高校英語UG会 三島・裾野・御殿場

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「二重否定」の構文 I never meet him without remembering his mother.
「二重否定」の構文   I never meet him without remembering his mother.
2018年7月19日(木)裾野市民文化センターにて 
「富士山世界遺産センター」
 予報では今日も真夏日になるというのでもっと涼しい所に逃げよう、と裾野市「水ケ塚」の公園に行った。標高500mの我が家でも沼津・三島より3度は低いけど、そこは1500mの高所だからさらに7度も涼しい。円形の草地にあずまやが建っていて、ネットラジオのオールド・ジャズを聴きながらのんびりランチを食べた。ここの草地も駐車してシャトルバスで5合目の登山口に向かう登山者の車でシーズン中はあふれるけど、夏休みシーズン直前のまだ静かな公園だった。
  午後はこのスカイラインを「富士宮」側に下って、前から気になっていた「世界遺産センター」に行ってみることにした。「富士宮・浅間神社」の少し先にそのユニークな木組みの「逆三角形」が赤い鳥居と池の向こうに立っていた。このセンターはかなりの評判で、昨年暮にオープンして半年で30万人の来館者を記録したそうだ。カタツムリのような螺旋のスロープで1階から5階まで登る間に各合目の展望がスクリーンに映し出され、「田子の浦」の海岸から「富士山頂」までの登山を疑似体験できるように仕組んであったよ・・・。

 2年生TAさんは前回「比較」に関する並べ替えと英作文をやった。日本語とのずれが多くて高校生は「比較」の英訳が苦手だ。「あなたは以前ほど若くない。」は「以前若かったのと比べるとそれほど若くない。」のように、省略を補えるように頑張ろう。You are not so young as you used to be.今日は「助動詞」のshould have -edが「〜すればよかったのに」と過去の行為を非難する表現を勉強した。need not have -ed なら「〜しないでもよかったのに」となるね。
 KA君は前回「動名詞」の慣用表現で和訳をやった。前置詞のfor adults(大人たちにとって)だけでなく、接続詞のforはカンマのあとのbecauseのように,for she was not used to speaking「なぜなら彼女は・・・」にもなるから注意しよう。今日も「動名詞」でwould you mind opening the window? とwould you mind my opening the window?の違いを勉強した。前者は「開けてくれませんか?」で、後者は「私が開けてもいいですか?」となる。myは「動名詞の意味上の主語」だったね。
 MAさんは前回「否定」で語句整序問題がとてもよくできていた。英作文では「彼に会うといつでも彼の母親を思い出す。」が素直にWhenever I meet him, I remember his mother.と「複文」で書ければいいけど、「二重否定」の構文でいえば I never meet him without remembering his mother. となるよ。今日は新たな「助動詞」で、may well(〜するのも当然だ)とmay as well(〜したほうがいい)を勉強した。後者はas〜as〜からの発想で「比較」の意味だと考えればいい。
 YAさんは前回「助動詞+完了形」を勉強した。It must have rained heavily last night. The road is very muddy. 「昨夜は雨が激しく降ったに違いない。(なぜなら)道がすごくぬかっている(から)。」英語では2つ目の文が1つ目の文の「理由」や「説明」になることが多く、普通becauseとかforをいちいち言わない。和訳ではその省略語を補っておく方がよい。ここでは「・・に違いない」と断定した理由をつけ加えているよ。今日はused toとwould oftenがともに「過去の習慣」(よく〜したものだ)を表すことを勉強した。
 1年生のOB君は前回「接続詞」の問題で「空所補充」をやってみた。SV that SV〜のように2組のSVがthatでつながったものを「複文」と呼んで主従関係でつながっている。It has been years since I heard from him last. も前半が「主文」で、接続詞since以下が「従節」だ。今日は「強調構文」It is 〜that・・・「・・・なのは〜だ」を勉強した。「私が初めてミュージカルを見たのはニューヨークでした。」は I saw musical in New York for the first time.の基本文から言いかえて It was in New York that I saw musical for the first time. といえばいい。
 今日は8月・9月の「UG会予定表」を配布して、一緒に「夏期講習案内と新会員募集」のプリント(黄色)を2枚ずつお渡ししました。皆さんのお口添えがいただければ幸いです。三島会場が再開できますように。尾上

(追記)脚の不自由な家内のために、エレベーターで5階、つまり「山頂」に先に登ってから下山を体験することにした。火口を「お鉢巡り」してスクリーンに映る雲海を見ながらスロープをゆっくり順に下ってくる。シルエットの登山者と自分の影がダブって錯覚を起こす仕組みだ。山頂の砂漠のような光景から5合目の「森林限界」に入ってくると富士山の緑豊かな違った姿が映し出されて楽しい。
 建物の外壁に近づいてガイドさんに聞いてみると、「ヒノキの角材を格子状に組み合わせてビスで止めただけの工法です。」とのこと。富士山をさかさまにしたようなデザインは実にユニークで、世界的に有名な「坂茂」という日本人建築家の設計だそうだ。ショップで彼の作品写真集を見ると、東京の「成蹊大学」の図書館もこの人の設計で、総ガラス張りの吹き抜け建築で宇宙船のカプセルのようなガラス玉のゼミ室が宙に浮いているのも面白い。
2018/07/19 (Thu) 23:23


前後の文脈からはずれないように訳語を選ぼう
前後の文脈からはずれないように訳語を選ぼう
2018年7月15日(日) 御殿場市民会館にて 
「櫛形山のテガタチドリ」
 鹿の被害で絶滅しかけていた「アヤメ」が復活した、と聞いてあこがれの「櫛形山」2052mに登ったよ。例年より半月も早くピークを迎えていたからアヤメの枯れた姿が多かったけれど一面に咲き誇る様子が想像できた。鹿よけの柵で囲まれたお花畑にはほかにも紫色のフウロやクガイソウ、ピンク色のナデシコに加えてラン科のテガタチドリを5株も発見して興奮したよ。どんな花に出会えるかは登って見ないとわからないからまさに「一期一会」だね 
 病み上がりの一人が欠席だけどいつもの大学同窓の山仲間が「身延線」の「市川大門駅」に集合して私のクラウンで一気に1858mの登山口まで登って行った。日本古来の「ツゲ櫛」のようになだらかな台地の姿をしていて、急傾斜をすこし登り切った後はカラマツの古木がうっそうとした広い樹林の中をイチヤクソウやマルバダケブキに出会いながらゆったりとハイキングできるすばらしいコースだった。田中澄江の「花の百名山」にふさわしい楽しい山歩きができたよ・・・。

