高校英語UG会 三島・裾野・御殿場

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 前置詞と接続詞の違い
 前置詞と接続詞の違い
2017年8月3日(木)
裾野市民文化センターにて
「駒ヶ岳の白山チドリ」
 「会津駒ヶ岳」から戻って2,3日はその余韻に浸っていた、というか疲れが癒えるまで家にじっとしていた。帰りの駅でおみやげに買った「喜多方ラーメン」を味わった。濃い味付けの太めの「ちぢれ麺」が実に美味い。30年ほど前に英語科の先生たちと「会津旅行」した時にも食べたなあ。「喜多方」と共に3大ラーメン都市と言われる「札幌」や「博多」にもワザワザ食べに行ったよ。
 10数年前、「喜多方」の山奥に家内の生家を訪ねた時に近所の家でもてなしてくれたのもこのラーメンだった。食糧難だった昭和の初期にこの街の屋台の「支那そば屋」が評判になって以来、喜多方市民の「ごちそう」になったそうだ。今では「ラーメンと藏の街」が観光のウリだ。「坂内食堂」というラーメン屋が三島市玉川にもあるけど、喜多方発祥のチェーン店らしいよ。
 60年以上も前だけど、東京の我が家では夜遅くなると「夜鳴きそば」を売る屋台がリヤカーを引いて通りかかり、「お夜食にどうですか?」と客寄せに流れてきたチャルメラの音色が懐かしい。オーボエと同じ葦笛の音色でポルトガル伝来らしい。「♪♪ドーレミーレド、ドレミレドレー」・・・。

 3年生MIさんは前回、「関係詞」をつかう「駒澤大」の英文を和訳した、 Out of a thousand persons who・・・, there is not one who ・・・に注意すれば、「千人の・・・という人たちの内で、たったの一人も・・・する人はいない。」のように、前後が関係していることが分かる。今日は「程度・目的・結果」を意味する表現をまとめて、入試の文法・作文をやってみた。ほぼすべて正解がだせたね。「目的」のso as to 〜はin order to 〜と同じく「〜するために」。「程度」のso 形容詞 as to〜と混同しないように注意。形容詞 enough to〜と同じく「〜するほどに・・・」の意味になる。
 KI君は前回、関係詞の as が難しかったね。「中央大」の As is true of many inventions, it was created to fill a need. で is の前にある as が主語であることが推察される。そう、関係詞の which のように「文全体」を受ける働きだ。「多くの発明についても真実であるように、バスケットボールは一つの必要を満たすために創られたものだ。」今日は「時・条件」の単元で、変わりものの接続詞をたくさん覚えた。The moment SV 「〜するとすぐに」、The first time SV 「初めて〜したときに」や、in case SV 「〜する場合に備えて」、suppose SV 「〜だと仮定すれば」、provided that SV 「〜〜という条件ならば」などなど。しっかりマスターしよう。
 SEさんも前回、関係詞のas が「東北大」の英文に含まれていて難しかった。Literature for children can and should do the same things for young readers as literature does for adults. は先行詞に the same がついているのでthat ではなくas を使ったもの。「文学が大人のためにやっているのと同じようなことを、子供用の文学も幼い読者のためにやることができるし、そうするべきだ」。今日は「時・条件」のテーマで、青山学院大の英作文が難しかったね。「ほとんど全ての人が海外旅行するようになる日も遠くはあるまい。」で、後半は「〜する日が遠くない」をそのまま直訳するのではなく、「〜する日まではそれほど長くはからない」と言い換えれば It is not long before SV. の重要構文が使える。 It will not be long before almost all people travel abroad. と書けばいい。
 1年生KA君は前回「前置詞・接続詞」の問題をやった。並べ替え問題では「理由」の because SVと because of 名詞 の用法が区別できていなかったね。前者は「接続詞」後者は「前置詞」なんだ。今日も前置詞・接続詞の問題をやってみたらかなり正解が多かったね。「〜まで」には2つあって Mother had to work (  ) ten-thirty yesterday, but today she’ll come home (  ) six. 前半は「昨日は10時半まで働かなくてはいけなかった。」だから「継続」のuntil (〜までずっと)。一方後半は「しかし今日は6時までに帰宅するでしょう」だから「完了」のbefore とか by (〜までに)だ。 尾上

(追記)さんざん雨に降られたけれど憧れの「会津駒ヶ岳」登山に成功し、無事戻ってきた私を追いかけるように「喜多方」から宅急便が届いた。親戚のTAさんが福島・伊達市の「桃」をたくさん送ってくれたのだ。こちらでは山梨県一宮の桃が有名だけど負けずに甘くて瑞々しかった。TAさんは親譲りの宮大工の棟梁で、実は私の今住む御殿場の二階建ての家はTAさんが建ててくれたもの。家内が子供の頃従兄弟のTAさんに、「いつか私の家を建ててね」と約束していたとか。
 40年ほど前、福島県からはるばる400キロ離れた御殿場までトラックで4人の仲間をつれてTAさんは本当に来てくれた。私の用意した簡単な設計図を元に基礎コンクリート作りから棟上げまで全部を請けおって、そしてわずか2ヶ月で完成した。その間一度「喜多方」に戻ったがずうっと泊まりがけで朝から夜遅くまで休みなしに働いてくれたよ。
 イギリスのチューダー朝時代の古い白壁木造建築のイメージでデザインしたんだけど、日本古来の「宮大工」の技法を駆使しているから太い角材を使用して実に頑丈な建築になっているんだ。隠し階段で三角の屋根裏にあがると箱根の山並みが広がり富士山も森の向こうにちらちらと。長男は高校時代ここに机を持ち込んで受験勉強していたなあ。
2017/08/03 (Thu) 23:59


