高校英語UG会 三島・裾野・御殿場

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あの「鯨の公式」も簡単だ
あの「鯨の公式」も簡単だ
2018年1月2日(火) 三島ゆうゆうホールにて 「初日の出」
 新年明けましておめでとうございます。こんなに暖かで雲ひとつない青空のお正月は近年なかったね。わたしは今年も「金時山」の頂上で初日の出を拝んだよ。「明神ケ岳」の向こうに房総半島の山々が連なってその上に黄金色の太陽が静かに浮かび上がった。空を真っ赤に染めて富士山も「紅富士」だ。見つめる私たちの顔も真っ赤。皆で一斉に叫んだよ。バンザイ!バンザイ!バンザイ!
 今回168回目を記録したけど、年に一回この日だけは我が家から山頂まで12キロを歩き通すことにしている。自分の体力と気力を前年と比較することができるでしょ。今回も夜中の2時に出発して「二の岡神社」に初詣してから国道を歩き始め、4時には「乙女峠」の手前に着いた。隣家の青年TA君とは昨年のようにここで待ち合わせ。
 そこからは2人で峠に上がって「長尾山」へ一気に登る。1時間もあって一番きつかったけれど、その後はほぼ尾根歩きで「前猪鼻山」を越えて6時過ぎに「金時山」山頂に着いた。また1年老いたけれどまだまだ気力は十分だよ・・。

 「冬期講習」も3日目が終わった。参加者6名のうち3年生は4人。「センター試験」の全6問をやると80分もかかってしまうので、「グラフ」や「広告文」などを正確に読み取らねばならない3問と4問を省略することにした、実際の受験でも3と4は飛ばして後で残った時間でじっくりやるといい。EN君、SEさん、MIさん、TAさん共にしっかり実践力を身につけて、70〜95%の立派な正解率を維持できているよ。
 その後は「私大対策」として「青山学院大」の過去問を解いてみた。かなり長い英文だけど、2〜3パラグラフを読んだら設問の方に目を向けて、解ける問題があるかを調べると良いね。10〜15題の設問は長文の流れに従って設けてあるし問題文も明瞭で迷うことはない。
 OSさんは1月から新加入の2年生。この冬期講習にさっそく参加してくれたので、「比較構文」を集中的に勉強することにした。学校の冬休みの「課題」もまさにここがテスト範囲になるからじっくり取り組んでおこう。比較構文のas やthanが「〜とくらべて」の意味の接続詞であることをしっかり覚えたね。こうして理解すればあの「鯨の公式」も簡単だ。文法がわかればただ「暗記せよ!」よりも記憶に定着しやすいでしょ。
 1年生TAさんは2学期にやった「文法」を復習し応用するような「総合問題」を毎回2つやった。「現在分詞と進行形」「過去分詞と受動態」「助動詞」のある長文を和訳し、日本語を英訳した。正確な解答のしかたが分かって自信がついてきたね。 尾上

(追記)6時ではまだうす暗いけど山頂は人々の快活な話し声で大賑わい。狭い山頂に200人以上はいそうだ。「大湧谷」の地震と噴火騒ぎが収まって団体登山がふえたし、最近の登山ブームでテレビ番組の紹介もあって昨年よりもずっと多い感じだ。2軒ある山小屋もお客で一杯。いつもの「金時娘」の小屋の方に立ち寄り朝食に「おしるこ」を注文した。85歳の「金時娘」妙子さんは骨折入院中で不在。かわりに中3の孫娘が注文係をやっていた。「高校受験なのに・・・」と父親のお手伝い。
 金時山頂は小山町と箱根町の県境になるので、「日の出」と同時にそれぞれの町の職員が記念品を配り始めた。これは私たちの登山の楽しみのひとつでもある。小山町は「まさかり」担いだ金太郎のバッジ。箱根町は干支の「犬」がスタンプで押された小さな木札の「絵馬」だった。こんな美しい元旦の朝はめったにない。今回が3度目のTA君、「来年もまた一緒にお願いします・・」
2018/01/02 (Tue) 16:05


There is no telling 〜は It is impossible to tell〜と同じ
There is no telling 〜は It is impossible to tell〜と同じ
2017年12月28日(木)裾野市民文化センターにて 「懐かしの彦根城」
 日曜の夜、テレビなんか見てるヒマは高校生にはないだろうけど、NHKの大河ドラマ「おんな城主直虎」はひさびさに面白くて、私は毎回録画予約しては塾のない日にみていた。その直虎が育てた先代藩主の遺児虎松こそが「彦根城」初代城主、井伊直政になったんだね。「関ヶ原の合戦」でたいした武功をあげ、徳川四天王のひとりとして京の都を守る防衛拠点「彦根」に城を築いたという。
 彦根城には昔まだ改修中だった頃に家内と旅行したことがある。冬休み中の訪問でこの城の中の庭園「玄宮園」の旧家(写真の手前)に宿泊できたのは幸運だった。白鳥が泳ぐ池にせりだすように建てた茅葺きの一棟が宿泊施設に提供されていたんだよ。幕末の大老・井伊直弼が生まれ育ったという家に泊まれて貴重な体験だったし、翌朝は突然の雪でこの庭園と池とが真っ白な銀世界に変わったのにはオドロキ・・・。

