高校英語UG会 三島・裾野・御殿場

total : 103009
today : 15
yesterday : 52

anything but〜「〜を除くすべて」 
anything but〜「〜を除くすべて」 
2019年1月31日(木)裾野市民文化センターにて 
「奄美大島、早朝の浜辺」 
 今週、この寒さを逃れて鹿児島県の南の島「奄美大島」に飛行機で旅行してきたよ。汗ばむほどの暑さで御殿場より夜でも10度も高い。空港からレンタカーで走ると左右に現れるピンク色のブーゲンビレアや真っ赤なハイビスカスに今が冬であることを忘れた。ここは昨年のNHK大河ドラマ「西郷どん」の主人公の流刑の地で、妻「愛加那」と息子「菊次郎」の故郷なんだ。
 選んだホテルは「ばしゃ山村」といって昔は「芭蕉布」の原料を栽培していた北端の地域。夏はマリンスポーツの盛んなリゾート地で、椰子の葉の向こうには真っ白な砂浜が東西に広がる。ここはサンゴ礁の島なんだね。波打ち際には小さなサンゴのかけらがザラザラと音をたてて転がっていたよ。朝5時前に窓の外に群がる小鳥の美しい鳴き声で目が覚めた。これがイソヒヨドリだったのか・・。

 2年生TAさんは前回から「特殊構文」の章に入ってまず「名詞構文」をやった。Don't be proud that you are clever.「頭が良いことを自慢するな」は、「名詞」のclevernessになおすとDon't be proud of your cleverness.になるよ。今日は文法・作文で「比較」の上級編をやった。並べ替えではShe got all the angrier for my silence.(私が黙っていたのでそれだけ一層腹を立てた。)がわかれば、Nancy loves Ron none the less because he has a lot of faults.(ナンシーはロンにはたくさん欠点があるけどそれでも愛している。)もできたはずだけど。
 MAさんは「否定語を含まない否定表現」をいろいろ勉強した。In the zoos of earlier days, the environment was anything but natural.「昔の時代の動物園ではその環境が決して自然のものではなかった。」で、anything but〜は「〜を除くすべて」の意味から「強い否定」になった例だ。「仮定法」で勉強したBut for water, no animals could live.「水がなければどの動物も生きていけないだろう。」のbut for〜も「〜を除いては」でwithout〜と同じ意味だったね。
 SU君はまず「比較級」の形容詞・副詞の作り方を復習した。「遠い」のfar、farther、farthestや「悪い」のbad、worse、worstなどに注意。「遅い」のlate、later、latestに対してもう一つlate、latter、lastも覚えよう。latter halfは「後半」の意味で使うんだ。文法・作文ではitの特別用法で、「形式主語」It is〜that・・・や「形式目的語」I think it〜to・・の例文をたくさん勉強した。「節」のthat・・や「句」のto・・が長くなるので文の後回しにさせてその代わりに代名詞のitを置いておく用法だった。
 YAさんは英検準一級を受けてきた。会場のスピーカーが聞こえにくくて得意のリスニングが心配だとか。なんとか合格するといいね。今日は「比較表現」でas〜asを中心に勉強した。 Breakfast is as important as any meal for the health. は「どの食事と比べても同じくらい大切」で結局the most importantということだし、It was as terrible a flood as ever occurred in this country.も「今まで起こったどの洪水と比べても同じくらいひどいもの」だからthe most terrible floodということだね。後者のasは接続詞ではなくて関係代名詞のwhichと同じ働きだね。今日は雨が雪に変わりそうなので車のお迎えが早く8時半には切り上げた。 尾上

(追記)奄美大島の思い出になる「うまいもの」はどこでも「鶏飯」だそうだ。地鶏や野菜をご飯にのせて鶏のスープをかけて食べる「おじや」みたいなもので、まあB級グルメだけどホテルの夕食で注文したらとてもおいしかった。奄美市は10年前、もとの名瀬市を中心に合併して4万の人口になったから裾野市くらいの小都市かな。2日目の夕食にはこの名瀬の中心に足を伸ばし、商店街で人気の料理店「鳥よし」を紹介された。「鶏飯」以外にもメニューが豊富で串焼きも味が良く、大きなほら貝のような「夜光貝」のさしみもアワビのようで実においしかった。
 お店に据え付けのローカル紙「奄美新聞」を見たら、面白いニュースが写真入りで3つも載っていて夢中になっていたら無料でくれた。1面のトップ記事「フェリー各社値上げ、重油価格高騰で」も島独特で面白いけどその隣の「ヒメフタバラン開花!」では、ラン科の野生の花がいつもは2月なのに今年は1月末に森の中で咲いたそうだ。8面の「金峰コシヒカリ種まき」を読むとこの23日にはもう「育苗トレイ」に種まきしたそうだ。3月上旬が「田植え」7月中旬が「稲刈り」というから静岡より2か月も早いよ。「超早場米」だね。3つ目は離島の「徳之島」で27日、小中高から一般バンドまで110人が共演の「吹奏楽の祭典」が開かれたとのニュース。南の島の新聞はじつに面白い。(次回につづく)
2019/01/31 (Thu) 23:59


助動詞のmay well〜とmay as well〜
助動詞のmay well〜とmay as well〜
2019年1月27日(日) 御殿場市民会館にて 
「レンブラント・ゴルフクラブ」
 御殿場市神山の旧道には「国立療養所」の入口のすぐ手前に「レンブラント・ゴルフクラブ」の看板がある。裾野教室に行くたびに渋滞を避けて通る細い道で、以前からそのオランダの有名な画家の名前が気になっていたので車でぐんぐん登って行ってみた。殺風景な裏山を2キロも行くと突然視界が開けてゴルフ場のクラブハウスに着いた。10mくらいのオベリスクが立っている。愛鷹山から駿河湾までずっと展望のよい駐車場はゲストの車でいっぱいだし、2階のレストランは昼食後のゴルファーで賑わっていた。
 足の不自由な家内が階段を上がるのに苦労している様子に駆け寄ってやさしく手を貸してくれる従業員がありがたい。コーヒーとケーキを注文しただけなのにまるでプレーをしに来た常連のメンバーのような贅沢な時間が過ごせたよ。ゴルフは今でも特権階級の社交場だろうけど女性の姿をたくさん見かけるし、ずいぶん大衆的になったようだ。お茶や食事だけでも利用できるのはうれしい・・・。
 
