高校英語UG会 三島・裾野・御殿場

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副詞のalsoは動詞の前後、日本語の「〜も」は焦点の後に
副詞のalsoは動詞の前後、日本語の「〜も」は焦点の後に
2019年9月29(日) 御殿場市民会館にて 
「サラシナショウマの海」
 週間天気予報を見ていると、この所の天候不順で富士・箱根が本当の秋晴れになるのは9月中にはなさそうだ。「富士登山」に絶好の日はいつになるかな。富士山の北側なら晴れて少しは雲がきれているかと期待して富士吉田市の旧「吉田口登山道」入り口の「中ノ茶屋」に行ってみた。今月初めに「吉田高校」の全校生徒が「強歩大会」をやっていたところだ。やはりこちらでも富士山は雲の中だった。
 江戸時代には「浅間神社」で参拝を終えた「富士講」の人たちが最初に立ち寄る休憩所だった。今も登山シーズン中や週末には営業しているそうで、「吉田のうどん」のメニューにひかれて入ってみた。今日は麺類ができませんというので、「串団子」と奥さん手作りの「カリントまんじゅう」を戴いたら、香ばしい黒砂糖のパリパリが餡子とマッチして実に美味だった。
 店内で隣に座った初老の男性は毎日この道をジョギングしていてこの店の常連のようだ。今日も車道の終点「馬返し」まで走ってきたとのこと。「この店の先に川があるでしょ。そこを渡ると昔は『賽の河原』と呼ばれる霊界に入っていったんですよ」。そのせいなのか、この日のお目当ての「サラシナショウマ」が広大な赤松の森の中にこんなに一面真っ白な海になる場所を他に知らない・・・。
 
 3年生TUさんは前回「独立不定詞」のイディオムを使う英文を和訳した。「群馬大」の「社会と年齢」では、Age is also a major touchstone by which individuals organize and interpret their own lives. 「年齢はさらに個人個人が自分の生活を組み立てたり理解したりするときにも主要な基準になっている。」で、「も」の位置が大切だ。副詞のalsoとevenは動詞の前後に置いて文全体を修飾する用法だけど、日本語では「〜も」と「〜さえ」はその対象になる語句、つまり「焦点」の直後に付け加えないといけないから難しい。直前の文から判断して、どの部分に「〜も」というか見分けることが大切だ。今日は「無生物主語」の文法作文をやった。His courage failed him. とは「勇気が彼を裏切った」、つまり「勇気が消えうせた」の意味。
 ARさんは前回英文和訳で、「不定詞」の前のfor 〜が「意味上の主語」で「〜が」と訳すと勉強した。・・・ to realize how difficult it was for anyone interested in music at the beginning of the century to follow up that interest. 「今世紀の初め、音楽に興味のある人がそういう興味を続けていくことがどれほどむずかしいことであったかを理解するためには・・・」はIt was very difficult for him to〜が基本文になっているよね。今日は「疑問表現」を勉強した。「あなた、彼が何時に来るとおっしゃいましたか。」の並べ替えはWhat time did you say he was coming here? 「疑問詞」のwhat timeがheの前から「移動」して文頭に出ているのが正解。thinkやsayのような「軽い動詞」で聞いた時にはYesやNoでは答えないからね。
 1年生のTU君は「分詞構文」を初めて勉強した。-ing 形には@「〜すること」(名詞用法:動名詞)とA「〜している」(形容詞用法:現在分詞)があることは前回のプリントで勉強したし、中学でもほぼ学習済み。実はもう一つB「〜しながら」(副詞用法)などの意味になる場合もある。同様に「〜した時」や「〜したので」の意味で、次の文章を修飾する「副詞句」の働きがあって、それを特別に「分詞構文」と呼んでいる。
 接続詞+S+V+〜の「副詞節」が次の「主文」を修飾する場合に、いきなり-ingで始めても変わらない時の用法だ。Being sick, I had to stay home.「病気なので家にいなければならなかった。」も、As I was sick,という「節」を「句」に言い換えたものだ。今日はさらに「受動態」に関する「語句整序問題」で大学入試問題を基礎10問、発展10問をやってみたらすべて正解が出せた。満点だったよ!未知の単語もあったのに、英語の骨組みがしっかり理解できているんだね。 尾上

(追記)その日は富士山麓に行く前に忍野の「高座山」1304mに登った。山頂近くでやっと見つかった「ムラサキセンブリ」はまだ固いつぼみで期待外れ。半月早かったな。昨年の10月にやったトレッキングの例会では、大学の仲間3人をこの山に案内してちょうど満開になった「ムラサキセンブリ」を見てもらえたのに。半月後にもう一度来てみよう。
 これはとても珍しい種類で、知らない人は山口県の「秋吉台」まではるばる見に行くそうだ。しかし今年はどの花も昨年より半月ほど遅いな。草花にはそれぞれ盛りの季節があって一期一会なんだ。日陰には紫色のトリカブト、日差しの中にはリンドウやピンク色のハクサンフウロが咲いて目を楽しませてくれた。
2019/09/29 (Sun) 23:08


How come you were absent yesterday?「なぜ昨日欠席したの?」
How come you were absent yesterday?「なぜ昨日欠席したの?」
2019年9月26日(木) 裾野市民文化センターにて
「熱海のヨットハーバー」
 海風が恋しくなるとよく熱海に行く。昨日は久しぶりに青空が戻ったので「熱函道路」のトンネルを抜けて、急な坂を駆け下りて熱海市街に入った。久しぶりに寿司を食べに来たのだけど、昼食には少し早すぎたので「来宮駅」を過ぎたあたりに「市立図書館」を見つけて入ってみた。小さいけれど明るく清潔なスペースで、窓の外に観光船の出入りする港が見える。
 窓辺にテーブルがたくさん用意されてゆったりと雑誌の閲覧ができた。家内は読みたかった「婦人公論」、私は「芸術新潮」と「山と渓谷」の最新号をのんびり眺めた。急な崖の上に建っているから眺めはいいけど、市民の利用には不便だろうな。館内に「坪内逍遥」の名があったので気になってネットで調べたら・・・。
 
