「忍野は山野草の宝庫」
昨年の秋にはいつもの大学同窓3人との「トレッキンング例会」で山梨の「忍野八海」の近くの「高座山」に登った。山梨百名山の「杓子山」を縦走するコースの最初の低山で、私の案内で珍しい「ムラサキセンブリ」の高貴な美しい姿を見てもらった。その時山頂で話しかけた人が忍野村役場のもと職員GOさん。この村の出身だから「道なき道」にも実に詳しい。帰り道は彼にガイドしてもらい別ルートで一緒に下ることにした。「夏になればここにはスズムシソウ、ここにはキンセイラン・・・」と、山野草の知識が豊富で驚いた。
話し好きで教えることが大好きそうなGOさんが、「コアツモリソウ」という希少なラン科の花も6月にその山で咲く、と言ったことを思いだし富士吉田市の彼に電話した。スマホに不慣れな彼にやっと通じて「去年の秋にはお世話になりました。今度はいつ歩きますか?ぜひご一緒させてください」というと、「コアツモリソウが見たいのですか。じゃあ、明日の朝どうですか?」と即答!登山口近くの「忍野中学」で待ち合わせすることになったよ・・・。
3年生のMAさんは「動名詞」の文法作文をやった。I'm sorry I didn't answer your letter sooner.を動名詞を使って「単文」に書き直すには、I'm sorry for not having answered your letter sooner.が正解。動名詞の「完了形」having -ed(〜したこと)は主文の動詞より以前のことを表す。さらに否定のnotは常に-ingの前につけることに注意。having not answeredじゃないよ。
TAさんは「不定詞」(2)で「使役動詞」のmake(〜させる)let(〜させてやる)have(〜してもらう)はその後に「人+原形」が来るのでユニークだ。同じような意味でget(〜させる)allow(許す)ask(〜頼む)を使うなら「人+to〜」と普通の不定詞が来るのにね。「慣用表現」もいくつか勉強した。To do him justice(彼を公正に判断すれば)、not to mention〜,(〜については言うまでもなく)、To make matters worse,(さらに悪いことには)など「文修飾」になるイディオムをたくさん覚えなくてはいけない。
YAさんは前回「野口英世」の英文和訳をやった。Kobayashi offered what assistance he could.「小林はできる限りの援助を申し出た」。what+名詞がwhateverのように「どんな〜でも」の意味になる例だね。今日は「名詞・冠詞・代名詞」の項目で、「岡山大」の「昨夜のピアノリサイタルには多くの聴衆がいた」は、There was a large audience at the piano recital last evening.とやる。audienceは「集合名詞」で「大家族」a large familyと同じで一つと考える。
2年生のADさんは前回、英検二次試験の面接問題をやった。Why〜?(理由)ならBecauseで、How〜?(方法)ならBy -ing〜で始めよう。今日はもう一度、英問英答の練習をやった。正確に聞き取るためには自分でも正確に発音し話せないといけない。しっかり「上げ下げ」のイントネーションをつけて質問や答えを読み上げる練習が大切だ。今週末の英検が合格するといいね。
SU君は前回「仮定法」(2)を勉強した。「重要表現」としてas if やas thoughが接続詞で「まるで〜であるかのように」の意味になる。as if she knew〜なら「今、まるで〜を知っているかのように」、as though he had lived in〜なら「その頃、まるで〜に住んでいたかのように」。今日は「重要構文101」で「原形不定詞の慣用表現」をやった。He did nothing but play tennis during the summer.「夏の間テニス以外何もしなかった」は、butが「〜以外」「〜を除いて」の意味なんだ。「中央大」の問題でMan could not but make groups to be able to hunt better.も「人間はもっとうまく狩猟ができるように、グループをつくる以外に方法がなかった。」
OB君は前回「比較」(2)をやった。「文の書き換え」ではNothing goes faster than light.(光ほど早く進むものはない)は、Light goes faster than anything else. となる。「ほかのどんな物よりも」はthan any other thingというよりも「代名詞」anythingを使ってelse(ほかの)を後置にするよ。今日は期末試験が近いので、対策勉強に専念した。 尾上
(追記)山で出会う人に話しかけ花の話が通じるとすぐに友人になるよ。それは私の特技かな。箱根仙石原のKOさんとは「愛鷹山」で、山梨市職員のAMさんとは「青木が原樹海」で、先週も甲府市の「?さん」と「三つ峠」で話してたくさんの花情報をもらった。私が10年前に山野草の好事家の仲間入りをした発端は図鑑「金時山の花」を山小屋で購入したときだ。「オノエラン」の名を発見してすぐ著者の高田さんに電話し厚かましくも次の登山に同行をお願いした。「オノエランの尾上です!」と言って。
三角山の「高座山」には山腹のカヤの原に「中、上、下」の文字が切り取られ遠くからよく見える。忍野のその3地区ごとに縄張りがあって昔は馬で山に入り「茅葺屋根」のために刈り取って運んだそうだ。その馬が進んだという細く切り取った道をぐんぐん上ってGOさんの後を追う。「ほら、これが貴重なキンセイラン。金星だから七夕のころに黄色の美しい花を咲かせますよ。あのミズナラの木から10m下と覚えて、また探しに来てください。」
GOさんお気に入りの洋食屋「風詩」で一緒にランチをした後、次は「杓子山」東側の下山口に案内してくれた。ゴルフ場を造成予定だったのにバブル崩壊で放置された森林の中でめったに人が入らない。ここで「鈴虫」の姿に似た貴重な「スズムシソウ」も、お目当ての「コアツモリソウ」にも数えきれないほど出会えたよ。対生の2枚葉の間から細い茎を垂らした先にまん丸い白い花が顔を伏せて咲いていたよ。









