高校英語UG会 三島・裾野・御殿場

total : 111626
today : 53
yesterday : 138

make oneself understood in〜
make oneself understood in〜
2017年9月10日(日)
御殿場市民会館にて 
「甘利山のマルバダケブキ」
 9日(土)の朝、山梨県のJR「韮崎駅」に集合していつもの4人組で「甘利山」に登った。元気な老人たちが「還暦」から始めた「山旅」も13年目に入って少々くたびれてきた。無理をしないで「美味しい部分だけ」つまみ食いしよう、という山登り計画だ。
 私の運転する車で「甘利山」1731mのすぐ山頂下にある駐車場まで行けてしまった。登山に出発すると10分で展望台に着いて、「甲府」と「韮崎」の市街地が眼下に広がり感動だ。東には「八ヶ岳」や「茅が岳」「金峰山」、南には「富士山」が展望でき、いずれもかつて登ったことのある山を見つめ直すのは楽しいよ・・・。

 3年生EN君は「センター試験」の過去問をやってみた。第1問・2問だけだが今日は素晴らしかった。並べ替えで1問ミスしただけとは楽しみだね。英文和訳では「学芸大」が難しかった。アメリカ人が今も持つという「フロンテイア・スピリット」とはなにか。開拓精神と訳せば良いのだけど、東海岸に入植し西へ西へと「西部開拓」していったアメリカ移民の歴史を辿ればいい。今日は早めにプリントを全部仕上げたので、英字新聞の切り抜きを読んでもらった。「ポスト・イット」の誕生の逸話は面白い。
 YAさんも「センター試験」対策をやってから入試の英作文に取り組んだ。「鳥取大」「大阪大」「山梨大」の問題は難しかったね。どれも複雑な日本語をしっかり分析してSVを組み立てないといけない。「日本語が通じない外国に・・・」は、例のイディオム make oneself understood in Japanese を使うといい。「自分の考えを日本語で理解してもらう」という意味。難しい英文和訳にも前向きに挑戦した。
 2年生MU君、前回は「口語表現」で「会話」の受け答えが難しかった。Do you mind if I smoke?(タバコ吸ってもいい?)といえば、I’m sorry, but I’d rather you didn’t. (悪いけど吸わないでほしい)後半は「仮定法」で書いてある。今日は「接続詞」の so that やin order that が「〜するために」とか「〜するように」と、「目的」の意味の従属節をつくる場合を勉強した。SVに「助動詞」のcan, may、willがかならずついている。
 AOさんは「代名詞 it」の用法で It takes 人 時間 to 〜の重要構文を勉強した。「成城大」の The Milky Way is so large that it takes light about 100,000 years to travel across it. は、「天の川は、光が横断するのに約10万年かかるほどに大きなものだ。」「高知大」の入試問題では、接続詞のand に注意しないとうまく訳せなかった。 SV〜, SV〜, and SV〜 が分析できれば、3つの文が単純につながっているだけだ。
 1年生TA君は前回、「前置詞」を勉強し in spite of his wealth, (裕福なのにもかかわらず)、と instead of English (英語のかわりに、英語ではなくて) の違いを混同してしまったね。今日は「現在完了」を勉強した。ほぼ正確に理解していたね。やった行為が過去のことで、今と関わりがないときには「過去形」にしないといけない。「現在完了形」の動詞は、「過去」に関係するけどあくまでも「今」はどうかを表現するものだから。 尾上

(追記)「甘利山」は名にしおう花の山で、6月には山頂全体がレンゲツツジで朱色に染まるそうだが、今回はこのツツジの葉が紅葉し始めてそれも見事だった。ヤマハハコの白い花が斜面をおおって、そこにピンク色のハクサンフウロが一杯ちりばめられて華やいだ雰囲気だ。秋の代表ワレモコウやオミナエシの他にもウメバチソウ、トリカブトなど、秋の「甘利山」はまさに花の宝庫だ。
 360度の大展望を楽しみながら昼食にした。少々あっけないのでさらに歩を進めて「奥甘利山」1843mに足を伸ばした。マルバダケブキの黄色い大きな花が笹海のなかに背の高さに突き出して群生し私たちを迎えてくれる。笹や木々の緑とよいコントラストで美しい。
 初期の登山計画ではさらに「千頭星山」2139mまでの往復だったが、まだいくつも山をアップダウンしないといけない。どうも時間的にも体力的にも無理そうだ。早めに下山して「立ち寄り湯」に入ろうよ。あの「大村博士」の「白山湯」で汗を流そうか。(この後、2015年ノーベル生理学・医学賞の大村先生との出会いが・・・、つづく)
2017/09/11 (Mon) 1:01


Facts are to the scientist what words are to the poet.
Facts are to the scientist what words are to the poet.
2017年9月7日(木)
裾野市民文化センターにて
「トウヤクリンドウ」
 箱根仙石原に住む友人のKAさんから電話。「もしもし?いま木曽駒の頂上に来ています。周りはトウヤクリンドウが一杯ですよ。今日は素晴らしい天気で乗鞍岳や槍・穂高もよく見えます・・・」長野県のあんな高い山の上からも携帯電話が通じる時代になった。中継塔がますます増えているんだな。「そうか、やっぱり行ったの?うらやましいなあ。コマクサもたくさんあるでしょ?下りには宝剣岳にもぜひ登るといいよ。」
 JR飯田線の「駒ヶ根駅」からバスで山麓に向かい、「しらび平」のロープウエーに乗ればカンタンに山頂駅の「千畳敷カール」2600mに着いてしまう。この駅には「ホテル千畳敷」があるからうまく予約さえとれれば、来年は家内と久しぶりにここの1泊もいいなあ。カールは広大なお花畑で高山植物の宝庫。ゆっくり花を楽しみながら・・・。