 3年生OSさんは前回「冠詞」の使い方でShe seized the child by the collar.(その子のエリのところを捕まえた。)やThis cloth is sold by the yard.(ヤード単位で売っている。)でのtheに注意しよう。前者は「身体の一部」、後者は「〜単位で」の時のtheだ。今日は「代名詞」の文法、作文問題に取り組んだ。」まだまだ勉強することはたくさんあるね。oneとthe other、one とanother、someとothersなどの対比表現はとても大切だ。
 2年生ARさんは前回英作文で「彼の収入では少なすぎて家族を養うことができなかった。」はso 〜that〜notの構文が思いつくとよかった。too〜to〜にしてもよかったね。His income was so small that he couldn’t support his family. 収入はsmall(large) incomeで価格はhigh(low) priceというよ。今日は「動名詞」のイディオム表現をいくつか勉強した。和訳では、「自分の書いたものに個人的意見を入れてはいけない。」と言っているから、The temptation is great. は「そういう誘惑はすばらしい。」ではなくて「とても強い」と言わないといけない。前後の文脈からはずれないように訳語を選ぼう。
 1年生のMAさんは「代名詞」のanotherが使い慣れていなかったね。Show me another (skirt).は「別のスカートを見せてください」、Would you like another cup of coffee?は「もう一杯コーヒーいかがですか?」、To know is one thing, and to teach is another.は「知っていることと教えることは別のこと」となるからanother〜 とはan other〜のことで3つ以上あるときに「もう一つの〜」。2つしかないときには「もう一つ」をthe otherというよ。今日は「関係詞」の問題がほぼ完ぺきだった。関係代名詞のwhatは初めてでsomething whichの意味だから「こと」「もの」「姿」と訳せるといいね。
 1年生のKAさんは前回「比較」の問題をいくつかやってみたらほぼ正解が出せた。He is three years younger than I. は「差」を文尾に移動して、He is younger than I by three years. とも言える。前置詞のby(〜分だけ)を覚えよう。先週「仮定法」の入門編を勉強したので、今日からもう一度高1の文法をはじめから復習してみよう。「文の種類」から始めてみると、「感嘆文」の作り方があやしい。What〜!とHow〜!をどう使い分けるのだろう、から勉強してみた。 尾上

(追記)今回参加できなかった横浜のAO君は、定年後の趣味として私と山登りを同時に始めたスポーツマンで、この13年間で山梨県の名山はほかにいくつも一緒に登ったなあ。花の名山「三ツ峠」をはじめ日本第2位の「北岳」も「仙丈ガ岳」も「八ガ岳」も「鳳凰三山」も泊りがけで2人で登った。長野県の「白馬岳」や群馬県の「谷川岳」も一緒だった。若い頃はサッカー選手だから仲間の中でも一番タフなヤツで、先月内臓の手術と入院でつらい経験をしてしまったけど、回復も早くて次の9月の例会にはもう復帰参加の意気込みだ。体に負担のすくない企画を立てようと思う。
 東京に住む仲間のTA君はまだ現役の公務員で、2日後に海外出張というのに憧れの「櫛形山」の魅力にひかれて参加した。日頃は霞が関のオフィス勤めなので、毎週末は健康維持のため山の一人歩きを欠かさない。先週も奥多摩の「陣馬山」、その前は「御岳」に行ってきたばかり。山登りの後は必ずフェイスブックに写真にしゃれた美文を添えて投稿する詩人だ。明日は早朝に「成田空港」から「モスクワ」に旅立つ。厚労省の臨時職員として得意のロシア語やロシア貿易の経験を生かし、正職員2人に随行して70年前の日本人抑留者の遺骨調査をやるそうだ。ご苦労様!気をつけていってらっしゃい!
2018/07/15 (Sun) 23:36


a place in which to study(勉強するための場所)
a place in which to study(勉強するための場所)
2018年7月12日(木)裾野市民文化センターにて 
「太平洋マスターズ」
 富士山「山開き」の10日は梅雨明けの美しい青空。初日の賑わいを見に須走口5合目に行ってみたいけど今日からは県道「フジアザミライン」の手前でシャトルバスに乗り換えないといけない。あきらめて下から見上げることにして御殿場市内板妻の「太平洋ゴルフクラブ」に行った。ここのクラブハウスの2Fレストランの食事はとてもおいしいしリーズナブルな価格でお気に入りだ。大きな窓の外に最終18番ホールのグリーンとバンカーと池が真ん前に広がってその向こうに富士山がそびえるという最高のロケーション。
 この「太平洋クラブ」は毎年11月に「太平洋マスターズ」がテレビで中継されて世界中に配信される。最終日のコンペが終わるとこの18番ホール前で「表彰式」が行われ御殿場市長も出席する。以前「招待券」をいただいたときに観覧席で見た覚えがある。私の20年来の知人でNYの作曲家デル・ボルゴ氏(故人)がメールで、「テレビ中継で太平洋マスターズを見たよ。君のいるゴテンバは美しいね!」と生前に書いてくれた。レストラン内に歴代優勝者名簿と優勝カップが飾ってあって、昨年は小平智がー18で優勝、一昨年の松山秀樹はなんとアンダー23だった。さて今年は?石川遼の復活なるかな・・・。
 
 2年生TAさんは今日、「助動詞」may well〜(〜するのももっともだ)とmay as well〜(〜したほうがいい)の違いを勉強した。前者は「〜は立派にやっていいことだ」の意味から考えられる。後者の例文はYou may as well buy some bread here.「ここでパンを買ってもいいよ。」のように文尾にas anywhere else「ほかのどことくらべても(同じことかもしれないよ)」が省略されている、と考えると理解できるでしょ。「同じことならやったほうがいいよ。」に意味が拡大するんだね。後半は「過去の習慣」(よく〜したものだ)を表す助動詞used to〜とwould often〜を勉強した。
 KA君は前回、「動名詞」の意味上の主語を勉強した。I was surprised at Japanese youths being disrespectful to their elders. 「日本人の若者が年長者に対して無礼な態度であることに驚いた。」がうまく訳せたね。今日は「動名詞」のイディオム表現をいくつか勉強した。英文和訳ではBecause of lack of sleep, some students don't do very well in their examinations. 「寝不足のために、試験でいい成績が出せない生徒も一部いる。」がちょっと難しかったね。because of〜は理由を表す前置詞で「〜のために」の意味。
 MAさんは前回、「この製品の名前は、社長の生まれ故郷にちなんで名づけられた。」の英訳は、前半のThis product was named after the hometown までよかったが、後半The president was born there. を前文につなぐために副詞のthereを関係副詞のwhereに置き換えればよかった。もしthereをin the town と考えたらwhich he was born in. とかin which he was born.でもよかったけど。今日は「動名詞」の慣用表現をさらに5つ勉強して、後半は「助動詞」の単元に進んだ。must、may、cannot+完了形の用法が中心だった。
 1年生のSU君は前回「関係詞」を使う長文で「未来の預言者」を読んだ。The person who wants to know his future mixes the cards. のような文は、He wants to know his future.が主語のThe personを修飾する働きで述語の mixes the card.との間に割り込ませているね。今日は「関係詞」の文法基礎に集中して解説プリントを読みながら勉強した。日常会話ではめったに使うことがないけど、少々長めに2文を一つにまとめて表現するには不可欠なものだ。Who、whose、whoがそれぞれhe、his、himやshe、her、herの代わりに使われると、前の文の「人」を説明する文としてはめ込むことができるのだ。「物」の時にはit、its、itの代わりにwhich、whose、whichを使えばいい。
 YAさんは前回、語句並べ替えや英作文をやった中で「彼の説明はおよそ満足できるものではない。」の英訳が難しかった。His explanation can't satisfy me at all. なら「私をまったく満足させられない。」だけど、farを使えとあるので「決して〜ではない」のイディオムfar from 形容詞、に気づけばHis explanation is far from satisfactory. だね。今日の和訳で難しかったのはIt goes without saying that teenagers should have a quiet, comfortable place in which to study. 「10代の若者が静かで快適な勉強部屋を持つべきだというのは言うまでもないことだ。」 a place to study in.(勉強するための場所)を「関係詞」を使って書き換えたのがa place in which to studyなんだ。
 今日から1年生のOB君が入会して早速5枚のプリントに挑戦した。「前置詞」の問題はすべて正解が出せたし並べ替えや英訳もほぼ完ぺきだった。かなりしっかりと勉強しているね。1年生はこの7月から文法をもう一度1課からやり直すことにしたから3枚目の「文の種類」はちょうどよかった。SVOCの普通の語順が「平叙文」で、助動詞が主語の前に出てくると「疑問文」だね。「感嘆文」はvery(とても)のつく語句をWhatかHowに置き換えて文頭に出すだけでいいのだ。のみ込みがすごく早くて今後が楽しみだ。 尾上

