高校英語UG会 三島・裾野・御殿場

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「助動詞」の may wellとmay as well
「助動詞」の may wellとmay as well
2017年7月24日(月)
三島商工会議所にて
「ニョホウチドリ」
 峠の山小屋「介山荘」で花の情報をもらうには何かを買うしかない。コーヒーを注文して「大菩薩峠」の絵入りの黄色いTシャツを買ったらご主人ニコニコ顔で教えてくれたよ。「テガタチドリは10年前までこの辺に一杯咲いていたんですがね。鹿の害で消えちゃった。ニョホウチドリなら2000m柱と雷岩の中間に今咲いてますよ。」
 ヤッタネ!すれ違う下山の人たちに「何かいい花を見ましたか?」と聞いてみるけど、誰一人返事がない。足下ばかり気にして気づかないのかなあ。山頂に向かってさらに50分登って行ったら、あったよ!草むらに赤紫色のニョホウチドリが4つも!可愛いねえ・・・。

 今日は「UG会」追加募集の説明会。22日(土)の新聞朝刊に折り込み広告で宣伝したけれどダメだった。20時からの説明会には一人も現れずがっかり。昔とずいぶん変わったな。受験指導の需要が少なくなったのかな。
 3年生のTAさんは「程度・目的・結果」の意味になる語句や様々な句・節を勉強した。ケアレスミスを減らせればほぼ完璧だったのに。「早稻田大」の英訳で「彼は息子を偉大なピアニストに育て上げた。」は、「偉大なピアニストになるように」と「結果」を表すように不定詞で書けばいい。He brought up his son to be a great pianist.これは She lived to be 90. 「彼女は90才まで長生きした。」という「不定詞」と同じ働きだ。
 1年生NI君は「助動詞」の may wellとmay as wellの違いを勉強し、cannot〜enough (どんなに〜しても十分すぎるということはない)の慣用用法を覚えた。may の代わりにmight を使うのは「仮定法」の意味合いで、「本当はやる可能性がないけど」の気持ちを込めたいときの用法だ。後半も「助動詞」で used to や would often が「よく〜したものだ」と、過去の習慣を意味するときに使う。もう一つ used to be となると「昔は〜だった」と、結局wasに置き換え出来る表現だ。
 裾野教室の1年生KA君が出席して「仮定法」を勉強した。「今」と「昔」の事実に反する仮定をしたいときに使う「動詞の形」をはっきり識別出来るようになれば成功だ。「今」なら、I f I were a bird, I would fly to you.(もし私が鳥だとしたら、貴女の所に飛んでいくのに。)と書く。「昔」なら、 If I had studied harder, I could have succeeded in the exam. (もしもっと勉強していたら、試験に成功できただろうに。)例文でしっかり頭にたたみ込もう。 尾上

(追記)昨年の「展示会」で買った鉢植えの小さな「ウチョウラン」一株が、今玄関前に6輪ものピンクの花を咲かせている。「三宝」という銘が入っているが愛好家の中では一番安い種類だ。50年ほど前のブームで乱獲のために絶滅したウチョウランは、交配によって様々な色合いと模様に改良されて高値で取引されていて私はあまり好きではない。ウィキペディアによると自然のニョホウチドリは絶滅危惧種で、この栽培種のウチョウランと同属らしい。
 これは漢字なら「女峰千鳥」と書く可憐なラン科の花だよ。何年も前からずっと会いたいと思っていた。日光「男体山」の隣にそびえる「女峰山」に咲いているというから一度は登りたかった。それが「大菩薩峠」に咲いているよ、と山梨市の友人AMさんから聞いてびっくりした。7月も下旬で最後のチャンスだけどAMさんは「八ヶ岳」までウルップソウを探しに行っているので不在。地元人の案内を期待できず今日は一人で登って来たのだ。ラッキー!
2017/07/24 (Mon) 23:30


「無生物主語」の文の訳し方
「無生物主語」の文の訳し方
2017年7月23日(日)
御殿場市民会館にて 
「大菩薩峠に登る」
 50年ぶりの「大菩薩峠」1897mはすっかり様子が変わっていてイメージが結びつかない。峠に立つ山小屋「介山荘」もこんなに立派だったかなあ。大正時代に中里介山の書いた小説で有名になった。若い人や家族に人気の山で今日も山頂の「大菩薩嶺」から下ってくるパーティで賑わっていた。富士山はあいにく雲の中だけどこの峠は「上日川ダム」のダム湖と甲府の市街地を見下ろす絶景地だ。
 山歩きの無理な家内を山裾の市立塩山図書館に預け、車で一人「上日川峠」まで行った。登山口から樹林の中を20分登ると「福ちゃん荘」が立つ。ここも昭和16年開業だと言うから、私が前回来た頃の小さな小屋は建て直していて面影は無いなあ。ピンクのヤナギランが咲く軒先に腰掛けて「イチゴのかき氷」を注文した。ひんやり!・・・

