「高山の花の女王」
花の盛りが半月早いこの夏だけど、コマクサがまだ少しは見られるかなと期待して家内と「木曽駒ケ岳」に行った。未明に家を出て早朝7時前には「信州・駒ヶ根」の登山口に着いた。平日なのにロープウエー乗り場には長い行列ができて、まだ夏休みだから家族連れもたくさんだ。日本で最高所2612mの駅「千畳敷」まで標高差950mをたった7分でスイスイと。らくちんだね!歩いたら3時間以上かかるのに。
ここから山頂2956mを目指すと前回は数か所でコマクサに出会えた。しかし、今年はやはり遅かった!「千畳敷カール」の広大な自然のお花畑には白いハハコグサ、ウメバチソウ、紫色のトリカブトやリンドウが一面に咲いてもうすっかり「秋」の風景だ。眼前にそそり立つ「宝剣岳」の岩稜に向かって「乗越浄土」まで登ってみてもコマクサの姿がない。その先の「中岳」も越えて、とうとう「駒ヶ岳」山頂の手前まで登ってやっと咲き残りの群れを3つ発見・・・!
2年生のTAさんは前回who、which、that、whatのほかにも特殊な関係代名詞があることを勉強した。I can't do such a thing as you have done. (君がやったようなことはできません)のようにthingにはwhichでつなげばいいのにsuchがついているからasと使うのだ。今日は「関係副詞」を勉強した。This is why I was late for school.では whyが「なぜ?」ではなくて the reason why のことで「〜の理由」という訳に相当する。「先行詞」が省略されているからhowは「方法」、whereは「場所」、whenは「時」と訳せばよい。
KA君は前回「近畿大」の和訳で、Some are eager to learn. ・・・Others go back〜の文では、「年長の大学生」のなかにはいろいろな理由の人がいる、という説明なので、代名詞のsomeとothersに注意して「〜という人もいるし、・・・という人もいる」のように和訳すると適切だ。今日は「関係代名詞」の「非制限的用法」を勉強した。先行詞を修飾する用法(制限用法)ではなくて、カンマで切ってから「先行詞」の説明になるような用法のことだ。My house, which I bought ten years ago, still looks new. 「私の家は、10年前に買ったものですが、今でも新築に見えます。」のように。
MAさんは前回「無生物主語の文」の語順配列が難しかった。「実践女子大」の「ちらっと彼女を見るだけで十分彼は幸せになれる。」は「理由」や「手段」を主語にすればどう言いかえできるかと考える。A glance of her is enough to make him happy.「幸せにさせるのに十分だ。」今日は「関係代名詞」のwhatが、「こと」「もの」という訳になるだけでなく、「姿」とか「大事なもの」となるような慣用用法を勉強した。特にFacts are to the scientist what words are to the poet.ではwhatを単にsomething whichのことではなくて、something important 「大事なもの」と置き換えると納得できるでしょ。「詩人にはことばが大切であるように、科学者にとっては事実が大切なんだ。」と和訳するとわかりやすい。「AのBに対する関係は・・・」の訳は間違いではないけど分かりにくいね。
1年生のSU君は前回、基本文型を復習した。SVOOのMy uncle made me a bookshelf. はMy uncle made a bookshelf for me. とSVOMに言いかえできる。for meは「私のために〜してくれた」の意味で、cook、get、buy、findなどが相当するよ。give/show/bring/lend+物+to人 の場合とは違う。toは「〜へ」で「物」の移動を意味する。今日は「仮定法」の基礎を勉強した。 Could you tell me the story? 「その話をしてくれますか?」が 依頼の仕方ではWill you tell〜よりも「ていねい」だと知っているよね。「反対の仮定」をして「できないと思うけど、もしできるなら・・・」の意味で言っているからだよ。その時にこのcouldのように動詞や助動詞を「過去形」で表現するのだ。
YAさんは前回英作文で「無生物主語」をやった。動詞make「〜させる」は「人が人に〜させる」だけでなく英語では「物事」でもOKだ。中学でやったWhat makes you so happy?「なんで君はそんなにうれしいの?」が典型的な例だよ。preventは「妨げる」から「物事が人に〜させない」の意味によく使われる。今日は「関係代名詞」のwhoやwhichのかわりにasが使われる特別な場合を勉強した。As was often the case with him, he came late. 「彼にはよくあるように、また遅刻してきた。」は前半を後回しにして , which was often ・・・というべきところを、「よくあるように」の意味で「様態」を示すasに置き換えるのだ。さらに文頭に出せる点でも特殊だね。 尾上
(追記)「千畳敷カール」は天然の花園だ。北アルプスの山々には北アの「八方尾根」「栂池高原」や「入笠山」のように「ロープウエー」会社が駅の周辺に作った観光用の高山植物のガーデンがたくさんあるけどここは別格。大昔の日本にも氷河期があってその時流れ出した氷河が丸くえぐり取った跡がこの圏谷(カール)だ。雪の季節には素晴らしいスキーゲレンデになる。40年も前子供たちとそり滑りをやって遊んだのが懐かしい。
観光客はほとんど「剣ガ池」まで下って絶景を楽しみカールの花園を周遊して感動して帰る。私は10年前には家内と「駒ヶ岳」山頂の山小屋に一泊してご来光を拝み、まだ7月だったから赤や白のコマクサの群落をそこここに見つけて感動したよ。翌日カールの真上にそびえる岩峰「宝剣岳」を縦走したのはずいぶん大胆だったなあ。今歩行の不自由な家内からは想像もできない。今回は千畳敷駅内のホテルで待っていてもらった。









