高校英語UG会 三島・裾野・御殿場

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助動詞may well とmay as wellの違い
助動詞may well とmay as wellの違い
2019年11月7日(木)裾野市民文化センター
「イルミネーションの季節」
 朝から青空が広がって富士山もすっきりと冠雪の姿を見せてくれた。散歩と昼食をかねて「時の栖」(ときのすみか)までドライブした。「畜産試験場」時代から続く古い桜並木にはすでに評判のイルミネーションが準備完了して、真っ白なトンネルが果てしなく続いていた。今年は白と紫が基調のようで少々大人の雰囲気だ。朝のうちは空気が澄み切って人通りも少なく散歩にはうってつけだ。新装なったチョコレート工房で買ったオレンジピールのチョコをベンチで食べながら休み休み。
 青森の「ねぶた」のような巨大なハリボテで「12星座」をイメージした飾り付けがおもしろかった。台湾の台中市で毎年2月「旧正月」の祝いに続いている「ランタンフェスティバル」(火燈祭)の飾りつけを輸入して展示しているらしい。私の誕生日は「双子座」で仏の顔と鬼の顔が半分ずつ合わさったハリボテで発想がユニーク。星座占いでは善と悪の二面性をもつという。そうかなあ。夜間に灯が入ったころまた来てみよう。明日はもう立冬だ・・・。
 
 3年生のYAさんは前回「理科大」の英文「民主主義」を和訳した。第2文のThey must be educated・・・は直前の文The people of a country have to be ready・・・とどういう関係かな?日本語なら並列でandかもしれないが、英語ではふつう前文の「説明」や「理由」なのだ。ここでは「つまり人々は十分教育を受けなくてはいけない」と訳しておきたい。それが「準備」ということだからね。第3文They must also work for democracy・・・が2つ目の論点「民主主義のために働くこと」で、分詞構文でkeeping〜と exercising〜を加えて、「常に情報をとり続け選挙権を行使しながら。」と和訳したかった。今日は「分詞」の整序と作文をやった。どれもほぼ正解だった。
 MAさんは前回、「信州大」の英文「古本屋の英語の本」をすべて正確に和訳できていた。今日は「不定詞」の整序と作文をやった。「慶応大」の「すみませんがその砂糖をとってくれませんか」は、May I trouble you to pass me the sugar?「迷惑をかけますが〜」の意味のMay I trouble you to〜は不定詞が続くよ。「愛知大」の英作文「技術革新のおかげで人々の生活は豊かになったが、・・」は「無生物主語の文」で表して、Technological innovation has made our life rich,・・で「現在完了形」がいい。
 2年生のADさんは「動名詞の慣用表現」を勉強した。「この傘をお借りしてもいいですか。」はWould you mind my borrowing this umbrella?で、借りるのは「私」だから「意味上の主語myまたはmeを添えること。Mindは「気にする」の意味だから、OKならNo, not at all.(いいえ、全然構いません。)と答える。
 SU君は「助動詞」のmay as well〜が難しかった。You might as well throw your money away as lend it to him. 「彼に金を貸すのと、その金を捨てるのとが同じことかもしれない」と、「仮」の話を助動詞のmightで表現しているから、「捨てたほうがましだろう」と「仮定法」の助動詞を使っているね。2枚目も「助動詞」の(2)でcan、may、mustの大切な意味を勉強した。
 OB君は前回「田舎の医者の役割」をうまく和訳できていた。「独立分詞構文」でMedically speaking,「医学的に言えば」は、Strictly speaking,「厳密にいえば」と同じ働きで、文全体を修飾する働きだ。今日は「動名詞構文」で「動名詞」だけをとる動詞をたくさん覚えた。中学でやったenjoy、finish、stopのほかにgive upや avoid、mindなど「やめる」系の動詞をたくさん覚えた。「不定詞」の場合remember to〜は未来の内容で「これから〜することを覚えておく」の意味。  尾上

(追記)昼食にお寿司を食べたくて「高原ホテル」の展望の良い8階に上がった。ここから見る富士山は裾野からすべて一望のもとで箱庭のようだし、南に開けた大きなガラス窓の向こうに沼津の市街地や駿河湾まで見渡せる。しかし、ランチの「海鮮丼」がお気に入りの「かぐら寿司」は団体の貸し切りでダメ。残念!かわりに日本の古民家風の「茶目湯殿」へ行って和食の「すっぽん粥」を食べようか。
 ニューヨークの友人夫妻を迎えた時にはこのホテルに泊まってもらって喜んでもらえた。千葉の友人が案内してきたポーランドの牧師さんも桜の季節でとても気に入ってくれた。ウクライナの青年も案内したなあ。12月になったらここでまた東高時代の教師仲間で忘年会をやろうかな。3組の夫婦が親しくお付き合いしてもう20年以上。3人の苗字の頭文字を並べて「YAHOOの会」と呼んでいるよ。ヤフーじゃなくてヤッホー。
2019/11/07 (Thu) 23:33


A and A'のルールに注意
A and A'のルールに注意
2019年11月4日(月) 三島商工会議所にて 
「みずがき山と紅葉」
 11月2日は連休初日で素晴らしい青空が広がって絶好の登山日和だった。10月に大学仲間4人で計画していた紅葉の清里「飯盛山」トレッキングが天候不順のために何度も延期になってとうとう来年にお預けとなった。やっと晴れたけれど仲間の都合がつかないので私一人でその隣の「横尾山」1818mに登った。山梨県北杜市と長野県川上村との境にある「信州峠」が登山口だ。中央高速を須玉ICでおりて、「増富ラジウムライン」と「クリスタルライン」を軽快に走って行く。
 2年前に「甘利山」のロッジに宿泊した時、「紅葉の時期にぜひ歩いてみてください」と管理人に紹介された山だ。そこでいただいた小冊子「山梨百名山」では今回「横尾山」は51座目になる。未明に家を出たから7:30にはいちばんに登山開始できた。紅葉黄葉を敷き詰めた樹林の登山道を3回4回アップダウンしながら90分で山頂へ。西に「八ヶ岳」、南に冠雪の「北岳」と「富士山」、東に「金峰山」がすべて展望できる絶景の山頂だった。この下の丸い姿が特徴のあの山が「飯盛山」だな・・・。

