高校英語UG会 三島・裾野・御殿場

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Despair drove him into crime.(絶望して彼は犯罪に走った。)
Despair drove him into crime.(絶望して彼は犯罪に走った。)
2019年9月12日(木) 裾野市民文化センターにて
「西丹沢渓谷の大滝」
 15号台風が去って青空が戻った。久しぶりに「西丹沢」の山に登りたくなって「丹沢ダム湖」の美しい吊り橋を渡って「中川温泉」のさらに奥、キャンプ場のある「用木沢」に行った。お目当ては「シラヒゲソウ」や「ヤマホトトギス」だ。しかし車を止めて「犬越路」の峠に向かって渓流添いに500mも歩かないうちに進めなくなった。台風の激流で丸太の橋が2か所も流され、コンクリートの橋が大きな倒木にふさがれてとても飛び越せない。
 入口で立ち寄った「西丹沢自然教室」の職員は何も情報をくれなかったなあ、と憤慨して車まで戻ってくると、中年女性二人が白いヘルメットをかぶり水中用のシューズをはいて出発準備中。「犬越路方面は登れませんよ」と教えると、「私たちは向こうの大滝まで沢登りに行きます」という。「そこは初めてなので一緒してもいいですか?」と頼んで後からついていくことにした・・・。

 3年生のYAさんは前回「独立不定詞」の用法を勉強した。文頭や文中に挿入されるイディオムの「不定詞句」で、so to speakやto be sureなどたくさんある。「早稲田大」のThe king of the country laboured without sparing himself, not to speak of his subjects, for the good of his country.も、「その国の王は自国の利益のために、その臣下は言うまでもないが、王自身も身を惜しむことなく働いた。」ここではhimselfに対して「注釈」を加えたんだね。今日は「無生物主語の文」をやった。Despair drove him into crime.(絶望して彼は犯罪に走った。)などいくつか初めての表現を覚えた。
 MAさんは前回「原因・理由」の作文をやった。「東京大」の「彼が去ってしまった今となっては、彼がいなくてとても寂しい。」はNow that he has left, I feel very lonely.とかI miss him so much.という。接続詞のNow (that)は、「今はもう〜なので」だから、「動詞」が「現在」や「現在完了」でないといけない。今日は「程度・目的・結果」の意味になる構文をいくつも勉強した。前置詞の「〜のために」はfor the sake of〜やfor the purpose of〜は「目的」だけどon account of〜は「理由」だからややこしい。
 御殿場教室のARさんが振替えで出席した。前回「不定詞」の用法で「助動詞」の働きをするbe to〜のある英文を和訳したが「早稲田大」が難しかった。About the same time I made the acquaintance of one who was for many years to be my only confidant and my devoted patron. 「それと同時に、長年にわたって私のただ一人の理解者で、親身な保護者になる運命の人と知り合うことになった」。「〜する運命だ」の意味の」wasとtoの間にfor many yearsが割り込んでいるよ。今日は「目的」の英作文で、「時制に遅れないようにベティはいつもなにか本を読んでいる。」は、Betty always reads some book or other so as not to be behind the times. でotherの位置が難しかった。
 2年生のADさんは「独立分詞構文」を勉強した。Night coming on, people began to get home.「夜が近づいたので、人々は家路につきはじめた」のように、前半はAs night came on,と同じ意味で、「接続詞」なし、「主語」は後の主語と異なるので残して「動詞」を-ing形とすれば「分詞構文」ができる。文が-ingで始まるのでなく、「主語」に相当する名詞が残っている場合を「独立分詞構文」と呼んでいる。今日は到着が遅れて時間不足でプリント1枚しかできなかったね。
 SU君は前回「代名詞」の用法をたくさん勉強した。Do you have magazines? Any will do. は「雑誌ある?なんでもいいんだけど。」の意味だ。肯定文でのanyは「どの〜でも」でwill doは「役に立つ」の意味だから。Some〜others〜や one〜another〜の用法はよく理解していたね。今日は「独立分詞構文」の慣用用法をたくさん勉強して記憶した。Generally speaking,(一般的に言えば、)とかJudging from〜(〜から判断すれば)のように、10数個のイディオムを着実に覚えよう。
 OB君は前回、例えばI had my bicycle fixed.のように「have物-ed」が「物を〜してもらう、させる」の意味になることを勉強した。「明治学院大」の英文で、The king chose a large section of land and had it planted with potatoes.の後半は、「その土地にポテトを植えさせた。」 で、使役動詞had の後に、The land was planted with potatoes.が組み込まれている。今日は「分詞構文」に入った。文頭が「現在分詞」の-ingで始まって、カンマの後の文全体を修飾するような文だ。「〜した時に」「〜したので」のようなつなぎ方をする。-ingが後置されている場合は、「〜しながら」(同時進行)や「そしてその結果〜する」(前後関係)と訳そう。 尾上

(追記)その川は「モロクボ沢」という「畦が丸」の麓だった。リーダー格の一人が「私は山に登らずもっぱら滝登りが好きです。」といい、私が長靴に履き替えて岩から岩へ飛び越えたり沢の水にぬれないところを選んでいくのに、膝から下なら全く水を気にせず川床を歩いて、水中の大岩に登ったりして楽しんでいる。そうして流れが次第に細くなり山懐に入るころ大きな壁のような「大滝」が現れた。落差30mくらいの水量豊かな美しい滝だ。
 滝のしぶきをかぶりながらしばらく大滝を眺めてから先に帰ることにした。昼食中の二人は腰と腿にハーネスを締めていたから、そのあときっとあの滝の岩壁を登るつもりだったのだろう。背中のザックにはロープも入っていただろう。台風の後で水量が多すぎて中止したかもしれない。帰宅してPC で「滝登り」を検索したら「シャワークライミング」の名で写真や動画が見つかった。ツルツル滑るけれどあんな美しい滝の壁を自分の手と足だけど登りたくなる気持ちはわかるなあ。もう少し若ければ。
2019/09/12 (Thu) 23:39