 3年生MIさんは前回、「関係詞 what」の慣用表現を勉強した。難しい英文がしっかり理解できて、すばらしい和訳が出来るようになった。しかし「法政大」の「科学と事実」は難しかったね。Facts are to the scientist what words are to the poet. は前半が趣旨で後半はその喩えになっている。このwhat がimportant(大切なもの)の代わりと考えればわかりやすいでしょ。「事実は科学者にとって大切なものだ。」の意味で「ことばが詩人にとって大切であるように。」今日は「会話表現」の入試問題を50題やってみたらどれも正しく答えが出せて90%くらいの正解率だったね。
 KI君は前回、従属接続詞のalthough(〜だけれど)を、等位接続詞の but と混同して和訳でミスをしてしまった。・・・, and although Germany was thought to be the center of medical studies, he selected Dr. Madsen of Denmark. 「ドイツが医学研究の中心だと考えられていたのに、彼はデンマークのマデセン博士を選んだ。」のように後に主文が書いてある。今日も「センター試験」の過去問をやってみた。第2問の整序問題では New information about diet shows us that what many people think is incorrect. が組み立てられなかった。shows、think、isとVが3つもあるからそれぞれSとVのペアを作ることが大切。「ダイエットについての新情報は、多くの人が考えていることが間違っているということを教えてくれる。」
 御殿場教室のYAさんが裾野教室にも出席した。週に2回参加したいとのこと。それはいいね。今日は「動詞の語法」の入試問題を55題やってみた。stopやfinish、quit、avoid、postponeなど「やめる」の意味の動詞は「〜すること」には動名詞 –ing形をとる。「今」やっていることだから共通している。しかしpromise to〜、intend to〜、offer to〜のように「未来」の内容には不定詞 to〜形をとる。ほぼ理解できていてそれほどミスがなかった。入試の英作文にも挑戦したら、SVを軸にしてシンプルな適切な英文がしっかり書けていたよ。
 1年生KA君は前回、「基本的な時制」の問題をいくつかやった。「〜した」は「現在完了形」にするか単に「過去形」にするか、その判断を覚えよう。今日は「受動態」を勉強した。be+過去分詞 の形で「〜される」という受身の意味になる。is am are was wereのどれを使うか、過去分詞形はどうか、とミスしそうな要素がたくさんあるね。「助動詞」がつくとき、「進行形」のとき、「現在完了形」の時など、高いレベルの問題にも挑戦してみた。 尾上

(追記)KAさんは「駒ヶ根」市街に宿泊したらしいが、私は9年前の2008年、山好きの家内と友人の3人で山頂2956mの「頂上木曽小屋」に一泊したことがある。7月下旬の梅雨明けの青空で「千畳敷カール」にはシナノキンバイの黄色い大群落に混じって、黒ユリ・高嶺グンナイフウロ・白山イチゲ・深山シオガマ・青ノツガザクラなどが咲き乱れていたなあ。山頂に近づくとピンクのコマクサが姿をあらわし、チングルマやウスユキソウの真っ白な群落が美しかった。
 山登りの楽しみはなんと言っても早朝の「ご来光」だ。未明に起きだして山頂に行ってみると神々しい朝焼けだったなあ。山頂標識が十字架のように見えた。山小屋に戻ってゆっくり朝食をとってからいよいよ「宝剣岳」縦走に向かった。屹立したその頂からは真下に千畳敷カールが広がって30年前の冬を思い出した。2月に家族4人で来た時にはお盆のような真っ白なゲレンデだった。子供たちもソリ滑りを楽しんだっけ。
 切り立つ壁のような「宝剣岳」の急斜面を無事通過して「極楽平」に着くと、岩の隙間ごとに千島ギキョウの紫とエーデルワイスに似たウスユキソウの白花が競演してここも大きな花園だ。カール底の千畳敷に下ってくると雪解けが一番遅かったらしい斜面には早春のショウジョウバカマやコイワカガミが首をもたげていた。春・夏・秋の花々が一度に見られる天国のような花園だった。
2017/09/07 (Thu) 23:16


「A and A'」のルール
「A and A'」のルール
2017年9月4日(月)
三島ゆうゆうホールにて
「乗鞍高原のヤナギラン」
 思い出がたくさんできた「乗鞍岳」に別れを告げ、シャトルバスでターミナルの「乗鞍高原」に着いた。ここは標高1200mの高原で、35年前に家族4人で来た時には一帯が牛の放牧場だった。特別に「牛舎」などはなくて車道にまで牛たちが巨体をゴロゴロさせていたなあ。今はすこし高いところの「市ノ瀬園地」で夏場に委託された牛が少数遊んでいるそうだ。あの時は新築の民宿「けやき山荘」に投宿して、まだ小学生の子供たちと夜空の星座をいつまでも眺めたなあ。牛たちに囲まれて。
 白樺の林に囲まれた一画の真っ白い花はソバの畑だ。人の背の高さにすっと伸びたピンクの花はヤナギラン。もう盛りを過ぎて先端にわずかな花を残すのみ。軸の部分がはじけて真っ白な綿毛が飛び出し、小さなタネを綿毛に包んで風にのせ子孫を増やす。まるでタンポポのように・・・。

