高校英語UG会 三島・裾野・御殿場

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〜in the raw, so to speak,「いわばなまのままで」
 〜in the raw, so to speak,「いわばなまのままで」
2017年8月13日(日)
御殿場市民会館にて 
「ナツズイセン」
 我が家の前庭にピンクの百合の花を発見!こんな所に植えた覚えはないのに、とよく見ると野生の「ナツズイセン」だった。立ち姿も色合いもとても美しくて東北地方の山で咲くヒメサユリのようだ。が、これはユリ科ではなくてヒガンバナ科。花が咲くときには葉が消えて長い茎の上に花だけがついている点でも似ているね。箱根仙石原の花の寺「長安寺」に咲いたのを見たのが最初で「夏水仙」と書いてあった。こんな身近で咲いてくれるとは・・・。

 3年生EN君は前回、関係詞 what を用いた英文を和訳した。「一橋大」の There are various ways of being happy, and every man has the capacity to make his life what needs to be for him to have a reasonable amount of peace in it. はいつもの君にしては誤訳だったね。「幸せになるにはいろんな方法がある。」といって、「だれでも自分の人生を・・・にさせる能力を持っている。」までは良かったが。次のwhat を「姿」と訳し for him を不定詞 to haveの意味上の主語と見れば、「自分が人生でほどほどの量の幸せをもつのに必要な姿(レベル)に」が・・・の部分に収まるよ。今日は入試問題にでる「動詞の語法」の特集だった。目的語が動名詞か不定詞か、自動詞か他動詞か、補語をとるか否か、などを55題やってみた。
 裾野教室のSEさんが出席した。同じ「動詞の語法」55題に挑戦した。「往来」を意味する動詞 visit、reach、approach、enter がすべて「他動詞」であること。つまり「人」や「場所」を目的語にするから、前置詞のto やat、in などをつけてはいけないのだ。「〜を」と訳さないから難しい。今日の「法政大」の英文は難しかったね。 Fundamental to the existence of science is a body of established facts which come either from observation of nature in the raw, so to speak, or from experiment. は「形+is+長い主語」の配列で、SVCの「倒置構文」であることがまず難しかった。「科学の存立にとって基礎となるのは、自然をいわば「なまのまま」観察した結果であろうと、あるいは実験で得た結果であろうと、確立された事実の一群なのだ。」のように、和訳でも「倒置」のまま訳しておくのも良いね、
 2年生のAOさんはひさしぶり。「助動詞」で、may well (〜するのももっともだ)、may as well(〜したほうがよい)を勉強した。mayの代わりにmightを使うのは「仮定法」、つまり「あり得ないけど」の気持ちを込めたいとき。さらに、「過去の習慣」を表すには used to 〜やwould often 〜を使うことも復習した。短めの英文を和訳したらほぼ正確に出来ていた。文の途中にセミコロン(;)があったのに注意。ただのポーズ(間)だけど、何らかの意味を持つよ。英語のエッセイの展開では、「演繹的に」前に述べたことの「説明」や「理由」を、セミコロンの後で述べる事が多いから「つまり」とか「なぜなら」と付け加えて和訳するととてもいい。コロン(:)やダッシュ(―)の場合も同じことが言える。周辺説明からはじまってだんだん結論に持っていく日本文の「帰納的」な流れとは全く逆なのだ。
 大学生のYAさんは英検一級の800語による一番長い文を読んで設問4題に答えた。「ゴシップやセレブ崇拝の今日的重要性」は面白かったね。現代人はそれぞれ自分の世界を持ちますます孤立感を深めているから「おしゃべり」が友人関係を深めるのにとても重要で、特にTVや雑誌などでの有名人のゴシップは共通の話題になって心の健康にも良い、と述べている。なるほどね。もう一題「産業の海外移転は是か非か」のほうも800語の長文で語彙レベルもかなり高いために時間切れとなってしまった。今日はカナダの新聞から記事をひとつコピーしてあげた。「カナダ・オンタリオでは、お母さんの授乳率が80%もあってとても良いことだ。しかし最近の減少傾向を食い止めるために、切り抜きダンボールを街中に展示してキャンペーンをやった」、というのどかなニュースだ。時間がとれたら読んでみて。 尾上

(追記)先日サイクリングで近所の「二の岡神社」を回ったら、草地にオレンジ色のキツネノカミソリを見つけた。6枚の花弁をユリのように広げるけどこれもヒガンバナ科だ。ヒガンバナは9月のお彼岸になると必ず咲いて「亡くなった人」を連想するから、庭に植える人はいないし街中では見かけないけど、10月に花屋でみつかるヒガンバナ科の花がひとつあるよ。それはネリネ、別名ダイヤモンド・リリーというピンク色の美しい花。
 昨日サイクリングの途中「秩父宮公園」に寄ってみたら「山野草展」をやっていた。市内に住む87才の元気なYAさんがお仲間たちと自慢の草花を持ち寄って開催している。「去年近所のお宅でいただいたネリネをうまく育てられなかった・・・」と、ネリネの栽培方法を聞いてみたら、「冬を露地では越せないので床下などに保護すると良いですよ。」と教えてくれた。昔は1反歩の畑で山野草を栽培して販売していた、というから詳しいわけだ。
 ここは元「秩父宮邸」で奥の丘の上にはご夫妻が過ごされた茅葺きの母屋が建つ。その前庭に立つ登山姿の銅像は在りし日の秩父宮様だ。宮様亡き後妃殿下も広大な敷地を全て花園に変え、その斜面をロックガーデンにして山野草を大切にした。その手入れを定期的にボランティアで担当しているのがYAさんだ。
 炎天下でも小雨の降る日もよく真っ黒に日焼けしながらガーデンの草取りに励んでいる。高齢なのに偉いなあ、と感心する。この日は白と紫のレンゲショウマ、黄色のキレンゲショウマが見頃だったよ。
2017/08/14 (Mon) 0:08


