高校英語UG会 三島・裾野・御殿場

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Come what may,(何が起こっても)
Come what may,(何が起こっても)
2019年8月25日(日) 御殿場市民会館にて 
「高座山のミヤマウズラ」
 昨日は何日ぶりかでやっと青空になる予報だったので篭坂峠を越えて「忍野中学校」に向かって行った。その裏の「高座山」(たかざすやま)に登ると、中腹から真正面に見えるはずの「富士山」がすっぽり入道雲の中だけど、忍野の全景は秋らしい真っ青な空の下だった。トウモロコシや野菜が甘くおいしく育つわけだ。「杓子山」登山の手前のこの山は三角形の広大な萱場の斜面で、ススキを刈り取る作業車用の道がすばらしいハイキングコースなんだよ。
 一面のススキの斜面にピンクの「白山フウロ」、オレンジ色の「小鬼ユリ」と「節黒センノウ」、紫色の「釣鐘ニンジン」が華やかさを添えている。秋の七草もほぼ咲きそろったね。もうすっかり秋だ。萩、尾花(ススキ)、撫子(ナデシコ)、女郎花(オミナエシ)、藤袴など5種を見つけた。「桔梗」はここの草原になかったけれど、残りの「葛」は我が家の近くで紫色の花を咲かせている・・・。

 3年生TUさんは「比較」の文法作文をやった。be likely to〜(〜する可能性がある)は比較級でmore likelyとか反対にless likely といえる。The least likely candidateは「最も可能性低い候補者」だ。「〜に似ている」のlikeも形容詞だから比較級でmore like〜than〜といえるよ。This isn't so easy as it seemed at first.(これははじめに思ったほどやさしくない)や、Some people aren't better off than they used to be.(以前より暮らしが楽でない人もいる) のように、asとthanはともに「〜とくらべて」の意味で、「接続詞」でSV〜を従えるはず。「前文との相違点」だけを残して他をどんどん省略するから高校生には難しいんだね。
 ARさんは「譲歩」に関する文法作文をやった。「譲歩文」とは日本語の「逆接文」に相当するものでSV〜,but SV〜とかThough SV〜,SV〜だけど、受験生の英語ではNo matter wh-やwh-ever (どんなに〜しても)で始まる文が代表的なものだ。難しかったのはCome what may,(何が起こっても)とBe it so humble, (どんなに貧しくても)だね。ともに動詞の原形ではじまるよ。特にCome what mayは私がNYのネットラジオでスタンダードジャズを聞いていると、ラブソングにしばしば登場するフレーズだよ。
 裾野教室のMAさんが出席して「仮定法」の文法作文をやった。よく理解できていて自信を持ってよい単元だね。今と昔の事実に反する「仮の話」をするのが「仮定法」の原則だけど、「未来」でほぼ事実だと思えることにも「仮定法」を使うことに注意したかった。If the sun were to rise in the west,(太陽が仮に西から昇っても)とか、If he should come late for the meeting tomorrow, (万が一、明日会合に遅れてくるようなことがあったら)のように、条件節に助動詞のwere toかshouldを補うよ。「もう10ドルあれば、ずっとほしいと思っていたこの本が買えるんだが」は、「無生物主語の文」に置き換えてTen more dollars would enable me to buy this book I have long wanted. が書けるとよかったね。 尾上

(追記)忍野の山を知り尽くしている知人のGOさんに前もってLINEで聞いたら、「ミヤマウズラはもう3日ほど・・」といって最新の写真を送ってくれた。まだツボミかもしれないけど「花の宝さがし」はワクワクするし、久々の青空で展望の良い「高座山」に登るのも楽しいから行ってみよう。「赤松の下ですよ」と教えられたように、6月に案内してもらった松林の中をたどって行った。
 ここはまだ車がなかった時代に村人が馬にのせてカヤ(ススキ)を運んだ道だそうだ。細い道で今はだれも通らない。しばらく登っていくと、あったよ!鶉(うずら)の卵のように斑点のある緑の2枚葉の上にすっと伸びた茎に、5・6個の白いつぼみが並んでいる。その少し先に行くと開花したものもあったよ!これもラン科の花で初のめぐり逢い。綿毛に包まれて羽を広げた小鳥のように美しい。(左の壁紙はマクロレンズで撮った一枚)
2019/08/25 (Sun) 23:11


Talented as he is,「才能があるのだけれど」
Talented as he is,「才能があるのだけれど」
2019年8月22日(木) 裾野市民文化センターにて
「湿生花園のミズトンボ」
 半月ぶりに金時山に登ろうと出発した。箱根仙石原の登山口について頂上を見上げたらなんと雲の中。もう秋なのにスカッと晴れる日が少ないなあ。登山は延期してゆっくり花を観察しようか。近くの花の寺「長安寺」に立ち寄ったら「夏水仙」と「黄蓮華ショウマ」を見つけた。友人のKAさんを電話で誘って、「湿生花園に行ってみようか。レンゲショウマが見ごろだと思うよ。」
 箱根ビジターセンターの職員だったKAさんは鳥や植物に実に詳しい。「湿生花園」でボランテイアもやったことがあり箱根町民だから無料で入場させてもらえた。久しぶりの園内は秋の花にすっかり変わっていて、草原ではピンクの「ナデシコ」や紫色の「姫トラノオ」が一杯。岩場では真っ白な「シラヒゲソウ」が美しかった。池の傍の「サギソウ」も湿原の木道で見つけた「ミズトンボ」もラン科の可愛い花・・・。