(追記)わたしの甲陽高校の同窓生もゴルフ好きが多く、特に親友だった藤本君が仲間ではトップだそうだ。あの風変わりなタレントのチアキの父親で「日本板硝子」の社長・会長だけど「阪神タイガース」の後援会長もやっているほどの野球ファン。同窓生の東京組は彼を中心に隔月でこまめに夜の「同窓会」をやりつつ、年に2、3回は宿泊でゴルフ大会を開催する。ゴルフにはあまり馴染めなかった私も時折かれらのコンペ会場に行っては親睦を深めている。
 この5月には新潟十日町市の「あてまリゾート」が会場というので、近くの「平標山」登山を組み合わせて下山後初日の「夕食会」に参加したらとても歓迎された。そこで地元の「魚沼コシヒカリ」をメインに豊富な山菜とおいしいステーキまで味わえて楽しい一夜を過ごすことができた。ゴルフ場のレストランは会員制で利用不可の場合もあるけど、どこも優秀なシェフを抱えているらしく安いけどおいしいから時折利用するよ。
2018/07/12 (Thu) 23:39


カンマカンマはカッコにくくる。
カンマカンマはカッコにくくる。
2018年7月8日(日) 御殿場市民会館にて 
「雨の日は読書とオペラ」
 そんなに早く梅雨明けするわけない、と思っていたらやはり日本列島に梅雨前線が戻ってきたよ。山にも畑にも出ていけない雨の日はオペラに限る。先日はオン・デマンドでプッチーニの名作オペラ「ラ・ボエーム」を見た。タイトルは「ボヘミアン」つまり「流浪の人、自由奔放な生活の人」の意味で、パリの屋根裏部屋で貧乏生活をする若い詩人や画家の卵4人と恋人たちとの喜びと悲哀を描く。馴染みの美しいメロディーが次々と流れ出して陶酔の境地になるよ。
 これはニューヨークのメトロポリタン歌劇場で今年2月に上演した舞台で、世界各地の映画館でもほぼ同時上映された。日本では字幕スーパー制作のためにたいてい1ケ月遅れに日本全国で上映される。新宿や銀座の映画館に出かけて見ることもあるけど、私は長年メトのオン・デマンド会員になっているから自宅のパソコンでこの舞台をいつでも見ることができる。字幕は英語だから勉強にもなるし実に楽しいよ・・・。

 3年生OSさんは前回「分詞構文」を勉強した。並べ替えで「バスの中に空席がなかったので、私は立ちっぱなしだった。」は前半を独立させればThere was no vacant seat in the bus. と書ける。これを分詞構文で後半につなげるにはその語順通りにThere being 〜と直せばいい。Thereを主語扱いするのだ。今日は「名詞・冠詞」を勉強した。英作文を書くときには名詞の前にaやtheをつけるかつけないかが重要。advice(助言)information(情報)は量で表すからaや-sがつけられない。furniture(家具)baggageやluggage(荷物)も分量で考えるから同じだ。
 2年生ARさんは「分詞構文」のイディオムをたくさん覚えた。Generally speaking, we cannot talk usefully about a language without talking about culture, for they are inseparable.は文頭にIf we speak generally「一般的に言えば、」の意味で分詞構文が使ってあるね。カンマの後のforは後がSVなので「等位接続詞」の「なぜならば」だ。「なぜなら言語と文化は分離できないから。」前半はnotとwithoutで「二重否定」の構文になっていることに気づいてほしい。「文化について語ることをせずに、ある言語についてうまく語ることはできない。」という直訳よりは、「ある言語について語ると必ず文化についても触れることになる。」のように肯定文で訳す方が明快だね。
 裾野教室のMAさんがこちらに出席して「動名詞」をつかう慣用表現を6つ覚えた。Staying up late just before an examination, for example, is not a good study habit. で動詞のisの主語は何?Staying up late(徹夜すること)だね。for exampleの前後にあるカンマに注意してほしい。本当は文頭に置けばいいものを、Vの前に「わりこみ」させたのだ。「たとえば、試験の直前に徹夜することは良い勉強の習慣ではない。」和訳のルールとして「カンマカンマはカッコにくくる。」を覚えよう。「筑波大」の英文I didn’t have time to experience the honeymoon phase often mentioned in studies of culture shock.が難しかったね。「カルチャーショックの研究でよく言及されるような『蜜月段階』を味わうだけの時間がなかった。」honeymoon phaseは周りの人がチヤホヤ甘やかしてくれる期間のことだよ。
 1年生MAさんは前回「仮定法」の動詞を含む長文「マクドナルド兄弟のビジネス」を読んでほぼ正確に和訳できていた。If we made the customers come to the counter, we wouldn’t need any waiters or waitresses.は「もし仮にお客にカウンターまで来てもらうとすれば、ウエイターもウエイトレスもいらなくなるだろうが。」のように、現実とは反対の仮定的な話に訳せば正解だ。今日は「受動態」の文法・作文がとてもしっかり解答できた。「比較」の構文は少し難しくて注意が必要。 Ken doesn’t speak English as well as Lisa.「ケンはリサほど英語がうまく話せない。」は、後のasが「〜と比べて」の意味の接続詞だから、本当はas Lisa speaks English well(リサが英語をうまく話すのと比べると)が続くのだけど、前の文と同じものはどんどん省略するのだ。
 1年生のKAさんは前回「比較」を勉強した。英作文で「若い間にでるだけ多くの本を読みなさい。」はまず基本文でRead many books while you are young. 「できるだけ・・・」.を付け加えるには、原級で「as形容詞as you can」だからas many books as you canが正解。前のasは「同じくらい」の副詞、後のasは接続詞で「〜と比べて」の意味。今日はやっかいな「仮定法」の基礎を解説して、さっそく練習問題をやってもらったらほぼ正解が出せた。「もし〜なら」と、「今」の反対の仮定には動詞の「過去形」、「昔」の場合は「過去完了形」を使う、つまり「一時制」ずれると覚えれば間違いない。帰結で「〜だろうに」といいたければ「今」ならwould V で「昔」ならwould have -edと覚えればいい。
 KI君は「大阪大」の過去問で長文「自然環境を守るには金銭に換算するしかない。」という面白いエッセイを読んだ。Until recently, this potential to use natural services rather than technology to solve problems has been largely overlooked, が難しかったね。「最近まで、問題解決のためにテクノロジーよりもむしろ自然の力を利用できるというこういう潜在能力はかなり見過ごされてきたのだ。」 内容一致の問題はしっかり正解が出せた。文法・作文は「代名詞」を勉強した。He thinks himself to be somebody.は「彼は自分が大した人間だと思っている。」somebodyは「ひとかどの人物」でその反対はnobody。
 今日は見学に来てくれた1年生がさっそく入会してくれた。付き添いのお母様は見覚えがあって、なんと私の30年前御殿場南高校での教え子だった。こういう出会いは実に楽しいね。週1回ですがここではたっぷりと時間をかけて英語がきっと得意科目になりますよ。 尾上

