高校英語UG会 三島・裾野・御殿場

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「目を閉じて」with his eyes closed
「目を閉じて」with his eyes closed
2019年3月21日(木)裾野市民文化センターにて 
「水芭蕉の花が咲いてる♫」
 今日は春分の日でお彼岸だね。「暑さ寒さも彼岸まで」と言い古されてきたけど、やはりまだまだ寒の戻りがある。先日の箱根も晴れていたけど風が冷たかった。いつもの大学仲間とのトレッキングが今週末に迫ったので、見学場所に予定している「湿生花園」に下見に行ってみた。家内の歩行練習も兼ねているから、入り口で念のため車いすを借りて行ったけど、使わずに自力で園内を一周できて自信がついたようだ。
 昨年までは3月20日がオープンだったけど、温暖化の理由もあって今年は1日から開業していた。まだまだ花が少なくて入場料を半額にしてもいいんじゃないの、と思いつつ入園してみると、それでもこの時期を逃すと見られない「フクジュソウ」(福寿草)や「セツブンソウ」(節分草)、「ユキワリソウ」(雪割草)、「ザゼンソウ」(座禅草)などが寒風の中で健気に咲いていたよ・・・。

 2年生TAさんは前回「付帯状況」を表すwithの用法を勉強した。「目を閉じて・・」はwith his eyes closedで正解だったのだから、「塀にもたれて・・」もwith her back against the wall(背中が塀にむいた状況で)と言えたはず。withの後が「主語・述語」の関係なんだね。
 今日は「挿入」の(2)をやった。What do you think will happen next?「次に何が起こると思う?」はdo you think の「挿入」と説明しているけどそれはウソ。どの参考書もこういう昔の説明で困ったものだ。前回のように、カンマカンマで語句を埋め込む場合を「挿入」と呼ぶのだが。補充のプリントで正しい説明をしてあげた。「間接疑問文」Do you know what will happen next?に対して、knowをthinkに変えると「疑問詞」のwhatが中心になって文頭に「移動」するのだ。この50年「英語学」は進歩して、チョムスキー博士のUG理論ではほとんどの変形を「移動」で説明するんだ。
 MAさんは前回「関係詞」の問題で、We visited the house where we used to live.と〜the house which we used to live in.の違いに気づかなかったね。thereの代わりにwhereを主語の前に出すのに対しin itの代わりにin whichを出すことができる。ここではwhichだけを前に「移動」した場合なんだ。今日は「倒置構文」をやった。「否定語句」を文頭に出して強調すると、SVの語順が倒置して「疑問文と同じ」になるんだね。Never have I forgot your kindness.のように。
 1年生のOB君は部活で目を強打したそうで眼帯をしてきた。大事にならないようで一安心。今日は「依頼・勧誘・推測」の表現をまとめて勉強した。「比較表現」ではnot so much A as B「AというよりむしろBだ」が難しかった。直訳すれば、「Bと比べるとAはそんなに多くない」だから「Aが少なくてBが多い」ということ。He is not so much a genius as a hard worker.も、「彼は天才というよりはむしろ努力家のほうだ。」となるでしょ。
 SU君は前回「特殊構文」で、It is〜thatの「強調構文」を勉強した。文の一部を文頭に移動することで、「〜なのは〜だ」の日本文に相当するよ。日本語では強調したい語句を文尾に持っていくね。今日は1年文法の未習部分で「名詞」を勉強した。単数・複数の違い、数えられない名詞furnitureやadviceの扱い、アポストロフィs(‘s)の様々な用法など。細かいけど正しく書けるようにしよう。
 YAさんは前回「比較」でもsuperior(より優れている)やinferior(より劣っている)などをやった。今日は「否定構文」で、「100%ではない」を意味する「部分否定」と、「0%だ」という「全否定」の表現の違いを整理して覚えた。和訳ではBy intelligence we mean a way of behaving in various situations.が難しかった。「知能という言葉で私たちが意味するのは、様々な状況での行動の仕方である。」 尾上

(追記)大学の仲間たちにぜひとも見てほしいと思うのはミズバショウだ。北側の林の中はまだ水の温度も低いらしく緑の細い葉が出始めたくらいで早すぎた。フェイスブックで「湿生花園」の投稿を毎日見ているから推測はできていたけど。それでも南側の日当たりの良い方の生育地まで行ってみると早くも見ごろを迎えていたよ。緑の葉と花の芯を囲む真っ白な苞が実に新鮮で美しい。
 「夏が来れば思い出す、・・・水芭蕉の花が、咲いてる、・・・」とうたわれる「尾瀬が原」にはいつもの仲間と9年前の8月に一泊二日でトレッキングした。6月には花が終わってその葉だけがバカでかく成長して一面に繁茂していた。夕食前に山小屋を出て仲間とミズバショウの木道を散歩していたら、その茂みの中でゴソゴソと何か動物の気配がした。TA君が大声で演歌を歌ったら案の定、子供のツキノワグマが目の前に飛び出して一目散に逃げて行ったよ。皆のぞっとした顔、顔。クマの大好物だったらしい。
2019/03/21 (Thu) 23:37


