高校英語UG会 三島・裾野・御殿場

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 The way he behaves when he is angry reminds me of his father.「しぐさが私に〜を思い出させる」
 The way he behaves when he is angry reminds me of his father.「しぐさが私に〜を思い出させる」
2020年3月19日(木)
裾野市民文化センター
「乙女峠」
 お彼岸も間近かというのに週末に寒が戻って、白くなった箱根の峰々を見上げるともう一度雪の山道を歩きたくなった。それで「乙女トンネル」の手前に駐車して「乙女峠越え」のルートを歩いたよ。つづら折れの山道はうっすらと雪が積もってサクサクと、日当たりのいいところは溶けだしてビチャビチャと。「金時山」から下ってきた高校生らしき若者と母親にあいさつ。今はどこも休校中だから山に来て良い空気を吸うのは正解。
 標高1105mの「峠」には廃屋になった「山小屋」が建っている。10年くらい前まで開店していてコーヒーを注文したこともあるが、あのご主人「谷やん」はどうしたのだろう。ここから左に登れば70分で尾根伝いに「金時山」へ、右なら30分で「丸岳」に行ける。今日は軽くハイキングのつもりなので、この縦走ルートを突っ切って反対側の仙石原に下って行こう・・・。

 3年生のYAさんは前回「比較表現」の和訳で、…and to the multitudes who could have no flowers were Nature to charge a price for her blossoms.が難しかった。were以下は仮定法・未来のIf Nature were to charge・・「仮に自然がその花に代金を請求するとしたら」の意味だね。今日は「動詞句」の整序と作文をやってTOEICの長文読解問題もやってみた。筆記問題の101〜200は最後のPART7が「社内メッセージ」やEメール、広告文を正確に読み取る問題だ。
 2年生のSU君は「接続詞」that以下が名詞節(〜ということ)で、直前の名詞と同格関係になる場合を勉強した。We know the fact that smoking is bad for the health.(喫煙が健康に悪いという事実を知っている。)ではthe factがthat以下と同じものをさしている。People often make an excuse that they have no time to read books.も「人々はよく本を読む時間がないという言い訳をする。」
 ADさんは前回、英作文で「何が起ころうと彼は決して心を変えないだろう」は、Whatever happens, he will never change his mind. 前半はNo matter what happens,ともいうよ。今日はsuch〜as・・・(・・・のようなそのような〜)とthe same 〜as・・・(・・・と同じ〜)の構文を勉強した。このasがwhoやwhichと同じ「関係代名詞」の働きであることに注意しよう。Such an apology as was made today should have been done much earlier.「今日やったような謝罪はもっとずっと早くすべきだったのに」
 OB君は前回「比較」の英作文で、「若い間にできるだけ多くの本を読みなさい」は、Read as many books as possible when young.がよかった。前のas(同じくらい:副詞)と後のas(〜と比べて:接続詞)の間が一語だけと思ってはいけない。Read many books.の基本文にasを加えるのだ。今日は「前置詞+関係代名詞」の構文を勉強した。The music to which we listened last night was wonderful.「昨日聞いた曲は素晴らしかった」。We listened to the musicの後半をto whichに置き換えて前に出すのだ。
 YAさんは前回「学習院大」の英文「アラブの対米外交」を読んで設問に正解が出せた。下線部訳ではNor would it be wise for Arabs to wait patiently for the American dominance to fade.が難しいけどほぼマル!否定の接続詞norはneither A nor B(AもBも〜でない)の構文で否定語句の繰り返しに使うから「も」を忘れずに、「アメリカの支配が消えるのをアラブ諸国がじっと待つというのも賢いことではないだろう。」と訳そう。今日は「助動詞」の整序と作文をやってどれもほぼ正解だった。
 受験生のINさんは「動詞(1)」の整序と作文をやった。「彼が立腹した時のしぐさを見ると、私は彼の父親のことを思い出す」は、動詞reminds人of〜、を使うなら主語は「しぐさ」 the wayにしないといけない。The way he behaves when he is angry reminds me of his father. 「しぐさが私に〜を思い出させる」という「無生物主語の文」だね。さらにTOEIC検定の問題にも挑戦した。筆記問題PART−7の「広告文」の読み取りをたくさんやってみた。
 大卒のSUさんは東京の生活から離れて実家に戻り、英語力ブラッシュアップに挑戦したいと一念発起し、昔勉強した「UG会」で真剣な高校生たちに交じって今月から勉強することにした。いい選択だね。確かに高校3年生が一番英語力が高いともいえるからね。大学の一般語学でやる英語より、受験英語の英文のほうがレベルが高いからなあ。私も昔「教員採用試験」の対策には高校2〜3年で使った「新々英文解釈研究」(研究社)を読み直したよ。今日はTOEICのPART−6の問題をやってから、「代名詞」の整序と作文でthatやone; another、some: othersなどの用法を勉強した。 尾上

(追記)関西方面から箱根に観光に来る人は御殿場ICで降りて「乙女トンネル」を越えるのが便利。しかしここは昭和39年「東京オリンピック」の年に開通し、初めの20年間は有料のトンネルだった。それまでの国道138号線は、「富士八景の湯」のある「深沢交差点」から「長尾峠」に向かって迂回していた。
 45年前、静岡市の先の島田市の高校に勤務していたころ、千葉県流山市の両親のもとに夏休みで里帰りしたときには、帰り道によく東名高速を御殿場ICで降りてこの箱根に登り「乙女トンネル」を通って仙石原に下った。「芦ノ湖」の海賊船に乗ったり「大涌谷」のケーブルカーに乗ったりして子供たちもおおいに楽しめる避暑地だった。その後この御殿場に40年も住むことになるとは。
2020/03/19 (Thu) 23:56