 3年生のTAさんは前回「譲歩」の文法作文をやって、Her daughter looks beautiful whatever she wears.の並べ替えは正解が出せた。後半が「譲歩」の意味になって、「何を着ようとも」の意味だ。今日はお母様がご挨拶に見えて、TAさんが就職試験に合格しある製造会社に内定したとのご報告。まことにおめでとうございます。得意のコンピューターの知識にさらにここで学んだ英語の力をいかんなく発揮して期待される社会人になってください。最後のレッスンは「原因理由」の文法作文を勉強した。お休みした分のプリントを渡したので、時間を見ては自宅で取り組んでみてください。
 YAさんは前回「京都女子大」の英文で「日米の倫理観の違い」を読んだ。The key to a happy ending in Japan is not just the triumph of the hero, but also a reconciliation with the defeated evil person.「日本でのハッピーエンドの秘訣は、主人公の勝利だけではなくて、負けたほうの悪役と和解することでもある。」の下線部訳がむずかしかった。今日は文法作文のシリーズ最終回で、様々な「疑問表現」を勉強した。How come you were absent yesterday?「なぜ昨日欠席したの?」はWhy were you〜?の意味だけど、How does it come that〜「どうしてそういうことになるの?」の短縮形と考えれば、後にSVの節が続くことが理解できるね。
 MAさんは前回「無生物主語」の文法作文をやって、もう少しのところで正解が出せなかった。並べ替え問題の「詩は朗読することにより一層理解が深まる。」は、Reading poetry aloud helps us understand it better. 「私たちがそれ(詩)をもっと理解するのに役立つ」。helpは「使役動詞」の仲間で後の不定詞にtoがつかないのだ。今日は「時・条件」の文法作文をやった。I had hardly gone to bed when the telephone rang.「寝床につくかつかないうちに電話がなった。」を特別に「時間構文」と呼んでいる。「否定の副詞」を文頭に出すとHardly had I gone〜のように「倒置」になるんだったね。
 2年生のADさんは前回「独立分詞構文」を勉強した。文頭の-ingの前に「主語」が残っている場合で、そこにSVがそろっているから「独立」の名がついたんだね。今日は「独立分詞構文の慣用用法」をやって、たくさんのイディオムを勉強した。Generally speaking,(一般的にいえば)はもともとIf we speak generallyを分詞構文にしたものだ。We cannot talk usefully about a language without talking about culture, for they are inseparable.「言語のことを有効に話すと必ず文化のことに触れてしまう。なぜならその二つは分けることができないから。」接続詞のforはbecauseと同じ。
 SU君は前回「前置詞」の用法を確かめる問題で、まだまだ覚えなければいけない前置詞がたくさんあることがわかった。次の「接続詞」にもおおいに注意しよう。今日は「動名詞」の前に前置詞のinやonがつくと、「〜したときに」「〜するとすぐに」の意味になることを学んだ。和訳で難しかったのは、In learning to become world citizens, Japanese must force themselves to speak out even in clumsy English.「世界の一員(国際人)になるために学んでいる時に、日本人はたとえ下手な英語でも思い切って話すように自分を強制しないといけない。」
 OB君は前回「分詞構文」の(2)で、「受動態」の場合を勉強した。Tom, forced to give up skating, took to skiing.「トムはスケートをあきらめさせられたので、スキーに打ち込んだ。」being を省略していきなり過去分詞forcedで始めていいのだ。今日は「独立分詞構文」の勉強で、・・・, each spending an average of five times as much money〜は「後置の分詞構文」なので、and each spends・・・「そして各人は・・・の平均5倍のお金を使う」のように、連続して和訳しておけばいい。意味上の主語each( of them)が残っている「独立分詞構文」なんだね。 尾上

(追記)熱海市立図書館は創立100年を超えていて、静岡県内で最古の図書館だと知った。今は早稲田大学の所有になる「双柿舎」は、早大で教鞭をとっていた文豪「坪内逍遥」の別荘で、かなりの数の蔵書を熱海町に寄贈したので町は県内初の「図書館設立」へと進んだ。1915年、熱海小学校の一部屋を「図書館」として整備し開設した。はじめは「逍遥先生記念町立熱海図書館」と称していたそうだ。
 坪内逍遥と言えば早稲田大学教授で、「シェークスピア」の戯曲37作品を大正・昭和にかけて全部翻訳した人であり、東京外語のロシア語の大先輩である文豪「二葉亭四迷」との友情が熱かったというエピソードがある。この話にはもう一人「太田黒重五郎」という同じ東京外語出身の実業家がからんでいて面白い。太田黒はこの沼津の出身で「沼津中学」(今の沼津東高)を卒業している。
2019/09/26 (Thu) 23:21


句読点のー(ダッシュ)は「すなわち」
句読点のー(ダッシュ)は「すなわち」
2019年9月23日(月) 三島ゆうゆうホールにて 
「裾野コスモスまつり」
 一面のコスモス畑といえば、山中湖村に「花の都公園」がよく知られているけど、もっと身近なところで裾野の「大野原」にも広大なコスモス畑があるのを知ってた?先週須山の山奥まで「シラヒゲソウ」を見に行った帰り道、立ち寄ったらちょうど「パノラマロード・コスモスまつり」をやっていた。
 富士山はこの日も雲の中だったけど、その近くまで登ってきたばかりの「黒岳」や「越前岳」の山並みを背景に、ピンク・白・赤・オレンジなど色とりどりだった。特に淡いクリーム色の一画は涼しげな薄緑の葉と調和して見事な美しさ・・・。