 3年のTAさんは「否定」を勉強した。難しい表現がたくさんあってなかなか覚えきれないね。I never listen to his song without being deeply moved.はneverとwithoutという否定語が2度出てくるので「二重否定の文」と呼ぶ。「〜なしでは・・しない」と直訳するよりも「・・すれば必ず〜する」と意訳しよう。「彼の歌を聞くと私は必ず深い感動を覚える。」notやhardlyがなくても「否定」の意味になる大切な表現も覚えておこう。far from〜とかanything but〜は「強い否定」になる。
 YAさんは前回「目的の不定詞」を含む英文を和訳した。The primary task of technology, it would seem, is to lighten・・・「科学技術の第一の仕事は、・・・軽くすることだ、と思われるだろう。」では、SVの間に「挿入」されたit would seemを文頭に移動すればよかったのに。All relationships, the American feels, should have ・・・も同じだ。今日は「譲歩」の文法作文をやってほぼ全問正解だった。Talented as he is, he is not yet ready to turn professional.「才能があるのだけれど、彼はまだプロに転向する気持ちになってない。」Though he is talented,の「補語」を接続詞thoughの前に出して強調できる。その時、thoughがasに代わることがある。
 2年生のADさんは前回「名詞構文」の文法問題をやった。I was aware that she was kind.の後半は「彼女の親切」と短く言えるから、I was aware of her kindness.と言い換えられる。形容詞を使った文を「名詞」におきかえたのだ。今日はSVOCの文型で、「過去分詞」がCになる場合を勉強した。Can you make yourself understood in English?「英語が通じますか?」は、覚えておきたい大切な表現だ。「過去分詞」のunderstoodは「受け身」の意味で、直訳すれば「英語で自分の言葉が理解されるようにさせられる?」という意味。
 SU君は前回「名詞」の表現のいろいろを勉強した。「彼はその時、コーヒーを一杯飲みながら音楽を聴いていた。」はHe was listening to music over a cup of coffee then.という。液体や気体、個体でも決まった形がないものは「不可算」だからaや-sがつけられない。「パン一斤」ならa loaf of bread、「石鹸2個」ならtwo cakes of soapのようにいうよ。今日は「分詞構文」の2回目で、文頭のbeingが省略されて「過去分詞」-ed形で始まる分詞構文の例を勉強した。これは「受け身」の意味になって、「〜されたので」とか「〜された時には」の意味で、後の文につながっていくよ。 尾上

(追記)この「ミズトンボ」は、先日「乙女キャンプ場」で見つけた「トンボソウ」と同じような名前で、3枚の花弁と3枚のガクで出来て首をうなだれて咲くから確かにラン科だけれど、「属」が違って「ミズトンボ属」だそうだ。ほかに仲間が少ない。大きな唇弁がベロじゃなくて十字架の形で珍しい。それがトンボの羽と体かな。丸みを帯びた三角形の花の中央に茶色の点が二つならんでいるので、それをトンボの眼に見立てたのかなあ。
 今年の夏は実に「ラン科」の花を追いかけまわる数か月だったなあ。5月の「金ラン」「銀ラン」「熊谷ソウ」で始まり、6月の「尾上ラン」「カモメラン」「敦盛ソウ」、7月の「小敦盛ソウ」「鈴虫ソウ」「羽蝶ラン」「女峰チドリ」「雲切ソウ」「金精ラン」、8月は「青二葉ラン」「トンボソウ」と、箱根や山梨の山々を駆け巡ったよ。実に楽しい夏だった。訪れた北海道には「白山チドリ」のほかにはラン科の花が何もなかったのが不思議だ。本来が南方系の花なのかな。
2019/08/22 (Thu) 22:59


A and A’のルールを知らないと
A and A’のルールを知らないと
2019年8月19日(月)三島商工会議所にて 
「榛名湖ゆうすげの道」
 いつもの山仲間と高崎の「榛名湖」に行って「相馬山」に初めて登った。5月の「赤城山」に続いて再び群馬県を訪れることになった。JR高崎駅に集合した3人は私の愛車で出発。まず山腹の「榛名神社」に立ち寄り登山の安全祈願をした。渓谷にそって巨岩がいくつも屹立してる長い参道を大勢の観光客に挟まれてぞろぞろと進む。石碑や石柱にはイワタバコがびっしりと紫色の花を一杯につけていた。
 榛名湖はカルデラ湖で周囲をいくつもの山に囲まれている。そのうちの「相馬山」1411mは最高峰ではないけど、「関東ふれあいの道」が通っていろいろな花に囲まれた人気のコースなんだ。今回のお目当てはその中腹に咲く紫色の「レンゲショウマ」と、登山口の「沼の原」という広大な草原に咲き誇るユウスゲだ。その名のごとく夕方から真夜中にかけて花開くレモンイエローの高貴な美しい花だったよ・・・。

 3年生のNAさんは前回「不定詞」を使う英文を和訳した。「京都大」は「科学の機能」の難しいパラグラフで、A and A’のルールを知らないと誤訳になってしまう。to establish・・・,and thereby to enableの並列、さらにto connect・・・, and to make・・・の並列も見抜ければ正解が出せたのだが。今日は「否定」の文法作文をやったらどれもかなりの正解率だった。「早稲田大」の「水は一滴も残っていなかった」は、指定語句を使うとThere wasで始めるしかない。Not a single drop of water was left.と受動態で書ければ、「倒置」にしてThere was not a single drop of water left.という。こういうのを「there構文」と呼ぶよ。
 2年生のYAさんは前回「関係詞」whatを使う英文を和訳した。「明治学院」の「生徒の学びたいこと」では、文中のマーク:(コロン)の働きがわからなかった。読み上げならちょっと間を開けて、「つまりね」とか「たとえばね」というべきところだ。和訳も一度そこで文を切ればいい。今日は「助動詞」の文法作文をやった。Can the rumor that he’ll get married be true? 「彼が結婚するという噂は、いったい本当だろうか?」で、「助動詞」のcanは動詞beを助けてはいないよね。文全体に対してIs it possible?(そんなことあるの?)と疑問を投げかけているんだね。「助動詞」は正しくは「補助的動詞」のことで、「話者の判断、気持ち」を付け加えているのだ。「動詞を助ける」ではないよ。
 1年生のMA君は「不定詞」(1)を勉強した。中学で勉強した内容とほぼ同じだけど、「形容詞用法」で難しかったのは「書くものを何かくれませんか?」。Will you give me something to write? では「書くべき手紙、日記」のことになってしまう。ここでは多分筆記用具のことだからto write withと言わないと。to write with somethingの変形だから。something to write onなら「紙かノート」のことになるね。後半は長文読解で、「すもうはどんなスポーツ?」をやった。会話文を完成させる問題はすべて正解だった。 尾上