The long walk tired the students.「歩きが学生を疲れさせた。」・・・
The long walk tired the students.「歩きが学生を疲れさせた。」・・・
2020年3月15日(日) 御殿場市民会館にて 
「トンボ池の水芭蕉」
 箱根の「湿生花園」は今年も3月20日がオープンだという。早々に雪解け一番の花「ミズバショウ」と「ザゼンソウ」が見られはず。今年は2週間ほど春の訪れが早いらしいからその日が待ちきれないなあ。そうだ!もっと近くでも見られるぞ。御殿場のほうが200mくらい低いからそろそろ咲いたかな?自転車に飛び乗って5キロほど北の「アウトレット」の近くにある「トンボ池」に行ってみた。
 「鮎沢川」が市街地から山北に向かって流れて渓谷に入ると、御殿場線と東名高速が交差するあたり。その崖の湧き水が作った「トンボ池」は夏には蛍が飛び交い紫色のイワタバコの大群落がみられる所なんだ。地区の花好きの人たちのてづくりで、まだ観光パンフにも出ていない「あまだ里山」という名称の小さな公園。群馬の「尾瀬」から取り寄せてこの休耕田に移植した数千株のミズバショウで、5〜6株にもう白い花が伸びだしていた。春だなあ・・・。

 1年生MA君は前回「テクノロジーの功罪」についてのエッセイを読んでほぼ正解だった。「それは扱い方による」と言っている。今日は「前置詞」の用法をまとめて勉強した。into〜とout of〜、aboveとbelowの反意語、till(〜までずっと)とby(〜までに)の対比などに注意。整序では「学生たちは長い間歩いたので疲れた。」は、The students were tired from the long walk.でもいいけど、無生物の「歩き」を主語にするとThe long walk tired the students.となる。動詞のtireは「人を疲れさせる」の意味だから。
 TU君は前回英作文で、「こんな暑い夏は初めてです」はIt is the hottest summer I have ever had.(今までの中で一番暑い夏だ)と書けばいい。今日は「冠詞」a・an・theの用法を勉強した。既知の名詞(旧情報という)にはthe(その)をつけるのが原則。天体の名前にもtheがつくね。書き換え問題ではHis honesty did not allow him to tell a lie.「彼は正直なのでウソがつけなかった」も、無生物の「正直さ」が「許さなかった」という意味。
 御父兄の皆様・・・新型コロナウイルスの感染者が全国的にまだ増えている状況で、高校も休校になって今日で半月が経ちました。大手の予備校も軒並み休校にしているようですが私の「UG会」では極めて少人数なので、換気のきいた清潔な市民会館でこのまま平常通り実施します。次の学年の準備をしないといけないし学力が落ちないよう心がけが求められます。3人用の長いテーブルに一人ずつ座って、黙ってプリントに取り組むやり方なので感染の心配はいらないと思います。私もマスクをして十分に注意します。帰宅後はしっかりうがいと手洗いを励行しましょう。 尾上

(追記)江戸時代末期、イギリス隊が富士登山の初の外国人だったという話を、谷有三の著書「黒船、富士山に登る」で興味深く読んだ。そしてその2番手として、6年後の1866年にはスイスの総領事たち、明治になってからアメリカ隊が3番目に富士山に登った。スイス隊の一行5人の中にシーベルという貿易商もいた。幕末、横浜に店を構えて日本の優れた生糸、つまりシルクを輸入しスイスの時計を輸出しようとして来日していた。当時は貿易が優先でビジネスマンが外交官も兼ねていたのだ。
 今も東京の港区三田の慶応大学近くで「シーベル・ヘグナー社」が健在であることを知った。実は私の亡き父が還暦前の10年間ほど、東京に戻ってきて勤務した会社でスイスのチューリッヒに本社がある。今ではますます巨大になって日本法人「DKSHジャパン」という総合商社だ。父はそこでチタンやアルミなどの軽金属を輸入する部門で経験を生かした。私もかつてここから懐中時計「オメガ」を買って愛用していた。
 父は戦前の「青山師範学校」つまり青山学院の出身で、英語力を生かして貿易業務が得意だった。インドやパキスタンに出張しては切手などをお土産にしてくれた。東京の「共同軽金属」と大阪の「佐渡嶋金属」に勤務した後40歳で独立して、株式会社「エイワ・メタルス」を大阪の「上六」で立ち上げた。私の宝塚中学時代で、しかし5年ほどで会社倒産の憂き目にあった。それが私の大学受験の頃でつらい時期だったなあ。
2020/03/15 (Sun) 23:00


日本語「〜た」は過去形より動作の「完了」
日本語「〜た」は過去形より動作の「完了」
2020年3月12日(木)
裾野市民文化センター
「黒船、富士山に登る」
 一夜明けたら真っ青な空。富士山も昨日雪が降ったらしく真っ白に輝いている。さあ、春の雪山を歩いてみようかな。コンビニでおにぎりを買って須走登山道へ。気温もぐんぐん上がって5月のGWの頃のような陽気だから、2合目のゲートまでは全く雪も溶けてスイスイと。シラカバの白い幹が映えるカラマツの林の向こうに真っ白な富士が。
 家内のリハビリを兼ねて一緒に冬枯れのカラマツ林の中を歩いてみた。自衛隊・滝ケ原駐屯地の専用車道で、山梨県忍野村の「北富士演習場」に通じる道だった。時折大砲の着弾の音が響いてくる。標高1300mなのに今日は15度くらいあるからもう雪はすっかり溶けていて夏日のようだ。異常気象だね・・・。

