「西丹沢渓谷の大滝」
15号台風が去って青空が戻った。久しぶりに「西丹沢」の山に登りたくなって「丹沢ダム湖」の美しい吊り橋を渡って「中川温泉」のさらに奥、キャンプ場のある「用木沢」に行った。お目当ては「シラヒゲソウ」や「ヤマホトトギス」だ。しかし車を止めて「犬越路」の峠に向かって渓流添いに500mも歩かないうちに進めなくなった。台風の激流で丸太の橋が2か所も流され、コンクリートの橋が大きな倒木にふさがれてとても飛び越せない。
入口で立ち寄った「西丹沢自然教室」の職員は何も情報をくれなかったなあ、と憤慨して車まで戻ってくると、中年女性二人が白いヘルメットをかぶり水中用のシューズをはいて出発準備中。「犬越路方面は登れませんよ」と教えると、「私たちは向こうの大滝まで沢登りに行きます」という。「そこは初めてなので一緒してもいいですか?」と頼んで後からついていくことにした・・・。
3年生のYAさんは前回「独立不定詞」の用法を勉強した。文頭や文中に挿入されるイディオムの「不定詞句」で、so to speakやto be sureなどたくさんある。「早稲田大」のThe king of the country laboured without sparing himself, not to speak of his subjects, for the good of his country.も、「その国の王は自国の利益のために、その臣下は言うまでもないが、王自身も身を惜しむことなく働いた。」ここではhimselfに対して「注釈」を加えたんだね。今日は「無生物主語の文」をやった。Despair drove him into crime.(絶望して彼は犯罪に走った。)などいくつか初めての表現を覚えた。
MAさんは前回「原因・理由」の作文をやった。「東京大」の「彼が去ってしまった今となっては、彼がいなくてとても寂しい。」はNow that he has left, I feel very lonely.とかI miss him so much.という。接続詞のNow (that)は、「今はもう〜なので」だから、「動詞」が「現在」や「現在完了」でないといけない。今日は「程度・目的・結果」の意味になる構文をいくつも勉強した。前置詞の「〜のために」はfor the sake of〜やfor the purpose of〜は「目的」だけどon account of〜は「理由」だからややこしい。
御殿場教室のARさんが振替えで出席した。前回「不定詞」の用法で「助動詞」の働きをするbe to〜のある英文を和訳したが「早稲田大」が難しかった。About the same time I made the acquaintance of one who was for many years to be my only confidant and my devoted patron. 「それと同時に、長年にわたって私のただ一人の理解者で、親身な保護者になる運命の人と知り合うことになった」。「〜する運命だ」の意味の」wasとtoの間にfor many yearsが割り込んでいるよ。今日は「目的」の英作文で、「時制に遅れないようにベティはいつもなにか本を読んでいる。」は、Betty always reads some book or other so as not to be behind the times. でotherの位置が難しかった。
2年生のADさんは「独立分詞構文」を勉強した。Night coming on, people began to get home.「夜が近づいたので、人々は家路につきはじめた」のように、前半はAs night came on,と同じ意味で、「接続詞」なし、「主語」は後の主語と異なるので残して「動詞」を-ing形とすれば「分詞構文」ができる。文が-ingで始まるのでなく、「主語」に相当する名詞が残っている場合を「独立分詞構文」と呼んでいる。今日は到着が遅れて時間不足でプリント1枚しかできなかったね。
SU君は前回「代名詞」の用法をたくさん勉強した。Do you have magazines? Any will do. は「雑誌ある?なんでもいいんだけど。」の意味だ。肯定文でのanyは「どの〜でも」でwill doは「役に立つ」の意味だから。Some〜others〜や one〜another〜の用法はよく理解していたね。今日は「独立分詞構文」の慣用用法をたくさん勉強して記憶した。Generally speaking,(一般的に言えば、)とかJudging from〜(〜から判断すれば)のように、10数個のイディオムを着実に覚えよう。
OB君は前回、例えばI had my bicycle fixed.のように「have物-ed」が「物を〜してもらう、させる」の意味になることを勉強した。「明治学院大」の英文で、The king chose a large section of land and had it planted with potatoes.の後半は、「その土地にポテトを植えさせた。」 で、使役動詞had の後に、The land was planted with potatoes.が組み込まれている。今日は「分詞構文」に入った。文頭が「現在分詞」の-ingで始まって、カンマの後の文全体を修飾するような文だ。「〜した時に」「〜したので」のようなつなぎ方をする。-ingが後置されている場合は、「〜しながら」(同時進行)や「そしてその結果〜する」(前後関係)と訳そう。 尾上
(追記)その川は「モロクボ沢」という「畦が丸」の麓だった。リーダー格の一人が「私は山に登らずもっぱら滝登りが好きです。」といい、私が長靴に履き替えて岩から岩へ飛び越えたり沢の水にぬれないところを選んでいくのに、膝から下なら全く水を気にせず川床を歩いて、水中の大岩に登ったりして楽しんでいる。そうして流れが次第に細くなり山懐に入るころ大きな壁のような「大滝」が現れた。落差30mくらいの水量豊かな美しい滝だ。
滝のしぶきをかぶりながらしばらく大滝を眺めてから先に帰ることにした。昼食中の二人は腰と腿にハーネスを締めていたから、そのあときっとあの滝の岩壁を登るつもりだったのだろう。背中のザックにはロープも入っていただろう。台風の後で水量が多すぎて中止したかもしれない。帰宅してPC で「滝登り」を検索したら「シャワークライミング」の名で写真や動画が見つかった。ツルツル滑るけれどあんな美しい滝の壁を自分の手と足だけど登りたくなる気持ちはわかるなあ。もう少し若ければ。