 There is no accounting for tastes.「蓼食う虫も好き好き」
 There is no accounting for tastes.「蓼食う虫も好き好き」
2017年8月10日(木)
裾野市民文化センターにて
「オノエイタドエリ」
 まだ夜の明けないうちにそっと車を出して、御殿場登山口の「太郎坊」1400mに行ってみた。台風一過、この夏やっと訪れた快晴の静かな朝だ。「双子山」の下塚と上塚、「宝永山」と「富士山」がひとつのうねりになってせりあがっていく稜線がまだ未明だけどちょうど満月だったのでくっきりと見える。山頂まで7合目、8合目に点々と山小屋の電灯が光っている。きっとどの小屋でも登山者が起き出して東の空をじっと見つめているだろうな。
 そんなに高く登らなくても富士山は楽しめる。30分ほど火山灰地を上り6合目の「大石小屋」まで行ってご来光を仰ぐことにした。満月が「双子山」に沈むといよいよ朝日が「丹沢山系」の向こうに昇ってきた。砂漠のような斜面に点々と群生して咲く赤や白のオノエイタドリを前景に真っ赤に燃える朝日をガラケーとiPADでパチリ・・・。

 3年生MIさんは前回、「複合関係詞」wh- + ever を使う英文を和訳したらどれもほぼ正確に訳せていたね。「東京医大」の They will put up with whatever strictness results from genuine desire for their proper development. では 〜with any strictness which results 〜 のことと考えれば、「子供が立派に成長するように心から願う気持ちから生まれる厳しさならどんな厳しさでも子供は我慢するだろう。」の方が良かった。今日は「無生物主語」の文法・作文を勉強した。What made him so happy? 「何が彼を幸せにしたの?」のように、「原因」が「結果」につながるような文の組み立てに特徴がある。この構文でよく使われる enable は make 〜 possibleと言い換えできるし、preventは逆に make 〜 impossible の意味だ。remind (人に〜を思い出させる) も make 〜 remember と言い換えられるね。
 SEさんは前回、「関係詞」の which の後に名詞がついて「その〜」と訳す場合の文にぶつかった。He was entrusted with the compilation of the medical journal, which duty he performed with deep interest as he himself was of a literary disposition. ここでwhichの先行詞はcompilation で、which duty (その仕事)となっているね。「医学会報の編集を任された。その編集の仕事を彼は深い関心を傾けて遂行した。」とすればもっと良かった。今日のテーマは「疑問」に関するもの。中学で習った「間接疑問文」 Do you know when ・・・? に関しても Dou you think 〜や Did you say 〜 で始めたいときには「疑問詞」が一番聞きたいことだから「文頭に移動する」ことはしっかり覚えておこう。
 KI君も前回、「関係形容詞」とも呼ばれるwhich の働きを勉強した。He became a dispenser・・・, which position he secured partly by his acquaintance with this doctor では which position に注意して、「その薬剤師の地位を、一部にはこの医師との知遇によって確保したのだ。」となる。今日は「慶応大」の整序問題で、「社会の習熟度は少数意見の扱い方で決まる。」が難しかったね。「成熟している社会であるかどうかの目安は・・・」の意味だと考えてthe test of any civilized society とすればいい。疑問的な内容だからsome の代わりにany を用いるよ。
 御殿場教室の2年生MU君が出席した。重要構文で「関係詞」の前にカンマがつく場合を勉強した。関係詞節が「くっつけ式」の場合は、カンマで一度文を切って、「そしてそれは・・」とか「しかしそこでは・・」のように追加して和訳すればOK。SとVの間の「割り込み式」の場合は、「〜は、・・・なのだが、・・・」のように主語の説明を追加しておいて、後の文につないでいくと良い。後半は「関係副詞」の慣用表現で、This is why ・・(こういう訳で・・)とか、that is how・・(そういう風にして・・)を覚えた。 それぞれthe reason (その理由)やthe way (その方法)が省略されていて、for this reasonとか in that way というのと似た意味になる。when やwhereの場合も同じことが言えるよ。 尾上

(追記)富士山頂が朝日で赤く染まり始めた。アルプスの国ドイツではこれをモルゲンロートと呼んで実に美しい。「大石小屋」を出発して1時間、低い方の「下双子山」1800mに登ると石碑と白い鳥居が立っている。朝日が正面から照りつけて熱いので、強い陽射しを避けてその陰で朝食にした。どこからか白雲がわき出して富士山頂を覆い始めた。オノエイタドリやホタルブクロ、ムラサキモメンヅルが咲く斜面を登ってもう一つ上の「上双子山」2000mに着いた。眼前に「宝永山」がそそり立っている。ここからは東と南がくっきりと180℃の大展望だ。「クジラ」の形をした「山中湖」、丹沢山系の向こうには「相模灘」、伊豆の西海岸線から「駿河湾」をまたぐと「清水」や「静岡」の市街地も見下ろせる。
 英語のことわざにThere is no accounting for tastes. というのがある。これも動名詞を使った重要構文の一つで We can’t account for tastes. (人の好みは説明できない。)という意味。よく似た日本語のことわざでは、「十人十色」とか、「蓼食う虫も好き好き」という。このタデは私が子供の頃野っ原でよく見かけてしゃぶったことのある酸っぱいスカンポ(スイバ)のこと。「オノエ」のつく高山の花、オノエイタドリ(尾上虎杖)はこのスカンポと同じタデ科の高山種だよ。特に赤が濃い花をメイゲツソウ(明月草)と呼ぶ。なんとも優雅な名前だね。
2017/08/10 (Thu) 23:56


It appears that〜も「〜と思われる」
 It appears that〜も「〜と思われる」
2017年8月7日(月)
三島商工会議所にて
「富士登山駅伝」
 お昼前、御殿場市玉穂にある「市営陸上競技場」に行ったらかんかん照りの中で観客が大賑わい。今日は「富士登山駅伝」の日ですでに早朝8時に御殿場駅前を出発して、山頂まで登ってどのチームもそろそろ下ってきそうな時間だ。きたきた!地元「御殿場・滝ヶ原自衛隊」のアンカーが赤い競技場を一周して一番にテープを切った。今11時48分くらいだから4時間かけずに、マラソンより長い48キロを11人のリレーで走ったのだ。
 しかし、すさまじいよ。中でも第6走者は8合目3100mから駆け上って山頂神社「奥の院」でお札をもらって標高差600mをわずか40分で往復するんだから。足下は不安定だし気圧が低いし酸素不足で息切れするだろうし・・・。

