高校英語UG会 三島・裾野・御殿場

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 Not to mention〜, (〜については言うまでもなく)
 Not to mention〜, (〜については言うまでもなく)
2017年10月2日(月)
三島ゆうゆうホールにて
「高座山のワンチャン」
 河口湖で湖岸のサイクリングを楽しんでから車に乗せて、かえり道に「忍野八海」の方に回って三角山の「高座山」に登った。ここはススキの栽培地になっていて樹木が伐採されているから、忍野八海から東富士演習場と富士山の全景まで展望が実によい。マツムシソウ、アキノキリンソウ、アザミなど秋の野の花が一杯に咲く登山道にセンブリが美しい季節になった。漢方薬につかうあの白い花ではなくてこの山のセンブリは大きく紫色をして実に珍しい種類なんだ。
 頂上のすぐ手前で、紫の先端を覗かせたまだつぼみのセンブリを4、5本やっと見つけて「やっぱり今年は遅れているな」とがっかりして下ってくると、先ほど追い越した老夫婦が犬を連れてカメラ片手に登って来る。「センブリはもう少し上で見つけたけどまだつぼみでしたよ。あれ?2匹いたはずなのに」というと、ご主人くるっと背中を見せた。そこには大きな耳をバンダナでくるんで、リュックにすっぽり首まで包まれたワンチャンが疲れた眼で・・・。

 3年生TAさんは前回、不定詞をつかう英文を和訳した。 If you arrange books according to their size and colour you get an attractive shelf. 「大きさや色を基準に本を並べると、魅力的な本棚にできる。」は、単純な複文なんだけど切れ目にカンマがないことが混乱を引き起こしたね。こんなこともあるからSVを軸に英文を見ていかないと。ちなみに colourはイギリス英語のスペルだ。今日のセンター試験では、会話問題で苦労したね。誰と誰がどういう場面(学校、電話、レストラン、駅など)で交わしている会話なのか、を具体的に想像して解釈しないとミスすることがある。
 YAさんは前回、不定詞の慣用用法の英文を和訳した。 To tell the truth,〜(本当のことを言えば)や Not to mention〜, (〜については言うまでもなく)など。ボキャブラリーをもっとふやそう。今日は「比較」に関係する入試問題をたくさんやってみた。いわゆる「鯨の公式」 no more〜 than〜、数字の前のno more than〜とno less than〜などは難しいね。語句整序の問題は難しいのにしっかり考えて正解がたくさん出せた。
 1年生NI君は前回、「日本の交通」についての英文を読んだ。 Of course we have bus services, but they are not so convenient as those in Japan. 後半は「比較構文」で not so〜as・・(・・ほど〜ではない)になっているから、「アメリカのバス運行は日本のそれらほど便利ではない」。「それら」とは複数形で「バス運行」のことだね。The population of Tokyo is bigger than that of Osaka.でも代名詞のthatは「人口」のことでしょ。今日は「〜するために」「〜できるように」と、目的を表す節 so that S may Vを勉強した。助動詞のmay、can、willのどれかを使うよ。
 1年生のTAさんは「分詞」を勉強した。学校なら2週間くらいかける所を今夜の3時間以内でやってしまった。とても意欲的ですばらしい。消化不良もあるかもしれないが、近いうちにまた同じ項目を勉強するから気にしないでいい。-ing形が「現在分詞」で進行形のように「〜してる」とか「しながら」と訳す。-ed形は「過去分詞」で受動態のように「〜された」、「〜されて」と訳す。文頭が-ingや-edで始まり、後の主文を修飾する構文を「分詞構文」と呼ぶよ。 尾上

(追記)今年は3月の「寒の戻り」が桜の開花の遅れから始まって、一年中植物の開花に影響しているらしい。昨年この時期には家内と一緒に登って見頃の紫センブリをたくさん見つけたけれど、今年は案の定やはりまだ小さなつぼみだった。でもススキの斜面を他にも探しまわっていたらたった3輪だけ発見したよ。紫色の5枚の花弁を広げてまるで星のようだ・・・。
 この紫センブリは実に珍しくて、山口県の「秋吉台」まではるばる見に行く人もいるそうだ。知る人ぞ知る、だね。「千回振出してもまだ苦い」からセンブリという名前がうまれたらしい。胃腸の薬として花も茎も一緒に煎じて飲む。ゲンノショウコやドクダミも有名だけど、センブリは日本の生薬では一番に苦いもので「良薬口に苦し」のたとえもあるよ。
2017/10/02 (Mon) 23:57


take it for granted that〜「〜を当然だと思っている」
 take it for granted that〜「〜を当然だと思っている」
2017年10月1日(日)
森の腰中央公民館にて
「河口湖ボートコース」
 「河口湖大橋」を越えて「ボートコース」(漕艇場)に行ってみた。浜名湖にあるようなギャンブルの競艇場じゃないよ。県営の立派な艇庫の中には一人乗りのシングルスカル、ダブルスカル、4人乗りのナックルフォアなどが格納されている。8時に到着してみるとすでに富士吉田市の吉田高校のボート部の生徒たちが艇を浮かべて練習していた。9時には終了して学校に戻るから朝練が中心。ここは富士山おろしの波風が立って練習に不向きだから。
 私も大学1年生の時にボート部に所属したことがあるから興味がある。対岸のゴールまで2キロ、6本のセパレートコースのラインが引いてあり、用意してきた自転車を組み立ててコースに沿って湖岸を走ってみた。「河口湖美術館」と「オルゴールミュージアム」の裏手が遊歩道とサイクリングロードになっていて、ボートレースの様子がどこからも楽しめる。その向こうには「富士山」が白雲の上に素晴らしい雄姿を見せて・・・。

