高校英語UG会 三島・裾野・御殿場

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「複合関係詞」Whatever SV〜(〜する物はどんな物でも)
「複合関係詞」Whatever SV〜(〜する物はどんな物でも)
2018年8月5日(日) 御殿場市民会館にて 
「富士山のシャクナゲ」
 季節の花レンゲショウマが見たくて富士山の山梨県側「吉田口」から登った。前回1964年の東京オリンピックに合わせて、有料自動車道のスバルラインが開通する50年前まではみなこの登山道だった。1450mの「馬返し」と呼ばれる登山口まではバスがあったけど利用者が少ないので今はマイカーかタクシーだ。
 5合目2300mの「佐藤小屋」まで行けば富士山頂の視界が開けるがそれまではずっと樹林の中を登るからとても涼しい。江戸時代からの石畳みも見つかる。今日もドイツ人女性が一人、中国人が二人連れで登ってきたよ。ここが世界遺産になってからは「歴史の道」を全ルート歩きたいらしく、山麓の「本宮浅間神社」で参拝してからとか、富士急行の「富士山駅」から全部歩き通す外人にも出会うことがよくあるよ。
 秋の花フジアザミやソバナ、初夏の花ハクサンシャクナゲの咲き残りを一枝発見したけど、今回はどういうわけかレンゲショウマに出会えなかった。鹿の被害なのかなあ・・・。

 1年生MAさんは前回、関係詞wh-の後に-everがついている「複合関係詞」の問題が初めてで難しかったね。Whatever SV(〜する物はどんな物でも)とかwhoever V(〜する人はどんな人でも)のように、Anything which SV〜、Anyone who〜の働きをする関係詞だからany〜のような先行詞を含んでいると考えればいい。今日は「仮定法」の文法問題をやってみた。1か月前にも入門編でふれたことがあるけど、現実と反対の仮定をして、「もし仮に私が鳥であれば、あなたの所へ飛んでいくのに。」といいたければ、If I were a bird, I would fly to you. のように「過去形」、助動詞+動詞の原形、のように「動詞」の語形に十分な注意が払えるといいね。「あの頃鳥であったら・・」のように「昔」の事実に反することなら「過去完了形」、助動詞+have -edで表せるよ。今日は5枚のプリントを2時間で完了して、残り時間は夏休みの課題に集中できた。 
 今日は様々な都合で4人も欠席して、MAさん一人の授業だった。KAさんはお母さまが自宅学習用にプリントを受け取りに見えた。授業の始まりに高2の生徒とお母さまが見学に見えたので英作文のプリントをやってもらった。短時間だけどUG会の趣旨に賛同していただきさっそく入会用紙を出してくださった。来週から一緒に頑張りましょう。 尾上

(追記)富士山は自然遺産じゃなくて文化遺産としてUNESCOが認めたんだよね。だからあの円錐形の3776mの山容ではなくて、そこに至る文化施設とか宗教、哲学、文学、美術の中に表現される「崇高なものへのあこがれ、畏敬の気持ち」など日本人が大切にしてきたものなのだ。だから「富士宮」「須走」とこの「富士吉田」の3つの浅間神社にこそ文化遺産が凝縮されているはず。
 吉田口の「馬返し」には浅間神社の奥宮があるし、1合目、2合目にもお社が立っている。いずれも木造だからほとんど倒壊寸前だけど。世界遺産に認定されると今度はそれを維持するのが大変だ。石灯籠や石碑、石畳みはいいとしてもお社は再建しないといけない。「文化」の形跡を残さないといけないからね。
2018/08/05 (Sun) 22:37


the worldは「世界」でなく「世の中、社会」
the worldは「世界」でなく「世の中、社会」
2018年8月3日(金) 裾野市民文化センターにて 
「山中湖のKABAバス」 
 昨日ここで吹奏楽コンクールの中学の部が実施されて全館貸し切りだったため、UG会は今日金曜日に変更した。数人欠席だったけど、都合をつけて出席してくれた皆さんありがとう。吹奏楽コンクールと聞くと私は今でも胸が騒ぐよ。数年前にこの近くの「富岡中学」でもバンド指導のお手伝いをしたことがある。高校教師時代は島田商業高校で8年間、御殿場南高校で15年間、沼津東高校でも10年間、吹奏楽部の顧問と指揮者をやっていたんだ。教師人生のほとんど全部だよ。英語の先生のくせにね。
 HPで調べてみると高校の部は今週末、富士の「ロゼシアター」で開催されるそうだ。自由曲だけの「小編成の部」と、課題曲も一緒に演奏する「大編成の部」があって、それぞれ上位に入賞すると1週間後には県大会がある。そして9月の「東海大会」を勝ち抜いた代表のバンドは、10月に名古屋で開催される「全国大会」への出場権を得る。それがベスト30だけど最近静岡県の代表は中高ともにふるわない。
 吹奏楽は文化部とはいえ運動部に負けないハードな練習を求められる。それぞれの楽器の上達には毎日欠かさない忍耐力と向上心が大切だし、30人、50人の団結力が一番だから・・・。

 2年生のKA君は前回「岩手大」の英文「学校の役割」を和訳した。The main lesson in school is how to get along in the world. 「学校での主要な教訓は、社会でどうやって生きていくかである。」 lessonは「授業」ではなくて「教訓」、the worldは「世界」でなく「世の中、社会」。文意に沿った和訳を選ぶことが大切だね。今日からは「It中心の構文」に入ってまずIt seems that〜の構文を勉強した。「〜と思われる」のように話者の(想像的な)気持ちを付け加える働きをする。「〜らしいよ」と訳してもいいからIt appears that〜ともいうんだ。I think that〜「〜と思う」というのとあまり変わらない。だからIt is thought that〜と言い換えても同じなんだ。
 MAさんは前回「仮定法」を使う英作文をやった。「あなたが助けてくださっていれば、私はその仕事を終えられましたのに。」は、If you had helped me, と節でいう代わりに、with「〜があれば」を使って、という要求なのでWith your help, と前置詞句で簡単に書ける。後半も「昔」の事なのでI could have finished the work. と「完了形」にしたかった。今日はMAさんもIt seems that he knows everything.「彼はなんでも知っているように思われる。」の構文を勉強して、さらに不定詞を使ってHe seems to know everything.のように書き換えできることを勉強した。
 YAさんは前回「仮定法」をつかった英作文を5問やってみた。「明治学院大」の「・・・まるで外国にでもいるかのように感じることが時々あります。」は I sometimes feel as if I were in a foreign country.で、接続詞のas if(またはas though)「まるで〜であるかのように」の後に仮定法の動詞「過去形のwere」を使って「今の事実に反する仮定」を表すのだ。今日は英作文で「私はとても注意深いのでめったに間違いをおかさない。」が少し難しかった。so 〜that構文「とても〜なので」がうまく使えてI am so careful thatまでよかったが。「めったに〜しない」は回数を表すoftenの否定語でseldomがいい 。「決して〜しない」のneverと同じ位置に置けばI seldom make a mistake.のように言えるね。
 来週の8月6日から予定していた「UG会・夏期講習」は、希望者がいないようなので残念だけど取りやめにします。いつもはお盆の前後にやっていたのが三島のホールの都合で1週間前倒しになって、その期間は学校行事がまだ続いている生徒が多かったのかな。 尾上