 3年生のTAさんは前回、「津田塾大」の英作文をやった。「見慣れた風景を旅人の目でみることができたなら・・」は、現実にはあり得ないから「仮定法」の動詞を使うと分かっていたね。 If I could see a familiar scenery はよかったが、 「旅人がそれをみるように」と補ってas a visitor sees it, と書くと良かった。 今日は「時・条件」の構文を復習した。整序問題ではほぼすべて正解が出せた。「実践女子大」の「健康は失って初めてそのありがたみがわかる」は、「〜を失うまで分からない」と考えて We don’t know the blessing of health until we lose it. と書くのだが、until 以下を「強調構文」になおした文型の方を先に思いついてしまったようだね。それならちょっとややこしいけど、It was not until we lose health that we know the blessing of health. となる。
 1年生NI君は前回、「代名詞」の文法・作文問題をやった。2つの内の「もう一つ」はthe other(その残りのもの)というが、3つ以上ある時には another (他にもいくつかある内の一つ)という。another は an + other ということだから。今日は早退しなきゃいけないので、プリントは重要構文の2枚だけにした。「It の特別用法」で、時間・距離・明暗などをあらわすItは良く知っていたね。もう一つ It seems that〜、It appears that〜(〜と思われる)とか、It happens that〜(偶々〜だった)などの慣用表現で使われる It の用法を勉強した。不定詞を使って seem to〜とか、happen to 〜に書き換えることも出来るよ。
 1年生のTAさんは先週入会して第1回目で「文の種類」を勉強した。What a funny story! (なんて面白い話だろう)にはSV(主語と動詞)がないから、 it is を補っておかないと平叙文It is a very funny story に直せないね。今日は2回目として「動詞の時制」の問題をやってみた。現在形・過去形・未来形の時制に直したり、「進行形」に書き換える練習をやった。TAさん、学校では専門の工業科目が多くて英語の授業が週に3回しかない。この「UG会」での3時間をじっくり取り組めば2倍の勉強量になるよ。特にこの夏休みには「動詞の不規則変化」をしっかりマスターしておこう。英語の勉強でつまづかないためにはとても重要だよ。 尾上

(追記)大正2年(1912年)に1回目を実施したけれど、紆余曲折を経て「復活大会」が昭和51年(1976年)に始まった。それ以来すでに42回目になり、最近は一般の部でも愛知県の「トヨタ・クラブ」がトップで自衛隊の部の7位に食い込めるほどの力を示している。北海道・留萌から鹿児島・国分まで37チームも参加している自衛隊は日頃の訓練の一部だろうから特別だけどね。大会プログラムを買って見たら一般の部参加94チームの中に「東北大」「日大」「東海大」の大学の名前があった。
 さすが高校の参加はなかったな。市内の南高・御高・御西の陸上部が会場のお手伝いに来ていたが、小山高の吹奏楽部が75名も2Fの観覧席を陣取って、大音量でゴールする選手たちを称えて演奏しているよ。コーラスを交えたりしてとても元気の良い演奏だ。指揮者はなんと我が教え子の音楽のMU先生。沼津東高から東京学芸大に進学し、大学院にも進んだから私の後輩でもある。
 彼が高校在学中、コンクール東海大会「金賞」のごほうびに吹奏楽部員32名を引率してアメリカに演奏旅行したことがあるんだ。昨日は「吹奏楽コンクール・東部予選」で演奏して大編成の部でみごと金賞(3位)に入ったそうだ。その翌日なのに元気あるなあ。来週浜松の「アクトシティ」で開催予定の県大会でもいい演奏を期待しているよ。
2017/08/07 (Mon) 23:23


what I was ten years ago 10年前の私(の姿)
what I was ten years ago 10年前の私(の姿)
2017年8月6日(日)
御殿場市民会館にて 
「バイケイソウ」
 富士登山まっさかりの土曜日、山梨県側の「吉田口登山道」を少しだけ登ってみた。「浅間神社」からまっすぐ8キロほどゆるやかに登っていく歩行者たちを追い越して「馬返し」という昔の登山口に着くとここが1合目で1500mある。駐車場にやっとスペースを見つけて登り始めた。下って来る人たちに「花を見ましたか?」と尋ねるが良い返事はない。そろそろレンゲショウマが咲く頃なんだけど。
 今年はどの山に行っても開花の時期が遅くて、お目当ての場所に来てもレンゲショウマの丸いつぼみがみつからない。それでも「花目」が自慢の私は見逃さないよ。2合目に行く間に桔梗のような「ソバナ」と黄色の「オミナエシ」、白いイチヤクソウもそこここに咲いていた。3合目に来ると視界が少し開けて「河口湖」が展望できる。林の空き地に芳香の「バイケイソウ」の大群落を発見。終わりかけだったけど1mを越える見事な立ち姿だった・・・。

 2年生MU君は前回、「睡眠」の仕組みについて書いた面白い長文を読んでみた。ほぼ正しく読み取れていたね。比較級の語形変化で bad worse worstはしっかりおぼえよう。今日は「関係代名詞 what」の慣用用法を勉強した。whichの前の先行詞something が省略されてwhatで表すから「こと」か「もの」と訳せばいいのだけど、それではダメな時がある。what Japan is なら「今の日本(の姿)」 what I was ten years ago なら「10年前の私(の姿)」のように「姿」と訳すとうまくいくよ。さらに whichやwhoの代わりに as を使う場合がある。それは先行詞に such (そのような)やthe same(同じような)が付いているときだ。
 1年生TA君は、今日から1年生の文法をもう一度復習してレベルアップをはかることにした。第1回は「文の種類」だ。普通の文「平叙文」を「疑問文」、「命令文」、「感嘆文」のそれぞれに書き換える練習をやったらどれも正しく書けたね。しっかり実力がついた証拠だ。What difficult English books you are reading! は「平叙文」で言い換えればYou are reading very difficult English books.のことだよね。SVO、第3文型なんだけど「疑問詞」がついたOの部分は全部まとめて「文頭に」ださないといけない。言語学でこれを「移動」と呼んでいるよ。
 大学生のYAさんは英検1級の問題を2つ解いた。共に800語という一番長い文に挑戦だ。それぞれ25分以内が基準のようだけど、丁寧に読んでいるからその倍はかかったね。「20代の危機」は、アメリカの若者が大学は出たけれど定職につかず家庭も持てずに「自分探し」をして30才にまでなる現代の傾向を憂える話。なにか日本の現状と似ているなあ。親たちの「中年の危機」は、「離婚」「浮気」「ヒッピー」などと指摘しているのも似ているねえ。日本人はどんどんアメリカ化しているようだね。ほぼ読み取れているんだけど4つの設問がかなり難しかった。しかし2問目の方は4問中の3問も正解だった。「会社の幹部はなぜ動物の生態をまねるのか?」それは、闘いよりも平和な協調関係を望むから、と結論づけしている。しっかり読み取れていたね。今日もNewsweek と The New Yorker から面白そうな記事を選んでプリントしておいた。来月のカナダ留学まで1ヶ月に迫ったね。北米の時事問題にも関心を広げておこう。 尾上

