高校英語UG会 三島・裾野・御殿場

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日本語と英語の語順は「鏡像関係」
日本語と英語の語順は「鏡像関係」
2019年8月8日(木) 裾野市民文化センターにて
「富良野岳のエゾルリソウ」
 6年ぶりの北海道旅行ではじめて二つの登山に挑戦したよ。昨日のブログに書いた「大雪山」の前には花の百名山で名高い「富良野岳」1912mに登った。美瑛の「白金温泉」に前泊して早朝、登山口の「十勝岳温泉」についた。危険なヒグマに出会うのは嫌だからザックにクマよけの鈴を2つ結んで出発。しばらく歩くと「安政火口」の赤茶けた噴火口の下を抜けて、「三峰山」の中腹を迂回しながら「稜線分岐点」を目指して4時間の上りだ。
 元気のよい人たちに先を越されながらもマイペースで花を見つけてはしゃがみ込みガラケーを向ける。ピンクのエゾコザクラ、エゾノツガザクラ、真っ赤なエゾツツジ、黄色のエゾウサギギク、紫のエゾヒメクワガタなど。どれも色鮮やかな花で北海道の特有だから「エゾ」がついている。下ってきた女性グループに「山頂でエゾルリソウを見ましたか?」と聞くと、「気づかなかったわ。どの花ですか、」とスマホの写真を開いてくれた。「これこれ、ちゃんと写っていますね。この山のシンボルですよ。よかったですね。」・・・

 3年のTAさんは前回「和文英訳」をやって苦労した。日本語と英語の語順は主語を除けば、ちょうど逆に並べることをしっかり意識しよう。これを「鏡像関係」Mirror Relationと呼んでいる。英語の(S)VOCMMを日本語では逆に(S)MMCOVのように並べるのが普通だ。今日の並べかえ問題で「今日では、家事は夫と妻が分担すべきだと女性は考えるようになった。」は、「考え始めた」から始めてそのあとに「分担されるすべきだ」の文が続くのだ。Today women have started to think that housework should be shared by husband and wife.
 MAさんは今日「否定」の文法作文を勉強した。Not until I visited him did I realize how ill he was.(彼を訪問して初めて彼がどんなに具合が悪いのかに気づいた。)は正しく並べることができた。否定の副詞句が文頭に出て強調されたのでI realized〜が倒置(つまり疑問文の語順)になっているね。それができたなら次の文も同じだよ。Only when he moved did I notice him.(彼が動いたときに始めて私は彼に気づいた。)only〜(〜しかない)を否定語句と考えるといい。
 YAさんは前回「不定詞」を用いた英文を和訳した。The acquiring of sufficient land on which to build new roads often seems nearly impossible. でon which to build new roadsは前置詞のonを最後に戻してto build new roads onというのと同じことだから、「新しい道路を建設するのに十分な土地を確保することはしばしばほぼ不可能に思われる。」今日は「比較」で「新しい先生は、先生というより友達みたいだ。」はThe new teacher is more like a friend than a teacher.「〜にとても似ている」はmuch like〜というから、「比較級」ならmore like〜となるね。
 2年生OB君は「動詞+分詞」を勉強した。stood waving(手を振りながら立っていた)やsat surrounded(囲まれながら座っていた)のように、「進行形」のbe動詞と「受動態」のbe動詞をほかの動詞におきかえて、意味をさらに加えたものと考えればいい。全文和訳も正しく回答できていた。後半は「否定」の問題で、not(副詞)、no(形容詞)、nothingやnobody(代名詞)の使い分けで少々ミスした。「部分否定」でnot always〜のように、100%の意味の単語が「否定文」で使われると、「全部〜だ、とは限らない」と訳す。形容詞のevery、both、allに加えて、副詞のnecessarily(必ず)、completely(完全に)、quite、altogetherもよく使われるよ。
 SU君は「分詞構文」の第1回目。「分詞」で始まる文が、カンマの後の文を修飾する構文のこと。「〜しながら」「〜したので」「〜したとき」のような「接続詞」を補って和訳するといい。Having seen the movie twice, I know the story well.は「完了形」の分詞で始まっているので「昔」のこととして、「その映画は2度見たことがあるので、物語をよく知っている。」Because I have seen the movie〜といえる文を「接続詞を消す。主語も後と同じだから消す。そして動詞を分詞の-ingに変える。」という操作で「分詞構文」のできあがりというわけだ。「ケスケスING」と覚えておこう。 尾上

(追記)エゾルリソウは瑠璃色で「ムラサキ科」の筒形の可憐な花。箱根の「湿生花園」で季節には何度も見たことがあるがそれは栽培されたものだ。自然に自生する姿は北海道の山々にしかないから一目見たいなあ。疲れ切ってやっと稜線分岐点まで来た。ガスが込めて山頂の展望も望めないしここで引き返そうか。足元にシマリスがちょろちょろと走り回っているな。下ってきたガイドらしき女性に聞いてみると、「エゾルリソウはもう終わりですよ。でもまだほかにもたくさん咲いてますからぜひ登ってください。」
 晴れていればここから縦走路で「三峰山」「上富良野岳」「上ホロカメットク山」まで見渡せるはずだけどなあ。よっし、もう少し頑張ろう。急な登りを一歩一歩。足元には女王コマクサや「エゾ」を冠したツツジ、クワガタソウ、ウサギギクが咲き乱れ、赤紫のあでやかなハクサンチドリもあちこちに。やっとのことで山頂を目の前にして見つけたよ。エゾルリソウが霧に濡れて岩陰にわずか一株だけ残っていてくれた。出会えてよかった!
2019/08/08 (Thu) 23:38