 3年生のYAさんはTOEICの筆記問題PART-6(広告文)をやってみた。よく読めていて着実に80%の正解が出せた。特に難しい部分は未知の語彙に置き換えて考えさせるから受検者泣かせだね。出題の特徴が少しずつ分かってきた。大学の入学式が始まるまで頑張ってみよう。
 2年生のSU君は前回、「中世ヨーロッパは10代の若者が中心だった」という 面白い英文を読んでよく理解できていた。今日は接続詞のandと orが前の「命令文」と後の結果文をつないでいるときは「そうすれば」とか「そうでなければ」のように、前の文がIf S Vで置き換えできるような場合を勉強した。
 ADさんは関係代名詞のwhatの慣用用法をいくつか勉強した。Leaves are to the plant what lungs are to the animal.は普通、「葉の植物に対する関係は、肺の動物に対する関係とおなじである。」と訳す難しい構文で、このwhatはimportant「大事なもの」の意味と考えればよい。「動物には肺が大事であるように、植物には葉が大事なんだよ。」
 OB君は前回「受動態」の整序と作文をやってほぼ全問正解だった。今日は代名詞it の慣用用法を2つ勉強した。特にI took it for granted that you would join us.(君が我々の仲間に入るのは当然だと思った。)でitはthat以下を指す形式目的語なんだ。「彼がそこにいたかどうかは明らかでない」は、It is not clear whether he was there or not.形式主語のitはwhether(〜かどうか) 以下を受けることもある。
 YAさんは「慶応大」の長文「ビルマ難民を救済した診療所」の話をしっかり読み取れた。整序問題ではInformation technology can provide the poor with access to education. が難しかった。「人に〜を与える」はprovide人with〜、ここでは「教育への接近」だね。今日は「完了形」の整序と作文をやった。日本語の「〜た」は英語の過去形に相当する、と考えるより、動作の「完了」を意味すると考えよう。「もう終わった」は現在完了で、「とっくに終わっていた」は過去完了、「明日中に終わっているよ」は未来完了で表すよね。 尾上

(追記)日差しでぽかぽかとした車の中で読みかけの本「黒船、富士山に登る」を取り出して読むとなかなか面白い。江戸時代末期「黒船」でやってきて、初めて富士山に登った外国人は初代イギリス公使のオールコックだった。横浜から東海道を馬で来て、富士宮浅間神社から村山登山道を通って宝永火口から山頂を目指したそうだ。ヨーロッパでもアルプス登山がスポーツとして始まったころのこと。
 鎖国を開いたばかりの江戸幕府が役人を大勢監視役につけ、雇った強力も含めてぞろぞろと。山頂ではユニオンジャックの国旗を掲げシャンペンで乾杯し「女王陛下、万歳!」の意味で持参の銃で祝砲をあげたそうだ。その場で目撃した日本人登山者はびっくりしただろうね。その頃「富士講」が盛んだった江戸の人たちは甲州街道を経て富士吉田に至った。「浅間神社」で禊をしてから「吉田登山道」を登るのが一番ポピュラーで、そこは現代でも有料の「スバルライン」を利用する便利なルートだ。(つづく)
2020/03/12 (Thu) 23:29


I climb mountains simply because they are there.(単に山がそこにあるという理由で私は山に登っている)
I climb mountains simply because they are there.(単に山がそこにあるという理由で私は山に登っている)
2020年3月8日(日) 御殿場市民会館にて 
「熱海サンビーチ」
 裾野駅前の「田代企画」と三島駅前の「三島新聞」に立ち寄って、今回は久しぶりに自分でプリントしたUG会の生徒募集の広告を何千枚も持ち込んで8日(日)朝刊での配布を依頼した。さて、今日はすばらしい青空だしせっかく下界に降りてきたからドライブにでも行こうか。高原地域に住んでいると時々大きな海が見たくなる。熱海峠を越えて急傾斜を「熱海サンビーチ」に下って行った。
 3月になって「熱海梅園」の梅まつりも終わり、「糸川」沿いの熱海桜もすっかり葉桜に代わっていたのに、海岸沿いにはまだ河津桜の並木が満開でカメラを向ける人が何人かいた。家内と遊歩道のベンチに座って読書しながらウトウトしていると鳩とカモメが寄ってくる。ヨットハーバーのたくさんの帆柱の向こうにキラキラと光る海が広がり、「初島」に向かう観光船がしきりに港を出たり入ったり。ここまでコロナウイルスを運んでくる人はいない・・・。

