高校英語UG会 三島・裾野・御殿場

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lion’s share「ライオンが食べる獲物の一番おいしい部分」
 lion’s share「ライオンが食べる獲物の一番おいしい部分」
2017年5月28日(日)
御殿場市民会館にて 
「早雲山のイワカガミ」
 夜明け前に家を出て箱根の強羅に行った。「早雲山」の山頂近くに咲くイワカガミがお目当てだ。ケーブルカーの早雲山駅に駐車して「小田原」の歪曲した海岸線の向こうに登るご来光を拝んだ。初めはオレンジ色のヤマツツジが美しい。登るにつれてピンク色のミツバツツジに変わっていく。70分ほど急傾斜を登ると「神山」と「駒ヶ岳」の分岐点に着いた。
 大きな岩が連なる山道をすり抜けながら進むと、あったよ!何千、何万も数えきれないほどの小さなイワカガミの大群落だ。黒い岩にピンク色のドレスを着せたかのよう。丸い緑の葉がテカテカと鏡のように光るベッドになって、そこから伸びた細長い軸の上にフリルで囲まれた小さな花たちはまるでピンク色のヒマワリだ。上でもなく下向きでもなくどれも一斉に私の方を見ているよ・・・。

 1年生のTA君は前回、長文「マザー・テレサ」を全訳した。All of them were poor because she thought that they must be poor to understand the poor people. 長い文だね。動詞V をチェックすると were、thought、must beの他に不定詞のto understand もある。S V のペアを単位にして、後から順に和訳するといい。「彼らの全員が貧しかったのは、貧しい人々を理解するには自分も貧しくなくてはいけない、と彼女が考えたからだ。」
 今日は「助動詞」(2)で、can 、mustに加えて、 may や should、ought to にも二つめの意味があることを勉強した。普通は「推量の意味」というけど、may は「〜と考えてもよい」から「〜かもしれない」となるし、shouldは「〜と考えるべきだ」から「〜のはずだ」が生まれる。つまりその文の「話者」が自分の考えに「許可」や「義務」を感じていることから二つめの意味が生まれたのだね。
 3年生EN君は前回、「譲歩構文」を含む入試問題を和訳した。「広島大」の Only when a move has brought forth a response can we say communication is taking place. は複雑な文型だね。 We can say で始まる文に書き直したらどうだろう。冒頭の only で始まる従節を後回しにすればOKだ。「働きかけが反応を引き出した時にしか、コミュニケーションが行われているなんて言えないね。」 これはonly〜が「否定語句」と感じられるために、文頭にだして強調するとS Vが倒置になる、のだったね。Little did I dream〜(〜とは夢にも思わなかった)を覚えてるでしょ?
 今日の文法・整序・作文は「冠詞・名詞・代名詞」を勉強した。日頃まとめて勉強する機会の少ない項目だから貴重だ。英文和訳は「現在完了」を使う入試問題をやってみた。「名古屋市立大」も「成蹊大」もなかなか難しいね。EN君、明日から中間テストなので準備のために早退した。
 大学2年生のYAさんは「英検1級」レベルの長文問題を3つやった。30行もある長文を読んでから、2題の4択問題に答える。1問に20〜30分はかかりそうだけど、制限時間がわずか6分とは。含蓄深くてゆっくりじっくり読んでおきたいものばかり。テストとは苛酷なものだ。YAさんはほぼ正確によめているから、英語力、理解力はかなり高いので自信を持っていいよ。選択肢にあるThe lion’s share of university funding (大学基金のライオンの分け前)とはおもしろい表現だね。「ライオンが食べる獲物の一番おいしい部分」、つまり「甘い汁(を吸う)、大部分」という意味に使われる。
 今日はThe New York Times の記事から「英国マンチェスター・自爆テロの犯人」とBBCから「エベレスト遭難者、今年10人に」をプリントして読んでもらうことにした。YAさん、大学では英語が専攻で、最近の「言語習得」の講義ではMITのチョムスキー博士の紹介があってとても親しみを感じたらしい。私から何度も「ユニバーサル・グラマー」、つまりUG(普遍文法)の話を聞いていたからね。世界の6000の言語はすべて一つの文法で説明できる、という仮説だ。
 2年生のMU君とAOさんは部活のために欠席だった。 尾上

(追記)その前の日には足柄峠の方から「金時山」に登った。この日も素晴らしい「五月晴れ」で、雪もだいぶ少なくなった「富士山」が広大な裾野の上にそびえ立っていた。急斜面には12本ものハシゴがかかっていて、足下に注意しながら登ると真っ白なツツジの花が散って山道に敷きつめている。見上げるとああ、「シロヤシオ」だよ!「五葉ツツジ」ともいってうつむき加減の上品な気品に溢れている。皇室の「愛子様」のお印になっている花だ。
 その途中に私の「秘密」の花園があって、周囲の岩に注意しながら登ると花好きの人なら気づく。「花の命は短くて・・・」の歌にあるように、イワカガミももう終わりかけていてわずか2輪だけだった。しまった!今年はまだイワカガミの群落に会ってない。岩のあるもう少し高い山に登ればまだ残っているかもしれない。「大湧谷」はまだ入山禁止だから、そうだ、明日は強羅の「早雲山」に登ってみよう。
2017/05/28 (Sun) 23:01


「助動詞」とはその文の「話者の判断」
「助動詞」とはその文の「話者の判断」
2017年5月25日(木)
裾野市民文化センターにて
「ササバギンラン」
 我が家の裏にある林の中に今年も黄色の「キンラン」が2株だけ咲いて楽しませてくれた。昔はわざわざ箱根の姥子まで探しに行ったものだ。御殿場では東山の「観音堂」の裏手でもキンランをたくさん見つけた。おまけにササバギンランも数本。ひと目に触れない場所にかろうじて生き残っているようだ。笹のような細長い淡い緑の葉に包まれたギンランだよ。
 御殿場市内の印野にある新しいテーマパーク「樹空の森」は、キャッチボールのできる芝生、巨大なすべり台、パークゴルフ場などスポーツ施設に恵まれて、週末になると子供連れのファミリーで賑わう。そこに隣接する「御胎内温泉」に汗を流しに行ったついでに、近くの「御胎内清宏園」に行ってみた。高い樹木にうっそうと囲まれた森の中につつじが満開だった。 
 園内では「富士山」の大きな溶岩洞窟の中を母親の胎内のように「ひとめぐり」できて、入口に神社が祀られている。真っ赤な鳥居の下にはキンランが群生していて美しい。その社の裏手に回ってみたら予想が的中。真珠のように輝く真っ白なつぼみを10個もつけたササバギンランが3株もあったよ・・!

