高校英語UG会 三島・裾野・御殿場

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 think of A as B 「AをBだと考える」
 think of A as B 「AをBだと考える」
2019年12月1日(日)御殿場市民会館にて 
「奥多摩湖ハイキング」
 きのうはひさしぶりのトレッキング例会になった。9月にポーランドを訪問してきたON君、モスクワ出張から戻ったばかりのTA君もとても元気に駆けつけて、JR「青梅線」の終点「奥多摩駅」に集まった4人は「奥多摩むかし道」という人気のハイキングコースに出発した。「多摩川」の渓谷を見下ろしながら国道411号と並行してゆっくりと狭い「旧青梅街道」を登っていく。「大菩薩峠」を越えて甲府まで通じているから「甲州街道」の裏道でもあるよ。
 今日は「奥多摩湖」まで8キロの登りだ。昔ながらの集落をいくつも通り抜け、「羽黒神社」「白髭神社」などにお参りする。道すがら「むし歯地蔵」、「縁結び地蔵」、「耳神様」などもこの土地の風習が垣間見れて面白い。「牛頭観音」や「馬の水飲み場」はこの狭い山道を牛馬が往来していたことの証拠だ。今日は期待以上に紅葉がすばらしかった。名所の「惣岳渓谷」では「いろは楓」の巨木にビックリ。真っ赤に紅葉したこんな大きなカエデははじめてだ・・・。

 先週の授業を見学に参加した受験生のINさんが今日から正式に入会してくれた。センター試験の「長文問題」4・5・6番が苦手で、模試でもミスをたくさんしてしまうそうだ。英文の流れがうまくつかめなくて正解につながらないという。高校では一文ずつを正確に和訳できればOKになるけれど、パラグラフで読み取る練習をやってくれないから文の流れがつかめない生徒が多い。
 UG会では大学入試問題の難易度が中〜上の良問ばかりを選んで、4〜8文くらいのまとまったパラグラフを全訳する練習が中心だ。文と文の関係を理解するため、つまり全体の内容理解には大切な練習だ。5つの重要な「接続詞」の中で、and(さらに),so(だから)は日本語と違って省略できない。しかしor(すなわち)やfor(なぜなら)は、よく省略される。だから、接続詞が書いてなければ第2文は第1文の「説明」や「理由」の場合が多いから、「つまり」とか「なぜなら」を補ってみると素晴らしい訳文になるんだ。
 INさん、今日は最初に「京都産業大」の「テレビが持つ力」を和訳した。I do not think of television as a totally negative influence. As a tool for educating, informing, and entertaining it has unlimited potential. 「私はテレビを全く悪影響のものとは思わない。」という第1文に対して、次の文「教育、情報、娯楽のための手段として、テレビは無限の可能性を持っている。」はどういう関係なんだろう。「接続詞」を補うとすれば「理由」だね。「なぜなら・・・から」と付け加えるととても良い和訳になるでしょ。
 ほかの3人は「期末試験」などの準備でお休みしたから、今日は新会員のINさん一人きりだった。 尾上

(追記)時折足元にトロッコの古いレールが見える。頭上にトンネルや白い橋脚もある。あれはなんだ?今から70年前、東京都の「水がめ」として巨大な貯水池の建設計画がやっと実行された。「小河内村」と山梨県の「丹波山村」「小菅村」が水没することになり住民の反対もあったけど、「多摩川」をせき止めて大きなダム湖「奥多摩湖」が10年の歳月をかけて完成した。レールはその時に「奥多摩駅」から延長して建設用資材を運ぶためのトロッコを走らせた跡だ、と駅2階のレストランで店主から教わった。
 7・8キロの道のりだけど話しながらゆっくり歩いたのでゴールまで5時間もかかった。本当は「小河内貯水池」という広大な「奥多摩湖」に着いてまず「水と緑のふれあい館」に入ってみた。水没してしまった「小河内村」6000人の人々の昔の暮らしぶりや風俗を紹介している。人形の展示では「獅子舞」「鹿島踊り」「お神楽」などの民芸も盛んだったようだ。ここの村民は水没後山梨県の北杜市に移住して、今の「清里」の開拓や発展に寄与したそうだよ。
2019/12/01 (Sun) 23:55


 I have never visited without seeing some evidence of human activity・・「訪れるたびに必ず・・の人間活動の証拠(自然破壊)を発見するのであった。」
 I have never visited without seeing some evidence of human activity・・「訪れるたびに必ず・・の人間活動の証拠(自然破壊)を発見するのであった。」
2019年11月28日(木)裾野市民文化センター
「外語祭と各国料理店」
 先週末は久しぶりに母校を訪れて、伝統の「外語祭」4日目を楽しんだ。ロシア料理の模擬店でピロシキを注文すると、2人の男子学生が目の前で揚げてくれた。府中市に昨年開店した「ペーチカ」というロシア料理店でゼロから指導を受けたそうだ。50年前の私たちは新宿のデパートから完成品を買ってきて売っただけなのに。店先にずらっと並んでいるウォッカのラベルには「スタリーチナヤ」と書いてある。そうだ、昔と同じだよ。
 雨宿りに飛び込んだ「図書館」の1階は新しく「文書館」(Archives)となって、明治以来の東京外国語大学の来歴が写真や資料でわかりやすく展示してあった。久しぶりに訪れた卒業生には若き日を思い出すいい場所だ。私たちが学んだ北区西ヶ原の「旧キャンパス」の正面や空からの写真も懐かしい。ロシア語科の大先輩で明治の文豪「二葉亭四迷」が「長谷川辰之助」の本名で級友や恩師と並んでいる記念写真も・・・。