 3年生TAさんはまた三島教室に戻った。前回は英文和訳を6題もやってかなり正確に出来たね。「京都大」の英文和訳が難しかったのは、またまた「andの扱い」のせいだ。「A and A'」のルールを忘れてはいけない。長い一文なので前半だけ書くとThe function of a science is to establish general laws covering the behavior of the events or objects with which the science in question is concerned, and thereby to enable ・・・, and to make ・・・. のように@to establish〜 と、Ato enable〜と、Bto make〜が「並列」していることが分かる。「科学の機能は、@〜を確立してA〜を可能にしてB〜を予想することなのだ」。だから、「当該の科学に関係のある事象や対象物のふるまいを網羅するような一般法則を確立し、そのことによって・・・」今日の「津田塾大」の英文にも A and A' に注意しないと和訳できない問題があったね。
 1年生NI君は前回、「前置詞+関係詞」の構文を勉強した。The hotel was near a beautiful lake. の文に She was staying at the hotel. を組み込んで一文に直すには、the hotelが共通なので、最後の部分をat whichに置き換えて文頭に出し、The hotelの後に割り込ませればいい。The hotel at which she was staying was near a beautiful lake.となる。今日は関係代名詞の what が「こと」「もの」と訳す場合の他にも、慣用表現で使われる場合を勉強した。 what Japan is nowのように be 動詞の場合は「日本の今日のすがた」と訳そう。
 1年生のTAさんは「受動態」を勉強した。 Those pictures were taken by a famous photographer. 「あの写真は有名な写真家によって撮られた。」のように be動詞の適切な語形の後に必ず「過去分詞形」を加えて「受動態」の動詞を作る。「助動詞」が必要なら must be taken のように書く。「進行形」で書きたければ  The book is being written.(その本は今読まれているところ)のように being を挟むと良い。「現在完了形」は have been taken のように書くよ。
 裾野教室のKA君が出席して、「文型」についての問題を解いた。和訳も並べ替え問題もほぼ正確に答えられたね。第4文型はSVOOで「人」に「もの」をあげる(give)、教えてあげる(teach)、見せてあげる(show)、送ってあげる(send)などのような文型だが、一方前置詞の to を使って第3文型では「もの」to「人」になる場合と、買ってあげる(buy)、つくってあげる(make)、取ってあげる(get)のように「もの」for「人」の順に書き換えできる場合とに分けることが出来る。 尾上

(追記)帰りはちょっと遠回りして「白骨温泉」に寄ってみることにした。「乗鞍スーパー林道」に入るともう「サラシナショウマ」の白い穂がゆれる山道だ。「泡ノ湯」旅館に行くとちょうど「立ち寄り湯」の時間で他県ナンバーが数十台も並んでいるよ。家内を車で待たせてひとり「カラスの行水」だ。白骨の名の如く、白濁のお湯は硫黄の臭いが強いし古木造りの浴室は黒光りして趣があるね。
 露天風呂に出てみると深山にすっぽり囲まれて、3本の木桶から白い硫黄泉が流れ落ちて打たせ湯になっている。「泡ノ湯」の宣伝写真に必ず見かけるシーンだね。ふと振り返ると隅の方に若い女性の顔がふたつ並んでいるよ。5.6人の男性たちは黙って話しかけもしない。ここは昔ながらの混浴だったな。もう一度振り返ると消えていた!女湯との間をカーテンで仕切っているだけのようだ。
2017/09/04 (Mon) 23:36


something with which to write は   something to write withと同じ
something with which to write は   something to write withと同じ
2017年9月3日(日)
御殿場市民会館にて 
「孤高の女王コマクサ」
 「乗鞍・白雲荘」の翌朝は屋根にたたきつけるような雨で目が覚めた。窓の外は濃霧で目の前にある「鶴ケ池」も見えない。ご来光を見に行くと言っていた隣室の女性もがっかりだろうね。朝食が終わったのに「長野高専」の生徒たちは出発せずにまだ食堂でぐずぐずしている。雨は止んだから外に飛び出していけばいいのに。
 山小屋から向かいの「バスターミナル」に移動すると今日の登山客たちが次々と到着し身支度している。このガスの中でも登っていく気らしい。次のバスが来るまで家内を支えながらガスと強風の中をすこしだけ散策してみた。ここ「畳平」は広大なカルデラの縁で、その底の大きな「お花畑」まで降りて行かなくても「鶴ケ池」の周辺を歩くだけで十分に様々な花が楽しめますよ、と聞いていたから。
 舗装道路の割れ目に濃い紫色のイワギキョウがずらっと一列に咲いて美しい。ドコンジョウ桔梗だね。湖畔の真っ白な大群落はウメバチソウで、黄色の絨毯はミヤマキンポウゲ。白いとんがり帽子はトウヤクリンドウ。斜面のガレキの中に点々と咲いているピンクの花は?女王格のコマクサだよ・・・。

 3年生EN君は前回、「不定詞」の形容詞用法の英文でちょっと勘違いした。He selected Dr. Madsen of Denmark, the highest authority on serology under whom to study. の後半はthe highest authority to study under (him)(その先生の元で勉強できる最高の権威者)と同じこと。something with which to write がsomething to write with (it)(それを使って書くことのできるもの:道具)とおなじであるように、「関係詞」を伴って前置詞をto不定詞の前に出すことができるんだ。今日も「センター試験」の過去問から第1問と第2問をやった。正解が70%ということは問題がいつもより難しかったのかな。もし反省点があったら今の内に片付けておこう。
 3年生のYAさんが久しぶりに出席した。3年生は先週から「センター試験」の過去問を始めたところでちょうど区切りがいい。発音、語彙、語法、会話、英作文など基本をしっかり固めていこう。英作文は難しいけれど繰り返し挑戦していくことが大事。私大対策の長文読解も「英文和訳」の練習で力がついていくよ。「千里の道も一歩から」。
 2年生MU君は、接続詞thatの特別用法をいくつか勉強した。まずはThe fact is that〜(実際は〜ということだ:SVCの文型)に対して I know the fact that〜(という事実を知っている:SVOの文型、the factとthat 以下が同格関係)のふたつ。ともにCやOの働きで「名詞節」だ。後半は「副詞節」をつくるthatを勉強した。中学でもやった so 〜 that・・・(とても〜なので・・・だ)に加えて、〜に名詞がくるときはsuch 〜 that・・・にもなるから注意しよう。文法と和訳の問題をやりきったね。
 1年生TA君と2年生AOさんはお休みした。 尾上

(追記)一泊した「白雲荘」の夕食には一人ずつ土鍋の「すき焼き」が出た。それもかの有名な「飛騨牛」を使ってうまみも十分。ごはんは飛騨高山のコシヒカリで、なんと小屋の主人が自分の田んぼで育てたそうだ。まだ新米には早く昨年の米だけど十分に甘みとねばりがあって美味かった。山小屋の食事でこんなに贅沢なのは初めて!
 食堂の壁に稲穂がひとつかみ飾ってある。「500キロもつくってる?どうやってモミのままで保管するの?私も昨年自分でつくったら50キロも獲れて、まとめて精米したから冷蔵庫に入らず、高温で半分は痛んでしまいぼそぼその不味い米になってしまったよ。」と話した。ご主人は、「収穫したら田んぼで天日干しをして、この山荘に運んでモミのまま保存してます。標高2700mだからとても涼しいでしょ。宿泊客には毎回モミから精米して炊きあげます・・・」やっぱりうまいわけだ。(つづく)
2017/09/03 (Sun) 23:48