 1年生KA君は前回、文頭や文中に単独で使うhowever なら、「しかし」の意味だけど、 However many years he may have lived in the city,では No matter how many years ・・・とおなじ意味だとみぬかないといけない。「どんなに長い年月を、都会で暮らしてきたとしても、・・」の意味。今日は「助動詞2」を勉強した。mayやmustやshould、can'tには中学で習った「基本的な意味」のほかに、第二の「推量の意味」がある。mayには「〜してもよい」(許可)に対して、「〜かもしれない」(推量)の意味がある。
 なぜだろう?答えは簡単!「〜と私は考えてもよい。」のように、自分の判断に許可を認めているのだ。だから20%くらいの可能性「〜かもしれない」になる。mustも同様に、「〜と私は考えねばならぬ」、だから「〜に違いないと思う」に意味が拡張する。つまり、「助動詞」とはその文の「話者の判断」を表しているから、一番大切なものなので文の最初に置くよ、(主語は別にして)。日本語では逆に一番大切なものを最後に言うのだ。面白いね。
 3年生MIさんは、今週末に「英検・準1級」を受検するので希望に応えて「模試形式」で、筆記の第1問から4問までをやってみた。一番の難関は第1問の「適語補充」で、4択の語彙が未知のものが多くて、ふつう高三で受ける2級のテストとは格段の難しさ。25題のうち70%をとるのに苦労する。第2問と第3問は長文読解が合わせて5問で、比較的読みやすい文章ばかりでここで点を獲得しやすい。第4問は「メールの返事」を100語くらいで自由に書く問題だ。MIさんなら楽にかけそうだ。リスニングも得意そうだから、合計点で70%を越えられれば「合格」がとれるかもしれない。あと数日、頑張って!
 SEさんは前回、「譲歩構文」で助動詞の may をしばしば使うことを勉強した。Mere talk to produce sentences, no matter how well formed or elegant the outcome, does not by itself constitute communication. では「譲歩文」の主語the outcomeに対して動詞がない。ここはmay be が省略されている。「その結果がどんなに形がよかったりどんなに美しくても、単に文を作るためのおしゃべりなら、それ自体でコミュニケーションを構成しているとは言えない。」 本文のSとVの間に「譲歩構文」が割り込んでいることに注意。今日は「名詞・代名詞・冠詞」という単元で、学校の授業ではきっと教えてくれないから、自学自習するしかない項目だった。
 KI君も「冠詞」が10題、「名詞・代名詞」が10題、入試問題をやってみた。なかなか正解がでなかったけど、問題点はほぼ網羅されていたのでしっかり復習しておいてください。「冠詞」の a、an、theの使い分けが難しかったね。thatを軽く発音して the、oneがan となり、さらに軽く a となった、と考えればいい。「代名詞」では some〜others〜「〜もあるし〜もある」とか、〜one, 〜another「〜と〜は別もの」など、慣用表現をもう一度勉強し直しておいて欲しい。 尾上

(追記)その公園の中には溶岩洞窟の近くに「御胎内会館」という名の木造建物がまだ残っていてなつかしかった。もう40年も前に、御殿場南高校の「吹奏楽部」は夏休み中にこの施設を借り切って毎年強化合宿をやっていた。全国コンクールの静岡県予選に出場するために男子20人、女子30人が宿泊した。私も若い頃で隣接の小屋に寝泊まりし、同じ飯を食べ同じ風呂に入った。
 私は島田商業から赴任して一年目で、正式顧問としてコンクールの舞台で初めて指揮をすることになったから張り切っていた。練習は天気が良いと全員外に出て、溶岩洞窟と神社の社の前を仮のステージとして林の中での大合奏になった。その年の課題曲や自由曲の「序曲祝典」、美しいメロデイの「海の歌」はなつかしいなあ。何度も金賞を獲って東部地区の代表になって静岡や浜松まで遠征した。明朗活発で礼儀正しく、技術も音楽性も優秀な生徒たちに恵まれていた。
 夕食後はリクレーションとして「肝試し大会」を生徒が企画した。男女ペアで順に真っ暗な森の中のコースを、懐中電灯一つで一回りしてくるのだ。一年生の男子は裏方で、暗闇で待ち構えて近づいてきたペアを脅かす役割だ。溶岩とツツジの海に囲まれた大きな森の中はとてもスリルがあったらしい。生徒にもいい思い出だね。
2017/05/25 (Thu) 23:22


「否定文」の中の either 〜or〜
「否定文」の中の either 〜or〜
2017年5月22日(月)
三島ゆうゆうホールにて
「利尻ヒナゲシ」
 「箱根・湿生花園」のフェイスブック投稿のおかげで、日に日に変化する花の便りが楽しみだ。「ヒシリヒナゲシ」が咲いたというので週末仙石原に行ってみた。10年前の北海道ツアーの時、「利尻島」と対岸の稚内市内で発見した思い出の花だ。この華奢な薄いクリーム色のケシ(ポピー)の花は、利尻山頂のガレキの斜面で強風に飛ばされそうなのに、わずか数株だけが自生して生き残っている絶滅危惧種だ。
 その時はツアーの合間に夜明け前に単独で利尻山中腹まで行っただけで、この花は山麓の野草店でやっと見つけた。土地と気候を選ぶから、箱根ではとても育つわけがない。スタッフに聞いてみたら案の定、この時期になると咲きかけを北海道から空輸してここに植えているらしい・・・。