 3年生のNAさんは前回「明治学院大」の英文「よい書き手とは」を和訳した。If an author is to defend himself against those who criticize his ideas, he will do so more effectively by justifying the ideas than by saying he did not intend to teach them. 「自分の考え方を批判するような人から身を守ろうとするなら、そんな考えを伝えるつもりはなかったというよりは、その考えをしっかり説明する(弁護する)ほうがより効果的に身を守ることができる。」ここではis to〜が「意図」の意味の「助動詞」の働きだと分かった。do soは「代動詞」で前出のdefend himself のことで、themも前出のthe ideasのことなんだ。themを「かれら」と訳すのはうっかりだね。theyはhe、she、itの複数形だよ。今日は「程度・目的・結果」の文法作文をやってほとんど正解だった。
 2年生のYAさんは前回「アボリジニの超能力」という面白い英文を読んで、すべての設問に正解できた。「中央大」の英文はAs is true of many inventions, it was created to fill a need ― for a game・・・が難しかった。冒頭のasは関係詞のwhichと同じ働きだけど、後に続く文の前置きとして「多くの発明品にあてはまるように」と訳す。「ダッシュ」で切れているので、直前の「ある必要を満たすために」の説明をしているんだ。だから、「すなわち・・・の競技のために」と追加しておけばいい。今日は、今週の前期テストのために対策勉強に集中した。
 1年生のMA君は「発音記号」を習ったことがないので知りたい、というので今日はプリントの「ジョーンズ式」発音図を用いて、10個の「母音」を勉強した。辞書や教科書に書いてある「発音記号」を日頃から自分で読めるように練習してほしい。次に、昨日に続いて「分詞」の(2)をやってみた。「現在分詞」-ing には(1)でやった形容詞用法「〜している」のほかに、文全体を修飾する副詞的用法「〜しながら、〜した時、〜したので」のような意味もある。そういう文を特別に「分詞構文」と呼んでいる。Having a cold, I was absent from school. 「風邪をひいていたので学校を休んだ。」の前半はBecause I had a cold,の意味。「分詞構文」に書き換えるには「ケス・ケス・ING」と覚えておこう。しかしIt being a nice day, a lot of people came out to the park.「天気のいい日だったので、大勢の人たちが公園に出てきた。」は、前半がAs it was a nice day,と同じ意味で、後半の文の主語とは違うので主語をケサナイ例だ。 尾上

(追記)毎朝「富士山」の方角をみては、ああ今日も雲の中か・・・。ネットで山頂山小屋からのライブカメラで記録を見ても、今年の「ご来光」は10日に一回ほどしかなかった。せっかく登ってもがっかりだよね。富士登山の閉山式も終わって2週間もたつのに台風が次々と襲ってきて、まだすっきりと「秋空」にならないね。
 昨年は9月19日、一昨年は22日、ともに素晴らしい天気で富士宮口5合目から登っているのに今年はまだまだ。例年10月10日には「初冠雪」がきて最高峰の「剣ヶ峰」には急斜面で登れなくなるから、それまでに第9回目の富士登山を成功させたいなあ。年に1回は健康維持のバロメーターだから。
2019/09/23 (Mon) 23:12


subjectは「主語」「主題」「科目」のほかにも・・・
subjectは「主語」「主題」「科目」のほかにも・・・
2019年9月22(日) 御殿場市民会館にて 
「金時山のマツムシソウ」
 金時山の登山ルートは4本ある。「乙女峠」から3つも山を越えていくロングコースは年に一回元日の登山に使う。自宅を午前2時に出発して山頂で初日の出を拝むようにしている。最近は月に2回をノルマにしていて、前回は北側の「足柄峠」から登ったので今度は南側の「仙石原」の別荘地からだ。樹林を抜けると「うぐいす茶屋」の立つ「矢倉沢峠」からは展望が開けて花々が一杯だった。
 マツムシソウの季節になって、正面の「神山」や「大涌谷」の展望とベストマッチの美しい株をいくつも見つけた。それと競うように釣鐘型のクサボタンも淡い紫色で咲き誇っている。中間の分岐点では犬を連れた男性に「健脚ですね!」なんてお世辞をいわれて少しいい気分。年齢不相応に「北岳」の赤いシャツを着て長靴で登っていたからかな。結局追い越されたけど・・・。

 3年生TUさんは前回、be to〜がたくさんの「助動詞」の働きをするような英文を読んだ。「早稲田大」のThere were dry areas, such as deserts, where water was to be found only at an occasional watering hole or oasis. 「砂漠のように、時たま現れる水飲み場、つまりオアシスでしか水を見つけることができないような乾燥地帯もあった。」挿入のsuch以下をカッコに入れれば、この関係副詞のwhere以下は先行詞のdry areasを修飾するはず。orは直前の語句を別の語で「言いかえる」場合にも使うよ。「や」とか「あるいは」ではなく「つまり」と訳そう。今日は「程度・目的・結果」の文法作文をやってどれもほとんど正解だった。名詞のsubjectは「主語」「主題」「科目」や「被検者」のほかに「臣民」の意味もある。sub「下に」+ject「投げる」が語源で「投げかけた物や人」に意味が拡張した。動詞のsubjectには「人を〜に従わせる」の意味があるよ。
 ARさんは前回seem to〜、appear to〜(〜と思われる)を使う英文を読んで、ほとんど正確に和訳できていたね。「夫婦円満の秘訣」の英文、We haven't had any since we got married. 「結婚してからは何も〜を持ったことがない」でanyの後の省略語をはっきりさせないといけない。直前の文中にあるimportant mattersのことだね。今日は「時・条件」の文法作文をやった。「成蹊大」の「その車が角を曲がるや否や車輪が外れた。」はNo sooner had the car turned the corner than the wheel came off. 否定の副詞で始まるのでSVが「倒置」になるよ。「早稲田大」の英作文「子供たちは寝る時間になるまで庭に出ていた。」は動詞の時制の一致に気をつけて、The children were out in the garden until it was time to go to bed. と書く。
 三島教室の1年生MA君が出席した。学校でもうすぐ始まる「分詞」の用法を先取りして勉強した。Mary took care of the wounded bird. このwoundedはwound「鉄砲や刀でケガさせる」の過去分詞で「〜させられた」の意味になるから、「ケガした鳥」となる。The police found a man murdered under the bridge. はSVOCの文型になってOCが「主語・述語」の関係だから、「一人の男が橋の下で殺害されている様子に警察は気がついた」。「水を流しっぱなしにしないで」の英訳は、Don't leave water running.(水が流れている状態を放っておかないで。)となり、leave のかわりにkeepを使うと「注意して保つ」の意味になってしまうよ。 尾上