 3年生のOSさんは前回、TOEICの模試をやってなかなか難しい問題が多かった。たとえば、(・・・) do we have weights, the latest exercise machines〜, we also have excellent〜 「このジムにはウエイトトレーニングと最新の訓練マシーンと〜があるだけでなく、すばらしい〜もあります。」では、カンマの後のbutがなくて気づかなかったけど、alsoがあるから(・・・)の中はNot onlyが正解。特にdo weと「倒置」になるのは「否定語句」が文頭に出た時だったからね。今日は高校時代最後の塾になったけど、TOEICをやる前に 「名詞節」の文法・作文をやってみた。「彼はどうなったかしら。」は、I wonder what has become of him. という。
 KI君は前回、5問の入試問題の英文をほぼ正確に和訳できていた。Noguchi came to produce English manuscripts not only as readily as a trained English writer but even more quickly than most writers. ではnot only〜but (also)〜には気づいたけど「比較」のas〜as〜が落ちてしまったね。「野口は英語の原稿を、熟練の英語書きと同じくらい簡単に書くだけでなく、ほとんどの書き手よりもすばやく書けるようになった。」今日はいよいよ最後の日になって「一橋大」の過去問をやってみた。「言語」の機能は主に「記述」と「評価」だ、という長文の内容がちゃんと読み取れていたね。
 2年生のTUさんは「比較」の難しい構文を2つ勉強した。not so much A as B は直訳なら「Bと比べるとAはそんなに多くない。」となるでしょ。つまり「Aが少なくてBが多い」ということだから「AというよりむしろBのほうだ」の定訳を学校では覚えさせられるんだよね。もう一つThe more, the moreの構文も暗記している人は多いけど、正しく使える高校生は少ない。「早く来れば来るほど、いい席が取れますよ。」は、比較級の形容詞や副詞を使ってAs you come sooner, you will get a better seat. といえば、まあ簡単だ。これを変形してそれぞれの比較級の語句にtheをつけて文頭に出せば接続詞のAs(〜するにつれて)が不要になるよ。The sooner you come, the better seat you will get. と。
 ARさんは前回「比較」に関する英作文をやった。「あの喫茶店のチーズケーキは噂ほどおいしくないはないと思う。」はI don’t think the cheese cakes taste so good as they are rumored. がいい。比較構文のasは接続詞で、前半と同じものが省略されているから、「〜と噂されているほど」と言いかえないといけない。as rumorでは名詞だから「噂がおいしいのと比べると」になってしまうね。今日は「名詞構文」を勉強した。名詞中心にまとまった語句を、元の動詞や形容詞に戻してSVOの文型に置き換えてみよう、という試みだ。例えば、In spite of her great poverty, she was happyの残半はThough she was greatly poor のことで「彼女はとても貧しかったけれど」と平易に和訳するといいね。
 1年生のKAさんは前回、「英国女性の社会的役割」についての難しい英文を読んだ。Once they were married, they could not own property. 「女性はいったん結婚すると自分の財産を所有できなかった。」Onceはwhenや Ifに置き換えできる接続詞なんだ。今日は「口語表現」を勉強した。「あなたの知ったことじゃないわ。」はIt’s none of your business.という。Mind your own business. 「自分の仕事を気にしなさい。」ともいうよ。助動詞の構文ではmay well〜とmay as well〜が難しかった。前者は「当然やってもよい」。後者は副詞のas「同じくらい」に注目して「やっても同じかもしれない」の意味から、「やった方がいい」に変わるんだ。 尾上

(追記)ここは厚木と海老名にある「レンブラント・ホテル」の系列で玄関前の高いオベリスクが印象的だった。パリのコンコルド広場のようだ。御殿場にはこのような東京や関東方面からの客を会員とするゴルフ場がたくさんあって、クラブ内のレストランでは一般の客でも暖かく迎えてくれるよ。ゴルファーはプレーの合間に昼食を取りに上がってくるから手っ取り早く定食のようなものが好まれる。ここには特製ラーメンがあったし値段もリーズナブルだった。
 富士山側の板妻には「マスターズゴルフ」で有名な「太平洋クラブ」があっておいしい食事が人気だ。箱根の仙石原には宮ノ下「富士屋ホテル」の経営するゴルフ場があるし、山中湖の「富士カントリー」は紅葉の林の中を抜けていくと瀟洒なクラブハウスが立っている。どこも広くゆったりした空間で美味しい食事だけでなく、ゴルファーたちが元気に会話を楽しむ姿を見るのが私は好きだ。紳士のスポーツだから客も職員も礼儀正しいので家内もとても気に入っている。
2019/01/27 (Sun) 23:40


「私たちが村に着くか着かないうちに土砂降りになった。」We had hardly reached the village when it began to rain heavily.
「私たちが村に着くか着かないうちに土砂降りになった。」We had hardly reached the village when it began to rain heavily.
2019年1月24日(木)裾野市民文化センターにて 
「山中湖のダイヤモンド富士」 
 南アルプスの白い峰々が見たくて山中湖に行った。北岸の山の上に立つ「ホテル・マウント富士」の玄関からは、「花の都公園」と「忍野八海」の先に「三つ峠」や「黒岳」がくっきりとそびえているけど、そのさらに向こうに見えるはずの3000m級の「白根三山」や「八ヶ岳」には雲がかかっているよ。よく晴れた一日だったけど予想が外れて残念。
 湖岸に戻ろうと、急坂を下った途中でカメラを構えた数人の人たち。見上げると富士山の山頂にまさに太陽が沈むところでラッキー!富士山頂が大爆発しているようだ!先週「見ごろ」が終わったはずの「ダイヤモンド富士」に偶然にもこんなところで巡り合った。岐阜ナンバーの車でこれを見るためにわざわざ泊りがけで来たという若い女性2人。素晴らしい瞬間に出会えて本当に良かったですね・・・。

 2年生TAさんは今日も「英検」の練習問題に取り組んだ。初めにリスニング問題をいくつかやってみた。語彙選択問題で「それを秘密にしておくことができなかった。」は、動詞keepを使ってShe could not keep it a secret. がいい。「9年前からずっとフルートのレッスンを受けている。」ではMelissa has been taking flute lessons for nine years.で、for〜やsince〜がついて「継続」の意味だから「現在完了形」が正しい。いよいよ今週末に受検だね。いい結果を期待しています。
 MAさんは前回「接続詞」の文法・作文問題をやった。「東京理科大」の並べ替えで、「私たちが村に着くか着かないうちに土砂降りになった。」はWe had hardly reached the village when it began to rain heavily.となる。もし、We had not reached・・なら「着かないうちに・・」となるけど、準否定のhardly(ほとんど〜ない)だから、結局「ほとんど同時に」の意味になるんだ。今日は「二重否定」の構文を勉強した。関係代名詞butがwho〜notやwhich〜notの働きをすることを学んだね。
 1年生OB君は前回「仮定」(もし〜ならば・・)の文法・作文をやった。まだ高校の授業でもやっていないから難しかったね。「あなたみたいに物事を苦にしないでいられたらいいと思うわ。」は「願望の文」で、「苦にしている」という事実の裏返しを願っているからI wish I could take things as easy as yo do.のように助動詞のwouldやcouldを使うところに特徴がある。過去形だけど「〜だろうに」「〜できるのに」の意味なんだ。今日は「疑問文」の用法を勉強したら基本がしっかりできていたね。。
 YAさんは前回、英検準一級の第4問で「e-mailの返事」の英作文をやった。「パリ症候群」についての意見を求める問題だ。日本人観光客が期待して訪問したパリで、人情や景観や治安に幻滅することが多い。それをなくす対策は?に対し100語前後の英文で書く問題だったが、動詞の時制や名詞の数でミスが少しあったけどおおむね合格点が取れたね。明後日の受検直前で今日も「英検」の練習問題に取り組んだ。 尾上

