試験」の過去問を第1〜第3までやってみた。「文法・作文」では「態」と「助動詞」をやった。日本文を英訳する問題でなかなか良い点がとれないね。学校で日頃から積極的に書かせないといけないのだが。「発音問題」にも「プリント」を配って対策をたてた。いつも声に出して読む習慣が必要だね。音声の「ことば」の方が「文字」より以前からあったんだから。 尾上
 
(追記)「メビウスの帯」の英文を読んだので、26日(月)の教室で中学生のNI君に紙を切って作って見せてあげた。一度ねじってから短冊の両端をはりつけて輪を作る。できた帯の表面の一点から出発してぐるっと回ると、2倍の時間と距離をかけて表と裏を一周し元の出発点に戻るんだ。江戸時代末期にドイツの数学者が発見した、とウィキペディアに書いてある。
 このアイデアが現代の我々の身近にも応用されていることを知ったよ。テープレコーダーのカセット・テープや、プリンターのインクリボンをこの「メビウスの帯」にすれば、たしかに2倍の長さに使えるよね。毎日飲んでいるペットボトルに書いてある三角形の矢印マークはこれを簡略化して「もとに戻そうね!」という意味だそうだ・・・。

2016/12/31 (Sat) 22:58


メビウスの帯?
メビウスの帯?
2016年12月26日(月)
三島ゆうゆうホールにて 
「丸岳で空中散歩」
 畑仲間の2人を誘って裏山の「丸岳」に登ったよ。大学時代の仲間と先日登った「長尾峠」のトンネル前に駐車して、NTTの作業用の舗装道をゆったりと楽に登っていった。富士山山頂も次第に雲が切れてついに全景を青空の下に見せてくれた。「最高だね!知らなかったよ、自分の裏山にちょっと登ればこんな絶景があったなんて!」と、山歩き初心者の2人が感動することしきり。
 御殿場ICからもよく見えるけど、西箱根の稜線で唯一大きなNTTの送信塔が立つ山頂からは、相模灘、駿河湾、三浦半島、伊豆半島までの大パノラマ。小田原や沼津の市街地もくっきりと見下ろせる。大きなテーブルとベンチも2組あって、持参の鍋で「おしるこ」を煮てお餅入りでランチにした。久しぶりにコーヒー豆を挽いてドリップで淹れたら実にうまい!
 下りは「長尾峠」までハイキングコースを歩いたから急階段が多いけど土だから足への負担は少なかったし、右手の富士山と愛鷹山系、左手に広大な仙石原を見下ろしながら本物の空中散歩を味わったよ・・・。