助動詞 may well〜「〜するのももっともだ」
助動詞 may well〜「〜するのももっともだ」
2019年3月17日(日)
御殿場市民会館にて 
「ルバーブの新芽」
 茎が赤い蕗のような野菜でルバーブというのを食べたことある?西洋野菜だけど日本でも最近スーパーで見かけるよ。長野県「八ヶ岳」の麓「原村」は高原野菜の栽培で有名で、最近この赤いルバーブの生産が日本一だそうだ。この写真は冬にかぶせた藁の下から先日出てきた緑と赤の新芽。いつもの農作のグループでOKさん夫妻がどこかで仕入れて植えたら去年は巨大な株に成長したのだ。寒冷地の御殿場でも育てやすい作物の一つかな。
 私がルバーブに初めてお目にかかったのは20年前の初夏。ニューヨーク州のアメリカ人のお宅に一泊させていただき、夕食に出されたのが奥様手作りのパイ仕立てのルバーブだった。「うまい!」とはお世辞にも言えなかったけどなんとか飲み込んだ。甘みがあるのでジャムに向いている。翌朝お庭に出てみたらまるで大きな蕗の畑になっていた・・・。

 2年生のTUさんは前回「比較」をやった。The higher the floor (is), the more it will cost.「アパートの階が高ければ高いほど価格は増える。」はit will cost much (money)が基本だ。「ホールに着くのが早ければ早いほど、いい席を手に入れることができる。」も、The sooner we get to the hall, the more likely we are to get good seats.が正解。後半はWe are likely to get 〜(手にいれる可能性がある)で、形容詞のlikelyを比較級に変えて文頭に出したのだ。今日は「強調構文」と「仮定法」の問題をやった。
 1年生のKAさんは前回、長文で「風俗・習慣」を読んでほぼ正解が出せたね。下線部訳が難しかった。日本人がよく”Where are you going?"と聞く習慣に対して、外国人は、Foreigners may well want to answer such a question with “What difference does it make to you where I’m going?” 「そういう質問には、私がどこに行こうとお前に何の関係があるというのだ?という返事で答えたくなるのももっともだ。」今日は英作文で「必要・可能」の意味になる問題を中心に勉強した。 
 先週見学に来たSU君が入会を希望して出席した。浪人して来年の受験に備えたいという希望だ。しかし基本的に「自宅浪人」して独学で1年続けるのは厳しいよ。英語のほかに文系科目の国語や社会科もやらないといけない。「UG会」の英語だけでは週1回、裾野教室にも通ってくれるなら2回だけど高校の授業の延長で考えるには少なすぎる。やはり週5日か6日、時間割通りに毎日英語・国語の授業に参加しないといけない。予習・復習もやって週1回は模擬テストを受けてみる必要がある。やはりまずは受験予備校に行くべきだね。 尾上

(追記)私の大好きな吹奏楽作品をたくさん書いた作曲家の故「エリオット・デル・ボルゴ」氏は、カナダとの国境ちかくの瀟洒なお家に住んでおられた。そこはニューヨーク州の北部、シラキュース市の空港からさらに北へ車で2時間、五大湖のひとつ「オンタリオ湖」の水が「セント・ローレンス川」へと流れ出る川岸の「ビンセント岬」という小さな美しい村だった。すでに嫁いだ娘さんの部屋に夫婦で泊めていただいた。
 お宅の庭はこの国境の川に向かって開けているので「星条旗」を立ててあった。巨大な外国船も航行するので岬には灯台があり、川岸にはライラックの並木がいい香りを漂わせていた。歓待を受けた楽しい思い出と共に、委嘱しておいた新作の吹奏楽作品「アツシ・ア・リメンブランス」を大切に抱えて帰国の途についた。(沼津東高の吹奏楽部はこの曲を夏のコンクールで演奏し、東部大会と県大会そして東海大会でも金賞に輝いたよ。)
2019/03/17 (Sun) 23:17


「かかる」は時間なら It takes〜、「お金」なら It costs〜
「かかる」は時間なら It takes〜、「お金」なら It costs〜
2019年3月14日(木)裾野市民文化センターにて 
「ミツマタの黄色い花」
 「秩父宮記念公園」に散歩に行ったら、景色もすっかり春めいて暖かそうな芝生の絨毯にクロッカスが黄色、白、紫と色とりどりに花びらを広げている。何ともいえぬ芳香を撒き散らす黄色の灌木は?ああ、ミツマタが咲いたんだ。たくさんの枝の先端が三つに分かれてそれぞれに白と黄色の筒型の花を一杯につけている。淡紅色のジンチョウゲ(沈丁花)の仲間だそうで甘ったるい香りもよく似ているね。
 桑の仲間のコウゾ(楮)と共に、ミツマタ(三椏)、ガンピ(雁皮)は古来和紙の原料として珍重されてきた。その樹皮を煮詰めてドロドロにして水の中で漉いて乾かすと高級な和紙になる。明治以降今日の日本の紙幣はみなこの和紙でできていて、その強度が世界に誇れるほどのものらしい。便せんとか障子紙でも繊維が透き通って見えるものは美しいね・・・。
 
