高校英語UG会 三島・裾野・御殿場

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「感嘆文」の作り方
「感嘆文」の作り方
2017年4月13日(木)
裾野市民文化センターにて
「富士山2合目へ」
 久々に真っ青な空が広がって「富士山」も真っ白に輝いている。富士宮口5合目に通じる自動車道の「富士山スカイライン」を歩いてみることにした。通行止めのゲートに駐車して、スパイク付きの長靴を履きプラスチックのそりを片手に登っていった。すっかり除雪も終わって5月の開通を待つばかりになった道路には雪解け水がチョロチョロと。
 1時間ほど歩くと「高鉢駐車場」に来た。昔よく「きのこ狩り」に来て珍しい真っ白なヤマブシタケを見つけて興奮したことがある。ここは江戸時代以来の正式な登山道で、「富士宮浅間神社」からスタートした登山者がここで一休み。標高1600mにあたり2合目と呼んでいる。この付近ではオオバイケイソウの大群落を見つけたことがあるので、一面に雪が残っているけど樹林の中を少し歩いてみた。
 あった!バイケイソウの新芽が雪解けしたばかりの窪地に3つ並んで立ち上がっていた。甘い香りの梅の形をした花を鈴なりに一杯つけて咲くのは1ヶ月先のことだけどね・・・。

 3年生MIさんは文法・作文で「時制」を勉強した。接続詞のsince でつながる複文は左の主文には「現在完了形」、右の従属節には「過去形」を使うのが普通。「〜した時以来、今までずっと・・・だ」の意味だからね。私がヒントを与えて考え直してもらうとたいてい正解にたどりつける。今の内に苦手を克服しておこう。今日は「英検準一級」の問題をすこしだけやってみた。空所を埋める語句を4択の中から選ぶことになっているがなかなか難しい。語彙力はかなりあるのだが。
 SEさんも「時制」の問題は少々苦手のようだ。 「条件や時を示す節」をつかった英文では「未来」の内容でもwill を使わずに「現在形」で書く、という受験生泣かせのルールがある。If it is rainy tomorrow, ・・はisであって will be ではない。なぜなら、助動詞のwill (〜だろう)を加えると「予想」が半分怪しいが、という「話者の気持ち」を加えてしまうからダメなんだ。ここは「〜であるとするならば」とか「〜する場合には」「〜した後なら」の意味だから、「前提」として断定しなきゃいけないのだ。
 KI君も「時制」の問題をやってみて、「過去」より以前の事柄を「過去完了」で表すことに不慣れだったね。「大過去」ともいうけど「その時にはもうすでに〜してしまっていた」という意味になる。 When she came in, all the teachers had been seated.のように使う。語句整序の問題では「中央大」の問題が難しかったね。「医学の進歩によって、日本人の平均寿命が伸びました。」は「日本人の〜」が文尾に書いてあるから、これを目的語にしないといけない。つまり「無生物主語の文」のように、「医学の進歩」」が主語で「日本人の平均寿命」をその「対象」に置き換えないといけない。つまり、  Advances in medical care have lengthened the average life-span of the Japanese.となる。
 1年生KA君が今日入会した。学校の授業よりも少し先回りすることになるけど、まず英語の文型を勉強した。「動詞V」を中心に左に「主語S」、右に「目的語O」や「補語C」を置くから、英語は語順を大切にする言語だと言える。第1文型のSV、第2のSVC、第3のSVOのように。語句の並べ替え問題や和文英訳の問題をいくつかやってみたら正しい答えがかなりたくさん出せたね。2枚目のプリント「文の種類」では、「感嘆文」の作り方を勉強した。「とても〜だ」と very 〜でいう所を「なんと〜なんだろう」と強調するにはvery をhow に置き換えて How 〜の形で文頭に出せばいい。 尾上

(追記)農作業仲間のTAさんが、英語塾が終わったときに1年生のTA君を迎えに来て、ついでに「発芽したモミ」をプレゼントしてくれた。専業農家のご主人が播種した後に残ったモミを分けてくださったのだ。今年は昨年の自作のモミで残しておいたものがあるのでそれを播くつもりで,先週水につけたばかりだった。先を越された。
 今年もまた「田植え」と「稲狩り」は仲間の6人と一緒に楽しくやりたいけれど、「水の管理」や施肥や雑草取りは自分でせっせとやるつもりだ。育苗から脱穀、乾燥まですべてを自分の力でやってみたい。今日は朝から快晴に恵まれ、日当たりのよい庭に出て、用意した育苗用のトレイ6枚にそのモミをたっぷり播いた。
2017/04/14 (Fri) 0:05


take it for granted that〜(〜を当然だと考える)
take it for granted that〜(〜を当然だと考える)
2017年4月10日(月)
三島ゆうゆうホールにて
「お花見茶会」
 昔なじみの門下生による「お茶会」に出席したいと家内がいうので、「秩父宮記念公園」まで送っていった。昨夜から小雨混じりの嵐のような天気で、緋毛氈を敷いて「野点」をやることもできず屋内での開催になった。宮様のお住まいだった茅葺きの母屋を覆うようにいつもは見事に咲き誇る「しだれ桜」の古木もまだ花がちらほらの状態だった。
 今年は開花が1週間ほど遅れているけど恒例の「桜祭りとライトアップ」は延期もできず、園内にはテントを張って露店がずらりと並んで客がいないから開店休業だ。私は待ち時間に園内を散策してカタクリ、ハナニラ、スイセン、ショウジョウバカマ、シュンラン、エンレイソウを見つけて少々興奮気味。御殿場ならではの高山の花ばかりだ・・・。