(追記)8年前、家内が脳卒中で倒れる前には二人で一緒に高い山にもよく登った。山小屋一泊で登った南アルプスの「仙丈岳」や尾瀬の「至仏山」も花が一杯でとても楽しかった。花のない冬期には「富士五湖」を一周する計画を立てて「西湖」も「精進湖」も「本栖湖」もすべて完歩した。「河口湖」だけは大きくて2回に分けたけどね。今は一人自転車で一周しているけど、「山中湖」ほど専用のサイクリング・ロードが完備している湖はないよ。
 アップダウンが少なく一周約10キロだから、1時間でこの日も楽に回り切れた。湖岸の木道で鮮やかな赤い色の自転車にのってスマホをいじっている若者を見つけ話しかけた。「美しい自転車ですね」というと、「日本語分かりません。」と滑らかな英語でいう。「でもアジア人でしょう?」「スイスのチューリッヒから来ました。父と母は中国人で、革命(*)から逃れてきたのです。」といってにこやかに湖一周に走り出した。
 (*1966年から10年間、毛沢東による共産党の「文化大革命」のこと。私が教師になりたての頃で「毛沢東語録」の赤い小冊子が世界的に有名だった。資産階級のブルジョアが「紅衛兵」とよばれた学生たちにやり玉に挙げられ、三角帽子をかぶせられ反省を迫られた。数百万人が殺戮され、なかには国外に亡命した人も多かったらしい。「資本主義経済」や「民主化」に逆行した時代で、日本でも学生運動に大きな影響を与えて1972年の凄惨な「あさま山荘事件」につながったという。)
 ボート乗り場にはハクチョウ、オシドリ、カイツブリがそれぞれ30羽ほど群れを成している。100円のエサを買って餌付けしていたら、それを見て散策中の中国人家族も寄ってきてエサを蒔き始めた。私は片手で写真を撮ろうとして少し下がった拍子に足を取られてひっくり返った。波打ち際に落ちたハンチング帽を拾いに飛び降りたら上がれなくなった。そこでさっと手を差し出してくれたのはその息子さん。ちょっとした国際親善をしてもらった。それにしても山中湖は中国人ばかりだよ。
2019/01/24 (Thu) 23:00


センター試験が終わった
センター試験が終わった
2019年1月20日(日) 御殿場市民会館にて 
「ペレアスとメリザンド」
 印象派を代表する作曲家ドビュッシーの唯一のオペラ「ペレアスとメリザンド」を見たよ。Youtubeでだけどその美しい映像と繊細な音楽に感動した。森の中でさまよっていた髪の長い娘メリザンドが、狩りに来たその国の王子ゴローに見初められ結婚。しかし愛情は彼の弟のペレアスに向かい、弟は嫉妬した兄に刺されて死ぬという残酷な物語なんだ。ベルギーの象徴派詩人といわれるメーテルリンクの戯曲をオペラ化したものだ。
 音声だけだけど「メトロポリタン・オペラ」の無料のインターネット中継が毎週1回ニューヨークから届く。日本時間では朝の9時ころから始まるので、忙しくて時々聞き逃すことがある。イタリア語やフランス語で歌うと歌詞がわからないので、「ペレアスとメリザンド」のような珍しいオペラは事前にYoutubeに投稿された過去のステージの映像を見ながら事前勉強しておいた方が何倍も楽しめるよ・・。
 
 「センター試験」が昨日と今日で終わったね。文系のOSさん、理系のKI君はどうだったかな。実力が十二分に発揮できているといいね。
 3年生のOSさんは前回「否定」の文法・作文を勉強した。「日本女子大」の作文で「近年私の住んでいる地域ではほとんど雪が降らなくなった。」は最後の「述語」部分が大切。動詞 snowの前に「めったに〜しない」のseldomを使えばいいし、主語は天候のitだね。「〜は」にだまされて「地域」を主語にしてはいけない。「近年」だから現在完了形にしてIt has seldom snowed in our neighborhood recently. 今日は「センター試験」も終わったので、合格している「京都外語大」で入学早々に課される「TOEICテスト」の勉強を始めた。第5問のリーディングでは「語彙力」と「文法力」が問われる。特に「TOEICテスト」ではビジネスの世界での用語をたくさん知っておきたい。これから高校の授業も終わり大学の授業開始までの数か月に油断すると英語力がガタ落ちになる人が多い。TOEICや「英検」などの目標をかかげて英語をもっと磨いておいてください。
 KI君は前回「様々な受動態」を使う英文を和訳してほとんど正解だった。「名古屋大」の「動物の学習」では Certain results have been obtained as regards the kinds of problems that have been investigated, but on general principles there is still much controversy.の意味がつかめなかったね。「調査した種類の問題に関してはいくつかの成果が得られたけれど、しかし一般原則に関してはまだ議論の余地がたくさん残っている。」as regards〜は「〜に関して」の意味で、regarding〜とかwith regard to〜ともいうよ。今日はセンター試験2日目の理系科目を受験してきてなおもここに出席してくれた。「自己採点してみたら英語は180点取れました。」とうれしい報告。いよいよ2週間後には「上智大」の入試がある。ぜひ第1希望に合格してください。
 2年生のTUさんは今日は特別に登校日だったそうで、2時間遅刻して出席した。2年生だけど学校で今日の「センター試験」問題を模擬テストのように受験したそうだ。終了した科目が公表される順にコピーを配布して取り組んだそうだ。1年前からこういう実体験するのも臨場感があっていい刺激になるだろうね。今日の1時間は今週末の「英検」の模擬問題をやってみた。長文読解はかなり正解が多いので問1の「語彙力問題」のミスをどれだけ少なくできるかがカギだね。
 ARさんは様々な「否定」のイディオム表現を勉強した。This soup is too hot to eat. も広い意味では「否定」の意味が込められている。言い換えればThis soup is so hot that we can't eat it. の意味だからね。The environment was anything but natural. は「その環境は自然な、以外のすべてだ。」だから、「決して自然ではない」という「否定」の意味だね。「比較」の語句整序問題では「計画をたてるほうがそれを実行するよりも容易だ。」が難しかった。It's often easier to make plans than it is to carry them out.接続詞のthanの後にはSVだからit is easy to carry〜が来るはずでしょ。
 裾野教室の2年生TAさんは前回、「幸福とは決して裕福な生活をすることではない。」の語句並べ替えで、Happiness is far from living a rich life.が難しかった。far from〜は「決して〜ではない」の意味。今日は今週末の「英検準2級」の模擬問題をやってみた。長文はかなりしっかり読めているけど、語彙力の問題がなかなか難しいね。
 1年生のKAさんは「仮定法」の文法・作文をやった。学校ではまだ「比較」をやっているところなので、2月中に「仮定法」に入れるかどうか。学校でしっかり解説と練習問題をやってくれないと困る単元だ。動詞の形が@ 「今・今のパターン」とA「昔・昔のパターン」ではっきり違うのでしっかり覚えよう。@の例文は、If I were a bird, I could fly to you.「今鳥であるなら、今飛んでいけるのに。」で、動詞は「過去形」と「助動詞+原形」。Aの例文はIf I had been a bird, I could have flown to you. 「昔鳥だったなら、その時飛んでいけたのに。」で、動詞が「過去完了形」と「助動詞+完了形」で実にシンプルだ。 尾上

