高校英語UG会 三島・裾野・御殿場

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A and A' を見破れ
A and A' を見破れ
2017年8月27日(日)
御殿場市民会館にて 
「マツムシソウ」
 マツムシソウを家内にも見せたくて「湖尻峠」に車を走らせた。岩波駅から箱根に向かう山道は「キャノン」の入口を通過し、「深良用水」の隧道出口を横目に見て登っていくと「箱根スカイライン」にぶつかる。振り返れば富士山と愛鷹山連峰そして沼津市街地と駿河湾が一望の下だ。箱根外輪山を一周するハイキングコースの中継点で、私もここには何度か訪れている。
 この北側斜面は日当たりの良い「お花畑」で、果てしないススキの草原と笹海の中にシシウドやコオニユリや薄紫色のマツムシソウが群生している。もうじきヤマラッキョウやウメバチソウも咲き出すよ。真下の芦ノ湖から視線を上げていくと箱根の最高峰・神山や駒ヶ岳と対峙する絶景の斜面だよ・・・。

 3年生EN君は前回、「不定詞」を使う入試の英文を6題和訳してみた。「京都大」が結構難しかったね。 The function of a science is to establish general laws covering the behavior of the events or objects with which the science in question is concerned, and・・・「科学の機能は・・・」で始まり、以下に3つの不定詞句 to〜が続いていることに気づかなかったね。establish general lawsとは「一般法則を確立する」だし、in questionとは直前の名詞を修飾して「問題になっているその科学が・・・」となる。「ある科学の機能は、当該の科学に関係する現象や対象物のふるまいかたに共通するような一般法則を確立して、・・・し、・・・することだ。」のように、連続した一つのプロセスとして解釈するのが正しい。今日は、新たなシリーズで「センター試験」の第1問の発音と第2問の文法・語法・会話・整序をやることにした。
 2年生MU君は「複合関係詞」のwhatever SVやwhoever SVなどを勉強した。それぞれanything which SV (〜するものは何でも)、anyone who V(〜する人は誰でも)と同じ意味になる。When I was a boy, I read whatever I found interesting at the library. では whateverが「〜するものは何でも」の意味で I found it interesting (それが面白いと思う)の第5文型に気づけば、「わたしは子供の頃、図書館で面白いなと思ったものは何でも読んだ。」ここのfindは「見つける」ではないよ。
 AOさんは今日のプリントを受け取りに立ち寄った。忙しいようだから自宅で時間を見つけてやっておいてください。
 大学生のYAさんは、今日がカナダ留学前の最後の出席になった。留学先のビクトリア大学はカナダ西岸につきでたバンクーバー島の南端にあってバンクーバー市や米国ワシントン州のシアトルは海峡のすぐ向かい側だ。日本人の留学生も多く上智大や早稻田、ICUなど多くの大学がビクトリア大学と提携しているそうだ。YAさんは現在の大学で英語の成績が優秀で奨学金を獲得し、大学派遣の留学生の一人に選ばれたのだ。「UG会」の卒業生として初の偉業をなしとげたね。おめでとう!
 今日も「英検一級」の模擬問題の英文を2つ読んでみた。1問目の「航空便の増加と大気汚染」はしっかり読めて完璧だった。2問目の「歴史は繰り返す:東洋と西洋」の方が難解な語彙が多くて少々読みづらかったね。インドや中国のような東洋の国々の経済力が強大になるにつれ、マルコポーロやバスコダガマの15世紀の新航路発見の時代と同じように、西洋は再び東洋に経済力や生産力を依存するようになっている、という内容だった。
 今日はNEWSWEEKから「民主党サンダース上院議員の人気と選挙敗北の責任」のコピーと、カナダの新聞から「ケベック市で反トランプと親トランプのデモ隊の衝突」のコピーをおみやげにした。カナダでも人種差別のナショナリズムやファシズムの思想が盛り上がってきているらしい。隣国トランプ政権の影響が出ているね。来年3月までの7ヶ月間、十分に気をつけて勉強に励んでください。最後にご両親がご挨拶に見えて結構な頂き物をしました。Have a nice stay! 尾上

(追記)この朝は市内神山(こうやま)の「時の栖」にアサガオを見に行った。遅い時間だと萎んでしまうからね。「アサガオネーション」と看板が出ていた。どういう意味?桜並木や園内至る所に高いネットを張りめぐらして赤・青・白など色とりどりのアサガオが咲いていた。中でも薄茶色の花は珍しい。江戸時代にもてはやされた色合いだとか。
 最近完成した真っ赤な「夢の架け橋」は、江戸時代の「日本橋」のような巨大な太鼓橋で新しい名所になりそうだ。橋のたもとでは「朝顔市」が開催されて色とりどりの鉢植えが展示されていたが、どれも花がそろそろ終わりかけで残念。来年は是非、東京や横浜で開催されているような「変化朝顔」の展示もして欲しいなあ。江戸時代に流行した園芸趣味が一部の愛好家の間では今も人気で、色の多彩さだけでなく「八重咲き」とかヒガンバナのような「ちぎれ咲き」など、意表を突くような変化朝顔がぜひ見てみたいな。
2017/08/27 (Sun) 23:46


It depends.(場合によるよ)
It depends.(場合によるよ)
2017年8月24日(木)
裾野市民文化センターにて
「レンゲショウマ」
 昨日からやっと夏らしい入道雲と青空が戻ったけど、8月になってからまるで梅雨のもどりのように毎日雨や曇りの日ばかりだったね。4月に購入したお気に入りのタブレットiPADに「今日の天気は?」と話かけると「今日の御殿場市は雨になるでしょう」と女性の声で答えてくれる。「河口湖の一週間の天気は?」と聞くと画面上に「10日間の予報」がでる。今週晴れるのは水曜日だけ、とあるので「三つ峠」に登るのは明日しかないな、と決めた。
 須走から「富士五湖周遊道」を使えば我が家から1時間と少々だ。「河口湖大橋」を越えて笛吹市に向かい「御坂トンネル」手前で右折して旧道の「御坂みち」を登っていくと「登山口」に着く。いつもより半月も遅かったけれど今年も「三つ峠」のレンゲショウマに出会えたよ。真っ白いボンボリのガクの下に紫色の花弁を隠して、長い茎の先端に5つも6つも花をうつむき加減につけている。風に吹かれてゆらゆらと・・・。

