2023年11月12日(日)
御殿場市民会館にて
「爪木崎のソナレセンブリ」
伊豆半島の海岸の断崖に咲くという幻の美しい花、ソナレセンブリ(磯慣れ千振)を見に行った。御殿場からまっすぐ南下し、伊豆縦貫道を終点の修善寺、そこからさらに「天城峠」を越えて湯ケ野から下田港に至る道を走行距離100キロ!県内なのに東京より遠いよ。インスタにその貴重な花が「爪木崎海岸」の背景と共に写っていたし、その写真をポストした御殿場の花友「ハコさん」にLINEで詳しく聞き出していたから、ほとんど迷うことなくその自生地にたどり着いた。しかし、ない!しかたなく、腰を下ろしてランチにしようしたらなんと目の前にひとむらのセンブリが50センチの狭い草地に!陽ざしが陰って7割は花を閉じていたから見つけにくかったのかな?
「爪木崎」の灯台のあたりの丘陵地は1月になると真っ先に咲きだすスイセンの大群落で有名だね。ここは少し北側で伊豆半島の先端だから赤い岸壁の入江に打ち寄せ砕け散る波の音がすさまじい。ここからはるか彼方の海岸線に眼をやると波間に白い建物がいくつか見える。あれは東伊豆町稲取かな、私が2番目に赴任した「稲取高校」のある町だ。その先端に「黒根岬」の灯台とレストランがあって、54年前わが妻とウエディングパーティをやったあたりだ。同僚で大学先輩の渡辺先生の司会で、学生時代の友人たちも東京から駆けつけて楽しい結婚披露パーティになったなあ・・・
3年生のMUさんは「部分否定」の文を和訳した。The moon rises every night, but we cannot see it every night. 「月は毎晩昇る、が毎晩見えるわけではない」で、否定文のnotは基本的には「文否定」だから、肯定文として和訳してから「〜ということではない」とか「〜とは限らない」と否定すればいい。助詞の「は」を使って「毎晩は見られない」でもOKだ。not allやnot every〜のように直後の単語を否定する場合もあるが。否定文に100%の形容詞every、both、allや副詞always、necessarily(必ず);completely、quite、altogether(完全に)が使ってあったら「部分否定」に気を付けよう。
昨日11日は御殿場駅前の市民サロン「けやきかん」で第2回目の「英字新聞を読もう!」教室を開いた。40代から70代の女性が4人参加した。トップページのウクライナ戦争、イスラエルの爆撃、日米の政治や経済よりも後半のスポーツや娯楽・趣味などの方が読んでいて楽しいよね。今回選んだテーマは「生活」コラムからWhy single mothers in Japan have been left behind 「日本の離婚した母親はなぜ見捨てられているのか」。英字新聞ではThe Japan Timesがこの教室には最適だと思う。御殿場駅の売店で300円でいつでも買える。(親会社のThe New York Timesとセットで)。
これは120年以上の歴史があり、明治時代に創刊されて外人向けに日本を紹介する趣旨の独自の新聞だから、日本人にとっても新しい観点から日本文化の事実や知見を見直すことができる面白さがあるんだ。さらにスマホやPCで検索すればデジタル版がタダで読めることもわかった。特にこの日の教材は、新聞記者がある映画監督にインタビューした時のスクリプト(script原稿)で、デジタル版から私がコピペ(copy and paste)してプリントを用意したものを皆さんに交代で音読し和訳してもらった。生の音声もOHPから流すことができて英会話の勉強にもなったよ。 尾上