動名詞の「意味上の主語」
動名詞の「意味上の主語」
2019年8月7日(水) 三島商工会議所にて 
「大雪山の花々」
 壮大な北海道「大雪山系」の一つ「赤岳」2078mにとうとう登ったよ。あまりに大きな山塊だから概念図が描きにくいけど、道北の名勝「層雲峡」に登山口がある。旭川からオホーツク海の北見に向かう大幹線の国道が越えていく「大峡谷」(グランドキャニョン)だ。ここには古来アイヌ人が居住して「上川アイヌ」と「北見アイヌ」が領地を争った土地だそうだ。
 標高は3000mを超える本州の「富士山」や「南北アルプス」にかなわないけど,極東シベリアに近い分だけ寒冷な土地であと1000mくらい足して考えるといい。旭川空港で借りたレンタカーで「銀泉台」の登山口まで登り、雪解け水のあふれる登山道を長靴でピシャピシャと歩いて行った。第1・第2の「お花畑」でピンクの「エゾコザクラ」や「エゾノツガザクラ」真っ赤な「エゾツツジ」にドキドキのご対面・・・。

 3年生のNAさんは今日、文法作文で「受動態」をやったらほぼすべて正解が出せた。「近畿大」の英文和訳では、They have removed people’s motivation to better themselves and their world in this life by causing them to concentrate on preparing themselves for the next. が難しかった。andがthemselves とtheir worldをつないでいるとわかれば、「かれら(宗教指導者たち)は、(信者の)人々に来世への準備に専念させることで、この世で自分やこの世の中をよくしようという意欲をそいできたのだ。」
 1年生のMA君は今日「動名詞」の文法(1)を勉強した。学校ではまだ未修の項目だけど解説と例文をよく読んで、「意味上の主語」や否定のnotのつけ方などしっかり理解できていた。次に、「対話文」の中で「強勢」して読む部分はどこか、という問題は初めてだったようだ。しかし、日本語に訳して発音してみれば簡単。相手の発言と異なる部分だけ強く発音すればいい。Did Satoshi tell you Ai would join us? と聞いたら、相手はNo, he told me she would not. で、「来ないって」だから、not が強い。
 ご父兄様…29日(月)の三島教室以来久々の「ブログ日記」です。この間、私尾上講師は「北海道」にレンタカーで4泊5日の旅行をしてきました。十勝の「白金温泉」に2泊、「層雲峡温泉」にも2泊して、足の悪い家内はホテルでのんびりさせて、長年のあこがれだった花の百名山「富良野岳」と「大雪山・赤岳」の二座に登って、写真をたっぷり撮りためてきました。今回は、たまたま22日の三島教室と1日の裾野教室の借用が不可だったことで一回ずつお休みをさせていただきました。今週からまた日曜・祝日返上で楽しくがんばってまいります。 尾上

(追記)真っ青な大きな空のもと、まぶしく照り返す雪渓の上をザックザックと蹴りこみながら登って行く。頂上手前の「駒草平」は広大な砂岩の荒れ地で、高山の花の女王「コマクサ」が待っていた。他の植物との共生を嫌って地下数メートルも根を伸ばし、モスグリーンの葉の上に立ち上がるピンクの孤高の花はまさにクイーン。周囲には薄紫色の「イワブクロ」が点々と岩陰に群落を作っているだけ。
 4時間歩いてたどり着いた「赤岳」の山頂から「北海道の屋根」が地平線のかなたまで見渡せたよ。8月というのに雪渓が無数に残ってはるかな緑の稜線に白のまだら模様が美しい。前方には最高峰の「旭岳」と第2位の「北鎮岳」が横たわり「大雪山」の大きな山系を形作っている。隣の「白雲岳」はすぐ目の前だけど時間的に無理だな。この山のお目当て「ウルップソウ」もたくさん見つけたからよしとして下山しよう。(つづく)
2019/08/07 (Wed) 23:14


夏期講習 参加者募集中
夏期講習 参加者募集中
2019年7月29日(月) 三島ゆうゆうホールにて 
「ニョホウチドリ」
 空が明け始めたころ、そっと車を出して山梨・塩山に向かった。午後からまた天気が崩れて大雨になるという予想なので午前中に「大菩薩嶺」にのぼってこよう。「篭坂」と「御坂」の峠をこえて90キロ、早朝だから一般道でも2時間で「上日川峠」に着いた。平日でバスの運行もないから登山者もちらほら。「長兵衛小屋」も「福ちゃん荘」もまだ閉まったままだった。
 今日のお目当ての花は「ニョホウチドリ」。2年前のちょうどこの頃にも登って、大菩薩峠に立つ「介山荘」のご主人に教えられた通り、山頂の「雷岩」近くで2株だけ見つけた。日光の「女峰山」で見つかって命名されたラン科のあでやかな花で、絶滅危惧種の花がそう遠くない「大菩薩峠」に咲いていて興奮する。今日は逆のコースで登ったら、意外なところで鮮やかな色合いのニョホウチドリがなんと3株も・・・。