 2年生TAさんは「省略」と「挿入」を勉強した。If necessaryはIf it is necessaryのこと。When a boyはWhen I was a boyのこと。接続詞の後では「代名詞」+「be動詞」の組み合わせがしばしば省略できるのだ。When drawing human figures, children often make the head too large for the rest of the body.「人間の姿を描いている時、子供は体のほかの部分に対して頭を大きく描きすぎることがよくある。」もwhen they are drawing〜のことだね。
 MAさんは明日学校で模試があるので、その対策に専念した。Given〜と「過去分詞」で始まる文はIf they are given〜のことで、「受け身の分詞構文」だったね。
 1年生のOB君は前回「数量・程度」の表現をいくつか勉強した。「人が〜するのに〜かかる」は英語で2通りあって、It will cost you 500 dollars to repair the car.「お金がかかる」と、It took me an hour to solve this question.「時間がかかる」だ。今日は明日の模試のために対策勉強に集中した。
 SU君は前回、特殊な接続詞をいくつか勉強した。Even if he is young,(たとえ若くても)、As far as I understood. (私が理解した限りでは) など。今日は「名詞構文」、「無生物主語の文」とその他のいろいろな「特殊構文」を勉強した。The picture reminds me of my school days.(その写真を見ると学生時代を思い出す。)は動詞remindが「人に〜を思い出させる」の意味で、「無生物主語の文」になる。ニュージーランドの中学でも友達と「忘れていたら教えてね。」の意味でRemind me! と会話していた、と思い出したね。
 YAさんは「模擬国連」のスピーチ原稿もうまく受理されたようで、今日は久々にいつもの課題プリントに向かった。「比較」では、最上級the highestの意味が、主語がNothingとかNo mountainのような否定語の場合には「原級」as highや「比較級」higherを使っても言いかえできることを勉強した。Animals, left to themselves, do not disturb the balance of nature.「動物は一人に放っておかれたら、自然界のバランスを壊すことはしない。」ではカンマカンマの中がIf they are left 〜のことで、SとVの間に「受け身の分詞構文」が「挿入」されているんだね。
 いよいよ新年度を間近に控え、「UG会」の新会員募集と「春期集中講座」の案内をするため、明後日16日(土)の朝刊に折り込み広告を入れてもらえるよう沼津の「企業ニュース社」に依頼しました。他社と合同で載せるのでほんの小さなスペースですが、どうぞ捨てずに読んでいただき、お知り合いにもご紹介いただけると嬉しいです。 尾上

(追記)先週「富士山」の登山中に電話で話したばかりだけど、山梨県南部町で「佐野川温泉」を経営する実弟がさっそく御殿場の「養護老人ホーム」にいる母を訪ねてきた。温泉でお客さんに評判の「うな重」を食べてもらおうと、その日に焼いたものを冷めないうちに運んできた。食道楽だった父の影響で、母も美食家であったから大好きのはず。ホームでは入所者の食事がしっかり管理されていて、塩分控えめで流動食のような柔らかめのものばかりで最近あまり食が進まなくなったというからきっと喜ぶだろうね。
 弟の温泉に行くたびに私も舌鼓を打っている「うな重」は、独学で研究してどの「うなぎ」専門店にも負けないと弟は自負している。蓋を開けたら「かば焼き」のいい匂い。耳の遠い母は弟が口に運んでくれるかば焼きを無言で食べるわ食べるわ。とうとう1匹分を全部食べてしまったのには弟も私も驚き大笑いした。大正10年生まれの母は7月には98歳になる。10年前、大腿骨折をやってからは車いすの生活だけど、その前に「白内障」の手術もやっていて眼鏡なしでもよく見えるから私は新聞と週刊誌を毎週差し入れしている。歯も丈夫で全部自分のものだ。だけど記憶が怪しいなあ。自分の息子たちの名前が言えなくなったよ。
2019/03/14 (Thu) 23:37


「カンマ、カンマはカッコに入れよ」
「カンマ、カンマはカッコに入れよ」
2019年3月10日(日) 御殿場市民会館にて 
「富士山四合目」
 春一番の吹いた昨日、久しぶりに晴れ渡った真っ青な空のもと、再び真っ白に雪化粧した富士山に登ったよ。登山シャトルバス駅の「水が塚」の少し先まで行って、雪が完全に溶ける4月末までは閉鎖されているゲートに駐車して、スカイラインを歩いて出発だ。昨日一日で道路上の雪が消えてしまいこれでは持参の赤いソリが使えないなあ。帰り道をスイスイと滑って来ようと思ったのに。
 「とりあえず五合目まで登ってみます。」という若者に追い抜かされた。標高2400mの富士宮登山口までは13キロもあって、雪道だと片道5時間くらいかかるぞ。二合目の「高鉢駐車場」までくると、もう一人の若者が帰ってきて「今日はここまで」。ここからは雪が一面に積もった急な坂道になって滑りやすいからね。私は自慢のスパイク長靴で来たから心配ない・・・。

