「大雲院のカヤラン」
御殿場市の東端、深沢の地に美しい花々に囲まれた古刹が立っている。本県で唯一ミズバショウが一面に咲いている「あまだ里山」に近い。曹洞宗・大雲院といって戦国時代の創建だから400年以上の歴史がある。その山門は当時の「深沢城」の大手門がそのまま移築され堂々としたものだ。富士山の湧水があふれる清らかな池泉とツツジの海の間を進みやがて鐘楼の下をくぐって本堂に向かう。正面の扁額には「瑠璃光院」と青い文字の筆致が美しい。桜の古木が前景となって幽玄の世界に入っていく。
前庭にカヤランが今年も咲いていた。柘植の木の枝に黄色の球形をした小さな花を無数に密集させて。6枚の花弁のうち一枚に紅色の模様がついて実にかわいい。着生蘭といわれ空中に突き出した気根から水分を吸収する。葉がカヤ(榧)の葉に似ていたからその名が着いたという。梅とか桜とか凹凸のある樹皮ならどこにでも着生するようだ。近くの柘植の木の下を見るとヨウラクランのつぼみがびっしりと。仏教寺院の本堂装飾に用いる「ようらく」(瓔珞)に似た小さな花の鎖だ・・・
昨日27日は生涯学習の教室「英字新聞を読もう!」の第1回だった。御殿場駅前のサロン「けやきかん」に夕刻7時4人の受講生が集まった。全員が70才代後半の女性で元気はつらつでなんとも素晴らしい!こちらは珍しく風邪で3日寝込んだから体がフラフラ、でもボケた頭で授業開始。今回のテキストは4月5日付けの「ジャパンタイムズ紙」からの記事で見出しはFear of a full stop? それだけ見てはわからないね。「完全な停止が怖い?」とはどういう意味だろう。続くYoung Japanese say drop the period in your texts.(文の最後にピリオドをつけるな、と日本の若者が言う)で少し話が見えてきた。
昨年から継続のTAさんとSUさん、そして新人のHIさんとENさん。「皆さん、私の妹のような年代の方々でとてもうれしい。私もさらに頑張らなくては!」と、講師の自己紹介を終えていよいよ本文に入った。「私も目が悪くなって辞書の小さな字が読めなくて失望してたが、Google翻訳のおかげで紙の辞書を引く必要がなくなりました。デジタル版の新聞なら実に簡単になりました。スマホの画面上でその単語や熟語を長押しするだけで意味も翻訳も一瞬で出るんですよ。英語ー日本語は完ぺきではないし、適切な語義を選ぶ力が必要ですが。」と、LINEグループのトークで伝えてあったので大いに活用できたらしい。みなさんかなり上手に和訳できていた。 尾上
