高校英語UG会 三島・裾野・御殿場

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There is no man but loves his own country.「自分の国を愛していない人はいない。」
There is no man but loves his own country.「自分の国を愛していない人はいない。」
2019年3月3日(日) 御殿場市民会館にて 
「ひな祭り」
 大学時代からの親友ON君がポーランドからの来客を伴って雨の御殿場を訪れ、東山湖のほとりの「YMCA東山荘」に投宿した。翌朝はやっと青空がのぞいたのでドライブに誘うと、客人は「おひな様」にとても興味があるというのでまずは近くの「秩父宮公園」に案内した。御殿場も日に日に春めいてきて園内には真っ白なスノードロップや色とりどりのクロッカスが一斉に咲き出していた。
 戦時中に使われた「防空壕」を珍しそうに見学した後、宮様のお住まいだった茅葺の日本家屋に入った。昭和天皇の弟君であった秩父宮ご夫妻の生前のお写真や調度品などを拝見してから、開催中の「つるし雛飾り」展示会場に進んだ。英国調のリビングルームの隣に大きな「五段飾り」が据えられ、地元の愛好家グループによる手芸作品の「つるし雛」が部屋いっぱいに吊り下げられていて見事・・・。

 2年生のTUさんは期末試験も終わったので、遅れているプリントを今日は2回分やった。「否定」の構文で、「二重否定」never〜without-ing、「強調構文」It is not until〜that・・、「否定語なし」the last to〜や anything but〜など。どれも学習済みのようで文法も英文和訳も正確にできた。There is no man but loves his own country.「自分の国を愛していない人はいない。」は注意しよう。このbutはwho〜notに相当する「関係代名詞」の働きで、But for water「水がなければ」や anything but〜「〜では決してない」cannot but〜「〜せざるを得ない」で共通する「〜を除いては、〜以外は」の意味だから、「自分の国を愛する人を除いた人というのはいない。」のことになるね。
 ARさんは期末試験の対策に専念し、「慶応大学」の難しい長文問題Labor and Workに取り組んだ。社会が求める肉体中心の仕事と頭脳中心の仕事の違いではなくて、個人が「趣味のように楽しめているかいないかの違い」と定義する人がいる、という論旨。また、複合関係詞のwhateverやwhereverが2つの働きに区別できることを曖昧のままにしないようにしよう。カンマのないYou can take whatever you want.は「ほしいものは何でも取っていい。」でanything that you wantのことで単文の中の一部だ。一方、Whatever you want, you can't take it. は「何が欲しくても取ってはだめだ。」で、No matter what you wantのこと。「〜ても」とか「〜でも」のように「譲歩」の意味でつながるから「カンマ」で区切るのが普通だよ。
 裾野教室のMAさんも出席して期末試験の対策勉強に集中していた。 尾上

(追記)この客人は首都ワルシャワの「聖ドミニク教会」の神父さんで、ON君が海外出張や短期留学でポーランドを数回訪問した時にお世話になったという話だった。外国語はドイツ語、フランス語が片言で英語はゼロ。ソビエト時代に小中学校で7年間強制的に教わったというロシア語も怪しげであったけれど、私も思い出しながら久しぶりにロシア語でなんとか会話ができた。次に箱根の「寄木細工」が見たいというので車で「芦ノ湖」に向かい、「お土産店」がたくさん並ぶ「箱根神社」に行った。
 ここで客人は同じ宗教人として真っ赤な「鳥居」や「拝殿」や「巫女さん」に興味をもったようで、しきりに変なロシア語で私に質問してくるけどあまり通じない。「コミュニズム(共産主義)が好きじゃなくて熱心に勉強しなかったからね、」と言っている。ポーランド語は同じスラブ語の仲間で隣国のロシア語とは兄弟だから単語や文法がよく似ている。だから余計に彼も混乱する原因なんだな。日本語なら標準語と九州や沖縄方言との違いくらい離れているかもしれない。
 友人のON君はポーランド語が得意で客人と不自由なく通じている。うらやましいな。定年後の趣味で始めたのに、スピーチコンテストで優勝してポーランドに留学できたほどの実力だ。70歳代後半の今も東京・本郷の「東京外語大サテライト教室」に通って、ポーランド語の勉強を続けているよ。すごいなあ。滞在3日目は雨が降りやまないので御殿場高原ビール「時の栖」に案内して、満開の「河津桜」の並木を背景に記念写真を撮りあった。富士山の姿は見えなかったけれど、最後に「さくら」と「ひな祭り」が満喫できてとても満足したようだr
2019/03/03 (Sun) 23:40


強調構文 It was during the 1980s that “the Age of the Computer“ really arrived.
強調構文 It was during the 1980s that “the Age of the Computer“ really arrived.
2019年2月28日(木)裾野市民文化センターにて 
「ポップアップ絵本」
 御殿場市印野にある市民公園「富士山・樹空の森」に家内のリハビリを兼ねて散歩に行った。たくさんの家族が子供たちとボール遊びをしている姿を見ながら「ふれあい広場」をぐるりと一回り。とても良い天気で東には箱根の外輪山が伊豆の方まで連なっているし西側には巨大ドームの向こうに白銀の富士山が大きく迫っている。正面に自衛隊のヘリコプターが迷彩模様でデーンと鎮座しているのが「基地の町」御殿場らしいところ。
 「ビジターセンター」で開催中の企画展「飛び出す絵本市」が面白かった。「アナと雪の女王」や「ハリーポッター」などの、主な場面が飛び出す仕掛けになっている絵本がたくさん展示即売されていた。図鑑だけど「恐竜」とか「人体」を開けてみると、複雑な「立体模型」が立ち上がり閉じるとピッタリ収まるのはまるでマジックだ。我が家の本棚にも「クリスマス前夜」という洋書があった。トナカイやツリーが飛び出して子供たちも喜んだなあ・・・。

