高校英語UG会 三島・裾野・御殿場

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「主文」と「従節」の関係
「主文」と「従節」の関係
2017年7月2日(日)
森の腰中央公民館にて 
「ヒメボタル観察会」
 「姫蛍」とは川に住むゲンジボタルやヘイケボタルと違って、森や林の中に住むもっと小さなホタルのことで、箱根西麓のこの付近が大きな生息地だそうだ。サイクリングの時、私の町内「二の岡神社」の宮司さん宅の門前にホタル観察会の案内が掲示してあったので夕食後行ってみた。いたいた!数十から数百のホタルが黄色い光を頻繁に点滅させて真っ暗な山の林の中を飛んでいたよ。
 ホタル好きの人たちがはるばる埼玉・栃木・新潟の方からも集まって来て、神社前の駐車場は係員が誘導するほどの賑わい。きっとネットで流れる情報の力だね。宮司さんはもと御殿場市長で、自宅の庭と裏山を無償で開放して自ら深夜まで受付に立っておられた。同じ二の岡町内で、ここから1キロほどの近さに30数年も住みながらこんな観察会は知らなかったなあ。
 真っ暗闇の山の斜面には良い写真を撮ろうと、カメラの三脚が20も30も並んでいたよ。朝から小雨が降り汗ばむほどの湿気で、こういう人間に不快な天候がホタルは一番好きらしい。草むらに止まって光るメスに向かって、オスは上空を飛び回ってラブコールを送る。子供たちの自然観察にはとてもいい教材になるね・・・。

 市民会館が改修しているため、今日は久しぶりに「森の腰中央公民館」に戻ってきた。隣では「明治大学のOB会」、2階では「夏祭りの民謡の練習」で、なかなか賑やかではあったけどなんとか落ち着いて勉強できた。
 1年生のTA君は、今日「関係詞」を勉強した。学校でもこの単元に入ったところだそうだ。「先行詞」を見て「人」なら who 「もの」ならwhich という「短絡的な」教え方が一般的だけどそれではアブナイよ。代名詞のhe、she、they に置き換えできれば whoで、his、her、theirならwhose、という風に「関係代名詞」はもともと「代名詞」と同じ働きだと教えるべきだ。itやtheyに置き換えられれば which になるだけのこと。こうすれば2年・3年になってもっと複雑な英文にぶつかっても理解しやすい。今日は2枚目のプリントで「比較」の項目にもふれた。as〜as SV と more〜than SV は中学でやったけど、じつはこれも関係詞の文と同じく、「主文」と「従節」の関係になっているんだ。
 3年生EN君は前回、「関係詞」の前がカンマで切れる文の訳し方を勉強した。読むときにそこで文が切れる、いうことは説明を「追加」するわけだ。後から前を「修飾」するわけではない。「非制限用法」といわれる所以だね。 今日の英文和訳でも「上智大」が難しかったね。Culture, the 'way of life' of the society in which we grow up, influences our habits,・・・でも「カンマカンマはカッコに入れる」を思い出し、「〜の文化は・・」と修飾するのでなく、「文化というのは、われわれが成長している人間社会の生活様式なのだが、・・」と説明を加えた形で和訳するのが正しい。文法では「譲歩構文」をやってみたらかなり正解が出せたね。日本語の「〜ても」「〜でも」「〜とも」のように逆接で次につながる働きだ。No matter wh- SV(どんなに〜でも)で始まる従節が、後半の主文を修飾する。
 大学生のYAさんは英検1級の過去問をやってみたが、いつもよりレベルアップで長く時間もかかるので今日は2問にした。「ベネチアの水没を食い止めるには」を読むと、「ヘエー」とびっくりする。「城壁でぐるっと街全体を海から隔絶するアイデア」と「街の地層に水を注入して街を持ち上げるアイデア」が出ているそうだ。共に怪しげな思いつきだね。もう一問「ETを探せ」も面白い。ハリウッド映画でも有名になった「ET」は Extra-terrestrial Intelligence(地球外知的生物)の頭文字で「宇宙人」ともいう。実際米国の研究者たちは、プエルト・リコにある世界最大の「電波望遠鏡」を使って、地球以外の惑星から電波の送信があると信じて探索を続けているそうだ。さらに世界中の一般人にパソコンを使って探索の協力を求めるのも現代風で面白い。時間はかなりかかったけど、2問とも3分の2は正解が出せたからまずまず合格としよう。 尾上

(追記)UG会の裾野教室が終わって帰り道、「高原ビール・時の栖」を流れる小川でも「ホタル鑑賞会」の期間中だったので立ち寄ってみた。夜遅くてひとけもなく戻ってくる青年に聞いたら、「ここは少ないですね。私の住む東田中の方がたくさんホタルいますよ。」というから場所を教えてもらい、「秩父宮公園」近くの小川に行ってみた。いるいる!お見合いが成功したオスとメスをみつけてカメラに収めた。
 川沿いが広大な田んぼになっていてそこには全く見えないのに、上流の一部「休耕田」になっている地帯だけに蛍が何匹も光っていた。これは一番大きなゲンジボタルで、エサになるカワニナが農薬で死んでしまった川には生息できないんだろうね。
2017/07/03 (Mon) 0:19


関係詞節の「くっつけ式」と「わりこみ式」.
関係詞節の「くっつけ式」と「わりこみ式」.
2017年6月29日(木)
裾野市民文化センターにて
「ジガバチソウ」
 「自我蜂草」なんて変な名前だけどれっきとしたラン科の花で、御殿場市印野の山野草の店「野之花」では一株1200円の高値がついていたよ。緑色の茎の先で、薄紫色の6枚の花弁がまるで踊っている人の細長い手足のようだった。ネットで調べたら河口湖の「富士山自然学校」という会社が主催する、「青木ヶ原樹海にジガバチソウを探しに行こう」という企画を見つけた。
 しかしその企画に応募しても全く連絡がつかないまま実施日がきた。では自分一人で探そうか、と見当をつけてむかしギンランをさがしたことのある「天神峠」のスキー場に車で向かった。ここは「青木ヶ原樹海」をまっすぐ抜けて富士山に登って行く「精進湖口」登山道の1合目ですでに標高1350mもある。そうだ、ズバリだった!ここをウロウロしていたらジガバチソウに3株もめぐり会えたよ・・・!

