高校英語UG会 三島・裾野・御殿場

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「もうちょっと我慢強さがあれば」With a little more patience
「もうちょっと我慢強さがあれば」With a little more patience
2017年10月22日(日)御殿場市民会館にて
「雲取山の紅葉」
 「雲取山」はいつもの山仲間が10年前の晩秋、私を除いて3人で登った山だった。それがこの山に登ろうと決めた理由で、「日本百名山」で東京の山では最高峰2017mで紅葉が美しい、ということ以外にはほとんど予備知識なしに登ってきた。けれどこの山には「平将門」伝説があるそうで、登り口の「鴨沢」から行くコース沿いに次々と地名にまつわる案内プレートが立っていた。地元「丹波山村」の歴史家が伝説をまとめたものらしい。
 反乱軍の将門一行が妻や女官も伴い、官軍の藤原秀郷に追われこの山に敗走してきたという言い伝え。そうなのか、と知って歩くと平安時代から1000年以上の年月にこの急斜面の細い山道を、様々な思いで踏んできた人たちをあれこれ想像して興味が尽きない・・・。

 3年生EN君は前回「不定詞」や「動名詞」の意味上の主語を勉強した。良く理解できていてどの英文も正しく和訳できていた。The trouble was that he drank too much, which Mother said was the cause of their separation. 「困ったことには、父は酒を飲み過ぎだった。だからそのことが両親の離婚の原因だったと母はいった。」カンマの後は Mother said it was the cause of their separation. という文で、主語itが関係詞 whichに置き換わって文頭に出ただけなんだ。先行詞は前文のthat 以下だね。今日はプリントを早めに終わったので、NEWSWEEKの最新の記事から面白そうなものをコピーして読んでもらった。
 3年生のYAさんは、前回「立教大」の英文で Recent studies have established beyond question that a lack of adult involvement leads to a reduction in the capacity for children to play imaginatively and creatively. が難しかった。「最近の研究は・・・とはっきりと証明した。」の内容は、「遊びに大人が参加しないと、子供が想像力ゆたかに、創造性を発揮して遊ぶ能力が減衰してしまう結果になる、」ということだ。今日のセンター試験は60%の正解だったから丁度平均点だ。語彙・語法の問題でもう少し点を稼げばまだまだ伸びる。
 2年生MU君は「仮定法」の中でも難しい「未来」をやった。「将来ありそうもないこと」を仮定して「万が一〜としたら・・・」ならIf節に助動詞shouldを加え、決してあり得ないことを「かりに〜だと仮定したら」としたい時には助動詞の were toを加える、と覚えた。後半も「仮定法」だけどIf節がない場合は、主語やその他の語句に「条件」が隠れていると見てそこに「〜ならば」を付け加えて訳す、と勉強した。「もうちょっと我慢強さがあれば、」は With a little more patience、「あなたの援助がなければ、」は Without your help、と前置詞で簡単に表現できる。
 1年生のTA君は前回、長文で「個性を重視するアメリカ文化」を読んだ。You’re special, because there is no one else like you.「君は特別だよ。なぜかというと君のような人はほかにひとりもいないから。」 no one else は no other boyとおなじ。else(ほかの)は後から前の代名詞を修飾するよ。今日は「不定詞」を勉強した。to〜で「〜こと」(名詞用法)、「〜ための」(形容詞用法)、「〜するために」(副詞用法)の意味になるけど、副詞用法にはさらに4つの様々な用法があることを確認した。名詞用法はto〜が動名詞の-ingとどう違うかも勉強したね。後半は「分詞」を勉強した。前や後の名詞を修飾して、「・・・している〜」(-ing現在分詞)と訳す場合と「・・・された〜」(-ed過去分詞)と訳す場合を覚えた。 尾上

(追記)狭い山道にしては、意味ありげな地名をたくさん持つ不思議な山だと思った。渓谷を流れる「小袖川」の名は将門が雨に濡れた小袖を干したところ。「堂所」(どうどころ)は、この広場でひと休みして鎧の胴を脱いだ所という。秩父に流れていく「大血川」の名は、99人の絶望した女官たちが自害して血が流れた川だそうだ。
 「七ツ石山」まで登って神社で戦勝祈願を済ませた将門は「ブナ坂」の広場までくると、東の日原の集落の方に下っていったらしい。秀郷軍にさらに追われ「青梅」を抜けて故郷の茨城まで戻っていった。そこでいよいよ官軍との戦闘になり矢で射られた将門は命を落とすことになる。当時の天皇家に対するクーデターと考えられたからその首が京都に運ばれさらし首にされた。しかし首だけが空中を飛んで東国に帰ってきたという有名な言い伝えがあるよ。
 「ブナ坂」のあたりから展望が開けて、ブナの木やカラマツが黄色く色づいた向こうには「奥秩父」の山々が連なって見えた。「富士山」も雲の上にちょっぴり頭を出していた。早くも鮮やかな赤色に染まっているのはハウチワカエデかな。しばらくなだらかな草原のスロープを登って行くと「小雲取山」で、さらに30分ほどでゴールの「雲取山」が見えてきた。5時間の登りは「富士登山」に匹敵するね。
2017/10/22 (Sun) 23:52


 It is for〜to・・の構文
 It is for〜to・・の構文
2017年10月19日(木)
裾野市民文化センターにて
「雲取山に登る」
 なんと12日(木)からずっと雨模様の毎日。予報では台風も接近しているから更に1週間も続くとのこと。13日(金)に予定した「イネカリ」もずっと延期したままだ。ところが昨日は半日だけ青空が広がったよね。久々の「山登り」に行こう!と、お気に入りのヤマケイ・オン・ラインで見出しに紹介されていた「雲取山」に惹きつけられた。東京都の最高峰で2017m、「日本百名山」のひとつだよ。
 前日からプランを立て作戦を練った。関東の人は秩父の「三峰神社」から登るのが普通のルートだけどわたしは裏からの方が近い。奥多摩のダム湖の最奥、「丹波山村」(たばやま)から登ると往復9時間で行ける。よし!片道に車で3時間もかかるけど朝4時に出発すれば日帰りで何とかなるぞ・・・。