 1年生NI君は前回、長文「ボランティア活動の経験は?」の全訳がすばらしく正解だったね。内容も正確に把握できていた。今日は「分詞構文」を勉強した。文頭に置く「現在分詞」 –ing 〜, はカンマの後の文全体を修飾して、「〜した時」とか「〜なので」のように訳す「副詞的用法」だ。動名詞の「〜すること」でもないし、形容詞用法の「〜している」でもない。カンマの後に置いた「分詞構文」はふつう、「〜しながら」と訳すといい。「同時進行」であることを示している。接続詞+S+Vの文を 「現在分詞」–ing をつかって言い換える練習も良く出来ていたね。
 3年生のTAさんは「名詞・代名詞・冠詞」の入試問題をやってみた。「彼にはどことなく魅力的なところがある」、は There is something attractive about him. で正解だけど、about himは「彼の周辺に(ただよう雰囲気)」の意味で、「〜について」ではない。英文和訳では「中央大」の There was nothing special about the evening, either for my wife or me. が難しかったけど、上記の例文と似ているね。「その夜には、どこにも特別なところがなかった。私の妻にも私にも。」と訳せるね。「否定文」の中の either 〜or〜は「〜も〜もどちらも」となって両方を否定する。つまり neither 〜nor〜と同じだ。 尾上

(追記)この日の「湿生花園」はまさに花盛りにふさわしく、ニッコウキスゲが咲き始め、クロユリ、コマクサ、エゾルリソウ、ヒメサユリなど全国の高山で咲く珍しい名花ばかりがかき集められて溢れるほどに!もちろん、この箱根には根付かない花が多い。
 遠野旅行の思い出の「ハヤチネウスユキソウ」も咲いていたよ。映画「サウンド・オブ・ミュージック」で歌われた、スイス・アルプスの「エーデルワイス」とよく似ていて、大きさと形状がそれに一番近い「ウスユキソウ」の仲間で人気が高い。「早池峰山」1917mは、民話を題材にした柳田国男の「遠野物語」で有名な岩手県の遠野にある。
 8年前の9月、あこがれの「遠野」に宿をとり家内と「河原坊」登山口から急な崖登りのコースで頂上を目指した。もうウメバチソウの咲く季節になっていたけど、山頂の大岩の陰にあったよ!大きなハヤチネウスユキソウが咲き残りの数本だけ。小さめのミネウスユキソウの方は丁度盛りで一杯なのに。ピンク色のナンブトラノオや、ナンブトウウチソウにも出会えた。「南部」とはこの岩手の古名でみなこの地方の固有種なのだ。
 「早池峰」山頂からは東に「宮古」の漁港がはっきり見えた。その一年半後に「東日本大震災」で大津波に見舞われたあの海岸が、吸い込まれるような美しい光景だったよ。山を下って帰りには「宮沢賢治」が教鞭をとった「花巻農業学校」に立ち寄って,マント姿のかれの像に会ってきた。
2017/05/22 (Mon) 23:23


have + 物 + -ed の構文 「〜してもらう」
 have + 物 + -ed の構文  「〜してもらう」
2017年5月21日(日)
御殿場市民会館にて 
「黒岳の山芍薬」
 箱根の友人KA君をさそって須山の「山神社」から「黒岳」1086mに登った。展望台に出ると眼前に「富士山」がドーンとデッかく対峙する。ここからさらに最高峰「越前岳」1504mに登って縦走するファンも多い。「越前岳」から「呼子岳」に下り、「割石峠」から「鋸岳」を命がけで通過してさらに「位牌岳」に至る「愛鷹山系」の眺望は素晴らしい。「愛鷹山」というのはその南端にある三角形のさもない山なのに山系全体の名になったんだ。
 下界で赤や黄色のシャクヤクやボタンが咲く時期に、「黒岳」の山頂には「山シャクヤク」が群生して咲く。真っ白なゴルフボールが四つに割れると中には黄色の雄しべと紫色の雌しべが覗ける。なんとも高貴な美しさ・・・。

 2年生MU君は長文「ボランティア活動の経験は?」についての文法設問に答えた。1年でやった「5文型」を忘れかけていたね。同じ動詞が異なる文型で使われる事がある。stand は「立つ」なら「自動詞」だから第1文型SV。「〜を我慢する」なら「他動詞」だから第3文型「SVO」だ。get も「〜になる」なら第2「SVC」で、「〜を得る」なら第3だ。今日は「分詞構文」の(1)と(2)をやった。接続詞+S+Vで始まる節を、「ケス・ケス・-ing」の要領で書き換えればいい。When I walked alone, I got a new idea. の前半を「分詞」に置き換えて Walking alone, I got ・・とすればいい。(2)の受動態を使う「分詞構文」の方が難しかったね。
 AOさんは第5文型SVOCで、Cに-ing形 と–ed形がくる場合を勉強した。入試問題の英文和訳ではほぼ正確に訳せるけど、副詞の「修飾語」Mの働きが難しかった。The law is clearly on the side of non-smokers. では副詞の clearly が何を修飾するか、を考えた。文頭に移動して Clearly the law is ・・・とも書けるから、「全文修飾」なのだ。「明らかに、法律は吸わない人の味方をしている。」たとえば、Luckily he didn't die.は「全文修飾」で「幸運なことに、彼は死ななかった」,だけど He didn't die luckily. なら「幸運な死に方をしなかった」で、luckilyは直前の動詞 die を修飾している。
 裾野教室の3年生KI君が出席した。前回、助動詞 mayや mustの後に have –ed 「完了形」がある場合の英文を和訳してみた。This may have played a part in changing the appearance of the human face and teeth. が難しかったね。Thisの内容を明確にすると、「こういう焼いて柔らかくなった肉を食べるという発見が、人間の顔や歯のかたちを変えることに影響があったのかもしれない。」ということ。
 今日は「分詞」の勉強で、特に「分詞構文」を勉強し直した。「川崎医大」の、「その自転車を修理してもらうのに1万円かかった」は、動詞の repair と cost を使う。「〜してもらう」は have + 物 + -ed の構文が大切。 It cost me ten thousand yen to have the bike repaired. で「主語」は It だ。「〜かかる」は It cost 人 お金 to 〜と覚えよう。 It take 人 時間 to〜 も一緒に。「付帯状況」の with her hair blowing in the wind (風に髪をなびかせて)、と with his arms folded (腕を組んで)とは「現在分詞」と「過去分詞」の違いだ、と説明したね。ここにSVが潜んでいて「進行形」Her hair was blowingと「受身形」His arms were foldedとの違いでもあるね。
 大学生のYAさんは前回、「滋賀県立大」の和訳をやった。「あまり遠くへは行けないね。」You can’t travel very far.といったら、相づちの「そうなんだ・・・」はNo, と言わないと。YAさん、大学の奨学金を獲得してこの9月からカナダのビクトリア大学に留学が決まった。おめでとう。今日からは少しレベルアップで「英検1級」の問題に挑戦するよ。「古代の頭蓋骨の意味」「変化する幸福の基準」はしっかり読解できていたね。「ピュリツァー賞の陰に」が不正解だったのは難解語 posthumously (死後に)のせいかな。さすが1級!今日は「愛媛大」の入試英作文をやってみた。やさしそうで難しい。作文力の増強にはうってつけの教材だ。
 1年生のTA君と3年生EN君は中間テスト前でお休みした。 尾上

