高校英語UG会 三島・裾野・御殿場

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never 〜without –ing (〜すると必ず〜する)
never 〜without –ing (〜すると必ず〜する)
2017年6月19日(月)
三島商工会議所にて
「ジャカランダ・フェスティバル」
 予報がはずれて今日は青空に恵まれ、平塚市で入院中の大学の後輩YA君を見舞いに行った。その帰り道、夜は三島で「UG会」があるので、小田原から海岸線を走って熱海に立ち寄った。中南米原産の青い花「ジャカランダ」が見頃だというので楽しみにしていた。「お宮貫一」の銅像のある海岸の緑地に行ってみると、1−2mの若い木から10m程の高木までたくさん育ち、どの木にも美しい花を一杯に咲かせていた。
 「キリモドキ属」というくらい、まるで日本の桐の花のようで上品なさわやかな人気の花だ。植物園で栽培する以外に野外では日本の気候に合わないから、熱海市でも「街おこし」の一貫で試行錯誤で育ててきたらしい。他には九州・宮崎県の日南海岸で成功しているだけだ。ネムの木のような細かな濃い緑の葉の上に真っ青なラッパ型の花を鈴なりにつけて・・・。

 1年生NI君は前回、文法問題で「助動詞」をやった。cannot〜の2つめの意味は「〜のはずがない」(推量0%)で、反対はmust 「違いない」(推量100%)だ。must not〜は「〜してはいけない」(禁止)を意味する。なぜなら You must not get up late. は「寝坊しないこと」が must (せねばならぬ) だからね。今日は「動名詞」の慣用表現で、in -ing (〜した時に)と on –ing (〜するとすぐに)を勉強した。in よりon の方が時間的に狭い感じだね。さらに次の課で「動名詞」の前につける名詞や代名詞は、その動作の主語と同じ働きになるので「意味上の主語」と呼ばれている、ということも知った。「上智大」や「成城大」の入試問題で「難しい和訳」に挑戦したね。
 3年生のTAさんは前回「大阪外語大」の和文英訳をやった。この大学は大阪大学の1学部に編入されて数年前に消えた。私の母校ではないけれど仲間としてはさびしいね。私の好きな素晴らしい学者をたくさん生んだ名門だ。さて、解答を見るととても素直によく書けているけど、「・・・重要性は、いくら強調してもしすぎることはない。」で、S cannot emphasize O too much が正しいのに、主語Sと目的語Oの決定に失敗したね。ここでは Weを主語、 the importance of calling their names を目的語にすべき所だ。助詞の「は」がいつも主語になると思ってはいけない。文の「テーマ」を示すだけで「を」や「に」「へ」「と」などに言い換えできるよ。今日は「否定」がテーマ。「二重否定の文」never 〜without –ing (〜すると必ず〜する)や、否定の意味の far from〜 とか anything but〜なども重要な慣用表現だ。否定の副詞 Littleや Hardly、No sooner、更に Not until・・・や Only when・・・などの副詞節を文頭に移動して「強調」する場合には、本文の S+Vが「倒置」つまり疑問文の語順に変わることも大切だ。 尾上

(追記)東京外語大から一橋大の院に進学して、長年東京の大学や三島の日大でドイツ語やドイツ文化の教授をやってきたYA君は、近年脳腫瘍と視力低下を患って病院や介護施設に世話になっている。私と共にオーケストラの出身で、大学時代には一緒にステージでホルンを吹いた間柄だ。
 つい3,4ヶ月前に見舞いに来た時は施設から連れ出して近くの和食レストランで昼食をごちそうして喜んでくれたのに。だいぶ病状が悪化したらしい。今日は午前中点滴をやっていたそうで、疲れていて呼びかけても反応が少なくて私が一方的に話を聞かせることになった。
 グルックのオペラ「オルフェオ」の中の名曲「精霊の踊り」のこと。今週末の大学同窓会のことや来年のオーケストラ同窓会のことなど。早く元気になってまた、私の車で東京に行こうよ・・・、と。
2017/06/20 (Tue) 0:08


not more than〜と no more than〜のちがい
not more than〜と no more than〜のちがい
2017年6月18日(日)
御殿場市民会館にて 
「黄花の敦盛草」
 2012年6月に始めたこの「ブログ日記」も6年目に入った。閲覧の数ものべ2万人を超えてとても嬉しい。出席生徒にはその日の勉強の「おさらい」、ご父兄には「その日の勉強ぶり」をお知らせしています。教えるのも文を書くのも好きだけど、塾から帰宅して夜中に眠い目で書くので誤字や勘違いを翌朝発見しては修正することが多い。
 今日は、毎年この時期になると興奮気味にご報告してきた「アツモリソウ」や「カモメラン」など貴重な野の花の発見に新たな1ページだ。梅雨入りしたというのに毎日かんかん照りの日が続く木曜日、「河口湖」の「三つ峠山」1785mに登った。この有名な「花の山」でとうとう「キバナノアツモリソウ」を見つけたんだよ・・・!