(追記)下山してくる外人のペアに2組も出会って「こんにちは!」。山頂に着いたらまたベンチにもう一組。この山は白人が最近増えたなあ。「案内表示石」にタッチするとそこに知人を発見!忍野「高座山」の花博士GOさんだよ。富士吉田市からはるばるようこそ。この夏はラン科の新種を3つも教えてもらったなあ。お礼に「この大岩の下にシラヒゲソウが咲いているはずなので一緒に行ってみましょう」と案内して、終わりかけの白いかわいい花を2本見つけた。
 忍野中学校の卒業生で幼いころから裏の山に登っていたそうだ。富士吉田市の職員を定年で辞め、ほぼ毎日「忍野」の山に登っては花の観察に余念がないらしい。「紫センブリはもう一週間後かな」。昨年二人の出会いのきっかけになったムラサキセンブリは「高座山」の急斜面に咲く星形の大きな花で珍しくこの山以外ではなかなか出会えないそうだ。「また近いうちに忍野で会いましょう」と言って、GOさんは北側の「足柄峠」に下って行った。
2019/09/22 (Sun) 23:29


It will not be long before〜「〜のようになる日も遠くはあるまい」
It will not be long before〜「〜のようになる日も遠くはあるまい」
2019年9月19日(木) 裾野市民文化センターにて
「サトイモの花が咲いた?」
 リハビリ散歩と称して家内と「秩父宮公園」を歩いた。シュウメイギク(秋明菊)やシュウカイドウ(秋海棠)が一面に咲く遊歩道をたどると、ヒガンバナの畑に来た。赤だけでなく黄色も群生しているよ。木陰には淡いピンク色のも咲いていた。奥の林では赤色の海の中に真っ白なヒガンバナも一本発見!突然変異かな。
 今年は中央のバラ園をやめて菜園に変えたそうだ。売店ではこの畑で採れたばかりのナスとキウリを売っていた。陸稲だけどコメもしっかり育って収穫が近いし、背丈ほどもある大きなサトイモが大きな葉を茂らせていた。「花が咲いてます!」の掲示の裏をのぞくと根元になにやらそれらしき茎が3・4本ついているけど先端はもう枯れているよ。残念・・・。

 3年生のTAさんは前回「比較」をやった。I am no more interested in classical music than you (are).「クラシックに興味がないのは君と同じだ。」と、Sunlight is no less necessary than fresh air is.「日光が必要なのは新鮮な空気と同様だ。」が難しかったね。no moreは「否定」でno lessは否定の否定だから「肯定」の意味になるよ。than以下の部分は、わかりやすい「たとえ」だから「〜のように」と訳しておこう。今日は「譲歩」の文法作文をやった。However much he eats, he never gets fat.「どんなにたくさん食べても彼は太らない」のように、後半の主文が前半と逆転するような文のつながりで「逆接」ともいうよ。
 YAさんは前回seem to〜、appear to〜の用法を含む英文を和訳した。「山口大」の・・・In vast modern societies there is nothing of importance that the individual can do.「巨大な現代社会では、個人ができることで重要なことなど何もない」が難しかった。関係代名詞のthatの先行詞はnothingでof importanceもnothingを二重に修飾している。今日は「時・条件」の作文で「青山学院大」の、「ほとんどすべての人が海外旅行するようになる日も遠くはあるまい」は、The time will come soon when almost all people travel abroad.もいいし、It will not be long beforeで始めてもよい。
 MAさんは前回「程度・目的・結果」の文法作文で、整序問題をやったらa やtheのような冠詞の扱いでマルがもらえなかった。指示された単語の数を数えて解答見直しの習慣をつけたいね。今日は「無生物主語」の文法作文をやった。Her energy and talent took her to the top of her profession.で、「無生物が人を〜へ連れて行った」ではおかしな日本語なので、「人」を主語に置き換えて和訳するように工夫しよう。「勢力と才能のおかげで、彼女はその職業の頂点に登れた。」のように。さらに、この日本語を「無生物主語の文」で英訳できると素晴らしい。
 2年生のADさんは前回「独立分詞講文」を勉強した。文頭の「分詞」-ingの前に「主語」の名詞がついている場合だった。今日は「付帯状況」の表現でwith+名詞+-ingやwith+名詞+-edを勉強した。主文SV〜の後に付け加えるからこれも「独立分詞構文」のなかまだ。The princess lay with her eyes closed.「王女目を閉じて寝ていた」のように、Her eyes were closed.という「受け身」の文を付けたしたものだ。He usually studies with the radio on.「ラジオをかけたままで・・・」もthe radio was onという文がwith以下に組み込まれているんだ。
 SU君は前回「形容詞・副詞」の文法を勉強して、和訳が難しかった。We consume a great deal of electric power in the summer. 「夏には大量の電力を消費する。」つまりa lot of〜とか lots of〜と同じ。 A great amount of〜ともいえる。一方「数えられるもの」に対しては a great number of〜というよ。今日から「動名詞」の構文に入った。動詞の-ing形は、a singing girl「歌っている少女」、She came singing「歌いながらやってきた」のように、形容詞用法や副詞用法も勉強したが、She loves singing a song. 「歌うことが好きだ」のようにlovesの目的語で「名詞用法」も注意しよう。これを「動名詞」と呼んでいる。
 OB君は「分詞構文」の(2)を勉強した。If it is seen from a distance, this mountain looks like Mt.Fuji.「遠くから見ると、この山は富士山に似ている」は、「ケス、ケス、ING」で分詞構文に変えるとBeing seen〜となる。しかし、「現在分詞」と「過去分詞」が並ぶのは無駄なのでBeingもケス。すると「過去分詞」のSeenで始まる分詞構文が出来上がる。Tom, forced to give up skating, took to skiing.は、forced以下の分詞構文が主語Tomと動詞tookの間に「挿入」されているけど、文頭に移動すれば理解しやすい。「スケートをやめさせられたので、トムはスキーに打ち込んだ。」 尾上

(追記)日本に紹介されたときヤマイモ(山芋)に対してサトイモ(里芋)と名付けられた。カボチャもジャガイモもたしか原産地のカンボジアやジャガタラから命名したよね。サトイモは熱い南洋原産の植物だから御殿場のような標高で花が咲くのは珍しい。九州でも10年に一度だそう。この夏がいかに暑かったかを実証しているね。
 どんな花なのか、ネットでサトイモの花の写真をさがした。なあんだ!生け花のカラーと同じだよ。黄色い苞に囲まれた中に穂が一本。そこに細かな花が一杯つくから、そうだ!ミズバショウと全く同じだよ。どれにも「サトイモ科」と書いてある。箱根の「湿生花園」で早春に咲くザゼンソウも登山道でよく見かける「マムシグサ」別名テンナンショウもその仲間だったな。コンニャクの畑でも同じような赤い花が咲くらしい。自然界のルーツを探ると面白い。
2019/09/19 (Thu) 23:48