2つのwh -everを見極めないと
2つのwh -everを見極めないと
2019年9月9日(月) 三島ゆうゆうホールにて 
「芦ノ湖畔ゴルフコース」
 米国プリンストン市の「ブルームバーグ社」で長年働いたTUさんが退職してこのほど東京の実家に戻った。有名な「金融市況」の巨大メディアで、英語―日本語の翻訳家として私の次男とも同じ職場でお世話になった人だ。自宅からNYCのマンハッタンまで1時間で行けるので、年末になるといつも「メトロポリタンオペラ」のショップに行って、翌年のカレンダーを買っては実家のご両親と私にも送ってくれた。最近上演のオペラ名場面と魅力的な歌手たちのベストショットが満載でうれしいクリスマスプレゼントだった。
 その同じ職場のイタリア人女性が観光のために来日し、東京と関西旅行の途中箱根に立ち寄ったので宿泊の桃源台「レイクホテル」に会いに行くことにした。NY市立大の教授のご主人と2人きりの気ままな旅だそうだ。ランチをご一緒しましょう、とすぐ近くのゴルフ場のレストランにご案内し20年ぶりの再会を喜んだ。プレイしない人もOKだしメニューも豊富でおいしいし、広々としたグリーンの向こうに「金時山」から「神山」「駒ヶ岳」まで展望が素晴らしくてそこは私のお気に入りなんだ・・・。
 
 3年生のNAさんは「譲歩」の文法作文をやった。Whichever route you may take, it still takes over an hour to get there. 「どっちの道を行っても(いいよ。だけど)、そこに着くにはやはり1時間以上かかるよ。」のように、「だけど」のbutとかthoughでつながる「逆接文」のことを英語では「譲歩文」という。Whichever route〜をNo matter which route〜でいいかえてもいいし、後半の文の「副詞節」になるからたいていカンマで区切ってある。注意しないといけないのはカンマのない場合で、Whoever is interested in foreign languages is welcome. 「外国語に興味のある人は誰でも歓迎です。」このWhoever〜は言い換えればAnyone who〜のこと。つまり「〜するどんな人でも・・だ」で「複合関係詞」なんだ。「逆接」にはなってない、つまり「譲歩文」ではないのにこの課の問題に紛れ込んでいるのは出題者の作為か、不注意か。2つのwh -everを見極めないといけないね。
 2年生のYAさんは修学旅行に出かけてお休み。「フランスに行きます」と言っていた。夏休みには「台湾」の姉妹校に研修旅行したばかりで、ますます海外体験が豊かになるね。フランス語をかじってみるチャンスだ。パリの人はわかっていても英語で返事してくれないから。
 1年生のMA君は「不定詞」の用法で、seem to〜を勉強した。「〜と思われる、〜らしい、〜のようだ」と訳して、話者の個人的判断を意味している。だからHe seems to be happy.は複文にしてIt seems that he is happy.というのと同じだ。I thinkと付け加えているのと変わらないから、受け身にしてIt is thought that he is happy.ともいえる。それは不定詞でHe is thought to be happy.といっても同じだ。だからIt is believed that he is happy.もHe is believed to be happy.と言い換えできる。さらに、「昔は〜だったと思われる」ならHe seems to have been happy.のように「不定詞の完了形」を使うよ。もう一つの「程度」や「結果」を表すtoo〜to〜や〜enough to〜もしっかり理解できていた。2枚目のプリントで、「発音記号」を読んで単語をつづらせる問題が難しかった。次回、時間を割いて「発音」「アクセント」の話をしよう。 尾上

(追記)米国カランバス市のOSU(オハイオ州立大学)の大学院で日本語教授法を研究した私の次男は、卒業後憧れのニューヨーク市に移りブルックリン区に下宿した。日本の武蔵大学で学んだ経済学の知識を生かして、「株式市場」など米国や世界の金融市況をインターネットやテレビで配信する「ブルームバーグ社」に入社。日本語と英語の翻訳家として活躍してたくさんの良い同僚に恵まれた。社長はその後NY市長になったブルームバーグ氏だ。トランプ氏の後継の大統領へ、との声もある。
 「ブルームバーグ」の本社はマンハッタンの中心部だけど、次男は翻訳セクションのあるプリンストン市に転居した。世界の経済情報を扱うから、主要なヨーロッパやアジアの言語を得意とする専門家集団だった。次男は出来上がった翻訳文をネットに乗せる作業に不満があって、自らコンピューターのプログラミングを勉強しようと、ニュージャージー州ニューブランズウイック市の「ラトガース大学」で聴講を始めたところだった。2月のトルネードの夕方、帰宅途中道路脇の倒木のために絶命した。まだ26歳の若さだった。
2019/09/09 (Mon) 23:29


few, if any, 〜と seldom, if ever,〜
few, if any, 〜と seldom, if ever,〜
2019年9月8日(日) 御殿場市民会館にて 
「一合目のサラシナショウマ」
 レンゲショウマがまだ見られるかと期待して、「富士山」の山梨側の登山道「吉田口」に行ってみた。昔のバスの終点「馬返し」1300mまで予定していたのに、ずっと手前の麓の「中ノ茶屋」で通行止めになっていた。地元の「山梨県立吉田高校」の全学年が参加して恒例の「富士登山・強歩大会」を実施中だそうだ。生徒たちが疲れ切って下ってくると「もうすぐよ、がんばって」と、チェックポイントごとに先生たちが声援を送っている。舗装の「滝川林道」を通行止めにして「五合目」までの何と往復40キロのコースで実施中だった。オリンピックのマラソンよりきつそうだな。
 車を降りて「中ノ茶屋」から車道を歩くことにした。昔の「富士講」の団体が建てた石碑や小さなお社がたつ松林の中の広い道を進むと、クリーム色のテンニンソウの茂みの先に真っ白なサラシナショウマの大群落が現れた。まだ開花したのはちらほらだけど、一週間後にはサラシナショウマの真っ白な大海原になるだろうな。ここでもう一つの大きな発見は、赤松の大木の根元に咲いていた真っ白な妖精「ミヤマウズラ」!そうか、先週の「高座山」と同じような環境なんだな・・・。

