高校英語UG会 三島・裾野・御殿場

total : 111561
today : 126
yesterday : 137

「〜は」は発話のテーマ。主語とは限らない。
「〜は」は発話のテーマ。主語とは限らない。
2018年8月30日(木)裾野市民文化センターにて 
「フジアザミ」 
 戻ってきた酷暑を逃れて富士山5合目の「太郎坊」に行ってみた。登山シーズンの9月10日までは「須走口」も含めて他の登山口がみなシャトルバスに乗り換えないといけないから、マイカーで直接行ける唯一の5合目なんだ。家からは20キロ足らずで30分で到着。今日の山頂はガスがこめて視界がよくないけど、ここは標高が1500mもあるから御殿場市内よりも7℃も低くてとても涼しい。犬を連れて散歩に来たご夫婦にも出会ったよ。
 登山靴に履き替えて30分ほど歩いて6合目の「大石小屋」まで登ってみた。「富士山に緑を返そう」の掛け声に合わせて植樹をした区域もあり、砂漠のような火山灰地のなかに緑の草地が点在している。ノコンギクやクサボタンも咲いてもうすっかり秋の景色だ。オノエイタドリも赤(名月草)やピンク、白の花がさかりだし、ヒマワリのように巨大な頭花が重たげに首を垂れているフジアザミも咲き始めてその薄紫色の綿毛が美しい・・・。

 2年生のTAさんは前回、英文の書き換え問題で I regret that I couldn't attend the conference.「その会議に出席できなかったのは残念です。」は「仮定法」の動詞を使って「出席できていたらよかったのに。」I wish I could have attended the conference. が正解。今日から「接続詞の構文」に入った。Run faster, or you will be late for school. 「もっと早く走れ。さもないと学校に遅れるよ。」命令文のあとにあるand(そうすれば)やor(さもないと)に注意しよう。
 KA君は前回「疑問文」の英作文と語句整序の問題をやった。「君はだれが優勝したと思う?」は、Who do you think won the first place?というよ。同じ「間接疑問文」でもDo you know who won〜のようなYes-No Questionとは違って、thinkやsayのような「意味の軽い動詞」の時は疑問詞のwhoを文頭に出さないといけないのだ。今日は「〜する人はだれでも」の意味になる複合関係詞のwhoeverを勉強した。whereverなら「〜するところはどこでも」のようになる。 
 MAさんは前回「拓殖大」の語句整序問題で、「あなたが好もうと好むまいと、宿題を提出しなければなりません」は You must hand in your homework whether you like it or not. という。likeは「〜を好む」で他動詞だからitが必要。同様に「〜をやめなさい!」もStop it ! だよね。ただのStop ! は自動詞で「とまれ!」になってしまう。今日は「関係詞」の「非制限的用法」を勉強した。関係詞の前にカンマがついて区切って読むようなときは「先行詞」の説明を後から加えるだけだから「制限(修飾)」しない用法ということ。
 OB君がやっと出席できた。夏休み中は特に「部活」が忙しくてなかなかUG会に出られなかったらしい。今日はユニークな英作文から始めた。「〜は」で始まる日本文がなかなか難しい。「帰りは10時か11時。」He comes home at ten or eleven. 「この本は昨日買ったばかり。」 I bought this book only yesterday. のように「〜は」が発話のテーマを示す働きだから主語とは限らない。目的語にもなるし、場所や時を示すことだってある。有名な「ぼくはウナギだ。」の文は動詞にwant (to eat) を使わないと英語にならない。
 1年生のSU君は前回「日記」を英語になおす問題をやったらよく書けていた。「今日は雨だった。」は主語にItを用いてIt was rainy today. がいい。「は」が主語になるとは限らないから。今日は「話法」の勉強を1からやった。人のセリフを直接そのまま引用して相手に伝える方法(直接話法)と、内容だけを要約して伝える方法(間接話法)があって、相互に言い換えできる力をつけたい。「平叙文」だけでなく「疑問文」も、「〜かどうか尋ねた。」のように言いかえできるように。
 YAさんは前回「前置詞」のofが日本語では所有の「〜の」だけではなくで、主語の「〜が」とか目的語の「〜を」になる例を教えた。米国第16代大統領リンカーンの1863年の演説・・government of the people, by the people, for the people shall not perish from the earth. は「人民の人民による人民のための政治は・・・。」と和訳されて、語呂がいいからすっかり定着しているけど実は誤訳(!)なんだよ。動詞governは「統治する」だから「人民による人民のための人民統治」とすべきで、前半のof the peopleは動詞governの目的語で「人民を統治すること」なんだ。だれがいつこんな誤訳をやったのかね。明治時代の有名な英文学者なら夏目漱石かな? 尾上

(追記)この「大石小屋」には下山してくる人がたいてい立ち寄るよ。山頂から「大砂走り」を駆け下りたときに靴やズボンに浴びた砂を叩き落とすハタキを無料で貸してもらえる。洗面器にいっぱいの水を買うこともできて顔や体の汗を拭きとっている白人の若者ふたり。かき氷をうまそうに食べている中国人など外人が目立つ。私も顔なじみのご主人にラーメンを注文した。このコースは火山灰だから登りづらくもっぱら下山専用になっている。10年前に皇太子様がここを利用したので「プリンスコース」とも呼ばれている。
 ここは新田次郎の小説「芙蓉の人」の舞台だ。130年も昔明治の中頃、最高峰の「剣が峰」に「富士山測候所」を建てた野中至夫妻の実話でテレビトラマ化もされた。冬の猛吹雪のなかでも夫婦は山頂の測候所にとどまり、気象観測や台風の予報に大いに貢献したという。今は「測候所」の円形ドームも外され、代わりに「気象衛星ひまわり」が飛んで空の上から台風の動きを克明にとらえている。
 今は山頂まで業者はブルドーザーで荷物を引き上げるが、昔は御殿場駅からバスできて「太郎坊」から歩いて登った。なかには馬に乗って8合目まで行く人もいたそうだ。
2018/08/30 (Thu) 23:35