(追記)大学の同窓生3人とのトレッキングも100回に達して、東京のSU君からお祝いのメールが届いたので次のように返事を書いた。・・・「望露会」のみなさんへ
 3人以上参加で例会成立と決めたけど100回を皆勤、という物好きはゼロ。しかし創設以来AO君が一番の出席率、90%をきっと越えてるね。そもそもAO君と「山登り」を始めた切っ掛けは、八ヶ岳のテニスグループに加わったとき。経験の長い大学同窓2人組に対抗して我らも腕を磨こうと、我が家の近所にあるテニスコートで朝練をやって、その後体力増強のため「金時山」や「富士山5合目」に登ったのだったねえ。あれから12年。
 私は2011年に家内が脳卒中で倒れてしばらく空白があるし、TA君の企画する「関東・東北コース」には余り参加していないし、60%くらいかな。この間、国分寺、阿佐ヶ谷、名古屋からも同窓が1回は参加してくれたね。われら4人の100回達成の記録は疑似ギネスかな。山頂での記念写真入りで、この記録のリストを作ってありますよ。怪人、5月19日
P.S.7月の梅雨明けには、一泊で「平標山」か「会津駒ケ岳」はどうだろう?
2017/05/21 (Sun) 23:18


however great or small these may be,「どんなに大きくても、小さくても、」
however great or small these may be,「どんなに大きくても、小さくても、」
2017年5月18日(木)
裾野市民文化センターにて
「クマガイソウ」
 乙女峠を越えて仙石原に下り、花の寺「長安寺」で車を停めた。石畳の参道から山門をくぐると左手に、真っ先に目に入るのは予想通り見頃になった「セッコク」の花。梅の古木の枝に寄生して柔らかな白花をほんのりピンク色に染めている。このランの仲間はとても栽培の難しい花で珍重されている。花好きの和尚さんが丁寧に育てているんだ。
 寺の裏の斜面には「五百羅漢」の石像がばらばらに配置され、それぞれユニークな顔つきや身振りで見る人を和ませてくれる。その細いつづら折れを登って行ったら、見つけたよ。袋のように大きな「クマガイソウ」の白花を20も30も!源平合戦の武者・熊谷直実の背負う「ホロ」の形に見立てて名付けられた。これも私のこだわるランの仲間で首を垂れて花弁を下向きに咲かせている。奥ゆかしいなあ・・・。

 1年生KA君は前回、「現在分詞」-ing形を勉強した。The baby sleeping on the sofa is my sister's daughter. のように名詞のbaby を後から修飾する。be 動詞とセットで「進行形の動詞」になるけど、「過去進行形」なら was とセット。「(明日の今頃は)〜してるだろう」なら「未来進行形」で will be –ing となる。When you arrive this evening, we will be having dinner. のように。今日は「助動詞」を勉強した。中学でやった can、may、must と will、would などについてさらに深く学んだ。can’t には「〜のはずがない」、mustには「〜にちがいない」という2つ目の「推量」の意味もあるよ。
 3年生MIさんは「分詞」に関する文法・作文の入試問題をやった。「使役動詞」としての have の働きは要注意だ。 have 人 原形(人に〜させる)に対して have 人 –ing (人に〜させておく)もあるよ。We won’t have you doing such a thing. は、「お前にいつまでもそんなことをさせておかないぞ」、の意味。勿論have 物 –ed (物を〜してもらう)はとてもよく見かける。I had my bike repaired. のように。
 英文和訳では No matter で始まる「譲歩構文」を勉強した。「譲歩」とは英語の文法用語で「〜だけど」とか「〜でも」「〜しても」のように、「逆接文」のこと。「鳥取大」の英文「アメリカの教育目標」では、however great or small these may be, とは no matter how great 〜と同じ「譲歩構文」で、「こういう子供の可能性がどんなに大きくても或いは小さくても、その最大限にまで子供を伸ばして、・・・」と訳す。「しかし」の意味の副詞howeverと区別しないといけない。
 SEさんも前回、「助動詞+完了形」を含む英文を和訳した。The commonest form of forgetfulness, I suppose, occurs in the matter of posting letters. 「カンマ・カンマはカッコに入れる」というルールを思い出せば、 I suppose(〜と思う) は文頭に出しておけばいい。「忘れやすさの一番一般的な形は、手紙をポストに投函する問題で起こる、と私は思う」、と訳せる。
 今日の「分詞」の入試問題では「関西学院大」のShe established an organization concerned with child adoption. が難しかった。which was concerned with 〜(子供の養子縁組と関係のある組織)のことで、「過去分詞」が直接後から名詞を修飾しているが、which was(関係代名詞+be動詞)が省略されていると見ることもできる。 尾上

