「良寛さんの五合庵」
御殿場市神山の「時の栖」では、昨年末からずっと人気だったイルミネーションが取り外されて、やっと昔からの桜の並木に戻った。けばけばしい飾りつけがなくてやはりこの方がいい。40年前の「富士牧場」の頃からこの桜の並木は生き続けてきたから愛着がひとしお強い。家内の歩行リハビリにはこの花や緑あふれる園内がとても刺激があっていいのでランチをかねてよく散歩に行くよ。
大きなビアレストランよりも和食料理の「茶目」が私たちのお気に入りだ。ここは「茶目湯殿」と併設だから風呂から上がった浴衣がけの客たちが大勢食事中だった。「五合庵スープ粥」という新しいメニューには「すっぽん」が使ってあるというので注文した。単なる雑炊だけど家内は「お肌にいいわ」と大喜び。あっさり味に私も満足してごちそう様。店を出たところに小さな茅葺の庵が建築中だった。聞いてみると、「中に鎮座する一刀彫の彫刻は良寛さん」でスープ粥の名の「五合庵」とはこの庵のことだった・・・。
2年生TAさんは前回「It構文」の文法作文問題をやった。「そんな危ないことをするなんて、彼はおろかだった。」はHe was foolish to have done such a dangerous thing.と、完了形の不定詞を使って「〜したとは」の意味にしたい。前半はItを使って、It was foolish of him to・・・ともいえるよ。今日は「動詞と前置詞」を組み合わせた表現をたくさん勉強した。和訳ではThe majority of Americans think of themselves as being in the middle class.が難しかったね。「アメリカ人の大部分は自分のことを中流階級にいると考えている。」でも前置詞のas(〜として)が大切だ。
MAさんは前回「名詞・代名詞」の作文問題で、「誰でも自分の考えを持っているが、それを他人に分かるように伝えるのは難しい。」は、Everyone has his own idea, but it is difficult to tell it to other people more clearly.後半はtell 人 itではまずい。代名詞のitを先にしてtell it to人にする。今日はIf possibleとかwhile watching TVのような主語Sとbe動詞の「省略」と、カンマカンマで区切って語句を「挿入」する文を勉強した。
御殿場教室のARさんが出席した。前回は「It構文」の文法作文をやって、「私は陰で人の悪口を言わないことにしている。」の英訳は、I make it a rule to〜がいいけれど、簡単に「〜しないように努力している」の意味でI try not to〜でもいいね。speak ill of othersは決まり文句。反対はspeak well of〜というよ。In the shadeでは「日陰で」になってしまうから、behind their back「背中の後ろで」が正解。今日は「動詞句」の慣用表現で、regard A as B(AをBとみなす)やtell A from B(AとBを区別する)、change A into B(AをBに変える)などを勉強した。
1年生のSU君は前回「名詞」の複数形や反意語、「冠詞」a、theの用法を勉強した。スペリングじゃなくて発音に注意すればan honest personやan empty box、a UFOが正解だとわかる。今日は「代名詞」の総まとめ。「私のもの」mineや「彼のもの」his、「私たちのもの」oursとか、「私自身」myselfや「彼ら自身」themselvesなどを整理した。
YAさんは前回「名詞節」の文法作文問題でほぼすべてに正解が出せたね。学習院大の「彼の動きを見れば、いかに優秀なテニス選手であるかがわかります。」は、Watch his movement, andまでは「命令文+and」の構文でOKだった。「いかに」のhowは「疑問文」ではなくて「感嘆文」を導く「なんと」だとわかれば、You will see how good a tennis player he is. と書けるはず。今日は「否定構文」の勉強で、「二重否定」とIt is not until〜that・・「〜して初めて・・する」などの慣用表現を勉強した。 尾上
(追記)わずか二間四方の「五合庵」のレプリカはほぼ完成間近のようで、「時の栖」社長の庄司さんとその娘さん夫婦らしき人たちが建築業者と打ち合わせ中だった。庵の中央に良寛さんの木像が据えられ頭には黒い頭巾がかぶせられた。その背後の壁には「一二三」の掛け軸と、子供たちに凧揚げ用に書いてあげたという「天上大風」の書も飾ってあった。一見へたくそだけど味があるなあ。
本物の「五合庵」は新潟県燕市にある「国上寺」の塔頭の一つで人気の観光地らしい。「良寛さん」は江戸時代、越後の「出雲崎」の名主の家に生まれながら出家し、和歌や漢詩にすぐれ書家としても歴史に残る禅僧だったようだ。赤貧の中で人生を終えたというから、あのメニューの「スープ粥」は禅寺の精進料理のように「あっさり味」が特徴だったのかな。「時の栖」の見どころがまた一つ増えた。
