高校英語UG会 三島・裾野・御殿場

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I couldn’t make myself heard.(聞いてもらえなかった=声が届かなかった)
I couldn’t make myself heard.(聞いてもらえなかった=声が届かなかった)
2018年7月1日(日) 御殿場市民会館にて 
「長安寺のイワタバコ」
 仙石原の台ヶ岳の湿原にそろそろカキランが咲くころかな、と期待して乙女峠を越えていった。我が家は箱根の外輪山の一つ「丸岳」の西麓にあるから車ならほんの20分くらいの近さだ。仙石原の街に着くといつものように花の寺「長安寺」に立ち寄る。箱根を訪れた時のあいさつのようなものだ。
 山門から裏山にかけて歩いてみると、五百羅漢の石像が様々な表情で鎮座していて、石垣にはイワタバコが岩のつなぎ目ごとにびっしりと紫色の花を咲かせていた。花に比べるとたばこのような異常にデカい葉をつけるのでイワタバコと呼ばれたらしい。ラン科ではないけど紫や白の花を下向きにつけて咲くところが似ていて可愛い。
 漢字では「煙草」と書くけど「たばこ」はもともとポルトガル語でtabaco。たばこの葉って見たことある?私は昔浜松の近くの海辺で栽培しているのを見たよ。健康のために「禁煙」が進んだ今日では需要が少ないし県内ではもう見ないだろうね。20〜30センチもある大きなチジれた葉だったな。これが葉巻、英語でcigar(シガー)や普通に見かける紙巻たばこcigarette(シガレット)の原料になるよ・・・。

 3年生OSさんは「分詞」を勉強した。文法・作文では「分詞構文」を使った書き換え問題がほぼすべて正解だった。第5文型SVOCの文I couldn’t make my meaning clear.(自分の言いたいことをはっきりさせられなかった。)はI couldn’t make myself understood.(理解してもらえなかった)と言い換えられるね。文尾にin Englishがつくと「英語が通じなかった」の意味になるよ。これは入試問題に頻出なのでしっかり覚えておこう。I couldn’t make myself heard.(聞いてもらえなかった=声が届かなかった)の例文もよく見かけるよ。
 2年生ARさんは前回「分詞」を使う入試の英作文を5題やった。「彼はその歌手のここちよい声に満足しているようだった。」には動詞にlooked like〜と書いたのが惜しかった。He looked satisfied with the singer’s good voice. でいいのだ。look like a happy boyのように「名詞」が来るときにlikeを使うよ。今日は前回の解説をした後、テストの直前なのでその対策勉強に専念した。
 1年生のMAさんは前回、長文で「遺産の農場を兄弟で分割する方法」を読んだ。The other will then take either of the two parts he prefers. 「そのあと、もう一人の兄弟がその二つのうちのどちらか好きな方を取ることにする。」が難しかったかな。(that) he prefersの先行詞はthe two parts(二つの土地)じゃなくて代名詞either(どちらか)なんだ。今日は「分詞」の勉強で語句整序や英作文の問題をやってみた。日本語にはない冠詞の a、an、theの使い分けがまだ難しいけど、名詞の前に「ひとつの〜」がつけられたらa、anで「その〜」がつけられたらtheだと考えよう。「不特定」のものにはoneから生まれたan→a、「特定のもの」にはthatから派生したtheをつけるのだ。
 1年生のKAさんは前回「関係詞」を使う英作文をやった。「彼女から借りた本はとても面白い。」はまず基本文The book is very interesting.がしっかり書けていたがthe bookの説明、「彼女から私はそれを借りた」をきちんと書かないといけない。I borrowed it from her.だね。その代名詞itを関係代名詞のwhichに置き換えて文頭に出せばOKだ。「受動態」に直してIt was borrowed from her. と考え、The book which was borrowed from her is 〜としたかったのかな。今日は期末試験の直前で試験対策の勉強に集中した。単語をたくさん暗記しなくちゃ。
 KI君は前回「分詞」をつかう英文を和訳した。「立教大」のThe origins of almost every book lie hidden somewhere in the writer’s past. は動詞の受身形are hidden(隠されている)をlie hiddenに置き換えただけで意味は変わらない。「ほぼすべての書物の出典は、その作者の過去のどこかに隠されている。」今日は「同志社」の過去問で「文化とはその社会を構成する人々の共通の理想と価値観と行動基準の集合である」で始まるかなり長い英文を読んだ。英文和訳の問題がかなり複雑で訳せなかったね。複合関係代名詞のwhatever〜SVはany 〜which SVのことだから「・・するどんな〜でも」の意味になる。
 今日は8月の「夏期講習」のプリントを配布しました。8月6日から12日まで断続的に4日間の午前中、いつものように三島の「ゆうゆうホール」で実施します。多数の参加をお待ちしています。外部からの参加も受け付けますのでお知り合いにもご紹介頂けると幸甚です。 尾上

(追記)「長安寺」を後にして、広大なススキが原で観光名所になっている「台ヶ岳」に行った。この斜面の裾が湿原になっていて、自然のままの姿で保護されている。フェンスの扉を開けて近づいてみると、半月前にみつけたピンクのトキソウと入れ替わりにカキランが群れになって咲き始めたばかりだった。どちらも私がこだわるランの仲間で、下向きに首を垂れた黄色の花弁の中に赤紫色の模様がついていてなかなか美しいのだ。
 黄色い柿の実のような色なのでカキランと呼ぶようになったらしい。昔箱根の「桃源台」にある環境省のビジターセンターで教えてもらって初めて知った。顔なじみのKOさんに園内を案内してもらいススキの藪の中で発見した。造花のようにカラフルで一本ごとにたくさんの花をつけていた。水場の近くを好むらしいけど後に「金時山」に登ったらその展望の良い斜面にも沢山咲いていたよ。
2018/07/01 (Sun) 22:53


It is no use crying over spilt milk. 「覆水盆に返らず」
It is no use crying over spilt milk. 「覆水盆に返らず」
2018年6月28日(木)裾野市民文化センターにて 
「富士山の奥庭公園」
 予報では30度を超える猛暑日になるというので涼しい所に逃げよう、と富士山五合目に登った。と言っても山梨県側にまわって車で「スバルライン」を使えば標高2300mまであっという間だ。「小御嶽神社」のある有料道路の最高点は「吉田ルート」の登山口だけど観光に来た人人人の渦。それも中国語ばかりで日本語が聞こえてこない。観光用の馬の背に乗って出かける人もいる。駐車場には外国人専用の観光バスが20〜30台もずらっと整列しているから数千人はいる計算だ。
 終点よりひとつ手前のバス停「奥庭」のほうが静かで富士山頂がくっきりと美しい展望台だった。松林の木陰に入ると20度をきる涼しさだ。千葉県佐倉市の中学生がバスで遠足に来ていて、遊歩道のわきでお弁当を食べている私たち夫婦に元気な挨拶をして登って行った。「御中道」という苔むす石畳の美しい遊歩道を登ってみたらハイマツの根元にはコケモモがびっしりピンクの花をつけて、薄紅色のイチヤクソウの群落も見つけたよ・・・。