 3年生TA君は前回「代名詞」に関する英文和訳をやった。「東京理科大」の「知力の教育と感情の教育」で難しかったね。 The one cannot be left to chance any more than the other. はアッ。例の「鯨の公式」じゃん!うまいぐあいに前の文も There is as much need for 〜as for〜 と原級で「〜と同じくらい〜には多くの必要性がある」と書いてあるね。leave it to chance は「それを偶然にまかせる」という意味。機会ではないよ。by chanceはイディオムで「偶然に」でしょ。the one とthe otherを対比させて、「一方が偶然に任せておけないのは他方の場合と同じこと。」と和訳できる。今日も「センター試験」の前半部分をやってみた。他はとてもいいのに発音・アクセントの弱点が足を引っぱっているね。最後に「千葉大・前期」の過去問をひとつ解いてみた。
 2年生のENさんは前回「否定表現」を使う英作文をやった。「山梨大」の「他人が私にどうあってほしいと思っているかではなく、自分自身が本当はどうありたいかを考えることが大切だろう。」は難しかったね。not A but B の構文は使えたけど、同じ形のものを並べないといけないから、 what others want me to be like と what I really want to be like の2つを It is important to know〜 の後に not A but B に乗せればできあがりだ。What is your father like?「お父さんはどんな人?」から考える。今日は Nothing is more important than health. (健康ほど大切なものはない。)が Health is the most important. と同じになると勉強した。原級の as imprtant asに変えてもおなじこと。 superior to 〜(〜より優れている)やsenior to〜(〜より年上)のようなイディオムも覚えておこう。
 御殿場教室の2年生YAさんが昨日に続けて出席した。部活や修学旅行で欠席した分のプリントが8回くらい溜まっているから。今日は「比較構文」の not so much A as B (AというよりむしろB)を勉強した。as は接続詞で「〜とくらべて」の意味だから、「BとくらべるとAはそんなに多くない」と直訳できる。だから「AよりもBのほうが多い」で、「AというよりむしろBのほうだ。」と和訳する。「実践女子大」の「知覚は能の働き」を和訳した。 We do not so much believe what we see as see what we believe. にこの構文が隠れていたね。「私たちは、目に見えるものを信じているというよりはむしろ、信じているものを見ているのだ。」
 中学生のNI君は前回「関係詞」を使う文法問題でだいぶ正解がだせた。所有格のwhoseやwhen where などの関係副詞がまだ難しいけど。並べ替え問題では「鎌倉は多くの外国人観光客が訪れる古都です。」が失敗だった。Kamakura is an old capital. と A lot of foreign people visit it. の2文を1文につなぐわけだから、it をwhich に変えてcapitalの後に「くっつける」だけ。今日は「付加疑問文」の作り方ですこし失敗したね。文頭のSVを疑問文に変えて、肯定文なら逆に否定のnot をつけておけばよい。2枚目のプリントでは「メビウスの帯」の長い英文を全訳した。NI君は夏に続いて冬期講習にも参加希望した。こんどは「中学の英文法」をしっかり復習したいのでお願いします、とのこと。がんばろう。
 来週1月2日(月)は平成29年のお正月。「ゆうゆうホール」が年末年始は夜間休館なので教室もお休みにします。自宅で学校の課題に取り組んでください。三島教室の次回は新年1月9日(月)です。「冬期講習」に申し込んだ人は今週の金曜日、30日から始めます。朝9:30までに「三島ゆうゆうホール」へ。9:00には開館しています。参加者は8人で、3年生が3人、2年生が3人、1年生と中3が一人ずつです。予定した教室を変更して3Fのいつもの大きな「第2会議室」で実施します。 尾上

(追記)「丸岳」の尾根歩きに案内したのは畑仲間のOKさんと青年TA君。TA君は我が家の一軒おいて隣にご両親と暮らしている独身貴族(?)。通りがかりに見ると庭木や草花の手入れをひとり熱心にやっているから、野菜作りの仲間に誘ってみた。昨年の秋「収穫祭」のパーティを畑のハウスでやったときに、「BBQ食べにおいでよ・・」と勧誘した。とても熱心で6人の年寄り集団のなかで光っている。「野鳥の観察会」にもよく出かけていくけど山登りは始めたばかり。
 OKさんとは先週も「仙石原」一周コースを一緒に歩いた。おしどり夫婦のOKさんは畑作業にもよく奥様同伴で参加する。この日も一緒に3人で歩いた。冬期休園中の「湿生花園」に駐車して、「早川」沿いのハイキングコース15キロを4時間も歩き通した。コースをちょっとはずれて、夏には「ゲンジボタル」が乱舞する「秘密の」池も教えてあげた。うっそうとした林の中に温かな湧き水をたたえて大きな鯉が泳いでいた。
 「丸岳」のすそ野に広大なゴルフ場があってその周囲を歩くことになった。明治の文明開花のころ、ここには「耕牧舎」という名の乳牛の牧場があったという。ここで採れたてのミルクを「富士屋ホテル」のような「宮ノ下」や「箱根湯本」の外人向けのホテルに提供したそうだ。きっとバターやチーズも作ったのだろう。その石碑の前でお弁当タイムにしたら粉雪がパラパラと舞う。青空だったのに急変することが山ではよくある。
2016/12/26 (Mon) 23:20


