高校英語UG会 三島・裾野・御殿場

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All roads lead to Rome.「すべての道はローマに通ず」
All roads lead to Rome.「すべての道はローマに通ず」
2025年1月5日(日)
「新年明けましておめでとうございます」
 昨年は元日の「能登半島大地震」ではじまり、4年続いた「コロナ渦」がやっと終息して日本も世界も平常の生活に戻った一年でしたね。この間に「望露会トレック」という大学ロシア語科同窓4人の山登りグループも15年続いたのに、2020年2月の「富士山・太郎坊」以来企画できずにいます。箱根の麓に住む私一人が元気に飛び回っているけれど、東京・千葉・横浜の友人たちはまったく出不精になってしまった。それで私が東京に出て行って山登りの代わりに、「都内トレック」の名で街歩き・旧街道歩きに誘っている。母校のキャンパスがあった巣鴨から日本橋まで「中山道」を歩いたし、皇居の内堀を一周もした。
 昨年は5月に皇居の「半蔵門」から「四谷」までの「甲州街道」を仲間と歩いたので、「忘年会」を兼ねた12月はその続きで「四谷見附」の石垣や外堀跡を見学し、最初の宿場「内藤新宿」までを3人でのんびり歩いた。「甲州街道」は新宿からさらに府中・八王子・大月・甲府などを抜け諏訪湖で「中山道」に合流するまでの200キロの街道で国道20号の交通量の多い大通りだけど、歩いてみるとそこかしこに昔の街道の面影が残っていて実に楽しい。内藤新宿は実は私の生家があった町だったけど、1945年3月の「東京大空襲」で消失してしまった。トレックの途中立ち寄った「新宿区立歴史博物館」でその被害地図を発見、「千駄ヶ谷駅」近くにあった我が家を探した・・・

 今年最初に「英字新聞の会」に送ったテキストは、1月3日の「ジャパンタイムズ」の記事から、Start the new year with a fresh approach to teaching Japanese (新年のスタート、日本語指導の新たな取り組み)で、デジタル化の時代になって多くのAI(人工知能)を活用した教育ツールが生れているけれど、、、と語る。In this course, students write essays and prepare interview scripts for the Japanese job market. They follow a structured process: First, write original text; then input specific prompts into ChatGPT; submit ChatGPT's revised version of the text; reflect on the corrections; and then produce a final version. (この授業で、生徒はエッセイを書いて日本の職場に出す面接原稿を用意します。ある決まった手順に従って、最初に原稿を書いて、「チャットGPT」に特別の要望を入力、改訂版に直してもらい、それを修正箇所に反映させ、最終原稿を作ります。)
 However, I make sure to emphasize to my classes that while AI is efficient, overreliance can lead to monotony and a loss of individuality:(しかし、生徒たちには必ずこう強調しています。AIは有効だけれど頼り過ぎると単調さや没個性につながります、と。) lead to〜は諺にAll roads lead to Rome.というのがある。「すべての道はローマに通ず」、つまりどの道を行ってもローマ(ローマ帝国の中心、日本なら東京)に通じているから失敗を恐れるな、という励ましの言葉だね。日本語教師の筆者は最後にこう締めくくっています。Above all, it is important to motivate and inspire learners).(なによりも、生徒の意欲を高めてやる気を起こさせるのが大事だと思います。) 尾上
2025/01/05 (Sun) 0:12


「シルクうなぎ」
「シルクうなぎ」
2024年12月29日(日)
「富士山に初登頂した外国人」
 岩波文庫の「大君の都」を読んだ。幕末の英国領事館のオールコック卿が日本滞在中に書き留めた上下2巻本の記録The Capial of the Tycoonを歴史学者山口光朔が和訳した上中下の三冊本だ。大君Tycoonは最後の将軍徳川慶喜のことで都とは江戸のこと。その第20章に「富士山への巡礼旅」が、スケッチも上手かった著者のイラスト入りで詳しく描かれている。「気象研究、標高の調査」などの理由で幕府の登山許可をようやくもらった英国人たちは1860年、警備の幕府役人とともに江戸を馬で出発し箱根を越え三島の宿に到着。さらに東海道を西へ、原から吉原へと進む。右折して富士宮(大宮)に向い、そこから正式な富士登山口になる「村山浅間神社」に着き宿泊する。当時の登山道「村山古道」を馬返しまで行き、そのあとは自力で登り、初冠雪の直前に外国人初の富士登山が成功する記録だ。
 この文庫本をヤフオクで見つけ1000円で購入した。原書は古書店で8万円もするし、都立大や立命館大などの図書館にはあるらしいが東京の国会図書館にもない。ネットで調べたら米国カリフォルニアの大学図書館が写真版をネットで公開していて驚いた。それをダウンロードしてみたらなんと、自動的に文書に変換してくれるとはすごい時代なんだね。英文のこの原書で「富士登山」のくだりを自分で和訳してみようと思い立ったのには訳がある。。。今年7月10日、その「村山浅間神社」で恒例の「開山祭」があったので初めて参加した。(7月14日のブログ参照)。最初に「オールコック卿」の新しい胸像の前で顕彰式があった。その横には大きな石碑が立って、卿の自著の一節が刻まれさらに山口氏の訳文も添えられていた。英語の先生(私)はしっかり読んだ、ありゃ、「森山」ってどこ?Mooriyamaは「村山」の間違いでしょ!・・・ 

