高校英語UG会 三島・裾野・御殿場

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If it had not been for〜(その時〜がなかったならば)
If it had not been for〜(その時〜がなかったならば)
2019年2月21日(木)裾野市民文化センターにて 
「エベレストの初の女性」
 御殿場市東山の「旧岸邸」では今月、2016年に亡くなった女性登山家「田部井淳子」の回顧展をやっている。特にその「トークイベント」が先日企画されたので行ってみた。日米安保闘争で退陣した岸信介元首相の「終の棲家」で素晴らしい日本建築と閑静なお庭が評判だ。和菓子の「とらや工房」がその庭園を半分譲り受けて、和風の喫茶室を開いて最近ブームを呼んでいる。
 その奥座敷に集まった田部井ファンは限定50人。当日雨なら行ってみようと、油断して予約していなかった私は偶然のキャンセルのおかげでやっと入場できた。参加できて本当によかったよ。40歳の長男・進也氏が母親の所持品や登山靴を見せながら、司会者や参加者と対話するという形で講演会は進行した。1975年、エベレストに女性で初登頂した時の記念写真がこれだ・・・。

 高校ではいよいよ3学期の授業も終わるころで、今週・来週はどこも「期末テスト」が始まる。今日の「UG会」はほぼ全員が試験対策に集中していた。試験が終わった後は「卒業式」と「高校入試」があって20日頃には「春休み」になる。大学入試も「私立大学」が慶応、早稲田でほぼすべて終わり、来週25日にはいよいよ「国公立前期」の入試が始まる。一日一日が目まぐるしく過ぎていく季節だね。「UG会」も新年度に向かってレベルアップしていかないと。
 2年生MAさんは前回「仮定法」の並べ替えで、「もし券が売り切れたと知っていたら家にいたのに。」の動詞が難しかった。If I had been informed that the ticket was sold out, I would have stayed home.「〜た」に注意すれば前半は「昔」のことだから「過去完了形」、後半も「昔」のことだからwouldの後を「完了形」にしないといけない。
 TAさんは前回「仮定法」でIt it were not for〜(〜が今なければ)とIf it had not been for〜(その時〜がなかったならば)の特殊なイディオムが難しかったね。一語でWithout〜と言えば簡単だけどなかなか覚えにくい。今日は期末試験の対策で「使役動詞」と「知覚動詞」の用法を復習した。
 1年生OB君は前回「数量・程度」の英作文をやった。動詞の「かかる」には2つあって、「時間がかかる」ならtakeで、It took me an hour and a quarter to solve this problem,(私がこの問題を解くのに1時間15分かかった。)。一方「お金がかかる」ならcostで、It will cost you 500 dollars to repair the car.(あなたが車を直すには500ドルかかるよ。)のようになる。今日は期末試験の対策で、「関係詞」の中でもwhateverやwhoeverなどの用法を勉強した。
 SU君は今日「話法」を勉強した。ある人の話を他の人に伝える方法には2つあって、そのセリフをそのまま伝える「直接話法」と、内容を自分の言葉で言い換えて伝える「間接話法」がある。その書き換え練習をたくさんやってみた。今日の一回でほぼ全体が理解できたようだ。
 YAさんは前回、長文で「日米の生活ペースの違い」を読んだ。下線部訳の問題で難しかったのは、I wonder if you have asked and answered for yourself the significant question; which of the two shores is which? I wonder if SVは独りごとで「〜かな?」に相当する。接続詞のifは「もし〜なら」のほかにwhetherと同じ「間接疑問文」を導く働き(〜かどうか)があるよ。「太平洋の東の岸(米国)と西の岸(日本)のうちのどちらがどちらなの、という大事な質問を自問自答したんじゃないかな?」  尾上

(追記)その最高の写真は、狭い不安定な山頂でカメラに不慣れなシェルパに撮ってもらった奇跡の一枚だそうだ。淳子さんは世界の最高峰エベレストの登頂に成功した初の女性だけでなく、7大陸のすべての最高峰を征服した最初の人でもある。病弱でスポーツが苦手だった少女が成人して「登山大好き」になった。結婚前に「谷川岳」の魔の「一の倉沢」にも登っているというからもともと素質はあったんだろうけどね。
 淳子さんは福島県三春町の出身で、特に8年前の「東日本大震災」以降、近親者を失った東北の若者たちを心配し元気と勇気を与えようと、高校生の「富士登山」を企画して2012年夏から毎年実行してきた。会津で旅館を経営していて被災した長男の進也さんは、母親の亡きあと遺志をついでこのプロジェクトの「基金」を立ち上げ、昨年も100人近くの高校生を招待し引率している。
 休憩時間に「富士山」の形をした特製の白い和菓子が参加者全員に配られ、私も感慨深くおいしくいただいた。「とらや工房」の職人がこの日のために創作したお菓子だった。講演終了後、登山服や写真や書簡などの展示品を見て回った。淳子さんが持ち帰ったエベレスト8848mの山頂の小石を握らせてもらってまたまた感動した。もとは海底だったというけれど富士山の2倍以上の高さだからね。黒光りして鉄平石のように重たく冷たかった。
2019/02/21 (Thu) 23:20


「時間構文」Hardly had I left the building when I saw the accident.
「時間構文」Hardly had I left the building when I saw the accident.
2019年2月17日(日)  御殿場市民会館にて 
「桜もちらほら」
 「時の栖」まで我が家からは下り6キロで、自転車で遊びに行くこともある。
その「高原ホテル」の8階の「かぐら寿司」がお気に入りで家内と時々ランチを食べにいくよ。店内は東側も西側も総ガラス張りだから眺めが最高だ。おいしい鉄火丼をいただきながら富士山の広大な裾野と、愛鷹山から駿河湾にかけてのなだらかな稜線と、沼津アルプスの峰々の向こうに横たわる西伊豆の達磨山と。
 御殿場市は南北に長い地形で標高もずいぶん差がある。最高点はもちろん富士山頂3776mだ。我が家は460mで共同の畑のある中畑は600mだから積雪量にも差がある。この最南端に近い「時の栖」まで下ってくると300mくらいで、気温も2度くらい高くなる。まだ2月の半ばというのに赤い太鼓橋の前で河津桜が咲きだしていてびっくりした・・・。
 
