「雲取山の紅葉」
「雲取山」はいつもの山仲間が10年前の晩秋、私を除いて3人で登った山だった。それがこの山に登ろうと決めた理由で、「日本百名山」で東京の山では最高峰2017mで紅葉が美しい、ということ以外にはほとんど予備知識なしに登ってきた。けれどこの山には「平将門」伝説があるそうで、登り口の「鴨沢」から行くコース沿いに次々と地名にまつわる案内プレートが立っていた。地元「丹波山村」の歴史家が伝説をまとめたものらしい。
反乱軍の将門一行が妻や女官も伴い、官軍の藤原秀郷に追われこの山に敗走してきたという言い伝え。そうなのか、と知って歩くと平安時代から1000年以上の年月にこの急斜面の細い山道を、様々な思いで踏んできた人たちをあれこれ想像して興味が尽きない・・・。
3年生EN君は前回「不定詞」や「動名詞」の意味上の主語を勉強した。良く理解できていてどの英文も正しく和訳できていた。The trouble was that he drank too much, which Mother said was the cause of their separation. 「困ったことには、父は酒を飲み過ぎだった。だからそのことが両親の離婚の原因だったと母はいった。」カンマの後は Mother said it was the cause of their separation. という文で、主語itが関係詞 whichに置き換わって文頭に出ただけなんだ。先行詞は前文のthat 以下だね。今日はプリントを早めに終わったので、NEWSWEEKの最新の記事から面白そうなものをコピーして読んでもらった。
3年生のYAさんは、前回「立教大」の英文で Recent studies have established beyond question that a lack of adult involvement leads to a reduction in the capacity for children to play imaginatively and creatively. が難しかった。「最近の研究は・・・とはっきりと証明した。」の内容は、「遊びに大人が参加しないと、子供が想像力ゆたかに、創造性を発揮して遊ぶ能力が減衰してしまう結果になる、」ということだ。今日のセンター試験は60%の正解だったから丁度平均点だ。語彙・語法の問題でもう少し点を稼げばまだまだ伸びる。
2年生MU君は「仮定法」の中でも難しい「未来」をやった。「将来ありそうもないこと」を仮定して「万が一〜としたら・・・」ならIf節に助動詞shouldを加え、決してあり得ないことを「かりに〜だと仮定したら」としたい時には助動詞の were toを加える、と覚えた。後半も「仮定法」だけどIf節がない場合は、主語やその他の語句に「条件」が隠れていると見てそこに「〜ならば」を付け加えて訳す、と勉強した。「もうちょっと我慢強さがあれば、」は With a little more patience、「あなたの援助がなければ、」は Without your help、と前置詞で簡単に表現できる。
1年生のTA君は前回、長文で「個性を重視するアメリカ文化」を読んだ。You’re special, because there is no one else like you.「君は特別だよ。なぜかというと君のような人はほかにひとりもいないから。」 no one else は no other boyとおなじ。else(ほかの)は後から前の代名詞を修飾するよ。今日は「不定詞」を勉強した。to〜で「〜こと」(名詞用法)、「〜ための」(形容詞用法)、「〜するために」(副詞用法)の意味になるけど、副詞用法にはさらに4つの様々な用法があることを確認した。名詞用法はto〜が動名詞の-ingとどう違うかも勉強したね。後半は「分詞」を勉強した。前や後の名詞を修飾して、「・・・している〜」(-ing現在分詞)と訳す場合と「・・・された〜」(-ed過去分詞)と訳す場合を覚えた。 尾上
(追記)狭い山道にしては、意味ありげな地名をたくさん持つ不思議な山だと思った。渓谷を流れる「小袖川」の名は将門が雨に濡れた小袖を干したところ。「堂所」(どうどころ)は、この広場でひと休みして鎧の胴を脱いだ所という。秩父に流れていく「大血川」の名は、99人の絶望した女官たちが自害して血が流れた川だそうだ。
「七ツ石山」まで登って神社で戦勝祈願を済ませた将門は「ブナ坂」の広場までくると、東の日原の集落の方に下っていったらしい。秀郷軍にさらに追われ「青梅」を抜けて故郷の茨城まで戻っていった。そこでいよいよ官軍との戦闘になり矢で射られた将門は命を落とすことになる。当時の天皇家に対するクーデターと考えられたからその首が京都に運ばれさらし首にされた。しかし首だけが空中を飛んで東国に帰ってきたという有名な言い伝えがあるよ。
「ブナ坂」のあたりから展望が開けて、ブナの木やカラマツが黄色く色づいた向こうには「奥秩父」の山々が連なって見えた。「富士山」も雲の上にちょっぴり頭を出していた。早くも鮮やかな赤色に染まっているのはハウチワカエデかな。しばらくなだらかな草原のスロープを登って行くと「小雲取山」で、さらに30分ほどでゴールの「雲取山」が見えてきた。5時間の登りは「富士登山」に匹敵するね。









