高校英語UG会 三島・裾野・御殿場

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「無生物主語の文」
「無生物主語の文」
2019年10月16日(水)三島商工会議所にて 
「長安寺のイワシャジン」
 14日(月)には突然の交通事故のため、「三島教室」を休講にさせていただいたので今日その補講をした。会議室も一つだけ6人用の一番小さなFが予約できてほっとした。事故後の処理も順調で身体の異常も出ていないので、しばらくは代車だけど今までの生活に戻れている・・・。

 3年生のNAさんは前回「無生物主語」の英作文をやった。「学習院大」の「新しい機械の導入によって、わが社の製品の品質が向上した。」は、「導入によって」を主語にして「導入が・・」と考えるのは良かったね。Introducing〜で始めたけど相当する名詞introductionを使ってThe introduction of a new machine has improved the quality of our products.がいい。「向上させた」はhas made〜betterでもよかった。
 今日は「時・条件」の文法作文をやった。テキストの参考例文(4)We’ll deliver the goods as soon as we can.「できるだけ早くその品物を運びます」は、「可能な限りすぐに」の意味でasが「比較」の接続詞だから、この単元には不適切な例文だね。We’ll deliver the goods as soon as we get your order. 「ご注文があればすぐに運びます。」なら、as soon asが「時」を表す接続詞になるのにね。unless(もし〜でないなら)は「条件」の接続詞でif・・notに置き換えできるよ。
 2年生のYAさんは「名詞・代名詞・冠詞」の文法作文をやった。All of my friends want to go to university. で、allは形容詞「すべての」が代名詞「すべての人」に使われている。同様にmost of〜(〜の中のほとんどの人)やsome of〜(〜の中の一部の人)も形容詞が代名詞としてつかわれるんだ。しかしall my friendsとboth my parentsだけはofを省略できるからややこしい。一方almostは副詞で次の形容詞や動詞を修飾するからalmost all〜ならOKだ。
 今日の英文和訳は関係代名詞のwhatの訳し方に苦労した。something whichを一語で言ったものだから、「こと」か「物」と訳すけど、be 動詞の時には「姿」の訳がぴったりするよ。What men do makes them what they are.は、「人がやっていることはその人を今の姿にさせてしまう。」つまり、「日頃の行為によって人はそういう人になる。」ということ。
 1年生のMA君は都合がつかなくて来週日曜日に振替した。 尾上

(追記)私の自動車任意保険は「東京海上日動」で、現役教師時代から50年間ずっと、「静岡高教組」が窓口の代理店だ。火災は一度もないけど台風のあとには瓦屋根や内装の補修、ガラス窓の破損、ベランダの屋根、ガレージのルーフ補修などで助かっている。自動車の事故では保険を使うほどの大きなことは今までなかった。契約者が全員教師ということか対応が実に迅速で、早朝9時前にはいつもの担当者NIさんから連絡が入った。
 今回は、こちらがまったく被害者なので相手方の保険、「興亜損保」で保障されるのだけれどどうも代理店の対応が悪いようで、沼津の支社に翌朝11時になってやっと連絡が入ったという。こちらは老後ののんびり生活だからいいもののやはり車がないと何もできない。代車が午後まで届かずにちょっと不満だった。事故後の対応が保険会社の良しあしを決めるね。
2019/10/16 (Wed) 23:33


「臨時休講のおしらせ」「補講は16日」
「臨時休講のおしらせ」「補講は16日」
2019年10月14日
(月)、追記15日(火)
三島商工会議所にて(予定)
「ムラサキセンブリ」
 この度の交通事故ではご心配をおかけしました。突然の休講でご迷惑をおかけしました。お詫び申し上げます。
 一夜明けて私は全く体の支障も出ませんのでご安心ください。事後の処理も順調で、本日代車を借りて生活を再始動いたします。つきましては「補講」を明日16日(水)に実施しますので、予定の時刻に所定の会場までおいでください。尾上15日、10:00

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 今日は突然ですが、夕方「三島教室」に向かう途中、家を出て間もなく対向車に側面をぶつけられまして交通事故になりました。幸い私はケガもなくピンピンしております。相手方は軽自動車でこの衝撃でスピンして右側面が大破。エアバッグが胸を強打したようで救急車が駆けつけました。警察による調書や後片付けに手間取り、双方パンクもして身動きできずレッカー車で修理に出しました。
 相手は30代の男性で同じ市内の人で、9時ごろ母親に伴われ謝罪に来ました。病院の検査は無事だったそうで、被害者の私のほうが心配で顔が青ざめていました。そこは左に少しカーブして雨で路面がぬれて黄色のセンターラインがよく見えなかった、と供述しています。我が家から2キロくらいの「農免道路」で「時の栖」方面に向かう交通量の多い道の途中で、私は2時間後徒歩で自宅に戻りました。とても元気です。
 3年生NAさん、2年生YAさん、1年生MA君、3人の生徒さんには6時過ぎですがご自宅から休講の連絡をしていただきました。会議室の空いた日を予約して、近いうちに補講をしたいと思います。16日(水)か18日(金)はどうでしょう。ご都合の悪い日をケイタイやE-MAILなどでお知らせください。 尾上
2019/10/14 (Mon) 23:03


