「三ツ峠のアツモリソウ」
先週、いよいよ「東海地方も梅雨に入ったようです」と宣言があったのに翌日は朝から青空だった。あきらめていたけどやはり今年も「三ツ峠」のアツモリソウとカモメランが見たいな、と思い立ち急遽「河口湖」に向かった。「御坂トンネル」の手前を右折するとニセアカシアの白い花が甘く香る「旧御坂みち」をくねくねと登っていく。登山口には駐車が4・5台だけだった。梅雨入りの翌日だから登山予定を組んだ人が少なかったのだな。
1時間以上ほかの登山者に出会うことなしに山頂の「開運山」に着いたら驚いた。山頂の石柱に腰かけて白人の若い女性が2人おにぎりを食べていた。「ロンドンから来たの。昨日日本に着いたら大雨で心配だったけど、今日のこの青空は本当にラッキー!この山に登って富士山を見るのが第一の目的だったから」と。さらに山小屋の「四季楽園」に下ると4人の白人グループにも出会った。外国人に占拠されるほどによく知られた人気の山なんだなあ・・・。
2年生TAさんは「独立分詞構文」で-ingの前に名詞が残っていてその主語の働きをしている場合の例文をたくさん勉強した。複文のAs the storm had gone, they started working again. 「嵐が過ぎ去ったので、・・」は、分詞を使って The storm having gone, they started・・と言い換えできる。接続詞+S+Vの部分を「ケス、ケサナイ、ING」と覚えておけばいい。並べ替え問題では「トニーは腕を組んで立っていた。」はTony was standing with his arms folded. となる。後半が「付帯状況」で「腕が組まれた」状況を付け加えている。withをカンマに変えれば「主語」をケサナイ「独立分詞構文」と同じだね。
2年生KA君は前回「分詞構文」で、「過去分詞」-edで始まる場合を勉強してすべて正解だった。今日は「独立分詞構文」が少々難しかったね。It being cloudy, I took my umbrella with me.の前半は「曇っていたので」As it was cloudy, のこと。後の主語と異なるからitを残しておくのだ。There being so much rain, they were afraid of flood. 「雨がとても多いので彼らは洪水がこわかった。」もthereを主語とみなしてその位置に残しておくのだ。
MAさんは「動名詞構文」に入って「不定詞」との違いを勉強した。I remember seeing you before.は「以前に会ったことを覚えている」で昔のこと。一方Please remember to turn off the lights. は「電気を消すのを覚えておいてね。」で未来のこと。「忘れる」のforgetも同じように使うよ。「動名詞」-ingは「今・昔」のことに、「不定詞」to〜は「未来」のことに使うことが多い。regretも後が-ingなら「昔やったことを悔やむ」で、to〜なら「これからやるのが悔やまれる、〜が残念だ。」の意味。
1年生のSU君は前回「受動態」を勉強した。The job will be finished〜やThis homework cannot be done so easily.のように「助動詞」の後にはbe+-edが続く。「現在完了」の時もhave been saidとかhasn't been cleanedのようになるよ。今日は「動名詞」を勉強した。-ing「〜すること」がSやOやCになる例文をたくさん練習した。「慣用用法」つまりイディオムになるものはたくさん覚えていこう。look forward to -ing(〜することを楽しみに待っている)とかHow about -ing(〜してはどうですか)、can't help -ing(〜しないわけにいかない)など。
YAさんは前回「助動詞」で「山口大」の和訳をやってみた。カンマの多い文で構造が掴みにくかったね。To study the past is to investigate a world that we have lost, to experience some of the wealth that has vanished, to visualize those things which might have happened but did not. 「過去を学ぶということは、失ってしまった世界を調べることだし、消えてしまった富の一部を体験することだし、起こったかもしれないが実際は起こらなかったようなことを可視化することなのだ。」to不定詞で始まる文を3つ順につなぐとよかった。助動詞mightの後が「完了形」になっているね。「昔」のことに対する推量を表すんだ。今日は2年生と一緒に「独立分詞構文」を勉強した。プリントの英文和訳では「接続詞」のforが「なぜなら」の意味だと知った。5つの「等位接続詞」and、but、or、for、soを覚えておこう。 尾上
(追記)「三ツ峠」は標高が1785mで「富士山」のいい展望台だけど、知る人ぞ知る「花の百名山」の一つでもある。私は年に最低2回はここに登るよ。6月はアツモリソウ、8月はレンゲショウマがお目当てでね。他にハクサンフウロ、ミツバツツジ、アヤメ、マツムシソウなど、日帰りのコースではここほどたくさんの花が楽しめる山はほかにない。山小屋が2軒もたっていてフェンスやロープで植物の管理がしっかりできているからかな。
10年くらい前、1回目の登山では最高峰の「開運岳」だけ登って知らずに帰ってしまったが、もう一つの山頂「御巣鷹山」にむかう尾根道に実は大きな花園があることを知ってからはそこがお目当てになった。ここにラン科のピンク色の大柄の花「アツモリソウ」が咲いていて、今年もまた10株ほどの見事な姿に出会えたよ!オリの中に囲われているのが興ざめだけど。鹿の害や人間の盗掘を予防しているんだね。先週見た「入笠山」のホテイアツモリソウよりも淡いピンク色でほんとに可愛い。