 昨日の「英字新聞を読もう」講座には4人が出席した。先月から読み始めている記事「八ヶ岳のイタリアン料理店」 Into the Yatsugatake mountainsの3回目だ。Since the Edo Period (1603-1868), eels have been harvested in Okaya, which was also known as the center of Japan’s raw silk industry during the Meiji Era (1868-1912). (江戸時代以来岡谷ではウナギが獲れて、明治時代には日本の絹産業の中心としても知られていた)。戦前は長野や山梨だけでなく私の生れた長泉村の母の実家でも、屋根裏部屋に蚕室があり、桑の葉を一晩中食べる音が聞こえたそうだ。当時は養蚕が日本の大事な産業だったんだね。カイコが育ってマユ(コクーンcocoon)の絹糸を剝がされた後に残るのは蛾になる前のサナギ。このサナギが岡谷では最近ウナギの餌として利用されたらしい。
 But it wasn’t until 2020 that Kankoso, an enterprising unagi restaurant, came up with a novel way to combine the two by feeding young eels dried silkworm pupae, thereby establishing the Silk Unagi brand.(岡谷市で繁盛する鰻料理店「観光荘」が、ウナギの稚魚に乾燥サナギ(英語読み:ピュペイ)を与えてこの二つの素材を合体させた新たな方法を始めたのはつい2020年のこと。それで「シルクうなぎ」ブランドが生れたのだ。) It wasn’t until 2020 that・・・は「2020年以前ではない」を強調する構文で、「2020年になってからやっと」の意味。その「観光荘」のHPを見てみると、昨年の宇宙飛行にこの「シルクうなぎ」のレトルトパックが同行し、古川飛行士が宇宙船で食べて有名になったとか。 尾上
2024/12/29 (Sun) 0:10


Glass half full「もう半分になった」「期待できるぞ」
Glass half full「もう半分になった」「期待できるぞ」
2024年12月22日(日)
「新宿で忘年会」
 昨日は東名バスで東京へ。新宿の「焼肉トラジ」は冬の忘年会にぴったりの会場だった。高島屋タイムズスクエアの14Fはレストラン街で、週末はどこの店も店外に長い行列だったから、ここを早めに予約しておいてよかった。窓外の展望がすばらしく丹沢の山並みが夕陽に赤く染まっていたし、真下はイルミネーションが美しいJRの新宿駅で、南口改札が改装されて町の中心が甲州街道側に移ってきた感がある。60年前、外語大でロシア語を学んだ5人の同窓が集まって旧交を温めた。5月の浅草・スカイツリーの夕食会以来の再会だ。一緒に卒業した1クラス40人のうち元気な生き残りはこの男3人、女2人になったなあ!少しずつ病気を抱えながらも、出かけてきて友人との会話を楽しむ前向きな生き方がすばらしい。
 この日はいつものように「都内トレック」も計画してあった。足腰丈夫な男3人でJR四ツ谷駅から甲州街道(R20)を4キロ歩いたのだ。江戸城の外堀跡にかかる「四ツ谷見附橋」は昔は甲州方面からの外敵を押さえる関所「四谷見附」だった。その歴史探訪から3人のトレッキングが始まった。女子の名門高・雙葉学園の7階建ての校舎や上智大学の前の外堀の土手が緑の濃い公園になって、真下にJR常磐線の往来が見渡せる。明治時代に外堀の水を干拓してそこに鉄道が敷かれ、「甲武鉄道」という名の線路に蒸気機関車が走っていた、という写真付きの案内板に見入ってしまった・・・