 3年生EN君は前回、「明治学院」の英文で「教育の重要性」の一部を読んだ。 Any author who does not care what he teaches is just as likely to be a bad author as one who does not care how he teaches.「教える内容を気にかけない著者は、教え方を気にしない人と同じくらいひどい著者になるかもしれない。」 be likely to 〜は「〜の可能性がある」とか「〜かもしれない」。比較構文 as〜asに注意しよう。
 YAさんは前回、関係詞の「非制限用法」をつかう英文を和訳した。The languages of western Europe are divided into three branches, each of which has made considerable impacts on English. SVと関係詞節がカンマで切れている。これは「1度ここで切って、2文に分けろ」ということ。「西洋の言語は3つの系統に分かれている。その内のそれぞれが英語にかなりの影響を与えてきた。」のように。今日のセンター試験は難しい問題が多くて、語彙語法の知識をたくさん要求された。単語とイディオムをもっともっと増やしていこう。
 2年生MU君は前回、「口語表現」の英文完成問題をいくつかやった。初めてのものが多かったね。「お願いしたいことがあるのですが。」 はWill you do me a favor?(私に親切なことをしてくれませんか)というし、「ほっといてくれ。」はLeave me alone. という。名詞のThe moment や The instantが後にSVを従えると、接続詞で「〜するとすぐに」の意味に使われることを勉強した。副詞のdirectlyにも同じ働きがある。後半はいよいよ「仮定法」の構文に入った。基本は動詞の形にあって、「今」と「昔」の2通りと覚えればクリアになる。
 AOさんは代名詞 it が不定詞to〜やthat節の代わりに「形式目的語」の働きをする場合を勉強した。She seems to take it for granted that doors open automatically.「彼女はドアが自動で開くのを当然だと思っているらしい。」のitはthat節以下の文が代入できる部分で、take A for B (AをBだと勘違いする)の構文に組まれているのでややこしいね。後半は「前置詞+関係代名詞」の構文を勉強した。The girl with whom he fell in love moved to Osaka after a few months. はHe fell in love with herが組み込まれてwith whomになっていることがわかった。
 1年生TA君は「受動態」の作り方を勉強した。SVO、SVOO、SVOCのどの文型もOを主語に変えて正しく受動態に直せた。進行形の動詞を受動態に変えるとThe car is being repaired. 「その車は今修理中だ。」のように be動詞+being +-edの形になる。後半は代名詞it のいろいろな用法を勉強した。It cost me 5,000yen to buy this jacket. や How long did it take you to write this report?は、ともに「人が〜するのにお金(や時間)がかかる」 の意味でItを主語にする重要な表現だ。尾上

(追記)対岸のゴールのあたりに着いてみるとそこは「湖月」という日本旅館の裏手で、朝食を終えた宿泊客たちが庭園からそのまま湖岸に降りてきて写真を撮りあっている。浴衣を着ているけどしぐさが日本人らしくないな、と思ったらやはり中国語ばかりが聞こえてきた。湖と富士山とコスモスの群落と、きっと中国人には「これこそニッポン!」なんだろうね。
 「ディレクターズ・チェアー」にふかぶかと腰掛け釣り竿を2本投げている老人あり。「何が釣れますか?」と話しかけると、「ここではブラックバスだけど、私はコイだけ。巨大な奴で120センチがいるはず。まだ90センチしか釣ってないけど。」「平塚から毎週かよって来るんだけど10日に1匹しか釣れないよ。朝から夕方までこうして富士山と湖面を見ながら大仏さんのようにじっとしている。それでいいんだ・・・。」
 私が御殿場に住んでいて、友人の見舞いに先週平塚に行ってきたこと、今日は高校生のボート練習の見物に来て湖岸のサイクリングをして、この後忍野の高座山にも登る計画であると話すと興味を持ってくれた。「いろんな趣味で良いですね。私は地元平塚海岸の磯釣りも海釣りもマグロ釣りも、箱根・芦ノ湖のブラックバスも、御殿場・東山湖のニジマス釣りもみんなやって卒業して、ここの巨大コイが最後の道楽ですよ・・・。」
2017/10/01 (Sun) 23:04


「there構文」 There was nothing left to eat or drink.
「there構文」 There was nothing left to eat or drink.
2017年9月28日(木)
裾野市民文化センターにて
「山野草の魅力」
 山稜が雲に隠れているときは市内をチャリンコで走ろう。印野の畑に登っていく途中、「野の花」という山野草店に立ち寄った。ご主人夫妻は敬虔なクリスチァンだから日曜は安息日で、余り商売気がないのが気に入っている。愛鷹山のあそこに行くと何々が咲いているよ、金時山の山頂で何々を発見!とお互いに情報をやりとりしている。
 横浜から来たらしい老夫婦があれもこれもと10鉢くらいレジに並べている。季節の花ホトトギスやイワシャジン、ウメバチソウ、シラヒゲソウなどなど。昨年ここで買った紀伊ジョウロウホトトギスを我が家の門のフェンスでうまく咲かせた。今日は店先に飾ってある「黄花のホトトギス」が気に入った。薄いクリーム色の花も大きくて美しい。ピンクのランの仲間ムレチドリと一鉢ずつ私もつられて買っちゃった・・・。

 3年生MIさんは前回、 「信州大」の英作文をやった。「夕方のニュースによると、ここ数年ぶりの大雪だったとのこと。」は単に、It was the heaviest snowfall these few years. でいい。「〜とのこと」を英訳するなら、「ニュースは〜と言っている」という意味だから The evening news says that・・・と書く。今日のセンター対策では2カ所のミス以外は全てクリア。来週は志望校の私大対策もやってみよう、
 SEさんは今日のセンター試験対策では「語句整序」の問題で、He arrived early at the ticket office only to be told that all the tickets for the show had already been sold out. は「結果」の不定詞 only to be told・・・が使ってある。 「しかしその結果・・・と言われただけだった。」と訳せるね。・・・の部分は「ショーのチケットはすべてすでに完売になっている、」ということ。all of the ticketsではof が省略できるからall the tickets となるのだ。
 KI君は前回、「今と昔の自転車」の英文をほぼ上手く和訳した。They were moved along by the rider pushing his feet against the ground. が難しかったようだが、動名詞pushingに意味上の主語the riderがついているから、「乗り手が自分の足を地面に押しつけることで自転車は前進した。」 ということ。今日のセンター対策では「there構文」でミスをした。There was nothing left to eat or drink. 「食べ物も飲み物も何も残っていなかった。」は、「受動態」でNothing was left to eat or drink. というべき所をSVが「「倒置」になって意味のないthere が主語の位置に使ってある。There are some boys playing soccer.も単に「進行形」で Some boys are playing soccer.というのと同じなのだ。
 御殿場教室のYAさんは「仮定法」の文法・作文問題に取り組んだ。ほぼ正しく理解できていたが、「仮定法未来」を忘れていた。If 節の中に助動詞のshould または were to を使うことで、前者は可能性の低い「万が一富士山が噴火するということになれば」のような場合、後者は「太陽が西から昇っても・・・」のようなあり得ない仮定をする場合に使用する。要求・主張・提案のような内容では、「まだやってないけど、やった方が良いのに」という意味で、動詞が「仮定」の意味を込めて「原形」で言う。〜suggest that he be・・ とか insist that it be・・ のように。
 1年生KA君は「不定詞」の用法の後半を勉強した。I want you to understand me better. (もっとよく私を理解してほしい)のように ask 人to〜(人に〜するようたのむ)の文型SVOCをしっかり覚えよう。「使役動詞」(〜させる)のmake、let、haveの時と、 感覚動詞のsee, hear ,feelの時も同じSVOCの文型だけど、不定詞にはto がつかない。原形不定詞と呼んでいる。
 次回、10月1日(日)の御殿場教室は「森の腰公民館」に変更になってます。尾上