 1年生のTA君は前回、「ある港の風景」を和訳した。きちんと正確に訳せていたね。今日は「分詞」の勉強で、「現在分詞」の -ingは「〜している」(進行)の意味で、前後の名詞を修飾する。「過去分詞」の –edは「〜された」(受身)の意味で、やはりその前後の名詞を修飾する。整序問題はほとんど正解だったけど、ミスしたのは The audience sat waiting for the concert to start.で「コンサートがはじまるのを、座って待っていた」は sat waiting for the concert to start.進行形の動詞 was waiting の was を sat に置き換えたもの。「〜が〜するのを待つ」は wait for 人 to 〜の構文を使うよ。
 2年生のMU君は前回、語句整序の問題で He was thinking what answer to make. でミスしたね。「疑問詞+不定詞」は how to ski (スキーのすべりかた)でやったようにwhere to goを what city to visit とも言えるし、what kind of movie to see (どういう種類の映画を見たらいいか)のようにもなる。今日は「不定詞の構文」の単元で It is no use crying over spilt milk.「こぼれたミルクを嘆いても無駄だ」、を勉強した。It は crying 以下を表す形式主語だ。日本語では「水」に置き換えて「覆水盆に返らず」という。
 3年生EN君は前回、「話法と時制の一致」の項目で英文和訳をやったら、80%は正確に正解出来た。 The doctors even predicted he could have brain trouble, for his head had an extraordinary shape. 接続詞のfor はここで文が切れて「なぜならば」と前文の理由を示すのだ。「医者たちは彼には脳に障害があるかもしれないと予想した。なぜなら彼の頭が異常な形をしていたから。」 今日は「比較」の入試問題をやってみたら、実に危なげなしで文法は完璧だった。2年で勉強したnot more than と no more thanのちがいもしっかり覚えていたね。
 大学生のYAさんは前回、「大阪外語大」の和文英訳をやった。宿の客は guests という。Customers は商店の顧客のこと。今日も「英検1級」の長文問題を読んでみたら60%は正解だったね。「石油危機はいつ来る?」と「LPレコードの復活」は読み易かったけど、最後の「遺伝子研究とドーピング問題」はなかなかむずかしかったね。今日はカナダの新聞 National Post の記事から「就寝と起床の時間を決めた方が健康によい」をコピーしてNEWSWEEKの記事に合わせて読んでくれるようにプレゼントした。 尾上

(追記)この黄色いヒョウ柄の小さな袋状の花もラン科で、10センチもあるあのピンク色の大きなアツモリソウと比べると本当に可愛い。前回報告したラン科の「オノエラン」と同様に6枚の花弁をつけるけど、一番大きな「唇弁」がこれは袋状になっていて虫が入れそう。食虫植物ではないけれどおもしろい姿だね。
 「アツモリソウ」とは、源平合戦で討ち死にした「平敦盛」にちなんで名付けられた。騎乗の武士が背中に大きな袋(母衣)を背負って、敵の弓矢から身を守ったとされる。その敦盛を「壇ノ浦」で討ち取った源氏の「熊谷直実」も母衣(ホロ)を背負って闘ったから、「クマガイソウ」という白いラン科の花の名に残ったよ。
2017/06/18 (Sun) 23:04


「電灯を消すとすぐに私は眠りに落ちた」 Hardly had I turned off the light when I fell asleep.
「電灯を消すとすぐに私は眠りに落ちた」 Hardly had I turned off the light when I fell asleep.
2017年6月15日(木)
裾野市民文化センターにて
「尾上蘭」
 「金時山」は何度登ってもかならず新しい発見と感動を与えてくれる不思議な山だ。私の花、といってもいい程大好きな「オノエラン」が咲いたよ。尾上は「尾根の上」の意味で単に自分と同じ名前だから、ではなくこのわずか10センチほどの小さな花を見てごらん。透けるように白い6枚の花びらが釣鐘状に半開きになってそのまま枯れて終わる。可愛らしくいじらしいね。
 ランの仲間は常に首をかしげて下を向くから、一番大きな「唇弁」を左右の「側花弁」と上の3枚が囲っている。オノエランはこの唇弁の奥にオレンジ色のWのマークが付いているのに気づいた?東北の「蔵王」や「安達太良山」「尾瀬」などでしか見られないからこの「金時山」と「愛鷹山」が南限かもしれない。日本だけの絶滅危惧種だよ。希少価値が高いなあ・・・。

 1年生KA君は前回、「不定詞」の和文英訳をやった。「私たちは小さな子供たちが弾くピアノに聴き入った。」で、英語では「人がピアノを弾くのを聴く」の文型で書かないといけない。listen to人 play the piano の語順になるよ。知覚動詞だから hear 人 原形、となるんだったね。今日は「動名詞」を勉強した。-ing 形が「〜すること」の意味になる。「寝る前に」は before going to bed といえるし、「サヨナラも言わずに」は without saying good-by. のように「前置詞」+-ing になることも大切。「窓を開けてもいいですか?」は mind (気にする)を使うと Do you mind my opening the window? (私が窓を開けるのが気になりますか?)と言える。「いいですとも」は No, I don't. だね。だって気にしないんだから。
 御殿場教室の2年生MU君が出席した。今日は「動名詞」の構文で大切な in –ing (〜したときに) と on –ing (〜するとすぐに)を勉強した。「上智大」の In using the computer, please refer to the manual if you don't understand how to use it. は条件文の if 以下が後半に書いてあるから、「もしその使い方が分からない場合は、マニュアルを参照してください。」冒頭は 接続詞+SVで言い換えればWhen you use the computer のことで「コンピューターを使う時には」と訳せるね。もうひとつの課は「動名詞の意味上の主語」をやった。On his getting to Tokyo, I'll telephone you. は「彼が東京に着いたらすぐに」の意味で、本文の主語「私」とは異なるので getting の前に所有格の his またはhim を添えないといけない。これを「意味上の主語」というよ。
 3年生MIさんは、前回「時制」に関する和訳で「成蹊大」の問題をやった。Advanced countriesは「先進国」、反対に「後進国」は「発展途上国」と言いかえてdeveloping countries と言うよ。「中央大」では Roger Smith was beginning to be talked about, someone with a future. が難しかったね。「スミスさんは将来性のある人物、と噂され始めていた。」 このtalk about 〜(〜のうわさをする)という他動詞が受身になっている。今日は「受動態」の単元で文法・整序問題ともにほぼ全て正解が出せたね。
 KI君は前回、「話法と時制の一致」に関する入試問題で「東京医科歯科大」の和訳をやった。ほぼきちんと訳せていた。president は大文字なら「大統領」だけど、小文字で「会長」とか「社長」の意味もあるよ。今日は「否定」の単元で、なかなか難しかった。イディオムをたくさん覚えないといけない。never の意味になる far from〜、anything but 〜、by no means、not in the leastなど。「否定語」を強調して文頭に出すとSVが「倒置」になることもマスターしよう。「独協大」の整序問題で「電灯を消すとすぐに私は眠りに落ちた。」は Hardly had I turned off the light when I fell asleep. (眠ったときには電灯を消していた、ということはほとんどなかった) のように表現する。I had hardly turned off 〜でもいいけど、Hardly(ほとんどない) が否定語で文頭に出たので、あとのSVが疑問文のように「倒置」になったんだ。
 SEさんも「否定」に関する入試問題をやってみた。Whenever it rains, it pours. 「雨が降れば必ず土砂降り。」は、例の「二重否定の文」で never 〜 without –ing をつかって書き換えられる。しかし it pours の前には「接続詞」が必要なので It never rains but it pours. としないといけない。but は except (〜を除いて)と同じ意味で、「大雨になる場合を除いては」という意味の接続詞だね。That child does nothing but watch TV. も「テレビを見ることを除いては何もしない。」では前置詞になってるけど意味は同じだ。Nothing but は only に置き換えできるね。
 御殿場教室のYAさんが久々に出席した。今日は「不定詞」の(1)で、並べ替え問題では「近畿大」の「その男は、店から3000ドルの現金を奪ったとされている。」は難しかったね。「奪う」の表現は steal 物 from 人 と言えばいいところを、 rob 人 of 物 となるからややこしい。deprive (奪う)や strip (はぎ取る)も同じだから注意しよう。ここでは「店から」となっているけど同じで、The man is said to have robbed the store of $3000 in cash. のようになる。 It is said that SV〜(〜といわれている)が S is said to V と言い換えてあるからむずかしい。 尾上