 3年のNAさんは前回、関係詞whatを含む「野口英世」の幼少期の話を和訳した。Mr. Kobayashi offered what assistance he could. 「小林先生は、できるだけの援助をしましょうと申し出た。」このwhatは次の名詞を修飾するから「関係形容詞」といったほうがいい。「どんな〜でも」whateverと同じ意味だ。今日は「名詞・代名詞・冠詞」の文法作文をやったらとてもよく理解できていた。「2ダースのたまご」はtwo dozen eggsで、2000ドルtwo thousand dollarsのように形容詞的な働きで、dozensとかthousandsのように-sをつけないでいい。「そのたまごを2ダース分」ならtwo dozens of the eggsというよ。
 1年のMA君は前回始めた「総合問題」で、英文読解も作文もよくできていた。「適語選択」ではWhat I wanted was on the menu. 「私の欲しいものはメニューにのってなかった」で、関係詞のwhatがsomething whichのことなんだ。今日は「助動詞」の上級編を勉強した。ought toやused toには2つの意味があること、may well(〜するのももっともだ)、would rather(〜したほうがましだ)などもしっかり覚えていこう。さらにbe toが助動詞としてbe going to(〜する予定)と似た意味であったり、should(〜すべき)やcan(〜できる)の意味にも使われることを学んだ。
 ご父兄様…今週、8月1日(木)の裾野教室、8月4日(日)の御殿場教室は「お休み」です。次回の三島教室は8月7日(水)に変更して、会場も「商工会議所」です。送迎よろしくお願いいたします。「夏期講習」は8月13日(火)から始まります。まだ希望者少数ですので是非参加よろしくお願いします。会員以外の友人にも紹介してください。 尾上

(追記)頂上の「大菩薩嶺」は木々に囲まれて全く展望がないから、少し下った「大菩薩峠」のほうに人気がある。小説「大菩薩峠」は中里介山の書いたベストセラーで昔映画やテレビにもなった。片岡千恵蔵主演で私がまだ中学生の頃に見たような気がする。江戸末期、青梅街道の「沢井」の生まれの「机龍之介」がこの峠を越えて京に上り、「剣の道」で生きていく姿を描いていて、昭和の初めに30年間も毎日新聞に連載された未完の大衆娯楽小説だ。
 大学を卒業した夏、気になっていた「大菩薩峠」に行ってみようと、新宿から最終列車に乗って「初鹿野」(今の甲斐大和駅)へ。私の家内と親友MA君との3人で、真夜中懐中電灯ひとつで犬にほえられながら20キロもの暗い山道を登って行って、上日川峠のあたりで夜明けを迎えた。戦国時代、武田一族が壮絶な最期を遂げた「天目山」の戦場とは知らずに歩いていた。そのMA君もこの春逝ってしまったなあ。
2019/07/29 (Mon) 23:28


A is to B what C is to D. の「公式」
A is to B what C is to D. の「公式」
2019年7月28(日) 御殿場市民会館にて 
「ナンバンギセル」
 「愛鷹山系」の中ではいちばん北端にある「越前岳」1504mが人気が高い。「サファリパーク」を過ぎた十里木の集落のはずれに登山口があって、はじめからきつい斜面を長い階段で登っていくコースだ。そこは広大なススキの草原のヘリになっていて、しばらくすると最初の「展望台」に着く。ここから振り返る「富士山」は眼下の十里木街道からせりあがっているから見下ろす感じで、実にでかくて手でつかめそうな近さだ。
 今日は登山じゃないからここまでにして、この草原の反対側の下山道に行ってみよう。そこで以前に偶然たくさん見つけた「ナンバンギセル」がそろそろ咲いているはず。あ!あったよ!ススキの根元に隠れて3本かたまって咲いているよ。花弁が唇形で女の子のおちょぼ口のようだね・・・。

 3年生TUさんは前回「関係詞」whatを使う英文を和訳した。「法政大」では、Facts are to the scientist what words are to the poet.「事実と科学者の関係は、言葉と詩人との関係と同じだ。」で、正解だった。ところで、このwhatは何かな?実は関係詞で「大切なもの」という意味なんだよ。直訳すれば、「言葉が詩人にとって大切なものであるように、事実は科学者にとって大切なものだ」ということ。今日は文法作文で「関係詞」をやったらまたwhatを使う並べ替え問題が出た。「明治大」の「桜の木は昔から日本においては、西洋諸国におけるバラのようなものである。」も、前回やったA is to B what C is to D. の「公式」の応用だね。The cherry tree has long been to Japan what the rose is to Western nations.
 ARさんは今日「否定」をやった。On no account should you leave the door unlocked while driving.「どんな理由でも、運転中に車のドアをロックしないでおくのはよくない。」 On no accountはNeverと同様、「否定の副詞」だから強調のために文頭に出したときはSVが倒置でshould you〜になるんだったね。和訳で難しかったのは形容詞用法(〜するための)で、「不定詞+前置詞」が「前置詞+関係詞+不定詞」に置き換えできること。the highest authority on serology under whom to study. 「その下で研究するには血清学の最高の権威者」で、under whom to studyは to study underのことだね。
 ご父兄様・・・来週4日の御殿場教室はお休みしますので、次回は8月11日(日)になります。 送迎よろしくお願いいたします。 なお、この「UG会ブログ日記」も8月の第1週は投稿をお休みし、8月7日(水)より再開します。 尾上

(追記)朝のうちは澄み切った青空で富士山もくっきりと全貌を見せて美しかった。しかし山の天気は気まぐれだ。ナンバンギセルを数か所でたくさん見つけてうれしくて、写真を撮っているうちに雨が急に降りだした。傘をさしながらかがみこんでガラケーで何枚もとり、アルバム用にiPADでも数枚撮った。Live撮影にすると2・3秒だけ動画になって、鳥のさえずりも録音出来るから臨場感が残せて楽しい。
 南蛮とは、江戸時代にスペインやポルトガルのことをそう呼んだ。長崎の港にやってくる船乗りたちのパイプに似ているキセル(煙管)だから「南蛮ギセル」と名付けたのだろうね。別名「オモイグサ」(思い草)ともいうよ。首をうなだれて思いにふける口紅をつけた娘さんのイメージかな。ススキやイネ、サトウキビなどの根から養分をもらって成長する「寄生植物」だ。
2019/07/28 (Sun) 23:01