(追記)私は60年前の昔、中学の吹奏楽部でトランペット、高校でサキソフォーンを吹き、大学でもオーケストラに入団してホルンにのめりこんだ。音楽演奏の趣味は小学校4年生の時に入った合唱団から始まるんだ。中野区立桃園第3小学校は東京都の合唱コンクールで3年連続2位に入賞したよ。アルバムで「九段高校」での大会の記念写真を見ると、指導者の先生と生徒全員のにこやかな顔に達成感があふれている。
 私が専門教科の英語と楽器演奏の経験をうまく結びつけられたのは「海外演奏旅行」だと思う。県吹奏楽連盟の役員の一人として事前調査もして、1996年には「シンガポール・オーストラリア遠征」を実施にこぎつけ、県内の100人を超える高校生の混成バンドを結成して引率した。シドニーのあの美しいオペラハウスでやったコンサートも思い出深い。
 その5年後には「沼津東高校」の吹奏楽部30人を連れてアメリカに遠征し、沼津市の姉妹都市カラマズーでホームステイ体験と合同演奏会を開き、その後NY観光にも足をのばしたなあ。
2018/08/03 (Fri) 22:52


「もっと頑張るだけでいいんだよ。」All you have to do is (to) work harder.
「もっと頑張るだけでいいんだよ。」All you have to do is (to) work harder.
2018年7月29日(日)御殿場市民会館にて 
「花の名山・蝶ガ岳」
 長野県松本の先の安曇野インターから半時間くらいで「蝶ガ岳」の登山口1350mに着いた。前夜の22時に御殿場を出発して途中「長野道」の「梓川SA」で仮眠をしたので5時半には登山開始。ここは人気の「花の百名山」で水曜日なのにすでに駐車場には50台ほども。今日も一人で来たけど仲間がこんなにいれば寂しくも怖くもない。自分の気力と体力の維持のためだし、そして好きな花たちが楽しみを添えてくれるのだから。
 登り始めてまもなく小さなラン科のコイチヨウラン(葉が一枚の小さなラン)を見つけた。しゃがみこんでガラケーでピントを合わせていると何組もの人に追い越される。聞いてみると標準的には1泊2日のコースで、今夜は山頂でヒュッテやテントに泊まって明朝のご来光で「ヤリ・ホダカ」のモルゲンロートが楽しみという人達が多かった。健脚の若い女性やなんども来たことのある男性だけは私と同様に今日は日帰りだといって追い抜いて行った・・・。

 3年生OSさんは前回「関係詞」の文法問題をやった。You have only to work harder.「もっと頑張るだけでいいんだよ。」は「やるべきことは〜だけ」と言い換えると、All you have to do is(to)work harder. Allが代名詞で「すべてのこと」の意味。関係詞のthatが省略されている。Allで「人」は複数だけど「事」は単数扱いだから動詞がisなのだ。今日は日ごろやる時間の少ない「英文和訳」から始めた。接続詞andがつなぐもの、カンマカンマの働き、ダッシュ(長い横線)などに慣れる必要があるね。
 1年生のKAさんは前回「複合関係詞」の問題で英作文をやってみた。「サッカーが好きな人は誰でも、このチームに入れます。」はAnyone who likes〜と言えるから、一語でwhoeverに変えて、whoever likes soccer can join this team.といえばいい。今日の英作文は「付帯状況」のwithの使い方。「その赤ちゃんはおもちゃを手に持ったまま寝入ってしまった。」はThe baby fell asleep with a toy in his hand.後半が主語・述語になって「おもちゃが手に入っている状況で」の意味。
 KI君は「関係詞」を含む英文を和訳した。「津田塾大」ではThe seasons, in fact, can teach us two lessons that both encourage us and make us feel humble. が難しかったね。ここでandの後に注意すると、動詞句のmake us〜が直前のencourageと並列していることがわかるから、「実は四季は、私たちを意欲的な気にさせるのと、控えめな気持ちにさせるのと2つの教訓を与えてくれるのだ。」今日は「青山学院大」の800語の長文「自然環境の変化は地球の生物に有益で必要」という面白いエッセイを読んだ。とてもしっかり読めていてほぼ完ぺきな解答がだせたね。 尾上

(追記)一昨年夏の「燕岳」(つばくろだけ)では展望がかなわなかったので、今年こそ「蝶ガ岳」に登ってしっかりと「槍ヶ岳」の全体が見れてよかったな。田中澄江の「花の百名山」では深山キンポウゲが紹介されていたけど、「蝶ガ岳」の山頂手前で予期せず発見したのは美しい「キヌガサソウ」。8年前友人と登った「白馬岳」の大雪渓の下で見つけて以来で興奮したなあ。11枚の巨大な葉の中央に白のヒマワリのような美しい花を咲かせていたよ。傘のように広がる葉を高貴な人にさしかける「衣笠」に見立てたらしい。
 下山の途中で登ってくる高校生の大軍団とすれちがうのに苦労した。「どこの学校?」と聞くと、「大町岳陽高校です」。地元大町市の名門高校の2年生80名だった。列の最後にいた引率の先生に尋ねると、この時期に全校生徒が地元の北アルプスの山々、「白馬岳」「燕岳」「鹿島槍」「唐松岳」と、この「蝶ガ岳」の中から選んで2泊3日の登山をするそうだ。長野県の伝統校らしくいわゆる修学旅行はやらない。「今ではハワイやシンガポールなどに海外旅行する高校も多いのにね。古き良き伝統を大事にする高校ですね。私が昔いた沼津の高校もそうでしたよ。・・・」
 標準よりゆっくりの登り6時間、下り4時間半のしんどい登山だった。「富士登山」も富士宮口からの標高差が1300mでいつもそれくらいかかるから仕方ないか。
2018/07/29 (Sun) 23:00


It is television that keeps me in.「強調構文」〜なのは〜だ。
It is television that keeps me in.「強調構文」〜なのは〜だ。
2018年7月26日(木)裾野市民文化センターにて 
「あこがれの槍ヶ岳」
 「蝶ガ岳」2664mの登りには6時間もかかってへとへとになったころ、山頂のすぐ下の斜面が広大なお花畑になっていていた。ピンクのイワカガミの合間に白いぼんぼり形の花をつけたアオノツガザクラ。黄色く輝くミヤマキンポウゲが一面に満開だ。急斜面を登りきるといよいよ「蝶ガ岳ヒュッテ」が見えてきた。その上に突き出している灰色の三角の尖塔は何だ?全体像が見えてきたぞ、あれが「槍ヶ岳」だよ!
 谷底の上高地からせりあがって「ヤリ・ホダカ」の北端に鎮座して他を睥睨している感があるなあ。7月でもまだ雪渓が輝いているよ。もう10年も前から「いつかはヤリに!」と思い続けてきた山が真正面だ!