 2年生TAさんは前回「語句並べ替え」が難しかった。「彼女はここを早く出たので、尾道にもうついているはずだ。」は「分詞構文」の応用問題だ。Having left here early, she should have arrived in Onomichi 昔のことなので完了形の分詞の形になっているよ。今日は「動名詞」の慣用用法を勉強した。It is no use crying over spilt milk. は日本のことわざで「覆水盆に返らず」に相当する。英語では「こぼれたミルクを嘆いても無駄だ。」と言っているね。It が動名詞以下を受ける「形式主語」で、no useは「無駄な」という形容詞の働きでof no use=uselessと覚えよう。
 2年生KA君は前回「宮城教育大」の英文を和訳した。It is easy for people in America to move from one social level to another by their own efforts. 「アメリカの人たちが自分の努力で社会的地位を次々に登ることは容易なのだ。」で、from one to another(次から次へと)というイディオムを覚えておこう。今日は「動名詞の意味上の主語」を勉強した。「成城大」の Unless there is a good reson for it being in your writing, do not put opinion there. で、itが後のopinionのことだとわかればそれは動名詞beingの意味上の主語だから、「自分の書くものに意見が入る十分な理由がないならば、そこにそういう意見を挟んではいけない。」
 1年生のSU君は前回「関係詞」の勉強で「語句並べ替え」の問題が難しかった。「あなたの言っていることは全く正しい。」はWhat you say is very true. で関係詞のwhatがsomething which と同じ働きで置き換えてみればわかりやすい。次回は「関係詞」のもう少し基礎的なところを勉強しよう。who、whose、whomをhe、his、himの代わりに使って2文を1文につなげる練習をやってみよう。それで、今日は「比較」の文を勉強した。原級のas〜as〜や比較級のmore〜than〜ならよく見かけるけどこれも実はなかなか難しいんだ。
 YAさんは前回、総合問題で長文はしっかり読めていたけど「語句整序」が難しかったね。「学生たちは、長い間歩いたので疲れた」はThe students were tired after the long walk. でいいのだけれど、選択肢にbe動詞がないから他動詞のtire(つかれさせる)を使ってSVOの文型にすると The long walk tired the students.となる。こういうのを 「無生物主語の文」と呼ぶよ。What made you so happy?(なんでそんなにうれしかったの?)と同じだね。今日は「動名詞」を使う慣用用法で There is no knowing what will happen next. 「次になにが起こるかわからない。」を勉強した。It is impossible to know〜「〜することは不可能だ」とか単にYou can't know〜と言い換えてもいい。There is no denying the fact that students tend to study just before an examination.「生徒たちが試験の直前になって勉強する傾向があるという事実は否定できない。」もIt is impossible to deny〜と言い換えできるね。
 MAさんは来週の期末試験対策に集中してプリントは次回にまわした。 尾上

(追記)カメラを首にさげて「御中道」を下ってきたお年寄りに「いい写真が撮れましたか?」と声をかけた。「名前が分からないけど・・」と言いながら見せてくれたのはコケモモとイチヤクソウ、まだつぼみだけどムラサキモメンヅルやミヤマハンショウヅルも映っていた。静岡県側より10日も早く、山梨県側では7月1日が「山開き」だけど、もう五合目にはたくさんの花が咲き始めている。人気の高い白山シャクナゲのつぼみも大きくなっていた。一重の真っ赤な「タカネバラ」ももうどこかに咲いているはず。
 スバルラインの帰り道で「樹海」という展望台に駐車した。富士吉田の市街地と河口湖が眼下に大パノラマだ。ここは「青木ヶ原樹海」の最上部にあたり、あまり利用されてないけど「精進湖」をスタートする登山道がこの近辺で交差していて、昔歩いて横切ったはずだけどなあ。「天神スキー場」の奥の「天神峠」に駐車してその「登山道」を五合目まで登ったことがあるよ。
2018/06/28 (Thu) 23:32


「彼が両親と話したがらないのは奇妙だ。」It is strange his not wanting to talk to his parents.
「彼が両親と話したがらないのは奇妙だ。」It is strange his not wanting to talk to his parents.
2018年6月24日(日)御殿場市民会館にて 
「八ヶ岳のウルップソウ」
 「横岳」の山頂でとうとう見つけたよ!この鮮やかな青い花「ウルップソウ」は、高山の雪どけとともに一斉に咲きだす花々の一つ。ピンク色の「イワカガミ」なら初夏に箱根の山でも見られるけど、黄色の「ツクモグサ」とその後を追いかけるように咲き始める「ウルップソウ」は近くでは「八ヶ岳」に登らないと出会えない貴重な花たちだ。
 ウルップソウの名は千島列島のひとつ、得撫島(ウルップ島)で見つかったから。ロシアと返還交渉の焦点になっている北方四島の歯舞、色丹、国後、択捉の更に北東に位置するのがこのウルップ島だ。太古の大昔、日本列島がこの島と陸続きだった氷河期の植物が北海道の「礼文島」と北アルプスの「白馬岳」とこの「八ヶ岳」にだけ生き残っているから感動ものだよね・・・。

 3年生OSさんは前回「不定詞」の文法・作文をやった。「〜させる」の意味では使役動詞のmake、let、haveとhelpは特別で、make me feel、let her children do、have our friends comeのように後の不定詞にtoをつけないけど、それ以外のget(させる)やallow(ゆるす)などは普通にto不定詞としないといけない。今日は「動名詞」の勉強で「彼が両親と話したがらないのは奇妙だ。」はItが「動名詞」以下を受ける形式主語と見れば、It is strange his not wanting to talk to his parents. だ。〜that he should not want to talk to his parentsという節を意味上の主語hisをつけて「動名詞句」に言い換えたものだ。
 2年生ARさんは前回「不定詞」の英作文をやった。I have never seen him get angry.では知覚動詞のsee+人+原形、His ambition helped him succeed in his work. も使役動詞helpの後だからmake、let、haveの場合と同様にhelp +人+原形でいい。今日は「独立分詞構文」を勉強した。There being no vacant seat in the bus, I kept standing.「バスには空席がなかったのでずっと立っていた。」は前半がThere was no seat in the bus, のことでthereを主語とみなすと後半の主語とは異なるのでそのまま残しておく場合だ。
 KI君は前回「動名詞」をやった。「愛媛大」の英文でIt is impossible to take a walk int the country with an average townsman ― especially, perhaps, in April or May― without being amazed at the vast continent of his ignorance of nature.この英文の骨格は 「・・・散歩するのは不可能だ。〜驚かずには」だから、どこかで見たことあるぞ!I can never see this album without remembering my grandmother. 「このアルバムを見ると必ずおばあさんを思い出す。」だから、上掲の文も「都会人と田舎を散歩すると必ず、その人の自然についての無知さ加減に驚く。」となるね。今日は「分詞」の勉強の前に「東大」の長文問題をやってみた。「イランの砂漠をバスで旅行中のアメリカ人ジャーナリストが、途中で乗り込んだ監視員に検問される」という話。I climb out, nearly falling over my long black raincoat − it or something similar being required for all women in public in Iran. 「黒色の長いレインコートにひっかかって危うく転びそうになりながらバスから降りた。その黒いコートかまたはそれに似たようなものがイランでは公衆の面前で求められていた。」で、前半のnearlyは「あやうく〜するところ」の意味。後半は語句並べ替え問題で「独立分詞構文」になっているところが難しかった。
 1年生のKAさんは都合でお休みしたが、小3の弟を連れたお母様がプリントを受け取りに見えた。30年前御殿場南高校時代、私の英語の生徒で今回お嬢さんをこのUG会に薦めてくださったそうだ。うれしい出会いだ。 尾上