 高校1年生NI君は「不定詞」の2回目。seem to〜 (〜と思われる、〜のようだ)を勉強した。It seems that he is rich. (彼は金持ちだと思われる)は 主語をHeで始めると動詞のis を不定詞に直して He seems to be rich. というのと同じだ。 もし he was と「昔」のことだったら to have been と「完了形」に変える。「東京理科大」の英文は少し難しかったね。・・・, which had happened to flutter in the wind just as I passed below. 「それ(大きな旗)が丁度私が下を通り過ぎたときに、たまたま風に吹かれてパタパタはためいたのだった。」 happen to〜 も大事な不定詞の用法で、「偶然〜だった」の意味になる。
 新入会3年生のTAさんは、「助動詞」を用いる英文の全訳をやった。1文だけでなく複数の英文をひとつのパラグラフとして読むことがとても大切だ。入試問題をふくむ5題はどれも接続詞の and の処理で難しかったね。「and を△印で囲む」習慣をつけて、「A and A’」のルールを思い出すようにしよう。and の直後にある単語(A’)と同じ種類の単語(A)を見つけ出して「並列」させることだ。動詞の過去形なら過去形と、動名詞の-ing なら-ingと並列するはずだから。今日は「時制」の文法問題をやったらほとんど完璧だった。
 裾野教室のKI君が出席した。前回、「明治大」の英文を和訳した。A and A’ のルールに注意して finishing と並列する trying とさらに前にある getting の3つの動名詞形を結ぶことができたね。それらが such important things as の後に続く例になっているんだ。今日は「 Itを含む構文」が難しかった。take it for granted that〜(〜を当然だと考える)や It goes without saying that〜(〜はいうまでもない)などのイディオムをたくさん覚えなきゃいけない。強調構文で It is not until 〜 that・・「〜になって初めて・・・」もしっかりマスターしておきたい。 尾上

(追記)「お花見茶会」といえば、16世紀末に豊臣秀吉が催した「醍醐の花見」が有名だね。秀頼などの外は女性ばかりを1300人も招待し、畿内から取り寄せた桜の木を700本も「醍醐寺」の裏山に植樹したという。昨日の日曜日そこで、恒例の「豊太閤花見行列」という仮装行列が華やかに行われたそうだ。桜は満開だったのかなあ。
 10年以上も前、家内と京都の「醍醐寺」に行ったことがある。花見も終わった頃、「金堂」の前庭に観客席を設営し、夕方から始まる「薪歌舞伎」で「勧進帳」が上演された。病気を押して今は亡き「市川團十郎」が弁慶、息子の「海老蔵」が安宅の関守・富樫を演じた。幕前には本山の僧侶たちによる合唱で「声明(しょうみょう」」を聞くことができ貴重な体験だった。
2017/04/10 (Mon) 23:23


seem to 〜を It seems that〜に直す
seem to 〜を It seems that〜に直す
2017年4月9日(日) 
御殿場市民会館にて 
「湘南平の子犬たち」
 平塚のYA君を訪問する前に大磯に立ち寄って「湘南平」山頂まで車で登ってみた。満開の桜並木が続く坂道は歩いた方がきっと楽しそうなつづれ折れだったし、NTTの中継塔のある山頂からは相模灘の大海原とロングビーチと眼下には東海道の松並木が一望の下だった。大磯といえば明治時代の元勲「伊藤博文公」や終戦処理の「吉田茂首相」の別荘などがずらっと立ち並ぶ風光明媚な海岸だ。
 3年前に山の仲間と5人でここをハイキングした。飛び入り参加の米人留学生・マシュー君には不慣れで少々きつかったかな。「高麗神社」から登り初めて「馬の背」のようななだらかな尾根道を歩きこの「湘南平」に至る。南に太平洋、北に「丹沢・大山」の山脈を眺めながらとてもさわやかな楽しいコースだったなあ・・・。

 1年生のTA君は前回、長文の「数のトリック」を全文和訳したらほぼ正確だった。「命令文」の後の接続詞は and なら「そうすれば」、or なら「さもないと」と訳すんだったね。今日は「疑問詞」のまとめ。中学で学んだことの復習だ。英作文の問題では How longや How farは知っていたけど「あとどれくらいでこの飛行機は沖縄に着きますか。」は、「どれくらいすぐに・・」と考えて How soon will this plane arrive in Okinawa? と書けるとよかった。
 2年生MU君は前回、「語句整序」の第1回に取り組んだ。難しい「無生物主語」がテーマだったけど半分は正解だったね。「物事」が「人」に〜させる、となっている英文は日本語では不自然だから目的語の「人」を主語に書き直して、「物事」のために「人」が〜になる、と和訳できるように練習する。今日は不定詞構文の seem to 〜を勉強した。「〜と思われる」とか「〜のようだ」と訳して「話者の推量」を表す。 I think that 〜と言うのと変わりないけど、受身形で It is thought that 〜でもいいし、It seems that〜というのと同じだ。後半は不定詞の副詞的用法を5つ勉強した。
 3年生EN君は前回、「大阪教育大」の和文英訳をやった。「・・・時々まだそちら(イギリス)にいるような錯覚に、ふっと捕らえられたりするこのごろです。」とは、「仮定法」の動詞を使って「まるでまだそちらにいるかのように感じる」と書いたのはよかったね。These days, I sometimes feel as if I were still in your country. 「ふっと」のようなオノマトペは訳さなくていいでしょう、今日は文法作文で「時制」をやったらほぼ完璧に理解できていたね。「時」を表す when、before、after、until やas soon as などと「条件」の If を使う節ではwill がダメと覚えておこう。
 大学生のYAさんは、英検準一級の対策問題をやってみた。問1はいつもながらレベルの高い語彙、つまり使用頻度の低い見慣れない単語がたくさん試される。わずか1・2行の質問文は難なく訳せるんだけどね。問2の長文「ペットの人気と問題点」と「明晰な夢見」はしっかり読みとれて80%正解がだせた。今日の英作文は「神戸大」の問題から「エコロジカルな考え方」を英訳した。The base of the ecological way of thinking is to 〜と書き始める。読みやすい英文が書けるようになってきたね。 尾上