 3年生のNAさんは「完了形」の整序と作文をやった。「立命館大」の「国を離れて何か月くらいでホームシックになりましたか?」は、How many months later did you become homesick after you left your country?と直訳できるけど、接続詞にbeforeを使え、と指示があるので前後を入れ替えて、「ホームシックになるまで国を何か月離れていましたか?」としたほうが英語らしい。How many months had you been away from your country before you became homesick?
 2年生のYAさんは前回「京都大」の英文「科学の役割」が難しかった。andがto establish〜(一般法則を確立すること)と、to enable〜(知識を結び付けて予想を立てることを可能にすること)を並列している。後者もto connect together〜とto make predictions〜がandで並列しているね。A and A'のルールに注意しよう。今日は「英文法」の試験があるのでその対策勉強に専念した。
 1年生のMA君は不定詞や分詞・動名詞など「準動詞」の勉強が学校の授業よりも一足先に終わったので、今日から「比較表現」の(1)に入った。中学でやった「原級」のas〜as〜、比較級の more〜than〜を確認してから、高1の勉強に進んだ。「倍数表現」では〜times as〜as〜を理解できた。「比較級」でその差を表すにはHe is two years younger than I. のように「比較級」の語句の前に置くか、文尾にby two years (2年分だけ)と付け加えればいい。 尾上

(追記)10:30には駐車場まで下山出来て、ここから西側の清里に回れば「飯盛山」に登ることもできるけど来年の皆との楽しみに取っておこう。昼食をとるにはそうだ、すぐ近くの「瑞牆山」に寄っていこう。ロッククライマーのあこがれる剣山のような「瑞牆山」の全景を見るには「みずがき山キャンプ場」がいい。30分ほどで「キャンプ場」に着いた。3連休で繰り出したオートキャンパーの車とカラフルなテントであふれていた。
 みごとに紅葉した森を裾野にして「ヤスリ岩」「弘法岩」が青空にくっきりと突き上げている。この山頂2230mにも10年前一人で登ったことがある。1500mの登山口から3時間、急な崖のぼりを繰り返して着いた狭い山頂はまるでタワーのてっぺん。360度の大展望だったなあ。その登山口にある懐かしいロッジ「瑞牆山荘」にも立ち寄ってみた。ちょうど紅葉の見ごろで、白いテラスとチェアが赤や黄色の葉にひときわ映えていた。すばらしい!
2019/11/04 (Mon) 23:12


“plug-in drug”『コンセント付き麻薬』
“plug-in drug”『コンセント付き麻薬』
2019年11月3日(日)御殿場市民会館にて 
「東大駒場キャンパス」
 先週、小学校の同窓会で東京に出たついでに久しぶりに「東大」に寄ってみた。新宿行きの小田急バスを「池尻大橋」で降りれば歩いて行ける距離だ。キャンパス見学らしき高校生のグループも何組か歩いている。食堂にむかう大通りはイチョウ並木で、まだ黄色の葉には早いけれど落ちたギンナンの実が一面に敷き詰めて独特のにおいだ。この通りに面して懐かしい「10号館」が立っている。
 私が10年前まで夢中になっていた「理論言語学」の研究会の会場になって何度も訪れた校舎。久しぶりに入ってみると1階から3階までほとんどが英語のLL教室になっていた。入口に利用クラスの時間割が貼ってある。将来法学部に進む「文一」から医学部に進学する「理三」までびっしりで、1,2年生全員がここを利用して英会話の授業を受けるようだ。ドイツ語、フランス語、スペイン語などでも使っているらしい。高校の英会話よりも徹底しているね・・・。

 3年生TUさんは前回「東京外語大」の英文「教育と学習」を和訳した。One of the great superstitions about education is that learning is the result of teaching. Of course it often is.「教育に関する大きな迷信の一つは、学習は教育の結果である、ということだ。もちろんほとんどの場合その通りだ。」第2文が難しかったね。it is とはlearning is (the result of teaching)で、前の文をもう一度繰り返しているだけだから「その通りだ」が正解。今日の「京都産業大」の「テレビの影響」でも同じような「省略表現」に出会ったね。TV has been described by author Marie Winn as the “plug-in drug”, and not without reason.は、「テレビは作家のM.W.によって『コンセント付き麻薬』と表現されたが、理由もなしにそう言ったわけではない。」で、TV has not been ・・・without reason.のことで繰り返しを避けただけのこと。
 ARさんは前回「学習院大」の英文「人間は理性のある動物か」を和訳して難しかったね。I have seen great nations, formerly leaders of civilization, led astray by preachers of bombastic nonsense.はカンマカンマをカッコに入れてみれば構文がはっきりする。直前の文にI have seen the world plunging into madness.(世界が狂気に飛び込んでいくのを見てきた)がSVOCの第5文型だから、 ここも「偉大な国々が(昔は文明の指導者だったのに)、誇大妄想を唱える連中に惑わされているのを見てきた。」see(見る)の対象は世界や国々じゃなくて、それらの姿、様子なんだ。今日は「受動態」の整序と作文の問題で、「日本で大学に入るには難しい入学試験が必要だということは世界中に知られている。」は、It is known all over the world that they need to take difficult entrance exams to enter college in Japan. この文の主語は入学希望者だからtheyにして、「〜を受けることが必要だ」と補おう。
 1年生のTU君は前回「分詞」の整序問題をやってみた。「彼女は空の一点に目をくぎづけにしてじっと立っていた」は、She stood still の後に「付帯状況」の表現を加えるとwith her eyes fixed on a point in the sky. (目が空の一点に固定されて)となる。前置詞のwithの後にはbe動詞がないけど「受動態」の文が続いているね。今日は「関係詞」の(3)で関係副詞のwhen、where、why、howを勉強した。第2文の副詞thenをwhenに置き換えて先行詞の後に移動させればいい。thereならwhereに変えて。前回やったin itをin which (前置詞+関係代名詞)に変えて移動させるのと同じだね。 尾上

(追記)30日、東京中野の「桃三同窓会」にはいつもの顔なじみがそろっていた。20分遅刻してしまい、恐縮して着席した私の前に見知らぬ女性の顔が。ひょっとして西宮のKOさんかな?65年ぶりだから全く別人のようだ。卒業時のアルバム写真に重ね合わせて、あの上品で美しかった転校生の女の子がおばあさんになれば・・・、と想像して聞いてみたら大当たりだった。
 数年前に亡くなったご主人もなんと私と同じ「甲陽学院」の3年先輩だったそうだ。まったく奇遇だね。「慶応大学」に進学してそこでKOさんと出会ったのが馴れ初めで、彼女は今も西宮市の「苦楽園」という閑静な住宅街に住んでいる。そこはわたしたち家族が60年前に住んでいた阪急電車「夙川駅」にも近い。私の高校は阪神電車の「甲子園球場」のすぐ隣だったけれどその後移転して、彼女の家はその近所にあるそうだ。
2019/11/03 (Sun) 22:57


