高校英語UG会 三島・裾野・御殿場

total : 111579
today : 6
yesterday : 138

助動詞mayを過去形のmightに
助動詞mayを過去形のmightに
2018年5月17日(木)裾野市民文化センターにて 
「平標山のシラネアオイ」
 いつもの山の仲間には数年越しで提案してきた憧れの山、「たいらっぴょう」1984mは群馬県と新潟県にまたがる「花の百名山」だ。一昨日、珍しい紫色のヤシオツツジが咲くこの時期に思い切って単独で登ってきた。夜通し高速を走り続けて早朝、越後湯沢の「苗場スキー場」の登山口から出発した。例年より早く暑い夏日が続くけど、「平標山の家」から見上げる「谷川岳」の峰々にはまだ雪渓がまだら模様に残ってとても美しかったよ。
 「山の家」で花柄の入ったオリジナルTシャツを買って小屋の若いご夫婦から「花の情報」を仕入れた。「まだ雪が多くてこの先の平標山頂まではほとんど花が咲いていないから、逆にこの高さで大源太山まで行ってみたら?タムシバ、イワナシ、シャクナゲが咲き出しているし、その先の三角山ではシラネアオイも見つかりますよ。」へえ、そんな大好きな紫の花が咲いているのか、よし計画変更だ・・・。

 2年生TAさんは前回「助動詞」で英作文をやってみた。「関西学院大」の「トムは傘を座席の下に忘れてきたかもしれないと言った。」は「昔のことへの推量」なので、後半がHe may have left his umbrella under his seat.のように助動詞mayの後を「完了形」で書かないといけない。さらに「〜といった」が昔のことなのでHe said thatの後に続ける伝達文には「時制の一致」でmayを過去形のmightにしないといけない。今日からは「分詞」の勉強だ。「進行形」の動詞be + -ingと「受動態」の動詞be + -edで、be動詞をsitやstandなどに置き換えてさらに意味を加える働きを勉強した。
 1年生のSU君は中学英語の復習で、前回「進行形」be + -ingでたくさんの練習問題をやってみた。「動作」が進行中だから「〜している」となる。「今」なら現在形のis・am・are、「昔」ならwas・wereを忘れてはいけない。助動詞では「義務」のmust(〜せねばならない)が「推量」で「〜に違いない」の意味にも使うことを覚えた。反対に「不可能」のcannotが「推量」で「〜のはずがない」の意味になる。今日は「完了形」の勉強で、現在完了だけなく、すこし高校分野に踏み込んで「過去完了」と「未来完了」も勉強した。とても難しかったね。
 KA君とYAさんは明日の中間試験のために対策の勉強に専念した。MAさんも試験の関係で次の日曜日に振り替えてお休みした。 尾上

(追記)山頂とは逆に「三国山」に向かって尾根道をアップダウンしていく気持ち良さ。右手のかなたには真っ白な山脈が連なる。あの白銀のテーブル状の大きな山は一昨年2人の仲間と登った「苗場山」だ。あの急峻な崖をふうふう言って登りきったのは路傍に咲く花々に癒されたおかげだ。左手にも真っ白な「谷川岳」の双耳峰がそびえている。正面に三角の山が見えてきた。足元に大きな紫色の花が3輪も咲いているよ。あこがれの高貴な花、シラネアオイだ!
 長い木道を登り切ってやっとたどり着いた「平標山」の山頂からは360度の大展望。7月になれば可愛いいハクサンコザクラやチングルマのお花畑が広がる斜面がすぐ目の前に。向かいの最高峰「仙ノ倉山」2026mから「谷川岳」に向かう尾根道も残雪が美しい。持参のiPADでカシャッと記念アルバムに収めて昼食のおにぎりを食べた。さあ、今日のお目当てはムラサキヤシオツツジだったな。これから「松手山」に下ったあたりならきっと咲いているはず。
2018/05/17 (Thu) 22:50


ダッシュの用法を覚えよう
ダッシュの用法を覚えよう
2018年5月13日(日) 御殿場市民会館にて 
「田植えをやったよ」
 いつもの畑仲間がほぼ全員参加して1週間遅れの「田植え」をやった。原始的だけどこれが楽しくてもう6・7年続く行事になった。お金をかけずによその家の田んぼで余った稲をもらって植えるからどうしても遅れるんだ。仲間のTAさんはご主人が稲作の専門家で、いつも私のモミまきから芽出しまで助けてくれる。今年もトレーで6枚分けてくれた。ありがとうございます。
 長靴でもいいけど思い切って裸足になって田んぼに飛び込み、3本指に稲を3・4本つまんで水の中に差し込む。2m幅で一列7・8か所に植えていく。仲間7人の個性の寄せ集めでまとまりはないけどまあまあきれいな田んぼが完成したよ。地主さんの左右の田んぼは田植え機を使っているからきちんと整列して美しいけど・・。
 
 3年生のOSさんは前回「早稲田大」の英作文をやった。「あなたが帰国なさる頃には桜はみんな散ってしまっていることでしょう。」最後の動詞の部分は「未来完了」だと気づけばwill have fallenと書けたのに。「帰国なさる頃までには」の意味でbeforeとかby the timeでつなぐ。継続「〜までずっと」のtillやuntilではないよ。時、条件だからwill(〜だろう)なしで現在形で書くことが大切。今日は「受動態」で文法・並べ替え・作文など入試問題をたくさんやってみた。
 2年生ARさんからは明日のテスト対策で「仮定法」の難しい問題点について質問があった。今日のプリントは「不定詞」の慣用用法で、too〜to〜や〜enough to〜と同じ意味でso〜as to〜も覚えた。しかし似たようなso as to〜はin order to〜と同じ「目的」を表して「〜するために」の意味になるから混同しないように。
 1年生のKAさんは前回「盲導犬」のエッセイを読んだ。They have been used to help blind people ― now more commonly called the sightless or visually impaired ― for over seventy-five years. 途中にある2つの横棒は「ダッシュ」といって文中に「挿入」して「差別用語」のblind peopleの説明を補っているから、「盲人(今では目の見えない人とか視覚障害者とよばれるほうが多いが)を補助するために75年以上前から使われている。」のようにカッコをうまく使うといい訳になる。
 MAさんは前回、英文「人間より洋服が大事」を全訳した。these clothesは複数形だけど「この服」でOK。shoesやpantsは1足、1着でも複数形だからthisとはいえないよ。助動詞のshould(〜すべきだ)はought toと同じ意味。今日は「助動詞」の上級編で、助動詞+完了形を勉強した。You should have watched 〜「見ればよかったのに。」とかYou need not have watched〜「見る必要なかったのに」のように、昔の事実に対して残念とか非難の気持ちを表す言い方だ。 尾上

