高校英語UG会 三島・裾野・御殿場

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「Some〜,others〜の構文」
「Some〜,others〜の構文」
2019年2月14日(木)裾野市民文化センターにて 
「ユキワリソウが咲いた」 
 「建国記念の日」の11日、秩父宮公園を歩いてみたら一番奥の林の中に「雪割草」を5株発見した。正門のスタッフに報告すると、「昨日はまだ見なかったですが。そうですか、咲きましたか・・・」。まだまだ寒い日が続くけど日の出時刻が一日ごとに早くなって、その分季節は着実に春に向かっている。群馬県ではセツブンソウ(節分草)やフクジュソウ(福寿草)が咲いたというし、我が家の庭に咲いている山野草のバイカ(梅花)オウレンも特に狂い咲きでもなさそうだ。
 この「ユキワリソウ」は新潟県では県の花に指定された「ミスミソウ」の別名で、その葉が大きなハート形なので「三角」の名がついたらしい。赤・白・ピンク・青・紫と色とりどりで園芸種もたくさんあるけど、山野草の自生のものを見るには「佐渡島」に船で渡って最高峰「ドンデン山」940mに登らないといけない。5月の連休の頃が見ごろだそうで保護センターの「朱鷺」にも会えるらしいから一度旅してみたい島だな・・・。

 2年生MAさんは前回「比較」(2)の文法作文をやった。「東洋大」の「コンサート会場に着くのが早ければ早いほど、いい席を手に入れることができる。」は、接続詞のas(〜するにつれて)を使えばAs we get to the concert hall sooner, we are more likely to get good seats.(より早く着くにつれていい席をとる可能性がより多くなる。)と書ける。これをThe more SV, the more SV.の特殊構文に直さないといけないから難しい。正解はThe sooner we get to the concert hall, the more likely we are to get good seats. 今日は「無生物主語の文」の問題をやってみた。
 TAさんも今日は「無生物主語の文」をやった。Learning another language is important, because it enables us to communicate with people in a different country and to learn more about that culture.で、動詞enableは「物事」が「人」に〜するのを可能にさせる、の意味。しかし「人」を主語にして和訳して、「物事のおかげで人は〜することができる。」と言ったほうがいいね。つまりこの英文は、「言語をもう一つ学習することは大切だ。なぜなら、そうすれば私たちは違った国の人たちと意思疎通ができるだろうし、その国の文化についてもっと多くのことを学ぶことができるだろうから。」
 1年生OB君は前回「時・頻度」の文法作文をやった。「玉川大」の「ジャックにはよくあることだが、今日も遅れてきそうだな。」は、2つの文に分けて英訳すればJack is likely to be late today. It is often the case with him.でもOKだ。後半のitを関係代名詞のwhichに置き換えて一文につなげることもできる。特にこの文はイディオムになって、関係詞をasに変えて, as is often the case with him.を前半の文に続ければ正解だ。時にはそれを文頭に出してもよいからAs is often the case〜で始まることもあるよ。
 SU君は初めて「仮定法」を勉強した。事実と異なることを述べるときに動詞の形を変えることで、留学先のニュージーランドでも使っていたはずだよ。友人同士では頼むときにWill you〜? Can you〜?言うけど、先生に対してはWould you〜?とかCould you〜?って言ってたんでしょ?その過去形の助動詞こそ「仮定法」の語形で、「本当はだめかもしれないけど、〜していただけますか?」のような「遠回しの」表現を使う。だから先生に対しては「ていねい」な表現だったんだね。I wish I were a bird.「今鳥であればいいのに(飛んでいけるのに)」も、I am not a birdを前提に、仮定法の動詞were(過去形)を使って仮の想定を表すよ。
 YAさんは前回「水質汚染」の英文を読んで下線部和訳をやった。It may already be too late to save some rivers and lakes but others can still be saved if the correct action is taken at once.「もうすでに救うには手遅れの川や湖もあるけど、一方今すぐに正しい行動をとればまだ救えるものもある。」という和訳のほうが、someとothersの直訳より良かった。「Some〜,others〜の構文」は全体を2種類に分ける表現法で、「〜もあるし〜もある」と和訳しよう。今日は「比較構文」でno more than〜とnot more than〜の違いなどを勉強し、しっかり正解が出せていた。少々風邪気味なので早退した。お大事に。 尾上

(追記)早春まっさきに雪の中から咲き出すから、ミスミソウやらオオミスミソウ、スハマソウまで「ユキワリソウ」の別名を持っているけど、本当の学名のユキワリソウとは何だろう? Wikipediaによればそれはサクラソウの仲間で、高山で6月頃に雪どけとともに咲くという。2年前に「会津駒ケ岳」に登ってまだ雪の残る山頂で見つけた「ハクサンコザクラ」の仲間のことかもしれない。
 ロシアの作家マルシャークが書いた戯曲「十二月」は、「森は生きている」の邦題で有名で児童劇団の舞台や映画で私も子供の頃に見た覚えがある。その中に継母に「森でマツユキソウを摘んでおいで」と言いつけられる女の子が登場する。その花がロシア語で「パトスニェージニク」と呼ばれている。つまり「雪の下の子」だから「待雪草」じゃなくてきっとこれも「雪割草」なんだろうね。花いっぱいの季節が待ち遠しいなあ。
2019/02/14 (Thu) 23:35


He is second to none.「彼は誰にも負けない」 
He is second to none.「彼は誰にも負けない」 
2019年2月10日(日) 御殿場市民会館にて 
「雪のない太郎坊」
 立春の日が異常に暖かだったけど、やはり寒さが戻ってきたね。それでもこの冬は雪がほとんど降らないから少々困っている。健康のためには毎日少しでも汗をかこうと、山登りやサイクリングを心掛けている。先日は富士山の五合目に行って「太郎坊」から「双子山」に向かって歩いてみた。
 県道の「トンネル」脇に駐車して枯れ落ちたカラマツ林の中を30分ほど登っていくと視界がいきなり開けて、下の双子山、上の双子山、宝永山、そして富士山頂の4つの三角形が連なって雲の切れ間に現れる。振り返れば御殿場と小山の市街地、箱根外輪山の山並みが一望のもとだ。真っ赤なソリをせっかく持ってきたのに期待したような積雪がなくて下りも歩いたよ・・・。