 3年生MIさんは前回、関係詞 which を使う英文を和訳した。 ・・, which position he secured partly by his acquaintance with this doctor who had operated on his hands. このpartly は by 以下の語句を「部分的には」と修飾して、「その地位を一部には自分の手の手術をやってくれたこの医者との知遇によって確保したのだ。」今日は「疑問文」で文法・作文を勉強した。How come SV〜? は How does it come that SV〜(どうしてそういうことになるの?)の略と考えればSVの語順に納得できる。Why 〜とは違うわけだ。What time did you say he was coming here? のようにYes-Noで答えないような「間接疑問文」では「疑問詞」が文頭にでてその答えを待つ。それは say やthinkのように意味の軽い動詞の時だけで、Do you know や Do you tell me とか Do you have an idea などでは「疑問詞」は後の位置のままだ。
 SEさんは「明治大」の英文がほぼ訳せたけど一部難しかったね。More and more smokers respect this and try to avoid smoking in company, or at least ask other people first if they’ll be annoyed. は接続詞の or が何と何をつないでいるかを考えよう。ここでは後のask と前のavoid だね。「このことを尊重し、人中で喫煙を避けるとか、少なくとも他の人に迷惑になるかどうか最初に尋ねるように努力する人がますます増えている。」今日は夏期講習の第4日目を休んだのでその分をやった。長文の読み取りは良く出来るけど語彙力が少々たりないから、発音やアクセント問題でもミスが多いのはくやしいね。あと一週間の夏休みで単語とイデイオムの暗記に十分な時間を割こう。
 三島教室のTAさんが出席した。What men do makes them what they are.がとても難しかったね。関係代名詞の whatの訳は「こと」「もの」「すがた」と覚えよう。動詞 makesの語形に注意すると理解できるよ。主語は「人がやること」つまり「行為」だ。what they areを「その人のすがた」つまり「人格」と訳せば正解だ。「人のやることが人をその姿にさせる」だから、「行為が人間をつくる」ということ。今日は「動詞の語法」を55題やってみたら80%の正解だった。目的語に-ingがくる動詞、自動詞と他動詞の違い、「疑う」のdoubt(そうではないと思う=否定)とsuspect(そうだろうと思う=肯定)など覚えておくべき語法がまだ少しあるね。
 KI君は前回、「同志社大」の英文の最後が難しかった。 Everyone tried to be what they called good. で Everyone は every child で、theyは人々とか親と考えて、「どの子供も人に良い子だねといわれるような子供になろうとしていた。」の意味。今日は「会話表現」を50題まとめてやってみたら80%くらいの立派な正解率だった。センター試験に出るからとても大切だね。No way.(無理だよ)、It depends.(場合によるよ)、You name it.(なんでも言ってごらん)などが難しかったね。
 1年生KA君は前回、「文の種類」と「5文型」の復習問題をやってみてほぼ正確に理解できていることがわかった。「命令文」と「感嘆文」でミスをしてしまったけどね。今日は「現在完了」を中心に勉強した。日本語では「〜た」とか「〜ている」のように言うね。過去にあったことは「過去形」で言うけど、過去に始まって今も関係していることなら「現在完了形」で書く。「今までの経験」とか「今終わったところ」のような場合だ。今もずっと続いていることなら「現在完了進行形」で、have been –ing の形で書く。ただしWe have known each other. や He has belonged to the tennis club.のように本来「状態」を意味する動詞 knowや belongの時には-ing形にはしないけどね。 尾上

(追記)「キンポウゲ科」のレンゲショウマは花の咲き方が蓮華のようだし、葉や長い軸の先端に花をつけるのが9月に咲く真っ白なサラシナショウマに似ているからの命名らしい。升麻とは根っこが解熱剤などの生薬の名前で、「・・ショウマ」のつく野の花は多いよ。「トリアシショウマ」「ヤマブキショウマ」なども「キンポウゲ科」じゃないけれど山道でよく見かける花だ。
 「秩父宮記念公園」に行ってみると、「ロックガーデン」には内側の花弁も真っ白なレンゲショウマも咲いていて、これは突然変異で生まれた種類らしい。なかなか美しいよ。その岩の斜面で一杯に咲いている黄色の「キレンゲショウマ」も長い軸の先に一箇だけつぼみのような半開きの花を一杯につけている。しかしこれは花も葉も全く異なるユキノシタ科の花だ。
2017/08/24 (Thu) 23:46


I took it for granted that you would join us.
I took it for granted that you would join us.
2017年8月21日(月)
三島商工会議所にて
「夏エビネ」
 玄関前のブナの木の下に薄紫色の花が?ずっと昔に印野の「野の花苑」で買った鉢植えの「ナツエビネ」じゃないか?露地に植えておいたら毎年大きな葉ばかりが茂っていたけど、今年初めて花が咲いたよ。3本も!並べて植えてある普通の「エビネ」は裏の林で見つけて移植したものだから強くて毎年5月には咲いているけど、こちらは開花の条件が難しく園芸家も栽培できないらしい。かなりの湿度が必要だし、夏が余り高温では咲かないそうだ。ラッキー!
 関西の方のどこかの山でこの時期にナツエビネの群落を偶然発見した人が自分のブログで写真を掲載していたが場所はどうも特定できない。今年は24年ぶりの「長雨」だそうで皮肉にもこの花にはいい気候環境だったらしい。白と紫の色合いに気品があるし姿がとても美しい。これもラン科の花で7月に登った「大菩薩峠」で見つけた「ニョホウチドリ」に似ているね・・・。