 3年生のYAさんは前回「関西大」の英文「一年の最初の日の決め方」を読んですべての設問に正解が出せた。今日は「関係詞」の整序と作文をやって、ほぼ全問に正解が出せた。英文和訳では「福島大」の「自然破壊」を読んだ。Some of them I have visited again and again during the course of twenty years but never without seeing some evidence of human activity・・「その美しい土地には20年の間に何度も訪れたけれど、でも訪れるたびに必ず・・の人間活動の証拠(自然破壊)を発見するのであった。」butの後はI have never visited without・・・の略で「二重否定」の構文なので、「肯定」で和訳するとよかった。
 MAさんは「前置詞」の整序と作文をやった。「そういう風にして彼に喫煙をやめさせたのですか?」はIs that how you stopped him from smoking?で、The typhoon prevented us from going on a hike.と似た用法で前置詞のfromが必要だ。「中央大」の英作文で、「これらの週刊誌はあまり読書に時間を費やさない若い人たちに人気があります」は、These weekly magazines are popular with young people, who don't spend so much time reading.で、ほぼ正しく書けたね。
 2年生のADさんは前回「法政大」の英文を和訳した。 He announced that he must have left it in his other suit.は、「きっと別のスーツの中に鍵を入れたに違いないとはっきり言った。」で、「助動詞+完了形」が「過去への推量」を表すのだ。今日は難しい「助動詞」のmay well(〜するのも当然だ)とmay as well(〜したほうがいい)の用法を勉強した。よく似ていてややこしいけど、as(同じくらい)に注意して和訳しよう。
 SU君は前回「不定詞」の整序と作文をやった。「兄のベッドは寝心地が良い」は、My brother’s bed is comfortable の後にto lie on (そこに寝るには)が欲しかった。今日は「助動詞」のhave toとhave only to(〜するだけでよい)を覚えて、be supposed to とbe expected toが「〜と期待されている」、つまり「〜するべきだ」の意味でshouldのように使われることを勉強した。「岩手大」の英文「学校での主要な教育は?」が難しかった。
 OB君は「動名詞の意味上の主語」を勉強した。整序問題ではI’m afraid of your believing the rumor.「あなたがその噂を信じていることが心配だ。」がI’m afraid that you believe the rumor.を「動名詞」を使って書き換えたものなんだね。プリント2枚目は新たな英作文問題の第1課で「5文型」をやった。「私たちは新任の数学の先生が神経質だとわかった。」は、We found the new math teacher nervous.のようにSVOC(第5文型)でうまく書けた。 尾上

(追記)手元にある「同窓生名簿」を開くと、二葉亭四迷の親友で同じクラスにもう一人「小牧重五郎」という学生がいた。Wikipediaによれば、東大の受験に失敗して外語のロシア語科に入り、さらに「高等商業学校」(今の一橋大)にも学んだ後は「三井物産」に入社して成功した実業家だ。婿に行って「太田黒重五郎」となり「東芝」の専務として大きな功労があった。さらに、我が国初の水力発電でも功績をあげ「東京電力」や「九州電力」の草創期の立役者だ。
 今年4月のことだけど、大学の同窓SU君の案内で彼の住む杉並区荻窪の静かな住宅街を一緒に散策した。そのとき訪れた「区立太田黒公園」で偶然発見した事実に驚いて、その時のUG会ブログにも書いた。この公園は昭和の音楽評論家でNHKのラジオで人気だった「太田黒元雄」の大きな屋敷あとで、死後杉並区に寄贈されたものだった。そう、彼はわれらが先輩「重五郎」の一人息子だったのだ。
 公園の記念館には彼の愛用したピアノも展示してあって、そこにある解説書に、父親と二葉亭四迷がともに外語のロシア語科で同級生だった、と書いてあったのだ。これには驚いた。きっと誰も知らないぞ。同窓の仲間たちにも教えてあげようか。「外語ロシア会」の同窓会報にも寄稿したらどうだろう?SU君も私もすこし興奮気味になった。
2019/11/28 (Thu) 23:52


Be it so humble, there is no place like home. (どんなに貧しくても我が家にまさるところはない。)
Be it so humble, there is no place like home. (どんなに貧しくても我が家にまさるところはない。)
2019年11月27日(水)三島商工会議所にて 
「外語祭とロシア語劇」
 23日の土曜日、2年ぶりに母校を訪れた。中央線の「武蔵境」で「西武線」に乗り換えて2つ目。「多磨駅」で下りると東京外語大は目の前だ。4色のTUFS(Tokyo University of Foreign Studies)の大きな彫刻が出迎えてくれる。広い道路に面して塀もないしゲートもないのがすごく開放的でいい。あいにく朝から雨だったけれど、ここ府中市は「武蔵野」の面影がまだ残っていて、赤や黄色のもみじが散って雨に濡れている風情も晩秋らしくていい。
 お目当ての「ロシア語劇」を見ようと「プロメテウス・ホール」に行くとなんと長蛇の列。500の座席が足りなくなりそうな盛況ぶり。ほかにも28もの語科があって5日間に各6ステージに割り振るから、土日のゴールデンタイムにロシア科が上演できるのは久しぶりのようだ。演目はプーシキン原作の「大尉の娘」だった。18世紀「帝政ロシア時代」の貴族と庶民の姿を描いた傑作を、独自に劇化して上演した。ステージも照明もホールもすべて50年前の私たちのとは雲泥の差で立派だったけど、かなり早口で一本調子で抑揚もないセリフまわしは昔のままだな・・・。