 3年生のTUさんは前回「津田塾大」の英文「最近の日本は最悪の環境破壊国」を読んですべての設問に正解が出せた。今日はいよいよ最後の授業で「前置詞」の整序と作文を無難にこなした。和訳で難しかったのはYoung girls are held to be very mysterious.「若い娘はとても神秘的だと思われている」。受動態でbe held to〜は「〜という考えがもたれている」の意味でbe thought to〜と同じ。Such at any rate is the view taken by people of middle-aged.「中年の人たちのもつ考えはとにかくそのようなものだ。」 はSuch was his anger that・・「彼の怒りはそれほどのものだったので・・」と同じ「倒置」の文型だね。
 ARさんは前回語句補充問題でMay I have the honor of dancing with you?は、「〜する栄誉に浴する」のイディオムから「一緒に踊っていただけませんか?」という意味なんだ。今日はまたTOEICの筆記問題をやってみた。The training manual describes what new employees need to know regarding company policies and procedures.ではknowの目的語として関係詞のwhatが必要。「その訓練説明書は、新入社員が会社の方針や手続きに関して知っておくべきことを説明している。」
 裾野教室の2年生OB君が出席してIt seems that S V・・・(・・と思われる)の構文を勉強した。不定詞でS seems to Vとも言い換えられる。後半はもう一つIt is・・to〜(〜することは・・だ) で「形式主語」のItを勉強した。It is・・-ing〜のように「動名詞」でも同じように表現できる。It takes light about 100,000 years to travel across it.「光が天の川を横切るには10万年がかかる。」ではIt takes人+時間to〜の構文が重要。
 三島教室にいたMA君が、閉鎖に伴いこちらに出席してもらえることになった。今日は「形容詞・副詞」の用法をやった。I climb mountains simply because they are there.(単に山がそこにあるという理由で私は山に登っている)で副詞simplyはbecause以下の副詞節を修飾している。not because〜とかjust because〜などもあるよ。「全文修飾の副詞」が難しかった。Clearly the rumor is not true.(明らかにその噂は本当ではない。)でClearlyは後の文全体を「明らかなことだ」と言っている。It is clear that・・と言い換えてもいい。
 1年生のTU君は前回「受動態」の整序と作文をやった。「日本文学の最大の特徴の一つは、多くの傑作が女性によって書かれたことです。」は、One of the greatest features of Japanese literature is that・・・。今日は「名詞」の扱いを勉強した。Have the police found the President's murderer?でpoliceは「集合名詞」で「警察のひとたち)」で複数形と考えるからhaveだ。There was a large audience in the concert hall.ではaudience(聴衆)も集合名詞だけどひとまとまりと考えて単数扱いだ。
 御父兄の皆様・・・今日は「UG会」の生徒募集についての広告を、長泉、裾野、御殿場のいくつかの地区で新聞に折り込みで配布してもらいました。大規模なクラス数の中学のある地区を中心に8000枚近くになります。御殿場教室も裾野教室もそれぞれ6人くらいになれば理想ですが。皆様からもお口添えいただければ幸甚です。 尾上

(追記)6日の朝、裾野教室のYAさんから電話で嬉しい知らせ。「東京外語大のモンゴル語専攻に合格してました!」と。それはそれは、私も実に嬉しいよ。4倍の高倍率をよくクリアしたね。「UG会」からは以前三島教室に在籍したMIさんが、中国語専攻で外語大に進学して以来4年ぶりだ。すもうの世界では横綱をはじめモンゴル人がすごく多いし、訪日モンゴル人観光客もますます増えて今後モンゴル語が生かせる世界が広がりそうだ。
 私のようにロシア語も勉強したいそうで、文字が同じキリル文字だし第2外国語でロシア語を選択する学生も多いそうだ。日本民族のルーツと思われるモンゴルには私も大いに興味がある。何しろ生まれたばかりの赤ちゃんのお尻が青いのは「蒙古斑」と呼ばれているからね。言語もきっと日本語と似たところをたくさん見つけると思うよ。マイナーな言語で何をやってもユニークな特技になるけど、英語には絶対の自信が持てるのが外語の学生だ。
2020/03/08 (Sun) 23:46


It will not be long before・・・「もうすぐ・・・だ。」
It will not be long before・・・「もうすぐ・・・だ。」
2020年3月5日(木)
裾野市民文化センター
「シュンラン見つけた!」
 いよいよ3月、今日は虫もうごめく「啓蟄」。「時は春、日は朝、朝は7時・・」という詩を昔どこかで教わったのを思い出す。英国の詩人ブラウニングの「ピパの歌」の一節を上田敏が名訳して詩集「海潮音」に収めた。同じ上田敏の「山のあなたの空遠く、幸い住むと人の言う・・・」(カールブッセ)も大好きだ。先日御殿場図書館で借りてきて、自分で声に出して読んでみると意外にむずかしい。家内が最近「朝日新聞」の「天声人語」のスクラップをつくって朗読してはiPADの「ボイスメモ」に録音しているのを私もまねてみたのだが。
 うららかな青空に誘われて、食事をしに「秩父宮公園」に行ってみた。園内奥のあずまや風「うぐいす亭」はパスタ、カレーなどの軽食がいただける。おしるこやケーキセットもあるよ。そこは「ロックガーデン」の横で宮様もお好きだった高山植物がていねいに保護されていて眺めもいい。食後の散歩に裏手の竹林をぬけてユキワリソウの群生地に行ってみた。白・ピンク・赤・紫など色とりどり。山のせせらぎが聞こえる林の中の木道を歩くと、緑色の花が枯葉の中に埋もれている。かき分けてみると「シュンランだよ!・・・」
 