There is no knowing what will happen next.「〜を知ることは不可能だ」
There is no knowing what will happen next.「〜を知ることは不可能だ」
2019年10月31日(木)裾野市民文化センター
「中野サンプラザ」
 今年もまた東京・中野に行って小学校時代の「梅組」の幼馴染たちと楽しい時間が持てたよ。万年幹事で牛乳屋のSU君から往復はがきで同窓会の案内が届いたのですぐ出席の返事を書いておいた。一番の仲良しだったUE君も、一番の秀才で麻布中高から東大に行ったTO君も鬼界にはいり次第に寂しくなる一方、兵庫県西宮にいるKOさんが初参加と聞いて楽しみにして行った。
 今回も「中野サンプラザ」の展望レストランに男10人女5人が集まりそれぞれの思い出話に花が咲き、おいしい食事そっちのけでテーブルの上をにぎやかな声が飛び交ったよ。国際結婚してウイーン在住のMAさんが年に一回里帰りするたびにこの同窓会のお知らせが届く。小学校の頃に来日した「ウイーン少年合唱団」の印象が大人になってからも消えずヨーロッパに渡って国連の職員になって以来ずっとオーストリアに住んでいるそうだ・・・。

 3年生のYAさんは前回「新潟大」の英文「英国人の会話」を和訳した。The English prefer conversation with a stranger to be cheerful and pleasant but impersonal.「イギリス人は初対面の人との会話が明るく楽しいものになっても個人的にならないほうがいいと思う。」は、SVOCの文型で「〜が〜であることを好む」の意味だね。4行下にも同じ文型があってThey also do not like casual conversations to become too serious.「彼らは気楽な会話があまり深刻になりすぎるというのも好まない。」今日は「不定詞」の整序と作文をやったらどれも正解が出せた。
 MAさんは「受動態」の整序と作文をやった。「青山学院大」の作文「雨が何週間も降り続いてダムが決壊し、村はたちまちのうちに洪水で流されてしまった」は、It kept on raining for weeks, the dam was destroyed, and the village was washed away by the flood at once.のようにSVの文が3つ連続していたら、SV〜, SV〜, and SV〜と書けばいい。「京都産業大」の英文「テレビ番組の影響力」を和訳した。The current programming devotes itself almost exclusively to entertaining, thereby falling far short of its natural potential.が難しかった。「最近のTV番組はほとんど娯楽だけに集中していて、その結果本来持っている潜在能力にとても及ばない。」後半は分詞構文だから, and thereby it falls・・と言い換えできる。
 2年生のADさんは前回「よい勉強の習慣」を和訳した。Because of lack of sleep, some students don't do well in their examinations.「寝不足のために、試験で良い成績が取れない生徒もいる。」Because ofは「理由」の前置詞だから「〜のために」と訳す。今日は「動名詞」を使ったイディオムを2つ勉強した。It is no use 〜ing・・・(〜しても無駄だ)と、There is no 〜ing・・・(〜することは不可能だ)がとても似ているので要注意だ。「君たちが弁解しても無駄です。」はIt is no use your making excuses.このyourは「動名詞」の意味上の主語の働き。
 SU君は前回「動名詞」の慣用用法を勉強した。It goes without saying that teenagers should have a quiet, comfortable place in which to study. 「10代の若者が勉強するための静かで快適な場所を持つべきであることは言うまでもない。」の前半も重要なイディオムだ。今日は「助動詞」の単元に入った。must、may、can’tが普通の意味のほかにもう一つ「推量」の意味があって、100%確実と思えばmust(〜に違いない)、20%くらい本当だと思えばmay(〜かもしれない)、まったく0%だと思えばcan’t(〜のはずがない)の意味を確実に覚えておこう。さらに「助動詞+完了形」も勉強した。例えばHe may have lost his way.は、「彼は道に迷ったのかもしれない。」のように、昔の行為に対して「推量」を加えているね。 尾上

(追記)私の母校は中野区立桃園第三小学校。今は統合されてその名が消えているけど昔は麻布や開成、武蔵など名門中学への進学で密かに知られた小学校だった。杉並区高円寺に住んでいたのに私もわざわざ越境して中野駅近くの学校まで歩いて通っていた。「孟母三遷」ではないけれど、父母よりも教育に熱心だったのは私の祖父で、科学の心を養うから読みなさいと言って手塚治虫のマンガ「鉄腕アトム」が毎月連載される雑誌「少年」を買ってくれたのも祖父だった。
 昭和25年、2年生の時我が家がやっと新築できて引っ越したので、渋谷区から中野区の小学校に転校した。4年間ずっと担任だった故中山清太郎先生の思い出が今もよみがえる。65人ものマンモスクラスなのに子供一人一人をとても大切にする先生だった。先生の家にお呼ばれしたことも、先生の野球の試合を応援に行ったのもいい思い出だ。名門私立中学への進学指導にも熱心だった。
2019/10/31 (Thu) 23:37


「その学生はいわゆる本の虫だ」The student is what we call a bookworm.
「その学生はいわゆる本の虫だ」The student is what we call a bookworm.
2019年10月28日(月)三島商工会議所にて 
「昔の富士登山姿」
 26日は大学時代の仲間3人とトレッキング例会で信州清里の「飯盛山」に登る計画だった。しかし天気予報があまり良くないのと、台風19号の被害で「小海線」のダイヤや登山道の整備が心配で中止にしたのだった。しかし午前中だけは良い天気で、三合目の「見晴茶屋」に来ると真下に「河口湖」、その向こうに「黒岳」の連山。さらに甲府盆地の向こうには「八ヶ岳」がくっきりと。あのポカポカ浮かぶ白い雲のあたりに「飯盛山」があるはず。中止しなくてもよかったかな。
 最後の急な石段をのぼるとそこは五合目で、閉まった小屋には「焼き印所」と書いてある。外人が一人タバコを吸って休憩中。バスでスバルラインの五合目まで登ってから歩いて下ってきたそうで、きれいな英語をしゃべるドイツ人だった。ハンブルクで自動車のダイムラー社(メルセデスベンツで有名)に勤務していて、サバチカル(sabbatical有給休暇)で日本を旅行中だそうだ。えっ、エベレストにも登ったことがあるの?食べているバナナを半分どうぞと分けてくれた気持ちのいい青年・・・。