 2年生MU君は前回、「関係詞」に関する文法問題をやった。 who、which、thatの用法はほぼ正解だったけどwhatが難しかったね。「彼はただ言われたことをした。」は He simply did what he was told to do. と書く。What は「こと」「もの」と訳して something which のことだと勉強したね。つまり He simply did something. とHe was told to do it. を一文につないだわけだ。 ただしHe is not what he used to be. の whatは「姿」と訳すとピッタリだ。「彼は以前の彼(の姿)ではない。」
 今日は「It中心の構文」で、「形式主語」のitが後置の不定詞句to 〜や動名詞句-ingの代わりになる、と勉強した。It is no use crying over spilt milk. も crying 以下をIt に代入すれば意味が通じる。「こぼれたミルクのことを泣きわめいても無駄だ」。つまり「後悔先に立たず」、だから似たような日本語の諺では「覆水盆に返らず」に相当する。「形式主語」のIt は、that SV とか 疑問詞 SV のような長い従節の代わりにもなる。It was clear what he was trying to do.「彼が何をしようとしているのかは明らかだった。」のように。
 3年生EN君は前々回、「関係詞」を使う入試英文を和訳した。「駒澤大」では They will only repeat something that somebody else has said about what they think they have been reading. 「自分が読んでいた、と思っている本についてだれか他の人が発言したことをただ繰り返してるにすぎない」。後半はwhat they have been readingに they think が「挿入」されている、と見てもいいけど、実は関係詞の whatが飛び越えて前に出たものだ。,they think, のようにカンマカンマをつけないと「挿入」とはいわない。前回は「学習院大」の英文 The rest of every man’s time will be his own, to do with whatsoever he likes. で カンマの後が訳しにくかったね。「あらゆる人の残った時間(つまり余暇)はその人自身のものとなるだろう。好きなことを何でもやれるようになる。」 do with は「〜を処理する」の意味。「〜と関係がある」 have to do with 〜と勘違いしたね。
 今日は「無生物主語」の文法問題をやった。入試問題で誤答率の高いものばかり10題もでているから難しかった。 Despair drove him into crime. (絶望が彼を犯罪に駆り立てた。)も。「原因」+「使役動詞」+人+「結果」 の語順になっているから「無生物主語の文」で、「絶望して彼は犯罪に走った。」と訳すといい。
 大学生のYAさんは英検1級の問題を2つやってみたら各3問、合計6問が全部正解だった。素晴らしいね!「ここでの練習で難しい英文がしっかり読めるようになって、最近受検したTOEICでは問題がやさしく感じられました、」とのこと。ますます楽しみだね。9月からのカナダ留学にも大きな励みだね。
 「ターミネーター遺伝子」の一文では、テクノロジーの発展で「種苗会社」が利益追求のために、第2世代の作れない遺伝子のタネを開発しているそうだ。例えば最近のアサガオのタネは1代限りだね。よく「F1」と呼んでいる。しっかり均等に咲いてくれるけれど、その咲いた後に採取したタネでは翌年良い花が咲かないでしょ。また買わないといけない。
 もう一問は「生体工学のインプラント」。歯科の治療法にインプラントがあるね。義歯をアゴの骨に埋め込むというスゴイ治療法だ。テクノロジーの発達は、全身マヒや視覚障害・難聴などの目や耳の能力回復のために、視神経・聴覚神経や脳神経自体に電極をつないでコンピューター処理しようというもの。スゴイ時代だね。よくある陸上競技のドーピングのように悪用されないといいけれど、と締めくくっている。
 1年生のTA君と2年生AOさんはお休みした。 尾上

(追記)50年前の8月、夜中に山道を20キロ歩いて「大菩薩峠」に登ったことがある。中央線新宿発の最終列車で「初鹿野駅」(今の甲斐大和駅)に着いた、大学同窓のMA君と家庭教師の生徒SAさんの3人で、上日川峠までの県道を懐中電灯1本で歩き出した。その頃は知らずに歩いたが、ここは武田勝頼一族の悲劇の終演の地だったのだ。不気味!・・・
 峠に着いた頃空が明るくなり「山小屋」のおばあさんにお茶を入れてもらい朝食にした。疲労で記憶もしっかり残ってはいないけれど、くだりも更に歩き通して青梅街道の「裂石」というバス停まで歩いて下り、塩山行きのバスに乗って帰った。30キロから40キロも歩き通したなんて、若さのせいか無謀な計画だったね。一緒に歩いたMA君はその後イルクーツクのロシア人と結婚して今は金沢市に住んでいる。SAさんは私の妻だ。
2017/07/24 (Mon) 0:23


 二重に「先行詞」を限定する関係詞節
 二重に「先行詞」を限定する関係詞節
2017年7月20日(木)
裾野市民文化センターにて
「ナンバンギセル」
 梅雨明けの頃になると、そうだ!そろそろナンバンギセルが咲いたかな?と思い出す。それで少しは避暑になるかもと期待して裾野市十里木に行ってみた。国道沿いの登山口から始まる広大な斜面がすべてススキの波打つ草原だ。NTTの中継塔の先に「越前岳」が青空を背景に聳えている。数百段もの長い階段を登り切って展望台に出ると真正面に富士山がドーンと裾野を広げて素晴らしい展望。ここは裾野市と富士市の境界で、富士川の大河と富士・富士宮の市街地が遙か下の方に見渡せるよ。
 さて、下りにはススキの原の反対側を遠回りした。草滑りのようなスロープを爽快な気分で下っていく。ススキの草むらに目をこらしていると、あった!ここに4本、あそこに6本と。咲き始めたばかりのナンバンギセルだ。真っ白なパイプの先端にピンクの口紅をつけたような艶やかな花弁が・・・。