How come her English is so bad? (どうして・・・?)
 How come her English is so bad? (どうして・・・?)
2017年7月31日(月)
三島ゆうゆうホールにて
「ハクサンコザクラ」
 桜草とか芝桜は丈夫でどの家の庭にも咲いているね。ところがこの「ハクサンコザクラ」は、日本海側の2000m級の雪深い高山でしか咲かない。同じサクラソウ科に入るけど、富山県の「白山」で見つけたからこの名前がついた。今回あこがれの「会津駒ヶ岳」に登ったお目当ては、この可憐なピンクの花が山頂の草原に一面に群生して咲く姿を見るためだよ。
 山頂に近づくと広大な緑の草原に一筋の木道が三角屋根の「山小屋」までずうっと伸びていた。西洋絵画で見たことがあるような風景だなあ。足下には真っ白なイワイチョウとピンク色のイワカガミが一面に花開いて、点在する池塘にはワタスゲが群れをつくっているよ。ふと見ると紫色の鮮やかなハクサンチドリが一本スクッと立ち上がって・・。

 3年生のTAさんは「無生物主語」をやった。His courage failed him. 「失敗する」の動詞failは他動詞で「人を失敗させる」だから「(先生が生徒を)落第させる」の意味にもなる。さらに「人を失望させる」にも発展して、ここでは「勇気が彼の役に立たなかった」の意味だ。Kindness sometimes does not pay. は以前にも登場したから正解だったね。「親切が割に合わないことがある」の意味で、日本人も「それじゃあペイしないな」なんていうよ。
 御殿場教室のEN君が昨日に続いて出席して次回の分をやった。「疑問」というタイトルで入試に頻出の語句を勉強した。 How come her English is so bad? (なんで彼女の英語はあんなにひどいの?)は Why is her English so bad? とも言えるけど、 How does it come that SV (どうしたら・・・ということになるの)を短縮した言い回しとわかれば納得だ。今日の英文和訳では「関係詞」what の扱いが難しかった。 What men do makes them what they are; how they do what they do determines the quality of what they are. 「ナゾ解き」のような複雑な文に見えたね。でも、英文の核になるのは「動詞」だ。前半はmakesがVでその前の全部がSだから、「人がやること(仕事)が人を今の姿にさせる」となる。後半もdetermines がVでその前の全部がSだから、「人が自分の仕事をどうやってやるか(手段)がその人(の姿)の資質を決定する。」ということだね。中間の「セミコロン」は「対比」として「一方で」と和訳しておくといいね。
 1年生NI君は助動詞のshould やought toに続く動詞が「完了形」have + -ed の場合には「〜すべきだったのに」と、過去の内容に対して「非難」をしたり「後悔」の気持ちを込める表現だ。逆に need not の後に「完了形」があったら「〜する必要はなかったのに」といえばいい。「実はやってしまった」のだから、最後の「・・のに」が大切だ。後半は have to 〜、have only to〜、be supposed to〜などが「助動詞」的な意味をもつことを勉強した。実は1,2番目は「〜する義務をもっている」から「〜せねばならぬ」となるし、「〜する義務だけしかない」から「〜するだけでよい」になる。3番目も「〜するように人から思われている」から、「〜することに決まっている」とか「〜しなくてはいけない」の意味になる。熟語もルーツをたどれば覚えやすいでしょ。
 今日は新会員として1年生のTAさんがお母様と出席して、さっそく3時間の勉強に参加した。1年生のテキストは4ヶ月で一周したところで今回から文法をもう一度初めから復習してみよう、という段取りだった。今日は第1回目として「文の種類」だ。「感嘆文」の問題については全部正解が出せた。「疑問文」や「付加疑問文」でミスがいくつかあったけど数回の練習で克服できたね。ここでの勉強の目標は2つ、「英語を日本語で表現すること」と「日本語を英語で表現すること」です。つまり優れたバイリンガルを目指すということです。一緒にガンバロウ! 尾上

(追記)今日は夜行日帰りの「弾丸登山」だから、夕方4時半のバスに乗らないと東京に戻れなくなってしまう。山頂の「駒ノ小屋」でハクサンコザクラを一面にちりばめたスカーフをおみやげに買って女主人に相談した。ガスで視界がないから一般的な「中門岳」までの往復を諦め、反対に「大津岐峠」まで行って縦走コースをとるよう薦めてくれた。「お花畑がたくさんあってそれは見事ですよ。」と懐かしの会津なまりで。
 (私の家内は会津・喜多方の生まれだが、亡き義母も会津の出身でその会津ナマリがひさびさに聞けて懐かしかったなあ。)
 昼前から止んでいた雨もまた降り出してこのコースには人影が全く無い。アップダウンしながらの尾根歩きはいつまでも続きそう。真正面に聳えているはずの「燧ヶ岳」もガスで見えないけれど、まだ少し雪の残る湿原に出現する高山の花々に夢見心地で歩いて行った。木道の右手左手にはショウジョウバカマ、チングルマ、ワタスゲなどなど。あっ!シラネアオイじゃん!日光白根山に咲く青紫の大型の花だよ。
 北陸「白山」の名を冠する花をこんなにたくさん発見したのは初めてで大興奮。白山コザクラの他にも白山シャクナゲ、白山チドリ、白山フウロ。このコースに来てよかったなあ。
2017/08/01 (Tue) 1:04


 No matter が –everと同様に「〜ても」に相当する
 No matter が –everと同様に「〜ても」に相当する
2017年7月30日(日)
御殿場市民会館にて 
「会津駒ヶ岳に登る」
ヤマケイ、つまり「山と渓谷社」の「花の百名山」の中で、ずっと前から登って見たかったのが「会津駒ヶ岳」なんだ。「檜枝岐」という福島県南会津の山間部が登山口だからアクセスも大変。昔のように家内も一緒に登れるならば車で行って山頂の小屋泊で可能なのだけど、現実はそうはいかない。しかし実現可能な手段があることを知っていよいよ実行したよ。それは夜行日帰りという「弾丸登山」だ。
 深夜零時に「浅草」を出発した「東武鉄道」の登山専用列車は、週末だけの「尾瀬夜行」という愛称でこの夜も予約客で4両とも満席だ。ほとんどは人気の「尾瀬ヶ原」か「尾瀬沼」に福島県側からアプローチしようという乗客ばかりだ。未明に「会津高原尾瀬口」でバスに乗換え、途中の「駒ヶ岳・登山口」でバスを下りたのは私を含む10数人だけだった。まだ早朝5時過ぎで雨も降っていてやっと景色が見えるくらい。さあのぼるぞ!・・