(追記)今回はいつもの4人がそろわず流山市のON君が欠席した。「相馬山」には苦い経験があって、前回は山頂近くで古い鉄梯子をよじ登らなくてはいけなかったそうだ。「実は高所恐怖症だからそれが怖いんだよ。今月はケガしたくないし。私にかまわず皆さんで行ってください。」と正直に欠席理由をメールで書いてきた。
 同じロシア語科の同窓生だけど私より年長のON君は、かつては「辞書出版」で老舗の「研究社」の編集長として辣腕を振るった人物。今も意欲的で勉強熱心でこの夏もまたポーランドに飛び立つ。定年後に始めたポーランド語はロシア語と親せきで勉強しやすく、「スピーチコンテスト」で一位をとって招待旅行に行ってからは自費で何度か留学もしている。年齢を全く感じさせないタフな男だ。負けてはおれないな。
2019/08/19 (Mon) 23:49


夏期講習終了
夏期講習終了
2019年8月18日(日)  御殿場市民会館にて 
「乙女峠のトンボソウ、忍野のアオフタバラン」
 ガラケーの「万歩計」を意識するようになって、運動する時間が少ない時にはよく近くの裏山に登る。箱根へ上る途中の「乙女キャンプ場」の駐車場から「金時山」登山道が始まる。国道の「乙女トンネル」まで往復で1時間くらいの軽い散歩だ。このキャンプ場には東京や横浜から家族連れで来てテントを張っている人たちがいる。近くに「富士八景の湯」や市営の「温泉会館」もあるし、眼下に御殿場市街地と富士山を展望できる人気のオートキャンプ場だ。
 今頃「三つ峠」にはレンゲショウマがさいているはずだけど、立秋の後はしばらく花の少ない時期だ。キャンプ場の広大な草地の斜面には「コバギボウシ」が紫の花を咲かせ「タマアジサイ」が白い球を開き始めていた。おや、今日もラン科の花を見つけたよ。2枚葉のあいだからスーッと軸が立ち上がって、虫のような花がいっぱいついている。「トンボソウ」だ!我が家の近くでもこんな珍しい花が咲くんだね・・・。

 今日はTUさんがお休みしたので、出席は一人ARさんだけ。英文和訳で「山上の老賢人」の話が出てきたので、「賢者の贈り物」という小説読んだことある?と聞いたら、ないという。O.Henryの「キリスト誕生」にまつわる人気の高い短編なんだけどなあ。「学校では小説もエッセイも読ませません。」というので驚いた。高校の英語の授業は今どうなっちゃたのだろう?英会話が中心なのかな?それなら生徒がみなきちんとしゃべれるレベルになっているのだろうか?
 同じ作家の「最後の一葉」も歌になるほど日本でも有名な話だけど英語の課題になったことはないとARさんはいう。20〜30年前は、高校時代には「夏休み」の英語課題として読み物が必ず出されたのになあ。「ノアの箱舟」や「アダムとイブ」などの「聖書物語」も高校時代に読んでおきたいし、そもそもバイブルの話を知らないと、欧米の美術品も人気ミュージカル「ジ−ザス・クライスト・スーパースター」の物語も理解できないんじゃないのかな。
 ARさんは前回、「不定詞」を使う英文を和訳した。日本大学の「若者の自立の時期」を読んでダッシュの扱いが難しかった。As soon as American children―male or female, working or going on to college―get out of high school, they want to move out and live on their own. 「アメリカ人の子供は、男でも女でも就職するものも大学に進学するものも、高校をでるとすぐに、家を出て自分で生きていきたいと思うものだ。」主語のすぐ後にその「説明」を追加するためにー(ダッシュ)が2つついている。今日は「仮定法」の文法作文をやってみたらどの問題もほぼ正確に回答できていた。

 ご父兄様・・・明日19日(月)の三島教室は第3月曜で「ゆうゆうホール」が休館のため「商工会議所」に変更になります。送迎よろしくお願いいたします。
 先週13日(火)、14日(水)、16日(金)と3日間の「夏期講習」は3年生3人、1年生1人が参加してくれて、かなり充実した勉強会になりました。NAさん、YA さん、MAさんは日頃の勉強で消化不良と思われる内容を中心に、文法作文は「関係詞」「比較」「否定」、英文和訳は「比較構文」の難解な入試問題をあつめてチャレンジしてもらいました。解答をその場で添削解説してあげるので、弱点がみつかり改善するにはどうしたらよいか、一緒に考える機会になりました。
 第3日には、センター試験で第1問に出題される「発音問題」の対策を考えました。中高ともにどこでも授業では扱ってもらえない「発音記号」や「アクセントの規則」では独自のプリントを使って実際に発音しながら勉強しました。プリントの中身が豊富なので、じっくりと勉強を続けてほしいです。なにしろ言語はもともと「音」でできていますからぜひ声に出して覚えてください。
 1年生のMA君には、「センター試験」の基本的な問題に取り組んでもらいました。2年後の英語の入試は記述問題をできるだけ取り入れて、内容が一新するとのことですがコンピューターで大量処理するシステムではそれほど変わった形式にはならないはずです。MA君はきっと高校でも真っ先に大学の入試問題にチャレンジした生徒でしょう。早めに目標と対策を立てるためにも役に立った夏期講習でした。 尾上