 3年生MIさんは前回、「岡山大」と「弘前大」の和文英訳をやった。ともに会話文の一部を英訳する問題で、得意分野だったね。「関係詞」に関する英文で難しかったのは、The small capital with which Noguchi started on his enterprising voyage had been all but exhausted by the expenses of the long journey. 動詞had been exhausted の主語は何?The small capitalだね。「野口英世が冒険の旅に出発したときに持っていたわずかな資金は、長い旅の出費でほとんど使いきってしまっていた。」となる。all but〜は「〜以外のすべて」だから almostということ。今日は「譲歩」をやった。前文と後文が「逆接」でつながる文のことで、文法も整序問題もすべて100%正解だった。
 KI君は前回、「東京学芸大」の入試問題で The few children we know of who grew up without human contact grew up almost wholly mute. が難しかったね。 「私たちが知っている子供で、人間との接触なしで育った少数の子供たちは、ほとんど言葉をしゃべれずに成長した。」のように、二重に「先行詞」を限定している文だ。狼や熊に連れ去られたか、親に捨てられた子供が野生化して「野生児」とか「狼少年」と呼ばれる例が実例としてあるんだ。ふつうの子供は周囲の人間(父母・祖父母)の言葉をきいて言語能力が育つ、ということがこの英文のテーマだよ。
 SEさんは前回、「広島大」の英文和訳がかなり正確に和訳できていて感心した。thanを使った「比較構文」が少しむずかしかったかな。The response, moreover, should relate to what we think the speaker intends, rather than to the literal meanings of the words used. カンマの後は「使われた言葉の文字通りの意味に(関係する)、というよりもむしろ」と省略語句に注意して、「その反応は、発言者が意図していると思われる内容に関係するようにしないといけない。」 what the speaker intends の文にwe thinkが挿入されている文、と見なせば無難だ。今日は「程度・目的・結果」を意味する構文を勉強した。「青山学院大」の She studied so that she might not drop out. は「落第しないように」の意味だから、動名詞のdropping out を使って書き換えるとすれば 「落第を心配して」と言い換えてShe studied for fear of dropping out. と書く。
 御殿場教室のEN君が出席して同じ「程度・目的・結果」の文法・整序問題と英作文をやった。かなり正解が多くて合格点だった。「東京医大」の英文は複雑で読みにくかったね。 From those whom they feel to be affectionate they will put up with whatever strictness results from genuine desire for their proper development. 関係詞の whom は元の文が第5文型のthey feel them to be affectionate. だ。they が子供でthemが大人だとわかれば、それをwhom に代えて文頭に出したのだ。後半のwhatever strictnessは any strictness which・・ のことだから、「・・するどんな厳しさでも」となる。訳は「愛情があると感じられる人たちからは、子供がちゃんと成長するように純粋に願う気持ちから生まれる厳しさならどんな厳しさにも子供たちは我慢をするだろう。」
 御殿場教室の2年生、MU君も出席して今週の分をやった。「It 中心の構文」の1回目で、天候・時間・距離などを表す it の働きでほぼ正確に解答出来た。後半は It seems that・・、It appears that・・(・・と思われる、・・らしい)や It happened that・・(たまたま・・だった)の特殊な構文を勉強した。前者は It is thought that・・ともいえるから、結局 I think that ・・と言うのと同じ。「話者」の判断を表す表現だね。seem to〜や appear to〜のように不定詞で言いかえることも重要だ。
 1年生KA君は「比較」を勉強した。最上級の Nao is the tallest student in her class. は「比較級」でも言える。Nao is taller than any other student.(どの他の生徒よりも・・)となるね。さらに前後を入れ替えて「どの生徒もナオとくらべると高くない」となるから、No other student is taller than Nao. さらに「原級」でも言える。「どの生徒もナオと同じくらいは高くない。」とすればNo other student is as tall as Nao.ともなるね。こういう書き換えの練習はとても大切で英語力の基本になる。 尾上

(追記)漢字では「南蛮煙管」と書いて、あのポパイがくわえていたパイプのこと。なるほどよく似ている。桃山時代に南蛮人がパイプを伝えてからの命名で、その昔は「おもい草」と呼んでいたらしい。「ひとを恋しく思う娘の横顔」のイメージかな。万葉集に次の一首がある。・・・道の辺の尾花が下の思ひ草 今さらさらに何をか思はむ・・・
 今は鉢植えの観賞用に市販もしているけど、ススキやイネなどの根元に寄生して養分をうばうから昔は嫌われ者だったらしい。農家が嫌う雑草と言えば、今丁度田んぼで咲いている「オモダカ」もそうだ。槍のように鋭く裂けた葉と真っ白な4弁の花を咲かせる古風でなかなか優雅な花なんだけどね。最近は「除草剤」の影響でめったに見かけなくなったなあ。
2017/07/20 (Thu) 23:56


Christmas はキリストの降誕祭(ミサ)
Christmas はキリストの降誕祭(ミサ)
2017年7月17日(月)
三島ゆうゆうホールにて
「ハコネコメツツジ」
 84才の金時娘がきりもみする「元祖金時茶屋」に入ると、まずはテーブルに据え付けの「登山者名簿」に記念の記名をすることにしている。今日は160回目と書いて、氏名・年齢・御殿場市も加える。個人情報がどうのこうのは山の上では無関係。書きたければ書けばいい。備考欄にもひとこと、「ハコネコメツツジが咲いたよ」と。
 ついつい前のページをめくって、さっき私を追い越して先に小屋に着いたモダンなスタイルのオバサンはどうかな?と見ると、なんと2千回を超えているよ!年齢は空欄だけどきっと私と同年代かな。小田原市から毎日のように一人で通っているらしい・・・。

 3年生のTAさんはTEAPという英語検定を1週間後にひかえて、今日もwriting と speaking の練習をやってみた。米国のある地区の高校で非行が増えている。その現状と複数の解決策についての英文を読んで要約してから、受検者自身の意見を200語でかかせる問題だ。それほど難しくはないが短時間でまとめるにはこの種の問題をなんどか経験する必要があるね。今日の文法プリントは「原因・理由」に関するもので、まず入試の英作文をやってみた。「同志社大」の「私は各国のクリスマスカードを収集しています。文化の違いが出ておもしろいですよ。」前半は普通にSVOの文型で書けるね。I collect Christmas cards from many countries. 前置詞のfromに注意。〜に注文するときも order A from B となる。これは「移動してくるイメージ」だね。後半は「違いをみつけるとおもしろい」といかえるといいね。It is interesting to see cultural differences in the cards.
 1年生NI君はお休みした。 尾上