(追記)ランといえばだれでも思い出すのは紫色の豪華なカトレアだね。結婚式でも胸などに飾る。白いコチョウラン(胡蝶蘭)もよく見かけるね。開店祝いにはよく店頭に飾るね。生け花に使う黄色のシンビジウムも花屋でよく見かける。これらは南国の樹木に寄生して咲くもので、日本にも古来から生き残ったランの仲間に、セッコクやフウランのような寄生の種がある。共に愛好家たちの垂涎の的で高値で取引されるんだよ。
 しかしわたしの趣味は自然の中での偶然の発見だ。1000m以上の高い山に登らないと出会えないから。6月の梅雨時にはたくさんのラン科の花が一斉に咲くよ。まだ見たことのない北海道「礼文島」の「レブンアツモリソウ」はクリーム色、「三つ峠」や「入笠山」の「ホテイアツモリソウ」はピンク色の大型で何度か見た。近いうちにまた登ってみよう。可愛い水玉模様の「カモメラン」も一緒に咲いているはずだから。
2017/06/16 (Fri) 0:41


Generally speaking、一般的にいえば
Generally speaking、一般的にいえば
2017年6月12日(月)
三島ゆうゆうホールにて
「101回目のトレック例会」
 大学の同窓生たちと12年前に始めた「山登り」の会も、先月の「身延山」例会でいよいよ100回を記録した。今回は101回目ということで、疲れやすいTA君の体調に合わせてあまり気張らずに「尾根歩き」に主眼を置くことにした。JR中央線の「大月駅」に集合して「松姫峠」の登山口まで私の車で駆け上ってしまった。ここから「鶴寝山」1368mまでは30分、標高差も100mと少しだけ。
 歩き足りないけれどとてもいい山道だった。ミズナラ、ブナ、カエデなどの古木がそびえる新緑の樹林の中をなだらかにアップダウンするコースで実に楽しい。枯れ葉を敷き詰めた尾根道はサクサクと音を立て、時折「木漏れ日」の中に珍しい山の花が現れる。ギンラン、ギンリョウソウ、フタリシズカなど春の花がまだまだ楽しめたよ・・・。

 1年生NI君は「独立分詞構文」の慣用表現を勉強した。Generally speaking、(一般的にいえば)、や Considering〜, (〜を考えれば)などを主文の前に置くイディオム表現だ。Given that science is progressing toward truth, how close are we to it? の和訳が難しかったね。Given that 〜は受け身の分詞構文で「〜という条件が与えられれば」、つまり接続詞の if と同じ働きだ。「科学が真理にむかって進んでいるとしたら、われわれは真理にどれくらい近づいているのだろうか?」ここでの it はtruthを指すから「それ」と訳さずに具体的なものを示した方がいい。後半は「動名詞」の単元に入った。
 3年生のTAさんは「関係詞」を勉強した。「早稲田大」の英作文で、「彼は自分が正しいと思うことをするだけの勇気がある。」が難しかったね。He has enough courage to do something. に もうひとつの文 He finds it right. をくみこませればいい。something which を what にすれば、後半は〜 to do what he finds right. となる。「東京医科歯科大」の英文和訳では Mr. Ott has taken his place as one of the few individuals in this century to leave his mark on America’s most popular hat. の 不定詞の働きが難しかったね。to leave 〜は「形容詞用法」で individuals を修飾する。「オットさんはアメリカでもっとも人気のある帽子に自分の足跡を残した、今世紀のわずかな個人のうちの一人となった。」
 UG会「夏期講習」の予定は、8月15(火)、16(水)、19(土)、20日(日)の4日間ですが、会場を「裾野市民文化センター」から「三島ゆうゆうホール」に変更しました。お手元の6・7月の計画表の記載を一部訂正しておいてください。来月あらためて実施案内をお配りします。 尾上