「助動詞」本当は「補助的動詞」
「助動詞」本当は「補助的動詞」
2019年10月13日(日)御殿場市民会館にて 
「箱根のポーラ美術館」
 「シンコペイション:世紀の巨匠たちと現代アート」というユニークな企画展が気になって仙石原の「ポーラ美術館」にひさびさに行った。資生堂やメナードなどの化粧品会社が世界の名画のコレクションを展示している中で、箱根のこの美術館は断トツの銘品がそろっているようだ。印象派のマネ、モネ、ルノアール、ゴッホ、ピカソ、マチスなどの名画やフランスに帰化した藤田嗣治の子供の絵も気に入って何度か訪れたことがある。
 イギリス、フランス、ドイツ、日本などの若い現代作家による絵画やインスタレーションが、100年前の1〜3枚の印象派の巨匠の名画を取り巻くように各部屋に展示され、それぞれのモチーフや精神性に共通点や対照点を見出すように企画されていて実に面白い。例えばモネの有名な「睡蓮」の名画が壁にかかる部屋では、円形のまっ青な池に真っ白な陶磁器の大小の皿を浮かべて、流水におされてカランコロンと音を奏でる仕組みだった・・・。
 
 1年生のTU君は前回、「完了形」を勉強して英作文をやった。「愛知工大」の「1時間以上もここで待っているのに彼はまだ来ない」は、「ずっと待っている」は継続の意味だから「現在完了進行形」で、「まだ来ない」は完了の意味だから「現在完了形」で書くとよかった。I have been waiting for more than one hour, but he hasn't come yet. 今日は「準動詞」の上級編で、不定詞と分詞と動名詞の特殊な用法を4種類勉強した。Can you make yourself understood in English?(英語で相手に理解してもらえる?→あなたは英語が通じるの?)や I can't have him talking like that. (いつまでもあんな風にしゃべらせてはおけないな)などは「分詞」の用法でも難しい例文だった。
 語句整序の入試問題では「助動詞」をやったみた。よく間違える人が多いけれど「動詞を助ける語?」ではないよ。本当は「補助的動詞」で文全体を修飾するんだ。can、may、mustにはもう一つ「話者の推量」の意味があることを学んだ。例えばmust 「〜に違いない」は「〜と考えねばならない」という第2の意味なんだ。
 三島教室の1年生MA君が出席した。学校ではまだ未修の「関係詞」の(1)に入った。中学では「直前の語が人ならwho、物ならwhichでつなげ」と、単純に(   )埋め問題でしか勉強してないよね。「関係代名詞」は「接続できる代名詞」の意味で、heやsheの代わりにwho、itの代わりにwhichを使うと、直前の名詞(先行詞)を修飾できる、という用法なんだ。例えばThe man whom she brought with her was very big.では第1文The man was very big. に第2文she brought him with her.を「割り込み」させた文で、himの代わりにwhomで置き換えてあるね。The dictionary whose cover is brown is mine.も、The dictionary is mine.の中にIts cover is brown.が埋め込まれている。ここではitsがwhoseに代わっている。次のプリントで長文「日本の捕鯨」を読んで設問に答えた。すこし難しかったね。 尾上

(追記)「ポーラ美術館」は仙石原から強羅に抜ける「小塚山」の山間の小道にある。椿の仲間で幹の赤い「ヒメシャラ」が群生する林の中で、玄関から下に向かってフロアがあり自然に溶け込むように設計されている。周囲は閑静な別荘地で、人気の「すすきケ原」や「湿生花園」を観光に来た人たちが立ち寄るようだ。ランチの時間に大きなガラス張りの明るいレストランで家内とおいしいビーフシチューをいただいた。
 美術館所蔵のルノアールやモジリアーニなどの「美人画」の展示室も見ごたえがあった。さすが化粧品の会社の趣味だね。帰り際、エントランスに立つボードに色とりどりのシールを張り付けた一覧表が気になってみてみると、Where did you come from? Please put a seal on your country.と書いてある。
 海外からの入場者の一番は台湾で16人、次いでアメリカの12人、中国の11人。ベルギー、韓国、香港と続いてロシア人も一人いた。海外からの観光旅行者数は2018年の集計で3100万人、10年前の5倍に膨れ上がっているそうだ。単純平均だと一日に8、5万人も?(つづく)
2019/10/13 (Sun) 23:02


There is no knowing what will happen next. 「次に何が起こるかわからない」
There is no knowing what will happen next. 「次に何が起こるかわからない」
2019年10月10日(木) 
裾野市民文化センターにて
「大沢くずれ」
 「剣ヶ峰」山頂には様々な人たちが来ていた。日本一高い所を体験させたかったのか、トイプードルを抱いて記念写真に納まる若い夫婦。リュックもストックもなしで、尻ポケットにスマホをさして服も靴も街中スタイルで登ってきたオヤジさん。ペットボトル一本片手に手ぶらでやってきた外人の若者2人。まあ、人さまざまだね。私は今日も長靴だけど一応登山スタイルだ。日本一の富士山に敬意を表さないと。
 さあ、せっかく苦労して登ったから時計まわりでゆっくりと「お鉢巡り」をしていこうか。60分ぐらいでカルデラを一周できるはず。西側に回ると展望がさらに開けて、南アルプスや八ヶ岳の稜線がくっきり。「大沢崩れ」が目の前から始まって、富士宮の「潤井川」という一本の川に落ちていく。一日にダンプトラック30台分が崩れているという。富士山は最近噴火した若い山だからいつかは山頂の形が崩れてしまうらしい・・・。