 2年生のTUさんは前回、長文の「日米の生活ペースの違い」を正確に理解できていたね。No one can excel him in physics.(物理ではだれも彼には勝てない。)は言い換えると、He is second to none 〜.(彼は誰にも負けない)という。今日はいろいろな「比較構文」を勉強した。英文和訳ではどれもほぼ正解が出せた。Animals, left to themselves, do not disturb the balance of nature.は、カンマカンマの部分がカッコに相当するからそれを文頭に出せば、あの「受け身の分詞構文」であることがわかる。「動物たちは、一人きりに放っておけば自然のバランスを乱したりしない。」つまりIf they are left〜のことだね。
 ARさんは前回文法問題で、She is too proud to marry him.(プライドが高くて彼とは結婚できない。)はHer pride will not allow her to marry him. (プライドが結婚を許さない)と言いかえできるね。今日は文の一部を「強調」するやり方をまとめて勉強した。The very discovery of the New World was the result of a search for food supply.のthe veryも次の名詞discoveryを強調する働きだから、「新世界の発見そのものは、食糧供給源を探し求めた結果だった。」だね。いわゆる「強調構文」 It is 〜that・・は文の一部を切り裂いて文頭に移動するから、本当は「分裂文」と呼ぶのだけれど高校では教えていない。
 1年生のKAさんは前回、長文で「日本の英語教育」を読んだ。下線部和訳でIf Japan is to win the respect of other nations, はIf 文の中のis toは助動詞の働きで「意思」を表すから、「もし日本が他の国々の尊敬を勝ち取りたいならば・・」と和訳できる。今日は文法・作文で「数量・程度」の問題をやってみた。「その穴は人が通り抜けられるほど(じゅうぶん)大きくはなかった。」はThe hole was not large enough の後に、for a man to get through.が続く。for〜to〜 は「意味上の主語+不定詞」の働きだ。「私の学校は駅から10分ばかり歩いたところにあります。」の英訳は、「は」が主語とは限らないことに注意して、「距離」のitを使ってIt is a ten minutes' walk from the station to our school.(名詞のwalk)とやるか、「かかる」のtakeを使ってIt takes ten minutes to walk from〜(動詞のwalk)とやるのもいいね。 尾上

(追記)ここには30年前までは御殿場市営のスキー場があった。ロープにつかまって立ったままスロープを登るような簡易リフトしかなかったけど。それでも身近なゲレンデとして我が家の息子たちもよく連れて行ってソリで滑って遊んだ。雪はたっぷりだったけど富士山は強風でも有名で、リフトの支柱がしばしばなぎ倒されるため復旧が大変でとうとう廃止してしまった。今ではスキーやスノーボードを抱えて「双子山」まで歩いて登っていく若者を時々見かける。
 今から53年前、英国航空の旅客機が羽田を飛び立ってすぐにこの「太郎坊」上空で乱気流に巻き込まれ、空中分解したために乗員乗客124名全員が死亡した遭難事故の現場がここだ。今も富士山に向かって三角形の立派な慰霊碑が祭られている。目的地の「香港」まで飛行するのに「富士山頂」を越えて近道をする予定だったらしい。天気のいい日には今でも乗客に「山頂」の火口を見せてくれるフライトもよく見かけるのだが。私が「島根・鳥取」に旅行した時にも、窓から真下に火口が見えて興奮したよ。

2019/02/10 (Sun) 23:59


 「彼はその権利があるのを当然のことと思っている。」He takes it for granted that he has the right.
 「彼はその権利があるのを当然のことと思っている。」He takes it for granted that he has the right.
2019年2月7日(木) 裾野市民文化センターにて 
「湖上の豆まき」 
「芦ノ湖」で前夜は花火も打ち上げられたそうで3日の日曜日は節分。久しぶりに 「箱根神社」の「節分祭」を見物しに行った。神社の「本殿」や「神楽殿」で祭事を行った後、白い帷子を着た信者の年男、年女の一団は「芦ノ湖」の船着き場に移動。観光用の「海賊船」に乗船して、後を追いかけてくる「鬼たち」に豆をぶつけて厄払いをする、という祭事なんだ。
 学生アルバイトらしき「赤鬼、青鬼」がボートや水上スキーに乗って「海賊船」の乗客たちを襲撃すると、船上から信者たちの豆が雨あられと投げつけられ、白い装束の神主も水上スキーで鬼の後を追いかける。スキーに失敗して冷水でずぶぬれになる鬼もいるから面白い。よく晴れて美しい空だったけど湖水がパシャパシャと波しぶきを上げる凍るような強風の中で、見物する我々もよくガマンしたなあ
 その翌日4日(月)は暦の上で「立春」。夜中に強風が吹き荒れて気温がぐんぐん上がり、翌朝は突然本物の「春」に変わった。こんなことは今までなかったよね。御殿場でも17℃になったから先週の訪問先「奄美大島」のぽかぽか陽気を運んできたかのようだ。玄関前にならべた小さな鉢植えの一つに白い花が4輪咲いていて驚いた。去年買ったバイカオウレンだよ・・・。

 2年生MAさんは前回「比較」の文法・作文をやった。文の構成は理解できているのに細かな点でミスが多かった。「彼は以前ほど彼女を憎んではいない。」は、He doesn't hate her as much as he used to. 後半は「以前憎んでいたのと比べると」だから、助動詞used toの後はhate herの省略だね。今日は「和歌山大」の和訳をやった。A brain scientist says she is impressed by how many sounds and words children recognize and speak by age one.「ある脳科学者は子供が一歳までに、いかにたくさんの音や単語を認識し発話するかということに感銘を受けたと言っている。」後半のhow many以下は「いくつの(疑問文)」ではなくて「なんと多くの(感嘆文)」なんだね。「感銘」の内容だから。
 1年生OB君は前回「口語表現」の並べ替えで、「長い間お待たせしてすみません」はI am sorry to have kept you waiting so long.という。keep 人-ingで、SVOCの文型になっているね。今日は「関係詞」で2文を1文につなげる練習をやった。特に「前置詞+関係代名詞」が「先行詞」の後に続く例文には注意が必要だ。難しい例はThe salesman has gone to his hometown. とYou complained of him the other day.の2文をつなげるには、The salesman whom you complained of the other day has gone to his hometown. ともうひとつ、The salesman of whom you・・・もある。
 SU君は前回「当然・助言・命令」の意味の表現を勉強した。語句並べ替え問題で、「彼はその権利があるのを当然のことと思っている。」はHe takes it for granted that he has the right.で、このitはthat以下をさす形式目的語。grantedが「当然のこと」の意味なんだ。今日は「比較表現」の中でも、上級編で大学入試によく出る特殊な例文をたくさん勉強した。The more the lecturer talked, the more bored the audience grew.「講演者がたくさん話せば話すほど、ますます聴衆は退屈してきた。」は、the 比較級SV, the 比較級SV、の特殊構文だ。
 YAさんは前回、「助動詞」の文法・作文問題に取り組んだ。「車の運転はいくら注意してもしすぎることはないですね。」で、「注意する」be careful の主語は「運転」じゃないね。「は」は主語とは限らない。ここでは「運転する時には」の意味で副詞の働き。You cannot be too careful in driving a car.がいいね。今日は「比較構文」でnot so much A as Bを勉強した。asは接続詞で「〜とくらべて」の意味だから、「BとくらべてAはそんなに多くない。」と直訳できる。結局「Aが少なくてBのほうが多い」ということだから、「AというよりむしろBの方だ」が定訳なんだ。 尾上

