「忍者バス」
箱根の桃源台にある「ビジターセンター」で自転車を組み立てて出発だ。「湖尻」の船着き場まで下ると専用のサイクリングロードになって、湖岸に沿って山の中をアップダウンして進む。白いホホトギスの花がピンクの水玉模様で咲いている。しばらく行くと「箱根神社」にゆかりの小さな「九頭竜神社」があって、良縁祈願の神様なので「箱根園」のほうから歩いてきた若い女性のグループにたくさんすれ違ったよ。
いつものように1時間かけて「元箱根」の関所跡まで行く予定だったけれど、「駒ケ岳ロープウエー」のある「箱根園」に着いて、湖岸に降りてみたらちょうど「バスが来まあす・・」の声。振り返るとあの真っ黒な「忍者バス」が向かってくる。満員の観光客を乗せたバスは大きな水しぶきをあげて湖の中へ・・・。
3年生OSさんは前回「話法の書き換え」の問題をたくさんやった。今日は「否定」に関係する単語、イディオムや構文を勉強した。The child did nothing but cry.「その子は泣くばかりだった。」You have no choice but to go. 「行くしか選択肢はない。」None but the brave deserve the fair. 「勇者のみ美女を得る。」の3つの例文はすべて否定語の後にbutがついているね。このbutは「しかし」ではなさそうだ。ほら、「仮定法」で勉強したでしょ? But for water, we couldn’t live on the earth. 「水がなければ・・」とは、「水がある場合を除いては・・」の意味。だからbutは前置詞のexcept「〜を除いて、〜以外は」と同じ意味なのだ。上の3つの例文を見直してごらん。
1年生のKAさんは前回、長文をひとつ読んで内容理解も和訳もよくできていた。今日は「日常会話」の英作文をやった。英語はほぼ常にSVのペアがそろっているのに日本語の特徴は「主語」がないことで、「動詞」がないこともある。そういうSVをしっかり補う論理性が英作文では必要だ。今日はさらに長文を2つ読んでしっかり理解できていた。「愛は最高の薬」の長文では、東南アジアで医者に見放された少年の命を、ボランティアの一人の青年が少年にキスしたり歌を歌うことで救ったという話を読んだ。
1年生のMAさんは「付帯状況のwith」や「部分否定」「準否定」などの理解度を問う英作文をやった。ほとんどの文が正しく書けたね。hardlyやscarcely は「ほとんど〜ない」で「ほぼ否定」だけど、「完全な否定」のneverと同じように動詞の前、助動詞の後につける副詞だよ。「話法の転換」はまだ学校では未修だけどほぼ理解できたようだ。Mother asked me if I had already finished my homework.「私が宿題をもう終えてしまったかどうか聞いた。」は、Have you finished 〜?「もう終わったの?」というセリフを間接的に言い換えて伝達したもの。このifは「〜かどうか」という接続詞でwhetherでも同じだ。
KI君は前回「前置詞」に関する文法問題をやった。一部難しい問題があって、「彼が自分で創作した現代絵画作品」は a piece of modern art of his own creationという。関係詞を使えば 〜which he created himselfでいいけど、〜of one’s own 名詞 のイディオムを覚えよう。今日はいつもの700語の長文を保留して、「仮定法」に関係の文法・作文・和訳をやってみた。少々忘れかけている項目がいくつかあったね。「センター試験」の過去問では語句の整序問題が難しかった。Science would make much less progress without the computer networks used by many scientists to exchange ideas. 「多くの科学者が情報交換のために使うコンピューターのネットワークが仮にないとすれば、科学の進歩はもっとずっと遅くなっているだろう。」without〜はbut for〜と同じだったね。
今日は先週メルボルン留学に出発したARさんのお母様がご挨拶に見えた。元気にホームステイ生活を始めていると、ホスト家庭から連絡があったとのこと。親元を離れ日本語を使わない生活も試練だろうけど、毎日現地の高校に通って英会話力がうんと上達するだろうね。3か月後が楽しみですね。 尾上
(追記)箱根芦ノ湖の「忍者バス」は今春就航したばかりで、地元「小田原城」の忍者が湖水を歩いて渡った、という故事にこじつけたものらしい。バスガイドが黒や赤の忍者スタイルで運転手と航海士もともに黒づくめだった。バスにWater Spiderと名付けたのは忍者の「水蜘蛛の術」だそうだ。外人観光客の「忍者ブーム」にうまく便乗しているね。
今年は「山中湖」でも水陸両用の「KABAバス」が走る姿を見た。調べてみると長野の「諏訪湖」にも長崎の「ハウステンボス」にも最近続々と導入されているそうだ。グアム島でもアヒルの絵のついたバスで海に浮かぶツアーがある。実は私もこういうバスにはNYのマンハッタンで乗った経験があるよ。NYC Duck Tours という観光バスで、一番の繁華街タイムズスクエアを出発して「ハドソン川」にザッブーン!