 3年生MIさんは前回、主語が残った「独立分詞構文」を含む英文を和訳した。「法政大」も「中央大」もほぼ正確に和訳できていたね。単に「間」を空けただけだけど、セミコロンの後の文は前文に「説明」や「理由」を加えるものだから、「すなわち」とか「なぜなら」と訳を加えると良い。それは声で読んだ場合ならイントネーションでわかりやすいのだけどね。今日も「上智大」の過去問をやった。
 KI君は前回「動名詞」の慣用表現を使う英文を和訳した。There is no telling what is the number of others which cannot be seen even through a telescope. 「望遠鏡を使っても見えないような星が他にどれくらいあるのかはわからない。」 There is no telling 〜はThere is no knowing〜と同じ意味で It is impossible to tell〜といいかえできる。 今日のセンター試験問題は安定した力を見せてくれたね。
 SEさんも前回「動名詞」をつかった英文の和訳で「神奈川大」が難しかった。There is no telling that if we do all these things we will not have any diseases.では、if文が途中に割り込んでいることに気づけば、「もしこれらのことをすべてやれば病気にはなにもかからない、とは言えない。」となるね。今日のセンター試験は発音問題でケアレスミスが多かったけど語句整序も完璧で80%の安全圏に入れたね。
 三島教室の3年生TAさんが出席した。前回は「津田塾大」の過去問で和訳と英訳をやった。特にwhatの用法が注意を要する。疑問詞の「なに?」なのか、関係代名詞の「こと」「もの」なのかは前後の文脈で判断する。We find it hard to identify what it is about a particular face, a piece of music, or a building that makes it attractive.の和訳問題が難しかったね。It is 〜 that の「強調構文」で疑問詞のwhat(何?)が強調されているよね。「ある特定の顔、ある曲、ある建物に関して、それを魅力的にさせているものは何なのかをつきとめることは難しいと思う。」
 御殿場教室の3年生YAさんはセンター試験の長文問題に挑戦して第4問と第5問をやってみた。グラフが含まれた英文は日頃から慣れておく必要があるね。前回同様、発音問題にも取り組んで一緒に読んでみた。
 三島教室の1年生TAさんが出席した。今日は「受動態」の勉強だ。SVO(第3文型)とかSVOO(第4)、SVOC(第5)の中の目的語(O)を主語(S)にしたらどうなるの?という問題だ。能動態の動詞(V)が現在か過去か、主語(S)が単数か複数かで is かareかwas wereかが決まる。プリント2枚目では「助動詞」の後とか、「進行形」と「現在完了形」の動詞の時にとる受動態も勉強した。いくつかミスをしてもちょっとヒントをあげるとすぐに正解が出せたね。
 明日の朝から冬期講習が始まります。3年生5名、2年生と1年生が1名ずつで、計7名が「ゆうゆうホール」に集まります。学校の授業がない時期にスランプに陥らないように「冬期講習」でコンスタントに勉強量を維持し、1月の授業にフル回転で取り組む事が出来るはず。そして3年生は13日からの「センター試験」に勝利しましょう。 尾上

(追記)写真は最近のテレビ画面を写した一枚だけど、初めて「彦根城」を訪れたのはもう50年前の秋。富士市の吉原高校で常勤講師に採用されたばかりだった。まだ講師になって二ヶ月目なのに2年生の修学旅行に副担任として引率することになった。有名な城郭の「天秤櫓」に渡る「廊下橋」を見上げる城壁の前で撮ったクラスの記念写真が残っている。いまでこそ男女共学になっているけど、その当時は全員女子だけで「三島北高」「沼津西高」と共に前身は戦前の高等女学校の伝統を持っていた。
 大学を卒業して7月に受けた静岡県の高校教員採用試験の結果を待ちながら、まだ外語大の「聴講生科」に在籍していた。8月末になって突然「吉原高校」の校長先生から電話が入り、夏休み中に退職した先生の補充に2学期から常勤講師をお願いしたい、との話。まだこれから東京都の採用試験も受ける予定だったけれど、考えた末に生まれ故郷の静岡県で採用してもらおうと決意し、東海道線に乗って初めての「吉原駅」で列車を降りた。昭和42年、1967年のことだよ。
2017/12/28 (Thu) 23:47


 You should have seen the game. 「その試合を君も見れば良かったね。」
 You should have seen the game. 「その試合を君も見れば良かったね。」
2017年12月25日(月)三島ゆうゆうホールにて 「箱根でクリスマス」 
 クリスマスの朝だから箱根はきっと賑わっているだろうな、と期待して家内と「芦ノ湖」までドライブした。風もない暖かな日なのに予想に反して車の渋滞もなく外国人観光客の姿もいつもより少なめだった。「成川美術館」の前に建つお気に入りの「ベイカリー&テーブル」は1Fに「足湯」が設けてあって、店中のパン屋さんで買ったパンを食べながら、足湯を楽しむ人たちで一杯だった。桟橋を出入する遊覧船や湖畔を行き交う人々や犬たちを眺めるのは楽しい。
 3Fのレストランに上がってカウンターに座ると、大きな一枚ガラスの向こうに大きな芦ノ湖と箱根の外輪山が大パノラマだ。クリスマスのスペシャルメニューはないので「ビーフシチュー」と「カレー味ピラフ」を注文した。目の前の鉄板でステーキを焼いてもらってもよかったな・・・・。