(追記)この「吉田登山道」はクリスマスツリーが一杯だ。コメツガが大きく成長して見事な樹林帯になっている。江戸時代から「富士講」ブームで一番登山者が多く、随所に石灯籠や昔の登山者が立てた記念の石碑がある。急な坂には石畳や石段が残っていてしっかり舗装されていたよ。「世界文化遺産」になった富士吉田市の「浅間神社」をスタートして、古典的な「富士講」のスタイルで頂上をめざす人たちのお気に入りコースだ。私もこのコースを何度か登ったが外国人に出会うことが多いのが驚きだ。
 4合5勺の「御座石」まで登った。昔の山小屋が廃屋になって建っていた。そそり立つ巨岩に「富士講・・日本橋・・」と彫り込んである。ひ弱そうな若者4人組に追いついたら疲れて座り込んでいる。御師(おし)らしいガイドが「もう少しです。今日は6合目の小屋で泊まります。」「富士吉田市には今でも5,6人の御師が活躍してますよ」と。
 「もうここで終わりにしよう」と富士山頂の方をふと見あげると、小屋の屋根の上になにやら白っぽい花が。あった!もうすべて散ったと思っていたハクサンシャクナゲの大木がここに1本だけ薄ピンク色の花をたっぷりと咲かせていたよ。「花巡りの登山」が今日も成功したね。
2017/08/06 (Sun) 23:46


 前置詞と接続詞の違い
 前置詞と接続詞の違い
2017年8月3日(木)
裾野市民文化センターにて
「駒ヶ岳の白山チドリ」
 「会津駒ヶ岳」から戻って2,3日はその余韻に浸っていた、というか疲れが癒えるまで家にじっとしていた。帰りの駅でおみやげに買った「喜多方ラーメン」を味わった。濃い味付けの太めの「ちぢれ麺」が実に美味い。30年ほど前に英語科の先生たちと「会津旅行」した時にも食べたなあ。「喜多方」と共に3大ラーメン都市と言われる「札幌」や「博多」にもワザワザ食べに行ったよ。
 10数年前、「喜多方」の山奥に家内の生家を訪ねた時に近所の家でもてなしてくれたのもこのラーメンだった。食糧難だった昭和の初期にこの街の屋台の「支那そば屋」が評判になって以来、喜多方市民の「ごちそう」になったそうだ。今では「ラーメンと藏の街」が観光のウリだ。「坂内食堂」というラーメン屋が三島市玉川にもあるけど、喜多方発祥のチェーン店らしいよ。
 60年以上も前だけど、東京の我が家では夜遅くなると「夜鳴きそば」を売る屋台がリヤカーを引いて通りかかり、「お夜食にどうですか?」と客寄せに流れてきたチャルメラの音色が懐かしい。オーボエと同じ葦笛の音色でポルトガル伝来らしい。「♪♪ドーレミーレド、ドレミレドレー」・・・。

 3年生MIさんは前回、「関係詞」をつかう「駒澤大」の英文を和訳した、 Out of a thousand persons who・・・, there is not one who ・・・に注意すれば、「千人の・・・という人たちの内で、たったの一人も・・・する人はいない。」のように、前後が関係していることが分かる。今日は「程度・目的・結果」を意味する表現をまとめて、入試の文法・作文をやってみた。ほぼすべて正解がだせたね。「目的」のso as to 〜はin order to 〜と同じく「〜するために」。「程度」のso 形容詞 as to〜と混同しないように注意。形容詞 enough to〜と同じく「〜するほどに・・・」の意味になる。
 KI君は前回、関係詞の as が難しかったね。「中央大」の As is true of many inventions, it was created to fill a need. で is の前にある as が主語であることが推察される。そう、関係詞の which のように「文全体」を受ける働きだ。「多くの発明についても真実であるように、バスケットボールは一つの必要を満たすために創られたものだ。」今日は「時・条件」の単元で、変わりものの接続詞をたくさん覚えた。The moment SV 「〜するとすぐに」、The first time SV 「初めて〜したときに」や、in case SV 「〜する場合に備えて」、suppose SV 「〜だと仮定すれば」、provided that SV 「〜〜という条件ならば」などなど。しっかりマスターしよう。
 SEさんも前回、関係詞のas が「東北大」の英文に含まれていて難しかった。Literature for children can and should do the same things for young readers as literature does for adults. は先行詞に the same がついているのでthat ではなくas を使ったもの。「文学が大人のためにやっているのと同じようなことを、子供用の文学も幼い読者のためにやることができるし、そうするべきだ」。今日は「時・条件」のテーマで、青山学院大の英作文が難しかったね。「ほとんど全ての人が海外旅行するようになる日も遠くはあるまい。」で、後半は「〜する日が遠くない」をそのまま直訳するのではなく、「〜する日まではそれほど長くはからない」と言い換えれば It is not long before SV. の重要構文が使える。 It will not be long before almost all people travel abroad. と書けばいい。
 1年生KA君は前回「前置詞・接続詞」の問題をやった。並べ替え問題では「理由」の because SVと because of 名詞 の用法が区別できていなかったね。前者は「接続詞」後者は「前置詞」なんだ。今日も前置詞・接続詞の問題をやってみたらかなり正解が多かったね。「〜まで」には2つあって Mother had to work (  ) ten-thirty yesterday, but today she’ll come home (  ) six. 前半は「昨日は10時半まで働かなくてはいけなかった。」だから「継続」のuntil (〜までずっと)。一方後半は「しかし今日は6時までに帰宅するでしょう」だから「完了」のbefore とか by (〜までに)だ。 尾上