 1年生KA君は「関係詞」をやった。2種類あって、代名詞 he、she、it、 they の代わりに使うのがwho、which、thatなどの「関係代名詞」。もう一つの「関係副詞」は文中で then、thereなど副詞の代わりに使うもの。それぞれが直前の「名詞」を修飾するような節を作る。その名詞を関係詞の「先行詞」という。高校では「関係代名詞」にもう一つ whatを加える。What he says is true.(彼が言っていることは真実だ)は「疑問詞」の「なに?」と区別しにくいけれど、something which he says と同じなのだ。The tree which stands there is a pine.(あそこに立っている木は松だよ。)では which〜thereがSVの間に割り込む「わりこみ式」。I have a friend whose father is a writer. (お父さんが作家の友達をボクは持っている。)はwhose以下が本文につながるだけだから「くっつけ式」。このwhoseはhisのことだ。
 3年生MIさんは、前回「大阪外語大」の過去問をやってみた。とてもうまく書けていたけど、「人に物を与える」は provide人 with 物 と書く。satisfyやfill、coverの用法と似ているね。入試の和訳も完璧だったけど、アメリカの野球でThe National League はナ・リーグ。The American League(ア・リーグ)と2リーグ制で、日本はそれをまねしてセ・リーグ(Central) とパ・リーグ(Pacific)に分かれている。男の子でも知らないかもね。今日は「否定」をやった。
 むずかしい単元だけどこの入試問題もほぼ正解が出せたね。「彼が動いたとき始めて私は彼に気づいた。」は「〜のときにしか気づかなかった」と言い換えれば、only を使ってI noticed him only when he moved.だし、 「〜のときまでは気づかなかった」ならuntilを使って I didn’t notice him until he moved.でいいね。否定語句を文頭に出して「強調」すると、「倒置文」に変わって Not until he moved did I notice him. となる。前者も同様に、onlyが「否定」に感じられて Only when he moved did I notice him. のように「倒置文」になるんだ。
 KI君は前回、「関係詞」を使う英文で入試問題を和訳した。「日本大」では・・・ , every publishing company I showed them to refused to print them. の構造がつかめずに誤訳してしまった。動詞refusedの主語が何かわかれば、I showed them to the company がSVの間の割り込文だね。Companyの後に関係代名詞のwhichまたはthatが省略されている。「その原稿を私が見てもらった出版社はどこもその印刷を断った。」今日は「仮定法」をやった。
 日本語でも「さあ、もう寝た寝た」とか、「もう寝た方がいい」のように「過去」でもないのに「〜た」を使うよね。実はこれが「仮定法」で、「今、まだ寝てないのに・・」という気持ちを表す。It’s time you went to bed. (もう寝た方がいい時間だよ。)の went がまさにこの日本語と同じ働きだ。「仮定法」とは、「動詞」の語形のことだ。「仮定のムード、気分」を表すために使うので、「Ifのついた文のこと」じゃあないよ。
 SEさんは前回、「関係詞」を使う英文を和訳した。とても正確な訳が出来るようになったけど、特に所有格の whose の代わりに of which を使うと難しかったね。To the habitual reader reading is a drug of which he is the slave. SV は reading is だから「読書はひとつの麻薬だ」と言っている。He is the slave of the drug.(彼は麻薬のとりこだ)が2つ目の文で、最後が of which に替わって主語の前に出たのだ。「読書が習慣化している人にとって、読書はその虜になってしまう麻薬のようなものだ」。ここを whose slave he is と書いてあればもっと易しかったかな。
 今日の「仮定法」の入試問題ではほぼ正解がだせたけど、「仮定法未来」が難しかったね。If 文の中に助動詞のshould(万が一〜なら)か were to(あり得ないけど、仮に〜だとしたら)を加えることで、未来でも確実なことに反する仮定を表すよ。「名城大」の整序問題で、「私の知っていることをすべて彼に話したら、彼は驚くだろう。」は、If I were to tell him all I know, he would be astonished. この were to tell に「話すことは決してあり得ないけど・・」の気持ちが込められているよ。 尾上

(追記)偶然自力で発見!と言いたいところだけど、実は私が発見したのは同じような花の好事家。時折霧雨の降る山の中、登山姿でひとりカメラを首にさげて歩いている男性に「この辺にジガバチソウは・・・」と声をかけたら即、「では、ついてきてください」とあっさり案内してくれたのは山梨市から来たAMさん。私より遠くから来ているのにかなり詳しいらしい。スタスタと先に行く。私の特技は「ヒトの発掘」だね。
 この時期、この「天神峠」近辺はラン科の花の宝庫らしいよ。始めて出会う花が「ジガバチソウ」に加えてさらに2種も。「イチヨウラン」は白い花弁の奥に紅をつけて緑の衣をまとった清楚な花で、まるで平安朝の宮廷女官のようだ。大きな葉が根元に一枚だけ出るから一葉蘭という。AMさんは何度も見に来ているらしく、この広大な樹海の中で的確に場所を覚えていたよ。
 「コアツモリソウ」も始めての出会いだ。「三つ峠」で今月も見た「敦盛草」は花弁が10センチもある大きな赤い花だけれど、これはやはり「騎馬武士の母衣(ほろ)」のような丸い花弁が白くて赤い筋が入っているから、どちらかと言うと「クマガイソウ」の小型のようだ。大きなハート型の2枚の葉の間から長い茎をたらしてその先にかわいい花を咲かせている。ともに「野之花」では見たことないから栽培が無理なんだね。
 2日後、山野草の仲間になったAMさんから電話がかかった。「今度の日曜日も一緒に樹海を歩きませんか?」だって。「もちろん、よろこんで!」
2017/06/29 (Thu) 23:21


