「東京六本木で同窓会」
母校大学の同窓会の会報がペーパーからデジタル版になって毎月2回送られてくる。いつも11月に開催される学校祭「外語祭」の案内とか、卒業生の国内外での活躍ぶり、世界各地にある同窓会の支部の報告などが読んで楽しい。私も昨年は「会員通信」に寄稿したよ。いつもの同窓4人のトレッキングが12年も続いて、いよいよ100回目の記念に「身延山」に登った時のことを紹介した。
その会報で、「サロン・ド・外語」というイベントが頻繁に開催されていることに興味を持ち参加を申し込んだ。六本木の高層ビル「アークヒルズ」にあるクラブ制レストランで、ランチの後でトークとディスカッションをしようという集まりだ。大学卒業後の「留学」とかMBA取得とか就職後の「転職」が長い人生のキャリアとどう関わるのか、後輩たちの波乱の人生を聞かせてもらうのも悪くはない・・・。
2年生のTUさんは前回「関係詞」の非制限用法を勉強した。カンマの後の関係詞はその前にある名詞(先行詞)を修飾するのではなくて、いったん切って説明を追加すればいいのだ。My house, which I bought ten years ago, still looks new.も「私が買った家は・・」ではなくて、「私の家は、10年前に買ったものだが、・・・」のように説明するだけの働きだ。今日は「接続詞」」の勉強でHardly had we started before it began to rain heavily.の和訳がややこしい。「雨が激しく降り始めた時にもう出発していた、ということはほとんどなかった。」で「準否定」のhardlyが曲者だ。だから「出発するかしないかのうちに雨が降り出した。」となる。つまりほとんど同時だった、ということだね。
1年生のKAさんは「前置詞と接続詞」を勉強した。Not only you but also John wants to work here. 「あなただけでなくジョンもここで働きたがっている。」はジョンを強調する表現で、文法的にも「2人」ではなく「ジョン」だけに焦点を当てて、動詞が単数でwantsとなっているね。これを言い換えたのが John as well as you wants to work here. でwantsの主語はやはりJohnなのだ。英作文では「健康の価値は失って始めて分かる。」が難しかったね。「〜を失った後で・・がわかる」ならafterを使って普通に言えるけど、これを「否定文」で表現して「〜を失うまで・・がわからない」としたらぴったりだ。We don’t understand the value of health until we lose it.
MAさんは英作文で「ほとんどの生徒がこの漢字をよめませんでした。」はMost students couldn’t read this Chinese character.でもいいけど 「読めた生徒はほとんどいない」とすればVery few students could read〜とも言える。Almostは副詞だからalmost all studentsのように使いたかったね。「並べ替え」では「大阪まで電車でいくらですか。」が難しかった。動詞cost(お金がかかる)を使って、How much would it cost to get to Osaka by train? (電車で大阪に着くにはどれくらいかかりますか。)ちなみに「時間がかかる」は動詞takeを使うよ。 尾上
(追記)昨日は畑の仲間たちとコムギのタネをまく準備に、長靴を履いて笠をかぶって鍬をふるっていた私が、今日は上下背広にピンクのネクタイを締めて革鞄を手に新宿行きの小田急バスに乗った。こんなフォーマルな恰好も東京に出かけるのも実に何か月ぶりだろう。六本木といえば米国やスエーデンなどの大使館や美術館やテレビ朝日のあるところ。少々緊張の面持ちで地下鉄南北線を降りた。
前菜とポークステーキだけの軽いランチだけどとても美味しかった。37Fのレストランの大きな窓から東京タワーと銀座方面が曇天にかすんで見える。語科も違うし卒業年度も異なる35人の参加者は私には初対面の人ばかりだったけど全く気にならない。同じ大学で学び同じ食堂で定食を食べたし、全学ボート大会では同じコースで船を漕いだという親近感のおかげかな。
1967年卒の私が最古参だったけど、同じテーブルを囲んだ6人の中で一番年の近いKOさんとは音楽の話で意気投合した。「にっぽん丸」のクルージングで有名な「商船三井」の顧問で、長年ここのクラブのメンバーで影の幹事だった。趣味では「六本木男性合唱団」の団員で、イタリアのバチカンやニューヨークのステージでも歌ったという本格派。外語大のオーケストラ定演にはよく聞きに行くそうだから、きっと近いうちに会場でまた会えますね・・・。