 2年生TAさんは「強調」を勉強した。It is the student himself who must do the learning.は主語を切り取って文頭に移動すると強調できる。It is〜that・・・やIt is〜who・・・のように。日本語では「勉強をしなきゃいけないのは生徒自身である。」のように文の最後に移動させるよね。It was during the 1980s that “the Age of the Computer“ really arrived. も「コンピューターの時代が本当に到来したのは1980年代のことだった。」と訳そう。
 1年生OB君は「比較」を勉強した。「比較級」で「最上級」と同じ意味を表すにはJane can play the violin better than any other girl in her class.といえばいいし、代名詞の時はotherの代わりにelseを使ってLife is more precious than anything else.(ほかの何よりも)という。
 SU君は「疑問・強調・感嘆」を勉強した。英作文で「この機械を発明したのは誰だと思いますか。」は、Who do you think invented this machine? のように疑問詞のwhoが文頭に出ないといけない。knowの時はYes-No疑問文だからDo you know who invented・・・でOKだけど。
 YAさんは期末試験の対策に専念した。特に関係代名詞・関係副詞の働きに力を注いだ。
 今日はKI君が大学受験結果の報告に来てくれた。英語はよくできたのに数国でちょっと失敗して第一志望校は残念だった。しかし理系から経済経営学部に切り替えて新しい大学生活に意気込みを見せてくれた。私も高校3年の夏休みに「文転」したけどなんの後悔もないよ、と話した。理系の思考法が様々な分野で生かせたから。人生は長い。 尾上

(追記)ビジターセンターの一階に「マンガ図書館」があるのに気がついて入ってみた。大きな部屋の3面がすべてマンガの本棚で埋め尽くされている。市内の「マンガ喫茶」の店主が御殿場市にまるごと寄贈したものだそうだ。棚から自由に選べるので、家内はヤマザキマリの「テルマエロマエ」、私は横山光輝の歴史もの「チンギス・ハーン」をしばらく読みふけった。マンガだとストーリーの展開が早くて楽しいね。
 アメリカでヒットする映画は「ベストセラー小説」を映画化したものが多いのに対して、日本は「マンガ」が原作になるものが多いと言われる。実写の映画になった「釣りバカ日誌」や「ALWAYS三丁目の夕日」、「テルマエ・ロマエ」も最初はマンガだったね。日本のマンガ文化はいまや世界の若者たちの憧れの的だ。日本へ旅行や留学する動機の一つになっている。
 私は小学校の頃、教育ママならぬ教育ジイジに可愛がられ、月刊雑誌「少年」をよく買ってもらった。そこに連載の「鉄腕アトム」はマンガだけど、理科の勉強になるからと言って勧めてくれた。手塚治虫の「鉄腕アトム」はその後人気が高まり、単行本や映画になってテレビでも放映された。アメリカでも「アストロボーイ」で有名になった。雑誌「少年画報」に連載された時代劇「赤胴鈴之助」も面白かったなあ。
2019/02/28 (Thu) 23:39


no more than〜とnot more than〜
no more than〜とnot more than〜
2019年2月24日(日) 御殿場市民会館にて 
「東海自然歩道を歩く」
 10年ぶりに山中湖村の「石割山」に登った。「山梨百名山」の一つで山頂からの展望がすばらしいはずだけど、季節が移り替わる2月の天気は実に気まぐれで予報も当てにならないね。登山は「石割神社」の鳥居から始まる。八合目にある神社までの参道はまず真正面の400段のキツイ石段から。
 それを登り終えやっと息を整えて眺めの良い木立の中を登っていくと、巨大な岩とそれを祭るお社に到着。ここは古事記の「天岩戸」伝説の地と言われるパワースポットだそうだ。「天照大神」がこもっていそうな大岩の狭い割れ目をうまく潜り抜けて一周できたからご利益があるかな。
 1413mの山頂から望めるはずの富士山も南アルプスも雲の中で残念。少し下った後はずっと稜線歩きになって、「山中湖」の全景を左手に見下ろしながら「平尾山」「大平山」などアップダウンするのが楽しい。それぞれの山頂標識を見ると緑色の字で「東海自然歩道」の表示がある。そうか!この尾根歩きのコースは「東海自然歩道」の山梨県のコースになっているんだ・・・。
  
 今日は期末試験の直前でTUさんとKAさんは試験対策で自宅学習だ。
2年生のARさんも試験が近いので今日はその対策に集中した。ちょうど範囲が重なるので前回やったプリントを返却しながら重点を解説した。「名詞・代名詞」の入試問題では「語句の整序」が80%正解だった。難しかったのは「北里大」の並べ替え問題で、「誰もが自分の潜在能力にふさわしい教育を受ける権利を持っている。」で、Everyone has a right to an appropriate education for his or her potential. とすればいい。「比較構文」も試験範囲ではとても難しい単元だね。「UG会」でやった過去のプリントを取り出して、no more than〜とnot more than〜との違いなどを復習した。noは次のmore一語を否定するから「わずか〜」の意味で、notは以下の語句全部を否定するから「〜より多くはない」だったね。 尾上