(追記) 家の食卓にはエッセイスト「米原万里」の文庫本がいくつか置いてあって空いた時間に少しずつ読んでいる。「ロシア語」の通訳だった時の体験をつづった「不実な美女か貞淑な醜女か」が面白い。東京外語大のロシア語科出身で私には7年後輩になるけどすごく優秀な人で東大の大学院に進んだ。日本共産党幹部だった父親の出張先のチェコ・プラハで小中の5年間「ソビエト教育」を受けたユニークな体験が生きている。
 残念ながらガンのために55歳の若さで早世したが、こんなにユーモアたっぷりで歯に衣着せぬ語り口の上手いエッセイストはほかに類を見ない。世界の要人たちの「同時通訳」をした経験から米原は母国語の日本語の能力を大切にする。完璧に駆使できる言語を一つしっかり小さい頃から磨いておくことが大切で日本人なら日本語だ、と力説する。ことばは「あいさつ」や「自己主張」だけでなく、人間生活の思考と反省には欠かせないから。
 日本の公立学校の英語教育が50年前から「英会話」偏重になってだんだんレベルが下がっていくことに私も杞憂する一人で、私の知る多くの大学教授たちも「小学校のうちの英語は公教育では害あって益なし。」と言っている。まずは日本語で論理的な思考と独自の表現ができないのであれば、それが英語にも反映されるわけがない、と。母国語より上手な外国語なんてありえないからね。国語教育は大切にしいなくてはいけないね。
2018/07/08 (Sun) 23:54


*They say her to be〜という英文はない
*They say her to be〜という英文はない
2018年7月5日(木)
裾野市民文化センターにて 
「ツチアケビもランの仲間」
 インターネットでつかうWWWはWorld Wide Webの頭文字だけど、植物の世界にはWood Wide Webが存在している、とイギリスのBBC放送が6月28日、How trees secretly talk to each otherの見出しでおもしろく紹介していた。「木は一見それぞれ孤立してみえるけど、地下の根を通じてキノコの助けを借りながら互いに語り合い、取引し、戦いもしている。キノコは木に栄養を与え、木はお返しにキノコに糖分を与える。」
 さらに研究してみると、地下に張り巡らされたキノコの菌糸ネットワークを通して互いに情報を共有しているらしい。ラン科の花の中には他の仲間の栄養を抜き取るために毒素をだしてハッキングするものもいる、というから人間世界のインターネットと同じなんだね。先日「二の岡神社」の森の中で咲いていた「ツチアケビ」もラン科で、その不気味な姿からしてハッカーhackerかもしれないね・・・。

 2年生TAさんは前回、「バス時刻表」を見て設問に答える問題では内容をしっかり理解してほぼ正解が出せた。英作文で「この川を泳いで渡るのはとても危険です。」はIt is very dangerous to swim across this river. と書ければOKだけどThis riverで始めて、という指示なので形式主語のItの代わりに最後のthis riverを文頭に出しておけば出来上がり。This river is very dangerous to swim across.(この川は泳いで渡るのには危険だ。)でいいのだ。今日は「動名詞」の慣用用法を5つ覚えて、後半は新たに「助動詞」の単元に入った。助動詞+have -ed(完了形)が昔のことに対する「推量」を表すのだ。
 1年生のSU君は前回「分詞」の勉強をした。I was watching the game.「試合を見ていた、」はbe動詞+-ing(現在分詞)で「進行形」になる。The shop was closed.「その店は閉まっていた、」はbe動詞+-ed(過去分詞)で「受動態」になる、が基本。そのbe 動詞をkeepやsitのような別の動詞に置き換えて意味を広げることができる、という練習だった。今日は「疑問文」の基礎問題をやってみたらほぼパーフェクトだったね。後半は「仮定法」を勉強した。動詞を過去形で書くことで「今」を裏返しに言う表現だ。「もし今もっとお金があるとすれば」をIf I had more money,のように言う。仮定法を含む長文を読んだらほぼ正しく読み取れていたね。 
 YAさんは明日の英語試験のために対策勉強に専念した。むずかしい入試レベルのパラグラフ和訳や「態の書き換え」の勉強だ。She is said to be very kind to others.はそのままでは「態の変換」ができない。*They say her to be〜という英文はないから(非文と呼んで頭に*印をつける)、まず「複文」に言い換えてIt is said that she is very kind to others.としてから、前半の「受動態」を「能動態」におきかえる。They say that she is〜とやれば正解だ。KA君、MAさんは期末試験でお休みした。
 今日は裾野教室でも「夏期講習」の案内プリントを配布しました。自由に参加できるのでこれをきっかけに入会する人が来てくれるといいな、と期待しています。皆様の口コミよろしくお願い致します。 尾上

(追記)このBBCのニュースをフェイスブック上で教えてくれたのはニューヨークに住むナホコさん。彼女は私の知人で漢方医師の日系アメリカ人KOさんの奥様。大したナチュラリストでたくさんの動物たちをつがいで飼っている。犬猫はもちろん鶏のほかに馬もロバも豚も羊もいるからまるで動物園だ。最近はクジャクが産卵しその雛が4羽も孵化してよちよち歩く姿をビデオで投稿してくれたよ。
 自宅もご主人のオフィスも大都会マンハッタンのど真ん中だけど、彼女一人1年の大半をハドソン川の上流、車で3時間も離れた「キャツキル・マウンテン」の別荘で動物たちの世話をして暮らしている。ご主人が出身地にちなんで「十日町旅館」と呼んでいるこの別荘は、健康回復のための合宿生活を送る場所でNYのような大都会の生活にストレスを抱えた患者たちがすすんで参加するらしい。2001年の「9・11同時多発テロ」以来、患者がふえたという。
2018/07/05 (Thu) 23:13