クリスマス・キャロル
クリスマス・キャロル
2016年12月25日(日) 
御殿場市民会館にて 
「魔笛のお話」
 NYのメトロポリタン・オペラ(MET)では、クリスマスになるとモーツァルトの「魔笛」を子供向けに英語で上演する。今年のシーズンは12月20日からほぼ3日ごとに1月5日まで7回も。先日フェイスブックにMETが「魔笛」のストーリーをイラスト入りで紹介した。4コマものが1、2、3部になって、カラフルな紙芝居のようで楽しい。
 エジプトのある国の王子タミーノが、「魔法の笛」を吹き「魔法の鈴」を鳴らして鳥刺しのパパゲーノを家来にして悪人どもをやっつけてお姫様パミーナを救い出しめでたく結婚する、というおとぎ話。モーツァルトの作品で「フィガロの結婚」や「ドン・ジョバンニ」と共に日本では一番人気のオペラだから見ことのある諸君も多いでしょう。私も日本語での上演を島田商高時代に家族全員で見たし、イギリス旅行中にも英語での「魔笛」を見たなあ・・・。

 2年生EN君は前回「時・条件」の接続詞を使う節を勉強した。未来のことでも「そういう場合なら」の意味だから単に「現在形」で表すのだ。 5問ほどミスをしてしまったね。as soon as やuntil、the first time も「時」、providedもifと同じ「条件」だ。しかし語句整序問題と英作文では90%正解だった。今日は体調がわるいけど頑張って出席し「無生物主語の文」をやった。
What has made you so happy? 「どんな理由」が「人」に「〜させたの」? と直訳できるけど、日本語として違和感があるから「人」を主語に言い換えて、「どんな理由であなたは幸せになったの?」と受身形に直したような和訳にする方が良い。また逆に英訳するときにも注意したい構文だね。
 2年生YAさんは前回「受動態」に関する文法問題をやった。語句整序問題はほとんど正解だったけど、空所補充問題が苦手だった。受動態にするべき動詞の見分けの練習が必要だ。 be spoken to (〜に話しかけられる)、人 be injuredなど。今日は「比較構文」で 原級の as〜as possible や as 〜as he can.(できるだけ〜)などを勉強した。さらに as〜as anyとか as〜 as everの構文では「どんな〜にもまけずに〜」の和訳から考えて、最上級の意味「いちばん〜」の意味を持っていることがわかる。「関係詞」の語句整序問題は正解がたくさんだせてかなり理解できてていたね。
 1年生MU君は前回「メビウスの帯」を英文で読み始めたけど時間不足で早退した。帯になった細い紙を一回ねじって貼り合わせ輪を作ると、2面あった紙が1面だけになってしまう不思議。今日は「助動詞」の単元で、mustにもcan't にも2つ目の意味があることを勉強した。「〜にちがいない」と「〜のはずがない」という推量の意味だ。前者は100%確実で「〜ねばならぬ」と共通するし、後者は確率0%で「〜できない」と共通するね。
 大学生のYAさんは英検準一級の過去問をやった。第1問の語彙問題25題が難しいからそれの出来不出来で勝敗を決めそうだね。今日は60%くらいの正解率だったね。第2問の長文読解問題は比較的に取り組みやすい。「ストーンヘンジ遺跡の目的」と「石炭の灰から出る放射能」はなかなかおもしろい洞察だったね。英作文は「京大」入試模試問題から「ミステリー小説の読み方」を英訳してもらった。よく考えた素直な英文が書けるようになったね。
 来週1月1日(日)は平成29年のお元日。市民会館が年末年始の休館日に当たるので教室もお休みにします。御殿場教室の次回は新年1月8日(日)です。学校の課題はしっかりやっておいてください。「冬期講習」に申し込んだ人は今週の金曜日、30日から始めます。朝9:30までに「三島ゆうゆうホール」へ。9:00には開館しています。
I wish you a Happy New Year ! 尾上