 3年生TUさんは前回「中央大」の長文問題で、「先生の期待と生徒の成績の関係」という面白いエッセイを読んだ。内容理解の問題でしっかり正解が出せた。今日は「譲歩」の文法作文をやったらほぼ全問正解だった。few, if any, N(もし仮にあっても、Nはほとんどない)とかseldom, if ever, V(もし仮にやったとしてもめったにVしない)のイディオムは重要で、「準否定」の語に「譲歩」の注釈を加えたものだ。次に「埼玉大」の長文を読んでみた。「詩poetryと散文proseの違い」を述べたもので要旨を100語でまとめる問題が難しかった。
 The more you put into reading a poem, the more you are likely to get out of it.は、「the 比較級〜,the 比較級〜」の公式だけどmoreが文のどこから移動したのかを見極めないといけない。putは他動詞だからmoreはその目的語だし、getも同じだ。「そこから出る」じゃないよ。「詩を読むことに多くの努力をつぎこむほど、ますます多くの満足感をその詩から得られだろう。」前の文からそれぞれmore effortとmore satisfactionのことだとわかる。
 1年生TU君が入会して最初の授業となった。英文法の勉強を1年生は学校よりも数か月先取りして勉強しているので、今日はいきなり「不定詞」の(4)で、It seems that S Vが S seems to V に言い換えできることを学んだ。It is thought that〜といっても同じで、「〜と思われる」とか「〜らしい」「〜のようだ」と訳せるから「助動詞」のmayと似たような働きだと考えよう。「否定」の意味のtoo〜to〜は中学でも習ったけど、「肯定」の〜enough to〜は初めて。how to ski「スキーのやりかた」は習ったけど、what to say「なんと言ったらよいか」やwhich train to take「どの列車に乗ったらよいか」のように様々な疑問詞も使えることは初めてだね。プリント2枚目は「長文読解」と難しめの文法作文。3枚目に「整序問題」をやった。「発展」はさすが難しかったけど、「基礎」では1年生なのにほぼ正解が出せた。楽しみだね。おおいにチャレンジしてみよう。 尾上

(追記)今は山梨県側の自動車道「スバルライン」をシャトルバスで登って、繁華街のようににぎやかな「五合目」終点(標高2000m)から往復する登山者がほとんどだ。しかし、江戸時代には「富士山信仰」の講が盛んで、「富士吉田」の町で「御師(おし)」の家に前泊し翌朝「浅間神社」に祈願してから旧の「吉田登山道」で山頂に向かった。それこそが「世界文化遺産」としての「歴史の道」だから、意識して今も富士急行の「富士山駅」から全部歩き通して登山する人はいる。しかし日本人の姿はほとんど見かけず、この日も白人の男性が追い越して行ったし、下ってきた二人の女性も白人だった。
 帰りはその登山者用の脇道を歩いてみた。高い樹木に「ヨグソミネバリ」の大きな標識が結んであって「何?この名前!」と思わず叫んだ。漢字も添えてあって、カバノキ科で「夜糞峰棒」と書いてある。帰宅後ネットで調べてみると、別の地方では「アズサ(梓)」というらしいから、あの信州「上高地」を流れる美しい渓流「梓川」を想像するよね。この木材は弾力性が優れて古来「弓」の材料になってきた。「梓弓」ともいう。
 個人の感想が名前に定着した例では、私は臭くはない、いい匂いだと思うけど「クサギ」(臭木)という紫と白の花がびっしりと咲く灌木もあり、私の田んぼの近くで今満開だ。「ヨグソミネバリ」もサロメチールのようなさわやかな「芳香」がするのに、昔の人は「夜になると特に糞のような変な匂いがする木」の意味でつけた名前のようだ。気の毒に。
2019/09/08 (Sun) 23:15


aloneとonlyの違いは?
aloneとonlyの違いは?
2019年9月5日(木) 裾野市民文化センターにて
「ミドリ米の花」
 九州では台風の被害で米作が全滅の地区もあるようだけど、わが田んぼは今年も豊作になりそうだ。コシヒカリはびっしりと稲穂をつけたけどミドリ米はどうだろう?印野の「田んぼ」に行ってみると、「あっ、咲いた、咲いた」。黒っぽい穂に極小の白い花が見える?風にヒラヒラと、蚊か何かの虫に見えるけどこれは「米の花」。といっても花弁はなくて雄しべだけ。こうして日差しの強いお昼前の1・2時間だけモミ殻を割って顔を出して受粉しそして閉じる。成長が遅いけれどあとひと月半すれば稲刈りができるはずだ。
 昨年仲間に「黒米の苗だけど・・」といって託されて育てたものを、収穫し精米してみたら黒ではなくて薄緑色のコメで、調べたら「ミドリ米」といって九州地方で栽培されている「もち米」の一種であることがわかった。定価が普通のコシヒカリの5倍もする。炊き込みご飯に混ぜるととてもおいしかったので今年は自分で作ってみようと思い、種苗販売で有名な「国華園」から100グラムだけタネを取り寄せた・・・。

 3年のYAさんは前回「不定詞」の特別用法で、be to〜が「助動詞」のような働きをする場合の英文を和訳した。難しい入試問題をほぼすべて正解できたね。「お茶飲み水女子大」の「脳とコンピューター」のTo serve abstract thought alone,は「抽象的思考だけに働くために、」でaloneは後置修飾でそれだけ、単独で、他のものなしで」の意味。「夫婦二人だけで〜」にも使う。「一人で」ではないよ。前置修飾のonlyは「〜だけ、〜しかない」で、「否定的な意味なんだ。今日は「程度・目的・結果」を意味する英文の文法作文をやったらとてもよくできていた。
 MAさんは前回「譲歩」を勉強した。wh-everやNo matter wh-で始まるいわゆる「譲歩文」はしっかり理解できていたね。His condition is serious, if not fatal.は、「彼の病状は深刻だ。命に係わるとは言わないまでも」の意味で、if it is not fatal.の短縮されたもの。There are few, if any, such men.(そのような人は、もし仮にいたとしてもほんのわずかだ。)と、He has seldom, if ever, spoken in public.(彼が人前で話したことなんて、もし仮にあったとしても、めったにないことだ。)はともに「否定語」の後にカンマカンマで「挿入語句」を挟んで注釈を加えたものだ。今日は「原因・理由」がテーマで、接続詞や前置詞を使う表現をたくさん勉強した。
 御殿場教室のARさんが振替えで出席した。「原因・理由」の例文10個のなかで、Because his wife was there, I said nothing about it.(彼の奥さんがそこにいたので、私はそれについて何も言わなかった)の前半の「節」(接続詞+S+V)を「句」に言い換えたのがBecause of his wife's being there, なんだ。「前置詞+意味上の主語+動名詞」で書き換えられるよ。前置詞の「〜のために」は@「目的」ならfor〜やfor the sake of 〜だが、A「理由」ならbecause of〜やon account of〜、thanks to〜が使い分けできるといいね。
 2年生のADさんは後半出席して「分詞構文」を少しだけ勉強した。Written in English, this book is easy for me to read.「英語で書かれているので、この本は私が読むには簡単だ。」で、「過去分詞」で始まり途中にカンマのある文は、「受け身の分詞構文」と呼ぶ。As it is written in English,という「節」を「句」に変えたものだ。接続詞と主語が省略できて、isをbeingに変えればいい、つまり「ケス・ケス・ING」でいいけどその-INGも省略できるというわけ。
 SU君は前回「代名詞」の用法を勉強した。特に-selfの「再帰代名詞」はby itself(ひとりでに)、beside myself(われを忘れて)、make yourself at home(くつろぐ)のようなイデオムをたくさんおぼえよう。Itの用法もたくさんあって、It makes no difference(何もちがわない、どっちでも同じ)、It doesn’t matter(たいして重要ではない)、It never occurred to me (〜は思い浮かばなかった)などもまだ難しかったね。今日は「付帯状況」のwithを勉強した。The princess lay with her eyes closed. 「目を閉じたままで寝ていた」は、「目が閉じられた状況」を主文に付け加えている。「主語」が異なるときに使う用法だ。
 OB君はSVOCの文型で「過去分詞」がC(補語)の場合を勉強した。OとCが主語・述語の関係と同じだから、I heard my name called in the station.「私は駅で、自分の名前が呼ばれるのが聞こえた。」のように、My name was calledという「受け身」の文がO+Cとして組み込まれているのだ。Children hear a language spoken around them and learn to speak it.も、「子供は自分の周りで言葉が話されているのを聞いてそれが話せるようになる。」となる。「話される言語」のように修飾するわけではないよ。 尾上

