高校英語UG会 三島・裾野・御殿場

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「即ち、のカンマ」
「即ち、のカンマ」
2017年11月5日(日)
御殿場市民会館にて  
「山中湖のプードルたち」
 三連休の土曜日、「紅葉祭り」でにぎわう山中湖に行った。篭坂峠を越えて下ってくると湖岸に出る直前に素晴らしい紅葉の森があるのに気がついた。「旭日丘公園」の名で富士急行の創立者・堀内良平のレリーフが立っている。堀内はキラキラ輝く湖面が気に入ってススキが原を植林し別荘地を開発した、との由来が書いてある。友人のジャーナリスト・徳富蘇峰もここに別荘を建て「旭日丘」の名を贈ったそうだ。
 湖畔の「緑地公園」は赤・黄色の紅葉の見事な森になっていて、お祭りの露店もでて大賑わいだ。ボートをこぎ出す家族連れ、孫と写真に収まる外人のおばあさん、渚で大きな鯉に餌をやる母子、犬を連れてそぞろ歩きを楽しむ人たち。あれっ、真っ白いふさふさ毛の犬たちの行列だ。大型のスタンダード・プードルが6匹も、貴婦人のようにご主人に寄り添ってリボンをつけておしとやかに・・。
 
 3年生EN君は前回、「鳥取大」の英文を和訳して構文が掴みにくかった。Americans try to teach their children to think for themselves, to explore, to develop their own intellectual and creative abilities. はto不定詞が3つカンマで並列していることに着目して、すべて子供に教える内容だと気づく。「アメリカ人は子供たちに、自分で物を考え、探求し、自分の知的能力と創造の力を開発するように教えようとする。」今日の「宮崎大」の和訳問題でも「何と何が並列か」を見定めるのに苦労したね。 To begin with, I like the idea of dreaming, of going to bed and lying still and then, by some queer magic, wandering into another kind of existence. で A and A’ に気をつけると、動名詞-ing 形が3つあって「ベッドに入って静かに横になり、それからなにか奇妙な魔法の力で別の世界にさまよい込むこと」が、直前の dreaming「夢を見ること」 の説明なんだね。こういうのを「即ち、のカンマ」と覚えよう。
 YAさんは前回、however +形容詞がno matter how形容詞と同じく、「どんなに〜でも」の意味で「譲歩文」になることを勉強した。No matter how many guests were present, は「どんなにたくさんの客が来ても、」だし、How many years he may have lived in the city, は「どんなに長い年月を都会で暮らしたとしても、」となるからno matter と -ever が日本語の「ても」とか「でも」になると思えばいい。今日はセンター試験問題で「語句整序」の問題が3問ともすべて正解だった。なかなかたいしたものだ。英作文で大切なSVOの配列がしっかりマスターできている証拠だね。センター試験は第3問から第6問まで長い英文の読解力を試される。あと2回文法の復習が終わったらやってみよう。
 1年生TA君は「不定詞」を勉強した。中学では「こと」「ための」「ために」の3つを勉強したけど、高校では副詞用法で「目的:〜ために」のほかに、「原因:〜して」、「根拠:〜するとは」、「結果:そしてその結果〜」の3つの意味を追加するんだ。「使役動詞」のmake let have help の後には「人」+「原形不定詞」がくるし、「感覚動詞」のsee hear feel の後も同様だ。今日の「語句整序問題」で難しかったのは I’ll have him fax the map to you.で「あなたにその地図をファックスしてくれるように彼に頼むよ。」これは「使役動詞」のhave だね。I’ll fax・・・ではまとまらない。 尾上

(追記)以前に御殿場の馬車鉄道の歴史を調べてブログに書いたことがある。1世紀以上前の明治後期のことで、「富士登山」の人のために東海道線の御殿場駅を起点に須走登山口まで通じていた。ちゃんとレールには枕木を敷き詰めてあったそうだ。これは物資輸送のためにさらに延長されて篭坂峠を越えて「山中湖」に下り、富士吉田まで通じていた。そこで中央線の「大月」からくる馬車鉄道と合流していたそうだよ。
 この「大月―富士吉田」馬車鉄道が今の「富士急行線」建設の先触れとなったのだろう。他の路線は今すべてバス路線になっている。鉄道がひかれると別荘地開発、東大・慶應など大学の夏期セミナー、リゾートホテル、ゴルフ場など「富士急」の事業が次々と拡大していった。大正・昭和の事業家・堀内の慧眼には非凡なものがあった。今は桃やぶどうの産地だけど貧しい「御坂」の出身で苦学して立身出世した傑物のようだ。
 事業家と言えば、もうひとり山梨県韮崎が生んだ天才的事業家「小林一三」の名も忘れてはいけない。「ノーベル生理学賞」に輝いた大村智博士の郷里・韮崎にはこんな天才も生まれている。関西の「阪急電車」神戸線・宝塚線・京都線だけでなく、「宝塚歌劇団」と音楽学校、およびその沿線の新興住宅地の開発をなしとげた。私が中学・高校の頃住んでいたのも「阪急線」の宝塚市「売布神社」と西宮市「夙川」の近くだった。(つづく)
2017/11/05 (Sun) 23:40


What is the most important in life is honesty.「人生でいちばん大切なことは正直なことである。」
What is the most important in life is honesty.「人生でいちばん大切なことは正直なことである。」
2017年11月2日(木)裾野市民文化センターにて 「稲刈り」
 台風22号が近づき強い雨も降り始めたので、干してあるコメが心配で雨の中を川柳の農場まで行ってみた。農作の仲間と共同で借りている畑には地主さんの巨大な温室が立っていて、その中で乾燥させてもらっているのだけど、やっぱり天井から雨がポタポタ落ち始めていたのでシートをずらして雨よけした。精米機にかけるにはもう少し乾燥させないと。
 毎週一回を定例の共同作業の日にしてあるけど、不順な天気のために今年の稲刈りは半月も遅れた。やっと快晴になった先週の木曜日、午前中から7人の会員のうち5人が鎌を持ち寄って50坪の小さな田んぼの稲刈りをやった。今年も豊作でありますようにと期待して・・・。

