御殿場市民会館にて
「万葉公園から矢倉岳へ」
丸坊主でとても展望のよい「矢倉岳」870mに登ったのは10年ぶりかなあ。大学時代の仲間と山登りを始めてまだ間もない頃だったな。「足柄峠」までは「金時山」へ行く道と同じだけれど、右折せずに「足柄関所」と「聖天堂」の方に進み「万葉公園」に至ると駐車場があってここから登山が始まる。この美しい「県立公園」からはヘアピンカーブの急斜面になって谷の向こうに関東平野が開ける。イヌワシが飛来するので、野鳥ファンがカメラの三脚をずらっと並べる名所でもある。
「万葉公園」を通り抜けて杉林の中を歩き始めると1本だけ真っ白なエンレイソウを発見!小さなアップダウンをくりかえして1時間ほどで山頂だ。オレンジ色のクサボケや紫色のタチツボスミレが登り斜面一面に咲き乱れる中にピンク色のエイザンスミレが一本だけあった!少し日陰の斜面をえらぶ難しいスミレで、昔京都の「比叡山」で見つかったからこの名が付いた・・・。
1年生のTA君は前回、 かなり長めの英文「スモール・トーク」を和訳した。あいさつ程度の会話のことで、その話題は天気や余暇の過ごし方、テレビや人気の映画などプライバシーには触れないものだ、という話。全体的にきちんと和訳できていてかなりしっかりした英語力だね。問題は「関係代名詞」をしっかり見分けてthat がwhichと同じように直前の名詞を修飾するように訳すことだ。今日は「時制」を勉強した。特に「未来進行形」は初めて見たね。英文を和訳するには、あちこち迷わずに文の最後から順に訳せばいいのだ、という話に納得できたかな。
3年生YAさんは前回、「東京外語大」の英作文をやってみた。日本語では「主語」を明示しないことが多いから英訳するには文脈から考えないといけない。機械翻訳だと仕方なく「空欄」にしたり、わざわざ「受動態」に変えたりして by〜を省略することもあるんだ。今日は「 It を含む構文」から始めた。特に「強調構文」でつかう It is〜thatにはいくつか慣用用法があるから注意。「疑問詞」を強調するならいつでも Wh- is it that・・?となる。It is not until〜that・・「・・したのは〜以前ではない」つまり、「〜してはじめて・・した。」もしっかり使えるようにしよう。
大学生のYAさんは、前回「佐賀大」の入試英作文をやってみた。とても素直な英文が書けていて安心だ。動詞の「現在完了形」や「未来完了形」に注意できるといいね。今日も英検準一級の前半2問をやってみた。長文の「オーストラリアはスポーツ大国」は読みやすかったけど、「大昆虫の時代」のほうは地質学や生物学に関わる内容で、少々難解だった。問1の「語彙力」問題はやはり難易度が高いなあ。語彙力増強には「語源辞典」や「類義語辞典(シソーラス)」を引くようにするのも役に立つよ。私のお気に入りは「大修館」の「英語語義イメージ辞典」だ。覚えにくい単語は、これで理屈と共に覚える。 尾上
(追記)ともに「足柄峠」にある小山町の「足柄城跡」と南足柄市の「万葉公園」は県境を挟んでほとんど隣り合わせだよ。鎌倉時代まではこの峠道が「東海道」だったから、いよいよ郷里の「東国」から「都」に向かう多くの旅人たちが分かれてきた親しい人を想った。そこで詠んだ歌が「万葉集」にたくさん収められていて彫り込んだ石碑がいくつも立っている。
日本武尊の「あづまはや・・・」の句は、東国征伐からの帰途この「足柄峠」に立って「我が妻」に呼びかけて、苦難だった「東国方面」を見ながら詠んだという。石碑の一つにある「足柄の 御坂に立して 袖振らば 家なる妹は 清に見るかも 」なんていいねえ。「家にいる妻からはっきり見えるだろうか」という意味らしい。