(追記)このミドリ米は他人や機械に頼らず、初めからすべて自分で育てた会心の作物になるはず。4月中旬になって日中の気温が15度を超えるころ、まずモミを水につけて芽だしをさせる。2枚のトレイの苗床にモミを蒔いて一か月。やっと背丈が10センチの苗ができたところで田植えだ。今年もGW後に畑の仲間たちと一緒にコシヒカリを田植えしたとき、残しておいた一列にミドリ米を植えたのは1か月遅れだった。でも6月の梅雨入り前だったから問題ない。
 わずか50坪の田んぼを作り続けてもう10年になる。7人の畑仲間には「田植え」と「稲刈り」の時だけ動員をお願いし、「脱穀」までを一緒にやって楽しんでもらっている。しかし、早春の耕地から日常の水の管理と雑草とり、施肥のころ合いなどすべて一人でやっている。先月田んぼの隅に「オモダカ」を一株移植したら大きな矢じりの形をした葉と白い花が美しく咲いている。「ホテイ草」がびっしりと株間に生えて取り切れずにいたら今日は青いきれいな花が咲いていたよ。ともに農家が嫌う雑草だけど楽しみだ。
2019/09/05 (Thu) 23:39


使役動詞のmake(命令)、let(許可)、have(依頼)、さらにhelp(援助)も
使役動詞のmake(命令)、let(許可)、have(依頼)、さらにhelp(援助)も
2019年9月2日(月) 三島ゆうゆうホールにて 
「太郎坊のアサギマダラ」
 いよいよ10日が富士山の「閉山式」なので登山している人たちの姿が見たくて「御殿場口五合目」の「太郎坊」に行ってみた。「太郎坊洞門」というトンネルの脇にある駐車スペースから歩き始めた。日差しは強いけれど樹林の中を登るのでとても涼しい。花が少ない時期だけど、野生の小さなグミがいっぱい赤い実をつけて美しい。食べてみるととても甘い実だけど渋みも強いよ。
 一面に咲き始めたテンニンソウのブラシのような白い花に蝶々が蜜を吸いに群がっている。夏の暑い時期になると涼を求めて九州・四国や台湾方面から渡ってくるアサギマダラ(浅葱斑)だ。黒い羽根を広げると淡い水色(浅葱色)のステンドグラスのように透けて見えてとても優美な蝶々。高い山に咲くヒヨドリバナやフジバカマ、アザミなどが好きで「三つ峠」や「金時山」でもよく見かけるよ・・・。

 3年生のNAさんは前回「不定詞」を使う英文を和訳した。「立命館大」の…who has not been freely discussed in newspapers from one end of the United States to the other.が何のことかわからなかったね。「合衆国の一方の端から他方の端まで」と訳せれば、「ああ、米国の東海岸から西海岸までのことか・・」と気づいたでしょう。つまり、米国全土ということだね。今日は「仮定法」の文法作文をやった。「立命館大」の「もう少し慎重だったら、彼女はずいぶん苦労しないで済んだのに」が難しかった。With〜(〜があれば)を使えば比較的簡単だけど、A little more careを主語とせよ、だから難しい。あの「無生物主語の文」を思い起こすといい。動詞のspare(使わずにとっておく)が、SVOOの文型で「〜は人に〜を与えない」の意味に使えるからwould have spared her a great deal of trouble.と続ければいい。反意語のgive+人+物、と同じ用法だね。
 2年生のYAさんは前回「関係詞」を使う英文を和訳した。「広島大」のThe response, however, should relate to what we think the speaker intends, rather than to the literal meanings of the words used.が難しかったね。特に「関係代名詞」whatはwe thinkの前に「移動」したもので、解説にある「we thinkの挿入」ではないので訂正しておいてね。「しかし、その回答は話者が意図していると思う回答に関係していないといけない。使用した言葉の文字通りの意味に関係するよりは。」とカンマで区切って追加するとすっきりするよ。今日は「不定詞」の勉強で、「警官は男が何か言い訳をぶつぶつ言うのを聞いた。」は,知覚動詞のhearを使うから、後の不定詞にはtoをつけない、つまり「原形不定詞」で言わないといけない。The police officer heard the man mutter something as an excuse.(言い訳として何か言う・・・)
 1年生のMA君は「不定詞」の(3)を勉強した。使役動詞のmake(〜させる、命令)、let(〜させてやる、許可)、have(〜してもらう、依頼)は特殊で、make人goのように「toなしの不定詞」が来ることに注意しよう。help her cross the streetも「手を貸して道をわたらせてあげる」だからこの「使役動詞」の仲間にいれたほうがいい。それぞれ同じ意味でget 人to〜、allow 人to〜、ask人to〜と言い換えできるのだが。難しかったのは不定詞の「意味上の主語」。It is impossible for her to swim across this river.は中学でならったような「私にとって不可能だ」ではなくて、本当は「彼女が〜することは不可能だ」のように、forの前で文を区切って、主語述語の関係で理解するのが正解。だからfor meは修飾語Mだけどto swimという動詞の主語の意味を持っている、ということなんだ。 尾上