(追記)市内中畑の地主さんから休耕田の一角を50坪ほどだけ借りて、畔シートで区切って小型の田んぼにしている。昔わたしも覚えがあるけど小学校の校庭の片隅に「田んぼ」があって体験作業をした人もいるでしょう。そのようなものです。私が自宅で育てている稲はやっと10センチになってあと半月ほどしないと移植できない。それでTAさんに頼んで植え残りを分けてもらったというわけ。
 私は東京の小学校に入るまでは長泉町の農家に住んでいたから「田植え」にも一緒に行ったよ。昔の「田植え」は6月の梅雨時にやっていたから4月に蒔いたモミが十分発育して20センチくらいの丈だった。今は気候に逆らって農協主導で「早期収穫」を目指しているからすべてが機械化して稲も短い。田植え機に載せて植える稲も農協で育ててもらって一皿1000円で買う農家も多いそうだ。
 数百万円もする自動田植え機で植えるから果たして利益が出るのだろうか。そういう周囲の環境の中では私たちの楽しむ50年も昔の「自然農法」がなかなかやりにくいなあ。
2018/05/13 (Sun) 23:09


命令文Do it at once. の受動態Let it be done at once.
命令文Do it at once. の受動態Let it be done at once.
2018年5月10日(木)裾野市民文化センターにて 
「ヤマシャクヤク」
 昨年、東京青山の「アップルストア」でタブレットのiPADを購入してから1年になった。WIFI専用だから自宅では居間・台所・浴室などを移動しながらもっぱらネットラジオでオペラやジャズをかけている。なにしろNYからのナマ放送で24時間途切れずにやっているから、起きてから寝るまで家中に音楽の流れる生活だ。よく飽きないわねえ、と家内があきれている。
 家の外ではカメラだ。いつもはこれを赤い皮のケースに入れて肩にかけて山に行く。畑仕事の仲間のひとりOKさんが持っていたのと同じものが欲しくて奥さんに頼んでもう一つ手作りしてもらった特注品だ。6日はGWの最終日で晴天続きもいよいよ終わりの予報なのでiPADを提げて裾野市須山の「黒岳」に登った。昨年より半月も早いけどピッタリ正解だった!大好きなヤマシャクヤクの素敵な写真が今年もまたiPADのアルバムに加わった・・。

 2年生TAさんは「不定詞」の慣用用法をたくさん勉強した。目的の「〜するために」はin order to〜かso as to〜を使う。結果の「とても〜なので・・・できない」は中学でも勉強したtoo〜 to・・・だけど、その逆に肯定で「・・・できる」の時には〜enough to・・・を使うよ。The problem of saving the forests is too important to leave only to the environmentalists.の和訳はほぼよかったね。「森を守るという問題はとても重要だから環境保護論者たちだけにまかせておけない。」
 KA君は前回「岡山大」の英文でThere is measure in all natural things ―in their size, speed or violence. の訳が難しかった。コロンやセミコロンと同じように、横棒の「ダッシュ」も一度そこで文を切って、前文の一部に説明を加えるために使うから「すなわち」と和訳しておくとよい。ここではin 〜と同じものが前にもあることに注目して、「すべての自然界の物事には適度というものがある。すなわち大きさにも速さにも激しさにも。」今日の「立教大」の英文でも・・・agricultural goods or natural resouces: cocoa, tea spices・・・の箇所にコロン(:)が使われている。その前文の追加説明なので、訳はそこで切って「すなわち」とか「たとえば」と和訳をつけ加えておきたい。
 MAさんは明日から中間テストなので、プリントは次週に延ばして試験対策に集中した。助動詞が英語の試験範囲で、特に「助動詞+have -ed」が難しいようだった。教科書の例文がわずかなので、ほかの例文をいくつか提示して理解力を高めるアドバイスをした。わかってもらえてよかった。
 1年生のSU君は前回、動詞の「現在完了形」have+-edを勉強した。「完了」だからすでに過去のことだけど「今」とも関係がある場合に使うもので日本人にはなじみがなくてなかなか難しい。「今までずっと〜してきた」(継続)、「今はもう〜してしまった」(完了)、「今までに〜したことがある」(経験)などの和訳に相当する。接続詞のsinceや前置詞のfor、副詞のalreadyやever、neverなどを伴うから見分けやすいよ。今日も中学の復習をやってみた。動詞の規則変化表はしっかり勉強した成果が表れていたね。進行形be+-ingの作り方ではbe動詞を落としてはいけない。「付加疑問文」の作り方も今日初めて覚えたね。何か発言のあとに、「それともそうではないの?」という意味で念を押す言い方なんだね。NZ(ニュージーランド)の中学では先生たち大人は使うけど、「丁寧にしゃべるとき」だから生徒たちは使わなかったらしい。その代わりに最近のアメリカでは「念を押す」のにはyou know?をやたらに使うようになったよ。
 YAさんは学校の試験対策を少しやってから今日の課題プリントで「態」に関する入試問題をやってみた。1・2年生で出てくる文法事項はほぼ80%理解できていたね。「命令文」の受動態の作り方は初めてだった。Do it at once. 「それをすぐやれ」は、Let it be done at once.「それがすぐやられるようにせよ」にすればいい。Letではじまる命令文にかわるのだ。ザ・ビートルズの名曲Let it be「なすがままに」もこれだね。 尾上

