高校英語UG会 三島・裾野・御殿場

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句読点のー(ダッシュ)は「すなわち」
句読点のー(ダッシュ)は「すなわち」
2019年9月23日(月) 三島ゆうゆうホールにて 
「裾野コスモスまつり」
 一面のコスモス畑といえば、山中湖村に「花の都公園」がよく知られているけど、もっと身近なところで裾野の「大野原」にも広大なコスモス畑があるのを知ってた?先週須山の山奥まで「シラヒゲソウ」を見に行った帰り道、立ち寄ったらちょうど「パノラマロード・コスモスまつり」をやっていた。
 富士山はこの日も雲の中だったけど、その近くまで登ってきたばかりの「黒岳」や「越前岳」の山並みを背景に、ピンク・白・赤・オレンジなど色とりどりだった。特に淡いクリーム色の一画は涼しげな薄緑の葉と調和して見事な美しさ・・・。

 3年生のNAさんは前回「明治学院大」の英文「よい書き手とは」を和訳した。If an author is to defend himself against those who criticize his ideas, he will do so more effectively by justifying the ideas than by saying he did not intend to teach them. 「自分の考え方を批判するような人から身を守ろうとするなら、そんな考えを伝えるつもりはなかったというよりは、その考えをしっかり説明する(弁護する)ほうがより効果的に身を守ることができる。」ここではis to〜が「意図」の意味の「助動詞」の働きだと分かった。do soは「代動詞」で前出のdefend himself のことで、themも前出のthe ideasのことなんだ。themを「かれら」と訳すのはうっかりだね。theyはhe、she、itの複数形だよ。今日は「程度・目的・結果」の文法作文をやってほとんど正解だった。
 2年生のYAさんは前回「アボリジニの超能力」という面白い英文を読んで、すべての設問に正解できた。「中央大」の英文はAs is true of many inventions, it was created to fill a need ― for a game・・・が難しかった。冒頭のasは関係詞のwhichと同じ働きだけど、後に続く文の前置きとして「多くの発明品にあてはまるように」と訳す。「ダッシュ」で切れているので、直前の「ある必要を満たすために」の説明をしているんだ。だから、「すなわち・・・の競技のために」と追加しておけばいい。今日は、今週の前期テストのために対策勉強に集中した。
 1年生のMA君は「発音記号」を習ったことがないので知りたい、というので今日はプリントの「ジョーンズ式」発音図を用いて、10個の「母音」を勉強した。辞書や教科書に書いてある「発音記号」を日頃から自分で読めるように練習してほしい。次に、昨日に続いて「分詞」の(2)をやってみた。「現在分詞」-ing には(1)でやった形容詞用法「〜している」のほかに、文全体を修飾する副詞的用法「〜しながら、〜した時、〜したので」のような意味もある。そういう文を特別に「分詞構文」と呼んでいる。Having a cold, I was absent from school. 「風邪をひいていたので学校を休んだ。」の前半はBecause I had a cold,の意味。「分詞構文」に書き換えるには「ケス・ケス・ING」と覚えておこう。しかしIt being a nice day, a lot of people came out to the park.「天気のいい日だったので、大勢の人たちが公園に出てきた。」は、前半がAs it was a nice day,と同じ意味で、後半の文の主語とは違うので主語をケサナイ例だ。 尾上

(追記)毎朝「富士山」の方角をみては、ああ今日も雲の中か・・・。ネットで山頂山小屋からのライブカメラで記録を見ても、今年の「ご来光」は10日に一回ほどしかなかった。せっかく登ってもがっかりだよね。富士登山の閉山式も終わって2週間もたつのに台風が次々と襲ってきて、まだすっきりと「秋空」にならないね。
 昨年は9月19日、一昨年は22日、ともに素晴らしい天気で富士宮口5合目から登っているのに今年はまだまだ。例年10月10日には「初冠雪」がきて最高峰の「剣ヶ峰」には急斜面で登れなくなるから、それまでに第9回目の富士登山を成功させたいなあ。年に1回は健康維持のバロメーターだから。
2019/09/23 (Mon) 23:12


subjectは「主語」「主題」「科目」のほかにも・・・
subjectは「主語」「主題」「科目」のほかにも・・・
2019年9月22(日) 御殿場市民会館にて 
「金時山のマツムシソウ」
 金時山の登山ルートは4本ある。「乙女峠」から3つも山を越えていくロングコースは年に一回元日の登山に使う。自宅を午前2時に出発して山頂で初日の出を拝むようにしている。最近は月に2回をノルマにしていて、前回は北側の「足柄峠」から登ったので今度は南側の「仙石原」の別荘地からだ。樹林を抜けると「うぐいす茶屋」の立つ「矢倉沢峠」からは展望が開けて花々が一杯だった。
 マツムシソウの季節になって、正面の「神山」や「大涌谷」の展望とベストマッチの美しい株をいくつも見つけた。それと競うように釣鐘型のクサボタンも淡い紫色で咲き誇っている。中間の分岐点では犬を連れた男性に「健脚ですね!」なんてお世辞をいわれて少しいい気分。年齢不相応に「北岳」の赤いシャツを着て長靴で登っていたからかな。結局追い越されたけど・・・。