(追記)11年前に友人と「八ヶ岳」に登った時には西側の登山口「美濃戸」から1泊2日の縦走コースだった。今回は日帰りで短時間で登れる東側の「野辺山」からだ。未明に自宅を車で出発して3時間、野辺山の奥の「杣添尾根コース」の登山口には6時前に着いた。「海の口自然郷」という別荘地の最上部ですでに1760mあるから助かるよ。私の弱い脚では1時間で高さ300mを稼ぐくらいだから、「横岳」山頂まで標高差1000mを登るには少なくとも4時間以上はかかりそうだ。
 8年前にもこのコースで登った。6月初めの雪がやっと消えかけた頃で、幻の花「ツクモグサ」を見たい一心で「八ヶ岳」に登ったなあ。雪のたっぷり残る尾根道でストックが雪に埋もれたせいで転倒し右手を骨折したのが悔しいけど。山頂で見つけたあの薄いクリーム色の綿毛に包まれた花はほかのどこにも見られない清純な乙女のようだった。
 この青い「ウルップソウ」も幻の花と言っていい。「ウサギの耳」という名の属名は、根元をくるむ大きな葉が似ているからだそうだ。花は青紫色の花穂をびっしりつけた円柱形でこれに似たような花はない。5時間もかかってやっと主峰の尾根に出た。その「三叉峰」は縦走コースの交差点でここが最高のお花畑。大勢の登山者がみなさん興奮気味できょろきょろ情報交換中。その北側に10株、南に20〜30株もウルップソウを見つけたよ。瓦礫のなかの悪条件でもけなげに咲く姿はコマクサと似ているなあ。
2018/06/24 (Sun) 23:23


「of +抽象名詞」は形容詞の働き
「of +抽象名詞」は形容詞の働き
2018年6月21日(木)
裾野市民文化センターにて 
「金時山のオノエラン」
 私の名前を冠する「オノエラン」は「金時山」の秘密の大岩でいつも6月のこの時期に咲く。昨日20日は私の75歳の誕生日で今年も祝ってくれたよ。昭和18年、1943年の生まれだから、太平洋戦争が始まって1年半たち敗戦色が濃くなり混乱していた時期だ。東京の渋谷区千駄ヶ谷の家から疎開して、長泉村(今は町)本宿の母の実家で生まれた。2年後には我が家も焼けてしまい戦争がやっと終わり、小学校入学の時に東京に戻った。それからけっこう長い人生だったなあ。私の誕生のさらに75年前はなにがあったかというと1868年つまり明治1年だ。なんと江戸時代は意外と近くにあったのだ。
 今年は明治が始まって150年の区切りの年だ。私の曾祖父は明治になると、長崎奉行所の役人から長崎「高島炭鉱」の事務長に転職した。功績があったようで「長崎人物伝」にその名が残っている。明治生まれの祖父は長崎に生まれ木材会社の社員として大阪と東京で活躍した。旅行が好きで幼い私をリュックに入れてよく連れ歩いてくれたそうだ。父は大正時代に大阪の生まれで青山師範を出てから東京の軽金属会社に勤めた。大阪に移って小さな貿易会社を経営したこともある。しかし、私のように教育の世界に身を投じた親族はほかにいない。75歳、幸いにとても健康だからこれからもまだしばらく頑張れそうだ・・・。

 2年生TAさんは前回「語句並べ替え」問題で「彼は昨日財布を盗まれた。」はHe had his wallet stolen yesterday. という。動詞のhadが「〜させる」の意味だから、「財布が盗まれるようにさせてしまった。」となる。stolenは過去分詞形で「受身」の意味になっている。「〜してもらう」「〜させる」の意味で、「have +物+-ed」のSVOCの語順をしっかり覚えよう。今日は動名詞のイディオムでin -ing〜(〜した時に)とon -ing(〜するとすぐに)を勉強した。「語句並べ替え」では「受動態」をやってたくさん正解が出せた。
 2年生KA君は前回「付帯状況のwith」を勉強した。SV〜with 名詞+ingとかwith 名詞+-edを見たら主文に「状況をつけ加えている」表現だ。前者は「進行形」のように「〜していて」、後者は「受身形」のように「〜されて」という意味だ。with her hair waving in the windは「風に髪の毛がゆれて」、with his arms foldedは「腕が組まれて→腕を組んで」。今日は「独立分詞構文」のイディオムをたくさん勉強したあと「動名詞」の項目に入った。様々な動詞の目的語に「動名詞」〜ingをとる場合と「不定詞」to〜をとる場合の区別を勉強した。
 MAさんは並べ替えで「〜は私にあまり重要ではない」は〜is not so important to meでOKなんだけど、「of +抽象名詞」が形容詞の働きになることは大切だ。ここではis of little importanceと言い換えできるよ。たとえばThe book was of great use to me.は〜very useful to me(とても役に立った)と同じことだ。「語句並べ替え」問題で「乗客を守るためにあらゆることを尽くすべきだ。」は、Everything possible(可能なすべてのこと) を主語にするのが難しかったね。Give me something cold to drink.(冷たい飲み物) のように「代名詞+形容詞」の語順に注意。
 御殿場教室のARさんが出席した。今日は「分詞構文」に入った。学校でもちょうど教わっている所だそうでよかった。文の前半の「接続詞+S+V」の部分に着目して、「ケス、ケス、ING」と覚えておこう。理由の「〜なので」や「〜した時に」のような訳をつけてつなげればいい。後置の-ing〜の場合は@「〜しながら」またはA「〜して、そして」という訳し方だけでいい。Since she lived near the lake, she still swims well. は動詞の時制のずれに注意してHaving lived〜と「完了形」にしないといけないんだ。
 1年生のSU君は前回「受動態」をやってかなり正解が出せたね。be interested in〜や be made of〜、be satisfied with〜などby以外の前置詞をつかうイディオムをたくさん覚えておこう。今日は「不定詞」を基礎から順に勉強した。中学ではto+動詞の形をみたら「〜すること」(名詞用法)「〜するための」(形容詞用法)「〜するために」(副詞用法)の3つに区別する力をつける。高校ではさらに「〜して(うれしい)」「〜するとは(幸運だ)」「そして(その結果)〜した」などの訳し方も勉強するよ。2枚目の「関係代名詞」は少々むずかしい。くわしくは次回に期待しよう。
 YAさんは前回「名詞・代名詞」の英作文をやった。「その機械はどこか故障しているようだ」はSomething seems to be wrong with the machine.がいい。「その機械に関しては、どこかが具合悪いようだ。」と考える。The machine seems to have broken down.(その機械は壊れてしまったようだ)でもOKだけど、「どこか」にsomewhereを使うと、「どこかの家で」の意味になってしまうね。今日は「受動態」の語句並べ替えと英作文をやってみた。「日本食は健康に良いといわれています。」はIt is said that Japanese food is good for health.でいいのだけど、is said to〜を使えば Japanese foof is said to be good for health. 上の「機械」の例文もIt seems that something is wrong〜 から言い直してseems to〜を使ったものだから同じ書き換えだね。尾上