(追記)サファリパークへの少し手前を左折すると「山神社」に着く。「愛鷹山系」の人気コースの登山口で駐車場はすでにいっぱいだった。無人小屋の「愛鷹山荘」を過ぎるとたいていの人は左の「越前岳」1504mを目指す。わたしは右に折れてもっと低い「黒岳」1086mに向かって急傾斜を登る。杉林の中を半時間ほど登ると山頂だ。ここにお目当てのヤマシャクヤクが咲いているはずだけどな。
 手前の展望台の群生地ではまだ早くて開花は数輪だけだったのに、山頂に着いて富士山の反対斜面をのぞくとそこは秘密のお花畑だった。数人の若い登山グループは話に夢中で全然気づいていない。20輪ものヤマシャクヤクが今日一斉に「私のために」開花したかのよう。ラッキー!純白のボールが割れて中に黄色のオシベと紫の花芯が見える。まるで京都の和菓子のようだよ。
2018/05/10 (Thu) 23:53


「カンマカンマはカッコに入れよ」
「カンマカンマはカッコに入れよ」
2018年5月6日(日)  御殿場市民会館にて 
「淡島水族館のカサゴ」
 今年のGWはどうだった?私は「淡島マリンパーク」に初めて家内と船で渡ったよ。目の前に浮かぶ島だからほんの2・3分のことだけどね。乗船客には私たちのような年配者の姿が見えないし子供連れの家族はいるけど20代30代の若者の方が多いのは不思議だった。どうして「水族館」がこんなに若い男女に人気があるのかな?
 美しいカサゴの優雅な姿やアメフラシの不気味な肌に触れたりして童心に返ったあと、お決まりのイルカやアシカの曲芸もひさしぶりに面白かった。しかしあの若者たちはどうも別行動のようだ。皆一様にスマホと紙袋を手に淡島ホテルの裏のトンネルに入っていく。仲間でなにかわからない会話をしている。ベンチの男子に聞いてみたら、「体験型・リアル無人島脱出ゲーム」というイベントに参加しているのだった・・・

 3年生のOSさんは前回「動詞」の項目で和訳をやった。「早稲田大」の英文が長くてSV構造が判別しにくかったね。Those who look on history as just a record of famous people and events that are of little importance to people living now do not understand its true value. Those(人々)がSでdo not understandがVだね。「歴史というものを、単に有名人の記録とか今生きている人たちには大して重要でもない出来事の記録だと見なしているような人たちは、歴史の本当の価値が理解できないのだ。」今日は「時制」の勉強で入試問題に取り組んだ。
 2年生ARさんは前回「英作文」の入試問題で、「バスを乗り間違えるなんてあなたは不注意でしたね」は You were carelessでもIt was careless of you でもOK.さらに「間違ったバスに乗るなんて」と言い換えてto take a wrong busが正解。今日は「不定詞」で慣用用法をたくさん勉強した。「〜は言うまでもなく」to say nothing of〜、と単に「いうまでもなく」Needless to say, とを混同しないようにしよう。文中に挿入されたso to speak(いわば)は、直後の語句に対して「例えてみれば」の意味で使う。Nature always, so to speak, knows where and when to stop.では動詞knowsが「いわば」なのだ。
 1年生のKAさんは英作文で「助動詞」を勉強した。助動詞は「動詞を助ける」じゃなくて、「補助的な動詞」という意味で「文」全体に「話者の気持ち」を伝える働きだ。「ねばならぬ」のmustは「〜が義務だと思う」、「できない」のcannotは「〜が不可能だと思う」が本来の意味だ。それぞれにもう一つ発展した(拡張した)第2の意味がある。must「〜にちがいない」cannot「〜のはずがない」は「〜と思わねばならぬ」「〜と思うことはできない」が原義だと考えれば納得できるよね。
 MAさんは前回「態」に関する総合問題をやってみた。She bought her son a new sweater. はSVOOの第4文型なので、受動態に直すには「目的語」の「息子に」も主語になって「息子は〜を買ってもらった」となるからHer son was bought a new sweater by her. 今日は「助動詞」で和文英訳をやってみた。「カナはまもなくあなたと同じくらい速く泳げるようになるでしょう。」で、Kana will soon be able to swim as fast as you.が難しかったね。最後は〜as you (can swim fast)「あなたが泳ぐ速さと比べて」のことで「比較構文」の作り方がむずかしい。2学期以降に勉強するよ。
 KI君は前回「上智大」の英文を和訳した。「カンマカンマはカッコに入れよ」のルールを思い出せば骨の部分が浮き出してくる。Every European knows that wealth could only be acquired at the expense of other human beings,・・・ 「富は、ほかの人間を犠牲にしてしか獲得できなかったということをヨーロッパ人ならだれでも知っている。」さらにカンマの後にあるeither by・・・or by・・・(〜か〜かのどちらかで)はat the expense of「〜を犠牲にして」の説明だから単に追加しておけばいい。 尾上

(追記)「淡島」より少し先にあるもう一つの水族館「三津シーパラダイス」もそうだけど、様々な世代の客を呼び込もうと必死なんだね。若い女の子が彼氏を誘っていくのかな。以前に行ってみた「江の島水族館」では見上げるような巨大な水槽に泳ぐ魚たちの姿が魅力だしクラゲの展示も人気が高かった。沖縄の「美ら海水族館」にもいつか行ってみたい。大水槽のジンベエザメが有名だ。
 催しものの「ザリガニ釣り」をやってみた。スルメを糸の先につけて水中から引き上げるんだ。ただ釣るだけで食べはしないけどね。東京の小学校時代に近所の沼で友人とザリガニを釣ったなあ。60年以上前、今は人口密集地だけど杉並区高円寺の「青梅街道」のあたりは全くの田舎で森や沼があった。我が家も畑の土地の上に建てて庭の隅に肥溜めがあったのを覚えている。
 この日は三島のトヨタに行って先月購入した中古のクラウンを受け取った。同じ車種で色がシルバーからホワイトに変わっただけだけど前後左右キズだらけだったクラウンが新車同様にピカピカになった。ナンバーも9316(草色)から8716(花色)に変わった。それで試験運転のつもりで内浦の海岸まで走って行って、海鮮のランチにしようと「淡島」に立ち寄ったというわけ。船に乗るとは予想しなかったよ。
2018/05/06 (Sun) 23:39