 2年生TAさんは前回「仮定法」の並べ替え問題で「中国の影響がなかったら、日本文化は今日とは違うものになっていただろう。」が正解だった。If it had not been for Chinese influence, Japanese culture would not be what it is today. では「今〜がなかったら」のイディオムは「過去形」でIf it were not for〜だけど「昔」ならこのように「過去完了形」でいう。今日は次の「It中心の構文」に入った。「時間」や「距離」「天候」などの文はみなItを主語にする。It seems that〜(〜だと思われる)の構文も難しい。
 KA君は「助動詞」の働きと同じ不定詞の表現を勉強した。昔から覚えているhave to〜(〜せねばならない)やdon’t have to〜(〜する必要がない)に加えてhave only to〜(〜するだけでいい)など覚えにくいね。じつはtoの前に「義務」(duty、obligation)という単語が消えている、と考えるとスッキリする。「〜する義務がある、義務がない、義務しかない」と訳せば皆共通でしょ。be supposed to〜や be expected to〜も「〜だと思われている」「〜だと期待されている」の意味から発展して、「〜せねばならない」で助動詞のshouldやmustと似たような働きになる。
 MAさんは前回「比較」の語句整序問題で「あなたは以前ほど若くない。」が難しかった。基本文のYou are not young. が書ければ、「以前若かったのと比べるとそれほど〜」と補ってみると正解に近づく。not so・as you used to be (young)となる。今日は助動詞should have -ed(〜すべきだったのに)need not have -ed(〜する必要なかったのに)のように、昔やってしまったことに対する「非難」や「後悔」の表現を勉強した。今日の「岩手大」の和訳ではDifferent subjects are merely a means to this end.が難しかったね。「様々な科目は単に、こういう(社会に出てからの生き方を学校で学ぶという)目的のための手段に過ぎないのだ。」
 YAさんは前回、並べ替え問題「なぜなら、わたしたちのせいで彼は怒ってしまった、とわかったから。」で「怒る」のイディオムlose one's temperがわかれば ,for I realized thatの後はwe had caused him to lose his temper.となる。cause人to〜はgetやforceと同じように「人に〜させる」の意味で、不定詞を従える。今日は「白百合女子大」の「映画好き人間」で、It is television that keeps me in.が出た。この主語Itはなんだろう?「それは私を家に閉じ込めるテレビだ。」でもいいけど、文の一部televisionを切り取って文頭に出すと「〜なのはテレビだ」となる。こういうのを「分裂文」といって日本語でも「最後」に移動させるでしょ。受験界の用語では「強調構文」と呼んでるけど。
 1年生のOB君は前回「基本5文型」をやってみた。すでに学校では勉強したけど「第2文型」SVCと「第5文型」SVOCは難しい。C(補語)がSやOの説明になっているのだ。She appeared excited at the party. のappearは「現れる」「テレビに出る」のほかに、look(〜と見える)の意味もある。She appeared excited at the party. 「パーテイで興奮しているように見えた。」もShe was excitedと同じSVCの文型だ。今日は語句の並べ替えと英作文をやってみた。「付帯状況」の表現でwith+名詞+形容詞の並べ替えがうまくできたね。
 SU君は「関係代名詞」を解説書のコピーで勉強した。とくに「人」heやsheの代わりに使うwhoや「動物や物」itに使うwhichだけでなく、今日はwhatが「なに?」ではなくてsomething whichに置き換えられる「こと、もの」の意味にもなることをおぼえた。海外での経験では日常会話に「関係代名詞」が出てくることはめったになかっただろうね。2つ以上の文をあえてつないでかしこまった「文章表現」にして書き表す場合だからね。しかし注意して覚えないといけない。「関係副詞」のwhenやwhereも出てくるからね。
 御殿場教室のARさんが振替で出席した。9月から高校でニュージーランドでの留学体験にでかけるのでなかなか忙しくなった。今日は「関西学院大」の英文 It goes without saying that teenagers should have a quiet, comfortable place in which to study. が難しかった。「10代の若者が静かで快適な勉強の場所を持つべきなのはいうまでもない。」 後半はa place to study in.(勉強するための場所)と同じで「関係代名詞」を利用してin which to studyとすればinが前に出せる。すでに習ったかな?
 来週木曜日の「裾野教室」はセンターが吹奏楽コンクールで全館貸し切りのため、やむを得ず翌日の金曜日、8月3日、に実施します。ご都合がつかない方はお知らせください。 尾上

(追記)日本第5位の「槍ヶ岳」に登るには「上高地」から入って2泊3日を要する。かなりのロングコースでどうしても山小屋に2泊しないと無理だ。40年前なんども「上高地」は家族旅行で訪れたけれど、目の前の穂高の連山の向こうにある最奥の「槍ヶ岳」は見えない。自分の目で初めて見えたのは、いつもの仲間とのトレッキング例会で「西穂高」の登山口「西穂山荘」まで登った時だ。「上高地」の裏側からロープウエーに乗ると、窓からはるか彼方にちらっと見えた。
 手足の不自由な家内を家において2泊旅行をするのは無理だ。「槍ヶ岳」を見るだけでもいいと思いがつのり、一昨年の夏は家内と同じ安曇野市の「中房温泉」に泊まって早朝「燕岳」(つばくろだけ)2763mに登った。4時間近くのつらい登山だけど「槍ヶ岳」と「鹿島槍」が目の前にそびえているはずだった。この山が「表銀座コース」と呼ぶ尾根越えの壮大なスケールの「槍ヶ岳」縦走のスタートになる。しかし非情にも山頂はあいにくの雨空。ガスが込めてあこがれの山はまったく見えなかったのだ。
2018/07/26 (Thu) 23:47