(追記)「新五合目」の「大石茶屋」に着いて氷イチゴを注文。なじみの店主に「先週頂上付近でロシア人の女性が落石で怪我して亡くなったのですね。」と話しかけると、「軽装で気楽に登ってくる人が多いですね。水も十分もたずに熱射病で倒れる人もいます」という。砂まみれで下ってきたばかりの若者に話しかけた。「大砂走りを調子に乗って下ってきたから足がもうガクガクですよ。山頂はガスの中でご来光も何も見れなくて残念。剣ヶ峰からお鉢巡りはしてきたけど」。
 富士宮口五合目(標高2400m)が最短距離なので私は今年も登る計画をしているよ。シーズン中はシャトルバスに乗り換えるのが億劫だし、延々と列を作って歩かされるのもイヤだ。10月の初冠雪が来ないうちに登れば秋晴れの日が多いし、東は「東京都心」西は「北アルプス」まで展望が開けるので、閉山後に日帰りで登るツウの登山者がたくさんいるんだ。五合目でもご来光は十分楽しめるからね。
2019/09/02 (Mon) 23:32


「仮定法現在」He recommended that a study be made 〜.
「仮定法現在」He recommended that a study be made 〜.
2019年9月1日(日) 御殿場市民会館にて 
「キセワタが咲いた」
 先週は「忍野」の「高座山」の林の中で、森の妖精のような薄いピンクの「ミヤマウズラ」を初めて見つけて感激した(25日の日記)。しかしまだ蕾がほとんどだったので満開になる日を狙っていた。「秋雨前線」でしばらく雨が多く、5日たってやっと青空が出てきたのでまた「忍野」に行ってみた。赤松の林の中に踏み入ると、「あった、あった!」。直立した茎に5〜6個の白い花を同じ方向に咲かせてどれも満開だった!あまりに小さくてガラケーではピントが合わせにくいなあ。
 今回も「高座山」の中腹まで登って、ススキの広い斜面で「秋の七草」をたくさん見つけて写真に収めた。前回は雲に隠れていた真正面の「富士山」が今日は素晴らしい大展望だ。真っ青な空の下ハイキングコースを歩くと、両側を背の高いシシウドやピンクの萩の花に囲まれてまさに「花道」だ。そうそう、地元の山野草愛好家GOさんが去年教えてくれた「キセワタ」もこの辺かな?「あった、あった!」上下2枚の花弁を大きく広げて満開だよ・・・。

 3年生TUさんは「仮定法」の文法作文をやったらほとんどどれも正解だった。「これが真実かどうかを見極めるための研究がなされるようにと彼は勧告した」の並べ変えは、He recommended that a study be made to find out if this was true.も難しいけど正解。受け身の動詞be madeも「仮定法」の動詞で、「まだやってないけど」という反現実の気持ちを込める古い用法。「主張、提案、要求、推薦」などの動詞や形容詞の後の節には「動詞の原形」を使う。アメリカではこれが今も主流だけど、本家のイギリスでは「仮定法」の考えが廃れてshould be made(〜されたほうがいい)に代わっている。今日の英文和訳4問はどれも素晴らしい訳文で、語彙の処理や構文の分析でかなり上達したことがわかる。時折カンマやダッシュなど句読点の働きが難しいこともあるけど。
 三島教室の1年生MA君が出席して、欠席した夏期講習3日目のプリントをやった。2年後から「センター試験」が「共通テスト」に名称が代わるというけれど、50万人の回答を短期間で採点するには今のようにコンピュータで一括処理するしかない。それほど変わらないというのが私の予想だ。それで、この時期に早めに「入試対策」をしておくには、過去の「センター試験問題」にチャレンジして、現在はここまでできる、と今後の勉強の方向を見定めておくことが賢明だと思う。
 今日のプリント1枚目は「関係詞・比較」などの文法で、高校生が苦手な項目だ。2枚目は英作文の力を「語句並べ替え」問題で検査する。特に「和訳」なしで文を組み立てるのが難しい。3枚目は「対話文」を読み取って内容を問う問題だった。高校の英語がまだ半年過ぎただけだけれど、正解が40%〜60%くらいはあったから、MA君の今後が楽しみだ。 尾上

(追記)上唇が白いうぶ毛のフード、下唇がピンクの舌を伸ばしたような花で、輪状に花をたくさんつける咲き方は野草のオドリコソウに少し似ているね。「キセワタ」を漢字に直せば「着せ綿」で、綿毛の帽子をかぶった花、の意味。ここは標高が1200mを超えて日当たりのよい草原に咲く珍しい花だけど、似たような花で「メハジキ」なら雑草のように平地でも咲いている。
 ウィキペディアによると「目弾き」の意味で、昔子どもたちが茎を短く切り、瞼に張って目を開かせて遊んだことによるという。草花の和名のつけ方はすべてカタカナ表記だけど、漢字に直してみると庶民の生活や時代を反映していて面白い。アジサイ(紫陽花)の学名にしても、「オタクサ」とつけたのはオランダ人医者で植物学者のシーボルト。江戸時代末期に長崎に来て、帰国で別れた日本人妻の「お滝さん」に因んだもの、というのは有名な逸話。
2019/09/01 (Sun) 23:04


カンマカンマを「挿入」としてカット
カンマカンマを「挿入」としてカット
2019年8月29日(木) 裾野市民文化センターにて
「スーパーよさこい2019」
 日比谷公園で「変化あさがお展示会」をたっぷり見た後はどうしよう。せっかく久しぶりの東京だから「美術館」にでも寄ってみようか。皇居の「二重橋」の前を通って散策やジョギングに興ずる人たちを見ながら、お堀に沿って「竹橋」にでた。亡き親友が勤めていた「毎日新聞」の本社ビルがそびえている。「近代美術館」の入口には「日本のアニメーション・・」の特別展の看板がでている。こんなの興味ないからよそう。
 前日に東京・板橋の従姉妹からはがきで案内が来ていたのを思い出し「じゃあ、原宿に行ってみよう」。恒例の「表参道・元気祭」が開催されて、正午前からパレードが始まるらしい。66歳になる従姉妹はインテリアデザイナーの仕事の傍ら、実に多趣味多芸で「原宿よさこい連」のメンバーだ。参加110チームのうち2番目の出演で、ベンチに腰かけている私たちの前を鉢巻をして「鳴子」を打ち鳴らしながら元気に飛び跳ねていったよ・・・。