 2年生MU君は前回、「関係詞」の文法問題をやったら「関係副詞」がよく理解出来ていて完璧だった。「複合関係詞」は、Whatever you say to her, she keeps smiling. 「君がなにを言っても彼女はずっと笑っている。」のように、No matter what you say to her と言いかえてみるとわかりやすい。No matter が –everと同様に「〜ても」に相当するよ。今日は「Itの用法」の最後で、「形式目的語」の働きを勉強した。 I think it necessary to finish the work by noon. 「正午までにその仕事を終える事が必要だと思う。」のように to以下とかthat以下の文が長い時にはそれを後回しにして、その場所に代わりにit をおくのでここでは「形式目的語」と呼んでいる。後半は「関係代名詞」の単元に入って、直前に前置詞がつく場合の文の構造を勉強した。少々難しかったね。
 3年生EN君は前回、「中央大」の英文和訳「バスケットボールの歴史」で苦労したね。As is true of many inventions, it was created to fill a need ―― for a game a class of high-school or college students could play indoors during the cold winter months. 文頭の as は「関係代名詞」の which と同じ働き。As is usual with him, (彼にはよくあることだが、〜よくあるように)の重要例文と同じだ。「多くの発明の場合にもあてはまるように、バスケットボールも一つの需要を満たすために発明されたのだ。」後半は play の目的語がないことに気づけば「先行詞」の a game を修飾するとわかるはず。「高校生や大学生のクラスが冬の寒い月に屋内でやることのできる競技のために」。ここの「ダッシュ」は、 a need を説明して「すなわち」という訳がふさわしい。
 1年生TA君は、「前置詞」と「接続詞」の総まとめに関する問題をやった。4択の問題も並べ替え問題も良くできていた。ただ、He was so rich that he could buy a very big house. を不定詞で書き直すと He was rich enough to buy a very big house. となることは忘れていた。「とても金持ちだから大きな家が買えた」 のように「その結果」を意味する場合と、「大きな家が買えるくらい金持ちだった」と「(金持ちの)程度」を強調する訳しかたもある。どちらが良いかはその文脈によって判断するしかない。She was so tired that she could not do her homework.が She was too tired to do her homework. と同じことは中学でやったね。
 大学生のYAさんは英検一級の過去問を一つやってみたら3問中2問正解だった。「4000年前の文字のなぞ」。パキスタン北東部で見つかった「石の印鑑」sealに彫られた動物のデザインは古代インダス文明の文字ではないか。文字なら英語のように「表音文字形式」logophonetic systemなのか、漢字のように「表意文字形式」logographic systemなのか、もまだ確認されていない。いつも以上に難解な語彙が多くて読みにくかったね。今日は前期試験の最中なので、2問目に入る途中で切り上げた。今週試験が終われば大学は10月の後期までお休みだ。今日の新聞切り抜きは夏休みになってから読んでみてください。NEWSWEEKから、「TVゲームは仕事のストレス解消に役立つ」というある研究結果の話。 尾上

(追記)「会津駒ヶ岳」山頂2132mは「富士山」なら車でも行ける「須走口5合目」くらいだけれど、東北の山々は冬の降雪量が多いらしく寒冷地で、山頂の山小屋「駒の小屋」に着いたら周りにまだ雪がたっぷりと残っていたよ。小屋前の「駒ノ大池」を木道で一回りトントンと歩いてみると、あれほど会いたかった桜草、ピンク色の「ハクサンコザクラ」が雪解けの場所だけに咲きだしていた。ミズバショウも!
 覚悟はしていたけれどここまで5時間以上の登り道。いきなりハシゴ登りから始まる急傾斜は、「胸突き八丁」とも呼ばれて最初の2時間が実に苦しかった。ヘトヘトになって着いた中間点の「水場」という空き地で、屈強そうな若い山ガールが追いついて、「朝食は?」と思い出させてくれた。見ず知らずの若い人と気楽に話ができるのが「山の魅力」のひとつだ。
 今日は一日雨の覚悟だから傘をさして長靴を履いての登山だ。靴底にはスパイクが打ってあって雪の斜面でもアイゼンの代わりになる。年配者には目立つ格好だったらしく、私のはいている「赤い色のストッキング」を褒めてくれたよ。(つづく)
2017/07/30 (Sun) 23:54


The 比較級, the 比較級、の構文は・・・
The 比較級, the 比較級、の構文は・・・
2017年7月27日(木)
裾野市生涯学習センターにて
「吹奏楽コンクールの季節」
 今年も吹奏楽コンクールの「熱い夏」がやってきた。今日会場を変更したのは、「中学の部」東部大会が29日までの3日間「裾野文化センター」で実施されているため。優れた演奏で金賞をとると「静岡市民文化会館」での県大会に出場できる。今日の大編成の部はどうだったかな、と終了後のホールに入って役員の先生からプログラムを頂いた。東部の中学22校が参加して長泉中、長泉北中、函南東中など7校が金賞だった。
 「大学・職場・一般の部」はすでに16日(日)にこの会場でやった。特に浜松の「ヤマハ吹奏楽団」の演奏は毎年全国大会に出場するだけあって、プロの楽団のように実に聴き応えのある演奏だ。入場無料なのがもったいないほど・・・。