接続詞のasを見たらas〜asを疑え。
接続詞のasを見たらas〜asを疑え。
2019年9月16日(月) 三島ゆうゆうホールにて 
「愛鷹登山道のシラヒゲソウ」
 先週「丹沢」の渓谷まで30キロも行ったのにお目当てのシラヒゲソウが見つからなかったので、「そうだ!愛鷹山の割石峠へ行く登山道にもたくさん咲くんだった。すぐ近場で見れたのに」、と思い出して裾野市須山の「山神社」登山口に行ってみた。すでに車が40台以上留めてあって、すでに主峰「越前岳」や「黒岳」に登っていったと思われる。
 大きな石がゴロゴロした渓流を渡って、苔むした大岩をよけながら森の中を進んでいく。あっ!シカだ。目の前を横切って立ち止まりしばらくこちらを凝視している。さらに行くと、木の枝に数匹のサルの一家!他のがすぐ逃げたのに一匹だけそこにとどまりこちらの動きを見ているのはボスかな。1時間足らずで渓流をまたぐ石の橋まで来た。その下が「秘密の花園」なんだ。ほら真っ白なシラヒゲソウが、40本も50本も・・・。
 
 3年生のNAさんは「原因・理由」の文法作文をやった。「中央大」の「わたしの提案の細部にかれが細心の注意を払ってくれたことがわかってうれしかった。」は、I was happy to find that he had paid careful attention to the details of my suggestion.「〜してうれしい」は、感情の原因を表す用法で「不定詞」にする。動詞の「過去完了形」had paidにも注意が必要。「明治学院大」の和訳では、Any author who does not care what he teaches is just as likely to be a bad author as one who does not care how he writes.「自分が何を語っているのか気にしない作家はだれでも、自分がどんな書き方をしているのか気にしない作家とちょうど同じように悪い書き手である可能性が高い。接続詞のasを見たら前のほうにも「副詞」のasがないか注意しよう。
 2年生のYAさんは前回、「複合関係詞」のある英文を読んだ。Whoever has to deal with young children soon learns・・・「幼い子供を扱わなければならない人は誰でも・・・をすぐに学ぶ。」で、whoeverはanyone whoを一語でまとめたもの。They will put up with whatever strictness results from・・・「・・・から生まれるどんな厳しさにも我慢をするだろう。」も、any strictness whichと言い換えられる。今日は「動名詞」の文法作文を勉強した。基本用法は十分理解できていたね。イディオムでThere is no -ing (〜できない、〜することは不可能だ)が難しかった。
 修学旅行のおみやげにフランスのチョコレートをいただいた。パリでは火事になったばかりの「ノートルダム寺院」が印象に残ったそうだ。フランス人は英語で話しかけてもフランス語で返事をされて困った、という。やはり40年前私が一人旅したときと同じだ。自国の言語にプライドがあるんだね。京都の人が標準語ではなしても京都弁で返すのと似ているかな?

(追記)畑や野山でツルのように伸びる「カラスウリ」の花を見たことある?5つの白い花弁の先端からたくさんのヒゲを伸ばしている所が似ているかな。実は日当たりよい野山を好むウメバチソウの仲間だけど、シラヒゲソウは逆に水辺の湿気が十分な日陰の直立した岩場に咲くんだ。まっすぐの茎に丸い葉がいくつも抱きついた姿がウメバチソウと全く同じでかわいい。
 「越前岳」を縦走すると「割石峠」に下りて山神社に戻る道で、大勢の登山者が渡る苔むした橋なんだけど水際のこの花には気づかない。1センチ足らずの小さな花だし5〜6時間も歩いて疲れているからね。スピードや展望ばかりを気にして、そもそも花には目もくれない登山者のいかに多いことか。実は6月のイワタバコの季節にもこの大岩に赤紫色の可愛い花がびっしりと咲くんだよ。まさに私だけの「秘密の花園」だ。
2019/09/16 (Mon) 23:03


「〜はどうなったと思いますか?」 What do you think has become of 〜?
「〜はどうなったと思いますか?」 What do you think has become of 〜?
2019年9月15日(日) 御殿場市民会館にて 
「芦ノ湖セラピーロード」
 箱根「桃源台」にある「ビジターセンター」で自転車を組み立てて出発。足腰を鍛えるために今日は少し斜面を登ってみよう。芦ノ湖まで下っていくと「湖尻」の船着き場に出る。ここから湖岸の山道をアップダウンしながら「プリンスホテル」のある「箱根園」まで、舗装の広い遊歩道が通じている。車は通行禁止だから静かな森の中をキラキラ光る湖面を見ながらサイクリングするには最高なんだ。
 その入り口に「セラピーロード」の真新しい看板が立っていた。この付近が最近「箱根九頭竜の森」という名称になったらしい。昔は「樹木園」といっていた観光スポットだ。「森林浴」より一歩進んでストレスなどの医療に効果があるから「セラピー」なんだ。すれ違う観光客は外人のほうが多くて「ニーハオ」というと「ニーハオ」が返ってくる。このコースの中間にある「九頭竜神社」までかなり歩くことになるけど、女性が多いのはこの神社が縁結びの神さまだから・・・。