「クジラの公式」A whale is no more a fish than a horse is.
「クジラの公式」A whale is no more a fish than a horse is.
2017年8月31日(木)
裾野市民文化センターにて
「乗鞍岳3026m」
 35年ぶりに信州・松本から「乗鞍高原」まで行き、シャトルバスに乗り換えて登山口のある「畳平」の山小屋「白雲荘」に投宿した。6年前までは私と一緒に「木曽駒」や「千丈岳」にも登ったのだけれど、「脳卒中」で右側が不自由になった家内をリハビリをかねてこの高い山に誘ってみた。予想よりもずっと新しい建物で檜風呂もあるし心配したトイレは水洗の洋式で、小屋主人のご好意で1階の8人部屋を貸し切りにしてくれた。
 平日の火曜日なので登山客も少なめで、「長野高専」の1〜3年の生徒たちが10数名合宿していた。昼食後すぐに私一人で登山に出発。さっきまでかんかん照りの青空だったのがいつの間にか消えて霧が上ってきたけど登頂には成功したよ。下り道で高専のヒゲの先生が生徒たちに花の名前を教えている。「これは何かな?」とカメラを向けているので私がさし出ぐち。黄花シャクナゲの枯れた実ですよ。葉のかたちからきっと・・・。

 3年生MIさんは前回、「一橋大」の英文で苦労した。Every man has the capacity to make his life what it needs to be for him to have a reasonable amount of peace in it. は「関係詞」のwhatを「すがた」と訳すと良かった。「〜するのに必要な人生の姿」だ。前半は「誰でもみな自分の人生を・・・の姿にする能力を持っている。」後半は「彼がその人生でほどほどの平安を得られるように〜」という意味。今日は「動詞の語法」の入試問題を55題やった。特に目的語に「動名詞」をとる動詞をチェックしよう。「今」や「昔」の内容なら動名詞で「未来」の内容なら不定詞にすることが基準だ。
 SEさんは前回、「不定詞」を使う英文で「東京女子大」が難しかったね。 Words alone do not make a language; a grammar is needed to combine them in some intelligible way. でセミコロンの働きを考える。説明の「つまり」か、理由の「なぜなら」か、対比の「ところが一方」か。ここでは「単語だけでは言語にはならない。・・・なにか意味のある方法でその単語を結びつけるために文法が必要だ。」と言っているから、「つまり」がいいね。今日からは「文法・作文」の完成編として過去の「センター試験」の題1問と第2問をやることにした。まずは発音とアクセントで苦戦したね。
 三島教室のTAさんは前回、「関係詞what」のある英文の和訳をやった。「法政大」はかなり難しい構文で、 A collection of facts is not science any more than a dictionary is poetry. をみて思い出すのは「クジラの公式」でしょ? A whale is no more a fish than a horse is.(クジラが魚でないのは馬が魚でないのと同じだ。) no moreが not〜any moreに入れ代わっているだけ。「事実の積み重ねだけでは科学にならないのは、辞書だけでは詩にならないのと同じこと。」今日は「会話表現」の入試問題を50題まとめてやった。いままであまり集中的にやったことのない単元でミスが多かったけれどセンター試験では第2問に必ず出題されるので、まずはこの50題をしっかり研究し復習すればOKだよ。
 KI君は前回、「不定詞」を使った英文を和訳した。「専修大」「帝京大」はとても正確に理解できていたけど、「明治大」では In many public places you’ll find that smoking is not allowed, or at least people are asked not to smoke. でミスがあった。冒頭のIn many public placesは文全体にかかる修飾語だから、「公共の多くの場所では喫煙が禁止されているか、少なくとも喫煙しないようお願いされていることがわかる。」今日はKI君も「センター試験」の発音・文法・語法・作文に関する第1・2問を実際の過去問でやってみた。どれもかなり正確に解答できて80%はとれたかな。
 1年生KA君は、今日「助動詞」を勉強した。動詞を助ける(?)、じゃあないよ。助動詞は「文」全体に「話者の判断」を加える働きだから、たとえばmustは「〜せねばならない、と私は思う」の意味(100%の義務)。もう一つ「推量」の意味もあってHe must be tired. は、「彼が疲れているにチガイナイと思う。」と訳すんだよね。なぜなら「彼が疲れている〜と私は考えねばならない」からだ。同じように、She can’t be happy. は「彼女は幸せになれない、と思う」の意味のほかに、「彼女が幸せとは考えることが出来ない」の意味もあって、普通は「幸せのはずがない」と訳しているよね。他にshouldやmayの場合も考えてみて。
 明日からもう9月、2学期が始まるね。さっそく夏休みの「課題テスト」が待っている。UG会で毎週コツコツ勉強を積み重ねていた人にはスランプもないでしょう。御殿場教室の3年生YAさんからもメールが届いて、またUG会に復帰したいそうだ。己の潜在力を信じて新たな意気込みで前進していきましょう。 尾上