 15日のThe Japan Timesは、Glass half full: Japan’s sake industry celebrates a brighter 2024(希望にあふれる日本酒業界、明るい一年)が面白い。見出しのGlass half fullは「グラスが半分注がれた」は消極的に「まだ半分」なのか積極的に「もう半分」なのか両方に解釈できる表現だけど、この文脈では「さらに希望が持てる」という良い意味に解釈するといいね。As the number of overseas visitors to Japan continues to skyrocket, the country’s cuisine is in the spotlight, and sake-focused experiences are very much in demand.(海外からのインバウンドの数字がうなぎ上りを続けるにつれ、日本の食生活が注目され、日本酒などの体験に需要が高まっている。)
 While sake knowledge among most overseas drinkers might be surface-deep, breweries around Japan are seizing on domestic and international interest, leveraging it to encourage regional tourism. (海外では日本酒の知識がまだ希薄かもしれないが、日本の醸造業は国内外での興味関心に注目し、それをテコにして地方の旅行熱を高めようとしている。)岩手の「南部美人酒造」では試飲室や酒蔵ツアー、杜氏の体験やボトルのラベルに自分の写真を貼るサービスなどを始めた。銘酒「風の森」で知られる奈良県御所市の老舗「油長酒造」では、米農家が酒蔵で醸造してもらった日本酒を直接顧客に販売するという画期的な流通経路を実験し始めたという。日本酒の製造は室町時代、この奈良の寺院で始まったそうだ。つまり奈良は日本酒発祥の地なんだね。 尾上
2024/12/22 (Sun) 8:05


「マニュアル敬語」と「二重敬語」
「マニュアル敬語」と「二重敬語」
2024年12月15日(日)
「ピアノ弾こう会」
 「ピアノ弾こう会3回目」の当日朝、市民会館から電話で「とつぜんですが全館が停電で今日は使えません」という。さあどうしよう、会場の視聴覚室は窓がないから真っ暗だろうし、懐中電灯があれば2台のピアノは使えても、予定の電子ピアノもテレビも使えない。日程変更も難しいので3人の参加者にはとりあえず市民会館に集まってもらった。修理にはまだ時間がかかりそうだ。電気が来ないから暖房もトイレもだめらしい。幸い陽ざしがそそぐ明るい会議室に移動できて、私が持参したロールアップピアノを長机に広げた。これは紙の鍵盤じゃなくプラスチック製の電子機器で、くるくると巻き上げ式の鍵盤を開くと88鍵が本物のように現れる。スマホの充電器につなげば音が出るから屋外でも演奏できるし演奏者がステージの前に指の運動をするのにもいい。この講座を始めるにあたってこんな便利なおもちゃを買っておいて正解!
 「英字新聞を読もう」に加えて、生涯学習の講座の一つに立ち上げた「ピアノ弾こう会」は、最近テレビで見ると海外の駅や空港、日本でも商店街で見かける「街角ピアノ」Street Pianoをこの地方都市でもやれたらなあ、音楽文化をこの北駿地域にも広めたいなあ、との思いからだ。子供の頃習っていたけどピアノが埃をかぶっている人、まったく初めてピアノに触る人でもいい。下手な私がこれしか弾けない「猫ふんじゃった」という会の別称も添えて募集したらすぐに高齢の女性が4人も参加してくれた。「3か月でマスターするピアノ」という放送中のNHK番組も大いに刺激になって今日は3回目だ。クリスマスが近いので「クリスマスソング」の連弾用の楽譜を仕入れ、2人で弾く曲を4人の右手だけで一緒に合奏できるように考えた。「せーの!」で頭をそろえて「ジングルベル」「赤鼻のトナカイ」・・・

 韓国では戒厳令をだした大統領が逮捕されそう、という国際政治の記事がジャパンタイムズ(JT)を読んでみても一面に出ている。しかしLIFE欄やEnvironment欄をめくれば、外国人読者が日本人や日本文化を見る目についての記事に興味をひかれる。6日のJTから選んだトピックは日本語の「敬語」。Japan's honorific language can be challenging for native speakers, too (日本の敬語は日本人にも難しいらしい) While in English you tend to add words when you want to be polite — would you mind, possibly, please, thank you — Japanese has a whole other language for hierarchy, 敬語 (keigo)。(英語では丁寧に言いたいときは付け加える語句があるのだが、日本語には上下関係を表すのに、敬語という完全に別の言い方がある)
 「文化庁」発行の指針ビデオによると、「マニュアル敬語」と「二重敬語」という大きな問題が紹介されている。まず「マニュアル敬語」(manual honorifics)がレストランやコンビニで働くアルバイトの若者に間違って使われているそうだ。「ご注文の品はおそろいになりましたでしょうか」は、品物に「お、〜になる」とつけるのがおかしいと。「二重敬語」(double honorifics)は例えば「お読みになられる」で、「お〜」と「なられる」を並べるのがおかしい、と述べている。しかし、An English idiom posits that there’s an “exception to every rule”. (英語のイディオムでは「すべてのルールに例外あり」と仮定している)ように、動詞の「お召し上がりになる」は最高敬語で、when speaking to the emperor and empress of Japan(天皇皇后両陛下に奏上する時)は例外になる。 尾上
2024/12/15 (Sun) 0:10