There is no denying the fact that ~ ~という事実は否定出来ない
There is no denying the fact that ~ ~という事実は否定出来ない
2017年6月26日(月)
三島ゆうゆうホールにて
「大学同窓会で東京へ」
 久しぶりに東京に出て、新中野で今も牛乳屋をやっている友人を訪ねたのは、翌日の小学校の同窓会には出席できないから幹事役のSU君に挨拶するためだった。その後「東高円寺」から地下鉄と中央線を乗り継いで、「武蔵境」の先の「多磨」に新キャンパスのある東京外語大の「同窓会」に出席した。年次総会と卒50年慶祝会、そしてロシア科の「二次会」はどれも盛大で実に楽しい時間を過ごした。記念の写真を何枚もネットで送ってくれたTA君に次のようなお礼のメールを書いた。
 このアルバムは私にもきっと貴重な宝物になるよ。ありがとう!貴殿の追伸のコメントに感動した。「この写真を小生のFACEBOOKに掲載したく、どうかご了承ください。それを閲覧できるのはごく少数の小生の知人だけです。こんな素晴らしいクラスメートがいたことを彼らに知らせたくて・・・。」

 1年生NI君は今日、「動名詞」の勉強で It is no use –ing〜(〜しても無駄だ)と、There is no –ing 〜(〜することは不可能だ)を勉強した。前者は It is useless to 〜に書き換えできるし、後者も It is impossible to 〜と不定詞をつかって言い換えられるよ。There is no denying the fact that students tend to study just before an examination. は 接続詞の that が「同格関係」を示すと知ったね。the factの説明になるんだ。「生徒が試験の直前に勉強する傾向がある、という事実は否定出来ない。」と訳せればよかった。
 3年生のTAさんは前回「福島大」の入試問題で下線部の日本語を英訳する問題をやってみた。ほぼうまく書けていたけど、ミスしたのは「伝聞」の「〜だそうだ」で、現在形で I hear (という風に聞いてるよ)が一般的。 「〜と言われている」と同じだから They say that〜とか It is said that 〜で始めるのもよかったね。不定詞にして They are said to 〜とも書ける。
 今日は「比較」でどれも難しい入試問題ばかりなのに80%も正解が出せた。「早稻田大」の和文英訳で「以前より暮らしが楽でない人もいる。」では、「暮らし向きが良い」はイディオムで be well off という。逆に、悪ければ be badly off というよ。比較級の better を使って、Some people are not better off than before, と書ければ正解だけど、指定語句に be が含まれているから 〜than they used to be(昔〜であったのと比べると)と言い換える。
 裾野教室のKA君は前回、「名詞・代名詞・冠詞」の項目で人名、固有名詞のMr. Wilson に冠詞のA がついたら特別に「ウイルソンとかいう人が・・」と訳すよ。A person called Mr. Wilson のことだ。今日は「受動態」を勉強した。どれもほぼ正解だったね。speak well of 〜(をほめる)や、laugh at 〜(を笑いものにする)のような2〜3語の熟語を一つの動詞と見なすことも大切だ。「〜にほめられる」なら be spoken well of by 〜、とか be well spoken of by〜となるし、「〜に笑いものにされる」なら be laughed at by〜 となるよ。 尾上

(追記)卒25年と卒50年の「慶祝会」では紅白まんじゅうが配られ、現役学生のインド舞踊が披露され色を添えた。その後の「レセプション」ではロシア語科のテーブルが大きな輪を作り、ドイツ語科のOH君、英語科のNA君とSAさんとも昔話を交わした。終了後、ロシア語科は「二次会」会場に移動して夜が更けるまで賑やかな近況報告が続いた。二次会に出席した学友たち、当日欠席した学友たちにも次のようにメールを書いた。・・・
 昭和38年に入学した40人のうちで、「外語会」の「卒業50年慶祝会」に15名も出席した学科は我らロシア語科がダントツ!フランス語はわずか一人。良きにつけ悪しきにつけ面倒が多々あったと推察される幹事役を見事に果たされたMI君に拍手!そして、万難排してこのよき日に母校に集った50年前の若者たちに乾杯!青森の銘酒「田酒」も仕入れてあったりして知的な雰囲気のいい酒場だったね。
 卒業後東大の院に進んだご本人は「外語は通過点・・」と言いながら、KAさんほど綿密に外語時代を記録し保存している人を他に知らない。さすが山男で、登山には記録が重要だ。当夜は、スケッチもいくつか入った日記帳を何冊も持参してくれたけどじっくり拝見する間もなく、亡き学友KO君のことだけは一部読ませて頂いた。皆さんにも資料提供して欲しいとのことです。
 静岡福祉大学の学長を終えてからは執筆活動が中心で、鎌倉で出会った美しい奥様と熊谷市に住んでおられる。私は昔お会いしたし、彼も私の吉原高校や稲取高校時代に訪ねて来てくれた。29日出版予定のご著書にはこの学生時代にも触れるそうです。乞うご期待。
 皆さんには、ほぼ月一回のトレッキングの企画をこれからもお知らせします。一度参加してみてね。ではまた元気で会いましょう!箱根の怪人より
2017/06/27 (Tue) 0:23


美の基準は世界共通?
美の基準は世界共通?
2017年6月25日(日)
御殿場市民会館にて 
「思い出のザリガニ釣り」
 東京に出たついでに、小学校の頃住んでいた家の周辺を歩いた。青梅街道に面した杉並区の東高円寺の我が家のあたりは、角の交番と「松月庵」という「そば屋」を除いてはすっかり新しい街になっていた。もう60年以上も前でとても高価なテレビがまだ家にない時代。プロレスやボクシング、相撲や野球の中継をその「松月庵」でよく見せてもらったなあ。
 小2の秋から小6まで住んでいた家の跡地には3階建てのアパートが建っていた。ここでメンコ、ベーゴマ、チャンバラごっこをやって、弟や近所の子供たちと遊んだなあ、と思い出しながらウロウロした。あそこに「お風呂」の炊き出し口があって夕方は忙しい母の代わりによく薪に火をつけて風呂を沸かしたなあ、などと・・・。