 3年生TUさんは「原因・理由」の文法作文をやった。「同志社大」の「私は各国のクリスマスカードを収集しています。文化の違いが出て面白いですよ。」がもう少しだった。前半はI collect Christmas cards from many countries.で、日本語の「の」は必ずしもofではない。ましてやcountries' cardsのように「物」には原則的にアポストロフィをつけない。「〜から送られてきたカード」だからfromが正解。後半はIt is interesting to find で始めよう。「文化の違いが出る」はthey show cultural differencesとかyou'll see differences in cultureが書けるとよかった。日本語の「の」は幅広く使えるけど英語のofは、@主語のof; love of mothers 「母親が愛する気持ち」、A目的語のof: love of a baby「赤ちゃんを愛する気持ち」、B同格のof; feeling of love「愛という感情」のように使うので要注意だ。
 ARさんは前回、「独立不定詞」が文頭や文中に挿入されて、重要なイデイオムになることを勉強した。Our school system , to name one example, is carefully arranged around the students' ages.「我が国の学校制度は、一例をあげれば、生徒の年齢を中心に丁寧に編成されている。」もSVの間に「独立不定詞」が「挿入」されている。今日は「無生物主語」の文法作文をやった。「青山学院大」の「インターネットによって私たちは世界中の人々と容易に更新できるようになった。」は、weではなくて「無生物」のThe internetで始めると、The internet has enabled us to communicate with people all over the world easily. 日本語の「〜した」は「過去」だけとは限らない。今も続いているなら「現在完了」、「明日〜したなら」は現在形で書く。日本語の文法では「た」は「完了」の意味なんだ。
 1年生TU君は今日から「分詞」に入った。「時制」には関係なく「現在分詞」の-ingは「〜している」(進行、状態)の意味で、「過去分詞」の-edは「〜される、〜された」(受け身)の意味。難しいのはThe door remained locked all day.(そのドアは一日中閉じられたままだった。)で、受動態was lockedのbe動詞をremained(〜のままでいる)に置き換えて、意味を加えたもの。She sat surrounded by her grandchildren. もsatをwasに置き換えることができる。後半は「完了形」に関する「整序問題」をやってかなり正解が多かった。「エミリーの友達はどうなったと思いますか?」What has become of Emily's friend?をDo you thinkに従えればいいのだけれど、この時「たいした意味のない」do you thinkの前に「疑問詞」のwhatが「移動」することが重要点。Do you knowで始めた時のようにYes, I do.とかNo, I don't.で答える必要がないから。 尾上

(追記)片道1時間の予定できたら「箱根園」をすぎて「箱根神社」まで来れた。拝殿で参拝を終えた人たちが裏の急階段を下りてきてさらに湖岸に下りていくよ。見下ろすと湖岸に突き出た真っ赤な「平和の鳥居」の前に大行列!湖面を背景に鳥居の下でポーズをとって記念写真を撮っているんだな。行儀よく順番を待っていて外人も含めて40人くらいいるよ。すぐ後の組の人がシャッターを押してあげる、という暗黙のルールがここではできているらしい。図らずも国際交流の場になっているね。
 Bakery&Tableというパン屋まで来たら小雨が降り出した。この2Fがカフェ、3Fがフレンチレストランになっていて、味もいいし展望もいいので何度か友人たちとランチを楽しんだことがある。おまけに、買ったパンを食べながら店の前の「足湯」につかって、湖岸を行き交う人たちを観察するという楽しみもあるのでお勧めのお店だよ。さあ、帰ろうか。100円で買ったレインコートが役に立つぞ。
2019/09/15 (Sun) 23:45


Despair drove him into crime.(絶望して彼は犯罪に走った。)
Despair drove him into crime.(絶望して彼は犯罪に走った。)
2019年9月12日(木) 裾野市民文化センターにて
「西丹沢渓谷の大滝」
 15号台風が去って青空が戻った。久しぶりに「西丹沢」の山に登りたくなって「丹沢ダム湖」の美しい吊り橋を渡って「中川温泉」のさらに奥、キャンプ場のある「用木沢」に行った。お目当ては「シラヒゲソウ」や「ヤマホトトギス」だ。しかし車を止めて「犬越路」の峠に向かって渓流添いに500mも歩かないうちに進めなくなった。台風の激流で丸太の橋が2か所も流され、コンクリートの橋が大きな倒木にふさがれてとても飛び越せない。
 入口で立ち寄った「西丹沢自然教室」の職員は何も情報をくれなかったなあ、と憤慨して車まで戻ってくると、中年女性二人が白いヘルメットをかぶり水中用のシューズをはいて出発準備中。「犬越路方面は登れませんよ」と教えると、「私たちは向こうの大滝まで沢登りに行きます」という。「そこは初めてなので一緒してもいいですか?」と頼んで後からついていくことにした・・・。

 3年生のYAさんは前回「独立不定詞」の用法を勉強した。文頭や文中に挿入されるイディオムの「不定詞句」で、so to speakやto be sureなどたくさんある。「早稲田大」のThe king of the country laboured without sparing himself, not to speak of his subjects, for the good of his country.も、「その国の王は自国の利益のために、その臣下は言うまでもないが、王自身も身を惜しむことなく働いた。」ここではhimselfに対して「注釈」を加えたんだね。今日は「無生物主語の文」をやった。Despair drove him into crime.(絶望して彼は犯罪に走った。)などいくつか初めての表現を覚えた。
 MAさんは前回「原因・理由」の作文をやった。「東京大」の「彼が去ってしまった今となっては、彼がいなくてとても寂しい。」はNow that he has left, I feel very lonely.とかI miss him so much.という。接続詞のNow (that)は、「今はもう〜なので」だから、「動詞」が「現在」や「現在完了」でないといけない。今日は「程度・目的・結果」の意味になる構文をいくつも勉強した。前置詞の「〜のために」はfor the sake of〜やfor the purpose of〜は「目的」だけどon account of〜は「理由」だからややこしい。
 御殿場教室のARさんが振替えで出席した。前回「不定詞」の用法で「助動詞」の働きをするbe to〜のある英文を和訳したが「早稲田大」が難しかった。About the same time I made the acquaintance of one who was for many years to be my only confidant and my devoted patron. 「それと同時に、長年にわたって私のただ一人の理解者で、親身な保護者になる運命の人と知り合うことになった」。「〜する運命だ」の意味の」wasとtoの間にfor many yearsが割り込んでいるよ。今日は「目的」の英作文で、「時制に遅れないようにベティはいつもなにか本を読んでいる。」は、Betty always reads some book or other so as not to be behind the times. でotherの位置が難しかった。
 2年生のADさんは「独立分詞構文」を勉強した。Night coming on, people began to get home.「夜が近づいたので、人々は家路につきはじめた」のように、前半はAs night came on,と同じ意味で、「接続詞」なし、「主語」は後の主語と異なるので残して「動詞」を-ing形とすれば「分詞構文」ができる。文が-ingで始まるのでなく、「主語」に相当する名詞が残っている場合を「独立分詞構文」と呼んでいる。今日は到着が遅れて時間不足でプリント1枚しかできなかったね。
 SU君は前回「代名詞」の用法をたくさん勉強した。Do you have magazines? Any will do. は「雑誌ある?なんでもいいんだけど。」の意味だ。肯定文でのanyは「どの〜でも」でwill doは「役に立つ」の意味だから。Some〜others〜や one〜another〜の用法はよく理解していたね。今日は「独立分詞構文」の慣用用法をたくさん勉強して記憶した。Generally speaking,(一般的に言えば、)とかJudging from〜(〜から判断すれば)のように、10数個のイディオムを着実に覚えよう。
 OB君は前回、例えばI had my bicycle fixed.のように「have物-ed」が「物を〜してもらう、させる」の意味になることを勉強した。「明治学院大」の英文で、The king chose a large section of land and had it planted with potatoes.の後半は、「その土地にポテトを植えさせた。」 で、使役動詞had の後に、The land was planted with potatoes.が組み込まれている。今日は「分詞構文」に入った。文頭が「現在分詞」の-ingで始まって、カンマの後の文全体を修飾するような文だ。「〜した時に」「〜したので」のようなつなぎ方をする。-ingが後置されている場合は、「〜しながら」(同時進行)や「そしてその結果〜する」(前後関係)と訳そう。 尾上