 3年生のNAさんは前回、「駒沢大」の英文で〜so many different languages that they never get far enough in any one to derive any use or enjoyment from their study. 「あまりにもたくさんの言語を〜なので、生徒はどの言語もその勉強から効果や楽しさを引き出せるほど深くまでたどり着かないのだ。」 any one はany languageで、get far は「勉強が遠くまで進む」ということ。今日は部分作文で「手術の技術が進歩したおかげで、彼の回復は早かった。」は「無生物主語の文」で書かないといけないから、「技術の進歩が早い回復をもたらした」と言い換えてAdvances in operation technology brought about his speedy recovery. 他動詞のbring about〜「〜をもたらす」と自動詞の〜come about「〜が生ずる」の対比を覚えよう。英作文はほぼ正しく書けていた。
 2年生のYAさんは前回「法政大」の英文を和訳した。・・・established facts which come either from observation of nature in the raw, so to speak, or from experiment.でso to speak(いわば)は直前のnature in the raw(ナマのままの自然)が一種の「たとえ」だから注釈で付け加えたのだ。「いわば生のままの自然を観察した結果か、実験の結果のどちらかで得た確立された事実・・・」となる。今日は「関係詞」の文法作文をやった。語句整序の問題で「父親が教授のその学生はいわゆる本の虫だ」はThe student is what we call a bookworm.(われわれが本の虫とよんでいるもの)とHis father is a professor.を一文につなげればいいから、whose fatherに変えてstudent の後に割込みさせればいい。「いわゆる」はso-calledという一語もあるけどね。
 1年生のMA君は前回、長文で「自然破壊」を読んだ。Thinking globally(地球規模で考える)とacting locally(地域活動をする)を対比させて書いてあったね。少し難しかったかな。今日は「関係詞」の上級編を勉強した。ここまでやれば大学受験に対応できる。前回もやったwhatはsomething whichの働きで「こと、もの、姿」という訳語に相当する。His mind is not what it was ten years ago.「彼の気持ちは10年前の気持ちではない。」新たに勉強したwhoeverも難しかった。Whoever likes music will be welcomed to our club.は、「音楽の好きな人は誰でも我が部に歓迎するよ」で、Anyone whoに置き換えできる「複合関係詞」だ。しかしもう一つの働きがあってWhoever comes here, don't open the door.はカンマで文が切れているね。「誰がここにきてもドアを開けちゃだめだよ」の意味で、No matter whoで置き換えできて「誰が〜しても問題ないけど、」の意味から発展した。ほかのWH-everについても考えてみよう。

(追記)江戸時代の「吉田口登山道」は富士吉田の「浅間大社」からスタートしていた。今もそのルートで登る人はわずかだけどいる。特に富士急行の「富士山駅」から山頂まですべて歩いている外国人には私もよく出会う。昭和になって50年前に有料道路の「スバルライン」が開通するまで登山者は駅からバスで「馬返し」まで行っていた。そこまでは舗装してあってタクシーやマイカーなら今でも行ける。
 「富士山」がユネスコの「世界自然遺産」では不合格で、その後「文化遺産」で申し込んだらやっと認可されたの知ってる?絵画や詩歌、文学などに表現された「富士山」と、「富士講」という宗教行事の対象となった「富士山」が評価されたのだ。「世界遺産」に認定されてからは「浅間大社」の建築物も含めて、一合目から五合目までの登山道には案内板が新たにいくつも立ててある。
 歴史的建造物は木造のためほとんど崩れて廃屋になっているけれど、石の「鳥居」「石段」「石積み」「石畳み」「富士講の祈願石碑や大願成就の石碑」などが実は大切な文化遺産なんだ。登山口の「馬返し」にもこういう保存計画が書かれた立て札ができて、特に今回は一合目までの「馬返史跡詳細図」という案内板が色刷りで設置してあったよ。
2019/10/28 (Mon) 23:42


“the greatest happiness of the greatest number”『最大多数の最大幸福』
“the greatest happiness of the greatest number”『最大多数の最大幸福』
2019年10月27日(日)御殿場市民会館にて 
「山梨側の秀麗富士」
 やっと22日に初冠雪した富士山を間近で見ようと篭坂峠を越えて山梨側に行った。富士吉田の新しい「散策公園」に立ち寄ると、その名のように紅葉の木々に囲まれた美しい公園だ。ここから見上げる富士山はうろこ雲の青空を背景に神々しく輝いていた。さあ、久しぶりに「馬返し」から「吉田口登山道」を五合目まで登って「佐藤小屋」に行ってみようか。初雪が足で踏めるかもしれない。
 登山姿になって出発するとすぐに古い石段を登り、2匹の猿の像と石の鳥居をくぐって、「禊所」(みそぎじょ)の大きな石碑の前で安全登山を祈願する。黄色や赤の落ち葉を踏みしめながら歴史ある石畳の坂をひたすら登っていく。青いトリカブトが少し残るだけでもう花の季節は終わったね。三合目に来るとやっと展望が開け、ここには「見晴茶屋」があったそうで写真入りの案内板が立っている・・・。
 