(追記)「東海自然歩道」というのは、東京の「高尾山」山頂がスタートで「大阪府箕面市」の「明治の森」をゴールとする計1700キロの長大なハイキングコースだよ。「神奈川県」側は「相模湖」から丹沢山系の「道志みち」を通って、山伏峠から山中湖の「平野」に抜けると「山梨県」だ。今回の「平尾山」に登ってこの先の「飯盛山」から「花の都公園」に下り、さらに西の「忍野八海」の方に向かって「富士山」を周遊し、「田貫湖」から静岡県に入っていく最高のコースだ。
 実は2020年の東京オリンピックでは、自転車競技の「ロードレース」にこの「東海自然歩道」が選ばれたよ。「相模湖」から「道志みち」を登って「山中湖」までのコースがダブっているんだ。7月25日(男子)と26日(女子)、東京調布市の「武蔵野の森公園」をスタートし、「山中湖」から「篭坂峠」を越えて御殿場に下ってきて、小山町「富士スピードウエイ」がゴールになる。男子は240キロもの過酷なレースだそうだ。地図で調べたらスタートの公園は、なんと母校「東京外語大」の隣だった。知らなかったよ。
2019/02/24 (Sun) 23:50


If it had not been for〜(その時〜がなかったならば)
If it had not been for〜(その時〜がなかったならば)
2019年2月21日(木)裾野市民文化センターにて 
「エベレストの初の女性」
 御殿場市東山の「旧岸邸」では今月、2016年に亡くなった女性登山家「田部井淳子」の回顧展をやっている。特にその「トークイベント」が先日企画されたので行ってみた。日米安保闘争で退陣した岸信介元首相の「終の棲家」で素晴らしい日本建築と閑静なお庭が評判だ。和菓子の「とらや工房」がその庭園を半分譲り受けて、和風の喫茶室を開いて最近ブームを呼んでいる。
 その奥座敷に集まった田部井ファンは限定50人。当日雨なら行ってみようと、油断して予約していなかった私は偶然のキャンセルのおかげでやっと入場できた。参加できて本当によかったよ。40歳の長男・進也氏が母親の所持品や登山靴を見せながら、司会者や参加者と対話するという形で講演会は進行した。1975年、エベレストに女性で初登頂した時の記念写真がこれだ・・・。

 高校ではいよいよ3学期の授業も終わるころで、今週・来週はどこも「期末テスト」が始まる。今日の「UG会」はほぼ全員が試験対策に集中していた。試験が終わった後は「卒業式」と「高校入試」があって20日頃には「春休み」になる。大学入試も「私立大学」が慶応、早稲田でほぼすべて終わり、来週25日にはいよいよ「国公立前期」の入試が始まる。一日一日が目まぐるしく過ぎていく季節だね。「UG会」も新年度に向かってレベルアップしていかないと。
 2年生MAさんは前回「仮定法」の並べ替えで、「もし券が売り切れたと知っていたら家にいたのに。」の動詞が難しかった。If I had been informed that the ticket was sold out, I would have stayed home.「〜た」に注意すれば前半は「昔」のことだから「過去完了形」、後半も「昔」のことだからwouldの後を「完了形」にしないといけない。
 TAさんは前回「仮定法」でIt it were not for〜(〜が今なければ)とIf it had not been for〜(その時〜がなかったならば)の特殊なイディオムが難しかったね。一語でWithout〜と言えば簡単だけどなかなか覚えにくい。今日は期末試験の対策で「使役動詞」と「知覚動詞」の用法を復習した。
 1年生OB君は前回「数量・程度」の英作文をやった。動詞の「かかる」には2つあって、「時間がかかる」ならtakeで、It took me an hour and a quarter to solve this problem,(私がこの問題を解くのに1時間15分かかった。)。一方「お金がかかる」ならcostで、It will cost you 500 dollars to repair the car.(あなたが車を直すには500ドルかかるよ。)のようになる。今日は期末試験の対策で、「関係詞」の中でもwhateverやwhoeverなどの用法を勉強した。
 SU君は今日「話法」を勉強した。ある人の話を他の人に伝える方法には2つあって、そのセリフをそのまま伝える「直接話法」と、内容を自分の言葉で言い換えて伝える「間接話法」がある。その書き換え練習をたくさんやってみた。今日の一回でほぼ全体が理解できたようだ。
 YAさんは前回、長文で「日米の生活ペースの違い」を読んだ。下線部訳の問題で難しかったのは、I wonder if you have asked and answered for yourself the significant question; which of the two shores is which? I wonder if SVは独りごとで「〜かな?」に相当する。接続詞のifは「もし〜なら」のほかにwhetherと同じ「間接疑問文」を導く働き(〜かどうか)があるよ。「太平洋の東の岸(米国)と西の岸(日本)のうちのどちらがどちらなの、という大事な質問を自問自答したんじゃないかな?」  尾上

(追記)その最高の写真は、狭い不安定な山頂でカメラに不慣れなシェルパに撮ってもらった奇跡の一枚だそうだ。淳子さんは世界の最高峰エベレストの登頂に成功した初の女性だけでなく、7大陸のすべての最高峰を征服した最初の人でもある。病弱でスポーツが苦手だった少女が成人して「登山大好き」になった。結婚前に「谷川岳」の魔の「一の倉沢」にも登っているというからもともと素質はあったんだろうけどね。
 淳子さんは福島県三春町の出身で、特に8年前の「東日本大震災」以降、近親者を失った東北の若者たちを心配し元気と勇気を与えようと、高校生の「富士登山」を企画して2012年夏から毎年実行してきた。会津で旅館を経営していて被災した長男の進也さんは、母親の亡きあと遺志をついでこのプロジェクトの「基金」を立ち上げ、昨年も100人近くの高校生を招待し引率している。
 休憩時間に「富士山」の形をした特製の白い和菓子が参加者全員に配られ、私も感慨深くおいしくいただいた。「とらや工房」の職人がこの日のために創作したお菓子だった。講演終了後、登山服や写真や書簡などの展示品を見て回った。淳子さんが持ち帰ったエベレスト8848mの山頂の小石を握らせてもらってまたまた感動した。もとは海底だったというけれど富士山の2倍以上の高さだからね。黒光りして鉄平石のように重たく冷たかった。
2019/02/21 (Thu) 23:20