(追記)「乗鞍岳」は東大の放射線研究所やドーム型の白い「コロナ」観測所があるので有名だ。山頂に近づくにつれて雲が湧き上がってきてほとんど足下しか見えなかったけれど、道ばたのトウヤクリンドウ、チングルマ、ウサギギクの群落に慰められ、ガレキの不安定な山道を90分やっとのことで登り切り山頂に着いた。「乗鞍神社」の本宮が鎮座し、白衣の若い宮司さんが登山姿に着替えて「お札・お守り」の店じまいを始めていた。
 往復5時間歩いて夕食の前に山小屋に戻った。同宿になった「長野高専」の生徒たちは部活で登山と天体観測を兼ねて来ていた。星空を外で仰向けになって観察するために望遠鏡やマットも持参してきた。
 しかし午後からのガスがますます濃くなり星空は全く望めないので、夕食後先生の天体望遠鏡の話の後は食堂でトランプ遊びだ。TRUMP'S TRUMP という名のトランプで「トランプ・タワー」を組み立てる2人の生徒。カードの裏も表もすべてトランプ大統領の表情がいろいろ。ジョーカーが2枚あってこれだけはヒラリー・クリントンの演説の顔だったから笑っちゃうね。
 夜中、屋根にたたきつけるような大雨でときどき目が覚めた。4時に起きてみると窓の外は濃霧に包まれてこれでは「ご来光」も望めないな、とまたフトンに潜り込んだ。2700mの山上は毛布を寝袋のようにしてくるまってもまだ寒い!(つづく)
2017/08/31 (Thu) 23:49


give 型の動詞とbuy 型の動詞
give 型の動詞とbuy 型の動詞
2017年8月28日(月)
三島ゆうゆうホールにて
「映画・関ヶ原」
 三島の「柿田川サントムーン」に行って、昨日公開されたばかりの映画「関ヶ原」を見た。なぜかというとロケーションの一部に「二の岡神社」が使われたと、数ヶ月前サイクリングの途中に宮司さんから聞いていたからだよ。「映画・関ヶ原の撮影で、馬が駆け下りる場面を撮影するためにここの参道に砂利を撒いたんです、」と。なるほど、階段の参道をバックに女坂を騎馬が駆け下りる場面があったし、なにより神社の境内が家康の本陣「桃配山」になっていて、本殿の前に張った「葵の紋」の前で役所広司扮する家康が采配を振るう場面には見入ってしまった。
 二の岡神社はうっそうとした杉の森の中で、箱根外輪山の山麓で一番奥の突き当たりだからふだんは訪れる人もわずかだし、撮影隊には東名御殿場ICからほんの数分で便利だから時代劇の最高のロケ地なんだろうね。名匠・黒沢明監督の「七人の侍」の撮影地の歴史もあるし・・・。 

 1年生のTAさんは「5文型」を勉強した。動詞のappearが「現れる」の意味では第1文型(SV)であるのに、「〜のように見える」ではlookと同じように後に補語が必要なので第2文型(SVC)となる、ということ。第4文型(SVOO)ではgive 型の動詞とbuy 型の動詞でわけて整理しておきたい。第3文型で言い換えたときにgive 物 to 人か buy 物for 人かで区別する。プリント2枚目では「疑問文」をまとめて勉強した。年齢を聞くhow oldや 期間のhow longだけでなくhow far(距離)、how often( 回数)、how soon(あとどれくらいの時間で)なども覚えよう。今日は学校での授業時間不足が補えるように、文法の問題集を1冊解答付きで貸してあげた。TAさん、とても意欲的なので楽しみです。少しずつでも自宅勉強で積み重ねて欲しい。
 1年生NI君は試験前でお休みした。尾上

(追記)この「関ヶ原」の監督「原田眞人」は、地元沼津東高校の出身で、私が在職中に一度「講演会」の講師で来校しお話をうかがったことがある。もうすぐ70才になるベテラン監督だ。日本アカデミー賞をとった「日本のいちばん長い日」や「わが母の記」で記憶している人も多いでしょう。さらに少年の頃は私が講師をした大塚の「ヒトスギ塾」にも通っていたらしい。その監督が25年も温めてきたのが司馬遼太郎原作の「関ヶ原」を映画化することだったそうだ。この映画を見たら戦闘場面や人物のダイナミックな動きが実にリアルだった。さすが名監督だ。
 原作者・司馬遼太郎は司馬遷からペンネームをとったといい、「大阪外語大・モンゴル語科」の出身でもと産経新聞記者だった。時代小説の分野ではヒット作をつぎつぎ発表し、多くが映画化やTVドラマ化された。NHK「大河ドラマ」でも「竜馬がゆく」「国盗り物語」「関ヶ原」「翔ぶが如く」「巧妙が辻」そして「坂の上の雲」など今も記憶に鮮やかな作品揃いだ。
 私が今も少しずつ読み進めている山岡荘八の「徳川家康」全18巻本とは違った観点で、「関ヶ原」は西軍の司令官「石田三成」を主人公にして書いている。この映画を見て感動し原作を読んでみたくなったよ。
2017/08/28 (Mon) 22:54


A and A' を見破れ
A and A' を見破れ
2017年8月27日(日)
御殿場市民会館にて 
「マツムシソウ」
 マツムシソウを家内にも見せたくて「湖尻峠」に車を走らせた。岩波駅から箱根に向かう山道は「キャノン」の入口を通過し、「深良用水」の隧道出口を横目に見て登っていくと「箱根スカイライン」にぶつかる。振り返れば富士山と愛鷹山連峰そして沼津市街地と駿河湾が一望の下だ。箱根外輪山を一周するハイキングコースの中継点で、私もここには何度か訪れている。
 この北側斜面は日当たりの良い「お花畑」で、果てしないススキの草原と笹海の中にシシウドやコオニユリや薄紫色のマツムシソウが群生している。もうじきヤマラッキョウやウメバチソウも咲き出すよ。真下の芦ノ湖から視線を上げていくと箱根の最高峰・神山や駒ヶ岳と対峙する絶景の斜面だよ・・・。