(追記)13年もつづいた山仲間のうちで一番屈強そうで昔サッカー部員だったAO君が、先月胃ガンの切除手術をして2週間入院した。すぐれた治療のおかげもあって無事退院したと電話があったので、先日横浜・青葉台の自宅までお見舞いに行った。まだ10日目なのに寝ているどころか午後の散歩から帰ってきたところだった。回復の速さに驚き!体力あるなあ。
 第1回目の「金時山」から数えるともう13年もたって、ずいぶん長く続いたものだ。その間4人全員が常に参加できたわけではなく本人や家族の病気のために3人になったことも多い。私も7年前には妻の脳内出血で手術入院のためしばらく山から遠ざかっていたことがある。その間ほかの3人で実行してもらった。
 7月の106回例会には南アルプス市の「櫛形山」2052mを提案している。山頂に自生のあやめが群落をなして咲き誇る「花の百名山」で有名だ。私の車で山頂近くまで行けるから、登りの標高差は200mくらいで年寄には手ごろなコースだ。今回はAO君ぬきで実行するしかなさそうだな。
2018/06/21 (Thu) 23:10


 what I was「私の昔の姿」
 what I was「私の昔の姿」
2018年6月17日(日)御殿場市民会館にて 
「割石峠」
 「富士サファリパーク」への道を左折すると突き当りが「黒岳」登山口だ。ここに駐車して「大沢」の渓流に沿って登り2時間、ゴロゴロした大きな岩の間をぬって今にも滑りそうな斜面を登りきり「割石峠」に着いた。その峠の名のように、そそり立つ巨大な岩を2つに割いたようにV字型の窓枠になって反対側の展望が突然開ける。千本松原から続く「富士市」の海岸線とさらに向こうには伊豆半島の大瀬崎だ。すごい!
 9年前にここで発見したオノエランをもう一度見てみようと、ゴツゴツとノコギリの刃のような「鋸岳」に向かった。富士山よりもずっと古い地層の尾根道は崩壊が続いて危険なので、手前の「蓬莱山」には立ち入り禁止の札が立っている。昔のように赤、白のドウダンツツジが満開だったけどオノエランはとうとう発見できなかったよ。もう一度「金時山」に行って探してみるか・・・。

 3年生OSさんは前回「不定詞」の文法問題をやった。It remains to be seen whether North Sea oil will improve Britain’s economic situation. 「北海の石油が英国の経済状況の改善に役立つかどうかはまだ見てみないと分からない。」Itはwhether以下を指す形式主語。直訳なら「〜は見られるために残っている」だ。今日は前回のプリントが残っていたので「不定詞」の並べ替えや作文問題に挑戦した。さらに学校の宿題で「語句並べ替え」の入試問題がとても難しいので、組み立ての筋道を教えてあげた。be full of(〜で一杯だ)やmake oneself understood(言葉を理解してもらう、言葉が通じる)などのイディオムが決め手になったね。今日予定していた「動名詞」は来週やることにしよう。
 1年生のKAさんは前回、未修の「代名詞」の問題が難しかった。「4年ごとに」every four years、「楽しく過ごす」enjoy ourselves、「わたしの一人の友人」a friend of mineなど。今日は「関係詞」の文法・作文をやってみた。「関係代名詞」のwho・whose・whomは人を指す「代名詞」のhe・his・himやshe・her・herやthey・their・themの代わりになるものと考えよう。which・whose・whichは物を指すit・its・itや複数形のthey・their・themの代わりに使うもの、と考えるのが正しい。関係代名詞whatはsomething whichと言いかえできるので、what I know「私が知っていること」、what I saw「私が見たもの」、what I was「私の昔の姿」のように、「こと」「もの」「すがた」と3つの和訳を覚えておきたい。
 KI君は前回「不定詞」の文法・作文をやった。4択問題にはとても強いが書き換え問題でミスが多かったね。It is not likely that Sue forgot to lock the door. をSueを主語にすれば、Sue is not likely to have forgot to lock the door.(〜した可能性はない)となる。It seems that SVを不定詞でS seems to Vに書き換えるのと同じだね。今日は「明治学院大」の過去問でかなり長めの英文読解に挑戦した。「英語がグローバル言語として隆盛を誇っている状況もそう長くは続かないだろう。」という趣旨のエッセイで面白いけど難解だったね。どの国でも言語と文化や歴史との関係が密で、そういう正統性authenticityは英語のようなグローバル言語に抵抗する強い力を持つからだ。Local tongues foster higher levels of school success, higher degrees of participation in local government, more informed citizenship, and better knowledge of one’s own culture, history, and faith. 「(英語よりも)その土地の言語を使う方が教育レベルが上がるし、地域の政治参加も高まり、住民の情報も豊かになり、自国の文化・歴史・宗教により詳しくなる。」と著者は言う。日本の英語教育政策はそれに逆行しているよ。小4から国民全員に(!)英会話を義務化して何の利益があるのだろう。優れた日本語を失うことにならないかな。 尾上

(追記)「割石峠」から下った帰りは須山の町中を通って、この日もTU先生が経営する食料品店「珠山」に立ちよった。10年前、吹奏楽の関係で知り合った先生が「富岡中学」の音楽の先生を早期退職して始めたログハウス風の趣味の店だ。「カレー」や「そば」「調味料」などで先生の選んだお気に入りの食品を売っている。昨秋からフランスに留学中の娘さんはどうしていますか、と聞こうとしたらお店に飛び込んできたのはだれあろう、そのイクコさんだよ!驚いたなあ。
 東高時代にこの「UG会」で勉強し「独協大学」でフランス語を学ぶうちフランス大好きになって、留学のあと「東京外語大」の3年編入学試験に合格しわたしの後輩になった。たいした努力家で、昨年卒業するとさらにフランスの大学院に進学したのだ。1年たって夏休みで帰省していたのだった。「セルジー大学」はパリから1時間ほどの郊外にあるそうだ。旅行ガイドの仕事につきたいと頑張っている。
2018/06/17 (Sun) 23:56