形容詞の useful をof+use (名詞)で言い換え
形容詞の useful をof+use (名詞)で言い換え
2018年8月26日(日) 御殿場市民会館にて 
「宝剣岳」
 念願のコマクサにやっと出会えて満足したので引き返すことにした。あと30分登れば「駒ケ岳」の山頂に着くというのに、家内がロープウエー駅で待っているので残念だけどしかたない。「千畳敷カール」を見下ろす稜線まで戻ると若い男女の一団がなにやら楽しそうにお話し中。ここは主峰「宝剣岳」への分岐点でそのゴツゴツした巨大な岩山の連なりを間近に見上げて考えるところだ。
 その岩山の一つがちょうどたくましい男の横顔に見える。そのとがった口に一人の山ギャルが「キスしちゃったよ、」という合成写真を撮ってもらおうと口を丸めて突き出している姿が面白い。最近の「インスタ映え」ばやりで、こんなのも仲間に受けそうだね。その光景を私も一枚パチリ・・・。
 
 3年生OSさんは前回「前置詞」の文法問題をやった。What did you come here for?は「何のために」だからwhyに置き換えできる。What was the weather like?は、「どんなような」だからhowの代わりになる。語句整序では、「私はその提案に賛成でも反対でもありません。」はI am neither for nor against the proposal. といえばよい。Neither A nor Bの構文で、前置詞for(賛成)とagainst(反対)をつないでいる。今日は「仮定法」をやった。「今」の事実に反する仮定と「昔」の場合の違いは「動詞」の形で決まる。それさえしっかり区別できれば仮定法はさほど難しくない。「未来」のことも事実に近い事柄に反対の仮定は助動詞のshouldやwere toを使うのだったね。
 2年生のARさんはいよいよ来週からオーストラリアに短期留学する。いい経験ができそうだね。古都メルボルンには私も2度行ったことがあるよ。私からはアドバイスとして「学校での勉強以外にもホームステイ中には毎日勉強時間がたくさんあるはずだから、今の受験勉強の習慣を忘れないほうがいい。」と言った。「教科書を持って行って国語や社会だけでなく、英語も学校での英会話以外に英訳、和訳、文法をしっかりやった方がいい。」と4回分のプリントを渡した。「ホストファミリーが毎日英会話の訓練をしてくれるかどうかわからないよ。昨年留学体験した3年生のOSさんに聞いてみるといいね。」今日は「It中心の構文」でIt seems that・・とかIt appears that・・「〜と思われる」「〜のようだ」を勉強した。Have a nice stay in Melbourne!
 TUさんは前回「江戸川大」の英文を和訳した。このような1パラグラフをまとめて和訳すると、文と文のつながりの大切さがわかる。句読点の ;「セミコロン」で文が切れていたね。次の文が説明だから「すなわち」の和訳が必要だ。一般にandやbutのような接続詞がないときには、or(すなわち:説明)かfor(なぜなら:理由)が省略されているとみなすとよい。今日は関係代名詞whatの慣用用法をやった。something whichのことを一語でwhatというのだから、普通「こと」「もの」と訳すけど、「姿」「大切なもの」の訳が必要な例文も出てきたね。
 1年生のKAさんは前回「話法の書き換え」問題をやった。まだ学校では未修の項目で難しかったね。「話の伝達のしかた」には2通りあって、He said to me, ”where are you going?” は「セリフ」のままなので「直接話法」という。この内容だけを言い換えて伝えるのが「間接話法」で、ここではHe asked me where I was going. 「彼は私がどこに行くのかを尋ねた。」のように言い換えられる。今日は学校の試験のための対策勉強に専念した。
 1年生のMAさんは前回「接続詞」の語句整序問題がとてもよくできた。I don’t know whether he will come with us. 「私は彼が一緒に来るのかどうか知らない。」で接続詞のwhetherを覚えよう。ifにも同じ働きがある。英文はいつも、接続詞+SV の語順だ。関係詞や疑問詞でも同じこと。それを「従属節」とか単に「節」と呼ぶよ。今日は語順配列問題で、「この本は大いにあなたの役に立つでしょう。」はThis book will be of great use to you. が正解。形容詞の useful をof+use (名詞)で言い換えるのだ。very Importantはof great importanceと同じ。not valuableはof no valueと同じ。
 今日は授業の終了時にTUさんのお母様が見えて「立教大のオープンキャンパスに参加しました。」と言ってお土産をいただいた。立教大のセントポールチョコなんてあるんだね。 尾上

(追記)「宝剣岳」の思い出といえば、10年前まだ家内が全く元気だったころのことだ。7月の末で高山植物が一番いい時期を選んで友人と3人で山小屋一泊の駒ケ岳登山をやった。「頂上木曽小屋」の外には真っ白なコマクサがいっぱい咲いていて感激した。特に山頂で見た早朝のご来光は忘れられない美しさだったなあ。
 2日目はゆっくり小屋を出発して「宝剣岳」に挑戦した。3人とも還暦を過ぎた年齢なのに意気揚々。若い者にまけない気力の持ち主で、「分岐点」でもためらうことなく直立した大岩をクサリでよじ登り始めた。真っ白な綿毛のエーデルワイスや青色のチシマギキョウをいくつも見つけながらあっさりと「宝剣岳」の剣先にたどり着いた。数百メートルも真下にカールを見下ろした時の達成感は忘れがたいよ。
2018/08/26 (Sun) 23:56


Some〜; others・・・「〜という人もいるし、・・・という人もいる」
Some〜; others・・・「〜という人もいるし、・・・という人もいる」
2018年8月23日(木)裾野市民文化センターにて 
「高山の花の女王」 
 花の盛りが半月早いこの夏だけど、コマクサがまだ少しは見られるかなと期待して家内と「木曽駒ケ岳」に行った。未明に家を出て早朝7時前には「信州・駒ヶ根」の登山口に着いた。平日なのにロープウエー乗り場には長い行列ができて、まだ夏休みだから家族連れもたくさんだ。日本で最高所2612mの駅「千畳敷」まで標高差950mをたった7分でスイスイと。らくちんだね!歩いたら3時間以上かかるのに。
 ここから山頂2956mを目指すと前回は数か所でコマクサに出会えた。しかし、今年はやはり遅かった!「千畳敷カール」の広大な自然のお花畑には白いハハコグサ、ウメバチソウ、紫色のトリカブトやリンドウが一面に咲いてもうすっかり「秋」の風景だ。眼前にそそり立つ「宝剣岳」の岩稜に向かって「乗越浄土」まで登ってみてもコマクサの姿がない。その先の「中岳」も越えて、とうとう「駒ヶ岳」山頂の手前まで登ってやっと咲き残りの群れを3つ発見・・・!