 3年生のNAさんは前回「信州大」の英文「英語の本の読み方」で、I don't advise you to read too slowly. 「読み方があまりゆっくり過ぎるのはお勧めしない。」が著者の趣旨だ。なぜならその後の文が理由になって、「あまり真剣に読んでいると途中で挫折するから」と書いてある。今日は「不定詞」の整序と作文をやった。「福岡大」の「母はいつも話し相手がなくてとても寂しがっています。」は、My mother feels very lonely の後は「理由」だからbecause she has no one to talk to. もいいし、「感情の原因」の不定詞で to have no one to talk to. とも言える。今日の英文和訳は「分詞」の形容詞的用法と副詞的用法(分詞構文)の文が中心で、どれも正確に訳せていた。
 2年生のYAさんは明日の試験のためにその対策に専念した。入試の頻出問題で、「語彙と語法」の勉強だった。自分でミスした問題の解説をしてあげた。それでもうしっかり定着したはずだ。Be it so humble, there is no place like home. (どんなに貧しくても我が家にまさるところはない。)は前半が「倒置」の文で、Even if it is so humble, と言い換えられる古い表現だ。However humble it is, とも言える。
 今回は25日(月)に会場が取れなくて今日に変更になりました。 尾上

(追記)この「プロメテウス・ホール」は国の予算で建てた特別の構造物で、大きな舞台や照明など演劇上演に特化していて全国でもユニークなものだ。戦後新制大学として発足して70年、この間積み重ねてきた「外国語劇」の伝統が高く評価された結果、ギャラリーやカフェも併設した「アゴラグローバル」という施設の一部として完成して実に羨ましい。20年前、この府中キャンパスに移転する前、北区西ヶ原のキャンパスで私たちは学んだ。各語科共1学年がほぼ1クラスで、高校のようなこじんまりとした大学だった。
 50年前の私たちの頃は男子と女子の比率が7:3だった。ロシア語科は40人でそのうち女子は10人しかいなかった。その後女子の大学進学率の高まりとともにその比率が逆転してどの語科も3:7で今や「女子大化」している。したがって文化祭の様相も変わって、各国料理の模擬店の数が増え、女子学生のバレエ・インドネシア舞踊・フラメンコ・ベリーダンスなどがどこも大盛況だった。昼食に「ロシア料理」の模擬店でピロシキを注文したらアツアツ揚げたてのプロの味だったよ。(つづく)
2019/11/27 (Wed) 22:48


 「私は彼女にやさしくしなかったことを恥じている」I am ashamed of not having been kind to her.
 「私は彼女にやさしくしなかったことを恥じている」I am ashamed of not having been kind to her.
2019年11月24日(日)御殿場市民会館にて 
「時の栖でYAHOOの会」
 20年も前「沼津東高校」で同僚だったYA先生とHO先生とONOEの仲良し3人組が夫人同伴でまた「忘年会」をやった。3人のイニシャルをつなげて「YAHOOの会」。ヤフーじゃなくてヤッホーと呼ぶよ。YA先生の「還暦祝い」が最初だったからもう20年近い年中行事だ。毎年6人のうち誰かが「還暦」になってお祝いする。私の家内が一番年下で、その翌年にはまたYA先生が70歳の「古希」を迎えるという具合。
 箱根や横浜まで遠出したこともあるけれど、最近は近場でたいてい御殿場「時の栖」が会場だ。夕方「高原ホテル」のロビーで待ち合わせ、夕食の前にコーヒー一杯で談笑と近況報告。来年は「傘寿」を迎えるYA先生は今も仲間とテニスを続けて実に若々しい。今回はHO先生の77歳「喜寿」の祝いだったので小さなブーケを贈った。HO先生は空手をまだ近所の子供たちに教えている。東高や韮山高校で空手部を長年指導して「平3総体」を成功に導いた。英語の先生なのにプロの技をもつ・・・・。

 3年生ARさんは前回「聖心女子大」の英文「英国人のティータイム」を和訳した。Now, how delicious is the soft yet penetrating odour which floats into my study, with the appearance of the teapot! は「感嘆文」だけど主語がずいぶん長いね。「さて、ティーポットの登場とともに、私の書斎に漂ってくる柔らかな、しかしツーンとくる香りのなんとふくよかなこと!」日本語と英語の言葉の流れ方がちょうど逆になることに注意すればうまく和訳できるよ。the soft odourに yet penetrating(しかし突き刺すような)が付け加えられている。今日は「動名詞」の整序と作文をやった。「私は彼女にやさしくしなかったことを恥じている」は、I am ashamed that I was not kind to her.でいいのだけど、that節を動名詞句に書き換えるには「時制」に注意したい。I am ashamed of not having been kind to her. と「完了形」にして否定のnotもhaving の前に出るよ。
 裾野教室の3年生MAさんが出席した。前回「野口英世」を和訳して難しかったのは、Hideyo Noguchi's perseverance, diligence, strong will and the rest of his personality were probably inherited from his mother. で、「彼の性格の残り」とは前述の「辛抱強さ、まじめさ、意志の強さ」以外のすべての特徴のこと。The restはthe other part(そのほかの部分)と考えよう。「〜は多分母親譲りだったのだろう」。今日は「動名詞」の整序と作文で、「関西学院大」の「私たちは世間の出来事を知るには新聞やテレビに頼らざるを得ません。」は前半が難しかった。We can't help depending upon newspapers or televisionに続けて、(in order)to know what is happening in the world.(世間に起こっていることを知るためには)と書ける。
 1年生のTU君は「比較構文」を勉強した。高校ではもう習ったそうだけど、どうも大事なことが落ちていた。つまり、I study math as hard as English.は簡単だけど2つのasがどういう働きなのかわかるかな?切れ目を入れて読むにはどこがいい?I study math as hard (同じくらい一生懸命に数学を勉強する)が主文で、as I study English hard. (英語の場合と比べると)の従節が続いている。繰り返しを避けているだけ。前のasは副詞、後のasは接続詞(〜と比べて)だ。同様にI feel much better than yesterday.も接続詞のthan(〜と比べて)から後が節で、than I felt well yesterday (昨日の気分と比べると)のことなんだ。
 今日は一人、新しい受験生がお母様と出席し授業を体験した。「助動詞」の整序と作文、see 人 -ing (人が〜している様子を見る)を使う英文を和訳してもらった。かなり力のある生徒だったがセンター試験の「読解問題」が苦手だそうだ。そのレベルの英文を読んでマーク式に回答するやり方では何度やっても真の実力がつかないし得点もアップしない。二次試験の筆記問題で和訳と英訳をいくつも回答し添削してもらう方法が本当の実力アップにつながるんだ。センターまであと2か月を切ったけどこの「UG会」で頑張ってみる価値はあります。
 ご父兄様・・・明日25日(月)の「三島教室」は、27日(水)に変更になっております。送迎よろしくお願いいたします。 尾上