(追記)この「ペレアスとメリザンド」は、あのチルチル・ミチル兄妹の活躍する有名な「青い鳥」でノーベル賞をとったメーテルリンクの戯曲で、これも単なる童話ではなくて「幸福とは?」をテーマに描いたものだという。オペラでは管弦楽がその色彩豊かな情景と感情の起伏を繊細に描きだしている。謎のヒロイン、メリザンドは妖精のような美少女でなくてはいけないから条件が厳しい。
 今月16日のライブ中継で、NYの「メトロポリタンオペラ」でメリザンドを歌ったのはイザベル・レナードで、フェイスブックの速報ではなかなか魅力的で美しい。昨日の新聞The New York Times の音楽欄でもとても高く評価されていた。Youtubeでは1999年にイギリスの避暑地「グラインドボーン」で開催された夏の音楽祭をみることができ、ソプラノを歌ったクリスチアーネ・エルツェにはほれぼれしてしまった。まるでイタリア・ルネッサンス期の巨匠ティツィアーノの名画「フローラ」のようではないか・・。
2019/01/20 (Sun) 23:49


「ケス、ケス、ING」
「ケス、ケス、ING」
2019年1月17日(木)裾野市民文化センターにて 
「大楠山の雨量観測所」 
 先日の「成人の日」はなんと美しい小春日和だったろう!暖かな三浦半島「大楠山」ではもうスイセンが満開で、日当たりのよい斜面にはタチツボスミレが2輪、オオイヌノフグリも一面に咲いて目を楽しませてくれた。山頂に立つまっ白な塔は灯台じゃなくて気象庁の「レーダー雨量観測所」。これ一つで神奈川県全域を網羅するらしい。一面の菜の花畑に囲まれてもうすぐ咲きそうな勢い。
 横須賀線の「衣笠駅」に東京、流山、横浜と御殿場からいつもの4人が集合した。タクシーで「大楠山」登山口へ。お正月の運動不足がたたって重たくなった体をやっとのことで上へ上へと持ち上げる。標高わずか242mの小山(私の家より低いから、丘かな?)に90分もかかってやっとたどり着いたよ。昨年は手術入院や転倒のケガの仲間もいたけれど、この4人がレギュラーで2005年に始めたこの例会が、いよいよ110回になったのは奇跡じゃない?・・・

 2年生TAさんは前回イディオムを完成する問題をやった。break your word(約束を破る)hold our toungue(口を閉じる)give way to〜(〜に一歩譲る)やhave trouble in -ing(〜するのに苦労する)など重要な表現をもっと覚えよう。今日は今月末の英検「模擬問題」をやってみた。問1の「語彙力テスト」が一番点が取りにくいね。問2は「会話」、問3は作文(語句並べ替え)でやさしいけど。
 MAさんは「否定構文」に入った。A book is not always a good book just because it is written by a famous writer.「本というものは有名な作家に書かれているという理由だけでいつもいい本だ、というわけではない。」 notという副詞は原則的には「文全体」を否定しているので、直後のalwaysを否定している、のではないよ。動詞のisを否定しているのでもない。「いつも〜だ、ということではない」と訳せるようにしよう。
 御殿場教室のARさんは前回、「否定構文」で「部分否定」を勉強した。100%を意味する形容詞でeveryとbothとallの3つは、否定文で使われるときに「すべて〜しない」と訳したら、0%になってしまうから間違いだ。「すべてが〜だ、というわけではない」のように、「文否定」の訳し方を覚えなくてはいけない。これが「部分否定」の表現だ。副詞のalways、necessarily、completely、quiteの4つも「いつも、完全に」の100%を意味するから同様に「部分否定」として扱うよ。
 1年生OB君は前回「分詞」の形容詞的用法を勉強した。The hotel built near my house is the tallest building in our city.「家の近くに建てられているホテルは・・」で、過去分詞のbuiltが直前の名詞hotelを修飾している。今日は「分詞」の勉強で「分詞構文」の書き換えを勉強した。As I had nothing more to say, I kept silent.「もうこれ以上言うことがないので私は黙っていた。」。前半の接続詞+S+Vの部分をHaving nothing more・・と「分詞」を使って言い換えることができる。これを「ケス、ケス、ING」と覚えよう。
 SU君は前回「関係詞」の勉強で、2文を1文につなげる勉強をやった。A woman is called a widow. Her husband is dead. は後文のherを所有格のwhoseに変えて前文に割り込ませると、A woman whose husband is dead is called a widow.「その夫が死んだ女性は未亡人と呼ばれる。」今日はさらに「関係副詞」のwhen、where、why、howの4つを勉強した。The day when she came here was bright and warm.「彼女がここに来た日は明るく暖かだった。」はthe day on which she came・・とも言いかえできる、と学んだね。
 YAさんは前回「助動詞」を勉強した。needには助動詞と一般動詞の2つの働きがある。You need not come.はYou can not comeと同じ働きで「助動詞」だけど、You don't need to come.はYou don't want to come.と同じく「一般動詞」なんだ。今日は今月末に受検予定の「英検準一級」の問題をやってみた。長文の読解問題はかなりしっかり読めるけど、やっぱり問1の「語彙力テスト」がなかなか得点できないね。 尾上

