「愛鷹登山道のシラヒゲソウ」
先週「丹沢」の渓谷まで30キロも行ったのにお目当てのシラヒゲソウが見つからなかったので、「そうだ!愛鷹山の割石峠へ行く登山道にもたくさん咲くんだった。すぐ近場で見れたのに」、と思い出して裾野市須山の「山神社」登山口に行ってみた。すでに車が40台以上留めてあって、すでに主峰「越前岳」や「黒岳」に登っていったと思われる。
大きな石がゴロゴロした渓流を渡って、苔むした大岩をよけながら森の中を進んでいく。あっ!シカだ。目の前を横切って立ち止まりしばらくこちらを凝視している。さらに行くと、木の枝に数匹のサルの一家!他のがすぐ逃げたのに一匹だけそこにとどまりこちらの動きを見ているのはボスかな。1時間足らずで渓流をまたぐ石の橋まで来た。その下が「秘密の花園」なんだ。ほら真っ白なシラヒゲソウが、40本も50本も・・・。
3年生のNAさんは「原因・理由」の文法作文をやった。「中央大」の「わたしの提案の細部にかれが細心の注意を払ってくれたことがわかってうれしかった。」は、I was happy to find that he had paid careful attention to the details of my suggestion.「〜してうれしい」は、感情の原因を表す用法で「不定詞」にする。動詞の「過去完了形」had paidにも注意が必要。「明治学院大」の和訳では、Any author who does not care what he teaches is just as likely to be a bad author as one who does not care how he writes.「自分が何を語っているのか気にしない作家はだれでも、自分がどんな書き方をしているのか気にしない作家とちょうど同じように悪い書き手である可能性が高い。接続詞のasを見たら前のほうにも「副詞」のasがないか注意しよう。
2年生のYAさんは前回、「複合関係詞」のある英文を読んだ。Whoever has to deal with young children soon learns・・・「幼い子供を扱わなければならない人は誰でも・・・をすぐに学ぶ。」で、whoeverはanyone whoを一語でまとめたもの。They will put up with whatever strictness results from・・・「・・・から生まれるどんな厳しさにも我慢をするだろう。」も、any strictness whichと言い換えられる。今日は「動名詞」の文法作文を勉強した。基本用法は十分理解できていたね。イディオムでThere is no -ing (〜できない、〜することは不可能だ)が難しかった。
修学旅行のおみやげにフランスのチョコレートをいただいた。パリでは火事になったばかりの「ノートルダム寺院」が印象に残ったそうだ。フランス人は英語で話しかけてもフランス語で返事をされて困った、という。やはり40年前私が一人旅したときと同じだ。自国の言語にプライドがあるんだね。京都の人が標準語ではなしても京都弁で返すのと似ているかな?
(追記)畑や野山でツルのように伸びる「カラスウリ」の花を見たことある?5つの白い花弁の先端からたくさんのヒゲを伸ばしている所が似ているかな。実は日当たりよい野山を好むウメバチソウの仲間だけど、シラヒゲソウは逆に水辺の湿気が十分な日陰の直立した岩場に咲くんだ。まっすぐの茎に丸い葉がいくつも抱きついた姿がウメバチソウと全く同じでかわいい。
「越前岳」を縦走すると「割石峠」に下りて山神社に戻る道で、大勢の登山者が渡る苔むした橋なんだけど水際のこの花には気づかない。1センチ足らずの小さな花だし5〜6時間も歩いて疲れているからね。スピードや展望ばかりを気にして、そもそも花には目もくれない登山者のいかに多いことか。実は6月のイワタバコの季節にもこの大岩に赤紫色の可愛い花がびっしりと咲くんだよ。まさに私だけの「秘密の花園」だ。