 3年生MIさんは、前回「お茶の水女子大」の「脳の働き」が難しかった。 ,thus adding to its capacity for abstract thinking all the emotional richness and complexity of a human response. カンマから後が「分詞構文」になっていて、「そのコンピューターの抽象思考の能力にさらに、人間の反応のもつ感情面の豊かさや複雑さを加えるような、(そういうコンピューターはまだ発明されていない。)」 add の目的語が後回しになっていることに注意するとよかった。今日もセンター試験の練習の前に「上智大」の過去問をやってみた。長文の読解は得意なので80%はOKだけど文法問題が少々難しい。文中の下線部で4カ所の内ひとつだけ誤りを探す問題は以外と難しい。生徒の答案を添削する先生の目線でみると意外に簡単だけどね。
 SEさんは「不定詞の意味上の主語」 It is・・・ for〜to〜を含む英文を読んだ。It is necessary for you to get up early.をどこの中学の英語でも「早起きは君にとって必要だ」と訳したから印象が強すぎて、高校になってもなかなか直せない。「君が早起きすることは・・・」のように訳すのが正しいのに。「日本女子大」の英文ではIt needs considerable imagination today to realize how difficult it was for anyone interested in music at the beginning of the century to follow up that interest. 「〜を理解するのには今日かなりの想像力を必要とする。」に続けて、It is for〜to・・の構文が読み取れるかな。「今世紀の初め音楽に興味をもつ人が、そういう興味をずっと持ち続けることがどんなに難しかったかを理解する・・・」と書いてある。
 KI君は前回、「愛知教育大」の英作文をやった。とても良く書けていたが、「まず日本語をしっかり教えるべきだ。」で、日本語の「しっかり」は「教え方」の場合もあるけど、結果的に「しっかり使えるように」の意味でもある。ここでは後者と考えて、主語を教師たちweとすればWe should teach them to use Japanese properly. としたいね。今日のセンター試験は伸びなかった。とくに3問12点の「語句整序」問題がミスだらけだったから。どうしたのだろう、こんなことは珍しい。make oneself understood in English(英語が通じる)を作る語句しかなかったのに。 , compared to less than one second for men (男性の場合一秒以下と比べると、女性のお辞儀の長さは・・・)も、KI君にはそれほど難しくはないのだけど。原因を考えてみよう。 尾上

(追記)まだ暗い内に御坂峠を越えて甲府盆地に下り、「塩山」からいよいよ国道411号を登って行く。数ヶ月前に「大菩薩峠」に登った時にはすぐに右折して山道に入ったが、さらにトンネルがいくつも建設中のくねくね道をどんどん登っていく。「柳沢峠」が最高点で今度は下り道になって峡谷にかたまった小さな集落「丹波山村」にむかう。朝日が谷間にさしこみ朝靄のなかにオレンジの光が眩しいし紅葉も美しい。予定よりも早く6時半には登山口「鴨沢」に着いた。さあ、腹ごしらえしてから楽しい登山の始まりだ。
 昼食に合わせてピッタリ12時に到着した山頂ではテレビの撮影中だった。なんと私の大好きなNHK・BS「日本百名山」のスタッフたちが、山小屋主人の木下さんにインタビューの最中。聞き手のアナウンサーがばかでかい声で笑う声がわざとらしい。ハイカーたちは撮影に協力して少し離れて見守る。新しく大理石でできた立派な頂上標識の前で記念撮影したいのに。ガスで見えなくなってしまったけど四方の山々を「方角盤」で確かめたいのに。 
 それでも撮影終了と共に、「迷惑をおかけしました。ぜひ番組をごらんになってください」と丁寧に挨拶してから宿舎の「三条の湯」のほうへ下山していった。10月30日(月)の夕方、日本百名山「雲取山」が放送されるよ。私の弁当を食べる姿が画面の隅に写っているかも・・・。(つづく)
2017/10/20 (Fri) 0:00


  As far as I am concerned, 「私に関する限り・・・」
  As far as I am concerned, 「私に関する限り・・・」
2017年10月16日(月)三島商工会議所にて
「チョコレート教室」
 童心に戻ってチョコレートのアヒルを2羽作ったよ。高原ビールの「時の栖」に貼ってあったポスターを見て、衝動的に申し込んであったのであいにくの雨空だけど行ってみた。以前にもここで「チーズ作り」の教室が開催された時に家内と参加したことがあるし、台所をまかされて6年。毎日の料理が苦でもなくエプロンを着て楽しんでいるから自信もある。これはきっと型にはめてチョコレートを溶かしこむだけ、と思ったらいやいや、想像以上に難しいプロセスだった。
 コック帽の先生の指導で、プラスチックの型にまずは色つきのチョコレートを筆につけて塗り絵だ。アヒルの黒目が固まったら白目を入れる。クチバシは黄色だけど帽子やネクタイは何色がいいかなあ。半身ずつ同じ色にしないと合わせたときにピエロになってしまうね。若いお父さんとお母さんが見守って小学生の子供たちが頑張る。その隣でひとり参加のオジサン(オジイサン?)も張り合う・・・。

 3年生TAさんは前回、「群馬大」の英文和訳で、Age also plays an important part in how people relate to one another across the whole range of everyday experience. が難しかったらしい。how 以下は「人々がお互いにどのように関係しているか」ということ。後半は「日常の経験の全範囲に渡って」。wholeは「ひとつの物を丸ごと、全体」の意味で、「複数のもの全て」のallとは異なる。今日はセンター対策をやってから、「愛知教育大」の4行の長さの和文「子供には英語よりも日本語をまずしっかり教えるべきだ。」を英訳したらスッキリしたいい英文が書けた。
 裾野教室のKI君が参加した。今日のセンター試験は70%正解だったから合格だ。更にがんばって希望の80%を目指そう。今日の「山口大」の英文和訳で「巨大な現代社会と個人の役割」が難しかった。 The individual, if he is filled with love of mankind, with courage and with endurance, can do a great deal. 「個人個人はたくさんのことをやることが出来る。」の文に if 以下がカンマカンマで割り込んでいるね。2つめのカンマはandのことで、with〜の語句が3つ並列していることが見抜けるとよかった。「人類愛や勇気や忍耐力に溢れていれば、」の意味。
 1年生のTAさんは「比較」を勉強した。 原級でas〜as・・「・・とくらべて同じくらい〜だ」の構文と、比較級で more 〜than・・「・・とくらべてもっと〜だ」の構文が書けるように練習した。2つ目のasやthanはともに接続詞で、うしろにはSVが続くはずなのだ、と教えたね。 He is as tall as she. はHe is as tall as she is tall. の省略形で「彼は彼女の高さと比べると同じくらいの高さだ。」の意味。He is taller than she(is).の場合も同じに考えよう。後半は「前置詞と接続詞」を勉強した。
 1年生NI君はas far asとas long asが共に条件や限度を表す「接続詞」の働きをすることを勉強した。しばしば使われる重要表現を是非覚えよう。 As far as I am concerned, 「私に関する限り・・」やAs far as I know, 「私の知る限りでは・・」のように「範囲を限定する」。一方 as long as は時間的に区切ってas long as he is absent 「彼がいない間は・・」とか as long as you are quiet、「しずかにしている限りは・・」のようにif と同じような働きをする。後半は接続詞のas の働きで、普通when 「〜の時」because「〜なので」と似た用法もあるが、「〜のように」と訳して「様態」つまり、「似たようなやり方で」の意味にもなる、と勉強した。As a mother loves her own children, so she loved her pupils.は As・・, so・・の構文で「・・のようにそのように」と係り結びになっている。「母親が自分の子供を愛するように、(そのように)彼女は生徒を愛した。」と訳す。 尾上