 3年生TUさんは前回、be to〜がたくさんの「助動詞」の働きをするような英文を読んだ。「早稲田大」のThere were dry areas, such as deserts, where water was to be found only at an occasional watering hole or oasis. 「砂漠のように、時たま現れる水飲み場、つまりオアシスでしか水を見つけることができないような乾燥地帯もあった。」挿入のsuch以下をカッコに入れれば、この関係副詞のwhere以下は先行詞のdry areasを修飾するはず。orは直前の語句を別の語で「言いかえる」場合にも使うよ。「や」とか「あるいは」ではなく「つまり」と訳そう。今日は「程度・目的・結果」の文法作文をやってどれもほとんど正解だった。名詞のsubjectは「主語」「主題」「科目」や「被検者」のほかに「臣民」の意味もある。sub「下に」+ject「投げる」が語源で「投げかけた物や人」に意味が拡張した。動詞のsubjectには「人を〜に従わせる」の意味があるよ。
 ARさんは前回seem to〜、appear to〜(〜と思われる)を使う英文を読んで、ほとんど正確に和訳できていたね。「夫婦円満の秘訣」の英文、We haven't had any since we got married. 「結婚してからは何も〜を持ったことがない」でanyの後の省略語をはっきりさせないといけない。直前の文中にあるimportant mattersのことだね。今日は「時・条件」の文法作文をやった。「成蹊大」の「その車が角を曲がるや否や車輪が外れた。」はNo sooner had the car turned the corner than the wheel came off. 否定の副詞で始まるのでSVが「倒置」になるよ。「早稲田大」の英作文「子供たちは寝る時間になるまで庭に出ていた。」は動詞の時制の一致に気をつけて、The children were out in the garden until it was time to go to bed. と書く。
 三島教室の1年生MA君が出席した。学校でもうすぐ始まる「分詞」の用法を先取りして勉強した。Mary took care of the wounded bird. このwoundedはwound「鉄砲や刀でケガさせる」の過去分詞で「〜させられた」の意味になるから、「ケガした鳥」となる。The police found a man murdered under the bridge. はSVOCの文型になってOCが「主語・述語」の関係だから、「一人の男が橋の下で殺害されている様子に警察は気がついた」。「水を流しっぱなしにしないで」の英訳は、Don't leave water running.(水が流れている状態を放っておかないで。)となり、leave のかわりにkeepを使うと「注意して保つ」の意味になってしまうよ。 尾上

(追記)下山してくる外人のペアに2組も出会って「こんにちは!」。山頂に着いたらまたベンチにもう一組。この山は白人が最近増えたなあ。「案内表示石」にタッチするとそこに知人を発見!忍野「高座山」の花博士GOさんだよ。富士吉田市からはるばるようこそ。この夏はラン科の新種を3つも教えてもらったなあ。お礼に「この大岩の下にシラヒゲソウが咲いているはずなので一緒に行ってみましょう」と案内して、終わりかけの白いかわいい花を2本見つけた。
 忍野中学校の卒業生で幼いころから裏の山に登っていたそうだ。富士吉田市の職員を定年で辞め、ほぼ毎日「忍野」の山に登っては花の観察に余念がないらしい。「紫センブリはもう一週間後かな」。昨年二人の出会いのきっかけになったムラサキセンブリは「高座山」の急斜面に咲く星形の大きな花で珍しくこの山以外ではなかなか出会えないそうだ。「また近いうちに忍野で会いましょう」と言って、GOさんは北側の「足柄峠」に下って行った。
2019/09/22 (Sun) 23:29


It will not be long before〜「〜のようになる日も遠くはあるまい」
It will not be long before〜「〜のようになる日も遠くはあるまい」
2019年9月19日(木) 裾野市民文化センターにて
「サトイモの花が咲いた?」
 リハビリ散歩と称して家内と「秩父宮公園」を歩いた。シュウメイギク(秋明菊)やシュウカイドウ(秋海棠)が一面に咲く遊歩道をたどると、ヒガンバナの畑に来た。赤だけでなく黄色も群生しているよ。木陰には淡いピンク色のも咲いていた。奥の林では赤色の海の中に真っ白なヒガンバナも一本発見!突然変異かな。
 今年は中央のバラ園をやめて菜園に変えたそうだ。売店ではこの畑で採れたばかりのナスとキウリを売っていた。陸稲だけどコメもしっかり育って収穫が近いし、背丈ほどもある大きなサトイモが大きな葉を茂らせていた。「花が咲いてます!」の掲示の裏をのぞくと根元になにやらそれらしき茎が3・4本ついているけど先端はもう枯れているよ。残念・・・。

 3年生のTAさんは前回「比較」をやった。I am no more interested in classical music than you (are).「クラシックに興味がないのは君と同じだ。」と、Sunlight is no less necessary than fresh air is.「日光が必要なのは新鮮な空気と同様だ。」が難しかったね。no moreは「否定」でno lessは否定の否定だから「肯定」の意味になるよ。than以下の部分は、わかりやすい「たとえ」だから「〜のように」と訳しておこう。今日は「譲歩」の文法作文をやった。However much he eats, he never gets fat.「どんなにたくさん食べても彼は太らない」のように、後半の主文が前半と逆転するような文のつながりで「逆接」ともいうよ。
 YAさんは前回seem to〜、appear to〜の用法を含む英文を和訳した。「山口大」の・・・In vast modern societies there is nothing of importance that the individual can do.「巨大な現代社会では、個人ができることで重要なことなど何もない」が難しかった。関係代名詞のthatの先行詞はnothingでof importanceもnothingを二重に修飾している。今日は「時・条件」の作文で「青山学院大」の、「ほとんどすべての人が海外旅行するようになる日も遠くはあるまい」は、The time will come soon when almost all people travel abroad.もいいし、It will not be long beforeで始めてもよい。
 MAさんは前回「程度・目的・結果」の文法作文で、整序問題をやったらa やtheのような冠詞の扱いでマルがもらえなかった。指示された単語の数を数えて解答見直しの習慣をつけたいね。今日は「無生物主語」の文法作文をやった。Her energy and talent took her to the top of her profession.で、「無生物が人を〜へ連れて行った」ではおかしな日本語なので、「人」を主語に置き換えて和訳するように工夫しよう。「勢力と才能のおかげで、彼女はその職業の頂点に登れた。」のように。さらに、この日本語を「無生物主語の文」で英訳できると素晴らしい。
 2年生のADさんは前回「独立分詞講文」を勉強した。文頭の「分詞」-ingの前に「主語」の名詞がついている場合だった。今日は「付帯状況」の表現でwith+名詞+-ingやwith+名詞+-edを勉強した。主文SV〜の後に付け加えるからこれも「独立分詞構文」のなかまだ。The princess lay with her eyes closed.「王女目を閉じて寝ていた」のように、Her eyes were closed.という「受け身」の文を付けたしたものだ。He usually studies with the radio on.「ラジオをかけたままで・・・」もthe radio was onという文がwith以下に組み込まれているんだ。
 SU君は前回「形容詞・副詞」の文法を勉強して、和訳が難しかった。We consume a great deal of electric power in the summer. 「夏には大量の電力を消費する。」つまりa lot of〜とか lots of〜と同じ。 A great amount of〜ともいえる。一方「数えられるもの」に対しては a great number of〜というよ。今日から「動名詞」の構文に入った。動詞の-ing形は、a singing girl「歌っている少女」、She came singing「歌いながらやってきた」のように、形容詞用法や副詞用法も勉強したが、She loves singing a song. 「歌うことが好きだ」のようにlovesの目的語で「名詞用法」も注意しよう。これを「動名詞」と呼んでいる。
 OB君は「分詞構文」の(2)を勉強した。If it is seen from a distance, this mountain looks like Mt.Fuji.「遠くから見ると、この山は富士山に似ている」は、「ケス、ケス、ING」で分詞構文に変えるとBeing seen〜となる。しかし、「現在分詞」と「過去分詞」が並ぶのは無駄なのでBeingもケス。すると「過去分詞」のSeenで始まる分詞構文が出来上がる。Tom, forced to give up skating, took to skiing.は、forced以下の分詞構文が主語Tomと動詞tookの間に「挿入」されているけど、文頭に移動すれば理解しやすい。「スケートをやめさせられたので、トムはスキーに打ち込んだ。」 尾上