 2年生のTAさんは前回who、which、that、whatのほかにも特殊な関係代名詞があることを勉強した。I can't do such a thing as you have done. (君がやったようなことはできません)のようにthingにはwhichでつなげばいいのにsuchがついているからasと使うのだ。今日は「関係副詞」を勉強した。This is why I was late for school.では whyが「なぜ?」ではなくて the reason why のことで「〜の理由」という訳に相当する。「先行詞」が省略されているからhowは「方法」、whereは「場所」、whenは「時」と訳せばよい。
 KA君は前回「近畿大」の和訳で、Some are eager to learn. ・・・Others go back〜の文では、「年長の大学生」のなかにはいろいろな理由の人がいる、という説明なので、代名詞のsomeとothersに注意して「〜という人もいるし、・・・という人もいる」のように和訳すると適切だ。今日は「関係代名詞」の「非制限的用法」を勉強した。先行詞を修飾する用法(制限用法)ではなくて、カンマで切ってから「先行詞」の説明になるような用法のことだ。My house, which I bought ten years ago, still looks new. 「私の家は、10年前に買ったものですが、今でも新築に見えます。」のように。
 MAさんは前回「無生物主語の文」の語順配列が難しかった。「実践女子大」の「ちらっと彼女を見るだけで十分彼は幸せになれる。」は「理由」や「手段」を主語にすればどう言いかえできるかと考える。A glance of her is enough to make him happy.「幸せにさせるのに十分だ。」今日は「関係代名詞」のwhatが、「こと」「もの」という訳になるだけでなく、「姿」とか「大事なもの」となるような慣用用法を勉強した。特にFacts are to the scientist what words are to the poet.ではwhatを単にsomething whichのことではなくて、something important 「大事なもの」と置き換えると納得できるでしょ。「詩人にはことばが大切であるように、科学者にとっては事実が大切なんだ。」と和訳するとわかりやすい。「AのBに対する関係は・・・」の訳は間違いではないけど分かりにくいね。
 1年生のSU君は前回、基本文型を復習した。SVOOのMy uncle made me a bookshelf. はMy uncle made a bookshelf for me. とSVOMに言いかえできる。for meは「私のために〜してくれた」の意味で、cook、get、buy、findなどが相当するよ。give/show/bring/lend+物+to人 の場合とは違う。toは「〜へ」で「物」の移動を意味する。今日は「仮定法」の基礎を勉強した。 Could you tell me the story? 「その話をしてくれますか?」が 依頼の仕方ではWill you tell〜よりも「ていねい」だと知っているよね。「反対の仮定」をして「できないと思うけど、もしできるなら・・・」の意味で言っているからだよ。その時にこのcouldのように動詞や助動詞を「過去形」で表現するのだ。
 YAさんは前回英作文で「無生物主語」をやった。動詞make「〜させる」は「人が人に〜させる」だけでなく英語では「物事」でもOKだ。中学でやったWhat makes you so happy?「なんで君はそんなにうれしいの?」が典型的な例だよ。preventは「妨げる」から「物事が人に〜させない」の意味によく使われる。今日は「関係代名詞」のwhoやwhichのかわりにasが使われる特別な場合を勉強した。As was often the case with him, he came late. 「彼にはよくあるように、また遅刻してきた。」は前半を後回しにして , which was often ・・・というべきところを、「よくあるように」の意味で「様態」を示すasに置き換えるのだ。さらに文頭に出せる点でも特殊だね。 尾上

(追記)「千畳敷カール」は天然の花園だ。北アルプスの山々には北アの「八方尾根」「栂池高原」や「入笠山」のように「ロープウエー」会社が駅の周辺に作った観光用の高山植物のガーデンがたくさんあるけどここは別格。大昔の日本にも氷河期があってその時流れ出した氷河が丸くえぐり取った跡がこの圏谷(カール)だ。雪の季節には素晴らしいスキーゲレンデになる。40年も前子供たちとそり滑りをやって遊んだのが懐かしい。
 観光客はほとんど「剣ガ池」まで下って絶景を楽しみカールの花園を周遊して感動して帰る。私は10年前には家内と「駒ヶ岳」山頂の山小屋に一泊してご来光を拝み、まだ7月だったから赤や白のコマクサの群落をそこここに見つけて感動したよ。翌日カールの真上にそびえる岩峰「宝剣岳」を縦走したのはずいぶん大胆だったなあ。今歩行の不自由な家内からは想像もできない。今回は千畳敷駅内のホテルで待っていてもらった。
2018/08/23 (Thu) 23:14


howeverが単独の時は単に「しかし」
howeverが単独の時は単に「しかし」
2018年8月19日(日) 御殿場市民会館にて 
「山梨の吉田高校ボート部」
 今年は無理かなとあきらめていた「三つ峠」のレンゲショウマがやっぱり気になって、全国的に天気がやっと回復した昨日の早朝、登山口の「御坂峠」に向かった。いつものように「河口湖」に立ち寄ると北岸の「オルゴール美術館」や「河口湖美術館」の裏に「町営ボート場」がある。まだ早朝6時前だけどもう高校生たちが艇庫の前に大勢集まってきて、一人乗りのシングルスカルや2人乗りのダブルスカルを湖面に浮かべ始めた。
 湖面に「逆さ富士」がくっきりと映っているのはこんなに波が静かな時だけ。風が強くなると転覆しやすくなるので活動は早朝の2−3時間だけで終わる。長いオールを左右に握ってまるでアメンボウのようにスイスイと湖面を滑っていくよ、いいなあ。私も大学時代に4人乗りのナックルフォーは漕いだけれど、こんな贅沢なボートは当時なかった。英国の歴史あるレガッタでは8人乗りのエイトが正式種目で、私はそれにも乗れないうちに落伍してしまったよ・・・。
 