 3年生TAさんと1年生のTAさんが木曜日に振り替えしたので、今日は2人だけだった。
 御殿場教室の3年生YAさんが出席して「センター試験」の第3問をやってみた。こういう易しめの長文をいつも読んでいるかが問われる。「日本は労働力不足を外国人に頼るべきか、否か」を議論して、3人の異なる意見をそれぞれ要約する問題だった。後半は以前に渡したプリントで「単語の発音・アクセント問題、直前総整理」を一緒に読みながら勉強した。
 裾野教室の1年生KA君も振り替えで参加した。先週に続いて「助動詞」の上級編をやった。need not〜、used to〜、would often〜、had better〜などは直後に「動詞の原形」をおく。もし「完了形」をおくと You should have seen the game. (その試合を君も見れば良かったね。)とか You need not have got there so soon.(そんなに早くそこに着く必要はなかったのに。)のように「昔」のことで後悔とか残念な気持ちを表現できる。 尾上

(追記)私のようにスマホでインターネットラジオを聞いている人にまだ会ったことがない。ニューヨークの摩天楼「エンパイア・ステート・ビルディング」の中にあるラジオ局WQXRでは、「クリスマス・ウイーク」に入った今月始めからずっと「ホリデイ・チャンネル」「ホリデイ・スタンダード」の2局を臨時に設けて楽しい曲を24時間流してくれる。Silent Night、White Christmas、Jingle Bells、I Wish You a Merry Christmasなどなど、おなじみのクリスマス曲を止めどなく惜しみなく聞かせてくれる。
 私は登山の間にもしばしばスマホをつけてニューヨークのライブを聞いて歩くよ。車の運転中もこのインターネットラジオが一番楽しい。最近はJBLという評判の良い音響メーカーのBlue Toothスピーカーを買ってカーラジオの代わりにしている。起きてから朝食の間はロンドンから放送する静かな曲ばかりの「スムーズ・クラシックス」を聞いている。昼から午後はもっぱら「オペラ」だ。「オペラヴォーレ」という局から24時間、次々とオペラのアリアが流れてくる。夜もニューヨークからジャズが流れてきてサッチモやエラなど大スターの枯れた歌声をじっくり楽しんでいる。
2017/12/25 (Mon) 23:59


success、advice、musicianは第2音節にアクセント
success、advice、musicianは第2音節にアクセント
2017年12月24日(日)御殿場市民会館にて 「年末の金時山」
 今年最後の登山にしようと、少々暖かな土曜日の午後また「金時山」に登った。今回は「足柄峠」に回ったら林道のゲート前には何十台もの車。「富士山」「湘南」「横浜」などナンバーが様々。登山ブームが戻ってきたね。木々の葉が全て散って枯れ木の林越しに、冬は花がないけど展望がとても良い。下山してくるおおぜいの人たちのなかにも顔なじみが見える。
 小田原の女性NAさんとすれ違い挨拶した。「今日も金時のお母さんの代わりに手伝いをしてきたの。明日また来るわ。」もうすぐ70歳らしいけどたいしたスポーツウーマンで、登山記録は2000回をとっくに越えている。「金時娘」の妙子さんが11月から大腿部骨折で「虎ノ門整形外科」に入院中なので、今日のように大忙しの土日は長男の秀峰さんにはありがたい助っ人だそうだ・・・。

 3年生EN君は前回「動名詞」の慣用表現を使う英文を8題も和訳した。どれもほぼ上手く和訳できたけれど、カンマの扱いでミスした。There are practically no people who can do that , except, maybe, a superman. 「そんなことが出来る人は実際にだれもいない。」の後は maybeの前後のカンマカンマが割り込みのカッコのことで、「たぶん、スーパーマンを除いては」と追加している。 I believe in a heaven, but not in a hell, in the next world. でも2つのカンマをカッコだと見抜けば正解。そこを切り取って後で追加しておけばいい。「私は来世に天国があると信じている。しかし地獄があるとは思わない。」今日は「立命館大」の英文が少々長めでSVの分析に苦労したね。
 YAさんはまず「センター試験」の1・2問をやってみた。今日の語順配列の問題は3問中2問正解でとても良く出来た。「なぜ最近はオフィスで働く人が少なくなっているの?」に対して Computers have made it possible for more people to work from home. と答えれば正解だ。不定詞の前に意味上の主語 for more peopleを挟むのが難しい。「コンピューターのおかげで、ますます多くの人が在宅勤務することが可能になったからだよ。」発音問題では日本語に入った外来語の発音に注意しよう。success、police、technique、advice、musicianなどはみな第2音節にアクセントがあるのに、日本人はサクセス、ポリス、テクニック、アドバイス、ミュージシャンなどどれも最初にアクセントをつけて読むよね。カタカナの外来語はほぼこうなるらしい。
 2年生のMU君は総合問題で「会話体」が難しかった。Would you mind my smoking here? 「ここでタバコを吸ってもいいですか」は mindは「気にする、いやがる」だから、OKならば「いいえ、気になりません」 No, not at all.と答えるのだ。今日から「否定構文」を始めた。第一回は「部分否定と全体否定」。中学でnot alwaysは「いつも〜するとは限らない」と覚えさせられたね。100%やるのではないから、「時にはやらないこともある」という意味なので「部分否定」と呼ぶのだ。もし「いつも〜しない」と訳したら「なにもしない」の意味で0%の意味になるね。その時は副詞のneverを使えばよい。それを「全体否定」と呼ぶよ。 尾上