(追記)高原ホテルを出て、昔からの桜並木を飾り付けた人気の高いイルミネーションの長いトンネルを抜けそぞろ歩き。その先には昼間見た「台湾ランタン」の飾りつけも灯が入って美しい。園内の一番奥にある和食処「茶目」を今年もまた会場にした。日帰り入浴の「茶目湯殿」とつながるこのレストランは、築200年という福井の豪商の持ち家を移築・再現したもの。太い梁がむき出しの高い天井で、床もすべてツルツルの木材なのがとてもいい。
 「てんぷら」や「さしみ」を選ぶ人もいるけど「スッポンの粥と湯葉」も珍しい。家内はいつものようにそれにして私はサイコロステーキ。6人もいると一年ぶりだから話題が尽きない。HO先生の奥様は評判の高い「女性コーラス」のメンバーで、あるコンテストの受賞記念に来年春80人で渡米して、ニューヨークの伝統ある「カーネギーホール」でコンサートを開くとのこと、すごいね。私も27年前の12月に長男と一緒にNY旅行して、そこで「クリスマスイヴ」にコンサートを聞いたなあ。
2019/11/24 (Sun) 23:57


He need not have worked so hard.(そんなに頑張る必要はなかったのに。)
He need not have worked so hard.(そんなに頑張る必要はなかったのに。)
2019年11月21日(木)裾野市民文化センター
「内浦漁港から長浜城へ」
 ポカポカ陽気の秋の午後、沼津・内浦の海岸を自転車で走った。富士山もくっきりと姿を見せて雲一つない秋晴れのサイクリング日和だ。「淡島」の先のコンビニでレイチェルを組み立てて出発。風もなく穏やかな海で対岸の山の上に「長井崎中学」の校舎が見える。昔あの体育館で「駿河フィル」の仲間と出張コンサートをやったなあ。聴衆はパラパラだったけどいい思い出だ。
 内浦漁協の突堤のたくさんのロープをまたいで通り抜け、車道を避けて古い家並みの道を走ってみた。三津の「来迎寺」の石段を登ると鐘つき堂から内浦の港がよく見える。石垣のツワブキの黄色い花には癒されたなあ。「三津シーパラダイス」の前は丘になって、車道のトンネルを通らなくても「水族館」の脇にある狭い坂道を行くとアシカたちの元気な声が響いてきた・・・。
 
 3年生のYAさんは前回「中央大」の長文「子供のすぐれた感性」を読んですべての問題に正解が出せた。「早稲田大」のイディオムの問題が難しかった。for good(永遠に)at best(最善でも)in full(完全に)as follows(次のように)など。今日は「前置詞」の整序と作文をやった。「彼女はその帽子を箱に入れ白い紙で包んだ。」はShe put the hat in the box and wrapped it in white paper. この「紙で」はwith〜とは言わない。今日の英文和訳8題は「動名詞」の慣用用法が使われていてどれもほぼ正確に和訳できていた。かなり上達したね。
 MAさんは前回「早稲田大」の英文「水分摂取」を和訳した。Personal needs vary from one individual to the next, depending upon how much water is lost as urine, sweat, and tears.「人が必要とする量は個人個人で異なる。それは尿や汗や涙としてどれだけの水分が失われるかに依存する。」後置の「分詞構文」は単にand they depend〜と言い換えできる。動詞varyはchangeとほぼ同じ。various(様々な)variety(種類)variation(変化)などに派生するよ。今日は「分詞」の整序と作文をやった。「人間は道具に囲まれて生きている。」はHumans live surrounded by tools.受動態でare surrounded(囲まれている)のbe動詞を別の動詞に置き換えるだけで意味が追加できる。
 2年生のSU君は前回「助動詞」のUを勉強した。否定のnotをつける場所に注意しよう。You ought not to tell a lie.(嘘をつくべきではない)や You had better not eat snacks late at night (夜遅くお菓子を食べてはいけない).今日は先週に続けて「助動詞+完了形」をやった。He should have told the truth. (本当のことを言うべきだったのに。)やHe need not have worked so hard.(そんなに頑張る必要はなかったのに。)のような、過去に対する「残念」「非難」の気持ちを表す。There was nothing I liked better than going to the movies on a Sunday afternoon when I should have been playing outdoors. 「土曜の午後、外で遊んでいたほうがよかった時に映画に行くのは一番好きなことだった。
 OB君は前回様々な「接続詞」を勉強した。 It was such a boring lesson that I felt sleepy. (とても退屈な授業だったので眠くなりました)は、名詞lessonがあるから、so〜thatではない。 今日は中間テストが近いのでその対策勉強に専念した。
 ご父兄様・・・来週25日(月)の「三島教室」は、27日(水)に変更になっております。送迎よろしくお願いいたします。 尾上