(追記)このところ気温の変化が激しくて、「節分」の数日前には御殿場も白銀の世界になった。「丸岳」から「金時山」への稜線が真っ白になってまるで信州の山々の光景だった。2日、その雪山を歩いてみたくて仙石原から「うぐいす茶屋」を経て「金時山」に登った。山頂の山小屋に立ち寄って熱い「あまざけ」を注文し、窓越しに富士山を見ながらホッと一息。その右手には南アルプスの「北岳」も「甲斐駒」も見えて感激したよ。
 アイゼンなしで登ってきた横浜の老人は、滑り止めの一時しのぎだけど「縄」のロープを登山靴にぐるぐる巻きにしてもらって下山していった。山頂付近は凍っているからアイゼンがないとすべって危険だし、登山口のあたりに降りると雪や氷がとけてどろんこ道だ。それでこの時期に私が愛用するのはスパイク付きの長靴。今日もこの靴で大正解だった。
2019/02/07 (Thu) 23:59


They had not been married for a month before they began quarreling.
They had not been married for a month before they began quarreling.
2019年5月6日(月)
三島ゆうゆうホールにて 
「金時山のスミレサイシン」
 また「金時山」に登ったよ。これが199回目で、時折雨がパラパラっとくる山道を「仙石原」から登って行った。いつもより脚力が弱いなあ。「沖縄旅行」があったので2週間ぶりの山登りのせいか。やはり週に2回は登るようにした方が筋力も心臓も快調に維持できるようだ。登山口からずっとスミレの群落が続く。はじめはハート形の葉でタチツボスミレ、1000mを越えると細長い葉のナガハノスミレサイシン。共に薄紫色の花で区別がつかないよ。山頂に近づくと白花のタチツボスミレが現れる。
 頂上の「元祖金時小屋」で87歳になった名物「金時娘」の妙子さんにひさびさに会えた。一昨年秋の大腿骨折以来入院やらリハビリやらで、山に登ることも少なくなり少々痩せたようだ。週3回の養護老人ホームで風呂に入れてもらうのでトレードマークの「三つ編みのおさげ髪」をバッサリ切っておかっぱになった。次回も会えたら「200回登頂証」を色紙に達筆で書いてもらおう・・・。

 3年生のNAさんは「重要構文101」の最後の章「全文修飾の副詞」をやった。She followed his advice wisely.でwiselyはin a wise wayの意味で動詞のfollowedを修飾するから、「彼の忠告に賢く従った。」となる。しかしwiselyが文頭や動詞の前につくと、全文に対してIt was wise that〜の意味で使うのだ。「従ったのは賢いことだった。」の意味になるよ。文法・作文では「特殊構文」をやった。「彼らは結婚して一か月もたたないうちにケンカを始めた。」はbeforeを使え、とあるから「カンカをする前には結婚生活が1か月たっていなかった。」といいかえて、They had not been married for a month before they began quarreling.
 2年生のYAさんは前回、文法作文で「否定」をやった。「立命館大」の「革命以来、多くのことが改善されてきたことは否定できない。」はThere is no denying that many things have improved since the revolution. 文頭にはWe can’t deny〜やIt’s impossible to deny〜でもいいけど「動名詞」の慣用表現There is no -ingを使ってみた。今日の文法作文は「疑問文」をやった。「乗客がどうなったかについてはいまだ情報がない。」が少し難しかった。There is no information yetの後に「〜について」のas to〜を知っていれば、what has become of 〜というイディオムが使えるね。
 1年生のMA君は「助動詞」を勉強した。英語で言うとAuxiliary Verb「補助的動詞」のことで、動詞を助けるのではない。Must you and your brother go home now?(君とお兄さんはもう帰らなければならないの?)という疑問文ではgoを助けてないよね。文全体に対して、それはmust(義務)なのかな?と話者が言っている。つまり「話者」の判断を表すものだ。can、may、mustにはそれぞれ2つの意味があること、willの過去形wouldも様々な意味を持つことを勉強した。2枚目の長文「マザー・テレサ」はしっかりと和訳できていたね。 尾上

(追記)「金時山」には初めて登ったのはもう40年も前。御殿場に引っ越してきて間もない頃、小学生の息子たちを連れて家族で「足柄峠」の登山口から登って行った。最初の40分はなだらかな尾根道歩き。後半は急傾斜のジグザグ道に変わり、クサリを頼りにさらに40分よじ登ってやっと山頂にたどり着いた。それが私の第1回目の「金時登山」だった。4年前の正月には100回目の登山となり、「金時小屋」の天井に氏名入りの木札を下げてくれた。「金時娘」に100回目記念の色紙を書いてもらったよ。
 私が本格的に登山を始めたのは停年退職後。健康促進のためだけでなく「金時山」が貴重な高山植物の宝庫であることを知ってから夢中になった。5月にはピンクのコイワザクラやイワカガミ。7月にはイワタバコ、8月にはシモツケソウ、9月にはシラヒゲソウが咲くんだ。特に6月には「オノエラン」(尾上蘭)というラン科の白い小さな花が咲く。自分の名前がついた美しい花があったとは!
2019/02/06 (Wed) 23:53


「病気になって初めて健康の価値がわかる。」It is not until you get sick that you realize the value of good health.
「病気になって初めて健康の価値がわかる。」It is not until you get sick that you realize the value of good health.
2019年2月3日(日) 御殿場市民会館にて 
「マングローブの原生林」
 H・I・Sのチケットには「マングローブの林をカヌーで見学」が組み込まれていたので、名瀬の市街地を通過して南部の「住用湾」に向かっていった。沿道には濃いピンク色の緋寒桜がもう満開で初春を思わせるのに、紅葉したナナカマドの林をみるとそれは本土なら秋の風景だ。この島は亜熱帯の気候だから季節感が不明瞭でこれでは俳句の季語が定まらないね。ジャングルのような山間にマングローブの広大な原生林があった。
 前から一度体験したかったカヌーを始めて漕いだよ。50年前、大学でボート部にいたからオールで水を掻く要領は知っていたけどだいぶ勝手が違う。オールが短くておまけに家内と二人乗りでかなり重たいから腕力がいる。母娘のペアが乗ったもう一隻と一緒に指導員の後を追って、湾に注ぐ静かな川に漕ぎだしマングローブの林に分け入っていった。川床にのたうつような巨大な根が潮の干満で消えたり現れたりする。ここも日本なのか・・・。