 3年生のYAさんは前回、疑問詞+to〜を使う英文を和訳したらほぼ完璧だった。「東京外語大」の「教育と学習」ではWe do not always learn from experience, but we certainly learn by reflecting upon our experience.が読み取れなかった。接続詞butが前文と後文を対比させているのはnot alwaysとcertainlyなんだ。「私たちはいつも経験から学ぶとは限らないが、自分の経験を振り返ることで学んでいることは確実だ。」certainlyは直後の動詞を修飾するわけではなくて、「全文修飾」でIt is certain that〜のことだね。今日は「完了形」の文法作文をやってすべて正解だった。
 MAさんは前回「疑問文」の英作文をやった。「名古屋大」の「彼らは電気のない生活がどんなものであるか、わかっていなかった。」は、They didn't know what life without electricity was like.時制の一致で wasがいいし「予想」するならwould beでもいいいね。「青山学院」の問題で「貧困がどんなものか〜」の場合は「仮主語」を使って〜what it is like to be poor.だったね。今日は「時制」の文法作文をやった。「霧があまりにも濃かったのでその橋はほとんど見えなかった。」は、The fog was so thick that the bridge could hardly be seen.
 御殿場教室の3年生ARさんが出席した。中間試験中なのでその対策勉強に集中した。「形容詞」の語彙選択問題に苦労していた。特に、sensitive(感受性のするどい)、sensible(分別のある)、sensual(肉感的な)の違いが難しかった。senseは名詞では「感覚」、動詞なら「感じ取る」の意味になるから語尾で類推するといいね。
 2年生のADさんは「動名詞」の構文で、On going to bed, he fell asleep.「床につくとすぐに、彼は眠ってしまった。」と、Don't be afraid of making mistakes in speaking English.「英語を話す時には間違うことを恐れてはいけません。」とはともに、in+-ing〜がwhen SVの意味。on+-ing〜がAs soon as SVの意味に近いことを学んだ。
 SU君は前回、新しい英作文シリーズを始めた。まず「5文型」で、「私たちは新任の数学の先生が神経質だとわかった」は、We knew our new math teacher was nervous.で、ほぼ書けていたけど節の動詞の時制を一致させてwasとしないといけなかった。今日は「動名詞」の構文でIt is no use asking him for help.「彼に助けを求めても無駄だ。」とThere is no knowing what will happen next. 「次に何が起こるかわからない」とを勉強した。There is no denying the fact that students tend to study just before an examination.も「生徒が試験の直前だけ勉強する傾向がある、という事実は否定できない。」となるね。 尾上

(追記)「お鉢巡り」はぐるっと北側に回って「久須志神社」まで来た。富士吉田市の「富士山駅」からバスに乗りスバルラインで来た登山者が登ってくる「吉田口」の登山道が八合目で「須走口」と一本になり、この神社の前がゴールになるからシーズンには一番混雑する地点だ。山小屋もたくさんあるけどすでにみな閉まっている。登山道もバリケードで閉じられてほとんど人影もない。いつの間にか雲海ができて、その穴の中に「山中湖」が見えた。なるほど、クジラの形に見えるね。
 その先に「御殿場口」の下山道が見えた。ここからは「大砂走り」という快適な下山道が始まる。一歩で2,3mはズルズルっと下れるし、倒れてもケガの心配がない。新しい天皇が皇太子の時代にこのルートを使って「太郎坊」まで下って行かれた。それを「プリンスルート」と呼んでいる。私はさらに先に進んでもとの「富士宮口」に戻った。
 石のゴロゴロした階段を下っていくと一番転倒の危険がある。そこで私が選んだのは山小屋の歩荷が使うブルドーザーの道。それぞれの山小屋をつなぐ道だから、ジグザグに登ってくる。登山道から離れても迷う心配はないし、すべて砂地だから「大砂走り」とおなじようにずんずんずり落ちるように下っていける。シーズン中は進入禁止でも今ならOKだ。14時に下山を開始して、2時間20分で駐車場に戻った。登りのわずか3分の一で下れた!
2019/10/10 (Thu) 23:56


「関係形容詞」whatとwhich
「関係形容詞」whatとwhich
2019年10月7日(月) 三島商工会議所にて 
「今年も登れたよ、富士山」
 9月10日にシーズンが終わってからも悪天候ばかりで、英語塾がない日で快晴という日が全くなくて今年は無理かとあきらめかけていた。1年に一回は登ろう、と決めてこれで連続9回目になる。初冠雪が来そうな10月になってやっと5日(土)に絶好の天候になった。夜明け前に家を出て「富士宮口5合目」2400mに到着。暗闇の中ヘッドランプをつけてスタート。空が次第に白み始め5時半、6合目の「宝永山荘」で日の出を迎えた。空が真っ赤に染まって「三浦半島」の海に黄金の太陽が昇った。なんと神々しい!
 ここから上は山小屋も診療所も閉鎖していてトイレも使えない。この時期に登る人はみな日帰りだから経験豊富なんだろうな。どんなに足の早い人でも往復に7時間はかかる。私はきっと今年も登りだけで7時間だろう。心臓は丈夫だけど筋肉が固くて若い人たちにはとてもかなわない。次々と後ろから追いついてくる人たちに道を譲る。女性たちも足取りが軽やかで外人も体力があるなあ・・・。

 今日から1年間はこの「商工会議所」がいつも教室になる。目の前の「ゆうゆうホ−ル」の入り口はバリケードで封鎖されていた。もうじき改修工事が始まるのだろう。いまはどの高校も中間試験の期間で、3年生NAさんも1年生MA君もお休みだった。2学期制のために前期試験が終わったばかりの2年生YAさん一人だけが出席した。
 YAさんは「分詞」の文法作文をやった。どの問題もほぼ正解ですばらしい。作文では「成城大」の「市役所の人が、飼い主に捨てられた犬や猫の面倒を見てくれる人を探している。」が難しかった。「テイル形」の動詞はここでは「前からずっとやっている」だから「現在完了進行形」がいちばんいい。主語は役所や学校やお店なら代名詞のTheyにしよう。At the city hall, they have been looking for those who will take care of the dogs or cats abandoned by their owners. 「過去分詞」のabandonedが「受け身」で前の名詞を修飾しているでしょ。
 英文和訳では「関係形容詞」のwhatとwhichのある文が目新しかった。He read what books his father had in his library.「彼は父親が書斎に持っている本をすべて読んだ」。He offered what assistance he could.「彼は自分にできる援助ならなんでも申し出た」のように、whatがwhatever(どんな〜でも)の意味に使われている。・・・,which duty he performed with deep interest as he himself was of a literary disposition.も難しかったね。, and he performed that duty〜と考えればいい。「そして自分自身文学が好きな性格だったので深い関心をもってその職務を務めた。」このwhich dutyはthat duty(その仕事)を置き換えたものだから「関係形容詞」と呼ぶわけだね。 尾上