(追記)プロの職人でもチョコレート作りで一番難しいのは「テンパリング」 temperingというプロセスだそうだ。鉄鋼などの金属加工でも溶解して型にはめるのにほどほどの温度が要求されるから同じ専門用語だ。冷たいマーブル(大理石の板)の上で、40度に温めたチョコレートをナイフで広げたり戻したりで適温に下げるためのテクニークが大切。それをアヒルの型枠の底にある穴から注ぎ入れる。先生にコンコンとたたいてもらい隅々に行き渡るように。
 チョコレートはカカオの種子から抽出したカカオマスにココアバターを混ぜて作る。ココアバターはココアの入ったバターじゃなかった。カカオ豆からとった油脂のことで結晶の仕方がとくにデリケートで複雑らしい。だから、溶かして型に入れるときの温度がとても大切。チョコレートはあの色艶と口どけの滑らかさと噛んだ時のパリパリ感が大事な要素だよね。安物のチョコはパーム油脂(ヤシの油)を使うそうだ。
 しばらく待っていると冷やして固まったアヒルが2羽完成した。少々寄り目にしたから予想以上に可愛い兄弟アヒルになったよ。先生から「体験教室・修了認定書」も頂いていいおみやげになった。ホームに入っている老人たちにもボケ対策によさそう・・・。
2017/10/16 (Mon) 23:58


関係詞の前にカンマがつく「非制限用法」
関係詞の前にカンマがつく「非制限用法」
2017年10月15日(日)御殿場市民会館にて
「トリカブトの山道」
 山梨百名山のひとつ、「三方分山」(さんぽうぶんざん)までの登りにはさらに2時間かかった。5回も6回もアップダウンを繰り返しながら狭い尾根道を登って行く。秋の山では代表的なトリカブトが真っ盛りで、青やピンクの「烏帽子」のようなユニークな筒型の花が、山頂に着くまでずっと次々と現れて楽しませてくれた。しかしその根は1グラム食べただけですぐに心臓が停止するほどの猛毒らしいよ。
 山頂の手前の林がちょっと開けた岩場で休憩したら、曲玉のような形の精進湖と広大な青木ヶ原樹海を包むように広がる富士山が目の前に出現。それがこの壁紙の写真だよ。ガラケーのカメラながら実に美しく撮れているでしょ・・・。

 3年生EN君は前回、「愛知教育大」の英作文をやって、The 比較級 S V,the比較級 S V. (〜すればするほどますます・・・)の難しい構文が正確に書けたね。さらに「日本語で自分の考えがはっきり言えなければ、いったいどうして英語でそんなことができるのだろう。」はIf they can’t make themselves understood clearly in Japanese, how on earth can they do so in English? 疑問詞を強調するには「いったい?」の意味で直後にon earthをつけるんだったね。do soとは前文に出た動詞句の繰り返しを避ける働き。
 3年生のYAさんは、前回「亜細亜大」の英文で The note in the bottle asked any pretty girl who found it to write to him. はask 人 to〜「人に〜するよう頼む」の構文だから、出来るだけ会話調(直接話法)にして、「このボトルを見つけた可愛い人はどなたでもお手紙を私に書いてください、と中のメモは頼んでいた」。今日も「センター試験」の1・2問計70点をやってみた。1問4点もある「語句整序」の問題は日本語がついていないから難しいのだけれど、3問中2問が正解だった。 A study shows that Japanese women bow more often than men, and their bows last one-and-half seconds on average, (ある研究によると、日本女性は男性よりもお辞儀する回数が多く、そのお辞儀の長さも平均1秒半だ。)この後に続くのはcompared to less than one second for men. (男性の1秒以下と比べて、)だね。
 2年生のAOさんは前回「特殊な関係詞」を勉強して「近畿大」の英文がむずかしかった。 There are such people as want a university education because they were unable to have one when they were younger. で動詞wantの前にあるasは関係詞whoと同じ働き。先行詞のpeople にsuch(そのような)がついているから 「ような」のas が使われる。one がa university educationのことだと分かれば、「もっと若い頃に受けることができなかったために、大学教育を受けたいと思うような人たちがいる。」今日は関係詞の前にカンマがつく方法、「非制限用法」を勉強した。関係詞の後の文が「先行詞」を修飾する(=制限する)ように訳すのではなくて、そのカンマの前で一度文を「区切って」完結し、「そしてその人は・・」とか、「しかしそのことは・・・」のように続けて和訳する方法だ。
 2年生MU君は前回「口語表現」の問題でいくつか難しかった。「余計なお世話だ。」はMind your own business.(自分の仕事だけ気にしてろ)という。「ほっといてくれ。」はLeave me alone. 今日は「仮定法」の慣用表現「〜がなければ」のいくつかの用例を勉強して問題をやってみた。Had it not been for your support, (もしあなたの支援がなかったならば)のように接続詞の If がない場合にはSVが倒置になることもなかなか難しいね。後半は「願望の文」をやった。I wish 〜で「〜であったらいいなあ」と、現実ではないことを願望するから「仮定法」の動詞を使う表現だ。「今」のことなら過去形で「昔」のことなら過去完了形で書く。 尾上