 3年生MIさんは、前回appear to〜や seem to〜のある英文を和訳してほぼうまくいった。「山口大」の The individual, if he is filled with love of mankind, with courage and with endurance, can do a great deal. 前文で「この大きな現代社会では、重要なことで個人に出来ることはなにもない。」と言っているから、カンマカンマを括弧に入れて文頭に出しておけば、本文は「個人でもたくさんのことが出来る。」となる。「する」 doは他動詞だからa great deal は「目的語」だ。今日も上智大の過去問をやってみたらとても良く出来た。語彙・語法の問題10、長文読解の問題10では80%の高得点だった、
 SEさんは前回 enough to〜やso 〜that構文の英文を和訳した。ほぼ良く書けていたけど 「駒澤大」が難しかったね。Our educationalists are too often anxious to teach children so many different languages that they never get far enough in any one to derive any use or enjoyment from their study. ではbe anxious to「〜したがる」のイディオムがわかれば too often はvery oftenと同じ。enough to〜やso〜 that構文に注意して「我が国の教育者たちは、子供たちにしばしばとてもたくさんの言語を教えたがるので、その勉強から子供が利用価値をみつけたり楽しみがみつかる程までは、どの言語でもあまり上達できないのだ。」今日は「センター試験」をやって残りの時間は明日の試験の準備に当てた。先週「ヒアリング」がどうも苦手というので、部分リピートの出来る特殊なCDプレーヤーを貸してあげた。
 KI君は前回、不定詞to〜の前にあるfor人、は「意味上の主語」だから「人が〜する」と訳すのだ、と覚えた。中学でおそわった「〜にとって」は正確ではないので忘れよう、ということだ。「立教大」の A lack of adult involvement leads to a reduction in the capacity for children to play imaginatively and creatively. では「大人の参加がないと、子供たちが想像力を働かして創造力豊かに遊ぶための能力が減少してしまう結果になる。」となる。今日の「センター試験」の練習では発音も語法もとても良かった。語句並べ替えが難しくて安全圏の80%に届かなかったのは残念。talk 人 into 〜 「人に〜するように説得する」や、be caught in a shower{夕立にあう}は知っていたのに、気づかなかったのは残念。
 1年生のKA君は前回、「関係代名詞」の問題をいくつかやった。「人」を表す whoはhe、she、theyの代わりと思えばいい。「物」ならwhich でそれはit やthey(それら)の代わりだ。whoseや whomも同様に考えるといい。ただしwhatもitやtheyの代わりだけど、ふつう「こと」や「もの」と和訳できる点が特殊だ。What is the most important in life is honesty. 「人生でいちばん大切なことは正直なことである。」今日は「時制の一致」と「話法の転換」を勉強した。セリフを引用する「直接話法」を、内容だけ伝える「間接話法」に書き換えする手順を勉強した。 尾上

(追記)午前中に刈り取ったものを竿にかけて「天日干し」するのはやめ、午後はさっそく「脱穀」の作業に取りかかった。昭和の初め頃の「足踏み式脱穀機」をつかって稲穂からモミをはじき飛ばす。ペダルを踏むのも力仕事で大変だ。2人で呼吸を合わせないとすぐに疲れる。山登りでいつも足腰を鍛えてる私のパワーに皆が驚いている。
 大きな袋に3つも入る大収穫になったので、地主さんの「温室」に運んでシートに広げた。ここでしばらく「自然乾燥」した後は家に持ち帰って「唐箕」(とうみ)にかけて選別だ。大型のダンボール箱の中で「扇風機」を使ってクズを吹き飛ばすんだ。こんな原始的農法はなかなか体験できないよ。
 精米は「富士吉田」の農協まで行かなくては。お米をモミのままで保存する習慣が残っているのは山梨や長野県くらいだ。本県では玄米にして冷蔵庫で保存するから、近くにはモミ用のコイン精米機がないのだ。11月の下旬には仲間と恒例の「収穫祭」のパーティをやるので忙しいよ。各自が野菜や肉を持ち寄りバーベキュー。私は新米を炊いて仲間の皆にふるまうよ。

2017/11/02 (Thu) 23:06


「直接話法」への書き換え
「直接話法」への書き換え
2017年10月30日(月)三島ゆうゆうホールにて 「河口湖でレガッタ」
 「三つ峠」を北側から見上げた「本社ケ丸」に登った日は、久しぶりの快晴なのに早朝だったから「河口湖」をすっぽり真っ白なモヤが包んで背後の黒岳も全く見えなかった。河口湖大橋を越え左手の県営の「河口湖漕艇場」に立ち寄ってみた。地元の高校生が早朝練習してるかな、と艇庫まで行ってみると今日は皆マイクロバスに乗って遠征して行った。どこかで「ボート大会」があるらしい。
 自転車を組み立てて湖畔サイクリングに出発したら次第にモヤが晴れて富士山もくっきりと姿を見せた。「河口湖美術館」や「オルゴール博物館」の裏手になって、自転車も走れる紅葉の遊歩道がずっと先まで続いている。「紅葉回廊」が色づきだしてそろそろ見頃だった。この湖岸にそってボート大会「レガッタ」のために8コースのロープが1キロ先まで張ってある。
 艇庫から運んだシングルスカル(一人乗り)を湖面に浮かべている若者たちに声をかけると、「山梨大・医学部」のサークルで朝練をやっているのだった。「いいなあ、シングルスカルはカッコイイよね。コレを漕ぐのが夢だったんだよ・・・」