(追記)午後もチャリンコに乗って、ハガキで通知のあった「秋の山野草展」を見に「秩父宮公園」に行ってみた。週に数回、宮様の母屋の下の岩場で手入れを担当しているYAさんがご主人と主催していた。80才の高齢で後継者もなくすでに閉めてしまったけど、長年市内・杉名沢で「山野草の店」を経営してきたそうだ。自分の作品を全国展示会に出品して入賞した話も面白い。かつて「園芸マニア」という名の雑誌に毎月記事を書いていたという程のディレッタントだ。
 北海道から九州や沖縄まで花を求めて山に登り全国を歩いてきた。箱根、愛鷹はすみずみまで歩いて珍しい花の咲く場所にとても詳しい。木曽駒ヶ岳の「宝剣岳」がお気に入りで何度も登ってはクロユリ、チングルマなどを見つけたそうだ。私たち夫婦もかつてその危険な山に登って、岩の割れ目に咲くチシマギキョウの美しさに見とれたよ、と話した。
 山野草の展示は切り花の「生け花」の世界とも違うし、「盆栽」のように幹をねじ曲げたりしない独特の世界だ。信楽焼の皿の上や火山岩や鬼瓦の上に野の花を咲かせて自然の世界を切り取ってみせる。道祖神のミニチュアに野の花をさかせたものもいいね。ワレモコウとススキの組み合わせや真っ白なイワシャジンも美しい。即売コーナーでは季節のダイモンジソウが気に入って、濃い赤花のを一鉢買った。
2017/09/29 (Fri) 0:23


What do you say to staying with us tonight? 「今晩はお泊まりになってはいかがですか」
What do you say to staying with us tonight? 「今晩はお泊まりになってはいかがですか」
2017年9月25日(月)
三島ゆうゆうホールにて
「早朝の山中湖」
 21日(木)の夕刊に、この日皇太子様が「八ヶ岳」に登られたと小さな写真入りで載っていた。北八ヶ岳の「黒百合ヒュッテ」に前泊して「天狗岳」に登頂されたそうだ。私も家内と昔、同じコースでそのヒュッテに宿泊したことがある。山小屋にはピアノがおいてあって、今月も「ジャズの夕べ」が開催されたそうだ。登山口の「唐沢鉱泉」から渓流沿いにそこまではかなりキツイ登り道だったなあ。
 そう、この日は9月になって初めての快晴の日で天気予報通りだった。北ア、南アが全て見えて大パノラマが満喫できたそうだ。わたしもこの日は「富士登山」を計画していた。しかし眼が覚めたら6時を過ぎていたし、裾野教室のある日だから「今から出発だと夕方のUG会に間に合わないな」と諦めた。昨日「鎌倉サイクリング」だったのでまだ自転車が車の中だから、よし!山中湖を一周しようっと・・・

 3年生TAさんは前回、「京都女子大」の英文が難しかったね。A computer, for instance, can do in seconds what it would take clerks or even mathematicians a very long time to finish, if they can do it at all. 「たとえばコンピューターは、事務員や数学者がやっても完了に長い時間のかかるような問題を数秒の内にやってしまう。そもそも彼らにやれるならばだけれど。at allは否定文では「ぜんぜん〜ない」、条件文では「少なくても、そもそも〜」の意味。今日も先週に続いて大学生の英語検定TEAPの問題をいくつかやってみた。グラフの読み取りがむずかしいけど、他の問題は50〜60%正解だ。センター試験もやってみたらミスは3問だけでかなり良かったね。
 YAさんは「譲歩」に関係する構文や前置詞などの表現を勉強した。「譲歩構文」といえば whatever SV, (何を〜しても)が典型的でNo matter what SV, と言い換えてもいい。Although SV や Though SVでも「逆接」のつながりになるから「譲歩文」の仲間に入る。前置詞では in spite of〜や despite〜が「〜にもかかわらず」の意味だし、 For all 〜「〜があるにもかかわらず」にも注意しておこう。語句の並べ替え問題にはめっぽう強くて今日もほとんど正解だった。英作文のちからにも通じる大切な学力だ。
 1年生NI君は前回、アメリカのファストフードの代表「マクドナルド」の創業のいきさつを長文で読んで全訳した。90%しっかり和訳できていた。 The brothers said they made enough money. は内容を「直接話法」でいいかえれば現在形の動詞になるから “We make enough money.”(僕たちは十分稼いでいるよ)で、 Kroc told the brothers they could make more money. も実際のセリフは ”You can make more money.” (君たちはもっと稼げるよ)となる。つまり「間接話法」では「時制の一致」があるから注意しよう。今日は so 〜that・・と such 〜that・・という「結果」の用法を勉強した。「とても〜なので、・・」の意味になる。しかし、that以下が前半の形容詞を修飾して「・・するほど〜な」」と訳して方が良い場合もよくあるので注意。
 1年生のTAさんは前回、プリントの3枚目で総合問題をやった。図形の読み取りや熟語の知識の他に部分英作文もやった。「お好きな物をご自由にお取りください」は Help yourself to whatever you like. 「今晩はお泊まりになってはいかがですか」は、What do you say to staying with us tonight? 今日は「不定詞」の勉強の後半で3と4をやった。I want you to understand me better.(あなたにもっと理解してもらいたい)のように、SVの後に「人」+to不定詞 (人に〜するように・・する)が続くような例を勉強した。tell、ask、advise、allowなどがその仲間だ。「人」+toなし不定詞が続く特殊な場合として、 The movie made us laugh. (その映画はわたしたちを笑わせた。)のような「使役動詞」 make、let、 have、helpを覚えよう。「感覚動詞」のsee、hear、 feelの場合も「不定詞」にはtoがつかないから注意。
 裾野教室のKA君が出席して「不定詞」の1と2を勉強した。基本的な事柄はほぼ理解できていたけど、同じ「〜すること」の意味で「動名詞」との使い分けが難しかったね。基本は「今・昔」の内容なら動名詞-ing、「未来」の内容なら不定詞to〜、と覚えれば安心だ。I remember seeing him before.「私は以前彼に会った事を覚えている」だけど、Remember to lock the door.「そのドアにロックするのを忘れないでね」。Everyone needs a goal to work for. 「だれでも働く目標が必要だ。」は Everyone works for the goal の the goalだけを不定詞の前に出してできた文章だから文尾にforが残っているのだ。 尾上