(追記)「大楠山」から下山後は汗を流しに鎌倉の天然温泉に直行だ。「稲村ケ崎温泉」の黒いぬる湯につかって、窓から「江の島」の海の向こうにまぶしく輝く太陽が沈んで行く様を拝んでまさに極楽浄土!そして暗くなった海を見ながら海の幸一杯の「池田丸」での「新年会」も楽しかった。タチウオ、イサキなどの焼き魚、鯛4種の刺身盛り合わせもうまかった。「カンパーイ!新年あけましておめでとう。今年もよろしくね・・。」ついつい青ちゃんもターさんも禁酒、節酒の羽目をはずした。手術で胃が半分になった青ちゃん、ダイジョウブ?明日もサッカーOBの新年会?
 三浦半島の東、衣笠から大楠山242mを越えて西海岸の葉山まで縦走10キロ、4時間よく歩いたからこそのうまい酒なんだ。(運転手の私はゼロ・一番搾り!)雲一つないポカポカ陽気に誘われて、我々の初登山は若者や家族連れ一杯の「ウラヤマハイク」となった。高所恐怖症の大魔神が肝をつぶしたのは山頂の「らせん展望塔」だけじゃない。ゴール寸前の「前田川」川下りコースのなかの「飛び石」渡り。次から次へと現れるからまだまだストックは仕舞っちゃダメ。「オノエチャーン、待ってえ」と悲痛な叫びが・・・。
2019/01/17 (Thu) 23:27


「部分否定」Not every student studying law can be a lawyer.
「部分否定」Not every student studying law can be a lawyer.
2019年1月13日(日) 御殿場市民会館にて 
「二ノ岡神社のさいと焼き」
 久しぶりに川柳の畑まで自転車で登って行った。富士山に向かって登山道を7キロ、ずっと登りで50分かかるけど健康維持のためだ。新年になって初めてだから少々心配だったけど、まん丸い聖護院ダイコンがまだ3個残っていて収穫できた。ハクサイは小さいからこのまま花を咲かせてしまおう。菜の花と同じできれいなものだ。さてと、「麦踏み」もやっておこうか。農家の冬の風物詩だけど、根を強くしたり「分けつ」を促して本数を増やす意味があるのだ。
 アレー!コムギの穂先が食われているよ。またまたスズメたちのしわざか?農協が「鹿よけ」対策で、広大な畑全体に「高圧電流」の電線を張り巡らしてくれたおかげで、3年前からシカの被害がなくなって喜んでいたら、今度は空の上からスズメの大群だ。昨年は6月の刈り取り直前にコムギをすっかり食われてしまった。今年はまだ若い新芽のうちにやられたよ・・・!

 3年生のOSさんは前回、助動詞のmight as wellを使う英文を和訳した。One might as well throw money away as spend it in betting.は、as〜asに注目すると「比較構文」でもあり、「賭け事に金を使うのはそれを投げ捨てるのと同じようなものだ。」と訳せるね。may ではなく過去形のmightを使うのは「仮定法」で、「本当はやらないけど、やった方がましだろうに。」の気持ちなんだね。今日は「否定」を勉強した。「法律を学んでいる学生がみな法律家になれるというわけではない。」はNot every student studying law can be a lawyer.で、 「部分否定」と呼ばれている。
 KI君は前回、「比較」で「中央大」の英文を和訳した。難しかったのは「旅行で泊まったホテル」について I’m sure I have forgotten a few, some of which, being so bad, might as well be forgotten. 「忘れたものも少しあると思う。そのうちのいくつかはとてもひどいものだったので、忘れたほうがましかもしれない。」初めのカンマは「非制限用法」で一度そこで切る。次の「カンマカンマ」は分詞構文だとわかればカッコに入れて、「〜なので」と付け加えておこう。今日は上智大の「会話問題」をやって合格点が取れた。「大阪電通大」の長文「妻のアルツハイマー」を読んでほぼどれも正解だった。
 裾野教室の2年生TAさんが出席して、前回やりきれなかったプリントを勉強した。長めの文を和訳してみよう、ということで「テレビの悪影響」を読んだ。There is evidence that in fact TV leads people to accept more violence in everyday life. では接続詞のthatが「同格関係」(〜という)を表すとわかれば、「事実、テレビが日常生活でますます暴力を人々に受け入れさせている、という証拠がある。」と訳せるとよかったね。
 1年生のKAさんは学校でも今月から「比較」に入ったという。プリントでは整序問題で「彼女は夫をその欠点のゆえに一層愛した。」が難しかった。She loved her husband all the more for his faults.「一層」のmoreに「〜だからその分だけ〜」の意味のall theをつけないといけない。「山本さんは学者というよりむしろ文筆家だ。」はMr. Yamamoto is a writer rather than a scholar. といえば簡単そうに見えるけど、逆に並べてHe is not so much a scholar as a writer.という表現は難しいね。asは接続詞で「〜とくらべると」の意味だから「文筆家と比べると、学者の方はそんなにたくさんやってない。」と直訳できるのだ。 
 2年生のTUさんは今週末の「英検・準一級」のために模擬問題を1回分やって、リスニングにも挑戦した。語彙力問題がかなり厳しいけど、読解力やリスニングで挽回できそうだ。頑張ってきてください。
 OSさんとKI君は今週末19日、20日がいよいよ「センター試験」だ。実力が十分発揮できるよう体調管理に注意してください。健闘を祈ります。 尾上

(追記)翌日、恒例の「新年会」を郊外の台湾料理店「味珍」でやった。畑の仲間7人の集まりだけど、この日は毎年家族同伴で参加するメンバーが多い。私も初めて家内を連れて参加した。会長のYAさんも愛妻家で奥様と一緒だった。さらにゲストとしてあの青森県鯵ヶ沢出身のIKさんも参加してくれた。この農作仲間の以前の会長だけど、1年の半分は大阪・高槻市の長男の家に同居するようになって今は脱会している。年末年始と8月のお盆の頃だけ御殿場の次男の家に戻ってくる生活だ。
 「ギョウザ」や「焼肉」などそれぞれが好きな定食を注文した。安くてボリュームがあって人気のお店だ。中国人の経営で店員もみな中国人。KAさんの奥様は中国の人だから連れてくればよかったね。KA さんもOKさんも共に小山の「セイコー」の社員だったから技術屋さんで二人とも中国語で注文ができる。年齢も40歳から80歳まで、元の職業も様々でじつに面白いグループだ。
 「新年おめでとうございます。昨日畑にムギフミに行ったら、コムギが2割ほどスズメに食われてしまっていたよ。去年のようにネットをかぶせようか?」と私が言うと、「ダメですよ、スズメの足がネットに絡んで逃げられずに干からびてしまうから・・」と反対するのは若手のTA君で「野鳥の会」で活躍している。
2019/01/13 (Sun) 23:06