「時間構文」Hardly had I left the building when I saw the accident.
「時間構文」Hardly had I left the building when I saw the accident.
2019年2月17日(日)  御殿場市民会館にて 
「桜もちらほら」
 「時の栖」まで我が家からは下り6キロで、自転車で遊びに行くこともある。
その「高原ホテル」の8階の「かぐら寿司」がお気に入りで家内と時々ランチを食べにいくよ。店内は東側も西側も総ガラス張りだから眺めが最高だ。おいしい鉄火丼をいただきながら富士山の広大な裾野と、愛鷹山から駿河湾にかけてのなだらかな稜線と、沼津アルプスの峰々の向こうに横たわる西伊豆の達磨山と。
 御殿場市は南北に長い地形で標高もずいぶん差がある。最高点はもちろん富士山頂3776mだ。我が家は460mで共同の畑のある中畑は600mだから積雪量にも差がある。この最南端に近い「時の栖」まで下ってくると300mくらいで、気温も2度くらい高くなる。まだ2月の半ばというのに赤い太鼓橋の前で河津桜が咲きだしていてびっくりした・・・。
 
 2年生のTUさんは「否定構文」をやったらほぼすべて正解が出せた。長文の下線部訳で難しかったのは「関係詞の非制限的用法」だ。When I was a secondary school, I was given an assignment to write about someone over 70, which has always stayed with me since then. 前半は「中学生の頃、70歳過ぎの人について書けという課題が出された。」で切る。後半はwhichが「その課題」とわかれば、「その時以来ずうっとその課題が今でも私から離れない。」ということ。
 ARさんは前回「英作文」で、「まるで外国にでもいるかのように感じることがある。」は、感ずる内容が「今の事実に反する仮定」の文だから、動詞を「過去形」にしないといけなかったね。 I feel as if I were in a foreign country. 今日は「倒置構文」をやった。テキストがあまり明瞭じゃなくて、訂正しておいた。2種類のうち1番目の「倒置」は「文型」に関して。第1文型SVMがMVS、第2文型SVCがCVSのように入れ替わる。しかし第3文型SVOはOSVのようにOが文頭に出るだけ。
 2番目の「倒置」は「否定語の場合」。Hardly had I left the building when I saw the accident. 「ビルを出るや否やその事故を目撃した。」は、I had hardly left the building というSVOが「否定語」のhardly(ほとんど〜ない)を強調して文頭に出したために、「疑問文」のように「助動詞」やhave、hadが主語の前にでるような「倒置」のこと。Never have I forgot your name. とかLittle did I dream that〜はそのよい例だ。
 1年生のKAさんは前回「並べ替え」の問題で、「学生たちは長い間歩いたので疲れた。」はThe students were tired as they walked for long.と書けば普通だけれど、他動詞のtire(疲れさせる)を使って「歩きが学生を疲れさせた。」という日本人には奇妙な表現もOKだ。The long walk tired the students.で、「無生物主語の文」と呼んでいる。
 今日は「当然・助言・命令」の意味を中心にした英作文をやった。「彼はその権利があるのを当然のことと思っている。」は、He takes it for granted that he has the right. と書く。このitはthat以下をさす「形式目的語」だね。grantedは「神から与えられたもの」だから、空気や水のように「当然のもの」。take A for B は「AをB だと考える」のイディオムだ。I took him for an American. のように。 尾上

(追記)早春の花と言えばまず「フクジュソウ」でしょう。冬はほったらかしの我が家の裏庭でも、先日一面の枯草の中に鮮やかな黄色のひとむら発見。今年も咲いたね!キンポウゲのように花弁がピカピカ光っているよ。一株なのに15輪もいっぺんに。太陽があたるとパラボナアンテナのように顔を向けて光と熱を取り込み、日が陰ると花弁を閉じてしまう。
 我が家のように園芸種ならどこでも見られるけれど、秩父市の隣の小鹿野町にある「四阿屋山」の中腹には「フクジュソウ」の自生地があるらしい。次の「トレッキング」例会の候補地を探していたら見つかった。そこは同じ時期に咲く真っ白な「セツブンソウ」の自生地としても有名だ。
2019/02/17 (Sun) 23:54


「Some〜,others〜の構文」
「Some〜,others〜の構文」
2019年2月14日(木)裾野市民文化センターにて 
「ユキワリソウが咲いた」 
 「建国記念の日」の11日、秩父宮公園を歩いてみたら一番奥の林の中に「雪割草」を5株発見した。正門のスタッフに報告すると、「昨日はまだ見なかったですが。そうですか、咲きましたか・・・」。まだまだ寒い日が続くけど日の出時刻が一日ごとに早くなって、その分季節は着実に春に向かっている。群馬県ではセツブンソウ(節分草)やフクジュソウ(福寿草)が咲いたというし、我が家の庭に咲いている山野草のバイカ(梅花)オウレンも特に狂い咲きでもなさそうだ。
 この「ユキワリソウ」は新潟県では県の花に指定された「ミスミソウ」の別名で、その葉が大きなハート形なので「三角」の名がついたらしい。赤・白・ピンク・青・紫と色とりどりで園芸種もたくさんあるけど、山野草の自生のものを見るには「佐渡島」に船で渡って最高峰「ドンデン山」940mに登らないといけない。5月の連休の頃が見ごろだそうで保護センターの「朱鷺」にも会えるらしいから一度旅してみたい島だな・・・。