(追記)昨日、米国オハイオ州立大学の博士課程に学ぶステファニー・トマスという女子学生から「お礼状」が届いた。・・・「尾上敦・記念奨学金」をこのたび受賞しました。これからの日本文学研究と近々「山形大学」に留学する準備に大きな援助となります。ありがとうございました。・・・ときちんと日本語で書いてあった。
 前記のマシュー君はその同じ「奨学金」の第1回受賞者だ。10年前、大学のあるカランバスに出かけて行き私たち夫婦がその授賞式に立ち会って以来の友人だ。そのわずかな奨学金がきっかけで来日し「法政大学」で「能」や「源氏物語」の研究をやった。以前には中高のALTとして来日し京都で教えたこともある。
 1999年、ニュージャージー州のプリンストンで不慮の自動車事故に会った次男・敦の日米文化交流への思いを生かそうと、私たちは母校のオハイオ州立大学大学院に「記念基金」を設けた。恩師の先生方や友人たちも大勢賛同して寄付してくださり、小さなファンドだけれどその配当金を利用してスカラシップとして毎年優れた院生に授与されている。
 しかしこのように便りをくれる礼儀正しい学生は珍しい。ステファニーさんは「斎藤茂吉」の随筆が研究したくてその故郷の「山形」を留学先に選んだらしい。来日の折にはなにか援助をしてあげたい。賛同してくれた先生たちに報告のメールを書いたよ。
2017/04/09 (Sun) 23:22


「鯨の公式」 no more 〜than〜
「鯨の公式」  no more 〜than〜
2017年4月6日(木)
裾野市民文化センターにて
「江ノ島の磯で」
 やっとポカポカの陽気になりそうと期待して、箱根を越えて「江ノ島」まで行った。うっすらと春がすみのかかった大海原を横目に見ながら小田原、大磯、茅ヶ崎と西湘バイパスを走ると車窓の隙間から潮風のいい香り。砂州の上の長い橋を渡って江ノ島に渡ると今日も大勢の観光客でおおにぎわい。真っ白なオオシマザクラが満開で期待通りのお花見ができたよ。
 浜辺のプロムナードを行くと男の子が2人釣り糸をたらして岩場のカニを狙っている。ヨットハーバーまで進むと老人がまな板の上で魚のウロコを剥いでいた。釣り上げたばかりの大きな「クロダイ」だ。鯛がいるということはこの島が岩礁であるのかな。「稲取高校」時代には、もう半世紀も前のことだけど、伊豆の東海岸の岩場で貴重なサザエをエサにまいてクロダイを狙うアングラーによく出会ったな・・・。

 新3年生MIさんは前回、「比較構文」の書き換え問題をやってみた。Those people tried not so much to understand her as to take advantage of her. は後半の「彼女を利用する」に比べて前半の「理解する」の方が「少ない」と言っているから、rather thanをつかって書き換えるとすれば、前後を入れかえなければいけない。今日から「文法・作文」の上級シリーズが始まった。1回目は「It を含む構文」で、It is not until 〜that・・・ (〜して初めて・・・)やWhy is it that ・・・? (・・・なのはなぜ?)のような「強調構文」が難しかったね。プリントのNo2は「英文和訳」だ。入試にでた英文をパラグラフごとに和訳するから、ひとまとまりの文脈を正確に読み取ることが求められる。明日は学校で「課題テスト」があるので早めに帰宅した。
 SEさんも前回、「比較構文」の書き換えで「鯨の公式」の扱いに苦労した。「鯨が魚でない事は・・・」と否定文のno more とかnot ・・・any moreで書き出して、後半のthan 以下に明白な「たとえ」、つまり「馬が魚だなんて」と述べる表現法だったね。You cannot make me change my mind just as you cannot make the sun turn back. も後半のたとえを、あり得ない話「太陽を戻ってこさせるなんて」と肯定文にして、 前半を You can no more make 〜としないと。今日の「It 構文」では入試の英訳で、「・・・家を出るのが少し遅れた。」は単純に I left home a little late. でいいのだけど、日本語につられてI was late で初めてしまった。late for school の例文から late for the time to start ならいいけど、late to leave home はダメ。I was late in leaving homeとは言うけどね。日本語の「・・・するのは〜だ」はたいてい強調構文に英訳できるけど、「・・・するのが〜だ」は、数量や回数などの形容詞が〜に来て、・・is many とか・・is sometimes などと補語にはできないよね。 尾上