, half of which he gave to Helen. (そのうちの半分をヘレンにあげた。)
, half of which he gave to Helen. (そのうちの半分をヘレンにあげた。)
2018年7月22日(日) 御殿場市民会館にて 
「ノギランが咲いた」
 箱根の「丸岳」1156mは我が家から真正面にそびえる。東名を走っていると外輪山の上に唯一NTTの巨大な送信鉄塔が見える山だ。その山頂にそろそろノギランが咲くころかな、と見当をつけて「乙女峠」から登って行った。4日前に「金時山」に登ったら山頂のあの秘密の大岩に一本咲いていたからここにもきっとあるだろうと楽しみにして。
 「乙女峠」のトンネルを起点に「丸岳」から「長尾峠」のトンネルに向かうコースは富士山がずっと展望できてハイカーに人気だ。カメラを提げたフランス人男性とすれ違いざま挨拶すると、「今日は雲に隠れて展望がなくて残念。」というから、「それならそこの小さな花はどうですか?」と2本並んで咲いているノギランを指さした。すぐにカメラを向けて「ガクばかりでもう花ビラが散ってますね。」なんて言うからこんな小さな花には興味がないらしい。

 3年生OSさんは「関係詞」の入試問題をたくさんやった。There are cases (     )honesty does not pay.「正直が割に合わない場合がある。」では前文の先行詞を当てはめて後半の文を完成させるとHonesty does not pay in them.となるでしょ。だからin whichをSVの前に出すか一語でthereという代わりに関係副詞のwhereに変えてもよい。Even the students(    ) I thought to be clever could not solve the problem. は埋め込み文を完成させるとI thought them to be clever だから、them をwhomに置き換えて先行詞の後に出せばいい。「賢いと私が思う生徒たちでもその問題が解けなかった。」まずは「代名詞」を当てはめてみると正解が出せるよ。
 2年生ARさんは前回、「比較」の文で He is more shy than unsocial. 「彼は社交べたというよりは内気なんだ。」では2つの「形容詞」を比較する特別の場合で、普通にshierとはやらないでmore〜than〜のように言うよ。今日は「動名詞」の慣用表現をつかう英文を和訳した。Staying up late just before an examination, for example, is not a good study habit. このisの主語は何?for example はカンマカンマで区切って文頭に出しておけば、Staying〜が主語だとわかるね。「たとえば、試験の直前に夜更かしすることはよい学習習慣ではない。」という意味。
 1年生MAさんは前回、「関係代名詞」を選ぶ問題をやった。The book whose cover is yellow is mine.「表紙が黄色いその本は私のものです。」は Its cover is yellowを主文に割り込ませるために、Itsをwhoseに変えるのだ。物を表す代名詞it (が)、its(の)、 it(を)を関係代名詞に置き換えるにはそれぞれwhich、whose、whichとなるよ。今日は「比較」の問題をやってみた。「若い間にできるだけ多くの本を読みなさい。」は基本文をまず書くとRead many books while you are young.となるね。さらに「できるだけ」を加えるには 「できる能力と同じくらいたくさんの・・」となるから、as many books as you can. とするよ。asとasの間が一語とは限らないのだ。
 1年生のKAさんは前回「英作文」で「まもなく赤ん坊は寝入りました。」はIt was not long before the baby fell asleep. (寝入るまで長い時間はかからなかった)で、主文+従節だから「複文」だね。従節が先になることもある。As soon as the thief saw the police officer, he ran away. 「その泥棒は警官を見るとすぐに走って逃げた。」のように。今日は1年文法のまとめとして、「英作文によく出題される表現」を5種類勉強した。「厳密にいえば、それは彼が故郷から出ていったほんとうの理由ではありません。」の英訳はStrictly speaking, that’s not the real reason he left his hometown. とほぼ書けた。reasonの後に「関係副詞」のwhyが省略されている。
 KI君は「関係詞」を使って2文を1文につなげる問題をやった。Tom bought a dozen apples. He gave half of them to Helen. は後半のthemをwhich に置き換えて前に出せば・・・, half of which he gave to Helen. (そのうちの半分をヘレンにあげた。)のようにカンマで区切って「連続用法」にすればいい。Choose such friends as will benefit you. のように関係代名詞whoというべきところをasと言い換える。先行詞にsuchがついているから、「〜のような、そのような〜」の構文なんだ。The sameがついているときもasを使うよ。
 明日23日(月)は久しぶりに「三島ゆうゆうホール」でいつもの時間に教室を開きます。今月なにかの都合で欠席した人はこの機会を利用してください。「見学・説明会」も予定しているので新たな入会希望者が来てくださることを期待しています。 尾上

(追記)根っこの上からすぐに放射状に葉が広がっている花の代表は野に咲くタンポポだ。八重咲のバラの形状から類推して、こういう「オモト」のような葉の出し方をロゼット状というよ。八ヶ岳でみた「ツバメオモト」の葉も「オモト」という名前の通りだ。高山で雪解けとともに咲きだすピンクのショウジョウバカマもそうだし、このノギランも同じ放射状の長い葉の中心から茎が伸びあがって清楚な花を咲かせる。「ラン」とは言うけど花が上を向いて咲いているから実はラン科ではなくユリ科だそうだ。
 たしかに登りの途中でも「丸岳」山頂でもカサブランカのように大きくて真っ白なヤマユリが一面に咲いていたし、林の中にはウバユリも咲きだしていた。下山途中に葉のない小さな白い花が3つ咲いている一本を発見。ネットで調べたら絶滅危惧種のシロテンマで、花弁をあまり開かず白い壺型をしたラン科の花だった。光合成をしないで菌類に寄生するからまるで葉緑素をもたないヒメムヨウランやツチアケビみたいだね。新発見だ!
2018/07/22 (Sun) 23:32


「二重否定」の構文 I never meet him without remembering his mother.
「二重否定」の構文   I never meet him without remembering his mother.
2018年7月19日(木)裾野市民文化センターにて 
「富士山世界遺産センター」
 予報では今日も真夏日になるというのでもっと涼しい所に逃げよう、と裾野市「水ケ塚」の公園に行った。標高500mの我が家でも沼津・三島より3度は低いけど、そこは1500mの高所だからさらに7度も涼しい。円形の草地にあずまやが建っていて、ネットラジオのオールド・ジャズを聴きながらのんびりランチを食べた。ここの草地も駐車してシャトルバスで5合目の登山口に向かう登山者の車でシーズン中はあふれるけど、夏休みシーズン直前のまだ静かな公園だった。
  午後はこのスカイラインを「富士宮」側に下って、前から気になっていた「世界遺産センター」に行ってみることにした。「富士宮・浅間神社」の少し先にそのユニークな木組みの「逆三角形」が赤い鳥居と池の向こうに立っていた。このセンターはかなりの評判で、昨年暮にオープンして半年で30万人の来館者を記録したそうだ。カタツムリのような螺旋のスロープで1階から5階まで登る間に各合目の展望がスクリーンに映し出され、「田子の浦」の海岸から「富士山頂」までの登山を疑似体験できるように仕組んであったよ・・・。