「ケス、ケサナイ、ING」
「ケス、ケサナイ、ING」
2018年6月14日(木)裾野市民文化センターにて 
「三ツ峠のアツモリソウ」
 先週、いよいよ「東海地方も梅雨に入ったようです」と宣言があったのに翌日は朝から青空だった。あきらめていたけどやはり今年も「三ツ峠」のアツモリソウとカモメランが見たいな、と思い立ち急遽「河口湖」に向かった。「御坂トンネル」の手前を右折するとニセアカシアの白い花が甘く香る「旧御坂みち」をくねくねと登っていく。登山口には駐車が4・5台だけだった。梅雨入りの翌日だから登山予定を組んだ人が少なかったのだな。
 1時間以上ほかの登山者に出会うことなしに山頂の「開運山」に着いたら驚いた。山頂の石柱に腰かけて白人の若い女性が2人おにぎりを食べていた。「ロンドンから来たの。昨日日本に着いたら大雨で心配だったけど、今日のこの青空は本当にラッキー!この山に登って富士山を見るのが第一の目的だったから」と。さらに山小屋の「四季楽園」に下ると4人の白人グループにも出会った。外国人に占拠されるほどによく知られた人気の山なんだなあ・・・。

 2年生TAさんは「独立分詞構文」で-ingの前に名詞が残っていてその主語の働きをしている場合の例文をたくさん勉強した。複文のAs the storm had gone, they started working again. 「嵐が過ぎ去ったので、・・」は、分詞を使って The storm having gone, they started・・と言い換えできる。接続詞+S+Vの部分を「ケス、ケサナイ、ING」と覚えておけばいい。並べ替え問題では「トニーは腕を組んで立っていた。」はTony was standing with his arms folded. となる。後半が「付帯状況」で「腕が組まれた」状況を付け加えている。withをカンマに変えれば「主語」をケサナイ「独立分詞構文」と同じだね。
 2年生KA君は前回「分詞構文」で、「過去分詞」-edで始まる場合を勉強してすべて正解だった。今日は「独立分詞構文」が少々難しかったね。It being cloudy, I took my umbrella with me.の前半は「曇っていたので」As it was cloudy, のこと。後の主語と異なるからitを残しておくのだ。There being so much rain, they were afraid of flood. 「雨がとても多いので彼らは洪水がこわかった。」もthereを主語とみなしてその位置に残しておくのだ。
 MAさんは「動名詞構文」に入って「不定詞」との違いを勉強した。I remember seeing you before.は「以前に会ったことを覚えている」で昔のこと。一方Please remember to turn off the lights. は「電気を消すのを覚えておいてね。」で未来のこと。「忘れる」のforgetも同じように使うよ。「動名詞」-ingは「今・昔」のことに、「不定詞」to〜は「未来」のことに使うことが多い。regretも後が-ingなら「昔やったことを悔やむ」で、to〜なら「これからやるのが悔やまれる、〜が残念だ。」の意味。
 1年生のSU君は前回「受動態」を勉強した。The job will be finished〜やThis homework cannot be done so easily.のように「助動詞」の後にはbe+-edが続く。「現在完了」の時もhave been saidとかhasn't been cleanedのようになるよ。今日は「動名詞」を勉強した。-ing「〜すること」がSやOやCになる例文をたくさん練習した。「慣用用法」つまりイディオムになるものはたくさん覚えていこう。look forward to -ing(〜することを楽しみに待っている)とかHow about -ing(〜してはどうですか)、can't help -ing(〜しないわけにいかない)など。
 YAさんは前回「助動詞」で「山口大」の和訳をやってみた。カンマの多い文で構造が掴みにくかったね。To study the past is to investigate a world that we have lost, to experience some of the wealth that has vanished, to visualize those things which might have happened but did not. 「過去を学ぶということは、失ってしまった世界を調べることだし、消えてしまった富の一部を体験することだし、起こったかもしれないが実際は起こらなかったようなことを可視化することなのだ。」to不定詞で始まる文を3つ順につなぐとよかった。助動詞mightの後が「完了形」になっているね。「昔」のことに対する推量を表すんだ。今日は2年生と一緒に「独立分詞構文」を勉強した。プリントの英文和訳では「接続詞」のforが「なぜなら」の意味だと知った。5つの「等位接続詞」and、but、or、for、soを覚えておこう。 尾上

(追記)「三ツ峠」は標高が1785mで「富士山」のいい展望台だけど、知る人ぞ知る「花の百名山」の一つでもある。私は年に最低2回はここに登るよ。6月はアツモリソウ、8月はレンゲショウマがお目当てでね。他にハクサンフウロ、ミツバツツジ、アヤメ、マツムシソウなど、日帰りのコースではここほどたくさんの花が楽しめる山はほかにない。山小屋が2軒もたっていてフェンスやロープで植物の管理がしっかりできているからかな。
 10年くらい前、1回目の登山では最高峰の「開運岳」だけ登って知らずに帰ってしまったが、もう一つの山頂「御巣鷹山」にむかう尾根道に実は大きな花園があることを知ってからはそこがお目当てになった。ここにラン科のピンク色の大柄の花「アツモリソウ」が咲いていて、今年もまた10株ほどの見事な姿に出会えたよ!オリの中に囲われているのが興ざめだけど。鹿の害や人間の盗掘を予防しているんだね。先週見た「入笠山」のホテイアツモリソウよりも淡いピンク色でほんとに可愛い。
2018/06/14 (Thu) 23:37


All are happy.(みんな幸せ)All is over.(万事休す)
All are happy.(みんな幸せ)All is over.(万事休す)
2018年6月10日(日) 御殿場市民会館にて 
「送電線の鉄塔」
 びっくりするくらい巨大な鉄塔がいくつも並ぶ「新富士変電所」は小山の町はずれ、246号線の「湯船トンネル」の上にあった。ゴルフ場と隣り合わせの広大な敷地には中に人がいる気配は何もない。強い電磁波が発生するから健康被害を避けなくてはいけないのだろう。高いフェンスでぐるっと囲まれて雑草雑木で見えにくいので車で一周してみた。この中で最大の鉄塔の足元を見ると「西群馬幹線」と書いた標識があった。私が新潟の「平標山」登山の時に見た巨大鉄塔が実は300キロ離れたここまで送電するためのものだったのか。
 11年前までは新潟の「柏崎刈羽原子力発電所」で発電した100万ボルトの電流が群馬県中之条町の「開閉所」 を通った後、山梨県の大月市を中継していくつもの山を越えここまで一直線に流れてきていたのだとわかった。送電線はこの「変電所」で左折して東名に沿って首都圏に向かう。その「秦野幹線」の巨大鉄塔もすぐ隣にそびえていたよ。パワフルで圧倒的な高層建築物だな・・・。