(追記)「山登り」の後は「温泉」で汗を流し、駅前で「打ち上げ」をやって解散となる。これを私たちは「三点セット」と称して、アイデアを出し合ってきた。今回は東京のTA君の提案で、下山後立ち寄った小菅村の「コスゲの湯」は強アルカリ性の肌に良い泉質だった。彼はこの温泉がこの半年でもう4回目だそうだ。すごく気に入ったコースなんだね。
 横浜のAO君はこの山が気にいって、もう一度来たいと言っている。今度は「牛の寝コース」といって、あの「大菩薩峠」を起点にしてこの「コスゲの湯」まで尾根道をのんびり歩いてきたい、と提案した。もう少しハードな登山を希望する私は、以前から念願だった「平標山」(たいらっぴょう山)1984mを提案した。群馬と新潟の県境で、美しい花々に囲まれて登り5時間、下り3時間ほどの登山だ。
2017/06/13 (Tue) 0:52


It never rains but it pours. 雨が降れば必ず土砂降り
It never rains but it pours. 雨が降れば必ず土砂降り
2017年6月11日(日)
御殿場市民会館にて 
「スズメの被害」
 昨年秋にタネを播いたコムギが40坪ほどだけど冬を越してしっかり育ち、小さな花が咲いた後にはムギの穂が実をつけて針を伸ばした姿が美しい。まだ緑色で刈り取りには早いこの時期に、スズメが大集合してきたよ。初めは10羽ほどだったのが一週間後には50羽を越える大軍団。まだ実が柔らかくて甘みがあるからスズメたちも食糧確保に必死なのだ。
 昨年は半分食われてしまったので、今年は緑色の「鳥よけネット」をムギの穂の上に数枚被せてみた。ところが、下から潜り込むから全部をくるんでしまわないと全く効果なし。そこで1枚で100坪もあるネットを購入して畑仲間に手伝ってもらい架けてみた。しかしスズメの体は小さくて、ネットの穴から出入り自由なのだ。もう半分以上は食い尽くされたよ。ああ、何とかならないかなあ・・・。

 1年生のTA君は前回、長文で「犬の日?」を全訳した。犬もばてるような真夏日の都会のイメージを説明していた。現在分詞-ing (〜している)や過去分詞 –ed(〜された) が直前の名詞を修飾する用例がいくつか含まれて、どれも正確に和訳できたね。今日は「動名詞」を勉強した。学校ではまだ未習の項目なのに短い解説文でよく理解し、並べ替え問題も作文問題もかなり正解だった。「窓をあけてもいいですか?」は、Can I open the window? と書いたから正解だけど、「いいですとも」は Yes, you can.だね。「動名詞」の単元だから Do you mind my opening the window? (私が窓を開けるのがいやですか)と書きたかった。 答えは No, I don't.(ええ、気にしません)だね。
 2年生のMU君は「独立分詞構文」の慣用用法、つまりイディオムを10以上覚えることにした。本文の主語とは違うけど we とかthey のような一般人の場合は省略するのが「慣用用法」のゆえん。Generally speaking, ・・(一般的にいえば)、Judging from the look of the sky, ・・(空模様から判断すれば)など代表的なイディオムはしっかり覚えよう。後半は次の章「動名詞」の構文が始まった。中学で習った stop –ing (〜を止める)、finish –ing (〜を終える)、enjoy –ing (〜が楽しい)のほかにも、ING形だけをとる動詞が10コくらいあるから覚えてしまおう。特に mind –ing (〜を気にする、いやがる)には注意が必要。
 3年生EN君は「否定」をやった。2年の「重要構文」でもやったけど、notやnoなどの否定語をつかわない否定表現は far from、free from、anything but などがあったね。諺にもあるように、It never rains but it pours. (雨が降れば必ず土砂降り)も but が「〜でないとすれば」という否定の意味合いだ。後半は without pouring ともいうけど。「彼が動いた時初めて私は彼に気づいた。」は、「〜の時にしか気づかなかった」の文脈で考える。するとonly when he moved を文頭に出して強調するから「倒置」が生まれて did I notice him. のように、疑問文と同じ語順にかわるのだ。
 大学生のYAさんは「英検一級」の長文問題をやってみた。「記憶は断片の再構築」も「過密都市ニューヨークにも利点が」も「中国が2人っ子政策に転換」も、どれも読み応えがあるエッセイだったね。今日は60%強の出来だった。仮定法で If this were the case, ・・「もしこのことが本当なら」とか、All one has to do to recall a memory would be to look at the mental picture. 「人が記憶を呼びさますためにすべきことは、心の画像をみるだけでいい、ということになるだろう」も、受験英語で必修の構文だったね。動詞would be の主語はall (すべてのこと)だ。今日はNewsweek とThe New Yorker の記事の他にカナダの新聞 National Post から政治記事をひとつコピーしてプレゼントした。秋からの留学先カナダのビクトリア大学でも早く環境に慣れるように事前研究をしておこう。 尾上

(追記)何万円もネット代にかけたら、一キロ500円のコムギが一体いくらにつくの?キラキラの鳥防止のテープを縦横に張ったら、なんとそこに乗ってコムギをむしゃむしゃ。ご機嫌なエサ台になってしまった。2日目にスズメが一羽、足をネットにひっかけてバタバタもがいているのを発見。放置して他のスズメたちの見せしめにしようか?捕まえて焼き鳥にしようか?
 畑の仲間8人のうち、最も若い独身のTA君が「放っておくと死んでしまいます。逃がしてあげましょうよ」、とネットの下にもぐってスズメの足にからんだネットを切っている。被害を毎日目の当たりにしている私には不満だけど、さすが伊豆の「野鳥観察会」のメンバーだけあって愛情細やかだなあ。害鳥なのにね。
2017/06/11 (Sun) 23:35


