「山中湖の紅葉まつり」
富士吉田の農協で精米が終わったら「御坂峠」を越えて、山梨百名山「大栃山」に登る計画だった。しかし精米機の故障で予定以上に時間をくわれやむなく計画変更。まずすぐ近くの「山梨県立・吉田高校」に寄ってみた。東大に3名合格した年もあったとか、ウエイトリフティングでは全国大会に何度も出場を果たしているとか、文武両道の名門校のようだ。私の英語塾でずっと昔教えたことのあるSAさんもここの出身で「青山学院大学」に進学した。
ちょとだけ汗を流しておこうと忍野へ向かい「鳥居地トンネル」をぬけて、また富士山と真正面に対峙できる大好きな「高座山」に登った。全山が広大なススキの刈り場になっている三角山の斜面を登ると、紫色のリンドウがまだあちこちに秋の日を浴びて花弁を開いて美しかった。頂上直下で先月たくさん咲いていた珍しい「ムラサキセンブリ」はすでに枯れて寂しかったけど。今年はこの山で珍しいラン科の花をずいぶんたくさん発見できたなあ・・・。
3年生のNAさんは「早稲田大」の英文「だらけた社内雰囲気」を和訳した。It was not difficult to guess that right up until I knocked at the door and went in they had been sitting back・・・では、theyの前にカンマがないのでわかりにくかったね。「私がドアをノックして中に入る直前まで、彼らは・・していたと推測するのは難しくなかった。」接続詞up until SV は 前置詞のup to〜(〜まで)と同じ意味。rightはjustと同じ。今日は「助動詞」の整序と作文をやってほぼすべて正解が出せた。「学習院大」の英文「人間は理性的な動物なのか?」を和訳して難しかった。・・・until we have almost reached the point where〜〜.は長大な一文なので、untilの前でいったん切って「そしてとうとう」(and at last)と訳せばいい。「そしてとうとう、理性のある人間は過去の遺物、と言われるような極限まで来てしまった。」
2年生のYAさんは「否定」の語彙、成句、構文をたくさん勉強した。Whenever it rains, it pours.(雨が降るときは必ず土砂降りになる。ことわざ・・悪いことは立て続けに起こるものだ。)を「否定語」を使って、It never rains but it pours.ともいうよ。このbutは「しかし」じゃなくて、「〜を除いては、〜でなければ」の意味だから「土砂降りに降る場合を除いては決して雨が降らない。」と言っている。「二重否定の文」と呼んでいるよ。The new film proved to be anything but a failure.「その新しい映画は決して失敗作ではないと判明した。」で、anything but〜は直訳すれば「〜を除いたすべてのもの」だからneverと同じで、「〜では決してあり得ない」の意味になるね。
1年生のMA君は前回長文で「太陽エネルギー」を読んで、英問英答にほぼすべて正解が出せた。今日は「比較表現」の(2)で、中学でもやった「できるかぎり〜」のas〜as you canとas〜as possibleを基本から勉強した。例えばHe ran as fast as he could.(彼はできるだけ早く走った。)はrun fast の省略だから、直訳すると「彼が走ることのできる速さとくらべて同じくらいの速さで走った」ということ。つまり、前のasは副詞で「同じくらい」、後のasは接続詞で「〜とくらべて」という意味なんだ。as possibleもas it was possible to run fast.(速く走るのが可能であるのとくらべて)を省略しただけなんだ。こういう勉強の仕方のほうがただ暗記するよりも納得できるし間違いがなくなるし記憶に残って応用もできるよね。 尾上
(追記)帰りがけに立ち寄った「山中湖」は標高が1000mもあってちょうど紅葉が見ごろだった。三叉路の「旭日丘・湖畔緑地公園」には「夕焼けの渚」と名付けた紅葉の名所がある。早くも10月末に始まった「紅葉まつり」の期間も明日が最後で夜はライトアップもあるとのこと。水陸両用の「カババス」が今まさに湖水にドッブーン!満員の乗客から大きな歓声が上がった。
この近くの別荘地に住んで「吉田高校」に通っていた教え子のSAさんは大卒後東京でしばらくOLをやって今北海道の旭川に住んでいる。東京「淑徳大学」の山荘で管理者をやっていたお母さんと一緒に故郷に戻ったのだ。今年の夏、北海道「大雪山」の山登りに行ったときにお宅を訪問した。空港のすぐ近くで広々したお庭の瀟洒な2階家だった。立冬をすぎてもう雪に閉ざされる日々が始まったそうだ。









