裾野市民文化センターにて
「本栖湖の山」
先月「甘利山グリーンロッジ」のご主人にもらった「山梨百名山手帳」という小冊子を開くと、私も100のうち3分の1以上は登っていたよ。富士山、北岳など深田久弥の名著「日本百名山」とダブる名山もいくつもある。さすが「山があっても山なし県」だ。富士五湖を見下ろす山は「三つ峠」や「黒岳」を始めほぼすべて登ったつもりになっていた。しかし「三方分山」(さんぽうぶんざん)は未踏の名山だと気づいた。コースは「精進湖」から更に西の「本栖湖」にまたがって縦走できる。きっとよさそうだ。
10月10日は1964年に「東京オリンピック」に決まった日。一年中で一番「快晴になる日」を選んだという。今年もまさに一昨日がそういう最高の天気予報で、6時前には目が覚めて自転車を乗せて山梨県に向かった。朝日に赤く染まった富士を見上げながら・・・。
3年生MIさんは、「上智大」の過去問をすこしやってみた。センター試験と同じ出題形式ですべてがマーク式で四択問題だ。長文読解は完璧だったし空所補充問題もミスがわずかだった。実践ではもっと難しい問題もあるかもしれないから油断は禁物。やはり「記述式」で実力をつけておけばどんな形式にも対応出来るよね。英訳と和訳の練習はこれからもまだまだ続きます。今日のセンター試験は90%正解だった。
SEさんは前回、「群馬大」の英文和訳が難しかった。Similarly, to a greater or lesser extent, families, corporations, even whole communities are arranged by age.は「カンマカンンマ」で挿入された語句が次の「家庭、企業、共同社会全体」の注釈だと気づけば、「大規模でも小規模でも、・・・は年齢によって組み立てられている。」to some extentは「ある程度まで」のイディオム。greaterの反対がlesserだ。今日のセンター試験はひさびさに高得点が獲れた。語句整序問題が3問とも正解だったのが嬉しいね。
KI君は前回、be to〜が「助動詞」のwill、can、shouldのような働きをする項目で、難しい英文を和訳した。The computer is yet to be invented that also smells, tastes, sees, and touches, thus adding to its capacity for abstract thinking all the emotional richness and complexity of a total human response.「臭いや味がわかり目が見えて物が触れるようなコンピューター、そしてそういう風に抽象的思考の能力に加えて、人間のあらゆる反応の感情面の豊かさ複雑さも加えるようなコンピューターはまだ発明されていないのだ。」 add A to B(AをBに加える)が add to B Aの語順になっていてややこしい。is yet to 〜は「まだ〜していない」のイディオム。
御殿場教室のYAさんは前回「電話の功罪」を和訳した。Without telephones, however, by what means can we send for a doctor when a baby gets sick at midnight? ここにもカンマカンマがあるけどこれはカンタンだ。「しかし」の意味だから文頭に移動すればいいね。「しかし電話がなければ、赤ちゃんが真夜中に具合が悪くなったらどういう方法でお医者さんに来てもらうことができるの?」meansは「手段」。by no means (どんな手段でもダメ→決して〜ない)、by all means(あらゆる手段で→ぜひとも)のようなイディオムで覚えよう。動詞のmean「意味する、意図する」は知っているね。名詞の「意味」はmeaningという。形容詞ならmean people は「意地の悪い人」とか「けちな人」の意味だよ。今日は「関係詞」の入試問題に挑戦した。特にwhatever などーeverのつく関係詞を「複合関係詞」と呼んでいる。anything which〜(〜する物はなんでも)のかわりに使う場合と、 譲歩文でNo matter what (何が〜しても)のかわりになる場合の2通りある。後者は文中にカンマがあるのが決め手だ。
1年生KA君も「関係詞」を勉強した。中学で習って以来初めてだから少々難しかったね。代名詞のhe his himの代わりに who whose whomを使えば直前の「名詞」を修飾する働きになる。There is a person who wants to see you.でのwhoはheの代わりで「あなたに会いたがっている人」。That is the boy whose bicycle was broken.はhisの代わりで「自分の自転車が壊れた少年」。She likes the man whom she works with. はhimの代わりで「彼女が一緒に働いている人」の意味になる。後半ではwhatも登場した。先行詞のsomethingを含む関係詞で「こと」や「もの」と和訳出来るが、「姿」と訳す場合の例も勉強したね。 尾上
(追記)「本栖湖」の北岸を走ると最奥に「浩庵キャンプ場」がある。深い湖なのでスキンダイビングのメッカにもなっている。以前に法事で「下部温泉」まで行った帰り、そこから急な坂を登ってきて「中ノ倉トンネル」を抜けるとここに出た。今日はここに車を停めて登山スタート。自転車はすでにゴールの「精進湖畔」に置いてきた。帰りは6キロくらいを下ってくればいい。折りたたみ自転車の活用法だよ。
「中ノ倉峠展望台」に登ると立派な観覧席の階段がある。そうか、休日にはここにカメラの三脚がずらっと並ぶんだな。富士山の写真家・岡田紅陽もここから傑作を生み出したそうだ。本栖湖の湖面に映る「逆さ富士」の写真は1000円や5000円の紙幣の裏面に採用されている。登山道の左右には真っ青な「トリカブト」が咲き乱れる。長い茎の先に烏帽子のような筒型の花を一杯につけて。
そこからさらに木々の合間にキラキラ光る湖面を見ながら急な坂を1時間ほど登ると突然展望が大きく開けて「パノラマ台」に出た。眼前の「竜ヶ岳」や「身延山」はすでに登ったことがある。その向こうには「北岳」を主峰とする白根三山がそびえ、東には「王岳」「十二ケ岳」「黒岳」などの御坂山塊がつらなり、眼下には深い緑の「青木ヶ原樹海」が果てしなく広がっているよ。
さあ、「山梨百名山」のひとつ「三方分山」1422mの初登頂を目指そう。そこが私の40番目になるかな。