「性・数・格」
「性・数・格」
2017年6月8日(木)
裾野市民文化センターにて
「箱根のサンショウバラ」
 雨に降られるのを覚悟して金時山に登った。今日も何か発見があるだろうと期待して「矢倉沢」のトンネルに駐車して出発した。ウグイスやホトトギスがにぎやかな季節になったな。ウノハナが真っ盛りでツクバネウツギや赤白のニシキウツギなどなど。私がガラケーで写真を撮っていると、すれ違いの老夫婦が「何の花ですか?」と聞く。「ハンショウヅル。」「蔓の先の花が紫色の半鐘のような形でしょ?クレマチスの原種ですよ。」
 30分ほど登ると眼前に仙石原と大湧谷・神山の大展望が開けて、つぼみを一杯つけた大きな「サンショウバラ」が淡いピンク色の花を咲かせ始めていた。箱根近辺だけの珍しい野生のバラで、細かな葉の茂り方はまるで山椒に似ていて、その花びらは清らかな乙女のイメージだよね・・・。

 3年生MIさんは「名詞・代名詞・冠詞」の入試問題をやった。ドイツ語・フランス語・ロシア語などヨーロッパの言語(正式には「インド・ヨーロッパ語族」)では、名詞の語形に「性・数・格」というカテゴリーがつきまとう。日本語では全く考えないから注意が必要だ。全ての名詞が男性・女性・中性にわかれるし、英語の代名詞 he his himのように全ての名詞が「主格」「所有格」「目的格」などの語尾変化を持つ。
 その点英語だけは楽だなあ。名詞の「性」といえば「海」「国」「船」などをsheで受ける以外は「もの」は全て中性で it でいい。単数・複数に注意していればいいのだから。ただし2つの時は「両数」といって、代名詞に both や either、neitherをつかう。
 SEさんは前回、「一橋大」の英作文をやった。「われわれが飼っているつまらない犬や猫だって、みなそれぞれの愛称で呼ばれている。」で、述語動詞「呼ばれている」の主語は何だろう?「みな」じゃないね。「犬や猫」だね。つまり All the dogs or cats are called by their own pet names. となる。「みな」は主語を修飾するだけだ。
 今日は「関係詞」がテーマだった。関係代名詞のwhat はsomething which のことで、先行詞を含むから「〜すること」「〜するもの」という日本語をあてればいい。しかしwhat Japan is nowとなれば「日本の今の姿」と訳したい。
 受験生必修の構文 A is to B what C is to D は「AとBの関係はCとDの関係に等しい。」と覚えているね。この whatは何だろう?「関係」じゃあないよね。important (大切なもの)という形容詞をあてはめてみるとスッキリする。今日の整序問題は、「サクラの花が昔から日本人に大切だったのは、バラがヨーロッパ人にとって大切なのと同じだ。」という日本語に相当する。
 KI君も今日は「関係詞」を勉強した。「近畿大」の整序問題で「父親が教授のその学生はいわゆる本の虫だ。」が難しかったね。後半は is a so-called bookworm の方が簡単だけど、関係詞の whatを使うと what we call a bookworm (皆が本の虫と呼ぶもの)とか 受身で what is called a bookworm という。
 英作文では「早稻田大」の「彼は自分が正しいと思うことをするだけの勇気がある。」が難しかった。He has enough courage to do it. と He thinks it is right. の2文がつくれれば it に相当する関係詞 whatで一つにまとめる。 He has enough courage to do what he thinks is right. となるね。what とis の間に he thinksを「挿入」したと考える事もできるが、実は関係詞の what が he の前に「移動」したのだね。2年の重要構文「挿入」のところで説明したよ。1年生のKA君は風邪でお休みした。尾上

(追記)頂上の「金時茶屋」ではいつものように「金時娘」の妙子さん(84才のおばあさん)が息子の秀峰さんと大きな声で迎えてくれた。店内の登山者名簿に「156回」と書いて氏名・年齢を添えた。天井につり下げた木の名札を見ると、写真集「金時山の花」を出版した高田さんは南足柄市の人で3100回。御殿場の「報徳肉店」の女社長は84才で3000回も!皆さん、雨でも雪でも日課や朝トレのようにこの金時山に登ってきては「金時娘」に挨拶して記帳していく。
 「そうだ、秀ちゃん!先月のコイワザクラがもう終わって、あの秘密の大岩はどうなっているかな?じゃ、ちょっと見てくるよ!」。頂上手前の登山道から少し外れると6〜8mもある大岩が直立していて、イワタバコの大きな縮れた葉がビッシリと貼り付いているが花芽はまだまだ。「あれ?あの小さな白いつぼみは何?」ひょっとしたら・・そうだった。まだ4.5本だけどオノエランがもう咲き出したのだった。いつもは6月20日の私の誕生日に合わせて咲くはずなのに。
 自分の名前と同じ「オノエラン」を初めて知ったのは「金時茶屋」であの「金時山の花」を購入した時。すぐに著者に電話して「オノエといいますが、ぜひオノエランの発見場所を教えてください」、とお願いした。「毎朝登りますから、足柄峠の登山口で会いましょう・・」と快諾。それで、いくつか秘密のポイントに直接案内していただいたのだった。高田さんも定年退職後に山の花にとりつかれたそうだ。
2017/06/08 (Thu) 23:26