 3年生MIさんは前回、「関係詞」の前に前置詞がつく場合の入試英文を和訳した。「上智大」の英文が訳しにくかったね。 There is a universal tendency to confuse one’s own cultural habits with the immutable laws of nature and for this reason we only actually become aware of them when we are confronted with people from other walks of life or other countries. で、and までの前半は「私たちは自分の文化の習慣を不変の自然法則と混同してしまう傾向が世界的にある。」でよかったが、後半では 副詞のonlyがとても大切だ。「実際に気づくだけ・・」では意味不明。動詞ではなくて本来は文全体を修飾する。ここではwhen以下に焦点があると分かれば、「・・の時にしかそれらに気づかない」。「それら」とは?one’s own cultural habitsをさしているね。だから「他の職業の人とか外国の人とかに出会って始めて、そういう自分の習慣を意識するようになるのだ。」と訳せるととてもいい。
 KI君は前回、「東京医大」の英文を和訳して難しかったね。 They will put up with whatever strictness results from genuine desire for their proper development. で「複合関係詞」のwhateverは「どんな〜でも」だから、「子供にふさわしい成長を心から願う気持ちから生まれる厳しさならどんな厳しさでも子供は我慢するだろう。」今日のテーマは「無生物主語の文」で、The noise kept us (   ) all night. は 形容詞のawakeが正解だった。目的語の「人」を主語に置き換えて、「騒音のために、私たちは一晩中眠れなかった。」と訳す。Keep の後だから awaking を選んでしまったね。「目覚める」という行為をいつまでもつづけさせるならwakingとする。
 SEさんは前回、「大阪大」の英作文をやった。「観光客がふえるにつれて新しい体験を求める欲求は複雑化した。」は、あれだ!とThe 比較級, the 比較級、の構文が思いついたね。しかしここでは難しかった。「〜につれて」の接続詞as を使うほうがいい。As the number of tourists increased, their desire for a new experience was complicated. この英文では形容詞の比較級が使えてないからね。The more tourists traveled, the more complicated their desire for a new experience was. と書けるかな。「無生物主語の文」の問題は結構難問が多かったね。
1年生KA君はお休みだった。 尾上

(追記)主催の「朝日新聞」の25日特集版によると、今年で58回目というから昭和30年代初めから続いている。見出し全面に「沼津東高校・吹奏楽部」の練習風景が写っている。14年前、顧問だった私の後を継いで英語のKO先生が熱心に指導してくれている。あの頃と変わらぬ気迫に充ちた生徒たちの顔が見える。練習場の大教室に並ぶ高いひな壇もそのままだ。
 私が吹奏楽の指導を始めたのは昭和46年、「島田商業高校」だった。中学でトランペット、高校でサキソフォン、大学ではホルンを吹いた経験を生かして、赴任する高校ではいつも吹奏楽部の顧問をやった。御殿場南高校でもこの沼津東高校でもずっと指揮棒を振った。音楽専門の先生に負けない意気込みで。
 夏の「コンクール」と春の「定期演奏会」がいちばん大きなイベントで、部活動は一年中休みなしだったなあ。知らない生徒には音楽教師と勘違いされたよ。喜怒哀楽を生徒たちと共に経験できる幸せな教師人生だった。
2017/07/27 (Thu) 23:10


「助動詞」の may wellとmay as well
「助動詞」の may wellとmay as well
2017年7月24日(月)
三島商工会議所にて
「ニョホウチドリ」
 峠の山小屋「介山荘」で花の情報をもらうには何かを買うしかない。コーヒーを注文して「大菩薩峠」の絵入りの黄色いTシャツを買ったらご主人ニコニコ顔で教えてくれたよ。「テガタチドリは10年前までこの辺に一杯咲いていたんですがね。鹿の害で消えちゃった。ニョホウチドリなら2000m柱と雷岩の中間に今咲いてますよ。」
 ヤッタネ!すれ違う下山の人たちに「何かいい花を見ましたか?」と聞いてみるけど、誰一人返事がない。足下ばかり気にして気づかないのかなあ。山頂に向かってさらに50分登って行ったら、あったよ!草むらに赤紫色のニョホウチドリが4つも!可愛いねえ・・・。

 今日は「UG会」追加募集の説明会。22日(土)の新聞朝刊に折り込み広告で宣伝したけれどダメだった。20時からの説明会には一人も現れずがっかり。昔とずいぶん変わったな。受験指導の需要が少なくなったのかな。
 3年生のTAさんは「程度・目的・結果」の意味になる語句や様々な句・節を勉強した。ケアレスミスを減らせればほぼ完璧だったのに。「早稻田大」の英訳で「彼は息子を偉大なピアニストに育て上げた。」は、「偉大なピアニストになるように」と「結果」を表すように不定詞で書けばいい。He brought up his son to be a great pianist.これは She lived to be 90. 「彼女は90才まで長生きした。」という「不定詞」と同じ働きだ。
 1年生NI君は「助動詞」の may wellとmay as wellの違いを勉強し、cannot〜enough (どんなに〜しても十分すぎるということはない)の慣用用法を覚えた。may の代わりにmight を使うのは「仮定法」の意味合いで、「本当はやる可能性がないけど」の気持ちを込めたいときの用法だ。後半も「助動詞」で used to や would often が「よく〜したものだ」と、過去の習慣を意味するときに使う。もう一つ used to be となると「昔は〜だった」と、結局wasに置き換え出来る表現だ。
 裾野教室の1年生KA君が出席して「仮定法」を勉強した。「今」と「昔」の事実に反する仮定をしたいときに使う「動詞の形」をはっきり識別出来るようになれば成功だ。「今」なら、I f I were a bird, I would fly to you.(もし私が鳥だとしたら、貴女の所に飛んでいくのに。)と書く。「昔」なら、 If I had studied harder, I could have succeeded in the exam. (もしもっと勉強していたら、試験に成功できただろうに。)例文でしっかり頭にたたみ込もう。 尾上

(追記)昨年の「展示会」で買った鉢植えの小さな「ウチョウラン」一株が、今玄関前に6輪ものピンクの花を咲かせている。「三宝」という銘が入っているが愛好家の中では一番安い種類だ。50年ほど前のブームで乱獲のために絶滅したウチョウランは、交配によって様々な色合いと模様に改良されて高値で取引されていて私はあまり好きではない。ウィキペディアによると自然のニョホウチドリは絶滅危惧種で、この栽培種のウチョウランと同属らしい。
 これは漢字なら「女峰千鳥」と書く可憐なラン科の花だよ。何年も前からずっと会いたいと思っていた。日光「男体山」の隣にそびえる「女峰山」に咲いているというから一度は登りたかった。それが「大菩薩峠」に咲いているよ、と山梨市の友人AMさんから聞いてびっくりした。7月も下旬で最後のチャンスだけどAMさんは「八ヶ岳」までウルップソウを探しに行っているので不在。地元人の案内を期待できず今日は一人で登って来たのだ。ラッキー!
2017/07/24 (Mon) 23:30