I couldn’t make myself heard.(聞いてもらえなかった=声が届かなかった)
I couldn’t make myself heard.(聞いてもらえなかった=声が届かなかった)
2018年7月1日(日) 御殿場市民会館にて 
「長安寺のイワタバコ」
 仙石原の台ヶ岳の湿原にそろそろカキランが咲くころかな、と期待して乙女峠を越えていった。我が家は箱根の外輪山の一つ「丸岳」の西麓にあるから車ならほんの20分くらいの近さだ。仙石原の街に着くといつものように花の寺「長安寺」に立ち寄る。箱根を訪れた時のあいさつのようなものだ。
 山門から裏山にかけて歩いてみると、五百羅漢の石像が様々な表情で鎮座していて、石垣にはイワタバコが岩のつなぎ目ごとにびっしりと紫色の花を咲かせていた。花に比べるとたばこのような異常にデカい葉をつけるのでイワタバコと呼ばれたらしい。ラン科ではないけど紫や白の花を下向きにつけて咲くところが似ていて可愛い。
 漢字では「煙草」と書くけど「たばこ」はもともとポルトガル語でtabaco。たばこの葉って見たことある?私は昔浜松の近くの海辺で栽培しているのを見たよ。健康のために「禁煙」が進んだ今日では需要が少ないし県内ではもう見ないだろうね。20〜30センチもある大きなチジれた葉だったな。これが葉巻、英語でcigar(シガー)や普通に見かける紙巻たばこcigarette(シガレット)の原料になるよ・・・。

 3年生OSさんは「分詞」を勉強した。文法・作文では「分詞構文」を使った書き換え問題がほぼすべて正解だった。第5文型SVOCの文I couldn’t make my meaning clear.(自分の言いたいことをはっきりさせられなかった。)はI couldn’t make myself understood.(理解してもらえなかった)と言い換えられるね。文尾にin Englishがつくと「英語が通じなかった」の意味になるよ。これは入試問題に頻出なのでしっかり覚えておこう。I couldn’t make myself heard.(聞いてもらえなかった=声が届かなかった)の例文もよく見かけるよ。
 2年生ARさんは前回「分詞」を使う入試の英作文を5題やった。「彼はその歌手のここちよい声に満足しているようだった。」には動詞にlooked like〜と書いたのが惜しかった。He looked satisfied with the singer’s good voice. でいいのだ。look like a happy boyのように「名詞」が来るときにlikeを使うよ。今日は前回の解説をした後、テストの直前なのでその対策勉強に専念した。
 1年生のMAさんは前回、長文で「遺産の農場を兄弟で分割する方法」を読んだ。The other will then take either of the two parts he prefers. 「そのあと、もう一人の兄弟がその二つのうちのどちらか好きな方を取ることにする。」が難しかったかな。(that) he prefersの先行詞はthe two parts(二つの土地)じゃなくて代名詞either(どちらか)なんだ。今日は「分詞」の勉強で語句整序や英作文の問題をやってみた。日本語にはない冠詞の a、an、theの使い分けがまだ難しいけど、名詞の前に「ひとつの〜」がつけられたらa、anで「その〜」がつけられたらtheだと考えよう。「不特定」のものにはoneから生まれたan→a、「特定のもの」にはthatから派生したtheをつけるのだ。
 1年生のKAさんは前回「関係詞」を使う英作文をやった。「彼女から借りた本はとても面白い。」はまず基本文The book is very interesting.がしっかり書けていたがthe bookの説明、「彼女から私はそれを借りた」をきちんと書かないといけない。I borrowed it from her.だね。その代名詞itを関係代名詞のwhichに置き換えて文頭に出せばOKだ。「受動態」に直してIt was borrowed from her. と考え、The book which was borrowed from her is 〜としたかったのかな。今日は期末試験の直前で試験対策の勉強に集中した。単語をたくさん暗記しなくちゃ。
 KI君は前回「分詞」をつかう英文を和訳した。「立教大」のThe origins of almost every book lie hidden somewhere in the writer’s past. は動詞の受身形are hidden(隠されている)をlie hiddenに置き換えただけで意味は変わらない。「ほぼすべての書物の出典は、その作者の過去のどこかに隠されている。」今日は「同志社」の過去問で「文化とはその社会を構成する人々の共通の理想と価値観と行動基準の集合である」で始まるかなり長い英文を読んだ。英文和訳の問題がかなり複雑で訳せなかったね。複合関係代名詞のwhatever〜SVはany 〜which SVのことだから「・・するどんな〜でも」の意味になる。
 今日は8月の「夏期講習」のプリントを配布しました。8月6日から12日まで断続的に4日間の午前中、いつものように三島の「ゆうゆうホール」で実施します。多数の参加をお待ちしています。外部からの参加も受け付けますのでお知り合いにもご紹介頂けると幸甚です。 尾上

(追記)「長安寺」を後にして、広大なススキが原で観光名所になっている「台ヶ岳」に行った。この斜面の裾が湿原になっていて、自然のままの姿で保護されている。フェンスの扉を開けて近づいてみると、半月前にみつけたピンクのトキソウと入れ替わりにカキランが群れになって咲き始めたばかりだった。どちらも私がこだわるランの仲間で、下向きに首を垂れた黄色の花弁の中に赤紫色の模様がついていてなかなか美しいのだ。
 黄色い柿の実のような色なのでカキランと呼ぶようになったらしい。昔箱根の「桃源台」にある環境省のビジターセンターで教えてもらって初めて知った。顔なじみのKOさんに園内を案内してもらいススキの藪の中で発見した。造花のようにカラフルで一本ごとにたくさんの花をつけていた。水場の近くを好むらしいけど後に「金時山」に登ったらその展望の良い斜面にも沢山咲いていたよ。
2018/07/01 (Sun) 22:53


It is no use crying over spilt milk. 「覆水盆に返らず」
It is no use crying over spilt milk. 「覆水盆に返らず」
2018年6月28日(木)裾野市民文化センターにて 
「富士山の奥庭公園」
 予報では30度を超える猛暑日になるというので涼しい所に逃げよう、と富士山五合目に登った。と言っても山梨県側にまわって車で「スバルライン」を使えば標高2300mまであっという間だ。「小御嶽神社」のある有料道路の最高点は「吉田ルート」の登山口だけど観光に来た人人人の渦。それも中国語ばかりで日本語が聞こえてこない。観光用の馬の背に乗って出かける人もいる。駐車場には外国人専用の観光バスが20〜30台もずらっと整列しているから数千人はいる計算だ。
 終点よりひとつ手前のバス停「奥庭」のほうが静かで富士山頂がくっきりと美しい展望台だった。松林の木陰に入ると20度をきる涼しさだ。千葉県佐倉市の中学生がバスで遠足に来ていて、遊歩道のわきでお弁当を食べている私たち夫婦に元気な挨拶をして登って行った。「御中道」という苔むす石畳の美しい遊歩道を登ってみたらハイマツの根元にはコケモモがびっしりピンクの花をつけて、薄紅色のイチヤクソウの群落も見つけたよ・・・。