 3年生TAさんは前回 It appears that〜は It seems that 〜と同じだと勉強した。It would appear that he did not devote the care he should have done to his home and children. devote A to Bは「AをBに捧げる」の意味だから、「するべきだった世話を家庭や子供たちに尽くさなかったらしい。」今日のセンター試験対策はすばらしく良く出来て90%の正解だったね。最近の模試でもそれくらい得点できたそうだ。真剣な勉強の成果が出てきたね。今日の英文和訳は少々難しかったようだ。オーディオも今はCDの時代で、LPレコードとレコード針なんて見たことないでしょ。発明王エジソンは針に「日本の竹」を削って使ったそうだ。
 YAさんは前回、3〜4行の長い日本文を英訳してみた。「奈良女子大」の「人にものを教えるためには、教える内容の三倍以上は知っていなければならないといわれる。」はほぼ完璧に書けていたよ。次の「〜というのも、どんな質問をされるかわからないからだ。」は、 Because you don't know what kind of question your students will ask you.のように、predict(予言する)なんて特殊な単語は危険だよ。はば広く使えるknowがいいね。主語はyou、つまり聞いている人を想定しよう。今日は「分詞」を勉強した。「分詞構文」や「付帯状況」のwithの働きなどを復習できたね。
 1年生のTAさんは「時制の一致」と「話法の書き換え」を勉強した。日本語は過去の文で「〜た」を一回だけ言えばいいのに、英語では主文の動詞が過去形なら後の従属節でもその基準に合わせて過去形や過去完了形にしなくてはいけない。それが間接話法の場合にも大切なルールだと覚えた。プリントの問題の内では、内容を要約して述べる「間接話法」の文を、まるでセリフを再現するかのように述べる「直接話法」への書き換えの方がずっと難しかったね。伝達内容が「平叙文」の場合と「疑問文」や「命令文」の場合とでずいぶん違いがあった。「覚えることが多すぎる・・・」という単元だね。
 1年生NI君は前回、特殊なasの用法を勉強した。 Old as he is, he still has the ability and the will to work. ふつうは Though he is old, と言えばいいのに old を接続詞の前に移動して強調するとthough がasに変わることがある。「彼は老人なのにいまでも働く能力と意欲がある。」助動詞のwillは名詞では「意志」「意欲」や「遺言」の意味もあるよ。意味がどんどん広がったんだね。今日は「譲歩構文」の whether〜or 〜「〜であっても〜であっても」 とか、whether 〜or not「〜であってもなくても」を勉強した。Whether we like it or not, it is no longer possible for nations to shut themselves off from the rest of the world. 「望んでも望まなくても、国家が世界の他の国々から自らを閉ざしてしまうということはもはや不可能だ。」the rest は「残りのもの」つまり「ほかの〜」の意味にもなるよ。 尾上

(追記)「ダブルスカル」を艇庫から担いできた上級生の女子が新米の男子と艇を浮かべて漕ぎ出した。男子はまだオールの使い方がぎこちなくてバックで進むのに苦労している。オールの色はスクールカラーの青緑色だ。ここは風が吹かない朝のうちだけが練習時間のようで9時には皆引き上げてしまう。彼らは甲府のキャンパスまで御坂峠を越えて行って授業に出席しなくてはいけない。少々遠くて大変だね。
 私が大学1年の時には、北区西ヶ原の学校から荒川の先の「戸田ボートコース」までは都電で30分くらいで行けたから他のどの大学より近くだった。オンボロな木造の艇庫がそのまま合宿所になって先輩たちが寝泊まりしてここから通学していた。つまり「学生寮」のようなものだ。「新入生歓迎」の声をかけられた運動音痴の私も、合宿所で手製の「カツドン」をエサに入部させられたのだった。
2017/10/31 (Tue) 0:08


Never before have so many people been so well off. 倒置法の文
Never before have so many people been so well off. 倒置法の文
2017年10月29日(日)御殿場市民会館にて  「本じゃがまる」
 「山梨百名山」の小冊子で気になっていた山に登ったよ。全山が錦織のように真っ赤に紅葉した写真つきで紹介されている。本当は「本社ケ丸」と書く魅力的な山だ。登山ガイドで調べると「中央線」の「笹子駅」が起点になっていて御殿場からは遠い。しかしさらに「三つ峠」まで日帰りで縦走した、という人が紹介されていたから、逆に河口湖の側からもっと短時間で登れるんじゃないかなと「独自のプラン」を考えた。
 快晴の日の早朝、車で「河口湖大橋」を渡って「御坂峠」を登って行った。旧道「御坂みち」を登りきると古いトンネルの手前に「天下茶屋」という茶店がある。ここからは富士山と河口湖が一望の下だ。昔は宿屋も経営して、小説家・太宰治が滞在して作品を書いた。ここから登るとすぐに尾根道に出られるから、きっと短時間で山頂に着くことが出来そうだ・・・。

 3年生EN君は前回、「不定詞の慣用表現」で、so 形容詞as to〜を使う英文が和訳しにくかった。We of the West have no intention of allowing governments to become so much our masters as to dictate to us how we are to behave or what we are to believe.「我々ヨーロッパ人は、政府が我々にどう行動するべきか、とか何を信じるべきかと命令するほどに、我々に指図をする存在にさせる気持ちは少しもない。」今日は「センター試験」の練習に加えてTEAP検定の問題も少しやってみた。表グラフの読み取りは完璧に正解だった。語彙・語法・文法の四択問題で少しミスがあったが。最近「実用英語検定」を受検して見事「準一級」に合格したそうだ。おめでとう。大学入試に利用できるね。さらにいよいよ「一級」を目指して大学でも頑張ってほしい。
 3年生のYAさんは、前回「現在完了」を使う英文を和訳した。「成蹊大」の「現代の豊かさ」では「倒置法」が潜んでいた。 Never before have so many people been so well off. で元はSo many people have never been so well off before. で、否定語のnever before(今まで一度も)が強調されて文頭に出たので、疑問文の文型のように助動詞なども前に出すのを「倒置法」と呼んでいるよ。今日もセンター試験の1・2問をやってみたら60%とれた。今日の「語句整序」は少々難しかったね。 I owe what I am to my uncle.「今の私の姿はおじさんのおかげだ。」 owe A to B は要注意。
 2年生MU君は「接続詞」asの特別な用法を勉強した。 原級の形容詞を伴ってas〜 as you canや as 〜as possibleが「出来るだけ〜」の意味になる。as〜 as ever V や as 〜as any が共に「今まで〜した誰にも劣らず」の意味になって、結局「最上級」で言うのと同じになる、と勉強した。今日の長文は「イギリス人とペット」を読んだ。ほぼ正確に和訳できたけど、 It is the pets that bring the owners together. が難しかった。これは「強調構文」といって文の一部を切り取って It is とthatの間に移動することで強調出来る。日本語でも「・・・なのは〜だ」、と最後に強調語を持ってくればいい。「飼い主たちを結びつけるのはペットたちだ。」 尾上