(追記)ネットでは「ヤマケイ・オン・ライン」という名で登山に関する様々な情報が入手出来てありがたい。このホームページは月刊の山岳雑誌を出版する「山と渓谷社」のもので、全国の山小屋の最新の情報が載っているので、私はよく登山コースや花の開花状況や山頂の天気を調べるのに利用している。今回の「三方分山」については「精進湖」から直接登って、「パノラマ台」に立ち寄ってから登山口に戻る標準的なコースが紹
介されていた。
 コラムのひとつに、読者が自分の登山記録を投稿してほかの登山計画者に参考にしてもらう、というのがある。今回の私のコースは普通の逆コースだし、2つの湖をまたぐ縦走コースでもあって魅力的でしょ。下山の後は自転車でスタート地点まで戻れるのもユニークだし、いちど投稿してみようかな。読者の評価欄もついていて、『いいね』がいくつつくか楽しみ・・・。
2017/10/15 (Sun) 23:43


ーeverのつく関係詞の2つの用法
ーeverのつく関係詞の2つの用法
2017年10月12日(木)
裾野市民文化センターにて
「本栖湖の山」
 先月「甘利山グリーンロッジ」のご主人にもらった「山梨百名山手帳」という小冊子を開くと、私も100のうち3分の1以上は登っていたよ。富士山、北岳など深田久弥の名著「日本百名山」とダブる名山もいくつもある。さすが「山があっても山なし県」だ。富士五湖を見下ろす山は「三つ峠」や「黒岳」を始めほぼすべて登ったつもりになっていた。しかし「三方分山」(さんぽうぶんざん)は未踏の名山だと気づいた。コースは「精進湖」から更に西の「本栖湖」にまたがって縦走できる。きっとよさそうだ。
 10月10日は1964年に「東京オリンピック」に決まった日。一年中で一番「快晴になる日」を選んだという。今年もまさに一昨日がそういう最高の天気予報で、6時前には目が覚めて自転車を乗せて山梨県に向かった。朝日に赤く染まった富士を見上げながら・・・。

 3年生MIさんは、「上智大」の過去問をすこしやってみた。センター試験と同じ出題形式ですべてがマーク式で四択問題だ。長文読解は完璧だったし空所補充問題もミスがわずかだった。実践ではもっと難しい問題もあるかもしれないから油断は禁物。やはり「記述式」で実力をつけておけばどんな形式にも対応出来るよね。英訳と和訳の練習はこれからもまだまだ続きます。今日のセンター試験は90%正解だった。
 SEさんは前回、「群馬大」の英文和訳が難しかった。Similarly, to a greater or lesser extent, families, corporations, even whole communities are arranged by age.は「カンマカンンマ」で挿入された語句が次の「家庭、企業、共同社会全体」の注釈だと気づけば、「大規模でも小規模でも、・・・は年齢によって組み立てられている。」to some extentは「ある程度まで」のイディオム。greaterの反対がlesserだ。今日のセンター試験はひさびさに高得点が獲れた。語句整序問題が3問とも正解だったのが嬉しいね。
 KI君は前回、be to〜が「助動詞」のwill、can、shouldのような働きをする項目で、難しい英文を和訳した。The computer is yet to be invented that also smells, tastes, sees, and touches, thus adding to its capacity for abstract thinking all the emotional richness and complexity of a total human response.「臭いや味がわかり目が見えて物が触れるようなコンピューター、そしてそういう風に抽象的思考の能力に加えて、人間のあらゆる反応の感情面の豊かさ複雑さも加えるようなコンピューターはまだ発明されていないのだ。」 add A to B(AをBに加える)が add to B Aの語順になっていてややこしい。is yet to 〜は「まだ〜していない」のイディオム。
 御殿場教室のYAさんは前回「電話の功罪」を和訳した。Without telephones, however, by what means can we send for a doctor when a baby gets sick at midnight? ここにもカンマカンマがあるけどこれはカンタンだ。「しかし」の意味だから文頭に移動すればいいね。「しかし電話がなければ、赤ちゃんが真夜中に具合が悪くなったらどういう方法でお医者さんに来てもらうことができるの?」meansは「手段」。by no means (どんな手段でもダメ→決して〜ない)、by all means(あらゆる手段で→ぜひとも)のようなイディオムで覚えよう。動詞のmean「意味する、意図する」は知っているね。名詞の「意味」はmeaningという。形容詞ならmean people は「意地の悪い人」とか「けちな人」の意味だよ。今日は「関係詞」の入試問題に挑戦した。特にwhatever などーeverのつく関係詞を「複合関係詞」と呼んでいる。anything which〜(〜する物はなんでも)のかわりに使う場合と、 譲歩文でNo matter what (何が〜しても)のかわりになる場合の2通りある。後者は文中にカンマがあるのが決め手だ。
 1年生KA君も「関係詞」を勉強した。中学で習って以来初めてだから少々難しかったね。代名詞のhe his himの代わりに who whose whomを使えば直前の「名詞」を修飾する働きになる。There is a person who wants to see you.でのwhoはheの代わりで「あなたに会いたがっている人」。That is the boy whose bicycle was broken.はhisの代わりで「自分の自転車が壊れた少年」。She likes the man whom she works with. はhimの代わりで「彼女が一緒に働いている人」の意味になる。後半ではwhatも登場した。先行詞のsomethingを含む関係詞で「こと」や「もの」と和訳出来るが、「姿」と訳す場合の例も勉強したね。 尾上

