「ペレアスとメリザンド」
印象派を代表する作曲家ドビュッシーの唯一のオペラ「ペレアスとメリザンド」を見たよ。Youtubeでだけどその美しい映像と繊細な音楽に感動した。森の中でさまよっていた髪の長い娘メリザンドが、狩りに来たその国の王子ゴローに見初められ結婚。しかし愛情は彼の弟のペレアスに向かい、弟は嫉妬した兄に刺されて死ぬという残酷な物語なんだ。ベルギーの象徴派詩人といわれるメーテルリンクの戯曲をオペラ化したものだ。
音声だけだけど「メトロポリタン・オペラ」の無料のインターネット中継が毎週1回ニューヨークから届く。日本時間では朝の9時ころから始まるので、忙しくて時々聞き逃すことがある。イタリア語やフランス語で歌うと歌詞がわからないので、「ペレアスとメリザンド」のような珍しいオペラは事前にYoutubeに投稿された過去のステージの映像を見ながら事前勉強しておいた方が何倍も楽しめるよ・・。
「センター試験」が昨日と今日で終わったね。文系のOSさん、理系のKI君はどうだったかな。実力が十二分に発揮できているといいね。
3年生のOSさんは前回「否定」の文法・作文を勉強した。「日本女子大」の作文で「近年私の住んでいる地域ではほとんど雪が降らなくなった。」は最後の「述語」部分が大切。動詞 snowの前に「めったに〜しない」のseldomを使えばいいし、主語は天候のitだね。「〜は」にだまされて「地域」を主語にしてはいけない。「近年」だから現在完了形にしてIt has seldom snowed in our neighborhood recently. 今日は「センター試験」も終わったので、合格している「京都外語大」で入学早々に課される「TOEICテスト」の勉強を始めた。第5問のリーディングでは「語彙力」と「文法力」が問われる。特に「TOEICテスト」ではビジネスの世界での用語をたくさん知っておきたい。これから高校の授業も終わり大学の授業開始までの数か月に油断すると英語力がガタ落ちになる人が多い。TOEICや「英検」などの目標をかかげて英語をもっと磨いておいてください。
KI君は前回「様々な受動態」を使う英文を和訳してほとんど正解だった。「名古屋大」の「動物の学習」では Certain results have been obtained as regards the kinds of problems that have been investigated, but on general principles there is still much controversy.の意味がつかめなかったね。「調査した種類の問題に関してはいくつかの成果が得られたけれど、しかし一般原則に関してはまだ議論の余地がたくさん残っている。」as regards〜は「〜に関して」の意味で、regarding〜とかwith regard to〜ともいうよ。今日はセンター試験2日目の理系科目を受験してきてなおもここに出席してくれた。「自己採点してみたら英語は180点取れました。」とうれしい報告。いよいよ2週間後には「上智大」の入試がある。ぜひ第1希望に合格してください。
2年生のTUさんは今日は特別に登校日だったそうで、2時間遅刻して出席した。2年生だけど学校で今日の「センター試験」問題を模擬テストのように受験したそうだ。終了した科目が公表される順にコピーを配布して取り組んだそうだ。1年前からこういう実体験するのも臨場感があっていい刺激になるだろうね。今日の1時間は今週末の「英検」の模擬問題をやってみた。長文読解はかなり正解が多いので問1の「語彙力問題」のミスをどれだけ少なくできるかがカギだね。
ARさんは様々な「否定」のイディオム表現を勉強した。This soup is too hot to eat. も広い意味では「否定」の意味が込められている。言い換えればThis soup is so hot that we can't eat it. の意味だからね。The environment was anything but natural. は「その環境は自然な、以外のすべてだ。」だから、「決して自然ではない」という「否定」の意味だね。「比較」の語句整序問題では「計画をたてるほうがそれを実行するよりも容易だ。」が難しかった。It's often easier to make plans than it is to carry them out.接続詞のthanの後にはSVだからit is easy to carry〜が来るはずでしょ。
裾野教室の2年生TAさんは前回、「幸福とは決して裕福な生活をすることではない。」の語句並べ替えで、Happiness is far from living a rich life.が難しかった。far from〜は「決して〜ではない」の意味。今日は今週末の「英検準2級」の模擬問題をやってみた。長文はかなりしっかり読めているけど、語彙力の問題がなかなか難しいね。
1年生のKAさんは「仮定法」の文法・作文をやった。学校ではまだ「比較」をやっているところなので、2月中に「仮定法」に入れるかどうか。学校でしっかり解説と練習問題をやってくれないと困る単元だ。動詞の形が@ 「今・今のパターン」とA「昔・昔のパターン」ではっきり違うのでしっかり覚えよう。@の例文は、If I were a bird, I could fly to you.「今鳥であるなら、今飛んでいけるのに。」で、動詞は「過去形」と「助動詞+原形」。Aの例文はIf I had been a bird, I could have flown to you. 「昔鳥だったなら、その時飛んでいけたのに。」で、動詞が「過去完了形」と「助動詞+完了形」で実にシンプルだ。 尾上
(追記)この「ペレアスとメリザンド」は、あのチルチル・ミチル兄妹の活躍する有名な「青い鳥」でノーベル賞をとったメーテルリンクの戯曲で、これも単なる童話ではなくて「幸福とは?」をテーマに描いたものだという。オペラでは管弦楽がその色彩豊かな情景と感情の起伏を繊細に描きだしている。謎のヒロイン、メリザンドは妖精のような美少女でなくてはいけないから条件が厳しい。
今月16日のライブ中継で、NYの「メトロポリタンオペラ」でメリザンドを歌ったのはイザベル・レナードで、フェイスブックの速報ではなかなか魅力的で美しい。昨日の新聞The New York Times の音楽欄でもとても高く評価されていた。Youtubeでは1999年にイギリスの避暑地「グラインドボーン」で開催された夏の音楽祭をみることができ、ソプラノを歌ったクリスチアーネ・エルツェにはほれぼれしてしまった。まるでイタリア・ルネッサンス期の巨匠ティツィアーノの名画「フローラ」のようではないか・・。