(追記)「御坂峠」の古い方のトンネル脇に登山口があって、そこから登るとわずか20分で「御坂峠」の鞍部に出た。左に行くと昔登った「黒岳」や「十二ヶ岳」「王岳」などに通じている。今日は右への道を選んで、カエデやブナ、ミズナラなどの落葉樹の中を尾根伝いに進んで行こう。木々の合間からちらちらと初冠雪の富士山が見える。「八丁山」に着くと展望が開けて「南アルプス」の3000m超の山々がもう雪をかぶってはっきり見える!
 ここから見える日本最高峰の「富士山」も、2位の「北岳」も4位の「間ノ岳」もすべてこの10年間に登った思い出の山だ。その右手には「鳳凰三山」や「甲斐駒」も白くなっていた。大きな「甲府盆地」を取り囲むように、北側には「八ヶ岳」や「茅ケ岳」「瑞垣山」「金峰山」「甲武信ケ岳」などがつらなりそのまま秩父の山脈につながっていく。こんな素晴らしい展望はめったに見られないよ。
 「秀麗富岳十二景」の12番目という案内の立つ「清八山」も素晴らしい展望だった。富士山の左には「三つ峠」のひとつ「御巣鷹山」がどうどうと横たわっている。アップダウンを10数回繰り返し、最後の岩壁をよじ登ってやっとゴールの「本社ケ丸」1630mに着いた。狭い山頂では先客の白髪の婦人が昼食中で話かけてきた。鎌倉から日帰りでよくこの山に来るそうだ。静かな山でこの360度の大展望が気に入っているそうだ。(つづく)
2017/10/29 (Sun) 23:38


動詞の identify には要注意
動詞の identify には要注意
2017年10月26日(木)裾野市民文化センターにて 「箱根の龍宮殿」
 箱根の紅葉はどうだろう、と曇天の中をドライブに出かけた。仙石原の花の寺「長安寺」に立ち寄ると、まだカエデの数本が紅葉し始めたくらいだった。裏山には五百羅漢の石像が点在し石垣にイワシャジンの咲き残りが楽しめた。しかし寒いなあ。こんな天気の日は「温泉」に入って暖まろうかと、「箱根園」のホテル「龍宮殿」に行ってみた。
 こんな高級リゾートホテルでもこの夏から「立ち寄り湯」を始めた、と先月湖畔サイクリングの時に知ったから一度入ってみたかった。今は隣接の「ザ・プリンス」と共に西武系列のホテルだけど、昭和の初期に「浜名湖」の湖畔で営業していた豪勢な建築物を終戦後解体し、船で熱海港まで運びここに移築したのだった。宇治の「平等院」を模したという左右対称の造りで国の有形文化財だそうだよ・・・。

 3年生MIさんは、前回「独立不定詞」といわれるso to speakとか needless to say、not to say〜などの慣用語句の働きを勉強した。文頭にある時は全文を修飾するけど、文中の挿入では普通カンマカンマで区切ってある。(1)文頭でいうべきものを付け足したか、(2)直前の語句の注釈なのか、(3)直後の語句の前提なのかを判断しないといけない。 「早稻田大」のThe king of the country labored without sparing himself, not to speak of his subjects, for the good of his country. では(1)だろうね。「その国の王様は、臣下の者についてはいうまでもなく、自国のために骨身を惜しまず働いた。」subjectは多義語で、科目・テーマ・主題・主語などあるね。ここでは「家来・臣下」の意味。「足下に・投げ出す」が原義で意味がずいぶん拡張したのだ。今日の「上智大」は文法も長文問題もやや難しかった。動詞のidentify (証明する) には要注意。名詞identityは「IDカード」で覚えて「個人(証明)、個性」の意味だし、identicalは「同一の」の意味だ。
 SEさんは前回「日本女子大」の「前世紀の音楽の普及」についての英文を読んだ。If you lived anywhere outside the very largest cities, you could have very little musical experience beyond what you made yourself. は動詞が過去形で書いてあるけど「仮定法」ではないね。一般論だからyouを訳さずに、「もし〜であったら、〜だった。」としよう。「(その当時)もし大都会から離れたどこかに住んでいたら、自分で演奏する以上の音楽経験はほとんど出来なかった。」今日のセンター試験は確実に正解が出せて80%も取れたね。良かった。苦手なリスニングに上達するには、CDで同じ過去問を10回でも20回でも聞いてみるしかない。易しい英文だからきっとはっきり聞こえてくるはず。
 YAさんは前回、不定詞の〜enough to〜の用法で「法政大」の英文を読んだ。エジソンが「蓄音機」を発明した歴史を知っていれば易しかったけどね。Bamboo is delicate enough to be shaved into record player needles, yet strong enough to be used in bridge construction. 「竹は削ってレコード・プレーヤー(蓄音機)の針に出来るほど繊細なものだけど、橋の建設に使えるほどの強度がある。」我が家にはまだ学生時代に買ったLPレコードやプレーヤーがあるけど、若い人たちは本物を見たこともないだろうね。今日は「名詞・代名詞・冠詞」を勉強した。名詞にはa やtheをつけるのが普通で、何もつけない場合にはちゃんと理由がある。抽象名詞、物質名詞、固有名詞などがそれだ。
 御殿場教室のMU君が出席して「仮定法」をもう一つ勉強した。「要求・提案・主張」の文にはその内容に「原形」の動詞をつかう、というのが「仮定法」なんだ。まだやってない、という現実に対して逆に「やって欲しいのに」の気持ちが込められているよ。後半は新たに「比較構文」の章に入った。This book is as easy to read as that one. は文尾にもう一度is easy to read.が省略されているのだ。前のas は副詞で「同じくらい」の意味。後のasは接続詞で「〜と比べると」の意味だからreadの後で文が切れる。しつこく訳すと「この本はあの本(が読みやすいのとくらべる)と同じくらい読みやすい。」ということだ。as〜asの〜がいつも1語だけと思ってはいけない。
 1年生のKA君は「仮定法」を勉強した。学校でもまだ教えてないから初めての項目だ。「今」の事実に反対の仮定をする場合には、動詞を「過去形」にすればいい。「昔」の場合は「過去完了形」にする、という二者択一だから何とか覚えやすいでしょ。I wish で始まる「願望」の文でも、現実と逆のことを願うから、「今」のことなら過去形で「昔」なら過去完了形で動詞を書けばいい。30分足らずの短時間で正確に練習問題が正しく答えられたね。特殊な「仮定法未来」や「まるで〜のように」のas ifについては又別の機会に勉強しよう。 尾上