(追記)次の長浜の町も昔からの漁業で栄えたらしく「大川家長屋門」の前に出た。石段の上の大きな表門だ。江戸時代末期の築で沼津市の文化財に指定されている。この漁村の「津元」をやっていた家だそうで大きな前庭に真っ白なお蔵が見える。私の母の実家が「大川」だから他人の家とは思えない。長泉村とはずいぶん離れているけれど。ここから見上げる裏山は「発端丈山」で、昔家内とハイキングに来たなあ。
 ゴールの「長浜城」のある岬に来た。穏やかな入り江で老人が一人釣り糸を垂れていた。何が釣れるのか聞くと「クロダイのつもりだけどここは初めてだから・・・」とバケツの練った撒き餌を投げ込んだ。「伊豆の東海岸ではサザエを撒きますけど・・」と言ってしまった。目の前は大きなヨットハーバーで、戦国時代には「北条氏」の「水軍」の守備拠点だったそうだ。太閤秀吉の軍を迎え撃とうと築城したという。
 さあ、そろそろ三島に戻って「サントムーン」で「マチネの終わりに」を見ましょうか。福山雅治と石田ゆり子がギタリストとジャーナリストに扮しNYとパリを舞台とする映画だそうで楽しみ。今日は突然のスケジュールで、昨夜の「UG会」で会議室に大切な忘れ物をしたので、商工会議所まで受け取りに三島に下りて来たのだった。
2019/11/21 (Thu) 22:59


A whale is no more a fish than a horse is.(クジラが魚でないのは馬と同じ。)
A whale is no more a fish than a horse is.(クジラが魚でないのは馬と同じ。)
2019年11月18日(月)三島商工会議所にて 
「新倉山の五重塔」
 「外国人が大勢押し寄せている紅葉の名所が河口湖の近くにあるらしい。タイに家族で駐在している娘から情報を得たよ。バンコックの小学校で使っている教科書に日本紹介で写真が載っているらしいよ。」と畑仲間のOKさんに教えられた。そこは真っ赤な鳥居と五重塔がある神社だというから、神仏混交で変だなあと思っていた。翌日御坂の山梨百名山「大栃山」登山に行った帰り道、富士山の見える「五重塔」があるというその観光名所をさがした。しかし車のナビでは見つからなかった。
 交番で教えてもらってやっと到着できた。「河口湖」から車でトンネルを抜けて行く「新倉山」の麓にあって大勢の客で大賑わいだった。実は古来からの「浅間神社」の裏山が「新倉富士浅間公園」という名の市民公園として60年前に開発され、その時戦没者の「忠霊塔」として建立したものがその五重塔だった。なるほどそうだったのか!真っ赤に紅葉したカエデに感激しながら急な石段を登っていくと、やっとその五重塔までたどり着いた。環境省の「富士山がある風景100選」に選ばれているとか。春のサクラの頃も白銀の富士山を仰ぎ見る絶景地だそうだ・・・。

 3年生のNAさんは「受動態」の整序と作文をやった。どれも正解が出せてよかった。英作文では「動詞」の扱いにミスが散見された。「時制の一致」や「完了形」の使い方が今一歩だった。「青山学院大」の「雨が何週間も降り続いてダムが決壊し、村はたちまちのうちに洪水で流されてしまいました。」は、過去形の動詞を3つ並べれば済むけれど、「流された」をつい最近のこととして「現在完了」で書くのもいいね。It kept raining for many weeks, the dam was destroyed and soon the village was washed away by the flood. 高校の英語では教えていないけれど、動詞の分類には「時制」(テンス)ともう一つ「相」(アスペクト)があるんだ。「テンス」は3つで「現在・過去・未来」だけ。そのそれぞれに「動作の状態」つまり「アスペクト」が「基本」か「完了」か「進行」かを区別するのだ。日本語には「テンス」の区別がなくて「アスペクト」だけ、と言われている。だから日本語の「〜た」は「完了」の意味で、過去とは限らない。「明日雨が降ったら・・」とか、「さあ、安くしておくよ、買った買った!」なんていうでしょ。
 2年生のYAさんは「津田塾大」の英文「自分のことは自分でやる」の和訳が難しかった。It implies making one's own decisions rather than accepting what society regards as appropriate, living by one's own private set of values, and cutting loose from religious and other conventional cods of conduct. で、またまた接続詞のandに注意したかった。次のcuttingは前のlivingと並ぶし、さらに前のmakingとも並列しているね。「その考えは、社会が適切だと考えているものを受け入れるというよりは自分で決定するということだし、自分の価値の体系で生活することだし、宗教上やその他の伝統的な行動規範から自由になることを意味している。」今日はYAさんから「英検準一級」にパスしたとの報告あり。高2のうちに「準一級」とはすばらしいね。How amazing! 次回その合格証書を見せてください。今日は間近の定期テストのための対策に専念した。
 1年生のMA君は前回、長文で「嗅覚をビジネスで生かせ」を読んだ。Some business people predict that in ten years, store smells will be as common as the soft music stores often play to put shoppers in a good mood. 「10年後お店で香る匂いは、買い物をする人たちをいいムードにさせるためによく流す軽い音楽と同じくらい普通のものになるだろう、と経営者たちは予想している。」 今日は「比較表現」の発展編を勉強した。I can no more swim than a hammer can.(私が泳げないのは金づちと同じ。)は、I can't swim any more than a hammer can.(金づちの泳ぐ力以上には泳げない)といいかえてもいい。A whale is no more a fish than a horse is.(クジラが魚でないのは馬と同じ。)も同じ構文だね。だから受験界ではこの構文のことを「クジラの公式」なんて呼んでるよ。no more than+数字とnot more than+数字の違いも納得できたね。
 ご父兄様・・・来週25日(月)の「三島教室」は、27日(水)に変更になっております。送迎よろしくお願いしたします。 尾上

(追記)この日は山梨百名山をもうひとつ制覇しようと御坂峠を越えて「大栃山」に行ってみたら、登山口の檜峰神社に行くゲートが閉まっていて鍵もかかって通行止めになっていた。ここも先月の19号台風で道が損壊したらしい。残念だけどまた改めて出直そう。実はここは桃源郷なんだ。斜面が階段状に桃の畑になっていて春は桃の花盛り。真下にリニア新幹線のトンネルが山の合間を突っ切り、その先には笛吹市と山梨市の市街地が広がっていい眺めだったよ。
 かわりに「御坂峠」の紅葉を楽しみながら旧道の「みさか道」を越えてみよう。峠の古いトンネルの暗闇から飛び出したら、目の前に「富士山」と「河口湖」が広がって陽光を照り返してまぶしかった。峠の茶店「天下茶屋」に寄って昼ごはんにしようか。甘酒の旗が揺れているので早速それを注文。この二階は太宰治が逗留して執筆した部屋が当時のまま残っていて見学できる。「富士には月見草がよく似合ふ」と著書「富嶽百景」に書いた。
2019/11/18 (Mon) 23:45