 2年生MAさんは前回「比較」(2)の文法作文をやった。「東洋大」の「コンサート会場に着くのが早ければ早いほど、いい席を手に入れることができる。」は、接続詞のas(〜するにつれて)を使えばAs we get to the concert hall sooner, we are more likely to get good seats.(より早く着くにつれていい席をとる可能性がより多くなる。)と書ける。これをThe more SV, the more SV.の特殊構文に直さないといけないから難しい。正解はThe sooner we get to the concert hall, the more likely we are to get good seats. 今日は「無生物主語の文」の問題をやってみた。
 TAさんも今日は「無生物主語の文」をやった。Learning another language is important, because it enables us to communicate with people in a different country and to learn more about that culture.で、動詞enableは「物事」が「人」に〜するのを可能にさせる、の意味。しかし「人」を主語にして和訳して、「物事のおかげで人は〜することができる。」と言ったほうがいいね。つまりこの英文は、「言語をもう一つ学習することは大切だ。なぜなら、そうすれば私たちは違った国の人たちと意思疎通ができるだろうし、その国の文化についてもっと多くのことを学ぶことができるだろうから。」
 1年生OB君は前回「時・頻度」の文法作文をやった。「玉川大」の「ジャックにはよくあることだが、今日も遅れてきそうだな。」は、2つの文に分けて英訳すればJack is likely to be late today. It is often the case with him.でもOKだ。後半のitを関係代名詞のwhichに置き換えて一文につなげることもできる。特にこの文はイディオムになって、関係詞をasに変えて, as is often the case with him.を前半の文に続ければ正解だ。時にはそれを文頭に出してもよいからAs is often the case〜で始まることもあるよ。
 SU君は初めて「仮定法」を勉強した。事実と異なることを述べるときに動詞の形を変えることで、留学先のニュージーランドでも使っていたはずだよ。友人同士では頼むときにWill you〜? Can you〜?言うけど、先生に対してはWould you〜?とかCould you〜?って言ってたんでしょ?その過去形の助動詞こそ「仮定法」の語形で、「本当はだめかもしれないけど、〜していただけますか?」のような「遠回しの」表現を使う。だから先生に対しては「ていねい」な表現だったんだね。I wish I were a bird.「今鳥であればいいのに(飛んでいけるのに)」も、I am not a birdを前提に、仮定法の動詞were(過去形)を使って仮の想定を表すよ。
 YAさんは前回「水質汚染」の英文を読んで下線部和訳をやった。It may already be too late to save some rivers and lakes but others can still be saved if the correct action is taken at once.「もうすでに救うには手遅れの川や湖もあるけど、一方今すぐに正しい行動をとればまだ救えるものもある。」という和訳のほうが、someとothersの直訳より良かった。「Some〜,others〜の構文」は全体を2種類に分ける表現法で、「〜もあるし〜もある」と和訳しよう。今日は「比較構文」でno more than〜とnot more than〜の違いなどを勉強し、しっかり正解が出せていた。少々風邪気味なので早退した。お大事に。 尾上

(追記)早春まっさきに雪の中から咲き出すから、ミスミソウやらオオミスミソウ、スハマソウまで「ユキワリソウ」の別名を持っているけど、本当の学名のユキワリソウとは何だろう? Wikipediaによればそれはサクラソウの仲間で、高山で6月頃に雪どけとともに咲くという。2年前に「会津駒ケ岳」に登ってまだ雪の残る山頂で見つけた「ハクサンコザクラ」の仲間のことかもしれない。
 ロシアの作家マルシャークが書いた戯曲「十二月」は、「森は生きている」の邦題で有名で児童劇団の舞台や映画で私も子供の頃に見た覚えがある。その中に継母に「森でマツユキソウを摘んでおいで」と言いつけられる女の子が登場する。その花がロシア語で「パトスニェージニク」と呼ばれている。つまり「雪の下の子」だから「待雪草」じゃなくてきっとこれも「雪割草」なんだろうね。花いっぱいの季節が待ち遠しいなあ。
2019/02/14 (Thu) 23:35


He is second to none.「彼は誰にも負けない」 
He is second to none.「彼は誰にも負けない」 
2019年2月10日(日) 御殿場市民会館にて 
「雪のない太郎坊」
 立春の日が異常に暖かだったけど、やはり寒さが戻ってきたね。それでもこの冬は雪がほとんど降らないから少々困っている。健康のためには毎日少しでも汗をかこうと、山登りやサイクリングを心掛けている。先日は富士山の五合目に行って「太郎坊」から「双子山」に向かって歩いてみた。
 県道の「トンネル」脇に駐車して枯れ落ちたカラマツ林の中を30分ほど登っていくと視界がいきなり開けて、下の双子山、上の双子山、宝永山、そして富士山頂の4つの三角形が連なって雲の切れ間に現れる。振り返れば御殿場と小山の市街地、箱根外輪山の山並みが一望のもとだ。真っ赤なソリをせっかく持ってきたのに期待したような積雪がなくて下りも歩いたよ・・・。