 2年生TAさんは前回「語句並べ替え」が難しかった。「彼女はここを早く出たので、尾道にもうついているはずだ。」は「分詞構文」の応用問題だ。Having left here early, she should have arrived in Onomichi 昔のことなので完了形の分詞の形になっているよ。今日は「動名詞」の慣用用法を勉強した。It is no use crying over spilt milk. は日本のことわざで「覆水盆に返らず」に相当する。英語では「こぼれたミルクを嘆いても無駄だ。」と言っているね。It が動名詞以下を受ける「形式主語」で、no useは「無駄な」という形容詞の働きでof no use=uselessと覚えよう。
 2年生KA君は前回「宮城教育大」の英文を和訳した。It is easy for people in America to move from one social level to another by their own efforts. 「アメリカの人たちが自分の努力で社会的地位を次々に登ることは容易なのだ。」で、from one to another(次から次へと)というイディオムを覚えておこう。今日は「動名詞の意味上の主語」を勉強した。「成城大」の Unless there is a good reson for it being in your writing, do not put opinion there. で、itが後のopinionのことだとわかればそれは動名詞beingの意味上の主語だから、「自分の書くものに意見が入る十分な理由がないならば、そこにそういう意見を挟んではいけない。」
 1年生のSU君は前回「関係詞」の勉強で「語句並べ替え」の問題が難しかった。「あなたの言っていることは全く正しい。」はWhat you say is very true. で関係詞のwhatがsomething which と同じ働きで置き換えてみればわかりやすい。次回は「関係詞」のもう少し基礎的なところを勉強しよう。who、whose、whomをhe、his、himの代わりに使って2文を1文につなげる練習をやってみよう。それで、今日は「比較」の文を勉強した。原級のas〜as〜や比較級のmore〜than〜ならよく見かけるけどこれも実はなかなか難しいんだ。
 YAさんは前回、総合問題で長文はしっかり読めていたけど「語句整序」が難しかったね。「学生たちは、長い間歩いたので疲れた」はThe students were tired after the long walk. でいいのだけれど、選択肢にbe動詞がないから他動詞のtire(つかれさせる)を使ってSVOの文型にすると The long walk tired the students.となる。こういうのを 「無生物主語の文」と呼ぶよ。What made you so happy?(なんでそんなにうれしかったの?)と同じだね。今日は「動名詞」を使う慣用用法で There is no knowing what will happen next. 「次になにが起こるかわからない。」を勉強した。It is impossible to know〜「〜することは不可能だ」とか単にYou can't know〜と言い換えてもいい。There is no denying the fact that students tend to study just before an examination.「生徒たちが試験の直前になって勉強する傾向があるという事実は否定できない。」もIt is impossible to deny〜と言い換えできるね。
 MAさんは来週の期末試験対策に集中してプリントは次回にまわした。 尾上

(追記)カメラを首にさげて「御中道」を下ってきたお年寄りに「いい写真が撮れましたか?」と声をかけた。「名前が分からないけど・・」と言いながら見せてくれたのはコケモモとイチヤクソウ、まだつぼみだけどムラサキモメンヅルやミヤマハンショウヅルも映っていた。静岡県側より10日も早く、山梨県側では7月1日が「山開き」だけど、もう五合目にはたくさんの花が咲き始めている。人気の高い白山シャクナゲのつぼみも大きくなっていた。一重の真っ赤な「タカネバラ」ももうどこかに咲いているはず。
 スバルラインの帰り道で「樹海」という展望台に駐車した。富士吉田の市街地と河口湖が眼下に大パノラマだ。ここは「青木ヶ原樹海」の最上部にあたり、あまり利用されてないけど「精進湖」をスタートする登山道がこの近辺で交差していて、昔歩いて横切ったはずだけどなあ。「天神スキー場」の奥の「天神峠」に駐車してその「登山道」を五合目まで登ったことがあるよ。
2018/06/28 (Thu) 23:32


「彼が両親と話したがらないのは奇妙だ。」It is strange his not wanting to talk to his parents.
「彼が両親と話したがらないのは奇妙だ。」It is strange his not wanting to talk to his parents.
2018年6月24日(日)御殿場市民会館にて 
「八ヶ岳のウルップソウ」
 「横岳」の山頂でとうとう見つけたよ!この鮮やかな青い花「ウルップソウ」は、高山の雪どけとともに一斉に咲きだす花々の一つ。ピンク色の「イワカガミ」なら初夏に箱根の山でも見られるけど、黄色の「ツクモグサ」とその後を追いかけるように咲き始める「ウルップソウ」は近くでは「八ヶ岳」に登らないと出会えない貴重な花たちだ。
 ウルップソウの名は千島列島のひとつ、得撫島(ウルップ島)で見つかったから。ロシアと返還交渉の焦点になっている北方四島の歯舞、色丹、国後、択捉の更に北東に位置するのがこのウルップ島だ。太古の大昔、日本列島がこの島と陸続きだった氷河期の植物が北海道の「礼文島」と北アルプスの「白馬岳」とこの「八ヶ岳」にだけ生き残っているから感動ものだよね・・・。

 3年生OSさんは前回「不定詞」の文法・作文をやった。「〜させる」の意味では使役動詞のmake、let、haveとhelpは特別で、make me feel、let her children do、have our friends comeのように後の不定詞にtoをつけないけど、それ以外のget(させる)やallow(ゆるす)などは普通にto不定詞としないといけない。今日は「動名詞」の勉強で「彼が両親と話したがらないのは奇妙だ。」はItが「動名詞」以下を受ける形式主語と見れば、It is strange his not wanting to talk to his parents. だ。〜that he should not want to talk to his parentsという節を意味上の主語hisをつけて「動名詞句」に言い換えたものだ。
 2年生ARさんは前回「不定詞」の英作文をやった。I have never seen him get angry.では知覚動詞のsee+人+原形、His ambition helped him succeed in his work. も使役動詞helpの後だからmake、let、haveの場合と同様にhelp +人+原形でいい。今日は「独立分詞構文」を勉強した。There being no vacant seat in the bus, I kept standing.「バスには空席がなかったのでずっと立っていた。」は前半がThere was no seat in the bus, のことでthereを主語とみなすと後半の主語とは異なるのでそのまま残しておく場合だ。
 KI君は前回「動名詞」をやった。「愛媛大」の英文でIt is impossible to take a walk int the country with an average townsman ― especially, perhaps, in April or May― without being amazed at the vast continent of his ignorance of nature.この英文の骨格は 「・・・散歩するのは不可能だ。〜驚かずには」だから、どこかで見たことあるぞ!I can never see this album without remembering my grandmother. 「このアルバムを見ると必ずおばあさんを思い出す。」だから、上掲の文も「都会人と田舎を散歩すると必ず、その人の自然についての無知さ加減に驚く。」となるね。今日は「分詞」の勉強の前に「東大」の長文問題をやってみた。「イランの砂漠をバスで旅行中のアメリカ人ジャーナリストが、途中で乗り込んだ監視員に検問される」という話。I climb out, nearly falling over my long black raincoat − it or something similar being required for all women in public in Iran. 「黒色の長いレインコートにひっかかって危うく転びそうになりながらバスから降りた。その黒いコートかまたはそれに似たようなものがイランでは公衆の面前で求められていた。」で、前半のnearlyは「あやうく〜するところ」の意味。後半は語句並べ替え問題で「独立分詞構文」になっているところが難しかった。
 1年生のKAさんは都合でお休みしたが、小3の弟を連れたお母様がプリントを受け取りに見えた。30年前御殿場南高校時代、私の英語の生徒で今回お嬢さんをこのUG会に薦めてくださったそうだ。うれしい出会いだ。 尾上