(追記)「長安寺」に隣接するマンションに一人住まいのKA君を誘い出して、一緒に花の写真を撮りまくった後は、持参の自転車を組み立ててサイクリングに出発だ。いつもは「桃源台」の箱根ビジターセンターまで急な坂を登っていくのだけど、今日は広大な「すすきが原」で観光名所になった「台ケ岳」までにした。2月の「野焼き」のあと新たなススキが芽を伸ばして緑の広大なカーペットだ。「湿原植物群落」にトキソウがそろそろかな、と期待したけどまだ何もなかった。
 「仙石原文化センター」まで戻ってくると「憩いの森」の中にまたまた貴重な花を発見!10センチほどの小さな「ギンラン」があちこちに。つぼみのままであまり開かない5ミリほどの花を一株に6つも7つもつける。大木の根元には鮮やかな黄色に輝く「キンラン」も咲いてるではないか。もうじき河口湖の奥の「三つ峠」で赤紫色のアツモリソウも咲くなあ。ラン科の花は実に多様で奥が深いね。
2017/05/18 (Thu) 23:04


和訳ルールA「カンマ・カンマはカッコに入れる」
和訳ルールA「カンマ・カンマはカッコに入れる」
2017年5月15日(月)
三島商工会議所にて
「浅間大社の流鏑馬」
 トレッキング100回記念の2日目は予報通り雨になったので、新緑の「富士山2合目」を歩くという計画をやめ、海を見に行って「沼津港」で「金目鯛」を食べようという話になった。途中、世界文化遺産になった「富士宮浅間大社」に寄って登山の無事を感謝した。朱塗りの見事な楼門の手前に「やぶさめ神事」の騎馬像が雨に濡れて立っている。 
 つい先週の「こどもの日」に大祭が奉納されたばかりだそうで、外人観光客も詰めかけてきっと大賑わいだっただろう。800年も前、源頼朝の「巻狩り」から始まる歴史をもち、15騎の武士が駆け抜ける馬から射る弓矢の的中の度合いでその年の豊作・凶作を占う神事だそうだ。前日には白馬にまたがった白衣の神職が馬場を清めて回る神事も奉納されたという。興味深いなあ・・・。
 
 1年生NI君は前回、「進行形」と「完了形」に関する文法問題をやった。これは現在・過去・未来という「時制=テンス」の区別の仕方に対して、「動詞」の様子が「やっている最中」か「すでにやってしまっている」かで、区別する「相=アスペクト」の分け方なのだ。中学でやった「現在完了」のほかに、「過去完了」や「未来完了」もある。もう一度しっかり復習しておこう。
 今日は I heard someone calling my name.(だれかが私の名前をよんでいるのが聞こえた。)を勉強した。「呼んでいる人を聞いた」ではないよ。「呼んでいる声が聞こえた」ということだ。Someone was calling my name.という「進行形」の文が隠れている。同様に、I saw him scolded by his father. (彼がお父さんに叱られているのを見た)も、「叱られる彼を見た」ではなくて、「叱られる様子を見た」という意味で、He was scolded by his father. という「受身」の文が隠れている。
 3年生のTAさんは「分詞」をやった。よく理解出来ていて文法も整序問題もほぼ合格点が取れたね。英文和訳は「譲歩構文」を使う入試問題をやってみた。However とか No matter how で始まる節(どんなに〜しても)が、文頭に置くだけでなく文尾に移動したり、主文のSVの間に割り込むこともあることを知った。特に「広島大」では Mere talk to produce sentences, no matter how well formed or elegant the outcome, does not by itself constitute communication. が難しかったね。
 「カンマ・カンマはカッコに入れる。」というルールAを覚えて、その部分を本当は文頭に戻せばとても理解しやすくなる。The outcome may be very well formed or elegant,が基本文で、 very を how に置き換えると文頭に移動するからNo matter で始まる「譲歩構文」が上のようにできる。「でき上がりがどんなに形が整っていて美しい文であっても、単に文章を作るためにしゃべっているだけなら、それだけではコミュニケーションを成立させてはいない」。ここでは「動詞」の may be が省略されていて余計に難しかったね。
 今のところ三島教室には高1のNI君と高3のTAさんのふたりだけ。私に余裕がありすぎて、添削や解説の合間に「山岡荘八」の長編「徳川家康」を読んで待っている。あと3人くらいは大丈夫なので是非お知り合いを紹介してください。 尾上

(追記)この浅間大社の拝殿には私も昇殿したことがある。40年前のあの日も雨だった。山の仲間と前日宿泊した「佐野川温泉」の老夫婦、つまり私の実弟がここで結婚式を挙げた時のことなんだ。「東京理科大」を出て業界紙の「電気新聞」の記者をやっているときに、訪問した製紙会社のオフィス受付をやっていた美女と縁あって結婚した。
 直後に彼女の実家では両親が「山梨県南部町」の裏山に温泉が湧いたので温泉宿を始めるという。弟夫婦にも協力の打診があって熟考の末「脱サラ」することになった。台所で包丁を振るうことなど私以上に経験の少なかった弟が、研究熱心の功あって温泉宿のシェフとしてもかなりの腕前になった。
 東京から参加したTA君は「いままで泊まった旅館の料理ではここが一番!」と弟を喜ばした。てんぷら、刺身、ニジマスの塩焼き、土鍋でも十分すぎるのに、特注の「うなぎの蒲焼き」がなんといっても最高。まな板の上で生きた鰻をしめて割くところから自分で全てやる。食べ歩きの研究の成果で極上のタレになった!ぜひ皆さんにも味わって欲しいなあ。
 温泉も評判で泉質は下部温泉と同じだそうで「湯治」を目的に清水・静岡から通ってくるお客も多い。身延線「十島駅」近くの一軒宿で、電話0556(67)3216「佐野川温泉」。「ご主人のお兄さんに英語を教わっている・・・」、と言えば「蒲焼き」がサービスで出るかもね。
2017/05/15 (Mon) 23:25