 2年生のTUさんは前回「比較」で、「英作文」の入試問題が少し難しかった。「あの喫茶店のチーズケーキは、噂ほどおいしくはないと思う。」で、前半はThe cheesecake at the cafe is not more deliciousでいい。後半は接続詞thanの後がSVにならないといけないから、「おいしいと噂されているほど」と省略語をしっかり補ってみればthan it is rumored that it is delicious. で、that以下が前半と同じだから省略できるのだ。
 今日は「名詞構文」を勉強した。People's lives have been changed because of the immediate spread of news.の和訳で、「人々の生活はニュースの即座の拡散のために変化させられてきた。」とやったね。こういう英語直訳の「名詞の羅列」の日本語はわかりにくいよね。「の」が何度も続くとパソコンでは赤や緑色の下線が付くよ。名詞のspreadはもともと動詞だから、「名詞構文」をSV〜の「文」に変換して、because news spread immediately.「ニュースが即座に広がるために」と言い換える力が求められるんだ。ちなみにof〜は「主語」の働きだ。
 ARさんは「省略」と「挿入」を勉強した。接続詞S+V〜,ではSVを省略できる例で、When a boy、while watching TVやif necessary、if any、if possibleなどがある。どれも「代名詞+be動詞」が省略されているんだね。例えばWhen left at home, the dog sits on the front step.もleftは過去分詞で、when he is left at home,「家に置いておかれた時には」の意味だね。
 「挿入」では、What is stressful for one person, after all, is not necessarily stressful for everyone. 「 結局、一人の人にストレスになることがすべての人にも必ずストレスになるという訳ではないよ。」で、挿入されたafter allは文頭に置くべき副詞句だね。「カンマ、カンマはカッコに入れよ」と覚えておいて。
 1年生のKAさんは前回、文法で「態の書き換え」をやった。Who will look after the child? はBy whom will the child be looked after. 熟語動詞look after(世話する)の受動態はbe looked after。難しいのは「命令文」の受動態だ。Do it at once.はLet it be done at once.(それがすぐになされるようにさせよ。)で、Letを使うよ。
 今日は「関係詞の構文」でwhatの慣用語法を勉強した。学校や教科書ではA is to B what C is to D. の和訳は、「AのB に対する関係はC のDに対する関係に等しい。」と暗記させられたね。でも何のことか意味がわからないでしょ。たとえば、Leaves are to the plant what lungs are to the animal.でそもそも関係詞のwhatの働きは?一見「様態(〜のように)」のasのように見えるからやさしく言い直すと、Leaves are important to the plant as lungs are important to the animal.「動物にとって肺が重要であるように、植物にとっては葉が重要なんだよ。(だからむやみに葉をむしってはだめだよ)」の意味なんだ。つまり関係詞のwhatがsomething important(大切なもの)に相当するよ。what以下がわかりやすい「たとえ」になっているんだね。
 裾野教室のYAさんが出席した。プリントを次回に回して英語のスピーチ原稿作成に専念した。高校生の「模擬国連」の会議スピーカーとして学校代表に選ばれたそうでおめでとう。今日は、主催者から与えられた「堅い表現」の解説原稿を、「柔らかく説得力ある」語りかけるような英文に置き換えていく作業だ。そこで私のアドバイスを5つあげた。
 (1)短い文、できるだけ「単文」で。(2)「関係代名詞」はやめてand、but、or、for、soの5つの「等位接続詞」で単純につなぐ。(3)SVOの文で「動詞」を中心にして語る。(4)「名詞」にはour、yourや必要ならaやtheを忘れないこと。(5)「動詞」には「助動詞」が付くのが普通だ。「助動詞」というのは単に動詞のおまけじゃなくて、話者の心情、確信、不安などを表す大切なものだからね。
 今日はもう一人見学者が出席した。山登りの知人の長男で、私は「ツバサ君」と小さい頃から呼んでいた。ただ今二次募集の大学受験中で、その結果もし浪人した時には「UG会」で勉強したいそうだ。 尾上

(追記)雪の上に時折小さな足跡が林の中から飛び出しては消えていく。3本指はシカの足跡だな。路肩には100メートルごとに標識が立っていて、山頂まであと5.8キロまで来た。展望がいいのでここで昼食にしよう。ソリの上に座って食べるおにぎりがうまい。スマホの「コンパス」というアプリを使うとここの位置や標高がわかる。見ると1940mで標高差はあと500mだけどまだ2時間はかかりそう。今日はここでいいか。
 愛鷹山系の「越前岳」をみおろす位置で、上空にはジェット機が飛行機雲を残して西に飛んでいく。せっかく富士宮市に来たので、「内船」という隣町で「佐野川温泉」を経営する実弟に電話した。「おどろいた。おふくろがどうかしたかと思ったよ・・」。「もうじき98歳で7人兄弟姉妹では一番長生きだね。昨日もホームに慰問したけどとても元気。差し入れのチキンラーメンをうまそうに半分も食べちゃったよ。」
2019/03/10 (Sun) 23:34


He was not in the least tired.「少しも疲れていなかった」
He was not in the least tired.「少しも疲れていなかった」
2019年3月7日(木) 
裾野市民文化センターにて 
「ガラスの森美術館」
 東京に住むいとこのMIDORIが久しぶりに「プレミアム・アウトレット」の仕事で御殿場に来た。東京の武蔵野美大を出て40年、ファッションデザイナーとしての地位を着実に築いてきた。有名デザインスクールの講師をやりつつ、ブティックの店内インテリアも得意でいくつかのアウトレットを担当して遠くまで飛び回っている。父方のいとこは私を入れて7人だけど、その中でMIDORIは今も現役で一番元気に活躍している。
 今回は前日に「時の栖」に宿泊して一日箱根をドライブすることになった。一人息子をアシスタントに同伴して愛車ボルボでさっそうと現れたので私も乗せてもらうことにした。息子は焼き物や彫刻に興味があるというので、仙石原の「ガラスの森美術館」に立ち寄ってベネチアングラスの名品のいくつかを鑑賞した。16世紀から19世紀にかけてベネチアのムラーノ島に隔離された名工たちの珠玉の作品群だ・・・。

 2年生TAさんは「倒置構文」を勉強した。Never have I had a chance to see an Indian movie so far.は、否定のneverを文頭に出して強調したから「今までのところ私はインド映画を見たことが一度もない。」の意味で、普通ならI have never had a chance〜ということ。この時、SVが「疑問文」の語順に変わることを「倒置」というよ。後半は「省略」をやってみた。「そうじゃないと思う」は、良いことならI hope not.悪いことならI'm afraid not.と省略形を使うよ。
 MAさんは「強調」を勉強した。He was not in the least tired.(すこしも〜でない)はI was not tired at all.(全然〜でない)ともいえる。和訳では When you don't use your senses and your mind, it's like living in a tunnel.「五感とアタマを使わなければ、それはトンネルの中で暮らしているようなものだ。」が難しかった。senseは「感覚」、複数だから「五感」と訳そう。mindは「心、精神」だけどそれがある場所は頭脳つまり「アタマ」だ。
 SU君は「否定」を勉強した。原則的にnotは副詞で「文」を否定する。noは「形容詞」で次の名詞を修飾する。だから He is not a genius.は「彼が天才だということはない。」に対してHe is no genius.は天才を否定して「彼は天才どころか馬鹿だ。」の意味になる。「準否定」のI have little time.(ほとんど時間がない) I have few mistakes,(ほとんど間違いがない)では「量」と「数」の使い分けに注意。 尾上