(追記)11年前に友人と「八ヶ岳」に登った時には西側の登山口「美濃戸」から1泊2日の縦走コースだった。今回は日帰りで短時間で登れる東側の「野辺山」からだ。未明に自宅を車で出発して3時間、野辺山の奥の「杣添尾根コース」の登山口には6時前に着いた。「海の口自然郷」という別荘地の最上部ですでに1760mあるから助かるよ。私の弱い脚では1時間で高さ300mを稼ぐくらいだから、「横岳」山頂まで標高差1000mを登るには少なくとも4時間以上はかかりそうだ。
 8年前にもこのコースで登った。6月初めの雪がやっと消えかけた頃で、幻の花「ツクモグサ」を見たい一心で「八ヶ岳」に登ったなあ。雪のたっぷり残る尾根道でストックが雪に埋もれたせいで転倒し右手を骨折したのが悔しいけど。山頂で見つけたあの薄いクリーム色の綿毛に包まれた花はほかのどこにも見られない清純な乙女のようだった。
 この青い「ウルップソウ」も幻の花と言っていい。「ウサギの耳」という名の属名は、根元をくるむ大きな葉が似ているからだそうだ。花は青紫色の花穂をびっしりつけた円柱形でこれに似たような花はない。5時間もかかってやっと主峰の尾根に出た。その「三叉峰」は縦走コースの交差点でここが最高のお花畑。大勢の登山者がみなさん興奮気味できょろきょろ情報交換中。その北側に10株、南に20〜30株もウルップソウを見つけたよ。瓦礫のなかの悪条件でもけなげに咲く姿はコマクサと似ているなあ。
2018/06/24 (Sun) 23:23


「of +抽象名詞」は形容詞の働き
「of +抽象名詞」は形容詞の働き
2018年6月21日(木)
裾野市民文化センターにて 
「金時山のオノエラン」
 私の名前を冠する「オノエラン」は「金時山」の秘密の大岩でいつも6月のこの時期に咲く。昨日20日は私の75歳の誕生日で今年も祝ってくれたよ。昭和18年、1943年の生まれだから、太平洋戦争が始まって1年半たち敗戦色が濃くなり混乱していた時期だ。東京の渋谷区千駄ヶ谷の家から疎開して、長泉村(今は町)本宿の母の実家で生まれた。2年後には我が家も焼けてしまい戦争がやっと終わり、小学校入学の時に東京に戻った。それからけっこう長い人生だったなあ。私の誕生のさらに75年前はなにがあったかというと1868年つまり明治1年だ。なんと江戸時代は意外と近くにあったのだ。
 今年は明治が始まって150年の区切りの年だ。私の曾祖父は明治になると、長崎奉行所の役人から長崎「高島炭鉱」の事務長に転職した。功績があったようで「長崎人物伝」にその名が残っている。明治生まれの祖父は長崎に生まれ木材会社の社員として大阪と東京で活躍した。旅行が好きで幼い私をリュックに入れてよく連れ歩いてくれたそうだ。父は大正時代に大阪の生まれで青山師範を出てから東京の軽金属会社に勤めた。大阪に移って小さな貿易会社を経営したこともある。しかし、私のように教育の世界に身を投じた親族はほかにいない。75歳、幸いにとても健康だからこれからもまだしばらく頑張れそうだ・・・。

 2年生TAさんは前回「語句並べ替え」問題で「彼は昨日財布を盗まれた。」はHe had his wallet stolen yesterday. という。動詞のhadが「〜させる」の意味だから、「財布が盗まれるようにさせてしまった。」となる。stolenは過去分詞形で「受身」の意味になっている。「〜してもらう」「〜させる」の意味で、「have +物+-ed」のSVOCの語順をしっかり覚えよう。今日は動名詞のイディオムでin -ing〜(〜した時に)とon -ing(〜するとすぐに)を勉強した。「語句並べ替え」では「受動態」をやってたくさん正解が出せた。
 2年生KA君は前回「付帯状況のwith」を勉強した。SV〜with 名詞+ingとかwith 名詞+-edを見たら主文に「状況をつけ加えている」表現だ。前者は「進行形」のように「〜していて」、後者は「受身形」のように「〜されて」という意味だ。with her hair waving in the windは「風に髪の毛がゆれて」、with his arms foldedは「腕が組まれて→腕を組んで」。今日は「独立分詞構文」のイディオムをたくさん勉強したあと「動名詞」の項目に入った。様々な動詞の目的語に「動名詞」〜ingをとる場合と「不定詞」to〜をとる場合の区別を勉強した。
 MAさんは並べ替えで「〜は私にあまり重要ではない」は〜is not so important to meでOKなんだけど、「of +抽象名詞」が形容詞の働きになることは大切だ。ここではis of little importanceと言い換えできるよ。たとえばThe book was of great use to me.は〜very useful to me(とても役に立った)と同じことだ。「語句並べ替え」問題で「乗客を守るためにあらゆることを尽くすべきだ。」は、Everything possible(可能なすべてのこと) を主語にするのが難しかったね。Give me something cold to drink.(冷たい飲み物) のように「代名詞+形容詞」の語順に注意。
 御殿場教室のARさんが出席した。今日は「分詞構文」に入った。学校でもちょうど教わっている所だそうでよかった。文の前半の「接続詞+S+V」の部分に着目して、「ケス、ケス、ING」と覚えておこう。理由の「〜なので」や「〜した時に」のような訳をつけてつなげればいい。後置の-ing〜の場合は@「〜しながら」またはA「〜して、そして」という訳し方だけでいい。Since she lived near the lake, she still swims well. は動詞の時制のずれに注意してHaving lived〜と「完了形」にしないといけないんだ。
 1年生のSU君は前回「受動態」をやってかなり正解が出せたね。be interested in〜や be made of〜、be satisfied with〜などby以外の前置詞をつかうイディオムをたくさん覚えておこう。今日は「不定詞」を基礎から順に勉強した。中学ではto+動詞の形をみたら「〜すること」(名詞用法)「〜するための」(形容詞用法)「〜するために」(副詞用法)の3つに区別する力をつける。高校ではさらに「〜して(うれしい)」「〜するとは(幸運だ)」「そして(その結果)〜した」などの訳し方も勉強するよ。2枚目の「関係代名詞」は少々むずかしい。くわしくは次回に期待しよう。
 YAさんは前回「名詞・代名詞」の英作文をやった。「その機械はどこか故障しているようだ」はSomething seems to be wrong with the machine.がいい。「その機械に関しては、どこかが具合悪いようだ。」と考える。The machine seems to have broken down.(その機械は壊れてしまったようだ)でもOKだけど、「どこか」にsomewhereを使うと、「どこかの家で」の意味になってしまうね。今日は「受動態」の語句並べ替えと英作文をやってみた。「日本食は健康に良いといわれています。」はIt is said that Japanese food is good for health.でいいのだけど、is said to〜を使えば Japanese foof is said to be good for health. 上の「機械」の例文もIt seems that something is wrong〜 から言い直してseems to〜を使ったものだから同じ書き換えだね。尾上