There are cases where honesty does not pay.「正直さが割に合わない場合がある」
There are cases where honesty does not pay.「正直さが割に合わない場合がある」
2019年7月25日(木)裾野市民文化センターにて
「優雅なフウラン」
 「秩父宮公園」の母屋の坂下に「茶屋」がある。ロックガーデンを眺めながらのお茶もいいし軽食もとれる。この日も家内と立ち寄ってパスタとコーヒーをいただいてから園内を見て歩いた。アジサイが終わってギボウシやユリ、カンゾウの咲き乱れる季節だ。売店では山野草が直売されていて「フウラン」を数鉢見つけた。
 「風蘭」と書いて「フウキラン(富貴蘭)」の別名もある。ラン科の花では珍しく芳香がただよいその純白のほっそりした姿が風に揺れて何ともいえぬ優雅なたたずまい。「それほどの値段ではないわね」と、ロックガーデン担当のYAさんが言うから手入れの仕方を教えてもらい、一番よさそうな鉢を一つ選んでもらった・・・。

 3年のTAさんは前回「分詞」の文法作文をやった。「山田さんは通勤するのに2時間以上かけている」は、Mr Yamada spends more than two hours getting to work. get to workは「職場に行く」で、spend 時間-ing の構文は大切。今日は「名詞・代名詞・冠詞」の勉強。英文を書くときに注意すべきルールをいくつも覚えた。
 MAさんは前回「受動態」の作文をやった。「・・・数年にして地球の自然環境は完全に破壊されてしまうであろう」は、Natural environment of the earth would be completely destroyed in several years.今日は「関係詞」で文法作文をやった。There are cases ( ) honesty does not pay.「正直さが割に合わない場合がある」ではhonesty does not pay in the cases.が前の文を修飾しているから、カッコにはin whichまたはwhereに置き換えておけばよい。
 YAさんは前回「to不定詞の慣用用法」の英文を和訳した。A book has only to be barely readable once in order to serve its purpose.「本はその目的に役立つにはかろうじて一度だけ読めればそれでいいのだ。」have only to〜は「〜する必要だけがある」の意味。今日は「否定」の文法作文をやってfar from〜とfree from〜の違いを確認した。freeの意味はbarrier-freeのように「(バリア)を持っていない」だ。
 御殿場教室のARさんが出席した。前回は「関係詞」whatを使う英文を和訳した。They have thus eased people's greatest fear―but at what a cost! 「彼ら(宗教指導者たち)はこのようにして人々(信者)のもっとも大きな恐怖心を和らげてきた」。ダッシュの後の副詞句at a great costが訳しにくいね。3行後に「信者たちは自己改善のチャンスを無駄にした」とあるから、「しかし、そうするには人々に何という大きな犠牲を強いたことか。」今日は「関係詞」の文法作文をやったらとてもよくできていた。
 2年生のADさんは前回「人間と食物」の英文を和訳した。The places in which food grew best became the most populous parts of the earth. 「食料が一番よく育つ土地が地球でもっとも人口の多い地域になった。」 food grew best in the places.をin which〜に変えてbecameの前に割りこませた文。今日は「動詞+分詞」の意味と用法を勉強した。A man stood waving〜は「進行形」のwas wavingにstoodの意味を加えた。A man sat surrounded〜は「受動態」のwas surroundedにsatの意味を加えた、と考えればいい。
 OB君は明日から学校の補講が始まるので、そのテキストをすこし予習した。「自動詞・他動詞」は難しい。visitやapproach、reachは「他動詞」で、目的語に「場所」をとるからvisit to〜とかreach to〜としてはいけない。「他動詞」のdiscuss もabout〜をつけてはいけない。「自動詞」のtalk about〜やargue about〜ならOK.今日は「原形不定詞」をつかうイディオムをいくつか勉強した。
 SU君は前回、SVOCの文型を使う文を勉強した。「車のモーターオイル」に例えて、They keep American society running smoothly. 「それ(ほめ言葉)はアメリカ社会が滑らかに動くように保っている、」とうまく訳せた。今日はSVOCの文型で、Cが過去分詞(受け身の意味)の場合を勉強した。I had my money stolen yesterday. では、「金が盗まれるようにさせた」だから、「(人に)お金を盗まれた。」They had the photo taken〜は、「彼らはその写真を撮ってもらった」となる重要構文だよ。
 ご父兄様・・・来週8月1日(木)は会議室が予約できないのでお休みします。次回は8月8日(木)です。ご都合が悪い時には別会場においでください。

(追記)フウランは昔ほど「高嶺の花」ではなく気楽に買えるようになったし、もともと「高山の花」ではない。南国の花だから平地の半日陰ならどこにでも咲くらしい。セッコクと同じように「着生ラン」だから、梅や松の古木の枝にのせておけば咲いてくれるそうで、冬あまり寒くならなければ個人宅の庭でもなんとか咲かせることができるそうだ。「鎌倉」のお寺にあると聞いたので見に行ってみたい。
 セッコクなら箱根仙石原の花の寺「長安寺」でも梅の枝に着床させたものが毎年しっかり咲いてくれる。じゃあフウランはどうだろう?と翌日確かめに行ったけど見当たらなかった。600mの山の中では無理なんだね。でも、鐘撞堂の裏手に美しい竹林があってそこにツチアケビを一本見つけた。薄茶色のガクの中に鮮やかなクリーム色の花弁が開いたばかりでよく見ると美しい。実はこれもラン科の花なんだ。花の後は真っ赤なウィンナソーセ−ジのような実がたわわにぶら下がるよ。不気味な花だ。
2019/07/25 (Thu) 23:08