 3年生OSさんは前回「接続詞」で、provided(もし〜ならば)、for fear that〜(〜だといけないから) 、in that〜(〜という点で)のような難しい表現を勉強した。今日は「前置詞」。接続詞を使ってwhile she was staying in Tokyo(東京にいる間に)は前置詞でいえばduring her stay in Tokyo(東京滞在の間に)のように名詞でつなげる。although she was absent(留守だったけど) もdespite her absenceのように名詞に置き換える。How was the weather?(天気はどうでしたか) はWhat was the weather like?(どのようでしたか)と言いかえできるよ。
 2年生のARさんは前回に続いて、9月の留学前にやる学校の試験対策に専念した。
 裾野教室のTAさんが振替で出席した。前回は「無生物主語」をつかう語句整序の問題が難しいのにかなり正解が出せたね。「彼女は高所恐怖症なので、空の旅は楽しめなかった。」は動詞のprevent(妨げる)に注意すると、「物事」+prevent+「人」from ―ingの構文で「物事のせいで人が〜できない」が使えるから、Her fear of heights prevented her from enjoying the flight. となる。今日は「関係代名詞what」。先行詞のsomethingを含むから和訳では「こと」「もの」の訳に相当するけど、さらに慣用表現をいくつか勉強した。
 新加入のTUさんが出席して「形式主語のit」をやった。パラグラフの和訳で難しかったのは When they walk in a city like Paris, however, where the main streets spread out from a central point, they easily get lost.「だけど、パリのような都市を歩くときには、そこでは主要な通りが中心地から広がっているので、アメリカ人はすぐに道に迷ってしまう。」howeverが単独で使われている時は単に「しかし」の意味になるよ。前後にカンマをつけて「割り込み」させているけど、文頭に移しておけばいい。whereは関係副詞で先行詞a cityの説明だから「実はそこでは・・・なので」と付け加えておこう。他はとてもよくできた。
 1年生のKAさんは前回英作文をやってみた。「明日雨が降っても・・」はEven if it rains tomorrow, で「明日」があってもwill rainとはしない。助動詞willは「〜だろう」の不確実な気分を表すよね。「〜すれば」のIfや「〜したとき」のwhenなどは「そういう場合の設定」だから、「はっきり」と現在形で表すのだ。今日は「マンガ」の吹き出しセリフを英訳してみた。頻繁に使う「〜がある、いる」の日本語は「存在文」と言って、英語では have〜を使えばいい。There is 〜は「特殊な倒置文」で特定のものには使えないから避けた方が無難だ。
 1年生のMAさんは前回「否定」で英作文をやった。「関東学院大」の「ジョンもケンもその問題を解くことができなかった。」は Neither John nor Ken could answer the question. 肯定で「AもBも〜できた」ならBoth A and B could〜でいいけど両方とも否定ならneither A nor Bだ。今日は1年生の文法をもう一度復習する第1回。「文の種類」では、「感嘆文」 How well he plays the guitar! は文尾のvery wellをHow wellに変えて文頭に移動。What a cold day it was yesterday! もIt was a very cold day yesterday.からの移動だ。MAさんは東高のボート部員で明日から天竜川のコースで合宿。早朝の出発なので一時間前に早退した。
 KI君は前回「宮崎大」の英文和訳をやった。Whenever a person who already has enough to live on proposes to engage in some everyday kind of job such as school-teaching or typing, he or she is told that・・・はカンマまでの節がとても長くて分析しにくいね。動詞のproposesの主語がa personとわかれば、「生きていくのにすでに十分な貯えのある人が、学校の先生とかタイプの仕事とかのような日常ありきたりの仕事につこうとすると、いつもそういう人は・・・のように言われる。」ここのenoughは代名詞で「じゅうぶんなもの」。今日は「青山学院大」の長文読解問題をやってみた。少々難しかったけど合格点はとれたね。 尾上

(追記)小学校時代から私は背は高い方だったけどスポーツが苦手で、休み時間に一緒に野球をやってもクラスメイトからへたくそ、と馬鹿にされていた。合唱部や吹奏楽・管弦楽ばかりの青春時代に一度だけ運動部に入った。外語大の新入生の勧誘イベントで「かつ丼」を食べさせるよ、の殺し文句に誘われてボート部に入部してしまったのだ。しかし間違いだった。埼玉の「戸田ボート場」にある合宿所での練習は、腕力・脚力の強化が中心でひょろひょろの私にはきつすぎて半年もたなかった。
 でも忘れられない思い出がひとつある。伝統ある「早慶レガッタ」の大会に貸し出したわが校の艇を引き取りに1年生仲間で浅草に行った。「隅田川」の川岸から4人で漕ぎ出した。その頃はまだ黒く濁っていた川水が「荒川」に入ると同時に澄み切って、夕焼け空に向かって「ピシャッ、ピシャッ」とオールをそろえて湖面を切りながらはるばる「戸田橋」まで漕ぎ続けたよ。なんともロマンチックな気分。
2018/08/19 (Sun) 23:12


「たとえどんなに難しくても」No matter how hard it is, ・・・
「たとえどんなに難しくても」No matter how hard it is, ・・・
2018年8月16日(木)裾野市民文化センターにて 
「タマゴタケ」 
 「三国山」のハイキングコースを歩いた。山中湖までいく手前の「篭坂峠」に登山口がある。村の墓地から40分ほど歩くと展望の良い「アザミ平」に出た。ここは「富士スピードウエー」と「富士霊園」の裏手になり、このガスがなければ真正面に「富士山」右手に「山中湖」が一望できるのに。お目当ての大型のフジアザミは?何もないなあ。若い芽も出てない。いつもここは花園でナデシコもいっぱい咲くのに。
 「三国山」にむかって少し歩いてみた。ブナの古木が次々と現れ大きな枝を腕のように四方に伸ばしている。まだブナの葉は青々しているけどカエデの黄色い葉がもう散り始めていた。秋になったらきっと素晴らしい紅葉の散策道になるだろうなあ。ここらでお弁当に、と立ち止まったら真っ赤なキノコを3本発見。今年最初のタマゴタケだ!まるで三世代の家族のようだよ。母親と娘とその傍らにはまだ殻に入った赤ちゃんまで。
 鮮やかな赤色だけど毒キノコじゃないよ。須走口五合目のキノコ名人によると「とてもおいしい」キノコの一つで、バターソテーにすると最高なんだ。もちろん持ち帰って私の口に入ったよ・・・。