A and A'のルールは英文読解のかなめ
 A and A'のルールは英文読解のかなめ
2019年11月17日(日)御殿場市民会館にて 
「高座山は狂い咲き」
 富士吉田のGOさんからLINEで「高座山でムラサキセンブリが咲いてますよ!」と連絡が入った。「えー?10月初旬に満開だったのにまだ咲いているの?」「そう、斜面の八の字の所。明日案内できますよ。」「じゃあ、11時にいつもの忍野中学で」。GOさんはその忍野中学の出身で定年までは忍野村役場の職員だった。いまは大好きなこの裏山を週に2・3回は登って花々を観察しスマホに撮りためている、この山の仙人だ。
 「八の字」とはなんだろう?「高座山」の南斜面は全体が3角形の広大なススキが原になっていて屋根のかやぶきの材料だ。二人で登って行くとたしかに黒い炭が一面に散らばっている道が2本できていて「八」の字を作っていた。「忍野八海」に因んで毎年8月8日の夜8時に、忍野村では「八文字焼き」をやるそうだ。その八の一番高い所にあのムラサキセンブリが高貴な紫色の花弁を星のように広げて咲いていた・・・。

 3年生ARさんは前回「同志社大」の英文「神話の誕生」を和訳した。‥It is generally believed that they emerged as people tried to explain the natural phenomena that surrounded them and the facts of their lives: ・・・「人々が自分の周りの自然現象と自分の生活の実態を説明しようとしたときに神話というものが登場した、と一般的には信じられている。たとえば・・・」 A and A'のルールで、andは後のthe factsとthe natural phenomenaを並列しているね。コロンの後にはその例が挙げてある。今日は「分詞」の整序と作文をやったらどれもほぼ正解が出せた。「彼は英語をしゃべると必ず間違える。」は、wheneverで2文をつなげてもいいけど、「二重否定の文」が思い出せるとよかった。He never speaks English without making mistakes.がぴったり。be sure to〜は「きっと〜するだろう」という予測の意味でここではダメ。
1年生のTU君と3年生のTUさんは勉強の都合でお休みした。 尾上

(追記)さらに登った頂上の真下で10月上旬に咲いていたムラサキセンブリはもうすっかり枯れてガクしか残っていなかった。同じ山なのに日当たりのとても良いこの場所で1か月も遅れて咲くのはなぜだろう?ここだけだから山焼きと関係がありそう。少し下の道を歩いたらこんどはピンク色の美しい「キセワタ」が咲いていた。8月末に満開だったのにこれも狂い咲きかな?9月1日のブログに写真付きで紹介したので見てください。
 昼飯は特大のエビフライを食べに行きましょう、とGOさんに誘われレストラン「風詩」に行った。湧水池の「浅池」に車を止めて真っ赤な紅葉をくぐって崖を登るとレストランの裏手に出る。この崖は太古の昔、富士山の溶岩流がここで止まった地点で、下の「浅池」も「忍野八海」も忍野村の半分は大きな「忍野湖」と呼ぶ湖の底だったそうだ。注文して出てきたクルマエビのデカいこと!皿からはみ出して2本もついているよ。うまかったなあ!
2019/11/17 (Sun) 22:35


It is of universal interest,〜 「天気はだれでも興味があるが〜」
It is of universal interest,〜 「天気はだれでも興味があるが〜」
2019年11月14日(木)裾野市民文化センター
「秩父宮公園もみじ茶会」
 御殿場「秩父宮記念公園」の故宮様のかやぶきの母屋でお茶会があるというので家内に連れられて出席した。市内の表千家と裏千家の教室の先生やお弟子さんたちが総出で「もみじ茶会」と称して今年も開催した。何十人も女性ばかりの世界で少々気がひけるけど、日頃は立ち入りできない「正面玄関」もリビングも寝室も会場になっているからめったにないチャンス。男性の参加は私だけだった。
 野点ではないけれど「立礼」(りゅうれい)という椅子に座ったまま20人くらいが一斉にお菓子とお茶をいただく方式だった。裏千家を何年か習った家内の隣に座って教わりながら見よう見まねでおいしい抹茶をいただいた。亭主が茶釜・茶碗・茶筅などの説明をして、床の間の掛け軸と生け花とボンボニエール(金平糖入れの銀器)という、新天皇の即位式での列席者の引き出物を参加者に紹介した・・・。