 3年生OSさんは「不定詞」の文法・作文の入試問題をやった。慣用用法がとても多い項目だからしっかり対策を立てておこう。ややこしいのはso as to〜が「目的、〜するために」を表すin order to〜と同じ意味で、一方so形as to〜は「程度、〜するほどに」の意味で、形enough to〜と同じ、ということ。It was not polite of the boy to leave without saying, “Thank you.”では、不定詞が「〜するなんて」の意味の副詞用法で、「ありがとうも言わないで帰るなんて、その少年は礼儀知らず(な人)だった。」という判断の理由を表す働きなんだね。It is 形of 人 to〜の構文には注意が必要だ。
 2年生ARさんは前回、「野球の発展」の英文を読んで正しく答えられた。「受動態」の動詞を使う文でThe old ballparks have been replaced by stadiums・・「古い球場はスタジアムにとりかえられた。」や、Stadiums are equipped to play night games・・「スタジアムはナイターができるように整備された。」が難しかったね。A replace Bは「新しいものAが古いものBに置き換わる」、equip A with Bは「場所Aに装置Bを備え付ける。」の受動態だからややこしいね。今日は「have+物+-ed」の構文をみたら「(他の人に)〜を〜してもらう」と訳す勉強だった。I had my watch fixed as soon as possible.も「時計が修理されるようにさせる。」と直訳してみると理解できるね。
 1年生のKAさんは前回長文で「アガサクリステイー」を読んで正しく解答できていた。名探偵ポアロ氏が活躍する推理小説をたくさん書いた英国女性だね。映画化もされているから見たことあるかな。「オリエント急行殺人事件」は名作だよ。今日は文法・作文で「受動態」をやった。「浩子はチームのキャプテンに選ばれた。」は Hiroko was elected captain of the team. 「〜の長」をあらわすcaptainのような語にはa もtheもつけないのだ。2枚目の「比較」では・・men are twice as likely as women to be unemployed.が難しかったね。「男性は無職になる可能性が女性の2倍だ。」 be likely to〜「〜の可能性が高い」が as〜as〜の比較構文に組み込まれているんだね。
 1年生のMAさんは前回「午前3時のお返し」を読んでよく理解できていた。I haven’t got a dog. はI don’t have a dog.と同じ。現在完了のhave gotが現在形のhave(持っている)と同じだ。今日は長文で「ある港の風景」を読んだ。None of the three old men thought that the coin belonged to somebody else. 「その3人の老人の中で、そのコインがだれか他の人のものになると考える人は誰もいなかった。」つまり、そのコインは自分のものだ、と皆考えていたということ。代名詞noneは「人」なら「誰もいない」で複数扱い、「物」なら単数扱いになるからちょうど反対語のallと同じ用法だね。All are happy.(みんな幸せ)とAll is over.(万事休す)という例文を見たことないかな。
 KI君は前回「近畿大」の英文が難しかった。You might as well not do a thing at all as leave it half done.「中途半端でやり残すくらいなら全然やらないほうがいいかもしれないけどね。」might as wellは直説法のmay as wellと違って「仮定法」つまり、現実と反対の言い回しだから、本当はどうも中途半端でもやってくれ、ということ。asの後leaveが動詞の原形で前のnot do〜が「それと同じようなものだ」と言ってるね。今日は「明治大」のかなりの長文「言語の普遍性」に取り組んだ。語彙のレベルが高いのと言語の本質に関する難解な英文で少々苦労したね。入試によく出題される「言語学」に関するエッセイで、「文明国の言語と原始社会の言語には優劣がつけられない。」という。「UG会」のUとはまさに世界中の言語のUniversal(普遍的)な性質のこと。 尾上

(追記) 日頃家で使っている電気がどこから流れてくるか考えたことある?7年前の3月、福島原発の大事故の後はしばらく「計画停電」の日があって苦労したよね。まだ寒い時期でエアコンや電子レンジも使えずテレビも見れず、懐中電灯やローソクの光がありがたかったね。私の御殿場市では246号線の「御殿場変電所」でスイッチオフしたんだろうね。東京電力にはもう一つ「柏崎刈羽」の原発もあったけど2007年の「中越沖地震」による火災事故のためにすでに4年前から使用停止になっていたから、福島原発が使えなくなれば計画的に停電させるしか方法がなかったのだ。
 「新富士変電所」の近くに「佐久間東幹線」の標識も見つけたよ。県西部の山奥「佐久間ダム」を知ってる?そこは東電ではないけど昔から中京地区だけでなく首都圏にも送電しているらしく、川根や富士宮から富士山の裾野を通っている。ネットで「鉄塔マップ」を見ると、「三国山」を越えて山中湖から「道志みち」に沿って相模湖のほうに通じていた。他のダムでも発電して補うのだろうね。東名高速や新東名の幹線道路は「電流の幹線」とも重なっていたということだね。
2018/06/10 (Sun) 23:48


There being no furniture,・・(家具が何もないので)はthere を主語扱い
There being no furniture,・・(家具が何もないので)はthere を主語扱い
2018年6月7日(木) 裾野市民文化センターにて 
「ホテイラン」
 先週は「入笠山」に行く前に時間の余裕があったので、「諏訪南インター」近くの八ヶ岳山麓に立ち寄ってホテイランを久しぶりに見ることにした。一番奥の登山口「美濃戸山荘」から南沢の渓流に沿って「赤岳」を目指して登っていくと、樹林の中にポツンポツンと出現するピンク色の美しいラン科の花だ。登山コース脇に咲いているからここで足を止めない人はいない。乱獲、盗掘を防ぐために緑のロープで立ち入り禁止にしてある。
 10センチほどの小さな花だから気をつけないと踏みつけてしまいそうだ。ホテイとは七福神の一人布袋様のようにぽってりと太鼓腹の姿に似ているからだろうね。布袋様が4人も並んで咲いているものもあったよ。根元に濃い緑の大きな葉を一枚だけつけている。3年前のハイキング例会で大学時代の仲間3人を案内してきたときにも美しい姿を見せてくれたなあ・・・。