 2年生のTUさんは「否定構文」をやったらほぼすべて正解が出せた。長文の下線部訳で難しかったのは「関係詞の非制限的用法」だ。When I was a secondary school, I was given an assignment to write about someone over 70, which has always stayed with me since then. 前半は「中学生の頃、70歳過ぎの人について書けという課題が出された。」で切る。後半はwhichが「その課題」とわかれば、「その時以来ずうっとその課題が今でも私から離れない。」ということ。
 ARさんは前回「英作文」で、「まるで外国にでもいるかのように感じることがある。」は、感ずる内容が「今の事実に反する仮定」の文だから、動詞を「過去形」にしないといけなかったね。 I feel as if I were in a foreign country. 今日は「倒置構文」をやった。テキストがあまり明瞭じゃなくて、訂正しておいた。2種類のうち1番目の「倒置」は「文型」に関して。第1文型SVMがMVS、第2文型SVCがCVSのように入れ替わる。しかし第3文型SVOはOSVのようにOが文頭に出るだけ。
 2番目の「倒置」は「否定語の場合」。Hardly had I left the building when I saw the accident. 「ビルを出るや否やその事故を目撃した。」は、I had hardly left the building というSVOが「否定語」のhardly(ほとんど〜ない)を強調して文頭に出したために、「疑問文」のように「助動詞」やhave、hadが主語の前にでるような「倒置」のこと。Never have I forgot your name. とかLittle did I dream that〜はそのよい例だ。
 1年生のKAさんは前回「並べ替え」の問題で、「学生たちは長い間歩いたので疲れた。」はThe students were tired as they walked for long.と書けば普通だけれど、他動詞のtire(疲れさせる)を使って「歩きが学生を疲れさせた。」という日本人には奇妙な表現もOKだ。The long walk tired the students.で、「無生物主語の文」と呼んでいる。
 今日は「当然・助言・命令」の意味を中心にした英作文をやった。「彼はその権利があるのを当然のことと思っている。」は、He takes it for granted that he has the right. と書く。このitはthat以下をさす「形式目的語」だね。grantedは「神から与えられたもの」だから、空気や水のように「当然のもの」。take A for B は「AをB だと考える」のイディオムだ。I took him for an American. のように。 尾上

(追記)早春の花と言えばまず「フクジュソウ」でしょう。冬はほったらかしの我が家の裏庭でも、先日一面の枯草の中に鮮やかな黄色のひとむら発見。今年も咲いたね!キンポウゲのように花弁がピカピカ光っているよ。一株なのに15輪もいっぺんに。太陽があたるとパラボナアンテナのように顔を向けて光と熱を取り込み、日が陰ると花弁を閉じてしまう。
 我が家のように園芸種ならどこでも見られるけれど、秩父市の隣の小鹿野町にある「四阿屋山」の中腹には「フクジュソウ」の自生地があるらしい。次の「トレッキング」例会の候補地を探していたら見つかった。そこは同じ時期に咲く真っ白な「セツブンソウ」の自生地としても有名だ。
2019/02/17 (Sun) 23:54


「Some〜,others〜の構文」
「Some〜,others〜の構文」
2019年2月14日(木)裾野市民文化センターにて 
「ユキワリソウが咲いた」 
 「建国記念の日」の11日、秩父宮公園を歩いてみたら一番奥の林の中に「雪割草」を5株発見した。正門のスタッフに報告すると、「昨日はまだ見なかったですが。そうですか、咲きましたか・・・」。まだまだ寒い日が続くけど日の出時刻が一日ごとに早くなって、その分季節は着実に春に向かっている。群馬県ではセツブンソウ(節分草)やフクジュソウ(福寿草)が咲いたというし、我が家の庭に咲いている山野草のバイカ(梅花)オウレンも特に狂い咲きでもなさそうだ。
 この「ユキワリソウ」は新潟県では県の花に指定された「ミスミソウ」の別名で、その葉が大きなハート形なので「三角」の名がついたらしい。赤・白・ピンク・青・紫と色とりどりで園芸種もたくさんあるけど、山野草の自生のものを見るには「佐渡島」に船で渡って最高峰「ドンデン山」940mに登らないといけない。5月の連休の頃が見ごろだそうで保護センターの「朱鷺」にも会えるらしいから一度旅してみたい島だな・・・。

 2年生MAさんは前回「比較」(2)の文法作文をやった。「東洋大」の「コンサート会場に着くのが早ければ早いほど、いい席を手に入れることができる。」は、接続詞のas(〜するにつれて)を使えばAs we get to the concert hall sooner, we are more likely to get good seats.(より早く着くにつれていい席をとる可能性がより多くなる。)と書ける。これをThe more SV, the more SV.の特殊構文に直さないといけないから難しい。正解はThe sooner we get to the concert hall, the more likely we are to get good seats. 今日は「無生物主語の文」の問題をやってみた。
 TAさんも今日は「無生物主語の文」をやった。Learning another language is important, because it enables us to communicate with people in a different country and to learn more about that culture.で、動詞enableは「物事」が「人」に〜するのを可能にさせる、の意味。しかし「人」を主語にして和訳して、「物事のおかげで人は〜することができる。」と言ったほうがいいね。つまりこの英文は、「言語をもう一つ学習することは大切だ。なぜなら、そうすれば私たちは違った国の人たちと意思疎通ができるだろうし、その国の文化についてもっと多くのことを学ぶことができるだろうから。」
 1年生OB君は前回「時・頻度」の文法作文をやった。「玉川大」の「ジャックにはよくあることだが、今日も遅れてきそうだな。」は、2つの文に分けて英訳すればJack is likely to be late today. It is often the case with him.でもOKだ。後半のitを関係代名詞のwhichに置き換えて一文につなげることもできる。特にこの文はイディオムになって、関係詞をasに変えて, as is often the case with him.を前半の文に続ければ正解だ。時にはそれを文頭に出してもよいからAs is often the case〜で始まることもあるよ。
 SU君は初めて「仮定法」を勉強した。事実と異なることを述べるときに動詞の形を変えることで、留学先のニュージーランドでも使っていたはずだよ。友人同士では頼むときにWill you〜? Can you〜?言うけど、先生に対してはWould you〜?とかCould you〜?って言ってたんでしょ?その過去形の助動詞こそ「仮定法」の語形で、「本当はだめかもしれないけど、〜していただけますか?」のような「遠回しの」表現を使う。だから先生に対しては「ていねい」な表現だったんだね。I wish I were a bird.「今鳥であればいいのに(飛んでいけるのに)」も、I am not a birdを前提に、仮定法の動詞were(過去形)を使って仮の想定を表すよ。
 YAさんは前回「水質汚染」の英文を読んで下線部和訳をやった。It may already be too late to save some rivers and lakes but others can still be saved if the correct action is taken at once.「もうすでに救うには手遅れの川や湖もあるけど、一方今すぐに正しい行動をとればまだ救えるものもある。」という和訳のほうが、someとothersの直訳より良かった。「Some〜,others〜の構文」は全体を2種類に分ける表現法で、「〜もあるし〜もある」と和訳しよう。今日は「比較構文」でno more than〜とnot more than〜の違いなどを勉強し、しっかり正解が出せていた。少々風邪気味なので早退した。お大事に。 尾上

