2017年9月10日(日)
御殿場市民会館にて
「甘利山のマルバダケブキ」
9日(土)の朝、山梨県のJR「韮崎駅」に集合していつもの4人組で「甘利山」に登った。元気な老人たちが「還暦」から始めた「山旅」も13年目に入って少々くたびれてきた。無理をしないで「美味しい部分だけ」つまみ食いしよう、という山登り計画だ。
私の運転する車で「甘利山」1731mのすぐ山頂下にある駐車場まで行けてしまった。登山に出発すると10分で展望台に着いて、「甲府」と「韮崎」の市街地が眼下に広がり感動だ。東には「八ヶ岳」や「茅が岳」「金峰山」、南には「富士山」が展望でき、いずれもかつて登ったことのある山を見つめ直すのは楽しいよ・・・。
3年生EN君は「センター試験」の過去問をやってみた。第1問・2問だけだが今日は素晴らしかった。並べ替えで1問ミスしただけとは楽しみだね。英文和訳では「学芸大」が難しかった。アメリカ人が今も持つという「フロンテイア・スピリット」とはなにか。開拓精神と訳せば良いのだけど、東海岸に入植し西へ西へと「西部開拓」していったアメリカ移民の歴史を辿ればいい。今日は早めにプリントを全部仕上げたので、英字新聞の切り抜きを読んでもらった。「ポスト・イット」の誕生の逸話は面白い。
YAさんも「センター試験」対策をやってから入試の英作文に取り組んだ。「鳥取大」「大阪大」「山梨大」の問題は難しかったね。どれも複雑な日本語をしっかり分析してSVを組み立てないといけない。「日本語が通じない外国に・・・」は、例のイディオム make oneself understood in Japanese を使うといい。「自分の考えを日本語で理解してもらう」という意味。難しい英文和訳にも前向きに挑戦した。
2年生MU君、前回は「口語表現」で「会話」の受け答えが難しかった。Do you mind if I smoke?(タバコ吸ってもいい?)といえば、I’m sorry, but I’d rather you didn’t. (悪いけど吸わないでほしい)後半は「仮定法」で書いてある。今日は「接続詞」の so that やin order that が「〜するために」とか「〜するように」と、「目的」の意味の従属節をつくる場合を勉強した。SVに「助動詞」のcan, may、willがかならずついている。
AOさんは「代名詞 it」の用法で It takes 人 時間 to 〜の重要構文を勉強した。「成城大」の The Milky Way is so large that it takes light about 100,000 years to travel across it. は、「天の川は、光が横断するのに約10万年かかるほどに大きなものだ。」「高知大」の入試問題では、接続詞のand に注意しないとうまく訳せなかった。 SV〜, SV〜, and SV〜 が分析できれば、3つの文が単純につながっているだけだ。
1年生TA君は前回、「前置詞」を勉強し in spite of his wealth, (裕福なのにもかかわらず)、と instead of English (英語のかわりに、英語ではなくて) の違いを混同してしまったね。今日は「現在完了」を勉強した。ほぼ正確に理解していたね。やった行為が過去のことで、今と関わりがないときには「過去形」にしないといけない。「現在完了形」の動詞は、「過去」に関係するけどあくまでも「今」はどうかを表現するものだから。 尾上
(追記)「甘利山」は名にしおう花の山で、6月には山頂全体がレンゲツツジで朱色に染まるそうだが、今回はこのツツジの葉が紅葉し始めてそれも見事だった。ヤマハハコの白い花が斜面をおおって、そこにピンク色のハクサンフウロが一杯ちりばめられて華やいだ雰囲気だ。秋の代表ワレモコウやオミナエシの他にもウメバチソウ、トリカブトなど、秋の「甘利山」はまさに花の宝庫だ。
360度の大展望を楽しみながら昼食にした。少々あっけないのでさらに歩を進めて「奥甘利山」1843mに足を伸ばした。マルバダケブキの黄色い大きな花が笹海のなかに背の高さに突き出して群生し私たちを迎えてくれる。笹や木々の緑とよいコントラストで美しい。
初期の登山計画ではさらに「千頭星山」2139mまでの往復だったが、まだいくつも山をアップダウンしないといけない。どうも時間的にも体力的にも無理そうだ。早めに下山して「立ち寄り湯」に入ろうよ。あの「大村博士」の「白山湯」で汗を流そうか。(この後、2015年ノーベル生理学・医学賞の大村先生との出会いが・・・、つづく)