 3年のTAさんは「比較」の文法作文をやった。「鉄ほど有用な金属はない」は、Iron is more useful than any other metal.(鉄はどのほかの金属と比べてもより役に立つ)と並べるのが正解だけど、日本語の「否定文」に忠実なのはNo other metal is so useful as iron.のほうだね。thanもasも接続詞で「〜とくらべて」の意味だからthan any other metal is(useful)とかas iron is (useful)の省略形なんだ。If you take the fast train, it will cost twice as much.「急行列車を使えば、2倍の料金がかかるよ。」後半の省略を補ってみるとas much as if you take the local train.(各駅止まりを使う場合の〜。)
 YAさんは前回「不定詞」の様々な副詞用法を使う英文を和訳した。構文をしっかり分析してどれもほぼ正解だったが、一つだけ難問だった。Poverty is never felt so severely as by those who have, to use a common phrase, 'seen better days.'は、never so〜as・・で「・・ほど〜なものはない」だよね。結果は「最上級」の意味だね。「ありふれた言葉を使えば、『もっと幸せな時代を味わった』ことのある人達の感じる貧困ほど、厳しく感じる貧困はない。」この「比較構文」の接続詞asの後にはSV,つまり主文と同じようにpoverty is feltが省略されているよ。それを補わないと、よい日本語にならない。カンマカンマを「挿入」としてカットすればwho have seen〜が浮かび上がるでしょ。今日は「譲歩」の文法作文をやった。
 MAさんは前回「目的」の不定詞を使う英文を和訳した。「東京学芸大」の「テクノロジーの第一の仕事は人間の仕事の負担を軽くしてやること」の中で、when we watch any particular piece of machinery at workの節が難しかった。At workをworkingと考えればSVOCの文型だね。「ある特定の機械が働いている様子を見れば」の意味。今日は「譲歩」の文法作文をやった。Whatever SVが@「〜するものは何でも」の意味の関係代名詞だけではなくて、もう一つA「何を〜しても」という意味の疑問詞と「譲歩」の意味を持つことを覚えよう。@はAnything that SVで置き換えできるけど、AはNo matter what SVと同じなんだ。ほかのwh-everについてもほぼ同じだよ。
 2年生のADさんは「分詞構文」(1)を勉強した。動詞に-ingが付くと,@「〜すること」(動名詞)、A「〜している」(分詞)B「〜しながら」(分詞)の3つの意味だと中学で学んだ。高校ではさらに⓸「〜したとき」D「〜したので」E「〜した後で」などの意味にも使われることをここで学んだ。B〜Eの意味になるときは、カンマの後の主文を修飾する「副詞」の働きになるので特に「分詞構文」と呼んでいるんだ。Having finished my work, I left the office.(仕事を終えてしまった後、会社を出た.)のように。
 SU君は前回に続いて「独立分詞構文」を勉強した。接続詞+S+V〜の形の「節」を、-ingで始まる「句」に言い換えるには、「ケス、ケス、ING」とおぼえておけばよい、と教えたね。しかしAs it was cloudy, I took my umbrella with me.(曇っていたので私は傘を持って行った)は、前後の「主語」Sが異なるので「ケス」わけにはいかない。It being cloudy, と書くのが正解。All things considered, we’ll adopt his proposal. は「受け身」でIf all things are considered, (すべてのことを考慮すると)の意味なんだ。主語が異なるから「ケス、ケサナイ、ING」で、おまけにbeingが省略されているよ。
 OB君は前回「否定」を勉強した。Her mother never sees her without complaining about her.は「〜しないでは〜しない」と直訳できるけど、結局「母親は娘の顔を見れば必ず文句を言う」の意味になるね。I didn't quite understand what she had told.はquiteがcompletelyと同じ「完全に」で100%の意味だから、「部分否定」の文になる。「私は彼女の言ったことが完全に理解できたわけではない。」 今日は「第5文型」SVOCで、Cが「現在分詞」-ingの場合を勉強した。「受け身」にしてNo one is seen smoking on television anymore. が難しかった。「もはやテレビでタバコを吸っている人はだれも見かけることはない。」 尾上

(追記)もらったガイドブックによると110チームもの参加があって、よさこい踊りの本場「土佐の高知」と地元東京が圧倒的に多いけれど、静岡からも「ぬまづ熱風舞人」など4チーム、海外からの参加もあって実に多彩なんだ。小中学生や大学生も参加している。圧巻だったのがトップバッターの「ロッテ・ガーナよさこい連」。黄色とオレンジの衣装で長身の黒人たちがガーナ国旗を振りコンガを打ち鳴らして飛ぶように踊って迫ってくる。
 日本人の若者も大勢混じっているよ。司会者がマイクで、「研修で来日中のコンゴの若者と麻布高校などの生徒たちの混成チームです」と言っている。アフリカ・コンゴ国内では最近「鳴子」を打ち鳴らす「よさこいダンス」がすごく人気が高いそうだ。身体能力抜群の黒人に負けじと、高校生も満面の笑顔を振りまき踊る喜びにあふれているよ。麻布高校といえば開成、武蔵とともに東大合格の「御三家」のひとつ。何事も「集中力」が大事なんだな。
2019/08/29 (Thu) 23:26


Doing your own thing「自分のことは自分でやること」
Doing your own thing「自分のことは自分でやること」
2019年8月26日(月)三島ゆうゆうホールにて 
「変化あさがお展示会」
 何年も前から「変化朝顔がみたいなあ」と言っていた家内を乗せて愛車で東京に出た。「日比谷公園」にナビを設定して、日曜日の早朝6時だからまだスキスキの東名を走っていった。「公園」の大噴水のある広場は昨夜の「盆踊り大会」のあと片付け中。学生の頃演奏した懐かしの「野外音楽堂」を横目に見ながら、公園のはずれのテニスコート脇に「展示場」をやっと発見。こじんまりと静かに開催されていてちょっと拍子抜け。
 8月最後の週末に恒例となっていて、上下2段に40鉢の「あさがお」が飾られて朝8時から数十人のファンが花に見入っていた。早朝だけのはかない一日花だからね。白花も赤花も青花も花弁が6裂、12裂してまるでナデシコのようだ。中央の金屏風の前に鎮座する一鉢は「撫子咲牡丹」の銘が添えられて、まるで淡いピンク色のヒガンバナのようだった。朝顔のあのラッパ型とは程遠いな・・・。