(追記)「本栖湖」の北岸を走ると最奥に「浩庵キャンプ場」がある。深い湖なのでスキンダイビングのメッカにもなっている。以前に法事で「下部温泉」まで行った帰り、そこから急な坂を登ってきて「中ノ倉トンネル」を抜けるとここに出た。今日はここに車を停めて登山スタート。自転車はすでにゴールの「精進湖畔」に置いてきた。帰りは6キロくらいを下ってくればいい。折りたたみ自転車の活用法だよ。
 「中ノ倉峠展望台」に登ると立派な観覧席の階段がある。そうか、休日にはここにカメラの三脚がずらっと並ぶんだな。富士山の写真家・岡田紅陽もここから傑作を生み出したそうだ。本栖湖の湖面に映る「逆さ富士」の写真は1000円や5000円の紙幣の裏面に採用されている。登山道の左右には真っ青な「トリカブト」が咲き乱れる。長い茎の先に烏帽子のような筒型の花を一杯につけて。
 そこからさらに木々の合間にキラキラ光る湖面を見ながら急な坂を1時間ほど登ると突然展望が大きく開けて「パノラマ台」に出た。眼前の「竜ヶ岳」や「身延山」はすでに登ったことがある。その向こうには「北岳」を主峰とする白根三山がそびえ、東には「王岳」「十二ケ岳」「黒岳」などの御坂山塊がつらなり、眼下には深い緑の「青木ヶ原樹海」が果てしなく広がっているよ。
 さあ、「山梨百名山」のひとつ「三方分山」1422mの初登頂を目指そう。そこが私の40番目になるかな。
2017/10/12 (Thu) 23:24


「カンマカンマはカッコ!」
「カンマカンマはカッコ!」
2017年10月9日(月)
三島商工会議所にて
「箱根の杉並木」
 先週のブログの続きだけど、箱根の芦ノ湖に行って東海道・箱根宿の「杉並木」を自転車でゆっくり走った。参勤交代が始まった江戸時代に整備されて、ここにも一里塚が残っていて江戸から20里あまりだ。小田原の湯本から須雲川に沿って登りになり、甘酒茶屋で一休みし、畑宿から石畳の山道をフウフウいって越えてきた旅人たちは眼下の「芦ノ湖」と富士山に感激し、「箱根神社」に詣でてそこから始まる杉並木を抜けて湖岸の「関所」に向かったのだろう。
 昨年の今頃は大学時代の仲間と4人でその石畳コースを歩き通したなあ。この杉並木を歩けばタイムスリップして、「昼なお暗き、杉の並木♪♪」と「箱根八里」の歌にあるような300年前の雰囲気が今も味わえるよ。併行して国道1号線が走るからバイクや車の騒音でやかましいけど・・・。

 3年生TAさんは前回、「お茶の水女子大」の英文「脳の働き」を和訳し始めたけど時間不足だった。「カンマカンマはカッコ!」は覚えていたけど、その挿入語句が直前の語句の追加説明(1)か、直後の語句の前提(2)か、文全体を締めくくるために文頭(3)に移動してもよいものか、の判断が難しいんだね。 To serve abstract thought alone, we are told, the brain contains ten thousand times more components than the present generation of most complex computers. では,we are told, をちゃんとカッコで区切ってあったけどね。これは(3)の文頭移動だね。「抽象的な思考に働かせるためだけでも脳は、最新世代のもっとも複雑なコンピューターとくらべて、その1万倍の構成部品を持っている、といわれている。」このエッセイの後半では、「人間のような、五感のうち特に嗅覚、味覚、視覚、触覚がわかるコンピューターはまだない。さらに人間の反応のように豊かな複雑な感情も理解できない。」とある。
 1年生のTAさんは「関係詞」を中学以来ひさびさに勉強した。There is a girl who wants to see you. は後半がshe wants をwho wants に置き換えただけ、つまり「代名詞」を「関係代名詞」にかえるとひとつの文につながるんだ。本文の後につなげるだけだから「くっつけ式」といおう。一方、The men who built a dam there were very brave.は、主語のThe men と動詞のwereとの間にわりこんで、「そこにダムを作った人たちは・・・」のように主語の説明を加えているから「割り込み式」と呼ぼう。後半は「比較構文」にも挑戦した。比較級+than 〜 と as 原級as〜の仕組みを勉強したね。
 裾野教室の1年生KA君は、前回「不定詞」を勉強した。too〜to〜や 〜enough to〜の慣用用法に注意しよう。今日のテーマは「分詞」。進行形で使う-ingは「現在分詞」と呼び、「〜している」の意味。」受動態で使う-edは「過去分詞」といって、「〜された」という意味。それぞれが前か後の名詞を修飾するから「形容詞用法」だ。「分詞構文」というのは、-ing や-edで始まる文がカンマから後の文全体を修飾するから「副詞的用法」のことだ。「〜したので(理由)」「〜したとき(時)」「〜したなら(条件)」のような和訳をあてることが出来る。後半は「動名詞」も少し勉強した。こちらの-ing(〜すること)は「名詞的用法」といえるね。今日は完了形のhaving+–ed (〜したこと)や受動態の being+–ed (〜されたこと)の形も勉強した。
1年生NI君は中間テスト前でお休みした。 尾上

(追記)TAさんが勤務している「日本ライフライン」という医療機器メーカーは、とくに循環器系、つまり心臓を中心に血管の病気治療が得意だそうだ。欧米の最先端の技術を導入して医学の世界に貢献している。最近の医療技術の進歩にはめざましいものがあって、テレビの特集番組によると「脳梗塞」のような致死率の高い突発的な難病も完治できるようになったらしい。
 股の付けねから血管にカテーテルを入れ、心臓を通って脳の最先端まで届くと、そこで血管をふさいでいる血栓を引きずり出してくれる。脳細胞が死滅しないうちに早期に治療すれば後遺症もないそうだ。スゴイ時代になったね。ただ、欧米に留学してその技術を習得した日本人医師がまだまだ少ないらしい。TAさんの仕事もそういう新開発の関係だろうね、すごいなあ。
2017/10/09 (Mon) 23:46


 関係詞のwhoやwhichの代わりに asやbut やthanも使われる
 関係詞のwhoやwhichの代わりに asやbut やthanも使われる
2017年10月8日(日)
御殿場市民会館にて
「我が家の玄関」
 先月、富士市の「ロゼシアター」で私の実弟の孫娘がバレエの発表会に出るというので家内と応援に行った。もう中学2年生なのでこれで引退になるというから。私の弟はJR身延線「十島」の「佐野川温泉」の創業者で、その長男夫婦が後を継いでいる。その日家内がホールの正面玄関にはいるとき転倒して大腿部を骨折してしまった。翌日御殿場の「フジ虎ノ門病院」に入院し手術してもらってからほぼ1カ月たった。
 順調に回復してやっと退院も近づいたので、家の見取り図やら段差の巾やらを写真つきで提出することになって何枚か撮ってプリントした。6年前に家内が脳卒中で倒れた時に、家の中には一階から二階に上がる階段に手すりをつけたし、外の道路から玄関まで上がるにも今年、両側に手すりを設置してあるのだが・・・。

