高校英語UG会 三島・裾野・御殿場

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カンマカンマをカッコにいれて
カンマカンマをカッコにいれて
2017年7月13日(木)
裾野市民文化センターにて
「イワタバコ」
 先週、山梨市のAMさんを箱根仙石原に案内し、花の寺「長安寺」の裏庭では石垣に一面に咲くイワタバコに喜んでもらえた。そうだ!もう一カ所、自然のままに咲いている秘密の花園があったなあ、と思い出し裾野市須山の「山神社」に飛んでいった。ここは「愛鷹山系」の最高峰「越前岳」1504mに登る縦走コースの登山口になっている。「愛鷹山荘」や「富士見台」を経由し、山頂で富士山と真正面に対峙してから危険な「鋸岳」に向かって下山し、「割石峠」から沢沿いに登山口に戻るのが中級者向けコースだ。
 この日はこの下山道を逆に1時間ほどゆるやかに登っていくと、コケむした石橋の下で渓流が崖にぶつかるなじみの地点に来た。あるある!大きなタバコのような縮れ葉の上にスクッと立ち上がったイワタバコが、直立した黒い岩肌にビッシリと100〜120本も貼り付いてスゴイよ。下山してきた人たちはロングコースで疲れきっているから橋の下なんか覗くことはない。小さいけど鮮やかな紫色のこの花も興味のない人には「雑草」のひとつかな・・・。

 3年生MIさんは今日「仮定法」を勉強した。「今」または「昔」の現実に反するような「仮定の気持ち」を「動詞」の形に込める働きで、「法」は文法用語で「ムード」つまり「話者の判断」のことだ。「立命館大」の整序問題では「もう少し慎重だったら、彼女はずいぶん苦労しないで済んだのに」が、まさに「慎重さが足りなくて苦労した」という「過去の事実」に反対の仮定をしているね。 だから助動詞のwould の後を「完了形」にしないといけない。A little more care would have spared her a great deal of trouble. 動詞spareは「人から苦労を省いてくれる」の意味。「南山大」の語句選択問題では I suggested that she be more careful. が正解だった。suggestや demand、insistのように「提案」「要求」「主張」を意味する動詞の後の節には、Vに「原形」を使うことで「まだ〜してないけど、〜するといいなあ」という「仮定」の気持ちを込める用法だ。
 KI君は前回、「関係副詞」を使う英文を和訳した。 We cannot imagine a life, at least a civilized life, where there is no paper. いつものように「カンマカンマをカッコにいれ」て飛ばして読めば、「関係副詞」の whereの先行詞が a life だとわかるから、「私たちは紙のない生活なんて想像できない。」となるね。その a lifeの注釈をつけるためには、「少なくとも文明生活なら」とつけ加えておく。こういう「挿入語句」に慣れてくれば読解力がぐーんと伸びるよ。今日は「原因・理由」に関係する接続詞や前置詞の働きを勉強した。接続詞としてのbecauseと、前置詞のbecause of との区別が難しかったね。thanks to やon account ofなども「理由」の前置詞だ。
 SEさんは前回入試の英文和訳をやって、「上智大」が特に難しかったね。There is a universal tendency to confuse one’s own cultural habits with the immutable laws of nature and for this reason we only actually become aware of them when we are confronted with people from other walks of life or other countries. では、2組の英文が andで結ばれているね。前半は「自分の文化圏での習慣を不変の自然法則のように混同してしまう傾向が世界中で見られる。」後半は only 〜when・・の構文(・・・した時になって始めて〜する)に気をつけて和訳する。「このような理由で、私たちは他の生活圏や外国から来た人と出会った時になって始めて実際に自分たちの習慣に気づくようになるのだ。」副詞の only が whenの直前においてあれば「・・という時だけ」と訳せるけど。しばしば主文の動詞の前後において、全文を修飾する働きになるのだと理解しよう。 尾上

(追記)様々な珍しい花が楽しみな「越前岳」や、真っ白な山シャクヤクが咲く「黒岳」には何度も登ったが、その都度帰りには「須山」でなじみの小さな食料品店「珠山」に立ち寄る。10数年前のおつきあいで、中学で「吹奏楽部」の顧問だったTU先生が早期退職して始めた趣味のようなお店だ。先生の気に入った保存のきく食品を全国から何種類か取り寄せては並べている。この日は信州の「自然薯入り蕎麦」とトマトジュース、キャンディなどを頂いた。
 次女のIKさんはかつてUG会に参加して英語力を伸ばし、「獨協大・フランス語科」に進学したが、在学中フランスに留学し観光ガイドの実習もやったあと帰国して、私の母校「東京外語大・フランス科」3年に編入学した、というものすごい努力家だ。この科は今人気が高く、東大の文Vよりも合格が難しいそうだ。この3月に外語大を卒業し、秋からは再びフランスに留学し、大学院で「フランス語・観光ガイド」の難しい資格に挑戦するという。次回彼女に会えたらいろんな夢を語ってもらおう。
2017/07/13 (Thu) 23:03


夏期講習に来たれ
夏期講習に来たれ
2017年7月10日(月)
三島ゆうゆうホールにて
「富士山の山開き」
 今日7月10日は富士山の山開き。2ヶ月間はどの登山道も自家用車が規制されて、シャトルバスに乗り換えなくては5合目の登山口に行けないので、先週家内とひとあし早く「須走登山口」までドライブした。ここはすでに標高2000mあるから気温が下界より15℃も低く肌寒いくらいだ。2軒ある山小屋のうちの「東富士山荘」がお気に入りで、久々に家内の姿を見つけた女主人の裕子さんがにこにこ顔で出迎えてくれた。
 まずお目当てのタカネバラは?ああ、いっぱい咲いてるねえ!小屋の前に保護されて濃いピンク色のタカネバラが20も30も。「いつもより半月も遅れてやっと咲いたのよ。ちょうどよかったわね。」と裕子さん。お得意の「きのこ料理」のクリームパスタを頂いた。うまいなあ・・・!