So little do I rely on his memory that ・・・倒置法
So little do I rely on his memory that ・・・倒置法
2017年5月14日(日)
御殿場市民会館にて 
「身延山に登る」
 大学時代の仲間と12年前から始めたトレッキングの例会がいよいよ100回目に達したよ。この週末は4人が山梨県の身延駅に集合し、日蓮宗ゆかりの「身延山」1153mに登った。まず到着した巨大な山門は京都と並ぶ日本三大総門の一つだそうで、見上げるような実に堂々たる風格で圧倒された。
 樹齢400年という名物のしだれ桜は終わっていたけれど、数百段の階段の上に位置する「久遠寺」の「本堂」や真っ赤な「五重塔」も実に見事な建築でどっしりしている。以前に「高野山」や「比叡山」で見た伽藍群と比肩できるみごとさだ。
 ここから修験道らしい登山が始まる。先頃「四国八十八カ所巡り」を満願達成した横浜のAO君には嬉しい信仰の山だ。真っ白なシャガの花が路傍を飾る急峻な山道を登ること3時間。ニリンソウやカタバミの白い花にも励まされながらゆっくりと、日蓮上人の眠る「奥の院」にやっと到着。眼下に「富士川」の大河が・・・。

 1年生のTA君は前回長文で「悩み相談」を全訳した。レストランでサービスの悪いボーイには、チップをどれくらい減らせばいいか、という相談。接続詞の because を見たら「なぜなら」と訳すクセを直そう。カンマで切れていないときには「本文」に対する理由として「〜なので」「〜だから」と先に和訳しておく。中学は「Why なぜ?」の答え方を「 because〜なぜなら」と教えることに問題がある。実はIt is because・・の略なのだから「それは〜だからです。」となる。前文の理由を述べる「なぜなら」に相当するのは等位接続詞の for だ。今日は「助動詞」でcan、may、mustにはそれぞれ2つ以上の意味があることを学んだ。will の過去形would にも「過去の習慣」で「よく〜したものだ」の意味や、「拒絶」の意味で「どうしても〜しようとはしなかった」の意味にもなるよ。中学でやったことのある I would like to watch TV. (テレビが見たいなあ。)だけではないね。
 2年生MU君は「第五文型」の SVO+-ing と SVO+-ed を勉強した。I saw a bird flying over a tree.は「鳥が木の上を飛んでいるのを見た」で、「その情景」を見たのであって「飛んでいる鳥」を見たのではない。また、I heard my name called in the station. も「名前が呼ばれるのを聞いた」のであって、「呼ばれる名前」を聞いたのではない。I had some money stolen yesterday. も「お金が盗まれる」ような状況にさせてしまった」から、「お金を盗まれてしまった。」と和訳できる。
 3年生EN君は前回「北九州大」の英文和訳「忘れっぽさ」が難しかった。 So common is it that ・・・と、So little do I rely on his memory that ・・・とは共に「倒置法」で書いてある。元に戻せば It is so common that・・・(そのことはあまりに普通にあることなので・・・)、と I rely on his memory so little that・・・(その人の記憶力にはあまり頼れないので・・・)となるでしょ。前者はSVCの倒置、後者は「否定」の副詞句 so little を文頭に出したために生じた倒置 do I rely (疑問文と同じ語順)になっているね。今日は「分詞」の文法・作文の入試問題をやった。
 大学生のYAさんは「英検準一級」の長文を3つ読んでどれもかなり正確に読めていた。これなら合格だ。「翡翠の文化と歴史」「カナダの環境破壊」「ウィンブルドン・テニスの伝統」はどれも読みやすかったようだ。第4問は「英作文」で、日本のお正月の風習を外人に説明するEメールを書く問題。追加の読み物には Newsweek と The New York Times からコピーした「オペラ歌手の引退」をテーマにした。私の大好きなNYのMETオペラで、最高の人気を誇るがもう高齢のソプラノ歌手フレミングと、脳腫瘍を患うバリトンのホヴォロストフスキーの2人。だれも高齢や病には勝てないなあ。  尾上

(追記)身延登山コースの中程、昼食の頃合いに「丈六堂」という名の小さな僧坊が現れて中の女性にごあいさつしたら千葉の流山市から参加したON君と同郷だという。この縁側をお借りして弁当を食べながらこの尼さんの波乱の人生経験を聞いていた。世界一周もNYでの長い暮らしもパイロットになった息子のおかげで、今こうして山の静寂に包まれている余生がとても幸せ、と笑顔で語る。
 予期せぬ出会いもあって記念の登山が成功し、これで古希の修行も十分だとして下山はあっさりロープウエーに切り替えた。関東随一という700mの標高差をずり落ちるように下っていく先にはあの立派な本堂と赤い五重の塔。さあ、今夜の宿「佐野川温泉」を目指そう。山間の秘湯の宿で100回記念の祝宴が待っているぞ。
2017/05/14 (Sun) 23:05


Did you get up late? (寝坊したの?)と、Did you get a plate? (プレートを買ったの?)
 Did you get up late? (寝坊したの?)と、Did you get a plate? (プレートを買ったの?)
2017年5月11日(木)
裾野市民文化センターにて
「山中湖一周」
 晴天が続いて最高のゴールデンウイークが終わった。道路も空いたようなので久しぶりに「篭坂峠」を越えて「山中湖」に行った。標高1000mの高原なのに気温25℃を超える暑い一日になった。湖畔にあるガーデンレストランで昼食の後は隣の「山中湖村立情報館」に移動して家内は読書タイム。私は持参の自転車を組み立ててサイクリングに出発した。
 一周が10キロほどで1時間少々で回ってこられる。富士五湖のほかのどこよりもサイクリング専用の道路が整備されてアップダウンが少ないからとても走りやすくお気に入りのコースだ。「旭が丘」を抜け「平野」までくると、湖面に白銀の「富士山」が浮かんでいる。いつもの釣り人も少ないしボートやヨットも大型連休の後で、骨休めのように陸揚げされていたよ・・・。