 2年生のTAさんは前回「接続詞」の英作文で、「いくら難しくても、その本を読まなければいけない。」がほぼ書けた。You must read the book however hard it is, では後半がeven if it is very hard「たとえとても難しくても」でもOKだけれど、疑問詞のhow(どんなに)を使うとno matter how hard it isとかhowever hard it isというのがよりよい英文だ。しかしかなり難しい構文だね。今日は「関係代名詞」の前にin、to、for、withなどの「前置詞」がついているような文を勉強した。
 2年生のKA君は前回「前置詞+関係代名詞」を勉強した。There are books from which you can learn both how to read and how to live. 「本の読み方と人生の生き方の両方を学ぶことのできる本がある。」ではfrom以下の節がYou can learn〜from them.「その本から〜を学ぶことができる」で、from whichに置き換えてbooksのあとに「くっつけ」たものだ。今日は「関係代名詞whatの慣用表現」を勉強した。something which・・を一語で表したのがwhatだから、私が買った「物」とか、私が知ってる「事」という日本語に相当する。さらに、日本の今の「姿」とか、〜にとって「大事なもの」、と訳せるといい例文も勉強した。
 MAさんは「形式目的語のIt」の働きを勉強した。第5文型でI think it easy to read the book.「その本を読むのは簡単だと思う。」のような文だ。動詞はbelieveやfindも使う。「熊本大」の英文 One can say things in a letter that one would never dare say in conversation. の和訳は「人は会話ならばとても言えないだろうようなことを、手紙では言うことができるのだ。」ここのwouldには注意しよう。「仮定法」で「〜だろうが」の意味をつかめるといいね。
 御殿場教室の2年生ARさんが出席した。The less attention we paid to his lecture, the more irritable he became. は難しい「比較構文」で the 比較級SV, the 比較級SV. だ。「私たちが講義に注意を払わなければ払わないほどますます先生はイライラしてきた。」 As we paid less attention to his lecture, he became more irritable.のように接続詞as「〜するにつれて」を使うほうがずっと簡単だけど。今日は学校の試験が9月の留学前に実施されるので、その対策に集中してプリントは次回に回した。
 SU君は「比較」で、前回は「原級」の as 〜asを勉強したので、今日は「比較級」 more 〜than と「最上級」のthe most〜を基礎から勉強した。busyのような短い単語なら語尾に-erか-estをつけるから busier、the busiestとなる。後半は「疑問文」の作り方をやった。「付加疑問文」は相手に確認を求める言い方だから、「肯定文」の後には, don't you? のように「否定」の疑問文を付け加え、「否定文」の後には、do you? のような「肯定」の疑問文をつけ加えるのだ。
 YAさんは前回「接続詞」の和文英訳5題ではかなりいい解答が書けた。語順配列で「夕食を食べようと席に着くとすぐに電話が鳴った。」は接続詞のas soon asを使えば簡単だけど、no sooner〜 than・・の構文で書かないといけないから We had no sooner sat down for dinner than the telephone rang. 「電話が鳴るより席に着くほうが早かった、なんてことはなかった。」つまり、ほとんど同時だった、ということになる。hardlyや seldomなどの否定の副詞は「neverと同じ位置」と覚えよう。今日は「前置詞+関係代名詞」が少々難しかった。声に出して読んでみると「文」の切れ目がわかって納得できるね。 尾上

(追記)前年のコンクール東海大会金賞受賞のご褒美に「海外遠征」をやった。2001年は「沼津東高校」が創立100周年に当たり、記念行事として吹奏楽部のアメリカ演奏旅行を提案したらOKが出た。沼津市の姉妹都市「カラマズー」を訪問し、現地の高校生と交流しホームステイも体験しようという試みだ。カラマズー市の3つの高校吹奏楽部との合同演奏は価値ある文化交流になった。
 作曲家のデル・ボルゴ氏もNYから招いてゲスト指揮者をお願いし、生徒にも私にも素晴らしい体験になった。帰途には東海岸に立ち寄りあこがれのNYCを訪問。コロンビア大学やハーレムを観光した後、NY湾を船で渡りあの「自由の女神」を見たよ。夜はブロードウエーをちょっと歩いてマクドナルドでイートインしてからあこがれのミュージカル「オペラ座の怪人」をみんなで鑑賞。小さな劇場に熱気がムンムンあふれていたよ。MU君も大興奮だったなあ。
2018/08/16 (Thu) 23:27


Unless「〜でないとすれば」
Unless「〜でないとすれば」
2018年8月12日(日) 御殿場市民会館にて 
「吹奏楽コンクール」
 今日は富士市のロゼシアターに行ってみた。小山高校のMU先生から「東部予選で金賞がとれたので県大会です。」と電話があったから。しかし出演順が1番で朝の10:20だというから準備時間がなくて良い演奏ができるか心配だった。各団体は12分以内で課題曲と自由曲を演奏する。この午前の部では「浜松工業」「沼津商業」など過去の実績の高い上手なバンドが目白押し。小山高もかなり立派な演奏だったよ。午後は沼津東高校も出演するけど午前の部6団体だけ見て帰宅した。
 MU先生は20年前、私の沼津東高校時代の吹奏楽部員だった。ユーフォニアムとチューバが得意で卒業後は東京学芸大の音楽教育科に進学した。さらに大学院にも学んで静岡県の教員に採用された。新任の浜松西高では吹奏楽部ですぐに指導力をみせコンクールでは何度も上位入賞した。数年前に東部の小山高校に赴任してからも毎年実績を積み重ねているし、県高校吹連の事務局長としても力量を見せている。将来は理事長にもなれそう・・・。

 3年生OSさんは「接続詞」の入試問題をやった。It’s not until we go abroad that we realize how crowded Japan is,「外国に行って初めて、日本がどれほど人口が密集しているかがわかる。」では、not untilが「以前ではない」から「〜の後」となり、It is 〜that・・の「強調構文」で「外国に行った後」の節が強調されているでしょ。それで「〜して初めて・・・する」のような訳が適切なのだ。
 2年生のARさんは助動詞のmay well 〜「〜するのも当然だ」とmay as well〜「〜したほうがいい」が難しかったね。特に後者は過去形のmight as well 〜as・・との違いが分かりにくかったね。「・・・するのと比べて〜するのは同じことかもしれない」と言っているから、結局「〜したほうがいい」と訳せばいい。mightを使うのは「仮定法」の「ありえないだろうけど」の気分を込めてだ。
 1年生のKAさんは前回、笑い話の「老人のとんち」を読んだ。”I’ll give a bag full of gold, “ he said, “to the person who can tell me the best story.”は「直接話法」のセリフが一続きだからhe saidは文頭か文尾にいうべきところを中間に割り込ませた形なんだ。内容だけを伝えるために「間接話法」にするにはHe said that で始めよう。He said that he would give・・・who could tell him the best story.のように動詞の「時制の一致」や代名詞の言いかえに十分注意して。
 裾野教室の2年生TAさんが参加した。「接続詞」の語句整序の問題で、「我々が知る限り、生命は水がなければ存在できない。」が難しかったね。As far as we know, life cannot exist unless there is water. As far as〜は「〜の限り」と範囲を限定するための接続詞で後にSVが来る。Unlessは「〜でないとすれば」の意味でif・・notというのと同じ。
 同じく裾野教室の2年生MAさんもこちらに振替出席した。「アメリカ大都市の道路の配置」の一文で、Streets in big cities usually run parallel to each other and are often numbered in order. は動詞are numberedが前方の動詞runと「並列」であることに注意して、「大都市の通りは大抵お互いに平行になるように走っていて、順番に数字が打たれている場合が多い。」 尾上