(追記)14日、夏期講習第2日を三島で正午に終えてから帰宅し、すぐに山中湖の先の「忍野八海」に向かった。昨年の高座山で知人になった後藤さんが教えてくれた「アオフタバラン」がそろそろ咲いているはずだ。今度も「杓子山」の登山口まで行って、前回「キンセイラン」を見つけた同じ山道を進んでいった。ないな・・。なかなか見つからないよ。ここじゃなかったのかな。
 あきらめて戻り始めたら、偶然足元に発見!全部で5本も!10センチほどの高さだからよほど注意してみないと見落とすよ。まだ見たことのないラン科の珍種で、青い色の斑入りの美しい葉が二枚開いて、軸の上に薄緑色の花を5,6個つけていた。名前は「青い二葉の蘭」ということだね。長い唇弁と側花弁が3枚の細長いガクに囲まれていて小さいけれどやはりこれもランの仲間だ。
2019/08/18 (Sun) 22:34


カンマが「すなわち」の意味になる
カンマが「すなわち」の意味になる
2019年8月15日(木) 裾野市民文化センターにて
「上野ファーム」
 北海道旅行の最終日、旭川を発つ最終便の前に時間がたっぷりあるので、有名なフラワーガーデンを訪問した。6年前の「富良野旅行」でも立ち寄って「イギリス式庭園」の美しさに感銘を受けたのだった。それは6月6日でちょうどバラが一番いい季節だった。白樺林の中に真っ赤なチューリップが一面に咲いている風景が記憶に残っている。今回は2か月後だからずいぶん花の種類も違うだろうな。
 道北の団体ツアーはたいてい「旭山動物園」とこの「上野ファーム」がセットになっているようだ。2時ごろ行ってみると猛暑の中でも大勢の観光客でにぎやかだった。洋花が中心で私には名前がわからないけれど、前回とはまた違った秋の花々に満ち溢れていて、さらに最近増設した庭園「ノームの庭」に行ってみると、お花畑の小さな池の中には「ノーム」という大地の精霊が三角帽子の屋根の家に住んでいるのだった・・・。

 3年のTAさんは「関係詞」の文法作文をやった。「関係代名詞」のwho、whose、whomは後続の文の中で「代名詞」he、his、himとかshe、her、herあるいは複数形でthey、their、themと置き換えたもの、というルールをしっかり覚えておかないと間違えやすい。The young man whom I thought to be a student turned out to be a teacher.「学生だと思った若者は、先生であることがわかった。」の「埋め込み文」はI thought him to be a student.ということ。himがwhomに変わったのだ。
 MAさんは前回「否定」の作文問題で、「父は外出すると必ず傘をなくしてくる」はそのままwheneverを使っても書けるけど、「二重否定」で「なくさずには外出しない」と考えるとよかった。My father never goes out without losing his umbrella.今日は「比較」の文法作文をやった。「立命館大」の「何を話したかはほとんど覚えていない。何を食べ、飲んだかとなるとなおだめだ。」は前半がI have little recollection of the conversation.(その会話についての記憶がほとんどない)と書いてあるから、「〜についてはなお一層(覚えてい)ない。」の意味で、still less of what I ate and drank.
 YAさんは前回「若者の巣立ち」を日米の比較で述べたエッセイを読んだ。It is almost as if the children were being kicked out of the family nest like baby birds ― flying away never to return.「アメリカの子供たちはひな鳥のように家族の巣から蹴りだされているかのようだ。つまり、飛び去って決して戻っては来ないかのように。」ダッシュの後の語句は全文のbeing〜の「説明」と考えて、「つまり、すなわち」。今日は「仮定法」の文法作文をほぼパーフェクトで解答できた。「東京学芸大」の英文和訳では「今もアメリカ人には開拓者精神があって、友人関係にそれがみられる。」の中で、Men had to learn to size each other up quickly, to judge by actions and not by reputations or family background.「人々はお互いに相手のサイズをすばやく測ること、つまり評判とか家庭の背景などではなくて行動によって相手を判断することを覚えなくてはならなかった。」と訳す。カンマが「すなわち」の意味なんだね。わかりやすく説明しているんだ。
 2年生のADさんは前回「動詞+分詞」の構文を勉強した。American businessmen often complain that the Japanese market remains closed to foreign businesses. ではremains closedが「受動態」のis closedにremains「いつまでも〜のままでいる」の意味を加えたもの。「アメリカの実業家は、日本市場がいつまでも外国企業に対して門戸を閉じたままでいる、とよく不平を言っている」。今日は「動詞+名詞+分詞」つまり、SVOC(第5文型)を勉強した。I saw a bird flying over a tree.は「飛んでいる鳥を見た」ではダメ。「木の上を鳥が飛んでいるのを見た。」のように、見たのは情景なんだ。 尾上