セミコロン(;)の役割は?
セミコロン(;)の役割は?
2017年6月5日(月)
三島ゆうゆうホールにて
「ヒスイカズラと蝙蝠」
 バラの花園が見たくて「小田原フラワーガーデン」に行ってみた。夏日の暑さで広場の自動噴水の中を跳ね回る子供たち。見頃のバラたちは温暖な小田原ではもう後半だとか。バラ展の始まった御殿場「秩父宮公園」よりも半月早いね。赤、白、黄色、と色とりどり。紅茶の香りのバラとか少しブルーがかかった色合いのバラもいくつか咲いていて気に入った。 
 バラは手入れが大変。咲き終わった花はすぐに枝先を切らないと他の花のジャマになる。小田原市久野の丘の上にあって、入場無料なのにとても手入れの良い市民の憩いの公園だったよ・・・。

 1年生NI君は「独立分詞構文」を勉強した。前回やった「分詞構文」は、「分詞」-ing で始まる語句がカンマから後の文SV〜を修飾して、「〜したとき」とか「〜したので」のような意味になる、ということだったね。「〜すること」(名詞用法)とか「〜している」(形容詞用法)ではないとわかったね。そこで今日は更に「分詞」の前に「主語」のような名詞が消えずに残っている場合を勉強したね。本文のSと異なるときには書かないと困るから、「ケス、ケサナイ、ING」と覚えておこう。後半の「付帯状況」の表現は、本文の後に「独立分詞構文」を追加する場合で、カンマの代わりに前置詞の  withでつなげるのだ。それぞれの和訳問題も正確に解答できたね。
 3年生のTAさんは「受動態」の入試問題をやった。「以前は畑だったところに、家が次々と建てられている。」は、Houses are being built on what used to be fields. と書く。「受動態」を更に「進行形」にしたければ、間に being をはさめばいい。助動詞の used to be 〜(昔は〜だった)と、形容詞の be used to〜(〜に慣れている)を混同してしまったね。この what は the place which のことだね。
 入試の英文和訳では「句読点」セミコロン(;)の役割を誤解していたね。コロンもダッシュも、前の文の内容に対して「説明」や「理由」を述べるのだ。つまり和訳では、飛び越えずにそこで一度文を切ることだ。TAさん、早めにプリントを全部片付けて、明日の「単語テスト」の勉強に切り替えた。学校で小テストをやってくれることはとてもありがたい。「単語・熟語」は前向きにおおいに取り組むといい。
 裾野教室のKI君が出席して同じ「受動態」を勉強した。Who showed the way to the college? の受動態が難しかった。態の書き換えは、目的語を主語にしたらどうなるの?という問題だ。「大学へ行く道は」が主語になると「誰に教えてもらったの?」となるから、 By whom was the way to the college shown? が正解。「誰だってからかわれることはいやだ。」は、イディオムで「人をからかう」の make fun of人 を使う。この熟語動詞を「受身」にするから Nobody likes to be made fun of. となるね。 尾上

(追記)併設された「温室」をのぞくと、ヒスイカズラの大きな花が2番花のつぼみをつけていて4・5本、藤棚のような密集した枝から垂れ下がっている。フィリピンが自生地で、コウモリが蜜を求めて飛来し受粉のお手伝いをするそうだ。翡翠の色合いの美しい花をバナナのように蔓の先端に房状に咲かせている。
 昔シンガポールの街中やバリ島で見た白い芳香の「プルメリア」、沖縄の西表島で夜明けに咲くという「サガリバナ」など珍しい植物もここでは育てている。いつか本当に咲くのが楽しみだ。同じく暑い南米で咲くという10m以上の高木「ジャカランダ」がやっと花をつけたそうで、桐のような青い花をはるか上の方に一枝見つけたよ。
2017/06/05 (Mon) 23:24


 A is to B what C is to D
 A is to B what C is to D
2017年6月4日(日)
御殿場市民会館にて 
「ど根性・ペチュニア」
 青空の下、小田原の「フラワーガーデン」に向かう途中、いつものように足柄SAのドッグランに立ち寄って子犬に囲まれてランチにしたら、木道の階段の隙間に2本の可愛いペチュニアが!「アサガオ」に似ているけどブラジル原産のナス科の花でとても強い。ど根性・ペチュニアだね。
 1日のフェイスブックで「頑張れ!!」とタグの付きの写真を見つけた。米国カランバスの踏まれそうな歩道にピンク色の一輪のペチュニアが!マリ先生の優しい心遣いが伝わる・・・。

 1年生のTA君は前回、「コンピューターの普及」についての長い英文をきちんと正確に和訳した。今日は「不定詞」の勉強で、中学でやった基礎の上に、 too〜to〜や〜enough to〜を使う整序問題をやってみたらよくできた。一番難しかった和文英訳は「その日、子供たちは宿題をするのに忙しすぎて泳ぎに行けなかった。」で、too busy to goの基本文が書ければいい。 busy –ing とgo –ingがわかれば、The children were too busy doing their homework to go swimming on that day. とできあがる。さらに「助動詞」のcan、may、mustには2つめの「推量」の意味があることを覚えた。
 2年生のAOさんは明日の中間テストのために対策勉強をやった。
 3年生EN君は「関係詞」の入試問題をやった。There are cases (   ) honesty does not pay. 「正直がペイしない(割があわない)場合がある。」では、後半の部分がhonesty does not pay in the cases. となるはずだからそこを in which と置き換えるか、一語で where とやればいい。「明治大」の整序問題で、「桜の木は昔から日本においては、西洋諸国におけるバラのようなものである。」が惜しかったね。 例のA is to B what C is to D の構文を覚えていてほぼ正解だったのに。ところで、このwhat って何?「CがDにとって重要であるように、AはBにとって重要なものだ。」と訳せるから、「重要なもの」という意味を持っているのだ。
 大学生のYAさんは「英検1級」の長文読解問題に取り組んだ。「純正のティシューは環境破壊」と「情報化時代と未来」、そして「不老長寿の科学研究」をじっくり読んだ。どれも洞察力の深い面白いテキストだった。しかし4択の設問文がどれも難しくトリッキーで今回は合格の70%には届かなかったね。語彙の難しさはさすが「1級」だね。This new quest for the fountain of youth has brought about some tantalizing revelations. の後半は「気を持たせるような事実の解明をもたらした。」と訳す。revelations とはreveal の名詞で「明らかにされたもの;暴露」。タンタロスというギリシャ神話の神が語源のtantalizingなんて知っている人はめったにいない。「じらすような」という意味で、彼は「思い通りにいかない焦燥の苦しみを味わった神」なのだった。 尾上