 1年生NI君は前回、「レストランでデート」の約束をする電話会話を読んだ。正しい文をほぼ選べたね。会話文はセンター試験にも出題されるから注意しておこう。今日は it の用法の最後に「形式目的語」になる場合を勉強した。I make it a rule to jog every morning. (毎朝ジョギングをすることにしている。)は to 以下の部分が「本当の主語」で、 it の場所に代入できる。長いから後まわしになっているだけ、と考える。I took it for granted that you would join us. (君が参加することは当然だと思っていた)でも it が同じ働きで that 以下を示すことになるから「形式目的語」と呼ばれるよ。
 1年生のTAさんは「助動詞」の cannot、may、mustを勉強した。中学でやった意味に加えてそれぞれもう一つ「推量」の意味があること、が目新しい。さらに助動詞+have +-ed が過去の内容を推量する用法も難しかったね。must have finished なら「終わってしまったに違いない」となる。たった1回で「助動詞」の用法全部を勉強するのはやはり無理があるので、何か良い問題集をつかって数回にわけてじっくり勉強していこうか。学校で「文法・作文」の授業が確保されていないなら自分で独学するしかないね。2枚目のプリントでは「現在完了」の問題をやった。こちらのほうがずっと正解が出せたね。
 裾野教室のKA君が出席して、動詞の時制の勉強で「現在・過去・未来」を勉強した。「進行形」の動詞は be + -ing で表すけど、「未来進行形」ではたとえば My mother will be cooking dinner when I get home. (私が帰宅する頃は母が夕食の支度をしているところだろう。)のように使える。2枚目では「5文型」の復習をやった。SVOCの他にM(修飾語)もしっかり指摘できていたね。
 今日はNI君のお宅から私の大好物を贈って頂いた。以前にも頂いたが山口県下関の「うに」で、お祖母様の実家からの贈り物だそうだ。私が幼い頃、九州長崎生まれの祖父がまだ健在で初孫の私はよく可愛がられた。大変な「食道楽」で会社帰りによく東京のデパ地下で買った珍品を家族にふるまってくれた。瓶詰めの「粒うに」もその一つで、ご飯の残りはいつも「お茶漬け」にしてそこに「うに」をのせるのがごちそうだったなあ。 尾上

(追記)15日から「夏期講習」が始まって後半の2日間も無事終わったね。3年生が裾野・御殿場からも参加して5人、さらに希望者の1年生男子も加わって一緒に机を並べた。「文法・作文・和訳」に取り組んで背後に座っている上級生たちの刺激を受けた。1学期の英語の復習が中心で易しいようだったけど、文法では何カ所か落ちていたところが見つかったし、学校では教わらないことも勉強になったね。
 「発音」に関わる身体の「パーツ」、つまり鼻・唇・歯・舌・口蓋垂の絵を画いてみて、発音の仕組みを考えてもらったね。「のどちんこ」を震わせて「パリ」「ボンジュール」なんて発音するフランス人や、上唇と舌で「ペッ」と口のゴミを飛ばすような発音をするアフリカ人の話もおもしろいでしょ。日本人が英語の発音がどうして苦手なのかが分かったと思うよ。センター試験の第1問には必ず、7題の発音問題が出るからこれだけで14点もある。「苦手だなあ・・」とは言っていられないね。
 3年生は「センター試験」対策で、過去の「駿台模試」から前半の第1問〜3問を40分で解いてもらった。その場で採点して解説してあげたから弱点克服に役立ったと思うよ。文法・作文・和訳の総合問題も二次対策・私大対策には大切だったね。大学受検必修の「不定詞」「動名詞」「分詞」と「関係詞」についてしっかり復習が出来たでしょう。あと10日ばかりの夏休みをまた初心に戻って計画的に勉強してください。
2017/08/21 (Mon) 23:48


Facts are to the scientist what words are to the poet.
 Facts are to the scientist what words are to the poet.
2017年8月20日(日)
御殿場市民会館にて 
「島郷の海岸」
 夏期講習の3日目が終わったので海が見たくなった。「三島ゆうゆうホール」から一番近い「沼津御用邸」の海岸に車を走らせた。9日の早朝に「富士山・太郎坊」から「双子山」に登って以来10日ぶりの青空だ。気温もまた復活して35℃の猛暑になったけど夏はやはりこれがいい。砂浜を歩くと海風が潮のいい香りを運び打ち寄せられた海草の緑が新鮮だ。
 「御用邸」に隣接する「島郷」の海水浴場まで歩いて行った。ウィンドサーフィンや最近のスタンドアップパドルボード(SUP)で遊ぶ水着姿の若者たちが溌剌としてまぶしい。家族やグループで賑わう「海の家」に腰かけてたべたラーメンが素朴で実に美味い。ソフトクリームも海風にはピッタリだ・・。

 3年生EN君は前回、「関係詞 what」の慣用表現を勉強し入試問題の和訳をやった。「法政大」 Facts are to the scientist what words are to the poet. は特に受験生泣かせで、what が「こと」でも「もの」でもなく「大切なもの」の意味で使われる。「事実が科学者には不可欠なもの」であることを喩えて、「言葉が詩人にとって不可欠」という自明の理を添えている。EN君のこたえは「〜の関係は〜の関係と同じ」という参考書通りの和訳を使ってうまくいったね。今日は午前中「夏期講習」最終日に参加してまた今夜の「UG会」にも元気に出席した。センター試験にも出題される「会話表現」を一気に50題やってみた。80〜90%の高い正解率だったね。
 2年生AOさんは前回、「分詞構文」の慣用表現を勉強し「広島大」の英文もほぼ正しく訳せた。難しかったのは、 we cannot talk usefully about a language without talking about culture, for they are inseparable. 「文化について語らずに言語についてはうまく語れない」という「二重否定」の訳よりも、「肯定文」に直して「言語についてうまく語るときには必ず文化にも触れる。」と訳せるとよかったね。後半は「なぜならば、その二つは切り離せられないから。」 文頭やカンマの後のfor は接続詞で「なぜならば」の意味。今日は「助動詞」の特別の働きを勉強した。should、ought toや 否定でneed notの後に「完了形」 have + -edがあったら、「〜すべきだったのに」「〜する必要がなかったのに」と相手を非難したり後悔したりするときの表現だった。
 1年生TA君は前回、長文「チャーチル英国元首相と絵画」を読んでほぼ正確に全訳出来た。今日は動詞の「時制」で「現在・過去・未来」を勉強した。どの問題も正しく解答できた。「5文型」の問題もほぼ完璧に理解出来ていたね。TA君今日は顔を真っ赤にして登場。聞いたら自転車で「鎌倉」まで往復走ってきたとのこと。スゴイね!片道70キロくらいあるのに7時間で到着したという。帰りはずっと登り坂だしさすが疲れて降りて歩くこともあり、筋肉痛を起こしながらなんと11時間もかけて帰宅したらしい。若者の冒険はいいなあ。 尾上