 3年生EN君は前回、「不定詞」を使う入試の英文を6題和訳してみた。「京都大」が結構難しかったね。 The function of a science is to establish general laws covering the behavior of the events or objects with which the science in question is concerned, and・・・「科学の機能は・・・」で始まり、以下に3つの不定詞句 to〜が続いていることに気づかなかったね。establish general lawsとは「一般法則を確立する」だし、in questionとは直前の名詞を修飾して「問題になっているその科学が・・・」となる。「ある科学の機能は、当該の科学に関係する現象や対象物のふるまいかたに共通するような一般法則を確立して、・・・し、・・・することだ。」のように、連続した一つのプロセスとして解釈するのが正しい。今日は、新たなシリーズで「センター試験」の第1問の発音と第2問の文法・語法・会話・整序をやることにした。
 2年生MU君は「複合関係詞」のwhatever SVやwhoever SVなどを勉強した。それぞれanything which SV (〜するものは何でも)、anyone who V(〜する人は誰でも)と同じ意味になる。When I was a boy, I read whatever I found interesting at the library. では whateverが「〜するものは何でも」の意味で I found it interesting (それが面白いと思う)の第5文型に気づけば、「わたしは子供の頃、図書館で面白いなと思ったものは何でも読んだ。」ここのfindは「見つける」ではないよ。
 AOさんは今日のプリントを受け取りに立ち寄った。忙しいようだから自宅で時間を見つけてやっておいてください。
 大学生のYAさんは、今日がカナダ留学前の最後の出席になった。留学先のビクトリア大学はカナダ西岸につきでたバンクーバー島の南端にあってバンクーバー市や米国ワシントン州のシアトルは海峡のすぐ向かい側だ。日本人の留学生も多く上智大や早稻田、ICUなど多くの大学がビクトリア大学と提携しているそうだ。YAさんは現在の大学で英語の成績が優秀で奨学金を獲得し、大学派遣の留学生の一人に選ばれたのだ。「UG会」の卒業生として初の偉業をなしとげたね。おめでとう!
 今日も「英検一級」の模擬問題の英文を2つ読んでみた。1問目の「航空便の増加と大気汚染」はしっかり読めて完璧だった。2問目の「歴史は繰り返す:東洋と西洋」の方が難解な語彙が多くて少々読みづらかったね。インドや中国のような東洋の国々の経済力が強大になるにつれ、マルコポーロやバスコダガマの15世紀の新航路発見の時代と同じように、西洋は再び東洋に経済力や生産力を依存するようになっている、という内容だった。
 今日はNEWSWEEKから「民主党サンダース上院議員の人気と選挙敗北の責任」のコピーと、カナダの新聞から「ケベック市で反トランプと親トランプのデモ隊の衝突」のコピーをおみやげにした。カナダでも人種差別のナショナリズムやファシズムの思想が盛り上がってきているらしい。隣国トランプ政権の影響が出ているね。来年3月までの7ヶ月間、十分に気をつけて勉強に励んでください。最後にご両親がご挨拶に見えて結構な頂き物をしました。Have a nice stay! 尾上

(追記)この朝は市内神山(こうやま)の「時の栖」にアサガオを見に行った。遅い時間だと萎んでしまうからね。「アサガオネーション」と看板が出ていた。どういう意味?桜並木や園内至る所に高いネットを張りめぐらして赤・青・白など色とりどりのアサガオが咲いていた。中でも薄茶色の花は珍しい。江戸時代にもてはやされた色合いだとか。
 最近完成した真っ赤な「夢の架け橋」は、江戸時代の「日本橋」のような巨大な太鼓橋で新しい名所になりそうだ。橋のたもとでは「朝顔市」が開催されて色とりどりの鉢植えが展示されていたが、どれも花がそろそろ終わりかけで残念。来年は是非、東京や横浜で開催されているような「変化朝顔」の展示もして欲しいなあ。江戸時代に流行した園芸趣味が一部の愛好家の間では今も人気で、色の多彩さだけでなく「八重咲き」とかヒガンバナのような「ちぎれ咲き」など、意表を突くような変化朝顔がぜひ見てみたいな。
2017/08/27 (Sun) 23:46


It depends.(場合によるよ)
It depends.(場合によるよ)
2017年8月24日(木)
裾野市民文化センターにて
「レンゲショウマ」
 昨日からやっと夏らしい入道雲と青空が戻ったけど、8月になってからまるで梅雨のもどりのように毎日雨や曇りの日ばかりだったね。4月に購入したお気に入りのタブレットiPADに「今日の天気は?」と話かけると「今日の御殿場市は雨になるでしょう」と女性の声で答えてくれる。「河口湖の一週間の天気は?」と聞くと画面上に「10日間の予報」がでる。今週晴れるのは水曜日だけ、とあるので「三つ峠」に登るのは明日しかないな、と決めた。
 須走から「富士五湖周遊道」を使えば我が家から1時間と少々だ。「河口湖大橋」を越えて笛吹市に向かい「御坂トンネル」手前で右折して旧道の「御坂みち」を登っていくと「登山口」に着く。いつもより半月も遅かったけれど今年も「三つ峠」のレンゲショウマに出会えたよ。真っ白いボンボリのガクの下に紫色の花弁を隠して、長い茎の先端に5つも6つも花をうつむき加減につけている。風に吹かれてゆらゆらと・・・。