(追記)これが盆栽にもされる「ハコネ・コメ・ツツジ」。こんな小さなツツジ見たことある?伊豆半島の山にも咲くそうだけど、私は箱根の「駒ヶ岳」「双子山」とこの「金時山」の山頂の岩場で見つけた。山腹の強風が吹き上げる場所をあえて好み、小さな茂みにまとまってけなげに咲く1センチほどの白い筒型の花だ。
 お茶で一息ついてからすぐ近くの秘密の「黒岩」に潜り込んでみたら、「イワタバコ」が紫色の5弁の花を満開にさせて50株ほども!これは茎に毛が密集しているから特別に「ケイワタバコ」と呼んでいる。たいていの登山者は富士山が見えると満足して山頂の花には目もくれないけど、ゴツゴツの火山岩の間を歩き回ると発見が多いよ。コメツツジの他にも薄紫色のギボウシやら赤いシモツケやら黄色のイワキンバイやら。
 可愛い花々の写真を夢中で撮っていると、大岩のはるか上の方から女性たちに「センセー!」と呼びかけられた。「教え子の覚えはないけど・・」と近づいてみるとなかなか美形のレディたちだよ。ボランティア・ガイドのTAさんが案内してきたヨガの4人グループに私の素性を教えたらしい。せまい大岩の上でまさか逆立ちはしないけど「金太郎のまさかり」を担いだポーズを撮りっこしている。
2017/07/17 (Mon) 23:20


英語の母音(アイウエオ)は10個も
英語の母音(アイウエオ)は10個も
2017年7月16日(日)
御殿場市民会館にて 
「富士山駅伝」
 梅雨が明けたような酷暑の土曜日、涼を求めて富士山登山口のひとつ「御殿場口・太郎坊」1400mに行ってみた。「トンネル」の先に駐車して樹林の道を長靴で登って行くと、下界より10℃くらい気温が低くて高原の風が心地よい。ここでは1カ月遅れでウツギとノイバラが満開で、一面の木々に真っ白な雪が積もったよう。
 「登山道」と「幕岩コース」の分岐まで来ると、女性がひとり私の目の前を駆け下りていった。「登山口」の駐車場にアスリート風の若者が10数人あつまって話あっている。なにかの練習かな?そうか!8月6日(日)には「富士山駅伝」が実施される。その出場選手だな・・・?

 1年生のTA君は、前回「関係詞」を勉強した。代名詞の heや she が関係代名詞のwhoに置き換わるだけ、とおぼえてくれたね。his やherやitsならwhoseに代わる。thereなら関係副詞のwhereに代わる。それが直前の名詞(先行詞)を修飾する働きだったね。2文を1文につなげる問題も、並べ替え問題もほぼ完璧だ。難しかったのは関係代名詞のwhatで普通は「こと」「もの」と訳すが、次の例では「すがた」と訳すと良かった。 I owe what I am today to my parents and Mr. Wilson who taught me English at the university. イデイオムの owe A to B は「A(お金)をBさんに借りている」が基本だけど、この例文では「私の今日の姿は両親とウイルソン氏のおかげだ」という訳になる。今日はいよいよ「仮定法」にはいった。すこし難しかったかな。
 2年生MU君は前回、「分詞」を使う英訳問題で「手紙を書いている少女」が a girl writing a letter、 「英語で書かれた手紙」が a letter written in English、になるように、-ing が「〜している」で、-edが「〜された」となる「形容詞用法」の例文で間違えてしまったね。今日は「助動詞」のshouldとought to の後に来る動詞が「完了形」have + -edになっているときには「〜すべきだったのに」とか、need notの後に「完了形」が来た場合も「〜する必要なかったのに」と、非難や後悔を表すのだと勉強した。後半はhave to とかhave only to (〜するだけでよい)のような2語以上で助動詞の働きをするものを勉強した。今日も3時間じっくりとよくプリントに取り組んだ。
 2年生AOさんがひさびさに出席して「独立分詞構文」を勉強した。普通の「分詞構文」なら –ing , SV〜のように、主文の前や後に「分詞句」を置いて、「理由、〜ので」「時、〜した時」「状況、〜しながら」などを付け加える働きだ。しかし主文とは異なる主語は-ing の前に残すので、意味的にはこれだけでも「独立」しているように見えでしょ。更に次の課ではカンマで切らずに、前置詞の with でつなげる場合もあると勉強した。SV〜がもう一つ付け加わったように見えるから「付帯状況」を表すwith と呼ぶ。プリントの3枚目には「発音問題」があって難しかったね。日本語ではあいまいだけど「オウ」と「オー」の違いは英語では全くの別の単語になるから重要だ。tennis court は「コート」、overcoatは「コウト」、buy の過去形はbought「ボート」で、船は「ボウト」だ。小さな「オウ」と、もっとアゴを下げて大きな口で「オー」との違いを「発音図表」を書いて説明した。英語の母音(アイウエオ)は10個もある。一度じっくりと勉強しておこう。 尾上

(追記)ことしで42回目になるという「秩父宮記念、富士山駅伝」は、JR御殿場駅を8時にスタートして、山頂までの往復46キロを11人の参加選手でリレーする競技だ。ひとりが約5・6キロの登りまたは下りを担当するが、特に第6区の選手は「7合5勺」3100mから山頂の神社3720mまで行ってまた戻ってくるから一番キツそうだ。
 「御殿場口登山道」は昨年10月の富士登山で私が下りに利用したコースだが、「富士宮口」や「須走口」「吉田口」のように、石垣を組んだ階段があるわけでなく、山頂から5合目「太郎坊」までもっぱら火山灰の砂地の中を駆け下りる。これを「砂走り」と称して、1歩で5メートルは進む、というよりずり落ちる。そこを駆け上るというのだから5区、6区の選手はかなりの強靱な体躯の持ち主だろうなあ。
2017/07/16 (Sun) 23:04