(追記)東京で小学生だった頃、夏休みには必ず長泉村の母の実家に列車で一人旅した。そこは私の生家でもあって、本家の従兄弟たちと「海水浴」といえば「沼津・我入道」の海水浴場に行ったものだ。その我入道で私の叔父夫婦(母の弟)が八百屋をやっていたから。叔父の家から歩いてすぐの距離に砂浜があった。「千鳥丸」という屋根付きの小さな乗合船が「大瀬崎」まで海水浴客を運んでいたよ。
 「牛臥山」を挟んで反対側に「牛臥海岸」があって、今の天皇陛下が少年の頃この海水浴場で泳いでいたよ、と聞いたことがある。明治の中頃に皇室の保養地に完成した「御用邸」は50年前、沼津市に下賜され市民公園になった。しかし海水の汚染もあってさらに向こうにある「島郷海水浴場」まで行かないと今は海に入れないらしい。
 「海の家」の隣にぽつんとよしず張りの小屋が建っているのは「学習院遊泳場」の所有らしい。松林の中にまだ建物があって今も小中学校の「海浜教室」で東京から子供たちがきているのかな。
2017/08/20 (Sun) 23:20


「夏期講習」が始まった
「夏期講習」が始まった
2017年8月17日(木)
裾野市民文化センターにて
「あこがれの槍ヶ岳」
 今朝は久しぶりに「金時山」に登ってきた。長靴で傘をさしての登山だ。相変わらずの曇り空で霧雨も降って今年の夏山はこのまま終わってしまいそうだ。山頂には「金時娘の小屋」をたずねてくる人も少ないし、山ユリ、シモツケソウ、ギボウシなど夏の名残りの花ばかりで少々寂しいね。シラヤマギクが咲き出していつの間にか秋になっているよ。あれ!薄紫のマツムシソウがもう咲き出したね。
 昨年の今頃は信州の花の名山「燕岳」2763mに登ったなあ。やはり時折雨に降られて山頂では傘をさして弁当を食べるのがやっとだったけど、広大な斜面に咲き誇る高山の女王コマクサの大群落にめぐり会えた、そこは尾根伝いの「表銀座コース」といって、もし晴れていれば真正面に若い頃登った3位の高峰「奥穂高」と、今もあこがれの5位「槍ヶ岳」が見えたはずなのに・・・。

 3年生MIさんは前回、「関係詞」の as を使う英文を和訳した。「中央大」の As is true of many inventions , it was created to fill a need −・・は、as が主語で関係代名詞 which と同じ働きなんだ。後の文を「先行詞」にして「多くの発明にあてはまることだけど(あてはまるように)、バスケットボールという競技はある必要性をみたすために考案されたのだ。」.と訳せば良かった。今日は「時・条件」の表現を復習した。
 SEさんは「会話表現」を総まとめする単元で、一気に50題をやってみた。「センター試験」の第2問にも必ず出題されるから安易に考えてはいけない。80〜90%の正解が出せて安心して良いけど、ミスの問題を復習してさらにパーフェクトを目指してね。How was your summer holiday? の答えは Couldn’t have been better. (最高!)つまり、「これ以上いい休日にはなれなかっただろう」と仮定法を使っていう。
 三島教室のTAさんが出席した。「疑問文」の様々な表現を勉強した。「早稻田大」の整序問題で「私の妻は子供の育て方について独自の考えを持っている。」はas to が疑問詞節の前につくと「〜について」に意味になることがポイント。My wife has her own ideas as to how children should be brought up. のように、後半が「子供がどう育てられるべきかについて・・・」と、疑問詞+S+Vで「受動態」で書いてあってさらに難しかったね。
 1年生KA君は、1年生の最初に戻って「文の種類」を復習した。平叙文が疑問文、命令文、感嘆文の3つにほぼ正確に書き換えられた。ミスにもすぐに気がついたからここは完璧といってもいいいね。「文型」の話になると、Vを中心に、SとOとCが区別できなくてはいけないし、文の主要素には入らないけどM(修飾語)が指摘できることも重要だ。「時」「場所」を表すMは文の最後におくけど、前置詞+名詞もMだし、-ly のつく副詞もMだから注意しておこう。
 御殿場教室の大学生YAさんが出席した。英検一級の「模試問題」2題に挑戦したら6問中5問正解だった。すばらしい!読解力がぐんぐん伸びているね。3問目は800語の長文だったけどこれも80%正解だったから「合格」だね。あとは解答時間が勝負だけど。「神の存在」については「宗教と科学」という観点から今も議論が続いていて、「ダーウインの進化論」だけでは納得できないような事象がこの世の中にはあって、「相対性理論」のアインシュタインも「創造主」の力を否定出来ない、と言っている。カナダ留学まであと3週間にせまって準備に忙しいね。
 15日から「夏期講習」が始まって前半の2日が終わった。3年生が三島、裾野、御殿場から5人全員が参加してくれて例年以上に教室が盛り上がっている。さらに希望者の1年生男子も加わって一緒に机を並べ、「文法・作文・和訳」に取り組んで上級生の刺激を受けている。「センター試験」対策と国公立二次・私大対策のプリントを用意して2時間半をフルに活用している。日頃学校で聞かない「発音のしかた」「発音記号」「アクセント」などは夏期講習の定番になっている。後半は19日(土)20日(日)に同じ「三島ゆうゆうホール」でやります。 尾上

(追記)NHKテレビである山岳写真家が北アルプスの「槍ヶ岳」から「穂高連峰」という超・上級者コースを踏破して撮影したドキュメンタリーを最近放映したよ。彼は最近ますます威力を発揮してきた「ドローン」を操作できる人と一緒に登って、なんと「槍ヶ岳」山頂からビデオカメラ搭載のドローンを飛ばし、ハトかワシになった目線で100m離れた空から自分たちや周囲の山々と崖の急斜面を映し出したのだ。
 スゴイね!「槍ヶ岳」がますます美しい!こんな映像初めて見たよ。飛行機やヘリコプターでは危険でここまで近づけないし、どんな優れた登山家も自分の目では見られない光景だった。さらにそこから「北穂高」までは、有名な「大キレット」という急峻な崖をクサリやハシゴを使って何度も上り下りを繰り返さねばならない。重いカメラやドローンを背負ってナイフの切っ先のような尾根道をよくもバランスよく踏破したものだ。
2017/08/17 (Thu) 23:31