 1年生NI君は前回、「動名詞」の慣用表現を勉強した。「筑波大」の For adults who are used to being in control of our lives, this can be very unsettling. は、are used to -ing が「〜することに慣れている」の意味で。助動詞のused to 〜(昔は〜だった)との違いに注意しよう。「自分の生活をうまく制御することに慣れている大人たちにとって、このこと(外国での最初の暮らしがストレスだらけのこと))は心の動揺をとても引き起こすことかもしれない」。
 今日の「重要構文」では「動名詞」をつかう慣用表現をさらに6つ勉強した後、次の「助動詞」の項目に入ったがその前に、学校の「期末テスト」の結果について質問を受けた。2種類のテストでは「文法」関係で80%以上の得点でとても素晴らしいのだけど、一方の「リスニング」が苦手で「英作文」も得点に結びつかない、と悩んでいるから解決法を教えた。ともに「センター試験」のレベルでちょうどいいから、その過去問題集をこの夏休み中にやったらいいよ、と。「夏期講習」ではリスニングもやってみよう。
 3年生のTAさんは今月英語検定試験「TEAP」を受検するというので、「英文要約問題」と「英会話」について練習問題をやってみた。特に英会話で、「将来どんな職業に就きたいですか?」のような想定内の質問には前もって準備しておく必要がある。スピーチコンテストのように、良く準備した文章を落ち着いて口頭でいえるように練習することだ。あいまいさを避けて、少々はったりでもいいから具体的に言えるようにすること。
 TEAPは上智大学と旺文社が新たに開発した大学生のための検定試験。英検の準一級と同じレベルで出題している。「読む」「書く」「聞く」「話す」の4技能をまんべんなく検査するもので、昔からのTOEFLに代わって日本人学生向けに関東・関西の多くの大学が採用している。一部の大学の推薦入試ではこのスコアを利用することもあるのでTAさんも受検するわけだね。十分な準備をしておくといいね。
 今日は「夏期講習」の申込書を配布しました。8月15日から4日間、午前中にこの「三島ゆうゆうホール」で実施します。部活や学校行事が少ない時期なので是非ふるって参加してください。さらに、「三島教室」の生徒が今2名だけなので「新会員」を追加募集します。7月22日(土)の朝刊に折り込みチラシをいれて、「夏期講習」の案内も兼ねて広告します。皆様のお口添えをよろしくお願いします。 尾上

(追記)タカネバラのほかにも花が咲いているかなと登山道を登り始めると、ニューヨークから来たという外人の団体が下山してきた。今朝は頂上で「ご来光」が拝めました、と日本人に負けずに楽しみ方を知っている。バイリンガルのガイド付きで、「東富士山荘」に戻ってくると金文字の「登山証明書」をめいめいに配ってくれるそうだ。
 溶岩がゴツゴツと続く登山道を下山道との合流点まで50分ほど登るとハクサンシャクナゲの林に来たが、今年は開花が遅れてまだつぼみも出ていなかった。それでも小さなツマトリソウ、マイヅルソウ、コケモモやフジハタザオなどの白い花を見つけてタブレット用の壁紙写真がうまく撮れたよ。
 去年の秋には一番標高差の少ない富士宮口2400mから頂上を目指したが、一昨年は無謀にも「弾丸登山」に挑戦しこの須走口を23時に出発。徹夜で登山して山頂に10時に着くまでほぼ11時間歩き通したなあ。あんなにキツイとは、もうコリゴリだよ。3000mを越えたあたりの8合目の山小屋で一泊し、高山の酸素不足に慣れてから山頂を目指すのが無理しない登り方だ。今年はどこから登ろうかな。
2017/07/10 (Mon) 23:49


might as well〜と may as well〜はどう違う?
might as well〜と may as well〜はどう違う?
2017年7月9日(日)
御殿場市民会館にて 
「カキラン」
 「青木ヶ原樹海」の探索でお世話になった山梨市のAMさんを誘って、お返しに箱根の「仙石原湿原」に案内した。大好きなラン科の花はとても多様で、この湿原でもいくつか見つかる。ピンクの「ネジバナ」も小さいけどよく見ると一丁前にランの形だ。朱鷺色の「トキソウ」が終わった後には純白の「ミズチドリ」が一面に咲き始めていた。「山梨県には湿原がないので一度見てみたかった・・」と、AMさん興奮気味にカメラで撮りまくり。
 背の高いヨシの海を掻き分けて「植物群落」に近づくと、さらにカキランも咲いていたよ。柿の色だからカキランでよく見ると唇弁に紅を塗っておしゃれなランでしょ・・。

 1年生のTA君は、前回「気球による冒険の歴史」のストーリーを全訳した。とても興味深い話でほぼ正確に和訳できていたね。8000フィート(2700m)では酸素ボンベが必要になり、54000フィート(18キロ)上空までのぼったら真っ暗な「宇宙」が見えたそうだ。気球の旅が始まったのはin the 1780s、つまり「1780年代」のこと。数字の後の-sに注意。たとえば in his teens は「彼が10代の時に」の意味だ。今日は「比較」を勉強した。 原級の as〜 as〜構文や 比較級の more〜 than〜構文は中学でも勉強したね。しかし2つ目の asと thanは、その後にSVが来るから実は「接続詞」なんだ。・・as careful as she (is)とか ・・more careful than he (is)のように。
 2年生MU君は「助動詞」の上級編を勉強した。used to〜や would (often)〜が過去の習慣を表し「よく〜したものだ」と訳すことを覚えよう。後半ではmay well〜(〜するのも当然だ)とmay as well〜(〜するほうがよい)のように、2語・3語になる助動詞も覚えたね。過去形でmight as well〜となる場合は「仮定法」として使う場合で、「お金を捨てた方がましだ。」とか「子供に頼んだ方がましだ。」のように、現実とは逆の表現にしたいときだ。
 3年生EN君は前回、「関係副詞」を使う英文を和訳した。whereの直前にカンマがある時は、そこで一旦区切って、「そしてそこで・・」と訳すことがうまくできた。「説明」を加えるだけで、後から前を「修飾」しないから「非制限用法」と呼んでいる。今日は「原因・理由」を意味する表現をまとめて勉強した。ほぼすべての問題が正解だった。英作文でも60〜70%くらい書けていた。「東大」の「彼が去ってしまった今となっては、彼がいなくてとてもさびしい。」は前半を「今ではもう・・・なので」と言い直して、Now that he has gone, と書けたね。後半は直訳ではおかしいんで、 I miss him so much. といえば実にシンプルな表現だ。動詞のmissには「ボールを取りそこなう」「電車に乗り遅れる」の他に「人がいなくてさびしく思う」の意味もある。
 大学生のYAさんは英検一級の長文を2つ読んだ。「水素燃料にかける夢」の設問3問には完璧な解答だったね。クリーンなイメージの水素だけれど、しかしそれを抽出製造する過程で必要な電力による環境汚染を生じてしまうからまだ難しい、と理解できていた。2つめは「ミクロ国家の君主」というタイトルでかなり読み取りにくい内容だった。難易度の高い語彙や表現が多かっただけでなく、小国日本では聞いたこともない話だったからね。オーストラリアの農場主が政府の農業政策で折り合わないという理由で、「独自国家・独立宣言」をする、なんてケースが20件もあるそうだ。これを「ミクロ国家」と呼ぶんだ。未知の内容だととても「標準解答時間:10分」なんて無理だね。
 2年生AOさんは部活や学校課題で忙しくなかなか出席出来ないね。今日は自宅でやってきます、とプリントを受け取りに来てくれた。通信添削の形式でもいいから「重要構文101」だけはしっかりやって入試問題に慣れておくようにしよう。 尾上