 3年生のYAさんは前回「聖心女子大」の英文「イギリス人のお茶の時間」を和訳した。In nothing is the English genius for domesticity more notably declared than in the institution of this festival ― almost one may call it so ― of afternoon tea.が難しかったね。In〜という「場面」が対比になっていて訳しにくかったかな。「こういう午後の紅茶という『フェスタ』の習慣ほど(ほとんどの人がそう呼んでいるんだけど)、イギリス人の家庭生活の知恵をはっきりと公言できる場面はない。」特に、否定語で始まりSVが「倒置」になっているからさらに難しい。最上級で書けばThe English〜 is most notably declared in the institution〜.ということ。今日は「動名詞」の整序と作文をやった。
 御殿場教室のARさんが出席した。前回「新潟大」の英文「イギリス人と天気の話題」を和訳した。It is of universal interest but safe from emotions. は「天気はだれでも興味があるが、しかし感情に関わらない。」 of+抽象名詞は形容詞だからIt is universally interestingと言い換えできる。今日は「不定詞」で作文をやった。「福岡大」の「母はいつも話し相手がいなくてとてもさびしがっています。」は、「さびしい感情」の原因を「不定詞」で表せるから、My mother feels very lonely to have no one to talk with. とほぼうまく書けた。不定詞を否定してnot to have oneとしないほうがいい。
 2年生のADさんは助動詞の後に完了形の動詞(have+-ed)が来る場合を勉強した。He must have come here.(ここに来たにちがいない)やHe cannot have said such a thing.(そんなことを言ったはずがない)のように過去の事実に対する「推量」を表して。その程度が100%か0%かで異なる。「彼は忙しかったのかもしれない」は20%くらいの予想でHe may have been busy.といえばいい。
 SU君は助動詞のused toとwouldが「昔の習慣」を表して、「よく〜したものだ」と訳せばよい、と勉強した。「以前はいつも朝食後に散歩をしたものです。」はI used to take a walk after breakfast. 「規則的にいつも〜」の時にはused toを使い、「不規則だけどしばしば〜」の時にはwould oftenを使う。助動詞のused toにはもう一つの用法があって、その後にbe 動詞が来る時には「今は違うけど、昔は〜」の意味になるよ。「かつてここには寺があった。」 There used to be a temple here.は、単に過去形のThere was a temple here.とちょっと違うね。
 OB君は前回「前置詞」の用法をたくさん勉強した。「4時までに終えなければならない。」は「完了」の意味で「〜以前に」だからbefore〜かby〜。「ここで3時まで待っていてね。」は「継続」の意味で「〜までずっと」だからtill〜かuntil〜を使う。高校生が一番間違える箇所だ。今日は「動名詞」の用法で、On -ing〜(〜するとすぐに)とIn -ing(〜したときに)を勉強した。「その当時人々は筆を使って手紙を書いていた。」は、「手紙を書くときに筆を使ったものだ。」と言い換えればIn those days, people used to use a brush, in writing a letter. でいいね。On turning the corner, we found〜もAs soon asの接続詞と同じ意味だから「角を曲がるとすぐに〜」でいい。 尾上

(追記)堅苦しいティーセレモニーが終わって母屋の外に出てみると、真正面にくっきりと富士山が美しくそびえていた。昭和天皇の弟君の秩父宮様の若かりし頃、脚にはゲートルを巻きピッケルをもって富士山を見上げる姿が銅像になって立っている。英国留学中にアルプスの「マッターホルン」に登頂した時の姿かな。赤坂の御殿にあったものを移したのだそうだ。
 登山のほかにスキーやテニス、ラグビーもなさって、東京・明治神宮外苑の「秩父宮ラグビー場」や大阪の「花園ラグビー場」も宮様のゆかりだそうだ。陸軍軍人だったけれど太平洋戦争中に体調を崩して御殿場のこの別邸で療養されていた。そのころ、私の98歳になる母親は「三島高等女学校」(今の三島北高校)の勤労奉仕でこの別邸のお庭の草取りに来たことがあるそうだ。
 宮様は戦後まもなく50歳の若さでご逝去。その後は妃殿下がおひとりで20数年前までお住まいだった。別邸は遺言により御殿場市に寄贈され「記念公園」として活用されることになった。しっかり管理された季節の花々がいつでも楽しめる公園はとてもうれしい。特に母屋の下にあるロックガーデンは私のお気に入り。様々な山野草が園芸家のYAさんによって大切に守られている。
2019/11/14 (Thu) 23:25


雨が降るときは必ず土砂降りになる。It never rains but it pours.
雨が降るときは必ず土砂降りになる。It never rains but it pours.
2019年11月11日(月)三島商工会議所にて 
「山中湖の紅葉まつり」
 富士吉田の農協で精米が終わったら「御坂峠」を越えて、山梨百名山「大栃山」に登る計画だった。しかし精米機の故障で予定以上に時間をくわれやむなく計画変更。まずすぐ近くの「山梨県立・吉田高校」に寄ってみた。東大に3名合格した年もあったとか、ウエイトリフティングでは全国大会に何度も出場を果たしているとか、文武両道の名門校のようだ。私の英語塾でずっと昔教えたことのあるSAさんもここの出身で「青山学院大学」に進学した。
 ちょとだけ汗を流しておこうと忍野へ向かい「鳥居地トンネル」をぬけて、また富士山と真正面に対峙できる大好きな「高座山」に登った。全山が広大なススキの刈り場になっている三角山の斜面を登ると、紫色のリンドウがまだあちこちに秋の日を浴びて花弁を開いて美しかった。頂上直下で先月たくさん咲いていた珍しい「ムラサキセンブリ」はすでに枯れて寂しかったけど。今年はこの山で珍しいラン科の花をずいぶんたくさん発見できたなあ・・・。