「無生物主語」の文の訳し方
「無生物主語」の文の訳し方
2017年7月23日(日)
御殿場市民会館にて 
「大菩薩峠に登る」
 50年ぶりの「大菩薩峠」1897mはすっかり様子が変わっていてイメージが結びつかない。峠に立つ山小屋「介山荘」もこんなに立派だったかなあ。大正時代に中里介山の書いた小説で有名になった。若い人や家族に人気の山で今日も山頂の「大菩薩嶺」から下ってくるパーティで賑わっていた。富士山はあいにく雲の中だけどこの峠は「上日川ダム」のダム湖と甲府の市街地を見下ろす絶景地だ。
 山歩きの無理な家内を山裾の市立塩山図書館に預け、車で一人「上日川峠」まで行った。登山口から樹林の中を20分登ると「福ちゃん荘」が立つ。ここも昭和16年開業だと言うから、私が前回来た頃の小さな小屋は建て直していて面影は無いなあ。ピンクのヤナギランが咲く軒先に腰掛けて「イチゴのかき氷」を注文した。ひんやり!・・・

 2年生MU君は前回、「関係詞」に関する文法問題をやった。 who、which、thatの用法はほぼ正解だったけどwhatが難しかったね。「彼はただ言われたことをした。」は He simply did what he was told to do. と書く。What は「こと」「もの」と訳して something which のことだと勉強したね。つまり He simply did something. とHe was told to do it. を一文につないだわけだ。 ただしHe is not what he used to be. の whatは「姿」と訳すとピッタリだ。「彼は以前の彼(の姿)ではない。」
 今日は「It中心の構文」で、「形式主語」のitが後置の不定詞句to 〜や動名詞句-ingの代わりになる、と勉強した。It is no use crying over spilt milk. も crying 以下をIt に代入すれば意味が通じる。「こぼれたミルクのことを泣きわめいても無駄だ」。つまり「後悔先に立たず」、だから似たような日本語の諺では「覆水盆に返らず」に相当する。「形式主語」のIt は、that SV とか 疑問詞 SV のような長い従節の代わりにもなる。It was clear what he was trying to do.「彼が何をしようとしているのかは明らかだった。」のように。
 3年生EN君は前々回、「関係詞」を使う入試英文を和訳した。「駒澤大」では They will only repeat something that somebody else has said about what they think they have been reading. 「自分が読んでいた、と思っている本についてだれか他の人が発言したことをただ繰り返してるにすぎない」。後半はwhat they have been readingに they think が「挿入」されている、と見てもいいけど、実は関係詞の whatが飛び越えて前に出たものだ。,they think, のようにカンマカンマをつけないと「挿入」とはいわない。前回は「学習院大」の英文 The rest of every man’s time will be his own, to do with whatsoever he likes. で カンマの後が訳しにくかったね。「あらゆる人の残った時間(つまり余暇)はその人自身のものとなるだろう。好きなことを何でもやれるようになる。」 do with は「〜を処理する」の意味。「〜と関係がある」 have to do with 〜と勘違いしたね。
 今日は「無生物主語」の文法問題をやった。入試問題で誤答率の高いものばかり10題もでているから難しかった。 Despair drove him into crime. (絶望が彼を犯罪に駆り立てた。)も。「原因」+「使役動詞」+人+「結果」 の語順になっているから「無生物主語の文」で、「絶望して彼は犯罪に走った。」と訳すといい。
 大学生のYAさんは英検1級の問題を2つやってみたら各3問、合計6問が全部正解だった。素晴らしいね!「ここでの練習で難しい英文がしっかり読めるようになって、最近受検したTOEICでは問題がやさしく感じられました、」とのこと。ますます楽しみだね。9月からのカナダ留学にも大きな励みだね。
 「ターミネーター遺伝子」の一文では、テクノロジーの発展で「種苗会社」が利益追求のために、第2世代の作れない遺伝子のタネを開発しているそうだ。例えば最近のアサガオのタネは1代限りだね。よく「F1」と呼んでいる。しっかり均等に咲いてくれるけれど、その咲いた後に採取したタネでは翌年良い花が咲かないでしょ。また買わないといけない。
 もう一問は「生体工学のインプラント」。歯科の治療法にインプラントがあるね。義歯をアゴの骨に埋め込むというスゴイ治療法だ。テクノロジーの発達は、全身マヒや視覚障害・難聴などの目や耳の能力回復のために、視神経・聴覚神経や脳神経自体に電極をつないでコンピューター処理しようというもの。スゴイ時代だね。よくある陸上競技のドーピングのように悪用されないといいけれど、と締めくくっている。
 1年生のTA君と2年生AOさんはお休みした。 尾上

(追記)50年前の8月、夜中に山道を20キロ歩いて「大菩薩峠」に登ったことがある。中央線新宿発の最終列車で「初鹿野駅」(今の甲斐大和駅)に着いた、大学同窓のMA君と家庭教師の生徒SAさんの3人で、上日川峠までの県道を懐中電灯1本で歩き出した。その頃は知らずに歩いたが、ここは武田勝頼一族の悲劇の終演の地だったのだ。不気味!・・・
 峠に着いた頃空が明るくなり「山小屋」のおばあさんにお茶を入れてもらい朝食にした。疲労で記憶もしっかり残ってはいないけれど、くだりも更に歩き通して青梅街道の「裂石」というバス停まで歩いて下り、塩山行きのバスに乗って帰った。30キロから40キロも歩き通したなんて、若さのせいか無謀な計画だったね。一緒に歩いたMA君はその後イルクーツクのロシア人と結婚して今は金沢市に住んでいる。SAさんは私の妻だ。
2017/07/24 (Mon) 0:23