(追記)このファームを設計し大きく成長させたのはうら若き園芸家で、昔の人気テレビドラマ「風のガーデン」の舞台になった花園の設計にも携わった女性としても有名だ。両親の営む農業や園芸に熱心に協力していた上野砂由紀が、英国留学の成果をふるさとの旭川で見事に開花させたとして人気が高い。
 6年前の北海道旅行では「富良野」のその撮影現場に残っている「風のガーデン」というホテルの庭園も訪れて懐かしのドラマのシーンを思い出した。その上野さんは実は私の英語塾の教え子MIさんと従姉妹どうし。MIさんは今旭川に在住だが、かつて山中湖の別荘地に住んでいて御殿場の私の教室に通ってくれた。
 富士吉田市の「吉田高校」に通って「青山学院大学・法学部」に進学した才媛だ。10年ほど前に母親と旭川に転居して一児の母となった今も、難病を抱えながら法律の仕事で東京の弁護士事務所に通っている実にタフな女性だ。今回の旅行では初日にMIさんの旭川の瀟洒なお宅に招待されて夕食をいただいた。
2019/08/15 (Thu) 23:47


 It is no use crying over spilt milk.(こぼれたミルクを嘆いても無駄だ。)
 It is no use crying over spilt milk.(こぼれたミルクを嘆いても無駄だ。)
2019年8月12日(月) 三島ゆうゆうホールにて 
「旭山動物園」
 初めての北海道は50年以上前、大学生の時に一人夜汽車に乗って上野駅から出発した。終着駅青森から「青函連絡船」に乗り換えて「津軽海峡」を渡って「函館」から札幌に向かった。それは「北大」のポプラ並木がお目当てだった。その後も「函館」や「知床半島」「利尻・礼文島」「富良野」を目的地にして4〜5回北海道には飛行機で渡っている。
 今回は道南、道央という地域には用がないので、時間の節約で「旭川空港」を中心に選んで正解だった。3日目は西側の「白金温泉」から東側の「層雲峡温泉」に移動するので再び「旭川市街」を通ることになった。6年前の「富良野」旅行で立ち寄る時間のなかった「旭山動物園」に寄ってみた。特別の展示の仕方が人気で当日も押すな押すなの盛況ぶりだった・・・

 3年生のNAさんは「関係詞」の文法作文をやった。He is not what he was ten years ago. (彼は10年前のすがたではない。) something which を一語でwhat に置き換えたものだから「こと」「もの」の日本語にすればいいけど、be動詞の場合は「姿」という訳語を覚えておこう。「明治大」の並べ替え問題で、「桜の木は昔から日本においては、西洋諸国におけるバラのようなものである。」が難しかったね。「〜のようにたいせつなもの」と言い換えてみればいい。The cherry tree has been important to Japan. の文に、The rose is important to Western nations. の文を組み込まないといけない。共通項のimportantを関係代名詞のwhatにおきかえるとA is to B what C is to D. の公式が浮かぶ。The cherry tree has long been to Japan what the rose is to Western Nations.
 2年生のYAさんは前回、「関係詞」を含む英文の和訳をたくさんやってかなり正解が出せた.。「立命館大」で、The settlers turned at once, as all settlers in a new land should, to the food-supplies found in the new home. が難しかった。カンマカンマの挿入語句をカッコでくくれば、主要部がturned to〜「〜のほうに向かう」が読み取れる。「新天地での植民者がすべてそうすべきであるように、その移住者たちも新しい居住地で見つけられる食糧のほうにすぐに目を向けた。」今日は、久しぶりに出席して「時制」の文法作文問題に集中した。この2週間、S高校の代表として台湾に派遣され世界の数か国の高校生とともにセミナーに参加したそうだ。すばらしい体験をしてきたらしい。
 1年生のMA君は「動名詞」の(2)を勉強した。having -edを完了形の動名詞といって、「昔〜したこと」の意味になる。「彼のことを心配しても無駄だ」は、it is no use worrying about him.という。「覆水盆に返らず」という日本のことわざも、英語ではIt is no use crying over spilt milk.(こぼれたミルクを嘆いても無駄だ。)のように言うよ。 ほかにも「動名詞」を用いる慣用語法をいくつか勉強した。 尾上

(追記)小高い丘の中腹に作った動物園だから、どこも斜面で家内を車いすに乗せての移動なので汗かきかきで大変な思いをした。おまけに30度超の暑さと時々襲ってくるスコールのせいで雨宿りを余儀なくされた。ここは50年前の創設だけど、テーマを「形態展示」から「行動展示」に切り替えた20年前から、来園者が急に増加し東京の「上野動物園」と1―2位を争うような人気動物園に成長した。
 最初の「アザラシ館」では、水槽の下にガラスの円柱を立ててその中を2匹の子供アザラシがじゃれついて泳ぐ姿に魅了された。「ホッキョクグマ」が池に飛び込み泳ぐ姿も水族館のようにガラス越しに目前で観察できるし(この画面の壁紙の写真)、「ペンギン」も泳いでいる手足が下から見えるように水槽の下に通したガラスのトンネルを観客が歩きながら見上げるのだった。まったくユニークな仕掛けだね!