(追記)「UG会」の授業を終えて帰宅後さっそく「県吹奏楽連盟」のHPを開けてみた。3、4時間前に終わったばかりのコンクールの結果を見ると、出演24団体中入賞して「東海大会」の代表になった4校は「浜松商業」「浜松市立」「浜名」など西部地区の高校ばかり。東部は「沼津商業」が次点の金賞だった。MU君が指揮した小山高校は残念ながら銅賞だった。あいかわらず西部地区の吹奏楽レベルは高いなあ。
 20年前の夏、吹奏楽コンクール「小編成の部」がこの同じ富士ロゼシアターで開催され、沼津東高校は東部予選と県大会を勝ち抜き、20数年ぶりに2度目の「東海大会」出場を果たした。おまけに金賞までいただいて。それは私が顧問と指揮者になって8年目のこと。各人の演奏が素晴らしく審査員の先生方から高い評価をいただいた。その時チューバを吹いて最低音を支えていたのがMU君だ。
2018/08/12 (Sun) 23:38


「どれだけ速く走ってもあなたは最終バスに乗れないでしょう。」However fast you run, you will not catch the last bus.
「どれだけ速く走ってもあなたは最終バスに乗れないでしょう。」However fast you run, you will not catch the last bus.
2018年8月9日(木) 裾野市民文化センターにて 
「お米の花が咲いた」 
 5月に田植えをやってから育ててきた稲が70センチほどに成長していよいよ花を咲かせたよ。出たばかりの穂の先に2ミリくらいの真っ白なムシが止まっているようなのがイネの花だ。この花の胚芽が実になってモミになり10月の刈り取りの頃にはおいしいお米になるんだ。それまでは「田んぼ」の水管理をしっかりやらないと。300mも離れた小川から水を引いてくるのも私の大事な日課だ。
 3月のまだ寒いころに昨年のモミをお湯につけて発芽させ、手製の温室の中で小さな苗を育てるのにも苦労があったなあ。育苗トレーでモミを6枚も蒔いたのに、田植えに使えたのはたったの2枚きりだった。昼夜の温度差が大きくて、なかなか育たない苗や暑すぎて焼けてしまった苗もあったり・・・。

 2年生のKA君は前回「It 中心の構文」で He seems to have been a teacher. のような「完了形」の不定詞の場合を勉強した。It seems that he was a teacher.と同じだから「むかし先生だったらしい。」の意味。今日は「関係代名詞」の上級編で、関係詞を使って二文を一文につなぐ練習をやった。for whom、with which、of whichのような「前置詞」が前についている場合を勉強した。
 1年生のOB君は前回「話法の転換」の問題をやってみた。She said to me, «Have you finished your homework yet?» は「引用符」の中が伝達文だから直接話法と呼ぶよ。この内容を間接的に伝達するには、She asked me if I had already finished my homework. 「私がすでに宿題を終えてしまったかどうかを彼女は尋ねた。」と、接続詞のif(〜かどうか)で文をつなぐよ。今日は代名詞Itの特別方法、つまり「形式主語」の働きを勉強した。
 SU君は前回「everのついた関係詞」を使う英作文をやってみた。「どれだけ速く走ってもあなたは最終バスに乗れないでしょう。」が難しかったね。However fast you run, you will not catch the last bus. 今日は「比較級」「最上級」の語形変化とas〜as、 more〜thanの比較構文の基礎を勉強した。「話法の転換」では直接話法から間接話法への書き換え問題が難しかった。
 YAさんは前回「接続詞」の英作文をやった。「私はお互いが見えるようにいすを並べました。」は、We arranged the chairs so that we could see each other. 「目的」を表す接続詞で so that S can(may,will)〜の構文がいい。不定詞でもいえるけど 後半は to see each other.の前に「意味上の主語」for usがないといけない。each oher(お互い)は主語に合わせないといけないからね。今日はIt is 〜 that・・・の構文「・・・は〜だ。」を勉強した。「形式主語」のItはthat節、whether節や疑問詞節も受けることができるのだ。
 御殿場教室の3年生OSさんが出席して「比較」の文法問題をやった。「関西外大」の「それは思われているほど難しい問題だとは思いません。」は難問だったね。I don't think で始めてit is so serious a question as it seems.となる。not so〜as・・・の比較構文「・・・ほど〜なものはない。」はよく見かけるね。 a very serious questionの veryをsoに置き換えるとa の位置が変わるよ。 尾上

(追記)農作仲間のTAさんのご主人は御殿場市の元職員だけどコメ作りの専門家。モミの発芽のさせ方、トレーでの育苗のやり方、肥料のやり方など、私が頼りにしている師匠だ。今年も自作の苗が不足したのでTAさんの田植えで残った苗を分けていただいた。畳2枚くらいの広さで始めたコメ作りが、5年前から50坪に広がって最近は50キロくらいのモミがとれるようになった。
 「御殿場コシヒカリ」というブランド名が広まっているのは、小粒ながら甘さやうまさで評判が高いから。沼津や三島の寿司屋が買い求めるそうだ。いろいろ試してはみるけれど自慢できる農産物の少ない御殿場農協ではコシヒカリが頼りだ。
2018/08/09 (Thu) 22:59