(追記)山梨市から2時間かけて我が家に到着するなり、玄関前に並べた鉢植えの小さな「ウチョウラン」と「カキラン」にも気づいたAMさん。私と同様ラン科の花には目がないらしい。「御殿場アウトレット」しか知らない、という彼にまず御殿場の自然を見てもらおうと「二の岡神社」に案内した。「モリアオガエル」が5月末に庭の柿の木に産卵し、最近白い大きな袋からオタマジャクシが孵って真下の池に落ちて泳いでいるそうだ。
 丁度洗車している内海宮司さんにお会いできてお庭を拝見。その柿の木に「カヤラン」と「セッコク」の葉を発見してAMさん大興奮。花が咲いていなくても気づくとは、私も負けてしまう。御殿場ではもう一カ所「カラヤン」と「セッコク」が楽しめるところがありますよ、と車を移動して「秩父宮公園」の横を通過して教えてから、「東山湖」を経由して「箱根」に向かって急坂を登って行った。
2017/07/09 (Sun) 23:46


「譲歩構文」とは「逆接文」のこと
「譲歩構文」とは「逆接文」のこと
2017年7月6日(木)
裾野市民文化センターにて
「ラベンダー畑」
 「今度の日曜日にも青木ヶ原の樹海を歩いてみましょう」とAMさんの電話のお誘いに乗って、また河口湖の先の鳴沢村に出かけた。途中「八木崎公園」のハーブフェスティバルに立ち寄ったら、この一週間でラベンダーが丁度見頃になっていた。北海道「富良野」の広大なラベンダー畑にはかなわないけど、河口湖の湖畔を散策しながら北に「黒岳」や「三つ峠」の峰々、南に「富士山」を拝むことのできる絶好のロケーションだよ。
 紫色のラベンダーは高貴な上品な色合いで、ドライフラワーにするといつまでも芳香を楽しめる。「富良野」でも元は香料生産のために始まったそうだ。この「河口湖」の対岸にある「大石公園」でもラベンダー畑が満開になっているだろうな・・・。

 3年生MIさんは「比較」をやった。noはno money とかno timeのように直後の名詞を修飾する。 no less than〜は less(少ない)を否定して、「たくさん」とか「〜も」の意味になる。as much as〜と同じ意味だが、逆にno more than 〜は「少ない」とか「〜しかない」の意味になるね。英作文で「早稻田大」の「これははじめに思ったほどやさしくない。」は This is not easy.と it seemed at first. を「比較構文」につなげればいいから、This is not easier than・・・とか、This is not as easy as・・・とやる。後に「〜とくらべて」の意味の接続詞 as か thanがあれば、必ず前方に as(同じくらい)か 比較級の more や -erを見つけることが大切。
 KI君は前回、「関係代名詞」の前に前置詞がつく場合の英文和訳の入試問題をやった。「早稻田大」では Homework is one area in which parents can give positive assistance and encourage a good working routine through which children can succeed. に2度も 前置詞+which が現れて難しかったね。関係詞以下の従節を完成させれば、Parents can give positive assistance in the area. (親はその分野では積極的な援助が出来る)となるし、2つ目も Children can succeed through the working routine. (子供がそういう勉強の習慣によって成績があがる。)となるんだ。「学校の宿題というのは、親が〜援助できるし、・・・習慣をつけさせることができる分野のひとつだ。」
 SEさんは今日「譲歩」をやった。「〜したけど・・・だった」のように、英語では一般に「逆接」になる文のことだ。No matter how long it may be, I want to see this movie. (どんなに長くてもこの映画が見たい)のように、前半の譲歩構文は「どんなに長いかは問題ではないのだが」が元の意味だよ。この冒頭の4語をHowever long のように短く言い換えられることも覚えておこう。Whichever route you may take, (どの道を選んでも) は No matter which route you may take, と言っても良い。動詞にはしばしば助動詞の may を伴って「〜の可能性があっても」の意味を強めることがある。 尾上