(追記)早春まっさきに雪の中から咲き出すから、ミスミソウやらオオミスミソウ、スハマソウまで「ユキワリソウ」の別名を持っているけど、本当の学名のユキワリソウとは何だろう? Wikipediaによればそれはサクラソウの仲間で、高山で6月頃に雪どけとともに咲くという。2年前に「会津駒ケ岳」に登ってまだ雪の残る山頂で見つけた「ハクサンコザクラ」の仲間のことかもしれない。
 ロシアの作家マルシャークが書いた戯曲「十二月」は、「森は生きている」の邦題で有名で児童劇団の舞台や映画で私も子供の頃に見た覚えがある。その中に継母に「森でマツユキソウを摘んでおいで」と言いつけられる女の子が登場する。その花がロシア語で「パトスニェージニク」と呼ばれている。つまり「雪の下の子」だから「待雪草」じゃなくてきっとこれも「雪割草」なんだろうね。花いっぱいの季節が待ち遠しいなあ。
2019/02/14 (Thu) 23:35


He is second to none.「彼は誰にも負けない」 
He is second to none.「彼は誰にも負けない」 
2019年2月10日(日) 御殿場市民会館にて 
「雪のない太郎坊」
 立春の日が異常に暖かだったけど、やはり寒さが戻ってきたね。それでもこの冬は雪がほとんど降らないから少々困っている。健康のためには毎日少しでも汗をかこうと、山登りやサイクリングを心掛けている。先日は富士山の五合目に行って「太郎坊」から「双子山」に向かって歩いてみた。
 県道の「トンネル」脇に駐車して枯れ落ちたカラマツ林の中を30分ほど登っていくと視界がいきなり開けて、下の双子山、上の双子山、宝永山、そして富士山頂の4つの三角形が連なって雲の切れ間に現れる。振り返れば御殿場と小山の市街地、箱根外輪山の山並みが一望のもとだ。真っ赤なソリをせっかく持ってきたのに期待したような積雪がなくて下りも歩いたよ・・・。

 2年生のTUさんは前回、長文の「日米の生活ペースの違い」を正確に理解できていたね。No one can excel him in physics.(物理ではだれも彼には勝てない。)は言い換えると、He is second to none 〜.(彼は誰にも負けない)という。今日はいろいろな「比較構文」を勉強した。英文和訳ではどれもほぼ正解が出せた。Animals, left to themselves, do not disturb the balance of nature.は、カンマカンマの部分がカッコに相当するからそれを文頭に出せば、あの「受け身の分詞構文」であることがわかる。「動物たちは、一人きりに放っておけば自然のバランスを乱したりしない。」つまりIf they are left〜のことだね。
 ARさんは前回文法問題で、She is too proud to marry him.(プライドが高くて彼とは結婚できない。)はHer pride will not allow her to marry him. (プライドが結婚を許さない)と言いかえできるね。今日は文の一部を「強調」するやり方をまとめて勉強した。The very discovery of the New World was the result of a search for food supply.のthe veryも次の名詞discoveryを強調する働きだから、「新世界の発見そのものは、食糧供給源を探し求めた結果だった。」だね。いわゆる「強調構文」 It is 〜that・・は文の一部を切り裂いて文頭に移動するから、本当は「分裂文」と呼ぶのだけれど高校では教えていない。
 1年生のKAさんは前回、長文で「日本の英語教育」を読んだ。下線部和訳でIf Japan is to win the respect of other nations, はIf 文の中のis toは助動詞の働きで「意思」を表すから、「もし日本が他の国々の尊敬を勝ち取りたいならば・・」と和訳できる。今日は文法・作文で「数量・程度」の問題をやってみた。「その穴は人が通り抜けられるほど(じゅうぶん)大きくはなかった。」はThe hole was not large enough の後に、for a man to get through.が続く。for〜to〜 は「意味上の主語+不定詞」の働きだ。「私の学校は駅から10分ばかり歩いたところにあります。」の英訳は、「は」が主語とは限らないことに注意して、「距離」のitを使ってIt is a ten minutes' walk from the station to our school.(名詞のwalk)とやるか、「かかる」のtakeを使ってIt takes ten minutes to walk from〜(動詞のwalk)とやるのもいいね。 尾上

(追記)ここには30年前までは御殿場市営のスキー場があった。ロープにつかまって立ったままスロープを登るような簡易リフトしかなかったけど。それでも身近なゲレンデとして我が家の息子たちもよく連れて行ってソリで滑って遊んだ。雪はたっぷりだったけど富士山は強風でも有名で、リフトの支柱がしばしばなぎ倒されるため復旧が大変でとうとう廃止してしまった。今ではスキーやスノーボードを抱えて「双子山」まで歩いて登っていく若者を時々見かける。
 今から53年前、英国航空の旅客機が羽田を飛び立ってすぐにこの「太郎坊」上空で乱気流に巻き込まれ、空中分解したために乗員乗客124名全員が死亡した遭難事故の現場がここだ。今も富士山に向かって三角形の立派な慰霊碑が祭られている。目的地の「香港」まで飛行するのに「富士山頂」を越えて近道をする予定だったらしい。天気のいい日には今でも乗客に「山頂」の火口を見せてくれるフライトもよく見かけるのだが。私が「島根・鳥取」に旅行した時にも、窓から真下に火口が見えて興奮したよ。