 3年生TUさんは前回「政府の主人は私たち市民」を読んで構文が難しかった。In calling upon governments to assume larger and more positive tasks for furthering “the greatest happiness of the greatest number”, we of the West have no intention of 〜〜「いわゆる『最大多数の最大幸福』のために、より大きなより積極的な仕事をやるように国や市に求めるときに、ヨーロッパ人の私たちは〜〜という意図はもっていない。」文頭のIn -ingはwhen SVと同じ意味。On -ingもAs soon as SVと同じ。call upon 人to〜はask 人to〜(人に〜するよう頼む)と同じ。今日は整序と作文シリーズの一回目。「基本時制」の和文英訳はどれもほぼ正しく書けた。「ロンドンにお着きになり次第・・・」はAs soon as you get to London,・・・でいいね。
 ARさんは前回「宮崎大」の「夢」を和訳した。To begin with, I like the idea of dreaming, of going to bed and lying still and then, by some queer magic, wandering into another kind of existence. 「まず第一に、私は夢見るという考えが好きだ。つまり、寝床に入ってじっと横になっていると、その後何か不思議な魔法にかかって、別の世界にさまよいこんでいくという考えが。」 of dreamingがof goingとカンマでつながっているので「すなわち」の意味。andでgoing〜とlying〜とwandering〜が並列していることに気づかなかったね。今日は「助動詞」の整序と作文をやってどれもほぼ正確に答えが出せた。「岩手大」の英文「ジェームズワット」でLater in life James Watt did make steam do mighty things. の和訳がもう一歩だった。Makeは使役動詞で「〜させる」だから、「後に、ワットは蒸気に力仕事をさせることが本当にできた。」
 1年生のTU君は前回、大学入試問題から「不定詞」の整序と作文をやってみた。「竜谷大」の「目が覚めたら乗り過ごしていました」は、I woke up to find that I had missed my stop. この不定詞to findは「結果用法」でand found〜と言い換えできる。今日は「関係詞」の(2)で初めての項目を2つ勉強した。1つ目は前置詞+関係代名詞This is the camera with which he took the picture.ではwith the cameraをwith whichに置き換えて主語の前に出すことで2文が1文になった。もう一つはwhatも「関係代名詞」の一つに使われsomething which(〜するもの、こと)と同じ働きをする。Please tell me about what troubles you.は「あなたを困らせていることについて私に教えてください。」 後半は「分詞」の入試問題に取り組んで80%は正解が出せたね。 尾上

(追記)昔の石工たちが刻んで丁寧に並べたらしい石畳が銀色に光る登山道をさらに進んでいく。いよいよ五合目まで来たらしく「中宮」と呼ぶ空き地にはかつて山小屋がいくつもあった。「たばこ屋」という名の小屋も写真で紹介されている。昭和初期の男女の登山姿が珍しい。白装束に金剛杖を持つ女性たちは「富士講」の信者の衣装かな。 
 最後の登りでやっとお目当ての「佐藤小屋」に到着。ここまで標高差700mで、3時間少々かかったよ。残念ながら小屋はもう閉じてしまっていた。店の前のベンチで遅い昼食にしよう。湧き出した雲の切れ目に時折「八ヶ岳」が現れ、時には「北アルプス」らしき稜線も見えた。眼下にはナナカマドも紅葉して赤い実をたくさんつけている。初冠雪はすぐ上に見えるけど七合目から上のようだから今日はここまでにしよう。(つづく) 
2019/10/27 (Sun) 23:03


「人間は理性的な動物か?」
「人間は理性的な動物か?」
2019年10月24日(木)裾野市民文化センター
「稲刈り、脱穀、天日干し」
 イネカリできたよ!週間天気予報によると前後はずっと雨模様だけど23日(水)だけは晴れマークだった。冠雪したばかりの富士山が久々に白銀の美しい姿を現し雲一つない真っ青な空にそびえたっている。畑仲間にLINEで臨時に召集をかけたら男性会員がすべて稲刈り用の鎌をもってきてくれた。箱根仙石原の友人KAさんも加わり6名が10時から刈り取り開始。見事に大きく育ったイネの根元をザックザックと切り取る。脱穀したら白米のコシヒカリを6袋、黒いミドリ米を2袋、大豊作だ!
 自分の手で田植えした稲を自分のカマで刈り取るのが楽しいんだ。今どき風変わりな人種だと思われそうだけどかまわない。わずか50坪で宅地一軒分の広さだからコンバインを使うほどでもないし。3時間ほどで片付いて大きな稲穂の山ができた。さあ次に「脱穀」だ!竿に下げたり傘のように積み上げて天日干しするのが古来の常道だけど、天候の不順な御殿場だから私たちはすぐに「足踏み式」の脱穀機で穂先だけ飛ばしてハウスの中で乾燥させることにしている・・・・。

 3年生のYAさんは前回「学習院大」の「人間は理性的な動物か?」を和訳した。I have seen・・・・until we have almost reached the point where praise of rationality is held to mark a man as an old-fashioned person・・・は実に長いね。接続詞のuntilはand at last「そしてとうとう」のように、そこで一度切って後半につなげるとよい。「理性の称賛が古い型の人間を指すために使われるような所まで来てしまった。」
 今日は「受動態」の整序と作文をやってほとんど全問正解だった。英訳では「信州大」のThere were dozens of words and phrases underlined.「何十もの単語や語句に下線が引いてあった。」これは「There構文」と呼ぶ文で、Dozens of words and phrases were underlined.という受動態の文のSVが「倒置」になって文頭に意味のないThereを用いた文なんだ。英語学では「虚辞」と呼んでいる。「進行形」の動詞の場合にもよくあるよ。
 MAさんは前回「中央大」の英文でOnce you've got the habit you never lose it.「いったん習慣が身に着けばそれをなくすことは決してない。」で、Onceは接続詞だからhabitの後にカンマが欲しいね。ミスプリじゃなくて、短い文だから区切らないこともあるんだ。今日は「助動詞」の整序と作文をやった。「交通渋滞にもかかわらず、私はどうにか時間内に空港にたどり着くことができました」の英訳は、Despite the traffic jam, I managed to get to the airport in time.はほぼ正しく書けたけど、「私が出会ったその渋滞」だからtheが欲しい。「苦労してやっとできた」からcouldよりmanaged toがいいね。
 2年生のADさんは前回「名詞+動名詞」がSVの働きをすることを勉強した。整序問題ではShe got angry at my being late for the appointment.「私が約束に遅れたことに対して彼女は怒った。」が難しかった。my being late・・はI was lateを「動名詞」で書き換えたものだ。今日は「動名詞」を使った慣用表現をいくつか勉強した。「誰が次の大統領になるか知ることは不可能です」は、There is no knowing who will be the next President.でしっかり覚えておきたい。「不定詞」で書けばIt is impossible to know・・と同じ意味だ。
 SU君は前回、文法で「感嘆文」が難しかった。「なんて古いお寺なんでしょう。」はWhat an old temple this is ! でThis is a very old templeから考える。This temple is very old.から考えるならHow old this temple is! でもOKだ。強調したい部分が文頭に移動するんだ。Howとwhatの使い分けも理解できたね。今日は「動名詞」を使うイディオムを5つ勉強した。It goes without saying that teenagers should have a quiet, comfortable place in which to study. 「十代の若者が静かで心地よい勉強部屋を持つべきであることは言うまでもない。」で、文頭はIt is needless to say that…のように「不定詞」でも言い換えできるよ。
 OB君は前回、文法で「不定代名詞」の問題をやってみた。もとは形容詞のmanyやsomeやallが具体的な名詞がなくても「多くの人」「いくつかの物」「すべての人」のように「代名詞」として使われる場合のこと。such music as thisは「このような音楽」、the same place as yesterday は「昨日と同じ場所」でsuchやthe sameも「形容詞」だけど、後に名詞がなくても「そのようなこと」「それと同じこと」の意味になれるよ。さらに、someは肯定文に、anyは否定文、疑問文につかうね。If〜でもanyになる。今日は「独立分詞構文」の慣用表現をいくつか勉強した。Considering his ability, he should have done better. 「彼の能力を考えれば、もっと上手にやったはずなのに。」の訳が難しかった。 尾上