(追記)山梨市のAMさんとは「樹海」探索のスタートになる「天神峠」で待ち合わせた。ここは「精進湖」から出発する「富士山登山道」の1合目で、すでに標高が1350mもある。あと1000m登れば「5合目」のスバルライン終点に到着できる。「ふじてんスキー場」の少し先で、むかし「ササバギンラン」を探しに来たことがある。
 さて、山梨市の職員だというAMさんとまた歩き始めた。役所の仕事がら山に入ることもあるらしい。まったく単独でこの趣味を始めたそうだ。「これがヒトツボクロですよ」と、さっそく新しいランの仲間を教えてくれた。花にも葉にも黒点がないのに、ほくろ(黒子)がひとつ、とは奇妙な命名だね。根元の1枚葉の裏側が黒いからかな。
 今日もラン科の花のオンパレードで、小さなボンボリをぶら下げたコアツモリソウ、紫色の虫が舞っているようなジガバチソウ、2枚の葉が向かい合った茎の先端に玉のような花を咲かせるフタバランなど、デジカメで接写に苦労しながら満足な写真が撮れた時は実に嬉しい。先週見つけた優雅な雰囲気のイチヨウラン(一葉蘭)は花がもう枯れていた。山の花の命は短いね。
 「自殺の名所」だとはいえ、「青木ヶ原樹海」の中を精進湖口登山道は富士山五合目に向かってまっすぐ伸びる広い道だから迷わない。大正年間に出来た新しい登山道だそうだが、要所には路肩に石垣が組まれてたぶん登山客を乗せた「馬車」が走って「馬返し」あたりまで行ったのだろうな。
2017/07/06 (Thu) 23:31


「仮定法」の「法」って何 ?
「仮定法」の「法」って何 ?
2017年7月3日(月)
三島ゆうゆうホールにて
「映画・関ヶ原」
 我が家から1キロほどの「二の岡神社」は、室町時代の創建でもう600年くらいの歴史がある古社だ。最近パワースポットの一つにとりあげられ観光地化しそうだ。東名高速の御殿場ICに近いし、箱根西麓の奥まった位置も幸いして、よくテレビや映画の時代劇の撮影に利用される。昨年はNHKの「忠臣蔵の恋」で登場した。先週もフジテレビが車40台くらいで来て、9月の24時間テレビで放映する時代劇を撮影していた。
 8月末には原田真人監督の映画「関ヶ原」が全国公開される。そのポスターが「トモダチゲーム」と並んで先日市役所のロビーに掲示してあった。原田監督は沼津東高の出身で以前「わが母の記」という映画を沼津で撮影したね。この「関ヶ原」も一部「二の岡神社」で撮影したことは、散歩に行ったときに内海宮司さんから聞いていた。
 鳥居から本殿に緩やかに登っていく石段と併行するスロープに砂利を敷き詰めたのは、武者が馬で駆け下りる場面を撮影するためらしい。公開されたら見てみよう。見慣れた神社の森がどんな風に変わるのかな・・・。

 3年生のTAさんは「仮定法」をやった。「仮定法は私の得意な単元です。」と断言したとおり、入試問題の文法と整序問題はほぼどれも正解だった。しっかり勉強したんだね。素晴らしい。「仮定法」とは、動詞の過去形とか過去完了形に、事実とは逆を仮定する気持ち(ムード)をこめる働きだ。だから Ifや with、without がない文でも「仮定法」の動詞が使えるわけだ。「東京理科大」の「その試験はこれ以上ないくらい難しかった。」では、The examination could not have been more difficult. 「これ以上に難しいということはあり得なかっただろうに。」 と「比較級」を使う表現に直して、「仮定法」の動詞 could + 完了形 で言い換えることができるね。than this はふつう省略する。
 明日の期末テストの準備で1時間早めに切り上げた。1年生NI君は期末テスト前でお休みした。 尾上

(追記)今から30数年前、大型のジェット旅客機が群馬県の山中に墜落して、歌手・坂本九などが亡くなった「日航機墜落事故」を題材にした「クライマーズ・ハイ」はとても興奮させたし、喜劇「駆け込み女と駆け出し男」も面白かったが、ともに原田監督の作品だったのだ。最近では「日本のいちばん長い日」も力作だったらしい。今一番注目されている映画監督なのかもしれない。
 御殿場・小山は「フィルムコミッション」という団体を立ち上げて、映画撮影に協力している。地元民もエキストラの公募で出演する。もとはと言えばあの巨匠・黒沢明監督が1954年公開の名画「七人の侍」の撮影場所のひとつに選んだのが「二の岡神社」の近辺だったそうだ。私の住む「二の岡・原組」のある長老も、若い頃エキストラでその映画に出演したらしい。もう60年も前の話だけどね。
 富士山と広大な自衛隊の演習場があり、牛や馬がいまでも飼育されている御殿場・小山は「時代劇」の撮影にはもってこいの条件なのだね。御殿場市フィルムコミッションの活動も盛んになって、年々利用回数が倍々に増えて昨年は20件以上のテレビや映画撮影に利用されているらしいよ。
2017/07/03 (Mon) 22:28


「主文」と「従節」の関係
「主文」と「従節」の関係
2017年7月2日(日)
森の腰中央公民館にて 
「ヒメボタル観察会」
 「姫蛍」とは川に住むゲンジボタルやヘイケボタルと違って、森や林の中に住むもっと小さなホタルのことで、箱根西麓のこの付近が大きな生息地だそうだ。サイクリングの時、私の町内「二の岡神社」の宮司さん宅の門前にホタル観察会の案内が掲示してあったので夕食後行ってみた。いたいた!数十から数百のホタルが黄色い光を頻繁に点滅させて真っ暗な山の林の中を飛んでいたよ。
 ホタル好きの人たちがはるばる埼玉・栃木・新潟の方からも集まって来て、神社前の駐車場は係員が誘導するほどの賑わい。きっとネットで流れる情報の力だね。宮司さんはもと御殿場市長で、自宅の庭と裏山を無償で開放して自ら深夜まで受付に立っておられた。同じ二の岡町内で、ここから1キロほどの近さに30数年も住みながらこんな観察会は知らなかったなあ。
 真っ暗闇の山の斜面には良い写真を撮ろうと、カメラの三脚が20も30も並んでいたよ。朝から小雨が降り汗ばむほどの湿気で、こういう人間に不快な天候がホタルは一番好きらしい。草むらに止まって光るメスに向かって、オスは上空を飛び回ってラブコールを送る。子供たちの自然観察にはとてもいい教材になるね・・・。