(追記)さんざん雨に降られたけれど憧れの「会津駒ヶ岳」登山に成功し、無事戻ってきた私を追いかけるように「喜多方」から宅急便が届いた。親戚のTAさんが福島・伊達市の「桃」をたくさん送ってくれたのだ。こちらでは山梨県一宮の桃が有名だけど負けずに甘くて瑞々しかった。TAさんは親譲りの宮大工の棟梁で、実は私の今住む御殿場の二階建ての家はTAさんが建ててくれたもの。家内が子供の頃従兄弟のTAさんに、「いつか私の家を建ててね」と約束していたとか。
 40年ほど前、福島県からはるばる400キロ離れた御殿場までトラックで4人の仲間をつれてTAさんは本当に来てくれた。私の用意した簡単な設計図を元に基礎コンクリート作りから棟上げまで全部を請けおって、そしてわずか2ヶ月で完成した。その間一度「喜多方」に戻ったがずうっと泊まりがけで朝から夜遅くまで休みなしに働いてくれたよ。
 イギリスのチューダー朝時代の古い白壁木造建築のイメージでデザインしたんだけど、日本古来の「宮大工」の技法を駆使しているから太い角材を使用して実に頑丈な建築になっているんだ。隠し階段で三角の屋根裏にあがると箱根の山並みが広がり富士山も森の向こうにちらちらと。長男は高校時代ここに机を持ち込んで受験勉強していたなあ。
2017/08/03 (Thu) 23:59


How come her English is so bad? (どうして・・・?)
 How come her English is so bad? (どうして・・・?)
2017年7月31日(月)
三島ゆうゆうホールにて
「ハクサンコザクラ」
 桜草とか芝桜は丈夫でどの家の庭にも咲いているね。ところがこの「ハクサンコザクラ」は、日本海側の2000m級の雪深い高山でしか咲かない。同じサクラソウ科に入るけど、富山県の「白山」で見つけたからこの名前がついた。今回あこがれの「会津駒ヶ岳」に登ったお目当ては、この可憐なピンクの花が山頂の草原に一面に群生して咲く姿を見るためだよ。
 山頂に近づくと広大な緑の草原に一筋の木道が三角屋根の「山小屋」までずうっと伸びていた。西洋絵画で見たことがあるような風景だなあ。足下には真っ白なイワイチョウとピンク色のイワカガミが一面に花開いて、点在する池塘にはワタスゲが群れをつくっているよ。ふと見ると紫色の鮮やかなハクサンチドリが一本スクッと立ち上がって・・。

 3年生のTAさんは「無生物主語」をやった。His courage failed him. 「失敗する」の動詞failは他動詞で「人を失敗させる」だから「(先生が生徒を)落第させる」の意味にもなる。さらに「人を失望させる」にも発展して、ここでは「勇気が彼の役に立たなかった」の意味だ。Kindness sometimes does not pay. は以前にも登場したから正解だったね。「親切が割に合わないことがある」の意味で、日本人も「それじゃあペイしないな」なんていうよ。
 御殿場教室のEN君が昨日に続いて出席して次回の分をやった。「疑問」というタイトルで入試に頻出の語句を勉強した。 How come her English is so bad? (なんで彼女の英語はあんなにひどいの?)は Why is her English so bad? とも言えるけど、 How does it come that SV (どうしたら・・・ということになるの)を短縮した言い回しとわかれば納得だ。今日の英文和訳では「関係詞」what の扱いが難しかった。 What men do makes them what they are; how they do what they do determines the quality of what they are. 「ナゾ解き」のような複雑な文に見えたね。でも、英文の核になるのは「動詞」だ。前半はmakesがVでその前の全部がSだから、「人がやること(仕事)が人を今の姿にさせる」となる。後半もdetermines がVでその前の全部がSだから、「人が自分の仕事をどうやってやるか(手段)がその人(の姿)の資質を決定する。」ということだね。中間の「セミコロン」は「対比」として「一方で」と和訳しておくといいね。
 1年生NI君は助動詞のshould やought toに続く動詞が「完了形」have + -ed の場合には「〜すべきだったのに」と、過去の内容に対して「非難」をしたり「後悔」の気持ちを込める表現だ。逆に need not の後に「完了形」があったら「〜する必要はなかったのに」といえばいい。「実はやってしまった」のだから、最後の「・・のに」が大切だ。後半は have to 〜、have only to〜、be supposed to〜などが「助動詞」的な意味をもつことを勉強した。実は1,2番目は「〜する義務をもっている」から「〜せねばならぬ」となるし、「〜する義務だけしかない」から「〜するだけでよい」になる。3番目も「〜するように人から思われている」から、「〜することに決まっている」とか「〜しなくてはいけない」の意味になる。熟語もルーツをたどれば覚えやすいでしょ。
 今日は新会員として1年生のTAさんがお母様と出席して、さっそく3時間の勉強に参加した。1年生のテキストは4ヶ月で一周したところで今回から文法をもう一度初めから復習してみよう、という段取りだった。今日は第1回目として「文の種類」だ。「感嘆文」の問題については全部正解が出せた。「疑問文」や「付加疑問文」でミスがいくつかあったけど数回の練習で克服できたね。ここでの勉強の目標は2つ、「英語を日本語で表現すること」と「日本語を英語で表現すること」です。つまり優れたバイリンガルを目指すということです。一緒にガンバロウ! 尾上

(追記)今日は夜行日帰りの「弾丸登山」だから、夕方4時半のバスに乗らないと東京に戻れなくなってしまう。山頂の「駒ノ小屋」でハクサンコザクラを一面にちりばめたスカーフをおみやげに買って女主人に相談した。ガスで視界がないから一般的な「中門岳」までの往復を諦め、反対に「大津岐峠」まで行って縦走コースをとるよう薦めてくれた。「お花畑がたくさんあってそれは見事ですよ。」と懐かしの会津なまりで。
 (私の家内は会津・喜多方の生まれだが、亡き義母も会津の出身でその会津ナマリがひさびさに聞けて懐かしかったなあ。)
 昼前から止んでいた雨もまた降り出してこのコースには人影が全く無い。アップダウンしながらの尾根歩きはいつまでも続きそう。真正面に聳えているはずの「燧ヶ岳」もガスで見えないけれど、まだ少し雪の残る湿原に出現する高山の花々に夢見心地で歩いて行った。木道の右手左手にはショウジョウバカマ、チングルマ、ワタスゲなどなど。あっ!シラネアオイじゃん!日光白根山に咲く青紫の大型の花だよ。
 北陸「白山」の名を冠する花をこんなにたくさん発見したのは初めてで大興奮。白山コザクラの他にも白山シャクナゲ、白山チドリ、白山フウロ。このコースに来てよかったなあ。
2017/08/01 (Tue) 1:04