2019/08/13 (Tue) 0:00


There is no rule but has exceptions.(例外のない規則はない)
There is no rule but has exceptions.(例外のない規則はない)
2019年8月11日(日) 御殿場市民会館にて 
「層雲峡の写真ミュージアム」
 北海道旅行もいよいよ最終日で旭川空港に戻らなくてはいけない。しかし天気予報では旭川も本土並みの30度越えらしい。5度は低いこの「層雲峡」でしばらくのんびりしようかな、と「黒岳ロープエー駅」の近くにある「写真ミュージアム」に行ってみた。学校の旧校舎を利用した木造の建物の中は、季節ごとの「大雪山」の雄大さや美しさをくっきりととらえたもので圧倒された。こんなすごい「山岳写真家」はどんな人?
 パンフレットによれば、函館の「白百合学園」で生物の教師をやりつつ「山岳部」を全国大会に導いたり、「写真部」も指導して優秀な成績を残した、という。家内の車いすを押しながら一回りしたとき、館長の市根井孝悦さんがあいさつに出てこられた。私より5年先輩で元は同じ高校教師だった。この美術館の作品はすべて館長が若い頃学校の休みを利用してみずから大雪山を自分の足で駆け巡って撮りためたものだった。
 函館の自宅にいる奥様も英語教師だときいて、互いに親しみを感じて会話に夢中になった。「先生のお写真の中ではトムラウシ山にすごく魅力を感じました。」というと、「そうでしょ。ふもとの沼の平湿原は特に美しいですよ。次は秋にぜひどうぞ。私は今月また登ります」。80歳を過ぎてもなおテントをかついで山に登る人あり・・・

 3年生TUさんは今日「否定」をやった。Whenever it rains, it pours.「降ると必ず土砂降りになる」は「二重否定」の文で書き換えられる。It never rains without pouring. だと「前置詞+動名詞」だけど、「節」で書けばIt never rains but it pours. となる。butは「仮定法」の慣用語法でBut for water,(水がなければ)はよく覚えているね。じゃあこのbutは「しかし」じゃなくて本来どういう意味?実はexceptと同じで「〜を除いて、〜以外は」の意味なんだ。but it poursは 「土砂降りに降る場合を除けば」の意味で、if it doesn't pourと同じ接続詞の働きなんだ。ちなみにThere is no rule but has exceptions.(例外のない規則はない)もwhich doesn't have exceptionsのことでbutが関係代名詞の働きだ。前置詞としてはnothing but〜やanything but〜も同様に考えると納得できる。
 ARさんは今日文法作文で「比較」の問題をやったらほぼすべて正解が出せた。likely(可能性がある)は形容詞だから「比較級」でmore likelyや最上級でもthe most likelyといえる。反対の意味ではless likely やthe least likelyもよく使うよ。英文和訳では「立命館大」の「アメリカの新聞と大統領」を読んだ。The Americans have never had a President who has not been freely discussed in newspapers from one end of the United States to the other.の後半がむずかしかった。「米国の一端から反対側の端まで」とは?東海岸から西海岸まで、つまりNYからLAまでアメリカ全土という意味なのだ。「新聞で自由に批判されたことのない大統領なんて一人もアメリカ人は経験していない。」 尾上

(追記)ロープウエー駅前の「ビジターセンター」にも立ち寄ったら、山の花々の写真や動物たちの剥製を展示していた。中央に設置された巨大な大雪山系全体のジオラマで、山頂にランプを点滅させて見ていたら女性の館員が「何かお聞きになりたいことは?」というから、「10年前にこのトムラウシ山で大きな遭難事故がありましたね。どういうコースだったんですか?」と聞いた。
 「最高峰・旭岳から縦走を初めたときは良い天気でしたが、北海岳・白雲岳・忠別岳を経て「避難小屋」で2泊するうちに風雨が強くなり衣類もびしょぬれになり、最後のトムラウシ山の目前であふれた水に漬かったことも災いして、低体温症のために中高年のツアー登山者16人中8人が犠牲になりました。」
 10年前の夏、昨日見てきたばかりのすぐ近くの山での出来事だから実に生々しかった。天国のような青空と花畑を歩くうちに地獄にはまり込んだ。3人のガイドも1人が死んだというからパックツアーの登山は安心できないな。シーズン中はホテルや飛行機の変更がむずかしいからどうしても無理してしまうんだな。
2019/08/11 (Sun) 22:50


日本語と英語の語順は「鏡像関係」
日本語と英語の語順は「鏡像関係」
2019年8月8日(木) 裾野市民文化センターにて
「富良野岳のエゾルリソウ」
 6年ぶりの北海道旅行ではじめて二つの登山に挑戦したよ。昨日のブログに書いた「大雪山」の前には花の百名山で名高い「富良野岳」1912mに登った。美瑛の「白金温泉」に前泊して早朝、登山口の「十勝岳温泉」についた。危険なヒグマに出会うのは嫌だからザックにクマよけの鈴を2つ結んで出発。しばらく歩くと「安政火口」の赤茶けた噴火口の下を抜けて、「三峰山」の中腹を迂回しながら「稜線分岐点」を目指して4時間の上りだ。
 元気のよい人たちに先を越されながらもマイペースで花を見つけてはしゃがみ込みガラケーを向ける。ピンクのエゾコザクラ、エゾノツガザクラ、真っ赤なエゾツツジ、黄色のエゾウサギギク、紫のエゾヒメクワガタなど。どれも色鮮やかな花で北海道の特有だから「エゾ」がついている。下ってきた女性グループに「山頂でエゾルリソウを見ましたか?」と聞くと、「気づかなかったわ。どの花ですか、」とスマホの写真を開いてくれた。「これこれ、ちゃんと写っていますね。この山のシンボルですよ。よかったですね。」・・・