2019/02/10 (Sun) 23:59


 「彼はその権利があるのを当然のことと思っている。」He takes it for granted that he has the right.
 「彼はその権利があるのを当然のことと思っている。」He takes it for granted that he has the right.
2019年2月7日(木) 裾野市民文化センターにて 
「湖上の豆まき」 
「芦ノ湖」で前夜は花火も打ち上げられたそうで3日の日曜日は節分。久しぶりに 「箱根神社」の「節分祭」を見物しに行った。神社の「本殿」や「神楽殿」で祭事を行った後、白い帷子を着た信者の年男、年女の一団は「芦ノ湖」の船着き場に移動。観光用の「海賊船」に乗船して、後を追いかけてくる「鬼たち」に豆をぶつけて厄払いをする、という祭事なんだ。
 学生アルバイトらしき「赤鬼、青鬼」がボートや水上スキーに乗って「海賊船」の乗客たちを襲撃すると、船上から信者たちの豆が雨あられと投げつけられ、白い装束の神主も水上スキーで鬼の後を追いかける。スキーに失敗して冷水でずぶぬれになる鬼もいるから面白い。よく晴れて美しい空だったけど湖水がパシャパシャと波しぶきを上げる凍るような強風の中で、見物する我々もよくガマンしたなあ
 その翌日4日(月)は暦の上で「立春」。夜中に強風が吹き荒れて気温がぐんぐん上がり、翌朝は突然本物の「春」に変わった。こんなことは今までなかったよね。御殿場でも17℃になったから先週の訪問先「奄美大島」のぽかぽか陽気を運んできたかのようだ。玄関前にならべた小さな鉢植えの一つに白い花が4輪咲いていて驚いた。去年買ったバイカオウレンだよ・・・。

 2年生MAさんは前回「比較」の文法・作文をやった。文の構成は理解できているのに細かな点でミスが多かった。「彼は以前ほど彼女を憎んではいない。」は、He doesn't hate her as much as he used to. 後半は「以前憎んでいたのと比べると」だから、助動詞used toの後はhate herの省略だね。今日は「和歌山大」の和訳をやった。A brain scientist says she is impressed by how many sounds and words children recognize and speak by age one.「ある脳科学者は子供が一歳までに、いかにたくさんの音や単語を認識し発話するかということに感銘を受けたと言っている。」後半のhow many以下は「いくつの(疑問文)」ではなくて「なんと多くの(感嘆文)」なんだね。「感銘」の内容だから。
 1年生OB君は前回「口語表現」の並べ替えで、「長い間お待たせしてすみません」はI am sorry to have kept you waiting so long.という。keep 人-ingで、SVOCの文型になっているね。今日は「関係詞」で2文を1文につなげる練習をやった。特に「前置詞+関係代名詞」が「先行詞」の後に続く例文には注意が必要だ。難しい例はThe salesman has gone to his hometown. とYou complained of him the other day.の2文をつなげるには、The salesman whom you complained of the other day has gone to his hometown. ともうひとつ、The salesman of whom you・・・もある。
 SU君は前回「当然・助言・命令」の意味の表現を勉強した。語句並べ替え問題で、「彼はその権利があるのを当然のことと思っている。」はHe takes it for granted that he has the right.で、このitはthat以下をさす形式目的語。grantedが「当然のこと」の意味なんだ。今日は「比較表現」の中でも、上級編で大学入試によく出る特殊な例文をたくさん勉強した。The more the lecturer talked, the more bored the audience grew.「講演者がたくさん話せば話すほど、ますます聴衆は退屈してきた。」は、the 比較級SV, the 比較級SV、の特殊構文だ。
 YAさんは前回、「助動詞」の文法・作文問題に取り組んだ。「車の運転はいくら注意してもしすぎることはないですね。」で、「注意する」be careful の主語は「運転」じゃないね。「は」は主語とは限らない。ここでは「運転する時には」の意味で副詞の働き。You cannot be too careful in driving a car.がいいね。今日は「比較構文」でnot so much A as Bを勉強した。asは接続詞で「〜とくらべて」の意味だから、「BとくらべてAはそんなに多くない。」と直訳できる。結局「Aが少なくてBのほうが多い」ということだから、「AというよりむしろBの方だ」が定訳なんだ。 尾上

(追記)このところ気温の変化が激しくて、「節分」の数日前には御殿場も白銀の世界になった。「丸岳」から「金時山」への稜線が真っ白になってまるで信州の山々の光景だった。2日、その雪山を歩いてみたくて仙石原から「うぐいす茶屋」を経て「金時山」に登った。山頂の山小屋に立ち寄って熱い「あまざけ」を注文し、窓越しに富士山を見ながらホッと一息。その右手には南アルプスの「北岳」も「甲斐駒」も見えて感激したよ。
 アイゼンなしで登ってきた横浜の老人は、滑り止めの一時しのぎだけど「縄」のロープを登山靴にぐるぐる巻きにしてもらって下山していった。山頂付近は凍っているからアイゼンがないとすべって危険だし、登山口のあたりに降りると雪や氷がとけてどろんこ道だ。それでこの時期に私が愛用するのはスパイク付きの長靴。今日もこの靴で大正解だった。
2019/02/07 (Thu) 23:59


They had not been married for a month before they began quarreling.
They had not been married for a month before they began quarreling.
2019年5月6日(月)
三島ゆうゆうホールにて 
「金時山のスミレサイシン」
 また「金時山」に登ったよ。これが199回目で、時折雨がパラパラっとくる山道を「仙石原」から登って行った。いつもより脚力が弱いなあ。「沖縄旅行」があったので2週間ぶりの山登りのせいか。やはり週に2回は登るようにした方が筋力も心臓も快調に維持できるようだ。登山口からずっとスミレの群落が続く。はじめはハート形の葉でタチツボスミレ、1000mを越えると細長い葉のナガハノスミレサイシン。共に薄紫色の花で区別がつかないよ。山頂に近づくと白花のタチツボスミレが現れる。
 頂上の「元祖金時小屋」で87歳になった名物「金時娘」の妙子さんにひさびさに会えた。一昨年秋の大腿骨折以来入院やらリハビリやらで、山に登ることも少なくなり少々痩せたようだ。週3回の養護老人ホームで風呂に入れてもらうのでトレードマークの「三つ編みのおさげ髪」をバッサリ切っておかっぱになった。次回も会えたら「200回登頂証」を色紙に達筆で書いてもらおう・・・。