(追記)日本に紹介されたときヤマイモ(山芋)に対してサトイモ(里芋)と名付けられた。カボチャもジャガイモもたしか原産地のカンボジアやジャガタラから命名したよね。サトイモは熱い南洋原産の植物だから御殿場のような標高で花が咲くのは珍しい。九州でも10年に一度だそう。この夏がいかに暑かったかを実証しているね。
 どんな花なのか、ネットでサトイモの花の写真をさがした。なあんだ!生け花のカラーと同じだよ。黄色い苞に囲まれた中に穂が一本。そこに細かな花が一杯つくから、そうだ!ミズバショウと全く同じだよ。どれにも「サトイモ科」と書いてある。箱根の「湿生花園」で早春に咲くザゼンソウも登山道でよく見かける「マムシグサ」別名テンナンショウもその仲間だったな。コンニャクの畑でも同じような赤い花が咲くらしい。自然界のルーツを探ると面白い。
2019/09/19 (Thu) 23:48


接続詞のasを見たらas〜asを疑え。
接続詞のasを見たらas〜asを疑え。
2019年9月16日(月) 三島ゆうゆうホールにて 
「愛鷹登山道のシラヒゲソウ」
 先週「丹沢」の渓谷まで30キロも行ったのにお目当てのシラヒゲソウが見つからなかったので、「そうだ!愛鷹山の割石峠へ行く登山道にもたくさん咲くんだった。すぐ近場で見れたのに」、と思い出して裾野市須山の「山神社」登山口に行ってみた。すでに車が40台以上留めてあって、すでに主峰「越前岳」や「黒岳」に登っていったと思われる。
 大きな石がゴロゴロした渓流を渡って、苔むした大岩をよけながら森の中を進んでいく。あっ!シカだ。目の前を横切って立ち止まりしばらくこちらを凝視している。さらに行くと、木の枝に数匹のサルの一家!他のがすぐ逃げたのに一匹だけそこにとどまりこちらの動きを見ているのはボスかな。1時間足らずで渓流をまたぐ石の橋まで来た。その下が「秘密の花園」なんだ。ほら真っ白なシラヒゲソウが、40本も50本も・・・。
 
 3年生のNAさんは「原因・理由」の文法作文をやった。「中央大」の「わたしの提案の細部にかれが細心の注意を払ってくれたことがわかってうれしかった。」は、I was happy to find that he had paid careful attention to the details of my suggestion.「〜してうれしい」は、感情の原因を表す用法で「不定詞」にする。動詞の「過去完了形」had paidにも注意が必要。「明治学院大」の和訳では、Any author who does not care what he teaches is just as likely to be a bad author as one who does not care how he writes.「自分が何を語っているのか気にしない作家はだれでも、自分がどんな書き方をしているのか気にしない作家とちょうど同じように悪い書き手である可能性が高い。接続詞のasを見たら前のほうにも「副詞」のasがないか注意しよう。
 2年生のYAさんは前回、「複合関係詞」のある英文を読んだ。Whoever has to deal with young children soon learns・・・「幼い子供を扱わなければならない人は誰でも・・・をすぐに学ぶ。」で、whoeverはanyone whoを一語でまとめたもの。They will put up with whatever strictness results from・・・「・・・から生まれるどんな厳しさにも我慢をするだろう。」も、any strictness whichと言い換えられる。今日は「動名詞」の文法作文を勉強した。基本用法は十分理解できていたね。イディオムでThere is no -ing (〜できない、〜することは不可能だ)が難しかった。
 修学旅行のおみやげにフランスのチョコレートをいただいた。パリでは火事になったばかりの「ノートルダム寺院」が印象に残ったそうだ。フランス人は英語で話しかけてもフランス語で返事をされて困った、という。やはり40年前私が一人旅したときと同じだ。自国の言語にプライドがあるんだね。京都の人が標準語ではなしても京都弁で返すのと似ているかな?

(追記)畑や野山でツルのように伸びる「カラスウリ」の花を見たことある?5つの白い花弁の先端からたくさんのヒゲを伸ばしている所が似ているかな。実は日当たりよい野山を好むウメバチソウの仲間だけど、シラヒゲソウは逆に水辺の湿気が十分な日陰の直立した岩場に咲くんだ。まっすぐの茎に丸い葉がいくつも抱きついた姿がウメバチソウと全く同じでかわいい。
 「越前岳」を縦走すると「割石峠」に下りて山神社に戻る道で、大勢の登山者が渡る苔むした橋なんだけど水際のこの花には気づかない。1センチ足らずの小さな花だし5〜6時間も歩いて疲れているからね。スピードや展望ばかりを気にして、そもそも花には目もくれない登山者のいかに多いことか。実は6月のイワタバコの季節にもこの大岩に赤紫色の可愛い花がびっしりと咲くんだよ。まさに私だけの「秘密の花園」だ。
2019/09/16 (Mon) 23:03