「複合関係詞」Whatever SV〜(〜する物はどんな物でも)
「複合関係詞」Whatever SV〜(〜する物はどんな物でも)
2018年8月5日(日) 御殿場市民会館にて 
「富士山のシャクナゲ」
 季節の花レンゲショウマが見たくて富士山の山梨県側「吉田口」から登った。前回1964年の東京オリンピックに合わせて、有料自動車道のスバルラインが開通する50年前まではみなこの登山道だった。1450mの「馬返し」と呼ばれる登山口まではバスがあったけど利用者が少ないので今はマイカーかタクシーだ。
 5合目2300mの「佐藤小屋」まで行けば富士山頂の視界が開けるがそれまではずっと樹林の中を登るからとても涼しい。江戸時代からの石畳みも見つかる。今日もドイツ人女性が一人、中国人が二人連れで登ってきたよ。ここが世界遺産になってからは「歴史の道」を全ルート歩きたいらしく、山麓の「本宮浅間神社」で参拝してからとか、富士急行の「富士山駅」から全部歩き通す外人にも出会うことがよくあるよ。
 秋の花フジアザミやソバナ、初夏の花ハクサンシャクナゲの咲き残りを一枝発見したけど、今回はどういうわけかレンゲショウマに出会えなかった。鹿の被害なのかなあ・・・。

 1年生MAさんは前回、関係詞wh-の後に-everがついている「複合関係詞」の問題が初めてで難しかったね。Whatever SV(〜する物はどんな物でも)とかwhoever V(〜する人はどんな人でも)のように、Anything which SV〜、Anyone who〜の働きをする関係詞だからany〜のような先行詞を含んでいると考えればいい。今日は「仮定法」の文法問題をやってみた。1か月前にも入門編でふれたことがあるけど、現実と反対の仮定をして、「もし仮に私が鳥であれば、あなたの所へ飛んでいくのに。」といいたければ、If I were a bird, I would fly to you. のように「過去形」、助動詞+動詞の原形、のように「動詞」の語形に十分な注意が払えるといいね。「あの頃鳥であったら・・」のように「昔」の事実に反することなら「過去完了形」、助動詞+have -edで表せるよ。今日は5枚のプリントを2時間で完了して、残り時間は夏休みの課題に集中できた。 
 今日は様々な都合で4人も欠席して、MAさん一人の授業だった。KAさんはお母さまが自宅学習用にプリントを受け取りに見えた。授業の始まりに高2の生徒とお母さまが見学に見えたので英作文のプリントをやってもらった。短時間だけどUG会の趣旨に賛同していただきさっそく入会用紙を出してくださった。来週から一緒に頑張りましょう。 尾上

(追記)富士山は自然遺産じゃなくて文化遺産としてUNESCOが認めたんだよね。だからあの円錐形の3776mの山容ではなくて、そこに至る文化施設とか宗教、哲学、文学、美術の中に表現される「崇高なものへのあこがれ、畏敬の気持ち」など日本人が大切にしてきたものなのだ。だから「富士宮」「須走」とこの「富士吉田」の3つの浅間神社にこそ文化遺産が凝縮されているはず。
 吉田口の「馬返し」には浅間神社の奥宮があるし、1合目、2合目にもお社が立っている。いずれも木造だからほとんど倒壊寸前だけど。世界遺産に認定されると今度はそれを維持するのが大変だ。石灯籠や石碑、石畳みはいいとしてもお社は再建しないといけない。「文化」の形跡を残さないといけないからね。
2018/08/05 (Sun) 22:37


the worldは「世界」でなく「世の中、社会」
the worldは「世界」でなく「世の中、社会」
2018年8月3日(金) 裾野市民文化センターにて 
「山中湖のKABAバス」 
 昨日ここで吹奏楽コンクールの中学の部が実施されて全館貸し切りだったため、UG会は今日金曜日に変更した。数人欠席だったけど、都合をつけて出席してくれた皆さんありがとう。吹奏楽コンクールと聞くと私は今でも胸が騒ぐよ。数年前にこの近くの「富岡中学」でもバンド指導のお手伝いをしたことがある。高校教師時代は島田商業高校で8年間、御殿場南高校で15年間、沼津東高校でも10年間、吹奏楽部の顧問と指揮者をやっていたんだ。教師人生のほとんど全部だよ。英語の先生のくせにね。
 HPで調べてみると高校の部は今週末、富士の「ロゼシアター」で開催されるそうだ。自由曲だけの「小編成の部」と、課題曲も一緒に演奏する「大編成の部」があって、それぞれ上位に入賞すると1週間後には県大会がある。そして9月の「東海大会」を勝ち抜いた代表のバンドは、10月に名古屋で開催される「全国大会」への出場権を得る。それがベスト30だけど最近静岡県の代表は中高ともにふるわない。
 吹奏楽は文化部とはいえ運動部に負けないハードな練習を求められる。それぞれの楽器の上達には毎日欠かさない忍耐力と向上心が大切だし、30人、50人の団結力が一番だから・・・。

 2年生のKA君は前回「岩手大」の英文「学校の役割」を和訳した。The main lesson in school is how to get along in the world. 「学校での主要な教訓は、社会でどうやって生きていくかである。」 lessonは「授業」ではなくて「教訓」、the worldは「世界」でなく「世の中、社会」。文意に沿った和訳を選ぶことが大切だね。今日からは「It中心の構文」に入ってまずIt seems that〜の構文を勉強した。「〜と思われる」のように話者の(想像的な)気持ちを付け加える働きをする。「〜らしいよ」と訳してもいいからIt appears that〜ともいうんだ。I think that〜「〜と思う」というのとあまり変わらない。だからIt is thought that〜と言い換えても同じなんだ。
 MAさんは前回「仮定法」を使う英作文をやった。「あなたが助けてくださっていれば、私はその仕事を終えられましたのに。」は、If you had helped me, と節でいう代わりに、with「〜があれば」を使って、という要求なのでWith your help, と前置詞句で簡単に書ける。後半も「昔」の事なのでI could have finished the work. と「完了形」にしたかった。今日はMAさんもIt seems that he knows everything.「彼はなんでも知っているように思われる。」の構文を勉強して、さらに不定詞を使ってHe seems to know everything.のように書き換えできることを勉強した。
 YAさんは前回「仮定法」をつかった英作文を5問やってみた。「明治学院大」の「・・・まるで外国にでもいるかのように感じることが時々あります。」は I sometimes feel as if I were in a foreign country.で、接続詞のas if(またはas though)「まるで〜であるかのように」の後に仮定法の動詞「過去形のwere」を使って「今の事実に反する仮定」を表すのだ。今日は英作文で「私はとても注意深いのでめったに間違いをおかさない。」が少し難しかった。so 〜that構文「とても〜なので」がうまく使えてI am so careful thatまでよかったが。「めったに〜しない」は回数を表すoftenの否定語でseldomがいい 。「決して〜しない」のneverと同じ位置に置けばI seldom make a mistake.のように言えるね。
 来週の8月6日から予定していた「UG会・夏期講習」は、希望者がいないようなので残念だけど取りやめにします。いつもはお盆の前後にやっていたのが三島のホールの都合で1週間前倒しになって、その期間は学校行事がまだ続いている生徒が多かったのかな。 尾上