 2年生のMU君は、「動名詞」の慣用表現を6つ勉強した。look forward to –ing (〜するのを楽しみにしている。)このtoは「〜に」の意味の前置詞なんだ。もう一つは助動詞のmust、may、cannotの後に「完了形」の動詞 have –ed がくると、昔のことに対する話者の判断で、それぞれ「〜だったにちがいない」や「〜だったかもしれない」、「〜だったはずがない」と和訳できる。
 3年生EN君は前回、「関係詞」を使う英文を和訳した。特に「所有格」のwhoseの代わりに of which を使う英文がいくつもあった。今日は「仮定法」の文法・作文をやったらほぼ80%はOKだった。「仮定法」とは、動詞の形にこめた「仮定」のムード(気分)のこと。今と昔の事実に反するような仮定ができるだけでなく、未来のことでも当然「確定的」なことに反する場合には助動詞の should(万が一〜だとしたら)や、were to(ありえないけど、もし〜だとしたら)を添えて仮定の意味をこめるよ。
 大学生のYAさんは英検1級の練習問題を3つ読んでみた、日本語でもめったに読む機会のないおもしろいエッセイをよく英検の問題制作者は見つけるなあ、と感心する。今日も「美の基準は世界共通?」「TVコマーシャルの流し方」「ヘッジファンドの功罪」がそれぞれ「なるほど・・・」と思わせるよい出題だった。3つめは「投資信託」の世界の話で、株をやったことのない人には専門用語から難しいね。
 来週7月2日(日)の御殿場教室は、市民会館改修のため「森の腰中央公民館」に変更です。「森の腰郵便局」の真ん前です。尾上

(追記)地下鉄「丸の内線」の「東高円寺駅」は、青梅街道添いの「蚕糸の森公園」入口にあった。市民の木陰の散歩道に通じ、その向こうには小学校もできていた。60年前には「蚕糸試験所」といって、蚕の繭から絹糸を紡ぐ研究所だった。小学校の理科で「蚕の観察」が課題になった時、この試験所を訪問して「蚕」のタマゴを頂いてきてふ化させ、桑の葉を食べさせては繭になるまで大きく育てた。懐かしい。
 昔は都電の路面電車(チンチン電車)が新宿から荻窪まで走っていたが、この青梅街道も懐かしい。我が家の祖父が教育に熱心で、隣の中野区にある小学校にワザワザ越境して通っていたから、ここが毎朝の通学路だった。「新中野」で下りて友人の「牛乳店」にたちより、1区間だけ歩いてみた。すっかりにぎやかな街になったなあ。
2017/06/26 (Mon) 0:01


There are cases where honesty does not pay. 正直者がバカを見る
There are cases where honesty does not pay. 正直者がバカを見る
2017年6月22日(木)
裾野市民文化センターにて
「キジを生け捕り」
 先週の畑仲間の例会では急遽コムギの刈り取りになった。昨年末40坪ほどに播いたタネがしっかり育って実がついたと思ったらスズメの大襲来。まだ柔らかいうちが美味しいらしい。キラキラ光るテープも警戒するどころか止まり木になってよいエサ台。100坪もある大きなネットをスッポリ被せたら、4センチの編み目を気にもせずスイスイと通り抜けるし、もう万事休す。まだ早いけど刈り取ってしまおうよ。
 それでも2羽のスズメが網に羽根をからませてひからびていた。ハトの羽根が網にひっかかって散乱していたのはカラスの餌食になったらしい。この日は私たちの目の前でキジのメスが走り込んできてネットに引っかかってしまった。「キジ鍋にしようか?うまいぞ・・・。」しかし優しい心根の仲間たちはネットを切ってキジを放してあげたよ・・。

 1年生KA君は前回、「不定詞・動名詞」が出てくる英文を読んだ。Kate studied hard so that she could pass the exam. 接続詞の so that 以下は「目的」を表し「試験に合格するために・・・」と訳す。In order to pass the exam と不定詞を使っても書き換えできるよ。今日は「分詞」を勉強した。「現在分詞」-ingは「進行形」と同じように「〜している」、「過去分詞」-edは「受身」と同じように「〜された」に相当する。A sleeping cat や a broken watch のように名詞を修飾する。整序問題で「彼のスペイン語は通じないと思います。」は、 I’m afraid he can’t make himself understood in Spanish. 「自分の言葉をスペイン語で理解してもらうことが出来ないと思う。」のように、SVOCの文型で書くよ。
 3年生MIさんは、前回「時制」(2)で「獨協大」の英文和訳をやった。This rather rude awakening, for both Japanese government and people, was the first step toward modernization. SとVの間をカンマカンマで区切ったfor以下の部分はどこの修飾語句だろう?これは本来「文頭」において全文を修飾する働きなのだ。だから「日本の政府にとっても国民にとっても、このようなどちらかというと礼儀知らずな目覚めさせ方(開国要求)は、近代化に向かう第一歩だったのだ。」今日は「関係詞」の入試問題をやった。 There are cases (   ) honesty does not pay. は2つのSVをつなぐ単語がほしい。「正直さが割に合わない場合がある。」(日本人もペイしない、と言うけどね。正直者がバカを見る、の意味だよ。)という意味だろうから、Honesty does not pay in the cases. という文を完成させて in which を前に出すかthereに置き換えれば 関係副詞のwhere でつなぐかだね。 
 KI君は前回、「話法」に関する和訳で、The doctors even predicted he could have brain trouble; for his head had an extraordinary shape. でミスをしたね。even は前述の「医者」ではなくてその後の部分に「〜さえ」を付け加える。セミコロンで一度文を区切って接続詞の for を「なぜならば」と訳す。「医者たちは彼が脳の病気を持っているかもしれないとさえ予言した。なぜなら頭が異常な形をしていたから。」今日は「比較」をやった。「東京理科大」の「彼女は私の3倍も多くCDをもっていることを鼻にかけている。」は、She is proud that SV で始めればいい。倍数表現は注意が必要だ。まず基本文を書くと She has many CDs. でしょ。これが私(の持っている)のと同数なら as I do を付け加える。同じ数にするには as many となるし、3倍なら更にそのasの前にthree times を置くよ。She is proud that she has three times as many CDs as I do.
 SEさんは「話法」の和訳ですこし混乱した。「間接話法」 〜told him that・・で書いた文は日本語ではわかりにくいので「直接話法」 〜said to him,”・・ に直して和訳するととてもよくなるよ。 She said it wasn’t necessary to give me a check ― that she would remember me and she did. では She said, “ It isn’t necessary to give you a check ― I will remember you.” と書き換えできるとよかったね。「あなたに引換券をお渡しする必要はありません。あなたのことはわすれませんから、と言った。」となるよ。最後の did は「代動詞」と言って前述の動詞の代わりだから She remembered me. のことだ。「そして彼女は私の顔を覚えていた。」と訳そう。会話でYes, I do.を「はい、します」とは訳さないでしょ。今日は「比較」をやったら70%は正解だったね。「新しい先生は、先生というより友達みたいだ。」は、「似ている」のlike が形容詞だからmore をつけて比較級にできることが驚きだったね。 The new teacher is more like a friend than a teacher. と言えばいい。 尾上