(追記)昔定年退職後に1年間だけ講師を勤めた「小山高校」の前を通って急な坂を下ると「足柄駅」前に出て御殿場線の踏切を渡る。このあたりを「竹ノ下」と呼んで古戦場の石碑が建っている。ここで鎌倉時代後期に足利尊氏の反乱軍が官軍の新田義貞と闘った「竹ノ下の合戦」があった。戦死した兵士たちの亡霊が今も鎧すがたで坂を登っていくのを見た、という人がいる。800年も前のことなのに。
 足柄駅からスタートして「金時山」まで登山するコースは「足柄古道」と呼ぶ木立の中のうっそうとした細い路だ。江戸時代に今の箱根の路が整備されるまではここが東海道だった。「足柄峠」まで登り切ると「聖天堂」があってここにも「関所」があった。ここから「相模の国」にはいって「地蔵堂」までぐんぐん下っていき小田原に向かう。「箱根の関」から東を「関東」と呼ぶ切っかけになった。
2017/12/25 (Mon) 0:23


 You can say that again ! 「まったくその通りだね。」
 You can say that again ! 「まったくその通りだね。」
2017年12月21日(木)裾野市民文化センターにて 「YAHOO会」
 還暦を迎えて節目ごとにお祝いしようと始まった3組の夫婦の親睦パーテイは15年以上も続いている。昨夕は「御殿場高原ホテル」に6人が元気に集まり、クリスマスのイルミネーションでまばゆい園内を歩き、「茶目湯殿」の中にあるレストランでおいしい和食に舌鼓を打った。77歳の「喜寿」を迎えたYA先生を囲んで、HO先生と私がそれぞれ奥様同伴でお互いの健康をたたえ合った。
 2人にONOEのイニシャルを加えるとうまい具合にYAHOOになるでしょ。ヤフー会でもいいしヤッホー会でもいい。御殿場南高校や沼津東高校の同僚で一番気のおけない3人がテニスを通じて仲良くなってもう25年。私はテニスが下手で山登りに転向したけどあと二人は今でもテニスの同好会で活躍中だ。スポーツが若さ維持の秘訣だね・・・。
 
 3年生MIさんは前回「分詞構文」を含む英文を和訳した。文中のコロンの働きも、前出の語句の説明と気がついて「それはすなわち」と和訳を加えたのはとても良かった。今日の「上智大」の長文は50行の「日本人のアイデンティティ」を読んだ。文中の空欄を埋める語句を4択で答えるもの。ほぼ内容は読み取れていても、選択肢の語句や文で判別がつけにくくて迷うね。60%は正解出来るんだがもう少しだ。
 SEさんは前回「学習院大」の英文「鳥のさえずりを聞く楽しみ」を和訳した。 I generally rise from bed about that indistinct interval, which, properly speaking, is neither night nor day. このthat はwhich と呼応して such〜 asのような働きをしている。「きちんと言えば夜でもないし昼でもないような、そういうはっきりしない時間帯に私は普通寝床から起き上がる。」
 KI君は前回「千葉大」の英作文で「人生をどう生きるか」を英訳した。「それはあなたのせいではないし、その人が不幸であるということでもありません。」は It doesn’t mean that you are to blame, nor that he is unfortunate. 今日はセンター試験が難しめで特に会話文で You can say that again ! は「まったくその通りだね。」と相手に同意しあいづちを打つ表現だった。That’s none of your business. は「お前の知ったことではない。他人のことに口をはさむな。」の意味。
 三島教室のTAさんが出席して「津田塾大」の過去問をやってみた。会話文の完成も長文の空所補充もほぼ完璧に正解だったけど、「語句整序」の5題がうまく行かなかった。The team beat their opponents by a big margin. は「そのチームは敵に大差で勝った。」の意味。marginは「本の余白」の他に「余裕」の意味もあるし、「マージンを稼ぐ」といえば「利ざやを稼ぐ」ということだ。元は「へり」の意味なのにずいぶん拡張したんだね。形容詞のmarginalは「周辺的な」とか「余白の」の意味になる。
 御殿場教室のYAさんは「センター試験問題」で、語句整序の問題が難しかった。Could you draw a map for me? と I have difficulty finding your house. (あなたの家を見つけるのに苦労する)の2文が組み立てられたのだから、残りのinとcaseをどう扱うかだ。in case が接続詞で「〜の場合に備えて」の意味だとわかれば後半は in case I have difficulty finding your house と書けたのに。
 1年生のKA君は「助動詞」を勉強した。「話者の主観」を表すから助動詞は2つ重ねてはいけない。mustを未来形にしたいときに、will must ではマズイのでwill have toと書く。have to 〜は「〜する義務を持っている」からうまれて「〜せねばならぬ」の意味になったし、don’t have to〜は「〜する義務を持っていない」から、「〜する必要がない」の意味に使われるのだ。その語源をたどると覚えやすい表現がたくさんあるよ。
 明日の朝刊にもう一度「UG会 冬期講習と新規募集」の折り込み広告を依頼しました。裾野・御殿場地区のご家庭は是非さがしてみてください。口コミもよろしく。 尾上