(追記)13年もつづいた山仲間のうちで一番屈強そうで昔サッカー部員だったAO君が、先月胃ガンの切除手術をして2週間入院した。すぐれた治療のおかげもあって無事退院したと電話があったので、先日横浜・青葉台の自宅までお見舞いに行った。まだ10日目なのに寝ているどころか午後の散歩から帰ってきたところだった。回復の速さに驚き!体力あるなあ。
 第1回目の「金時山」から数えるともう13年もたって、ずいぶん長く続いたものだ。その間4人全員が常に参加できたわけではなく本人や家族の病気のために3人になったことも多い。私も7年前には妻の脳内出血で手術入院のためしばらく山から遠ざかっていたことがある。その間ほかの3人で実行してもらった。
 7月の106回例会には南アルプス市の「櫛形山」2052mを提案している。山頂に自生のあやめが群落をなして咲き誇る「花の百名山」で有名だ。私の車で山頂近くまで行けるから、登りの標高差は200mくらいで年寄には手ごろなコースだ。今回はAO君ぬきで実行するしかなさそうだな。
2018/06/21 (Thu) 23:10


 what I was「私の昔の姿」
 what I was「私の昔の姿」
2018年6月17日(日)御殿場市民会館にて 
「割石峠」
 「富士サファリパーク」への道を左折すると突き当りが「黒岳」登山口だ。ここに駐車して「大沢」の渓流に沿って登り2時間、ゴロゴロした大きな岩の間をぬって今にも滑りそうな斜面を登りきり「割石峠」に着いた。その峠の名のように、そそり立つ巨大な岩を2つに割いたようにV字型の窓枠になって反対側の展望が突然開ける。千本松原から続く「富士市」の海岸線とさらに向こうには伊豆半島の大瀬崎だ。すごい!
 9年前にここで発見したオノエランをもう一度見てみようと、ゴツゴツとノコギリの刃のような「鋸岳」に向かった。富士山よりもずっと古い地層の尾根道は崩壊が続いて危険なので、手前の「蓬莱山」には立ち入り禁止の札が立っている。昔のように赤、白のドウダンツツジが満開だったけどオノエランはとうとう発見できなかったよ。もう一度「金時山」に行って探してみるか・・・。

 3年生OSさんは前回「不定詞」の文法問題をやった。It remains to be seen whether North Sea oil will improve Britain’s economic situation. 「北海の石油が英国の経済状況の改善に役立つかどうかはまだ見てみないと分からない。」Itはwhether以下を指す形式主語。直訳なら「〜は見られるために残っている」だ。今日は前回のプリントが残っていたので「不定詞」の並べ替えや作文問題に挑戦した。さらに学校の宿題で「語句並べ替え」の入試問題がとても難しいので、組み立ての筋道を教えてあげた。be full of(〜で一杯だ)やmake oneself understood(言葉を理解してもらう、言葉が通じる)などのイディオムが決め手になったね。今日予定していた「動名詞」は来週やることにしよう。
 1年生のKAさんは前回、未修の「代名詞」の問題が難しかった。「4年ごとに」every four years、「楽しく過ごす」enjoy ourselves、「わたしの一人の友人」a friend of mineなど。今日は「関係詞」の文法・作文をやってみた。「関係代名詞」のwho・whose・whomは人を指す「代名詞」のhe・his・himやshe・her・herやthey・their・themの代わりになるものと考えよう。which・whose・whichは物を指すit・its・itや複数形のthey・their・themの代わりに使うもの、と考えるのが正しい。関係代名詞whatはsomething whichと言いかえできるので、what I know「私が知っていること」、what I saw「私が見たもの」、what I was「私の昔の姿」のように、「こと」「もの」「すがた」と3つの和訳を覚えておきたい。
 KI君は前回「不定詞」の文法・作文をやった。4択問題にはとても強いが書き換え問題でミスが多かったね。It is not likely that Sue forgot to lock the door. をSueを主語にすれば、Sue is not likely to have forgot to lock the door.(〜した可能性はない)となる。It seems that SVを不定詞でS seems to Vに書き換えるのと同じだね。今日は「明治学院大」の過去問でかなり長めの英文読解に挑戦した。「英語がグローバル言語として隆盛を誇っている状況もそう長くは続かないだろう。」という趣旨のエッセイで面白いけど難解だったね。どの国でも言語と文化や歴史との関係が密で、そういう正統性authenticityは英語のようなグローバル言語に抵抗する強い力を持つからだ。Local tongues foster higher levels of school success, higher degrees of participation in local government, more informed citizenship, and better knowledge of one’s own culture, history, and faith. 「(英語よりも)その土地の言語を使う方が教育レベルが上がるし、地域の政治参加も高まり、住民の情報も豊かになり、自国の文化・歴史・宗教により詳しくなる。」と著者は言う。日本の英語教育政策はそれに逆行しているよ。小4から国民全員に(!)英会話を義務化して何の利益があるのだろう。優れた日本語を失うことにならないかな。 尾上

(追記)「割石峠」から下った帰りは須山の町中を通って、この日もTU先生が経営する食料品店「珠山」に立ちよった。10年前、吹奏楽の関係で知り合った先生が「富岡中学」の音楽の先生を早期退職して始めたログハウス風の趣味の店だ。「カレー」や「そば」「調味料」などで先生の選んだお気に入りの食品を売っている。昨秋からフランスに留学中の娘さんはどうしていますか、と聞こうとしたらお店に飛び込んできたのはだれあろう、そのイクコさんだよ!驚いたなあ。
 東高時代にこの「UG会」で勉強し「独協大学」でフランス語を学ぶうちフランス大好きになって、留学のあと「東京外語大」の3年編入学試験に合格しわたしの後輩になった。たいした努力家で、昨年卒業するとさらにフランスの大学院に進学したのだ。1年たって夏休みで帰省していたのだった。「セルジー大学」はパリから1時間ほどの郊外にあるそうだ。旅行ガイドの仕事につきたいと頑張っている。
2018/06/17 (Sun) 23:56


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