「奄美大島、早朝の浜辺」
今週、この寒さを逃れて鹿児島県の南の島「奄美大島」に飛行機で旅行してきたよ。汗ばむほどの暑さで御殿場より夜でも10度も高い。空港からレンタカーで走ると左右に現れるピンク色のブーゲンビレアや真っ赤なハイビスカスに今が冬であることを忘れた。ここは昨年のNHK大河ドラマ「西郷どん」の主人公の流刑の地で、妻「愛加那」と息子「菊次郎」の故郷なんだ。
選んだホテルは「ばしゃ山村」といって昔は「芭蕉布」の原料を栽培していた北端の地域。夏はマリンスポーツの盛んなリゾート地で、椰子の葉の向こうには真っ白な砂浜が東西に広がる。ここはサンゴ礁の島なんだね。波打ち際には小さなサンゴのかけらがザラザラと音をたてて転がっていたよ。朝5時前に窓の外に群がる小鳥の美しい鳴き声で目が覚めた。これがイソヒヨドリだったのか・・。
2年生TAさんは前回から「特殊構文」の章に入ってまず「名詞構文」をやった。Don't be proud that you are clever.「頭が良いことを自慢するな」は、「名詞」のclevernessになおすとDon't be proud of your cleverness.になるよ。今日は文法・作文で「比較」の上級編をやった。並べ替えではShe got all the angrier for my silence.(私が黙っていたのでそれだけ一層腹を立てた。)がわかれば、Nancy loves Ron none the less because he has a lot of faults.(ナンシーはロンにはたくさん欠点があるけどそれでも愛している。)もできたはずだけど。
MAさんは「否定語を含まない否定表現」をいろいろ勉強した。In the zoos of earlier days, the environment was anything but natural.「昔の時代の動物園ではその環境が決して自然のものではなかった。」で、anything but〜は「〜を除くすべて」の意味から「強い否定」になった例だ。「仮定法」で勉強したBut for water, no animals could live.「水がなければどの動物も生きていけないだろう。」のbut for〜も「〜を除いては」でwithout〜と同じ意味だったね。
SU君はまず「比較級」の形容詞・副詞の作り方を復習した。「遠い」のfar、farther、farthestや「悪い」のbad、worse、worstなどに注意。「遅い」のlate、later、latestに対してもう一つlate、latter、lastも覚えよう。latter halfは「後半」の意味で使うんだ。文法・作文ではitの特別用法で、「形式主語」It is〜that・・・や「形式目的語」I think it〜to・・の例文をたくさん勉強した。「節」のthat・・や「句」のto・・が長くなるので文の後回しにさせてその代わりに代名詞のitを置いておく用法だった。
YAさんは英検準一級を受けてきた。会場のスピーカーが聞こえにくくて得意のリスニングが心配だとか。なんとか合格するといいね。今日は「比較表現」でas〜asを中心に勉強した。 Breakfast is as important as any meal for the health. は「どの食事と比べても同じくらい大切」で結局the most importantということだし、It was as terrible a flood as ever occurred in this country.も「今まで起こったどの洪水と比べても同じくらいひどいもの」だからthe most terrible floodということだね。後者のasは接続詞ではなくて関係代名詞のwhichと同じ働きだね。今日は雨が雪に変わりそうなので車のお迎えが早く8時半には切り上げた。 尾上
(追記)奄美大島の思い出になる「うまいもの」はどこでも「鶏飯」だそうだ。地鶏や野菜をご飯にのせて鶏のスープをかけて食べる「おじや」みたいなもので、まあB級グルメだけどホテルの夕食で注文したらとてもおいしかった。奄美市は10年前、もとの名瀬市を中心に合併して4万の人口になったから裾野市くらいの小都市かな。2日目の夕食にはこの名瀬の中心に足を伸ばし、商店街で人気の料理店「鳥よし」を紹介された。「鶏飯」以外にもメニューが豊富で串焼きも味が良く、大きなほら貝のような「夜光貝」のさしみもアワビのようで実においしかった。
お店に据え付けのローカル紙「奄美新聞」を見たら、面白いニュースが写真入りで3つも載っていて夢中になっていたら無料でくれた。1面のトップ記事「フェリー各社値上げ、重油価格高騰で」も島独特で面白いけどその隣の「ヒメフタバラン開花!」では、ラン科の野生の花がいつもは2月なのに今年は1月末に森の中で咲いたそうだ。8面の「金峰コシヒカリ種まき」を読むとこの23日にはもう「育苗トレイ」に種まきしたそうだ。3月上旬が「田植え」7月中旬が「稲刈り」というから静岡より2か月も早いよ。「超早場米」だね。3つ目は離島の「徳之島」で27日、小中高から一般バンドまで110人が共演の「吹奏楽の祭典」が開かれたとのニュース。南の島の新聞はじつに面白い。(次回につづく)