(追記)こんな見事な富士山も珍しいだろうな。無風快晴とはこのこと。5合目までは緑に覆われそこから山頂までは火山の赤みを帯びている。旭が丘の「ピカリ」の前で自転車を組み立てて東回りに出発だ。平野のスポーツ施設「きらら」の湖岸まで来ると草むらの中でしゃがみ込んだりしている人たち。好奇心で近づいてみるとここにフジアザミの群落があって、それを前景に富士山を撮ろうという早起きの老人たち。大きなアザミの花がすべて咲きそろってみごろだった。
 その先のボート乗り場では、ワカサギ釣りに出かけるひとたちが釣り道具の準備をしてボートを始動している。いづれも早朝の風景だね。雲ひとつない真っ青な空だ。こんな良い日に富士山に登れなかったのは残念!今ごろ皇太子様は「天狗岳」山頂に着いていたのだろうな。真っ赤なサルビアが一面に咲いた湖岸の花壇も湖面と富士山の前景にピッタリだ。月見草も一杯咲いて太宰治の「富士には月見草が良く似会う」を思い出す。長池公園のもみじがもう紅葉してこれもいいアングルになる。
 白亜のホテル「マウント富士」への急な坂を自転車を押しながら登って行った。昔はこのホテルで「フジ・ロック・ジャズ・フェステイバル」が毎夏開催されて、音楽好きの私の長男も聴衆になったことがある。今は新潟・湯沢の「苗場スキー場」に会場を移してしまって寂しい。泊まり客が朝食バイキングを食べている中にひとりコーヒーを注文した。この玄関からは第2位の高峰「北岳」と4位の「間ノ岳」や「農鳥岳」がくっきり見えて絶景だった。明日こそ「富士登山」を実行しようっと!
2017/09/25 (Mon) 23:46


wh-+ever は no matter wh- で置き換えできる
wh-+ever は no matter wh- で置き換えできる
2017年9月24日(日)
御殿場市民会館にて 
「富士山頂の火口」
 ことしは初冠雪の来ないうちに7回目の「富士登山」が出来た。日の出の頃に「富士宮口5合目」に着くと富士山頂が朝日に赤く染まり始め、雲ひとつない真っ青な空を見上げながら登山開始。ここが標高2400Mだからあと1300Mを一気に登るぞ。まだ一軒だけやっていた6合目の山小屋「雲海荘」で缶コーヒーを飲んで出発だ。
 10日に閉山したので登山者も少なくて、7合目あたりで一人がぐいぐい追いついてきた。「健脚ですねえ。何時間で登る予定ですか?」と感心していうと、「今日が富士登山1700回目。有名な実川さんにはかなわないけどね。私は登り2時間半くらい。海抜ゼロの田子の浦からスタートして登ったこともあるし、小田原から箱根と金時山を越えて3日間で富士山頂に着いたこともある。」
 眼下に雲が湧き起こって雲海が広がってきた。やっと9合目の「万年雪山荘」に着いて空腹を感じる頃、先ほどの「鉄人!」がもう下ってきた。小山町の人で私と同じ年齢とはオドロキだ・・・。

 3年生EN君は前回、「徳島大」の英作文が難しかった。「ことばの学問の専門家である言語学者だけでは、現在の言語の問題には答えられない。」「〜だけで」は 〜aloneとやれば、 Linguists alone can't answer some present questions on language. と書ける。主語の後に注釈として , who are experts in linguistics, を割り込ませればいい。今日の英文では be to〜の構文が中心で、「お茶の水女子大」の「脳とコンピューター」の話が難しかった。The computer is yet to be invented that also smells, tastes, sees, and touches, ・・・で thatは何だろう。そのあとがすべて動詞の連続であることを見れば the computer にかかる関係代名詞だね。「物の臭いや味もわかり、見えたり触ったりするようなコンピューターはまだ発明されていない。」
 3年生のYAさんは前回Poverty is a great evil in any state of life; but poverty is never felt so severely as by those who have, to use a common phrase, “seen better days.” の和訳が難しかった。前半は、「貧困はどんな生活状態でもとても困った事だ。しかし・・・」となる。後半は「カンマカンマ」で区切った挿入部分が「よく知られた表現を使えば」の意味で、直後の「もっといい時代を見たことがある」の注釈になっている。引用符で囲ってあるね。挿入部分をカットすれば seenは当然 haveとつながるから「現在完了」の動詞なのだ。「比較構文」の never so〜 as・・に注意して、「・・のような人たちほど、貧困を厳しいものだと感ずる人はいない。」と訳せるとよかったね。今日はセンター試験の過去問で「語彙の配列問題」が難しかった。He arrived at the ticket office only (     ) for the show had already been sold out.「不定詞」の結果用法に、only to〜「しかし、その結果・・」というのがあったね。「しかし、そのショーのチケットはすべてすでに売り切れたと言われ(るだけだっ)た。」だから、 only to be told that all the tickets for the showがカッコに入る。
 2年生MU君は前回、「分詞構文」を使った書き換えをいくつかやった。 After he had read the newspaper, he lent it to her. は、接続詞と主語を消して「過去完了形」の動詞をHaving read 〜と書き換えればいい。今日は副詞節の whether 〜or〜「〜であろうと〜であろうと」を勉強した。「三重大」のWhether we like it or not, it is no longer possible for nations to shut themselves off from the rest of the world. は、「好きでもいやでも、国が世界の他の国々から身を閉ざす(鎖国する)ということはもはや不可能だ。」後半は「複合関係詞」の whoever、whatever、whenever、However などを勉強した。 それぞれwh-+everはno matter wh- で置き換えできる表現で、Whoever asks him, ・・・(誰がたのんでも)は No matter who asks him, ・・・ともいえる。
 1年生TA君は前回、「昔の人は短命だった」という英文を読んだ。 It is possible that many inventions were made by children while they were playing. 「多くの発明は子供たちによって遊んでいる最中になされたという可能性がある。」 make many inventionsが受動態で書いてあるから「作る」とは言わずに1語でinventと同じ「発明する」でよい。make a promise(約束する) make a plan(計画をたてる)と同じイディオムだ。今日は「文型」の復讐だった。一つの動詞がさまざまな文型に使われる例を学んだ。 Who made these sandwiches?「〜を作る」は第3文型、I’ll make you a new dress. 「〜を〜に作ってやる」は第4文型、I’ll make you happy. 「〜を幸せにしてあげる」は第5文型だ。
 来週10月1日(日)の御殿場教室は「森の腰中央公民館」に移します。もう10月になるね。2週間前にカナダ・バンクーバーに出発した大学生のYAさんは名門ビクトリア大学での留学生活が始まってずいぶん慣れてきたらしい。14人のクラスに入って半数近くの日本人同士で固まらないように気をつけているそうだ。それはいい。 尾上