 3年生のNAさんは前回「不定詞」の形容詞用法を勉強した。どの英文もかなりしっかり正確に和訳できていた。「津田塾大」のDoing your own thing sounds attractive, but it is a hard philosophy to live by.は少々難しくて、「自分のことは自分でやるというのは、魅力的に聞こえるけれど、」の後は、live by the philosophy(哲学に従って生きていく)を「形容詞用法」にしたものなんだね。「しかし、守って生きていくには難しい考え方だ。」 by which to liveといいかえてもいいと学んだね。今日は「比較」の文法作文をやった。no more than〜(わずか〜だけ)とnot more than〜(せいぜい〜だ)の違いが明確でなかったね。noは形容詞で直後の単語を否定するだけ。だからno moreは「多くない→わずか」の意味。notは文全体とか後の節や句を否定するから「〜を超えることはない→せいぜい〜だ」の意味になるんだ。
 2年生のYAさんは前回長文で「よい翻訳家とはよい建築家のようなもの」を読んで、下線部和訳をやった。The image of the whole and the number of building blocks are already designed as it were. 「その全体像と建築材の数はもうすでに、いわば『設計』されているのだ。」 as it wereは「仮定法」の表現で「仮に例えてみれば、いわば」の意味で、直前のdesignedを説明している。「ある意味で」もいいね。今日は「不定詞」の文法作文をやった。「その男は店から3000ドルの現金を奪ったとされている」の整序問題は、「人から金を奪う」は“rob人of 金”の配列になることが難しかった。普通に書けば “steal物from人”でいいけど。The man is said to have robbed the shop of $3000 in cash. が正解。
 1年生のMA君は前回に続いて「不定詞」の(2)をやった。「副詞的用法」では、中学でやった@「〜するために」(目的)やA「〜してうれしい」(原因)のほかに、B「〜してその結果〜だった」(結果)や、⓸「〜するとは、〜するなんて」と、判断を下す文の後にその「根拠」を述べる用法もある。高校では1年生の秋に勉強するはず。整序問題ではI awoke to find myself in a strange room. が難しかったね。これも「結果」用法で、「目が覚めて(その結果)じぶんが見知らぬ部屋にいるのに気が付いた」。次の「空所補充」問題では、It was very ( )( ) you to drive me to the station. (駅まで車で送っていただき、ありがとうございました)は、to driveが「判断の根拠」(〜するとは)を示す用法だから「あなたはとても良い人でしたね」の意味で、It was very nice of you to〜.とかYou were very nice to〜.と言えればよい。 尾上

(追記)テントの下で歓談中のオジサンたちに近づいてみた。どうも出品した人たちのようで、6人で情報交換したり自慢話に興じている。先月末にはここで「大輪朝顔」の展示会も開かれて、そこに出品した自慢の朝顔を「押し花」にして見せあっているよ。A4のホールダーいっぱいに挟んだピンクの巨大な朝顔をメジャーを使って直径を測って見せている。「ほら、25センチだよ!」と仲間に見せびらかし。私も「本当にデカイですね!」と思わず口をはさんだ。
 「変化朝顔」は、江戸時代末期から200年続く「古典園芸植物」で、人工交配とか現代の「遺伝子組み換え」とかではなくて、自然に「突然変異」が起きるのをじっと待つという、「江戸っ子」たちの心意気が作った園芸だ。全国規模の「変化朝顔研究会」があるそうだ。遺伝に関するあの「メンデルの法則」もまだ知らなかったけど。面白いものがみられたな。
2019/08/26 (Mon) 23:44


Come what may,(何が起こっても)
Come what may,(何が起こっても)
2019年8月25日(日) 御殿場市民会館にて 
「高座山のミヤマウズラ」
 昨日は何日ぶりかでやっと青空になる予報だったので篭坂峠を越えて「忍野中学校」に向かって行った。その裏の「高座山」(たかざすやま)に登ると、中腹から真正面に見えるはずの「富士山」がすっぽり入道雲の中だけど、忍野の全景は秋らしい真っ青な空の下だった。トウモロコシや野菜が甘くおいしく育つわけだ。「杓子山」登山の手前のこの山は三角形の広大な萱場の斜面で、ススキを刈り取る作業車用の道がすばらしいハイキングコースなんだよ。
 一面のススキの斜面にピンクの「白山フウロ」、オレンジ色の「小鬼ユリ」と「節黒センノウ」、紫色の「釣鐘ニンジン」が華やかさを添えている。秋の七草もほぼ咲きそろったね。もうすっかり秋だ。萩、尾花(ススキ)、撫子(ナデシコ)、女郎花(オミナエシ)、藤袴など5種を見つけた。「桔梗」はここの草原になかったけれど、残りの「葛」は我が家の近くで紫色の花を咲かせている・・・。

 3年生TUさんは「比較」の文法作文をやった。be likely to〜(〜する可能性がある)は比較級でmore likelyとか反対にless likely といえる。The least likely candidateは「最も可能性低い候補者」だ。「〜に似ている」のlikeも形容詞だから比較級でmore like〜than〜といえるよ。This isn't so easy as it seemed at first.(これははじめに思ったほどやさしくない)や、Some people aren't better off than they used to be.(以前より暮らしが楽でない人もいる) のように、asとthanはともに「〜とくらべて」の意味で、「接続詞」でSV〜を従えるはず。「前文との相違点」だけを残して他をどんどん省略するから高校生には難しいんだね。
 ARさんは「譲歩」に関する文法作文をやった。「譲歩文」とは日本語の「逆接文」に相当するものでSV〜,but SV〜とかThough SV〜,SV〜だけど、受験生の英語ではNo matter wh-やwh-ever (どんなに〜しても)で始まる文が代表的なものだ。難しかったのはCome what may,(何が起こっても)とBe it so humble, (どんなに貧しくても)だね。ともに動詞の原形ではじまるよ。特にCome what mayは私がNYのネットラジオでスタンダードジャズを聞いていると、ラブソングにしばしば登場するフレーズだよ。
 裾野教室のMAさんが出席して「仮定法」の文法作文をやった。よく理解できていて自信を持ってよい単元だね。今と昔の事実に反する「仮の話」をするのが「仮定法」の原則だけど、「未来」でほぼ事実だと思えることにも「仮定法」を使うことに注意したかった。If the sun were to rise in the west,(太陽が仮に西から昇っても)とか、If he should come late for the meeting tomorrow, (万が一、明日会合に遅れてくるようなことがあったら)のように、条件節に助動詞のwere toかshouldを補うよ。「もう10ドルあれば、ずっとほしいと思っていたこの本が買えるんだが」は、「無生物主語の文」に置き換えてTen more dollars would enable me to buy this book I have long wanted. が書けるとよかったね。 尾上