 2年生KA君は前回「明治学院大」の英文を和訳した。have+物+-edの構文はとても大切だ。I had my PC repaired. (パソコンを修理してもらった。)なら見たことがあるね。SVOCの文型で受身だから「パソコンが修理されるようにさせた」の意味だ。The king chose a large section of land and had it planted with potatoes.「王様は大きな区画の土地を選んで、そこにポテトを植えてもらった。」王様だから「植えさせた」のほうがいいかな。もし嫌なことなら「植えられた」となるよ。It was planted with potatoes.が基本で決して自分で植えるわけではない。今日は「分詞構文」を勉強した。よく理解できていたね。
 MAさんは「独立分詞構文」を勉強した。分詞の-ingや-edの前に主語に相当する「名詞」が残っているような分詞構文のこと。All things considered, we'll adopt his project. 「すべてが考慮されれば、彼の企画を採用することになる。」は前半が受身の文でIf all things are considered, のこと。後の文の主語と異なるときには残しておくからだ。たくさんの例文の中でもIt being cloudy, (曇っていたので、)は天候の主語Itが残っているし、There being no furniture,(家具が何もないので、)では「存在」を表すthere を主語扱いして残してるでしょ。
 1年生のSU君は「受動態」の文を勉強した。基本はI love you.でyouを主語にしてみればいい。You are loved by me. だね。もとの動詞を「be動詞+過去分詞」に変えればいいんだけど、問題はこのbe動詞だね。現在なら is am areで過去ならwasとwereを使い分けなけりゃいけない。未来ならwill be で、助動詞canがつけば can beとなる。「現在完了」ならhave been にして後に過去分詞をつければいい。「私がついたとき、門はまだ開けられていなかった。」は「過去完了形」をつかって、The gate had not been opened yet when I arrived.とすればよかった。
 YAさんは前回大学入試問題で英文和訳をたくさんやってみた。SVを中心に英文の構造をつかむ力がかなりついていて、未知の単語は辞書さえあればなんとかなる。文意を正確につかむ判断力もたいしたものだ。「新潟大」ではLanguage is not something that is inherited; it is an art that can be passed on from one generation to the next only by intensive education. 「言語は遺伝で伝えられるものではない。すなわち、ある世代から次の世代へは集中的な教育によってしか伝えられない技量なのだ。」 onlyを「〜しか〜ない」と訳せるといいね。今日は中間試験もやっと終わったのでいつものプリント学習に戻って「助動詞」の入試問題をやってみた。過去に対する推量を表す「助動詞+完了形」とかwould rather (むしろ〜したい)やmay as well(〜したほうがいい)など、ほとんどが初めて見る問題で容易ではないことがわかった。基礎的なことに戻ってじっくりやってみよう。 尾上

(追記)3年前と同様に今回も南沢を1時間ほど登った渓流の上で朝食を食べてから引き返すことにした。持参したiPADのアルバムにホテイランが入ったし、「八ヶ岳」のひとつ「阿弥陀岳」が間近に見えたので満足だ。それに10年前には横浜の友人と2人で「八ヶ岳」縦走を達成しているから不満はない。次の予定の「入笠山」に早く向かおう。下り道で渓流を渡ると「ツバメオモト」を発見!細長い葉を3枚根元に広げて長い茎の先端に二輪だけ真白な花を咲かせる。美しいなあ・・
 まだ朝9時なのにもう下ってくる人がいたので話しかけた。昨日「硫黄岳」から縦走して赤岳の「展望荘」に泊まったそうだ。「横岳」ではツクモグサの珍しい黄色の花を発見したという。羨ましいな。「この山はスマホの電波がよく入って困ります。山頂で仕事に戻れとの連絡が来たので残念ながら早めに切り上げて浜松に帰ります。よかったら下の駐車場まで乗せてあげますよ。」ラッキー!次の山に行く時間が短縮できたぞ・・・。
2018/06/07 (Thu) 23:50


 助動詞は「動詞を助ける」のではない!
 助動詞は「動詞を助ける」のではない!
2018年6月3日(日) 
御殿場市民会館にて 
「ホテイアツモリソウ」
 「入笠山」1955mは広大な「パノラマスキー場」で有名。中央線の「富士見駅」から至近距離にゲレンデがあって「ゴンドラリフト」に乗ればあっという間にほぼ山頂だ。この「山頂駅」には「お花畑」が管理されて、昔近くの「釜無山」で一杯咲いていた絶滅危惧種のアツモリソウの一種を保護して咲かせていると聞いていた。快晴の土曜日、安易なゴンドラには乗らず8合目の「沢入登山口」に駐車して歩いて登って行った。
 山頂駅は登山者よりも家族連れの行楽客で一杯だった。「八ヶ岳」の全景を展望できるゲレンデは大きな花畑。満開のスズランが広がっていい香り。名物のソフトクリームを食べている人たちを横目に「実験育成の花畑」に行ってみると発見したよ!保護フェンスの向こうに濃い赤紫色の大きなアツモリソウの花が二つ、三つ、一つと斜面に点在していた。美しく豪華な花だなあ・・・。

 3年生OSさんは「助動詞」に関する入試問題で文法・作文をやった。助動詞は「動詞を助ける」のではない!だってCan you and your brother join us?でcanは遠く離れたjoinを助けてないよね?実は「補助的動詞」のことで「文」に話者の判断を加えるもの。たとえばmustには100%の義務「〜せねばならない(と思う)」から生まれた100%の推量「〜に違いない」の意味がある。それは判断に義務を課して「〜思わねばならない」という意味に発展して生まれた使い方なんだよ。should(〜のはずだ)、may(〜かもしれない)やcannot(〜のはずがない)も同じだから考えてごらん。こういうのを意味の拡張というよ。
 2年生ARさんは前回、「助動詞」の英作文をやった。「嵐の中を君は出かけるべきではなかったと私は彼に言った。」は、「非難」を意味する大事な表現で、「〜すべき」の助動詞の後に「完了形」の動詞を使ってshould not have gone outと書かないといけない。今日は「原形不定詞」(toなし)の慣用用法をいくつか勉強した。「中央大」では「食料探しが文明を作った」の英文で、Man could not but make groups to be able to hunt better, and so learned to live and work together.「人間はもっとうまく狩猟できるようになるためには集団をつくらずにいられなかった。だから一緒に住んで一緒に働くようになった。」このbutは「〜を除いて」の意味で「〜を作る以外のことはできなかった」と考えれば理解しやすい。だって「仮定法」の例文But for water, no animals could live on the earth.で 「水がなければ、・・」の意味を考えれば納得できるでしょ?
 1年生のKAさんは前回、英文で「農場を二分割する方法」を読んだ。親から相続した土地を争う兄弟に提示したK氏の案はOne of you will divide the land in the way that he thinks is best, and the other will then take either of the two parts he prefers.「一方がいちばんいいと思う分割案を出し、他方がそのどちらか好きな方を取る、」だった。なるほどこれなら喧嘩が収まるね。the otherは2人いるときの「もう一人」。anotherはan+otherだから3人以上いるときの「もう一人」のこと。今日は「分詞」について先取りの勉強をした。見る・聞く・感ずるのような「知覚動詞」の場合、I can hear the birds singing in the tree.は「歌っている鳥を聞く」ではなくて、「鳥が歌っている様子が聞こえる」の意味。つまり、singingがbirdsを修飾すのでなくて、birdsとsingingが「主語・述語」の関係SVOCの第5文型になっているのだ。
 1年生のMAさんは文化祭や体育祭、部活の遠征などが重なり久しぶりの出席だった。前回は「コンピューター」の長文を全訳しほとんど正解だった。今日は「不定詞」の単元で文法・作文をやってみた。並べ替え問題で「彼は無謀な運転をするほど愚かではないと思う。」はI don’t think he’s so crazy as to drive recklessly.が難しかった。 so・・as to〜は「〜するほどとても・・だ」だから結局ここでは〜crazy enough to drive〜というのと同じだね。「分詞」の項目では「There構文」を取り上げた。There is a pen on the desk. は単純にA pen is on the desk.というのと同じだけど、いきなり「不特定」のA penと言い出すと唐突なので、それを「疑問文」のように倒置にして代わりに主語の位置にThereを置くわけだ。動詞が「進行形」でis lyingならThere’s a big dog lying in front of a store. 「受身形」でis leftならThere is only one month left before she graduates.(卒業まで一か月しか残っていない。)となるよ。尾上