 3年生のYAさんは前回、接続詞beforeの用法でIt was seven years before I made my appearance, to their great relief.が難しかった。「両親はとても安心したのだけど、私が生まれるまでに7年かかった。」今日からは大学に入ってすぐに必要となるTOEIC検定の対策を始めることにした。筆記問題は100題ある。まずPART5の40題は空所補充で「文法、語彙力、イディオム」。初めてだけど80%の正解が出せた。
 受験生のINさんは後期試験に向かってさらに勉強だ。今日は「副詞節」で整序と作文をやった。ほぼどれも正解が出せたが、「この問題はじきに解決するだろう」は、It will not be long before this problem is solved. が動詞の時制で間違えた。高校の授業ではbeforeやwhen、as soon asなどの「時」を表す場合や「条件」を表す副詞節の中では「未来」でもwillを使わず現在形で書く、と教わった。なぜだろう?If it is fine tomorrow,のようにwillは「〜だろう」という不確実さを表す助動詞で、「未来時制」ではないのだ。「晴れるという条件ならば」の意味だから現在形にしないといけない。
 2年生のSU君は前回、「英米の教育事情」の比較表をみて「比較表現」を当てはめる問題がすべて正解だった。分数表現でtwo thirdsは「3分の2」three quartersは「4分の3」。今日は-everのつく「関係詞代名詞」の働きを勉強した。You can take whatever you like.は「好きなものはなんでもとってよい」の意味で、anything that you likeと言い換えできる。「関係副詞」でも、例えばPlease sit wherever you like.(どこでもお好きなところにお座りください)という。それはPlease sit at any place that you like.とここでもany〜で言い換えできる。
 ADさんは「前置詞+関係代名詞」の例文を勉強した。The music to which we listened last night was wonderful. 「夕べ聞いた音楽は素晴らしかった。」はThe music was wonderful.の文にwe listened to it last night.を組み込んだもの。このto itをto whichに置き換えて文頭に出せば、先行詞のmusicを修飾できるわけだ。明日は期末試験なので早めに帰宅した。
 社会人のSUさんが今月から再加入して、まずは高校時代の英語力を取り戻そうと一念発起。このUG会は6年前に終えて東京の大学も卒業しているけど、ほかの三年生と同じ大学受験問題をやってみた。「動名詞」はよく理解していて整序も作文もかなりよくできた。TOEIC検定にも挑戦してみようと「空所補充」の40題をやってみた。だいぶ忘れてしまったものもあるから少しずつ勘を取りもどしていこうか。 尾上

(追記)先週、富士宮の「歴史探訪」は実に面白かった。旧制の沼津中学出身で、東大を受験して失敗し東京外国語学校でロシア語を学んだ「太田黒重五郎」という人物が、明治初年の幼少期に過ごした土地だから大いに興味があった。彼の外語入学が明治14年(1881)で私が昭和38年(1963)だからわずか82年のずれにすぎないが、その業績はとてつもなく大きい。重五郎は「東芝」の創設だけでなく、全国の水力発電の草分けにもなった人で実業家として大成した後も沼津の土地を愛したらしい。昨年4月、偶然訪れた東京・荻窪の邸宅(今は寄贈され「杉並区立太田黒公園」)のほかに、沼津や小田原にも別荘を持っていたそうだ。
 二葉亭四迷の最高傑作「浮雲」に描かれる主人公の「文三」は、外語でロシア語科の同級生だったこの「重五郎」がモデルなんだそうだ。静岡にひとり母を残して上京し、叔母の家に世話になりながら文三が官吏の職を求めて苦労する姿が描かれる。同居の従妹「おせい」との恋のさや当ても会話体で詳細に描写されて実に面白いよ。二葉亭は太田黒と同様尾張藩の武士の子に生まれ元来軍人志望で、後に外交官も目指した理想の高い若者だった。しかし外語のロシア人教師の強い影響でロシア文学に深く傾倒し坪内逍遥の弟子となる。傑作「浮雲」もツルゲーネフの「猟人日記」の影響のようだ。
2020/03/05 (Thu) 23:32


否定文でevery、both、allを見たら「すべて〜だ、とは限らない」
否定文でevery、both、allを見たら「すべて〜だ、とは限らない」
2020年3月1日(日) 御殿場市民会館にて 
「富士宮の開墾」
 週末は「歴史探訪」としゃれこんで、裾野市須山から十里木を越えて山側から富士宮市の「万野原新田」に行ってみた。富士宮駅近くの「浅間神社」から富士山に向かう登山道をすこし下っていくと「大富士小学校」があるあたりだ。今は果てしなく住宅が立ち並ぶ地域だけど、昔は水利のない砂漠のような山麓で、ここにやってきた明治初めの入植者たちはどんな苦労をしたのであろう。さあ、自転車を組み立てて「歴史コース」のマップをもって出発だ。どこも坂道だらけだけど。
 地区の中心にある「法華寺」に寄ってご住職から地域の歴史をうかがった。徳川の家臣団が江戸からこの地に移ってきて開墾に励み、創建されたばかりのこの寺の檀家にもなった。「しかし慣れない仕事でほとんどが離れていき、かつて士族だったお家は今数軒だけです。小牧という家は初めて聞きました」と。実はこの「小牧重五郎」の一家について情報が欲しかったのだけど・・・。

 3年生のTUさんは前回「三重大」の英文が少し難しかった。I would be better offは仮定法で「もっといい暮らしができるだろうに」の意味。このoffは形容詞で「暮らし向きが〜」の意味。be well-off(いい暮らしをしている)とか反対にbe badly-offのように一語でもいう。be comfortably offは「楽な暮らしをしている」。今日は「仮定法」の整序と作文をやってかなりよくできた。明日はいよいよ「卒業式」だそうだ。
 INさんは今日は「名詞節」の整序と作文をやってほぼすべて正解だった。長文問題では「宮崎大」の「人の上手なほめかた」を読んで設問が難しかった。その例を3つ挙げる問題で、その一つの例はA lady mentioned the brightness in his eye.と書いてある。直接話法ならShe said, “Your eye is bright !”と言って夫人は凱旋将軍を上手にほめたんだね。
 TU君は2月末でもう期末テストが終わったそうだ。コロナウイルス対策で全国一斉休校になる前でよかったね。今日は「特殊構文」を4つもまとめて勉強した。「部分否定」では、The boss isn't quite satisfied with our plan.「上司は我々の計画に完全に満足しているというわけではない。」every、both、allのような「すべて」つまり100%を示す語句が否定文で見つかったら、「すべてが〜であるとは限らない」と和訳する。notは文全体を否定する働きで、ここでは「100%ということはないよ」の意味。always necessarily、completelyなどの副詞もそうだ。
 御父兄の皆様へ・・・3月に入り、「UG会」の計画書に変更があります。先日のブログ日記でお知らせしましたように、「三島会場」が先月末で閉鎖となり、「裾野」と「御殿場」の2会場になりましたので書き換えをお願い致します。少々早めですが、新しい令和2年度4―5月の「予定表」を黄色い紙で本日配布しました。
 同時にお配りした赤い紙は「生徒募集」のチラシ見本です。来週、御殿場・裾野・長泉の一部地域に新聞折り込みを依頼して配布してもらいます。それでも皆様の口コミ、ご推薦、ご紹介こそが一番の頼りになります。よろしくお願いいたします。
 数人の3年生は大学決定の後も英語の力を落とさないようにUG会で勉強を続け、大学でもすぐに必要となるTOEIC検定の対策に頑張っております。英語と数学は他の教科と違って「記号」を使いますから、記憶力+運用能力(計算力)が必要で毎日の心がけがないと(油を注していないと)、すぐに鈍ってしまいます。 尾上