 1年生KA君は「時制」の(2)で「完了形」を勉強した。中学でやった「現在完了形」have + -ed に加えて高校では、もうすぐ「過去完了形」と「未来完了形」も勉強する。今日はそのスタート。さらにそれぞれに「進行形」 have been –ing もからんでくるからしっかり学習しよう。長文では Did you get up late? (寝坊したの?)を、Did you get a plate? (プレートを買ったの?)と聞き間違いをした女性の笑い話だったけど、読み取れなかったね。
 御殿場教室のMU君が出席して「原形不定詞」をつかう慣用表現を5つ勉強した。特にbut を使うイディオムが多かったね。do nothing but 〜 (〜しかしない)とか cannot but 〜(〜しないわけにはいかない)などで、「〜を除いては」の意味に使われるよ。後半は「分詞を使う重要構文」の章にはいった。 A man came running〜は「進行形」のwas running から変えた。 The door remained closed〜は「受動態」の was closed の変形と考えれば簡単だ。
 3年生MIさんは「動名詞」の文法・整序問題をやったらほぼ全部正解だった。「京都大」の英作文で、「私も夜ふかしは平気だが、早起きはとてもつらい。」は2文に分け、接続詞のbut でつなげば単純。前半の文を後半の修飾語句と考えれば Though で始める。 I can stay up late, but getting up early is difficult.
 KI君は前回、「宮崎大」の英文「米国の高校」はかなり正しく訳せたね。文頭の Yetは「しかし」の意味の接続詞で、「まだ」ではない。「中央大」の英作文では、「この家は私のような老人が一人で住むには大きすぎるので、・・・」が難しかったね。This house is too large to live in. で文尾に in が必要なのが分かるかな?この基本文に「不定詞の意味上の主語」 for an old man like me を入れる位置は「不定詞」 to の前だよ。
 SEさんも前回、「山形大」の英文を和訳した。There are dozens of new products that no one needs that have come on the market in the last few years. では関係代名詞のthat が2度使われて、特に2つ目のthat の先行詞も前方のnew productsとなるから、これを「二重限定」というよ。2つめの節に重点が置かれることが多いから、前から順に和訳する方が正しい。「だれも必要としないのに、この数年間に市場に売り出された新製品が何十とある。」  尾上

(追記)この日のドライブの目的はもう一つ、富士吉田の農協に行ってお米を精米することだった。昨年秋に収穫できたお米がまだ15キロほどモミのまま残っていたので、今年の田植えもやったことだし、「古米」にならないうちに食べてしまおうと思ってね。籾から精米する自動の「コイン精米機」は御殿場にもないし県内にも神奈川県にもない。どこも「精米」した米を買うか、せいぜい「玄米」で保存する食習慣だから。
 ところが隣の山梨県や長野県では秋に収穫したお米をモミのままで保存する家庭が多いようだ。食べる直前に精米した方が水分もビタミンも保持されて美味しいに決まっているからね。それで私は毎年「富士五湖方面」のドライブや山登りのついでに、「県立吉田高校」近くにある農協に立ちより「コイン精米機」にかけている。
 モミを投入口にぶちまけて200円投入するとすぐ機械が運転開始。10キロほどなら5分で白米の完成だ。家内が初めて見て感動していたよ。
2017/05/11 (Thu) 23:01


To make matters worse, (事態を更に悪くさせることには、)
To make matters worse, (事態を更に悪くさせることには、)
2017年5月8日(月)
三島ゆうゆうホールにて
「田植え」
 私たちが借りている畑の地主TUさんから、「3日に田植えが終わって苗が余っているんだけど使う?」という電話。「よし、やろう!」と仲間に声をかけたら「こどもの日」なのに3人集まった。真っ赤な車で駆けつけたのは「野鳥の会」にも活躍する隣家のTA君。もう一台真っ赤なプリウスに乗ってきたのは私より年長の会長YAさんで、中学高校の頃は千葉の専業農家で米作りを手伝っていたという頼りになる人。
 今年もわずか50坪ほどで宅地一区画分だけど、それ以上には広げないように「畦シート」で畦を作って仕切ってある。機械といえば旧式の「耕耘機」と「脱穀機」しかないし、昔ながらの「手植え」と「鎌で稲刈り」方式だから。しかし年々腕が上がって昨年はこれでも50キロくらい、昔だと一俵分近く収穫出来た。米作り農家のTAさんから褒められたよ・・・。

 1年生NI君は「分詞」の章に入って、「現在分詞」-ingと「過去分詞」-edの用法を勉強した。動詞の「進行形」でbe動詞 + -ing(〜している) となるところを stand –ing (〜しながら立っている)とか sit –ing、come –ingなどと変化させられる。「受動態」でも be動詞 + -ed となるところを sit –ed (〜されて座っている)とか lie –ed、look –ed のように言い換えられる。 American businessmen often complain that the Japanese market remains closed to foreign businesses. 「日本の市場は外国企業に対していつも閉鎖されたままだ、とアメリカの企業家がよく不平を述べる」。
 3年生のTAさんは「動名詞」の入試問題をやってみた。正解がかなり多かったけど、「書き換え問題」では I’m sorry for not having answered your letter sooner. と書きたかった。「返事しなかったこと」は「完了形」の動名詞で書く。having not answered ではないよ。「否定」の not は to〜 の前、-ing の前、と覚えておこう。6月に「英検準一級」を受検するというので、力試しに模試問題をひとつやってみた。「スポーツ大国:オーストラリア」はわかりやすい内容だけど、4択の設問は判断に迷うし、語彙も大学受験のレベルを超えているからなかなか正解にたどり着けない。
 裾野教室のKI君がこちらに出席した。前回、「〜すべき」の意味の should や ought toを使う英文を和訳した。その他の用法では 「驚き・当然」を表す It is natural that〜 の後とか、 「要求・主張」を表す I suggest that〜 に続くSVには should が使われることも覚えておきたい。今日は「不定詞」の(2)をやった。イディオムがたくさんあるので確実に覚えてしまおう。To do him justice,(彼を正当に判断すれば)や To make matters worse, (事態を更に悪くさせることには)など。 尾上