It is・・for〜to〜の構文
It is・・for〜to〜の構文
2018年5月3日(木) 裾野市民文化センターにて 
「陣馬山のキンラン」
 やっと105回目のハイキング例会がいつもの4人全員で実現できたよ。3月末の計画だったけど「大雪」だとか「老人グループの遭難騒ぎ」だとか、個人的用事とのからみもあって結局1か月も遅れてしまった。「相模湖」の北側にそびえる「陣馬山」855mは、東京の「高尾山」とともに初心者でも登りやすくて一番人気がある。一人で何度も登った経験のあるTA君が今回はガイド役で、3人は東京・横浜・千葉からJR中央線の「藤野駅」に集合した。
 「この山は花の楽しみが余りないから尾上君にはつまらないかな・・」と言っていたけどどうしてどうして。薄いピンクのイカリソウが見頃で随所に群落をなし、チゴユリのかわいい白花と艶を競っていたよ。馬の背のなだらかな尾根道を3時間ほど登っていくと山頂の手前では黄色い房状の花を2株発見!なんとキンランだった。異常気象で半月も早く咲きだしたのか・・・

 2年生TAさんは前回SVOCの文型で「知覚動詞」の後に出る不定詞にはtoがつかないことを勉強した。「国学院大」の英文でIn modern zoos, people can see animals live in more natural environments.は動詞seeの後に「原形不定詞」のliveがあるから、「動物たちがもっと自然な環境で生活している様子を見ることができる。」となる。今日は「不定詞の意味上の主語」を勉強した。中学でもやったIt is・・for〜to〜の構文で、for〜が次の不定詞to〜の主語の働きをしているとみなして「〜が〜するのは」と訳そうという項目だ。英作文でも正しい文が書けるようになったね。
 MAさんは前回「完了形」を使って和文英訳をやった。「彼らは結婚してから7年になる。」はIt has been seven years since they got married. のほかにも言い方がある。「7年が過ぎた」なら、Seven years have passed since〜でもいいし、「7年間結婚した状態だ。」とも言えるからThey have been married for seven years.もいい。動詞marryは「他動詞」で「AがBと結婚する」は単にA marry Bでいい。A get married to Bも使えるよ。今日はtoo〜to〜や〜enough to〜など、不定詞の慣用用法をいくつも勉強して「立教大」の入試問題を和訳してみたらほぼ正解が出せたね。
 先月見学に見えた1年生のYAさんが今月から入会してくれた。英会話教室にも通って英語が大好きなようだから楽しみだ。一緒に張りましょう。高校は中高一貫校で英数国の進度がかなり進んでいるのでとりあえず高3のレベルでやってみることにした。今日はまず「時制」に関する文法・整序・作文と英文読解の問題に取り組んだらかなり正確にこたえることができたね。和訳ではより適切な日本語訳をめざして努力してほしい。最後の「同志社大」の入試問題は70行の長文で、難しくて時間不足だったけれどコツコツ取り組む姿勢が素晴らしかった。 尾上

(追記)「陣馬山」山頂のシンボルは巨大な「白馬」の像だ。50年前京王電鉄が観光名所にしようと建てたもの。白馬を背景にして記念写真をとるグループが順番を待つくらいに山頂は大賑わい。特に親子連れが多いなあ。昔から付近の小学校の遠足コースだそうだ。西に富士山、東に東京のビル街が展望できる360度パノラマの広い山頂には茶店が3軒もあって我々は人気の「なめこ汁」を注文し持参のお弁当にした。
 ここは「関東ふれあいの道」のルート上にあたり、すでに1都6県1665km全部を踏破して「認定証」を授与された経験のあるTA君には得意な山のひとつだ。ロシア語の力を生かして厚労省の臨時職員に今年も採用され、毎朝「霞が関」に通うTA君は健康のためほぼ毎週山に登る。ヘビースモーカーだった弟2人を先に亡くしたのでまずは禁煙し、山登りなどで「健康維持」に努力しているようだ。
2018/05/03 (Thu) 23:08


重要構文「It takes 人 時間to〜」
重要構文「It takes 人 時間to〜」
2018年4月29日(日) 御殿場市民会館にて 
「芦ノ湖でサイクリング」
 桃源台の「箱根ビジターセンター」で自転車を組み立てて芦ノ湖に向かって下って行った。船着き場の「湖尻」からは歩行者・サイクリング専用の道路で、「箱根園」のプリンスホテルまでアップダウンしながら静かな広い道を走って行ける。木々の合間にキラキラ光る湖面を見下ろしながら、急な上り坂は汗かいて押していけばいい。下りはスイスイと楽できるから。
 ネットラジオでドイツ語のオペラを聴きながら走っていると道端に一杯咲き乱れる黄色のケマンソウ。写真を撮っていると追い越した外人の若いカップルが振り返ってニコニコあいさつしてくれた。ドイツから来ましたという。この先にある「九頭竜神社」に行くのかな。恋愛成就の神様だそうで外国人も含めずいぶん大勢の観光客とすれ違った。
 「箱根園」を過ぎると豪華な日本建築の「ホテル竜宮殿」から先は芦ノ湖の湖岸を通る狭い自動車道でとても走りにくい。「山のホテル」と「箱根神社」の正面を通っていよいよ今日の終着点「東海道・杉並木」だ。近くのコンビニ店内でも湖畔の遊歩道でも外国人ばかりで大にぎわい。すれ違う人々の会話は中国語が一番多いな。箱根は本当に国際観光地だなあと実感する・・。
 