(追記)今日はクリスマスだったね。Christmasとはクライスト+マスで、「キリストの降誕祭(ミサ)」の意味だ。12月25日の朝、NYマンハッタンのダウンタウンはクルマも少ないしゴーストタウンのようになる。1992年のこの日、私は長男とアメリカ二人旅でNYのYMCAに滞在していた。朝食に外出したらどこの店も閉まっていて探すのに苦労した。お昼頃にやっと黄色いタクシーが走り出して大都市がいつもの喧噪に戻っていった。日本の1月元旦も東京の中心部ではきっとこのようだろうね。
 前日のクリスマス・イヴには街中の教会はどこも玄関の扉を明け放って、通りがかりの人はだれでも自由にミサに参加できた。私たちのような海外からの観光客も入っていって聖歌を一緒に口ずさみ、オルガンや弦楽の演奏を聴いてイエスの誕生を祝う。NYは「人種のるつぼ」とか「人種のサラダボウル」とか言われるけど、市民はキリスト教徒ばかりではないから「メリー・クリスマス」と言わずに「ハッピ−・ホリデー」と言い交わすことが多い。NYにはユダヤ系の移民も多いからね。
 今朝のWQXRのFMラジオでは、NYが前日の夕方で丁度クリスマス・イヴのまっ最中だから、キリスト降誕の地ベツレヘムにちなんでイスラエルの民族音楽とユダヤ人のヘブライ語を紹介していたよ。子供たちのためにディケンズの名作「クリスマス・キャロル」のドラマも放送していた。
2016/12/25 (Sun) 23:06


Merry Christmas and a Happy New Year !
 Merry Christmas and a Happy New Year !
2016年12月22日(木) 
裾野市民文化センターにて 
「ドッグラン」
 東名高速の「足柄サービスエリア」にはドッグランがある。外部からも利用できるので、とくに東京方面の上り線には買い物がてら立ち寄ることが多い。店舗で買い込んだお弁当や飲み物をもって、フェンスの中の白いベンチに腰掛けてはトイプードルとか柴犬とかよそ様の愛犬をただで見せて頂く。クルマの中に長時間閉じ込められていた犬たちだから、ここに放されると大はしゃぎだ。
 今日は先月も見かけた真っ白なスピッツが2匹遊んでいた。最近見かけることの少ない犬種だね。聞いてみると飼い主の女性は二の岡の我が家近くにお住まいで、毎日のようにはるばるここへ遊びに連れてくるそうだ。生後6ヶ月のユウカちゃんはお転婆でわたしのショッピングバッグに鼻をつっこんでお菓子をあさる。白いモヘアのコートを着たような貴婦人風のリッカちゃんは2歳。ちょっと距離をおいて私たち夫婦を見つめる。
 私が小学校の頃やはり家でスピッツを飼っていて、家の前の青梅街道でクルマにひかれて死なれた悲しい思い出がある。30年後、自分の息子たちのために頂いた茶色と黒色の柴犬を飼っていたが2匹共に16年の高齢まで生きた。しかし死ぬときの別れのつらさがイヤでその後は全く飼ったことがない。こうやってドッグランやペットショップで鑑賞したり通りがかりの愛犬家と話すのが気楽で楽しい・・・。

 MIさんは前回「日本女子大」の英作文をやった。直接話法で、 Our teacher said in the last class, “Nothing is as interesting as this novel.” と易しく書けるが、もし間接話法で書くなら Our teacher said in the last class that nothing was as interesting as that novel. と動詞の時制の一致や this → that にも注意しないといけない。今日は no や not のような「否定語」がないけど、否定文にいいかえたほうがいい英文を勉強した。far from〜とか free from〜、 anything but〜など。
 KI君は前回「無生物主語の文」の並べ替え問題をやったらほぼすべて正解だったね。日本語なら「人」が主語でないとおかしい時に、「無生物」を主語にする英文には注意しようということ。 This road will lead you to the station. のように、「この道があなたを駅に導く」となっているから、「この道であなたは」と人を主語にしていいかえたほうがいいよね。今日は名詞構文をやった。(1)は名詞を使った動詞句のいろいろ。(2)は形容詞や動詞の名詞形を見たら、SVOの文型に組み立てて和訳すべし、というもの。なかなか難しかったね。
 3年生OHさんは来月末の一般入試に向けて頑張っている。今日は「不定詞」の語句整序問題をたくさんやった。 「千葉工大」の This apartment is large enough to live in. の文に「彼の家族が」 for his family を加えるには、「不定詞」の直前に入れて「不定詞の意味上の主語」の働きにする。明海大の「そのテーブルは一人で運ぶには重すぎた。」も、The table was too heavy for one person to carry. のように for one person を挟み込むよ。
 2年生のSEさんは風邪でお休みした。来週29日(木)は文化センターが年末年始の休館日に当たるので教室もお休みにします。自宅で学校の課題に取り組んでください。裾野教室の次回は新年1月5日(木)です。I wish you all Merry Christmas and a Happy New Year ! 尾上