(追記)山に登るなら出発は早い方がいい。梅雨入り前に3日も晴天が続くという予報なのでじっとしてはいられない。いつもより半月早いけど、もうきっと咲いているだろうと予想してアツモリソウを見に「三ツ峠」を目指し4時に家を出た。しかし車が河口湖に近づく頃計画の練り直し。それは去年も一昨年も見たので今回は長野県まで足を延ばして、「入笠山」で咲くという「釜無ホテイアツモリソウ」を見に行っちゃおう。
 「入笠山」山頂の下の「マナスル山荘」でおでんを注文し花の情報を仕入れた。「鹿の害よけにフェンスを張り巡らしてあるけど、もっとひどいのは人間なの。アツモリソウは高価で取引されるから油断できないのよ・・」。御殿場市印野にある「野の花苑」では、ラン科の花以外にも珍しい野山の花をいろいろ売っていて楽しいから時々「畑仕事」の帰りに立ち寄る。このアツモリソウもこの季節には店に並ぶけど一株で数千円もする。どこから仕入れるかわからないけれど、人工栽培しにくいものの中には盗掘もあるかもしれないな。

2018/06/03 (Sun) 23:58


「どう言っていいかわからなかったので、彼は黙ったままでいました。」は Not knowing what to say, he remained silent.
「どう言っていいかわからなかったので、彼は黙ったままでいました。」は Not knowing what to say, he remained silent.
2018年5月31日(木)裾野市民文化センターにて 
「鉄塔マップ」
稲作を始めると一番大変なのは田んぼの水管理だ。2日に一回は水路を開けて自分の水田に水補充をしないとすぐに干上がってセリが一杯に生えてしまう。きのうも自宅から7キロ先の畑まで富士山に向かう道を自転車で登っていった。国道246との交差点にある「御殿場変電所」の前を通ると敷地の中に職員らしき人を二人発見。鉄扉越しに話しかけて質問した。「先日新潟の山に登った時に巨大な鉄塔が立っていて送電線にとても興味がわきまして・・・」
 「この送電線は小山町の湯船にある新富士変電所から引いてます。それは大月の東山梨変電所から山々を越えてきたもので、その元は新潟・柏崎の原発から。今は止まっていますけど・・・。」との答え。「新潟から隣の小山町までまっすぐに来てから東京に向かうんですか、なるほどー」と感心してお礼を言って、上空の送電線をたどりながらさらに坂を登っていくと右手に巨大な鉄塔が見えた!「マルハン」というバチンコ屋の建物の上にそびえている鉄塔は裾野・駿東線との分岐点になっていた。これかあ、今まで気がつかなかった・・・。

 2年生TAさんは前回、英文手紙を読み取る問題をやった。日本人の家族が夏休みにアメリカ人家族とお互いの家を交換しようというhouse exchangeの確認の手紙だったけど、よく正確に解答できた。今日は「分詞構文」を勉強した。これは文の最初がing形(現在分詞)で始まるけど、「〜している」で主語の名詞を修飾するのではなくて、カンマの後の文全体に対して「〜したので」「〜したときに」とつないでいく働きだ。さらに後半では、Beingが省略されていきなり過去分詞の-ed形で始まる分詞構文をたくさん見た。これは「〜されたので」「〜されたときに」のように「受身形」で和訳できる例だ。
 2年生KA君は前回「不定詞」の作文問題をやった。「家族全員が食事をするにはキッチンが狭すぎる。」は、よく知っているtoo〜to〜構文でThe kitchen is too small to eat in. がまず作れればいい。ここでは「意味上の主語」が「家族全員」なので、それをfor〜の形にして「不定詞」の前に割り込ませるのだ。〜too small for the whole family to eat in. 今日は「分詞」を使う第5文型SVOCを2通り勉強した。O(目的語)とC(補語)が主語と述語の関係になるような文で、特に「進行形」になる-ingと「受身形」になる-edの例文をたくさん見て英作文でも使えるようになった。
 御殿場教室のARさんがこちらに出席して、今週末の英検2級の対策勉強をやった。第1問の語彙力問題が一番点が取りにくいけれど、第2問と3問の長文読解問題でどれだけ挽回できるかだね。今日は直前でも得点につながりそうな第4問・英作文を3つやってもらって添削した。「ガラケーとスマホの対比」「映画館とビデオの対比」などについて80〜100語で書かせる問題だ。短時間でしっかりした英文が書けていたけど冠詞のa やtheの用法、比較構文の使い方ですこし減点された。いい結果がだせるよう祈ります。
 1年生のSU君も今週末英検2級を受ける予定だ。帰国して数か月になるけど次第に会話力が落ちていくのがわかる。環境が変わればだれでもそうだ。せっかくの英語を忘れないうちに資格を取っておくほうがなにかと有利だからね。前回「分詞」の用法を勉強した。並べ替えで「どう言っていいかわからなかったので、彼は黙ったままでいました。」は、Not knowing what to say, he remained silent. が正解。前半は「分詞構文」といって、接続詞+SVで言い換えればAs he didn't know what to say, と同じ。後半の文を修飾する働きなんだ。中学では教えていない。今日は英文を5つの文型に分類する勉強だった。第2文型SVCと第5文型SVOCがいちばんややこしい。補語Cがつかみにくいんだね。 尾上

(追記)新潟県の「平標山」で見た原発の巨大な鉄塔がきっかけで始まった私の探求心。ネットで調べるうちのたくさんの事実が判明したよ。新潟県の「柏崎刈羽原発」から送電されて群馬県中之条町の「開閉所」、大月市笹子の変電所から更に山中湖のパノラマ台を越えてわが町の近くに届いていたのであった。この小山町湯船にある「富士スピードウエイ」のあたりの「新富士変電所」こそ、東京電力の首都圏への電力供給の交差点なのだった。「灯台下暗し」とはまさにこのこと!
 インターネットで「鉄塔マップ」をクリックすると全国地図の上に次々と送電の鉄塔が数珠つなぎになって出現する。今建設中の「新東名高速」の予定線と並行してこの送電線は丹沢山系を通り首都圏に向かっていた。神奈川県の「秦野」から先は新しい高速の「圏央道」と同じように、「所沢」や「古河」を基点に関東平野をぐるっと取り囲んで千葉の「木更津」まで通じていたよ。そこからさらに都内をくまなく網羅している。この地図は実におもしろいよ。
2018/05/31 (Thu) 23:03


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