カンマカンマをカッコにいれて
カンマカンマをカッコにいれて
2017年7月13日(木)
裾野市民文化センターにて
「イワタバコ」
 先週、山梨市のAMさんを箱根仙石原に案内し、花の寺「長安寺」の裏庭では石垣に一面に咲くイワタバコに喜んでもらえた。そうだ!もう一カ所、自然のままに咲いている秘密の花園があったなあ、と思い出し裾野市須山の「山神社」に飛んでいった。ここは「愛鷹山系」の最高峰「越前岳」1504mに登る縦走コースの登山口になっている。「愛鷹山荘」や「富士見台」を経由し、山頂で富士山と真正面に対峙してから危険な「鋸岳」に向かって下山し、「割石峠」から沢沿いに登山口に戻るのが中級者向けコースだ。
 この日はこの下山道を逆に1時間ほどゆるやかに登っていくと、コケむした石橋の下で渓流が崖にぶつかるなじみの地点に来た。あるある!大きなタバコのような縮れ葉の上にスクッと立ち上がったイワタバコが、直立した黒い岩肌にビッシリと100〜120本も貼り付いてスゴイよ。下山してきた人たちはロングコースで疲れきっているから橋の下なんか覗くことはない。小さいけど鮮やかな紫色のこの花も興味のない人には「雑草」のひとつかな・・・。

 3年生MIさんは今日「仮定法」を勉強した。「今」または「昔」の現実に反するような「仮定の気持ち」を「動詞」の形に込める働きで、「法」は文法用語で「ムード」つまり「話者の判断」のことだ。「立命館大」の整序問題では「もう少し慎重だったら、彼女はずいぶん苦労しないで済んだのに」が、まさに「慎重さが足りなくて苦労した」という「過去の事実」に反対の仮定をしているね。 だから助動詞のwould の後を「完了形」にしないといけない。A little more care would have spared her a great deal of trouble. 動詞spareは「人から苦労を省いてくれる」の意味。「南山大」の語句選択問題では I suggested that she be more careful. が正解だった。suggestや demand、insistのように「提案」「要求」「主張」を意味する動詞の後の節には、Vに「原形」を使うことで「まだ〜してないけど、〜するといいなあ」という「仮定」の気持ちを込める用法だ。
 KI君は前回、「関係副詞」を使う英文を和訳した。 We cannot imagine a life, at least a civilized life, where there is no paper. いつものように「カンマカンマをカッコにいれ」て飛ばして読めば、「関係副詞」の whereの先行詞が a life だとわかるから、「私たちは紙のない生活なんて想像できない。」となるね。その a lifeの注釈をつけるためには、「少なくとも文明生活なら」とつけ加えておく。こういう「挿入語句」に慣れてくれば読解力がぐーんと伸びるよ。今日は「原因・理由」に関係する接続詞や前置詞の働きを勉強した。接続詞としてのbecauseと、前置詞のbecause of との区別が難しかったね。thanks to やon account ofなども「理由」の前置詞だ。
 SEさんは前回入試の英文和訳をやって、「上智大」が特に難しかったね。There is a universal tendency to confuse one’s own cultural habits with the immutable laws of nature and for this reason we only actually become aware of them when we are confronted with people from other walks of life or other countries. では、2組の英文が andで結ばれているね。前半は「自分の文化圏での習慣を不変の自然法則のように混同してしまう傾向が世界中で見られる。」後半は only 〜when・・の構文(・・・した時になって始めて〜する)に気をつけて和訳する。「このような理由で、私たちは他の生活圏や外国から来た人と出会った時になって始めて実際に自分たちの習慣に気づくようになるのだ。」副詞の only が whenの直前においてあれば「・・という時だけ」と訳せるけど。しばしば主文の動詞の前後において、全文を修飾する働きになるのだと理解しよう。 尾上

(追記)様々な珍しい花が楽しみな「越前岳」や、真っ白な山シャクヤクが咲く「黒岳」には何度も登ったが、その都度帰りには「須山」でなじみの小さな食料品店「珠山」に立ち寄る。10数年前のおつきあいで、中学で「吹奏楽部」の顧問だったTU先生が早期退職して始めた趣味のようなお店だ。先生の気に入った保存のきく食品を全国から何種類か取り寄せては並べている。この日は信州の「自然薯入り蕎麦」とトマトジュース、キャンディなどを頂いた。
 次女のIKさんはかつてUG会に参加して英語力を伸ばし、「獨協大・フランス語科」に進学したが、在学中フランスに留学し観光ガイドの実習もやったあと帰国して、私の母校「東京外語大・フランス科」3年に編入学した、というものすごい努力家だ。この科は今人気が高く、東大の文Vよりも合格が難しいそうだ。この3月に外語大を卒業し、秋からは再びフランスに留学し、大学院で「フランス語・観光ガイド」の難しい資格に挑戦するという。次回彼女に会えたらいろんな夢を語ってもらおう。
2017/07/13 (Thu) 23:03


夏期講習に来たれ
夏期講習に来たれ
2017年7月10日(月)
三島ゆうゆうホールにて
「富士山の山開き」
 今日7月10日は富士山の山開き。2ヶ月間はどの登山道も自家用車が規制されて、シャトルバスに乗り換えなくては5合目の登山口に行けないので、先週家内とひとあし早く「須走登山口」までドライブした。ここはすでに標高2000mあるから気温が下界より15℃も低く肌寒いくらいだ。2軒ある山小屋のうちの「東富士山荘」がお気に入りで、久々に家内の姿を見つけた女主人の裕子さんがにこにこ顔で出迎えてくれた。
 まずお目当てのタカネバラは?ああ、いっぱい咲いてるねえ!小屋の前に保護されて濃いピンク色のタカネバラが20も30も。「いつもより半月も遅れてやっと咲いたのよ。ちょうどよかったわね。」と裕子さん。お得意の「きのこ料理」のクリームパスタを頂いた。うまいなあ・・・!