It is no use crying over spilt milk. (覆水盆に返らず)
It is no use crying over spilt milk. (覆水盆に返らず)
2017年8月14日(月)
三島ゆうゆうホールにて
「レンゲショウマ」
 河口湖の北側には「黒岳」の山脈が屏風のようにそそりたつ。「三つ峠」「御坂山」から最高峰「黒岳」と急峻な「十二ケ岳」を通り、「精進湖」西端の「王岳」まで連なるロングコースだ。なんどか訪れて私は全コースを踏破しているよ。この中間にある「新道峠」までは立派な林道があって、「河口湖」北岸の「大石公園」から新しいトンネル経由で車で楽に登れるようになった。
 今年のレンゲショウマも美しい姿で佇んでいた。車を停めてコースの尾根道に出るまでの斜面に、3輪4輪とつぎつぎ現れるレンゲショウマは、細長い茎の先端に首をかしげて蓮華のような薄紫色の花びらを下向きに咲かせる奥ゆかしさ。足の不自由な家内もほんの10数歩なら階段を登って大好きなこの花を見て触れることが出来た。つぼみもたくさんついていてまだ最盛期には早かったけれどそれだけ新鮮な感動があった・・・。

 1年生NI君は、代名詞のIt が「形式主語」の働きで、文の後半に移動した「〜すること」 to〜・・ や -ing・・・が本当の主語だから、それをitに代入して和訳することを勉強した。たとえばことわざの「後悔先に立たず」を英語で言うとIt is no use crying over spilt milk.(こぼれたミルクのことを嘆いても無駄だ、)は Crying over spilt milk is no use. という文に戻してもよい。さらに接続詞that (〜ということ)や whether (〜かどうか)で始まる名詞節も長い時には後回しにしてかわりにIt を仮の主語にしておくことができる。疑問詞のwh-で始まる名詞節も同様だと覚えておこう。
 1年生のTAさんは「現在完了」 have(has)+過去分詞 を勉強した。過去の内容でも現在と関係のある場合には「現在完了」を使う場合が多い。「もうやってしまったよ」(完了)とか、「今までにやったことがあるよ」(経験)とか、「以前からずうっとやっているよ」(継続)の3つの意味を表している。だから「完了」には副詞の justや yetや already などが使われるし、「経験」にはeverや neverや once 。「継続」には期間を表すためにfor 〜とかsince〜が使われる。日本語文法では「〜している」となる動詞を「テイル形」といって、英語では3通りに区別しないといけない。「今〜している」なら「現在進行形」でいいけれど、「いつも〜している」なら習慣だからただの「現在形」で表すのだ。更に「もうすでに〜している」の場合には動作の完了だから「現在完了形」で表すよ。日本語も複雑に出来ているねえ。それにしても動詞の「不規則変化表」が正確に言えないといけないよ。この夏休み中の必須課題だね。
 裾野教室の3年生KI君が出席した。文法・作文シリーズの最後の章、「動詞の語法」55題に挑戦したら60%の正解だった。どれも受験生泣かせの難問ばかりだからなかなか良い結果だ。英語の学力がずいぶん伸びたことがわかるよ。His carelessness will cost him his life. (彼の不注意さが彼には命にかかわるよ。)では It costs 人 金額to〜 (人が〜するのに金額がかかる)の文型と同じだね。また、「疑う」には2通りあって「そうではないと思う」(否定)なら doubt、「その通りだとおもう」(肯定)ならsuspect を使う。英文和訳では関係詞whatの特別用法を勉強した。
 明日から「三島大社」の「大まつり」だ。三島駅前に飾った大きな竿灯に灯が入っていた。いつもは静かなこの「ゆうゆうホール」の前の通りも駅から大社に向かう人々で賑わうよ。その祭気分をよそ目に見て私たちは4日間「夏期集中講座」で汗をかくぞ! 尾上

(追記)「新道峠」からハイキングコースを西に向かって馬の背を歩くと、いつもなら左手に「富士山」と「河口湖」の全景が見えるのだけど今日はガスがこめて展望がゼロ。今にも雨が降り出しそうな気配。それでもたくさんの季節の花が出迎えてくれて楽しい山行になった。盛りを迎えたマルバダケブキが山には不似合いなほどの大きな丸い葉の上に黄色の鮮やかな花を咲かせていたし、ハクサンフウロのピンク色も心を弾ませてくれる。
 1時間ほど歩いて一つのピーク「中藤山」1666mに着いた。山頂標識の下にもハクサンフウロ。家内を峠の車に待たせてあるのでここで引き返そう。日当たりの良さそうな斜面の草むらにはエーデルワイスの仲間ウスユキソウの群落とママコナのピンクの花。秋の七草の一つワレモコウがもう赤い穂をつけているよ。車に戻ったとたん大粒の雨がたたきつけるように降り出した。
2017/08/14 (Mon) 23:33


〜in the raw, so to speak,「いわばなまのままで」
 〜in the raw, so to speak,「いわばなまのままで」
2017年8月13日(日)
御殿場市民会館にて 
「ナツズイセン」
 我が家の前庭にピンクの百合の花を発見!こんな所に植えた覚えはないのに、とよく見ると野生の「ナツズイセン」だった。立ち姿も色合いもとても美しくて東北地方の山で咲くヒメサユリのようだ。が、これはユリ科ではなくてヒガンバナ科。花が咲くときには葉が消えて長い茎の上に花だけがついている点でも似ているね。箱根仙石原の花の寺「長安寺」に咲いたのを見たのが最初で「夏水仙」と書いてあった。こんな身近で咲いてくれるとは・・・。