 3年生EN君は前回「独立不定詞」の用法をいくつか勉強した。「群馬大」の「年齢は社会の仕組みの中で大事な基準」は少し難しかった。文中にカンマカンマで割り込ませた, to name one example, (一例をあげれば、)は直前の注釈, to a greater or lesser extent, (程度の差は大小あるけど、)は、全文修飾として働く。How well am I doing for my age? は「私の年齢としてはどれくらいうまくやっているのかな?」
 3年生のYAさんは、「センター試験」の1・2問をやったら前回よりずっと高得点だった。60%とれたから次は70%をめざそう。入試の難しい英作文をやってみたら素直ないい英文が書けている。「子供は英語の勉強を早くから始めれば始めるほど、英語を話すのが上手になる、と信じている人がいる。」を見ると、受験生はすぐに The 比較級SV, the比較級SVを思い出す。しかし、この特殊構文は実は難しくて、たいていどこかでミスをする。「・・より早く始めるにつれて、もっと上手になる。」と言い換えることが出来るから、比較級の語句の入った文を単に接続詞の as (〜するにつれて)でつなげればいいのだ。As children begin to  learn English earlier, they come to speak it better.でいい。これを The earlier ・・・, the better ・・・に書き換える力があればやってみよう
 2年生AOさんは関係詞のwhat の特別用法を勉強した。something whichのことだから「―こと」とか「―もの」と和訳できるけど、what Japan is now(日本の今のすがた)のように「―の姿」とか、 A is to B what C is to D. のような慣用表現ではwhatは「大切なもの」importantの意味になっている。(AがBにとって大切なのは、CがDにとって大切なのと同じだ。)後半は関係詞のwhoやwhichの代わりに asやbut やthanも使われる例をいくつか勉強した。「先行詞」にsuch やthe sameがついたら as。noがついたらbut(〜しないような) で「比較級」がついたらthanとする。
 1年生TA君は 前回、長文で「日米のクリスマスの習慣」を読んでほとんど正確に和訳できていたよ。今日は「動名詞」の用法を手短にテスト形式で勉強した。「昔〜したこと」は having –ed (完了形の動名詞)、「〜されること」はbeing –ed (受動態の動名詞)で表す。2枚目の「助動詞」の問題は書き換えも、並べ替えも英文和訳もすべて正しく解答できたね。今日の長文は「コピーキャットは恥だ。アメリカ人は個人、個性を大切にする。」を読んで正しく理解できたね。 尾上

(追記)今日のUG会には10年以上前に家庭教師で教えたTAさんがお母様と一緒に訪問された。大学受験だけでなく大学院受験でもお世話した女性だった。なんと超難関「東京医科歯科大」の大学院に合格したのだ。国立で東大医学部と同じくらいの難関校だよ。その後東京の医療機器メーカーにお勤めして、最近重要な立場になって米国出張などでとくに英語力が欠かせない場面が増えたそうだ。「英会話教室で日常会話を学ぶよりも、きちんとプレゼンしたり外人とディベートできるような力をつけるにはどうしたらいいですか?」
 会社勤めをしながら自己啓発するのは難しい。特に理系のお仕事では休日もあってなきがごとし。英会話教室や予備校などで個人レッスンを見つける方法もあるけど、きっとそんな時間は捻出できないでしょう。「英会話ならiPADやiPHONEのSIRIを使って語りかける方法もあるけど、ハイレベルのディベートの能力はまず作文力でしょう。論理をきちんと整理して平易な英文が書ければそのまま発話に使えるはずですよ。」
 「私でよければ、英作文の勉強を通信添削の形でやってみましょうか?週1回メールで問題を送るので、解答を期日までに送り返してくださればOKです。」これは60年も前、私が高校時代にやっていた「Z会」の通信添削のスタイルと同じだ。毎週きちんきちんと問題が郵送で届くので1週間以内に送り返さないといけない。今はZ会も入会すると問題をまとめてごっそり送ってきて、解答できた順に送り返せばいいだけ、と聞く。結局それでは長続きしないのだ。
 TAさんの会社は埼玉の戸田橋の近くだそうだ。「戸田ボートコース」が目の前だとか。懐かしいなあ。先週のブログ日記で「河口湖」の漕艇場の話を書いたばかりだけど、私は大学時代に半年所属した「ボート部」の練習にこの戸田のコースに通った。外語大の旧キャンパス近くの「巣鴨駅前」か「庚申塚」から「志村坂下」まで路面電車一本で行けた。翌年の東京オリンピックのボート競技会場に決まり急ピッチで建設中だった。そこに東大・一橋や慶応・早稻田などと並んで外語大の古ぼけた艇庫があった。いずれの大学も明治時代に英国から「レガッタ」の競技が輸入されたのだ。
2017/10/08 (Sun) 23:57


Little did I dream・・・「・・・とは夢にも思わなかった」
Little did I dream・・・「・・・とは夢にも思わなかった」
2017年10月5日(木)
裾野市民文化センターにて
「ロシア犬ボルゾイ」
 河口湖に次いで今度は箱根の「芦ノ湖」に行って自転車を走らせた。史跡の「東海道杉並木」も、歩行者を避けてゆっくり走る分には構わない。正月には大学駅伝のゴールになる「箱根町港」では、今日も大勢の中国人観光客が遊覧船に乗っていく。ドイツ、イタリア、タイ、韓国人などのことばも聞こえてくるけど、とりわけ中国人の声はデカイなあ。一番の観光地「箱根の関所」も自由に通過できるけど自転車から降りて押していかないと注意される。
 駐車場のある「恩賜公園」まで戻ってくると、背丈が1メートルもあるような毛のふさふさした大型犬を2頭連れたご夫婦とすれちがった。聞くと、「ボルゾイというロシアの犬です・・・」と自慢げに教えてくれた。ネットで調べたら革命前のロシア貴族が好んだ猟犬で、なんと時速50キロで走るから「俊敏な」の意味のロシア語でボルゾイと名付けた。犬は女性名詞なので呼応して正確にはバルザーヤборзаяと呼ぶらしいけど・・・。