(追記)大きなネットを片付けてから、カマを使って8人で「ムギ刈り」が始まった。2重にネットを被せた箇所もあるから半分くらいはなんとか食べられずに残っていた。昨年イネでも使った足踏み式の「脱穀機」を準備して早速脱穀したら2袋分になった。きっと10キロくらいかな。精粉したら2キロくらいだろうけど。また「うどん」を打ってパーティをやろうよ。蕎麦打ちのつなぎにも使えるし、パンも焼いてみよう。
 この山のように残った茎も捨てるのはもったいないね。ムギで編んだ帽子をストローハットというけど、プラスチックのストローしか見たことのない人は、本当は麦の茎だとは知らないだろうね。長い午後、仲間たちとコムギの収穫と脱穀を全部終えて西の空を見上げると、ちょうど夕陽が山頂に架かって美しい「ダイヤモンド富士」になっていた。(壁紙の写真を見てね)
2017/06/22 (Thu) 23:42


never 〜without –ing (〜すると必ず〜する)
never 〜without –ing (〜すると必ず〜する)
2017年6月19日(月)
三島商工会議所にて
「ジャカランダ・フェスティバル」
 予報がはずれて今日は青空に恵まれ、平塚市で入院中の大学の後輩YA君を見舞いに行った。その帰り道、夜は三島で「UG会」があるので、小田原から海岸線を走って熱海に立ち寄った。中南米原産の青い花「ジャカランダ」が見頃だというので楽しみにしていた。「お宮貫一」の銅像のある海岸の緑地に行ってみると、1−2mの若い木から10m程の高木までたくさん育ち、どの木にも美しい花を一杯に咲かせていた。
 「キリモドキ属」というくらい、まるで日本の桐の花のようで上品なさわやかな人気の花だ。植物園で栽培する以外に野外では日本の気候に合わないから、熱海市でも「街おこし」の一貫で試行錯誤で育ててきたらしい。他には九州・宮崎県の日南海岸で成功しているだけだ。ネムの木のような細かな濃い緑の葉の上に真っ青なラッパ型の花を鈴なりにつけて・・・。

 1年生NI君は前回、文法問題で「助動詞」をやった。cannot〜の2つめの意味は「〜のはずがない」(推量0%)で、反対はmust 「違いない」(推量100%)だ。must not〜は「〜してはいけない」(禁止)を意味する。なぜなら You must not get up late. は「寝坊しないこと」が must (せねばならぬ) だからね。今日は「動名詞」の慣用表現で、in -ing (〜した時に)と on –ing (〜するとすぐに)を勉強した。in よりon の方が時間的に狭い感じだね。さらに次の課で「動名詞」の前につける名詞や代名詞は、その動作の主語と同じ働きになるので「意味上の主語」と呼ばれている、ということも知った。「上智大」や「成城大」の入試問題で「難しい和訳」に挑戦したね。
 3年生のTAさんは前回「大阪外語大」の和文英訳をやった。この大学は大阪大学の1学部に編入されて数年前に消えた。私の母校ではないけれど仲間としてはさびしいね。私の好きな素晴らしい学者をたくさん生んだ名門だ。さて、解答を見るととても素直によく書けているけど、「・・・重要性は、いくら強調してもしすぎることはない。」で、S cannot emphasize O too much が正しいのに、主語Sと目的語Oの決定に失敗したね。ここでは Weを主語、 the importance of calling their names を目的語にすべき所だ。助詞の「は」がいつも主語になると思ってはいけない。文の「テーマ」を示すだけで「を」や「に」「へ」「と」などに言い換えできるよ。今日は「否定」がテーマ。「二重否定の文」never 〜without –ing (〜すると必ず〜する)や、否定の意味の far from〜 とか anything but〜なども重要な慣用表現だ。否定の副詞 Littleや Hardly、No sooner、更に Not until・・・や Only when・・・などの副詞節を文頭に移動して「強調」する場合には、本文の S+Vが「倒置」つまり疑問文の語順に変わることも大切だ。 尾上

(追記)東京外語大から一橋大の院に進学して、長年東京の大学や三島の日大でドイツ語やドイツ文化の教授をやってきたYA君は、近年脳腫瘍と視力低下を患って病院や介護施設に世話になっている。私と共にオーケストラの出身で、大学時代には一緒にステージでホルンを吹いた間柄だ。
 つい3,4ヶ月前に見舞いに来た時は施設から連れ出して近くの和食レストランで昼食をごちそうして喜んでくれたのに。だいぶ病状が悪化したらしい。今日は午前中点滴をやっていたそうで、疲れていて呼びかけても反応が少なくて私が一方的に話を聞かせることになった。
 グルックのオペラ「オルフェオ」の中の名曲「精霊の踊り」のこと。今週末の大学同窓会のことや来年のオーケストラ同窓会のことなど。早く元気になってまた、私の車で東京に行こうよ・・・、と。
2017/06/20 (Tue) 0:08


not more than〜と no more than〜のちがい
not more than〜と no more than〜のちがい
2017年6月18日(日)
御殿場市民会館にて 
「黄花の敦盛草」
 2012年6月に始めたこの「ブログ日記」も6年目に入った。閲覧の数ものべ2万人を超えてとても嬉しい。出席生徒にはその日の勉強の「おさらい」、ご父兄には「その日の勉強ぶり」をお知らせしています。教えるのも文を書くのも好きだけど、塾から帰宅して夜中に眠い目で書くので誤字や勘違いを翌朝発見しては修正することが多い。
 今日は、毎年この時期になると興奮気味にご報告してきた「アツモリソウ」や「カモメラン」など貴重な野の花の発見に新たな1ページだ。梅雨入りしたというのに毎日かんかん照りの日が続く木曜日、「河口湖」の「三つ峠山」1785mに登った。この有名な「花の山」でとうとう「キバナノアツモリソウ」を見つけたんだよ・・・!