(追記)「小牧重五郎」は明治時代に、東京外国語学校で後の小説家「二葉亭四迷」と共にロシア語を学んだ人。後年名家の婿に入り「太田黒」の姓となり「東芝」の創立時の功績で大成した大実業家なんだ。私の大学ロシア語科の大先輩になることを、昨年の春東京・荻窪で友人の案内でおとずれた「太田黒公園」で偶然発見して以来、興味津々で調査を続けてきた。沼津・江原公園にある「明治史料館」にも何度か行った。この秋発行のロシア科の「同窓会誌」にわたしのレポートが掲載されることになっているよ。
 明治時代の初め、江戸を追われた徳川家臣団で駿府城に採用されなかった武士たちが、砂漠のようなこの富士山麓に入植して開墾を始めた。刀を鍬に持ち替えて慣れぬ仕事に疲れ、数年後「廃藩置県」になって新しい東京に戻っていったものも多かった。小牧もその一人で、長男・重五郎は寄宿しながら沼津の小学校(今の第一小)と沼津中学(今の東高の前身)で学んで、東京外国語学校に進学しのちに大実業家として大成する、という人物の「歴史探訪」だった。(次回木曜日につづく)
2020/03/01 (Sun) 23:15


A and A'のルールに注意。
A and A'のルールに注意。
2020年2月27日(木)裾野市民文化センター
「河津ざくら」
 散歩とリハビリを兼ねて神山の行楽地「時の栖」に行ってみた。予想通りに公園の外堀になる川の両岸には少し濃いピンク色の河津桜がもう満開だった。真っ赤な「太鼓橋」をバックに実に日本らしい構図の写真がとれたよ。本場の伊豆・河津では2月10日から「桜まつり」が始まっているが、この御殿場市の南端でも2週間遅れで早くも見ごろになった。
 この品種の原木が見つかり「河津川」の両岸に植えられたのは65年前のことで、その成長と共に「カワヅザクラ」の名が次第に全国で評判になったそうだ。私は20代の頃東伊豆の「稲取高校」に赴任していたから、伊豆急の電車ならすぐ近くの駅だったけど河津桜の名はまだ何も知らなかった・・・。

 受験生のINさんは25日に「前期試験」をうけてきてかなり手応えあったようだが、油断せずにすぐに3月の「後期試験」に向かって再始動した。前回「明治大」の英文「人口増加」を和訳した。There eventually will not be enough resources left to sustain life on the planet.は、「There構文」で受け身のbe leftに注目したかった。「結局は地球上の生命を支えるだけの十分な資源が残っていないでしょう。」今日は「前置詞」の整序と作文をやった。
 SU君は前回、長文で「チャーチルと絵画」を読んでかなり理解できていた。今日は「関係副詞」の用法を勉強してwhen、where、how、whyの4つがうまく使えるようになった。That is why many people enjoy going to the beach to cool off.「そういうわけで多くの人は浜辺へ涼みに行くのが楽しい」。
 OB君は前回「岩手大」の英文を和訳した。It used to be thought that a school had only to make children learn to read, write, figure, and memorize a certain number of facts in the world.「学校というのは子供たちに読み・書き・そろばんを学ばせ、世の中の一定数の事実を覚えさせればそれだけでいいのだ、と昔はおもわれていた」。and の後に原形のmemorizeがあるので、似たような意味の原形learnと並列していることを見抜くとよかった。A and A'のルールだったね。今日は期末の試験期間なのでテスト勉強に集中し、整序や作文の問題に挑戦していた。
 ADさんはプリントを来週に回して期末テストの対策勉強に専念した。
 御父兄の皆様へ・・・新型コロナウイルス対策のため、3月2日(月)から全国一斉に20日まで小・中・高は休校になります。子供たちだけでなくどの家庭にも大変な事態になりましたね。規模の大きな予備校はどうするのでしょうか。しかしわが「UG会」はせいぜい4〜6名の出席者で、清潔な市民会館で大きな換気のきいた会議室で勉強します。3人分の長机に一人ですから互いに2m以上離れていますし、隣に座るのは指導者の私一人ということで、十分注意しながら計画通り3月も実施します。この機会に6:30〜9:30までたっぷり出席されてはどうでしょうか?御殿場教室は18:00から、裾野教室は17:30から入室して自習ができます。
 私は「無菌状態」のような御殿場の森の中に住んでおり、出かけるのは山登りと自転車でお総菜の買い物くらい。ご安心していただいてよろしいかと思います。気温の変化の激しい季節柄、従来のインフルエンザにもお互いに注意しながら楽しく勉強会を続けたいと思います。 尾上