(追記)7時には「七合目」、9時には「九合目」の「万年雪山荘」3460mに到着。あと300mだけどここからがいよいよ正念場、体力勝負だ。足を投げ出してべたっと座る。疲労感はあるけど呼吸は正常。いままで高山病にかかったこともない。雲一つない快晴だから、「駿河湾」を囲む「伊豆半島西岸」と「富士市」から「三保の松原」にかけての海岸線がくっきりと。地球がまるいことが感じられるよ。眼前の大展望にしばし見とれてからさあ行こうか。
 11時、真っ白な鳥居を抜けたところがやっと頂上の「浅間神社奥宮」だ。いよいよ眼前にそびえる最高峰「剣ヶ峰」3776mへ向かって巨大な噴火口を右下に見下ろしながらおずおずと。30分足らずだけれどかなりの急傾斜で、雪が積もると危険で登れないところだ。着いた!9回目の登頂だ!むかし「富士山測候所」のあった山頂には丸い観測ドームを取り外してあるけど、観測小屋はまだ残っていて利用されている。ここがいい風よけでランチタイムに最高。お弁当食べたら「お鉢巡り」していこう。(つづく)
2019/10/07 (Mon) 23:50


A sound mind in a sound body.「健全な魂は健全な身体に宿る」
A sound mind in a sound body.「健全な魂は健全な身体に宿る」
2019年10月6日(日) 御殿場市民会館にて 
「上高地のかっぱ橋」
 蓼科の翌朝はすばらしい青空が広がった。おいしい朝食の後同窓の男性5人は隣接の「蓼科高原ゴルフコース」へ出発。同伴の奥様2人と私たち夫婦はホテル主催の「ワンデイトリップ」に参加することにした。希望者には「上高地」や「乗鞍岳」まで日帰りのバス旅行付きなのだ。今日はひさびさの「上高地」だ。御殿場から持参してきた車いすも載せてもらっていざ出発。運転手のガイドがすばらしく楽しいバス旅行の始まり。
 上高地に入るには電車なら「新島々」の終点で、マイカーでも「沢渡」(さわんど)でシャトルバスに乗り換えないといけない。でも今回はホテルのマイクロバスだから乗り換えなしだ。平湯への分岐になる「中の湯」では検査がある。40年前には自分の車で「小梨平」のターミナルまで行けたのに。私たちは終点より手前の「大正池」で降ろしてもらって「かっぱ橋」まで歩くことにした・・・。

 3年生TUさんは前回、seem to〜、appear to〜のある英文「電話は悪魔の発明品?」を和訳した。We are often awakened out of sound sleep by telephone calls. 「電話の音でよく熟睡から起こされる。」 このsoundは形容詞で、A sound mind in a sound body.「健全な魂は健全な身体に宿る」ということわざが有名。今日は「時・条件」の文法作文をやった。Weather permitting,はイディオムでIf the weather permits,のこと。「ほとんどすべての人が海外旅行をするようになる日も遠くはあるまい」は、The day will come soon when・・もいいけれど、It will not be long before・・のほうがもっと日本語に近い表現だね。
 今日は「テーマ英作文」の対策として、自作のものをいくつか用意してきたので添削してあげた。「そろばんは時代遅れか?」では、まずそろばんの長所にも触れられるとよかったね。アナログ(analog類似性、類推)とデジタル(digital数値化、2進法の1 or 0)のちがいにも関係するからね。ところで「そろばん教室」ってまだあるんだね。私は小学校の3年生の頃「足し算引き算」まで習ってやめちゃった。家の廊下でスケート代わりに乗って滑って遊んだなあ。40年前まだパソコンもない頃、勤務した島田商業高校では「珠算」の科目があったよ。「情報処理科」の生徒は最新のコンピューター・プログラミングの授業も受けていたけど。
 1年生のTU君は前回長文「ことばの力」を読んだ。feminism とfemininityの違いをよく理解できていた。単に「女性解放(運動)」と「女性らしさ」で片づけてはいけないということ。今日は中間テストの対策で、「不定詞」「動名詞」を中心に勉強した。It is necessary for you to get ready for the class. (君が授業の予習をするのは必要なことだ)とIt is nice of you to see me off at the station. (駅まで見送りに来てくれてありがとう)は、単に前置詞のforとofの使い分けでなく、「不定詞」の用法が異なるよ。
 前者のfor〜to〜は「〜が〜すること」でSVの関係だ。そこをそのまま形式主語のItに代入してもよい。For you to get ready〜is necessary.のようにね。後者はItに何の意味もなくてYou are niceと同じ慣用表現だから、to〜は副詞的に「〜してくれて、〜するとは」のように「判断の理由」になっていることに注意しよう。 尾上