「〜はどうなったと思いますか?」 What do you think has become of 〜?
「〜はどうなったと思いますか?」 What do you think has become of 〜?
2019年9月15日(日) 御殿場市民会館にて 
「芦ノ湖セラピーロード」
 箱根「桃源台」にある「ビジターセンター」で自転車を組み立てて出発。足腰を鍛えるために今日は少し斜面を登ってみよう。芦ノ湖まで下っていくと「湖尻」の船着き場に出る。ここから湖岸の山道をアップダウンしながら「プリンスホテル」のある「箱根園」まで、舗装の広い遊歩道が通じている。車は通行禁止だから静かな森の中をキラキラ光る湖面を見ながらサイクリングするには最高なんだ。
 その入り口に「セラピーロード」の真新しい看板が立っていた。この付近が最近「箱根九頭竜の森」という名称になったらしい。昔は「樹木園」といっていた観光スポットだ。「森林浴」より一歩進んでストレスなどの医療に効果があるから「セラピー」なんだ。すれ違う観光客は外人のほうが多くて「ニーハオ」というと「ニーハオ」が返ってくる。このコースの中間にある「九頭竜神社」までかなり歩くことになるけど、女性が多いのはこの神社が縁結びの神さまだから・・・。

 3年生TUさんは「原因・理由」の文法作文をやった。「同志社大」の「私は各国のクリスマスカードを収集しています。文化の違いが出て面白いですよ。」がもう少しだった。前半はI collect Christmas cards from many countries.で、日本語の「の」は必ずしもofではない。ましてやcountries' cardsのように「物」には原則的にアポストロフィをつけない。「〜から送られてきたカード」だからfromが正解。後半はIt is interesting to find で始めよう。「文化の違いが出る」はthey show cultural differencesとかyou'll see differences in cultureが書けるとよかった。日本語の「の」は幅広く使えるけど英語のofは、@主語のof; love of mothers 「母親が愛する気持ち」、A目的語のof: love of a baby「赤ちゃんを愛する気持ち」、B同格のof; feeling of love「愛という感情」のように使うので要注意だ。
 ARさんは前回、「独立不定詞」が文頭や文中に挿入されて、重要なイデイオムになることを勉強した。Our school system , to name one example, is carefully arranged around the students' ages.「我が国の学校制度は、一例をあげれば、生徒の年齢を中心に丁寧に編成されている。」もSVの間に「独立不定詞」が「挿入」されている。今日は「無生物主語」の文法作文をやった。「青山学院大」の「インターネットによって私たちは世界中の人々と容易に更新できるようになった。」は、weではなくて「無生物」のThe internetで始めると、The internet has enabled us to communicate with people all over the world easily. 日本語の「〜した」は「過去」だけとは限らない。今も続いているなら「現在完了」、「明日〜したなら」は現在形で書く。日本語の文法では「た」は「完了」の意味なんだ。
 1年生TU君は今日から「分詞」に入った。「時制」には関係なく「現在分詞」の-ingは「〜している」(進行、状態)の意味で、「過去分詞」の-edは「〜される、〜された」(受け身)の意味。難しいのはThe door remained locked all day.(そのドアは一日中閉じられたままだった。)で、受動態was lockedのbe動詞をremained(〜のままでいる)に置き換えて、意味を加えたもの。She sat surrounded by her grandchildren. もsatをwasに置き換えることができる。後半は「完了形」に関する「整序問題」をやってかなり正解が多かった。「エミリーの友達はどうなったと思いますか?」What has become of Emily's friend?をDo you thinkに従えればいいのだけれど、この時「たいした意味のない」do you thinkの前に「疑問詞」のwhatが「移動」することが重要点。Do you knowで始めた時のようにYes, I do.とかNo, I don't.で答える必要がないから。 尾上

(追記)片道1時間の予定できたら「箱根園」をすぎて「箱根神社」まで来れた。拝殿で参拝を終えた人たちが裏の急階段を下りてきてさらに湖岸に下りていくよ。見下ろすと湖岸に突き出た真っ赤な「平和の鳥居」の前に大行列!湖面を背景に鳥居の下でポーズをとって記念写真を撮っているんだな。行儀よく順番を待っていて外人も含めて40人くらいいるよ。すぐ後の組の人がシャッターを押してあげる、という暗黙のルールがここではできているらしい。図らずも国際交流の場になっているね。
 Bakery&Tableというパン屋まで来たら小雨が降り出した。この2Fがカフェ、3Fがフレンチレストランになっていて、味もいいし展望もいいので何度か友人たちとランチを楽しんだことがある。おまけに、買ったパンを食べながら店の前の「足湯」につかって、湖岸を行き交う人たちを観察するという楽しみもあるのでお勧めのお店だよ。さあ、帰ろうか。100円で買ったレインコートが役に立つぞ。
2019/09/15 (Sun) 23:45


Despair drove him into crime.(絶望して彼は犯罪に走った。)
Despair drove him into crime.(絶望して彼は犯罪に走った。)
2019年9月12日(木) 裾野市民文化センターにて
「西丹沢渓谷の大滝」
 15号台風が去って青空が戻った。久しぶりに「西丹沢」の山に登りたくなって「丹沢ダム湖」の美しい吊り橋を渡って「中川温泉」のさらに奥、キャンプ場のある「用木沢」に行った。お目当ては「シラヒゲソウ」や「ヤマホトトギス」だ。しかし車を止めて「犬越路」の峠に向かって渓流添いに500mも歩かないうちに進めなくなった。台風の激流で丸太の橋が2か所も流され、コンクリートの橋が大きな倒木にふさがれてとても飛び越せない。
 入口で立ち寄った「西丹沢自然教室」の職員は何も情報をくれなかったなあ、と憤慨して車まで戻ってくると、中年女性二人が白いヘルメットをかぶり水中用のシューズをはいて出発準備中。「犬越路方面は登れませんよ」と教えると、「私たちは向こうの大滝まで沢登りに行きます」という。「そこは初めてなので一緒してもいいですか?」と頼んで後からついていくことにした・・・。