 市民会館が改修しているため、今日は久しぶりに「森の腰中央公民館」に戻ってきた。隣では「明治大学のOB会」、2階では「夏祭りの民謡の練習」で、なかなか賑やかではあったけどなんとか落ち着いて勉強できた。
 1年生のTA君は、今日「関係詞」を勉強した。学校でもこの単元に入ったところだそうだ。「先行詞」を見て「人」なら who 「もの」ならwhich という「短絡的な」教え方が一般的だけどそれではアブナイよ。代名詞のhe、she、they に置き換えできれば whoで、his、her、theirならwhose、という風に「関係代名詞」はもともと「代名詞」と同じ働きだと教えるべきだ。itやtheyに置き換えられれば which になるだけのこと。こうすれば2年・3年になってもっと複雑な英文にぶつかっても理解しやすい。今日は2枚目のプリントで「比較」の項目にもふれた。as〜as SV と more〜than SV は中学でやったけど、じつはこれも関係詞の文と同じく、「主文」と「従節」の関係になっているんだ。
 3年生EN君は前回、「関係詞」の前がカンマで切れる文の訳し方を勉強した。読むときにそこで文が切れる、いうことは説明を「追加」するわけだ。後から前を「修飾」するわけではない。「非制限用法」といわれる所以だね。 今日の英文和訳でも「上智大」が難しかったね。Culture, the 'way of life' of the society in which we grow up, influences our habits,・・・でも「カンマカンマはカッコに入れる」を思い出し、「〜の文化は・・」と修飾するのでなく、「文化というのは、われわれが成長している人間社会の生活様式なのだが、・・」と説明を加えた形で和訳するのが正しい。文法では「譲歩構文」をやってみたらかなり正解が出せたね。日本語の「〜ても」「〜でも」「〜とも」のように逆接で次につながる働きだ。No matter wh- SV(どんなに〜でも)で始まる従節が、後半の主文を修飾する。
 大学生のYAさんは英検1級の過去問をやってみたが、いつもよりレベルアップで長く時間もかかるので今日は2問にした。「ベネチアの水没を食い止めるには」を読むと、「ヘエー」とびっくりする。「城壁でぐるっと街全体を海から隔絶するアイデア」と「街の地層に水を注入して街を持ち上げるアイデア」が出ているそうだ。共に怪しげな思いつきだね。もう一問「ETを探せ」も面白い。ハリウッド映画でも有名になった「ET」は Extra-terrestrial Intelligence(地球外知的生物)の頭文字で「宇宙人」ともいう。実際米国の研究者たちは、プエルト・リコにある世界最大の「電波望遠鏡」を使って、地球以外の惑星から電波の送信があると信じて探索を続けているそうだ。さらに世界中の一般人にパソコンを使って探索の協力を求めるのも現代風で面白い。時間はかなりかかったけど、2問とも3分の2は正解が出せたからまずまず合格としよう。 尾上

(追記)UG会の裾野教室が終わって帰り道、「高原ビール・時の栖」を流れる小川でも「ホタル鑑賞会」の期間中だったので立ち寄ってみた。夜遅くてひとけもなく戻ってくる青年に聞いたら、「ここは少ないですね。私の住む東田中の方がたくさんホタルいますよ。」というから場所を教えてもらい、「秩父宮公園」近くの小川に行ってみた。いるいる!お見合いが成功したオスとメスをみつけてカメラに収めた。
 川沿いが広大な田んぼになっていてそこには全く見えないのに、上流の一部「休耕田」になっている地帯だけに蛍が何匹も光っていた。これは一番大きなゲンジボタルで、エサになるカワニナが農薬で死んでしまった川には生息できないんだろうね。
2017/07/03 (Mon) 0:19


関係詞節の「くっつけ式」と「わりこみ式」.
関係詞節の「くっつけ式」と「わりこみ式」.
2017年6月29日(木)
裾野市民文化センターにて
「ジガバチソウ」
 「自我蜂草」なんて変な名前だけどれっきとしたラン科の花で、御殿場市印野の山野草の店「野之花」では一株1200円の高値がついていたよ。緑色の茎の先で、薄紫色の6枚の花弁がまるで踊っている人の細長い手足のようだった。ネットで調べたら河口湖の「富士山自然学校」という会社が主催する、「青木ヶ原樹海にジガバチソウを探しに行こう」という企画を見つけた。
 しかしその企画に応募しても全く連絡がつかないまま実施日がきた。では自分一人で探そうか、と見当をつけてむかしギンランをさがしたことのある「天神峠」のスキー場に車で向かった。ここは「青木ヶ原樹海」をまっすぐ抜けて富士山に登って行く「精進湖口」登山道の1合目ですでに標高1350mもある。そうだ、ズバリだった!ここをウロウロしていたらジガバチソウに3株もめぐり会えたよ・・・!