(追記)ベネチアングラスの花器や香水瓶がいくつか展示されている中で面白いものを見つけた。近くにいたガイド嬢に聞いてみると、この面白いデザインの「アポロンとダプネ」は、アポロンの愛を拒絶するためにダプネの髪の毛が月桂樹の葉に変わっていく様子を彫ったもので「ギリシャ神話」が題材になっているそうだ。
 箱根の最高峰「神山」と「大湧谷」の噴煙が正面に見える庭園では、若者たちが貸衣装の色とりどりのガウンを羽織って顔には仮面をつけて実に楽しそうだ。「ベニスのカーニバル」の扮装らしい。平日というのに若者たちが多いなあ。学年末試験が終わったあとの大学生たちかな。2月から4月の新年度スタートまでたっぷり長い春休み中なんだな。
2019/03/07 (Thu) 23:43


There is no man but loves his own country.「自分の国を愛していない人はいない。」
There is no man but loves his own country.「自分の国を愛していない人はいない。」
2019年3月3日(日) 御殿場市民会館にて 
「ひな祭り」
 大学時代からの親友ON君がポーランドからの来客を伴って雨の御殿場を訪れ、東山湖のほとりの「YMCA東山荘」に投宿した。翌朝はやっと青空がのぞいたのでドライブに誘うと、客人は「おひな様」にとても興味があるというのでまずは近くの「秩父宮公園」に案内した。御殿場も日に日に春めいてきて園内には真っ白なスノードロップや色とりどりのクロッカスが一斉に咲き出していた。
 戦時中に使われた「防空壕」を珍しそうに見学した後、宮様のお住まいだった茅葺の日本家屋に入った。昭和天皇の弟君であった秩父宮ご夫妻の生前のお写真や調度品などを拝見してから、開催中の「つるし雛飾り」展示会場に進んだ。英国調のリビングルームの隣に大きな「五段飾り」が据えられ、地元の愛好家グループによる手芸作品の「つるし雛」が部屋いっぱいに吊り下げられていて見事・・・。

 2年生のTUさんは期末試験も終わったので、遅れているプリントを今日は2回分やった。「否定」の構文で、「二重否定」never〜without-ing、「強調構文」It is not until〜that・・、「否定語なし」the last to〜や anything but〜など。どれも学習済みのようで文法も英文和訳も正確にできた。There is no man but loves his own country.「自分の国を愛していない人はいない。」は注意しよう。このbutはwho〜notに相当する「関係代名詞」の働きで、But for water「水がなければ」や anything but〜「〜では決してない」cannot but〜「〜せざるを得ない」で共通する「〜を除いては、〜以外は」の意味だから、「自分の国を愛する人を除いた人というのはいない。」のことになるね。
 ARさんは期末試験の対策に専念し、「慶応大学」の難しい長文問題Labor and Workに取り組んだ。社会が求める肉体中心の仕事と頭脳中心の仕事の違いではなくて、個人が「趣味のように楽しめているかいないかの違い」と定義する人がいる、という論旨。また、複合関係詞のwhateverやwhereverが2つの働きに区別できることを曖昧のままにしないようにしよう。カンマのないYou can take whatever you want.は「ほしいものは何でも取っていい。」でanything that you wantのことで単文の中の一部だ。一方、Whatever you want, you can't take it. は「何が欲しくても取ってはだめだ。」で、No matter what you wantのこと。「〜ても」とか「〜でも」のように「譲歩」の意味でつながるから「カンマ」で区切るのが普通だよ。
 裾野教室のMAさんも出席して期末試験の対策勉強に集中していた。 尾上

(追記)この客人は首都ワルシャワの「聖ドミニク教会」の神父さんで、ON君が海外出張や短期留学でポーランドを数回訪問した時にお世話になったという話だった。外国語はドイツ語、フランス語が片言で英語はゼロ。ソビエト時代に小中学校で7年間強制的に教わったというロシア語も怪しげであったけれど、私も思い出しながら久しぶりにロシア語でなんとか会話ができた。次に箱根の「寄木細工」が見たいというので車で「芦ノ湖」に向かい、「お土産店」がたくさん並ぶ「箱根神社」に行った。
 ここで客人は同じ宗教人として真っ赤な「鳥居」や「拝殿」や「巫女さん」に興味をもったようで、しきりに変なロシア語で私に質問してくるけどあまり通じない。「コミュニズム(共産主義)が好きじゃなくて熱心に勉強しなかったからね、」と言っている。ポーランド語は同じスラブ語の仲間で隣国のロシア語とは兄弟だから単語や文法がよく似ている。だから余計に彼も混乱する原因なんだな。日本語なら標準語と九州や沖縄方言との違いくらい離れているかもしれない。
 友人のON君はポーランド語が得意で客人と不自由なく通じている。うらやましいな。定年後の趣味で始めたのに、スピーチコンテストで優勝してポーランドに留学できたほどの実力だ。70歳代後半の今も東京・本郷の「東京外語大サテライト教室」に通って、ポーランド語の勉強を続けているよ。すごいなあ。滞在3日目は雨が降りやまないので御殿場高原ビール「時の栖」に案内して、満開の「河津桜」の並木を背景に記念写真を撮りあった。富士山の姿は見えなかったけれど、最後に「さくら」と「ひな祭り」が満喫できてとても満足したようだr
2019/03/03 (Sun) 23:40