(追記)広い玄関正面の大階段やシャンデリアに感心し、歴史を記した案内板で由来を読んで歴史的建造物にいる実感を味わった。湯殿に行って入ってみると、「駒ヶ岳」の中腹で湧出する「蛸川温泉」を引いている無色透明のお湯だった。露天風呂からは眼下に広がる芦ノ湖の全景と外輪山の向こうに富士山もくっきりと見えた。お風呂からこんな絶景が見れるところはなかなかないよ。
 「箱根十七湯」と言われているけど、この蛸川温泉は一番新しい温泉らしい。江戸時代から東海道の難所の箱根路には自然に湧出する温泉があって、太閤秀吉が小田原攻めの時に浴びたという「底倉」温泉を始め、「湯本」「宮ノ下」「芦の湯」などの7湯が有名だった。そして明治以降の観光開発で掘ったら湧いたというのが残りの10湯で、「強羅」「姥子」「仙石原」や最近の「蛸川」だそうだ。箱根はマグマが潜む火山だから当然温泉も多いわけだね。今も「神山」「大湧谷」は危険地域で登山禁止だよ。
2017/10/26 (Thu) 23:34


Young as he is,「彼は若いけれど・・」
Young as he is,「彼は若いけれど・・」
2017年10月23日(月)三島ゆうゆうホールにて 「雨の秩父宮公園」
 日曜日は衆議院議員選挙の投票日。二の岡公民館に設けられた投票所にいって投票してから、雨の「秩父宮記念公園」に立ち寄った。市民フリーパスを持っているので、しばしば入場しては広い園内の花々を楽しませてもらっている。とくに母屋の枝垂れ桜下の斜面を利用したロックガーデンはいつも楽しみだ。白花の岩シャジンや白いトリカブトなどが珍しい・・・。

 3年生TAさんは前回「学校・教育」のテーマ作文をやった。「青山学院大」の問題で、「高等学校の一番の思い出はと聞かれたら、迷わずバスケットボールの部活だと答えるだろう。」 普通に直説法でもいいけど、この文を「もし仮に・・」の意味と考えて「仮定法」で書いたんだね。 If I were askedで始めたら直接話法で、“What is the best memory in your high school life?”とするか、間接話法で書くのもいいね。後半も I would answer immediately, “It is my basketball club activity. ”ときちんとSVを組みたてること。間接話法なら that節を使ってね。
 1年生のTAさんは「仮定法」を初めて勉強した。「今の事実」と反対のことを仮定して表すのに「過去形」の動詞を使う、「昔の事実」と反対のことならば、「過去完了形」を使う、と覚えるのに一苦労だったね。I wish(・・であればなあ)で始まる「願望の文」でも、事実とは異なる時には、「動詞は「仮定法」の働きで表現する。「まるで〜のように」の接続詞as if の場合にも仮定法の動詞で表すよ。難しい項目をたった3時間で網羅できたようだ。素晴らしい。
 1年生NI君は「譲歩構文」でEven if〜(たとえ〜でも) はEven though ともいうけど、前後が「〜だけれど」と逆転するときに使う。Young as he is,は「彼は若いけれど・・」の意味で接続詞のasがthoughと同じ意味を持つことでThough he is young,と同じなんだ。「和歌山大」の英文を訳してみた。Advertisements are one of the most important cultural factors, reflecting and even forming our lives today.「広告はもっとも重要な文化要素のうちのひとつで、」という前半に続けて「後置の分詞構文」が登場する。「そして・・する」と単純につないでおくとよい。「そして、広告は今日の私たちの生活を反映しているし、生活を作り出してもいる。」
 裾野教室のKA君が出席して「比較」の勉強をした。前回も「比較構文」の慣用用法を勉強したね。「出来るだけ〜」は as〜as we can だけど、主語と助動詞canが主文に合わせて they couldのようにもなる。as〜as possibleでも良い。it is possible(それが可能な限り)の略だから。asは接続詞「〜と比べて」の意味で、その後はSVが続くはずなんだね。今日は形容詞や副詞の「原級」をつかってas〜as・・「・・と同じくらいに〜だ」となるし、「比較級」や「最上級」についても勉強した。尾上

(追記)この日は雨の投票日とあって、来場者も少なくせっかくのバラのいい季節が雨でだいなしだ。芝生を敷き詰めたバラの畑の中央に、上品な色合いの黄色のバラが丁度見頃だった。秋篠宮殿下ご夫妻が訪問された折に記念にお手植えされた、と立て札に書いてある。
 昨日は見おとしてしまったけど、朝のNHKテレビ「趣味の園芸」に講師の矢澤秀成さんが出演していたらしいね。この記念公園の正式アドバイザーとして、職員やボランティアと一緒に土をいじっている姿をよく見かけるよ。売店では「矢澤先生セレクト」と銘打って、秋植えのチューリップの球根が数十種類も即売されていたので3種類ほど仕入れた。
2017/10/24 (Tue) 0:37


「もうちょっと我慢強さがあれば」With a little more patience
「もうちょっと我慢強さがあれば」With a little more patience
2017年10月22日(日)御殿場市民会館にて
「雲取山の紅葉」
 「雲取山」はいつもの山仲間が10年前の晩秋、私を除いて3人で登った山だった。それがこの山に登ろうと決めた理由で、「日本百名山」で東京の山では最高峰2017mで紅葉が美しい、ということ以外にはほとんど予備知識なしに登ってきた。けれどこの山には「平将門」伝説があるそうで、登り口の「鴨沢」から行くコース沿いに次々と地名にまつわる案内プレートが立っていた。地元「丹波山村」の歴史家が伝説をまとめたものらしい。
 反乱軍の将門一行が妻や女官も伴い、官軍の藤原秀郷に追われこの山に敗走してきたという言い伝え。そうなのか、と知って歩くと平安時代から1000年以上の年月にこの急斜面の細い山道を、様々な思いで踏んできた人たちをあれこれ想像して興味が尽きない・・・。