(追記)マリ先生はオハイオ州立大学の教授で私の次男がOSU大学院に在学中にお世話になった恩師だ。アメリカ人のご主人と共に同じ学部で日本語や東洋文化を担当されている。先生も私と同じ「宝塚市」と「西宮市」で中学・高校時代を過ごされ、偶然にも「御殿場市・東山」にご両親が晩年お住まいになっておられた。
 昨年里帰りされた折にお会いして、懐かしの旧家を外からご案内した。茶畑に囲まれた瀟洒なお宅で赤い屋根の上には暖炉の煙突が。「お茶文化」も講義内容になるのでカランバス市郊外のご自宅にお茶の苗木を数本植えたそうだ。OSUの植物園には次男の記念樹「はなみずき」の老木と「勿忘草」が植えてあり、毎年花を咲かせては写真を送ってくださる。
2017/06/04 (Sun) 23:57


All things considered,「すべてを考慮すると・・」
All things considered,「すべてを考慮すると・・」
2017年6月1日(木)
裾野市民文化センターにて
「三つ峠に登る」
 4月のサクラもそうだったけど、昨年と比べて花の咲く時期が1週間から10日遅れている。3月に寒の戻りが長かったせいらしいけど、まだこの時期の花にも影響が続いている。昨年5月の末に花の名山「三つ峠」に登った時にみつけた「カモメラン」と「アツモリソウ」が見たくて、また夜明け前に起き出して「河口湖」まで車を走らせた。
 しかし予想が外れた。30日は今年一番暑い日になったようだが、登山口の景色から昨年とは違う。芳香の「ニセアカシア」の白い花はまだつぼみだし、「マイヅルソウ」の群落では1・2本がやっと咲き出したくらい。山頂の山小屋前ではカモメランも小さな白いつぼみばかり。やっと「お花畑」に着いたらオリの中に保護されたアツモリソウは葉がでたばかりでつぼみもない。。
 でも、さすが「花の名山」だ。早春の「白花のエンレイソウ」がそこここに。「オオカメノキ」がこんなに美しい白い花を一杯に咲かせるとは知らなかった。北岳で昔見かけた「黄花のコマノツメ」もユニーク・・・。

 1年生KA君は前回、「完了時制」の単元で、少々難しい「現在完了進行形」と「過去完了形」を勉強した。「バス停に着いたときにはすでにそのバスは出発してしまっていた。」は、The bus had already left when I arrived at the bus stop. のように、「到着」より「出発」の方が早いので、「過去」より以前の「過去完了形」を使うのだ。今日は「不定詞」を勉強した。中学で習った3つの用法、「こと」「ための」「ために」を復習してさらに、too〜to〜 や 〜enough to〜、in order to〜などの慣用表現をたくさん勉強した。
 御殿場教室の2年生MU君が出席した。「独立分詞構文」とは、ふつう「分詞」-ing や –ed で始まる「分詞構文」の前に名詞が主語のように残っている文のこと。All things considered, we’ll adopt his project. 「すべてを考慮すると、私たちは彼の企画を採用することになるでしょう。」は、If all things are considered, という「受動態」の文を分詞を使って書き換えたもの。後半は「付帯状況」の表現を勉強した。SV〜のあとに with 名詞+分詞 の形でもう一つの「文」を付け加えるもの。
 3年生MIさんは、前回「お茶の水女子大」の英作文をやってみた。2問とも長めの日本語で、主文と従節のつなぎかたに苦労するね。When(時)やIf(条件)、Though(譲歩)で始まる節は文頭に出す方が普通だ。英検の試験が今度の日曜日なので、先週に続き「準1級」の模試問題をやってみた。今回も長文読解の問題はほぼ正解が出せた。語彙問題のレベルがやはり高くて得点しにくいね。
 SEさんは前回、「成蹊大」の英文和訳で、The abundance of food and goods that we enjoy derives 〜では、「大量の食品や商品は〜から生まれる」と訳したけど、大事なのは冠詞だ。An abundance of 〜ならそれでOKだけど、the〜of〜 は「限定のthe」と覚える。ここでは「食品や商品の豊かさは〜」と訳すのが正解だ。 A number of 〜は「たくさんの〜」だけど、The number of 〜は「〜の数」となるよ。今日は「受動態」をやった。break into the house (家に押し入る)は「家」を主語にして「受動態」に書き換えると、 The house was broken into. となる。
 御殿場教室のEN君が出席した。前回「現在完了形」をつかう入試英文を和訳した。「成蹊大」では Never before have so many people been so well off. が倒置の文であることに気づいたね。元に戻せば So many people have never been so well off before. 「そんなに多くの人がそんなに良い暮らしをしたことは今までになかった。」well off とは「いい暮らしを送っている」という意味。今日は「受動態」で、「誰だってからかわれることはいやだ。」は、「人をからかう」のイデイオムを思い出して、make fun of  人 を受動態に変えるとNobody likes to be made fun of. だね。 尾上

