「キセワタが咲いた」
先週は「忍野」の「高座山」の林の中で、森の妖精のような薄いピンクの「ミヤマウズラ」を初めて見つけて感激した(25日の日記)。しかしまだ蕾がほとんどだったので満開になる日を狙っていた。「秋雨前線」でしばらく雨が多く、5日たってやっと青空が出てきたのでまた「忍野」に行ってみた。赤松の林の中に踏み入ると、「あった、あった!」。直立した茎に5〜6個の白い花を同じ方向に咲かせてどれも満開だった!あまりに小さくてガラケーではピントが合わせにくいなあ。
今回も「高座山」の中腹まで登って、ススキの広い斜面で「秋の七草」をたくさん見つけて写真に収めた。前回は雲に隠れていた真正面の「富士山」が今日は素晴らしい大展望だ。真っ青な空の下ハイキングコースを歩くと、両側を背の高いシシウドやピンクの萩の花に囲まれてまさに「花道」だ。そうそう、地元の山野草愛好家GOさんが去年教えてくれた「キセワタ」もこの辺かな?「あった、あった!」上下2枚の花弁を大きく広げて満開だよ・・・。
3年生TUさんは「仮定法」の文法作文をやったらほとんどどれも正解だった。「これが真実かどうかを見極めるための研究がなされるようにと彼は勧告した」の並べ変えは、He recommended that a study be made to find out if this was true.も難しいけど正解。受け身の動詞be madeも「仮定法」の動詞で、「まだやってないけど」という反現実の気持ちを込める古い用法。「主張、提案、要求、推薦」などの動詞や形容詞の後の節には「動詞の原形」を使う。アメリカではこれが今も主流だけど、本家のイギリスでは「仮定法」の考えが廃れてshould be made(〜されたほうがいい)に代わっている。今日の英文和訳4問はどれも素晴らしい訳文で、語彙の処理や構文の分析でかなり上達したことがわかる。時折カンマやダッシュなど句読点の働きが難しいこともあるけど。
三島教室の1年生MA君が出席して、欠席した夏期講習3日目のプリントをやった。2年後から「センター試験」が「共通テスト」に名称が代わるというけれど、50万人の回答を短期間で採点するには今のようにコンピュータで一括処理するしかない。それほど変わらないというのが私の予想だ。それで、この時期に早めに「入試対策」をしておくには、過去の「センター試験問題」にチャレンジして、現在はここまでできる、と今後の勉強の方向を見定めておくことが賢明だと思う。
今日のプリント1枚目は「関係詞・比較」などの文法で、高校生が苦手な項目だ。2枚目は英作文の力を「語句並べ替え」問題で検査する。特に「和訳」なしで文を組み立てるのが難しい。3枚目は「対話文」を読み取って内容を問う問題だった。高校の英語がまだ半年過ぎただけだけれど、正解が40%〜60%くらいはあったから、MA君の今後が楽しみだ。 尾上
(追記)上唇が白いうぶ毛のフード、下唇がピンクの舌を伸ばしたような花で、輪状に花をたくさんつける咲き方は野草のオドリコソウに少し似ているね。「キセワタ」を漢字に直せば「着せ綿」で、綿毛の帽子をかぶった花、の意味。ここは標高が1200mを超えて日当たりのよい草原に咲く珍しい花だけど、似たような花で「メハジキ」なら雑草のように平地でも咲いている。
ウィキペディアによると「目弾き」の意味で、昔子どもたちが茎を短く切り、瞼に張って目を開かせて遊んだことによるという。草花の和名のつけ方はすべてカタカナ表記だけど、漢字に直してみると庶民の生活や時代を反映していて面白い。アジサイ(紫陽花)の学名にしても、「オタクサ」とつけたのはオランダ人医者で植物学者のシーボルト。江戸時代末期に長崎に来て、帰国で別れた日本人妻の「お滝さん」に因んだもの、というのは有名な逸話。