(追記)大好きな湘南海岸にでかけた目的のもう一つは、眼が不自由で平塚の介護施設にいる友人のお見舞いだった。今回が3回目で、先月は外出許可を取りレストランで一緒に食べた海鮮料理がとても美味しかったというので、もう一度味わってもらおうと思って訪ねたのだけれど。最近腰を打撲してしまったらしく歩行困難なので今回外出は諦め、ホールで食事を摂っている間に会話することにした。
 会話のなかで高校の話題になり、YA君は城南高校の出身と知った。創立140年になる徳島の名門で、文科省のスーパー・サイエンス・ハイスクール(SSH)に指定されているそうだ。東京外語大のドイツ語科に入学しオーケストラに入部して私と出会った。ホルンが上手で私とふたりで1番・2番を担当した。学問にも秀でて更に一橋大学の院に進学した。
 武蔵工大の教授を長年勤めるあいだに、ドイツやイタリアにたびたび出かけ撮りためた作品をまとめて写真付きの詩集「旅・時の翳」を出版した。「芸術選奨」を受賞した著書「音のアルカディア」(ありな書房1996)には、愛してやまないホルンへの思いがぎっしり凝縮されている。何しろ副題が「角笛の鳴り響くところ」だからね。自宅にはホルンの愛器が5台も眠っているという。「一台尾上さんに進呈します」、だって。
2017/04/06 (Thu) 23:43


新年度スタート!
新年度スタート!
2017年4月3日(月)
三島ゆうゆうホールにて
「夕暮れの東山湖」
 夕暮れ時「東山湖」をゆっくり自転車で回った。「水ケ塚」のスキー場のあたりに夕陽が沈むところで、オレンジ色のダイヤモンドのような光が湖面に映っていた。振り返れば「箱根」の山々も赤く染まって美しいよ。湖畔に釣り人の影が2人、3人とまだねばっている。若い女性のアングラーもずいぶん目立つようになった。ニジマス釣りの池としてはずいぶん大きなものだ。江戸時代に水田の灌漑用に掘った池だから。
 時々打ち上げ花火のような音が響く。ここの魚を狙って湖畔に20も30羽も根付いてしまったアオサギたちを追い払おうと、係員がオドシの花火を上げているのだった。しかしあまり効果なし。飛び立ってもまたすぐに舞い降りてくる。ハハハ・・・。

 高校1年生NI君は前回、長文「気球による冒険の歴史」という面白い話を全訳した。内容がしっかり理解できているいい和訳だったなあ。colder and colder とか higher and higher のような「比較級」のイデイオムは大切だ。空所に前置詞を入れる問題もよく正解が出せたね。1年生のテキストはこれで終わりにして、いよいよ今日から2年生の分野に進んだ。「1年飛び級」でも十分やれそうだから。第1回は「不定詞」を使う構文の勉強だ。中学でもやった how to ski(スキーのやりかた)をさらに拡大して what to read(何を読んだらいいか)とか when to start (いつ出発するべきか)なども理解できたね。 whose advice to follow (誰の忠告に従ったらいいのか) や what college to choose (どの大学を選ぶべきか) などにも注意しよう。
 新入会3年生のTAさんは、文法・作文のシリーズを始めた。第1回は「It を含む構文」で、「形式主語」や「形式目的語」の働きの It や「強調構文」に使う it などを勉強した。立命館大の Why is it that you refused the proposal? は 疑問詞の why を It is 〜 that・・の構文で強調している。つまり  Why did you refuse the proposal? が元の疑問文だ。 See to it that ・・・(〜するように注意しなさい)や Rumor has it that ・・・(噂では・・・らしい)のような「形式目的語」を用いる構文は正解だった。まだまだ覚えるべきイディオムがあるからさらに頑張って欲しい。
 三島教室はわずか2人でスタートした。見てあげる時間がそれぞれ増えて喜んでもらえそうだけどわたしには少々手持ちぶさた。新聞に折り込み広告をだしたけど余り見てもらえなかったようだ。あと3、4人入ってくれないかなあ。口コミでお知り合いにUG会の紹介を是非お願いします。 尾上

(追記)「春期講習」が終わった。この4日間で3年生に進級したばかりのSEさんとEN君に、まずは「センター試験」の傾向と対策を研究してもらった。前半の3問だけを対象にして、得点率アップに挑戦した。その結果、2人とも回を重ねるごとに得点が上がって、70%〜80%が確実にとれそうなレベルになった。
 第3問の長文読解ではしっかり正確に読み取れていてほとんど正解が出せるのに、第1問の発音・アクセント、第2問の語彙・語法にミスが出てしまった。そこで、手製の「発音プリント」を配ってテストに出題される「発音問題」ヤ「アクセント問題」の対処法に取り組んだ。それぞれ何らかの規則性を覚えてしまうと一歩前進するはずだ。
 そして入試ではなにより「単語と熟語の力」がものをいう。あと数日の春休み期間を是非「語彙力アップ」に注いで欲しい。偏差値がグーンと上がるはず。「単語とイディオムを制する者は入試を制す。」
2017/04/03 (Mon) 23:27


what you are today今日のあなたの姿
what you are today今日のあなたの姿
2017年4月2日(日) 
御殿場市民会館にて 
「7才のチェロ奏者」
 いつもネットラジオでNYのWQXRという局を聞いている。普通の中波の放送も聴けるしFM放送でクラシックとオペラの他に古いジャズも24時間聴ける。画面にはホットな音楽情報が満載だ。先週、男の子がチェロを弾いている写真が載った。どこかで見たような顔だな、と思って読んでみたら7才の時のヨーヨー・マだった。
 今や世界一のチェリスト、ヨーヨー・マはフランスで育ち家族でNYに移住してきたばかりの中国人だった。1962年のことで、チェロの巨匠ロストロポービッチの紹介で「ホワイトハウス」でのディナーコンサートに出演した。ケネデイ大統領夫妻やアイゼンハワー前大統領の前で11才のお姉さんのピアノとデュエットをやって大喝采を浴びた。なんと可愛い・・・。