 1年生のTA君は前回、「ある港の風景」を和訳した。きちんと正確に訳せていたね。今日は「分詞」の勉強で、「現在分詞」の -ingは「〜している」(進行)の意味で、前後の名詞を修飾する。「過去分詞」の –edは「〜された」(受身)の意味で、やはりその前後の名詞を修飾する。整序問題はほとんど正解だったけど、ミスしたのは The audience sat waiting for the concert to start.で「コンサートがはじまるのを、座って待っていた」は sat waiting for the concert to start.進行形の動詞 was waiting の was を sat に置き換えたもの。「〜が〜するのを待つ」は wait for 人 to 〜の構文を使うよ。
 2年生のMU君は前回、語句整序の問題で He was thinking what answer to make. でミスしたね。「疑問詞+不定詞」は how to ski (スキーのすべりかた)でやったようにwhere to goを what city to visit とも言えるし、what kind of movie to see (どういう種類の映画を見たらいいか)のようにもなる。今日は「不定詞の構文」の単元で It is no use crying over spilt milk.「こぼれたミルクを嘆いても無駄だ」、を勉強した。It は crying 以下を表す形式主語だ。日本語では「水」に置き換えて「覆水盆に返らず」という。
 3年生EN君は前回、「話法と時制の一致」の項目で英文和訳をやったら、80%は正確に正解出来た。 The doctors even predicted he could have brain trouble, for his head had an extraordinary shape. 接続詞のfor はここで文が切れて「なぜならば」と前文の理由を示すのだ。「医者たちは彼には脳に障害があるかもしれないと予想した。なぜなら彼の頭が異常な形をしていたから。」 今日は「比較」の入試問題をやってみたら、実に危なげなしで文法は完璧だった。2年で勉強したnot more than と no more thanのちがいもしっかり覚えていたね。
 大学生のYAさんは前回、「大阪外語大」の和文英訳をやった。宿の客は guests という。Customers は商店の顧客のこと。今日も「英検1級」の長文問題を読んでみたら60%は正解だったね。「石油危機はいつ来る?」と「LPレコードの復活」は読み易かったけど、最後の「遺伝子研究とドーピング問題」はなかなかむずかしかったね。今日はカナダの新聞 National Post の記事から「就寝と起床の時間を決めた方が健康によい」をコピーしてNEWSWEEKの記事に合わせて読んでくれるようにプレゼントした。 尾上

(追記)この黄色いヒョウ柄の小さな袋状の花もラン科で、10センチもあるあのピンク色の大きなアツモリソウと比べると本当に可愛い。前回報告したラン科の「オノエラン」と同様に6枚の花弁をつけるけど、一番大きな「唇弁」がこれは袋状になっていて虫が入れそう。食虫植物ではないけれどおもしろい姿だね。
 「アツモリソウ」とは、源平合戦で討ち死にした「平敦盛」にちなんで名付けられた。騎乗の武士が背中に大きな袋(母衣)を背負って、敵の弓矢から身を守ったとされる。その敦盛を「壇ノ浦」で討ち取った源氏の「熊谷直実」も母衣(ホロ)を背負って闘ったから、「クマガイソウ」という白いラン科の花の名に残ったよ。
2017/06/18 (Sun) 23:04


「電灯を消すとすぐに私は眠りに落ちた」 Hardly had I turned off the light when I fell asleep.
「電灯を消すとすぐに私は眠りに落ちた」 Hardly had I turned off the light when I fell asleep.
2017年6月15日(木)
裾野市民文化センターにて
「尾上蘭」
 「金時山」は何度登ってもかならず新しい発見と感動を与えてくれる不思議な山だ。私の花、といってもいい程大好きな「オノエラン」が咲いたよ。尾上は「尾根の上」の意味で単に自分と同じ名前だから、ではなくこのわずか10センチほどの小さな花を見てごらん。透けるように白い6枚の花びらが釣鐘状に半開きになってそのまま枯れて終わる。可愛らしくいじらしいね。
 ランの仲間は常に首をかしげて下を向くから、一番大きな「唇弁」を左右の「側花弁」と上の3枚が囲っている。オノエランはこの唇弁の奥にオレンジ色のWのマークが付いているのに気づいた?東北の「蔵王」や「安達太良山」「尾瀬」などでしか見られないからこの「金時山」と「愛鷹山」が南限かもしれない。日本だけの絶滅危惧種だよ。希少価値が高いなあ・・・。