 2年生TAさんは前回「比較」に関する並べ替えと英作文をやった。日本語とのずれが多くて高校生は「比較」の英訳が苦手だ。「あなたは以前ほど若くない。」は「以前若かったのと比べるとそれほど若くない。」のように、省略を補えるように頑張ろう。You are not so young as you used to be.今日は「助動詞」のshould have -edが「〜すればよかったのに」と過去の行為を非難する表現を勉強した。need not have -ed なら「〜しないでもよかったのに」となるね。
 KA君は前回「動名詞」の慣用表現で和訳をやった。前置詞のfor adults(大人たちにとって)だけでなく、接続詞のforはカンマのあとのbecauseのように,for she was not used to speaking「なぜなら彼女は・・・」にもなるから注意しよう。今日も「動名詞」でwould you mind opening the window? とwould you mind my opening the window?の違いを勉強した。前者は「開けてくれませんか?」で、後者は「私が開けてもいいですか?」となる。myは「動名詞の意味上の主語」だったね。
 MAさんは前回「否定」で語句整序問題がとてもよくできていた。英作文では「彼に会うといつでも彼の母親を思い出す。」が素直にWhenever I meet him, I remember his mother.と「複文」で書ければいいけど、「二重否定」の構文でいえば I never meet him without remembering his mother. となるよ。今日は新たな「助動詞」で、may well(〜するのも当然だ)とmay as well(〜したほうがいい)を勉強した。後者はas〜as〜からの発想で「比較」の意味だと考えればいい。
 YAさんは前回「助動詞+完了形」を勉強した。It must have rained heavily last night. The road is very muddy. 「昨夜は雨が激しく降ったに違いない。(なぜなら)道がすごくぬかっている(から)。」英語では2つ目の文が1つ目の文の「理由」や「説明」になることが多く、普通becauseとかforをいちいち言わない。和訳ではその省略語を補っておく方がよい。ここでは「・・に違いない」と断定した理由をつけ加えているよ。今日はused toとwould oftenがともに「過去の習慣」(よく〜したものだ)を表すことを勉強した。
 1年生のOB君は前回「接続詞」の問題で「空所補充」をやってみた。SV that SV〜のように2組のSVがthatでつながったものを「複文」と呼んで主従関係でつながっている。It has been years since I heard from him last. も前半が「主文」で、接続詞since以下が「従節」だ。今日は「強調構文」It is 〜that・・・「・・・なのは〜だ」を勉強した。「私が初めてミュージカルを見たのはニューヨークでした。」は I saw musical in New York for the first time.の基本文から言いかえて It was in New York that I saw musical for the first time. といえばいい。
 今日は8月・9月の「UG会予定表」を配布して、一緒に「夏期講習案内と新会員募集」のプリント(黄色)を2枚ずつお渡ししました。皆さんのお口添えがいただければ幸いです。三島会場が再開できますように。尾上

(追記)脚の不自由な家内のために、エレベーターで5階、つまり「山頂」に先に登ってから下山を体験することにした。火口を「お鉢巡り」してスクリーンに映る雲海を見ながらスロープをゆっくり順に下ってくる。シルエットの登山者と自分の影がダブって錯覚を起こす仕組みだ。山頂の砂漠のような光景から5合目の「森林限界」に入ってくると富士山の緑豊かな違った姿が映し出されて楽しい。
 建物の外壁に近づいてガイドさんに聞いてみると、「ヒノキの角材を格子状に組み合わせてビスで止めただけの工法です。」とのこと。富士山をさかさまにしたようなデザインは実にユニークで、世界的に有名な「坂茂」という日本人建築家の設計だそうだ。ショップで彼の作品写真集を見ると、東京の「成蹊大学」の図書館もこの人の設計で、総ガラス張りの吹き抜け建築で宇宙船のカプセルのようなガラス玉のゼミ室が宙に浮いているのも面白い。
2018/07/19 (Thu) 23:23


前後の文脈からはずれないように訳語を選ぼう
前後の文脈からはずれないように訳語を選ぼう
2018年7月15日(日) 御殿場市民会館にて 
「櫛形山のテガタチドリ」
 鹿の被害で絶滅しかけていた「アヤメ」が復活した、と聞いてあこがれの「櫛形山」2052mに登ったよ。例年より半月も早くピークを迎えていたからアヤメの枯れた姿が多かったけれど一面に咲き誇る様子が想像できた。鹿よけの柵で囲まれたお花畑にはほかにも紫色のフウロやクガイソウ、ピンク色のナデシコに加えてラン科のテガタチドリを5株も発見して興奮したよ。どんな花に出会えるかは登って見ないとわからないからまさに「一期一会」だね 
 病み上がりの一人が欠席だけどいつもの大学同窓の山仲間が「身延線」の「市川大門駅」に集合して私のクラウンで一気に1858mの登山口まで登って行った。日本古来の「ツゲ櫛」のようになだらかな台地の姿をしていて、急傾斜をすこし登り切った後はカラマツの古木がうっそうとした広い樹林の中をイチヤクソウやマルバダケブキに出会いながらゆったりとハイキングできるすばらしいコースだった。田中澄江の「花の百名山」にふさわしい楽しい山歩きができたよ・・・。

 3年生OSさんは前回「冠詞」の使い方でShe seized the child by the collar.(その子のエリのところを捕まえた。)やThis cloth is sold by the yard.(ヤード単位で売っている。)でのtheに注意しよう。前者は「身体の一部」、後者は「〜単位で」の時のtheだ。今日は「代名詞」の文法、作文問題に取り組んだ。」まだまだ勉強することはたくさんあるね。oneとthe other、one とanother、someとothersなどの対比表現はとても大切だ。
 2年生ARさんは前回英作文で「彼の収入では少なすぎて家族を養うことができなかった。」はso 〜that〜notの構文が思いつくとよかった。too〜to〜にしてもよかったね。His income was so small that he couldn’t support his family. 収入はsmall(large) incomeで価格はhigh(low) priceというよ。今日は「動名詞」のイディオム表現をいくつか勉強した。和訳では、「自分の書いたものに個人的意見を入れてはいけない。」と言っているから、The temptation is great. は「そういう誘惑はすばらしい。」ではなくて「とても強い」と言わないといけない。前後の文脈からはずれないように訳語を選ぼう。
 1年生のMAさんは「代名詞」のanotherが使い慣れていなかったね。Show me another (skirt).は「別のスカートを見せてください」、Would you like another cup of coffee?は「もう一杯コーヒーいかがですか?」、To know is one thing, and to teach is another.は「知っていることと教えることは別のこと」となるからanother〜 とはan other〜のことで3つ以上あるときに「もう一つの〜」。2つしかないときには「もう一つ」をthe otherというよ。今日は「関係詞」の問題がほぼ完ぺきだった。関係代名詞のwhatは初めてでsomething whichの意味だから「こと」「もの」「姿」と訳せるといいね。
 1年生のKAさんは前回「比較」の問題をいくつかやってみたらほぼ正解が出せた。He is three years younger than I. は「差」を文尾に移動して、He is younger than I by three years. とも言える。前置詞のby(〜分だけ)を覚えよう。先週「仮定法」の入門編を勉強したので、今日からもう一度高1の文法をはじめから復習してみよう。「文の種類」から始めてみると、「感嘆文」の作り方があやしい。What〜!とHow〜!をどう使い分けるのだろう、から勉強してみた。 尾上

