「シラネアオイが咲いた」
たっぷり運動をした後のお風呂の気分は格別だね。激しかった風も収まって暖かな午後、「秩父宮記念公園」に立ち寄ったら大好きなシラネアオイを発見。さらにサイクリングで箱根の坂道を汗だくになって登っていった。昔からある市営の「御殿場温泉」の先で「乙女キャンプ場」の隣にできた「富士八景の湯」が私のお気に入りだ。3キロを5段変速のローギアでなんとか登りきると今日も中国人観光客専用の貸し切りバスが3台も駐車しているよ。
ここからは御殿場の市街地の全体が展望できて最高だ。今日はサクラも満開で春霞の向こうに富士山もぼんやりと浮かび上がっている。広い露天風呂に出てみると先客は4人くらいで中国語が飛び交っていた。ほんのカタコトだけど年長者に「ベイジン(北京)?」と話しかけてみた。すると相棒の若者が「シャンハイ(上海)の近く。今は東京・・・」と怪しい日本語で答えた。会話がそれきりになりそうなとき「英語ダメ。ロシア語少し・・」というので私がうれしくなって「パ・ルースキ(ロシア語で)?」と言うと突然若者もニコニコ顔に・・・。
2年生はTAさん、KA君、MAさんが「不定詞」の2回目で、 seem to〜「〜のように思われる」を勉強した。He seems to be honest. はIt seems that he is honest. と同じ意味だけど、不定詞を「完了形」にしてto have been とすると「昔」のことになってIt seems that he was honest. の意味になる。このIt seems that〜はIt is thought that〜 と言いかえても同じだし、元はI think that〜で、ある情報に「自分の判断」を加えているだけなのだ。
後半は「不定詞」の副詞的用法の5種類、「目的」「原因」「理由」「結果」「条件」を勉強した。応用編では入試問題の英文和訳を解答用紙に実際に書いてみた。単語や構文の理解に柔軟性がないと奇妙な日本語を書いてしまうことになる。切れ目の「カンマ」や接続詞andの扱いにも少しずつ慣れていってほしい。
1年生のSU君はすでに英検「準2級」を持っているのでもうすぐ「2級」を受ける予定だそうだ。ふつうは高校2年でやっと合格するレベルだけど3年間ニュージーランドの中学に行っていたから「英会話」には不自由しないし、忘れないうちに受験すればきっと合格するだろう。さらに大学入試にも英語に関しては「英検準一級」がとれていればとても有利だからそのレベルを目指すのは良いと思う。
英検やTOEFL、TOEICはマークシート方式だから与えられた「答」を4択で選べばいい。しかし学校の授業やテストは「記述式」だからそう簡単ではない。英文をSVOCなどの文型に合わせて「きちんと」書いたり発話したりできないといけない。高校だけでなく大学の英語はまさに「記述力」を必要とするから、そのための練習問題をたくさんこなしていこう。
今日は新一年生がひとりお母様と見学に見えた。中学のうちに「英検2級」を取得していて、1年生用のプリントをためしにやってもらったらほぼ満点だった。6年一貫教育だと英語は進度が早いね。毎週公立中学の2倍の時間をかけているだろうから3年間で5年分くらい進んでしまうのだ。もし入会してくれれば「2年生」または「3年生」のテキストから始めてもよさそうだね。 尾上
(追記)31歳の中国人で「紀(チー)さん」は青年実業家だった。2年前東京に移るまでロシアで貿易をやっていた。親戚をつてに極東のナホトカ市近郊に住んで携帯電話を売るビジネスを展開。しかし通貨ルーブルの価格変動のために利益が出ないとあきらめ2年前東京に移り住んだ、というような話をロシア語と日本語と時折漢字を手のひらに書いたりして理解できた。今は日本製品を香港に売り込んでいるそうだ。
露天の湯にのぼせるほど入ったり出たりして30分は話に夢中になった。私のロシア語は大学時代以来でかなり錆びついていて単語を思い出すのに苦労した。彼もカタコトだったが2年間ロシアに住む間に愛称をイーゴリと呼ばせたらしい。「モスクワは遠すぎるけどバイカル湖には行ったことがあります。」「そう、私も家内と新婚旅行でバイカル湖まで行ったよ。大きな湖だよね。」
私が先に風呂からあがると外から女性の声で叫んでいる。バスの出発時間がとうに過ぎていてガイドさんがイーゴリ君を呼びに来たらしい。「ケイタイ番号を教えてください。今度また富士山にきたら連絡します。」と別れがつらそう。バス乗り場で見かけて、私が「ツァイチェン(再見)」というと「ダ・スビダーニヤ(また会う日まで)」と答えた。
