「三つ峠から本社ケ丸へ」
今年の「三つ峠」では今まで以上にたくさんの「アツモリソウ」に出会えたし、黄色の食虫植物のような「キバナノアツモリソウ」も珍しかった。山頂の手前ではピンクや白のカモメランもいっぱい咲いていた。梅雨のこの時期にこれほど空気の澄み切った青空も珍しい。山頂からヤマツツジを前景に富士山の美しい姿をたっぷり堪能して、「早起きは三文の徳」を実感したよ。
まだ朝の8時だし同じ道を下っていくのもつまらない。もう一つの山梨百名山「ほんじゃがまる」1630mにも寄ってみよう。このまま尾根伝いに行けるはずだから。紅葉の季節に御坂峠の茶店「天下茶屋」から登った時には、尾根道でイワカガミの葉をたくさん見つけたし、ウチョウランや貴重な山野草が咲くいい山だと聞いていたから・・・。
3年生のMAさんは前回、英文「女性の賃金」を和訳した。Clearly it is unfair, they say, for women to be paid less than men for the same work.で、カンマカンマの部分は挿入語句だからカッコにいれれて後で訳しておけば、残った文はIt is・・for〜to〜という見慣れた文型だね。for〜は「不定詞の意味上の主語」だったから、「女性が同じ仕事をやって男性より低い賃金であることは明らかに不公平だ、と彼女たちは言っている。」今日は「不定詞」の(2)で「あなたはパーティが始まる時間を彼女に伝えるだけでいい」は、All you should do is to tell her when the party will start.だね。You have only to tell〜でもよかった。
YAさんは前回「関係詞」を含む英文を和訳した。Children themselves are different from adults ― once again, in degree but not in kind.がダッシュで追加した部分が訳しにくかったね。「子供自身は大人とは異なるが、もう一度言うと、程度が異なるのであって種類が異なるのではない。」今日は「分詞」の文法作文をやった。「どの辞書を買ったらよいか、その学生はなかなか決められなかった。」は単にThe student couldn't decide〜で書き始めてもよいし、「時間がかかった」ならThe student spent much time deciding〜、またはIt took the student a lot of time to decide〜とするのが一般的。
2年生のADさんは前回「自然と科学技術」を和訳した。Nature always, so to speak, knows where and when to stop.はカンマカンマで挿入されたso to speak(いわば)が次のknowsの注釈になっているんだ。「知っている」のは普通人間だからね。「自然というのはどこでいつ留まればよいか、いわば知っているのだ」。今日も前回のように「英検」の面接問題の対策として、設問を確実に理解して的確に簡潔に答える方法を勉強した。How〜?と「方法」を聞かれたらBy -ing・・と答えよう。
SU君は前回「不定詞」を使ったイディオムをいくつか勉強した。would like to(〜したいと思う)、have nothing to do with〜(〜と関係が何もない)など。今日は前回やり残した「仮定法」(2)を勉強した。「願望の文」でI wish SV〜(〜であればいいのに)でもVの語形に注意。「今の事実に反する願望」ならI wish I were a bird.で「昔の・・・」ならI wish I had been a bird.のようにいうんだ。If を使わなくてもWith (〜があれば)やwithout(〜がなければ)などで表現できる英文も勉強した。
OB君は前回「関係詞」(3)で、関係副詞のwhenとwhereの用法を勉強した。The year when I came to Japan(関係副詞)とThe year which I can’t forget(関係代名詞)の使い分けに注意。whenはthenの代わり、whichはitの代わりなんだ。今日は「独立不定詞」を勉強した。To tell the truth,(本当のことを言えば)やTo make matters worse.(さらに悪いことには)のように文頭に置いて、後の文全体を修飾するような「不定詞」の働きを復習した。しかし、Sophie is, so to speak, our Queen.(ソフィーはいわば僕たちの女王さまだ。)のように、次の語句だけの注釈になっている「不定詞」にも注意したい。 尾上
(追記)もう一度アツモリソウの咲くお花畑を通って「御巣鷹山」に登り、今度は「清八峠」に向かって急傾斜を下っていく。8月にはレンゲショウマが咲き乱れる道を行くと「八丁峠」で今度は登り返し。息切れして足もがたがただけどやっと「清八山」の山頂に出た。南アルプスの「北岳」「間ノ岳」「農鳥岳」が白く輝き、さらにその南に「赤石岳」「塩見岳」も連なっているよ。甲府盆地の奥には「八ヶ岳」もまだ白い峰だ。
せまい尾根道を戻ってきた男性に「本社ケ丸でなにかいい花が見つかりましたか」と聞くと、「山頂の岩場でオノエランを見つけましたよ」と言って、スマホの写真を見せてその場所を説明してくれた。「奈良から甲府に転居して山好きになり、ボランティアで自然保護活動をやってます。7月になったらウチョウランもそこで咲きますよ」と。よーし、オノエランまであと1時間だ。頑張るぞ。