every other〜「ひとつおきに」
every other〜「ひとつおきに」
2024年12月8日(日)
「新雪の茶臼岳に登る」
 やっと秋らしい空になったら紅葉はもう里に下りてしまい、少々遅いけれど前から計画していた「那須高原」へ山登りに出かけた。夜明け前に御殿場を出発して9時には山麓駅1390mに着いた。「那須岳」の三山のうち「茶臼岳」1915mはシーズン最終日のロープウエーで1684mまで5分で登れた。その山頂駅を出てみるとビックリ!昨夜の悪天候で真っ白な銀世界だ。アイゼンを忘れてきたのでいつもの長靴で登山開始。滑りやすい岩ばかりの道を慎重に歩いて、標準50分のコースを2倍近くかけてやっと山頂へ。昨夜かなりの強風が吹いたようで枯れ木には樹氷、ロープには真っ白な「海老のしっぽ」がびっしりと。山頂の岩場に鎮座する奥宮の社に手をあわせた。
 陽ざしも暖かく風も弱くてまさに登山日和だ。岩だらけの山頂からは遠くまで展望がよく、北側に福島県の「安達太良山」、南側に「日光白根山」と「男体山」、西側には「会津駒ケ岳」の白い山頂が見えた。目の前に連なる「朝日岳」と「三本槍岳」をめぐるコースにも行きたいけれど、雪の中では歩きづらいので早めの下山になった。ロープウエーの山麓駅に着くと、今夜の「板室温泉」の宿に行くにはまだ余裕があるので「那須高原」に下って、たくさんある美術館の一つ「ステンドグラス美術館」に寄ってみた。石造の教会や礼拝堂の窓に美しいステンドグラスがはめ込まれ、NYのティファニー工房出身の作家による豪華なランプが随所に配置されていた。礼拝堂でパイプオルガンの演奏が始まり、クリスマスの曲が演奏されおごそかな気分に満たされて・・・

 先週「英字新聞の会」に転送したのは25日のジャパンタイムズから、How a solo yoga teacher built a wellness community in the Japanese Alps (アルプスの麓に健康志向の会を作った1人のヨガ教師)で、オーストラリア・メルボルン出身の女性が5年前に長野県の「野沢温泉」に住みついて、地域の人々にヨガを教えている記事。The 35-year-old has lived in Japan for five years and has built not just a business but a community in a rural place.(35才のその女性は日本に来て5年、ビジネスに加えてこの田舎町にコミュニティも作った。) “I saw an opportunity here to provide a service that wasn’t really being offered, and I felt I’d have been stupid not to chase it,” she says.(ここではまだ提供されてないサービスをやるチャンスがあった。それを追求しないとしたら愚かだったでしょうね。) would have beenは「仮定法」の動詞。not to以下は「愚か」の理由でI’m happy to see you.の不定詞と同じ用法だ。
 Back in Australia, the health and wellness market is over-saturated. Yoga studios and avocado toasts advertised on every other street corner of Melbourne’s business district.(故郷のオーストラリアでは健康志向の市場が飽和状態で、メルボルンのビジネス街には街路一つおきの角々に「ヨガ道場」の広告がありアボカド・トーストの宣伝があった)。every other〜は「1つおきに」でevery four yearsは「4年ごとに」つまり「3年おきに」、オリンピックや米国大統領選挙のことだ。I thought of myself as just a yogi, not a business-orientated, Excel-spreadsheet mastermind.(私は自分のことをただのヨガ教師だと思っていた。ビジネス志向のエクセル表計算の天才だとは思いません。) think of A as Bまたはconsider A as Bは 「AをBだと考える」。regard A as Bやsee A as B 「A をBとみなす」も同じだね。 尾上
2024/12/08 (Sun) 0:10