(追記)今も噴煙のたなびく「焼岳」もいい山だ。その噴火が梓川をせき止めて出来たのが「大正池」。むかし池の中に林立していた白い枯れ木もほとんど消えてしまった。湖畔や川岸は石がゴロゴロしているので、家内を車いすに乗せて舗装の車道を押して行くことにした。広い樹海と笹の海の中を森林浴しながらアップダウン。少々汗もかいていい運動だ。時折バスやタクシーがよけながら通り抜けていく。
 林の向こうにチラチラと「上高地帝国ホテル」の赤い屋根が見えてきた。「また、あのビーフカレーが食べたいね!」と立ち寄ることにした。丸太づくりのホテルは山小屋風で美しい。クマの毛皮を壁に張ったサロンの「バー・ホルン」には長いアルペンホルンが2本飾ってある。あと一か月もすると雪に埋もれてこのホテルは雪解けまで閉鎖。従業員一同で窓を閉めて釘で止め、下山して東京日比谷の本店に帰るそうだ。
 ホテルからは舗装の遊歩道ができていて歩きやすい。ノコンギク、サラシナショウマが時折咲いて、足元にまん丸いホコリタケの群落を見つけた。「小梨平」のバスターミナルを通り抜けて「かっぱ橋」が見えてきた。家族4人で来たのはもう40年も前の夏。「カッパさん、いないよ!」と叫んだ次男の声が懐かしい。家内も杖をつきながらなんとか向こう岸に渡れてマロンのジェラートに舌鼓。ガスが少しかぶっているけど「穂高連峰」はいつ見ても最高の景色だ。稲取高校の教師仲間と「奥穂高」に登ってからもう50年かあ。
2019/10/06 (Sun) 23:35


「健康は失って初めてそのありがたみがわかる。」We don't know the blessing of health until we lose it.
「健康は失って初めてそのありがたみがわかる。」We don't know the blessing of health until we lose it.
2019年10月3日(木) 裾野市民文化センターにて
「蓼科山に登る」
 「八ヶ岳」連峰の北端にそびえる「蓼科山」に登った。「蓼科牧場」のスキー場でゴンドラに乗り換えて「7合目」登山口からスタート。「諏訪富士」とも呼ばれる円錐形の独立峰だからかなりの急な登りがずっと続く。おまけに小さながれきを敷き詰めた山道はズルズルと滑りやすい。10月になって草花はすっかり終わったけど紅葉には少し早く、わずかにゴゼンタチバナの真っ赤な実が慰めてくれるだけ。
 樹林が開けて中腹の「将軍平」に着いた。「蓼科山荘」で記念に黄色のTシャツを買ってからはいよいよ大岩の連続だ。果てしなく乗り越えていかなくてはいけない。出発して予定通り2時間で頂上に着いた。大岩を敷き詰めた広大な山頂にはヒュッテが建っている。正面には「北八ツ」の主峰「横岳」、そこから東に向かって雲が切れ「八ヶ岳」の全貌を見せてくれた・・・。

 3年生のYAさんは前回「不定詞」のtoo〜to〜と〜enough to〜を使う英文を和訳した。「駒沢大」のOur educationalists are too often anxious to teach children so many different languages that they never get far enough in any one to derive any use or enjoyment from their study.「我が国の教育者はあまりにたくさんの種類の言語を子供に教えたがることが多いために、子供たちはどれ一つでも勉強して役に立ったとか楽しかったといえるほど深くは進めない。」では、最初のtooはveryと同じ。be anxious to(〜したがる)に注意。so〜that・・が「結果」を意味する。
 MAさんは前回「時・条件」の語句整序問題をやった。「実践女子大」の「健康は失って初めてそのありがたみがわかる。」は、「失ってみるまで分からない」といえばいい。We don't know the blessing of health until we lose it.今日は「疑問の構文」の文法作文を勉強した。I want to know what our new next-door neighbor is like.は「新しく隣に越してきた人がどのような人か知りたい」は、What's her new boyfriend like?と同じだね。「青山学院大」の整序問題で、「若い人は、貧困がどのようなものかわからない」は、Young people do not know what it is like to be poor.が正解。
 2年生のADさんは前回「独立分詞構文」の慣用用法を勉強した。Given that science is progressing toward truth, how close are we to it?「科学が真実に向かって進んでいるとすると、われわれは今その真実にどれほど近づいているのだろうか?」の後半が難しかった。We are very close to truth.を疑問文に変えたもの。close toはnearのこと。今日は「動名詞」の構文に入った。I remember seeing you before.「以前に会ったことがある。」で動名詞のseeingは「昔〜した」のことを表すのに、「不定詞」で Remember to see my brother tomorrow.は「未来」の内容で、「明日兄に会うのを覚えておいてね」の意味。動名詞のV-ingは今・昔の内容で、不定詞のto Vは「未来」の内容なんだ。
 SU君は前回 On 〜ing (〜するとすぐに)の構文を勉強した。On turning the corner, we found the path blocked by a big rock. 「角を曲がるとすぐに道が大きな岩でふさがれているのに気付いた。」後半はSVOCの文型だね。「岩をみつけた」じゃないよ。今日は「動名詞」の勉強で、意味上の主語の働きをやった。Have you heard the news of Ken’s marrying the daughter of a lawyer in the city? 「ケンが市内の弁護士の娘と結婚した、という知らせをもう聞きましたか。」動名詞のmarryingの前に「意味上の主語」Ken’sがついているね。
 OB君は前回「関西学院大」の英文「ドル相場の下落」を和訳した。It may be some time before consumers get any real gain.「消費者が本当に利益をえるまでにはしばらく時間がかかるだろう。」はIt is ten years since they got married.「彼らが結婚してから10年になる」と似ているね。今日は「中間テスト」の範囲の勉強に集中した。 尾上