This, of course, is not the case.「もちろん、このことは事実ではない」
This, of course, is not the case.「もちろん、このことは事実ではない」
2019年7月21(日) 御殿場市民会館にて 
「富士山・太郎坊」
 富士山は7月10日に静岡県側も山開きしたとはいうけど、梅雨明けが遅いからまだ登山者は少ないだろうな、と予想して「太郎坊」に行ってみた。相変わらず5合目から上はすっぽり雲に包まれているからこの日は長靴をはいて下見と足慣らしだけにした。今年もまた登るとすれば9月10日の閉山の直後がいいな。ぞろそろと列をなして登るのはイヤだから。
 「太郎坊」の広場には貸し切りバスが2台駐車していて、大勢の子供たちが乗り込むところだった。先生に聞いてみると「日帰りで『二子山』まで登ってきました。雨だけど楽しかったですよ」。そうだね。子供のお目当ては山の展望でも山野草でもなくて、友達とのおしゃべりだからね。横浜市の小学校5年生の遠足だそうだ。天気が良ければもっといい企画になったのにね・・・。

 今日は3年生のARさんがお休みだったので、出席者はTUさん一人。久しぶりに3Fの第6会議室で大きな窓からは御殿場市内や箱根の展望がよく、晴れていれば富士山も正面に見えたのになあ。今年は梅雨明けがいやに遅れているね。
3年生TUさんは「受動態」の文法作文をやって、どの問題もほぼ正解が出せた。He was taken to the hospital to be treated for high blood pressure.は、「高血圧を治療してもらいにその病院に連れていかれた。」だから不定詞も受動態で書くよ。「大阪市大」の英文「肝臓の機能」の和訳では、This, of course, is not the case,・・・が難しかった。the caseは「事実、真相」の意味で、「もちろんこのことは事実ではない」となる。重要構文This is the case with〜「このことは〜に当てはまる」はThis is true of〜ともいえるね。
 ご父兄様・・・明日22日(月)は会場の予約がどこもとれず、日にちの変更も難しいので夏休み中一回だけの「休講」にしました。三島会場の次回は29日(月)です。ご都合の悪い生徒さんは、いつでも別の曜日に別会場をご利用ください。 尾上

(追記)富士登山のコースで「プリンスルート」というのを聞いたことがある?新しい天皇は登山がお好きで皇太子の時代、10年ほど前に「富士登山」されたときの新ルートのことだ。標高2400mの富士宮口5合目からスタートして、すぐに6合目から一度「宝永山」の火口に下ってそこから「御殿場口登山道」を登って行った。ここは「大砂走り」といって砂地だから下山には都合の良いコースだ。翌日にはもちろん御殿場口5合目の「太郎坊」がゴールだった。
 このコースは階段がなくて登りにくいし遠回りだけれど他の登山者が比較的少ないから皇室のお忍び登山として考え抜かれたのだろう。前日は8合5勺の「赤岩八合館」に宿泊なさった。ここは「農業大学校」で私たちの担当だった御殿場農協職員の福島さんのお父さんの経営で、まだ独身の彼女はお手伝いに来ていて夕食のときには「皇太子さまと盃を交わしたのよ、」と自慢げだった。寿退職して今は二児の母だけど、私の畑の「土壌検査」などで親切にしてもらった。
2019/07/21 (Sun) 23:25


not〜any more than〜「クジラの公式」
not〜any more than〜「クジラの公式」
2019年7月18日(木)裾野市民文化センターにて
「ウチョウラン」
 梅雨明けが待ち遠しいね。天気予報では今週中もずっと雨。ところが昨夜は寝ようと電気を消したら外が月明かりで驚いた。レーダー天気図を見ると、すっぽり雲の谷間ができている。わずかだけど梅雨の晴れ間だ。よし、もう一度「三つ峠」に登るには明日しかない。というわけで早起きして6時には家を出た。50キロだから一般道でも早朝なら1時間半で行ける。
 山頂から少し下って、湧き水が滝のようにしたたる屏風岩まで来ると、ピンクのシモツケや黄色のキンロバイが岩の割れ目に咲いている。今日こそ咲いていてほしい、と祈る思いでよく目を凝らしてみると、シモツケの一叢の下に隠れるようにほんの10センチにも満たない小さな薄紫色の花が?ウチョウランだ!見つけたよ!華やかな花を5輪も咲かせて・・・。