 今日1年生のTA君が入会した。畑で野菜を育てている6人の仲間の一人のお孫さんだ。まだ学校の新しい教科書も開いていないだろうけれど、さっそくプリントで高校英語の勉強を始めたらどれもほとんど正解が出せた。「5文型」の話、「文の種類」の話をしたらしっかり理解できたようだ。第4文型SVOO、第5文型SVOCとかは難しいからこれからじっくり勉強していこう。今日は「感嘆文」の作り方にもすこし触れた。長文で27行の「数のトリック」という笑い話を全訳してもらった。文の流れをつかむのにいい訓練だ。
 2年生MU君は前回、「関係詞」を使う英作文をやった。「ここにダムを築いた男たちはとても勇敢だった。」のように The men were very brave. の文中に who built the dam here. を「割り込み」させることがまだ苦手のようだ。関係代名詞の what は something which と同じ働きだから「〜すること」「〜するもの」という意味だけど、 what you are today は「今日のあなたの姿」と訳すと覚えやすいね。今日から「需要構文101」が始まった。毎回2課ずつ51週をかけてコツコツこなしていくよ。短めの入試問題を全訳することで文の流れを掴み、カンマや and の働きには特に注意を払うように練習していくよ。さっそく「不定詞」を含む構文をやった。
 3年生EN君は前回、文法で「文の種類と書き換え」をやった。My parents have made me what I am today. 「両親のおかげで私は今の姿になれた。」のように、関係代名詞のwhatは「こと・もの」の訳ではダメなので「姿」と訳しておこう。この文を I owe で始まるように書き換えるには「〜を〜に恩恵を受けている」の意味だから、 owe 物事 to 人 のようにする。つまり I owe what I am today to my parents. とする。give のようにSVOOの文型でいうには owe 人 お金 の場合だけ。今日は新しく「文法・作文」の入試問題を始めた。弱点克服にとてもいい教材だ。 尾上

(追記)トランプ大統領が就任前から女性蔑視の発言をしたり、イスラムの国からの入国を禁止して民族差別の本音を臆面もなくツイートしたり、はてはメキシコとの国境に「万里の長城」のような壁を築くという。まさに時代錯誤の「バカモノ」が大統領に選ばれてしまった。一番進んだ民主主義の国(のはず)の選挙制度でもこういう異端者が登場することがあるんだね。
 Newsweek や NY Times の紙面では、大統領を直接批判するような「下品」な記事は見ない。でもこのWQXRの記事のように、アメリカが移民を差別せずに積極的に受け入れる「自由の国」だという誇るべき歴史と伝統を守ってきたことを、視聴者に喚起するような記事が最近たくさん見られるよ。
 前記のヨーヨー・マもホワイトハウスでのコンサートで、作曲家バーンスタインに、「この家族にも市民権をぜひ取得させていただきたい」、と米国政府のお歴々の前で紹介されている。アメリカはこういう移民を大切にしてきたからこそ「偉大な国」になれたのだ、という趣旨だ。55年前の記録が音源つきでYouTubeに投稿されているから「Yo-Yo Ma」で検索してみてごらん。
2017/04/02 (Sun) 22:50


cases、points の後に 関係副詞 where
cases、points の後に 関係副詞 where
2017年3月30日(木)
裾野市民文化センターにて
「春期講習やってます」
 やっと少し春めいて、朝の内の勉強会は実にすがすがしい気分になるなあ。「御殿場市民会館」3階の会議室は一番高い所でとても眺めがいい。廊下にはルノアールやモネの名画が飾ってあって良い雰囲気だし、大きな窓からは白銀の「富士山」が眼前にデッカク聳えてまぶしいほどだ。参加希望者に合わせて講習会場を急遽「三島」から「御殿場」に変更した。私も10分でいける距離だからうれしい。
 9:30ピッタリ、新3年生のSEさんとEN君が到着して授業開始だ。まずは「センター試験対策」に取り組むことにして、過去問題集からプリントしてやってみた。30〜40分で解けるように、全6問で200点の問題を前半の半分だけやることにした。後半はほとんどが長文読解なのでスピードがあれば自学自習で何とかなる。第1問の「発音・アクセント」、第2問の「語彙・語法」と「語句整序」で得点できない人が多いので、この講座ではそこに十分時間を割いて弱点を克服することにした・・・。