(追記)私は60年前の昔、中学の吹奏楽部でトランペット、高校でサキソフォーンを吹き、大学でもオーケストラに入団してホルンにのめりこんだ。音楽演奏の趣味は小学校4年生の時に入った合唱団から始まるんだ。中野区立桃園第3小学校は東京都の合唱コンクールで3年連続2位に入賞したよ。アルバムで「九段高校」での大会の記念写真を見ると、指導者の先生と生徒全員のにこやかな顔に達成感があふれている。
 私が専門教科の英語と楽器演奏の経験をうまく結びつけられたのは「海外演奏旅行」だと思う。県吹奏楽連盟の役員の一人として事前調査もして、1996年には「シンガポール・オーストラリア遠征」を実施にこぎつけ、県内の100人を超える高校生の混成バンドを結成して引率した。シドニーのあの美しいオペラハウスでやったコンサートも思い出深い。
 その5年後には「沼津東高校」の吹奏楽部30人を連れてアメリカに遠征し、沼津市の姉妹都市カラマズーでホームステイ体験と合同演奏会を開き、その後NY観光にも足をのばしたなあ。
2018/08/03 (Fri) 22:52


「もっと頑張るだけでいいんだよ。」All you have to do is (to) work harder.
「もっと頑張るだけでいいんだよ。」All you have to do is (to) work harder.
2018年7月29日(日)御殿場市民会館にて 
「花の名山・蝶ガ岳」
 長野県松本の先の安曇野インターから半時間くらいで「蝶ガ岳」の登山口1350mに着いた。前夜の22時に御殿場を出発して途中「長野道」の「梓川SA」で仮眠をしたので5時半には登山開始。ここは人気の「花の百名山」で水曜日なのにすでに駐車場には50台ほども。今日も一人で来たけど仲間がこんなにいれば寂しくも怖くもない。自分の気力と体力の維持のためだし、そして好きな花たちが楽しみを添えてくれるのだから。
 登り始めてまもなく小さなラン科のコイチヨウラン(葉が一枚の小さなラン)を見つけた。しゃがみこんでガラケーでピントを合わせていると何組もの人に追い越される。聞いてみると標準的には1泊2日のコースで、今夜は山頂でヒュッテやテントに泊まって明朝のご来光で「ヤリ・ホダカ」のモルゲンロートが楽しみという人達が多かった。健脚の若い女性やなんども来たことのある男性だけは私と同様に今日は日帰りだといって追い抜いて行った・・・。

 3年生OSさんは前回「関係詞」の文法問題をやった。You have only to work harder.「もっと頑張るだけでいいんだよ。」は「やるべきことは〜だけ」と言い換えると、All you have to do is(to)work harder. Allが代名詞で「すべてのこと」の意味。関係詞のthatが省略されている。Allで「人」は複数だけど「事」は単数扱いだから動詞がisなのだ。今日は日ごろやる時間の少ない「英文和訳」から始めた。接続詞andがつなぐもの、カンマカンマの働き、ダッシュ(長い横線)などに慣れる必要があるね。
 1年生のKAさんは前回「複合関係詞」の問題で英作文をやってみた。「サッカーが好きな人は誰でも、このチームに入れます。」はAnyone who likes〜と言えるから、一語でwhoeverに変えて、whoever likes soccer can join this team.といえばいい。今日の英作文は「付帯状況」のwithの使い方。「その赤ちゃんはおもちゃを手に持ったまま寝入ってしまった。」はThe baby fell asleep with a toy in his hand.後半が主語・述語になって「おもちゃが手に入っている状況で」の意味。
 KI君は「関係詞」を含む英文を和訳した。「津田塾大」ではThe seasons, in fact, can teach us two lessons that both encourage us and make us feel humble. が難しかったね。ここでandの後に注意すると、動詞句のmake us〜が直前のencourageと並列していることがわかるから、「実は四季は、私たちを意欲的な気にさせるのと、控えめな気持ちにさせるのと2つの教訓を与えてくれるのだ。」今日は「青山学院大」の800語の長文「自然環境の変化は地球の生物に有益で必要」という面白いエッセイを読んだ。とてもしっかり読めていてほぼ完ぺきな解答がだせたね。 尾上

(追記)一昨年夏の「燕岳」(つばくろだけ)では展望がかなわなかったので、今年こそ「蝶ガ岳」に登ってしっかりと「槍ヶ岳」の全体が見れてよかったな。田中澄江の「花の百名山」では深山キンポウゲが紹介されていたけど、「蝶ガ岳」の山頂手前で予期せず発見したのは美しい「キヌガサソウ」。8年前友人と登った「白馬岳」の大雪渓の下で見つけて以来で興奮したなあ。11枚の巨大な葉の中央に白のヒマワリのような美しい花を咲かせていたよ。傘のように広がる葉を高貴な人にさしかける「衣笠」に見立てたらしい。
 下山の途中で登ってくる高校生の大軍団とすれちがうのに苦労した。「どこの学校?」と聞くと、「大町岳陽高校です」。地元大町市の名門高校の2年生80名だった。列の最後にいた引率の先生に尋ねると、この時期に全校生徒が地元の北アルプスの山々、「白馬岳」「燕岳」「鹿島槍」「唐松岳」と、この「蝶ガ岳」の中から選んで2泊3日の登山をするそうだ。長野県の伝統校らしくいわゆる修学旅行はやらない。「今ではハワイやシンガポールなどに海外旅行する高校も多いのにね。古き良き伝統を大事にする高校ですね。私が昔いた沼津の高校もそうでしたよ。・・・」
 標準よりゆっくりの登り6時間、下り4時間半のしんどい登山だった。「富士登山」も富士宮口からの標高差が1300mでいつもそれくらいかかるから仕方ないか。
2018/07/29 (Sun) 23:00


total : 111561
today : 126
yesterday : 137