 3年生のYAさんは前回「独立不定詞」の用法を勉強した。文頭や文中に挿入されるイディオムの「不定詞句」で、so to speakやto be sureなどたくさんある。「早稲田大」のThe king of the country laboured without sparing himself, not to speak of his subjects, for the good of his country.も、「その国の王は自国の利益のために、その臣下は言うまでもないが、王自身も身を惜しむことなく働いた。」ここではhimselfに対して「注釈」を加えたんだね。今日は「無生物主語の文」をやった。Despair drove him into crime.(絶望して彼は犯罪に走った。)などいくつか初めての表現を覚えた。
 MAさんは前回「原因・理由」の作文をやった。「東京大」の「彼が去ってしまった今となっては、彼がいなくてとても寂しい。」はNow that he has left, I feel very lonely.とかI miss him so much.という。接続詞のNow (that)は、「今はもう〜なので」だから、「動詞」が「現在」や「現在完了」でないといけない。今日は「程度・目的・結果」の意味になる構文をいくつも勉強した。前置詞の「〜のために」はfor the sake of〜やfor the purpose of〜は「目的」だけどon account of〜は「理由」だからややこしい。
 御殿場教室のARさんが振替えで出席した。前回「不定詞」の用法で「助動詞」の働きをするbe to〜のある英文を和訳したが「早稲田大」が難しかった。About the same time I made the acquaintance of one who was for many years to be my only confidant and my devoted patron. 「それと同時に、長年にわたって私のただ一人の理解者で、親身な保護者になる運命の人と知り合うことになった」。「〜する運命だ」の意味の」wasとtoの間にfor many yearsが割り込んでいるよ。今日は「目的」の英作文で、「時制に遅れないようにベティはいつもなにか本を読んでいる。」は、Betty always reads some book or other so as not to be behind the times. でotherの位置が難しかった。
 2年生のADさんは「独立分詞構文」を勉強した。Night coming on, people began to get home.「夜が近づいたので、人々は家路につきはじめた」のように、前半はAs night came on,と同じ意味で、「接続詞」なし、「主語」は後の主語と異なるので残して「動詞」を-ing形とすれば「分詞構文」ができる。文が-ingで始まるのでなく、「主語」に相当する名詞が残っている場合を「独立分詞構文」と呼んでいる。今日は到着が遅れて時間不足でプリント1枚しかできなかったね。
 SU君は前回「代名詞」の用法をたくさん勉強した。Do you have magazines? Any will do. は「雑誌ある?なんでもいいんだけど。」の意味だ。肯定文でのanyは「どの〜でも」でwill doは「役に立つ」の意味だから。Some〜others〜や one〜another〜の用法はよく理解していたね。今日は「独立分詞構文」の慣用用法をたくさん勉強して記憶した。Generally speaking,(一般的に言えば、)とかJudging from〜(〜から判断すれば)のように、10数個のイディオムを着実に覚えよう。
 OB君は前回、例えばI had my bicycle fixed.のように「have物-ed」が「物を〜してもらう、させる」の意味になることを勉強した。「明治学院大」の英文で、The king chose a large section of land and had it planted with potatoes.の後半は、「その土地にポテトを植えさせた。」 で、使役動詞had の後に、The land was planted with potatoes.が組み込まれている。今日は「分詞構文」に入った。文頭が「現在分詞」の-ingで始まって、カンマの後の文全体を修飾するような文だ。「〜した時に」「〜したので」のようなつなぎ方をする。-ingが後置されている場合は、「〜しながら」(同時進行)や「そしてその結果〜する」(前後関係)と訳そう。 尾上

(追記)その川は「モロクボ沢」という「畦が丸」の麓だった。リーダー格の一人が「私は山に登らずもっぱら滝登りが好きです。」といい、私が長靴に履き替えて岩から岩へ飛び越えたり沢の水にぬれないところを選んでいくのに、膝から下なら全く水を気にせず川床を歩いて、水中の大岩に登ったりして楽しんでいる。そうして流れが次第に細くなり山懐に入るころ大きな壁のような「大滝」が現れた。落差30mくらいの水量豊かな美しい滝だ。
 滝のしぶきをかぶりながらしばらく大滝を眺めてから先に帰ることにした。昼食中の二人は腰と腿にハーネスを締めていたから、そのあときっとあの滝の岩壁を登るつもりだったのだろう。背中のザックにはロープも入っていただろう。台風の後で水量が多すぎて中止したかもしれない。帰宅してPC で「滝登り」を検索したら「シャワークライミング」の名で写真や動画が見つかった。ツルツル滑るけれどあんな美しい滝の壁を自分の手と足だけど登りたくなる気持ちはわかるなあ。もう少し若ければ。
2019/09/12 (Thu) 23:39


2つのwh -everを見極めないと
2つのwh -everを見極めないと
2019年9月9日(月) 三島ゆうゆうホールにて 
「芦ノ湖畔ゴルフコース」
 米国プリンストン市の「ブルームバーグ社」で長年働いたTUさんが退職してこのほど東京の実家に戻った。有名な「金融市況」の巨大メディアで、英語―日本語の翻訳家として私の次男とも同じ職場でお世話になった人だ。自宅からNYCのマンハッタンまで1時間で行けるので、年末になるといつも「メトロポリタンオペラ」のショップに行って、翌年のカレンダーを買っては実家のご両親と私にも送ってくれた。最近上演のオペラ名場面と魅力的な歌手たちのベストショットが満載でうれしいクリスマスプレゼントだった。
 その同じ職場のイタリア人女性が観光のために来日し、東京と関西旅行の途中箱根に立ち寄ったので宿泊の桃源台「レイクホテル」に会いに行くことにした。NY市立大の教授のご主人と2人きりの気ままな旅だそうだ。ランチをご一緒しましょう、とすぐ近くのゴルフ場のレストランにご案内し20年ぶりの再会を喜んだ。プレイしない人もOKだしメニューも豊富でおいしいし、広々としたグリーンの向こうに「金時山」から「神山」「駒ヶ岳」まで展望が素晴らしくてそこは私のお気に入りなんだ・・・。
 