 1年生NI君は前回、「動名詞」の慣用表現を勉強した。「筑波大」の For adults who are used to being in control of our lives, this can be very unsettling. は、are used to -ing が「〜することに慣れている」の意味で。助動詞のused to 〜(昔は〜だった)との違いに注意しよう。「自分の生活をうまく制御することに慣れている大人たちにとって、このこと(外国での最初の暮らしがストレスだらけのこと))は心の動揺をとても引き起こすことかもしれない」。
 今日の「重要構文」では「動名詞」をつかう慣用表現をさらに6つ勉強した後、次の「助動詞」の項目に入ったがその前に、学校の「期末テスト」の結果について質問を受けた。2種類のテストでは「文法」関係で80%以上の得点でとても素晴らしいのだけど、一方の「リスニング」が苦手で「英作文」も得点に結びつかない、と悩んでいるから解決法を教えた。ともに「センター試験」のレベルでちょうどいいから、その過去問題集をこの夏休み中にやったらいいよ、と。「夏期講習」ではリスニングもやってみよう。
 3年生のTAさんは今月英語検定試験「TEAP」を受検するというので、「英文要約問題」と「英会話」について練習問題をやってみた。特に英会話で、「将来どんな職業に就きたいですか?」のような想定内の質問には前もって準備しておく必要がある。スピーチコンテストのように、良く準備した文章を落ち着いて口頭でいえるように練習することだ。あいまいさを避けて、少々はったりでもいいから具体的に言えるようにすること。
 TEAPは上智大学と旺文社が新たに開発した大学生のための検定試験。英検の準一級と同じレベルで出題している。「読む」「書く」「聞く」「話す」の4技能をまんべんなく検査するもので、昔からのTOEFLに代わって日本人学生向けに関東・関西の多くの大学が採用している。一部の大学の推薦入試ではこのスコアを利用することもあるのでTAさんも受検するわけだね。十分な準備をしておくといいね。
 今日は「夏期講習」の申込書を配布しました。8月15日から4日間、午前中にこの「三島ゆうゆうホール」で実施します。部活や学校行事が少ない時期なので是非ふるって参加してください。さらに、「三島教室」の生徒が今2名だけなので「新会員」を追加募集します。7月22日(土)の朝刊に折り込みチラシをいれて、「夏期講習」の案内も兼ねて広告します。皆様のお口添えをよろしくお願いします。 尾上

(追記)タカネバラのほかにも花が咲いているかなと登山道を登り始めると、ニューヨークから来たという外人の団体が下山してきた。今朝は頂上で「ご来光」が拝めました、と日本人に負けずに楽しみ方を知っている。バイリンガルのガイド付きで、「東富士山荘」に戻ってくると金文字の「登山証明書」をめいめいに配ってくれるそうだ。
 溶岩がゴツゴツと続く登山道を下山道との合流点まで50分ほど登るとハクサンシャクナゲの林に来たが、今年は開花が遅れてまだつぼみも出ていなかった。それでも小さなツマトリソウ、マイヅルソウ、コケモモやフジハタザオなどの白い花を見つけてタブレット用の壁紙写真がうまく撮れたよ。
 去年の秋には一番標高差の少ない富士宮口2400mから頂上を目指したが、一昨年は無謀にも「弾丸登山」に挑戦しこの須走口を23時に出発。徹夜で登山して山頂に10時に着くまでほぼ11時間歩き通したなあ。あんなにキツイとは、もうコリゴリだよ。3000mを越えたあたりの8合目の山小屋で一泊し、高山の酸素不足に慣れてから山頂を目指すのが無理しない登り方だ。今年はどこから登ろうかな。
2017/07/10 (Mon) 23:49


might as well〜と may as well〜はどう違う?
might as well〜と may as well〜はどう違う?
2017年7月9日(日)
御殿場市民会館にて 
「カキラン」
 「青木ヶ原樹海」の探索でお世話になった山梨市のAMさんを誘って、お返しに箱根の「仙石原湿原」に案内した。大好きなラン科の花はとても多様で、この湿原でもいくつか見つかる。ピンクの「ネジバナ」も小さいけどよく見ると一丁前にランの形だ。朱鷺色の「トキソウ」が終わった後には純白の「ミズチドリ」が一面に咲き始めていた。「山梨県には湿原がないので一度見てみたかった・・」と、AMさん興奮気味にカメラで撮りまくり。
 背の高いヨシの海を掻き分けて「植物群落」に近づくと、さらにカキランも咲いていたよ。柿の色だからカキランでよく見ると唇弁に紅を塗っておしゃれなランでしょ・・。

