森の腰中央公民館にて
「ヒメボタル観察会」
「姫蛍」とは川に住むゲンジボタルやヘイケボタルと違って、森や林の中に住むもっと小さなホタルのことで、箱根西麓のこの付近が大きな生息地だそうだ。サイクリングの時、私の町内「二の岡神社」の宮司さん宅の門前にホタル観察会の案内が掲示してあったので夕食後行ってみた。いたいた!数十から数百のホタルが黄色い光を頻繁に点滅させて真っ暗な山の林の中を飛んでいたよ。
ホタル好きの人たちがはるばる埼玉・栃木・新潟の方からも集まって来て、神社前の駐車場は係員が誘導するほどの賑わい。きっとネットで流れる情報の力だね。宮司さんはもと御殿場市長で、自宅の庭と裏山を無償で開放して自ら深夜まで受付に立っておられた。同じ二の岡町内で、ここから1キロほどの近さに30数年も住みながらこんな観察会は知らなかったなあ。
真っ暗闇の山の斜面には良い写真を撮ろうと、カメラの三脚が20も30も並んでいたよ。朝から小雨が降り汗ばむほどの湿気で、こういう人間に不快な天候がホタルは一番好きらしい。草むらに止まって光るメスに向かって、オスは上空を飛び回ってラブコールを送る。子供たちの自然観察にはとてもいい教材になるね・・・。
市民会館が改修しているため、今日は久しぶりに「森の腰中央公民館」に戻ってきた。隣では「明治大学のOB会」、2階では「夏祭りの民謡の練習」で、なかなか賑やかではあったけどなんとか落ち着いて勉強できた。
1年生のTA君は、今日「関係詞」を勉強した。学校でもこの単元に入ったところだそうだ。「先行詞」を見て「人」なら who 「もの」ならwhich という「短絡的な」教え方が一般的だけどそれではアブナイよ。代名詞のhe、she、they に置き換えできれば whoで、his、her、theirならwhose、という風に「関係代名詞」はもともと「代名詞」と同じ働きだと教えるべきだ。itやtheyに置き換えられれば which になるだけのこと。こうすれば2年・3年になってもっと複雑な英文にぶつかっても理解しやすい。今日は2枚目のプリントで「比較」の項目にもふれた。as〜as SV と more〜than SV は中学でやったけど、じつはこれも関係詞の文と同じく、「主文」と「従節」の関係になっているんだ。
3年生EN君は前回、「関係詞」の前がカンマで切れる文の訳し方を勉強した。読むときにそこで文が切れる、いうことは説明を「追加」するわけだ。後から前を「修飾」するわけではない。「非制限用法」といわれる所以だね。 今日の英文和訳でも「上智大」が難しかったね。Culture, the 'way of life' of the society in which we grow up, influences our habits,・・・でも「カンマカンマはカッコに入れる」を思い出し、「〜の文化は・・」と修飾するのでなく、「文化というのは、われわれが成長している人間社会の生活様式なのだが、・・」と説明を加えた形で和訳するのが正しい。文法では「譲歩構文」をやってみたらかなり正解が出せたね。日本語の「〜ても」「〜でも」「〜とも」のように逆接で次につながる働きだ。No matter wh- SV(どんなに〜でも)で始まる従節が、後半の主文を修飾する。
大学生のYAさんは英検1級の過去問をやってみたが、いつもよりレベルアップで長く時間もかかるので今日は2問にした。「ベネチアの水没を食い止めるには」を読むと、「ヘエー」とびっくりする。「城壁でぐるっと街全体を海から隔絶するアイデア」と「街の地層に水を注入して街を持ち上げるアイデア」が出ているそうだ。共に怪しげな思いつきだね。もう一問「ETを探せ」も面白い。ハリウッド映画でも有名になった「ET」は Extra-terrestrial Intelligence(地球外知的生物)の頭文字で「宇宙人」ともいう。実際米国の研究者たちは、プエルト・リコにある世界最大の「電波望遠鏡」を使って、地球以外の惑星から電波の送信があると信じて探索を続けているそうだ。さらに世界中の一般人にパソコンを使って探索の協力を求めるのも現代風で面白い。時間はかなりかかったけど、2問とも3分の2は正解が出せたからまずまず合格としよう。 尾上
(追記)UG会の裾野教室が終わって帰り道、「高原ビール・時の栖」を流れる小川でも「ホタル鑑賞会」の期間中だったので立ち寄ってみた。夜遅くてひとけもなく戻ってくる青年に聞いたら、「ここは少ないですね。私の住む東田中の方がたくさんホタルいますよ。」というから場所を教えてもらい、「秩父宮公園」近くの小川に行ってみた。いるいる!お見合いが成功したオスとメスをみつけてカメラに収めた。
川沿いが広大な田んぼになっていてそこには全く見えないのに、上流の一部「休耕田」になっている地帯だけに蛍が何匹も光っていた。これは一番大きなゲンジボタルで、エサになるカワニナが農薬で死んでしまった川には生息できないんだろうね。