 3年生のNAさんは「譲歩」の文法作文をやった。Whichever route you may take, it still takes over an hour to get there. 「どっちの道を行っても(いいよ。だけど)、そこに着くにはやはり1時間以上かかるよ。」のように、「だけど」のbutとかthoughでつながる「逆接文」のことを英語では「譲歩文」という。Whichever route〜をNo matter which route〜でいいかえてもいいし、後半の文の「副詞節」になるからたいていカンマで区切ってある。注意しないといけないのはカンマのない場合で、Whoever is interested in foreign languages is welcome. 「外国語に興味のある人は誰でも歓迎です。」このWhoever〜は言い換えればAnyone who〜のこと。つまり「〜するどんな人でも・・だ」で「複合関係詞」なんだ。「逆接」にはなってない、つまり「譲歩文」ではないのにこの課の問題に紛れ込んでいるのは出題者の作為か、不注意か。2つのwh -everを見極めないといけないね。
 2年生のYAさんは修学旅行に出かけてお休み。「フランスに行きます」と言っていた。夏休みには「台湾」の姉妹校に研修旅行したばかりで、ますます海外体験が豊かになるね。フランス語をかじってみるチャンスだ。パリの人はわかっていても英語で返事してくれないから。
 1年生のMA君は「不定詞」の用法で、seem to〜を勉強した。「〜と思われる、〜らしい、〜のようだ」と訳して、話者の個人的判断を意味している。だからHe seems to be happy.は複文にしてIt seems that he is happy.というのと同じだ。I thinkと付け加えているのと変わらないから、受け身にしてIt is thought that he is happy.ともいえる。それは不定詞でHe is thought to be happy.といっても同じだ。だからIt is believed that he is happy.もHe is believed to be happy.と言い換えできる。さらに、「昔は〜だったと思われる」ならHe seems to have been happy.のように「不定詞の完了形」を使うよ。もう一つの「程度」や「結果」を表すtoo〜to〜や〜enough to〜もしっかり理解できていた。2枚目のプリントで、「発音記号」を読んで単語をつづらせる問題が難しかった。次回、時間を割いて「発音」「アクセント」の話をしよう。 尾上

(追記)米国カランバス市のOSU(オハイオ州立大学)の大学院で日本語教授法を研究した私の次男は、卒業後憧れのニューヨーク市に移りブルックリン区に下宿した。日本の武蔵大学で学んだ経済学の知識を生かして、「株式市場」など米国や世界の金融市況をインターネットやテレビで配信する「ブルームバーグ社」に入社。日本語と英語の翻訳家として活躍してたくさんの良い同僚に恵まれた。社長はその後NY市長になったブルームバーグ氏だ。トランプ氏の後継の大統領へ、との声もある。
 「ブルームバーグ」の本社はマンハッタンの中心部だけど、次男は翻訳セクションのあるプリンストン市に転居した。世界の経済情報を扱うから、主要なヨーロッパやアジアの言語を得意とする専門家集団だった。次男は出来上がった翻訳文をネットに乗せる作業に不満があって、自らコンピューターのプログラミングを勉強しようと、ニュージャージー州ニューブランズウイック市の「ラトガース大学」で聴講を始めたところだった。2月のトルネードの夕方、帰宅途中道路脇の倒木のために絶命した。まだ26歳の若さだった。
2019/09/09 (Mon) 23:29


few, if any, 〜と seldom, if ever,〜
few, if any, 〜と seldom, if ever,〜
2019年9月8日(日) 御殿場市民会館にて 
「一合目のサラシナショウマ」
 レンゲショウマがまだ見られるかと期待して、「富士山」の山梨側の登山道「吉田口」に行ってみた。昔のバスの終点「馬返し」1300mまで予定していたのに、ずっと手前の麓の「中ノ茶屋」で通行止めになっていた。地元の「山梨県立吉田高校」の全学年が参加して恒例の「富士登山・強歩大会」を実施中だそうだ。生徒たちが疲れ切って下ってくると「もうすぐよ、がんばって」と、チェックポイントごとに先生たちが声援を送っている。舗装の「滝川林道」を通行止めにして「五合目」までの何と往復40キロのコースで実施中だった。オリンピックのマラソンよりきつそうだな。
 車を降りて「中ノ茶屋」から車道を歩くことにした。昔の「富士講」の団体が建てた石碑や小さなお社がたつ松林の中の広い道を進むと、クリーム色のテンニンソウの茂みの先に真っ白なサラシナショウマの大群落が現れた。まだ開花したのはちらほらだけど、一週間後にはサラシナショウマの真っ白な大海原になるだろうな。ここでもう一つの大きな発見は、赤松の大木の根元に咲いていた真っ白な妖精「ミヤマウズラ」!そうか、先週の「高座山」と同じような環境なんだな・・・。

 3年生TUさんは前回「中央大」の長文問題で、「先生の期待と生徒の成績の関係」という面白いエッセイを読んだ。内容理解の問題でしっかり正解が出せた。今日は「譲歩」の文法作文をやったらほぼ全問正解だった。few, if any, N(もし仮にあっても、Nはほとんどない)とかseldom, if ever, V(もし仮にやったとしてもめったにVしない)のイディオムは重要で、「準否定」の語に「譲歩」の注釈を加えたものだ。次に「埼玉大」の長文を読んでみた。「詩poetryと散文proseの違い」を述べたもので要旨を100語でまとめる問題が難しかった。
 The more you put into reading a poem, the more you are likely to get out of it.は、「the 比較級〜,the 比較級〜」の公式だけどmoreが文のどこから移動したのかを見極めないといけない。putは他動詞だからmoreはその目的語だし、getも同じだ。「そこから出る」じゃないよ。「詩を読むことに多くの努力をつぎこむほど、ますます多くの満足感をその詩から得られだろう。」前の文からそれぞれmore effortとmore satisfactionのことだとわかる。
 1年生TU君が入会して最初の授業となった。英文法の勉強を1年生は学校よりも数か月先取りして勉強しているので、今日はいきなり「不定詞」の(4)で、It seems that S Vが S seems to V に言い換えできることを学んだ。It is thought that〜といっても同じで、「〜と思われる」とか「〜らしい」「〜のようだ」と訳せるから「助動詞」のmayと似たような働きだと考えよう。「否定」の意味のtoo〜to〜は中学でも習ったけど、「肯定」の〜enough to〜は初めて。how to ski「スキーのやりかた」は習ったけど、what to say「なんと言ったらよいか」やwhich train to take「どの列車に乗ったらよいか」のように様々な疑問詞も使えることは初めてだね。プリント2枚目は「長文読解」と難しめの文法作文。3枚目に「整序問題」をやった。「発展」はさすが難しかったけど、「基礎」では1年生なのにほぼ正解が出せた。楽しみだね。おおいにチャレンジしてみよう。 尾上

