「金時山から北岳が」
金時山1212mの山頂には山小屋が二軒建っていて、今日は箱根町仙石原の人の店に立ち寄っておいしい甘酒をいただいた。この小屋の窓を開けると東には小田原から江の島に続く弓なりの海岸線がはっきり見える。「朝のうちは東京のスカイツリーがはっきり見えてましたよ。あの大山の右斜面の向こうに新宿の高層ビルが見えるでしょ。その真ん中に・・・」といって、女主人は参考に大きな写真を見せてくれた。
冬場は空気が澄み切っているからかなり遠くまで見える。最高峰「富士山」を振り返るとその右に第2位の「北岳」3192mが真っ白に光っている。10年前、夏でも大雪渓が消えないあの北岳に横浜の友人と登ったなあ。期待していた幻のキタダケソウにも出会うことができた。それは緑の葉に包まれた真っ白なキンポウゲ科の花で、年に一回6月の末の一週間だけ咲く北岳だけの固有種だった・・・。
3月年生のTUさんは前回「動名詞」の英文和訳をやってほぼ正解だった。難しかったのはMy father gave me some advice that I've been turning over in my mind ever since.は「父は私がそれ以来ずっと心の中で繰り返してきたある忠告を私にしてくれた」。今日の英文和訳で難しかったのはI make it a rule to clear my desk every day, before leaving my office, of all correspondence and memoranda.でこのofは何?と質問した。カンマカンマをカッコに入れて前後をつなげばclear〜of〜の骨格が見えてくるでしょ。「〜から〜を片付ける」の意味だね。「rob人of金」とか「deprive人of力」と同じ動詞の働きだね。「机から手紙やメモを片付けるようにしている」。
受験生のINさんは「分詞」の整序と作文をやった。「彼女は空の一点に目をくぎ付けにしてじっと立っていた」は、「付帯状況のwith」を使ってShe stood still with her eyes fixed on a point in the sky. 前置詞のwith以下に「目が固定されて」という別の状況を加えた文だ。「誰もそれ以上言うことがなかったので・・・」も主語が残った「状況」を付け加えた文でNobody having any more to say,・・・とする。As nobody had any moreを分詞構文で言い換えた文だ。
1年生のTU君は前回、「狩猟に出かけた男2人の笑い話」を読んでしっかり正解が出せた。I only have to run faster than you.(君より早く逃げるだけでいいんだ)の語句整序もよかった。have to〜はhave need to〜(〜する必要がある)のように、to の前にneedを補ってみればわかりやすい。only have to 〜でも、have only to〜でもOK。今日の文法は「話法」を勉強した。「会話内容の伝え方」には、その時のセリフをそっくり伝える「直接話法」と、内容を自分の言葉で言い換えて伝える「間接話法」がある。場面を想像しないと間違えそうな「いいかえ」だけど、すべての問題に正解が出せた。すばらしい。 尾上
(追記)土曜日で山頂は大賑わいなのに小山町足柄の「金時娘」が経営する「元祖金時小屋」のほうは珍しく雨戸が閉まっていた。今日は登山記録が215回になるので、店の登山者名簿に記録したかったのだけど。私が下山するのと入れ違いの時間に山頂の小屋に着いた、とLINEで息子の秀峰さんから返事がきた。
新聞配達をしているときに胸の骨にひびが入るけがをしたそうで、病院に行っていて今日は遅い営業になってしまった、という。母親の妙子さん(有名な「金時娘」86歳)もいつものように泊りがけで登ってきたそうだ。ふもとから荷揚げ用リフトに乗せて上がってくる。3年前大腿部骨折もやっているのにすっかり回復している。すごいね。