 3年生MIさんは前回、「目的」の不定詞を含む難しい英文がどれも上手く和訳できた。 ・・・when we watch any particular piece of machinery at work・・でwatch は何をじっと見るのか、at workがworkingと同じ働きとわかれば、「どんな一個の機械でも働いているところをみれば・・」の意味。particularは「特殊な」や「特別の」ではなく「ある特定の」の意味。今日の入試英文、It would not be easy to find two philosophers who agree on a definition. で助動詞would はどんな働き?そう、仮定法のようだね。「もしひとつの定義に同意する哲学者を2人見つけるとすればそれは簡単なことではないだろう。」のように to findに「条件」を当てはめるといい和訳になる。
 SEさんは前回、英文和訳で A and A’ のルールに注意しないといけなかった。This was his first home-coming and was to be his last. では動詞のwasとwas to beが並列していて、とくに後半は助動詞のように「〜する運命だった」の意味だから、「この訪問は彼の最初の里帰りだった。そして最後の里帰りになる運命だった。」と正確に和訳できるといいね。今日はセンター対策に過去問を少しやった。第2問の語彙語法の問題では単語・熟語の力が求められるからコツコツ積み重ねて欲しい。
 御殿場教室のYAさんは「否定」の難しい項目を勉強した。notと noは「副詞」と「形容詞」の違いだと分かっていたね。他にも否定語がたくさんあって、「準否定」と呼ぶlittle(量)とfew(数)は形容詞で「〜がほとんどない」、hardlyとscarcelyは副詞で「ほとんどなしで」の意味。大切なのはLittle did I dream・・・「・・とは夢にも思わなかった」で、否定の副詞が文頭にでると、SVが疑問文のように「倒置」になる。far from〜、anything but〜{〜では決してない}やby no means(決して〜しない)などはneverの意味になるイディオムで入試頻出だよ。
 3年生KI君と1年生KA君はお休みした。 尾上

(追記)箱根神社前の「元箱根」の湖岸からも芦ノ湖の「海賊船」が次々出港していて大賑わいだ。すぐ向かいにセブンイレブンがあって、ここで「カップヌードル」を買って湖岸の石段で食べた。たまに食べるとウマイ!私の右にはイタリア人らしいグループが、左側にはアラブ系らしいカップルが腰掛けて同じようにコンビニで買った食品を食べながら湖の景色を楽しんでいる。箱根神社の赤い鳥居の向こうに富士山がうっすら見えてとてもいいロケーションだ。
 箱根に行くと桃源台にある「環境省ビジターセンター」も必ず立ち寄るところだ。芦ノ湖を見下ろし神山と冠ケ岳を見上げる絶景地にあって、よく「ミニ観察会」に参加しては野の花の名前を教えてもらった。入口には薄紫色のマツムシゾウが群生し、まっ白なツリガネニンジンもかわいかった。そうだ、仙石原の「長安寺」にも寄ってみよう。青色のイワシャジンがそろそろ裏山の斜面に咲き出して、細長い葉と茎を垂らして風にゆれているだろうな。
2017/10/05 (Thu) 23:14


 Not to mention〜, (〜については言うまでもなく)
 Not to mention〜, (〜については言うまでもなく)
2017年10月2日(月)
三島ゆうゆうホールにて
「高座山のワンチャン」
 河口湖で湖岸のサイクリングを楽しんでから車に乗せて、かえり道に「忍野八海」の方に回って三角山の「高座山」に登った。ここはススキの栽培地になっていて樹木が伐採されているから、忍野八海から東富士演習場と富士山の全景まで展望が実によい。マツムシソウ、アキノキリンソウ、アザミなど秋の野の花が一杯に咲く登山道にセンブリが美しい季節になった。漢方薬につかうあの白い花ではなくてこの山のセンブリは大きく紫色をして実に珍しい種類なんだ。
 頂上のすぐ手前で、紫の先端を覗かせたまだつぼみのセンブリを4、5本やっと見つけて「やっぱり今年は遅れているな」とがっかりして下ってくると、先ほど追い越した老夫婦が犬を連れてカメラ片手に登って来る。「センブリはもう少し上で見つけたけどまだつぼみでしたよ。あれ?2匹いたはずなのに」というと、ご主人くるっと背中を見せた。そこには大きな耳をバンダナでくるんで、リュックにすっぽり首まで包まれたワンチャンが疲れた眼で・・・。

 3年生TAさんは前回、不定詞をつかう英文を和訳した。 If you arrange books according to their size and colour you get an attractive shelf. 「大きさや色を基準に本を並べると、魅力的な本棚にできる。」は、単純な複文なんだけど切れ目にカンマがないことが混乱を引き起こしたね。こんなこともあるからSVを軸に英文を見ていかないと。ちなみに colourはイギリス英語のスペルだ。今日のセンター試験では、会話問題で苦労したね。誰と誰がどういう場面(学校、電話、レストラン、駅など)で交わしている会話なのか、を具体的に想像して解釈しないとミスすることがある。
 YAさんは前回、不定詞の慣用用法の英文を和訳した。 To tell the truth,〜(本当のことを言えば)や Not to mention〜, (〜については言うまでもなく)など。ボキャブラリーをもっとふやそう。今日は「比較」に関係する入試問題をたくさんやってみた。いわゆる「鯨の公式」 no more〜 than〜、数字の前のno more than〜とno less than〜などは難しいね。語句整序の問題は難しいのにしっかり考えて正解がたくさん出せた。
 1年生NI君は前回、「日本の交通」についての英文を読んだ。 Of course we have bus services, but they are not so convenient as those in Japan. 後半は「比較構文」で not so〜as・・(・・ほど〜ではない)になっているから、「アメリカのバス運行は日本のそれらほど便利ではない」。「それら」とは複数形で「バス運行」のことだね。The population of Tokyo is bigger than that of Osaka.でも代名詞のthatは「人口」のことでしょ。今日は「〜するために」「〜できるように」と、目的を表す節 so that S may Vを勉強した。助動詞のmay、can、willのどれかを使うよ。
 1年生のTAさんは「分詞」を勉強した。学校なら2週間くらいかける所を今夜の3時間以内でやってしまった。とても意欲的ですばらしい。消化不良もあるかもしれないが、近いうちにまた同じ項目を勉強するから気にしないでいい。-ing形が「現在分詞」で進行形のように「〜してる」とか「しながら」と訳す。-ed形は「過去分詞」で受動態のように「〜された」、「〜されて」と訳す。文頭が-ingや-edで始まり、後の主文を修飾する構文を「分詞構文」と呼ぶよ。 尾上