 1年生KA君は「関係詞」をやった。2種類あって、代名詞 he、she、it、 they の代わりに使うのがwho、which、thatなどの「関係代名詞」。もう一つの「関係副詞」は文中で then、thereなど副詞の代わりに使うもの。それぞれが直前の「名詞」を修飾するような節を作る。その名詞を関係詞の「先行詞」という。高校では「関係代名詞」にもう一つ whatを加える。What he says is true.(彼が言っていることは真実だ)は「疑問詞」の「なに?」と区別しにくいけれど、something which he says と同じなのだ。The tree which stands there is a pine.(あそこに立っている木は松だよ。)では which〜thereがSVの間に割り込む「わりこみ式」。I have a friend whose father is a writer. (お父さんが作家の友達をボクは持っている。)はwhose以下が本文につながるだけだから「くっつけ式」。このwhoseはhisのことだ。
 3年生MIさんは、前回「大阪外語大」の過去問をやってみた。とてもうまく書けていたけど、「人に物を与える」は provide人 with 物 と書く。satisfyやfill、coverの用法と似ているね。入試の和訳も完璧だったけど、アメリカの野球でThe National League はナ・リーグ。The American League(ア・リーグ)と2リーグ制で、日本はそれをまねしてセ・リーグ(Central) とパ・リーグ(Pacific)に分かれている。男の子でも知らないかもね。今日は「否定」をやった。
 むずかしい単元だけどこの入試問題もほぼ正解が出せたね。「彼が動いたとき始めて私は彼に気づいた。」は「〜のときにしか気づかなかった」と言い換えれば、only を使ってI noticed him only when he moved.だし、 「〜のときまでは気づかなかった」ならuntilを使って I didn’t notice him until he moved.でいいね。否定語句を文頭に出して「強調」すると、「倒置文」に変わって Not until he moved did I notice him. となる。前者も同様に、onlyが「否定」に感じられて Only when he moved did I notice him. のように「倒置文」になるんだ。
 KI君は前回、「関係詞」を使う英文で入試問題を和訳した。「日本大」では・・・ , every publishing company I showed them to refused to print them. の構造がつかめずに誤訳してしまった。動詞refusedの主語が何かわかれば、I showed them to the company がSVの間の割り込文だね。Companyの後に関係代名詞のwhichまたはthatが省略されている。「その原稿を私が見てもらった出版社はどこもその印刷を断った。」今日は「仮定法」をやった。
 日本語でも「さあ、もう寝た寝た」とか、「もう寝た方がいい」のように「過去」でもないのに「〜た」を使うよね。実はこれが「仮定法」で、「今、まだ寝てないのに・・」という気持ちを表す。It’s time you went to bed. (もう寝た方がいい時間だよ。)の went がまさにこの日本語と同じ働きだ。「仮定法」とは、「動詞」の語形のことだ。「仮定のムード、気分」を表すために使うので、「Ifのついた文のこと」じゃあないよ。
 SEさんは前回、「関係詞」を使う英文を和訳した。とても正確な訳が出来るようになったけど、特に所有格の whose の代わりに of which を使うと難しかったね。To the habitual reader reading is a drug of which he is the slave. SV は reading is だから「読書はひとつの麻薬だ」と言っている。He is the slave of the drug.(彼は麻薬のとりこだ)が2つ目の文で、最後が of which に替わって主語の前に出たのだ。「読書が習慣化している人にとって、読書はその虜になってしまう麻薬のようなものだ」。ここを whose slave he is と書いてあればもっと易しかったかな。
 今日の「仮定法」の入試問題ではほぼ正解がだせたけど、「仮定法未来」が難しかったね。If 文の中に助動詞のshould(万が一〜なら)か were to(あり得ないけど、仮に〜だとしたら)を加えることで、未来でも確実なことに反する仮定を表すよ。「名城大」の整序問題で、「私の知っていることをすべて彼に話したら、彼は驚くだろう。」は、If I were to tell him all I know, he would be astonished. この were to tell に「話すことは決してあり得ないけど・・」の気持ちが込められているよ。 尾上

(追記)偶然自力で発見!と言いたいところだけど、実は私が発見したのは同じような花の好事家。時折霧雨の降る山の中、登山姿でひとりカメラを首にさげて歩いている男性に「この辺にジガバチソウは・・・」と声をかけたら即、「では、ついてきてください」とあっさり案内してくれたのは山梨市から来たAMさん。私より遠くから来ているのにかなり詳しいらしい。スタスタと先に行く。私の特技は「ヒトの発掘」だね。
 この時期、この「天神峠」近辺はラン科の花の宝庫らしいよ。始めて出会う花が「ジガバチソウ」に加えてさらに2種も。「イチヨウラン」は白い花弁の奥に紅をつけて緑の衣をまとった清楚な花で、まるで平安朝の宮廷女官のようだ。大きな葉が根元に一枚だけ出るから一葉蘭という。AMさんは何度も見に来ているらしく、この広大な樹海の中で的確に場所を覚えていたよ。
 「コアツモリソウ」も始めての出会いだ。「三つ峠」で今月も見た「敦盛草」は花弁が10センチもある大きな赤い花だけれど、これはやはり「騎馬武士の母衣(ほろ)」のような丸い花弁が白くて赤い筋が入っているから、どちらかと言うと「クマガイソウ」の小型のようだ。大きなハート型の2枚の葉の間から長い茎をたらしてその先にかわいい花を咲かせている。ともに「野之花」では見たことないから栽培が無理なんだね。
 2日後、山野草の仲間になったAMさんから電話がかかった。「今度の日曜日も一緒に樹海を歩きませんか?」だって。「もちろん、よろこんで!」
2017/06/29 (Thu) 23:21


There is no denying the fact that ~ ~という事実は否定出来ない
There is no denying the fact that ~ ~という事実は否定出来ない
2017年6月26日(月)
三島ゆうゆうホールにて
「大学同窓会で東京へ」
 久しぶりに東京に出て、新中野で今も牛乳屋をやっている友人を訪ねたのは、翌日の小学校の同窓会には出席できないから幹事役のSU君に挨拶するためだった。その後「東高円寺」から地下鉄と中央線を乗り継いで、「武蔵境」の先の「多磨」に新キャンパスのある東京外語大の「同窓会」に出席した。年次総会と卒50年慶祝会、そしてロシア科の「二次会」はどれも盛大で実に楽しい時間を過ごした。記念の写真を何枚もネットで送ってくれたTA君に次のようなお礼のメールを書いた。
 このアルバムは私にもきっと貴重な宝物になるよ。ありがとう!貴殿の追伸のコメントに感動した。「この写真を小生のFACEBOOKに掲載したく、どうかご了承ください。それを閲覧できるのはごく少数の小生の知人だけです。こんな素晴らしいクラスメートがいたことを彼らに知らせたくて・・・。」