 No matter が –everと同様に「〜ても」に相当する
 No matter が –everと同様に「〜ても」に相当する
2017年7月30日(日)
御殿場市民会館にて 
「会津駒ヶ岳に登る」
ヤマケイ、つまり「山と渓谷社」の「花の百名山」の中で、ずっと前から登って見たかったのが「会津駒ヶ岳」なんだ。「檜枝岐」という福島県南会津の山間部が登山口だからアクセスも大変。昔のように家内も一緒に登れるならば車で行って山頂の小屋泊で可能なのだけど、現実はそうはいかない。しかし実現可能な手段があることを知っていよいよ実行したよ。それは夜行日帰りという「弾丸登山」だ。
 深夜零時に「浅草」を出発した「東武鉄道」の登山専用列車は、週末だけの「尾瀬夜行」という愛称でこの夜も予約客で4両とも満席だ。ほとんどは人気の「尾瀬ヶ原」か「尾瀬沼」に福島県側からアプローチしようという乗客ばかりだ。未明に「会津高原尾瀬口」でバスに乗換え、途中の「駒ヶ岳・登山口」でバスを下りたのは私を含む10数人だけだった。まだ早朝5時過ぎで雨も降っていてやっと景色が見えるくらい。さあのぼるぞ!・・

 2年生MU君は前回、「関係詞」の文法問題をやったら「関係副詞」がよく理解出来ていて完璧だった。「複合関係詞」は、Whatever you say to her, she keeps smiling. 「君がなにを言っても彼女はずっと笑っている。」のように、No matter what you say to her と言いかえてみるとわかりやすい。No matter が –everと同様に「〜ても」に相当するよ。今日は「Itの用法」の最後で、「形式目的語」の働きを勉強した。 I think it necessary to finish the work by noon. 「正午までにその仕事を終える事が必要だと思う。」のように to以下とかthat以下の文が長い時にはそれを後回しにして、その場所に代わりにit をおくのでここでは「形式目的語」と呼んでいる。後半は「関係代名詞」の単元に入って、直前に前置詞がつく場合の文の構造を勉強した。少々難しかったね。
 3年生EN君は前回、「中央大」の英文和訳「バスケットボールの歴史」で苦労したね。As is true of many inventions, it was created to fill a need ―― for a game a class of high-school or college students could play indoors during the cold winter months. 文頭の as は「関係代名詞」の which と同じ働き。As is usual with him, (彼にはよくあることだが、〜よくあるように)の重要例文と同じだ。「多くの発明の場合にもあてはまるように、バスケットボールも一つの需要を満たすために発明されたのだ。」後半は play の目的語がないことに気づけば「先行詞」の a game を修飾するとわかるはず。「高校生や大学生のクラスが冬の寒い月に屋内でやることのできる競技のために」。ここの「ダッシュ」は、 a need を説明して「すなわち」という訳がふさわしい。
 1年生TA君は、「前置詞」と「接続詞」の総まとめに関する問題をやった。4択の問題も並べ替え問題も良くできていた。ただ、He was so rich that he could buy a very big house. を不定詞で書き直すと He was rich enough to buy a very big house. となることは忘れていた。「とても金持ちだから大きな家が買えた」 のように「その結果」を意味する場合と、「大きな家が買えるくらい金持ちだった」と「(金持ちの)程度」を強調する訳しかたもある。どちらが良いかはその文脈によって判断するしかない。She was so tired that she could not do her homework.が She was too tired to do her homework. と同じことは中学でやったね。
 大学生のYAさんは英検一級の過去問を一つやってみたら3問中2問正解だった。「4000年前の文字のなぞ」。パキスタン北東部で見つかった「石の印鑑」sealに彫られた動物のデザインは古代インダス文明の文字ではないか。文字なら英語のように「表音文字形式」logophonetic systemなのか、漢字のように「表意文字形式」logographic systemなのか、もまだ確認されていない。いつも以上に難解な語彙が多くて読みにくかったね。今日は前期試験の最中なので、2問目に入る途中で切り上げた。今週試験が終われば大学は10月の後期までお休みだ。今日の新聞切り抜きは夏休みになってから読んでみてください。NEWSWEEKから、「TVゲームは仕事のストレス解消に役立つ」というある研究結果の話。 尾上

(追記)「会津駒ヶ岳」山頂2132mは「富士山」なら車でも行ける「須走口5合目」くらいだけれど、東北の山々は冬の降雪量が多いらしく寒冷地で、山頂の山小屋「駒の小屋」に着いたら周りにまだ雪がたっぷりと残っていたよ。小屋前の「駒ノ大池」を木道で一回りトントンと歩いてみると、あれほど会いたかった桜草、ピンク色の「ハクサンコザクラ」が雪解けの場所だけに咲きだしていた。ミズバショウも!
 覚悟はしていたけれどここまで5時間以上の登り道。いきなりハシゴ登りから始まる急傾斜は、「胸突き八丁」とも呼ばれて最初の2時間が実に苦しかった。ヘトヘトになって着いた中間点の「水場」という空き地で、屈強そうな若い山ガールが追いついて、「朝食は?」と思い出させてくれた。見ず知らずの若い人と気楽に話ができるのが「山の魅力」のひとつだ。
 今日は一日雨の覚悟だから傘をさして長靴を履いての登山だ。靴底にはスパイクが打ってあって雪の斜面でもアイゼンの代わりになる。年配者には目立つ格好だったらしく、私のはいている「赤い色のストッキング」を褒めてくれたよ。(つづく)
2017/07/30 (Sun) 23:54


The 比較級, the 比較級、の構文は・・・
The 比較級, the 比較級、の構文は・・・
2017年7月27日(木)
裾野市生涯学習センターにて
「吹奏楽コンクールの季節」
 今年も吹奏楽コンクールの「熱い夏」がやってきた。今日会場を変更したのは、「中学の部」東部大会が29日までの3日間「裾野文化センター」で実施されているため。優れた演奏で金賞をとると「静岡市民文化会館」での県大会に出場できる。今日の大編成の部はどうだったかな、と終了後のホールに入って役員の先生からプログラムを頂いた。東部の中学22校が参加して長泉中、長泉北中、函南東中など7校が金賞だった。
 「大学・職場・一般の部」はすでに16日(日)にこの会場でやった。特に浜松の「ヤマハ吹奏楽団」の演奏は毎年全国大会に出場するだけあって、プロの楽団のように実に聴き応えのある演奏だ。入場無料なのがもったいないほど・・・。

