三島ゆうゆうホールにて
「乗鞍高原のヤナギラン」
思い出がたくさんできた「乗鞍岳」に別れを告げ、シャトルバスでターミナルの「乗鞍高原」に着いた。ここは標高1200mの高原で、35年前に家族4人で来た時には一帯が牛の放牧場だった。特別に「牛舎」などはなくて車道にまで牛たちが巨体をゴロゴロさせていたなあ。今はすこし高いところの「市ノ瀬園地」で夏場に委託された牛が少数遊んでいるそうだ。あの時は新築の民宿「けやき山荘」に投宿して、まだ小学生の子供たちと夜空の星座をいつまでも眺めたなあ。牛たちに囲まれて。
白樺の林に囲まれた一画の真っ白い花はソバの畑だ。人の背の高さにすっと伸びたピンクの花はヤナギラン。もう盛りを過ぎて先端にわずかな花を残すのみ。軸の部分がはじけて真っ白な綿毛が飛び出し、小さなタネを綿毛に包んで風にのせ子孫を増やす。まるでタンポポのように・・・。
3年生TAさんはまた三島教室に戻った。前回は英文和訳を6題もやってかなり正確に出来たね。「京都大」の英文和訳が難しかったのは、またまた「andの扱い」のせいだ。「A and A'」のルールを忘れてはいけない。長い一文なので前半だけ書くとThe function of a science is to establish general laws covering the behavior of the events or objects with which the science in question is concerned, and thereby to enable ・・・, and to make ・・・. のように@to establish〜 と、Ato enable〜と、Bto make〜が「並列」していることが分かる。「科学の機能は、@〜を確立してA〜を可能にしてB〜を予想することなのだ」。だから、「当該の科学に関係のある事象や対象物のふるまいを網羅するような一般法則を確立し、そのことによって・・・」今日の「津田塾大」の英文にも A and A' に注意しないと和訳できない問題があったね。
1年生NI君は前回、「前置詞+関係詞」の構文を勉強した。The hotel was near a beautiful lake. の文に She was staying at the hotel. を組み込んで一文に直すには、the hotelが共通なので、最後の部分をat whichに置き換えて文頭に出し、The hotelの後に割り込ませればいい。The hotel at which she was staying was near a beautiful lake.となる。今日は関係代名詞の what が「こと」「もの」と訳す場合の他にも、慣用表現で使われる場合を勉強した。 what Japan is nowのように be 動詞の場合は「日本の今日のすがた」と訳そう。
1年生のTAさんは「受動態」を勉強した。 Those pictures were taken by a famous photographer. 「あの写真は有名な写真家によって撮られた。」のように be動詞の適切な語形の後に必ず「過去分詞形」を加えて「受動態」の動詞を作る。「助動詞」が必要なら must be taken のように書く。「進行形」で書きたければ The book is being written.(その本は今読まれているところ)のように being を挟むと良い。「現在完了形」は have been taken のように書くよ。
裾野教室のKA君が出席して、「文型」についての問題を解いた。和訳も並べ替え問題もほぼ正確に答えられたね。第4文型はSVOOで「人」に「もの」をあげる(give)、教えてあげる(teach)、見せてあげる(show)、送ってあげる(send)などのような文型だが、一方前置詞の to を使って第3文型では「もの」to「人」になる場合と、買ってあげる(buy)、つくってあげる(make)、取ってあげる(get)のように「もの」for「人」の順に書き換えできる場合とに分けることが出来る。 尾上
(追記)帰りはちょっと遠回りして「白骨温泉」に寄ってみることにした。「乗鞍スーパー林道」に入るともう「サラシナショウマ」の白い穂がゆれる山道だ。「泡ノ湯」旅館に行くとちょうど「立ち寄り湯」の時間で他県ナンバーが数十台も並んでいるよ。家内を車で待たせてひとり「カラスの行水」だ。白骨の名の如く、白濁のお湯は硫黄の臭いが強いし古木造りの浴室は黒光りして趣があるね。
露天風呂に出てみると深山にすっぽり囲まれて、3本の木桶から白い硫黄泉が流れ落ちて打たせ湯になっている。「泡ノ湯」の宣伝写真に必ず見かけるシーンだね。ふと振り返ると隅の方に若い女性の顔がふたつ並んでいるよ。5.6人の男性たちは黙って話しかけもしない。ここは昔ながらの混浴だったな。もう一度振り返ると消えていた!女湯との間をカーテンで仕切っているだけのようだ。









