「南会津・田代山へ」
高い山頂が台地で広い湿原になっている山は珍しいよ。一番有名なのは「尾瀬ケ原」で、広大な湿原にはミズバショウやリュウキンカが咲き、昔大学の友人たちと一緒に「至仏山」に登った時には熊にも出くわした。新潟の「苗場山」も山頂にはたくさんの池塘が広がり高山植物の宝庫だった。昨年のひとり登山では「鬼怒沼山」が名前のごとくやはり沼と湿原の山頂だった。下ってきて奥鬼怒の秘湯「加仁湯」に一泊したなあ。一番近くにも湿原はある。仙石原の観光名所「すすき草原」の水がたまったところに「仙石原湿原」の石柱が立っている。ミズチドリ、トキソウ、カキランなどラン科の花々の宝庫なんだ。
13日(木)は日帰りで日光と南会津の県境「田代山」登った。この広大な山頂も「田代湿原」になってその中にポツンと山頂ポールが立っていた。タンポポのような白い玉のワタスゲが木道の左右に咲いて花道になっている。ピンクの釣り鐘をたくさん提げたヒメシャクナゲ、黄色のおしべと白い花のチングルマは枯れ花になったのもあって長いひげが面白い。紫色の鮮やかなタテヤマリンドウの隣に咲きかけの小さな白い花、あれは何だろう?3つのつぼみの中に一つだけ花を少し開いていたのでカメラで中を覗いた。あれ!花弁にオレンジのWマークが見えるよ、オノエランだ・・・
22日第4回の「英字新聞を読む会」で読み合わせの記事を、2週間前から予習できるうに受講生に送っておいた。Japan likes tourists, just not this manyというタイトルで、「日本は海外の旅行者が嬉しいが、しかしオーバーツーリズムとなってこれほど多いのは困る」という見出し。カンマの後を補えば(国名は女性名詞だから)She doesn't like this many touristsということ。thisが「こんなに」の意味で副詞なのだ。初めての用法でLINEで質問してきた生徒がいた。
旅行者の三分の二は韓国・台湾・中国で、落としていくお金は日本の国民総生産の9%にもなるそうだ。しかし、京都では観光地でないような市民生活の場に旅行者が入り込んでくる。写真を撮ろうと芸者を追いかけたり立ち食いをしたりして日本の上品な習慣を無視している。No eating while walking(歩行中飲食禁止)の張り紙も効果がない。河口湖町ではコンビニの屋根にそびえる富士山を撮ろうとして、車道に飛び出し交通妨害になっている。 尾上