(追記)今回参加できなかった横浜のAO君は、定年後の趣味として私と山登りを同時に始めたスポーツマンで、この13年間で山梨県の名山はほかにいくつも一緒に登ったなあ。花の名山「三ツ峠」をはじめ日本第2位の「北岳」も「仙丈ガ岳」も「八ガ岳」も「鳳凰三山」も泊りがけで2人で登った。長野県の「白馬岳」や群馬県の「谷川岳」も一緒だった。若い頃はサッカー選手だから仲間の中でも一番タフなヤツで、先月内臓の手術と入院でつらい経験をしてしまったけど、回復も早くて次の9月の例会にはもう復帰参加の意気込みだ。体に負担のすくない企画を立てようと思う。
 東京に住む仲間のTA君はまだ現役の公務員で、2日後に海外出張というのに憧れの「櫛形山」の魅力にひかれて参加した。日頃は霞が関のオフィス勤めなので、毎週末は健康維持のため山の一人歩きを欠かさない。先週も奥多摩の「陣馬山」、その前は「御岳」に行ってきたばかり。山登りの後は必ずフェイスブックに写真にしゃれた美文を添えて投稿する詩人だ。明日は早朝に「成田空港」から「モスクワ」に旅立つ。厚労省の臨時職員として得意のロシア語やロシア貿易の経験を生かし、正職員2人に随行して70年前の日本人抑留者の遺骨調査をやるそうだ。ご苦労様!気をつけていってらっしゃい!
2018/07/15 (Sun) 23:36


a place in which to study(勉強するための場所)
a place in which to study(勉強するための場所)
2018年7月12日(木)裾野市民文化センターにて 
「太平洋マスターズ」
 富士山「山開き」の10日は梅雨明けの美しい青空。初日の賑わいを見に須走口5合目に行ってみたいけど今日からは県道「フジアザミライン」の手前でシャトルバスに乗り換えないといけない。あきらめて下から見上げることにして御殿場市内板妻の「太平洋ゴルフクラブ」に行った。ここのクラブハウスの2Fレストランの食事はとてもおいしいしリーズナブルな価格でお気に入りだ。大きな窓の外に最終18番ホールのグリーンとバンカーと池が真ん前に広がってその向こうに富士山がそびえるという最高のロケーション。
 この「太平洋クラブ」は毎年11月に「太平洋マスターズ」がテレビで中継されて世界中に配信される。最終日のコンペが終わるとこの18番ホール前で「表彰式」が行われ御殿場市長も出席する。以前「招待券」をいただいたときに観覧席で見た覚えがある。私の20年来の知人でNYの作曲家デル・ボルゴ氏(故人)がメールで、「テレビ中継で太平洋マスターズを見たよ。君のいるゴテンバは美しいね!」と生前に書いてくれた。レストラン内に歴代優勝者名簿と優勝カップが飾ってあって、昨年は小平智がー18で優勝、一昨年の松山秀樹はなんとアンダー23だった。さて今年は?石川遼の復活なるかな・・・。
 
 2年生TAさんは今日、「助動詞」may well〜(〜するのももっともだ)とmay as well〜(〜したほうがいい)の違いを勉強した。前者は「〜は立派にやっていいことだ」の意味から考えられる。後者の例文はYou may as well buy some bread here.「ここでパンを買ってもいいよ。」のように文尾にas anywhere else「ほかのどことくらべても(同じことかもしれないよ)」が省略されている、と考えると理解できるでしょ。「同じことならやったほうがいいよ。」に意味が拡大するんだね。後半は「過去の習慣」(よく〜したものだ)を表す助動詞used to〜とwould often〜を勉強した。
 KA君は前回、「動名詞」の意味上の主語を勉強した。I was surprised at Japanese youths being disrespectful to their elders. 「日本人の若者が年長者に対して無礼な態度であることに驚いた。」がうまく訳せたね。今日は「動名詞」のイディオム表現をいくつか勉強した。英文和訳ではBecause of lack of sleep, some students don't do very well in their examinations. 「寝不足のために、試験でいい成績が出せない生徒も一部いる。」がちょっと難しかったね。because of〜は理由を表す前置詞で「〜のために」の意味。
 MAさんは前回、「この製品の名前は、社長の生まれ故郷にちなんで名づけられた。」の英訳は、前半のThis product was named after the hometown までよかったが、後半The president was born there. を前文につなぐために副詞のthereを関係副詞のwhereに置き換えればよかった。もしthereをin the town と考えたらwhich he was born in. とかin which he was born.でもよかったけど。今日は「動名詞」の慣用表現をさらに5つ勉強して、後半は「助動詞」の単元に進んだ。must、may、cannot+完了形の用法が中心だった。
 1年生のSU君は前回「関係詞」を使う長文で「未来の預言者」を読んだ。The person who wants to know his future mixes the cards. のような文は、He wants to know his future.が主語のThe personを修飾する働きで述語の mixes the card.との間に割り込ませているね。今日は「関係詞」の文法基礎に集中して解説プリントを読みながら勉強した。日常会話ではめったに使うことがないけど、少々長めに2文を一つにまとめて表現するには不可欠なものだ。Who、whose、whoがそれぞれhe、his、himやshe、her、herの代わりに使われると、前の文の「人」を説明する文としてはめ込むことができるのだ。「物」の時にはit、its、itの代わりにwhich、whose、whichを使えばいい。
 YAさんは前回、語句並べ替えや英作文をやった中で「彼の説明はおよそ満足できるものではない。」の英訳が難しかった。His explanation can't satisfy me at all. なら「私をまったく満足させられない。」だけど、farを使えとあるので「決して〜ではない」のイディオムfar from 形容詞、に気づけばHis explanation is far from satisfactory. だね。今日の和訳で難しかったのはIt goes without saying that teenagers should have a quiet, comfortable place in which to study. 「10代の若者が静かで快適な勉強部屋を持つべきだというのは言うまでもないことだ。」 a place to study in.(勉強するための場所)を「関係詞」を使って書き換えたのがa place in which to studyなんだ。
 今日から1年生のOB君が入会して早速5枚のプリントに挑戦した。「前置詞」の問題はすべて正解が出せたし並べ替えや英訳もほぼ完ぺきだった。かなりしっかりと勉強しているね。1年生はこの7月から文法をもう一度1課からやり直すことにしたから3枚目の「文の種類」はちょうどよかった。SVOCの普通の語順が「平叙文」で、助動詞が主語の前に出てくると「疑問文」だね。「感嘆文」はvery(とても)のつく語句をWhatかHowに置き換えて文頭に出すだけでいいのだ。のみ込みがすごく早くて今後が楽しみだ。 尾上

