三島商工会議所にて
「ジャカランダ・フェスティバル」
予報がはずれて今日は青空に恵まれ、平塚市で入院中の大学の後輩YA君を見舞いに行った。その帰り道、夜は三島で「UG会」があるので、小田原から海岸線を走って熱海に立ち寄った。中南米原産の青い花「ジャカランダ」が見頃だというので楽しみにしていた。「お宮貫一」の銅像のある海岸の緑地に行ってみると、1−2mの若い木から10m程の高木までたくさん育ち、どの木にも美しい花を一杯に咲かせていた。
「キリモドキ属」というくらい、まるで日本の桐の花のようで上品なさわやかな人気の花だ。植物園で栽培する以外に野外では日本の気候に合わないから、熱海市でも「街おこし」の一貫で試行錯誤で育ててきたらしい。他には九州・宮崎県の日南海岸で成功しているだけだ。ネムの木のような細かな濃い緑の葉の上に真っ青なラッパ型の花を鈴なりにつけて・・・。
1年生NI君は前回、文法問題で「助動詞」をやった。cannot〜の2つめの意味は「〜のはずがない」(推量0%)で、反対はmust 「違いない」(推量100%)だ。must not〜は「〜してはいけない」(禁止)を意味する。なぜなら You must not get up late. は「寝坊しないこと」が must (せねばならぬ) だからね。今日は「動名詞」の慣用表現で、in -ing (〜した時に)と on –ing (〜するとすぐに)を勉強した。in よりon の方が時間的に狭い感じだね。さらに次の課で「動名詞」の前につける名詞や代名詞は、その動作の主語と同じ働きになるので「意味上の主語」と呼ばれている、ということも知った。「上智大」や「成城大」の入試問題で「難しい和訳」に挑戦したね。
3年生のTAさんは前回「大阪外語大」の和文英訳をやった。この大学は大阪大学の1学部に編入されて数年前に消えた。私の母校ではないけれど仲間としてはさびしいね。私の好きな素晴らしい学者をたくさん生んだ名門だ。さて、解答を見るととても素直によく書けているけど、「・・・重要性は、いくら強調してもしすぎることはない。」で、S cannot emphasize O too much が正しいのに、主語Sと目的語Oの決定に失敗したね。ここでは Weを主語、 the importance of calling their names を目的語にすべき所だ。助詞の「は」がいつも主語になると思ってはいけない。文の「テーマ」を示すだけで「を」や「に」「へ」「と」などに言い換えできるよ。今日は「否定」がテーマ。「二重否定の文」never 〜without –ing (〜すると必ず〜する)や、否定の意味の far from〜 とか anything but〜なども重要な慣用表現だ。否定の副詞 Littleや Hardly、No sooner、更に Not until・・・や Only when・・・などの副詞節を文頭に移動して「強調」する場合には、本文の S+Vが「倒置」つまり疑問文の語順に変わることも大切だ。 尾上
(追記)東京外語大から一橋大の院に進学して、長年東京の大学や三島の日大でドイツ語やドイツ文化の教授をやってきたYA君は、近年脳腫瘍と視力低下を患って病院や介護施設に世話になっている。私と共にオーケストラの出身で、大学時代には一緒にステージでホルンを吹いた間柄だ。
つい3,4ヶ月前に見舞いに来た時は施設から連れ出して近くの和食レストランで昼食をごちそうして喜んでくれたのに。だいぶ病状が悪化したらしい。今日は午前中点滴をやっていたそうで、疲れていて呼びかけても反応が少なくて私が一方的に話を聞かせることになった。
グルックのオペラ「オルフェオ」の中の名曲「精霊の踊り」のこと。今週末の大学同窓会のことや来年のオーケストラ同窓会のことなど。早く元気になってまた、私の車で東京に行こうよ・・・、と。