 3年生MIさんは前回、「関係詞」の前に前置詞がつく場合の入試英文を和訳した。「上智大」の英文が訳しにくかったね。 There is a universal tendency to confuse one’s own cultural habits with the immutable laws of nature and for this reason we only actually become aware of them when we are confronted with people from other walks of life or other countries. で、and までの前半は「私たちは自分の文化の習慣を不変の自然法則と混同してしまう傾向が世界的にある。」でよかったが、後半では 副詞のonlyがとても大切だ。「実際に気づくだけ・・」では意味不明。動詞ではなくて本来は文全体を修飾する。ここではwhen以下に焦点があると分かれば、「・・の時にしかそれらに気づかない」。「それら」とは?one’s own cultural habitsをさしているね。だから「他の職業の人とか外国の人とかに出会って始めて、そういう自分の習慣を意識するようになるのだ。」と訳せるととてもいい。
 KI君は前回、「東京医大」の英文を和訳して難しかったね。 They will put up with whatever strictness results from genuine desire for their proper development. で「複合関係詞」のwhateverは「どんな〜でも」だから、「子供にふさわしい成長を心から願う気持ちから生まれる厳しさならどんな厳しさでも子供は我慢するだろう。」今日のテーマは「無生物主語の文」で、The noise kept us (   ) all night. は 形容詞のawakeが正解だった。目的語の「人」を主語に置き換えて、「騒音のために、私たちは一晩中眠れなかった。」と訳す。Keep の後だから awaking を選んでしまったね。「目覚める」という行為をいつまでもつづけさせるならwakingとする。
 SEさんは前回、「大阪大」の英作文をやった。「観光客がふえるにつれて新しい体験を求める欲求は複雑化した。」は、あれだ!とThe 比較級, the 比較級、の構文が思いついたね。しかしここでは難しかった。「〜につれて」の接続詞as を使うほうがいい。As the number of tourists increased, their desire for a new experience was complicated. この英文では形容詞の比較級が使えてないからね。The more tourists traveled, the more complicated their desire for a new experience was. と書けるかな。「無生物主語の文」の問題は結構難問が多かったね。
1年生KA君はお休みだった。 尾上

(追記)主催の「朝日新聞」の25日特集版によると、今年で58回目というから昭和30年代初めから続いている。見出し全面に「沼津東高校・吹奏楽部」の練習風景が写っている。14年前、顧問だった私の後を継いで英語のKO先生が熱心に指導してくれている。あの頃と変わらぬ気迫に充ちた生徒たちの顔が見える。練習場の大教室に並ぶ高いひな壇もそのままだ。
 私が吹奏楽の指導を始めたのは昭和46年、「島田商業高校」だった。中学でトランペット、高校でサキソフォン、大学ではホルンを吹いた経験を生かして、赴任する高校ではいつも吹奏楽部の顧問をやった。御殿場南高校でもこの沼津東高校でもずっと指揮棒を振った。音楽専門の先生に負けない意気込みで。
 夏の「コンクール」と春の「定期演奏会」がいちばん大きなイベントで、部活動は一年中休みなしだったなあ。知らない生徒には音楽教師と勘違いされたよ。喜怒哀楽を生徒たちと共に経験できる幸せな教師人生だった。
2017/07/27 (Thu) 23:10


「助動詞」の may wellとmay as well
「助動詞」の may wellとmay as well
2017年7月24日(月)
三島商工会議所にて
「ニョホウチドリ」
 峠の山小屋「介山荘」で花の情報をもらうには何かを買うしかない。コーヒーを注文して「大菩薩峠」の絵入りの黄色いTシャツを買ったらご主人ニコニコ顔で教えてくれたよ。「テガタチドリは10年前までこの辺に一杯咲いていたんですがね。鹿の害で消えちゃった。ニョホウチドリなら2000m柱と雷岩の中間に今咲いてますよ。」
 ヤッタネ!すれ違う下山の人たちに「何かいい花を見ましたか?」と聞いてみるけど、誰一人返事がない。足下ばかり気にして気づかないのかなあ。山頂に向かってさらに50分登って行ったら、あったよ!草むらに赤紫色のニョホウチドリが4つも!可愛いねえ・・・。

 今日は「UG会」追加募集の説明会。22日(土)の新聞朝刊に折り込み広告で宣伝したけれどダメだった。20時からの説明会には一人も現れずがっかり。昔とずいぶん変わったな。受験指導の需要が少なくなったのかな。
 3年生のTAさんは「程度・目的・結果」の意味になる語句や様々な句・節を勉強した。ケアレスミスを減らせればほぼ完璧だったのに。「早稻田大」の英訳で「彼は息子を偉大なピアニストに育て上げた。」は、「偉大なピアニストになるように」と「結果」を表すように不定詞で書けばいい。He brought up his son to be a great pianist.これは She lived to be 90. 「彼女は90才まで長生きした。」という「不定詞」と同じ働きだ。
 1年生NI君は「助動詞」の may wellとmay as wellの違いを勉強し、cannot〜enough (どんなに〜しても十分すぎるということはない)の慣用用法を覚えた。may の代わりにmight を使うのは「仮定法」の意味合いで、「本当はやる可能性がないけど」の気持ちを込めたいときの用法だ。後半も「助動詞」で used to や would often が「よく〜したものだ」と、過去の習慣を意味するときに使う。もう一つ used to be となると「昔は〜だった」と、結局wasに置き換え出来る表現だ。
 裾野教室の1年生KA君が出席して「仮定法」を勉強した。「今」と「昔」の事実に反する仮定をしたいときに使う「動詞の形」をはっきり識別出来るようになれば成功だ。「今」なら、I f I were a bird, I would fly to you.(もし私が鳥だとしたら、貴女の所に飛んでいくのに。)と書く。「昔」なら、 If I had studied harder, I could have succeeded in the exam. (もしもっと勉強していたら、試験に成功できただろうに。)例文でしっかり頭にたたみ込もう。 尾上