 1年生NI君は今日、「動名詞」の勉強で It is no use –ing〜(〜しても無駄だ)と、There is no –ing 〜(〜することは不可能だ)を勉強した。前者は It is useless to 〜に書き換えできるし、後者も It is impossible to 〜と不定詞をつかって言い換えられるよ。There is no denying the fact that students tend to study just before an examination. は 接続詞の that が「同格関係」を示すと知ったね。the factの説明になるんだ。「生徒が試験の直前に勉強する傾向がある、という事実は否定出来ない。」と訳せればよかった。
 3年生のTAさんは前回「福島大」の入試問題で下線部の日本語を英訳する問題をやってみた。ほぼうまく書けていたけど、ミスしたのは「伝聞」の「〜だそうだ」で、現在形で I hear (という風に聞いてるよ)が一般的。 「〜と言われている」と同じだから They say that〜とか It is said that 〜で始めるのもよかったね。不定詞にして They are said to 〜とも書ける。
 今日は「比較」でどれも難しい入試問題ばかりなのに80%も正解が出せた。「早稻田大」の和文英訳で「以前より暮らしが楽でない人もいる。」では、「暮らし向きが良い」はイディオムで be well off という。逆に、悪ければ be badly off というよ。比較級の better を使って、Some people are not better off than before, と書ければ正解だけど、指定語句に be が含まれているから 〜than they used to be(昔〜であったのと比べると)と言い換える。
 裾野教室のKA君は前回、「名詞・代名詞・冠詞」の項目で人名、固有名詞のMr. Wilson に冠詞のA がついたら特別に「ウイルソンとかいう人が・・」と訳すよ。A person called Mr. Wilson のことだ。今日は「受動態」を勉強した。どれもほぼ正解だったね。speak well of 〜(をほめる)や、laugh at 〜(を笑いものにする)のような2〜3語の熟語を一つの動詞と見なすことも大切だ。「〜にほめられる」なら be spoken well of by 〜、とか be well spoken of by〜となるし、「〜に笑いものにされる」なら be laughed at by〜 となるよ。 尾上

(追記)卒25年と卒50年の「慶祝会」では紅白まんじゅうが配られ、現役学生のインド舞踊が披露され色を添えた。その後の「レセプション」ではロシア語科のテーブルが大きな輪を作り、ドイツ語科のOH君、英語科のNA君とSAさんとも昔話を交わした。終了後、ロシア語科は「二次会」会場に移動して夜が更けるまで賑やかな近況報告が続いた。二次会に出席した学友たち、当日欠席した学友たちにも次のようにメールを書いた。・・・
 昭和38年に入学した40人のうちで、「外語会」の「卒業50年慶祝会」に15名も出席した学科は我らロシア語科がダントツ!フランス語はわずか一人。良きにつけ悪しきにつけ面倒が多々あったと推察される幹事役を見事に果たされたMI君に拍手!そして、万難排してこのよき日に母校に集った50年前の若者たちに乾杯!青森の銘酒「田酒」も仕入れてあったりして知的な雰囲気のいい酒場だったね。
 卒業後東大の院に進んだご本人は「外語は通過点・・」と言いながら、KAさんほど綿密に外語時代を記録し保存している人を他に知らない。さすが山男で、登山には記録が重要だ。当夜は、スケッチもいくつか入った日記帳を何冊も持参してくれたけどじっくり拝見する間もなく、亡き学友KO君のことだけは一部読ませて頂いた。皆さんにも資料提供して欲しいとのことです。
 静岡福祉大学の学長を終えてからは執筆活動が中心で、鎌倉で出会った美しい奥様と熊谷市に住んでおられる。私は昔お会いしたし、彼も私の吉原高校や稲取高校時代に訪ねて来てくれた。29日出版予定のご著書にはこの学生時代にも触れるそうです。乞うご期待。
 皆さんには、ほぼ月一回のトレッキングの企画をこれからもお知らせします。一度参加してみてね。ではまた元気で会いましょう!箱根の怪人より
2017/06/27 (Tue) 0:23


美の基準は世界共通?
美の基準は世界共通?
2017年6月25日(日)
御殿場市民会館にて 
「思い出のザリガニ釣り」
 東京に出たついでに、小学校の頃住んでいた家の周辺を歩いた。青梅街道に面した杉並区の東高円寺の我が家のあたりは、角の交番と「松月庵」という「そば屋」を除いてはすっかり新しい街になっていた。もう60年以上も前でとても高価なテレビがまだ家にない時代。プロレスやボクシング、相撲や野球の中継をその「松月庵」でよく見せてもらったなあ。
 小2の秋から小6まで住んでいた家の跡地には3階建てのアパートが建っていた。ここでメンコ、ベーゴマ、チャンバラごっこをやって、弟や近所の子供たちと遊んだなあ、と思い出しながらウロウロした。あそこに「お風呂」の炊き出し口があって夕方は忙しい母の代わりによく薪に火をつけて風呂を沸かしたなあ、などと・・・。

 2年生のMU君は、「動名詞」の慣用表現を6つ勉強した。look forward to –ing (〜するのを楽しみにしている。)このtoは「〜に」の意味の前置詞なんだ。もう一つは助動詞のmust、may、cannotの後に「完了形」の動詞 have –ed がくると、昔のことに対する話者の判断で、それぞれ「〜だったにちがいない」や「〜だったかもしれない」、「〜だったはずがない」と和訳できる。
 3年生EN君は前回、「関係詞」を使う英文を和訳した。特に「所有格」のwhoseの代わりに of which を使う英文がいくつもあった。今日は「仮定法」の文法・作文をやったらほぼ80%はOKだった。「仮定法」とは、動詞の形にこめた「仮定」のムード(気分)のこと。今と昔の事実に反するような仮定ができるだけでなく、未来のことでも当然「確定的」なことに反する場合には助動詞の should(万が一〜だとしたら)や、were to(ありえないけど、もし〜だとしたら)を添えて仮定の意味をこめるよ。
 大学生のYAさんは英検1級の練習問題を3つ読んでみた、日本語でもめったに読む機会のないおもしろいエッセイをよく英検の問題制作者は見つけるなあ、と感心する。今日も「美の基準は世界共通?」「TVコマーシャルの流し方」「ヘッジファンドの功罪」がそれぞれ「なるほど・・・」と思わせるよい出題だった。3つめは「投資信託」の世界の話で、株をやったことのない人には専門用語から難しいね。
 来週7月2日(日)の御殿場教室は、市民会館改修のため「森の腰中央公民館」に変更です。「森の腰郵便局」の真ん前です。尾上