(追記)今は山梨県側の自動車道「スバルライン」をシャトルバスで登って、繁華街のようににぎやかな「五合目」終点(標高2000m)から往復する登山者がほとんどだ。しかし、江戸時代には「富士山信仰」の講が盛んで、「富士吉田」の町で「御師(おし)」の家に前泊し翌朝「浅間神社」に祈願してから旧の「吉田登山道」で山頂に向かった。それこそが「世界文化遺産」としての「歴史の道」だから、意識して今も富士急行の「富士山駅」から全部歩き通して登山する人はいる。しかし日本人の姿はほとんど見かけず、この日も白人の男性が追い越して行ったし、下ってきた二人の女性も白人だった。
 帰りはその登山者用の脇道を歩いてみた。高い樹木に「ヨグソミネバリ」の大きな標識が結んであって「何?この名前!」と思わず叫んだ。漢字も添えてあって、カバノキ科で「夜糞峰棒」と書いてある。帰宅後ネットで調べてみると、別の地方では「アズサ(梓)」というらしいから、あの信州「上高地」を流れる美しい渓流「梓川」を想像するよね。この木材は弾力性が優れて古来「弓」の材料になってきた。「梓弓」ともいう。
 個人の感想が名前に定着した例では、私は臭くはない、いい匂いだと思うけど「クサギ」(臭木)という紫と白の花がびっしりと咲く灌木もあり、私の田んぼの近くで今満開だ。「ヨグソミネバリ」もサロメチールのようなさわやかな「芳香」がするのに、昔の人は「夜になると特に糞のような変な匂いがする木」の意味でつけた名前のようだ。気の毒に。
2019/09/08 (Sun) 23:15


aloneとonlyの違いは?
aloneとonlyの違いは?
2019年9月5日(木) 裾野市民文化センターにて
「ミドリ米の花」
 九州では台風の被害で米作が全滅の地区もあるようだけど、わが田んぼは今年も豊作になりそうだ。コシヒカリはびっしりと稲穂をつけたけどミドリ米はどうだろう?印野の「田んぼ」に行ってみると、「あっ、咲いた、咲いた」。黒っぽい穂に極小の白い花が見える?風にヒラヒラと、蚊か何かの虫に見えるけどこれは「米の花」。といっても花弁はなくて雄しべだけ。こうして日差しの強いお昼前の1・2時間だけモミ殻を割って顔を出して受粉しそして閉じる。成長が遅いけれどあとひと月半すれば稲刈りができるはずだ。
 昨年仲間に「黒米の苗だけど・・」といって託されて育てたものを、収穫し精米してみたら黒ではなくて薄緑色のコメで、調べたら「ミドリ米」といって九州地方で栽培されている「もち米」の一種であることがわかった。定価が普通のコシヒカリの5倍もする。炊き込みご飯に混ぜるととてもおいしかったので今年は自分で作ってみようと思い、種苗販売で有名な「国華園」から100グラムだけタネを取り寄せた・・・。

 3年のYAさんは前回「不定詞」の特別用法で、be to〜が「助動詞」のような働きをする場合の英文を和訳した。難しい入試問題をほぼすべて正解できたね。「お茶飲み水女子大」の「脳とコンピューター」のTo serve abstract thought alone,は「抽象的思考だけに働くために、」でaloneは後置修飾でそれだけ、単独で、他のものなしで」の意味。「夫婦二人だけで〜」にも使う。「一人で」ではないよ。前置修飾のonlyは「〜だけ、〜しかない」で、「否定的な意味なんだ。今日は「程度・目的・結果」を意味する英文の文法作文をやったらとてもよくできていた。
 MAさんは前回「譲歩」を勉強した。wh-everやNo matter wh-で始まるいわゆる「譲歩文」はしっかり理解できていたね。His condition is serious, if not fatal.は、「彼の病状は深刻だ。命に係わるとは言わないまでも」の意味で、if it is not fatal.の短縮されたもの。There are few, if any, such men.(そのような人は、もし仮にいたとしてもほんのわずかだ。)と、He has seldom, if ever, spoken in public.(彼が人前で話したことなんて、もし仮にあったとしても、めったにないことだ。)はともに「否定語」の後にカンマカンマで「挿入語句」を挟んで注釈を加えたものだ。今日は「原因・理由」がテーマで、接続詞や前置詞を使う表現をたくさん勉強した。
 御殿場教室のARさんが振替えで出席した。「原因・理由」の例文10個のなかで、Because his wife was there, I said nothing about it.(彼の奥さんがそこにいたので、私はそれについて何も言わなかった)の前半の「節」(接続詞+S+V)を「句」に言い換えたのがBecause of his wife's being there, なんだ。「前置詞+意味上の主語+動名詞」で書き換えられるよ。前置詞の「〜のために」は@「目的」ならfor〜やfor the sake of 〜だが、A「理由」ならbecause of〜やon account of〜、thanks to〜が使い分けできるといいね。
 2年生のADさんは後半出席して「分詞構文」を少しだけ勉強した。Written in English, this book is easy for me to read.「英語で書かれているので、この本は私が読むには簡単だ。」で、「過去分詞」で始まり途中にカンマのある文は、「受け身の分詞構文」と呼ぶ。As it is written in English,という「節」を「句」に変えたものだ。接続詞と主語が省略できて、isをbeingに変えればいい、つまり「ケス・ケス・ING」でいいけどその-INGも省略できるというわけ。
 SU君は前回「代名詞」の用法を勉強した。特に-selfの「再帰代名詞」はby itself(ひとりでに)、beside myself(われを忘れて)、make yourself at home(くつろぐ)のようなイデオムをたくさんおぼえよう。Itの用法もたくさんあって、It makes no difference(何もちがわない、どっちでも同じ)、It doesn’t matter(たいして重要ではない)、It never occurred to me (〜は思い浮かばなかった)などもまだ難しかったね。今日は「付帯状況」のwithを勉強した。The princess lay with her eyes closed. 「目を閉じたままで寝ていた」は、「目が閉じられた状況」を主文に付け加えている。「主語」が異なるときに使う用法だ。
 OB君はSVOCの文型で「過去分詞」がC(補語)の場合を勉強した。OとCが主語・述語の関係と同じだから、I heard my name called in the station.「私は駅で、自分の名前が呼ばれるのが聞こえた。」のように、My name was calledという「受け身」の文がO+Cとして組み込まれているのだ。Children hear a language spoken around them and learn to speak it.も、「子供は自分の周りで言葉が話されているのを聞いてそれが話せるようになる。」となる。「話される言語」のように修飾するわけではないよ。 尾上