 3年のTAさんは前回「和文英訳」をやって苦労した。日本語と英語の語順は主語を除けば、ちょうど逆に並べることをしっかり意識しよう。これを「鏡像関係」Mirror Relationと呼んでいる。英語の(S)VOCMMを日本語では逆に(S)MMCOVのように並べるのが普通だ。今日の並べかえ問題で「今日では、家事は夫と妻が分担すべきだと女性は考えるようになった。」は、「考え始めた」から始めてそのあとに「分担されるすべきだ」の文が続くのだ。Today women have started to think that housework should be shared by husband and wife.
 MAさんは今日「否定」の文法作文を勉強した。Not until I visited him did I realize how ill he was.(彼を訪問して初めて彼がどんなに具合が悪いのかに気づいた。)は正しく並べることができた。否定の副詞句が文頭に出て強調されたのでI realized〜が倒置(つまり疑問文の語順)になっているね。それができたなら次の文も同じだよ。Only when he moved did I notice him.(彼が動いたときに始めて私は彼に気づいた。)only〜(〜しかない)を否定語句と考えるといい。
 YAさんは前回「不定詞」を用いた英文を和訳した。The acquiring of sufficient land on which to build new roads often seems nearly impossible. でon which to build new roadsは前置詞のonを最後に戻してto build new roads onというのと同じことだから、「新しい道路を建設するのに十分な土地を確保することはしばしばほぼ不可能に思われる。」今日は「比較」で「新しい先生は、先生というより友達みたいだ。」はThe new teacher is more like a friend than a teacher.「〜にとても似ている」はmuch like〜というから、「比較級」ならmore like〜となるね。
 2年生OB君は「動詞+分詞」を勉強した。stood waving(手を振りながら立っていた)やsat surrounded(囲まれながら座っていた)のように、「進行形」のbe動詞と「受動態」のbe動詞をほかの動詞におきかえて、意味をさらに加えたものと考えればいい。全文和訳も正しく回答できていた。後半は「否定」の問題で、not(副詞)、no(形容詞)、nothingやnobody(代名詞)の使い分けで少々ミスした。「部分否定」でnot always〜のように、100%の意味の単語が「否定文」で使われると、「全部〜だ、とは限らない」と訳す。形容詞のevery、both、allに加えて、副詞のnecessarily(必ず)、completely(完全に)、quite、altogetherもよく使われるよ。
 SU君は「分詞構文」の第1回目。「分詞」で始まる文が、カンマの後の文を修飾する構文のこと。「〜しながら」「〜したので」「〜したとき」のような「接続詞」を補って和訳するといい。Having seen the movie twice, I know the story well.は「完了形」の分詞で始まっているので「昔」のこととして、「その映画は2度見たことがあるので、物語をよく知っている。」Because I have seen the movie〜といえる文を「接続詞を消す。主語も後と同じだから消す。そして動詞を分詞の-ingに変える。」という操作で「分詞構文」のできあがりというわけだ。「ケスケスING」と覚えておこう。 尾上

(追記)エゾルリソウは瑠璃色で「ムラサキ科」の筒形の可憐な花。箱根の「湿生花園」で季節には何度も見たことがあるがそれは栽培されたものだ。自然に自生する姿は北海道の山々にしかないから一目見たいなあ。疲れ切ってやっと稜線分岐点まで来た。ガスが込めて山頂の展望も望めないしここで引き返そうか。足元にシマリスがちょろちょろと走り回っているな。下ってきたガイドらしき女性に聞いてみると、「エゾルリソウはもう終わりですよ。でもまだほかにもたくさん咲いてますからぜひ登ってください。」
 晴れていればここから縦走路で「三峰山」「上富良野岳」「上ホロカメットク山」まで見渡せるはずだけどなあ。よっし、もう少し頑張ろう。急な登りを一歩一歩。足元には女王コマクサや「エゾ」を冠したツツジ、クワガタソウ、ウサギギクが咲き乱れ、赤紫のあでやかなハクサンチドリもあちこちに。やっとのことで山頂を目の前にして見つけたよ。エゾルリソウが霧に濡れて岩陰にわずか一株だけ残っていてくれた。出会えてよかった!
2019/08/08 (Thu) 23:38


動名詞の「意味上の主語」
動名詞の「意味上の主語」
2019年8月7日(水) 三島商工会議所にて 
「大雪山の花々」
 壮大な北海道「大雪山系」の一つ「赤岳」2078mにとうとう登ったよ。あまりに大きな山塊だから概念図が描きにくいけど、道北の名勝「層雲峡」に登山口がある。旭川からオホーツク海の北見に向かう大幹線の国道が越えていく「大峡谷」(グランドキャニョン)だ。ここには古来アイヌ人が居住して「上川アイヌ」と「北見アイヌ」が領地を争った土地だそうだ。
 標高は3000mを超える本州の「富士山」や「南北アルプス」にかなわないけど,極東シベリアに近い分だけ寒冷な土地であと1000mくらい足して考えるといい。旭川空港で借りたレンタカーで「銀泉台」の登山口まで登り、雪解け水のあふれる登山道を長靴でピシャピシャと歩いて行った。第1・第2の「お花畑」でピンクの「エゾコザクラ」や「エゾノツガザクラ」真っ赤な「エゾツツジ」にドキドキのご対面・・・。

 3年生のNAさんは今日、文法作文で「受動態」をやったらほぼすべて正解が出せた。「近畿大」の英文和訳では、They have removed people’s motivation to better themselves and their world in this life by causing them to concentrate on preparing themselves for the next. が難しかった。andがthemselves とtheir worldをつないでいるとわかれば、「かれら(宗教指導者たち)は、(信者の)人々に来世への準備に専念させることで、この世で自分やこの世の中をよくしようという意欲をそいできたのだ。」
 1年生のMA君は今日「動名詞」の文法(1)を勉強した。学校ではまだ未修の項目だけど解説と例文をよく読んで、「意味上の主語」や否定のnotのつけ方などしっかり理解できていた。次に、「対話文」の中で「強勢」して読む部分はどこか、という問題は初めてだったようだ。しかし、日本語に訳して発音してみれば簡単。相手の発言と異なる部分だけ強く発音すればいい。Did Satoshi tell you Ai would join us? と聞いたら、相手はNo, he told me she would not. で、「来ないって」だから、not が強い。
 ご父兄様…29日(月)の三島教室以来久々の「ブログ日記」です。この間、私尾上講師は「北海道」にレンタカーで4泊5日の旅行をしてきました。十勝の「白金温泉」に2泊、「層雲峡温泉」にも2泊して、足の悪い家内はホテルでのんびりさせて、長年のあこがれだった花の百名山「富良野岳」と「大雪山・赤岳」の二座に登って、写真をたっぷり撮りためてきました。今回は、たまたま22日の三島教室と1日の裾野教室の借用が不可だったことで一回ずつお休みをさせていただきました。今週からまた日曜・祝日返上で楽しくがんばってまいります。 尾上

