三島ゆうゆうホールにて
「稲刈りの季節」
サイクリングも兼ねて仲間の農場に登って行った。私たちの畑は7キロ離れていて「米軍滝ヶ原キャンプ」に近い。もうあちこちでイネカリが始まっていた。台風18号が接近しているから大急ぎの様子。大型の「コンバイン」で刈り取りそのまま脱穀し袋つめまでやってしまう。残りのワラは刻んで肥料のためにそのまま畑にばらまいてしまう。地主の娘さんは操作上手で一人でも出来てしまう。
赤や白のヒガンバナが咲いている近所の田んぼまで来ると小さな「バインダー」を手押しして稲刈りをしている人が。旧式の「刈り取り機」のことだけど、藁を一把ごとにヒモで結わえてくれるすぐれものだ。そのまま竿にかけて「天日干し」ができる。「へえ、まだ現役なんですね。」と話しかけたら、「ただでもらったんですよ。どの農家もコンバインに買い換えてお荷物になっているから・・・。」
3年生TAさんは「センター試験」の第1問と2問をやったらミスが2つだけ。すばらしい成績だった。さらに10月1日に予定のTEAP検定試験の準備のためにいくつか問題をやってみた。センターと同じような「語彙・語法」20題は難しいけど70%くらいとれた。表とグラフを読み取る問題は苦手なようで誤答が多かった。対策が必要だね。TEAPは英検の準一級レベルの問題で、AO入試や大学生の英語力テストに利用されている。スピーキングとライティングが課せられるから本当の英語力が試される。予備にいろいろ練習しておくと違うよ。来週もう一度やってみよう。
1年生NI君は前回、長文で「青年海外協力隊(JOCV)」に参加の決意をする日本の若者の話を読んだ。他動詞のraiseは「(手、旗、給料)をあげる」から「(子供)を育てる」などにも使い、raise moneyとは大金を積み上げるから「募金活動」することだ。こういうのを英語学では「意味の拡張」と呼ぶよ。今日は複合関係詞の whatever(〜する物は何でも) whoever(〜する人は誰でも) whenever(〜する時はいつでも)などを勉強した。それぞれ anything whichとか anyone who、 at any time whenで言い換えが出来る簡潔な表現だ。後半は「命令文+and/or」の構文を勉強した。
1年生のTAさんは、「不定詞」の働きをじっくり勉強した。名詞用法「〜すること」、形容詞用法「〜するための」の問題はほぼ全て正解だった。「並べ替え問題」では Everyone needs a goal to work for. が難しかったね。「なぜ forで終わるの?」「それは work for a goal(ある目標のために働く)のa goal を不定詞の前に出して「働くための目標」に言い換えたからだよ。」副詞用法には中学でやった「〜するために」(目的)のほかにも3つあるから今の内に覚えておきたいね。 尾上
(追記)「たった50坪だけど私たちも来月、7人の仲間で鎌で昔ながらの稲刈りをするんです。足踏み式の脱穀機も持ってますよ。」と私が言うと、「いいですね、頑張りましょう。春にレンゲを咲かせて肥料にし、私は無農薬農法でやっています。バインダーを譲る人がきっと又いたら連絡しますよ。」この夏のUG会の広告を名刺代わりに渡して、GOさんと友達になってしまった。
8年前に畳2枚ほどの小さな田んぼを作って稲作を始めたころは、仲間と手作業で籾を藁から一本一本もぎ取っていた。3年前に足踏み式の「脱穀機」を仲間が千葉県のどこかから譲り受けて、古代式の農作業が急に文明化して昭和初期になった。50坪に広げたのはそれ以来で昨年の秋は進歩して50キロも収穫があった。地主さんにも褒められるほどの実りだった。
それにしても稲作で苦労するのは「水」だ。「水源池」から出た共同の川につくった堰から引いた水が一番低い私の「たんぼ」に届くまでには、地主さんの田んぼ10枚を潤してやっと残りの水だ。何かの都合で元を止められたら自分で開けに行くしかない。ほっといて溢れさせたら付近が水浸しだから目が離せない。地主さんやそのご家族にお願いしたりぺこぺこ頭を下げることになる。つまり、農業特に稲作は「人間関係」が一番大切ということになるのだ。苦労するよ。