 二重に「先行詞」を限定する関係詞節
 二重に「先行詞」を限定する関係詞節
2017年7月20日(木)
裾野市民文化センターにて
「ナンバンギセル」
 梅雨明けの頃になると、そうだ!そろそろナンバンギセルが咲いたかな?と思い出す。それで少しは避暑になるかもと期待して裾野市十里木に行ってみた。国道沿いの登山口から始まる広大な斜面がすべてススキの波打つ草原だ。NTTの中継塔の先に「越前岳」が青空を背景に聳えている。数百段もの長い階段を登り切って展望台に出ると真正面に富士山がドーンと裾野を広げて素晴らしい展望。ここは裾野市と富士市の境界で、富士川の大河と富士・富士宮の市街地が遙か下の方に見渡せるよ。
 さて、下りにはススキの原の反対側を遠回りした。草滑りのようなスロープを爽快な気分で下っていく。ススキの草むらに目をこらしていると、あった!ここに4本、あそこに6本と。咲き始めたばかりのナンバンギセルだ。真っ白なパイプの先端にピンクの口紅をつけたような艶やかな花弁が・・・。

 3年生MIさんは前回、「岡山大」と「弘前大」の和文英訳をやった。ともに会話文の一部を英訳する問題で、得意分野だったね。「関係詞」に関する英文で難しかったのは、The small capital with which Noguchi started on his enterprising voyage had been all but exhausted by the expenses of the long journey. 動詞had been exhausted の主語は何?The small capitalだね。「野口英世が冒険の旅に出発したときに持っていたわずかな資金は、長い旅の出費でほとんど使いきってしまっていた。」となる。all but〜は「〜以外のすべて」だから almostということ。今日は「譲歩」をやった。前文と後文が「逆接」でつながる文のことで、文法も整序問題もすべて100%正解だった。
 KI君は前回、「東京学芸大」の入試問題で The few children we know of who grew up without human contact grew up almost wholly mute. が難しかったね。 「私たちが知っている子供で、人間との接触なしで育った少数の子供たちは、ほとんど言葉をしゃべれずに成長した。」のように、二重に「先行詞」を限定している文だ。狼や熊に連れ去られたか、親に捨てられた子供が野生化して「野生児」とか「狼少年」と呼ばれる例が実例としてあるんだ。ふつうの子供は周囲の人間(父母・祖父母)の言葉をきいて言語能力が育つ、ということがこの英文のテーマだよ。
 SEさんは前回、「広島大」の英文和訳がかなり正確に和訳できていて感心した。thanを使った「比較構文」が少しむずかしかったかな。The response, moreover, should relate to what we think the speaker intends, rather than to the literal meanings of the words used. カンマの後は「使われた言葉の文字通りの意味に(関係する)、というよりもむしろ」と省略語句に注意して、「その反応は、発言者が意図していると思われる内容に関係するようにしないといけない。」 what the speaker intends の文にwe thinkが挿入されている文、と見なせば無難だ。今日は「程度・目的・結果」を意味する構文を勉強した。「青山学院大」の She studied so that she might not drop out. は「落第しないように」の意味だから、動名詞のdropping out を使って書き換えるとすれば 「落第を心配して」と言い換えてShe studied for fear of dropping out. と書く。
 御殿場教室のEN君が出席して同じ「程度・目的・結果」の文法・整序問題と英作文をやった。かなり正解が多くて合格点だった。「東京医大」の英文は複雑で読みにくかったね。 From those whom they feel to be affectionate they will put up with whatever strictness results from genuine desire for their proper development. 関係詞の whom は元の文が第5文型のthey feel them to be affectionate. だ。they が子供でthemが大人だとわかれば、それをwhom に代えて文頭に出したのだ。後半のwhatever strictnessは any strictness which・・ のことだから、「・・するどんな厳しさでも」となる。訳は「愛情があると感じられる人たちからは、子供がちゃんと成長するように純粋に願う気持ちから生まれる厳しさならどんな厳しさにも子供たちは我慢をするだろう。」
 御殿場教室の2年生、MU君も出席して今週の分をやった。「It 中心の構文」の1回目で、天候・時間・距離などを表す it の働きでほぼ正確に解答出来た。後半は It seems that・・、It appears that・・(・・と思われる、・・らしい)や It happened that・・(たまたま・・だった)の特殊な構文を勉強した。前者は It is thought that・・ともいえるから、結局 I think that ・・と言うのと同じ。「話者」の判断を表す表現だね。seem to〜や appear to〜のように不定詞で言いかえることも重要だ。
 1年生KA君は「比較」を勉強した。最上級の Nao is the tallest student in her class. は「比較級」でも言える。Nao is taller than any other student.(どの他の生徒よりも・・)となるね。さらに前後を入れ替えて「どの生徒もナオとくらべると高くない」となるから、No other student is taller than Nao. さらに「原級」でも言える。「どの生徒もナオと同じくらいは高くない。」とすればNo other student is as tall as Nao.ともなるね。こういう書き換えの練習はとても大切で英語力の基本になる。 尾上

(追記)漢字では「南蛮煙管」と書いて、あのポパイがくわえていたパイプのこと。なるほどよく似ている。桃山時代に南蛮人がパイプを伝えてからの命名で、その昔は「おもい草」と呼んでいたらしい。「ひとを恋しく思う娘の横顔」のイメージかな。万葉集に次の一首がある。・・・道の辺の尾花が下の思ひ草 今さらさらに何をか思はむ・・・
 今は鉢植えの観賞用に市販もしているけど、ススキやイネなどの根元に寄生して養分をうばうから昔は嫌われ者だったらしい。農家が嫌う雑草と言えば、今丁度田んぼで咲いている「オモダカ」もそうだ。槍のように鋭く裂けた葉と真っ白な4弁の花を咲かせる古風でなかなか優雅な花なんだけどね。最近は「除草剤」の影響でめったに見かけなくなったなあ。
2017/07/20 (Thu) 23:56