 3年生のNAさんは「重要構文101」の最後の章「全文修飾の副詞」をやった。She followed his advice wisely.でwiselyはin a wise wayの意味で動詞のfollowedを修飾するから、「彼の忠告に賢く従った。」となる。しかしwiselyが文頭や動詞の前につくと、全文に対してIt was wise that〜の意味で使うのだ。「従ったのは賢いことだった。」の意味になるよ。文法・作文では「特殊構文」をやった。「彼らは結婚して一か月もたたないうちにケンカを始めた。」はbeforeを使え、とあるから「カンカをする前には結婚生活が1か月たっていなかった。」といいかえて、They had not been married for a month before they began quarreling.
 2年生のYAさんは前回、文法作文で「否定」をやった。「立命館大」の「革命以来、多くのことが改善されてきたことは否定できない。」はThere is no denying that many things have improved since the revolution. 文頭にはWe can’t deny〜やIt’s impossible to deny〜でもいいけど「動名詞」の慣用表現There is no -ingを使ってみた。今日の文法作文は「疑問文」をやった。「乗客がどうなったかについてはいまだ情報がない。」が少し難しかった。There is no information yetの後に「〜について」のas to〜を知っていれば、what has become of 〜というイディオムが使えるね。
 1年生のMA君は「助動詞」を勉強した。英語で言うとAuxiliary Verb「補助的動詞」のことで、動詞を助けるのではない。Must you and your brother go home now?(君とお兄さんはもう帰らなければならないの?)という疑問文ではgoを助けてないよね。文全体に対して、それはmust(義務)なのかな?と話者が言っている。つまり「話者」の判断を表すものだ。can、may、mustにはそれぞれ2つの意味があること、willの過去形wouldも様々な意味を持つことを勉強した。2枚目の長文「マザー・テレサ」はしっかりと和訳できていたね。 尾上

(追記)「金時山」には初めて登ったのはもう40年も前。御殿場に引っ越してきて間もない頃、小学生の息子たちを連れて家族で「足柄峠」の登山口から登って行った。最初の40分はなだらかな尾根道歩き。後半は急傾斜のジグザグ道に変わり、クサリを頼りにさらに40分よじ登ってやっと山頂にたどり着いた。それが私の第1回目の「金時登山」だった。4年前の正月には100回目の登山となり、「金時小屋」の天井に氏名入りの木札を下げてくれた。「金時娘」に100回目記念の色紙を書いてもらったよ。
 私が本格的に登山を始めたのは停年退職後。健康促進のためだけでなく「金時山」が貴重な高山植物の宝庫であることを知ってから夢中になった。5月にはピンクのコイワザクラやイワカガミ。7月にはイワタバコ、8月にはシモツケソウ、9月にはシラヒゲソウが咲くんだ。特に6月には「オノエラン」(尾上蘭)というラン科の白い小さな花が咲く。自分の名前がついた美しい花があったとは!
2019/02/06 (Wed) 23:53


「病気になって初めて健康の価値がわかる。」It is not until you get sick that you realize the value of good health.
「病気になって初めて健康の価値がわかる。」It is not until you get sick that you realize the value of good health.
2019年2月3日(日) 御殿場市民会館にて 
「マングローブの原生林」
 H・I・Sのチケットには「マングローブの林をカヌーで見学」が組み込まれていたので、名瀬の市街地を通過して南部の「住用湾」に向かっていった。沿道には濃いピンク色の緋寒桜がもう満開で初春を思わせるのに、紅葉したナナカマドの林をみるとそれは本土なら秋の風景だ。この島は亜熱帯の気候だから季節感が不明瞭でこれでは俳句の季語が定まらないね。ジャングルのような山間にマングローブの広大な原生林があった。
 前から一度体験したかったカヌーを始めて漕いだよ。50年前、大学でボート部にいたからオールで水を掻く要領は知っていたけどだいぶ勝手が違う。オールが短くておまけに家内と二人乗りでかなり重たいから腕力がいる。母娘のペアが乗ったもう一隻と一緒に指導員の後を追って、湾に注ぐ静かな川に漕ぎだしマングローブの林に分け入っていった。川床にのたうつような巨大な根が潮の干満で消えたり現れたりする。ここも日本なのか・・・。

 2年生のTUさんは前回、長文で「水質汚染」を読んだ。It may already be too late to save some rivers and lakes but others can still be saved if the correct action is taken at once.で、「代名詞some〜 and others〜の用法」に注意しよう。これは全体を2種類に分類する表現だからそのまま直訳しないで、「〜のものもあるし〜のものもある」という和訳がいい。「救うにはもう手遅れの川や湖もあるかもしれないが、もし正しい行動をすぐにとればまだ救えるものもあるかもしれない。」文頭のitは「時間」を表す働きで訳がいらない。今日は「比較構文」でno more than〜(わずかに〜、〜しかない)とnot more than〜(〜以上ではない、せいぜい〜だ)の違いを勉強して理由がはっきりしたね。
 ARさんは前回、長文で「子供のしつけ」を読んだ。My grandmother made me get out of bed, and fold up my dress, and put it neatly on the chair. はいつものルール「A and A’」に気づいてほしかった。二つの接続詞andに注意。直後のfoldもputも共に動詞の「原形」だから、前にあるgetと並列するはずでmadeではない。「祖母は(真夜中に私を起こして)、ベッドから出て、服をたたんで、それを椅子にきちんと掛けるようにさせた。」今日は「無生物主語の文」を勉強した。This book will make you happy.のように、基本はS makes OCの第5文型で「Sの理由でOがCという結果になる。」と和訳しよう。「この本を読めば君は幸せになれるよ。」
 1年生のKAさんは前回、長文で「テクノロジーの功罪」を読んでしっかり解答できていた。Technology has brought troubles as well as advantages. 「テクノロジーは利点だけでなく難点も引き起こした。」は内容と一致していたね。Technology has brought not only advantages but also troubles. のように前後を入れ替えても同じ意味なんだ。次の長文「アメリカの教育現場」でも、This way the students can learn from each other as well as from their teachers.「こういう方法で、生徒たちは先生からだけでなくお互いの生徒からも学んでいる。」 今日の英作文では「時・頻度」の勉強をした。「東洋大」の並べ替え問題で、「病気になって初めて健康の価値がわかる。」は、It is 〜that・・・の「強調構文」が要求されているから「・・・なのは、病気になってからだ、」といいかえてIt is not until you get sick that you realize the value of good health.が正解。 尾上