bump(衝撃)インスタでは?
bump(衝撃)インスタでは?
2024年12月1日(日)
「ロシア語劇」
 一日おいてまた東京にでかけた。府中市の「東京外語大」で大学祭の最終日に後輩たちがロシア語劇を上演するので応援だ。西武多摩川線を「多磨駅」で下りてカラフルなTUFSマークの正門を入ると右に高層の講義棟、左に「アゴラ・グローバル」という名の多目的ホールが立っている。文科省の補助金で外語大の伝統「語劇」に特化して建設された劇場で音響・照明などがすばらしい。今年も大人気で長い待ち時間の行列だったが、私の英語塾「UG会」出身の矢田安曇さんが席を確保して待っていてくれた。中央アジア研究科の彼女もロシア語専攻でまさに後輩。おまけにオーケストラではトランペットを吹いて私と同じ。外語大の学生は必ず海外留学するシステムで、矢田さんも昨年フィンランドに1年留学体験してきたから5回生と呼ぶらしい。今年の演目は文豪チェホフの「かもめ」で2年生中心にとても熱演していた。作家志望のトレープコフを演じた学生は出色で発声も演技も素晴らしかった。
 もう60年も前、外語大では私もロシア語劇に夢中だった。(それが職業になった有名人がいる。テレビで木枯し紋次郎役の中村敦夫と西郷隆盛セゴドン役の鈴木亮平だ)。入学早々上級生から現代劇の「五夜」をやるぞ、と呼び出され役者を仰せつかった。まだロシア語をかじり始めたばかりなのに初体験はけっこう勉強になった。来年はオマエが作れ、と指名され仲間と走り出した。神田の古本屋街に出かけたらトルストイの戯曲「ニヒリスト」に出会った。そうだ!これは前田和人にぴったりだ。教室でいつも宇宙人のような言動の文学青年を思い浮かべた。台本をロシア語のタイプで打つのも初体験。40人の同級生や下級生に呼びかけキャストとスタッフ決定。六本木の「俳優座」に出かけて衣装の貸出を依頼。そして11月の外語祭でめでたく上演!ステージ袖に縦長のスクリーンを出して手作りの字幕を映写した・・・

 先週「英字新聞の会」に送ったジャパンタイムズの記事は「南部鉄器」の話。After Shohei Ohtani bump, Iwate ironware maker sees brighter future(大谷翔平のインスタ投稿の後、岩手県の鉄器制作者には明るい未来が見える)のタイトルで、茶釜や鉄瓶の伝統工芸の現状を興味深く語っていた。(bumpとは車のバンパー(bumper衝突の緩衝装置)の「衝撃」の意味から発展して、SNS のインスタに目立つように投稿することだった)。地元花巻東高校出身で人気絶頂のドジャーズの主砲・大谷翔平に球団の色・ブルーの鉄瓶をプレゼントした工房をネットで調べると、南部鉄器の「及富」(おいとみ)は1848年創業というから江戸時代末期からで180年近い伝統を持つ。岩手県花巻市と平泉町の中間に位置する奥州市水沢にあって茶道具などの制作では様々なデザインを世に問うている老舗だった。
 12世紀、平泉の豪族・藤原秀衡が京都の鉄器職人を「中尊寺建設」に呼び集めたのが起源で、その後は江戸時代に伊達政宗も京都から職人を呼んで鉄器鋳造の長い歴史が続く。Nambu kettles have long been esteemed even beyond practitioners of tea ceremony for their elegant designs, robust construction and purported health benefits. (南部鉄器は昔からその優雅なデザインや頑強なつくり、健康によいらしい点で茶道家以外にも高く評価されてきた) A layer of lacquer applied to the heated surface helps to prevent rust on the exterior, while the untreated interior softens water and infuses it with nutritional iron said to prevent anemia.(熱した表面に塗った漆の層が外側の錆を防ぐのに役立ち、一方未処理の内部は水をやわらげ、貧血を予防するといわれる鉄分を溶かしこむ)。 尾上
2024/12/01 (Sun) 0:12


抜け毛は遺伝?
抜け毛は遺伝?
2024年11月24日(日)
「アカショウビン」
 22日は久しぶりに東京へ。暖かな秋の朝、上野公園の階段を上がるとたくさんの人、人。修学旅行で班別行動の中学生らしき5人グループ、東京にしっかり溶け込んだ感じの在住外人たち。噴水の広場では「忍者」の大きな張りぼての周囲にたくさんの出店テントが並び、祖母の故郷三重県の伊賀市から来た物産展がにぎわっていた。この日は東京板橋に住む従姉妹の夫が「東京都美術館」(トビカン)で開催中の公募展に今年も出品し入選したというので応援に駆け付けたのだ。展示室に入るとまず協会大賞や文科大臣賞の大きな作品が目に入る。彼の作品は13室という一番奥の部屋に飾られていた。髪を風になびかせた少女の周りに猫とコウモリを配して幻想の世界のよう、アクリル画で美しい透明色だ。でも特別賞に入らなかったのは、まずはサイズが20号では小さすぎるからかな。100号を描くとしたら大きなアトリエや搬入の諸費用など、難しい問題だと嘆いていた。
 この日はもう一つ同じ美術館で開催中の「田中一村展 奄美の光・魂の絵画」を見る計画で上京したのだった。しかし、平日というのに入口は大変な人の波で1時間待ちだというから、気の短いわたしはあっさり諦めて別の博物館に行こうと決めた。なぜなら、田中一村の素晴らしい作品は5年前の冬、家内と飛行機で奄美大島に旅して、空港に隣接する「奄美パーク」にある鹿児島県立の「田中一村美術館」でゆっくりたっぷり堪能してきたからだ。サンゴ礁の海辺を模した池の周りに丸いドームを配した素敵な美術館だったなあ。南国独特の植物、アダンの実やクワズイモの葉の合間に美しい鳴き声の小鳥アカショウビンをモチーフに独特の世界を描き、不遇のうちに大島で亡くなった一村を日本のゴーギャンと呼ぶ人もいる・・・