(追記)HO先生もYA先生も早稻田の出身で同窓生の「稲門会」に属する。私も昔早稻田の入試には合格しているから仲間に入れてもらえるよね。「空手」の顧問として韮山高校では県下一の指導者だったHO先生とは沼東時代に同じ英語科だった。夏の高原教室引率では一緒の学年所属が多くて、信州の「志賀高原」に3泊4日ででかけ生徒たちと一日中山々を駆け巡ったなあ。「丸池スキー場」を起点に「奥志賀」や「本白根山」まで足をのばしたのはいい思い出だ。
 YA先生とは御殿場南高で数年一緒だった。社会科の地理が専門で担任としても生徒たちの信望が厚かった。仲間作りが得意で親分肌の面倒見の良さがある。教員同士でテニスの同好会をつくって合宿も計画し親睦をはかった。その後沼津東高、西高に転任しても昔の気の合う仲間は大切にする。私たち夫婦とも家族ぐるみのおつきあいが今も続いているかけがえのない友人だ。
2017/12/21 (Thu) 23:58


should have –ed「〜すべきだったのに」
should have –ed「〜すべきだったのに」
2017年12月18日(月)三島商工会議所にて 「雪吊りと箱根山」 
 夕方、いつものコースでサイクリングに出かけた。赤屋根でログハウス風の「前田脳神経外科」の奥に進むと突き当たりが「二の岡神社」。「秩父宮記念公園」のバラ園を横目で見てキャシー中嶋の「キルトミュージアム」までくると国道をはさんで「東山湖」と箱根の山々が広がる。「美しい日本の歩きたくなる道100選」を走って「とらや工房」に向かうと角のお屋敷で庭師たちが作業中だった。
 見上げると枝振りのよい松の木にハシゴを架けてワラ縄を何本も下げている。ああ「雪吊り」だね。金沢の「兼六園」では冬の風物詩で有名だそうだが、この御殿場でもやる風流な家があるとは知らなかった。雪の重みで貴重な松の枝が折れないように手当てしておくのだ。青竹の支柱のてっぺんにワラで作った「鳥」が翼を広げてとまっている。職人さんに聞いたら、「あれは鳳凰。おめでたい鳥です。もう一軒、名鉄菜館の裏通りのお宅でも雪吊りを作ったから見に行ってみて・・」

 3年生TAさんが木曜日の裾野会場に振り替えたし、YAさんがお休みだったので今日は1年生のTAさん一人だけだった。16日(土)に新聞折り込み広告で「新規生徒募集」をしたので、今夜の見学会には期待していたけど出席者が一人も現れなかった。ダメかなあ。新聞を定期購読する家庭が減っているというし、そもそも折り込み広告を見ずに捨ててしまう家が多いのではないかな。
 TAさんは前回に続いて「助動詞」の上級編を勉強した。基本的なcan、may、mustのほかにshouldとneedや、2語の助動詞 ought to(〜すべき) used to(よく〜したものだ)が加わった。更に should have –edやneed not have –edのように後に「完了形」の動詞が来る場合には「〜すべきだったのに」とか「〜しなくてよかったのに」と、昔の行為に対して「残念」な気持ちを込めて表現するのだ。プリント3枚目の総合問題で並べ替えや作文にも挑戦してかなり正解が出せた。こういう積み重ねがきっと実力アップにつながる。 尾上

(追記)昨日のブログに書いたように、「桃三」の同窓会は牛乳屋のSU君の面倒見の良さで長続きしている。パソコンもスマホも持たずにいつも往復はがきで連絡してくれる。今回もオーストリアからMAさんが一時帰国するので「忘年会」にしようという話。それで私もひとつ提案した。「大学で偶然私と同じロシア科のクラスにいたHOさんも招待したらどうかな?小5で転校してしまい同窓ではないけど皆さんと幼なじみだし・・・。」
 皆が興味津々で待ち構える中にHOさんが会場に姿を見せた。私は4年前大学オーケストラの同窓会で会ったしこの6月には大学の同窓会総会でも同席しているけど、他の皆は60年ぶりで全く記憶が結びつかなかったらしい。大学卒業後、日本航空JALのモスクワ路線開設に伴って採用され、スチュワーデス(今はフライトアテンダント)として活躍した。明日は「ベートーヴェン」の「第九」のコンサートで合唱を歌うそうだ。素晴らしいね。
 その後で登場したMAさんは、上智大学・国際学部在学中ドイツに留学し現地のルフトハンザ航空に就職したそうだ。国際結婚をして今もウイーンに住んでいる。そのMAさんは20代の頃、ウイーン空港のオフィスでJALで日本から来たHOさんと偶然再会したというから世界はなんと狭いんだろう。二人は10歳の頃まで中野駅のすぐ隣近所に住んでいたというから奇遇だよね。
2017/12/19 (Tue) 0:39


The early bird catches the worm.
The early bird catches the worm.
2017年12月17日(日)御殿場市民会館にて 「小学校の同窓会」
 小学校時代の友人から「ウイーンからMAさんがまた里帰りするから同窓会をやろうよ」とのお誘いで久しぶりに東京に出た。小田急高速バスに乗るのも半年ぶりかな。御殿場インター前の駐車場はいつも満車でこの日も新宿まで満席だった。2時間近くかかるけれど読書やスマホで音楽を聴いていればあっという間だ。
 JR中野駅を出て勘を頼りに歩くとすぐに小さな居酒屋「樽や」が見つかった。奥の座敷にはもうおうぜい集まっている。顔を見てもすぐに名前がでないけれど話し声を聞くと60年前と同じだ。変声期をこえて変わっているはずなのにね。この日は男女13人が出席して・・みんな元気でよかったね・・。