(追記)真っ青な大きな空のもと、まぶしく照り返す雪渓の上をザックザックと蹴りこみながら登って行く。頂上手前の「駒草平」は広大な砂岩の荒れ地で、高山の花の女王「コマクサ」が待っていた。他の植物との共生を嫌って地下数メートルも根を伸ばし、モスグリーンの葉の上に立ち上がるピンクの孤高の花はまさにクイーン。周囲には薄紫色の「イワブクロ」が点々と岩陰に群落を作っているだけ。
 4時間歩いてたどり着いた「赤岳」の山頂から「北海道の屋根」が地平線のかなたまで見渡せたよ。8月というのに雪渓が無数に残ってはるかな緑の稜線に白のまだら模様が美しい。前方には最高峰の「旭岳」と第2位の「北鎮岳」が横たわり「大雪山」の大きな山系を形作っている。隣の「白雲岳」はすぐ目の前だけど時間的に無理だな。この山のお目当て「ウルップソウ」もたくさん見つけたからよしとして下山しよう。(つづく)
2019/08/07 (Wed) 23:14


夏期講習 参加者募集中
夏期講習 参加者募集中
2019年7月29日(月) 三島ゆうゆうホールにて 
「ニョホウチドリ」
 空が明け始めたころ、そっと車を出して山梨・塩山に向かった。午後からまた天気が崩れて大雨になるという予想なので午前中に「大菩薩嶺」にのぼってこよう。「篭坂」と「御坂」の峠をこえて90キロ、早朝だから一般道でも2時間で「上日川峠」に着いた。平日でバスの運行もないから登山者もちらほら。「長兵衛小屋」も「福ちゃん荘」もまだ閉まったままだった。
 今日のお目当ての花は「ニョホウチドリ」。2年前のちょうどこの頃にも登って、大菩薩峠に立つ「介山荘」のご主人に教えられた通り、山頂の「雷岩」近くで2株だけ見つけた。日光の「女峰山」で見つかって命名されたラン科のあでやかな花で、絶滅危惧種の花がそう遠くない「大菩薩峠」に咲いていて興奮する。今日は逆のコースで登ったら、意外なところで鮮やかな色合いのニョホウチドリがなんと3株も・・・。

 3年のNAさんは前回、関係詞whatを含む「野口英世」の幼少期の話を和訳した。Mr. Kobayashi offered what assistance he could. 「小林先生は、できるだけの援助をしましょうと申し出た。」このwhatは次の名詞を修飾するから「関係形容詞」といったほうがいい。「どんな〜でも」whateverと同じ意味だ。今日は「名詞・代名詞・冠詞」の文法作文をやったらとてもよく理解できていた。「2ダースのたまご」はtwo dozen eggsで、2000ドルtwo thousand dollarsのように形容詞的な働きで、dozensとかthousandsのように-sをつけないでいい。「そのたまごを2ダース分」ならtwo dozens of the eggsというよ。
 1年のMA君は前回始めた「総合問題」で、英文読解も作文もよくできていた。「適語選択」ではWhat I wanted was on the menu. 「私の欲しいものはメニューにのってなかった」で、関係詞のwhatがsomething whichのことなんだ。今日は「助動詞」の上級編を勉強した。ought toやused toには2つの意味があること、may well(〜するのももっともだ)、would rather(〜したほうがましだ)などもしっかり覚えていこう。さらにbe toが助動詞としてbe going to(〜する予定)と似た意味であったり、should(〜すべき)やcan(〜できる)の意味にも使われることを学んだ。
 ご父兄様…今週、8月1日(木)の裾野教室、8月4日(日)の御殿場教室は「お休み」です。次回の三島教室は8月7日(水)に変更して、会場も「商工会議所」です。送迎よろしくお願いいたします。「夏期講習」は8月13日(火)から始まります。まだ希望者少数ですので是非参加よろしくお願いします。会員以外の友人にも紹介してください。 尾上

(追記)頂上の「大菩薩嶺」は木々に囲まれて全く展望がないから、少し下った「大菩薩峠」のほうに人気がある。小説「大菩薩峠」は中里介山の書いたベストセラーで昔映画やテレビにもなった。片岡千恵蔵主演で私がまだ中学生の頃に見たような気がする。江戸末期、青梅街道の「沢井」の生まれの「机龍之介」がこの峠を越えて京に上り、「剣の道」で生きていく姿を描いていて、昭和の初めに30年間も毎日新聞に連載された未完の大衆娯楽小説だ。
 大学を卒業した夏、気になっていた「大菩薩峠」に行ってみようと、新宿から最終列車に乗って「初鹿野」(今の甲斐大和駅)へ。私の家内と親友MA君との3人で、真夜中懐中電灯ひとつで犬にほえられながら20キロもの暗い山道を登って行って、上日川峠のあたりで夜明けを迎えた。戦国時代、武田一族が壮絶な最期を遂げた「天目山」の戦場とは知らずに歩いていた。そのMA君もこの春逝ってしまったなあ。
2019/07/29 (Mon) 23:28


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