(追記)グルメとスポーツと観光と、夫婦の何年ぶりかの奄美大島「フルムーン旅行」は刺激が一杯、感動たっぷりの旅だった。しかし最初に思い立った目的は「美術鑑賞」だったんだ。だいぶ昔に大きな画集を買ってあったのだけど、NHKのテレビ「日曜美術館」で半月前に放映された「生誕110年、日本画家田中一村」の作品に改めて感動して、本物を今度こそ制作の現場で見てみたいね、と家内と語り合った。
 日本のゴーギャンともいわれた孤高の天才画家で、南太平洋の「タヒチ」ではないけれど、50歳にして「奄美大島」の自然に魅惑され千葉から移住して終生そこで作品を描き続けた、そんな画家が日本にもいたのだ。降り立った「奄美空港」の近くに「田中一村美術館」はあった。太平洋を見渡す鹿児島県立の広大な公園「奄美パーク」の一角で、サンゴの海岸をイメージした池を取り巻いて高床式の丸屋根の展示館がいくつもつながった美しい美術館だった。
 田中一村は奄美大島20年の晩年に健康や経済のために30点ほどしか制作できなかった。しかしそのどれもが見る者に強烈な感動を与えるんだ。浜辺一面に繁る「アダン」の葉と実、白い「コンロンカ」や「ヤマボウシ」、「ブーゲンビレア」や「デイゴ」の赤い花など、この島に移住して初めて発見した亜熱帯の大自然を観察した成果だ。青い羽根の「ルリカケス」や「イソヒヨドリ」、そして幻の渡り鳥「アカショウビン」もその微細な筆のタッチで描き切っているよ。
2019/02/03 (Sun) 23:04


anything but〜「〜を除くすべて」 
anything but〜「〜を除くすべて」 
2019年1月31日(木)裾野市民文化センターにて 
「奄美大島、早朝の浜辺」 
 今週、この寒さを逃れて鹿児島県の南の島「奄美大島」に飛行機で旅行してきたよ。汗ばむほどの暑さで御殿場より夜でも10度も高い。空港からレンタカーで走ると左右に現れるピンク色のブーゲンビレアや真っ赤なハイビスカスに今が冬であることを忘れた。ここは昨年のNHK大河ドラマ「西郷どん」の主人公の流刑の地で、妻「愛加那」と息子「菊次郎」の故郷なんだ。
 選んだホテルは「ばしゃ山村」といって昔は「芭蕉布」の原料を栽培していた北端の地域。夏はマリンスポーツの盛んなリゾート地で、椰子の葉の向こうには真っ白な砂浜が東西に広がる。ここはサンゴ礁の島なんだね。波打ち際には小さなサンゴのかけらがザラザラと音をたてて転がっていたよ。朝5時前に窓の外に群がる小鳥の美しい鳴き声で目が覚めた。これがイソヒヨドリだったのか・・。

 2年生TAさんは前回から「特殊構文」の章に入ってまず「名詞構文」をやった。Don't be proud that you are clever.「頭が良いことを自慢するな」は、「名詞」のclevernessになおすとDon't be proud of your cleverness.になるよ。今日は文法・作文で「比較」の上級編をやった。並べ替えではShe got all the angrier for my silence.(私が黙っていたのでそれだけ一層腹を立てた。)がわかれば、Nancy loves Ron none the less because he has a lot of faults.(ナンシーはロンにはたくさん欠点があるけどそれでも愛している。)もできたはずだけど。
 MAさんは「否定語を含まない否定表現」をいろいろ勉強した。In the zoos of earlier days, the environment was anything but natural.「昔の時代の動物園ではその環境が決して自然のものではなかった。」で、anything but〜は「〜を除くすべて」の意味から「強い否定」になった例だ。「仮定法」で勉強したBut for water, no animals could live.「水がなければどの動物も生きていけないだろう。」のbut for〜も「〜を除いては」でwithout〜と同じ意味だったね。
 SU君はまず「比較級」の形容詞・副詞の作り方を復習した。「遠い」のfar、farther、farthestや「悪い」のbad、worse、worstなどに注意。「遅い」のlate、later、latestに対してもう一つlate、latter、lastも覚えよう。latter halfは「後半」の意味で使うんだ。文法・作文ではitの特別用法で、「形式主語」It is〜that・・・や「形式目的語」I think it〜to・・の例文をたくさん勉強した。「節」のthat・・や「句」のto・・が長くなるので文の後回しにさせてその代わりに代名詞のitを置いておく用法だった。
 YAさんは英検準一級を受けてきた。会場のスピーカーが聞こえにくくて得意のリスニングが心配だとか。なんとか合格するといいね。今日は「比較表現」でas〜asを中心に勉強した。 Breakfast is as important as any meal for the health. は「どの食事と比べても同じくらい大切」で結局the most importantということだし、It was as terrible a flood as ever occurred in this country.も「今まで起こったどの洪水と比べても同じくらいひどいもの」だからthe most terrible floodということだね。後者のasは接続詞ではなくて関係代名詞のwhichと同じ働きだね。今日は雨が雪に変わりそうなので車のお迎えが早く8時半には切り上げた。 尾上