 3年生のNAさんは「早稲田大」の英文「だらけた社内雰囲気」を和訳した。It was not difficult to guess that right up until I knocked at the door and went in they had been sitting back・・・では、theyの前にカンマがないのでわかりにくかったね。「私がドアをノックして中に入る直前まで、彼らは・・していたと推測するのは難しくなかった。」接続詞up until SV は 前置詞のup to〜(〜まで)と同じ意味。rightはjustと同じ。今日は「助動詞」の整序と作文をやってほぼすべて正解が出せた。「学習院大」の英文「人間は理性的な動物なのか?」を和訳して難しかった。・・・until we have almost reached the point where〜〜.は長大な一文なので、untilの前でいったん切って「そしてとうとう」(and at last)と訳せばいい。「そしてとうとう、理性のある人間は過去の遺物、と言われるような極限まで来てしまった。」
 2年生のYAさんは「否定」の語彙、成句、構文をたくさん勉強した。Whenever it rains, it pours.(雨が降るときは必ず土砂降りになる。ことわざ・・悪いことは立て続けに起こるものだ。)を「否定語」を使って、It never rains but it pours.ともいうよ。このbutは「しかし」じゃなくて、「〜を除いては、〜でなければ」の意味だから「土砂降りに降る場合を除いては決して雨が降らない。」と言っている。「二重否定の文」と呼んでいるよ。The new film proved to be anything but a failure.「その新しい映画は決して失敗作ではないと判明した。」で、anything but〜は直訳すれば「〜を除いたすべてのもの」だからneverと同じで、「〜では決してあり得ない」の意味になるね。
 1年生のMA君は前回長文で「太陽エネルギー」を読んで、英問英答にほぼすべて正解が出せた。今日は「比較表現」の(2)で、中学でもやった「できるかぎり〜」のas〜as you canとas〜as possibleを基本から勉強した。例えばHe ran as fast as he could.(彼はできるだけ早く走った。)はrun fast の省略だから、直訳すると「彼が走ることのできる速さとくらべて同じくらいの速さで走った」ということ。つまり、前のasは副詞で「同じくらい」、後のasは接続詞で「〜とくらべて」という意味なんだ。as possibleもas it was possible to run fast.(速く走るのが可能であるのとくらべて)を省略しただけなんだ。こういう勉強の仕方のほうがただ暗記するよりも納得できるし間違いがなくなるし記憶に残って応用もできるよね。 尾上

(追記)帰りがけに立ち寄った「山中湖」は標高が1000mもあってちょうど紅葉が見ごろだった。三叉路の「旭日丘・湖畔緑地公園」には「夕焼けの渚」と名付けた紅葉の名所がある。早くも10月末に始まった「紅葉まつり」の期間も明日が最後で夜はライトアップもあるとのこと。水陸両用の「カババス」が今まさに湖水にドッブーン!満員の乗客から大きな歓声が上がった。
 この近くの別荘地に住んで「吉田高校」に通っていた教え子のSAさんは大卒後東京でしばらくOLをやって今北海道の旭川に住んでいる。東京「淑徳大学」の山荘で管理者をやっていたお母さんと一緒に故郷に戻ったのだ。今年の夏、北海道「大雪山」の山登りに行ったときにお宅を訪問した。空港のすぐ近くで広々したお庭の瀟洒な2階家だった。立冬をすぎてもう雪に閉ざされる日々が始まったそうだ。
2019/11/11 (Mon) 23:44


「心行くまで」to their heart's content
「心行くまで」to their heart's content
2019年11月10日(日)御殿場市民会館にて 
「コメの選別」
 先月、畑の仲間全員で刈り取った稲はその日のうちに脱穀機にかけてモミだけにして、地主さんのハウスで天日干しさせてもらった。2日後、白米と緑米のサンプルをもって農協の玉穂支所に行き水分を計測してもらった。20%もあってまだまだ乾燥が足りないというので、10日たってからもう一度測ってもらったら今度は12%くらいという。15%が理想だから少し乾燥しすぎたかな。
 農協の「自動精米機」にかける前に我が家のベランダで米の選別をやった。ワラや茎が混じっているのを取り除くには昔は足踏みで風を送る方式の「唐箕」(とうみ)を使った。それは古道具でも手に入らないし置き場にも困るので、私の唐箕は組たて自転車の入っていた大きな「段ボール箱」と扇風機をつかって軽いものを吹き飛ばす「手作り唐箕」だ・・・。

 3年生TUさんは前回「早稲田大」の英文「だらけた社内雰囲気」を和訳した。・・・they had been sitting back, feet on the desk, smoking and joking away to their heart's content.では、接続詞のandが次のjokingと前のsmoking、さらに前のsittingを並列していることが読み取れたね。「彼らは足を机にのせてふんぞり返りタバコをくゆらせて、心行くまで冗談を言い合っていた、と・・・」 to their heart's contentは全体にはかからない。今日は「助動詞」の整序と作文をやったらどれもほぼ正解だった。「清泉女子大」の英文I am always delighted to see women discussing and trying on new clothes,・・・で、discussは他動詞で目的語が必要。A and A'のルールに注意すればnew clothesはdiscussing とtrying onの共通の目的語なんだね。「女性たちが新しい服について議論したり試着したりしている姿を見るといつもうれしい気持ちになる。」
 1年生のTU君は前回「動名詞」の整序と作文をやった。「東北福祉大」の「その試験を受けなきゃならないと思うと悲しくなるよ。」は、「〜という思いが私を悲しませる。」と言い換えればいいからThe thought of having to take the exam saddens me. 動詞saddenは、物事make 人 sadと同じ意味で、「無生物主語の文」と呼んでいるよ。今日の「代名詞」の整序問題でも、「一人でそれをやり通したと思うと、彼は少し気分が晴れた。」がそっくりだったね。The thought that he'd gone through it by himself made him feel a little better.が正解。前者のThe thought of -ingも後者のThe thought that SV もともに「〜という考え」と和訳できる。同格のof、同格のthatと呼んでいるよ。 尾上

(追記)快晴の昨日、山登りを兼ねて「篭坂峠」を越えて山梨・富士吉田の農協まで行った。玄米からではなくてモミから精米してくれるスグレモノは静岡県内にはないからね。まずは緑米を精米しようと精米機にコインを入れた。6キロまで100円だ。ところが途中で止まってしまった。さあ大変だ!まだ白米もたっぷり残っているのに。
 土曜日なのにオフィスに職員がたまたま2人来ていてお願いしたら2時間もかけて何とか修理してくれた。「これではワラくずやごみが混じりすぎですよ!最近の機械は精密化して異物にすぐ反応するんです。」と苦言を言われて恐縮の限り。「6・7年も前からずっとこの精米機を使わせてもらってOKでしたが、持ち帰ってもう一度唐箕でしっかり選別をやってきます。ご迷惑をおかけしました。」
2019/11/10 (Sun) 22:39


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