 今日の裾野教室は28年度の最後の授業で51回目になる。年末年始の1回がセンターの休館日だったから他の木曜日は全部授業ができたということ。定期試験などに重なって数回欠席した人もいるけど、3人ともプリントはほとんど最後までやりきれたね。来週からは3年次のテキストに入っていよいよ「センター対策」「二次試験対策」「私大対策」が始まるよ。
 新3年生MIさんは前回、「動名詞」の用法を勉強した。 Besides –ing (〜に加えて)やinsist on 人–ing (人が〜するように主張する) What do you say to –ing (〜したらどうだろう?)のようなイディオムがたくさんあるね。どれも大切だ。今日は「代名詞」の one 〜 another や some〜 others を勉強した。和訳も作文もほぼ正解がだせたね。次回は「英検準一級」の問題にも取り組んでみよう。
 SEさんは前回、「関係詞」の文法問題をやった。基本はしっかり理解できていた。上級レベルだと cases where SV (・・・の場合)や points where SV (・・・という点)が難しい。副詞の there でも言えるときには「場所」ではなくても関係副詞の where を使うのだ。今日は重要構文シリーズ最後の「文修飾の副詞」を勉強した。文頭にFortunately があると「文全体」を修飾するから、「幸運に」ではなくて、「幸運にも」とか「幸運なことに、・・」と訳す。It is fortunate that ・・・と言い換えられるからね。
 KI君は前回、「副詞節」をつかう英作文をやった。「私は以前ほど旅行が好きでなくなった。」は I like travelling very much. の基本から、「比較構文」を使ってI don’t like travelling as much as before. と書ける。今日は新3年生全員同じ単元で、重要構文シリーズの99,100,101課をやった。「福岡教育大」の「夢は一種の精神活動だ」を和訳した。
 御殿場教室の新2年生MU君が出席した。前回は長文で「母親たちの合宿」を和訳した。ミスが少なくてずいぶん和訳の力がついてきた。難しかったのは That, they say, makes their vacation really wonderful. この they say はカンマカンマで区切られているから切り取って文頭に移動させるといい。動詞のmakes は「〜を〜にさせる」という「使役」の意味だから、「そういうこと(夫と子供がいないこと)で休暇が本当に素晴らしいものになる、と母親たちは言っている」。と訳す。今日は「受動態」の文法問題をいくつかやったら大部分が正解だったね。英語が得意科目になってきた。 尾上

(追記)ポピーが一面に咲く風景がとても好きで、裏庭に種を直まきにするけど冬を越すからなかなか育たない。そこで昨秋には育苗用のトレイ3枚に播いて軒下で冬を越した。小さな「ケシ粒」ほどの種を一杯に播いたらとてもよく発芽したので、昨日は「中畑」の共同の農地に移植してきた。
 山中湖の西の「花の都公園」に行くと広大な畑一面にポピーが咲き乱れる風景は圧巻だよ。昨年はここで色とりどりの種をたくさん頂いた。それに加えて、昨年の秋「信州・安曇野」に旅行した折に「碌山美術館」で買ってきたものをあわせてタネから発芽させた。「房総半島」の先端の町のように畑を一部花畑にするもの楽しいでしょ。
2017/03/30 (Thu) 23:45


「 A and A’」を見抜け
「 A and A’」を見抜け
2017年3月27日(月)
三島ゆうゆうホールにて
「木曽馬」
 御殿場高原ビールの「時の栖」までは我が家から坂道を車で10分下っていくだけだが春の訪れ方がまるで違う。市内の南小前の道路際に植えてある若い河津ザクラの並木が今やっと満開になったのに、市の南端の「時の栖」ではほとんど散ってもう葉桜になっていた。昔「富士牧場」の時代から桜並木で有名だったソメイヨシノの古木を見るとつぼみが大きく膨らんでもうピンクの花芽を開きかけているよ。
 午前中の庭園はまだひとけが少ないけど「木曽馬」の厩舎のあたりには親子連れが集まってくる。5才の母親と子馬の2頭を係員の男女が二人でエサをやったり運動させている。元来「農耕用」の馬で1馬力とは、75キロのものを1フィート動かす力のことだと教えてもらった。御殿場では明治の頃に富士登山の「馬車鉄道」でも馬が活躍した。犬のようにとてもおとなしく見物客にも大きな体ですり寄ってくる姿がかわいい。木曽の「開田高原」を旅行した時に見た「木曽馬」の牧場を思い出したよ・・・。

 2年生ENさんは前回、「副詞節」を使う英作文をやった。「慶応」の問題で、「近頃の子供たちは親に何度もいわれないと、宿題をしなくてはという気になれないものらしい。」後半の述語は「・・と理解しない」と考えれば Children today don’t seem to realize that they have to do their homework. 前半は If they aren't often told to ( do their home work). と受動態で素直に書くといいね。今日も構文101をやった後、入試の英作文を4題やった。「新潟大」の「意味が通じる限り、・・・」は、イディオムとして make oneself understood を覚えておきたい。「自分の考えを人に理解してもらう」という表現に直さないといけない。ENさんは事情があって今日でUG会を退会となった。入試まで見てあげられずとても残念だけど、とても努力家だからもっともっと伸びるでしょう。頑張ってください。
 中学生NI君は前回、「エビの乱獲」という長文を全訳した。「比較」に注意する問題が多くて、They are still losing more forests now. とか The sea water becomes less clean. に注意できていた。後者はcleaner の反対で「劣等比較」といって、「よりきれいでなくなる」という意味。短めの文はしっかり和訳できていたけど、関係詞でつながる文が「割り込み」になると苦労しているようだね。 The fish which the large boats catch with shrimps die soon. 「大きな漁船がエビと一緒に捕まえる魚はすぐに死んでしまう。」のように動詞dieに着目して、その主語は何かを考える習慣が必要だ。今日は文法のまとめとして、「前置詞」と「接続詞」の問題をたくさんやった。ほとんどの問題に正解がだせてよかった。来週からは2年生のテキストになります。文法が一通り終わったので、「構文」を中心に英語の構造を勉強していこう。 
 新しく3年生になるTAさんが入会してさっそく出席した。かなり英語力を持っていそうで楽しみだ。今日は構文シリーズの第101課「文修飾の副詞」をやった。この種のテキストは一年生で週2時間の文法が終わった後、2年次での課題として与えた教材だが、最近はあまり学校で使っていないようだ。じっくり勉強するのにとても良いのだがなあ。入試の英文和訳では ・・・such important things as getting to work・・・, trying ・・・and finishing・・・が難しかったね。「重要なこと」の例が as 以下に3つ並列していることを見抜かなくてはいけない。ここで和訳のルール@、and に△マークをつけて「 A and A’」を見抜け。 つまりand の直後のA’ とつながる A を前方に探せ、ということ。来週から3年次のテキストに入ります。 尾上