 3年生EN君は前回「不定詞」や「動名詞」の意味上の主語を勉強した。良く理解できていてどの英文も正しく和訳できていた。The trouble was that he drank too much, which Mother said was the cause of their separation. 「困ったことには、父は酒を飲み過ぎだった。だからそのことが両親の離婚の原因だったと母はいった。」カンマの後は Mother said it was the cause of their separation. という文で、主語itが関係詞 whichに置き換わって文頭に出ただけなんだ。先行詞は前文のthat 以下だね。今日はプリントを早めに終わったので、NEWSWEEKの最新の記事から面白そうなものをコピーして読んでもらった。
 3年生のYAさんは、前回「立教大」の英文で Recent studies have established beyond question that a lack of adult involvement leads to a reduction in the capacity for children to play imaginatively and creatively. が難しかった。「最近の研究は・・・とはっきりと証明した。」の内容は、「遊びに大人が参加しないと、子供が想像力ゆたかに、創造性を発揮して遊ぶ能力が減衰してしまう結果になる、」ということだ。今日のセンター試験は60%の正解だったから丁度平均点だ。語彙・語法の問題でもう少し点を稼げばまだまだ伸びる。
 2年生MU君は「仮定法」の中でも難しい「未来」をやった。「将来ありそうもないこと」を仮定して「万が一〜としたら・・・」ならIf節に助動詞shouldを加え、決してあり得ないことを「かりに〜だと仮定したら」としたい時には助動詞の were toを加える、と覚えた。後半も「仮定法」だけどIf節がない場合は、主語やその他の語句に「条件」が隠れていると見てそこに「〜ならば」を付け加えて訳す、と勉強した。「もうちょっと我慢強さがあれば、」は With a little more patience、「あなたの援助がなければ、」は Without your help、と前置詞で簡単に表現できる。
 1年生のTA君は前回、長文で「個性を重視するアメリカ文化」を読んだ。You’re special, because there is no one else like you.「君は特別だよ。なぜかというと君のような人はほかにひとりもいないから。」 no one else は no other boyとおなじ。else(ほかの)は後から前の代名詞を修飾するよ。今日は「不定詞」を勉強した。to〜で「〜こと」(名詞用法)、「〜ための」(形容詞用法)、「〜するために」(副詞用法)の意味になるけど、副詞用法にはさらに4つの様々な用法があることを確認した。名詞用法はto〜が動名詞の-ingとどう違うかも勉強したね。後半は「分詞」を勉強した。前や後の名詞を修飾して、「・・・している〜」(-ing現在分詞)と訳す場合と「・・・された〜」(-ed過去分詞)と訳す場合を覚えた。 尾上

(追記)狭い山道にしては、意味ありげな地名をたくさん持つ不思議な山だと思った。渓谷を流れる「小袖川」の名は将門が雨に濡れた小袖を干したところ。「堂所」(どうどころ)は、この広場でひと休みして鎧の胴を脱いだ所という。秩父に流れていく「大血川」の名は、99人の絶望した女官たちが自害して血が流れた川だそうだ。
 「七ツ石山」まで登って神社で戦勝祈願を済ませた将門は「ブナ坂」の広場までくると、東の日原の集落の方に下っていったらしい。秀郷軍にさらに追われ「青梅」を抜けて故郷の茨城まで戻っていった。そこでいよいよ官軍との戦闘になり矢で射られた将門は命を落とすことになる。当時の天皇家に対するクーデターと考えられたからその首が京都に運ばれさらし首にされた。しかし首だけが空中を飛んで東国に帰ってきたという有名な言い伝えがあるよ。
 「ブナ坂」のあたりから展望が開けて、ブナの木やカラマツが黄色く色づいた向こうには「奥秩父」の山々が連なって見えた。「富士山」も雲の上にちょっぴり頭を出していた。早くも鮮やかな赤色に染まっているのはハウチワカエデかな。しばらくなだらかな草原のスロープを登って行くと「小雲取山」で、さらに30分ほどでゴールの「雲取山」が見えてきた。5時間の登りは「富士登山」に匹敵するね。
2017/10/22 (Sun) 23:52


 It is for〜to・・の構文
 It is for〜to・・の構文
2017年10月19日(木)
裾野市民文化センターにて
「雲取山に登る」
 なんと12日(木)からずっと雨模様の毎日。予報では台風も接近しているから更に1週間も続くとのこと。13日(金)に予定した「イネカリ」もずっと延期したままだ。ところが昨日は半日だけ青空が広がったよね。久々の「山登り」に行こう!と、お気に入りのヤマケイ・オン・ラインで見出しに紹介されていた「雲取山」に惹きつけられた。東京都の最高峰で2017m、「日本百名山」のひとつだよ。
 前日からプランを立て作戦を練った。関東の人は秩父の「三峰神社」から登るのが普通のルートだけどわたしは裏からの方が近い。奥多摩のダム湖の最奥、「丹波山村」(たばやま)から登ると往復9時間で行ける。よし!片道に車で3時間もかかるけど朝4時に出発すれば日帰りで何とかなるぞ・・・。

 3年生MIさんは、前回「お茶の水女子大」の「脳の働き」が難しかった。 ,thus adding to its capacity for abstract thinking all the emotional richness and complexity of a human response. カンマから後が「分詞構文」になっていて、「そのコンピューターの抽象思考の能力にさらに、人間の反応のもつ感情面の豊かさや複雑さを加えるような、(そういうコンピューターはまだ発明されていない。)」 add の目的語が後回しになっていることに注意するとよかった。今日もセンター試験の練習の前に「上智大」の過去問をやってみた。長文の読解は得意なので80%はOKだけど文法問題が少々難しい。文中の下線部で4カ所の内ひとつだけ誤りを探す問題は以外と難しい。生徒の答案を添削する先生の目線でみると意外に簡単だけどね。
 SEさんは「不定詞の意味上の主語」 It is・・・ for〜to〜を含む英文を読んだ。It is necessary for you to get up early.をどこの中学の英語でも「早起きは君にとって必要だ」と訳したから印象が強すぎて、高校になってもなかなか直せない。「君が早起きすることは・・・」のように訳すのが正しいのに。「日本女子大」の英文ではIt needs considerable imagination today to realize how difficult it was for anyone interested in music at the beginning of the century to follow up that interest. 「〜を理解するのには今日かなりの想像力を必要とする。」に続けて、It is for〜to・・の構文が読み取れるかな。「今世紀の初め音楽に興味をもつ人が、そういう興味をずっと持ち続けることがどんなに難しかったかを理解する・・・」と書いてある。
 KI君は前回、「愛知教育大」の英作文をやった。とても良く書けていたが、「まず日本語をしっかり教えるべきだ。」で、日本語の「しっかり」は「教え方」の場合もあるけど、結果的に「しっかり使えるように」の意味でもある。ここでは後者と考えて、主語を教師たちweとすればWe should teach them to use Japanese properly. としたいね。今日のセンター試験は伸びなかった。とくに3問12点の「語句整序」問題がミスだらけだったから。どうしたのだろう、こんなことは珍しい。make oneself understood in English(英語が通じる)を作る語句しかなかったのに。 , compared to less than one second for men (男性の場合一秒以下と比べると、女性のお辞儀の長さは・・・)も、KI君にはそれほど難しくはないのだけど。原因を考えてみよう。 尾上