(追記)TUさんからトレイの稲を7皿も頂いた。農協に頼んで「育苗」してもらうと一皿1000円もする。まず最初にモミを水につけて発芽させるには15℃以上の気温が必要なのに、まだ「三寒四温」の3月には準備を始めるそうだ。当然20℃以上に維持できる「育苗器」が必要になる。1ヶ月以上も前倒しだね。新米は早いほうが喜ばれるし高値で売れるから、各地で生産競争になるんだ。
 5日の「田植え」は3列で半分だけにしたから頂き物の苗がたくさん余った。あと3列は「自作の苗」を半月後くらいに大きくなったら植えよう。わたしたち仲間の米作りは「自然まかせ」だから、4月にサクラが咲いたら発芽させた。私が子供の頃、長泉村の母の実家で「田植え」にくっついていったのはたしか6月の雨がザアザア降っている時期だったのに。いつのまにか5月のGWに家族が集まって「田植え」をするようになったんだね。
2017/05/08 (Mon) 23:26


「 未来完了形」will have taken
「 未来完了形」will have taken
2017年5月7日(日)
御殿場市民会館にて 
「熱海・長浜のハマナス」
 強い陽射しで夏日になった昨日、熱海の網代湾にある「長浜海水浴場」に行ってみた。「初島」が沖合に浮かび、モーターボートが波しぶきをあげて、子供たちが裸足になって波打ち際で遊んでいた。私はコンビニ弁当をどこで広げようかと場所探し。ピンク色のツツジが長い帯のように連なる植え込みに「ハマナス」が混ざってもう咲いていた。ここがいいな。
 我が家の庭でも咲くけれど、ハマナスと言えばあの「森重久弥」の唄にあるように「知床の岬に、ハマナスの咲く頃・・」が浮かぶ。10年前北海道の「利尻島・礼文島」にツアーで一人旅したときに、留萌の海岸で見た赤紫色のハマナスと大きなルピナスの群落が印象深かったなあ・・・。

 1年生のTA君は前回、「時制」の勉強で長文「笑顔の大切さ」を全訳した。「動詞」に注意しながらきちんと和訳できていた。今日は「時制」の(2)で「完了形」を勉強した。中学でやった「現在完了」のほかに「過去完了」と「未来完了」が加わって高校では勉強が発展する。「母は10月で半年間生け花を習っていることになります。」を英語に直した。「未来のある時に完了している行為」だから「未来完了形」なのだ。My mother will have taken flower arrangement lessons for half a year in October.と書く。
 2年生MU君は「不定詞」の勉強で、「目的」のin order to〜とso as to〜が同じこと。「程度」の too 〜 to〜 が「否定」の意味で、反対に「肯定」にしたければ 〜 enough to〜 とso 〜as to 〜が使えること、などを勉強した。1年生の文法の復習を一度に盛りだくさんにやっているから、未消化の部分もありそうだな。
 先週見学に来てくれた2年生のAOさんが入会した。重要構文101のテキストで今日は「不定詞」の最後、「原形不定詞の慣用表現」をいくつか勉強した。どれも正確に解答できているのは1年生の「文法」がしっかりやってある証拠かな。後半は「分詞」の章に入った。That's why conservation of plants is important. 「そういう訳で植物の保護は大切なのだ」では、that は「前文」の内容「そういうこと」。関係副詞 why の前に the reason(その理由)が省略されているから結局、熟語の for that reason と同じ意味になるね。
 3年生EN君は前回「明治大」の助動詞would rather ・・・thanを使う英文を和訳した。Young children would normally rather have their parents read to them than watch a story read on television. 「〜してもらう」「〜させる」「〜される」の構文は have+人+ 原形、または have+物+過去分詞,と覚えておこう。「幼い子供は普通、テレビでお話を読んでくれるのを見るよりは両親に読んで聞かせてもらう方が好きだ」。今日は「動名詞」をやったら、「文法」と「語句整序」問題はほぼ完璧だったね。
 大学生のYAさんは、「英検準一級」の模試問題をやった。第1問は問題文が読めているのに、空所に入れる4択の語彙の難易度がかなり高くて、正解がなかなか出せない。このレベルの語彙は日頃から英語の新聞・雑誌を読んで丁寧に辞書を引いていればなんとかなる。しかし検定試験のためなら、市販の「英検対策単語集」で片っ端から暗記するしかないね。第2問の長文では「英国のボンファイアー祭」と「地球人口、今と昔」を読んだ。共に面白い内容を紹介している、つまり未知の事柄は読解しにくいということにもなるね。 尾上

(追記)「長浜海岸」は電車なら伊豆急行線の「伊豆多賀」駅が近い。ここから車で一気に斜面を登り切ると「玄岳」(くろだけ)799mの登山口に行ける。この日は、海辺のかんかん照りと対照的に山の上はガスが込めて展望がなさそうだけど、「スカイライン」の駐車場まで行って久しぶりに近道で「玄岳」に登ってみた。霧が強風に流されてハンチングが吹き飛ばされそう。丸坊主の山頂からは時折ガスが切れたときに熱海から真鶴の海岸線、西には沼津から大瀬崎までの海岸線がチラチラと見えるだけ。
 4・5年前に大学時代の山仲間と登ったときには、「熱海自然卿」という別荘地から出発した。ここには私が昔買っておいた小さな分譲地があって、ときおり草刈りがてら訪れる。「初島台」という地区になって、きわめて急斜面の私有地に階段を使って登ってみれば、眼下の「網代湾」と「長浜海岸」と沖合の「初島」が一望の下だ。夏、テントを張れば宿泊もできそうだ。
 別荘を建てるのも無理だから、最近別荘地の中央にある「集会所」という名の新しい施設を利用する。オレンジ色の瓦屋根と白壁の南欧風の建築で、中には「カラオケルーム」と「調理実習室」がある。初島と沖を行く船が遠くに見えて、ゆったりと音楽を聞いたり読書したり居眠りしたり、一日のんびり過ごせる。
2017/05/07 (Sun) 23:58


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