 2年生のTUさんは前回、長文の「日米の生活ペースの違い」を正確に理解できていたね。No one can excel him in physics.(物理ではだれも彼には勝てない。)は言い換えると、He is second to none 〜.(彼は誰にも負けない)という。今日はいろいろな「比較構文」を勉強した。英文和訳ではどれもほぼ正解が出せた。Animals, left to themselves, do not disturb the balance of nature.は、カンマカンマの部分がカッコに相当するからそれを文頭に出せば、あの「受け身の分詞構文」であることがわかる。「動物たちは、一人きりに放っておけば自然のバランスを乱したりしない。」つまりIf they are left〜のことだね。
 ARさんは前回文法問題で、She is too proud to marry him.(プライドが高くて彼とは結婚できない。)はHer pride will not allow her to marry him. (プライドが結婚を許さない)と言いかえできるね。今日は文の一部を「強調」するやり方をまとめて勉強した。The very discovery of the New World was the result of a search for food supply.のthe veryも次の名詞discoveryを強調する働きだから、「新世界の発見そのものは、食糧供給源を探し求めた結果だった。」だね。いわゆる「強調構文」 It is 〜that・・は文の一部を切り裂いて文頭に移動するから、本当は「分裂文」と呼ぶのだけれど高校では教えていない。
 1年生のKAさんは前回、長文で「日本の英語教育」を読んだ。下線部和訳でIf Japan is to win the respect of other nations, はIf 文の中のis toは助動詞の働きで「意思」を表すから、「もし日本が他の国々の尊敬を勝ち取りたいならば・・」と和訳できる。今日は文法・作文で「数量・程度」の問題をやってみた。「その穴は人が通り抜けられるほど(じゅうぶん)大きくはなかった。」はThe hole was not large enough の後に、for a man to get through.が続く。for〜to〜 は「意味上の主語+不定詞」の働きだ。「私の学校は駅から10分ばかり歩いたところにあります。」の英訳は、「は」が主語とは限らないことに注意して、「距離」のitを使ってIt is a ten minutes' walk from the station to our school.(名詞のwalk)とやるか、「かかる」のtakeを使ってIt takes ten minutes to walk from〜(動詞のwalk)とやるのもいいね。 尾上

(追記)ここには30年前までは御殿場市営のスキー場があった。ロープにつかまって立ったままスロープを登るような簡易リフトしかなかったけど。それでも身近なゲレンデとして我が家の息子たちもよく連れて行ってソリで滑って遊んだ。雪はたっぷりだったけど富士山は強風でも有名で、リフトの支柱がしばしばなぎ倒されるため復旧が大変でとうとう廃止してしまった。今ではスキーやスノーボードを抱えて「双子山」まで歩いて登っていく若者を時々見かける。
 今から53年前、英国航空の旅客機が羽田を飛び立ってすぐにこの「太郎坊」上空で乱気流に巻き込まれ、空中分解したために乗員乗客124名全員が死亡した遭難事故の現場がここだ。今も富士山に向かって三角形の立派な慰霊碑が祭られている。目的地の「香港」まで飛行するのに「富士山頂」を越えて近道をする予定だったらしい。天気のいい日には今でも乗客に「山頂」の火口を見せてくれるフライトもよく見かけるのだが。私が「島根・鳥取」に旅行した時にも、窓から真下に火口が見えて興奮したよ。

2019/02/10 (Sun) 23:59


 「彼はその権利があるのを当然のことと思っている。」He takes it for granted that he has the right.
 「彼はその権利があるのを当然のことと思っている。」He takes it for granted that he has the right.
2019年2月7日(木) 裾野市民文化センターにて 
「湖上の豆まき」 
「芦ノ湖」で前夜は花火も打ち上げられたそうで3日の日曜日は節分。久しぶりに 「箱根神社」の「節分祭」を見物しに行った。神社の「本殿」や「神楽殿」で祭事を行った後、白い帷子を着た信者の年男、年女の一団は「芦ノ湖」の船着き場に移動。観光用の「海賊船」に乗船して、後を追いかけてくる「鬼たち」に豆をぶつけて厄払いをする、という祭事なんだ。
 学生アルバイトらしき「赤鬼、青鬼」がボートや水上スキーに乗って「海賊船」の乗客たちを襲撃すると、船上から信者たちの豆が雨あられと投げつけられ、白い装束の神主も水上スキーで鬼の後を追いかける。スキーに失敗して冷水でずぶぬれになる鬼もいるから面白い。よく晴れて美しい空だったけど湖水がパシャパシャと波しぶきを上げる凍るような強風の中で、見物する我々もよくガマンしたなあ
 その翌日4日(月)は暦の上で「立春」。夜中に強風が吹き荒れて気温がぐんぐん上がり、翌朝は突然本物の「春」に変わった。こんなことは今までなかったよね。御殿場でも17℃になったから先週の訪問先「奄美大島」のぽかぽか陽気を運んできたかのようだ。玄関前にならべた小さな鉢植えの一つに白い花が4輪咲いていて驚いた。去年買ったバイカオウレンだよ・・・。

 2年生MAさんは前回「比較」の文法・作文をやった。文の構成は理解できているのに細かな点でミスが多かった。「彼は以前ほど彼女を憎んではいない。」は、He doesn't hate her as much as he used to. 後半は「以前憎んでいたのと比べると」だから、助動詞used toの後はhate herの省略だね。今日は「和歌山大」の和訳をやった。A brain scientist says she is impressed by how many sounds and words children recognize and speak by age one.「ある脳科学者は子供が一歳までに、いかにたくさんの音や単語を認識し発話するかということに感銘を受けたと言っている。」後半のhow many以下は「いくつの(疑問文)」ではなくて「なんと多くの(感嘆文)」なんだね。「感銘」の内容だから。
 1年生OB君は前回「口語表現」の並べ替えで、「長い間お待たせしてすみません」はI am sorry to have kept you waiting so long.という。keep 人-ingで、SVOCの文型になっているね。今日は「関係詞」で2文を1文につなげる練習をやった。特に「前置詞+関係代名詞」が「先行詞」の後に続く例文には注意が必要だ。難しい例はThe salesman has gone to his hometown. とYou complained of him the other day.の2文をつなげるには、The salesman whom you complained of the other day has gone to his hometown. ともうひとつ、The salesman of whom you・・・もある。
 SU君は前回「当然・助言・命令」の意味の表現を勉強した。語句並べ替え問題で、「彼はその権利があるのを当然のことと思っている。」はHe takes it for granted that he has the right.で、このitはthat以下をさす形式目的語。grantedが「当然のこと」の意味なんだ。今日は「比較表現」の中でも、上級編で大学入試によく出る特殊な例文をたくさん勉強した。The more the lecturer talked, the more bored the audience grew.「講演者がたくさん話せば話すほど、ますます聴衆は退屈してきた。」は、the 比較級SV, the 比較級SV、の特殊構文だ。
 YAさんは前回、「助動詞」の文法・作文問題に取り組んだ。「車の運転はいくら注意してもしすぎることはないですね。」で、「注意する」be careful の主語は「運転」じゃないね。「は」は主語とは限らない。ここでは「運転する時には」の意味で副詞の働き。You cannot be too careful in driving a car.がいいね。今日は「比較構文」でnot so much A as Bを勉強した。asは接続詞で「〜とくらべて」の意味だから、「BとくらべてAはそんなに多くない。」と直訳できる。結局「Aが少なくてBのほうが多い」ということだから、「AというよりむしろBの方だ」が定訳なんだ。 尾上