強調構文 It was during the 1980s that “the Age of the Computer“ really arrived.
強調構文 It was during the 1980s that “the Age of the Computer“ really arrived.
2019年2月28日(木)裾野市民文化センターにて 
「ポップアップ絵本」
 御殿場市印野にある市民公園「富士山・樹空の森」に家内のリハビリを兼ねて散歩に行った。たくさんの家族が子供たちとボール遊びをしている姿を見ながら「ふれあい広場」をぐるりと一回り。とても良い天気で東には箱根の外輪山が伊豆の方まで連なっているし西側には巨大ドームの向こうに白銀の富士山が大きく迫っている。正面に自衛隊のヘリコプターが迷彩模様でデーンと鎮座しているのが「基地の町」御殿場らしいところ。
 「ビジターセンター」で開催中の企画展「飛び出す絵本市」が面白かった。「アナと雪の女王」や「ハリーポッター」などの、主な場面が飛び出す仕掛けになっている絵本がたくさん展示即売されていた。図鑑だけど「恐竜」とか「人体」を開けてみると、複雑な「立体模型」が立ち上がり閉じるとピッタリ収まるのはまるでマジックだ。我が家の本棚にも「クリスマス前夜」という洋書があった。トナカイやツリーが飛び出して子供たちも喜んだなあ・・・。

 2年生TAさんは「強調」を勉強した。It is the student himself who must do the learning.は主語を切り取って文頭に移動すると強調できる。It is〜that・・・やIt is〜who・・・のように。日本語では「勉強をしなきゃいけないのは生徒自身である。」のように文の最後に移動させるよね。It was during the 1980s that “the Age of the Computer“ really arrived. も「コンピューターの時代が本当に到来したのは1980年代のことだった。」と訳そう。
 1年生OB君は「比較」を勉強した。「比較級」で「最上級」と同じ意味を表すにはJane can play the violin better than any other girl in her class.といえばいいし、代名詞の時はotherの代わりにelseを使ってLife is more precious than anything else.(ほかの何よりも)という。
 SU君は「疑問・強調・感嘆」を勉強した。英作文で「この機械を発明したのは誰だと思いますか。」は、Who do you think invented this machine? のように疑問詞のwhoが文頭に出ないといけない。knowの時はYes-No疑問文だからDo you know who invented・・・でOKだけど。
 YAさんは期末試験の対策に専念した。特に関係代名詞・関係副詞の働きに力を注いだ。
 今日はKI君が大学受験結果の報告に来てくれた。英語はよくできたのに数国でちょっと失敗して第一志望校は残念だった。しかし理系から経済経営学部に切り替えて新しい大学生活に意気込みを見せてくれた。私も高校3年の夏休みに「文転」したけどなんの後悔もないよ、と話した。理系の思考法が様々な分野で生かせたから。人生は長い。 尾上

(追記)ビジターセンターの一階に「マンガ図書館」があるのに気がついて入ってみた。大きな部屋の3面がすべてマンガの本棚で埋め尽くされている。市内の「マンガ喫茶」の店主が御殿場市にまるごと寄贈したものだそうだ。棚から自由に選べるので、家内はヤマザキマリの「テルマエロマエ」、私は横山光輝の歴史もの「チンギス・ハーン」をしばらく読みふけった。マンガだとストーリーの展開が早くて楽しいね。
 アメリカでヒットする映画は「ベストセラー小説」を映画化したものが多いのに対して、日本は「マンガ」が原作になるものが多いと言われる。実写の映画になった「釣りバカ日誌」や「ALWAYS三丁目の夕日」、「テルマエ・ロマエ」も最初はマンガだったね。日本のマンガ文化はいまや世界の若者たちの憧れの的だ。日本へ旅行や留学する動機の一つになっている。
 私は小学校の頃、教育ママならぬ教育ジイジに可愛がられ、月刊雑誌「少年」をよく買ってもらった。そこに連載の「鉄腕アトム」はマンガだけど、理科の勉強になるからと言って勧めてくれた。手塚治虫の「鉄腕アトム」はその後人気が高まり、単行本や映画になってテレビでも放映された。アメリカでも「アストロボーイ」で有名になった。雑誌「少年画報」に連載された時代劇「赤胴鈴之助」も面白かったなあ。
2019/02/28 (Thu) 23:39


no more than〜とnot more than〜
no more than〜とnot more than〜
2019年2月24日(日) 御殿場市民会館にて 
「東海自然歩道を歩く」
 10年ぶりに山中湖村の「石割山」に登った。「山梨百名山」の一つで山頂からの展望がすばらしいはずだけど、季節が移り替わる2月の天気は実に気まぐれで予報も当てにならないね。登山は「石割神社」の鳥居から始まる。八合目にある神社までの参道はまず真正面の400段のキツイ石段から。
 それを登り終えやっと息を整えて眺めの良い木立の中を登っていくと、巨大な岩とそれを祭るお社に到着。ここは古事記の「天岩戸」伝説の地と言われるパワースポットだそうだ。「天照大神」がこもっていそうな大岩の狭い割れ目をうまく潜り抜けて一周できたからご利益があるかな。
 1413mの山頂から望めるはずの富士山も南アルプスも雲の中で残念。少し下った後はずっと稜線歩きになって、「山中湖」の全景を左手に見下ろしながら「平尾山」「大平山」などアップダウンするのが楽しい。それぞれの山頂標識を見ると緑色の字で「東海自然歩道」の表示がある。そうか!この尾根歩きのコースは「東海自然歩道」の山梨県のコースになっているんだ・・・。
  