(追記)コンバインの中を見たことある?地主のTUさんが広大な田んぼの稲刈りを終えると、機械の洗浄やメンテナンスをやるので前回見せてもらった。コンバイン先端のバリカンは私たちのカマに相当し穂先と茎を切り分ける。茎は切り刻んで畑にそのまま撒いて来年の肥料にする。チェーンで送られた穂先は金属の回転櫛でモミを弾き飛ばすから私たちの足踏み式の「脱穀機」と同じだね。
 大昔は稲わらを手で握って引っ張ってはじいたから「千歯扱き」と呼んだよ。私たちの使っている旧式の「回転ドラム」を発明した人はエライ!次に、脱穀したモミには細かな葉や茎も混じっているので「唐箕」で吹き飛ばして選別する。私は大きなダンボール箱と扇風機をつかって自前の「唐箕」にしているけど、コンバインにも同じ仕組みの唐箕が組み込まれているんだ。
 つまりコンバインは、刈り取りの「カマ」と回転式の「脱穀機」と選別の「唐箕」という3つの機能を兼ね備えた巨大な一台の自動車なんだ。エントツから噴きだしたモミは横付けした軽トラックの荷台に注がれてそのまま農協の機械乾燥場に直行する。だから畑に稲が天日干しされる美しい光景はほとんど見られなくなったわけだ。稲刈りも田植えも夫婦2人で出来てしまう時代なんだね。
2019/10/24 (Thu) 23:46


What do you think I have in the chest there? 「疑問詞」が文頭に移動
What do you think I have in the chest there? 「疑問詞」が文頭に移動
2019年10月21日(月)三島商工会議所にて 
「いつになったら稲刈りが・・・・」
 こんなはずではなかった。周りの田んぼが9月の下旬にはすっかり終わっているというのに私の小さな田んぼは一か月もまだそのまま。コシヒカリが4列分とミドリ米が1列分、刈り取りを待っている。小さいとはいえ私一人では無理だ。コンバインがないから鎌と手で刈り取るし、足踏み式の脱穀機でモミを飛ばさないといけないから一日で終えるにはどうしても5・6人の仲間に助けを求めないとできない。
 いつも7人の畑仲間が共同作業するのは金曜日の午後。今月に入って一度もカラッと晴れあがる日が来ないよ。今週の水曜日に晴れの予報が出ているから臨時に集合を呼び掛けているけどどうなることやら。箱根の山仲間KAさんにも手伝ってもらおうかな・・・。

 3年生のNAさんは前回、「立教大」の英文「子供の遊び」を和訳して難しかったのは、Recent studies have established beyond question that・・・「最近の研究では、・・・ということを明確に立証している。」他動詞のestablishとthat〜の間に副詞句のbeyond question(はっきりと)が割り込んでいるから読み取りにくかった。
 今日は「疑問文」の整序と作文をやった。「あの箱に私が何を入れていると思いますか」はWhat do you think I have in the chest there? で、「疑問詞」が文頭に移動することに注意。その答えを求めていて、Yes, I do.(はい、思います。)なんて言わないからね。しかし「太郎がなぜあんなことをしたか見当がつきますか」はDo you guess why Taro did such a thing?で、whyが移動することはない。素直にYesやNoで答えるからね。「思う」thinkやbelieveと「言う」sayの仲間の動詞は「軽い動詞」で、返事には無視できるということなんだ。これは入試問題に頻出だから要注意。
 2年生のYAさんは授業の冒頭、先月の「英検」で「準1級」の一次試験に合格しました!と報告してくれた。よかったね!予想通り第1問の「語彙問題」が難しかったけど、後の読解や英作文でしっかり得点できたそうだ。英会話は得意だから二次試験もきっと同格でしょう。どの大学の入試でも立派な資格になるよ。
 YAさん、前回は「東京経済大」の英文「子供のしつけ」を和訳した。We should try instead, I think, to teach that respecting property does not mean・・・「その代わりに、物を大切にするとは・・・という意味ではなくて・・・だということを教えるように私たちは努力すべきだ、と私は思う。」副詞のinsteadと割り込みのI thinkをカッコに入れればtry to teach that SV〜となるでしょ。今日は「受動態」の整序と作文をやってほぼ正解が出せた。
 1年生のMA君は昨日「関係詞」のwhatが難しかった。something which〜に言い換えると分かりやすいけどね。今日はさらに「関係詞」の(3)で「関係副詞」を勉強した。This is the hospital where my father works.で、「病院」は「場所」だからwhereでつなぐ、という教え方が多いけどそれではダメだ。後半の文を完成させてMy father works in it. と考えればin which(前置詞+関係代名詞)に変えて文頭に出せばいいし、My father works there.ならthere→whereに、つまり副詞を関係副詞に変えて文頭に出すのだ。つまり「関係詞」は単につなぐものではなく、後の文の一部であることをしっかり教えないといけない。MA君はそこのところとてもよく理解できてほとんどの設問に正解が出せた。

(追記)10月の初旬にやるはずだった稲刈りを延期したわけは稲の未熟のためだった。葉がいつまでも青々していて黄金色に枯れてこないので、私が米つくりの師と仰ぐTAさんのご主人に聞いたら、「きっと穂肥(ほごえ)のやりすぎですよ。パラパラくらいでいいのに50坪に10キロも撒いたの?それで茎や葉が元気になりすぎたんだね。」花が咲いて実がつくころに化成肥料をたっぷりやってしまった。やはり農業は難しい。
 黄金のコシヒカリの稲穂と濃い紫色のミドリ米の稲穂が2列に並んでいる姿は美しい。地主のTUさんは「美しいから来年はこのミドリ米だけにしてもいいね、」という。昨年仲間から苗をいただいたので少し育てて精米してみたら黒でもミドリでもなくて白いもち米でとてもおいしかった。今年は国華園という大阪のタネ屋さんから100グラムだけ送ってもらって自分で苗を育てたから収穫がとても楽しみだ。10キロくらいになるといいな。
2019/10/21 (Mon) 23:35