(追記)「三つ峠」山頂ではまだ朝7時なのに先客がいた。途中で一人も出会わなかったのに。「おはようございます!」夜明けの「富士山」を撮りに来たらしい。「山歩き」の話題になったらかなり詳しい。
 西の空にくっきり見える白い山は「北岳」3193mで富士山に次ぐ高峰だ。その左に「間ノ岳」と「農鳥岳」と、数年前に尾根歩きをした「白根三山」が連なっているよ。高貴な白い花「キタダケソウ」見たさに6月末の梅雨の最中に友人と登ったなあ。夜明けに「ブロッケン現象」を見たのもこの「間ノ岳」山頂だった。まるい虹のような光の輪の中に立っている仏様は実は自分の影だったのだ。
 更にその南には「赤石岳」3120mが聳えて、きつかった退職教員のツアー登山を思い出す。静岡市の最奥地、「椹島」(さわらじま)の登山口から一気に標高差2000mを登り切って日帰りする過激なコースだったなあ。
 しかし、南アの北端に眼を移すと「鳳凰三山」も「甲斐駒」も「八ヶ岳」も2000m級で、雪もとけて黒い山になって判別しにくい。いよいよ夏山シーズンの到来だ。
2017/06/01 (Thu) 23:37


「バイリンガル」の能力
「バイリンガル」の能力
2017年5月29日(月)
三島商工会議所をキャンセル
「越前岳のウノハナ」
 週末、雨上がりの快晴の一日。富士山が余りにもくっきりと美しく聳えているので、できるだけ間近で写真に収めようと「十里木高原」に行って、「越前岳」の中腹「馬の背」まで登ってみた。週末だから「黒岳」の方から縦走して下ってきたおばさんたちの団体がにぎやかなこと。2人連れの若者は広大な裾野からたちあがる富士山の絶景に、「ヤバイよ、ヤバイよ」を連発している。
 ズームで写したら山頂近くのギザギザなブル道までがはっきり。「剣が峰」の旧測候所の建物は見えなかったけど、もし人がいたら見えそうなほど空気が澄んでいたよ。目を周囲に戻すと、愛鷹山固有の「アシタカツツジ」やピンク色の「ミツバツツジ」が真っ盛りだ。「ウノハナ」も丁度見頃で、「ツクバネウツギ」や赤白2色の「ニシキウツギ」や濃い赤色の「ベニウツギ」などを前景に富士山を撮ったよ。バッチリ・・・。

 1年生NI君と3年生のTAさんからは共に中間テストの勉強のためお休みの連絡があったので、今日は私もお休み。御殿場の自宅で来週のプリント作りをやった。
 「三島教室」にはもう3人くらい生徒がいてもいいのだけどなあ。3月に「新聞折り込み広告」を出したけれど、反応がほとんどなかった。こんなこと初めてだ。ほかのどの予備校や塾でも同じような傾向らしい。少子化のせいか、推薦やAO入試などで大学に入りやすくなったせいかもしれない。東大や京大でも「推薦入試」を始めたくらいだから。大学側ができるだけ良い生徒を「青田刈り」している傾向だ。
 私が10年前にお手伝いした「三島進学ゼミナール」も今は中学生だけで「高校部」は廃止した。一時は「河合塾」のサテライトを使って「マナビス」という名前で、高校部はテレビ映像での授業に切り替えたけどやはりそれではうまくいかなかったようだ。三島北高の隣に「秀英予備校」の大きな校舎ができたのは、「マナビス」が失敗した後のことらしい。しかし、それも経営が大変だろうなあ。
 沼津の「ヒトスギ塾」にも塾長に頼まれて週に1,2回高校生の講座を担当したことがある。「沼津駅前教室」と「大塚教室」の2カ所だった。しかしそれも生徒減のために塾長も引退しそれぞれが今は独立している。「原教室」の方は閉鎖して解散してしまった。高校受験の中学生が大勢集まらないと経営が困難だ。・・・・・
 私の「UG会」が目指す「英語教育」はただの入試テクニックではない。英文和訳と和文英訳を軸にして、高度な「バイリンガル」の能力をつけさせたいのだ。正しい日本語と正しい英語を「読む力」と「書く力」だ。4技能のうちのあと二つ、「聞く力」と「話す力」はどうしても集団教育の場では無理だと思う。意欲と必要のあるときに1対1で自主的に学ぶしかないし基礎がしっかりしていれば遅くはない。小学校から初めてもすぐに忘れるから意味がない。
 文科省がやっきになって薦めている「使える英語」とやらは、50年もやってきたけれどちっとも効果が出ない。各校一人ずつ配置しているALTの授業は全く効果がない。「センター試験」で「リスニング」を取り入れても相変わらず日本人は英会話ができない。「英会話」は学校教育の規模ではどだい無理な要求なのにね。だって、「日本語」の会話力を「国語」の授業でつけさせよう、なんてだれも考えないでしょ。日本語で話すのが苦手な日本人に英語なら話せるようになるのでしょうかね。 尾上

(追記)初夏になると「卯の花の匂う垣根に、ホトトギス・・・」と歌うね。「ウノハナ」は正式にはウツギで漢字では空木と書く。空木の花だからウノハナ。幹の中が空洞だからだそうだ。そういえば我が家の庭で見事に薄い紫色の花を一杯に咲かせた桐の木も枯れた部分を切ってみると中が空洞だった。次男が生まれる前に住んでいた島田で、茶畑のハイキングで初めて巡り会った美しい花が桐の花だった。女の子だったら「桐子」と名付けようと決めたのに。
 キリといえば、先週「秩父宮公園」で発見した白い花は「シナアブラギリ」(支那油桐)と教えてもらった。高木の上で咲くから歩道に散って落ちていないと気がつかない。奥の方が赤くてお洒落な花だった。6月になると熱海の「海岸通り」で咲く「ジャカランダ」は別名「キリモドキ」とも呼ばれて同じように高木になってキリよりも濃い藤色の大きな美しい花を一杯に咲かせる。今年もぜひ見に行ってみよう。
2017/05/29 (Mon) 23:24


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