(追記)6合目の「雲海荘」で休んだときに、赤い色のマウンテンバイクが置いてあるのが気になっていたけど、持ち主が分かった。7合目あたりでもう下ってくる白人のハンサムな若者あり。ドイツのベルリンから来たという。「私もフランクフルトに友人がいて昔ドイツ旅行したことがあるよ。あれは君の自転車だったの。よくガレキの道を6合目まで乗ってきたねえ!」
 にこやかに話す英語がとても上手で、今年が3回目の富士登山で、成田空港から自転車で出発。まず東北の仙台や秋田を周り、富士山に登山した後は関西まで走って、関空からドイツに帰国する予定、という。白い鉢巻をきりりと締めて日本人でもめったにいない「冒険野郎」だね。「ヒザががくがくですよ」といってさすっている。お互いの健闘をたたえ握手をして別れた。
 予測通り6時間かかり12:30に山頂の神社奥の院に着いた。荷物になるけど抱えてきたダウンコートが役に立った。朝食用にコンビニで買った海苔巻きが凍りかけている。岩場には大きなつららも下がっている。ここで満足して下山する人も多いけれど、やはり最高所「剣が峰」は目の前、あと15分くらいだ、頑張ろう。
2017/09/24 (Sun) 23:35


カンマで割こませた it would seem は文頭に
カンマで割こませた it would seem は文頭に
2017年9月21日(木)
裾野市民文化センターにて
「鎌倉サイクリング」
 平塚市の大学時代の友人が脳の手術をして入院しているので4ヶ月ぶりに見舞いに行った。今年の年賀状には、娘さんの代筆だけど「あと2冊くらい本を書きたい・・・」と言っていたのに、とうとう寝たきりになってしまった。手を握ったらふくよかで温かく血色も良い。声が出しにくいし眼も見えなくなっているので、もっぱら私が近況をしゃべりまくることで少しは喜んでもらえたようだ。もういちど元気になって、好きなテンプラを食べに外に連れ出したいな。
 病院の面会時間まで十分な時間があったので、車で湘南海岸を走り鎌倉まで行ってみた。「七里ヶ浜」の先の「材木座海岸」で自転車を組み立てて出発だ。今まで歩いたことのない東の山裾を走ってたくさんの初めてのお寺に参拝した。「鶴岡八幡宮」から小町通りまでくると人混みが想像以上。なつかしの「露西亜亭」をみつけてピロシキを2箇おみやげに買った。袋にロシア文字でПИРОЖКИと書いてあるよ・・・。

 3年生MIさんは前回、 「不定詞」の用法で「津田塾大」の英文に苦労したね。Doing your own thing sounds attractive, but it is a hard philosophy to live by. 前半は「自分のことは自分でやる、というのは魅力的に聞こえる」の意味。soundはlookやseemと違って「人の声や話し方」で判断するものだ。後半は live by the philosophy「そういう哲学に基づいて生きる」から変形したもので、さらに hard to〜が「〜しにくい」のイディオムであるとわかれば、「そういうのは守りにくい人生哲学だ」と訳そう。
 SEさんは前回、「京都女子大」の「テクノロジー」に関する英文が難しかった。The primary task of technology, it would seem, is to lighten the burden of work man has to carry in order to stay alive and develop his potential. カンマで割こませたit would seemは文頭に出しておけばよい。「科学技術の第一の仕事は、人間がこれからも生存しその能力を開発するために背負っていく仕事の重荷を軽くすることだ、と思われる。」
 KI君は前回、「東京学芸大」の「アメリカ人の開拓精神」を和訳した。All relationships, the American feels, should have a bit of love and friendship in them. は、ここでもカンマで割り込ませたthe American feelsは文頭に出せば「〜と、そのアメリカ人は感じている。」となる。「すべての人間関係にはそこにちょっとの愛とか友情があったほうがよい、と〜」最後のthemは複数だからrelationshipsのこと。すぐに「彼ら」とやってしまわないことが肝心。
 御殿場教室のYAさんが出席して「無生物主語」を勉強した。動詞のmake(〜させる)の主語が「人」ではなくて「物事」でも英語ではOKだ。「物事が人に・・・させる」のように表現する。The mere sight of a snake makes her tremble. 「へびを見ただけで彼女はふるえる」。remindも「人に思い出させる」の意味だからThis photo reminds me of a trip to Hawaii. 「この写真を見ると、私はハワイ旅行を思い出す。」のように訳せるといいね。1年生KA君はお休みした。 尾上

(追記)御殿場教室の1年生TA君は、先月夏休みの思い出に「冒険旅行?」に出た。未明に自宅を自転車で出発し7時間かけて「鎌倉」の「小町通り」に着いたそうだ。国道1号線をただひたすらに走り、真っ赤に日焼けして帰ってきた。帰りは松田から御殿場までほとんど上り坂だし、筋肉疲労もあってなんと11時間かかり、夜中過ぎの到着だったとか。よく走ったなあ!
 片道70キロも自転車で走るなんてそんな真似は出来ないけど、私も自転車で鎌倉を走ってみたかった。浜辺の一番近くにある「光明寺」の壮大な寺院には圧倒された。このあたりには鎌倉時代に活躍した僧・日蓮に関わるお寺が特に多く、「ぼたもち寺」の大きな提灯や、「妙本寺」の建築の見事さも感動だ。白いハギの花で埋め尽くされている「宝戒寺」まで来ると急に観光客が増えた。すぐ隣が鶴岡八幡宮だった。
2017/09/21 (Thu) 23:32


 「意味の拡張」
 「意味の拡張」
2017年9月18日(月)
三島ゆうゆうホールにて
「稲刈りの季節」
 サイクリングも兼ねて仲間の農場に登って行った。私たちの畑は7キロ離れていて「米軍滝ヶ原キャンプ」に近い。もうあちこちでイネカリが始まっていた。台風18号が接近しているから大急ぎの様子。大型の「コンバイン」で刈り取りそのまま脱穀し袋つめまでやってしまう。残りのワラは刻んで肥料のためにそのまま畑にばらまいてしまう。地主の娘さんは操作上手で一人でも出来てしまう。
 赤や白のヒガンバナが咲いている近所の田んぼまで来ると小さな「バインダー」を手押しして稲刈りをしている人が。旧式の「刈り取り機」のことだけど、藁を一把ごとにヒモで結わえてくれるすぐれものだ。そのまま竿にかけて「天日干し」ができる。「へえ、まだ現役なんですね。」と話しかけたら、「ただでもらったんですよ。どの農家もコンバインに買い換えてお荷物になっているから・・・。」