 3年のTAさんは前回「動名詞」を使う「並べ替え問題」で、「その外国人旅行者たちの多くは京都を訪れるのを楽しみにしています。」はMost of the foreign tourists are looking forward to visiting Kyoto.「訪れる」visitは他動詞で「場所」の目的語をとるからtoが不要だ。reachとapproachも同じだから注意しよう。今日は「分詞」の文法作文を勉強した。
 MAさんは「受動態」をやった。「以前は畑だったところに、家が次々と建てられている。」は、進行中だからHouses are being builtでいいね。「そこは以前畑だった」はThe place used to be fieldsだから関係詞を使ってon what used to be fields.とつなげる。「人に〜するよう求める」はask 人to〜で、call on 人 to〜ともいう。
 YAさんは「法政大」の英文でBut a collection of facts is not science any more than a dictionary is poetry.が難しいのにほぼ正解だった。not〜any more than〜の構文はno more〜than〜と同じだから、例の「クジラの公式」だね。否定の文を「わかりやすい例」を従えて「それと同じだよ」と言っている。「事実の寄せ集めが科学だなんて、辞書が詩ですというのと同様ありえない。」今日は「関係詞」の文法作文をやった。
 2年生のADさんは「不定詞」のイデイオムをいくつか勉強した。cannot but〜(〜以外は出来ない。〜しかできない。)do nothing but〜(〜以外何もしない、〜ばかりする)では〜の部分に「動詞の原形」をつかう。それを「toなし不定詞」とか「原形不定詞」と呼ぶよ。
 OB君は前回、文法で「仮定法」をおさらいした。We didn't have a car, so we took a taxi.という「直説法」で述べたものを「仮定法」の動詞に直すには「昔」の事実に反する仮定だから、If we had had a car, we would not have taken a taxi.(車があったらタクシーには乗らなかったのに)としないと。今日はもう一度「仮定法」の書き換え問題をやったら、ほとんど正解が出せた。
 SU君は前回「否定」の文法を勉強した。littleとfewは「ほとんど〜ない」の意味で「準否定」の形容詞。hardly (ほとんど〜しない)、seldom、rarely(めったに〜しない)は「準否定」の副詞。これは大切だ。今日は I saw a bird flying over a tree.は「鳥が木の上を飛んでいるのが見えた。」で、「飛んでいる鳥を見た。」じゃないよ。「飛んでいる情景が見えた」ということだ。第5文型SVOCの例だね。
ご父兄様・・・今日は「8月〜9月」の予定表をピンクのプリントにして配布しました。「夏期講習」は「三島ゆうゆうホール」を会場にして午前中に実施します。8月13日(火)〜16日(金)の3日間、参加をお待ちしております。 尾上

(追記)ウチョウランとは誰が名付けたのかね。漢字では「羽蝶蘭」と書くから一層かわいらしく感ずる。小さなラン科の花の蒐集や育成に夢中の愛好家がたくさんいることを知っている。胡蝶ランやカトレアなど派手な大型の洋ランとは違って、日本特産のウチョウランはフウランやセッコクなどと共に「山野草店」の目玉商品だ。私も展示会で安いのを一鉢買ったことがある。
 箱根山や富士山が身近にあるおかげで、絶滅危惧種といわれる花々にであう機会に恵まれる。「金時山」には200回を超えたし、「三つ峠」も毎年2〜3回だからこの10数年でずいぶん登ったなあ。今日は山頂の山小屋「四季楽園」に寄って昼食に「カップラーメン」を作ってもらった。500円もするけどお金に換えられないメリットがある。
 「この小屋は大正10年からですよ。もうじき100歳、」とご主人。小屋の中にはたくさんの山や花の写真が掲示され、新天皇が皇太子時代に訪れた時のものも。「8月のレンゲショウマや6月のアツモリソウはネットでも紹介するけど、ウチョウランは秘密です。盗掘する人が後を絶たないから・・・」と小屋の主人・中村さん。
2019/07/19 (Fri) 1:22


高校では「強調構文」、英語学では「分裂文」
高校では「強調構文」、英語学では「分裂文」
2019年7月17日(水) 三島ゆうゆうホールにて 
「金時山のイワタバコ」
 去年は特別早くて8日には「梅雨明け」したのに今年はなんと2週間も遅れそうだ。こんな天気でも山の花たちは待っていない。「金時山」の花が気になるので、長靴はいて傘もって「仙石原」の登山口に向かった。「矢倉沢峠」の「うぐいす茶屋」を過ぎると10日前の様子とはずいぶん変わってピンクの「シモツケ」と真っ白な「テリハノイバラ」、紫色の「ウツボグサ」と「ギボウシ」が登山道をにぎやかに飾っていたよ。
 山頂は予想通りガスがこめて展望ゼロで、「秀峰富士山」と白地に黒で書かれた大きな三角塔の向こうは真っ白な雲。週末で期待してきた登山客たちは残念で早々と下山していたから「金時小屋」も人がまばら。「みそ田楽」をいただいてからすぐ近くの秘密の花園へ。高さが6〜7メートルもある直立の大岩にびっしりと200本くらい「イワタバコ」のつぼみが膨らんですばらしい。気の早い数本が紫色の星形の花弁を開いていたよ・・・。

 3年生のNAさんは「分詞」の文法作文をやった。Those (who are) departing〜(出発予定の人たち)、an organization (which was) concerned with 〜(〜と関係のある組織)、cats and dogs (which were) left by〜(〜に捨てられた犬猫)のように、名詞+分詞(-ing〜/-ed〜)はその間の「関係詞」とbe動詞を省略したもの、と考えれば納得できるね。並べ替え問題で、「遅れて仕事にくる人は、その日のうちに無駄にした時間の埋め合わせをしなければならない。」は、Anyone coming to work late will have to make up for the lost time on the same day. が正解で、Anyone who is coming〜のことでしょ。
 2年生のYAさんは「重要構文101」が終わり、「英文法・英作文演習」シリーズが始まった。第1回目は「Itを含む構文」で、特に「強調構文」が難しかった。It wasn’t until yesterday that I knew that his father passed away.(昨日になって初めて・・・を知った。)は、I didn’t know that his father passed away until yesterday. .の最後のuntil yesterday(きのう以前)を切り裂いて文頭に移動してIt wasとthatの間に挟んだもの。日本語でも「・・・と知ったのは昨日以前ではなく昨日になってからのことだ。」のように、「・・・なのは〜だ」と、強調したい部分を切り裂いて文尾に移動するよね。こういう英文を高校では「強調構文」の一つにまとめるけど、英語学でも日本語学でも「分裂文」と呼んでいるよ。
 1年生のMA君は前回、「接続詞」を使う長めの英文「ネズミを飼う家」を読んだ。「譲歩」の接続詞thoughやalthoughは以下のSVを受けて「〜だけれど」。前回の「仮定法」で1年生の主な英文法をざっと概観したので、今日から「英作文のための文法」をテーマに少し深く勉強しよう。まず「助動詞」から始めた。can、may、mustには中学でもやった「基本的な意味」に加えて、「話者の推量」の意味もある。He cannot be older than you.は「君より年上であるはずがない。」これは話者が、「〜と考えることはできない」と言っているんだね。He must be from the South.は「南部の出身にちがいない。」これも「〜と考えなければならない」のことだね。
 ご父兄様…今日はホールの予約が15日の月曜日に取れなかったのでを変更して実施しました。来週22日(月)もまた「三島教室」は会場が借用できないため、仕方なく休講にしました。したがって次回は29日(月)になります。今日配布したピンクの計画表「8月〜9月」でもう一度お確かめください。今日は黄色のプリントで「夏期集中講座」の案内も配布しました。お盆の時期にも気を抜かず勉強しましょう。 尾上