 3年生MIさんは前回、関係詞 which を使う英文を和訳した。 ・・, which position he secured partly by his acquaintance with this doctor who had operated on his hands. このpartly は by 以下の語句を「部分的には」と修飾して、「その地位を一部には自分の手の手術をやってくれたこの医者との知遇によって確保したのだ。」今日は「疑問文」で文法・作文を勉強した。How come SV〜? は How does it come that SV〜(どうしてそういうことになるの?)の略と考えればSVの語順に納得できる。Why 〜とは違うわけだ。What time did you say he was coming here? のようにYes-Noで答えないような「間接疑問文」では「疑問詞」が文頭にでてその答えを待つ。それは say やthinkのように意味の軽い動詞の時だけで、Do you know や Do you tell me とか Do you have an idea などでは「疑問詞」は後の位置のままだ。
 SEさんは「明治大」の英文がほぼ訳せたけど一部難しかったね。More and more smokers respect this and try to avoid smoking in company, or at least ask other people first if they’ll be annoyed. は接続詞の or が何と何をつないでいるかを考えよう。ここでは後のask と前のavoid だね。「このことを尊重し、人中で喫煙を避けるとか、少なくとも他の人に迷惑になるかどうか最初に尋ねるように努力する人がますます増えている。」今日は夏期講習の第4日目を休んだのでその分をやった。長文の読み取りは良く出来るけど語彙力が少々たりないから、発音やアクセント問題でもミスが多いのはくやしいね。あと一週間の夏休みで単語とイデイオムの暗記に十分な時間を割こう。
 三島教室のTAさんが出席した。What men do makes them what they are.がとても難しかったね。関係代名詞の whatの訳は「こと」「もの」「すがた」と覚えよう。動詞 makesの語形に注意すると理解できるよ。主語は「人がやること」つまり「行為」だ。what they areを「その人のすがた」つまり「人格」と訳せば正解だ。「人のやることが人をその姿にさせる」だから、「行為が人間をつくる」ということ。今日は「動詞の語法」を55題やってみたら80%の正解だった。目的語に-ingがくる動詞、自動詞と他動詞の違い、「疑う」のdoubt(そうではないと思う=否定)とsuspect(そうだろうと思う=肯定)など覚えておくべき語法がまだ少しあるね。
 KI君は前回、「同志社大」の英文の最後が難しかった。 Everyone tried to be what they called good. で Everyone は every child で、theyは人々とか親と考えて、「どの子供も人に良い子だねといわれるような子供になろうとしていた。」の意味。今日は「会話表現」を50題まとめてやってみたら80%くらいの立派な正解率だった。センター試験に出るからとても大切だね。No way.(無理だよ)、It depends.(場合によるよ)、You name it.(なんでも言ってごらん)などが難しかったね。
 1年生KA君は前回、「文の種類」と「5文型」の復習問題をやってみてほぼ正確に理解できていることがわかった。「命令文」と「感嘆文」でミスをしてしまったけどね。今日は「現在完了」を中心に勉強した。日本語では「〜た」とか「〜ている」のように言うね。過去にあったことは「過去形」で言うけど、過去に始まって今も関係していることなら「現在完了形」で書く。「今までの経験」とか「今終わったところ」のような場合だ。今もずっと続いていることなら「現在完了進行形」で、have been –ing の形で書く。ただしWe have known each other. や He has belonged to the tennis club.のように本来「状態」を意味する動詞 knowや belongの時には-ing形にはしないけどね。 尾上

(追記)「キンポウゲ科」のレンゲショウマは花の咲き方が蓮華のようだし、葉や長い軸の先端に花をつけるのが9月に咲く真っ白なサラシナショウマに似ているからの命名らしい。升麻とは根っこが解熱剤などの生薬の名前で、「・・ショウマ」のつく野の花は多いよ。「トリアシショウマ」「ヤマブキショウマ」なども「キンポウゲ科」じゃないけれど山道でよく見かける花だ。
 「秩父宮記念公園」に行ってみると、「ロックガーデン」には内側の花弁も真っ白なレンゲショウマも咲いていて、これは突然変異で生まれた種類らしい。なかなか美しいよ。その岩の斜面で一杯に咲いている黄色の「キレンゲショウマ」も長い軸の先に一箇だけつぼみのような半開きの花を一杯につけている。しかしこれは花も葉も全く異なるユキノシタ科の花だ。
2017/08/24 (Thu) 23:46


I took it for granted that you would join us.
I took it for granted that you would join us.
2017年8月21日(月)
三島商工会議所にて
「夏エビネ」
 玄関前のブナの木の下に薄紫色の花が?ずっと昔に印野の「野の花苑」で買った鉢植えの「ナツエビネ」じゃないか?露地に植えておいたら毎年大きな葉ばかりが茂っていたけど、今年初めて花が咲いたよ。3本も!並べて植えてある普通の「エビネ」は裏の林で見つけて移植したものだから強くて毎年5月には咲いているけど、こちらは開花の条件が難しく園芸家も栽培できないらしい。かなりの湿度が必要だし、夏が余り高温では咲かないそうだ。ラッキー!
 関西の方のどこかの山でこの時期にナツエビネの群落を偶然発見した人が自分のブログで写真を掲載していたが場所はどうも特定できない。今年は24年ぶりの「長雨」だそうで皮肉にもこの花にはいい気候環境だったらしい。白と紫の色合いに気品があるし姿がとても美しい。これもラン科の花で7月に登った「大菩薩峠」で見つけた「ニョホウチドリ」に似ているね・・・。

 1年生NI君は前回、「レストランでデート」の約束をする電話会話を読んだ。正しい文をほぼ選べたね。会話文はセンター試験にも出題されるから注意しておこう。今日は it の用法の最後に「形式目的語」になる場合を勉強した。I make it a rule to jog every morning. (毎朝ジョギングをすることにしている。)は to 以下の部分が「本当の主語」で、 it の場所に代入できる。長いから後まわしになっているだけ、と考える。I took it for granted that you would join us. (君が参加することは当然だと思っていた)でも it が同じ働きで that 以下を示すことになるから「形式目的語」と呼ばれるよ。
 1年生のTAさんは「助動詞」の cannot、may、mustを勉強した。中学でやった意味に加えてそれぞれもう一つ「推量」の意味があること、が目新しい。さらに助動詞+have +-ed が過去の内容を推量する用法も難しかったね。must have finished なら「終わってしまったに違いない」となる。たった1回で「助動詞」の用法全部を勉強するのはやはり無理があるので、何か良い問題集をつかって数回にわけてじっくり勉強していこうか。学校で「文法・作文」の授業が確保されていないなら自分で独学するしかないね。2枚目のプリントでは「現在完了」の問題をやった。こちらのほうがずっと正解が出せたね。
 裾野教室のKA君が出席して、動詞の時制の勉強で「現在・過去・未来」を勉強した。「進行形」の動詞は be + -ing で表すけど、「未来進行形」ではたとえば My mother will be cooking dinner when I get home. (私が帰宅する頃は母が夕食の支度をしているところだろう。)のように使える。2枚目では「5文型」の復習をやった。SVOCの他にM(修飾語)もしっかり指摘できていたね。
 今日はNI君のお宅から私の大好物を贈って頂いた。以前にも頂いたが山口県下関の「うに」で、お祖母様の実家からの贈り物だそうだ。私が幼い頃、九州長崎生まれの祖父がまだ健在で初孫の私はよく可愛がられた。大変な「食道楽」で会社帰りによく東京のデパ地下で買った珍品を家族にふるまってくれた。瓶詰めの「粒うに」もその一つで、ご飯の残りはいつも「お茶漬け」にしてそこに「うに」をのせるのがごちそうだったなあ。 尾上