(追記)このところ気温の変化が激しくて、「節分」の数日前には御殿場も白銀の世界になった。「丸岳」から「金時山」への稜線が真っ白になってまるで信州の山々の光景だった。2日、その雪山を歩いてみたくて仙石原から「うぐいす茶屋」を経て「金時山」に登った。山頂の山小屋に立ち寄って熱い「あまざけ」を注文し、窓越しに富士山を見ながらホッと一息。その右手には南アルプスの「北岳」も「甲斐駒」も見えて感激したよ。
 アイゼンなしで登ってきた横浜の老人は、滑り止めの一時しのぎだけど「縄」のロープを登山靴にぐるぐる巻きにしてもらって下山していった。山頂付近は凍っているからアイゼンがないとすべって危険だし、登山口のあたりに降りると雪や氷がとけてどろんこ道だ。それでこの時期に私が愛用するのはスパイク付きの長靴。今日もこの靴で大正解だった。
2019/02/07 (Thu) 23:59


They had not been married for a month before they began quarreling.
They had not been married for a month before they began quarreling.
2019年5月6日(月)
三島ゆうゆうホールにて 
「金時山のスミレサイシン」
 また「金時山」に登ったよ。これが199回目で、時折雨がパラパラっとくる山道を「仙石原」から登って行った。いつもより脚力が弱いなあ。「沖縄旅行」があったので2週間ぶりの山登りのせいか。やはり週に2回は登るようにした方が筋力も心臓も快調に維持できるようだ。登山口からずっとスミレの群落が続く。はじめはハート形の葉でタチツボスミレ、1000mを越えると細長い葉のナガハノスミレサイシン。共に薄紫色の花で区別がつかないよ。山頂に近づくと白花のタチツボスミレが現れる。
 頂上の「元祖金時小屋」で87歳になった名物「金時娘」の妙子さんにひさびさに会えた。一昨年秋の大腿骨折以来入院やらリハビリやらで、山に登ることも少なくなり少々痩せたようだ。週3回の養護老人ホームで風呂に入れてもらうのでトレードマークの「三つ編みのおさげ髪」をバッサリ切っておかっぱになった。次回も会えたら「200回登頂証」を色紙に達筆で書いてもらおう・・・。

 3年生のNAさんは「重要構文101」の最後の章「全文修飾の副詞」をやった。She followed his advice wisely.でwiselyはin a wise wayの意味で動詞のfollowedを修飾するから、「彼の忠告に賢く従った。」となる。しかしwiselyが文頭や動詞の前につくと、全文に対してIt was wise that〜の意味で使うのだ。「従ったのは賢いことだった。」の意味になるよ。文法・作文では「特殊構文」をやった。「彼らは結婚して一か月もたたないうちにケンカを始めた。」はbeforeを使え、とあるから「カンカをする前には結婚生活が1か月たっていなかった。」といいかえて、They had not been married for a month before they began quarreling.
 2年生のYAさんは前回、文法作文で「否定」をやった。「立命館大」の「革命以来、多くのことが改善されてきたことは否定できない。」はThere is no denying that many things have improved since the revolution. 文頭にはWe can’t deny〜やIt’s impossible to deny〜でもいいけど「動名詞」の慣用表現There is no -ingを使ってみた。今日の文法作文は「疑問文」をやった。「乗客がどうなったかについてはいまだ情報がない。」が少し難しかった。There is no information yetの後に「〜について」のas to〜を知っていれば、what has become of 〜というイディオムが使えるね。
 1年生のMA君は「助動詞」を勉強した。英語で言うとAuxiliary Verb「補助的動詞」のことで、動詞を助けるのではない。Must you and your brother go home now?(君とお兄さんはもう帰らなければならないの?)という疑問文ではgoを助けてないよね。文全体に対して、それはmust(義務)なのかな?と話者が言っている。つまり「話者」の判断を表すものだ。can、may、mustにはそれぞれ2つの意味があること、willの過去形wouldも様々な意味を持つことを勉強した。2枚目の長文「マザー・テレサ」はしっかりと和訳できていたね。 尾上

(追記)「金時山」には初めて登ったのはもう40年も前。御殿場に引っ越してきて間もない頃、小学生の息子たちを連れて家族で「足柄峠」の登山口から登って行った。最初の40分はなだらかな尾根道歩き。後半は急傾斜のジグザグ道に変わり、クサリを頼りにさらに40分よじ登ってやっと山頂にたどり着いた。それが私の第1回目の「金時登山」だった。4年前の正月には100回目の登山となり、「金時小屋」の天井に氏名入りの木札を下げてくれた。「金時娘」に100回目記念の色紙を書いてもらったよ。
 私が本格的に登山を始めたのは停年退職後。健康促進のためだけでなく「金時山」が貴重な高山植物の宝庫であることを知ってから夢中になった。5月にはピンクのコイワザクラやイワカガミ。7月にはイワタバコ、8月にはシモツケソウ、9月にはシラヒゲソウが咲くんだ。特に6月には「オノエラン」(尾上蘭)というラン科の白い小さな花が咲く。自分の名前がついた美しい花があったとは!
2019/02/06 (Wed) 23:53