(追記)まだ暗い内に御坂峠を越えて甲府盆地に下り、「塩山」からいよいよ国道411号を登って行く。数ヶ月前に「大菩薩峠」に登った時にはすぐに右折して山道に入ったが、さらにトンネルがいくつも建設中のくねくね道をどんどん登っていく。「柳沢峠」が最高点で今度は下り道になって峡谷にかたまった小さな集落「丹波山村」にむかう。朝日が谷間にさしこみ朝靄のなかにオレンジの光が眩しいし紅葉も美しい。予定よりも早く6時半には登山口「鴨沢」に着いた。さあ、腹ごしらえしてから楽しい登山の始まりだ。
 昼食に合わせてピッタリ12時に到着した山頂ではテレビの撮影中だった。なんと私の大好きなNHK・BS「日本百名山」のスタッフたちが、山小屋主人の木下さんにインタビューの最中。聞き手のアナウンサーがばかでかい声で笑う声がわざとらしい。ハイカーたちは撮影に協力して少し離れて見守る。新しく大理石でできた立派な頂上標識の前で記念撮影したいのに。ガスで見えなくなってしまったけど四方の山々を「方角盤」で確かめたいのに。 
 それでも撮影終了と共に、「迷惑をおかけしました。ぜひ番組をごらんになってください」と丁寧に挨拶してから宿舎の「三条の湯」のほうへ下山していった。10月30日(月)の夕方、日本百名山「雲取山」が放送されるよ。私の弁当を食べる姿が画面の隅に写っているかも・・・。(つづく)
2017/10/20 (Fri) 0:00


  As far as I am concerned, 「私に関する限り・・・」
  As far as I am concerned, 「私に関する限り・・・」
2017年10月16日(月)三島商工会議所にて
「チョコレート教室」
 童心に戻ってチョコレートのアヒルを2羽作ったよ。高原ビールの「時の栖」に貼ってあったポスターを見て、衝動的に申し込んであったのであいにくの雨空だけど行ってみた。以前にもここで「チーズ作り」の教室が開催された時に家内と参加したことがあるし、台所をまかされて6年。毎日の料理が苦でもなくエプロンを着て楽しんでいるから自信もある。これはきっと型にはめてチョコレートを溶かしこむだけ、と思ったらいやいや、想像以上に難しいプロセスだった。
 コック帽の先生の指導で、プラスチックの型にまずは色つきのチョコレートを筆につけて塗り絵だ。アヒルの黒目が固まったら白目を入れる。クチバシは黄色だけど帽子やネクタイは何色がいいかなあ。半身ずつ同じ色にしないと合わせたときにピエロになってしまうね。若いお父さんとお母さんが見守って小学生の子供たちが頑張る。その隣でひとり参加のオジサン(オジイサン?)も張り合う・・・。

 3年生TAさんは前回、「群馬大」の英文和訳で、Age also plays an important part in how people relate to one another across the whole range of everyday experience. が難しかったらしい。how 以下は「人々がお互いにどのように関係しているか」ということ。後半は「日常の経験の全範囲に渡って」。wholeは「ひとつの物を丸ごと、全体」の意味で、「複数のもの全て」のallとは異なる。今日はセンター対策をやってから、「愛知教育大」の4行の長さの和文「子供には英語よりも日本語をまずしっかり教えるべきだ。」を英訳したらスッキリしたいい英文が書けた。
 裾野教室のKI君が参加した。今日のセンター試験は70%正解だったから合格だ。更にがんばって希望の80%を目指そう。今日の「山口大」の英文和訳で「巨大な現代社会と個人の役割」が難しかった。 The individual, if he is filled with love of mankind, with courage and with endurance, can do a great deal. 「個人個人はたくさんのことをやることが出来る。」の文に if 以下がカンマカンマで割り込んでいるね。2つめのカンマはandのことで、with〜の語句が3つ並列していることが見抜けるとよかった。「人類愛や勇気や忍耐力に溢れていれば、」の意味。
 1年生のTAさんは「比較」を勉強した。 原級でas〜as・・「・・とくらべて同じくらい〜だ」の構文と、比較級で more 〜than・・「・・とくらべてもっと〜だ」の構文が書けるように練習した。2つ目のasやthanはともに接続詞で、うしろにはSVが続くはずなのだ、と教えたね。 He is as tall as she. はHe is as tall as she is tall. の省略形で「彼は彼女の高さと比べると同じくらいの高さだ。」の意味。He is taller than she(is).の場合も同じに考えよう。後半は「前置詞と接続詞」を勉強した。
 1年生NI君はas far asとas long asが共に条件や限度を表す「接続詞」の働きをすることを勉強した。しばしば使われる重要表現を是非覚えよう。 As far as I am concerned, 「私に関する限り・・」やAs far as I know, 「私の知る限りでは・・」のように「範囲を限定する」。一方 as long as は時間的に区切ってas long as he is absent 「彼がいない間は・・」とか as long as you are quiet、「しずかにしている限りは・・」のようにif と同じような働きをする。後半は接続詞のas の働きで、普通when 「〜の時」because「〜なので」と似た用法もあるが、「〜のように」と訳して「様態」つまり、「似たようなやり方で」の意味にもなる、と勉強した。As a mother loves her own children, so she loved her pupils.は As・・, so・・の構文で「・・のようにそのように」と係り結びになっている。「母親が自分の子供を愛するように、(そのように)彼女は生徒を愛した。」と訳す。 尾上