 2年生のTUさんは前回、長文で「水質汚染」を読んだ。It may already be too late to save some rivers and lakes but others can still be saved if the correct action is taken at once.で、「代名詞some〜 and others〜の用法」に注意しよう。これは全体を2種類に分類する表現だからそのまま直訳しないで、「〜のものもあるし〜のものもある」という和訳がいい。「救うにはもう手遅れの川や湖もあるかもしれないが、もし正しい行動をすぐにとればまだ救えるものもあるかもしれない。」文頭のitは「時間」を表す働きで訳がいらない。今日は「比較構文」でno more than〜(わずかに〜、〜しかない)とnot more than〜(〜以上ではない、せいぜい〜だ)の違いを勉強して理由がはっきりしたね。
 ARさんは前回、長文で「子供のしつけ」を読んだ。My grandmother made me get out of bed, and fold up my dress, and put it neatly on the chair. はいつものルール「A and A’」に気づいてほしかった。二つの接続詞andに注意。直後のfoldもputも共に動詞の「原形」だから、前にあるgetと並列するはずでmadeではない。「祖母は(真夜中に私を起こして)、ベッドから出て、服をたたんで、それを椅子にきちんと掛けるようにさせた。」今日は「無生物主語の文」を勉強した。This book will make you happy.のように、基本はS makes OCの第5文型で「Sの理由でOがCという結果になる。」と和訳しよう。「この本を読めば君は幸せになれるよ。」
 1年生のKAさんは前回、長文で「テクノロジーの功罪」を読んでしっかり解答できていた。Technology has brought troubles as well as advantages. 「テクノロジーは利点だけでなく難点も引き起こした。」は内容と一致していたね。Technology has brought not only advantages but also troubles. のように前後を入れ替えても同じ意味なんだ。次の長文「アメリカの教育現場」でも、This way the students can learn from each other as well as from their teachers.「こういう方法で、生徒たちは先生からだけでなくお互いの生徒からも学んでいる。」 今日の英作文では「時・頻度」の勉強をした。「東洋大」の並べ替え問題で、「病気になって初めて健康の価値がわかる。」は、It is 〜that・・・の「強調構文」が要求されているから「・・・なのは、病気になってからだ、」といいかえてIt is not until you get sick that you realize the value of good health.が正解。 尾上

(追記)グルメとスポーツと観光と、夫婦の何年ぶりかの奄美大島「フルムーン旅行」は刺激が一杯、感動たっぷりの旅だった。しかし最初に思い立った目的は「美術鑑賞」だったんだ。だいぶ昔に大きな画集を買ってあったのだけど、NHKのテレビ「日曜美術館」で半月前に放映された「生誕110年、日本画家田中一村」の作品に改めて感動して、本物を今度こそ制作の現場で見てみたいね、と家内と語り合った。
 日本のゴーギャンともいわれた孤高の天才画家で、南太平洋の「タヒチ」ではないけれど、50歳にして「奄美大島」の自然に魅惑され千葉から移住して終生そこで作品を描き続けた、そんな画家が日本にもいたのだ。降り立った「奄美空港」の近くに「田中一村美術館」はあった。太平洋を見渡す鹿児島県立の広大な公園「奄美パーク」の一角で、サンゴの海岸をイメージした池を取り巻いて高床式の丸屋根の展示館がいくつもつながった美しい美術館だった。
 田中一村は奄美大島20年の晩年に健康や経済のために30点ほどしか制作できなかった。しかしそのどれもが見る者に強烈な感動を与えるんだ。浜辺一面に繁る「アダン」の葉と実、白い「コンロンカ」や「ヤマボウシ」、「ブーゲンビレア」や「デイゴ」の赤い花など、この島に移住して初めて発見した亜熱帯の大自然を観察した成果だ。青い羽根の「ルリカケス」や「イソヒヨドリ」、そして幻の渡り鳥「アカショウビン」もその微細な筆のタッチで描き切っているよ。
2019/02/03 (Sun) 23:04


anything but〜「〜を除くすべて」 
anything but〜「〜を除くすべて」 
2019年1月31日(木)裾野市民文化センターにて 
「奄美大島、早朝の浜辺」 
 今週、この寒さを逃れて鹿児島県の南の島「奄美大島」に飛行機で旅行してきたよ。汗ばむほどの暑さで御殿場より夜でも10度も高い。空港からレンタカーで走ると左右に現れるピンク色のブーゲンビレアや真っ赤なハイビスカスに今が冬であることを忘れた。ここは昨年のNHK大河ドラマ「西郷どん」の主人公の流刑の地で、妻「愛加那」と息子「菊次郎」の故郷なんだ。
 選んだホテルは「ばしゃ山村」といって昔は「芭蕉布」の原料を栽培していた北端の地域。夏はマリンスポーツの盛んなリゾート地で、椰子の葉の向こうには真っ白な砂浜が東西に広がる。ここはサンゴ礁の島なんだね。波打ち際には小さなサンゴのかけらがザラザラと音をたてて転がっていたよ。朝5時前に窓の外に群がる小鳥の美しい鳴き声で目が覚めた。これがイソヒヨドリだったのか・・。