 1年生のTA君は、前回「気球による冒険の歴史」のストーリーを全訳した。とても興味深い話でほぼ正確に和訳できていたね。8000フィート(2700m)では酸素ボンベが必要になり、54000フィート(18キロ)上空までのぼったら真っ暗な「宇宙」が見えたそうだ。気球の旅が始まったのはin the 1780s、つまり「1780年代」のこと。数字の後の-sに注意。たとえば in his teens は「彼が10代の時に」の意味だ。今日は「比較」を勉強した。 原級の as〜 as〜構文や 比較級の more〜 than〜構文は中学でも勉強したね。しかし2つ目の asと thanは、その後にSVが来るから実は「接続詞」なんだ。・・as careful as she (is)とか ・・more careful than he (is)のように。
 2年生MU君は「助動詞」の上級編を勉強した。used to〜や would (often)〜が過去の習慣を表し「よく〜したものだ」と訳すことを覚えよう。後半ではmay well〜(〜するのも当然だ)とmay as well〜(〜するほうがよい)のように、2語・3語になる助動詞も覚えたね。過去形でmight as well〜となる場合は「仮定法」として使う場合で、「お金を捨てた方がましだ。」とか「子供に頼んだ方がましだ。」のように、現実とは逆の表現にしたいときだ。
 3年生EN君は前回、「関係副詞」を使う英文を和訳した。whereの直前にカンマがある時は、そこで一旦区切って、「そしてそこで・・」と訳すことがうまくできた。「説明」を加えるだけで、後から前を「修飾」しないから「非制限用法」と呼んでいる。今日は「原因・理由」を意味する表現をまとめて勉強した。ほぼすべての問題が正解だった。英作文でも60〜70%くらい書けていた。「東大」の「彼が去ってしまった今となっては、彼がいなくてとてもさびしい。」は前半を「今ではもう・・・なので」と言い直して、Now that he has gone, と書けたね。後半は直訳ではおかしいんで、 I miss him so much. といえば実にシンプルな表現だ。動詞のmissには「ボールを取りそこなう」「電車に乗り遅れる」の他に「人がいなくてさびしく思う」の意味もある。
 大学生のYAさんは英検一級の長文を2つ読んだ。「水素燃料にかける夢」の設問3問には完璧な解答だったね。クリーンなイメージの水素だけれど、しかしそれを抽出製造する過程で必要な電力による環境汚染を生じてしまうからまだ難しい、と理解できていた。2つめは「ミクロ国家の君主」というタイトルでかなり読み取りにくい内容だった。難易度の高い語彙や表現が多かっただけでなく、小国日本では聞いたこともない話だったからね。オーストラリアの農場主が政府の農業政策で折り合わないという理由で、「独自国家・独立宣言」をする、なんてケースが20件もあるそうだ。これを「ミクロ国家」と呼ぶんだ。未知の内容だととても「標準解答時間:10分」なんて無理だね。
 2年生AOさんは部活や学校課題で忙しくなかなか出席出来ないね。今日は自宅でやってきます、とプリントを受け取りに来てくれた。通信添削の形式でもいいから「重要構文101」だけはしっかりやって入試問題に慣れておくようにしよう。 尾上

(追記)山梨市から2時間かけて我が家に到着するなり、玄関前に並べた鉢植えの小さな「ウチョウラン」と「カキラン」にも気づいたAMさん。私と同様ラン科の花には目がないらしい。「御殿場アウトレット」しか知らない、という彼にまず御殿場の自然を見てもらおうと「二の岡神社」に案内した。「モリアオガエル」が5月末に庭の柿の木に産卵し、最近白い大きな袋からオタマジャクシが孵って真下の池に落ちて泳いでいるそうだ。
 丁度洗車している内海宮司さんにお会いできてお庭を拝見。その柿の木に「カヤラン」と「セッコク」の葉を発見してAMさん大興奮。花が咲いていなくても気づくとは、私も負けてしまう。御殿場ではもう一カ所「カラヤン」と「セッコク」が楽しめるところがありますよ、と車を移動して「秩父宮公園」の横を通過して教えてから、「東山湖」を経由して「箱根」に向かって急坂を登って行った。
2017/07/09 (Sun) 23:46


「譲歩構文」とは「逆接文」のこと
「譲歩構文」とは「逆接文」のこと
2017年7月6日(木)
裾野市民文化センターにて
「ラベンダー畑」
 「今度の日曜日にも青木ヶ原の樹海を歩いてみましょう」とAMさんの電話のお誘いに乗って、また河口湖の先の鳴沢村に出かけた。途中「八木崎公園」のハーブフェスティバルに立ち寄ったら、この一週間でラベンダーが丁度見頃になっていた。北海道「富良野」の広大なラベンダー畑にはかなわないけど、河口湖の湖畔を散策しながら北に「黒岳」や「三つ峠」の峰々、南に「富士山」を拝むことのできる絶好のロケーションだよ。
 紫色のラベンダーは高貴な上品な色合いで、ドライフラワーにするといつまでも芳香を楽しめる。「富良野」でも元は香料生産のために始まったそうだ。この「河口湖」の対岸にある「大石公園」でもラベンダー畑が満開になっているだろうな・・・。

 3年生MIさんは「比較」をやった。noはno money とかno timeのように直後の名詞を修飾する。 no less than〜は less(少ない)を否定して、「たくさん」とか「〜も」の意味になる。as much as〜と同じ意味だが、逆にno more than 〜は「少ない」とか「〜しかない」の意味になるね。英作文で「早稻田大」の「これははじめに思ったほどやさしくない。」は This is not easy.と it seemed at first. を「比較構文」につなげればいいから、This is not easier than・・・とか、This is not as easy as・・・とやる。後に「〜とくらべて」の意味の接続詞 as か thanがあれば、必ず前方に as(同じくらい)か 比較級の more や -erを見つけることが大切。
 KI君は前回、「関係代名詞」の前に前置詞がつく場合の英文和訳の入試問題をやった。「早稻田大」では Homework is one area in which parents can give positive assistance and encourage a good working routine through which children can succeed. に2度も 前置詞+which が現れて難しかったね。関係詞以下の従節を完成させれば、Parents can give positive assistance in the area. (親はその分野では積極的な援助が出来る)となるし、2つ目も Children can succeed through the working routine. (子供がそういう勉強の習慣によって成績があがる。)となるんだ。「学校の宿題というのは、親が〜援助できるし、・・・習慣をつけさせることができる分野のひとつだ。」
 SEさんは今日「譲歩」をやった。「〜したけど・・・だった」のように、英語では一般に「逆接」になる文のことだ。No matter how long it may be, I want to see this movie. (どんなに長くてもこの映画が見たい)のように、前半の譲歩構文は「どんなに長いかは問題ではないのだが」が元の意味だよ。この冒頭の4語をHowever long のように短く言い換えられることも覚えておこう。Whichever route you may take, (どの道を選んでも) は No matter which route you may take, と言っても良い。動詞にはしばしば助動詞の may を伴って「〜の可能性があっても」の意味を強めることがある。 尾上