複合関係詞whoever〜はanyone who〜を一語でまとめたもの
複合関係詞whoever〜はanyone who〜を一語でまとめたもの
2019年1月10日(木)裾野市民文化センターにて 
「鯵ヶ沢の岩木山」 
 青森県のアジガサワって聞いたことある?日本海に面した港町を中心にした人口1万人弱の小さな町だけど、日本で最初の世界自然遺産に認定されブナの古木で有名な「白神山地」観光の出発点で、「津軽富士」と呼ばれる名峰「岩木山」1625mを抱える広がりを持つ。一面の菜の花畑の向こうに横たわる冠雪の岩木山は実に美しい。
 昨日、この鯵ヶ沢町出身で東京に住む大学同窓のNY君がお兄さんと一緒に御殿場の拙宅に来訪した。先月の東京での「同窓会」で話すうちに私の農作仲間のIKさんと同郷であることが判明したので、私が「お引き合わせ」の役を買って出て、60年ぶりのご対面となった。それも鯵ヶ沢では3軒先のご近所で小中時代は一緒によく遊んだというから本当に奇遇だ。世の中はこんなに狭いものかなあ・・・。

 2年生TAさんは前回「接続詞」の上級編でso that(〜するために)Now that(もう〜なので)などを勉強した。They kept watching all night (・・・・) thieves should come.は「泥棒が来ないように一晩中見張りを続けた。」の意味だから接続詞のlestを使う。「〜しないように」だからso that 〜not〜とも言えるけどね。今日は「否定」の勉強で、「二重否定」のnever〜 without -ing・・「〜すると必ず・・する」やnot〜until・・・「・・して初めて〜する」のような難しい構文を覚えた。
 MAさんは前回「関係詞」の文法作文問題をやった。The prize will go to (‥‥) writes the best report. では「一番いいレポートを書いた人に〜」の意味だから、anyone whoが入ればいい。一語で言い換えればwhoeverだね。先行詞を含むから「複合関係詞」と呼んでいる。今日は「比較」の勉強で「中京大」の英文を和訳した。Some people think that the kind of knowledge gained through a formal education is inferior to the kind of knowledge gained through actual experience in life.「正式な教育で得たような種類の知識は、人生の中での実体験で得たような種類の知識に比べると劣っている、と考える人もいる。」
 1年生OB君は前回「使役、受け身」の英作文をやった。「実をいうと私の英語はあまり通じませんでした。」は難しいけど、My English was not so useful. 「それほど役に立たなかった。」とうまく逃げたね。これは出題頻度の高い問題で、「英語で理解してもらえなかった。」と言い換える方がよくて、I couldn't make myself understood in English.という。「自分自身が理解されるようにさせる」の意味だ。今日は「分詞」の勉強でI took the pictures of the bird flying in the sky.「空を飛んでいる鳥の写真を撮った。」やThe language spoken in Brazil is Portuguese.「ブラジルで話される言語はポルトガル語です。」のように「現在分詞」のflying(飛んでいる) は直前のbirdを修飾するし、「過去分詞」のspoken(話される)も直前のlanguageにかかる。
 SU君は「関係代名詞」の問題をやってみた。2文で共通する単語があれば、一方を「関係詞」に置き換えることで一文にまとめることができる。The roses smell sweet. My friend gave them to me yesterday.の2文目が1文目のthe rosesの説明になるようにthem をwhichに置き換えてその直後に「割り込み」させるとThe roses which my friend gave to me yesterday smell sweet.となる。「代名詞」themを「関係代名詞」whichにおきかえているだけなのだ。しっかり復習しておこう。
 YAさんは前回「分詞・動名詞」の整序問題をやった。「飛行機が着陸するまで座席にお座りください。」は、「ずっと座ったままでいる」の意味だからremain seatedという。「座っている」状態はbe seatedで、「そのままでいる」のremainにおきかえるといい。sit downだと動作の「座る」になってしまうんだ。今日は「仮定法現在」を終わって「比較構文」の章に入った。The rent for apartments in the countryside is only half as much as you pay in big cities.このような文で、二つのasは異なった働きだ。as much(money)は副詞で「同じくらい(たくさんのお金)」だし、as you payは「(あなたが払うの)と比べると」の意味の「接続詞」だ。 尾上

(追記)この鯵ヶ沢から県都の青森に行くには85キロをローカル列車で2時間近くかかる。御殿場から静岡駅や東京駅まで行くのと同様で毎日の通学には難しい。NY君は成績優秀で名門「青森高校」に進学し寄宿生活だった。東京外語大に進学して偶々私と同級生だったけど、卒業後は「東大・教育学部」に学士入学してその後NHKに奉職した。
 IKさんも成績優秀だったけど経済的事情で、列車で20分の「つがる市」の「木造高校」に進学し自宅から通学した。その後「中央大学」を卒業して鯵ヶ沢に戻り、県東部の大都市「八戸」の女性と結婚した。そのような昔話を今日初めて聞いて実に興味深かった。私も戦後間もない頃に疎開先の「長泉村」で幼少期を過ごしたからイメージが重なる部分が多かった。
 鯵ヶ沢漁港の近くに「相撲館」という資料館がある。力士をたくさん排出している町で、NHKの相撲中継でよく名解説をしてくれる元小結「舞の海」もここの出身だそうで彼をたたえる展示があるそうだ。いつか訪ねてみたい町だな。
2019/01/10 (Thu) 23:48


本来のnotは文全体を「そういうことではない」と否定するもの
本来のnotは文全体を「そういうことではない」と否定するもの
2019年1月6日(日) 御殿場市民会館にて 
「からくり時計」
 改めて新年あけましておめでとうございます。雪にもならず日差しがたっぷりの暖かなお正月でしたね。早朝「冬期講習」のために三島に下っていくと少しずつ温度が高くなっていくのがわかります。真っ赤な「からくり時計」が印象的な「ゆうゆうホール」前の「愛染の滝」にはハートマークの花輪が飾られもう春の訪れを思わせました。駅から「三島大社」に向かって初詣に行く人たちの服装も軽やかです。
 「冬期講習」は成功だったと思う。御殿場のTUさんも三島のYAさんもお正月返上で3日間、私のおしゃべりによく耳を傾けてくれた。教えていてとても楽しかったよ。70%の合格ラインにはまだ少し足りないかもしれないがさらにチャレンジしてみよう。たしかに「英検準一級」はレベルがかなり高く、高校2年生で「二級」に合格すれば学力が高い方だ。しかし今までこの「UG会」では4名が「準一級」に合格して、それぞれ第一志望の「上智大」や「立教大」に進学できた。やればやるほど確実に成果が表れるよ。
 また4月の「春期講習」もこの三島で開催したいと思い会議室を予約しておきました。駅から近くて便利だしもっと参加者がふえるといいな。口コミよろしく・・・。
  