(追記)その川は「モロクボ沢」という「畦が丸」の麓だった。リーダー格の一人が「私は山に登らずもっぱら滝登りが好きです。」といい、私が長靴に履き替えて岩から岩へ飛び越えたり沢の水にぬれないところを選んでいくのに、膝から下なら全く水を気にせず川床を歩いて、水中の大岩に登ったりして楽しんでいる。そうして流れが次第に細くなり山懐に入るころ大きな壁のような「大滝」が現れた。落差30mくらいの水量豊かな美しい滝だ。
 滝のしぶきをかぶりながらしばらく大滝を眺めてから先に帰ることにした。昼食中の二人は腰と腿にハーネスを締めていたから、そのあときっとあの滝の岩壁を登るつもりだったのだろう。背中のザックにはロープも入っていただろう。台風の後で水量が多すぎて中止したかもしれない。帰宅してPC で「滝登り」を検索したら「シャワークライミング」の名で写真や動画が見つかった。ツルツル滑るけれどあんな美しい滝の壁を自分の手と足だけど登りたくなる気持ちはわかるなあ。もう少し若ければ。
2019/09/12 (Thu) 23:39


2つのwh -everを見極めないと
2つのwh -everを見極めないと
2019年9月9日(月) 三島ゆうゆうホールにて 
「芦ノ湖畔ゴルフコース」
 米国プリンストン市の「ブルームバーグ社」で長年働いたTUさんが退職してこのほど東京の実家に戻った。有名な「金融市況」の巨大メディアで、英語―日本語の翻訳家として私の次男とも同じ職場でお世話になった人だ。自宅からNYCのマンハッタンまで1時間で行けるので、年末になるといつも「メトロポリタンオペラ」のショップに行って、翌年のカレンダーを買っては実家のご両親と私にも送ってくれた。最近上演のオペラ名場面と魅力的な歌手たちのベストショットが満載でうれしいクリスマスプレゼントだった。
 その同じ職場のイタリア人女性が観光のために来日し、東京と関西旅行の途中箱根に立ち寄ったので宿泊の桃源台「レイクホテル」に会いに行くことにした。NY市立大の教授のご主人と2人きりの気ままな旅だそうだ。ランチをご一緒しましょう、とすぐ近くのゴルフ場のレストランにご案内し20年ぶりの再会を喜んだ。プレイしない人もOKだしメニューも豊富でおいしいし、広々としたグリーンの向こうに「金時山」から「神山」「駒ヶ岳」まで展望が素晴らしくてそこは私のお気に入りなんだ・・・。
 
 3年生のNAさんは「譲歩」の文法作文をやった。Whichever route you may take, it still takes over an hour to get there. 「どっちの道を行っても(いいよ。だけど)、そこに着くにはやはり1時間以上かかるよ。」のように、「だけど」のbutとかthoughでつながる「逆接文」のことを英語では「譲歩文」という。Whichever route〜をNo matter which route〜でいいかえてもいいし、後半の文の「副詞節」になるからたいていカンマで区切ってある。注意しないといけないのはカンマのない場合で、Whoever is interested in foreign languages is welcome. 「外国語に興味のある人は誰でも歓迎です。」このWhoever〜は言い換えればAnyone who〜のこと。つまり「〜するどんな人でも・・だ」で「複合関係詞」なんだ。「逆接」にはなってない、つまり「譲歩文」ではないのにこの課の問題に紛れ込んでいるのは出題者の作為か、不注意か。2つのwh -everを見極めないといけないね。
 2年生のYAさんは修学旅行に出かけてお休み。「フランスに行きます」と言っていた。夏休みには「台湾」の姉妹校に研修旅行したばかりで、ますます海外体験が豊かになるね。フランス語をかじってみるチャンスだ。パリの人はわかっていても英語で返事してくれないから。
 1年生のMA君は「不定詞」の用法で、seem to〜を勉強した。「〜と思われる、〜らしい、〜のようだ」と訳して、話者の個人的判断を意味している。だからHe seems to be happy.は複文にしてIt seems that he is happy.というのと同じだ。I thinkと付け加えているのと変わらないから、受け身にしてIt is thought that he is happy.ともいえる。それは不定詞でHe is thought to be happy.といっても同じだ。だからIt is believed that he is happy.もHe is believed to be happy.と言い換えできる。さらに、「昔は〜だったと思われる」ならHe seems to have been happy.のように「不定詞の完了形」を使うよ。もう一つの「程度」や「結果」を表すtoo〜to〜や〜enough to〜もしっかり理解できていた。2枚目のプリントで、「発音記号」を読んで単語をつづらせる問題が難しかった。次回、時間を割いて「発音」「アクセント」の話をしよう。 尾上