(追記)わたしの甲陽高校の同窓生もゴルフ好きが多く、特に親友だった藤本君が仲間ではトップだそうだ。あの風変わりなタレントのチアキの父親で「日本板硝子」の社長・会長だけど「阪神タイガース」の後援会長もやっているほどの野球ファン。同窓生の東京組は彼を中心に隔月でこまめに夜の「同窓会」をやりつつ、年に2、3回は宿泊でゴルフ大会を開催する。ゴルフにはあまり馴染めなかった私も時折かれらのコンペ会場に行っては親睦を深めている。
 この5月には新潟十日町市の「あてまリゾート」が会場というので、近くの「平標山」登山を組み合わせて下山後初日の「夕食会」に参加したらとても歓迎された。そこで地元の「魚沼コシヒカリ」をメインに豊富な山菜とおいしいステーキまで味わえて楽しい一夜を過ごすことができた。ゴルフ場のレストランは会員制で利用不可の場合もあるけど、どこも優秀なシェフを抱えているらしく安いけどおいしいから時折利用するよ。
2018/07/12 (Thu) 23:39


カンマカンマはカッコにくくる。
カンマカンマはカッコにくくる。
2018年7月8日(日) 御殿場市民会館にて 
「雨の日は読書とオペラ」
 そんなに早く梅雨明けするわけない、と思っていたらやはり日本列島に梅雨前線が戻ってきたよ。山にも畑にも出ていけない雨の日はオペラに限る。先日はオン・デマンドでプッチーニの名作オペラ「ラ・ボエーム」を見た。タイトルは「ボヘミアン」つまり「流浪の人、自由奔放な生活の人」の意味で、パリの屋根裏部屋で貧乏生活をする若い詩人や画家の卵4人と恋人たちとの喜びと悲哀を描く。馴染みの美しいメロディーが次々と流れ出して陶酔の境地になるよ。
 これはニューヨークのメトロポリタン歌劇場で今年2月に上演した舞台で、世界各地の映画館でもほぼ同時上映された。日本では字幕スーパー制作のためにたいてい1ケ月遅れに日本全国で上映される。新宿や銀座の映画館に出かけて見ることもあるけど、私は長年メトのオン・デマンド会員になっているから自宅のパソコンでこの舞台をいつでも見ることができる。字幕は英語だから勉強にもなるし実に楽しいよ・・・。

 3年生OSさんは前回「分詞構文」を勉強した。並べ替えで「バスの中に空席がなかったので、私は立ちっぱなしだった。」は前半を独立させればThere was no vacant seat in the bus. と書ける。これを分詞構文で後半につなげるにはその語順通りにThere being 〜と直せばいい。Thereを主語扱いするのだ。今日は「名詞・冠詞」を勉強した。英作文を書くときには名詞の前にaやtheをつけるかつけないかが重要。advice(助言)information(情報)は量で表すからaや-sがつけられない。furniture(家具)baggageやluggage(荷物)も分量で考えるから同じだ。
 2年生ARさんは「分詞構文」のイディオムをたくさん覚えた。Generally speaking, we cannot talk usefully about a language without talking about culture, for they are inseparable.は文頭にIf we speak generally「一般的に言えば、」の意味で分詞構文が使ってあるね。カンマの後のforは後がSVなので「等位接続詞」の「なぜならば」だ。「なぜなら言語と文化は分離できないから。」前半はnotとwithoutで「二重否定」の構文になっていることに気づいてほしい。「文化について語ることをせずに、ある言語についてうまく語ることはできない。」という直訳よりは、「ある言語について語ると必ず文化についても触れることになる。」のように肯定文で訳す方が明快だね。
 裾野教室のMAさんがこちらに出席して「動名詞」をつかう慣用表現を6つ覚えた。Staying up late just before an examination, for example, is not a good study habit. で動詞のisの主語は何?Staying up late(徹夜すること)だね。for exampleの前後にあるカンマに注意してほしい。本当は文頭に置けばいいものを、Vの前に「わりこみ」させたのだ。「たとえば、試験の直前に徹夜することは良い勉強の習慣ではない。」和訳のルールとして「カンマカンマはカッコにくくる。」を覚えよう。「筑波大」の英文I didn’t have time to experience the honeymoon phase often mentioned in studies of culture shock.が難しかったね。「カルチャーショックの研究でよく言及されるような『蜜月段階』を味わうだけの時間がなかった。」honeymoon phaseは周りの人がチヤホヤ甘やかしてくれる期間のことだよ。
 1年生MAさんは前回「仮定法」の動詞を含む長文「マクドナルド兄弟のビジネス」を読んでほぼ正確に和訳できていた。If we made the customers come to the counter, we wouldn’t need any waiters or waitresses.は「もし仮にお客にカウンターまで来てもらうとすれば、ウエイターもウエイトレスもいらなくなるだろうが。」のように、現実とは反対の仮定的な話に訳せば正解だ。今日は「受動態」の文法・作文がとてもしっかり解答できた。「比較」の構文は少し難しくて注意が必要。 Ken doesn’t speak English as well as Lisa.「ケンはリサほど英語がうまく話せない。」は、後のasが「〜と比べて」の意味の接続詞だから、本当はas Lisa speaks English well(リサが英語をうまく話すのと比べると)が続くのだけど、前の文と同じものはどんどん省略するのだ。
 1年生のKAさんは前回「比較」を勉強した。英作文で「若い間にでるだけ多くの本を読みなさい。」はまず基本文でRead many books while you are young. 「できるだけ・・・」.を付け加えるには、原級で「as形容詞as you can」だからas many books as you canが正解。前のasは「同じくらい」の副詞、後のasは接続詞で「〜と比べて」の意味。今日はやっかいな「仮定法」の基礎を解説して、さっそく練習問題をやってもらったらほぼ正解が出せた。「もし〜なら」と、「今」の反対の仮定には動詞の「過去形」、「昔」の場合は「過去完了形」を使う、つまり「一時制」ずれると覚えれば間違いない。帰結で「〜だろうに」といいたければ「今」ならwould V で「昔」ならwould have -edと覚えればいい。
 KI君は「大阪大」の過去問で長文「自然環境を守るには金銭に換算するしかない。」という面白いエッセイを読んだ。Until recently, this potential to use natural services rather than technology to solve problems has been largely overlooked, が難しかったね。「最近まで、問題解決のためにテクノロジーよりもむしろ自然の力を利用できるというこういう潜在能力はかなり見過ごされてきたのだ。」 内容一致の問題はしっかり正解が出せた。文法・作文は「代名詞」を勉強した。He thinks himself to be somebody.は「彼は自分が大した人間だと思っている。」somebodyは「ひとかどの人物」でその反対はnobody。
 今日は見学に来てくれた1年生がさっそく入会してくれた。付き添いのお母様は見覚えがあって、なんと私の30年前御殿場南高校での教え子だった。こういう出会いは実に楽しいね。週1回ですがここではたっぷりと時間をかけて英語がきっと得意科目になりますよ。 尾上