 3年生EN君は前回、関係詞 what を用いた英文を和訳した。「一橋大」の There are various ways of being happy, and every man has the capacity to make his life what needs to be for him to have a reasonable amount of peace in it. はいつもの君にしては誤訳だったね。「幸せになるにはいろんな方法がある。」といって、「だれでも自分の人生を・・・にさせる能力を持っている。」までは良かったが。次のwhat を「姿」と訳し for him を不定詞 to haveの意味上の主語と見れば、「自分が人生でほどほどの量の幸せをもつのに必要な姿(レベル)に」が・・・の部分に収まるよ。今日は入試問題にでる「動詞の語法」の特集だった。目的語が動名詞か不定詞か、自動詞か他動詞か、補語をとるか否か、などを55題やってみた。
 裾野教室のSEさんが出席した。同じ「動詞の語法」55題に挑戦した。「往来」を意味する動詞 visit、reach、approach、enter がすべて「他動詞」であること。つまり「人」や「場所」を目的語にするから、前置詞のto やat、in などをつけてはいけないのだ。「〜を」と訳さないから難しい。今日の「法政大」の英文は難しかったね。 Fundamental to the existence of science is a body of established facts which come either from observation of nature in the raw, so to speak, or from experiment. は「形+is+長い主語」の配列で、SVCの「倒置構文」であることがまず難しかった。「科学の存立にとって基礎となるのは、自然をいわば「なまのまま」観察した結果であろうと、あるいは実験で得た結果であろうと、確立された事実の一群なのだ。」のように、和訳でも「倒置」のまま訳しておくのも良いね、
 2年生のAOさんはひさしぶり。「助動詞」で、may well (〜するのももっともだ)、may as well(〜したほうがよい)を勉強した。mayの代わりにmightを使うのは「仮定法」、つまり「あり得ないけど」の気持ちを込めたいとき。さらに、「過去の習慣」を表すには used to 〜やwould often 〜を使うことも復習した。短めの英文を和訳したらほぼ正確に出来ていた。文の途中にセミコロン(;)があったのに注意。ただのポーズ(間)だけど、何らかの意味を持つよ。英語のエッセイの展開では、「演繹的に」前に述べたことの「説明」や「理由」を、セミコロンの後で述べる事が多いから「つまり」とか「なぜなら」と付け加えて和訳するととてもいい。コロン(:)やダッシュ(―)の場合も同じことが言える。周辺説明からはじまってだんだん結論に持っていく日本文の「帰納的」な流れとは全く逆なのだ。
 大学生のYAさんは英検一級の800語による一番長い文を読んで設問4題に答えた。「ゴシップやセレブ崇拝の今日的重要性」は面白かったね。現代人はそれぞれ自分の世界を持ちますます孤立感を深めているから「おしゃべり」が友人関係を深めるのにとても重要で、特にTVや雑誌などでの有名人のゴシップは共通の話題になって心の健康にも良い、と述べている。なるほどね。もう一題「産業の海外移転は是か非か」のほうも800語の長文で語彙レベルもかなり高いために時間切れとなってしまった。今日はカナダの新聞から記事をひとつコピーしてあげた。「カナダ・オンタリオでは、お母さんの授乳率が80%もあってとても良いことだ。しかし最近の減少傾向を食い止めるために、切り抜きダンボールを街中に展示してキャンペーンをやった」、というのどかなニュースだ。時間がとれたら読んでみて。 尾上

(追記)先日サイクリングで近所の「二の岡神社」を回ったら、草地にオレンジ色のキツネノカミソリを見つけた。6枚の花弁をユリのように広げるけどこれもヒガンバナ科だ。ヒガンバナは9月のお彼岸になると必ず咲いて「亡くなった人」を連想するから、庭に植える人はいないし街中では見かけないけど、10月に花屋でみつかるヒガンバナ科の花がひとつあるよ。それはネリネ、別名ダイヤモンド・リリーというピンク色の美しい花。
 昨日サイクリングの途中「秩父宮公園」に寄ってみたら「山野草展」をやっていた。市内に住む87才の元気なYAさんがお仲間たちと自慢の草花を持ち寄って開催している。「去年近所のお宅でいただいたネリネをうまく育てられなかった・・・」と、ネリネの栽培方法を聞いてみたら、「冬を露地では越せないので床下などに保護すると良いですよ。」と教えてくれた。昔は1反歩の畑で山野草を栽培して販売していた、というから詳しいわけだ。
 ここは元「秩父宮邸」で奥の丘の上にはご夫妻が過ごされた茅葺きの母屋が建つ。その前庭に立つ登山姿の銅像は在りし日の秩父宮様だ。宮様亡き後妃殿下も広大な敷地を全て花園に変え、その斜面をロックガーデンにして山野草を大切にした。その手入れを定期的にボランティアで担当しているのがYAさんだ。
 炎天下でも小雨の降る日もよく真っ黒に日焼けしながらガーデンの草取りに励んでいる。高齢なのに偉いなあ、と感心する。この日は白と紫のレンゲショウマ、黄色のキレンゲショウマが見頃だったよ。
2017/08/14 (Mon) 0:08


 There is no accounting for tastes.「蓼食う虫も好き好き」
 There is no accounting for tastes.「蓼食う虫も好き好き」
2017年8月10日(木)
裾野市民文化センターにて
「オノエイタドエリ」
 まだ夜の明けないうちにそっと車を出して、御殿場登山口の「太郎坊」1400mに行ってみた。台風一過、この夏やっと訪れた快晴の静かな朝だ。「双子山」の下塚と上塚、「宝永山」と「富士山」がひとつのうねりになってせりあがっていく稜線がまだ未明だけどちょうど満月だったのでくっきりと見える。山頂まで7合目、8合目に点々と山小屋の電灯が光っている。きっとどの小屋でも登山者が起き出して東の空をじっと見つめているだろうな。
 そんなに高く登らなくても富士山は楽しめる。30分ほど火山灰地を上り6合目の「大石小屋」まで行ってご来光を仰ぐことにした。満月が「双子山」に沈むといよいよ朝日が「丹沢山系」の向こうに昇ってきた。砂漠のような斜面に点々と群生して咲く赤や白のオノエイタドリを前景に真っ赤に燃える朝日をガラケーとiPADでパチリ・・・。