(追記)15日から「夏期講習」が始まって後半の2日間も無事終わったね。3年生が裾野・御殿場からも参加して5人、さらに希望者の1年生男子も加わって一緒に机を並べた。「文法・作文・和訳」に取り組んで背後に座っている上級生たちの刺激を受けた。1学期の英語の復習が中心で易しいようだったけど、文法では何カ所か落ちていたところが見つかったし、学校では教わらないことも勉強になったね。
 「発音」に関わる身体の「パーツ」、つまり鼻・唇・歯・舌・口蓋垂の絵を画いてみて、発音の仕組みを考えてもらったね。「のどちんこ」を震わせて「パリ」「ボンジュール」なんて発音するフランス人や、上唇と舌で「ペッ」と口のゴミを飛ばすような発音をするアフリカ人の話もおもしろいでしょ。日本人が英語の発音がどうして苦手なのかが分かったと思うよ。センター試験の第1問には必ず、7題の発音問題が出るからこれだけで14点もある。「苦手だなあ・・」とは言っていられないね。
 3年生は「センター試験」対策で、過去の「駿台模試」から前半の第1問〜3問を40分で解いてもらった。その場で採点して解説してあげたから弱点克服に役立ったと思うよ。文法・作文・和訳の総合問題も二次対策・私大対策には大切だったね。大学受検必修の「不定詞」「動名詞」「分詞」と「関係詞」についてしっかり復習が出来たでしょう。あと10日ばかりの夏休みをまた初心に戻って計画的に勉強してください。
2017/08/21 (Mon) 23:48


Facts are to the scientist what words are to the poet.
 Facts are to the scientist what words are to the poet.
2017年8月20日(日)
御殿場市民会館にて 
「島郷の海岸」
 夏期講習の3日目が終わったので海が見たくなった。「三島ゆうゆうホール」から一番近い「沼津御用邸」の海岸に車を走らせた。9日の早朝に「富士山・太郎坊」から「双子山」に登って以来10日ぶりの青空だ。気温もまた復活して35℃の猛暑になったけど夏はやはりこれがいい。砂浜を歩くと海風が潮のいい香りを運び打ち寄せられた海草の緑が新鮮だ。
 「御用邸」に隣接する「島郷」の海水浴場まで歩いて行った。ウィンドサーフィンや最近のスタンドアップパドルボード(SUP)で遊ぶ水着姿の若者たちが溌剌としてまぶしい。家族やグループで賑わう「海の家」に腰かけてたべたラーメンが素朴で実に美味い。ソフトクリームも海風にはピッタリだ・・。

 3年生EN君は前回、「関係詞 what」の慣用表現を勉強し入試問題の和訳をやった。「法政大」 Facts are to the scientist what words are to the poet. は特に受験生泣かせで、what が「こと」でも「もの」でもなく「大切なもの」の意味で使われる。「事実が科学者には不可欠なもの」であることを喩えて、「言葉が詩人にとって不可欠」という自明の理を添えている。EN君のこたえは「〜の関係は〜の関係と同じ」という参考書通りの和訳を使ってうまくいったね。今日は午前中「夏期講習」最終日に参加してまた今夜の「UG会」にも元気に出席した。センター試験にも出題される「会話表現」を一気に50題やってみた。80〜90%の高い正解率だったね。
 2年生AOさんは前回、「分詞構文」の慣用表現を勉強し「広島大」の英文もほぼ正しく訳せた。難しかったのは、 we cannot talk usefully about a language without talking about culture, for they are inseparable. 「文化について語らずに言語についてはうまく語れない」という「二重否定」の訳よりも、「肯定文」に直して「言語についてうまく語るときには必ず文化にも触れる。」と訳せるとよかったね。後半は「なぜならば、その二つは切り離せられないから。」 文頭やカンマの後のfor は接続詞で「なぜならば」の意味。今日は「助動詞」の特別の働きを勉強した。should、ought toや 否定でneed notの後に「完了形」 have + -edがあったら、「〜すべきだったのに」「〜する必要がなかったのに」と相手を非難したり後悔したりするときの表現だった。
 1年生TA君は前回、長文「チャーチル英国元首相と絵画」を読んでほぼ正確に全訳出来た。今日は動詞の「時制」で「現在・過去・未来」を勉強した。どの問題も正しく解答できた。「5文型」の問題もほぼ完璧に理解出来ていたね。TA君今日は顔を真っ赤にして登場。聞いたら自転車で「鎌倉」まで往復走ってきたとのこと。スゴイね!片道70キロくらいあるのに7時間で到着したという。帰りはずっと登り坂だしさすが疲れて降りて歩くこともあり、筋肉痛を起こしながらなんと11時間もかけて帰宅したらしい。若者の冒険はいいなあ。 尾上

(追記)東京で小学生だった頃、夏休みには必ず長泉村の母の実家に列車で一人旅した。そこは私の生家でもあって、本家の従兄弟たちと「海水浴」といえば「沼津・我入道」の海水浴場に行ったものだ。その我入道で私の叔父夫婦(母の弟)が八百屋をやっていたから。叔父の家から歩いてすぐの距離に砂浜があった。「千鳥丸」という屋根付きの小さな乗合船が「大瀬崎」まで海水浴客を運んでいたよ。
 「牛臥山」を挟んで反対側に「牛臥海岸」があって、今の天皇陛下が少年の頃この海水浴場で泳いでいたよ、と聞いたことがある。明治の中頃に皇室の保養地に完成した「御用邸」は50年前、沼津市に下賜され市民公園になった。しかし海水の汚染もあってさらに向こうにある「島郷海水浴場」まで行かないと今は海に入れないらしい。
 「海の家」の隣にぽつんとよしず張りの小屋が建っているのは「学習院遊泳場」の所有らしい。松林の中にまだ建物があって今も小中学校の「海浜教室」で東京から子供たちがきているのかな。
2017/08/20 (Sun) 23:20


total : 111626
today : 53
yesterday : 138