(追記)奄美大島の思い出になる「うまいもの」はどこでも「鶏飯」だそうだ。地鶏や野菜をご飯にのせて鶏のスープをかけて食べる「おじや」みたいなもので、まあB級グルメだけどホテルの夕食で注文したらとてもおいしかった。奄美市は10年前、もとの名瀬市を中心に合併して4万の人口になったから裾野市くらいの小都市かな。2日目の夕食にはこの名瀬の中心に足を伸ばし、商店街で人気の料理店「鳥よし」を紹介された。「鶏飯」以外にもメニューが豊富で串焼きも味が良く、大きなほら貝のような「夜光貝」のさしみもアワビのようで実においしかった。
 お店に据え付けのローカル紙「奄美新聞」を見たら、面白いニュースが写真入りで3つも載っていて夢中になっていたら無料でくれた。1面のトップ記事「フェリー各社値上げ、重油価格高騰で」も島独特で面白いけどその隣の「ヒメフタバラン開花!」では、ラン科の野生の花がいつもは2月なのに今年は1月末に森の中で咲いたそうだ。8面の「金峰コシヒカリ種まき」を読むとこの23日にはもう「育苗トレイ」に種まきしたそうだ。3月上旬が「田植え」7月中旬が「稲刈り」というから静岡より2か月も早いよ。「超早場米」だね。3つ目は離島の「徳之島」で27日、小中高から一般バンドまで110人が共演の「吹奏楽の祭典」が開かれたとのニュース。南の島の新聞はじつに面白い。(次回につづく)
2019/01/31 (Thu) 23:59


助動詞のmay well〜とmay as well〜
助動詞のmay well〜とmay as well〜
2019年1月27日(日) 御殿場市民会館にて 
「レンブラント・ゴルフクラブ」
 御殿場市神山の旧道には「国立療養所」の入口のすぐ手前に「レンブラント・ゴルフクラブ」の看板がある。裾野教室に行くたびに渋滞を避けて通る細い道で、以前からそのオランダの有名な画家の名前が気になっていたので車でぐんぐん登って行ってみた。殺風景な裏山を2キロも行くと突然視界が開けてゴルフ場のクラブハウスに着いた。10mくらいのオベリスクが立っている。愛鷹山から駿河湾までずっと展望のよい駐車場はゲストの車でいっぱいだし、2階のレストランは昼食後のゴルファーで賑わっていた。
 足の不自由な家内が階段を上がるのに苦労している様子に駆け寄ってやさしく手を貸してくれる従業員がありがたい。コーヒーとケーキを注文しただけなのにまるでプレーをしに来た常連のメンバーのような贅沢な時間が過ごせたよ。ゴルフは今でも特権階級の社交場だろうけど女性の姿をたくさん見かけるし、ずいぶん大衆的になったようだ。お茶や食事だけでも利用できるのはうれしい・・・。
 
 3年生のOSさんは前回、TOEICの模試をやってなかなか難しい問題が多かった。たとえば、(・・・) do we have weights, the latest exercise machines〜, we also have excellent〜 「このジムにはウエイトトレーニングと最新の訓練マシーンと〜があるだけでなく、すばらしい〜もあります。」では、カンマの後のbutがなくて気づかなかったけど、alsoがあるから(・・・)の中はNot onlyが正解。特にdo weと「倒置」になるのは「否定語句」が文頭に出た時だったからね。今日は高校時代最後の塾になったけど、TOEICをやる前に 「名詞節」の文法・作文をやってみた。「彼はどうなったかしら。」は、I wonder what has become of him. という。
 KI君は前回、5問の入試問題の英文をほぼ正確に和訳できていた。Noguchi came to produce English manuscripts not only as readily as a trained English writer but even more quickly than most writers. ではnot only〜but (also)〜には気づいたけど「比較」のas〜as〜が落ちてしまったね。「野口は英語の原稿を、熟練の英語書きと同じくらい簡単に書くだけでなく、ほとんどの書き手よりもすばやく書けるようになった。」今日はいよいよ最後の日になって「一橋大」の過去問をやってみた。「言語」の機能は主に「記述」と「評価」だ、という長文の内容がちゃんと読み取れていたね。
 2年生のTUさんは「比較」の難しい構文を2つ勉強した。not so much A as B は直訳なら「Bと比べるとAはそんなに多くない。」となるでしょ。つまり「Aが少なくてBが多い」ということだから「AというよりむしろBのほうだ」の定訳を学校では覚えさせられるんだよね。もう一つThe more, the moreの構文も暗記している人は多いけど、正しく使える高校生は少ない。「早く来れば来るほど、いい席が取れますよ。」は、比較級の形容詞や副詞を使ってAs you come sooner, you will get a better seat. といえば、まあ簡単だ。これを変形してそれぞれの比較級の語句にtheをつけて文頭に出せば接続詞のAs(〜するにつれて)が不要になるよ。The sooner you come, the better seat you will get. と。
 ARさんは前回「比較」に関する英作文をやった。「あの喫茶店のチーズケーキは噂ほどおいしくないはないと思う。」はI don’t think the cheese cakes taste so good as they are rumored. がいい。比較構文のasは接続詞で、前半と同じものが省略されているから、「〜と噂されているほど」と言いかえないといけない。as rumorでは名詞だから「噂がおいしいのと比べると」になってしまうね。今日は「名詞構文」を勉強した。名詞中心にまとまった語句を、元の動詞や形容詞に戻してSVOの文型に置き換えてみよう、という試みだ。例えば、In spite of her great poverty, she was happyの残半はThough she was greatly poor のことで「彼女はとても貧しかったけれど」と平易に和訳するといいね。
 1年生のKAさんは前回、「英国女性の社会的役割」についての難しい英文を読んだ。Once they were married, they could not own property. 「女性はいったん結婚すると自分の財産を所有できなかった。」Onceはwhenや Ifに置き換えできる接続詞なんだ。今日は「口語表現」を勉強した。「あなたの知ったことじゃないわ。」はIt’s none of your business.という。Mind your own business. 「自分の仕事を気にしなさい。」ともいうよ。助動詞の構文ではmay well〜とmay as well〜が難しかった。前者は「当然やってもよい」。後者は副詞のas「同じくらい」に注目して「やっても同じかもしれない」の意味から、「やった方がいい」に変わるんだ。 尾上

