「ナンバンギセル」
「愛鷹山系」の中ではいちばん北端にある「越前岳」1504mが人気が高い。「サファリパーク」を過ぎた十里木の集落のはずれに登山口があって、はじめからきつい斜面を長い階段で登っていくコースだ。そこは広大なススキの草原のヘリになっていて、しばらくすると最初の「展望台」に着く。ここから振り返る「富士山」は眼下の十里木街道からせりあがっているから見下ろす感じで、実にでかくて手でつかめそうな近さだ。
今日は登山じゃないからここまでにして、この草原の反対側の下山道に行ってみよう。そこで以前に偶然たくさん見つけた「ナンバンギセル」がそろそろ咲いているはず。あ!あったよ!ススキの根元に隠れて3本かたまって咲いているよ。花弁が唇形で女の子のおちょぼ口のようだね・・・。
3年生TUさんは前回「関係詞」whatを使う英文を和訳した。「法政大」では、Facts are to the scientist what words are to the poet.「事実と科学者の関係は、言葉と詩人との関係と同じだ。」で、正解だった。ところで、このwhatは何かな?実は関係詞で「大切なもの」という意味なんだよ。直訳すれば、「言葉が詩人にとって大切なものであるように、事実は科学者にとって大切なものだ」ということ。今日は文法作文で「関係詞」をやったらまたwhatを使う並べ替え問題が出た。「明治大」の「桜の木は昔から日本においては、西洋諸国におけるバラのようなものである。」も、前回やったA is to B what C is to D. の「公式」の応用だね。The cherry tree has long been to Japan what the rose is to Western nations.
ARさんは今日「否定」をやった。On no account should you leave the door unlocked while driving.「どんな理由でも、運転中に車のドアをロックしないでおくのはよくない。」 On no accountはNeverと同様、「否定の副詞」だから強調のために文頭に出したときはSVが倒置でshould you〜になるんだったね。和訳で難しかったのは形容詞用法(〜するための)で、「不定詞+前置詞」が「前置詞+関係詞+不定詞」に置き換えできること。the highest authority on serology under whom to study. 「その下で研究するには血清学の最高の権威者」で、under whom to studyは to study underのことだね。
ご父兄様・・・来週4日の御殿場教室はお休みしますので、次回は8月11日(日)になります。 送迎よろしくお願いいたします。 なお、この「UG会ブログ日記」も8月の第1週は投稿をお休みし、8月7日(水)より再開します。 尾上
(追記)朝のうちは澄み切った青空で富士山もくっきりと全貌を見せて美しかった。しかし山の天気は気まぐれだ。ナンバンギセルを数か所でたくさん見つけてうれしくて、写真を撮っているうちに雨が急に降りだした。傘をさしながらかがみこんでガラケーで何枚もとり、アルバム用にiPADでも数枚撮った。Live撮影にすると2・3秒だけ動画になって、鳥のさえずりも録音出来るから臨場感が残せて楽しい。
南蛮とは、江戸時代にスペインやポルトガルのことをそう呼んだ。長崎の港にやってくる船乗りたちのパイプに似ているキセル(煙管)だから「南蛮ギセル」と名付けたのだろうね。別名「オモイグサ」(思い草)ともいうよ。首をうなだれて思いにふける口紅をつけた娘さんのイメージかな。ススキやイネ、サトウキビなどの根から養分をもらって成長する「寄生植物」だ。