 1年生KA君は前回、「不定詞」の和文英訳をやった。「私たちは小さな子供たちが弾くピアノに聴き入った。」で、英語では「人がピアノを弾くのを聴く」の文型で書かないといけない。listen to人 play the piano の語順になるよ。知覚動詞だから hear 人 原形、となるんだったね。今日は「動名詞」を勉強した。-ing 形が「〜すること」の意味になる。「寝る前に」は before going to bed といえるし、「サヨナラも言わずに」は without saying good-by. のように「前置詞」+-ing になることも大切。「窓を開けてもいいですか?」は mind (気にする)を使うと Do you mind my opening the window? (私が窓を開けるのが気になりますか?)と言える。「いいですとも」は No, I don't. だね。だって気にしないんだから。
 御殿場教室の2年生MU君が出席した。今日は「動名詞」の構文で大切な in –ing (〜したときに) と on –ing (〜するとすぐに)を勉強した。「上智大」の In using the computer, please refer to the manual if you don't understand how to use it. は条件文の if 以下が後半に書いてあるから、「もしその使い方が分からない場合は、マニュアルを参照してください。」冒頭は 接続詞+SVで言い換えればWhen you use the computer のことで「コンピューターを使う時には」と訳せるね。もうひとつの課は「動名詞の意味上の主語」をやった。On his getting to Tokyo, I'll telephone you. は「彼が東京に着いたらすぐに」の意味で、本文の主語「私」とは異なるので getting の前に所有格の his またはhim を添えないといけない。これを「意味上の主語」というよ。
 3年生MIさんは、前回「時制」に関する和訳で「成蹊大」の問題をやった。Advanced countriesは「先進国」、反対に「後進国」は「発展途上国」と言いかえてdeveloping countries と言うよ。「中央大」では Roger Smith was beginning to be talked about, someone with a future. が難しかったね。「スミスさんは将来性のある人物、と噂され始めていた。」 このtalk about 〜(〜のうわさをする)という他動詞が受身になっている。今日は「受動態」の単元で文法・整序問題ともにほぼ全て正解が出せたね。
 KI君は前回、「話法と時制の一致」に関する入試問題で「東京医科歯科大」の和訳をやった。ほぼきちんと訳せていた。president は大文字なら「大統領」だけど、小文字で「会長」とか「社長」の意味もあるよ。今日は「否定」の単元で、なかなか難しかった。イディオムをたくさん覚えないといけない。never の意味になる far from〜、anything but 〜、by no means、not in the leastなど。「否定語」を強調して文頭に出すとSVが「倒置」になることもマスターしよう。「独協大」の整序問題で「電灯を消すとすぐに私は眠りに落ちた。」は Hardly had I turned off the light when I fell asleep. (眠ったときには電灯を消していた、ということはほとんどなかった) のように表現する。I had hardly turned off 〜でもいいけど、Hardly(ほとんどない) が否定語で文頭に出たので、あとのSVが疑問文のように「倒置」になったんだ。
 SEさんも「否定」に関する入試問題をやってみた。Whenever it rains, it pours. 「雨が降れば必ず土砂降り。」は、例の「二重否定の文」で never 〜 without –ing をつかって書き換えられる。しかし it pours の前には「接続詞」が必要なので It never rains but it pours. としないといけない。but は except (〜を除いて)と同じ意味で、「大雨になる場合を除いては」という意味の接続詞だね。That child does nothing but watch TV. も「テレビを見ることを除いては何もしない。」では前置詞になってるけど意味は同じだ。Nothing but は only に置き換えできるね。
 御殿場教室のYAさんが久々に出席した。今日は「不定詞」の(1)で、並べ替え問題では「近畿大」の「その男は、店から3000ドルの現金を奪ったとされている。」は難しかったね。「奪う」の表現は steal 物 from 人 と言えばいいところを、 rob 人 of 物 となるからややこしい。deprive (奪う)や strip (はぎ取る)も同じだから注意しよう。ここでは「店から」となっているけど同じで、The man is said to have robbed the store of $3000 in cash. のようになる。 It is said that SV〜(〜といわれている)が S is said to V と言い換えてあるからむずかしい。 尾上

(追記)ランといえばだれでも思い出すのは紫色の豪華なカトレアだね。結婚式でも胸などに飾る。白いコチョウラン(胡蝶蘭)もよく見かけるね。開店祝いにはよく店頭に飾るね。生け花に使う黄色のシンビジウムも花屋でよく見かける。これらは南国の樹木に寄生して咲くもので、日本にも古来から生き残ったランの仲間に、セッコクやフウランのような寄生の種がある。共に愛好家たちの垂涎の的で高値で取引されるんだよ。
 しかしわたしの趣味は自然の中での偶然の発見だ。1000m以上の高い山に登らないと出会えないから。6月の梅雨時にはたくさんのラン科の花が一斉に咲くよ。まだ見たことのない北海道「礼文島」の「レブンアツモリソウ」はクリーム色、「三つ峠」や「入笠山」の「ホテイアツモリソウ」はピンク色の大型で何度か見た。近いうちにまた登ってみよう。可愛い水玉模様の「カモメラン」も一緒に咲いているはずだから。
2017/06/16 (Fri) 0:41


Generally speaking、一般的にいえば
Generally speaking、一般的にいえば
2017年6月12日(月)
三島ゆうゆうホールにて
「101回目のトレック例会」
 大学の同窓生たちと12年前に始めた「山登り」の会も、先月の「身延山」例会でいよいよ100回を記録した。今回は101回目ということで、疲れやすいTA君の体調に合わせてあまり気張らずに「尾根歩き」に主眼を置くことにした。JR中央線の「大月駅」に集合して「松姫峠」の登山口まで私の車で駆け上ってしまった。ここから「鶴寝山」1368mまでは30分、標高差も100mと少しだけ。
 歩き足りないけれどとてもいい山道だった。ミズナラ、ブナ、カエデなどの古木がそびえる新緑の樹林の中をなだらかにアップダウンするコースで実に楽しい。枯れ葉を敷き詰めた尾根道はサクサクと音を立て、時折「木漏れ日」の中に珍しい山の花が現れる。ギンラン、ギンリョウソウ、フタリシズカなど春の花がまだまだ楽しめたよ・・・。

 1年生NI君は「独立分詞構文」の慣用表現を勉強した。Generally speaking、(一般的にいえば)、や Considering〜, (〜を考えれば)などを主文の前に置くイディオム表現だ。Given that science is progressing toward truth, how close are we to it? の和訳が難しかったね。Given that 〜は受け身の分詞構文で「〜という条件が与えられれば」、つまり接続詞の if と同じ働きだ。「科学が真理にむかって進んでいるとしたら、われわれは真理にどれくらい近づいているのだろうか?」ここでの it はtruthを指すから「それ」と訳さずに具体的なものを示した方がいい。後半は「動名詞」の単元に入った。
 3年生のTAさんは「関係詞」を勉強した。「早稲田大」の英作文で、「彼は自分が正しいと思うことをするだけの勇気がある。」が難しかったね。He has enough courage to do something. に もうひとつの文 He finds it right. をくみこませればいい。something which を what にすれば、後半は〜 to do what he finds right. となる。「東京医科歯科大」の英文和訳では Mr. Ott has taken his place as one of the few individuals in this century to leave his mark on America’s most popular hat. の 不定詞の働きが難しかったね。to leave 〜は「形容詞用法」で individuals を修飾する。「オットさんはアメリカでもっとも人気のある帽子に自分の足跡を残した、今世紀のわずかな個人のうちの一人となった。」
 UG会「夏期講習」の予定は、8月15(火)、16(水)、19(土)、20日(日)の4日間ですが、会場を「裾野市民文化センター」から「三島ゆうゆうホール」に変更しました。お手元の6・7月の計画表の記載を一部訂正しておいてください。来月あらためて実施案内をお配りします。 尾上