(追記)河津桜というのは実は、沖縄に原種がある赤色の濃い早咲きの「寒緋桜」と、伊豆大島が原産の白花の「オオシマザクラ」との混合種と言われている。サクラの代名詞「ソメイヨシノ」も実は園芸種で、東京巣鴨の「染井霊園」あたりに江戸時代に住んでいた「植木職人」たちが生みの親で、エドヒガンとオオシマザクラの混合らしい。
 もともとのサクラの原種は「ヤマザクラ」のことで、「一目千本」で有名なのが奈良・吉野山の「ヨシノザクラ」だ。富士・箱根の原種が「ふじざくら」で、マメザクラとかハコネザクラとも呼ぶ。我が家の庭にも山のフジザクラが成長して毎年小ぶりの花を一杯咲かせる。半開きにうつむき加減で咲く姿が可愛い。
2020/02/27 (Thu) 22:55


「無生物主語の文」This doll always reminds me of my happy childhood.
「無生物主語の文」This doll always reminds me of my happy childhood.
2020年2月24日(月)三島商工会議所にて 
「富士山の日の富士登山」
 昨日は2・23でゴロもよく富士山の日。いつもの山仲間が3人御殿場駅に集合して、私の車で富士山五合目の「太郎坊」に向かった。大雨と「春一番」に荒れた前日とは打って変わり、嘘のように静かな真っ青な空。2月の例会「雪中トレック」を2度も延期してやっとこの日に実施できてラッキー!しかし暖冬で雪がすっかり融けてしまい地肌が黒々とした太郎坊は、見上げれば「双子山」2000mくらいから上でないと真っ白な世界に入れない!
 1600mの「大石小屋」まで登ると山が4つ連なって日頃見る富士山とはちょっと違う。TA君はさっそくスマホで撮った写真を家族にLINEで送った。「そこはどこの山なの?」という孫娘の返事に苦笑。三角山が4つも連なっているからきっと北か南のアルプスと勘違いしたかもしれない。日陰の斜面に残っていたまだらの小さな雪渓をやっと見つけ、持参してきた赤と青の2台のそりに乗って滑っては一瞬童心に帰った・・・。

 3年生のNAさんはいよいよ明日は国公立の前期試験。休みかと思ったら現れてビックリ。すでに「明治大学」に合格したので決定だけど、申し込んだので公立も受けておきます、とのこと。じゃあ少しでも点を稼ごうかと、プリントで長文問題と英作文をやってみた。「名詞」の前にはたいてい冠詞のaやthe、または所有格one'sをつけるのを忘れないこと。(英語学では「決定詞」と呼ぶよ。)無冠詞でいいのは液体・気体など不加算の名詞や「スポーツ・食事・学問」。
 2年生のYAさんは前回「この手紙がロンドンに着くまでどのくらい時間がかかりますか」は、How long does it take this letter to get to London? 「人が〜するのに〜時間がかかる」は、take+人+時間to〜の構文だね。今日は前回のプリントを添削しながら説明した。そのあとは期末試験の準備勉強に集中した。
 1年生のMA君は前回「書き換え問題」でWhenever I see this doll, I think of my happy childhood.は「人形が私に思い出させる」の意味になるように、This doll always reminds me of my happy childhood.と「無生物主語の文」にする。今日は期末試験の直前で、英語の試験対策に集中した。
 御父兄の皆様へ・・・来週からいよいよ3月になります。「三島教室」は昨年4月から再開して参加者3名で楽しくやってきましたが、3年生のNAさんが見事栄冠を得て卒業されるので今月末で閉鎖したいと思います。2年生のYAさんには「裾野教室」にまた戻っていただき、1年生のMA君は日曜日夜の「御殿場教室」に移っていただけると幸いです。
 私は沼津東高校の教員を退職後、友人に乞われて「三島進学ゼミナール」や「沼津ヒトスギ塾」で大勢の生徒を指導していたのですが、「三進」の高校部が1年で廃止になったのを機会に「三島ゆうゆうホール」で独自に「UG会」をスタートしてから12年になります。その間多くの熱心な生徒やご父兄に恵まれ、微力ながら中身の濃い指導内容が好評で毎年春には嬉しい合格通知をたくさんいただきました。最新の英語学の研究成果を取り入れた指導は高校の授業内容の不足を十分に補足して、英語学習の楽しさを味わってもらえたと自負しております。
 新聞の折り込み広告を何度も出しましたが、三島地区では定期購読していない家庭も増え5〜10年前と比べると最近はめったに反応や回答がえられなくなりました、「三島北高」のすぐ隣に進出した「秀英予備校」や駅北の立派な「Z会」のビルなどなどを見ると、私のような小さな塾の弱さを感じます。
 帰宅時間の夕方のラッシュのために車で御殿場の我が家から60分近くかかることもあり、夫婦の年齢も考慮していよいよ「三島」を去る時が来ました。今年99歳になる母の出身が「三島高女」だし、私の生まれも長泉・本宿で三島近郊でもあるわけで未練はたっぷりありますが、来月からは「御殿場」と「裾野」の2教室にしぼってさらに緻密な指導に徹していく所存です。今後ともよろしくお願い申し上げます。 尾上

(追記)40年前には御殿場市営の「太郎坊スキー場」といって、ここは簡易のリフトもある人気のゲレンデだった。3連休の2日目で、「スカイライン・太郎坊洞門」脇の小さな駐車スペースは満車。たくさんの家族連れがスノーボードやそりを持ち出して「双子山」に向かって行った。私たちも持参のそりに「大きな荷物」を乗せて舗装の車道の上や林間の砂利道を滑らせて急な傾斜を1時間ほど登って行った。
 登山口に着いて振り返ると、箱根の外輪山も内輪山もくっきりだ。その向こうには相模灘と「江の島」と「三浦半島」。「太郎坊」からの登山者は大きな木の鳥居をくぐってスタートする。その脇には「日本初スキーの地」と書いた記念碑が建っている。110年前ここでオーストリア人がスキーをやったのが日本最初だそうだ。私が持参した「大きな荷物」はガスコンロとフライパン。さあ牛肉とホルモンと野菜を焼いてバーベキューだ!
2020/02/24 (Mon) 23:54