(追記)地下鉄「丸の内線」の「東高円寺駅」は、青梅街道添いの「蚕糸の森公園」入口にあった。市民の木陰の散歩道に通じ、その向こうには小学校もできていた。60年前には「蚕糸試験所」といって、蚕の繭から絹糸を紡ぐ研究所だった。小学校の理科で「蚕の観察」が課題になった時、この試験所を訪問して「蚕」のタマゴを頂いてきてふ化させ、桑の葉を食べさせては繭になるまで大きく育てた。懐かしい。
 昔は都電の路面電車(チンチン電車)が新宿から荻窪まで走っていたが、この青梅街道も懐かしい。我が家の祖父が教育に熱心で、隣の中野区にある小学校にワザワザ越境して通っていたから、ここが毎朝の通学路だった。「新中野」で下りて友人の「牛乳店」にたちより、1区間だけ歩いてみた。すっかりにぎやかな街になったなあ。
2017/06/26 (Mon) 0:01


There are cases where honesty does not pay. 正直者がバカを見る
There are cases where honesty does not pay. 正直者がバカを見る
2017年6月22日(木)
裾野市民文化センターにて
「キジを生け捕り」
 先週の畑仲間の例会では急遽コムギの刈り取りになった。昨年末40坪ほどに播いたタネがしっかり育って実がついたと思ったらスズメの大襲来。まだ柔らかいうちが美味しいらしい。キラキラ光るテープも警戒するどころか止まり木になってよいエサ台。100坪もある大きなネットをスッポリ被せたら、4センチの編み目を気にもせずスイスイと通り抜けるし、もう万事休す。まだ早いけど刈り取ってしまおうよ。
 それでも2羽のスズメが網に羽根をからませてひからびていた。ハトの羽根が網にひっかかって散乱していたのはカラスの餌食になったらしい。この日は私たちの目の前でキジのメスが走り込んできてネットに引っかかってしまった。「キジ鍋にしようか?うまいぞ・・・。」しかし優しい心根の仲間たちはネットを切ってキジを放してあげたよ・・。

 1年生KA君は前回、「不定詞・動名詞」が出てくる英文を読んだ。Kate studied hard so that she could pass the exam. 接続詞の so that 以下は「目的」を表し「試験に合格するために・・・」と訳す。In order to pass the exam と不定詞を使っても書き換えできるよ。今日は「分詞」を勉強した。「現在分詞」-ingは「進行形」と同じように「〜している」、「過去分詞」-edは「受身」と同じように「〜された」に相当する。A sleeping cat や a broken watch のように名詞を修飾する。整序問題で「彼のスペイン語は通じないと思います。」は、 I’m afraid he can’t make himself understood in Spanish. 「自分の言葉をスペイン語で理解してもらうことが出来ないと思う。」のように、SVOCの文型で書くよ。
 3年生MIさんは、前回「時制」(2)で「獨協大」の英文和訳をやった。This rather rude awakening, for both Japanese government and people, was the first step toward modernization. SとVの間をカンマカンマで区切ったfor以下の部分はどこの修飾語句だろう?これは本来「文頭」において全文を修飾する働きなのだ。だから「日本の政府にとっても国民にとっても、このようなどちらかというと礼儀知らずな目覚めさせ方(開国要求)は、近代化に向かう第一歩だったのだ。」今日は「関係詞」の入試問題をやった。 There are cases (   ) honesty does not pay. は2つのSVをつなぐ単語がほしい。「正直さが割に合わない場合がある。」(日本人もペイしない、と言うけどね。正直者がバカを見る、の意味だよ。)という意味だろうから、Honesty does not pay in the cases. という文を完成させて in which を前に出すかthereに置き換えれば 関係副詞のwhere でつなぐかだね。 
 KI君は前回、「話法」に関する和訳で、The doctors even predicted he could have brain trouble; for his head had an extraordinary shape. でミスをしたね。even は前述の「医者」ではなくてその後の部分に「〜さえ」を付け加える。セミコロンで一度文を区切って接続詞の for を「なぜならば」と訳す。「医者たちは彼が脳の病気を持っているかもしれないとさえ予言した。なぜなら頭が異常な形をしていたから。」今日は「比較」をやった。「東京理科大」の「彼女は私の3倍も多くCDをもっていることを鼻にかけている。」は、She is proud that SV で始めればいい。倍数表現は注意が必要だ。まず基本文を書くと She has many CDs. でしょ。これが私(の持っている)のと同数なら as I do を付け加える。同じ数にするには as many となるし、3倍なら更にそのasの前にthree times を置くよ。She is proud that she has three times as many CDs as I do.
 SEさんは「話法」の和訳ですこし混乱した。「間接話法」 〜told him that・・で書いた文は日本語ではわかりにくいので「直接話法」 〜said to him,”・・ に直して和訳するととてもよくなるよ。 She said it wasn’t necessary to give me a check ― that she would remember me and she did. では She said, “ It isn’t necessary to give you a check ― I will remember you.” と書き換えできるとよかったね。「あなたに引換券をお渡しする必要はありません。あなたのことはわすれませんから、と言った。」となるよ。最後の did は「代動詞」と言って前述の動詞の代わりだから She remembered me. のことだ。「そして彼女は私の顔を覚えていた。」と訳そう。会話でYes, I do.を「はい、します」とは訳さないでしょ。今日は「比較」をやったら70%は正解だったね。「新しい先生は、先生というより友達みたいだ。」は、「似ている」のlike が形容詞だからmore をつけて比較級にできることが驚きだったね。 The new teacher is more like a friend than a teacher. と言えばいい。 尾上

(追記)大きなネットを片付けてから、カマを使って8人で「ムギ刈り」が始まった。2重にネットを被せた箇所もあるから半分くらいはなんとか食べられずに残っていた。昨年イネでも使った足踏み式の「脱穀機」を準備して早速脱穀したら2袋分になった。きっと10キロくらいかな。精粉したら2キロくらいだろうけど。また「うどん」を打ってパーティをやろうよ。蕎麦打ちのつなぎにも使えるし、パンも焼いてみよう。
 この山のように残った茎も捨てるのはもったいないね。ムギで編んだ帽子をストローハットというけど、プラスチックのストローしか見たことのない人は、本当は麦の茎だとは知らないだろうね。長い午後、仲間たちとコムギの収穫と脱穀を全部終えて西の空を見上げると、ちょうど夕陽が山頂に架かって美しい「ダイヤモンド富士」になっていた。(壁紙の写真を見てね)
2017/06/22 (Thu) 23:42


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