 3年生TAさんは「センター試験」の第1問と2問をやったらミスが2つだけ。すばらしい成績だった。さらに10月1日に予定のTEAP検定試験の準備のためにいくつか問題をやってみた。センターと同じような「語彙・語法」20題は難しいけど70%くらいとれた。表とグラフを読み取る問題は苦手なようで誤答が多かった。対策が必要だね。TEAPは英検の準一級レベルの問題で、AO入試や大学生の英語力テストに利用されている。スピーキングとライティングが課せられるから本当の英語力が試される。予備にいろいろ練習しておくと違うよ。来週もう一度やってみよう。
 1年生NI君は前回、長文で「青年海外協力隊(JOCV)」に参加の決意をする日本の若者の話を読んだ。他動詞のraiseは「(手、旗、給料)をあげる」から「(子供)を育てる」などにも使い、raise moneyとは大金を積み上げるから「募金活動」することだ。こういうのを英語学では「意味の拡張」と呼ぶよ。今日は複合関係詞の whatever(〜する物は何でも) whoever(〜する人は誰でも) whenever(〜する時はいつでも)などを勉強した。それぞれ anything whichとか anyone who、 at any time whenで言い換えが出来る簡潔な表現だ。後半は「命令文+and/or」の構文を勉強した。
 1年生のTAさんは、「不定詞」の働きをじっくり勉強した。名詞用法「〜すること」、形容詞用法「〜するための」の問題はほぼ全て正解だった。「並べ替え問題」では Everyone needs a goal to work for. が難しかったね。「なぜ forで終わるの?」「それは work for a goal(ある目標のために働く)のa goal を不定詞の前に出して「働くための目標」に言い換えたからだよ。」副詞用法には中学でやった「〜するために」(目的)のほかにも3つあるから今の内に覚えておきたいね。 尾上

(追記)「たった50坪だけど私たちも来月、7人の仲間で鎌で昔ながらの稲刈りをするんです。足踏み式の脱穀機も持ってますよ。」と私が言うと、「いいですね、頑張りましょう。春にレンゲを咲かせて肥料にし、私は無農薬農法でやっています。バインダーを譲る人がきっと又いたら連絡しますよ。」この夏のUG会の広告を名刺代わりに渡して、GOさんと友達になってしまった。
 8年前に畳2枚ほどの小さな田んぼを作って稲作を始めたころは、仲間と手作業で籾を藁から一本一本もぎ取っていた。3年前に足踏み式の「脱穀機」を仲間が千葉県のどこかから譲り受けて、古代式の農作業が急に文明化して昭和初期になった。50坪に広げたのはそれ以来で昨年の秋は進歩して50キロも収穫があった。地主さんにも褒められるほどの実りだった。
 それにしても稲作で苦労するのは「水」だ。「水源池」から出た共同の川につくった堰から引いた水が一番低い私の「たんぼ」に届くまでには、地主さんの田んぼ10枚を潤してやっと残りの水だ。何かの都合で元を止められたら自分で開けに行くしかない。ほっといて溢れさせたら付近が水浸しだから目が離せない。地主さんやそのご家族にお願いしたりぺこぺこ頭を下げることになる。つまり、農業特に稲作は「人間関係」が一番大切ということになるのだ。苦労するよ。
2017/09/18 (Mon) 23:54


What is it that・・・?(・・・なのは何なの?)
What is it that・・・?(・・・なのは何なの?)
2017年9月17日(日)
御殿場市民会館にて 
「アサギマダラ」
 足柄峠まで車で行って又「金時山」に登った。ゲートの手前から歩いて30分ほど神奈川県との県境を緩やかに登って行くといよいよ「猪の鼻」とも呼ばれる急傾斜が始まる。山頂「金時茶屋」の秀峰さんはここまで車で荷物を運び「リフト」に載せかえる。足の弱い85才の母親「金時娘」もこれに乗せることがある。小さな篭みたいなもので怖いだろうなあ。
 そこは小さなお花畑になっていて私の楽しみのひとつ。「クサボタン」が群生し釣鐘のような薄紫色の花を一杯にぶらさげてそこにアサギマダラが4.5匹とまって蜜を吸っていたよ。ステンドグラスのような美しい水色のまだら模様の羽根を持ち、台湾の方から海を2000kmも渡ってくるそうだ。「渡り蝶」というのかな・・・。

 3年生EN君は前回、「目的」の不定詞を含む英文が難しかった。 It is easy enough to see that technology fulfills this purpose when we watch any particular piece of machinery at work ・・で、when以下は第5文型で「どんな特定のひとつの機械が作動中の様子を見るだけでも」となる。 easy to seeは英語学で「tough構文」と呼ぶもので、The book is hard to read.(その本は読みにくい。)のように、不定詞が直前の形容詞を修飾する働き。冒頭のItはthat 以下をさす形式主語で、「科学技術がこういう目的を達する様子は十分理解しやすい。」今日の「センター試験」1、2問では100%全問正解だった。すばらしいね。
 3年生のYAさんもセンター試験の第1,2問をやった。少々ブランクがあったのに70%の高得点で、本人がビックリしている。自信を強くして勉強していこう。整序問題はひとつ難しいのがあったね。 I wonder what is making the noise upstairs.(何が2階で騒いでいるのかな?)までは組み立てられたけど、選択肢にIt isとthat が残った。「強調構文」を思い出したら、What is it that・・・?(・・・なのは何なの?)でwhatを強調すればいい。ただし、I wonderの後の「間接疑問文」だからI wonder what it is that is making the noise upstairs.となるよ。全国平均点を下げるための難問のひとつだね。
 裾野教室の3年生SEさんが出席した。「センンター試験」では語句整序の問題でミスをしてしまった。Does having pictures on a menu (メニューに写真がのっていることは)に続く語句はmake it easier (もっとしやくすさせる)で、itの中身の to decide what to order.(何を注文したらいいかを決めること)をつなげてできあがり。what to decide to orderではおかしいね。英文和訳では The primary task of technology, it would seem, is to lighten the burden of work man has to carry in order to stay alive and develop his potential・・・(テクノロジーの第一の働きは、人間が生存を続けその能力を伸ばすために背負っている、仕事という荷物を軽くすることじゃないか、と思われる。)で、カンマで挿入されたit would seemは文頭に出しておけばカンタンだ。
 2年生のMU君は、前回は「日米の医療の違い」についての長文を読んでほぼ理解できた。下線部訳では、It takes much time to understand what is wrong with us. このusは日本人のことだね。「どこが具合が悪いのか理解するのにたくさん時間がかかる。」 It takes (人) 時間 to〜(人が〜するのに・・時間がかかる)は大切な構文だ。今日は「譲歩」の接続詞even ifやeven though(たとえ〜でも)を勉強した。Hero as he is, ・・のようにthough のかわりに as でも「彼は英雄だけれど」の意味になる。
 今日は「UG会」10月〜11月の予定表を配付しました。各教室で会場変更が少しあるのでご注意を。「裾野市生涯学習センター」は夜9:30まで使ってもいいそうなので、他の日と同様に6:30〜9:30に変更します。3年生はいよいよ「センター試験」の願書提出が始まりました。本番まであと4ヶ月になったので、ますます準備に熱を入れなくてはいけないね。 尾上