(追記)米国カランバス市のOSU(オハイオ州立大学)の大学院で日本語教授法を研究した私の次男は、卒業後憧れのニューヨーク市に移りブルックリン区に下宿した。日本の武蔵大学で学んだ経済学の知識を生かして、「株式市場」など米国や世界の金融市況をインターネットやテレビで配信する「ブルームバーグ社」に入社。日本語と英語の翻訳家として活躍してたくさんの良い同僚に恵まれた。社長はその後NY市長になったブルームバーグ氏だ。トランプ氏の後継の大統領へ、との声もある。
 「ブルームバーグ」の本社はマンハッタンの中心部だけど、次男は翻訳セクションのあるプリンストン市に転居した。世界の経済情報を扱うから、主要なヨーロッパやアジアの言語を得意とする専門家集団だった。次男は出来上がった翻訳文をネットに乗せる作業に不満があって、自らコンピューターのプログラミングを勉強しようと、ニュージャージー州ニューブランズウイック市の「ラトガース大学」で聴講を始めたところだった。2月のトルネードの夕方、帰宅途中道路脇の倒木のために絶命した。まだ26歳の若さだった。
2019/09/09 (Mon) 23:29


few, if any, 〜と seldom, if ever,〜
few, if any, 〜と seldom, if ever,〜
2019年9月8日(日) 御殿場市民会館にて 
「一合目のサラシナショウマ」
 レンゲショウマがまだ見られるかと期待して、「富士山」の山梨側の登山道「吉田口」に行ってみた。昔のバスの終点「馬返し」1300mまで予定していたのに、ずっと手前の麓の「中ノ茶屋」で通行止めになっていた。地元の「山梨県立吉田高校」の全学年が参加して恒例の「富士登山・強歩大会」を実施中だそうだ。生徒たちが疲れ切って下ってくると「もうすぐよ、がんばって」と、チェックポイントごとに先生たちが声援を送っている。舗装の「滝川林道」を通行止めにして「五合目」までの何と往復40キロのコースで実施中だった。オリンピックのマラソンよりきつそうだな。
 車を降りて「中ノ茶屋」から車道を歩くことにした。昔の「富士講」の団体が建てた石碑や小さなお社がたつ松林の中の広い道を進むと、クリーム色のテンニンソウの茂みの先に真っ白なサラシナショウマの大群落が現れた。まだ開花したのはちらほらだけど、一週間後にはサラシナショウマの真っ白な大海原になるだろうな。ここでもう一つの大きな発見は、赤松の大木の根元に咲いていた真っ白な妖精「ミヤマウズラ」!そうか、先週の「高座山」と同じような環境なんだな・・・。

 3年生TUさんは前回「中央大」の長文問題で、「先生の期待と生徒の成績の関係」という面白いエッセイを読んだ。内容理解の問題でしっかり正解が出せた。今日は「譲歩」の文法作文をやったらほぼ全問正解だった。few, if any, N(もし仮にあっても、Nはほとんどない)とかseldom, if ever, V(もし仮にやったとしてもめったにVしない)のイディオムは重要で、「準否定」の語に「譲歩」の注釈を加えたものだ。次に「埼玉大」の長文を読んでみた。「詩poetryと散文proseの違い」を述べたもので要旨を100語でまとめる問題が難しかった。
 The more you put into reading a poem, the more you are likely to get out of it.は、「the 比較級〜,the 比較級〜」の公式だけどmoreが文のどこから移動したのかを見極めないといけない。putは他動詞だからmoreはその目的語だし、getも同じだ。「そこから出る」じゃないよ。「詩を読むことに多くの努力をつぎこむほど、ますます多くの満足感をその詩から得られだろう。」前の文からそれぞれmore effortとmore satisfactionのことだとわかる。
 1年生TU君が入会して最初の授業となった。英文法の勉強を1年生は学校よりも数か月先取りして勉強しているので、今日はいきなり「不定詞」の(4)で、It seems that S Vが S seems to V に言い換えできることを学んだ。It is thought that〜といっても同じで、「〜と思われる」とか「〜らしい」「〜のようだ」と訳せるから「助動詞」のmayと似たような働きだと考えよう。「否定」の意味のtoo〜to〜は中学でも習ったけど、「肯定」の〜enough to〜は初めて。how to ski「スキーのやりかた」は習ったけど、what to say「なんと言ったらよいか」やwhich train to take「どの列車に乗ったらよいか」のように様々な疑問詞も使えることは初めてだね。プリント2枚目は「長文読解」と難しめの文法作文。3枚目に「整序問題」をやった。「発展」はさすが難しかったけど、「基礎」では1年生なのにほぼ正解が出せた。楽しみだね。おおいにチャレンジしてみよう。 尾上

(追記)今は山梨県側の自動車道「スバルライン」をシャトルバスで登って、繁華街のようににぎやかな「五合目」終点(標高2000m)から往復する登山者がほとんどだ。しかし、江戸時代には「富士山信仰」の講が盛んで、「富士吉田」の町で「御師(おし)」の家に前泊し翌朝「浅間神社」に祈願してから旧の「吉田登山道」で山頂に向かった。それこそが「世界文化遺産」としての「歴史の道」だから、意識して今も富士急行の「富士山駅」から全部歩き通して登山する人はいる。しかし日本人の姿はほとんど見かけず、この日も白人の男性が追い越して行ったし、下ってきた二人の女性も白人だった。
 帰りはその登山者用の脇道を歩いてみた。高い樹木に「ヨグソミネバリ」の大きな標識が結んであって「何?この名前!」と思わず叫んだ。漢字も添えてあって、カバノキ科で「夜糞峰棒」と書いてある。帰宅後ネットで調べてみると、別の地方では「アズサ(梓)」というらしいから、あの信州「上高地」を流れる美しい渓流「梓川」を想像するよね。この木材は弾力性が優れて古来「弓」の材料になってきた。「梓弓」ともいう。
 個人の感想が名前に定着した例では、私は臭くはない、いい匂いだと思うけど「クサギ」(臭木)という紫と白の花がびっしりと咲く灌木もあり、私の田んぼの近くで今満開だ。「ヨグソミネバリ」もサロメチールのようなさわやかな「芳香」がするのに、昔の人は「夜になると特に糞のような変な匂いがする木」の意味でつけた名前のようだ。気の毒に。
2019/09/08 (Sun) 23:15


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