(追記)花の名山「三つ峠」ではもうすぐ「ウチョウラン」が咲くらしい。ほんの5センチほどの小さなランだけど、「羽蝶蘭」と書くからいっそう魅力を感ずる。自然に咲く姿を一目見たいものだ。御殿場市保土沢の山野草店「野の花苑」に行けばいくつも見ることはできる。そこは訪れる園芸愛好家のためにたくさんの鉢植えを展示している。自然のままでも色合いや模様が様々で、さらに交配でいくつもの美しい苗が栽培されて、「品評会」に出品するような高値のものはきりがない。
 2年前の今ごろ、山梨・塩山の山奥「大菩薩峠」に登った時「ニョホウチドリ」を見たことがある。峠の山小屋「介山荘」に立ち寄ってお土産のTシャツを買ったお返しに、ご主人からおよその場所を聞き出して探し回ってとうとう2輪だけ発見した。濃い赤紫色のランで小さいながら華麗な姿に魅了された。日光の「女峰山」で発見されて命名された希少なランだ。もう一度見たいな。雨でも傘さして登ってこようかな。
2019/07/17 (Wed) 23:37


「台風が九州をおそう見込みです」A typhoon is expected to hit Kyushu.
「台風が九州をおそう見込みです」A typhoon is expected to hit Kyushu.
2019年7月14(日) 御殿場市民会館にて 
「三つ峠の屏風岩」
 忍野の森で花めぐりをした後は「河口湖」に足を延ばし、ラーメンの「れんげ」でおいしい「つけ麺」を味わった。「河口湖図書館」は町役場に隣接して、平日なのに訪れる利用者の多い活気のある新しい図書館で今回が二度目。吹き抜けの天井にも床にも木材をふんだんに使って、自然の採光もよく考えた美しい館内では本の陳列にも新鮮なアイデアがふんだんで、畳に座ってお勉強や話し合いをするコーナーもある。
 脚の不自由な家内にはここでじっくり4時間ほど読書してもらい私は花の名山「三つ峠」登山に出発した。御坂峠の「裏登山口」からいつもの山道を1時間ほど歩いて山頂の山小屋「四季楽園」に着いた。そこの植え込みを見ると、先月見たピンクの水玉模様の「カモメラン」がまだ5本ほど咲き残っていてうれしかった。すると、今まで雲に包まれていた山頂が突然晴れて眼の前に巨大な「屏風岩」が出現したよ・・・。

 3年生TUさんは「名詞・代名詞・冠詞」の文法作文をやった。「昨夜のリサイタルには多くの聴衆がいた。」は、There was a large audience at the recital last evening. が正しい。「聴衆」は listeners なら「加算名刺」だからa lot of でOKだけど、audienceはfamilyやclass、team、populationのように「集合名詞」で、a large familyやa small classのように「規模の大小」で表すよ。「私は思わず笑いだしてしまった。」は、I couldn't help laughing(笑わないわけにいかなかった)と書いたけど少し違うね。「突然〜しだす」でsuddenly began to laughのほうがより素直でしょ。しかし「名詞」を使う問題ではlaughter(笑い)を考えて、burst into laughterが書けるかどうか。イディオムでburst into tears(いきなりわっと泣きだす)を知っていたなら。
 ARさんは前回、「関係詞」whatを使う英文を和訳した。どれも難しい構文が読み取りにくかったけど「子供の教育」は示唆に富んだとてもいい英文だった。Love and enjoy your children for what they are, for what they look like, for what they do, and forget about the qualities that they do not have. ではand で2つの命令文がつながって、「自分の子供は、そのままの姿を、そのままの容姿を、そのままの行動を愛してあげなさい。そしてそれを楽しみなさい。子供が持っていないような特質などは忘れなさい。」今日は「受動態」の文法作文をやった。「明日台風が九州をおそう見込みです。」は「〜と見込まれている」で、It is expected that〜で始めることができる。それはIt is said that SV〜と同じように、S is said to V〜と言い換えられたね。だから A typhoon is expected to hit Kyushu tomorrow. となるわけ。
 ご父兄様・・・「夏期講習」の案内を黄色のプリントで配布しました。それから明日の「三島教室」は、17日(水)に変更しました。会場はいつもの「ゆうゆうホール」です。送迎よろしくお願いいたします。 尾上