(追記)八ヶ岳の山々は「赤岳」も「横岳」もほとんどすべて登っているのに奥蓼科の「蓼科山」には初めてだ。百名山で2531mはかなりの高山だけど北端にあって後回しになっていた。50年も前、大学を卒業したばかりの頃、オーケストラの後輩たちが「スズラン峠」のヒュッテで合宿練習をやった。近くの「女神湖」で遊んだり、まん丸い「蓼科山」を見上げた記憶がある。
 今回は西宮の高校の同窓たちが「蓼科高原GC」で恒例の合宿コンペをやるというので家内を同伴して参加した。幹事をやったYO君の紹介で「テラス蓼科」に一泊した。トヨタの会員制だから食事もサービスも温泉もとてもよくて、「蓼科山」登山から帰って浴びた風呂も、早朝青空になって露天風呂から見えた八ヶ岳連峰の稜線と「中山峠」に昇る日の出が実に美しかった。(つづく)
2019/10/03 (Thu) 23:21


Be it ever so humble, there's no place like home.「どんなに貧しくても家庭ほどよい所はない」
Be it ever so humble, there's no place like home.「どんなに貧しくても家庭ほどよい所はない」
2019年9月30日(月) 三島ゆうゆうホールにて 
「乙女キャンプ場のトリカブト」
 健康維持のため手軽に運動するには、長靴を履いて家を出発し「農免道路」を横切るとすぐに斜面になり「城山貯水場」から「森山道」という林道を通って、箱根スカイラインに通じる旧138号線の「しるこや」まで登っていくコースがある。この季節にはアケビの実がなってツリガネニンジンやアザミや白いウメバチソウが咲く明るい山道だけど、最近は足が遠のいてしまった。「しるこや」の主人KOさん夫妻が店を閉めて「金沢」に引っ越してそれ以来休業中だから楽しみが半減した。
 代わりに4キロ先の深沢の「乙女キャンプ場」からスタートすることが多い。一昨日もそこの「展望台」に車を止めて「乙女峠」に向かって歩くことにした。市内板妻の「やまぼうしキャンプ場」と同様、富士山を真正面に展望できるこの「市営オートキャプ場」も最近大人気で、週末だから東京や神奈川のナンバーの車がずらっと10台ほどならんで大盛況だった。園内の草原の斜面を登っていくと、ピンクの「コシオガマ」があちこちに可愛い花を咲かせ、紫のまだらの「ヤマホトトギス」や根に毒のある「トリカブト」も美しい青色で目を引き付ける・・・。

 3年生のNAさんは前回、To tell the truth,(本当のことを言えば)や、Needless to say,(いうまでもなく)のような、文頭や文中に挿入する「独立不定詞」 と呼ばれるイディオムを勉強した。意外に難しかったのは「上智大」のThen we realize there's nothing like simple water for the relief of thirst. 「その時にわれわれは、のどの渇きを潤すには真水ほどいいものはないと気づくのだ。」 これはイギリス民謡のHome, Sweet Homeの一節にあるBe it ever so humble, there's no place like home.「どんなに貧しくても家庭ほどよい所はない」の応用だね。
 今日は「無生物主語の文」の文法作文をやった。「物事が人に働きかける」という、日本語にはない発想だから特に注意して勉強しよう。「物事」 make 「人」〜の第5文型SVOCが多い。そのほかにenable(可能にさせる)、prevent (〜させない)、remind(思い出させる)、bring(来させる)、lead(行かせる)なども代表的な例だ。
 1年生のMA君は前回入試の「英作文」で「完了形」をやってみた。「一時間以上も待っているのに彼はまだ来ない。」はI have been waiting for him for more than an hour, but he hasn’t come yet.のように、前半は「継続」だから「現在完了進行形」で書く。現在形のwaitでは「いつも待っている」になってしまう。後半も「完了」していないから「現在完了形」だ。
 今日は「準動詞」の用法をさらに進めて勉強した。「不定詞」「分詞」「動名詞」は動詞にto〜や-ing、-edをつけて、名詞、形容詞、副詞の働きをさせるから、これをまとめて「準動詞」と呼んでいる。remember to close the door「ドアを閉めるのを覚えておく」 の場合とremember closing the door「ドアを閉めたのを覚えている」の場合の意味の違いに注意しよう。-ingは「今か昔」の内容、to〜は「未来」の内容について使う。forgetやregretも同じだ。
 難しかったのは、@「カメラを盗まれた」 I had my camera stolen(カメラが盗まれるようにさせてしまった)、 A「彼にそんな風に言わせておいた」 I had him talking like that. B 「看護師に包帯を換えてもらった」 I had the nurse change my bandage.のように、「〜させる」のhave が補語に@「過去分詞」、A「現在分詞」、B「原形不定詞」を従えているね。「英語が通じますか」は、Can you make yourself understood in English.(自分が人から理解されるようさせられる?) 
 ご父兄様へ・・・「三島ゆうゆうホール」は明日から1年間、本格的な改修工事に入るそうです。したがってUG会は、次回から向かいの「商工会議所」4Fで実施することにします。送迎をよろしくお願いいたします。 尾上

(追記)この「乙女キャンプ場」を歩くといたるところに「立入禁止」の赤いカードがロープにかかっていて「金時山登山道」以外は立ち入れないようになっている。10年以上も前に、家族と一緒にキャンプに来た子供が園内を流れる渓流で岩にぶつかるか何かで死亡し、御殿場市の管理責任ということで裁判になったので市がかなりの大金を払って示談にしたという事例がある。私が見た限りでは特別危険な川とは思えないし親の監督責任だろうと思うけれど。
 少女が行方不明になっている山梨県道志村の「椿荘オートキャンプ場」も人気だそうだ。丹沢山系の「大室山」の麓に位置し、国道「道志みち」を通って相模原市からも近く週末家族がのんびり森林浴するには一番いい。大自然とたわむれるのはだれしも最高の楽しみだけど常に危険と隣り合わせであることを私も自戒としたい。2年前の秋、丹沢湖で自転車が横転した時の後遺症なのか、最近肩がときどきひきつるんだ。じん帯が2本切れている。手術がイヤで放ってあるんだよ。
2019/09/30 (Mon) 23:05


