三島ゆうゆうホールにて
「高座山のワンチャン」
河口湖で湖岸のサイクリングを楽しんでから車に乗せて、かえり道に「忍野八海」の方に回って三角山の「高座山」に登った。ここはススキの栽培地になっていて樹木が伐採されているから、忍野八海から東富士演習場と富士山の全景まで展望が実によい。マツムシソウ、アキノキリンソウ、アザミなど秋の野の花が一杯に咲く登山道にセンブリが美しい季節になった。漢方薬につかうあの白い花ではなくてこの山のセンブリは大きく紫色をして実に珍しい種類なんだ。
頂上のすぐ手前で、紫の先端を覗かせたまだつぼみのセンブリを4、5本やっと見つけて「やっぱり今年は遅れているな」とがっかりして下ってくると、先ほど追い越した老夫婦が犬を連れてカメラ片手に登って来る。「センブリはもう少し上で見つけたけどまだつぼみでしたよ。あれ?2匹いたはずなのに」というと、ご主人くるっと背中を見せた。そこには大きな耳をバンダナでくるんで、リュックにすっぽり首まで包まれたワンチャンが疲れた眼で・・・。
3年生TAさんは前回、不定詞をつかう英文を和訳した。 If you arrange books according to their size and colour you get an attractive shelf. 「大きさや色を基準に本を並べると、魅力的な本棚にできる。」は、単純な複文なんだけど切れ目にカンマがないことが混乱を引き起こしたね。こんなこともあるからSVを軸に英文を見ていかないと。ちなみに colourはイギリス英語のスペルだ。今日のセンター試験では、会話問題で苦労したね。誰と誰がどういう場面(学校、電話、レストラン、駅など)で交わしている会話なのか、を具体的に想像して解釈しないとミスすることがある。
YAさんは前回、不定詞の慣用用法の英文を和訳した。 To tell the truth,〜(本当のことを言えば)や Not to mention〜, (〜については言うまでもなく)など。ボキャブラリーをもっとふやそう。今日は「比較」に関係する入試問題をたくさんやってみた。いわゆる「鯨の公式」 no more〜 than〜、数字の前のno more than〜とno less than〜などは難しいね。語句整序の問題は難しいのにしっかり考えて正解がたくさん出せた。
1年生NI君は前回、「日本の交通」についての英文を読んだ。 Of course we have bus services, but they are not so convenient as those in Japan. 後半は「比較構文」で not so〜as・・(・・ほど〜ではない)になっているから、「アメリカのバス運行は日本のそれらほど便利ではない」。「それら」とは複数形で「バス運行」のことだね。The population of Tokyo is bigger than that of Osaka.でも代名詞のthatは「人口」のことでしょ。今日は「〜するために」「〜できるように」と、目的を表す節 so that S may Vを勉強した。助動詞のmay、can、willのどれかを使うよ。
1年生のTAさんは「分詞」を勉強した。学校なら2週間くらいかける所を今夜の3時間以内でやってしまった。とても意欲的ですばらしい。消化不良もあるかもしれないが、近いうちにまた同じ項目を勉強するから気にしないでいい。-ing形が「現在分詞」で進行形のように「〜してる」とか「しながら」と訳す。-ed形は「過去分詞」で受動態のように「〜された」、「〜されて」と訳す。文頭が-ingや-edで始まり、後の主文を修飾する構文を「分詞構文」と呼ぶよ。 尾上
(追記)今年は3月の「寒の戻り」が桜の開花の遅れから始まって、一年中植物の開花に影響しているらしい。昨年この時期には家内と一緒に登って見頃の紫センブリをたくさん見つけたけれど、今年は案の定やはりまだ小さなつぼみだった。でもススキの斜面を他にも探しまわっていたらたった3輪だけ発見したよ。紫色の5枚の花弁を広げてまるで星のようだ・・・。
この紫センブリは実に珍しくて、山口県の「秋吉台」まではるばる見に行く人もいるそうだ。知る人ぞ知る、だね。「千回振出してもまだ苦い」からセンブリという名前がうまれたらしい。胃腸の薬として花も茎も一緒に煎じて飲む。ゲンノショウコやドクダミも有名だけど、センブリは日本の生薬では一番に苦いもので「良薬口に苦し」のたとえもあるよ。