 3年生のOSさんは新しい文法・作文・読解の「三位一体」の入試問題集に切り替えてみた。今日のテーマは「動詞」で「自動詞」と「他動詞」を使い分ける問題だ。marry(〜と結婚する)、resemble(〜に似ている)、discuss(〜ついて討論する)、approach(〜に近づく)など、訳が「〜を」にならないけど「前置詞」をつけずに「目的語」をとる他動詞には要注意だね。しっかり覚えておこう。
 2年生ARさんは前回、和文英訳をやってみた。「彼女が自転車を修理するのに3時間かかった。」は It took her three hours to repair her bike. ここでは重要構文「It takes 人 時間to〜」を覚えておきたいね。It costs 人 金額to〜も「かかる」だから似た表現だ。今日は明日の英語テストのために対策勉強に専念。時折質問に答えてあげた。「結婚する」marryは「人marry人」で「他動詞」だ。受身でbe married to〜(〜と結婚している)は「状態」だからget married to〜といえば、marryと同じ変化の意味になる。
 1年生のKAさんは第4文型SVOOと第5文型SVOCの区別をさせる問題が難しかったね。The parents made her a doll.「彼女に人形を作ってやった。」He called me a taxi.「私にタクシーを呼んでくれた。」のように「〜してあげる」「〜してくれる」と和訳するとよい。第4文型はO(人)とO(物)が並んでいてこういう動詞を「授与動詞」と呼ぶこともあるよ。今日は中学でもやった「現在完了」を復習し、さらに「過去完了」や「未来完了」の考え方に発展する問題も解くことができた。
 MAさんは前回、英文「笑顔の大切さ」を全文和訳してみた。「代名詞」が指すものを正確につかんでしっかり和訳できていたね。今日は「過去完了進行形」という動詞の形を勉強して、We had been playing soccer for an hour when it began to rain. 「雨が降り始めた時には1時間サッカーの練習をし続けていた。」という文を並べ替えた。過去のある時点までずっと続いていた行為を表している。学校で教わる前にほぼ理解できてしまったね。
 KI君は前回「相関接続詞」の英文を和訳した。not〜but〜やnot only〜but also〜、〜as well as〜などを的確に見抜く勉強だがかなりうまく訳せていたね。セミコロン(;)は和訳をそこで止めて「すなわち」と和訳するとよい。短めの「間」をあけることで「説明」を追加しているから。今日は「動詞句」をいくつも覚えて「早稲田」の英文を和訳した。The tourism of the 21st century, which can be characterized as mass travel, will bring about major changes in the travel industry. SとVの間のカンマカンマの部分は「割り込み文」なので「注釈」としておこう。「21世紀の観光旅行は、一般大衆の旅行という特徴付けができるが、旅行業界に大きな変化をもたらすだろう。」 尾上

(追記)芦ノ湖の桃源台にある環境省の「箱根ビジターセンター」に行くと火山活動や野鳥・樹木・草花の情報がたくさん入手できる。ここで毎週金曜日に開催される「ミニ観察会」にはなんどか参加して、園内や芦ノ湖周辺の植物観察がとても勉強になった。野山の花の名前をたくさん教えてくれた職員の何人かとは長年顔なじみだ。今日は最長老で嘱託のKOさんに会うことができ、先日お借りした手作りの音楽CDをお返しした。
 私が所属していた三島のオーケストラに紹介して30年ほど前、箱根・仙石原で合宿し「文化センター」で演奏会を開いたことがあった。KOさんはそこの職員だったころからの知人で、私たちのコンサートのお手伝いだけでなく恒例の「箱根の秋・音楽祭」でも音響を担当して録音技術にとても詳しかった。退職後の今も「ホテル仙郷楼」でサロンコンサートをマネージメントしていて、そのバイオリン演奏会のCDを聞かせてくれたのだった。
2018/04/29 (Sun) 23:29


To tell the truth, 「本当のことを言えば・・」
To tell the truth, 「本当のことを言えば・・」
2018年4月26日(木)裾野市民文化センターにて 
「丹那断層を見た」
 三島のみずほ銀行に家内を連れて行ったついでに函南町の別荘地エメラルドタウンに住む友人のNA君宅を再訪した。隣接の別荘地ダイヤランドに展望のよいレストランがあると聞いていたのでランチを一緒にしようと提案した。400mの山の上だから晴れていれば富士山と駿河湾が真正面に見えるそうだ。薄曇りの天気だったけど素晴らしい展望は想像できたし期待通りのおいしいエビフライが味わえたよ。
 NA君宅でお茶をいただき楽しい時を過ごした後、おいとまして別荘地の急な坂を下って熱函道路に出た。車のナビを見ると「丹那断層」のマークがあるので気になって立ち寄ることにした。昭和5年、今から90年ちかく前に「北伊豆大地震」があってこの丹那盆地が南北に2mずれた痕跡がはっきりと残って地下にその地層を見ることができる。この断層はかなり大規模で箱根の「芦ノ湖」から中伊豆の「修善寺」にまで及ぶそうだ・・。