(追記)昨年の「展示会」で買った鉢植えの小さな「ウチョウラン」一株が、今玄関前に6輪ものピンクの花を咲かせている。「三宝」という銘が入っているが愛好家の中では一番安い種類だ。50年ほど前のブームで乱獲のために絶滅したウチョウランは、交配によって様々な色合いと模様に改良されて高値で取引されていて私はあまり好きではない。ウィキペディアによると自然のニョホウチドリは絶滅危惧種で、この栽培種のウチョウランと同属らしい。
 これは漢字なら「女峰千鳥」と書く可憐なラン科の花だよ。何年も前からずっと会いたいと思っていた。日光「男体山」の隣にそびえる「女峰山」に咲いているというから一度は登りたかった。それが「大菩薩峠」に咲いているよ、と山梨市の友人AMさんから聞いてびっくりした。7月も下旬で最後のチャンスだけどAMさんは「八ヶ岳」までウルップソウを探しに行っているので不在。地元人の案内を期待できず今日は一人で登って来たのだ。ラッキー!
2017/07/24 (Mon) 23:30


「無生物主語」の文の訳し方
「無生物主語」の文の訳し方
2017年7月23日(日)
御殿場市民会館にて 
「大菩薩峠に登る」
 50年ぶりの「大菩薩峠」1897mはすっかり様子が変わっていてイメージが結びつかない。峠に立つ山小屋「介山荘」もこんなに立派だったかなあ。大正時代に中里介山の書いた小説で有名になった。若い人や家族に人気の山で今日も山頂の「大菩薩嶺」から下ってくるパーティで賑わっていた。富士山はあいにく雲の中だけどこの峠は「上日川ダム」のダム湖と甲府の市街地を見下ろす絶景地だ。
 山歩きの無理な家内を山裾の市立塩山図書館に預け、車で一人「上日川峠」まで行った。登山口から樹林の中を20分登ると「福ちゃん荘」が立つ。ここも昭和16年開業だと言うから、私が前回来た頃の小さな小屋は建て直していて面影は無いなあ。ピンクのヤナギランが咲く軒先に腰掛けて「イチゴのかき氷」を注文した。ひんやり!・・・

 2年生MU君は前回、「関係詞」に関する文法問題をやった。 who、which、thatの用法はほぼ正解だったけどwhatが難しかったね。「彼はただ言われたことをした。」は He simply did what he was told to do. と書く。What は「こと」「もの」と訳して something which のことだと勉強したね。つまり He simply did something. とHe was told to do it. を一文につないだわけだ。 ただしHe is not what he used to be. の whatは「姿」と訳すとピッタリだ。「彼は以前の彼(の姿)ではない。」
 今日は「It中心の構文」で、「形式主語」のitが後置の不定詞句to 〜や動名詞句-ingの代わりになる、と勉強した。It is no use crying over spilt milk. も crying 以下をIt に代入すれば意味が通じる。「こぼれたミルクのことを泣きわめいても無駄だ」。つまり「後悔先に立たず」、だから似たような日本語の諺では「覆水盆に返らず」に相当する。「形式主語」のIt は、that SV とか 疑問詞 SV のような長い従節の代わりにもなる。It was clear what he was trying to do.「彼が何をしようとしているのかは明らかだった。」のように。
 3年生EN君は前々回、「関係詞」を使う入試英文を和訳した。「駒澤大」では They will only repeat something that somebody else has said about what they think they have been reading. 「自分が読んでいた、と思っている本についてだれか他の人が発言したことをただ繰り返してるにすぎない」。後半はwhat they have been readingに they think が「挿入」されている、と見てもいいけど、実は関係詞の whatが飛び越えて前に出たものだ。,they think, のようにカンマカンマをつけないと「挿入」とはいわない。前回は「学習院大」の英文 The rest of every man’s time will be his own, to do with whatsoever he likes. で カンマの後が訳しにくかったね。「あらゆる人の残った時間(つまり余暇)はその人自身のものとなるだろう。好きなことを何でもやれるようになる。」 do with は「〜を処理する」の意味。「〜と関係がある」 have to do with 〜と勘違いしたね。
 今日は「無生物主語」の文法問題をやった。入試問題で誤答率の高いものばかり10題もでているから難しかった。 Despair drove him into crime. (絶望が彼を犯罪に駆り立てた。)も。「原因」+「使役動詞」+人+「結果」 の語順になっているから「無生物主語の文」で、「絶望して彼は犯罪に走った。」と訳すといい。
 大学生のYAさんは英検1級の問題を2つやってみたら各3問、合計6問が全部正解だった。素晴らしいね!「ここでの練習で難しい英文がしっかり読めるようになって、最近受検したTOEICでは問題がやさしく感じられました、」とのこと。ますます楽しみだね。9月からのカナダ留学にも大きな励みだね。
 「ターミネーター遺伝子」の一文では、テクノロジーの発展で「種苗会社」が利益追求のために、第2世代の作れない遺伝子のタネを開発しているそうだ。例えば最近のアサガオのタネは1代限りだね。よく「F1」と呼んでいる。しっかり均等に咲いてくれるけれど、その咲いた後に採取したタネでは翌年良い花が咲かないでしょ。また買わないといけない。
 もう一問は「生体工学のインプラント」。歯科の治療法にインプラントがあるね。義歯をアゴの骨に埋め込むというスゴイ治療法だ。テクノロジーの発達は、全身マヒや視覚障害・難聴などの目や耳の能力回復のために、視神経・聴覚神経や脳神経自体に電極をつないでコンピューター処理しようというもの。スゴイ時代だね。よくある陸上競技のドーピングのように悪用されないといいけれど、と締めくくっている。
 1年生のTA君と2年生AOさんはお休みした。 尾上

(追記)50年前の8月、夜中に山道を20キロ歩いて「大菩薩峠」に登ったことがある。中央線新宿発の最終列車で「初鹿野駅」(今の甲斐大和駅)に着いた、大学同窓のMA君と家庭教師の生徒SAさんの3人で、上日川峠までの県道を懐中電灯1本で歩き出した。その頃は知らずに歩いたが、ここは武田勝頼一族の悲劇の終演の地だったのだ。不気味!・・・
 峠に着いた頃空が明るくなり「山小屋」のおばあさんにお茶を入れてもらい朝食にした。疲労で記憶もしっかり残ってはいないけれど、くだりも更に歩き通して青梅街道の「裂石」というバス停まで歩いて下り、塩山行きのバスに乗って帰った。30キロから40キロも歩き通したなんて、若さのせいか無謀な計画だったね。一緒に歩いたMA君はその後イルクーツクのロシア人と結婚して今は金沢市に住んでいる。SAさんは私の妻だ。
2017/07/24 (Mon) 0:23


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