「山中湖のズミの花」
山中湖は標高が1000mもあってやっと初夏の訪れだ。須走から「篭坂峠」を越えて湖岸に下っていくと噴き出した新緑の木々の合間に湖面が近づいてくる。「旭日丘」の「湖畔緑地公園」に駐車して歩いてみよう。遊歩道にはライラックの赤や白の花がいい香り。白いドウダンツツジやサラサドウダン、八重桜が咲いてその道をゆっくり散策する老夫婦たちの姿がちらほら。
高校教員をやっていたころ「吹奏楽部」の部活指導で土日も返上で忙しい毎日だった。しかし5月中旬は中間テストの期間で部活もないし早退できるので、午後はよく「山中湖」にドライブに訪れた。リンゴのようなピンク色の花を咲かせるズミの高木がお目当てで、その背景に湖水が見えて大好きな景色だったなあ・・・。
3年生のMAさんは文法作文で「時制」をやった。「医学の進歩によって、日本人の平均寿命が伸びました。」は「無生物主語の構文」を思い出して、「医学の進歩が寿命を伸ばした。」の語順に並べるとよかった。Advances in medical care have lengthened the average life-span of the Japanese. のように「現在完了」で書く。
TAさんは「助動詞」の入試問題を勉強した。You ought to be really careful when you drive,・・・で、ought toは2語でshouldと同じ意味「@〜すべきだ、A〜のはずだ」になる。どの助動詞も2つ以上の意味を持つことが多いから注意。must(〜にちがいない、100%)、may(〜かもしれない、20%)、can't(〜のはずがない、0%)のような「推量」の意味でよく使われるよ。
YAさんは前回「比較」の文法問題で、She is no less charming than her sister.「姉に劣らず魅力的だ」はnoが次のlessを強く否定して「少ないどころか大いに〜」の意味。今日は「不定詞」の入試問題でAll you have to do is accept yourself as you are.(あなたのやるべきことは自分をありのままに受け入れることだ。)isの主語はallで関係詞thatの省略だ。イデイオムでYou have only to accept〜とかYou only have to〜(受け入れるだけでいい)と言い換えることができる。
御殿場教室のARさんが出席して「助動詞」の入試問題に取り組んだ。並べ替えで「彼らは食事を共にしたことさえないので、・・・」はThey have not even shared a meal・・・と簡単に言えるところ、They have never so much as shared a meal・・・とする。字句通りでは「〜とくらべてそれくらいの量のことも」が動詞shareの前に入る。〜without so much as saying good-bye(さよならも言わないで)もよく知られた表現だよ。
2年生のADさんは「不定詞」で「感覚動詞」のsee、hear、feelの後はsee+人+toなし不定詞(人が〜するのを見る)、「使役動詞」make、let、haveの後もmake+人+toなし不定詞(人に〜させる)となることを学んだ。「彼らに私のコンピューターを使わせないで。」は「させてやる」のletを使ってDon't let them use my computer.
2年生のSU君は前回「比較」(1)を勉強してかなり正解が出せた。しかし今日の(2)はレベルが高かったね。He read as many books as he could when he was young.(若い頃できるだけたくさんの本を読んだ。)ではas〜as he canがas〜as possibleと同じ意味なんだ。前のasは「同じくらい」の副詞。後のasは「〜とくらべて」の意味の接続詞でふつうSVが続くんだ。「彼が読むことができるのと同じ数の本を読んだ。」の意味。 尾上
(追記)ベンチに座って湖を眺めていると桟橋の方から「ワアー」という歓声が響いた。水陸両用の「KABAバス」がしぶきをあげて湖に着水し大勢の乗客が発した感動の声だった。どうも中国人観光客ばかりのようだ。最近東京の「お台場」にも「ダックツアー」が登場して人気らしい。箱根の「芦ノ湖」でも昨年の夏、「忍者バス」の名前で真っ黒に塗った観光バスが人気を呼んでいた。やはり中国人観光客が大勢乗っていたなあ。
観光用のバスはアメリカが発祥のようだ。戦争前からドイツとアメリカが開発競争していた「水陸両用軍用車」が戦後70年の間にスポーツタイプに改良され、21世紀になってイギリスの「ドーバー海峡」35kmを100分で渡った車種もあるそうだ。私は1976年の「ヨーロッパ一人旅」でフランスのダンケルク港から英国のドーバーまで大型フェリーで渡ったのを思い出す。真夜中に出港して明け方に着いたから3時間はかかった。