(追記)山梨市のAMさんとは「樹海」探索のスタートになる「天神峠」で待ち合わせた。ここは「精進湖」から出発する「富士山登山道」の1合目で、すでに標高が1350mもある。あと1000m登れば「5合目」のスバルライン終点に到着できる。「ふじてんスキー場」の少し先で、むかし「ササバギンラン」を探しに来たことがある。
 さて、山梨市の職員だというAMさんとまた歩き始めた。役所の仕事がら山に入ることもあるらしい。まったく単独でこの趣味を始めたそうだ。「これがヒトツボクロですよ」と、さっそく新しいランの仲間を教えてくれた。花にも葉にも黒点がないのに、ほくろ(黒子)がひとつ、とは奇妙な命名だね。根元の1枚葉の裏側が黒いからかな。
 今日もラン科の花のオンパレードで、小さなボンボリをぶら下げたコアツモリソウ、紫色の虫が舞っているようなジガバチソウ、2枚の葉が向かい合った茎の先端に玉のような花を咲かせるフタバランなど、デジカメで接写に苦労しながら満足な写真が撮れた時は実に嬉しい。先週見つけた優雅な雰囲気のイチヨウラン(一葉蘭)は花がもう枯れていた。山の花の命は短いね。
 「自殺の名所」だとはいえ、「青木ヶ原樹海」の中を精進湖口登山道は富士山五合目に向かってまっすぐ伸びる広い道だから迷わない。大正年間に出来た新しい登山道だそうだが、要所には路肩に石垣が組まれてたぶん登山客を乗せた「馬車」が走って「馬返し」あたりまで行ったのだろうな。
2017/07/06 (Thu) 23:31


「仮定法」の「法」って何 ?
「仮定法」の「法」って何 ?
2017年7月3日(月)
三島ゆうゆうホールにて
「映画・関ヶ原」
 我が家から1キロほどの「二の岡神社」は、室町時代の創建でもう600年くらいの歴史がある古社だ。最近パワースポットの一つにとりあげられ観光地化しそうだ。東名高速の御殿場ICに近いし、箱根西麓の奥まった位置も幸いして、よくテレビや映画の時代劇の撮影に利用される。昨年はNHKの「忠臣蔵の恋」で登場した。先週もフジテレビが車40台くらいで来て、9月の24時間テレビで放映する時代劇を撮影していた。
 8月末には原田真人監督の映画「関ヶ原」が全国公開される。そのポスターが「トモダチゲーム」と並んで先日市役所のロビーに掲示してあった。原田監督は沼津東高の出身で以前「わが母の記」という映画を沼津で撮影したね。この「関ヶ原」も一部「二の岡神社」で撮影したことは、散歩に行ったときに内海宮司さんから聞いていた。
 鳥居から本殿に緩やかに登っていく石段と併行するスロープに砂利を敷き詰めたのは、武者が馬で駆け下りる場面を撮影するためらしい。公開されたら見てみよう。見慣れた神社の森がどんな風に変わるのかな・・・。

 3年生のTAさんは「仮定法」をやった。「仮定法は私の得意な単元です。」と断言したとおり、入試問題の文法と整序問題はほぼどれも正解だった。しっかり勉強したんだね。素晴らしい。「仮定法」とは、動詞の過去形とか過去完了形に、事実とは逆を仮定する気持ち(ムード)をこめる働きだ。だから Ifや with、without がない文でも「仮定法」の動詞が使えるわけだ。「東京理科大」の「その試験はこれ以上ないくらい難しかった。」では、The examination could not have been more difficult. 「これ以上に難しいということはあり得なかっただろうに。」 と「比較級」を使う表現に直して、「仮定法」の動詞 could + 完了形 で言い換えることができるね。than this はふつう省略する。
 明日の期末テストの準備で1時間早めに切り上げた。1年生NI君は期末テスト前でお休みした。 尾上

(追記)今から30数年前、大型のジェット旅客機が群馬県の山中に墜落して、歌手・坂本九などが亡くなった「日航機墜落事故」を題材にした「クライマーズ・ハイ」はとても興奮させたし、喜劇「駆け込み女と駆け出し男」も面白かったが、ともに原田監督の作品だったのだ。最近では「日本のいちばん長い日」も力作だったらしい。今一番注目されている映画監督なのかもしれない。
 御殿場・小山は「フィルムコミッション」という団体を立ち上げて、映画撮影に協力している。地元民もエキストラの公募で出演する。もとはと言えばあの巨匠・黒沢明監督が1954年公開の名画「七人の侍」の撮影場所のひとつに選んだのが「二の岡神社」の近辺だったそうだ。私の住む「二の岡・原組」のある長老も、若い頃エキストラでその映画に出演したらしい。もう60年も前の話だけどね。
 富士山と広大な自衛隊の演習場があり、牛や馬がいまでも飼育されている御殿場・小山は「時代劇」の撮影にはもってこいの条件なのだね。御殿場市フィルムコミッションの活動も盛んになって、年々利用回数が倍々に増えて昨年は20件以上のテレビや映画撮影に利用されているらしいよ。
2017/07/03 (Mon) 22:28


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