(追記)クリスマスが近づいて、わたしのスマホには四六時中ニューヨークからFMラジオの放送が届く。WQXRという名の放送局で、あのエンパイア・ステートビルの中にスタジオがあるという。大きなニュースやマンハッタン島のその日の天気や気温を伝えてくれる。「今夜は華氏24度です・・」というから、「摂氏ならー5℃くらいかな、きっと寒いぞ」と想像してみる。
 クラシックやジャズのほかに期間限定の「ホリデー・チャンネル」という局もあって、今日は「赤鼻のトナカイ」や「ホワイトクリスマス」などが流れてきた。アメリカの学校も冬休みに入って、子供たちへのプレゼントにバレエ「くるみ割り人形」もこの時期に必ず上演される。METオペラのラジオでは、今朝モーツァルトのオペラ「魔笛」がライブ中継された。米国東部は日本より14時間遅いから、前日の夜7:30からステージが始まる。
 家族連れの子供たち向けにドイツ語の歌詞を英語に翻訳して上演するから字幕もなくわかりやすい。パパゲーノが首吊り前に「ワン・ツー・スリー」なんて言うと、少し違和感があるけどアドリブのセリフに会場から笑い声が起こるのは楽しい。画像がなくて音声だけだけど、ニューヨークの人たちの今の息づかいまで聞こえるようで興奮する。
2016/12/22 (Thu) 23:16


「鯨の公式」 no more 〜than〜
「鯨の公式」  no more 〜than〜
2016年12月19日(月)
三島商工会議所にて 
「しるこやから高原ビールへ」
 「駿河台」に着くと鳥居の間から富士山が展望できる。一年前に廃業してしまった「しるこや」に駐車して、4人はここからハイキングを始めた。以前にもここを通ったことを思い出したON君、「ここの京しるこ、うまかったなあ・・」と残念がる。5年頑張った店主のKOさんは今、金沢市で外人旅行者向けのB&Bを経営している。茅ヶ崎の出身だからまだこの「しるこや」に未練があって、営業の道具を一部我が家に預かっている。
 店の前の県道は昔の国道138号線で、乙女トンネルが開通した今は箱根スカイラインに通じる取り付け道路として利用するだけ。静かなくねくね道はバイク族の格好のツーリングルートだ。サイクリストが主人公のコミックにもこの道が描かれている。あっ、パトカーのサイレンが後から迫って来る。さっき見たバイクを追いかけて猛烈なスピードで通過していった。しばらくすると救急車と監査車両も登ってきた。追いかけられて急なカーブで横転したらしく病院に搬送されていった・・・。