(追記)お彼岸も過ぎたのに最近は時折雪が降ったりして、先週登った箱根の山は真っ白だ。今日は春の気配を探しに「秩父宮記念公園」に閉園間際に行ってみた。シュンランは一輪だけだけど、いつのまにか紫色のカタクリが一面に群落を作っていた。いいなあ。真っ白なショウジョウバカマもいくつか満開になって早春の雪山を思い出させてくれる。ユキワリソウは大きなミツバ状の葉のうえに可愛らしく咲くから別名「ミスミソウ」ともいう。赤、白、ピンク、紫など色とりどりにたくさん咲いていて華やかだったよ。
2017/03/27 (Mon) 23:52


not so much A as B 「AというよりむしろBだ」
not so much A as B 「AというよりむしろBだ」
2017年3月26日(日)
御殿場市民会館にて 
「おもしろ日ロ関係散歩道」
 外語大ロシア科の同期生は古希を越えてもますます盛んに活動している人が多い。そのうちのひとり、SU君は旧「東京銀行」の支店長にまで上り詰めた後、「みちのく銀行」のモスクワ支店開設に尽力して現地の社長になった。今も「国際通貨」の研究員かなにかをやっている。一緒に山に登ったこともあるSU君から私宛に「献本」が届いた。「北方領土返還交渉に頑張る安倍首相にも読んで欲しい現場ロシア論」という副題もついている。さっそくページをめくって「これはすごいぞ!」と、お礼のメールを書いた。
 XXさん  なんと魅力的なタイトル!ほやほやの新刊、昨夕拝受しました。さっそく読みやすそうな所から読ませて頂いてます。壮大なプロジェクトでもあった「みちのく銀行」時代のご苦労が詳しく面白く語られていて、貴兄の顔を思い浮かべつつ中身の濃いご労作をじっくりと楽しませて頂きます。同窓生で出版記念パーティがやりたいね・・・。

 2年生EN君は前回、「比較」の文法で難しい問題をやった。いわゆる「鯨の公式」でno more ・・・ than〜に書き換えさせる問題や、not so much A as B 「AというよりむしろBだ」を rather than をつかって言い換える問題など。今日は第51回目で、重要構文シリーズの最終回の第101課で「全文修飾の副詞」を勉強した。Unfortunately the project ended in failure. 文頭の「不運にも」は後の文「その企画は失敗に終わった。」全体を修飾する働きで、逆に「・・・」は不幸なことだった、という意味になる。The project unfortunately ended in failure. と動詞の前でもOKだ。ただし、文尾に置くと動詞だけを修飾して「不運な終わりかただった。」という意味になってしまうので注意が必要だ。
 大学生のYAさんは前回、英作文の練習で「高知大」の入試問題をやってみた。「アメリカの〜について、私は気恥ずかしくなるほど何も知らなかった。」は 文頭にTo my shame, とか to my embarrassment,をおいて 「恥ずかしいことに」としてもいいし、I knew so little that I felt embarrassed. と「程度」を表す so 〜 that構文でもいいね。英検準一級の模試問題を、今日も第3問と4問をやってみた。設問がとても難しくて必ず一つ間違えやすいものが含まれていたね。しかし70%とれれば合格だから可能性はある。ジュラ紀とか白亜紀なんて地質学上の単語が解説もなく使われているような長文「恐竜の絶滅」は特殊な語彙がたくさんでてきて読みにくかったね。
 28日(火)からの「春期講習」には新3年生のSEさんとEN君が参加希望してくれた。実は2人とも御殿場在住なので、急遽「三島会場」を変更して4日間とも「御殿場市民会館」で実施する、ということで連絡を取りました。会場のほかは全て計画通りです。 尾上

(追記)SU君は山梨県の名門「韮崎高校」の出身でとても優秀な生徒だったらしく、県知事から表彰されたこともあるそうだ。町の「神童」だったのかもしれないね。同じロシア科でもすごく優秀で皆が一目置いていた。2015年ノーベル賞を受賞したあの「大村智博士」は高校の9年先輩になる。「清里」や「野辺山」にドライブするときにはよくその高校のグラウンド横を通っていったなあ。サッカーでも強豪だったという記憶がある。
 昨年春はトレッキンング例会でいつもの大学同窓3人と韮崎の「荒倉山」に登った。桜とツツジが美しい明るい山だった。JR韮崎駅に集合したら駅前に「祝受賞、名誉市民、大村智博士」の大きなプラカードが飾ってあった。大村先生が館長の「大村美術館」に行き、下山した後はその隣に併設の「温泉」につかって汗を流した。
 韮崎駅に近い花の名山「甘利山」にも近いうちに登ってみようと企んでいる。山頂がレンゲツツジの名所だそうだ。SU君のふるさとだから、また一緒に登らないかな。
2017/03/27 (Mon) 0:21


not A but B の構文
not A but B の構文
2017年3月23日(木)
裾野市民文化センターにて
「園芸店のシュンラン」
 市内中畑で毎週金曜日、6人の仲間と農作業をやった後は時折近くの印野にある「山草・蘭」の店「野乃花」に立ち寄るのが楽しみだ。先月は高山の真っ白な可憐な花「バイカオーレン」を見つけたので一鉢買ってきた。「八ヶ岳」の「オーレン小屋」の近くで6月、雪どけの後に咲くという10センチほどの小さな花「オーレン」は、まだ自生のものを見たことがないから嬉しかった。
 昨日一ヶ月ぶりに大きな展示ハウスを訪れるとすっかり景色が変わり、あれほどたくさんあった「ユキワリソウ」が消えて「シュンラン」の豪華な鉢植えがずらっと並んでいるよ。18日(土)に上野原の「八重山」に登って見つけた自生のシュンランと比べるとなんと色鮮やかなんだろう。ふつうの緑色系だけでなく、サーモンピンクや黄色や中国産の白色など実に多様な、そしてかなり高価な鉢植えを愛好家たちが競っているらしい・・。