(追記) 家の食卓にはエッセイスト「米原万里」の文庫本がいくつか置いてあって空いた時間に少しずつ読んでいる。「ロシア語」の通訳だった時の体験をつづった「不実な美女か貞淑な醜女か」が面白い。東京外語大のロシア語科出身で私には7年後輩になるけどすごく優秀な人で東大の大学院に進んだ。日本共産党幹部だった父親の出張先のチェコ・プラハで小中の5年間「ソビエト教育」を受けたユニークな体験が生きている。
 残念ながらガンのために55歳の若さで早世したが、こんなにユーモアたっぷりで歯に衣着せぬ語り口の上手いエッセイストはほかに類を見ない。世界の要人たちの「同時通訳」をした経験から米原は母国語の日本語の能力を大切にする。完璧に駆使できる言語を一つしっかり小さい頃から磨いておくことが大切で日本人なら日本語だ、と力説する。ことばは「あいさつ」や「自己主張」だけでなく、人間生活の思考と反省には欠かせないから。
 日本の公立学校の英語教育が50年前から「英会話」偏重になってだんだんレベルが下がっていくことに私も杞憂する一人で、私の知る多くの大学教授たちも「小学校のうちの英語は公教育では害あって益なし。」と言っている。まずは日本語で論理的な思考と独自の表現ができないのであれば、それが英語にも反映されるわけがない、と。母国語より上手な外国語なんてありえないからね。国語教育は大切にしいなくてはいけないね。
2018/07/08 (Sun) 23:54


*They say her to be〜という英文はない
*They say her to be〜という英文はない
2018年7月5日(木)
裾野市民文化センターにて 
「ツチアケビもランの仲間」
 インターネットでつかうWWWはWorld Wide Webの頭文字だけど、植物の世界にはWood Wide Webが存在している、とイギリスのBBC放送が6月28日、How trees secretly talk to each otherの見出しでおもしろく紹介していた。「木は一見それぞれ孤立してみえるけど、地下の根を通じてキノコの助けを借りながら互いに語り合い、取引し、戦いもしている。キノコは木に栄養を与え、木はお返しにキノコに糖分を与える。」
 さらに研究してみると、地下に張り巡らされたキノコの菌糸ネットワークを通して互いに情報を共有しているらしい。ラン科の花の中には他の仲間の栄養を抜き取るために毒素をだしてハッキングするものもいる、というから人間世界のインターネットと同じなんだね。先日「二の岡神社」の森の中で咲いていた「ツチアケビ」もラン科で、その不気味な姿からしてハッカーhackerかもしれないね・・・。

 2年生TAさんは前回、「バス時刻表」を見て設問に答える問題では内容をしっかり理解してほぼ正解が出せた。英作文で「この川を泳いで渡るのはとても危険です。」はIt is very dangerous to swim across this river. と書ければOKだけどThis riverで始めて、という指示なので形式主語のItの代わりに最後のthis riverを文頭に出しておけば出来上がり。This river is very dangerous to swim across.(この川は泳いで渡るのには危険だ。)でいいのだ。今日は「動名詞」の慣用用法を5つ覚えて、後半は新たに「助動詞」の単元に入った。助動詞+have -ed(完了形)が昔のことに対する「推量」を表すのだ。
 1年生のSU君は前回「分詞」の勉強をした。I was watching the game.「試合を見ていた、」はbe動詞+-ing(現在分詞)で「進行形」になる。The shop was closed.「その店は閉まっていた、」はbe動詞+-ed(過去分詞)で「受動態」になる、が基本。そのbe 動詞をkeepやsitのような別の動詞に置き換えて意味を広げることができる、という練習だった。今日は「疑問文」の基礎問題をやってみたらほぼパーフェクトだったね。後半は「仮定法」を勉強した。動詞を過去形で書くことで「今」を裏返しに言う表現だ。「もし今もっとお金があるとすれば」をIf I had more money,のように言う。仮定法を含む長文を読んだらほぼ正しく読み取れていたね。 
 YAさんは明日の英語試験のために対策勉強に専念した。むずかしい入試レベルのパラグラフ和訳や「態の書き換え」の勉強だ。She is said to be very kind to others.はそのままでは「態の変換」ができない。*They say her to be〜という英文はないから(非文と呼んで頭に*印をつける)、まず「複文」に言い換えてIt is said that she is very kind to others.としてから、前半の「受動態」を「能動態」におきかえる。They say that she is〜とやれば正解だ。KA君、MAさんは期末試験でお休みした。
 今日は裾野教室でも「夏期講習」の案内プリントを配布しました。自由に参加できるのでこれをきっかけに入会する人が来てくれるといいな、と期待しています。皆様の口コミよろしくお願い致します。 尾上

(追記)このBBCのニュースをフェイスブック上で教えてくれたのはニューヨークに住むナホコさん。彼女は私の知人で漢方医師の日系アメリカ人KOさんの奥様。大したナチュラリストでたくさんの動物たちをつがいで飼っている。犬猫はもちろん鶏のほかに馬もロバも豚も羊もいるからまるで動物園だ。最近はクジャクが産卵しその雛が4羽も孵化してよちよち歩く姿をビデオで投稿してくれたよ。
 自宅もご主人のオフィスも大都会マンハッタンのど真ん中だけど、彼女一人1年の大半をハドソン川の上流、車で3時間も離れた「キャツキル・マウンテン」の別荘で動物たちの世話をして暮らしている。ご主人が出身地にちなんで「十日町旅館」と呼んでいるこの別荘は、健康回復のための合宿生活を送る場所でNYのような大都会の生活にストレスを抱えた患者たちがすすんで参加するらしい。2001年の「9・11同時多発テロ」以来、患者がふえたという。
2018/07/05 (Thu) 23:13


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