(追記)金時山の山頂から今日は富士山の姿が見えないけれど山の花が目的だから気にしない。お目当てのシラヒゲソウは秘密の大岩の陰に3本くらい咲き出した。ゴツゴツした岩場を巡り歩いてもっと花を探す。青紫のトリカブトと赤紫のホトトギス。ピンク色のシオガマとヒゴタイ、黄色のアキノキリンソウのほかにシラヒゲソウの新たな群落も見つけて感動だ。
 先月末「乗鞍岳」で雪のように一面真っ白に群生していたウメバチソウは、丸い葉を茎が突き抜けて家紋の「梅鉢」のような5弁の花を咲かせる。シラヒゲソウはそれとそっくりだけど花弁だけはまるで仙人のヒゲのように糸状にちぎれて雪の結晶のようだ。友人と南アルプスの「鳳凰三山」に登った時に初めて出会った美しい花だよ。
2017/09/17 (Sun) 23:39


My work clothes need washing.   (洗濯の必要がある) 
My work clothes need washing.   (洗濯の必要がある) 
2017年9月14日(木)
裾野市民文化センターにて
「千頭星山のダイモンジソウ」
 楽しい「打ち上げ」が終わり東京に帰る仲間3人を「韮崎駅」で見送ったあと、真っ暗になった山道を一人でまた登って行った。山頂に建つ韮崎市営の「甘利山グリーンロッジ」は土曜日というのに宿泊客はほかに2組だけ。8時過ぎの飛び込みなのに老管理人の歓待を受け4人部屋を一人あてがわれた。曇り空になって期待した「満天の星」は望めず早々と寝床についた。
 前日は「大村美術館」にも寄ってみよう、と登山計画を短縮して早めに登山口に引き返した。「ちょっとここのロッジにも立ち寄ってみようか」と提案した。山登りの楽しみの一つは山小屋の主人や泊まり客とのふれあいだと私はいつも思う。「靴を脱いでゆっくりしてください。私がとったイチジクもどうぞ。コーヒーもご自分で淹れて。」ただの立ち寄り客にも気前のいい80才になるという管理人・・・。

 3年生MIさんは前回、「早稻田大」の英文が難しかったね。 In an age when reading for most people is a nonintellectual pleasure, and when at the same time there is a constant stream of books falling from the publishers’ presses, a book has only to be barely readable once in order to serve its purpose. ルールA and A’ に従えば and の後のwhen 以下は前にも whenがあるので共にage(時代) が先行詞だ。「出版社の印刷機から川のように絶え間なく本が流れ落ちてくるような時代」が、前文の「読書が知性のいらない娯楽であるような時代」と並列しているよね。「本はその目的に報いるためには一度だけかろうじて読めればそれだけでよいのだ。」
 SEさんは前回、「エベレスト山に初めて登った2人の男」の英文を読んで正確に和訳できた。その一人ニュージーランドの Sir Edmundはエドムンド卿と訳す。英国に功績のあった人物には、女王から名誉の「卿(サー)」という称号がもらえるのだ。映画俳優のチャップリンや歌手のビートルズももらったよ。ニュージーランドやオーストラリアも英連邦の一つだからエドムンド卿もね。今日の「センター試験」は80%の高得点だった。語法の問題でミスが少々あったね。 Solving the problem was more difficult than 〜 に続く語句が難しい。「比較構文」は日本語とずれていて注意が必要だ。thanは接続詞で「〜と比べると」の意味。「私たちが思っていたのと比べると」だから、than we had thoughtで、後に it would be difficult が省略されているのだ。
 KI君は前回、「結果」を表す不定詞の英文を和訳した。 It is discouraging to tell the truth only to find that we are not believed. は短いし単語も易しいのにヘンな訳になったね。「〜を知るだけのために真実を語ること」ではヘン。後半を「目的」として考えるのでなく「その結果・・・」とするのだ。「真実を言ったのに(その結果)信じてもらえないと知ることはがっかりする。」今日も「センター試験」の過去問をやった。語法の問題では、My work clothes need washing. (洗濯の必要がある)のように、「人」ではなく「物」が主語で動詞に needや wantを使うのは「〜が必要」という意味で、動名詞形の cleaning(掃除)とかrepairing(修理)、painting(塗装)などを従える。
 御殿場教室のYAさんは「疑問」に関する入試問題をやった。「なぜ?」のWhy were you absent yesterday? に対して、How come you were absent yesterday?は、「どうしてそうなるの?」の意味で実は、How does it come about that・・を短く詰めた表現なのだ。だから間接疑問文でSVの語順になることに注意が必要だ。さらにWhat time did you say he was coming here? は疑問詞が文頭に出ることに注意。答えが「〜時に」であって、「はい、言いました」ではないから。他にdo you think も「はい、思います」なんて答えないよね。しかし、do you knowだったら「はい、知ってます」とまず答えるから疑問詞が文頭にでることはない。
 御殿場教室の2年生MU君が出席した。前回は総合問題のプリントをやって「発音問題」が不慣れだったね。アクセントのある音節を高めに読んでみると覚えやすいよ。学校のテキストを日頃から予習・復習で声に出して読む習慣を身につけたいね。今日は「接続詞」の用法で、 As far as SV〜 と As long as SV〜 の慣用表現を勉強した。共に「〜する限りは」の意味で、前者は「私の知る限り」のように「空間的」に限定し、後者は「生きている限り」のように「時間的に」限定したり、単に条件のIfとして使うこともある。
 1年生KA君は前回、「 It を中心とする構文」を勉強した。It is〜 for人 to・・・や It is〜 that SV ではIt は「形式主語」の働きだ。It takes 人 時間 to・・や It costs 人 お金to・・(人が・・するのに〜(時間、お金)がかかる)の意味の構文で重要。これは「状況のIt」といって和訳しない。今日は「動名詞」を勉強した。writingは「書くこと」だけど、完了形のhaving written 「書いたこと」(昔)や、否定のnot のつけ方、受身形のbeing written 「書かれること」、having been written「書かれたこと」も自由に使えるようにしよう。 尾上