 2年生TAさんは前回から「特殊構文」の章に入ってまず「名詞構文」をやった。Don't be proud that you are clever.「頭が良いことを自慢するな」は、「名詞」のclevernessになおすとDon't be proud of your cleverness.になるよ。今日は文法・作文で「比較」の上級編をやった。並べ替えではShe got all the angrier for my silence.(私が黙っていたのでそれだけ一層腹を立てた。)がわかれば、Nancy loves Ron none the less because he has a lot of faults.(ナンシーはロンにはたくさん欠点があるけどそれでも愛している。)もできたはずだけど。
 MAさんは「否定語を含まない否定表現」をいろいろ勉強した。In the zoos of earlier days, the environment was anything but natural.「昔の時代の動物園ではその環境が決して自然のものではなかった。」で、anything but〜は「〜を除くすべて」の意味から「強い否定」になった例だ。「仮定法」で勉強したBut for water, no animals could live.「水がなければどの動物も生きていけないだろう。」のbut for〜も「〜を除いては」でwithout〜と同じ意味だったね。
 SU君はまず「比較級」の形容詞・副詞の作り方を復習した。「遠い」のfar、farther、farthestや「悪い」のbad、worse、worstなどに注意。「遅い」のlate、later、latestに対してもう一つlate、latter、lastも覚えよう。latter halfは「後半」の意味で使うんだ。文法・作文ではitの特別用法で、「形式主語」It is〜that・・・や「形式目的語」I think it〜to・・の例文をたくさん勉強した。「節」のthat・・や「句」のto・・が長くなるので文の後回しにさせてその代わりに代名詞のitを置いておく用法だった。
 YAさんは英検準一級を受けてきた。会場のスピーカーが聞こえにくくて得意のリスニングが心配だとか。なんとか合格するといいね。今日は「比較表現」でas〜asを中心に勉強した。 Breakfast is as important as any meal for the health. は「どの食事と比べても同じくらい大切」で結局the most importantということだし、It was as terrible a flood as ever occurred in this country.も「今まで起こったどの洪水と比べても同じくらいひどいもの」だからthe most terrible floodということだね。後者のasは接続詞ではなくて関係代名詞のwhichと同じ働きだね。今日は雨が雪に変わりそうなので車のお迎えが早く8時半には切り上げた。 尾上

(追記)奄美大島の思い出になる「うまいもの」はどこでも「鶏飯」だそうだ。地鶏や野菜をご飯にのせて鶏のスープをかけて食べる「おじや」みたいなもので、まあB級グルメだけどホテルの夕食で注文したらとてもおいしかった。奄美市は10年前、もとの名瀬市を中心に合併して4万の人口になったから裾野市くらいの小都市かな。2日目の夕食にはこの名瀬の中心に足を伸ばし、商店街で人気の料理店「鳥よし」を紹介された。「鶏飯」以外にもメニューが豊富で串焼きも味が良く、大きなほら貝のような「夜光貝」のさしみもアワビのようで実においしかった。
 お店に据え付けのローカル紙「奄美新聞」を見たら、面白いニュースが写真入りで3つも載っていて夢中になっていたら無料でくれた。1面のトップ記事「フェリー各社値上げ、重油価格高騰で」も島独特で面白いけどその隣の「ヒメフタバラン開花!」では、ラン科の野生の花がいつもは2月なのに今年は1月末に森の中で咲いたそうだ。8面の「金峰コシヒカリ種まき」を読むとこの23日にはもう「育苗トレイ」に種まきしたそうだ。3月上旬が「田植え」7月中旬が「稲刈り」というから静岡より2か月も早いよ。「超早場米」だね。3つ目は離島の「徳之島」で27日、小中高から一般バンドまで110人が共演の「吹奏楽の祭典」が開かれたとのニュース。南の島の新聞はじつに面白い。(次回につづく)
2019/01/31 (Thu) 23:59


助動詞のmay well〜とmay as well〜
助動詞のmay well〜とmay as well〜
2019年1月27日(日) 御殿場市民会館にて 
「レンブラント・ゴルフクラブ」
 御殿場市神山の旧道には「国立療養所」の入口のすぐ手前に「レンブラント・ゴルフクラブ」の看板がある。裾野教室に行くたびに渋滞を避けて通る細い道で、以前からそのオランダの有名な画家の名前が気になっていたので車でぐんぐん登って行ってみた。殺風景な裏山を2キロも行くと突然視界が開けてゴルフ場のクラブハウスに着いた。10mくらいのオベリスクが立っている。愛鷹山から駿河湾までずっと展望のよい駐車場はゲストの車でいっぱいだし、2階のレストランは昼食後のゴルファーで賑わっていた。
 足の不自由な家内が階段を上がるのに苦労している様子に駆け寄ってやさしく手を貸してくれる従業員がありがたい。コーヒーとケーキを注文しただけなのにまるでプレーをしに来た常連のメンバーのような贅沢な時間が過ごせたよ。ゴルフは今でも特権階級の社交場だろうけど女性の姿をたくさん見かけるし、ずいぶん大衆的になったようだ。お茶や食事だけでも利用できるのはうれしい・・・。
 
 3年生のOSさんは前回、TOEICの模試をやってなかなか難しい問題が多かった。たとえば、(・・・) do we have weights, the latest exercise machines〜, we also have excellent〜 「このジムにはウエイトトレーニングと最新の訓練マシーンと〜があるだけでなく、すばらしい〜もあります。」では、カンマの後のbutがなくて気づかなかったけど、alsoがあるから(・・・)の中はNot onlyが正解。特にdo weと「倒置」になるのは「否定語句」が文頭に出た時だったからね。今日は高校時代最後の塾になったけど、TOEICをやる前に 「名詞節」の文法・作文をやってみた。「彼はどうなったかしら。」は、I wonder what has become of him. という。
 KI君は前回、5問の入試問題の英文をほぼ正確に和訳できていた。Noguchi came to produce English manuscripts not only as readily as a trained English writer but even more quickly than most writers. ではnot only〜but (also)〜には気づいたけど「比較」のas〜as〜が落ちてしまったね。「野口は英語の原稿を、熟練の英語書きと同じくらい簡単に書くだけでなく、ほとんどの書き手よりもすばやく書けるようになった。」今日はいよいよ最後の日になって「一橋大」の過去問をやってみた。「言語」の機能は主に「記述」と「評価」だ、という長文の内容がちゃんと読み取れていたね。
 2年生のTUさんは「比較」の難しい構文を2つ勉強した。not so much A as B は直訳なら「Bと比べるとAはそんなに多くない。」となるでしょ。つまり「Aが少なくてBが多い」ということだから「AというよりむしろBのほうだ」の定訳を学校では覚えさせられるんだよね。もう一つThe more, the moreの構文も暗記している人は多いけど、正しく使える高校生は少ない。「早く来れば来るほど、いい席が取れますよ。」は、比較級の形容詞や副詞を使ってAs you come sooner, you will get a better seat. といえば、まあ簡単だ。これを変形してそれぞれの比較級の語句にtheをつけて文頭に出せば接続詞のAs(〜するにつれて)が不要になるよ。The sooner you come, the better seat you will get. と。
 ARさんは前回「比較」に関する英作文をやった。「あの喫茶店のチーズケーキは噂ほどおいしくないはないと思う。」はI don’t think the cheese cakes taste so good as they are rumored. がいい。比較構文のasは接続詞で、前半と同じものが省略されているから、「〜と噂されているほど」と言いかえないといけない。as rumorでは名詞だから「噂がおいしいのと比べると」になってしまうね。今日は「名詞構文」を勉強した。名詞中心にまとまった語句を、元の動詞や形容詞に戻してSVOの文型に置き換えてみよう、という試みだ。例えば、In spite of her great poverty, she was happyの残半はThough she was greatly poor のことで「彼女はとても貧しかったけれど」と平易に和訳するといいね。
 1年生のKAさんは前回、「英国女性の社会的役割」についての難しい英文を読んだ。Once they were married, they could not own property. 「女性はいったん結婚すると自分の財産を所有できなかった。」Onceはwhenや Ifに置き換えできる接続詞なんだ。今日は「口語表現」を勉強した。「あなたの知ったことじゃないわ。」はIt’s none of your business.という。Mind your own business. 「自分の仕事を気にしなさい。」ともいうよ。助動詞の構文ではmay well〜とmay as well〜が難しかった。前者は「当然やってもよい」。後者は副詞のas「同じくらい」に注目して「やっても同じかもしれない」の意味から、「やった方がいい」に変わるんだ。 尾上