 3年生EN君は前回、分詞構文の慣用語法を使う英文を和訳した。Talking of 〜,(〜といえば)とかConsidering〜,(〜を考えれば)、Strictly speaking, (厳密にいえば)など、「条件」のIf we〜と言い換えられるものと、Granting〜,や Admitting 〜,(〜をたとえ認めるとしても)のように 「譲歩」のEven if we〜と同じものがある、と覚えよう。「理由」や「時」の意味にはならないよ。今日のセンター試験問題では語句整序でひとつだけミスした。 Not until midnight did I get home.「午前零時になってやっと私は家に着いた。」は I didn't get home until midnight. を強調した文でSVが倒置になっている。Neverや Hardlyなら文頭に出せるけどNotだけ移動するのはダメだ。もう一つ It was not until midnight that I got home. という強調構文もあるでしょ。
 2年生のMU君は今日「比較構文」をやった。Nothing is more〜 than・・や Nothing is as〜as・・(・・ほど〜なものはない)が、結局「最上級」の意味になることを勉強した。前回は総合問題で英語の「ことわざ」proverbを完成する問題で、3つは正解だったけど、「早起きは三文の得」 The early bird catches the worm.(早起き鳥は虫を捕まえる)や 「転ばぬ先の杖」 A stitch in time saves nine.(早めの一針は九針の手間を省く)は知らなかったね。昔「静岡大」で英語のことわざがいくつも出題されて、日本のことわざと結びつける問題だった。テキストなどで触れたことのない人は一度目を通しておきたいね。便利なネットで検索できるよ。つぎの「英語のことわざ」をクリックしてみて。https://eikaiwa.weblio.jp/column/phrases/handy_english_phrases/useful-english-proverbs-and-sayings  尾上

(追記)中野駅から徒歩10分くらいの所に母校「中野区立桃園第三小学校」があった。いまは統合されて名前が消えたのは残念だけれど当時は人気のマンモス校で1学年が7クラスもあった。私たち「梅組」には60数名もいて担任の中山先生の指導で熱心に勉強をやる子供がたくさんいたらしい。私は親子ともノンビリで気づかなかったけど。
 麻布中学から東大に行った秀才のTO君。開成中のMI君、武蔵中のUE君、早稻田中のSU君などそれぞれ名門中学の受験を目指して頑張っていたらしいと、この同窓会で初めて知った。「桃三」は公立校なのに「お受験」でひそかに有名であったらしい。隣の杉並区高円寺に住んでいたのにワザワザ越境して私たち兄弟を通わせたのは祖父の計らいだったんだな。(つづく)
2017/12/17 (Sun) 22:58


「UG会・生徒新規募集」
「UG会・生徒新規募集」
2017年12月14日(木)裾野市民文化センターにて 「足柄サービス」
 小山の富士霊園に墓参したあとは東名高速の「足柄サービス」に立ち寄ることが多い。特に上り線にはお気に入りの「ドッグラン」があって、犬を連れたドライバーたちが一休みに訪れるからベンチで犬たちを見ながら「柿安」の牛丼弁当を食べるのも楽しみなんだ。
 昨日は平日で真冬の寒さもあってワンチャンの姿が一匹も見えずがっかり。レストランの大きなガラス窓からは真正面に金時山とそれに連なる「前猪鼻山」や「長尾山」の山並みがくっきりと冬の空にスカイラインを描いていた。あと半月後にはまたあの稜線を歩いて金時山で初日の出を拝もうかな・・・。

 3年生MIさんは前回, 使役動詞がSVOCの文型で使われる英文を和訳した。4問ともほぼ正確に和訳できていて素晴らしい。特に最近の訳文では日本語表現がかなり的確でなるほど!と私も感心することがある。As entertainment it should be treated as dessert and not be allowed to become the principal meal in our children’s lives.「娯楽なのだから、テレビは子供たちの生活の中ではデザートとして扱われるべきで、主食になるのを許してはいけない。」文頭のasは「〜として」ではなく「〜なので」。接続詞と同じ意味もあるよ。
 SEさんは前回、英作文で「北九州市立大」の問題でとてもいい英訳ができた。「九州大」の「正直は最上の策である」の日本文でも、とてもいい英文になっていたけど、「〜としても、〜ならば、・・・」のように「条件節」が2つつながっているときには意味の軽い方をひとつ主文の後に回した方が良かったね。今日のセンター試験問題では80%の正解が出せた。最近ずっと快調だね。
 KI君は前回、「分詞構文」を含む英文を5問和訳した。内容の理解力がますます高まり適切な訳語を考えてとてもいい和訳が出来るようになったね。ただ、聖心女子大の「英国人と紅茶」は少々難しかった。In nothing ・・・ more〜 than in the institution〜では、接続詞than(〜とくらべて)の前と後とで比較の焦点を明確にして、「〜の場合ほどはっきりと・・する場合はない。」と訳したい。結局「〜が一番・・・だ」ということだね。
 1年生のKA君は、「時制」の単元で「完了形」を勉強した。動詞をhave –edまたはhave been –ingの形にすれば、「今終わっている」か「今も続いている」行為を表現できる。「現在完了」は「今」を中心にした表現だから過去の副詞〜ago、last weekなどとは共起しないことに注意しよう。つづいて「過去完了」「未来完了」の問題にも挑戦したらどれもほぼ正解が出せたね。学校でしっかり勉強しているようだね。
 ご父兄のみなさんへ。・・新聞折り込み広告で「UG会冬期講習」の案内を載せます。あさって16日(土)の朝刊に入る「企業ニュース」(三島・駿東)合同版の片隅に小さく載りますのでさがしてみてください。「UG会・生徒新規募集」の案内も添えましたのでお知り合いや学校の後輩たちにも是非紹介していただけると嬉しいです。常時5〜6名いると理想的なのですが月曜日の「三島教室」は現在わずか2名でピンチです。皆さんの口コミが頼りです。よろしくお願い致します。 尾上

