「ヤマシャクヤク」
昨年、東京青山の「アップルストア」でタブレットのiPADを購入してから1年になった。WIFI専用だから自宅では居間・台所・浴室などを移動しながらもっぱらネットラジオでオペラやジャズをかけている。なにしろNYからのナマ放送で24時間途切れずにやっているから、起きてから寝るまで家中に音楽の流れる生活だ。よく飽きないわねえ、と家内があきれている。
家の外ではカメラだ。いつもはこれを赤い皮のケースに入れて肩にかけて山に行く。畑仕事の仲間のひとりOKさんが持っていたのと同じものが欲しくて奥さんに頼んでもう一つ手作りしてもらった特注品だ。6日はGWの最終日で晴天続きもいよいよ終わりの予報なのでiPADを提げて裾野市須山の「黒岳」に登った。昨年より半月も早いけどピッタリ正解だった!大好きなヤマシャクヤクの素敵な写真が今年もまたiPADのアルバムに加わった・・。
2年生TAさんは「不定詞」の慣用用法をたくさん勉強した。目的の「〜するために」はin order to〜かso as to〜を使う。結果の「とても〜なので・・・できない」は中学でも勉強したtoo〜 to・・・だけど、その逆に肯定で「・・・できる」の時には〜enough to・・・を使うよ。The problem of saving the forests is too important to leave only to the environmentalists.の和訳はほぼよかったね。「森を守るという問題はとても重要だから環境保護論者たちだけにまかせておけない。」
KA君は前回「岡山大」の英文でThere is measure in all natural things ―in their size, speed or violence. の訳が難しかった。コロンやセミコロンと同じように、横棒の「ダッシュ」も一度そこで文を切って、前文の一部に説明を加えるために使うから「すなわち」と和訳しておくとよい。ここではin 〜と同じものが前にもあることに注目して、「すべての自然界の物事には適度というものがある。すなわち大きさにも速さにも激しさにも。」今日の「立教大」の英文でも・・・agricultural goods or natural resouces: cocoa, tea spices・・・の箇所にコロン(:)が使われている。その前文の追加説明なので、訳はそこで切って「すなわち」とか「たとえば」と和訳をつけ加えておきたい。
MAさんは明日から中間テストなので、プリントは次週に延ばして試験対策に集中した。助動詞が英語の試験範囲で、特に「助動詞+have -ed」が難しいようだった。教科書の例文がわずかなので、ほかの例文をいくつか提示して理解力を高めるアドバイスをした。わかってもらえてよかった。
1年生のSU君は前回、動詞の「現在完了形」have+-edを勉強した。「完了」だからすでに過去のことだけど「今」とも関係がある場合に使うもので日本人にはなじみがなくてなかなか難しい。「今までずっと〜してきた」(継続)、「今はもう〜してしまった」(完了)、「今までに〜したことがある」(経験)などの和訳に相当する。接続詞のsinceや前置詞のfor、副詞のalreadyやever、neverなどを伴うから見分けやすいよ。今日も中学の復習をやってみた。動詞の規則変化表はしっかり勉強した成果が表れていたね。進行形be+-ingの作り方ではbe動詞を落としてはいけない。「付加疑問文」の作り方も今日初めて覚えたね。何か発言のあとに、「それともそうではないの?」という意味で念を押す言い方なんだね。NZ(ニュージーランド)の中学では先生たち大人は使うけど、「丁寧にしゃべるとき」だから生徒たちは使わなかったらしい。その代わりに最近のアメリカでは「念を押す」のにはyou know?をやたらに使うようになったよ。
YAさんは学校の試験対策を少しやってから今日の課題プリントで「態」に関する入試問題をやってみた。1・2年生で出てくる文法事項はほぼ80%理解できていたね。「命令文」の受動態の作り方は初めてだった。Do it at once. 「それをすぐやれ」は、Let it be done at once.「それがすぐやられるようにせよ」にすればいい。Letではじまる命令文にかわるのだ。ザ・ビートルズの名曲Let it be「なすがままに」もこれだね。 尾上
(追記)サファリパークへの少し手前を左折すると「山神社」に着く。「愛鷹山系」の人気コースの登山口で駐車場はすでにいっぱいだった。無人小屋の「愛鷹山荘」を過ぎるとたいていの人は左の「越前岳」1504mを目指す。わたしは右に折れてもっと低い「黒岳」1086mに向かって急傾斜を登る。杉林の中を半時間ほど登ると山頂だ。ここにお目当てのヤマシャクヤクが咲いているはずだけどな。
手前の展望台の群生地ではまだ早くて開花は数輪だけだったのに、山頂に着いて富士山の反対斜面をのぞくとそこは秘密のお花畑だった。数人の若い登山グループは話に夢中で全然気づいていない。20輪ものヤマシャクヤクが今日一斉に「私のために」開花したかのよう。ラッキー!純白のボールが割れて中に黄色のオシベと紫の花芯が見える。まるで京都の和菓子のようだよ。