 2年生TAさんは前回「不定詞」の勉強で seem to〜(〜のようだ)やhappen to〜(たまたま〜だ)が「助動詞」のように、文全体に筆者の気持ち・判断を付け加える、と勉強した。「理科大」の英文和訳にも挑戦してほぼうまく和訳できていたね。今日はSVOC(第5文型)に使われる不定詞を勉強したwant人to〜(人に〜してほしい)とか believe人to〜(人が〜だと信ずる)のような文だ。特に「知覚動詞」see,hear ,feelの時や「使役動詞」make, let, have(〜させる、させてやる、してもらう)の時には後の「不定詞」にtoがつかないことをしっかり覚えよう。
 KA君は「不定詞」でIt is・・for〜to〜の構文を勉強した。for〜が「不定詞の意味上の主語」の働きだから「〜にとって」ではなく主語のように「〜が」と訳すとよい。ただしfor〜のかわりにof〜となる文型にも注意が必要だと勉強した。It is polite of this boy to greet me. はThis boy is polite to greet me. と同じ意味で「私に挨拶するなんて礼儀正しい子だ。」だから、不定詞が「挨拶すること」という名詞用法ではないことに注意。
 MAさんも不定詞の勉強で「独立不定詞」といわれるイディオムをたくさん勉強した。To tell the truth, SV〜「本当のことを言えば・・」のように、文頭に置いて、カンマから後の文全体に注釈を加える働きだ。Needless to say, も「言うまでもないけれど・・」となる。「岡山大」の英文でNature always, so to speak, knows where and when to stop.ではso to speak(いわば、例えてみれば)が「独立不定詞」で次の単語knowsに注釈を加えている。「自然が知っている」なんてはずはないからね。
 1年生のSU君は前回「中学英語」の復習をやった。「形容詞、副詞の比較」では規則変化の-er、-estやmore〜、most〜に対して、いくつかの不規則変化 good/well、better、bestなどをしっかりおぼえよう。今日は「受動態」(〜される)の作り方を勉強した。目的語を主語にした時には動詞をbe+過去分詞の形に変えないといけない。動詞の過去形、過去分詞形では「不規則な変化」をしっかり覚えないといけない。これは「受動態」でも「現在完了」でもいつも使うので早く覚えてしまおう。プリントに56語あるから中間テストまでには記憶してね。 尾上

(追記)NAさんとは外語大のオーケストラで一緒だった。今もバイオリンを弾き、三島フィルに所属してステージで演奏している。私も昔は同じ楽団でチェロを弾いていたから入れ替わりだ。インドシナ科でベトナム語を専攻し、卒業後は明治乳業に就職し東南アジアなどの海外勤務が長かった。最後にオーストラリアのメルボルン駐在を終えて退職し、富士山が望める自然豊かなこの伊豆に終の棲家を求めたようだ。
 タイ・バンコック駐在の時には中3の娘さんも一緒に移住した。おかげで「帰国子女」の枠に入ることができ大学進学では幸運にも「一橋大学」に合格できたそうだ。バイオリン演奏や油絵にも興味を持って夜明け前の3時には毎朝起きるという。園芸には自分でバラのアーチを手作りするほどの熱の入れようで、この日も庭はサクラソウやオオデマリなど見頃の花で一杯。「ここでオープンガーデンができそうだね・・・。」
2018/04/26 (Thu) 23:19


 I didn’t expect the restaurant to be open yet,
 I didn’t expect the restaurant to be open yet,
2018年4月22日(日) 御殿場市民会館にて 
「コイワザクラ」
 異常気象がまだ続いていて昨日も真夏のような暑さだったね。きっと山の花も早めに咲きだしているかなと心配になって「金時山」に登った。北側の足柄峠の側にも登山口があってゲート前には車がずらり。かなりの登山者のようだな。登山道の左右に咲き乱れる紫色のタチツボスミレを楽しみながら30分行くといよいよ急斜面が始まる。ここからはギザギザ葉の優雅なエイザンスミレ(京都・比叡山)の世界に変わる。
 金時山は「猪鼻砦」と呼ばれて、「イノシシの鼻」のように直立した斜面だから昔はクサリ場の連続だったけど、今はアルミの梯子が12本設置してあってずっと登りやすくなった。その5番目の梯子を登りきると目の前の岩壁に思いがけずコイワザクラが1輪!下ってきた一団のおばさんたちが大声で「こっちの崖下にもたくさん咲いているわよ・・」
 
 3年生のOSさんは第2回で「時制」に関する入試問題をやった。現在完了、過去完了、未来完了の用法が難しかったかな。並べ替えでは「竜谷大」の「お済みになったらそれを私に渡してください。」は命令文で始めないといけないからPass it to me when you have done with it.となる。未来完了のwill have doneにはしないのはwhenで始まる「時」の副詞節だから。実は、will をつけたら「〜だろう」で不確定になってしまうからなんだ。whenや ifは「〜の場合には」だから確定したものと仮定しないと。
 2年生ARさんは「不定詞」でwant人to〜のようなSVOCの文型を勉強した。tell人to〜やthink人to〜も同じ文型にはいるから注意しよう。「仏教大」の英訳ではI didn’t expect the restaurant to be open yet.がうまく訳せたね。「レストランはまだ開いていないと予想した。」 OとCが主語・述語の関係になっているんだね。後半は「知覚動詞」と「使役動詞」の場合の特殊性を勉強した。不定詞にtoをつけないから「原形不定詞」と呼んでいるよ。
 1年生のKAさんは「時制」を勉強した。未来の動詞にはwillをつけるけど代わりにbe going toや、「今すぐ」の時にはbe about to〜も使う。「明日の今頃は雪が降っているでしょう」はIt will be raining about this time tomorrow.のようにwillの後に進行形の動詞 be + -ingをつければいいと分かったね。「態」の問題ではHis words cannot be relied on.が難しかった。常に「能動態」に戻してみると正解につながるよ。We cannot rely on his words.(彼の言葉を信用できない)を受動態に変えるとこうなる。熟語のrely onを一つの動詞とみなすんだ。
 MAさんも「時制」の勉強で英作文をやった。「彼はいつも漫画ばかり読んでいます。」はHe always reads comics every day.でもいいけど「困ったものだ」という不満の気持ちが表れない。そういう時には特別にHe is always reading〜と「現在進行形」で書くことがあるよ。 二枚目の「態」では受動態の作り方を勉強した。 (    )was this window broken? の空所は何かな。答えがThis window was broken by him. のようになると考えればBy whom を文頭に出せばいい、とわかるね。
 今日からKI君がUG会に戻って来た。この2月の入試で第一志望の大学に失敗してしまったので再挑戦するために浪人することになった。理系だから数学には特に力を入れて予備校に毎日通っているのだけど、「英語についてはUG会がとても刺激になるのでお願いします。」ということで改めて入会してくれた。高校4年生と名付けてさっそく文法・作文・読解の「三位一体」の英語問題を始めることにした。過去の入試問題から抜粋した良問ばかりでとてもよいテキストだ。第一回は「文型」と「文の種類」で、「疑問詞」の用法で忘れていた項目がみつかったね。
 授業開始の前にニコニコ顔で現れたのは?「ああ裕子さんだ、お帰りなさい!」大学2年の秋、優秀な6人の一人に選ばれて、カナダの名門ヴィクトリア大学に7か月留学して帰国したばかりだ。昔教師をしていた黒人のご一家にホームステイをして勉強してきた。地域のボランティア活動にも参加しとても健康的で明るい雰囲気を身につけて、短期間に自信にあふれた素敵な女性に成長したね。YAさんは大学生になってからもずっとUG会に通って英検合格を目指してくれた。これからも一級をめざしてがんばってね。メープルシロップありがとう。尾上