(追記)前日は2つ目の「奥甘利山」で引き返して正解だった。その先のゴールの「千頭星山」までは予想外の急傾斜でくたくたになったし、「甘利山」のような花畑もなく笹海の連続で単調だった。仲間たちからきっと不満をぶつけられただろうな。早朝6時前にロッジを出発して朝露がビッシリの笹海を歩くので膝から下がビショビショだ。
 奥秩父連山の上に朝日がでたけど乳白色の靄がかかって南側の富士山は墨絵のようだ。「千頭星山」には2時間少々で着いたけど林の中で展望がない。さらに先に進んで急斜面のガケを下り始めると眼前に突如姿を見せたのは「鳳凰三山」のひとつ「薬師岳」だ。高いなあ!その山頂に建つ「薬師小屋」には昔、横浜の友人と宿泊した思い出がある。
 一瞬の後にガスが湧き起こって鳳凰三山は雲の中に隠れた。東の空に目を移すと「八ヶ岳」が雲海に浮かび、主峰「赤岳」の稜線がくっきりと。ふと足下を見ると絶壁の岩場にダイモンジソウが咲いている。マイヅルソウもかわいい実をつけて色づきだしている。春にはここでイワカガミも咲いたのだな。
2017/09/14 (Thu) 23:57


「前置詞+関係代名詞+不定詞」
「前置詞+関係代名詞+不定詞」
2017年9月11日(月)
三島ゆうゆうホールにて
「ノーベル賞大村智博士」
 日帰り「白山温泉」は昨年も「荒倉山」登山のあとに利用した。今回も「甘利山」から下って韮崎市街地に向かう途中にあって便利だった。仲間4人と露天風呂に入ると、正面に「茅が岳」が聳えて「あの三角山にも登ったね。深田久弥の終焉の地だった。」休憩室には美術品の焼き物と油絵が掛かっている。実はこの温泉は美術愛好家でもあるノーベル賞の大村智博士が始めたのだ。
 実家の敷地の一角には更に「大村美術館」も10年前に建てられて韮崎市に寄贈されている。ここには大村先生の蒐集になる日本の「女流画家」たちの名画がいくつも収納されて、私の好きな「三岸節子」や「堀文子」「片岡球子」などの油絵がいくつも見られる。この夏一ヶ月ほどで改装が終わり横浜の友人がネットで調べてきて、今日9日(土)は丁度リニューアルオープンの日で無料だから是非寄ってみよう、と言う。「ひょっとしたら・・・?」
 受付で「今日大村先生がいらしていませんか?」と聞いてみると、「ええ、今ちょうど館内にいらっしゃいます。」との返事!私の勘が図星だった!ずんずん奥まで進むと、あの易者のような黒い丸い帽子をかぶった大村先生が「岸田麗子」の絵の前で来場者の数人に説明している。私もその取り巻きの仲間にちゃっかり入って、「ええ、知ってます。岸田劉生が描いた『麗子像』のモデルのお嬢さんですよね。」なんて、ちょっぴり知ったかぶりして先生と対話もしてしまった・・・。

 3年生TAさんは前回、「前置詞+関係代名詞+不定詞」が見慣れない形式で難しかったね。「京都府立大」の英文で、The acquiring of sufficient land on which to build new roads often seems nearly impossible.「〜に十分な土地の取得はしばしばほぼ不可能のようだ。」といっている。 〜の部分はto build new roads on (the land) 「その土地に新しい道を造るために十分」のことなのだが、最後の前置詞を関係詞とセットでon whichとして不定詞の前に出すことが出来る。今日も「センター試験」の過去問をやってみたら、苦手な発音も整序問題もすべてノーミスで80%の高得点だった。次回はTEAP検定問題の練習もやってみようか。いくつかの大学入試に役に立つから。
 1年生NI君は前回、「接続詞」を選んで空所を埋める問題が難しかった。「〜だけれど」は though とかalthough をつかう。「〜の間に」は while、「〜するように」(目的)はso thatでそれぞれ後にSVがくる。今日は関係詞の「非制限用法」というのを勉強した。「制限」は「修飾」と同じ意味で、 The car which was made in Japan・・「日本で作られたその車は・・」は which 以下がcarを修飾している、つまり制限している。しかし、The car, which was made in Japan, runs very well.のようにカンマで区切ると、後から追加説明するだけで、修飾していないから「非制限用法」と呼ぶのだ。「その車は、日本でつくられているが、とてもよく走るよ」のように訳すと良い。
 1年生のTAさんは前回、長文「日本とアメリカのクリスマス」を読んでほぼ正解だった。発音の問題は慣れていなくて難しかったけど。今日は「動名詞」を勉強した。動詞+ing の形で名詞の働きになって「〜すること」と和訳できる。They were angry about Tom being careless. ここで、being を動詞と考えればTom はその主語の位置だね。「トムが不注意であることに皆は腹を立てた。さらに、もし「昔不注意だったこと」ならhaving been careless と書けばいい。否定で「不注意でなかったこと」なら、not を-ing の前につければいい。尾上

(追記)「大村智記念室」がこの美術館に増設されて今日はこのお披露目でもある。2015年12月にストックホルムの音楽ホールで開催された「ノーベル賞授賞式」には娘さんと出席され、スエーデン国王の前でスピーチをする姿が展示されている。受賞証書や金メダルもケースに入って見ることが出来る。
 根っからのスポーツマンだった大村少年は、「韮崎高校」時代に裏山の「甘利山スキー大会」で優勝もしている。ゴルフも得意で、伊豆の「川奈ホテル」に行ったときにゴルフ場の土から採取した微生物が、あの画期的な新薬「エバーメクチン」発見のきっかけになったという。当時アフリカや中南米で猛威を振るっていた「寄生虫病」に、これは画期的な薬効を示す新薬になった。年間2億人の人の命を救っているというから「ノーベル賞」なのだ。
 単なる日帰りの「山登り」以上のものになった今日の例会。大村先生の温泉でしっかり汗を流した後には「打ち上げ」だ。あらたな居酒屋で、女将の手料理に舌鼓を打ちながら杯を傾けた。今日一日の健康を祝しまた一ヶ月後の再会を誓う。「私は一人で山頂ロッジに一泊して、明日もう一度計画通りに甘利山から千頭星山まで行きたくなったよ。鳳凰三山の雄姿が是非見てみたい。今夜は満天の星が見られそうだし、明朝のご来光も楽しめるし・・・。」(つづく)
2017/09/11 (Mon) 23:32


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