Christmas はキリストの降誕祭(ミサ)
Christmas はキリストの降誕祭(ミサ)
2017年7月17日(月)
三島ゆうゆうホールにて
「ハコネコメツツジ」
 84才の金時娘がきりもみする「元祖金時茶屋」に入ると、まずはテーブルに据え付けの「登山者名簿」に記念の記名をすることにしている。今日は160回目と書いて、氏名・年齢・御殿場市も加える。個人情報がどうのこうのは山の上では無関係。書きたければ書けばいい。備考欄にもひとこと、「ハコネコメツツジが咲いたよ」と。
 ついつい前のページをめくって、さっき私を追い越して先に小屋に着いたモダンなスタイルのオバサンはどうかな?と見ると、なんと2千回を超えているよ!年齢は空欄だけどきっと私と同年代かな。小田原市から毎日のように一人で通っているらしい・・・。

 3年生のTAさんはTEAPという英語検定を1週間後にひかえて、今日もwriting と speaking の練習をやってみた。米国のある地区の高校で非行が増えている。その現状と複数の解決策についての英文を読んで要約してから、受検者自身の意見を200語でかかせる問題だ。それほど難しくはないが短時間でまとめるにはこの種の問題をなんどか経験する必要があるね。今日の文法プリントは「原因・理由」に関するもので、まず入試の英作文をやってみた。「同志社大」の「私は各国のクリスマスカードを収集しています。文化の違いが出ておもしろいですよ。」前半は普通にSVOの文型で書けるね。I collect Christmas cards from many countries. 前置詞のfromに注意。〜に注文するときも order A from B となる。これは「移動してくるイメージ」だね。後半は「違いをみつけるとおもしろい」といかえるといいね。It is interesting to see cultural differences in the cards.
 1年生NI君はお休みした。 尾上

(追記)これが盆栽にもされる「ハコネ・コメ・ツツジ」。こんな小さなツツジ見たことある?伊豆半島の山にも咲くそうだけど、私は箱根の「駒ヶ岳」「双子山」とこの「金時山」の山頂の岩場で見つけた。山腹の強風が吹き上げる場所をあえて好み、小さな茂みにまとまってけなげに咲く1センチほどの白い筒型の花だ。
 お茶で一息ついてからすぐ近くの秘密の「黒岩」に潜り込んでみたら、「イワタバコ」が紫色の5弁の花を満開にさせて50株ほども!これは茎に毛が密集しているから特別に「ケイワタバコ」と呼んでいる。たいていの登山者は富士山が見えると満足して山頂の花には目もくれないけど、ゴツゴツの火山岩の間を歩き回ると発見が多いよ。コメツツジの他にも薄紫色のギボウシやら赤いシモツケやら黄色のイワキンバイやら。
 可愛い花々の写真を夢中で撮っていると、大岩のはるか上の方から女性たちに「センセー!」と呼びかけられた。「教え子の覚えはないけど・・」と近づいてみるとなかなか美形のレディたちだよ。ボランティア・ガイドのTAさんが案内してきたヨガの4人グループに私の素性を教えたらしい。せまい大岩の上でまさか逆立ちはしないけど「金太郎のまさかり」を担いだポーズを撮りっこしている。
2017/07/17 (Mon) 23:20


英語の母音(アイウエオ)は10個も
英語の母音(アイウエオ)は10個も
2017年7月16日(日)
御殿場市民会館にて 
「富士山駅伝」
 梅雨が明けたような酷暑の土曜日、涼を求めて富士山登山口のひとつ「御殿場口・太郎坊」1400mに行ってみた。「トンネル」の先に駐車して樹林の道を長靴で登って行くと、下界より10℃くらい気温が低くて高原の風が心地よい。ここでは1カ月遅れでウツギとノイバラが満開で、一面の木々に真っ白な雪が積もったよう。
 「登山道」と「幕岩コース」の分岐まで来ると、女性がひとり私の目の前を駆け下りていった。「登山口」の駐車場にアスリート風の若者が10数人あつまって話あっている。なにかの練習かな?そうか!8月6日(日)には「富士山駅伝」が実施される。その出場選手だな・・・?

 1年生のTA君は、前回「関係詞」を勉強した。代名詞の heや she が関係代名詞のwhoに置き換わるだけ、とおぼえてくれたね。his やherやitsならwhoseに代わる。thereなら関係副詞のwhereに代わる。それが直前の名詞(先行詞)を修飾する働きだったね。2文を1文につなげる問題も、並べ替え問題もほぼ完璧だ。難しかったのは関係代名詞のwhatで普通は「こと」「もの」と訳すが、次の例では「すがた」と訳すと良かった。 I owe what I am today to my parents and Mr. Wilson who taught me English at the university. イデイオムの owe A to B は「A(お金)をBさんに借りている」が基本だけど、この例文では「私の今日の姿は両親とウイルソン氏のおかげだ」という訳になる。今日はいよいよ「仮定法」にはいった。すこし難しかったかな。
 2年生MU君は前回、「分詞」を使う英訳問題で「手紙を書いている少女」が a girl writing a letter、 「英語で書かれた手紙」が a letter written in English、になるように、-ing が「〜している」で、-edが「〜された」となる「形容詞用法」の例文で間違えてしまったね。今日は「助動詞」のshouldとought to の後に来る動詞が「完了形」have + -edになっているときには「〜すべきだったのに」とか、need notの後に「完了形」が来た場合も「〜する必要なかったのに」と、非難や後悔を表すのだと勉強した。後半はhave to とかhave only to (〜するだけでよい)のような2語以上で助動詞の働きをするものを勉強した。今日も3時間じっくりとよくプリントに取り組んだ。
 2年生AOさんがひさびさに出席して「独立分詞構文」を勉強した。普通の「分詞構文」なら –ing , SV〜のように、主文の前や後に「分詞句」を置いて、「理由、〜ので」「時、〜した時」「状況、〜しながら」などを付け加える働きだ。しかし主文とは異なる主語は-ing の前に残すので、意味的にはこれだけでも「独立」しているように見えでしょ。更に次の課ではカンマで切らずに、前置詞の with でつなげる場合もあると勉強した。SV〜がもう一つ付け加わったように見えるから「付帯状況」を表すwith と呼ぶ。プリントの3枚目には「発音問題」があって難しかったね。日本語ではあいまいだけど「オウ」と「オー」の違いは英語では全くの別の単語になるから重要だ。tennis court は「コート」、overcoatは「コウト」、buy の過去形はbought「ボート」で、船は「ボウト」だ。小さな「オウ」と、もっとアゴを下げて大きな口で「オー」との違いを「発音図表」を書いて説明した。英語の母音(アイウエオ)は10個もある。一度じっくりと勉強しておこう。 尾上