(追記)いつもは5月のゴールデンウイークの後に咲くはずなのに半月以上も早いよ。低地のサクラソウの仲間だけど山でしか見られない種類で特にかわいい。山頂に着くといつもの2倍も3倍もの登山者がグループごとに岩場で楽しい昼食中だ。この岩場の陰にも探してみるとコイワザクラが10輪ほどあるある。麓から吹き上げる風に吹かれてこっそり咲いていたよ。でも興味のない人は気づかないね。
 山頂から尾根続きに乙女峠に向かうルートをちょっぴり行くと「秘密の大岩」があって、この直立した絶壁にも咲いていたよ。100本も150本もありそうだな。コイワザクラの大群落、ピンク色の滝のようだ。この岩肌にはイワタバコのチジれた葉がもう出始めていたし、6月には真っ白なオノエランもこの絶壁に咲くんだ。
 「元祖金時小屋」に入って登山者名簿に174回目と記帳する。店主・秀峰さん、「おふくろ(金時娘のこと)は骨折のリハビリがまだあるけど家でじっとしていられなくて先週から月水金の3回ここに登っています。ゴールデンウイークはここに宿泊させる予定です。」70年前、お父さんの小屋を継いだ妙子さんは「金時娘」と呼ばれてそれが「商標」のようになっているから、彼女がいないとこの小屋は成り立たないんだね。
2018/04/22 (Sun) 23:53


「書き言葉」では語順が大切
「書き言葉」では語順が大切
2018年4月19日(木)裾野市民文化センターにて 
「熱海海岸にフクロウが」
 また海が見たくて熱海のサンビーチに行ったよ。初島を望むヨットハーバーに階段状のウッドデッキが整備されて有名な「海上花火大会」の観覧席にもちょうどいいようだ。「お宮の松」から熱海港に向かう遊歩道にはカモメやハトが飛び交い、犬の散歩やら若いカップルのそぞろ歩きやら初老の夫婦のエクササイズやらで、たえず目の前を行き来する人々を人間観察するのが面白い。ベンチに座って海風に吹かれ、お気に入りの「熱海一」で握ってもらったお寿司を食べながら。
 首に大きなカメラをさげ左手にペットのフクロウを乗せた若い女の人が登場。ニコニコ顔で写真のモデルになってくれた。顔の半分もありそうな大きなクリクリ目でおとなしく手につかまっているフクロウは、飼い主が腕にロープを巻き付けて少しだけ飛べるようにしてある。小型だけどくちばしはなかなか凶暴そうだ。「肉食だから餌はナマ肉だけで魚も野菜も食べません。この海岸には時々散歩(飛?)に連れてきますよ・・・。」

 KA君は前回「不定詞の副詞的用法」で、「関西大」の英文を和訳してみた。・・are truly amazed to discover just how big the boom in Japanese comics has become. 「日本の漫画ブームがなんと大きなものになったのか、と知っただけで本当に驚いている」ではhow big以下が「感嘆文」の語順になっていることに気がつくとよかったね。今日はwant人to〜(人に〜してほしい)、think人to〜(人が〜だと思う)のような第5文型SVOCに分類される文をまとめてみた。後半もSVOCだけどsee人〜(人が〜するのを見る)、make人〜(人に〜させる)のように不定詞にtoがつかない特殊な場合を勉強した。知覚動詞(see、watch、hear、feelなど)や使役動詞(make、let、have、help)の場合だ。「原型不定詞」と呼ぶよ。
 MAさんは前回、語句整序問題で「動詞表現」をやってみた。どれも大学入試問題でイディオム表現をたくさん知っていないと難しいね。英作文力をつけたいから次回からもう少しわかりやすい和文英訳問題に切り替えてみよう。今日は「不定詞」をつかう英文をいくつか和訳してみた。センター試験の英文でSome Japanese business leaders have encouraged workers to take more paid vacations in order to reduce international criticism. 「日本のビジネス経営者たちの中には、国際間の批判を少なくするためにもっと有給休暇をとるように社員に奨励しているひとたちもいる。」
 1年生のSU君は前回、「中学英語の総まとめ」をやってから「疑問詞」を勉強した。特に疑問文の語順はとても大切で英会話でも同じだ。イントネーションを最後に「上げ調子」にすれば会話ではOKだけど「書き言葉」ではきちんと語順が大切だ。一般動詞の時にはDo Does Didを前に出さないといけない。今日はさらに「命令文」と「感嘆文」の作り方にも少々怪しい点があったのでたくさんの練習問題でしっかりおさえておいた。もうじき高校でも難しい「現在完了」などに入るから予習にも復習にも頑張ってほしい。 尾上