副詞のalsoは動詞の前後、日本語の「〜も」は焦点の後に
副詞のalsoは動詞の前後、日本語の「〜も」は焦点の後に
2019年9月29(日) 御殿場市民会館にて 
「サラシナショウマの海」
 週間天気予報を見ていると、この所の天候不順で富士・箱根が本当の秋晴れになるのは9月中にはなさそうだ。「富士登山」に絶好の日はいつになるかな。富士山の北側なら晴れて少しは雲がきれているかと期待して富士吉田市の旧「吉田口登山道」入り口の「中ノ茶屋」に行ってみた。今月初めに「吉田高校」の全校生徒が「強歩大会」をやっていたところだ。やはりこちらでも富士山は雲の中だった。
 江戸時代には「浅間神社」で参拝を終えた「富士講」の人たちが最初に立ち寄る休憩所だった。今も登山シーズン中や週末には営業しているそうで、「吉田のうどん」のメニューにひかれて入ってみた。今日は麺類ができませんというので、「串団子」と奥さん手作りの「カリントまんじゅう」を戴いたら、香ばしい黒砂糖のパリパリが餡子とマッチして実に美味だった。
 店内で隣に座った初老の男性は毎日この道をジョギングしていてこの店の常連のようだ。今日も車道の終点「馬返し」まで走ってきたとのこと。「この店の先に川があるでしょ。そこを渡ると昔は『賽の河原』と呼ばれる霊界に入っていったんですよ」。そのせいなのか、この日のお目当ての「サラシナショウマ」が広大な赤松の森の中にこんなに一面真っ白な海になる場所を他に知らない・・・。
 
 3年生TUさんは前回「独立不定詞」のイディオムを使う英文を和訳した。「群馬大」の「社会と年齢」では、Age is also a major touchstone by which individuals organize and interpret their own lives. 「年齢はさらに個人個人が自分の生活を組み立てたり理解したりするときにも主要な基準になっている。」で、「も」の位置が大切だ。副詞のalsoとevenは動詞の前後に置いて文全体を修飾する用法だけど、日本語では「〜も」と「〜さえ」はその対象になる語句、つまり「焦点」の直後に付け加えないといけないから難しい。直前の文から判断して、どの部分に「〜も」というか見分けることが大切だ。今日は「無生物主語」の文法作文をやった。His courage failed him. とは「勇気が彼を裏切った」、つまり「勇気が消えうせた」の意味。
 ARさんは前回英文和訳で、「不定詞」の前のfor 〜が「意味上の主語」で「〜が」と訳すと勉強した。・・・ to realize how difficult it was for anyone interested in music at the beginning of the century to follow up that interest. 「今世紀の初め、音楽に興味のある人がそういう興味を続けていくことがどれほどむずかしいことであったかを理解するためには・・・」はIt was very difficult for him to〜が基本文になっているよね。今日は「疑問表現」を勉強した。「あなた、彼が何時に来るとおっしゃいましたか。」の並べ替えはWhat time did you say he was coming here? 「疑問詞」のwhat timeがheの前から「移動」して文頭に出ているのが正解。thinkやsayのような「軽い動詞」で聞いた時にはYesやNoでは答えないからね。
 1年生のTU君は「分詞構文」を初めて勉強した。-ing 形には@「〜すること」(名詞用法:動名詞)とA「〜している」(形容詞用法:現在分詞)があることは前回のプリントで勉強したし、中学でもほぼ学習済み。実はもう一つB「〜しながら」(副詞用法)などの意味になる場合もある。同様に「〜した時」や「〜したので」の意味で、次の文章を修飾する「副詞句」の働きがあって、それを特別に「分詞構文」と呼んでいる。
 接続詞+S+V+〜の「副詞節」が次の「主文」を修飾する場合に、いきなり-ingで始めても変わらない時の用法だ。Being sick, I had to stay home.「病気なので家にいなければならなかった。」も、As I was sick,という「節」を「句」に言い換えたものだ。今日はさらに「受動態」に関する「語句整序問題」で大学入試問題を基礎10問、発展10問をやってみたらすべて正解が出せた。満点だったよ!未知の単語もあったのに、英語の骨組みがしっかり理解できているんだね。 尾上

(追記)その日は富士山麓に行く前に忍野の「高座山」1304mに登った。山頂近くでやっと見つかった「ムラサキセンブリ」はまだ固いつぼみで期待外れ。半月早かったな。昨年の10月にやったトレッキングの例会では、大学の仲間3人をこの山に案内してちょうど満開になった「ムラサキセンブリ」を見てもらえたのに。半月後にもう一度来てみよう。
 これはとても珍しい種類で、知らない人は山口県の「秋吉台」まではるばる見に行くそうだ。しかし今年はどの花も昨年より半月ほど遅いな。草花にはそれぞれ盛りの季節があって一期一会なんだ。日陰には紫色のトリカブト、日差しの中にはリンドウやピンク色のハクサンフウロが咲いて目を楽しませてくれた。
2019/09/29 (Sun) 23:08