 2年生MIさんは前回、上級文法で「分詞」のおさらいをやった。分詞構文で難しかったのは Left to herself, ・・・(一人にされたので)、Not (being) tired(疲れていなかったので)の受身形や、It being very fine, ・・・(とても良い天気だったので)のように意味のない主語でも、本文の主語と異なるときには –ing の前におかねばいけない。There being no people in the room, ・・・(部屋に人がいないので)、なんていうのもあるよ。意味のない Thereを主語と考えているんだ。今日は、There is〜の構文を勉強して、これは主語が be 動詞の後ろにさがる「倒置構文」なんだ。中学生に教えるには難しい用法なんだけどね。今の英語学では「There 構文」とよばれているよ、と教えた。
 SEさんは前回、「青山学院」の作文で、「・・・」と先輩は言った。という日本語は「直接話法」で素直に書けるところを that節を使って書いてしまったね。My senior said to me, “・・・・.” とすれば簡単だったのに。今日は文頭に置く To my surprise, (私が驚いたことには)が、後の文全部を修飾する働きであることを勉強し、正しく和訳できた。They study not for the sake of acquiring knowledge, but in order to improve the material well-being in later life, 「彼らが勉強するのは知識を得る目的ではなくて、後の人生で物質的な面での幸福を高めるためなのだ。」これはつまり、金持ちになりたいから勉強する、ということになるね。not A but B の構文にも注意。「AではなくてBだ」。
 KI君は前回、センター試験の英文を和訳した。 They are commonest among children but any close group of people will use nicknames. 「ニックネームは子供たちの間で一番よく使うけど、親しい仲間どうしならどんな大人でもニックネームを使うだろう」。肯定文の any は「どんな〜でも」の意味。今日は入試の英文「北米の教育制度」の話を和訳した。 They haven't memorized as many basic rules and facts as students in other countries have. の訳がすこし難しかったね。文尾の have の後には memorized が省略されていると見抜いていたなら、「他の国の学生たちが覚えているほどの数の基本的な規則や基本的な事実を覚えてしまっていないのだ。」比較の as〜 as〜にも注意しよう。
 御殿場教室の1年生MU君が出席して「不定詞」の問題をやった。どの問題もよく理解できていた。「〜すること」の意味では動名詞の 〜ing と不定詞の to〜の使い分けが問題になるね。〜ingは「今」や「昔」のことで、to 〜は「未来」のこと覚えておけばほぼ失敗はない。I regret saying〜は「〜と言ったことが残念だ。」で、不定詞のI regret to say 〜「残念ながら〜といわなくてはいけない。」とずいぶん意味が違うね。後半は「母親キャンプ」というタイトルの長文を和訳した。
 今日のクラスが終わったら「電気通信大」に見事合格したTA君とお母様がご挨拶に見えた。苦手な英語が「UG会」に入って偏差値が20も上がったと改めて喜んでもらえた。「電通大」は創立100年になる名門の国立大学で、1学年が700人の「情報理工学」一つの単科大学だけど、男子の70%がさらに「修士課程」に進学している。東大や東工大の院に合格する学生も多い。これからもやはり英語が要求されるから、油断せずに「英検」や「TOEFL」などの受験を目指して頑張って欲しい。おめでとうの熱い握手をかわした。夏休みには「UG会」にまた顔を見せてね。 尾上

(追記) 東京や横浜の友人たちがいよいよスマホにしたよ、と言っているけどわたしは今もドコモのガラケー派だ。電話とメールとアラームはこれで十分だし、何より歩きながら写真を撮りやすい。小さいから左のズボンのポケットに入れて歩き、左手だけでカシャッ。70KBからせいぜい150KBしかないから、ブログに載せるにもメールに貼り付けるにも軽くていい。
 このブログの背景写真は100KB以下という制限だからなかなか良いものが見つからないね。オリンパスのデジカメは最近使わなくなった。花を接写で撮るときや富士山の山頂を望遠で撮るときだけは便利だけれど、4MBくらいあるからガラケー写真の30〜60枚分以上で実に重たい。メールに添付するにも枚数が限られる。ただフレーム用にA4版に拡大したいときはデジカメでないとダメだけどね。
 実はスマホは4人の山仲間では一番先に買って持っている。電話機能をはずした格安スマホで、もっぱらドライブ中や山歩きの間にインターネットでオペラをかけたり、お風呂につかってYouTubeで落語を聴くためだ。日本のネットラジオではまだNHKの「らじるらじる」しかないが、NYからならFMとAMが6局もネットで聴けるし、最近みつけたロンドンの30局くらいの放送もみなネット化して、クラシックもジャズもBBCの放送も24時間ライブで楽しめる。良い時代になったなあ。
2017/03/23 (Thu) 23:41


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