(追記)「三つ峠」連山の一つ「木無山」山頂の草地には一面に紫色の「アヤメ」が咲き乱れて美しい。先月はここにも大型のピンクのラン「アツモリソウ」が咲いていた。もう一軒の「三つ峠山荘」に立ち寄って花の開花状況を聞いてみると、小屋主人の中村さんから「植物の保護活動を一緒にやってみませんか?」と誘われてしまった。ここには何回も登って「花好き」を認めてもらえたのだろうけど、御殿場からでは50キロもあるしやっぱり約束できない。
 こんどは東側の「表登山道」から崖を下ってみた。まもなく「屏風岩」の直立した岩壁の下に着いた。この岩はロッククライマーたちに人気の格好の練習場所で、今日も2組のグループが声をかけあってロープでよじ登っていたよ。この大岩を見上げながら行ったり来たりして目を凝らした。この岩のどこかに愛好家あこがれの貴重な花「ウチョウラン」が咲くはず、と忍野出身のGOさんが教えてくれたんだけどね。まだ早すぎたかな。
2019/07/14 (Sun) 23:03


notとnoの違いは?
notとnoの違いは?
2019年7月11日(木) 裾野市民文化センターにて
「キンセイラン発見!」
 漢字なら「金精蘭」と書くから、金色の妖精をイメージしたのだろうか。なるほど深い森の中でそこだけ光が当たったように「キンセイラン」はスッと立ち上がって咲いていた。篭坂峠を越えて忍野まで何度も通ったおかげでやっと巡り合えたよ。「たなばた」の頃に咲くから星つながりで「金星」のほうがいい、というファンもいる。学名が「ニッポニカ・マキノ」とあるからあの有名な植物学者「牧野富太郎」博士が命名したのだろうね。
 昨年忍野の「高座山」で知り合いになった人で、先月また同行をお願いしたら「コアツモリソウ」や「スズムシソウ」の自生地まで案内してくれた富士吉田のGOさんが、「キンセイランという珍しい花もこのあたりでもうじき咲くんですよ」と、教えてくれた。七夕の翌日、この辺かなと目星をつけて行った地点に、ちょうど20人くらいの年配の男女が森の奥からぞろぞろと出てきたところ。「きっとこの奥だな」と、山に分け入ってきょろきょろ探していたら、あ!あった!・・・。

 3年のTAさんは「動名詞」の文法作文をやった。書き換えで、He insisted on immediate payment.(彼はすぐに支払ってくれと主張した)は、payを「受動態」に変えて、being paid(払ってもらう)と書けるとよかった。payはgiveと同じように「pay+人+お金」と書けるから、受け身で「人is paid」と言える、「あいつの言うことはどこまで本気かわかったものじゃない。」は、ここではWe don't knowの意味で「慣用用法」のThere is no knowingを使う。「彼が言うことのうちどれほどを(本気で)意図しているのか」と疑問詞節に言い直してhow much he means of what he saysと続く。
 MAさんは前回、英文和訳で「関係詞の非制限用法」を勉強した。 he was entrusted with the compilation of the medical journal, which duty he performed with deep interest・・が難しかった。カンマの後のwhich dutyはthe compilationを指すから、「そして、その編集の仕事を彼は深い興味を抱いて遂行した。」今日は「名詞・代名詞・冠詞」の文法作文をやった。特定の「その卵2ダース」ならtwo dozens of the eggsとかtwo dozens of themというけど、不特定の「2ダースの卵」はtwo dozen eggsのようにdozenにsをつけずeggsを修飾する「形容詞」のはたらきにする。
 YAさんは明日から期末テストなので、対策勉強に専念した。
 2年生のADさんは「不定詞」の慣用用法をいくつか勉強した。Education is very important for a nation because the nation's future has much to do with its human resources. で、have much to do with〜(〜と大いに関係がある)を勉強したから、「国の未来はその国の人材と大いに関係があるから、国家にとって教育は大いに重要だ。」 と訳せるとよかった。
 OB君は「不定詞の慣用用法」をやった。「〜するために(目的)」はin order to〜に加えてso as to〜も同じ意味だ。・・enough to〜(〜するほど十分に・・)はよく似たso・・as to〜も使われて実にまぎらわしいね。今日は「仮定法」の文法作文をやった。「今」の事実に反する仮定と、「昔」の事実に反する仮定との2種類で、動詞の形の違いをしっかり覚えないといけない。
 SU君は「動詞+分詞」の構文を勉強した。was waving (進行形)でbe動詞に変えてstood waving(手を振ってたっていた)としたり、was surrounded(受動態)をsat surrounded (囲まれて座っていた)に変えたりできる、という項目だ。「ケイトはそのニュースに驚いた様子だった。」はKate was surprised at the news. のwasをlookedに置き換えればいい。後半は「否定」に関する文法を勉強した。notとnoの違いは?
 ご父兄様・・・今日は「夏期講習」の案内を黄色のプリントにして配布しました。「三島ゆうゆうホール」を会場にして午前中に実施します。8月13日(火)、14日(水)と16日(金)の3日間です。夏休み中の余裕のある時にしっかり実力を養いましょう。 尾上

(追記)「キンセイラン」はやはりラン科で「エビネ」の仲間だそうだ。細長い葉がロゼット状に広がった中から茎が立ち上がる姿は確かに、我が家の庭のエビネに似ている。黄色い花の「キエビネ」やピンクの「ナツエビネ」も似たような姿で、毎年玄関前で美しい花を咲かせてくれる。しかしこの「キンセイラン」は特別美しいためか、たぶん「盗掘」のせいで今では「絶滅危惧種」の一つだ。
 「キンセイラン」をネットで検索していて「花さんぽ」というブログを見つけた。山歩きの好きなご夫婦が様々な野草と出会った時の写真やエピソードが楽しく綴られている。かなり専門的な知識豊かな御夫婦で、日本国中を飛び歩いて「自然のまま」の山野草を探して投稿している。とくにキンセイランについてはかなり興奮気味で発見した時の写真と文を分担して実に仲睦まじい。
2019/07/11 (Thu) 23:49


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