 3年生TA君は前回、接続詞 and のルール A and A' でミスした。「小樽商科大」の It is only quite recently that scientists have begun to observe the normal behaviors of wild animals with real care, and the results have been surprising. もし後半を scientists 以下と並列させたければ、それは節なのでもう一度接続詞のthatから始めないといけないんだ。つまり冒頭のIt is以下と主文どうしで連結するからそこで一度切ればいい。「野生動物の通常の行動を科学者たちが本当に注意して観察するようになったのはほんのつい最近のことで、その結果は驚くべきものになっている」と。
 2年生のENさんは前回「比較構文」で、難しいThe –er SV, the –er SV. の構文を勉強した。例えば「早く来れば来るほど良い席がとれますよ。」は、まず基本の文を2つ組み立ててから考えよう。 You come soon. とYou can get a good seat. だね。それぞれを比較級に変えて、「〜するにつれて」の意味の接続詞as を使ってつなげば、 As you come sooner, you can get a better seat.ができる。これでも正解だよ。ここから例の構文に書き換えればいいのだ。比較級の形容詞・副詞にそれぞれthe をつけて文頭に出すと、The sooner you come, the better seat you can get. ができあがる。ちょっと難しいね。今日は「鯨の公式」no more 〜than〜を勉強した。数字の前につけるno more than〜 とnot more than〜の違いは何か?形容詞noと副詞notの違いで理解できたね。
 裾野教室のKI君が出席した。「否定語を使わない否定表現」で ・・・the last person to 〜「決して〜しない人」や anything but〜「決して〜ではない」など大切なイディオムをたくさん勉強した。far from〜も「決して〜ではない」で 副詞のneverと同じ。よく似たfree from〜は「〜を持っていない」の意味で区別しないといけない。Happiness is far from living a rich life. 「幸福とは決して裕福な生活をすることではない。」
 中学生のNI君は前回、「比較」に関する長文と文法問題をやった。整序問題で、「できるだけたくさんの本を読むようにしなさい。」が命令文であることをうっかりしてしまったね。高校生でもよくあるんだ。 Try to read as many books as you can. 前のas は「同じくらい」でmanyを修飾。後半は「あなたの可能性とくらべて」という接続詞のasだよ。今日は「疑問詞」を使う英文を書く問題をやってたくさん覚えることがあったね。
 今日は入会希望者の「見学の日」。17日(土)の新聞朝刊に折り込みで、生徒募集の広告チラシを依頼した。それを見た1年生男子がお母様と参加したのでプリントを一枚やってもらった。30日からの「冬期講習」に参加申し込みをしてくれた。 尾上

(追記)山肌をくねくね回って「長尾峠」のトンネルに来た。仙石原の光がちらりと見える。富士の広大な裾野と愛鷹山系のゴツゴツの稜線を眺めながらランチにしよう。枯れススキを前景に食べていると黒光りのでっかいバイクが来た。米国の名車「ハーレー・ダビッドソン」じゃないか。
 「尾上君の特技だね。」とよく言われるが、いつものように話しかける。「これいくらしたの?」と失礼なことも平気で。「燃費は?何歳?」と。横浜から一人でぶらりと走ってきた若者、43歳。これは600万円とか。わたしのクラウンを新車で買うより高いよ。サッカー老人のAO君には似合いそうだな。「一台どう?」と薦めて一緒に写真を撮ってあげた。
 ここからは2つのゴルフ場の中をぐんぐん下っていく。駿河湾が照り返しで光っているよ。左が伊豆半島の大瀬崎で右側が清水・静岡方面だ。転がりそうな急斜面をほぼ直滑降のように下る。厚労省の「シベリア抑留者調査」のロシア語要員で再就職していたTA君があと3ヶ月で退職とか。まだまだ続けて働けるのに規約が厳しいそうだ。もったいない。
 下りばかりを2時間歩きに歩いてやっと「時の栖」に着いた。「気楽坊」で露天風呂に浸かり、高原ビールで乾杯!おつまみにメニューの一品料理をすべて注文して「忘年会」だ。桜並木のイルミネーションが輝きだしたよ。来春また会おうね。
2016/12/19 (Mon) 23:26


 人民の人民による・・???
 人民の人民による・・???
2016年12月18日(日) 
御殿場市民会館にて 
「東山湖の逆さ富士」
 千葉や横浜から集まる大学時代の山仲間3人を御殿場駅で迎えてまず「東山湖」に案内した。今日は雲一つない青空で、湖面には富士山がくっきりと写り「逆さ富士」が見られるとは地元の私にも珍しいし仲間も大喜び。湖岸ではルアー釣りの大会らしく、男女が大勢釣り糸を垂れて、スピーカーから「あと10分、あと3分・・」などと指示が流れている。
 2人組で制限時間に何匹釣れるかを競っている。時には女性の優勝者もいるらしい。駐車している車のナンバーは地元や関東だけでなく関西や九州からも。ニジマスの大きいのや小さいのが次々と釣れている。TA君は「こんな大きな釣り堀見たことないなあ。」「ここは江戸時代に田畑の灌漑用水用につくった池で、小田急が開発して人気の釣り場になったんだよ・・・。」