(追記)今年は3月の「寒の戻り」が桜の開花の遅れから始まって、一年中植物の開花に影響しているらしい。昨年この時期には家内と一緒に登って見頃の紫センブリをたくさん見つけたけれど、今年は案の定やはりまだ小さなつぼみだった。でもススキの斜面を他にも探しまわっていたらたった3輪だけ発見したよ。紫色の5枚の花弁を広げてまるで星のようだ・・・。
 この紫センブリは実に珍しくて、山口県の「秋吉台」まではるばる見に行く人もいるそうだ。知る人ぞ知る、だね。「千回振出してもまだ苦い」からセンブリという名前がうまれたらしい。胃腸の薬として花も茎も一緒に煎じて飲む。ゲンノショウコやドクダミも有名だけど、センブリは日本の生薬では一番に苦いもので「良薬口に苦し」のたとえもあるよ。
2017/10/02 (Mon) 23:57


take it for granted that〜「〜を当然だと思っている」
 take it for granted that〜「〜を当然だと思っている」
2017年10月1日(日)
森の腰中央公民館にて
「河口湖ボートコース」
 「河口湖大橋」を越えて「ボートコース」(漕艇場)に行ってみた。浜名湖にあるようなギャンブルの競艇場じゃないよ。県営の立派な艇庫の中には一人乗りのシングルスカル、ダブルスカル、4人乗りのナックルフォアなどが格納されている。8時に到着してみるとすでに富士吉田市の吉田高校のボート部の生徒たちが艇を浮かべて練習していた。9時には終了して学校に戻るから朝練が中心。ここは富士山おろしの波風が立って練習に不向きだから。
 私も大学1年生の時にボート部に所属したことがあるから興味がある。対岸のゴールまで2キロ、6本のセパレートコースのラインが引いてあり、用意してきた自転車を組み立ててコースに沿って湖岸を走ってみた。「河口湖美術館」と「オルゴールミュージアム」の裏手が遊歩道とサイクリングロードになっていて、ボートレースの様子がどこからも楽しめる。その向こうには「富士山」が白雲の上に素晴らしい雄姿を見せて・・・。

 3年生EN君は前回、「明治学院」の英文で「教育の重要性」の一部を読んだ。 Any author who does not care what he teaches is just as likely to be a bad author as one who does not care how he teaches.「教える内容を気にかけない著者は、教え方を気にしない人と同じくらいひどい著者になるかもしれない。」 be likely to 〜は「〜の可能性がある」とか「〜かもしれない」。比較構文 as〜asに注意しよう。
 YAさんは前回、関係詞の「非制限用法」をつかう英文を和訳した。The languages of western Europe are divided into three branches, each of which has made considerable impacts on English. SVと関係詞節がカンマで切れている。これは「1度ここで切って、2文に分けろ」ということ。「西洋の言語は3つの系統に分かれている。その内のそれぞれが英語にかなりの影響を与えてきた。」のように。今日のセンター試験は難しい問題が多くて、語彙語法の知識をたくさん要求された。単語とイディオムをもっともっと増やしていこう。
 2年生MU君は前回、「口語表現」の英文完成問題をいくつかやった。初めてのものが多かったね。「お願いしたいことがあるのですが。」 はWill you do me a favor?(私に親切なことをしてくれませんか)というし、「ほっといてくれ。」はLeave me alone. という。名詞のThe moment や The instantが後にSVを従えると、接続詞で「〜するとすぐに」の意味に使われることを勉強した。副詞のdirectlyにも同じ働きがある。後半はいよいよ「仮定法」の構文に入った。基本は動詞の形にあって、「今」と「昔」の2通りと覚えればクリアになる。
 AOさんは代名詞 it が不定詞to〜やthat節の代わりに「形式目的語」の働きをする場合を勉強した。She seems to take it for granted that doors open automatically.「彼女はドアが自動で開くのを当然だと思っているらしい。」のitはthat節以下の文が代入できる部分で、take A for B (AをBだと勘違いする)の構文に組まれているのでややこしいね。後半は「前置詞+関係代名詞」の構文を勉強した。The girl with whom he fell in love moved to Osaka after a few months. はHe fell in love with herが組み込まれてwith whomになっていることがわかった。
 1年生TA君は「受動態」の作り方を勉強した。SVO、SVOO、SVOCのどの文型もOを主語に変えて正しく受動態に直せた。進行形の動詞を受動態に変えるとThe car is being repaired. 「その車は今修理中だ。」のように be動詞+being +-edの形になる。後半は代名詞it のいろいろな用法を勉強した。It cost me 5,000yen to buy this jacket. や How long did it take you to write this report?は、ともに「人が〜するのにお金(や時間)がかかる」 の意味でItを主語にする重要な表現だ。尾上

(追記)対岸のゴールのあたりに着いてみるとそこは「湖月」という日本旅館の裏手で、朝食を終えた宿泊客たちが庭園からそのまま湖岸に降りてきて写真を撮りあっている。浴衣を着ているけどしぐさが日本人らしくないな、と思ったらやはり中国語ばかりが聞こえてきた。湖と富士山とコスモスの群落と、きっと中国人には「これこそニッポン!」なんだろうね。
 「ディレクターズ・チェアー」にふかぶかと腰掛け釣り竿を2本投げている老人あり。「何が釣れますか?」と話しかけると、「ここではブラックバスだけど、私はコイだけ。巨大な奴で120センチがいるはず。まだ90センチしか釣ってないけど。」「平塚から毎週かよって来るんだけど10日に1匹しか釣れないよ。朝から夕方までこうして富士山と湖面を見ながら大仏さんのようにじっとしている。それでいいんだ・・・。」
 私が御殿場に住んでいて、友人の見舞いに先週平塚に行ってきたこと、今日は高校生のボート練習の見物に来て湖岸のサイクリングをして、この後忍野の高座山にも登る計画であると話すと興味を持ってくれた。「いろんな趣味で良いですね。私は地元平塚海岸の磯釣りも海釣りもマグロ釣りも、箱根・芦ノ湖のブラックバスも、御殿場・東山湖のニジマス釣りもみんなやって卒業して、ここの巨大コイが最後の道楽ですよ・・・。」
2017/10/01 (Sun) 23:04


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