(追記)この「足柄サービス」に立ち寄ると思い出すのは22年前の夏のこと。「静岡県高校吹奏楽シンガポール・オーストラリア遠征」の生徒たちはこの駐車場からバスに乗って成田空港に向かったなあ。東中西3地区の高校から選抜された102名の高校生を「東名」の浜松から静岡、清水と順にバスに乗せ、最後に北駿の生徒たち数名はこの足柄サービスエリアに集合し乗り込んだ。
 編成は清水の東海大一高の生徒が半分を占めていたけど、沼津東や御殿場南、沼津工業、三島南などの生徒も参加してこの「県吹連35周年記念」の演奏旅行は大成功だった。シンガポールの白亜の「ビクトリアホール」では現地の高校生バンドと合同演奏が出来たし、あの憧れのシドニー「オペラハウス」での巨大なステージは生徒たちの一生忘れがたい思い出と誇りになっているだろうな。
 前年1994年に宿泊施設や演奏会場などの現地調査とホームステイの調整のために、連盟の理事会で協議し東部理事長で英語教師の私が派遣されることになった。「日通」旅行社のMO氏と2人でシンガポール、シドニー、メルボルンの他に、藤枝市の姉妹都市ペンリスと裾野市の姉妹都市フランクストンも訪問して、102名もの生徒たちのホームステイを打診したらF市は積極的に受け入れてくれたよ。
2017/12/14 (Thu) 23:05


助動詞cannot、may、must の「推量」の意味
助動詞cannot、may、must の「推量」の意味
2017年12月11日(月)三島ゆうゆうホールにて 「茅ヶ崎漁港」 
 平塚のYA君を見舞いに行くときは、ちょっと足を伸ばして茅ヶ崎の和風レストラン「かっとび」で昼食にするのが楽しみ。テレビでも紹介された人気店でウリは「しらす丼」。この日は「生しらすの海鮮丼」を注文した。この3月にはYA君を介護施設から連れ出してここで寿司と天ぷらをご馳走したなあ。
 しらすは湘南海岸の特産品だ。前回江ノ島まで行ったときには神社の参道に「しらす丼」の食堂がずらっと並んでいたよ。今回はお見舞いの前に相模灘の海と砂浜を見ようと「茅ヶ崎漁港」に立ち寄ってみた。驚いたことに100台以上の自家用車が浜辺を埋め尽くしているよ。どうも「磯釣り」「海釣り」のメッカのようだ。しらすはこの港で水揚げするらしい・・・。

 3年生TAさんはセンター試験の1・2問をやってみたら90%の正解だったね。すばらしい。発音問題も苦手ではなくなった。津田塾大・数学情報科の問題をやってみたらどの問題も合格点だった。前回は「英文科」の入試問題だったから難易度がかなり高くてミスが目立ったけど。
 御殿場教室のYAさんが出席してセンター試験の第3問に挑戦した。長文の中で空所を埋める問題で、前後関係から判断して4択から適切な文を選んで答える。問題の箇所の前後に必ずヒントが隠れている。それを見つけることだ。
 2年生TAさんは「助動詞」を勉強した。cannot、may、mustの基本的意味は中学でもやってよく分かっていたね。実はもう一つ「推量」の意味を持っていて、それぞれ「〜のはずがない」「〜かもしれない」「〜にちがいない」の和訳をあてる。そのまま「暗記せよ」と学校では言うけれど、元をたどると基本的な意味から発展したもので、「〜と考えることはできない」「〜と考えてもよい」「〜と考えねばならない」と訳してみれば納得できるね。 尾上

(追記)ここは茅ヶ崎市が建設した人工の港で2本の突堤に囲まれた良港だ。すぐ沖には海面に突き出したとんがりの「烏帽子岩」が見えるから、釣り人たちには格好の釣り場なのだろう。「釣り船」を世話するお店が3軒も並ぶ。名産のシラスはカタクチイワシの稚魚だから、それを食べに集まるアジ・サバ・キス・クロダイがお目当てで釣り人たちに大人気のようだ。私の好きなカワハギもたまには釣れるらしい。
 この漁港の東側に「サザンビーチちがさき」がある。サーフィンの若者たちが集まる人気の海水浴場だ。若い頃、御殿場南高校のブラスバンドをバスで引率してきてこの浜辺で夏のコンサートをやったことがある。湘南ボーイの聴衆に囲まれて山猿の生徒たちには大受けだった。あれは御殿場市に住んでいたホルン演奏家・岩佐さんの紹介だったなあ。
 岩佐修さんは元「日本フィル」のトップで、小澤征爾の指揮でホルンを吹いたプロの演奏家。御殿場高原の気候と風土が気に入って私の町で家庭を築き、2人の子供を沼津の暁秀に通わせた。日フィル退団後は県東部の吹奏楽連盟の講師をしたり、「ここに泉あり」で有名になった群馬のプロオーケストラ「高崎交響楽団」でも活躍した。バイオリン奏者の奥様を亡くしてからは郷里の岡山市に帰ってお母様と暮らしている。久しぶりに会いたいな。
2017/12/11 (Mon) 23:49