All roads lead to Rome.「すべての道はローマに通ず」この諺の意味は?
All roads lead to Rome.「すべての道はローマに通ず」この諺の意味は?
2019年10月20日(日)御殿場市民会館にて 
「金時山のセンブリ」
 昨日は足柄峠から「金時山」に登ろうと思い、台風の被害が心配になって山小屋の主人・秀峰さんに電話した。「足柄駅から登山口のゲートまで車で行けるかな?倒木がないかしら?」と。「その道は土砂崩れで通行不可です。しばらく山小屋はお休みします。1番目の階段で荷揚げ用のリフトに大木が倒れて営業ができなくなり今修理を頼んでいます。」それではしかたなく、私は箱根に回り仙石原から登ることにした。
 今日も午後からまた雨の予報でガスが込めた山頂に向かって登山開始。展望がまったくダメですと言いながら外人が2組下ってきただけ。土曜日にこんなに登山者が少ないことは珍しい。山頂は強風で霧が流されて時折太陽が日を差し込む。誰もいない山頂で大岩の間をめぐってみるとあったあった!シラヒゲソウが風に揺れて最後の一本だけ健気に咲いているよ。青い釣鐘を一列に並べたイワシャジンも美しい。白い花弁に青い雄しべがおしゃれなセンブリも・・・。

 3年生TUさんは前回、「立教大」の英文「子供の遊び」で・・・ a lack of adult involvement leads to a reduction in their capacity・・・「大人の参加不足は子供が・・・する能力が減少することに通じる・・・」が難しかった。ことわざでAll roads lead to Rome.「すべての道はローマに通ず。」(どの道を行っても目的地に行けるよ。だからガンバレ!と失敗した人を励ます。) Failure leads to success.(失敗は成功の母)ともいうよ。
 今日は「疑問文」の整序と作文をやった。「学習院大」の「この手紙がロンドンに着くまでどのくらい時間がかかりますか。」はHow long does it take this letter to get to London. の後半が混乱したね。It takes 人 時間 to〜の構文を思い出そう。「法政大」の英文で「竹の科学利用」を和訳した。Bamboo is delicate enough to be shaved into record player needles, yet 「竹は削ってレコード針にできるほど繊細だが、・・」が難しかった。レコード針がダイヤモンドを先端に付けた金属であることを知らない世代だからなあ。
 ARさんは前回「慶応大」の長文「ビルマ避難民の診療所の女医」が難しかった。Thanks to her drive and optimism, は「彼女の推進力と楽天主義のおかげで」の意味。driveは「車を運転する」と思っているでしょう。じゃあ大工道具のドライバーは?ゴルフで最初に振るドライバーは?本当の語源は「前進させる」という他動詞なんだ。ネジくぎを押し込む、ゴルフボールを遠くに飛ばす、車を前進させる、という意味なんだ。
 今日は「完了形」の整序と英作文でほぼすべて正解だった。「宮崎大」の「夢のすばらしさ」を和訳した。I like the idea of dreaming, of going to bed and lying still and then, by some queer magic, wandering into another kind of existence. 「私は夢見るという考えが好きだ。つまり寝床に入ってじっと横になっているとそのあとなにか不思議な魔法のために別の世界にさまよいこんでいく、という考えが好きだ。」dreamingの後のカンマはセミコロン(;)を使うべきだね。その説明が3つの-ing〜(動名詞句)で並列されている。
 1年生のTU君は「関係詞」の(1)をやった。私の好きな丁寧なテキストなので、2文を1文に書き換える練習をたっぷり用意してある。who、whose、whomを「関係代名詞」と呼ぶのは、それぞれが「代名詞」のhe、his、himやshe、her、herの代わりをしているからで、直前の名詞(先行詞)に「関係づけること」ができるからだ。The girl was Emily. You asked me her name yesterday.という2文を1文につなげるとThe girl whose name you asked me yesterday was Emily. となる。「あなたがその名前を私に聞いた女の子はエミリーでした。」
 三島教室1年生のMA君が出席した。前回は長文の「イギリス人はいつも列に並ぶのか?」が難しかったね。今日は「関係詞」の(2)で、先行詞+前置詞+関係詞の語順を勉強した。「彼は私がアイスランドで話をした唯一の日本人だ」は、He is the only Japanese.の後にI talked to him in Iceland.と続けたいからhimをwhomに置き換えて前に移動させwhom I talked to in〜とするか、もう一つはto himをto whomに変えて前に移動させればよい。He is the only Japanese to whom I talked in Iceland.  尾上

(追記)今日は山小屋でいつもの名物「きのこ汁」が食べられなかったので下山後に登山口のドライブイン「蔵一」によって「喜多方ラーメン」で遅い昼食にした。喜多方から本場のラーメンを直送して作ってくれるので私は大好きだ。仲の良い老夫婦の経営だったけど、今は長男夫婦が頑張っている。福島の喜多方市から嫁に来たおばあさんもご主人を追うようにこの春亡くなったそうだ。私の家内が同じ町の出身だとわかってながらく懇意にしてもらったのに。
 テレビのニュースでは箱根でも湯本の町が冠水したという。台風19号から1週間もたつのにまだ余波が続いていて仙石原では停電もあったらしい。「小田原に下る国道は宮城野から宮ノ下までが路肩崩壊で今も通行禁止なんですよ。私たちは御殿場に行けば買い物ができるけど。」と店の奥さん。そこは早川渓谷の崖にかけた桟道で138号線の一番の難所だ。紅葉の時期には「箱根で最高の景勝の地、」とはそこに別荘を建て住んでいた明治のドイツ人医師ベルツの言葉。(化粧水ベルツ水を考案した人)
2019/10/20 (Sun) 23:15