 昨日は「英字新聞を読もう」の教室3回目だった。前回9日に続いて「八ヶ岳のイタリアン料理店」の話。文法では「後置の分詞構文」や「強調構文」をおさらいした。文脈の読み取りは、2文目に接続詞がなければそれは前文の「説明」や「理由」になるはずですよ、と。
 月に一度教室で扱うテキストのほかに、5〜7日に一回は会員が自由に読めるように興味深い新聞記事を選んではLINEで転送し、全文をコピペしてメールで送っている。先週17日はちょうど「満月」で、その月のようにまん丸でピカピカの禿げ頭の紳士の写真に興味を持った。見出しはThinning up top? Hair loss in Japan is not the end.(髪が薄くなってるの?日本人の抜け毛はおしまいじゃない)で、抜け毛対策やケアの仕方、育毛剤や髪の毛のインプラントにも言及している。Many of the biggest comfort and cosmetic issues a bald person faces (oiliness, acne, and excessive shine) can all trace their roots to an overly dry scalp. (禿げの人が抱える安心と美容上の大きな問題の多くは、(油っぽさやニキビ、てかりすぎなど)すべてその原因をたどると頭皮をあまりに乾燥させすぎるためらしい)。issues(問題)の後に関係代名詞whichが省略されてるね。
 後半ではAmong Asian countries, Japan has the highest rate of alopecia at around 26%, as well as 7.8% of women experiencing some form of hair thinning. (アジア諸国の中で日本は脱毛症の率が一番高く約26%で、女性も7.8%がなんらかの薄毛を経験している)。The greatest determinant for hair loss is of course genetics, (その抜け毛の最大の原因は、もちろん遺伝なのだ)と書いている。ストレス、食生活、育毛剤の使いすぎなど、ライフスタイルのせいだという人もいるが。 尾上
2024/11/24 (Sun) 0:10


海外留学の費用2倍に
海外留学の費用2倍に
2024年11月17日(日)
「山中湖紅葉まつり」
 私が先月から始めた4つ目のボランティア活動は「ピアノ弾こう会」で、別称は「猫ふんじゃった会」といいます。先週14日は第2回目で、朝10時に御殿場市民会館の視聴覚室に4人の会員がそろった。皆さん、私より少しお若い女性ばかりで同年代、幼いころに家でピアノを弾いたことのある方たちだ。ピアノの先生とか特別上手な人はいない。私が期待した通りのいいメンバーが集まってくれた。家で弾いても誰も聞いてくれないし練習の音をうるさがられて、ピアノが本やお花の置き場とかホコリをかぶっている家が多いね。だから、カラオケを仲間内で楽しんでいる人たちと同じように、家で練習したピアノの成果を月に一回お互いに聴いてもらい励ましあう楽しい会を想定している。いつか「街角ピアノ」にデビューできるかな?
 まずは私が学生の頃練習したことのあるあの有名な「猫ふんじゃった」の楽譜をみなさんに配ってみずから弾いてみせた。「こんなにへたくそですが皆さん、どうぞ気楽に弾いてみましょう!」視聴覚室にはアップライトのピアノが4台並んで、その中の2台は電子ピアノだ。エレクトーンなら弾いたことがある、という会員がいて弾き始めた。1時間くらいやってトイレ休憩にしたら、その間に4人の交流が始まって好き勝手に弾き始めたようだ。私がいない方がうまくいきそうだ。ボランティアでピアノを教えてくれる先生を探していたけれど、いなかったので講師の私は世話役、これでよかったかな。。10月からNHKのEテレでやっている「3か月でマスターするピアノ」のテキストが手に入ったので皆さんに回覧した。次に私たちも出演者のように「ジムノペディ」が弾けるように頑張りましょうか・・・