「病気になって初めて健康の価値がわかる。」It is not until you get sick that you realize the value of good health.
「病気になって初めて健康の価値がわかる。」It is not until you get sick that you realize the value of good health.
2019年2月3日(日) 御殿場市民会館にて 
「マングローブの原生林」
 H・I・Sのチケットには「マングローブの林をカヌーで見学」が組み込まれていたので、名瀬の市街地を通過して南部の「住用湾」に向かっていった。沿道には濃いピンク色の緋寒桜がもう満開で初春を思わせるのに、紅葉したナナカマドの林をみるとそれは本土なら秋の風景だ。この島は亜熱帯の気候だから季節感が不明瞭でこれでは俳句の季語が定まらないね。ジャングルのような山間にマングローブの広大な原生林があった。
 前から一度体験したかったカヌーを始めて漕いだよ。50年前、大学でボート部にいたからオールで水を掻く要領は知っていたけどだいぶ勝手が違う。オールが短くておまけに家内と二人乗りでかなり重たいから腕力がいる。母娘のペアが乗ったもう一隻と一緒に指導員の後を追って、湾に注ぐ静かな川に漕ぎだしマングローブの林に分け入っていった。川床にのたうつような巨大な根が潮の干満で消えたり現れたりする。ここも日本なのか・・・。

 2年生のTUさんは前回、長文で「水質汚染」を読んだ。It may already be too late to save some rivers and lakes but others can still be saved if the correct action is taken at once.で、「代名詞some〜 and others〜の用法」に注意しよう。これは全体を2種類に分類する表現だからそのまま直訳しないで、「〜のものもあるし〜のものもある」という和訳がいい。「救うにはもう手遅れの川や湖もあるかもしれないが、もし正しい行動をすぐにとればまだ救えるものもあるかもしれない。」文頭のitは「時間」を表す働きで訳がいらない。今日は「比較構文」でno more than〜(わずかに〜、〜しかない)とnot more than〜(〜以上ではない、せいぜい〜だ)の違いを勉強して理由がはっきりしたね。
 ARさんは前回、長文で「子供のしつけ」を読んだ。My grandmother made me get out of bed, and fold up my dress, and put it neatly on the chair. はいつものルール「A and A’」に気づいてほしかった。二つの接続詞andに注意。直後のfoldもputも共に動詞の「原形」だから、前にあるgetと並列するはずでmadeではない。「祖母は(真夜中に私を起こして)、ベッドから出て、服をたたんで、それを椅子にきちんと掛けるようにさせた。」今日は「無生物主語の文」を勉強した。This book will make you happy.のように、基本はS makes OCの第5文型で「Sの理由でOがCという結果になる。」と和訳しよう。「この本を読めば君は幸せになれるよ。」
 1年生のKAさんは前回、長文で「テクノロジーの功罪」を読んでしっかり解答できていた。Technology has brought troubles as well as advantages. 「テクノロジーは利点だけでなく難点も引き起こした。」は内容と一致していたね。Technology has brought not only advantages but also troubles. のように前後を入れ替えても同じ意味なんだ。次の長文「アメリカの教育現場」でも、This way the students can learn from each other as well as from their teachers.「こういう方法で、生徒たちは先生からだけでなくお互いの生徒からも学んでいる。」 今日の英作文では「時・頻度」の勉強をした。「東洋大」の並べ替え問題で、「病気になって初めて健康の価値がわかる。」は、It is 〜that・・・の「強調構文」が要求されているから「・・・なのは、病気になってからだ、」といいかえてIt is not until you get sick that you realize the value of good health.が正解。 尾上

(追記)グルメとスポーツと観光と、夫婦の何年ぶりかの奄美大島「フルムーン旅行」は刺激が一杯、感動たっぷりの旅だった。しかし最初に思い立った目的は「美術鑑賞」だったんだ。だいぶ昔に大きな画集を買ってあったのだけど、NHKのテレビ「日曜美術館」で半月前に放映された「生誕110年、日本画家田中一村」の作品に改めて感動して、本物を今度こそ制作の現場で見てみたいね、と家内と語り合った。
 日本のゴーギャンともいわれた孤高の天才画家で、南太平洋の「タヒチ」ではないけれど、50歳にして「奄美大島」の自然に魅惑され千葉から移住して終生そこで作品を描き続けた、そんな画家が日本にもいたのだ。降り立った「奄美空港」の近くに「田中一村美術館」はあった。太平洋を見渡す鹿児島県立の広大な公園「奄美パーク」の一角で、サンゴの海岸をイメージした池を取り巻いて高床式の丸屋根の展示館がいくつもつながった美しい美術館だった。
 田中一村は奄美大島20年の晩年に健康や経済のために30点ほどしか制作できなかった。しかしそのどれもが見る者に強烈な感動を与えるんだ。浜辺一面に繁る「アダン」の葉と実、白い「コンロンカ」や「ヤマボウシ」、「ブーゲンビレア」や「デイゴ」の赤い花など、この島に移住して初めて発見した亜熱帯の大自然を観察した成果だ。青い羽根の「ルリカケス」や「イソヒヨドリ」、そして幻の渡り鳥「アカショウビン」もその微細な筆のタッチで描き切っているよ。
2019/02/03 (Sun) 23:04


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