(追記)ここは厚木と海老名にある「レンブラント・ホテル」の系列で玄関前の高いオベリスクが印象的だった。パリのコンコルド広場のようだ。御殿場にはこのような東京や関東方面からの客を会員とするゴルフ場がたくさんあって、クラブ内のレストランでは一般の客でも暖かく迎えてくれるよ。ゴルファーはプレーの合間に昼食を取りに上がってくるから手っ取り早く定食のようなものが好まれる。ここには特製ラーメンがあったし値段もリーズナブルだった。
 富士山側の板妻には「マスターズゴルフ」で有名な「太平洋クラブ」があっておいしい食事が人気だ。箱根の仙石原には宮ノ下「富士屋ホテル」の経営するゴルフ場があるし、山中湖の「富士カントリー」は紅葉の林の中を抜けていくと瀟洒なクラブハウスが立っている。どこも広くゆったりした空間で美味しい食事だけでなく、ゴルファーたちが元気に会話を楽しむ姿を見るのが私は好きだ。紳士のスポーツだから客も職員も礼儀正しいので家内もとても気に入っている。
2019/01/27 (Sun) 23:40


「私たちが村に着くか着かないうちに土砂降りになった。」We had hardly reached the village when it began to rain heavily.
「私たちが村に着くか着かないうちに土砂降りになった。」We had hardly reached the village when it began to rain heavily.
2019年1月24日(木)裾野市民文化センターにて 
「山中湖のダイヤモンド富士」 
 南アルプスの白い峰々が見たくて山中湖に行った。北岸の山の上に立つ「ホテル・マウント富士」の玄関からは、「花の都公園」と「忍野八海」の先に「三つ峠」や「黒岳」がくっきりとそびえているけど、そのさらに向こうに見えるはずの3000m級の「白根三山」や「八ヶ岳」には雲がかかっているよ。よく晴れた一日だったけど予想が外れて残念。
 湖岸に戻ろうと、急坂を下った途中でカメラを構えた数人の人たち。見上げると富士山の山頂にまさに太陽が沈むところでラッキー!富士山頂が大爆発しているようだ!先週「見ごろ」が終わったはずの「ダイヤモンド富士」に偶然にもこんなところで巡り合った。岐阜ナンバーの車でこれを見るためにわざわざ泊りがけで来たという若い女性2人。素晴らしい瞬間に出会えて本当に良かったですね・・・。

 2年生TAさんは今日も「英検」の練習問題に取り組んだ。初めにリスニング問題をいくつかやってみた。語彙選択問題で「それを秘密にしておくことができなかった。」は、動詞keepを使ってShe could not keep it a secret. がいい。「9年前からずっとフルートのレッスンを受けている。」ではMelissa has been taking flute lessons for nine years.で、for〜やsince〜がついて「継続」の意味だから「現在完了形」が正しい。いよいよ今週末に受検だね。いい結果を期待しています。
 MAさんは前回「接続詞」の文法・作文問題をやった。「東京理科大」の並べ替えで、「私たちが村に着くか着かないうちに土砂降りになった。」はWe had hardly reached the village when it began to rain heavily.となる。もし、We had not reached・・なら「着かないうちに・・」となるけど、準否定のhardly(ほとんど〜ない)だから、結局「ほとんど同時に」の意味になるんだ。今日は「二重否定」の構文を勉強した。関係代名詞butがwho〜notやwhich〜notの働きをすることを学んだね。
 1年生OB君は前回「仮定」(もし〜ならば・・)の文法・作文をやった。まだ高校の授業でもやっていないから難しかったね。「あなたみたいに物事を苦にしないでいられたらいいと思うわ。」は「願望の文」で、「苦にしている」という事実の裏返しを願っているからI wish I could take things as easy as yo do.のように助動詞のwouldやcouldを使うところに特徴がある。過去形だけど「〜だろうに」「〜できるのに」の意味なんだ。今日は「疑問文」の用法を勉強したら基本がしっかりできていたね。。
 YAさんは前回、英検準一級の第4問で「e-mailの返事」の英作文をやった。「パリ症候群」についての意見を求める問題だ。日本人観光客が期待して訪問したパリで、人情や景観や治安に幻滅することが多い。それをなくす対策は?に対し100語前後の英文で書く問題だったが、動詞の時制や名詞の数でミスが少しあったけどおおむね合格点が取れたね。明後日の受検直前で今日も「英検」の練習問題に取り組んだ。 尾上

(追記)8年前、家内が脳卒中で倒れる前には二人で一緒に高い山にもよく登った。山小屋一泊で登った南アルプスの「仙丈岳」や尾瀬の「至仏山」も花が一杯でとても楽しかった。花のない冬期には「富士五湖」を一周する計画を立てて「西湖」も「精進湖」も「本栖湖」もすべて完歩した。「河口湖」だけは大きくて2回に分けたけどね。今は一人自転車で一周しているけど、「山中湖」ほど専用のサイクリング・ロードが完備している湖はないよ。
 アップダウンが少なく一周約10キロだから、1時間でこの日も楽に回り切れた。湖岸の木道で鮮やかな赤い色の自転車にのってスマホをいじっている若者を見つけ話しかけた。「美しい自転車ですね」というと、「日本語分かりません。」と滑らかな英語でいう。「でもアジア人でしょう?」「スイスのチューリッヒから来ました。父と母は中国人で、革命(*)から逃れてきたのです。」といってにこやかに湖一周に走り出した。
 (*1966年から10年間、毛沢東による共産党の「文化大革命」のこと。私が教師になりたての頃で「毛沢東語録」の赤い小冊子が世界的に有名だった。資産階級のブルジョアが「紅衛兵」とよばれた学生たちにやり玉に挙げられ、三角帽子をかぶせられ反省を迫られた。数百万人が殺戮され、なかには国外に亡命した人も多かったらしい。「資本主義経済」や「民主化」に逆行した時代で、日本でも学生運動に大きな影響を与えて1972年の凄惨な「あさま山荘事件」につながったという。)
 ボート乗り場にはハクチョウ、オシドリ、カイツブリがそれぞれ30羽ほど群れを成している。100円のエサを買って餌付けしていたら、それを見て散策中の中国人家族も寄ってきてエサを蒔き始めた。私は片手で写真を撮ろうとして少し下がった拍子に足を取られてひっくり返った。波打ち際に落ちたハンチング帽を拾いに飛び降りたら上がれなくなった。そこでさっと手を差し出してくれたのはその息子さん。ちょっとした国際親善をしてもらった。それにしても山中湖は中国人ばかりだよ。
2019/01/24 (Thu) 23:00


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