 11日のジャパンタイムズは「中日新聞」の記事を転載して、Amid rising costs, universities try to help students study abroad(物価高騰の中、大学は学生の海外留学を奨励)を載せた。世界中にコロナCOVID-19が蔓延しやっと収まった今、海外留学にかかる費用は2倍に近く跳ね上がっている。At Nagoya University, a survey by the school’s study abroad office in July revealed that a significant number of students who had planned to go on an exchange gave up on the idea due to financial reasons. (名古屋大学では7月の留学課の調査によると、交換留学に行く予定だったかなりの数の学生が経済的な理由で諦めていることが分かった)。このような長めの英文は理解しにくいね。V(動詞)に着目しその前にあるはずのS(主語)の中心語を見つければいい。revealedのSはsurvey、had plannedのSはwho、つまり代名詞theyの代わりが関係代名詞whoなんだ。gave upのSはずっと前のstudentsだね。
 名古屋大学では海外に行かなくても留学体験ができるように工夫しているそうだ。The way the students engage in lively discussions with the lecturers in such classes is similar to that in overseas universities, allowing Japanese students to have a “mock experience” of studying abroad, according to the school. (そのような授業で学生が先生とナマの討論に取り組むやり方は、海外の大学のものと似ていて、日本の学生が留学の「疑似体験」することができる、とその大学は言っている。) 「物allow人to〜」は「人を許す」じゃなくて、「物のおかげで人が〜できる」と訳すといいね。「物」が原因や理由になるんだ。高校英語では「無生物主語の文」とか「物主構文」と呼んでるよ。 尾上
2024/11/17 (Sun) 7:10


「〜も」too、also,と「〜さえ」evenは焦点につけて和訳しないと
「〜も」too、also,と「〜さえ」evenは焦点につけて和訳しないと
2024年11月10日(日)
「世界遺産・須山浅間神社」
 富士山がユネスコの「世界文化遺産」に登録されたのは11年前2013年のことだ。富士山本体は「自然遺産」の対象から外れ、「信仰の対象と芸術の源泉」となる「文化遺産」として登録された。富士宮や山梨県富士吉田の「浅間神社」や、そこからスタートする登山道など24箇所が構成資産として登録された。名所「白糸の滝」のほかに、遠く離れた清水の「三保の松原」が文学や詩歌などに古来取り上げられたという理由でさらに一つ加えられたのも面白い。構成資産のNO1はもちろん「富士山」、NO4は「開山祭」で水垢離や結界切りの行事が今も見られる「村山浅間神社」で、NO5が裾野市須山にあるここ「須山浅間神社」であるが余り知られていない。日本武尊の創建とされ、江戸時代1823年再建された古い本殿を右側に移して、正面の本殿がその世界遺産決定の2013年に改築されている。
 先月南側の「村山古道」を登り継いで「海から山頂まで」を完成したので、先週は「須山古道」にチャレンジすることにした。浅間神社の急な階段を登って真新しい白木の本殿に参拝、水場で手だけ清めて赤い鳥居を背にスタートした。昔は「御師」と呼んだ登山者のための宿舎らしき家々が並ぶ坂道をのぼって集落をぬけ、森の中に25年前に整備された広い登山歩道をまっすぐに登って行った。須山の人々が使う水道の配管がずっと続いている道だ。広大なスギの植林の中は日が差さないので薄暗いが、紙の原料になるミツマタの木がたくさん来年の白いつぼみをつけて海のように広がっていた。ひたすら90分ほど登って森が開け、富士山を正面に望める明るい場所に出た。ここが今日のゴール「忠ちゃん牧場」だ。次回はここから「水が塚」まで歩こうかな・・・

 昨夜の「英字新聞を読もう」講座では10月20日の「ジャパンタイムズ」から、信州八ヶ岳の山麓にある人気のイタリア料理店「カエンヌ」の話題だった。コースが1万円からというから多分食べに行くことはなさそうだけど、毎春母校の同窓会コンペが開かれる蓼科高原にある。イタリアの有名店で修業したシェフが、東京からこの高原に移転したワケは?The area’s specialties, such as Shinshu soba and Shinshu salmon, along with its high-quality agriculture, make it a favorite destination among foodies and chefs alike.(例えば信州そばや信州サーモンのような特産物があるので、高品質の農業と共にあいまって、この土地は食通と料理人の両方の憧れの移転先になっている。)このmakeは「〜を・・にさせる」の意味で、主語が「人」ではなく「物」なので、「物のおかげで〜は・・になる」と訳したDorisさん、おみごと!  
 昨夜は継続会員が3人、新規が3人でとてもにぎやかになった。男性も1人いてよく質問が飛んでくるし、中国系のDorisさんには私から中国語ならどうですか?と質問できるし、実にインターナショナルな講座になったな。Chef Noriyuki Usui grew up in the coastal town of Yokosuka in Kanagawa Prefecture, but he, too, found himself drawn to the mountains of Nagano.(臼井憲幸シェフは神奈川県の海辺の町横須賀で育ったが、彼もまた長野の山に惹きつけられたのだ。)はhe finds oneself drawnは「自分が惹かれるのに気づく」というSVOCの文型で、「気づいたら惹かれていた」とか単に「惹かれた」でかまわない。問題はtooだね。「〜も」をどこにつけて訳したらいいのか。普通は文の最後に,tooと付け加えるのに、ここではあえてheの後だから「彼も」でいいと思うけど。He also loves her. は「彼も彼女を愛してる(ほかの男がいる)」か「彼は彼女も愛してる(ほかの女がいる)」か「彼は彼女を愛してもいる(単なる友だちだけど)」のように、日本語では焦点Focusに「〜も」を付けないといけない。英語ではたいてい動詞の前に置くけど。 尾上
2024/11/10 (Sun) 0:36