(追記)ここは厚木と海老名にある「レンブラント・ホテル」の系列で玄関前の高いオベリスクが印象的だった。パリのコンコルド広場のようだ。御殿場にはこのような東京や関東方面からの客を会員とするゴルフ場がたくさんあって、クラブ内のレストランでは一般の客でも暖かく迎えてくれるよ。ゴルファーはプレーの合間に昼食を取りに上がってくるから手っ取り早く定食のようなものが好まれる。ここには特製ラーメンがあったし値段もリーズナブルだった。
 富士山側の板妻には「マスターズゴルフ」で有名な「太平洋クラブ」があっておいしい食事が人気だ。箱根の仙石原には宮ノ下「富士屋ホテル」の経営するゴルフ場があるし、山中湖の「富士カントリー」は紅葉の林の中を抜けていくと瀟洒なクラブハウスが立っている。どこも広くゆったりした空間で美味しい食事だけでなく、ゴルファーたちが元気に会話を楽しむ姿を見るのが私は好きだ。紳士のスポーツだから客も職員も礼儀正しいので家内もとても気に入っている。
2019/01/27 (Sun) 23:40


「私たちが村に着くか着かないうちに土砂降りになった。」We had hardly reached the village when it began to rain heavily.
「私たちが村に着くか着かないうちに土砂降りになった。」We had hardly reached the village when it began to rain heavily.
2019年1月24日(木)裾野市民文化センターにて 
「山中湖のダイヤモンド富士」 
 南アルプスの白い峰々が見たくて山中湖に行った。北岸の山の上に立つ「ホテル・マウント富士」の玄関からは、「花の都公園」と「忍野八海」の先に「三つ峠」や「黒岳」がくっきりとそびえているけど、そのさらに向こうに見えるはずの3000m級の「白根三山」や「八ヶ岳」には雲がかかっているよ。よく晴れた一日だったけど予想が外れて残念。
 湖岸に戻ろうと、急坂を下った途中でカメラを構えた数人の人たち。見上げると富士山の山頂にまさに太陽が沈むところでラッキー!富士山頂が大爆発しているようだ!先週「見ごろ」が終わったはずの「ダイヤモンド富士」に偶然にもこんなところで巡り合った。岐阜ナンバーの車でこれを見るためにわざわざ泊りがけで来たという若い女性2人。素晴らしい瞬間に出会えて本当に良かったですね・・・。

 2年生TAさんは今日も「英検」の練習問題に取り組んだ。初めにリスニング問題をいくつかやってみた。語彙選択問題で「それを秘密にしておくことができなかった。」は、動詞keepを使ってShe could not keep it a secret. がいい。「9年前からずっとフルートのレッスンを受けている。」ではMelissa has been taking flute lessons for nine years.で、for〜やsince〜がついて「継続」の意味だから「現在完了形」が正しい。いよいよ今週末に受検だね。いい結果を期待しています。
 MAさんは前回「接続詞」の文法・作文問題をやった。「東京理科大」の並べ替えで、「私たちが村に着くか着かないうちに土砂降りになった。」はWe had hardly reached the village when it began to rain heavily.となる。もし、We had not reached・・なら「着かないうちに・・」となるけど、準否定のhardly(ほとんど〜ない)だから、結局「ほとんど同時に」の意味になるんだ。今日は「二重否定」の構文を勉強した。関係代名詞butがwho〜notやwhich〜notの働きをすることを学んだね。
 1年生OB君は前回「仮定」(もし〜ならば・・)の文法・作文をやった。まだ高校の授業でもやっていないから難しかったね。「あなたみたいに物事を苦にしないでいられたらいいと思うわ。」は「願望の文」で、「苦にしている」という事実の裏返しを願っているからI wish I could take things as easy as yo do.のように助動詞のwouldやcouldを使うところに特徴がある。過去形だけど「〜だろうに」「〜できるのに」の意味なんだ。今日は「疑問文」の用法を勉強したら基本がしっかりできていたね。。
 YAさんは前回、英検準一級の第4問で「e-mailの返事」の英作文をやった。「パリ症候群」についての意見を求める問題だ。日本人観光客が期待して訪問したパリで、人情や景観や治安に幻滅することが多い。それをなくす対策は?に対し100語前後の英文で書く問題だったが、動詞の時制や名詞の数でミスが少しあったけどおおむね合格点が取れたね。明後日の受検直前で今日も「英検」の練習問題に取り組んだ。 尾上