 3年生のOSさんは「比較」の文法作文問題をやった。「熊本工業大」の「私はできるだけの援助を彼にしてあげました。」は暗記項目のas〜as I canがしっかり応用できないと思わぬ失敗をするよ。「できるだけたくさんの援助」と省略語を補えないといけない。I gave him as much help as I could.のように。前のasは副詞で「同じくらい」、後のasは接続詞でSVを導いて「〜と比べると」の意味なんだ。
 KI君は前回「立教大」の長文で「世界は一つになりつつあるのか?」を読んでかなり正解が出せた。The differences in vales and assumptionsは「価値観や想定におけるいくつかのくい違い」であってdifference from〜「〜との違い」と勘違いしてしまったね。今日の「上智大」の会話問題は「大臣秘書官と国務次官」とのテレビ討論についての内容で比喩表現が多く難しかったけれどなんとか合格点が取れていた。
 2年生のARさんは前回、「人間と動物とではどちらが優れている?」を読んだ。Animals do not turn grassland into desert or make water undrinkable by filling lakes and rivers with waste materials. が難しかった。A or A’ のルールに注意すれば、orの直後のmake (動詞原形)が前出のturnと同じ種類だとわかるね。否定だから、「〜もしないし〜もしない」という意味だ。「動物たちは草原を砂漠に変えることもしないし、湖や川を廃棄物であふれさせることで水を飲めなくさせるようなこともしない。」
 裾野教室のTAさんが出席して「否定構文」を勉強した。A book is not always a good book just because it is written by a famous writer. 「本というものは有名な作家が書いたという理由だけでいつもいい本だ、ということではない。」で、notは次のalwaysを否定して「いつもではない」、100%ではない、70%くらいだ、の意味だと考えてもよいけれど、本来のnotは文全体を「そういうことではない」と否定するものなんだ。動詞のisを否定しているのでもない。
 1年生のKAさんは前回、対話文で「子供の成長に必要なものは?」を読んだ。Success in life, even in your career, doesn’t depend only on how you do in school.は「カンマカンマ」をカッコに入れて、「職業の場合でさえも」を後から補っておけばいい。「人生での成功は、学校での成績がどうなのかだけに依存するのではない。」と訳せればよかった。do well in schoolは「学校での成績が良い」の意味だ。今日は、明日の課題テストの対策勉強に励んだ。 尾上

(追記)今日はお正月早々、平塚市の友人の葬儀に出席してきた。50年前、母校外語大のオーケストラで私と一緒にホルンを吹いたかけがえのないパートナーの山西君が、2年間の闘病の末に先週亡くなってしまったのだ。なんとも実に寂しい。私より3歳も若いのに早すぎるよ。つい一昨年の3月にお見舞いに行った時にはまだ歩くことができて、「海鮮料理」の店に連れ出してお寿司を実にうまそうに食べてくれたのに。
 山西龍郎君はドイツ語科を卒業した後「一橋大学・大学院」に進学し、「武蔵工大」今の「東京都市大」の教授を長年勤めていた。「日大・国際関係学部」の講師として三島にも通っていた。オーケストラでフルートを吹いていたイタリア語科の部員を見初めてゴールイン。二女を授かり幸せな生活を送っていたのに25年前に奥様に先立たれてしまった。彼の著書「オルフェオ」にはその妻への切なる愛が反映されている。
 単にドイツ語の先生だけでなく「哲学」や「美学」の講座を専門にして著書もいくつか出版した。終生ホルンを愛して学生時代以来の様々なホルンのコレクションが家に眠っている。いちばん評価の高い著書「音のアルカディア」はホルン(原型は角笛)やその音楽文化についての研究だ。全国組織の「日本ホルン協会」の副会長にも推されて、プロの演奏家たちとも親しく交流していた。実に惜しい人を亡くした。「お別れ会」には同期のオーケストラ部員が15名も私の呼びかけにこたえて駆けつけ、山西君を一緒に見送った。 合掌
2019/01/06 (Sun) 23:46


「UG会」冬期講習
「UG会」冬期講習
2019年1月3日(木)
三島ゆうゆうホールにて 
「初日の出」 
 小田原の海に上がった初日の出。初登山は今年もまた隣家の若者と「金時山」でした。三日月がうっすら照らしてくれるなか、大晦日に降った小雪が凍ってつるつる滑る尾根道を歩いていきました。皆さま、新年あけましておめでとうございます。今年は皆様にとってもさらに実り多き年になりますようお祈り申し上げます。
 「UG会・冬期講習」が今朝から始まり、久しぶりの会場「三島ゆうゆうホール」に2名の生徒が出席してくれました。二人とも今月実施予定の「英検」で「準一級」を受検するのでその対策に取り組むことにしました。正月気分を早くすっ飛ばして3日間頑張りましょう。「UG会」発祥の地「三島」で教室が開催できなくなってから1年。せめて「特別講習」だけでも私の思い出のつまったこの「ゆうゆうホール」で実施したいと思っています。幼いころの「三島大社」の夏祭りや「楽寿園」が懐かしい・・・。

 YAさんは高校でリスニングの授業が多いそうで、PART 1の12問はすべて正解だったね。筆記試験第1問の語彙力テストはかなりレベルが高くて、25問中50%に届かなかった。私も1問間違えたから本当に難しいんだよ。出題者にはこれが平均点を抑える問題なんだろうね。第4問の英作文(手紙の返信を書け)は得意な分野でほかの弱点を補えそうだ。
 TUさんはじっくり丁寧に問題文を読むタイプで少々時間が気になるけど実に正確だ。第2問以降は長文の内容を問う問題で解答を4つの選択肢から選ぶのが難しかった。「巨大昆虫のいた時代」は初めての内容で読みにくいしね。しかし、第3問の一番長い英文「イギリスの若者たちの一気飲み」は4問共にパーフェクトだったね。
 今日は語彙力増強の対策に「単語のしくみ」を勉強した。たとえばimmortal「不死の」は、im-mort-alと分析でき、「語幹」のmort(死)の前に「接頭辞」のim(否定)、後には「接尾辞」al(形容詞)がついているから、「語幹」さえ意味が分かれば、そこから派生した単語が想像できるというわけだ。語彙力増強の一つの方法だよ。あす私の手作りレジメ「接頭辞と接尾辞一覧」をコピーして分けてあげます。 尾上