and whatnot、などなど
 and whatnot、などなど
2024年11月3日(日)
「山中湖でピアノコンサート」
 NHKの朝ドラ「エール」見てましたか?昭和のはじめ、ヒット曲「船頭可愛や」などたくさんの演歌の作曲家・古関裕而の生涯を描いていた。私は残念ながら見ていなかったけど4年前で丁度コロナが蔓延し始めた年で、人気コメディアンの「志村けん」がいい役で出演していたのに突然コロナに倒れ亡くなったのだったね、、、そのドラマで東京音楽学校(今の東京芸大)の声楽教師だった「三浦環(たまき)」の役を柴咲コウが演じてそのヒット曲をとても美しい声で歌っているのをYouTubeで見た。環はドイツに留学する医師と結婚して渡航してから、イギリスで上演されたプッチーニのオペラ「蝶々夫人」の主役に抜擢され高い評価を受けた。更に世界各地に出演し、アメリカNYのメトロポリタン歌劇場でも歌って2000回の当たり役となったそうだ。
 昨日は大雨だったけど、「山中湖・文学の森」で開催された「三浦環生誕140周年・疎開80年記念」のピアノコンサートに行ってみた。10月のソプラノ演奏会に続いてシリーズの最終回となった。湖を見下ろす高台の「三島由紀夫文学館」に隣接する「徳富蘇峰記念館」のロビーには音楽ファンが30人ほど集まった。晩年の三浦環が太平洋戦争の末期に母親と疎開した先が山梨県の「山中湖・平野」で墓地もこの地の寺にある。環が山中湖村で使った90年前のピアノが残っていて、それを東京音楽大学の院生と学部生2人が弾いてショパン、リスト、ラフマニノフなどの名曲を聴かせてくれた。冒頭に環が好きだったというイギリス民謡「埴生の宿」が流れた。終了後ピアノをじっくり見てみると、フレームには「日本楽器SSK」と彫られて、YAMAHAに変更する前の製造であることがわかる。弦などは全面的に改修したけれど貴重な象牙の鍵盤は残したという。環の手のぬくもりが残っているかな・・・
 
 とうとうLAドジャーズがNYヤンキースを破って世界一になった!(ドジャーズは昔はNYのブルックリンに本拠地があってドッジが「路面電車をよける」の意味であると、以前の記事で勉強したね)。4年ぶりというから今年入団した2人の日本人選手、大谷翔平と山本由伸の存在を無視できる人はいないだろうね。先月末に「英字新聞の会」に送ったジャパンタイムズは27日の記事だから、本拠地LAで2連勝したあとに書かれたものらしい。それは大谷ファンのために2階の部屋を民宿にして、球場までの送迎やチケットの手配までやり始めた夫婦のお話で、見出しはLos Angeles couple gives Japan guests a lodging experience fit for Ohtani superfans(LAの夫婦、日本から来たお客に大谷翔平の熱狂ファンにふさわしい民泊体験を提供)
 “For many people, watching a Dodgers game is a once-in-a-lifetime event, and it’s great to know that you’ve helped make that a little more special. I feel helpful when I give people directions, teach them how to buy tickets, explain stadium tours, and whatnot. (多くの人にはドジャーズの試合を見るのは一生に一度のことだし、それがさらに少し特別のものになるのにお役に立てたと思えば素敵なことでしょ。お客様に道順やチケットの買い方や球場への行き方などなどを説明するときは自分がお役に立っていると感じます。) helped makeはhelped to makeのこと。and whatnotはand so onとかetc.と同じ表現。What and what not to say(何を言うべきで何をいうべきでないか)から生れた略語のようだ。 尾上
2024/11/03 (Sun) 1:19


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