「山梨百名山・手帳」のページを繰りながら「今年はいくつ登ったかな?」と楽しんでいる。45番目に初狩の「高川山」を選んだが、実は土曜日に大月の「猿橋」に行ったのは、駅裏の「岩殿山」に登ってから後の計画だった。春は桜、秋はもみじの観光名所で634mの低山だけど以前から気になっていた。中央線の「大月駅」のすぐ裏手を見上げると大きな岩山が屹立しているよ。
「岩殿山」は戦国時代、逃亡する武田勝頼一族を笹子の手前「天目山」まで招いておきながら、裏切り滅亡させた家臣・小山田信茂の居城だった。新田次郎「武田信玄」4巻本を読むと悲劇のヒーローの歴史秘話には泪してしまう・・・。
3年生TAさんとYAさんがお休みしたので今日は一人だけだった。
1年生TAさんは前回、英作文で「この川は以前のようにきれいではありません。」は「比較構文」のas〜 asをつかって This river is not as clean as before と書けると良かった。さらに長文で「日本人は礼儀正しいのか?」を少し和訳してみた。SVがたくさんある長い英文が多くて参っていた。今日は一対一でじっくりと教えられるので、「時制」(現在・過去・未来)のプリントを2枚勉強してからその23行の長文にもう一度挑戦した。特に最後の一文は It seems that when the situation arises in which Japanese do not have to be held responsible for something they do, it is easier for them to do things they normally would be ashamed of doing、こんな長い一文は初めてだね。動詞Vの数がseems、arises、do not have to be held、do、is、would be と6つもあって、当然SVのペアが6つあるからつなぎかたが大切だ。It seems that SVの構文に副詞節の when SVが組み込まれているから複雑に見えるんだね。「日本人は自分がやることに対して責任があると考える必要がないような状況が生まれたときには、普通ならやるのが恥ずかしいようなことでもやってしまうことが比較的容易なのだ、と思われる。」尾上
(追記)「岩殿山」の登山口まで行ったら工事中だよ。この8月の台風で崖崩れし「大菩薩峠」にむかう国道も塞いでしまった。しばらくは登山禁止だそうだ。しかたなく短時間で登ってこられる山梨百名山を近所にさがして「高川山」976mに決めた。「秀麗富嶽十二景」のひとつでもあり、南に「富士山」「三つ峠」、北に懐かしの「雁ケ腹摺山」や「滝子山」が展望できるらしい。
紅葉の映える名勝「猿橋」を上から下からたっぷり眺めてから、大月図書館に戻って自転車をのせ一駅先の「初狩」に向かった。登山口からコースが数本あり急な「男坂」よりも楽そうな「女坂」を選んだ。名残のもみじが赤や黄色に輝く山道を1時間ほど登って「高川山」の頂に着いた。岩山には先客も3人ほどいて大展望を楽しんでいる。
後から着いた若い男女がカメラを差し出し、白銀の富士山を背景に撮ってほしいと言う。午後の太陽は富士山をシルエットで美しく輝かせているけど逆光で顔も暗くなってしまうので、「2人並んで横向きになってごらん」と提案してカシャ!。素敵な一枚に大喜びする2人に、「美男美女は絵になるねえ。お似合いのカップルだよ。」