 今日は期末試験の直前でTUさんとKAさんは試験対策で自宅学習だ。
2年生のARさんも試験が近いので今日はその対策に集中した。ちょうど範囲が重なるので前回やったプリントを返却しながら重点を解説した。「名詞・代名詞」の入試問題では「語句の整序」が80%正解だった。難しかったのは「北里大」の並べ替え問題で、「誰もが自分の潜在能力にふさわしい教育を受ける権利を持っている。」で、Everyone has a right to an appropriate education for his or her potential. とすればいい。「比較構文」も試験範囲ではとても難しい単元だね。「UG会」でやった過去のプリントを取り出して、no more than〜とnot more than〜との違いなどを復習した。noは次のmore一語を否定するから「わずか〜」の意味で、notは以下の語句全部を否定するから「〜より多くはない」だったね。 尾上

(追記)「東海自然歩道」というのは、東京の「高尾山」山頂がスタートで「大阪府箕面市」の「明治の森」をゴールとする計1700キロの長大なハイキングコースだよ。「神奈川県」側は「相模湖」から丹沢山系の「道志みち」を通って、山伏峠から山中湖の「平野」に抜けると「山梨県」だ。今回の「平尾山」に登ってこの先の「飯盛山」から「花の都公園」に下り、さらに西の「忍野八海」の方に向かって「富士山」を周遊し、「田貫湖」から静岡県に入っていく最高のコースだ。
 実は2020年の東京オリンピックでは、自転車競技の「ロードレース」にこの「東海自然歩道」が選ばれたよ。「相模湖」から「道志みち」を登って「山中湖」までのコースがダブっているんだ。7月25日(男子)と26日(女子)、東京調布市の「武蔵野の森公園」をスタートし、「山中湖」から「篭坂峠」を越えて御殿場に下ってきて、小山町「富士スピードウエイ」がゴールになる。男子は240キロもの過酷なレースだそうだ。地図で調べたらスタートの公園は、なんと母校「東京外語大」の隣だった。知らなかったよ。
2019/02/24 (Sun) 23:50


If it had not been for〜(その時〜がなかったならば)
If it had not been for〜(その時〜がなかったならば)
2019年2月21日(木)裾野市民文化センターにて 
「エベレストの初の女性」
 御殿場市東山の「旧岸邸」では今月、2016年に亡くなった女性登山家「田部井淳子」の回顧展をやっている。特にその「トークイベント」が先日企画されたので行ってみた。日米安保闘争で退陣した岸信介元首相の「終の棲家」で素晴らしい日本建築と閑静なお庭が評判だ。和菓子の「とらや工房」がその庭園を半分譲り受けて、和風の喫茶室を開いて最近ブームを呼んでいる。
 その奥座敷に集まった田部井ファンは限定50人。当日雨なら行ってみようと、油断して予約していなかった私は偶然のキャンセルのおかげでやっと入場できた。参加できて本当によかったよ。40歳の長男・進也氏が母親の所持品や登山靴を見せながら、司会者や参加者と対話するという形で講演会は進行した。1975年、エベレストに女性で初登頂した時の記念写真がこれだ・・・。

 高校ではいよいよ3学期の授業も終わるころで、今週・来週はどこも「期末テスト」が始まる。今日の「UG会」はほぼ全員が試験対策に集中していた。試験が終わった後は「卒業式」と「高校入試」があって20日頃には「春休み」になる。大学入試も「私立大学」が慶応、早稲田でほぼすべて終わり、来週25日にはいよいよ「国公立前期」の入試が始まる。一日一日が目まぐるしく過ぎていく季節だね。「UG会」も新年度に向かってレベルアップしていかないと。
 2年生MAさんは前回「仮定法」の並べ替えで、「もし券が売り切れたと知っていたら家にいたのに。」の動詞が難しかった。If I had been informed that the ticket was sold out, I would have stayed home.「〜た」に注意すれば前半は「昔」のことだから「過去完了形」、後半も「昔」のことだからwouldの後を「完了形」にしないといけない。
 TAさんは前回「仮定法」でIt it were not for〜(〜が今なければ)とIf it had not been for〜(その時〜がなかったならば)の特殊なイディオムが難しかったね。一語でWithout〜と言えば簡単だけどなかなか覚えにくい。今日は期末試験の対策で「使役動詞」と「知覚動詞」の用法を復習した。
 1年生OB君は前回「数量・程度」の英作文をやった。動詞の「かかる」には2つあって、「時間がかかる」ならtakeで、It took me an hour and a quarter to solve this problem,(私がこの問題を解くのに1時間15分かかった。)。一方「お金がかかる」ならcostで、It will cost you 500 dollars to repair the car.(あなたが車を直すには500ドルかかるよ。)のようになる。今日は期末試験の対策で、「関係詞」の中でもwhateverやwhoeverなどの用法を勉強した。
 SU君は今日「話法」を勉強した。ある人の話を他の人に伝える方法には2つあって、そのセリフをそのまま伝える「直接話法」と、内容を自分の言葉で言い換えて伝える「間接話法」がある。その書き換え練習をたくさんやってみた。今日の一回でほぼ全体が理解できたようだ。
 YAさんは前回、長文で「日米の生活ペースの違い」を読んだ。下線部訳の問題で難しかったのは、I wonder if you have asked and answered for yourself the significant question; which of the two shores is which? I wonder if SVは独りごとで「〜かな?」に相当する。接続詞のifは「もし〜なら」のほかにwhetherと同じ「間接疑問文」を導く働き(〜かどうか)があるよ。「太平洋の東の岸(米国)と西の岸(日本)のうちのどちらがどちらなの、という大事な質問を自問自答したんじゃないかな?」  尾上