(追記)8年前、家内が脳卒中で倒れる前には二人で一緒に高い山にもよく登った。山小屋一泊で登った南アルプスの「仙丈岳」や尾瀬の「至仏山」も花が一杯でとても楽しかった。花のない冬期には「富士五湖」を一周する計画を立てて「西湖」も「精進湖」も「本栖湖」もすべて完歩した。「河口湖」だけは大きくて2回に分けたけどね。今は一人自転車で一周しているけど、「山中湖」ほど専用のサイクリング・ロードが完備している湖はないよ。
 アップダウンが少なく一周約10キロだから、1時間でこの日も楽に回り切れた。湖岸の木道で鮮やかな赤い色の自転車にのってスマホをいじっている若者を見つけ話しかけた。「美しい自転車ですね」というと、「日本語分かりません。」と滑らかな英語でいう。「でもアジア人でしょう?」「スイスのチューリッヒから来ました。父と母は中国人で、革命(*)から逃れてきたのです。」といってにこやかに湖一周に走り出した。
 (*1966年から10年間、毛沢東による共産党の「文化大革命」のこと。私が教師になりたての頃で「毛沢東語録」の赤い小冊子が世界的に有名だった。資産階級のブルジョアが「紅衛兵」とよばれた学生たちにやり玉に挙げられ、三角帽子をかぶせられ反省を迫られた。数百万人が殺戮され、なかには国外に亡命した人も多かったらしい。「資本主義経済」や「民主化」に逆行した時代で、日本でも学生運動に大きな影響を与えて1972年の凄惨な「あさま山荘事件」につながったという。)
 ボート乗り場にはハクチョウ、オシドリ、カイツブリがそれぞれ30羽ほど群れを成している。100円のエサを買って餌付けしていたら、それを見て散策中の中国人家族も寄ってきてエサを蒔き始めた。私は片手で写真を撮ろうとして少し下がった拍子に足を取られてひっくり返った。波打ち際に落ちたハンチング帽を拾いに飛び降りたら上がれなくなった。そこでさっと手を差し出してくれたのはその息子さん。ちょっとした国際親善をしてもらった。それにしても山中湖は中国人ばかりだよ。
2019/01/24 (Thu) 23:00


センター試験が終わった
センター試験が終わった
2019年1月20日(日) 御殿場市民会館にて 
「ペレアスとメリザンド」
 印象派を代表する作曲家ドビュッシーの唯一のオペラ「ペレアスとメリザンド」を見たよ。Youtubeでだけどその美しい映像と繊細な音楽に感動した。森の中でさまよっていた髪の長い娘メリザンドが、狩りに来たその国の王子ゴローに見初められ結婚。しかし愛情は彼の弟のペレアスに向かい、弟は嫉妬した兄に刺されて死ぬという残酷な物語なんだ。ベルギーの象徴派詩人といわれるメーテルリンクの戯曲をオペラ化したものだ。
 音声だけだけど「メトロポリタン・オペラ」の無料のインターネット中継が毎週1回ニューヨークから届く。日本時間では朝の9時ころから始まるので、忙しくて時々聞き逃すことがある。イタリア語やフランス語で歌うと歌詞がわからないので、「ペレアスとメリザンド」のような珍しいオペラは事前にYoutubeに投稿された過去のステージの映像を見ながら事前勉強しておいた方が何倍も楽しめるよ・・。
 
 「センター試験」が昨日と今日で終わったね。文系のOSさん、理系のKI君はどうだったかな。実力が十二分に発揮できているといいね。
 3年生のOSさんは前回「否定」の文法・作文を勉強した。「日本女子大」の作文で「近年私の住んでいる地域ではほとんど雪が降らなくなった。」は最後の「述語」部分が大切。動詞 snowの前に「めったに〜しない」のseldomを使えばいいし、主語は天候のitだね。「〜は」にだまされて「地域」を主語にしてはいけない。「近年」だから現在完了形にしてIt has seldom snowed in our neighborhood recently. 今日は「センター試験」も終わったので、合格している「京都外語大」で入学早々に課される「TOEICテスト」の勉強を始めた。第5問のリーディングでは「語彙力」と「文法力」が問われる。特に「TOEICテスト」ではビジネスの世界での用語をたくさん知っておきたい。これから高校の授業も終わり大学の授業開始までの数か月に油断すると英語力がガタ落ちになる人が多い。TOEICや「英検」などの目標をかかげて英語をもっと磨いておいてください。
 KI君は前回「様々な受動態」を使う英文を和訳してほとんど正解だった。「名古屋大」の「動物の学習」では Certain results have been obtained as regards the kinds of problems that have been investigated, but on general principles there is still much controversy.の意味がつかめなかったね。「調査した種類の問題に関してはいくつかの成果が得られたけれど、しかし一般原則に関してはまだ議論の余地がたくさん残っている。」as regards〜は「〜に関して」の意味で、regarding〜とかwith regard to〜ともいうよ。今日はセンター試験2日目の理系科目を受験してきてなおもここに出席してくれた。「自己採点してみたら英語は180点取れました。」とうれしい報告。いよいよ2週間後には「上智大」の入試がある。ぜひ第1希望に合格してください。
 2年生のTUさんは今日は特別に登校日だったそうで、2時間遅刻して出席した。2年生だけど学校で今日の「センター試験」問題を模擬テストのように受験したそうだ。終了した科目が公表される順にコピーを配布して取り組んだそうだ。1年前からこういう実体験するのも臨場感があっていい刺激になるだろうね。今日の1時間は今週末の「英検」の模擬問題をやってみた。長文読解はかなり正解が多いので問1の「語彙力問題」のミスをどれだけ少なくできるかがカギだね。
 ARさんは様々な「否定」のイディオム表現を勉強した。This soup is too hot to eat. も広い意味では「否定」の意味が込められている。言い換えればThis soup is so hot that we can't eat it. の意味だからね。The environment was anything but natural. は「その環境は自然な、以外のすべてだ。」だから、「決して自然ではない」という「否定」の意味だね。「比較」の語句整序問題では「計画をたてるほうがそれを実行するよりも容易だ。」が難しかった。It's often easier to make plans than it is to carry them out.接続詞のthanの後にはSVだからit is easy to carry〜が来るはずでしょ。
 裾野教室の2年生TAさんは前回、「幸福とは決して裕福な生活をすることではない。」の語句並べ替えで、Happiness is far from living a rich life.が難しかった。far from〜は「決して〜ではない」の意味。今日は今週末の「英検準2級」の模擬問題をやってみた。長文はかなりしっかり読めているけど、語彙力の問題がなかなか難しいね。
 1年生のKAさんは「仮定法」の文法・作文をやった。学校ではまだ「比較」をやっているところなので、2月中に「仮定法」に入れるかどうか。学校でしっかり解説と練習問題をやってくれないと困る単元だ。動詞の形が@ 「今・今のパターン」とA「昔・昔のパターン」ではっきり違うのでしっかり覚えよう。@の例文は、If I were a bird, I could fly to you.「今鳥であるなら、今飛んでいけるのに。」で、動詞は「過去形」と「助動詞+原形」。Aの例文はIf I had been a bird, I could have flown to you. 「昔鳥だったなら、その時飛んでいけたのに。」で、動詞が「過去完了形」と「助動詞+完了形」で実にシンプルだ。 尾上