 3年生MIさんは前回、「複合関係詞」wh- + ever を使う英文を和訳したらどれもほぼ正確に訳せていたね。「東京医大」の They will put up with whatever strictness results from genuine desire for their proper development. では 〜with any strictness which results 〜 のことと考えれば、「子供が立派に成長するように心から願う気持ちから生まれる厳しさならどんな厳しさでも子供は我慢するだろう。」の方が良かった。今日は「無生物主語」の文法・作文を勉強した。What made him so happy? 「何が彼を幸せにしたの?」のように、「原因」が「結果」につながるような文の組み立てに特徴がある。この構文でよく使われる enable は make 〜 possibleと言い換えできるし、preventは逆に make 〜 impossible の意味だ。remind (人に〜を思い出させる) も make 〜 remember と言い換えられるね。
 SEさんは前回、「関係詞」の which の後に名詞がついて「その〜」と訳す場合の文にぶつかった。He was entrusted with the compilation of the medical journal, which duty he performed with deep interest as he himself was of a literary disposition. ここでwhichの先行詞はcompilation で、which duty (その仕事)となっているね。「医学会報の編集を任された。その編集の仕事を彼は深い関心を傾けて遂行した。」とすればもっと良かった。今日のテーマは「疑問」に関するもの。中学で習った「間接疑問文」 Do you know when ・・・? に関しても Dou you think 〜や Did you say 〜 で始めたいときには「疑問詞」が一番聞きたいことだから「文頭に移動する」ことはしっかり覚えておこう。
 KI君も前回、「関係形容詞」とも呼ばれるwhich の働きを勉強した。He became a dispenser・・・, which position he secured partly by his acquaintance with this doctor では which position に注意して、「その薬剤師の地位を、一部にはこの医師との知遇によって確保したのだ。」となる。今日は「慶応大」の整序問題で、「社会の習熟度は少数意見の扱い方で決まる。」が難しかったね。「成熟している社会であるかどうかの目安は・・・」の意味だと考えてthe test of any civilized society とすればいい。疑問的な内容だからsome の代わりにany を用いるよ。
 御殿場教室の2年生MU君が出席した。重要構文で「関係詞」の前にカンマがつく場合を勉強した。関係詞節が「くっつけ式」の場合は、カンマで一度文を切って、「そしてそれは・・」とか「しかしそこでは・・」のように追加して和訳すればOK。SとVの間の「割り込み式」の場合は、「〜は、・・・なのだが、・・・」のように主語の説明を追加しておいて、後の文につないでいくと良い。後半は「関係副詞」の慣用表現で、This is why ・・(こういう訳で・・)とか、that is how・・(そういう風にして・・)を覚えた。 それぞれthe reason (その理由)やthe way (その方法)が省略されていて、for this reasonとか in that way というのと似た意味になる。when やwhereの場合も同じことが言えるよ。 尾上

(追記)富士山頂が朝日で赤く染まり始めた。アルプスの国ドイツではこれをモルゲンロートと呼んで実に美しい。「大石小屋」を出発して1時間、低い方の「下双子山」1800mに登ると石碑と白い鳥居が立っている。朝日が正面から照りつけて熱いので、強い陽射しを避けてその陰で朝食にした。どこからか白雲がわき出して富士山頂を覆い始めた。オノエイタドリやホタルブクロ、ムラサキモメンヅルが咲く斜面を登ってもう一つ上の「上双子山」2000mに着いた。眼前に「宝永山」がそそり立っている。ここからは東と南がくっきりと180℃の大展望だ。「クジラ」の形をした「山中湖」、丹沢山系の向こうには「相模灘」、伊豆の西海岸線から「駿河湾」をまたぐと「清水」や「静岡」の市街地も見下ろせる。
 英語のことわざにThere is no accounting for tastes. というのがある。これも動名詞を使った重要構文の一つで We can’t account for tastes. (人の好みは説明できない。)という意味。よく似た日本語のことわざでは、「十人十色」とか、「蓼食う虫も好き好き」という。このタデは私が子供の頃野っ原でよく見かけてしゃぶったことのある酸っぱいスカンポ(スイバ)のこと。「オノエ」のつく高山の花、オノエイタドリ(尾上虎杖)はこのスカンポと同じタデ科の高山種だよ。特に赤が濃い花をメイゲツソウ(明月草)と呼ぶ。なんとも優雅な名前だね。
2017/08/10 (Thu) 23:56


It appears that〜も「〜と思われる」
 It appears that〜も「〜と思われる」
2017年8月7日(月)
三島商工会議所にて
「富士登山駅伝」
 お昼前、御殿場市玉穂にある「市営陸上競技場」に行ったらかんかん照りの中で観客が大賑わい。今日は「富士登山駅伝」の日ですでに早朝8時に御殿場駅前を出発して、山頂まで登ってどのチームもそろそろ下ってきそうな時間だ。きたきた!地元「御殿場・滝ヶ原自衛隊」のアンカーが赤い競技場を一周して一番にテープを切った。今11時48分くらいだから4時間かけずに、マラソンより長い48キロを11人のリレーで走ったのだ。
 しかし、すさまじいよ。中でも第6走者は8合目3100mから駆け上って山頂神社「奥の院」でお札をもらって標高差600mをわずか40分で往復するんだから。足下は不安定だし気圧が低いし酸素不足で息切れするだろうし・・・。

 3年生のTAさんは前回、「津田塾大」の英作文をやった。「見慣れた風景を旅人の目でみることができたなら・・」は、現実にはあり得ないから「仮定法」の動詞を使うと分かっていたね。 If I could see a familiar scenery はよかったが、 「旅人がそれをみるように」と補ってas a visitor sees it, と書くと良かった。 今日は「時・条件」の構文を復習した。整序問題ではほぼすべて正解が出せた。「実践女子大」の「健康は失って初めてそのありがたみがわかる」は、「〜を失うまで分からない」と考えて We don’t know the blessing of health until we lose it. と書くのだが、until 以下を「強調構文」になおした文型の方を先に思いついてしまったようだね。それならちょっとややこしいけど、It was not until we lose health that we know the blessing of health. となる。
 1年生NI君は前回、「代名詞」の文法・作文問題をやった。2つの内の「もう一つ」はthe other(その残りのもの)というが、3つ以上ある時には another (他にもいくつかある内の一つ)という。another は an + other ということだから。今日は早退しなきゃいけないので、プリントは重要構文の2枚だけにした。「It の特別用法」で、時間・距離・明暗などをあらわすItは良く知っていたね。もう一つ It seems that〜、It appears that〜(〜と思われる)とか、It happens that〜(偶々〜だった)などの慣用表現で使われる It の用法を勉強した。不定詞を使って seem to〜とか、happen to 〜に書き換えることも出来るよ。
 1年生のTAさんは先週入会して第1回目で「文の種類」を勉強した。What a funny story! (なんて面白い話だろう)にはSV(主語と動詞)がないから、 it is を補っておかないと平叙文It is a very funny story に直せないね。今日は2回目として「動詞の時制」の問題をやってみた。現在形・過去形・未来形の時制に直したり、「進行形」に書き換える練習をやった。TAさん、学校では専門の工業科目が多くて英語の授業が週に3回しかない。この「UG会」での3時間をじっくり取り組めば2倍の勉強量になるよ。特にこの夏休みには「動詞の不規則変化」をしっかりマスターしておこう。英語の勉強でつまづかないためにはとても重要だよ。 尾上