(追記)「金時娘」の妙子さんとツーショットの写真を撮ったよ。昨秋大腿骨折で手術・リハビリしていたのに見事復活して、またこの山に登ってきている87歳の看板娘だ。大賑わいの「元祖金時小屋」には入りきれないほどの登山客。大忙しの注文受付係・孫の翼君は「小山高校」の3年生。吹奏楽部でバス・クラリネットを吹いていた。まもなく受験なのに、「あまり勉強やってない・・」だって。おなかペコペコの友人は名物「キノコ汁」、私はお餅入りの「お汁粉」に舌鼓。
 「乙女キャンプ場」の登山口から3時間も歩いて6時半、まだ薄暗い頂上に着くともう「方向指示盤」のまわりに長蛇の列。500人くらいいるかな。オリジナルデザインの「記念バッジ」と干支を描いた「絵馬」を貰おうとして並んでいる。3776mの富士山頂には真っ先に太陽が当たって「赤富士」が見られるはずなのに今年はすっぽり雲の中。東の空に目を向けると相模灘の雲の切れ目からやっと神々しい赤い光が差してきた。平成31年の初日の出だ。小山町職員の掛け声で「バンザイ、バンザイ」を全員で叫んだよ。
2019/01/03 (Thu) 21:14


My uncle has made me what I am today.「私を今の姿にしてくれた」
My uncle has made me what I am today.「私を今の姿にしてくれた」
2018年12月27日(木)裾野市民文化センターにて 
「東大・イチョウ並木」 
 大学の同窓がいつもの2倍の8人も集まってくれて、母校の旧キャンパスで昼食をとった後都内トレックに出発した。一行は名勝「六義園」をゆっくり散策した後「国道17号線」つまり江戸時代の街道「中山道」を歩きとおして「本郷通り」に合流した。赤いレンガの塀にそって「農学部」と「工学部」を抜けるといよいよ「東大正門」だ。黄色く色づいたイチョウ並木を抜けて真正面にそびえる「安田講堂」に向かった。さあ、皆で記念写真を撮ろうよ。「今やっと東大に入れたよ!」とつぶやきながら。
 私も含めてほとんどがここを受験して落ちた人ばかりだからねえ。大学の学長になったKA君は外語大卒業後あきらめずに「東大大学院」に挑戦して赤門をくぐった。さらに5年勉強を続けて「博士課程」を修了した秀才だ。TA君の弟も外語大の「ドイツ科」から同じコースで努力し長らく「東大教授」だったそうで今は「名誉教授」だ。すごいね、恐れ入ります。
 夏目漱石の小説にちなんで名づけられた「三四郎池」は、真っ赤な紅葉が見事な森の中だった。ここはかつて「加賀百万石」といわれた「前田家」の大名屋敷跡で昔のままだ。池をぐるっと巡って教育学部の校舎前を通ると有名な「赤門」をくぐることになる。再び「本郷通り」を歩いていよいよゴールの「お茶の水駅」に向かった。ガラケーの万歩計をみたらなんと2万歩、計画した6キロの2倍で12キロも歩いていたよ・・・。

 2年生TAさんは前回、「関係詞」のwhat やwhateverを勉強した。「今日の私があるのは叔父のおかげだ。」は、難かしいけどほぼ正解だった。My uncle has made me what I am today.「私を今の姿にしてくれた」で、このwhatはsomething whichを一語にまとめたもので、(私の知っている)「こと」、(私が読んだ)「もの」と訳せばいいけど、what I amは「私の今の姿」がピッタリだ。今日は「最上級」の内容を「比較級」や「原級」で言い換える勉強をした。
 MAさんは前回「関係詞」の文法・作文をやった。The speed (.......)this digital camera can transmit an image is remarkable.はimageの後にat the speedがないからat whichに置き換えて「先行詞」the speedの後につなげる。「関係代名詞」は「代名詞」he、she、 itなどの代わりで「先行詞」につなげる働きを持つと考えよう。今日は「鯨は・・」で有名なno more〜than・・の構文を勉強した。Watching television is no more passive than observing a landscape, listening to music, or reading a book.「テレビを見ることが受動的でないことは、景色を見たり音楽を聴いたり本を読んだりするのとおなじことだ。」
 1年生のSU君は「疑問詞と疑問文」の用法を勉強した。How old〜? How much〜?はよく見るけど、How often(何回?)やHow soon(あとどれくらいで?)は見慣れないけど大切だ。「間接疑問文」Do you know how fast the superexpress runs?(その特急がどれくらいの速さで走るか知ってる?)は「疑問詞+S+V」になることに注意。しかし、know のかわりにthinkやsayだとHow fast do you think the superexpress runs?(・・と思う?)となる。Yes-Noじゃなくて、疑問詞にすぐ答えてほしいからHow fastが「文頭」に出るんだ。
 YAさんは前回難しい文法問題をやった。Not until she got off the subway did she find she had had her bag stolen. 「彼女は地下鉄を降りるまでバッグを盗まれたことに気づかなかった。」は難しい「倒置構文」で、普通にいえばShe did not find she had had her bag stolen until she got off the subway.なんだけどね。until以下の節にnotをつけて文頭に移動したからSVが「倒置」になった。今日は「仮定法・未来」(万一〜だとすれば)と、「Ifのない仮定法の文」(〜ならば)を勉強した。
 裾野教室は来週1月3日(木)、ホールが休館日なのでお休みです。新年は第2週の10日からです。UG会「冬期講習」は1月3日から3日間、三島の「ゆうゆうホール」で朝9:30からです。3年生は2週間後にはセンター試験の本番ですね。
 みなさん、よいお年をお迎えください。 尾上

(追記)私たちが東京の街中を10キロもトレッキングした22日(土)、米国ニューヨークの街中でも同じようなウォーキングのイベントがあったそうだ。「モバイル・ハレルヤ」という名で、マンハッタン72丁目の「ベルディ広場」を18時に出発し、片耳にイヤホンをさして主催者のラジオ局がネットで流すオーケストラ伴奏をスマホで聞きながら、歌の得意な見知らぬ人同士がヘンデルの名曲「メサイア」の第2部終曲「ハレルヤ」の4分間を何度も繰り返してNYの町を練り歩こう、というクリスマスのイベントだった。
 道行く歩行者をびっくりさせながらブロードウエーを南下して14丁目の「ユニオン広場」まで来ると、今度は五番街を北上して82丁目の「メトロポリタン美術館」まで歩く、という3時間のイベントだった。歌詞は英語だけど女性はソプラノかアルト、男性はテナーかバスの四部で歌えないといけない。合唱の経験者がきっと大勢いるんだね。マンハッタンでは縦横に地下鉄路線が張り巡らされているから、この行進に参加したい人は自由に好きな駅から合流して好きなだけ歌うことができたらしい。活気あふれるニューヨークならではのイベントだね。ハーレルヤ、ハーレルヤ、・・・
Hallelujah, Hallelujah! King of Kings, Lord of Lords. (王の中の王)
He shall reign for ever and ever.(永遠に治めてもらおう)
2018/12/27 (Thu) 23:20


total : 103009
today : 15
yesterday : 52