(追記)その最高の写真は、狭い不安定な山頂でカメラに不慣れなシェルパに撮ってもらった奇跡の一枚だそうだ。淳子さんは世界の最高峰エベレストの登頂に成功した初の女性だけでなく、7大陸のすべての最高峰を征服した最初の人でもある。病弱でスポーツが苦手だった少女が成人して「登山大好き」になった。結婚前に「谷川岳」の魔の「一の倉沢」にも登っているというからもともと素質はあったんだろうけどね。
 淳子さんは福島県三春町の出身で、特に8年前の「東日本大震災」以降、近親者を失った東北の若者たちを心配し元気と勇気を与えようと、高校生の「富士登山」を企画して2012年夏から毎年実行してきた。会津で旅館を経営していて被災した長男の進也さんは、母親の亡きあと遺志をついでこのプロジェクトの「基金」を立ち上げ、昨年も100人近くの高校生を招待し引率している。
 休憩時間に「富士山」の形をした特製の白い和菓子が参加者全員に配られ、私も感慨深くおいしくいただいた。「とらや工房」の職人がこの日のために創作したお菓子だった。講演終了後、登山服や写真や書簡などの展示品を見て回った。淳子さんが持ち帰ったエベレスト8848mの山頂の小石を握らせてもらってまたまた感動した。もとは海底だったというけれど富士山の2倍以上の高さだからね。黒光りして鉄平石のように重たく冷たかった。
2019/02/21 (Thu) 23:20


「時間構文」Hardly had I left the building when I saw the accident.
「時間構文」Hardly had I left the building when I saw the accident.
2019年2月17日(日)  御殿場市民会館にて 
「桜もちらほら」
 「時の栖」まで我が家からは下り6キロで、自転車で遊びに行くこともある。
その「高原ホテル」の8階の「かぐら寿司」がお気に入りで家内と時々ランチを食べにいくよ。店内は東側も西側も総ガラス張りだから眺めが最高だ。おいしい鉄火丼をいただきながら富士山の広大な裾野と、愛鷹山から駿河湾にかけてのなだらかな稜線と、沼津アルプスの峰々の向こうに横たわる西伊豆の達磨山と。
 御殿場市は南北に長い地形で標高もずいぶん差がある。最高点はもちろん富士山頂3776mだ。我が家は460mで共同の畑のある中畑は600mだから積雪量にも差がある。この最南端に近い「時の栖」まで下ってくると300mくらいで、気温も2度くらい高くなる。まだ2月の半ばというのに赤い太鼓橋の前で河津桜が咲きだしていてびっくりした・・・。
 
 2年生のTUさんは「否定構文」をやったらほぼすべて正解が出せた。長文の下線部訳で難しかったのは「関係詞の非制限的用法」だ。When I was a secondary school, I was given an assignment to write about someone over 70, which has always stayed with me since then. 前半は「中学生の頃、70歳過ぎの人について書けという課題が出された。」で切る。後半はwhichが「その課題」とわかれば、「その時以来ずうっとその課題が今でも私から離れない。」ということ。
 ARさんは前回「英作文」で、「まるで外国にでもいるかのように感じることがある。」は、感ずる内容が「今の事実に反する仮定」の文だから、動詞を「過去形」にしないといけなかったね。 I feel as if I were in a foreign country. 今日は「倒置構文」をやった。テキストがあまり明瞭じゃなくて、訂正しておいた。2種類のうち1番目の「倒置」は「文型」に関して。第1文型SVMがMVS、第2文型SVCがCVSのように入れ替わる。しかし第3文型SVOはOSVのようにOが文頭に出るだけ。
 2番目の「倒置」は「否定語の場合」。Hardly had I left the building when I saw the accident. 「ビルを出るや否やその事故を目撃した。」は、I had hardly left the building というSVOが「否定語」のhardly(ほとんど〜ない)を強調して文頭に出したために、「疑問文」のように「助動詞」やhave、hadが主語の前にでるような「倒置」のこと。Never have I forgot your name. とかLittle did I dream that〜はそのよい例だ。
 1年生のKAさんは前回「並べ替え」の問題で、「学生たちは長い間歩いたので疲れた。」はThe students were tired as they walked for long.と書けば普通だけれど、他動詞のtire(疲れさせる)を使って「歩きが学生を疲れさせた。」という日本人には奇妙な表現もOKだ。The long walk tired the students.で、「無生物主語の文」と呼んでいる。
 今日は「当然・助言・命令」の意味を中心にした英作文をやった。「彼はその権利があるのを当然のことと思っている。」は、He takes it for granted that he has the right. と書く。このitはthat以下をさす「形式目的語」だね。grantedは「神から与えられたもの」だから、空気や水のように「当然のもの」。take A for B は「AをB だと考える」のイディオムだ。I took him for an American. のように。 尾上

(追記)早春の花と言えばまず「フクジュソウ」でしょう。冬はほったらかしの我が家の裏庭でも、先日一面の枯草の中に鮮やかな黄色のひとむら発見。今年も咲いたね!キンポウゲのように花弁がピカピカ光っているよ。一株なのに15輪もいっぺんに。太陽があたるとパラボナアンテナのように顔を向けて光と熱を取り込み、日が陰ると花弁を閉じてしまう。
 我が家のように園芸種ならどこでも見られるけれど、秩父市の隣の小鹿野町にある「四阿屋山」の中腹には「フクジュソウ」の自生地があるらしい。次の「トレッキング」例会の候補地を探していたら見つかった。そこは同じ時期に咲く真っ白な「セツブンソウ」の自生地としても有名だ。
2019/02/17 (Sun) 23:54


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