(追記)ことしで42回目になるという「秩父宮記念、富士山駅伝」は、JR御殿場駅を8時にスタートして、山頂までの往復46キロを11人の参加選手でリレーする競技だ。ひとりが約5・6キロの登りまたは下りを担当するが、特に第6区の選手は「7合5勺」3100mから山頂の神社3720mまで行ってまた戻ってくるから一番キツそうだ。
 「御殿場口登山道」は昨年10月の富士登山で私が下りに利用したコースだが、「富士宮口」や「須走口」「吉田口」のように、石垣を組んだ階段があるわけでなく、山頂から5合目「太郎坊」までもっぱら火山灰の砂地の中を駆け下りる。これを「砂走り」と称して、1歩で5メートルは進む、というよりずり落ちる。そこを駆け上るというのだから5区、6区の選手はかなりの強靱な体躯の持ち主だろうなあ。
2017/07/16 (Sun) 23:04


カンマカンマをカッコにいれて
カンマカンマをカッコにいれて
2017年7月13日(木)
裾野市民文化センターにて
「イワタバコ」
 先週、山梨市のAMさんを箱根仙石原に案内し、花の寺「長安寺」の裏庭では石垣に一面に咲くイワタバコに喜んでもらえた。そうだ!もう一カ所、自然のままに咲いている秘密の花園があったなあ、と思い出し裾野市須山の「山神社」に飛んでいった。ここは「愛鷹山系」の最高峰「越前岳」1504mに登る縦走コースの登山口になっている。「愛鷹山荘」や「富士見台」を経由し、山頂で富士山と真正面に対峙してから危険な「鋸岳」に向かって下山し、「割石峠」から沢沿いに登山口に戻るのが中級者向けコースだ。
 この日はこの下山道を逆に1時間ほどゆるやかに登っていくと、コケむした石橋の下で渓流が崖にぶつかるなじみの地点に来た。あるある!大きなタバコのような縮れ葉の上にスクッと立ち上がったイワタバコが、直立した黒い岩肌にビッシリと100〜120本も貼り付いてスゴイよ。下山してきた人たちはロングコースで疲れきっているから橋の下なんか覗くことはない。小さいけど鮮やかな紫色のこの花も興味のない人には「雑草」のひとつかな・・・。

 3年生MIさんは今日「仮定法」を勉強した。「今」または「昔」の現実に反するような「仮定の気持ち」を「動詞」の形に込める働きで、「法」は文法用語で「ムード」つまり「話者の判断」のことだ。「立命館大」の整序問題では「もう少し慎重だったら、彼女はずいぶん苦労しないで済んだのに」が、まさに「慎重さが足りなくて苦労した」という「過去の事実」に反対の仮定をしているね。 だから助動詞のwould の後を「完了形」にしないといけない。A little more care would have spared her a great deal of trouble. 動詞spareは「人から苦労を省いてくれる」の意味。「南山大」の語句選択問題では I suggested that she be more careful. が正解だった。suggestや demand、insistのように「提案」「要求」「主張」を意味する動詞の後の節には、Vに「原形」を使うことで「まだ〜してないけど、〜するといいなあ」という「仮定」の気持ちを込める用法だ。
 KI君は前回、「関係副詞」を使う英文を和訳した。 We cannot imagine a life, at least a civilized life, where there is no paper. いつものように「カンマカンマをカッコにいれ」て飛ばして読めば、「関係副詞」の whereの先行詞が a life だとわかるから、「私たちは紙のない生活なんて想像できない。」となるね。その a lifeの注釈をつけるためには、「少なくとも文明生活なら」とつけ加えておく。こういう「挿入語句」に慣れてくれば読解力がぐーんと伸びるよ。今日は「原因・理由」に関係する接続詞や前置詞の働きを勉強した。接続詞としてのbecauseと、前置詞のbecause of との区別が難しかったね。thanks to やon account ofなども「理由」の前置詞だ。
 SEさんは前回入試の英文和訳をやって、「上智大」が特に難しかったね。There is a universal tendency to confuse one’s own cultural habits with the immutable laws of nature and for this reason we only actually become aware of them when we are confronted with people from other walks of life or other countries. では、2組の英文が andで結ばれているね。前半は「自分の文化圏での習慣を不変の自然法則のように混同してしまう傾向が世界中で見られる。」後半は only 〜when・・の構文(・・・した時になって始めて〜する)に気をつけて和訳する。「このような理由で、私たちは他の生活圏や外国から来た人と出会った時になって始めて実際に自分たちの習慣に気づくようになるのだ。」副詞の only が whenの直前においてあれば「・・という時だけ」と訳せるけど。しばしば主文の動詞の前後において、全文を修飾する働きになるのだと理解しよう。 尾上

(追記)様々な珍しい花が楽しみな「越前岳」や、真っ白な山シャクヤクが咲く「黒岳」には何度も登ったが、その都度帰りには「須山」でなじみの小さな食料品店「珠山」に立ち寄る。10数年前のおつきあいで、中学で「吹奏楽部」の顧問だったTU先生が早期退職して始めた趣味のようなお店だ。先生の気に入った保存のきく食品を全国から何種類か取り寄せては並べている。この日は信州の「自然薯入り蕎麦」とトマトジュース、キャンディなどを頂いた。
 次女のIKさんはかつてUG会に参加して英語力を伸ばし、「獨協大・フランス語科」に進学したが、在学中フランスに留学し観光ガイドの実習もやったあと帰国して、私の母校「東京外語大・フランス科」3年に編入学した、というものすごい努力家だ。この科は今人気が高く、東大の文Vよりも合格が難しいそうだ。この3月に外語大を卒業し、秋からは再びフランスに留学し、大学院で「フランス語・観光ガイド」の難しい資格に挑戦するという。次回彼女に会えたらいろんな夢を語ってもらおう。
2017/07/13 (Thu) 23:03


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