(追記)このミドリ米は他人や機械に頼らず、初めからすべて自分で育てた会心の作物になるはず。4月中旬になって日中の気温が15度を超えるころ、まずモミを水につけて芽だしをさせる。2枚のトレイの苗床にモミを蒔いて一か月。やっと背丈が10センチの苗ができたところで田植えだ。今年もGW後に畑の仲間たちと一緒にコシヒカリを田植えしたとき、残しておいた一列にミドリ米を植えたのは1か月遅れだった。でも6月の梅雨入り前だったから問題ない。
 わずか50坪の田んぼを作り続けてもう10年になる。7人の畑仲間には「田植え」と「稲刈り」の時だけ動員をお願いし、「脱穀」までを一緒にやって楽しんでもらっている。しかし、早春の耕地から日常の水の管理と雑草とり、施肥のころ合いなどすべて一人でやっている。先月田んぼの隅に「オモダカ」を一株移植したら大きな矢じりの形をした葉と白い花が美しく咲いている。「ホテイ草」がびっしりと株間に生えて取り切れずにいたら今日は青いきれいな花が咲いていたよ。ともに農家が嫌う雑草だけど楽しみだ。
2019/09/05 (Thu) 23:39


使役動詞のmake(命令)、let(許可)、have(依頼)、さらにhelp(援助)も
使役動詞のmake(命令)、let(許可)、have(依頼)、さらにhelp(援助)も
2019年9月2日(月) 三島ゆうゆうホールにて 
「太郎坊のアサギマダラ」
 いよいよ10日が富士山の「閉山式」なので登山している人たちの姿が見たくて「御殿場口五合目」の「太郎坊」に行ってみた。「太郎坊洞門」というトンネルの脇にある駐車スペースから歩き始めた。日差しは強いけれど樹林の中を登るのでとても涼しい。花が少ない時期だけど、野生の小さなグミがいっぱい赤い実をつけて美しい。食べてみるととても甘い実だけど渋みも強いよ。
 一面に咲き始めたテンニンソウのブラシのような白い花に蝶々が蜜を吸いに群がっている。夏の暑い時期になると涼を求めて九州・四国や台湾方面から渡ってくるアサギマダラ(浅葱斑)だ。黒い羽根を広げると淡い水色(浅葱色)のステンドグラスのように透けて見えてとても優美な蝶々。高い山に咲くヒヨドリバナやフジバカマ、アザミなどが好きで「三つ峠」や「金時山」でもよく見かけるよ・・・。

 3年生のNAさんは前回「不定詞」を使う英文を和訳した。「立命館大」の…who has not been freely discussed in newspapers from one end of the United States to the other.が何のことかわからなかったね。「合衆国の一方の端から他方の端まで」と訳せれば、「ああ、米国の東海岸から西海岸までのことか・・」と気づいたでしょう。つまり、米国全土ということだね。今日は「仮定法」の文法作文をやった。「立命館大」の「もう少し慎重だったら、彼女はずいぶん苦労しないで済んだのに」が難しかった。With〜(〜があれば)を使えば比較的簡単だけど、A little more careを主語とせよ、だから難しい。あの「無生物主語の文」を思い起こすといい。動詞のspare(使わずにとっておく)が、SVOOの文型で「〜は人に〜を与えない」の意味に使えるからwould have spared her a great deal of trouble.と続ければいい。反意語のgive+人+物、と同じ用法だね。
 2年生のYAさんは前回「関係詞」を使う英文を和訳した。「広島大」のThe response, however, should relate to what we think the speaker intends, rather than to the literal meanings of the words used.が難しかったね。特に「関係代名詞」whatはwe thinkの前に「移動」したもので、解説にある「we thinkの挿入」ではないので訂正しておいてね。「しかし、その回答は話者が意図していると思う回答に関係していないといけない。使用した言葉の文字通りの意味に関係するよりは。」とカンマで区切って追加するとすっきりするよ。今日は「不定詞」の勉強で、「警官は男が何か言い訳をぶつぶつ言うのを聞いた。」は,知覚動詞のhearを使うから、後の不定詞にはtoをつけない、つまり「原形不定詞」で言わないといけない。The police officer heard the man mutter something as an excuse.(言い訳として何か言う・・・)
 1年生のMA君は「不定詞」の(3)を勉強した。使役動詞のmake(〜させる、命令)、let(〜させてやる、許可)、have(〜してもらう、依頼)は特殊で、make人goのように「toなしの不定詞」が来ることに注意しよう。help her cross the streetも「手を貸して道をわたらせてあげる」だからこの「使役動詞」の仲間にいれたほうがいい。それぞれ同じ意味でget 人to〜、allow 人to〜、ask人to〜と言い換えできるのだが。難しかったのは不定詞の「意味上の主語」。It is impossible for her to swim across this river.は中学でならったような「私にとって不可能だ」ではなくて、本当は「彼女が〜することは不可能だ」のように、forの前で文を区切って、主語述語の関係で理解するのが正解。だからfor meは修飾語Mだけどto swimという動詞の主語の意味を持っている、ということなんだ。 尾上

(追記)「新五合目」の「大石茶屋」に着いて氷イチゴを注文。なじみの店主に「先週頂上付近でロシア人の女性が落石で怪我して亡くなったのですね。」と話しかけると、「軽装で気楽に登ってくる人が多いですね。水も十分もたずに熱射病で倒れる人もいます」という。砂まみれで下ってきたばかりの若者に話しかけた。「大砂走りを調子に乗って下ってきたから足がもうガクガクですよ。山頂はガスの中でご来光も何も見れなくて残念。剣ヶ峰からお鉢巡りはしてきたけど」。
 富士宮口五合目(標高2400m)が最短距離なので私は今年も登る計画をしているよ。シーズン中はシャトルバスに乗り換えるのが億劫だし、延々と列を作って歩かされるのもイヤだ。10月の初冠雪が来ないうちに登れば秋晴れの日が多いし、東は「東京都心」西は「北アルプス」まで展望が開けるので、閉山後に日帰りで登るツウの登山者がたくさんいるんだ。五合目でもご来光は十分楽しめるからね。
2019/09/02 (Mon) 23:32


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