「金時山のセンブリ」
昨日は足柄峠から「金時山」に登ろうと思い、台風の被害が心配になって山小屋の主人・秀峰さんに電話した。「足柄駅から登山口のゲートまで車で行けるかな?倒木がないかしら?」と。「その道は土砂崩れで通行不可です。しばらく山小屋はお休みします。1番目の階段で荷揚げ用のリフトに大木が倒れて営業ができなくなり今修理を頼んでいます。」それではしかたなく、私は箱根に回り仙石原から登ることにした。
今日も午後からまた雨の予報でガスが込めた山頂に向かって登山開始。展望がまったくダメですと言いながら外人が2組下ってきただけ。土曜日にこんなに登山者が少ないことは珍しい。山頂は強風で霧が流されて時折太陽が日を差し込む。誰もいない山頂で大岩の間をめぐってみるとあったあった!シラヒゲソウが風に揺れて最後の一本だけ健気に咲いているよ。青い釣鐘を一列に並べたイワシャジンも美しい。白い花弁に青い雄しべがおしゃれなセンブリも・・・。
3年生TUさんは前回、「立教大」の英文「子供の遊び」で・・・ a lack of adult involvement leads to a reduction in their capacity・・・「大人の参加不足は子供が・・・する能力が減少することに通じる・・・」が難しかった。ことわざでAll roads lead to Rome.「すべての道はローマに通ず。」(どの道を行っても目的地に行けるよ。だからガンバレ!と失敗した人を励ます。) Failure leads to success.(失敗は成功の母)ともいうよ。
今日は「疑問文」の整序と作文をやった。「学習院大」の「この手紙がロンドンに着くまでどのくらい時間がかかりますか。」はHow long does it take this letter to get to London. の後半が混乱したね。It takes 人 時間 to〜の構文を思い出そう。「法政大」の英文で「竹の科学利用」を和訳した。Bamboo is delicate enough to be shaved into record player needles, yet 「竹は削ってレコード針にできるほど繊細だが、・・」が難しかった。レコード針がダイヤモンドを先端に付けた金属であることを知らない世代だからなあ。
ARさんは前回「慶応大」の長文「ビルマ避難民の診療所の女医」が難しかった。Thanks to her drive and optimism, は「彼女の推進力と楽天主義のおかげで」の意味。driveは「車を運転する」と思っているでしょう。じゃあ大工道具のドライバーは?ゴルフで最初に振るドライバーは?本当の語源は「前進させる」という他動詞なんだ。ネジくぎを押し込む、ゴルフボールを遠くに飛ばす、車を前進させる、という意味なんだ。
今日は「完了形」の整序と英作文でほぼすべて正解だった。「宮崎大」の「夢のすばらしさ」を和訳した。I like the idea of dreaming, of going to bed and lying still and then, by some queer magic, wandering into another kind of existence. 「私は夢見るという考えが好きだ。つまり寝床に入ってじっと横になっているとそのあとなにか不思議な魔法のために別の世界にさまよいこんでいく、という考えが好きだ。」dreamingの後のカンマはセミコロン(;)を使うべきだね。その説明が3つの-ing〜(動名詞句)で並列されている。
1年生のTU君は「関係詞」の(1)をやった。私の好きな丁寧なテキストなので、2文を1文に書き換える練習をたっぷり用意してある。who、whose、whomを「関係代名詞」と呼ぶのは、それぞれが「代名詞」のhe、his、himやshe、her、herの代わりをしているからで、直前の名詞(先行詞)に「関係づけること」ができるからだ。The girl was Emily. You asked me her name yesterday.という2文を1文につなげるとThe girl whose name you asked me yesterday was Emily. となる。「あなたがその名前を私に聞いた女の子はエミリーでした。」
三島教室1年生のMA君が出席した。前回は長文の「イギリス人はいつも列に並ぶのか?」が難しかったね。今日は「関係詞」の(2)で、先行詞+前置詞+関係詞の語順を勉強した。「彼は私がアイスランドで話をした唯一の日本人だ」は、He is the only Japanese.の後にI talked to him in Iceland.と続けたいからhimをwhomに置き換えて前に移動させwhom I talked to in〜とするか、もう一つはto himをto whomに変えて前に移動させればよい。He is the only Japanese to whom I talked in Iceland. 尾上
(追記)今日は山小屋でいつもの名物「きのこ汁」が食べられなかったので下山後に登山口のドライブイン「蔵一」によって「喜多方ラーメン」で遅い昼食にした。喜多方から本場のラーメンを直送して作ってくれるので私は大好きだ。仲の良い老夫婦の経営だったけど、今は長男夫婦が頑張っている。福島の喜多方市から嫁に来たおばあさんもご主人を追うようにこの春亡くなったそうだ。私の家内が同じ町の出身だとわかってながらく懇意にしてもらったのに。
テレビのニュースでは箱根でも湯本の町が冠水したという。台風19号から1週間もたつのにまだ余波が続いていて仙石原では停電もあったらしい。「小田原に下る国道は宮城野から宮ノ下までが路肩崩壊で今も通行禁止なんですよ。私たちは御殿場に行けば買い物ができるけど。」と店の奥さん。そこは早川渓谷の崖にかけた桟道で138号線の一番の難所だ。紅葉の時期には「箱根で最高の景勝の地、」とはそこに別荘を建て住んでいた明治のドイツ人医師ベルツの言葉。(化粧水ベルツ水を考案した人)