(追記)忍野の山を知り尽くしている知人のGOさんに前もってLINEで聞いたら、「ミヤマウズラはもう3日ほど・・」といって最新の写真を送ってくれた。まだツボミかもしれないけど「花の宝さがし」はワクワクするし、久々の青空で展望の良い「高座山」に登るのも楽しいから行ってみよう。「赤松の下ですよ」と教えられたように、6月に案内してもらった松林の中をたどって行った。
 ここはまだ車がなかった時代に村人が馬にのせてカヤ(ススキ)を運んだ道だそうだ。細い道で今はだれも通らない。しばらく登っていくと、あったよ!鶉(うずら)の卵のように斑点のある緑の2枚葉の上にすっと伸びた茎に、5・6個の白いつぼみが並んでいる。その少し先に行くと開花したものもあったよ!これもラン科の花で初のめぐり逢い。綿毛に包まれて羽を広げた小鳥のように美しい。(左の壁紙はマクロレンズで撮った一枚)
2019/08/25 (Sun) 23:11


Talented as he is,「才能があるのだけれど」
Talented as he is,「才能があるのだけれど」
2019年8月22日(木) 裾野市民文化センターにて
「湿生花園のミズトンボ」
 半月ぶりに金時山に登ろうと出発した。箱根仙石原の登山口について頂上を見上げたらなんと雲の中。もう秋なのにスカッと晴れる日が少ないなあ。登山は延期してゆっくり花を観察しようか。近くの花の寺「長安寺」に立ち寄ったら「夏水仙」と「黄蓮華ショウマ」を見つけた。友人のKAさんを電話で誘って、「湿生花園に行ってみようか。レンゲショウマが見ごろだと思うよ。」
 箱根ビジターセンターの職員だったKAさんは鳥や植物に実に詳しい。「湿生花園」でボランテイアもやったことがあり箱根町民だから無料で入場させてもらえた。久しぶりの園内は秋の花にすっかり変わっていて、草原ではピンクの「ナデシコ」や紫色の「姫トラノオ」が一杯。岩場では真っ白な「シラヒゲソウ」が美しかった。池の傍の「サギソウ」も湿原の木道で見つけた「ミズトンボ」もラン科の可愛い花・・・。

 3年のTAさんは「否定」を勉強した。難しい表現がたくさんあってなかなか覚えきれないね。I never listen to his song without being deeply moved.はneverとwithoutという否定語が2度出てくるので「二重否定の文」と呼ぶ。「〜なしでは・・しない」と直訳するよりも「・・すれば必ず〜する」と意訳しよう。「彼の歌を聞くと私は必ず深い感動を覚える。」notやhardlyがなくても「否定」の意味になる大切な表現も覚えておこう。far from〜とかanything but〜は「強い否定」になる。
 YAさんは前回「目的の不定詞」を含む英文を和訳した。The primary task of technology, it would seem, is to lighten・・・「科学技術の第一の仕事は、・・・軽くすることだ、と思われるだろう。」では、SVの間に「挿入」されたit would seemを文頭に移動すればよかったのに。All relationships, the American feels, should have ・・・も同じだ。今日は「譲歩」の文法作文をやってほぼ全問正解だった。Talented as he is, he is not yet ready to turn professional.「才能があるのだけれど、彼はまだプロに転向する気持ちになってない。」Though he is talented,の「補語」を接続詞thoughの前に出して強調できる。その時、thoughがasに代わることがある。
 2年生のADさんは前回「名詞構文」の文法問題をやった。I was aware that she was kind.の後半は「彼女の親切」と短く言えるから、I was aware of her kindness.と言い換えられる。形容詞を使った文を「名詞」におきかえたのだ。今日はSVOCの文型で、「過去分詞」がCになる場合を勉強した。Can you make yourself understood in English?「英語が通じますか?」は、覚えておきたい大切な表現だ。「過去分詞」のunderstoodは「受け身」の意味で、直訳すれば「英語で自分の言葉が理解されるようにさせられる?」という意味。
 SU君は前回「名詞」の表現のいろいろを勉強した。「彼はその時、コーヒーを一杯飲みながら音楽を聴いていた。」はHe was listening to music over a cup of coffee then.という。液体や気体、個体でも決まった形がないものは「不可算」だからaや-sがつけられない。「パン一斤」ならa loaf of bread、「石鹸2個」ならtwo cakes of soapのようにいうよ。今日は「分詞構文」の2回目で、文頭のbeingが省略されて「過去分詞」-ed形で始まる分詞構文の例を勉強した。これは「受け身」の意味になって、「〜されたので」とか「〜された時には」の意味で、後の文につながっていくよ。 尾上

(追記)この「ミズトンボ」は、先日「乙女キャンプ場」で見つけた「トンボソウ」と同じような名前で、3枚の花弁と3枚のガクで出来て首をうなだれて咲くから確かにラン科だけれど、「属」が違って「ミズトンボ属」だそうだ。ほかに仲間が少ない。大きな唇弁がベロじゃなくて十字架の形で珍しい。それがトンボの羽と体かな。丸みを帯びた三角形の花の中央に茶色の点が二つならんでいるので、それをトンボの眼に見立てたのかなあ。
 今年の夏は実に「ラン科」の花を追いかけまわる数か月だったなあ。5月の「金ラン」「銀ラン」「熊谷ソウ」で始まり、6月の「尾上ラン」「カモメラン」「敦盛ソウ」、7月の「小敦盛ソウ」「鈴虫ソウ」「羽蝶ラン」「女峰チドリ」「雲切ソウ」「金精ラン」、8月は「青二葉ラン」「トンボソウ」と、箱根や山梨の山々を駆け巡ったよ。実に楽しい夏だった。訪れた北海道には「白山チドリ」のほかにはラン科の花が何もなかったのが不思議だ。本来が南方系の花なのかな。
2019/08/22 (Thu) 22:59


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