(追記)プロの職人でもチョコレート作りで一番難しいのは「テンパリング」 temperingというプロセスだそうだ。鉄鋼などの金属加工でも溶解して型にはめるのにほどほどの温度が要求されるから同じ専門用語だ。冷たいマーブル(大理石の板)の上で、40度に温めたチョコレートをナイフで広げたり戻したりで適温に下げるためのテクニークが大切。それをアヒルの型枠の底にある穴から注ぎ入れる。先生にコンコンとたたいてもらい隅々に行き渡るように。
 チョコレートはカカオの種子から抽出したカカオマスにココアバターを混ぜて作る。ココアバターはココアの入ったバターじゃなかった。カカオ豆からとった油脂のことで結晶の仕方がとくにデリケートで複雑らしい。だから、溶かして型に入れるときの温度がとても大切。チョコレートはあの色艶と口どけの滑らかさと噛んだ時のパリパリ感が大事な要素だよね。安物のチョコはパーム油脂(ヤシの油)を使うそうだ。
 しばらく待っていると冷やして固まったアヒルが2羽完成した。少々寄り目にしたから予想以上に可愛い兄弟アヒルになったよ。先生から「体験教室・修了認定書」も頂いていいおみやげになった。ホームに入っている老人たちにもボケ対策によさそう・・・。
2017/10/16 (Mon) 23:58


関係詞の前にカンマがつく「非制限用法」
関係詞の前にカンマがつく「非制限用法」
2017年10月15日(日)御殿場市民会館にて
「トリカブトの山道」
 山梨百名山のひとつ、「三方分山」(さんぽうぶんざん)までの登りにはさらに2時間かかった。5回も6回もアップダウンを繰り返しながら狭い尾根道を登って行く。秋の山では代表的なトリカブトが真っ盛りで、青やピンクの「烏帽子」のようなユニークな筒型の花が、山頂に着くまでずっと次々と現れて楽しませてくれた。しかしその根は1グラム食べただけですぐに心臓が停止するほどの猛毒らしいよ。
 山頂の手前の林がちょっと開けた岩場で休憩したら、曲玉のような形の精進湖と広大な青木ヶ原樹海を包むように広がる富士山が目の前に出現。それがこの壁紙の写真だよ。ガラケーのカメラながら実に美しく撮れているでしょ・・・。

 3年生EN君は前回、「愛知教育大」の英作文をやって、The 比較級 S V,the比較級 S V. (〜すればするほどますます・・・)の難しい構文が正確に書けたね。さらに「日本語で自分の考えがはっきり言えなければ、いったいどうして英語でそんなことができるのだろう。」はIf they can’t make themselves understood clearly in Japanese, how on earth can they do so in English? 疑問詞を強調するには「いったい?」の意味で直後にon earthをつけるんだったね。do soとは前文に出た動詞句の繰り返しを避ける働き。
 3年生のYAさんは、前回「亜細亜大」の英文で The note in the bottle asked any pretty girl who found it to write to him. はask 人 to〜「人に〜するよう頼む」の構文だから、出来るだけ会話調(直接話法)にして、「このボトルを見つけた可愛い人はどなたでもお手紙を私に書いてください、と中のメモは頼んでいた」。今日も「センター試験」の1・2問計70点をやってみた。1問4点もある「語句整序」の問題は日本語がついていないから難しいのだけれど、3問中2問が正解だった。 A study shows that Japanese women bow more often than men, and their bows last one-and-half seconds on average, (ある研究によると、日本女性は男性よりもお辞儀する回数が多く、そのお辞儀の長さも平均1秒半だ。)この後に続くのはcompared to less than one second for men. (男性の1秒以下と比べて、)だね。
 2年生のAOさんは前回「特殊な関係詞」を勉強して「近畿大」の英文がむずかしかった。 There are such people as want a university education because they were unable to have one when they were younger. で動詞wantの前にあるasは関係詞whoと同じ働き。先行詞のpeople にsuch(そのような)がついているから 「ような」のas が使われる。one がa university educationのことだと分かれば、「もっと若い頃に受けることができなかったために、大学教育を受けたいと思うような人たちがいる。」今日は関係詞の前にカンマがつく方法、「非制限用法」を勉強した。関係詞の後の文が「先行詞」を修飾する(=制限する)ように訳すのではなくて、そのカンマの前で一度文を「区切って」完結し、「そしてその人は・・」とか、「しかしそのことは・・・」のように続けて和訳する方法だ。
 2年生MU君は前回「口語表現」の問題でいくつか難しかった。「余計なお世話だ。」はMind your own business.(自分の仕事だけ気にしてろ)という。「ほっといてくれ。」はLeave me alone. 今日は「仮定法」の慣用表現「〜がなければ」のいくつかの用例を勉強して問題をやってみた。Had it not been for your support, (もしあなたの支援がなかったならば)のように接続詞の If がない場合にはSVが倒置になることもなかなか難しいね。後半は「願望の文」をやった。I wish 〜で「〜であったらいいなあ」と、現実ではないことを願望するから「仮定法」の動詞を使う表現だ。「今」のことなら過去形で「昔」のことなら過去完了形で書く。 尾上

(追記)ネットでは「ヤマケイ・オン・ライン」という名で登山に関する様々な情報が入手出来てありがたい。このホームページは月刊の山岳雑誌を出版する「山と渓谷社」のもので、全国の山小屋の最新の情報が載っているので、私はよく登山コースや花の開花状況や山頂の天気を調べるのに利用している。今回の「三方分山」については「精進湖」から直接登って、「パノラマ台」に立ち寄ってから登山口に戻る標準的なコースが紹
介されていた。
 コラムのひとつに、読者が自分の登山記録を投稿してほかの登山計画者に参考にしてもらう、というのがある。今回の私のコースは普通の逆コースだし、2つの湖をまたぐ縦走コースでもあって魅力的でしょ。下山の後は自転車でスタート地点まで戻れるのもユニークだし、いちど投稿してみようかな。読者の評価欄もついていて、『いいね』がいくつつくか楽しみ・・・。
2017/10/15 (Sun) 23:43


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