(追記)「山登り」の後は「温泉」で汗を流し、駅前で「打ち上げ」をやって解散となる。これを私たちは「三点セット」と称して、アイデアを出し合ってきた。今回は東京のTA君の提案で、下山後立ち寄った小菅村の「コスゲの湯」は強アルカリ性の肌に良い泉質だった。彼はこの温泉がこの半年でもう4回目だそうだ。すごく気に入ったコースなんだね。
 横浜のAO君はこの山が気にいって、もう一度来たいと言っている。今度は「牛の寝コース」といって、あの「大菩薩峠」を起点にしてこの「コスゲの湯」まで尾根道をのんびり歩いてきたい、と提案した。もう少しハードな登山を希望する私は、以前から念願だった「平標山」(たいらっぴょう山)1984mを提案した。群馬と新潟の県境で、美しい花々に囲まれて登り5時間、下り3時間ほどの登山だ。
2017/06/13 (Tue) 0:52


It never rains but it pours. 雨が降れば必ず土砂降り
It never rains but it pours. 雨が降れば必ず土砂降り
2017年6月11日(日)
御殿場市民会館にて 
「スズメの被害」
 昨年秋にタネを播いたコムギが40坪ほどだけど冬を越してしっかり育ち、小さな花が咲いた後にはムギの穂が実をつけて針を伸ばした姿が美しい。まだ緑色で刈り取りには早いこの時期に、スズメが大集合してきたよ。初めは10羽ほどだったのが一週間後には50羽を越える大軍団。まだ実が柔らかくて甘みがあるからスズメたちも食糧確保に必死なのだ。
 昨年は半分食われてしまったので、今年は緑色の「鳥よけネット」をムギの穂の上に数枚被せてみた。ところが、下から潜り込むから全部をくるんでしまわないと全く効果なし。そこで1枚で100坪もあるネットを購入して畑仲間に手伝ってもらい架けてみた。しかしスズメの体は小さくて、ネットの穴から出入り自由なのだ。もう半分以上は食い尽くされたよ。ああ、何とかならないかなあ・・・。

 1年生のTA君は前回、長文で「犬の日?」を全訳した。犬もばてるような真夏日の都会のイメージを説明していた。現在分詞-ing (〜している)や過去分詞 –ed(〜された) が直前の名詞を修飾する用例がいくつか含まれて、どれも正確に和訳できたね。今日は「動名詞」を勉強した。学校ではまだ未習の項目なのに短い解説文でよく理解し、並べ替え問題も作文問題もかなり正解だった。「窓をあけてもいいですか?」は、Can I open the window? と書いたから正解だけど、「いいですとも」は Yes, you can.だね。「動名詞」の単元だから Do you mind my opening the window? (私が窓を開けるのがいやですか)と書きたかった。 答えは No, I don't.(ええ、気にしません)だね。
 2年生のMU君は「独立分詞構文」の慣用用法、つまりイディオムを10以上覚えることにした。本文の主語とは違うけど we とかthey のような一般人の場合は省略するのが「慣用用法」のゆえん。Generally speaking, ・・(一般的にいえば)、Judging from the look of the sky, ・・(空模様から判断すれば)など代表的なイディオムはしっかり覚えよう。後半は次の章「動名詞」の構文が始まった。中学で習った stop –ing (〜を止める)、finish –ing (〜を終える)、enjoy –ing (〜が楽しい)のほかにも、ING形だけをとる動詞が10コくらいあるから覚えてしまおう。特に mind –ing (〜を気にする、いやがる)には注意が必要。
 3年生EN君は「否定」をやった。2年の「重要構文」でもやったけど、notやnoなどの否定語をつかわない否定表現は far from、free from、anything but などがあったね。諺にもあるように、It never rains but it pours. (雨が降れば必ず土砂降り)も but が「〜でないとすれば」という否定の意味合いだ。後半は without pouring ともいうけど。「彼が動いた時初めて私は彼に気づいた。」は、「〜の時にしか気づかなかった」の文脈で考える。するとonly when he moved を文頭に出して強調するから「倒置」が生まれて did I notice him. のように、疑問文と同じ語順にかわるのだ。
 大学生のYAさんは「英検一級」の長文問題をやってみた。「記憶は断片の再構築」も「過密都市ニューヨークにも利点が」も「中国が2人っ子政策に転換」も、どれも読み応えがあるエッセイだったね。今日は60%強の出来だった。仮定法で If this were the case, ・・「もしこのことが本当なら」とか、All one has to do to recall a memory would be to look at the mental picture. 「人が記憶を呼びさますためにすべきことは、心の画像をみるだけでいい、ということになるだろう」も、受験英語で必修の構文だったね。動詞would be の主語はall (すべてのこと)だ。今日はNewsweek とThe New Yorker の記事の他にカナダの新聞 National Post から政治記事をひとつコピーしてプレゼントした。秋からの留学先カナダのビクトリア大学でも早く環境に慣れるように事前研究をしておこう。 尾上

(追記)何万円もネット代にかけたら、一キロ500円のコムギが一体いくらにつくの?キラキラの鳥防止のテープを縦横に張ったら、なんとそこに乗ってコムギをむしゃむしゃ。ご機嫌なエサ台になってしまった。2日目にスズメが一羽、足をネットにひっかけてバタバタもがいているのを発見。放置して他のスズメたちの見せしめにしようか?捕まえて焼き鳥にしようか?
 畑の仲間8人のうち、最も若い独身のTA君が「放っておくと死んでしまいます。逃がしてあげましょうよ」、とネットの下にもぐってスズメの足にからんだネットを切っている。被害を毎日目の当たりにしている私には不満だけど、さすが伊豆の「野鳥観察会」のメンバーだけあって愛情細やかだなあ。害鳥なのにね。
2017/06/11 (Sun) 23:35


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