How come you were absent yesterday?「なぜ昨日欠席したの?」
How come you were absent yesterday?「なぜ昨日欠席したの?」
2019年9月26日(木) 裾野市民文化センターにて
「熱海のヨットハーバー」
 海風が恋しくなるとよく熱海に行く。昨日は久しぶりに青空が戻ったので「熱函道路」のトンネルを抜けて、急な坂を駆け下りて熱海市街に入った。久しぶりに寿司を食べに来たのだけど、昼食には少し早すぎたので「来宮駅」を過ぎたあたりに「市立図書館」を見つけて入ってみた。小さいけれど明るく清潔なスペースで、窓の外に観光船の出入りする港が見える。
 窓辺にテーブルがたくさん用意されてゆったりと雑誌の閲覧ができた。家内は読みたかった「婦人公論」、私は「芸術新潮」と「山と渓谷」の最新号をのんびり眺めた。急な崖の上に建っているから眺めはいいけど、市民の利用には不便だろうな。館内に「坪内逍遥」の名があったので気になってネットで調べたら・・・。
 
 3年生のTAさんは前回「譲歩」の文法作文をやって、Her daughter looks beautiful whatever she wears.の並べ替えは正解が出せた。後半が「譲歩」の意味になって、「何を着ようとも」の意味だ。今日はお母様がご挨拶に見えて、TAさんが就職試験に合格しある製造会社に内定したとのご報告。まことにおめでとうございます。得意のコンピューターの知識にさらにここで学んだ英語の力をいかんなく発揮して期待される社会人になってください。最後のレッスンは「原因理由」の文法作文を勉強した。お休みした分のプリントを渡したので、時間を見ては自宅で取り組んでみてください。
 YAさんは前回「京都女子大」の英文で「日米の倫理観の違い」を読んだ。The key to a happy ending in Japan is not just the triumph of the hero, but also a reconciliation with the defeated evil person.「日本でのハッピーエンドの秘訣は、主人公の勝利だけではなくて、負けたほうの悪役と和解することでもある。」の下線部訳がむずかしかった。今日は文法作文のシリーズ最終回で、様々な「疑問表現」を勉強した。How come you were absent yesterday?「なぜ昨日欠席したの?」はWhy were you〜?の意味だけど、How does it come that〜「どうしてそういうことになるの?」の短縮形と考えれば、後にSVの節が続くことが理解できるね。
 MAさんは前回「無生物主語」の文法作文をやって、もう少しのところで正解が出せなかった。並べ替え問題の「詩は朗読することにより一層理解が深まる。」は、Reading poetry aloud helps us understand it better. 「私たちがそれ(詩)をもっと理解するのに役立つ」。helpは「使役動詞」の仲間で後の不定詞にtoがつかないのだ。今日は「時・条件」の文法作文をやった。I had hardly gone to bed when the telephone rang.「寝床につくかつかないうちに電話がなった。」を特別に「時間構文」と呼んでいる。「否定の副詞」を文頭に出すとHardly had I gone〜のように「倒置」になるんだったね。
 2年生のADさんは前回「独立分詞構文」を勉強した。文頭の-ingの前に「主語」が残っている場合で、そこにSVがそろっているから「独立」の名がついたんだね。今日は「独立分詞構文の慣用用法」をやって、たくさんのイディオムを勉強した。Generally speaking,(一般的にいえば)はもともとIf we speak generallyを分詞構文にしたものだ。We cannot talk usefully about a language without talking about culture, for they are inseparable.「言語のことを有効に話すと必ず文化のことに触れてしまう。なぜならその二つは分けることができないから。」接続詞のforはbecauseと同じ。
 SU君は前回「前置詞」の用法を確かめる問題で、まだまだ覚えなければいけない前置詞がたくさんあることがわかった。次の「接続詞」にもおおいに注意しよう。今日は「動名詞」の前に前置詞のinやonがつくと、「〜したときに」「〜するとすぐに」の意味になることを学んだ。和訳で難しかったのは、In learning to become world citizens, Japanese must force themselves to speak out even in clumsy English.「世界の一員(国際人)になるために学んでいる時に、日本人はたとえ下手な英語でも思い切って話すように自分を強制しないといけない。」
 OB君は前回「分詞構文」の(2)で、「受動態」の場合を勉強した。Tom, forced to give up skating, took to skiing.「トムはスケートをあきらめさせられたので、スキーに打ち込んだ。」being を省略していきなり過去分詞forcedで始めていいのだ。今日は「独立分詞構文」の勉強で、・・・, each spending an average of five times as much money〜は「後置の分詞構文」なので、and each spends・・・「そして各人は・・・の平均5倍のお金を使う」のように、連続して和訳しておけばいい。意味上の主語each( of them)が残っている「独立分詞構文」なんだね。 尾上

(追記)熱海市立図書館は創立100年を超えていて、静岡県内で最古の図書館だと知った。今は早稲田大学の所有になる「双柿舎」は、早大で教鞭をとっていた文豪「坪内逍遥」の別荘で、かなりの数の蔵書を熱海町に寄贈したので町は県内初の「図書館設立」へと進んだ。1915年、熱海小学校の一部屋を「図書館」として整備し開設した。はじめは「逍遥先生記念町立熱海図書館」と称していたそうだ。
 坪内逍遥と言えば早稲田大学教授で、「シェークスピア」の戯曲37作品を大正・昭和にかけて全部翻訳した人であり、東京外語のロシア語の大先輩である文豪「二葉亭四迷」との友情が熱かったというエピソードがある。この話にはもう一人「太田黒重五郎」という同じ東京外語出身の実業家がからんでいて面白い。太田黒はこの沼津の出身で「沼津中学」(今の沼津東高)を卒業している。
2019/09/26 (Thu) 23:21


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