「富士山世界遺産センター」
昨日は「山梨県富士山科学研究所」主催の研修日だった。私は昨年からその施設の外周にある自然林の自然解説員に委任されて、今シーズンも今月31日を含めて3回当番になっている。「ガイドウォーク」というイベントだけど、ガイドguideは道案内で私たち30数人は「解説」が仕事だからインタープリターinterpreterという方が正しい、と思うな。それは「翻訳者、通訳」の意味もあるが。私の大好きな「山野草」以外にも「樹木、苔、野鳥、昆虫」はもとより、富士山の歴史「噴火、溶岩、丸尾」などへも知識を広めておかないといけない。訪問客の親子を45分間、樹海の木道の上を案内しながら質問に答えるのだ、特に小学生が退屈しないようにするのは気を遣うよ。
午前中から富士山スバルライン入口にある「山梨県立富士山世界遺産センター」に集合して、開催中の企画展「信州に展開した富士信仰」を見ながら学芸員の詳しい説明を聞いた。有名な富士吉田の「御師」(おし)は今でいうツアーガイドで、民宿を兼ねて江戸から甲州街道でやってくる「富士講」の登山者を迎えていた。しかし、河口湖北側の川口という農村の「御師」たちは、農閑期になるとはるばる隣国の信州に出張して「富士信仰」の普及を図ったそうだ。版木で刷った御札や掛け軸を信者の家に配って歩き「お布施」をいただくわけだ。信州北部の白馬村や南部の辰野町の民家の屋根裏に残っていたというその証拠となる御札などが展示されて参加者の関心を深めていた・・・
2024パリオリンピックは先週の日曜日に終わった。翌12日のジャパンタイムズの最初の見出しはFrance brings down the curtain on its Olympic party with Tom Cruise and Leon Marchand(トム・クルーズとレオン・マルシャンによって、フランスはパリオリンピック大会の幕を閉じた)。the closing ceremony was a much more traditional affair than the unprecedented opening ceremony on July 26 that saw the athletes float down the River Seine on boats and Celine Dion sing from the Eiffel Tower.(閉会式は7月26日の前例のない開会式に比べるときわめて伝統的な式典だった。その開会式では、選手たちがセーヌ川を船で下ってきたりセリーヌ・ディオンがエッフェル塔から歌声を聞かせたり)。ここのandは何と何を並列してるかな?「A and A’のルール」は?
ここでは過去の動詞sawの用法が面白い。簡潔にすればThe ceremony saw the atheletes float down.でSVOCの文型だけれど、「式典は選手たちが船で下ってくるのを見た」よりも「式典では・・・下ってきた」と和訳した方がいいね。「時」を主語にしてThe year 2024 saw the Olympic Games in Psris. とか「場所」ならParis saw the Games in 2024.のように言うのは新聞にもよく使われている。世界一語彙数の多いOED(オックスフォード英語辞典)でも解説されているが、開会式the opening ceremonyのような「イベント」も主語になるという記述はない。それに着目したのが私の「修士論文」(東京学芸大学大学院2000年)で、タイトルがThe Grammar of the Verb ”SEE” with Inanimate Subjects(無生物主語と動詞SEEの研究)だった。 尾上