(追記)この「ペレアスとメリザンド」は、あのチルチル・ミチル兄妹の活躍する有名な「青い鳥」でノーベル賞をとったメーテルリンクの戯曲で、これも単なる童話ではなくて「幸福とは?」をテーマに描いたものだという。オペラでは管弦楽がその色彩豊かな情景と感情の起伏を繊細に描きだしている。謎のヒロイン、メリザンドは妖精のような美少女でなくてはいけないから条件が厳しい。
 今月16日のライブ中継で、NYの「メトロポリタンオペラ」でメリザンドを歌ったのはイザベル・レナードで、フェイスブックの速報ではなかなか魅力的で美しい。昨日の新聞The New York Times の音楽欄でもとても高く評価されていた。Youtubeでは1999年にイギリスの避暑地「グラインドボーン」で開催された夏の音楽祭をみることができ、ソプラノを歌ったクリスチアーネ・エルツェにはほれぼれしてしまった。まるでイタリア・ルネッサンス期の巨匠ティツィアーノの名画「フローラ」のようではないか・・。
2019/01/20 (Sun) 23:49


「ケス、ケス、ING」
「ケス、ケス、ING」
2019年1月17日(木)裾野市民文化センターにて 
「大楠山の雨量観測所」 
 先日の「成人の日」はなんと美しい小春日和だったろう!暖かな三浦半島「大楠山」ではもうスイセンが満開で、日当たりのよい斜面にはタチツボスミレが2輪、オオイヌノフグリも一面に咲いて目を楽しませてくれた。山頂に立つまっ白な塔は灯台じゃなくて気象庁の「レーダー雨量観測所」。これ一つで神奈川県全域を網羅するらしい。一面の菜の花畑に囲まれてもうすぐ咲きそうな勢い。
 横須賀線の「衣笠駅」に東京、流山、横浜と御殿場からいつもの4人が集合した。タクシーで「大楠山」登山口へ。お正月の運動不足がたたって重たくなった体をやっとのことで上へ上へと持ち上げる。標高わずか242mの小山(私の家より低いから、丘かな?)に90分もかかってやっとたどり着いたよ。昨年は手術入院や転倒のケガの仲間もいたけれど、この4人がレギュラーで2005年に始めたこの例会が、いよいよ110回になったのは奇跡じゃない?・・・

 2年生TAさんは前回イディオムを完成する問題をやった。break your word(約束を破る)hold our toungue(口を閉じる)give way to〜(〜に一歩譲る)やhave trouble in -ing(〜するのに苦労する)など重要な表現をもっと覚えよう。今日は今月末の英検「模擬問題」をやってみた。問1の「語彙力テスト」が一番点が取りにくいね。問2は「会話」、問3は作文(語句並べ替え)でやさしいけど。
 MAさんは「否定構文」に入った。A book is not always a good book just because it is written by a famous writer.「本というものは有名な作家に書かれているという理由だけでいつもいい本だ、というわけではない。」 notという副詞は原則的には「文全体」を否定しているので、直後のalwaysを否定している、のではないよ。動詞のisを否定しているのでもない。「いつも〜だ、ということではない」と訳せるようにしよう。
 御殿場教室のARさんは前回、「否定構文」で「部分否定」を勉強した。100%を意味する形容詞でeveryとbothとallの3つは、否定文で使われるときに「すべて〜しない」と訳したら、0%になってしまうから間違いだ。「すべてが〜だ、というわけではない」のように、「文否定」の訳し方を覚えなくてはいけない。これが「部分否定」の表現だ。副詞のalways、necessarily、completely、quiteの4つも「いつも、完全に」の100%を意味するから同様に「部分否定」として扱うよ。
 1年生OB君は前回「分詞」の形容詞的用法を勉強した。The hotel built near my house is the tallest building in our city.「家の近くに建てられているホテルは・・」で、過去分詞のbuiltが直前の名詞hotelを修飾している。今日は「分詞」の勉強で「分詞構文」の書き換えを勉強した。As I had nothing more to say, I kept silent.「もうこれ以上言うことがないので私は黙っていた。」。前半の接続詞+S+Vの部分をHaving nothing more・・と「分詞」を使って言い換えることができる。これを「ケス、ケス、ING」と覚えよう。
 SU君は前回「関係詞」の勉強で、2文を1文につなげる勉強をやった。A woman is called a widow. Her husband is dead. は後文のherを所有格のwhoseに変えて前文に割り込ませると、A woman whose husband is dead is called a widow.「その夫が死んだ女性は未亡人と呼ばれる。」今日はさらに「関係副詞」のwhen、where、why、howの4つを勉強した。The day when she came here was bright and warm.「彼女がここに来た日は明るく暖かだった。」はthe day on which she came・・とも言いかえできる、と学んだね。
 YAさんは前回「助動詞」を勉強した。needには助動詞と一般動詞の2つの働きがある。You need not come.はYou can not comeと同じ働きで「助動詞」だけど、You don't need to come.はYou don't want to come.と同じく「一般動詞」なんだ。今日は今月末に受検予定の「英検準一級」の問題をやってみた。長文の読解問題はかなりしっかり読めるけど、やっぱり問1の「語彙力テスト」がなかなか得点できないね。 尾上

(追記)「大楠山」から下山後は汗を流しに鎌倉の天然温泉に直行だ。「稲村ケ崎温泉」の黒いぬる湯につかって、窓から「江の島」の海の向こうにまぶしく輝く太陽が沈んで行く様を拝んでまさに極楽浄土!そして暗くなった海を見ながら海の幸一杯の「池田丸」での「新年会」も楽しかった。タチウオ、イサキなどの焼き魚、鯛4種の刺身盛り合わせもうまかった。「カンパーイ!新年あけましておめでとう。今年もよろしくね・・。」ついつい青ちゃんもターさんも禁酒、節酒の羽目をはずした。手術で胃が半分になった青ちゃん、ダイジョウブ?明日もサッカーOBの新年会?
 三浦半島の東、衣笠から大楠山242mを越えて西海岸の葉山まで縦走10キロ、4時間よく歩いたからこそのうまい酒なんだ。(運転手の私はゼロ・一番搾り!)雲一つないポカポカ陽気に誘われて、我々の初登山は若者や家族連れ一杯の「ウラヤマハイク」となった。高所恐怖症の大魔神が肝をつぶしたのは山頂の「らせん展望塔」だけじゃない。ゴール寸前の「前田川」川下りコースのなかの「飛び石」渡り。次から次へと現れるからまだまだストックは仕舞っちゃダメ。「オノエチャーン、待ってえ」と悲痛な叫びが・・・。
2019/01/17 (Thu) 23:27


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