 2年生EN君は前回「無生物主語の文」で文法では満点、整序問題でも80%正解だった。入試の英作文では「〜を反映している」とか「祝われている」「楽しんでいる」を全部進行形で書いたね。これは日本語の学習者が「テイル形」として教わる動詞形で、今だけなら「進行形」だけど、真理とかいつもの習慣的なことなら「現在形」で、もうすでに終わっていることなら「現在完了」のように使い分けなくていけないのだ。今日は「名詞構文」をやった。動詞や形容詞の名詞形を見たら、それを述語とするような節SVOを組みたてて和訳する方がよい場合が多い。かなり高度なテクニックだけど是非目指して欲しい。
 リンカーン第16代大統領が「南北戦争」勝利のあと次のように演説した。有名なゲティスバーグ・アドレスでは・・・government of the people, by the people, for the people, shall not perish from the earth. ここにも動詞 govern(統治する)の名詞形が使われているから、「人民のために人民が人民を統治する形態がこの地上から消えないようにしよう。」としなくてはいけない。「もう国王はいらない」という趣旨だから、社会科で教えている「人民の人民による人民のための政治」の古来の和訳がいかに誤訳であるかをもっと先生たちにも知って欲しい。
 大学生のYAさんは「京都大」入試の和文英訳をやってみた。ずいぶん素直にすっきりとした英文が書けていた。「よいと思うことはどんどん実行すればよい・・」 はYou should put into practice whatever you think is good for you. で十分でしょう。擬態語の「どんどん」が難しいけどここでは「〜はなんでも」の意味と考えたのは正解だ。is goodの主語は関係代名詞のwhateverだから it is good と書いたのはマチガイ。
 今日も英検準一級の第3問をやってみた。「ヒマラヤのモスオ族のユニークな家族形態」「生体模倣科学とは?」「アメリカの頭脳流出」はどれも興味深いエッセイで、どれも読み応えがあった。出題者はこんな面白い話しをどこから引っ張り出すのかなあ。YAさん、よく読み取れて今日は80%の正解で合格だ。第4問の「英作文」も少しの文法誤りをのぞけば、なかなかいい英文が書けていたね。
 2年生のYAさん、1年生MU君は部活のためにお休みした。 尾上

(追記)湖畔の桜並木には岸信介元首相の筆になる「東山湖」の石碑が立っている。昔、近所に住んでいてよく湖岸を散歩したらしい。ここを起点に「歩きたくなる道、500選」が始まる。静岡県ではわずか10カ所。東部では「下田・爪木崎」「修善寺」「三島・柿田川」とともに選ばれた4つの内の一つなんだよ。
 私の案内で散策が始まった。この湖の守り神「厳島神社」を通り、少し登りになってゴルフ場の前に映画監督「黒沢明」の別荘。今は市の観光地になった「岸信介邸」と庭続きの和風喫茶「とらや工房」。その隣に真っ赤な欄干の「観音堂」も桜の名所。向かいの林の中には「国際連盟」脱退の時の外務大臣・松岡洋右の別荘。ちょっと森や林を抜けると目の前にでっかく富士山が聳えている。だから「歩きたくなる道」なんだ。
 昔は牧場や牛舎がたくさんあった地域で、広い庭をもった新しい住宅も増えているが高原の別荘地の静かなたたずまいが楽しい。私の車で移動して「乙女キャンプ場」に着いた。この駐車場は御殿場市街地全景と富士山の展望台だ。今日は長尾峠まで登って、そこから「時の栖」まで急傾斜を下った後4人で「忘年会」だ。(つづく)
2016/12/18 (Sun) 23:55


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