「順接」なのか「逆接」なのか
「順接」なのか「逆接」なのか
2019年10月17日(木) 
裾野市民文化センターにて
「湖尻峠のアケボノソウ」
 先週「ポーラ美術館」の企画展は予想以上に楽しめたけど、この日の箱根ドライブのもうひとつの目的は「秋の花めぐり」。最初に訪れた花の寺「長安寺」では本堂の裏手の石垣に咲くイワシャジンの群落の美しかったこと!柳のような長い葉の先に釣鐘型の青い花を鈴なりにつけて、岩に垂れている姿は実に風雅だ。キキョウの仲間でわずかだけれど白花も見つけて感動した。(16日のブログ写真)
 帰り道は桃源台のビジターセンター経由で「湖尻峠」に向かった。箱根スカイラインの交差点で、車はスイスイ通過していく。このハイキングコースをちょっと駆け上がると薄紫色のマツムシソウが一杯咲くことを知る人は少ない。右手に「駿河湾」と三島・沼津、左手に「駒ヶ岳」と「芦ノ湖」を一望できる絶景の場所なのに。ここから静岡県側の「深良用水」の道に少し下ると路傍に咲くアケボノソウの大群落が今年も見事だった・・・。

 3年生のYAさんは前回「学習院大」の長文で、「アラブ諸国と米国」を読んで少し苦労した。文と文をつなぐ接続詞の選択、という問題はまず「順接」のandやsoなのか、「逆接」のbutやhoweverなのか選ぶのが一般的だ。ここでは前文のArabs cannot establish a true partnership with the U.S.(アラブは米国と真の友好関係を確立できない)に対し、they cannot afford a hostile relationship with the U.S., either.(敵対関係を持つ余裕もない)とあるから、逆接の「しかし」が正解だ。Nor would it be wise 〜. 「〜も賢くはないだろう」は、neither A nor B(AもBも〜でない)のように「否定」を重ねるときの用法で「〜も」が必要だ。今日は「助動詞」の整序と作文がほぼ全問正解だった。
 MAさんは前回「東京外語大」の「学習は教育だけの結果か?」を読んで少し難しかった。But an enormous amount of learning goes on without a teacher or parent present.「しかし、大部分の学習は教師や親がそこにいなくても進んでいく。」たとえばa number of books(たくさんの本)と、the number of books(本の数)は「冠詞」のa とtheで意味が違う。ここでは「学習の大きな量」ではなくて「大量の学習」だ。後半は〜who is presentの略で「出席している〜」の意味。今日は「完了形」の整序と作文をやった。「彼こそ私が待ち続けていた人だ。」は、He is the very man that I have waited for.で、the very〜は「まさにその〜」と強調する語句。関係詞もwhoではなくthat。
 御殿場教室の3年生ARさんが出席した。前回は〜enough toや so〜as to、too〜toを使う英文を和訳した。どれも前の〜を「程度の強調」の場合と、後の「その結果」の2つがあるから注意しないと。The difficulties must not be so great as to cause discouragement , or so small as not to stimulate effort. は「程度」で、「その困難さは、やる気をなくさせるほど大きなものでもいけないし、努力を刺激しないほど小さなものでもいけない。」今日は「基本時制」の整序と作文問題をやった。「インターネットは私たちの社会に大きな影響を与えます。」は、The internet has a great effect on our society.で、give〜to〜ではない。ARさんの今日の質問ではbe as likely to・・・as SV〜(〜と同じくらい・・・する可能性がある)という「比較構文」が難しかったようだ。likelyは形容詞で原級ならas likely、比較級ならmore likely、最上級ならmost likelyというよ。
 2年生のADさんは「動名詞の意味上の主語」を勉強した。He complained of the soup being too hot.「彼はスープが熱すぎると文句を言った。」は普通にSVで書き直せばHe complained that the soup was too hot.となる。動詞wasを動名詞のbeingに直すと主語のthe soupも消さずにおいておく。「動名詞の意味上の主語」と呼ぶよ。ADさん、学校の試験期間なので早退した。
 SU君は前回「疑問文」の英作文をやった。「このグループの中でだれが一番若いと思いますか」は、Who do you think is the youngest in this group? が正解。Do you know who is〜ならYes、Noの疑問文だけど、thinkの時はwhoが一番聞きたいことなので文の頭に「移動」させるんだ。Betty was upset, for she was not used to speaking in front of such a large audience. 「ベテイはうろたえた。なぜならそんな大勢の聴衆の前で話すことに慣れていなかったから。」で、カンマの後のforは「理由」の接続詞で「なぜならば」。
 OB君は「with+独立分詞構文」を勉強した。主文に対してさらに別の状況を付け加える用法だ。with+名詞+-ingとか-edで「〜が・・している状況で」の意味で「付帯状況のwith」と呼んでいる。「彼は視線を彼女においたままそこに立っていた。」は、「視線が彼女に固定されたままで」と「受け身の文」を考えてHe stood there の後に、his eyes were fixed on herをwithでつないで組み込めばいい。・・with his eyes fixed on her.となる。wereはbeing に代わるけど常に省略されるよ。「独協大」の英文では、They return from school with the key hanging around their necks. 「鍵っ子は自分の首に鍵をぶら下げて学校から戻る。」の並べ方に注意。the keyがhangingの主語の働きなんだね。尾上

(追記)アケボノソウは5枚の白い花弁に緑色の斑点が広がって、それを夜明け(曙)の星空に見立てた可愛い花。調べてみたら苦い薬草のセンブリの仲間だとわかった。車で通りがかりにたまたま私が見つけた珍しい花で毎年会いに行っている。この時期、いわゆる白いセンブリなら里の花でよく見かけるけどね。
 センブリといえば紫色の美しいセンブリもあるよ。これも私がたまたま「高座山」(たかざすやま)に登った時に見つけた花で、実は4日前にまた山梨の忍野まで行って写真に収めてきた。山頂の1304mまで登山口からわずか1時間たらずなんだ。昨年の今頃、大学の仲間たちを案内して「高座山」に登りこの「ムラサキセンブリ」を紹介してあげた。花弁に濃い紫色の筋がたくさん通っていかにも高貴な雰囲気の花だ。(14日のブログ写真)
 その時に山頂で出会った男性がGOさんでこの山のヌシのような人。忍野は自分の生まれ故郷だそうで住まいの富士吉田市から、ほぼ毎日山登りと花探しに来ている。即座に知己を得て、今年の夏は二人で一緒に歩いて「キンセイラン」などラン科の珍しい花をたくさん紹介してくれた。「高座山」はすばらしい花の宝庫だ。
2019/10/17 (Thu) 23:24


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