It’s no use crying over spilt milk.
It’s no use crying over spilt milk.
2017年12月10日(日)御殿場市民会館にて 「紅葉の箱根路」
 西湘バイパスの平塚まで友人の見舞いに行った。いつものように海抜800mの「乙女峠」を越えていく。R138で仙石原から先は「早川」の渓谷に沿ってぐんぐん下っていく。小学唱歌に歌われた「箱根の山は天下の険・・」はまさにこのあたりだろうね。渓谷全体が紅葉して実にみごとだ。
 宮城野まで下ると橋を越えて右岸を走る。ここからは本当の崖っぷちの道で「かけはし」の上を車が走っているよ。「木賀の桟道」といって明治時代ドイツ人医師ベルツが気に入ってここに別荘を構えた。宮ノ下の「富士屋ホテル」の前で国道1号線に合流するまでが大好きな箱根路だ・・。

 3年生EN君は前回、「九州大」の英作文をやった。「正直は最上の策である、ということわざがある。」は「ことわざにあるように」と言いかえて As the proverb says, という。Honesty is the best policy. は是非覚えておきたい。今日もセンター試験は80%の好成績だった。ミスをしたのは高校の授業では習わない少々レベルの高い問題ばかり。Only in my house do I feel safe and secure. で文頭に onlyを置くのはSVが疑問文のように「倒置」の文だから。「自宅でしか私は安全だとは感じない。」という意味で、little、neverやno sooner、hardly、scarcelyなどの「否定の副詞」が文頭に出たときの扱いと同じなんだね。
 YAさんも「センター試験」の問題をやってみた。会話文はパーフェクトだったけど得意な「語句整序」の問題で失敗したね。It's no use regretting what you have done. (やってしまったことを後悔しても役に立たない)は、It’s no use crying over spilt milk. (こぼれたミルクについて泣きわめいても無駄だ、)という英語のことわざを覚えていないと。似たような日本語のことわざでは「覆水盆にかえらず」といって「後悔先に立たず」ともいう。後半は入試の英作文と英文和訳にも挑戦した。
 2年生のMU君は「鯨の公式」 no more 〜than・・を勉強した。A whale is no more a fish than a horse is.(鯨は魚ではない。馬が魚でないのと同じだよ、坊や。)の例文からその名がついた。昔、子供がよく目にする大きな哺乳動物は馬だったのだろうね。A whale is not a fish any more than a horse is.と言ってもよい。後半ではno more than 〜とnot more than〜が数字の前につくと数字の強調の仕方が変わることを勉強した。noは直後の単語を否定するのに対しnotは後の語句全部を否定すると説明したね。
 1年生のTA君は「仮定法」の問題をやってみた。学校ではまだ教えてなかったようで、このプリントで基本から勉強した。「もし仮に〜だったら」のように、「今」の事実や「昔」事実に反する「仮定」をする文では「動詞」の形が覚えづらいね。日本語で「さあ、もう寝た寝た!」といえば過去の意味ではなくて「寝た方がいいよ。」の意味で「仮定」の気持ちがこもっているでしょ。英語もこれに似ているね。「今」の逆を仮定するのに「過去形」を使うから。 尾上

(追記)平塚の病院に入院加療中の友人YA君は、東京の「武蔵工業大学」の教授として長らく教鞭をとっていた。私の3年後輩で東京外語大のドイツ語科から一橋大学の院に進学した秀才。「ドイツ語」「ドイツ文学」や「音楽美学」を講義して学生の人気が高かったらしい。三島の「日大・国際関係学部」でも教えていた。
 外語大のオーケストラが初めて定期演奏会をスタートさせた時、YA君と私はホルンの1番・2番を吹いた間柄なのだ。その後私はチェロに転向して三島の「駿河フィル」や高校の吹奏楽部顧問として音楽活動を続けたけれど、YA君はもっと専門的にホルンの演奏と研究を続けて東京の「ホルン協会」や「トランペット協会」の会長まで引き受けた。
 「音楽学者」としても名をなして、著書「音のアルカディア」では角笛つまりホルンの歴史と文化を熱く語ったし、「オルフェオ」ではイタリア旅行とオペラの歴史を紹介している。亡き愛妻エウリディーチェを「黄泉の国」まで探しに行く「オルフェウス」の物語は、自身が学生時代に得た最愛の伴侶を若くして失っているだけに、著者の切実な思いが伝わってくる。
 3ヶ月ぶりに病床に見舞うと症状がさらに悪化しているらしい。鼻からカテーテルで栄養を胃に送り込んでいる。この夏「脳腫瘍」を手術してからすっかり寝たきりになってしまった。目も見えないので手を握って私から一方的に語りかけた。8ヶ月前に見舞った時には手を引けば何とか歩けたので、近所のレストランまでお寿司を食べに連れ出すことも出来たのに。何とかして回復させたいなあ。
2017/12/10 (Sun) 23:11


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