(追記)熱海港に出入りする観光船や初島航路の客船を眺めながら読書するのも楽しいけど、もうすこし海岸をドライブしてみよう。「錦ヶ浦」を見ながら「伊豆多賀」の長浜海水浴場まで行ってみた。カヤックに空気を入れて沖に漕ぎ出す外人の姿。砂浜に沿ってツツジが咲いているなかにピンクのハマナスを見つけた。4月に咲きだすとはオドロキだ。
 今年の春は異常気象で花の開花が実に変だよね。サクラは半月早かったし5月の花がもう咲いているのもある。しかし豪雪に見舞われたニューヨークはいつもより春が遅いようだ。たびたび訪れたことのあるブルックリン植物園では「日本庭園」のサクラの開花状況がネットで毎日アップデートされて、マップ上に一本一本について「つぼみ」「咲き始め」「満開」「散り始め」の4種類で色分けされている。
 毎年このころに日本からもおうぜい参加して、園内のサクラ並木の下で日本舞踊や剣舞や太鼓などを披露する「サクラ祭り」は、八重桜の咲く今月末の28・29日予定だけどその頃はまだ咲いていないかもしれないね。こういう異常気象を「エルニーニョ現象」と呼ぶけど、日本は4月なのに夏日到来がもう報道されているのは地球温暖化のせいかな。
2018/04/19 (Thu) 23:36


take it for granted that〜「〜を当然だと考える」
take it for granted that〜「〜を当然だと考える」
2018年4月15日(日) 御殿場市民会館にて 
「練馬文化センター」
 大学時代のサークルの同窓会のために半年ぶりに東京に出た。西武池袋線「練馬」駅前の「練馬文化センター」で外語大オーケストラの後輩たちが第95回目の定期演奏会を開くというので、それに便乗して「2年ぶりに旧交を温めようよ」という私の提案だった。演奏会場のセンター3階にある会議室を借りておいた。大きな窓の下にツツジ公園が広がり赤白のハナミズキも満開で美しい。
 幹事だから真っ先に到着して机椅子をセットし終えたところに懐かしの同期の男性5名、女性3名が駆けつけて和気あいあいの雰囲気で昔話に花が咲いた。予定した2時間があっというまに過ぎて、「18時からのコンサート聴いていく?」と聞くと、「長時間座っていられないから帰る」の意見が圧倒的。みんな年だねえ。それならと大ホールに入れてもらい開演前のゲネプロ(総練習)をちょっぴり皆で見学した。後輩たちはこの50年で団員数も3倍以上に増えているし技も上がったなあと感心して・・・。
 
 新3年生のOSさんは今日から「文法・作文」の入試問題を始めた。第一回は「It構文」で、形式主語、形式目的語や強調構文に使われる代名詞itの用法を勉強した。特に慣用用法で、See to it that〜「〜となるように注意せよ」、take it for granted that〜「〜を当然だと考える」、It takes 人 時間 to〜「人が〜するのに〜時間かかる」などは受験生の必須事項だよ。その知識が「語句整序問題」や「和文英訳」にも生かせるように力をつけよう。
 新2年生ARさんは前回「語句整序問題」で、「私は髪を切ってもらわなければならない」は I must have my hair cut. のように言う。have 物 -ed で「〜してもらう」や「〜される」の意味になるよ。今日は不定詞の慣用用法でseem to〜「〜と思われる」happen to〜「たまたま〜した」を使う英文を和訳した。それぞれがIt seems that やIt happens thatをつかって言い換えできることも大切だ。
 新1年生のKAさんは「時制」に関する総合問題をやってみた。「ほら、バスが来るよ。」はHere comes the bus. という。第1文型のSVM The bus comes here.が「倒置」されてMVSの語順に変わったもので現在形の動詞を使う。今日は「完了形」というテーマで、「現在完了」のほかに「過去完了」と「未来完了」が登場した。中学でやったように「経験」「継続」「完了」の動詞が「今」を基準にするだけでなく、「過去」や「未来」のある時を基準にしても表現できることを初めて学んだ。高校でも今月中には勉強するはずだよ。
 MAさんは Ken wants to go to college and study hard every day. 「ケンは大学に行って毎日勉強を頑張りたいと思っている。」では動詞の原形でstudyが正解。接続詞のandが同じ原形のgoとつなげているから。これをA and A’ のルールと呼ぼう。今日は「文の種類」が4つあることを勉強した。@「平叙文」A「疑問文」B「命令文」C「感嘆文」で、それはSVOCなどの「文型」とは違って、SVの前に「助動詞」が出たりA、SがなかったりB、SVの前に「強調部分」のHow〜やWhat〜が出たりC、のようなバリエーションを「文の種類」と呼ぶよ。 尾上

(追記)仕事を終えて最後に会場に現れた先輩のKIさんは、素朴な人柄でクラリネットがうまかったなあ。ポル・ブラ科から東大の大学院に進学し、母校の外語大で長らく教鞭をとり今は名誉教授だ。昔から「キンチャン」なんて呼んでいるけど、ポルトガルやブラジルの歴史学では国内第一人者で著書も多数だ。外語大退職後は奈良の天理大学に迎えられ天理市に6年住んでいた。「奈良・京都の神社仏閣をたっぷり堪能してきたよ」、だそうだ。
 私と同期入学の旧姓SAさんはバイオリンがとてもうまかった。東京の双葉高校出身で英米科の才媛だった。卒業後「小金井市民オーケストラ」で長らくトップを弾いていたし、古希を過ぎた今も最古参のメンバーだ。ご主人は芸大出身のフルート奏者で有名な「東京フィル」で吹いていたから私も何度かコンサートやテレビ番組でお見かけしている。
 私はもうホルンもチェロもやめてしまったけれど、毎日ネットラジオでクラシックやジャズを聴いて、NYのメトロポリタンオペラの最新の舞台をオン・デマンドで見てそれが生きがいになっている。同期の仲間がそれぞれ楽器や音楽をいつまでも趣味に持ち続けて、こうして2年に一回の同窓会に出会い語り合えるのは幸せだよ。次は2020年、東京オリンピック・イヤーの秋にやる予定だけど永久幹事の私が元気でいられるかどうか。
2018/04/15 (Sun) 23:14


total : 111579
today : 6
yesterday : 138