「御胎内の金蘭と銀蘭」
御殿場市印野の「御胎内公園」に家内と散策に行った。今年は夏が早くて一面のツツジの海はもうほとんど散っていたけど、広い敷地の奥に富士山の溶岩でできた大きな洞窟がある。内部が母親の胎内のようにU字型になっていて、入り口からぐるっと回って反対側の出口に出てこられる。それでうっそうとした樹海のなかには安産祈願の神社も祭ってある。若い男女が一組受付で買ったローソクを灯しながらその洞窟に入って行った。
そのお社の前に真っ赤な鳥居が立ちそこにはたくさんの黄色のキンランが咲き乱れていた。お社の裏手に回ると真っ白なササバギンランも数本発見!(左の壁紙の写真です。)白黄色ともに美しいラン科の野の花だ。夏も涼しくて湿度の高い御殿場では人の手の届かない神社やお寺でよく発見できる。最近我が家の裏の林でも2本見つけたよ。地中に「菌根菌」がないと育たないから栽培できないし鉢植えでも売っていない。マツタケやトリュフと同じだそうだ。自然のままで見るしかない貴重な花だよ・・。
1年生のKAさんは前回「不定詞」の問題をやって和訳も語句の並べ替えもしっかり正解が出せたね。中学でやったtoo〜to〜(あまりに〜なので〜できない:否定)に加えて新たに〜enough to〜(とても〜なので〜できる:肯定)が出てきた。enoughは形容詞(十分な〜)ならenough timeだけど副詞(十分に〜)ならold enoughと後置になることを覚えよう。今日は「動名詞」を勉強した。名詞用法の不定詞to〜と同じく「〜こと」と訳してよいけど、stop、give up、finish、avoid(避ける)などの「やめる」系の動詞の後は-ing形が多いよ。mind(気にする)も同じ仲間だ。「窓を開けてもいいですか?」はDo you mind my opening the window? という。「私が窓を開けることが気になりますか?」の意味。だからOKならNo, not at all.「いいえ、全然(気にしません)」と答えるよ。今日は「母音の発音」についても少し解説して練習してみた。日本語はアイウエオの5個、英語は母音が10個もある。
裾野教室の2年生MAさんは「分詞構文」を勉強した。文頭が-ing形で始まりカンマ以降に主文が来るような構文のこと。when、as、ifのような「接続詞」を補って和訳するとよい。「〜時、〜ので、〜ならば」と覚えよう。主文をカンマで区切って、そのあとに-ingが来る場合は「後置修飾」で、同時の行為なら「〜しながら」、前後関係なら「そして〜」とandを補って和訳しよう。後半は「過去分詞」-ed形で始まる分詞構文も勉強した。Tom, forced to give up skating, took to skiing. 「トムはスケートを無理やり辞めさせられたのでスキーに打ち込んだ。」は As he was forced to 〜という節が「分詞構文」に変わって being forced to〜になりそのbeingを省略したのだ。これはSVの間に「割り込み」している例だ。
3年生OSさんは来週の英検のために対策勉強をやった。2級は第1問の語彙問題がレベル高くてなかなか正解がだせない。一緒にやってみるとどうもセンター試験よりも難しいようだね。あと数日だけどこういう時こそ集中力を発揮して苦労すると後々の試験でも報われるよ。頑張ろう。
KI君は前回「新潟大」の英文が難しかったね。Children must be taught their native language and the necessary training takes a long time. 「子供に母国語は教えなければならない。そしてそれに必要な訓練には長い時間がかかるのだ。」一見やさしそうな文だけど「何が言いたいのか?」と考えることが大切だ。受動態のまま訳しては通じないし、テーマが「子供」ではなくて「ことば」であるならそこに「〜は」を使わないと通じない。次の文で「ことば」は親から遺伝でうけつぐものではない、と書いてあるからね。今日はまずいつも時間不足でやり切れない長文読解問題をやってみた。「旭川医科大」の「インターネットの副作用」を読んだらどの設問にも正確に答えが出せたね。和訳が少々難しかったけど。 尾上
(追記)この「御胎内公園」の近くに今は「樹空の森」という市民の「文化施設」と「運動場」の大きな憩いの公園ができて、日帰り温泉の「お胎内温泉」と隣り合わせだから週末には家族連れでおおいに賑わうようになった。しかし私が40年前御殿場南高校に転勤してきた頃にはこの辺りは自衛隊の「滝が原駐屯地」に近く「東富士演習場」の中の一画だったから市民が訪れることも少なかった。
この冷涼な高原の「お胎内公園」が夏休み中は林間学校になった。酷暑の沼津や富士の方から高校生が「勉強合宿」のためにここに連泊して勉強に集中していた。私が指導する吹奏楽部では、8月中旬の県コンクールに出場するため直前にここで集中合宿をやっていた。生徒たちと寝泊まりしたその木造の宿舎は今も健在でとても懐かしかった。樹林の中にステージを設けて野外コンサートのような楽しい練習をやったなあ。