(追記)大正2年(1912年)に1回目を実施したけれど、紆余曲折を経て「復活大会」が昭和51年(1976年)に始まった。それ以来すでに42回目になり、最近は一般の部でも愛知県の「トヨタ・クラブ」がトップで自衛隊の部の7位に食い込めるほどの力を示している。北海道・留萌から鹿児島・国分まで37チームも参加している自衛隊は日頃の訓練の一部だろうから特別だけどね。大会プログラムを買って見たら一般の部参加94チームの中に「東北大」「日大」「東海大」の大学の名前があった。
 さすが高校の参加はなかったな。市内の南高・御高・御西の陸上部が会場のお手伝いに来ていたが、小山高の吹奏楽部が75名も2Fの観覧席を陣取って、大音量でゴールする選手たちを称えて演奏しているよ。コーラスを交えたりしてとても元気の良い演奏だ。指揮者はなんと我が教え子の音楽のMU先生。沼津東高から東京学芸大に進学し、大学院にも進んだから私の後輩でもある。
 彼が高校在学中、コンクール東海大会「金賞」のごほうびに吹奏楽部員32名を引率してアメリカに演奏旅行したことがあるんだ。昨日は「吹奏楽コンクール・東部予選」で演奏して大編成の部でみごと金賞(3位)に入ったそうだ。その翌日なのに元気あるなあ。来週浜松の「アクトシティ」で開催予定の県大会でもいい演奏を期待しているよ。
2017/08/07 (Mon) 23:23


what I was ten years ago 10年前の私(の姿)
what I was ten years ago 10年前の私(の姿)
2017年8月6日(日)
御殿場市民会館にて 
「バイケイソウ」
 富士登山まっさかりの土曜日、山梨県側の「吉田口登山道」を少しだけ登ってみた。「浅間神社」からまっすぐ8キロほどゆるやかに登っていく歩行者たちを追い越して「馬返し」という昔の登山口に着くとここが1合目で1500mある。駐車場にやっとスペースを見つけて登り始めた。下って来る人たちに「花を見ましたか?」と尋ねるが良い返事はない。そろそろレンゲショウマが咲く頃なんだけど。
 今年はどの山に行っても開花の時期が遅くて、お目当ての場所に来てもレンゲショウマの丸いつぼみがみつからない。それでも「花目」が自慢の私は見逃さないよ。2合目に行く間に桔梗のような「ソバナ」と黄色の「オミナエシ」、白いイチヤクソウもそこここに咲いていた。3合目に来ると視界が少し開けて「河口湖」が展望できる。林の空き地に芳香の「バイケイソウ」の大群落を発見。終わりかけだったけど1mを越える見事な立ち姿だった・・・。

 2年生MU君は前回、「睡眠」の仕組みについて書いた面白い長文を読んでみた。ほぼ正しく読み取れていたね。比較級の語形変化で bad worse worstはしっかりおぼえよう。今日は「関係代名詞 what」の慣用用法を勉強した。whichの前の先行詞something が省略されてwhatで表すから「こと」か「もの」と訳せばいいのだけど、それではダメな時がある。what Japan is なら「今の日本(の姿)」 what I was ten years ago なら「10年前の私(の姿)」のように「姿」と訳すとうまくいくよ。さらに whichやwhoの代わりに as を使う場合がある。それは先行詞に such (そのような)やthe same(同じような)が付いているときだ。
 1年生TA君は、今日から1年生の文法をもう一度復習してレベルアップをはかることにした。第1回は「文の種類」だ。普通の文「平叙文」を「疑問文」、「命令文」、「感嘆文」のそれぞれに書き換える練習をやったらどれも正しく書けたね。しっかり実力がついた証拠だ。What difficult English books you are reading! は「平叙文」で言い換えればYou are reading very difficult English books.のことだよね。SVO、第3文型なんだけど「疑問詞」がついたOの部分は全部まとめて「文頭に」ださないといけない。言語学でこれを「移動」と呼んでいるよ。
 大学生のYAさんは英検1級の問題を2つ解いた。共に800語という一番長い文に挑戦だ。それぞれ25分以内が基準のようだけど、丁寧に読んでいるからその倍はかかったね。「20代の危機」は、アメリカの若者が大学は出たけれど定職につかず家庭も持てずに「自分探し」をして30才にまでなる現代の傾向を憂える話。なにか日本の現状と似ているなあ。親たちの「中年の危機」は、「離婚」「浮気」「ヒッピー」などと指摘しているのも似ているねえ。日本人はどんどんアメリカ化しているようだね。ほぼ読み取れているんだけど4つの設問がかなり難しかった。しかし2問目の方は4問中の3問も正解だった。「会社の幹部はなぜ動物の生態をまねるのか?」それは、闘いよりも平和な協調関係を望むから、と結論づけしている。しっかり読み取れていたね。今日もNewsweek と The New Yorker から面白そうな記事を選んでプリントしておいた。来月のカナダ留学まで1ヶ月に迫ったね。北米の時事問題にも関心を広げておこう。 尾上

(追記)この「吉田登山道」はクリスマスツリーが一杯だ。コメツガが大きく成長して見事な樹林帯になっている。江戸時代から「富士講」ブームで一番登山者が多く、随所に石灯籠や昔の登山者が立てた記念の石碑がある。急な坂には石畳や石段が残っていてしっかり舗装されていたよ。「世界文化遺産」になった富士吉田市の「浅間神社」をスタートして、古典的な「富士講」のスタイルで頂上をめざす人たちのお気に入りコースだ。私もこのコースを何度か登ったが外国人に出会うことが多いのが驚きだ。
 4合5勺の「御座石」まで登った。昔の山小屋が廃屋になって建っていた。そそり立つ巨岩に「富士講・・日本橋・・」と彫り込んである。ひ弱そうな若者4人組に追いついたら疲れて座り込んでいる。御師(おし)らしいガイドが「もう少しです。今日は6合目の小屋で泊まります。」「富士吉田市には今でも5,6人の御師が活躍してますよ」と。
 「もうここで終わりにしよう」と富士山頂の方をふと見あげると、小屋の屋根の上になにやら白っぽい花が。あった!もうすべて散ったと思っていたハクサンシャクナゲの大木がここに1本だけ薄ピンク色の花をたっぷりと咲かせていたよ。「花巡りの登山」が今日も成功したね。
2017/08/06 (Sun) 23:46


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