「高座山のミヤマウズラ」
昨日は何日ぶりかでやっと青空になる予報だったので篭坂峠を越えて「忍野中学校」に向かって行った。その裏の「高座山」(たかざすやま)に登ると、中腹から真正面に見えるはずの「富士山」がすっぽり入道雲の中だけど、忍野の全景は秋らしい真っ青な空の下だった。トウモロコシや野菜が甘くおいしく育つわけだ。「杓子山」登山の手前のこの山は三角形の広大な萱場の斜面で、ススキを刈り取る作業車用の道がすばらしいハイキングコースなんだよ。
一面のススキの斜面にピンクの「白山フウロ」、オレンジ色の「小鬼ユリ」と「節黒センノウ」、紫色の「釣鐘ニンジン」が華やかさを添えている。秋の七草もほぼ咲きそろったね。もうすっかり秋だ。萩、尾花(ススキ)、撫子(ナデシコ)、女郎花(オミナエシ)、藤袴など5種を見つけた。「桔梗」はここの草原になかったけれど、残りの「葛」は我が家の近くで紫色の花を咲かせている・・・。
3年生TUさんは「比較」の文法作文をやった。be likely to〜(〜する可能性がある)は比較級でmore likelyとか反対にless likely といえる。The least likely candidateは「最も可能性低い候補者」だ。「〜に似ている」のlikeも形容詞だから比較級でmore like〜than〜といえるよ。This isn't so easy as it seemed at first.(これははじめに思ったほどやさしくない)や、Some people aren't better off than they used to be.(以前より暮らしが楽でない人もいる) のように、asとthanはともに「〜とくらべて」の意味で、「接続詞」でSV〜を従えるはず。「前文との相違点」だけを残して他をどんどん省略するから高校生には難しいんだね。
ARさんは「譲歩」に関する文法作文をやった。「譲歩文」とは日本語の「逆接文」に相当するものでSV〜,but SV〜とかThough SV〜,SV〜だけど、受験生の英語ではNo matter wh-やwh-ever (どんなに〜しても)で始まる文が代表的なものだ。難しかったのはCome what may,(何が起こっても)とBe it so humble, (どんなに貧しくても)だね。ともに動詞の原形ではじまるよ。特にCome what mayは私がNYのネットラジオでスタンダードジャズを聞いていると、ラブソングにしばしば登場するフレーズだよ。
裾野教室のMAさんが出席して「仮定法」の文法作文をやった。よく理解できていて自信を持ってよい単元だね。今と昔の事実に反する「仮の話」をするのが「仮定法」の原則だけど、「未来」でほぼ事実だと思えることにも「仮定法」を使うことに注意したかった。If the sun were to rise in the west,(太陽が仮に西から昇っても)とか、If he should come late for the meeting tomorrow, (万が一、明日会合に遅れてくるようなことがあったら)のように、条件節に助動詞のwere toかshouldを補うよ。「もう10ドルあれば、ずっとほしいと思っていたこの本が買えるんだが」は、「無生物主語の文」に置き換えてTen more dollars would enable me to buy this book I have long wanted. が書けるとよかったね。 尾上
(追記)忍野の山を知り尽くしている知人のGOさんに前もってLINEで聞いたら、「ミヤマウズラはもう3日ほど・・」といって最新の写真を送ってくれた。まだツボミかもしれないけど「花の宝さがし」はワクワクするし、久々の青空で展望の良い「高座山」に登るのも楽しいから行ってみよう。「赤松の下ですよ」と教えられたように、6月に案内してもらった松林の中をたどって行った。
ここはまだ車がなかった時代に村人が馬にのせてカヤ(ススキ)を運んだ道だそうだ。細い道で今はだれも通らない。しばらく登っていくと、あったよ!鶉(うずら)の卵のように斑点のある緑の2枚葉の上にすっと伸びた茎に、5・6個の白いつぼみが並んでいる。その少し先に行くと開花したものもあったよ!これもラン科の花で初のめぐり逢い。綿毛に包まれて羽を広げた小鳥のように美しい。(左の壁紙はマクロレンズで撮った一枚)