Do not put off till tomorrow what can be done today.「今日できることを明日まで延ばすな」
Do not put off till tomorrow what can be done today.「今日できることを明日まで延ばすな」
2020年2月23日(日)御殿場市民会館にて 
「フクジュソウが咲いたよ」
 早朝、裏の林の方で「ケキョ、ケキョ、ケキョ」とウグイスが鳴く声で目が覚めた。「ホーー」と長く伸ばせないのはまだ初鳴きのせいかな。標高460mの御殿場でもいつの間にか春が忍び寄っているよ。庭の隅には黄金色のフクジュソウがまた増えて満開になったし、オオイヌノフグリやフキノトウも飛び出している。(芽が飛び出す季節だからスプリングなのだ)今年は暖冬だったせいで去年より9日早く、サクラの開花が3月17日頃だと予想されている。
 同じ市内でも南端の「時の栖」までちょっと下るとださらに温度も高くなって、先週「裾野教室」の帰り道立ち寄ってみると川沿いに並ぶライトアップされた河津桜が2・3分咲きでもうじき見ごろになりそう。昔からのヨシノザクラの古木がトンネルのように続く園内の並木道はもうすぐ、年末からのイルミネーションが片付けられて本来の桜並木に戻って「夜桜」の名所に代わる・・・。

 3年生のTUさんは前回、英文和訳で・・during a typhoon or a very heavy tropical thunder storm「台風、つまり熱帯性の激しい雷雨の間」のように、接続詞のorが直前の語句を読者にわかりやすく説明するための場合がある。sleep or complete restもそうだね。「睡眠、つまり完全な休息」だ。今日は英文和訳でI differ in a number of respects from most of my countrymen. 「私はいくつかの点で同国人のほとんどと異なる」。respectはre(もう一度)+spect(見る)から@「見直す」→「尊敬する」と、A「見直すところ」→「問題点」のように意味が拡張したのだ。
 ARさんは前回「分詞」の整序と作文をやってどれもほぼ正解だった。Nobody having any more to say, the meeting was over.「だれももう言うことがないので会合は終わった。」As nobody had〜を分詞構文で表したから接続詞がいらない。今日のTOEIC対策は、最後の長文24問を読んで70%の正解が出せた。今日は「動名詞」の整序と作文をやった。ことわざの「十人十色」は「人の好みは説明できない」と言い直せばThere is no accounting for tastes.
 INさんは前回Do not put off till tomorrow what can be done today.「今日できることを明日まで延ばすな」の完成問題をやった。後半はwhat you can do todayでもいい。今日は「仮定法」の整序と作文をやってどれもほぼ正確に解答できた。Isn't it about time you two went to bed?「あなたたち二人とももう寝る時間ではないんですか」は、wentが「今の事実に反する仮定を表す」から、動詞が「過去形」になった。
 「裾野教室」のYAさんは前回、接続詞whether の節が名詞用法なら「〜かどうか」、副詞用法なら「〜であろうとなかろうと」の2つあることをしっかり理解できていた。今日は英文和訳でダッシュ(−)で語句を挿入する英文だった。Before long―long before they expect any response―they will talk to the baby.「まもなく、つまり(赤ちゃんからの)反応を期待するずっと前から、大人は赤ちゃんに話しかけるだろう」。
 TU君は前回プリントを増やして入試の整序問題をやった。「無生物主語」ではかなり正解が出せた。The knowledge of her safe arrival delighted her family.の主語が難しかった。To know that she arrived safeを名詞中心に言い換えたものだ。今日は期末テストの対策に専念して時々質問があった。This is the movie that people say is awesome.「これはみんなが素晴らしいと言っている映画だ。」後半はPeople say (that) it is awesome.のitが関係代名詞のwhich(that)に置き換わって「先行詞」movieの後に移動したもの。 尾上

(追記)私がいつもコメやコムギを育てている田畑は、富士山に向かって駅から5キロほど登って行ったところで「中畑」という。そこの大地主さんから広い休耕地の一部を無償で借り受けている。自分で育てたハクサイもダイコンも収穫が終わったので、秋に蒔いたコムギとニンニクが広々とした畑の片隅でやっと緑色を保っているくらい。ほかには何もないから種まきの季節が待ち遠しい。
 畑の7人の仲間との農作業例会は金曜日の午後なんだけど、先月初め台湾料理の「味珍」で新年初顔合わせをやって以来ご無沙汰だ。まだまだ寒い日が続いてしばらく畑の作業が何もないので、それで「そば打ち」のパーテイをやりましょうと企画した。市民会館の「調理室」を借り切って、畑で育てたソバを食べようという会だ。それを今年度の共同作業のスタートにしたい。
2020/02/23 (Sun) 23:28


How come you were absent yesterday?でhow comeって何?
How come you were absent yesterday?でhow comeって何?
2020年2月20日(木)
裾野市民文化センター
「丸岳に登った」
 我が家はとんがり屋根で3階部分を屋根裏部屋にしてあり、その小さな窓から箱根の外輪山がよく見える。その中で一番高いのが「丸岳」でNTTの大きな中継アンテナが目立つ。
 先日は箱根スカイラインの北端になる「長尾峠」から「丸岳」に登ってみた。旧国道138号線のトンネルを抜けると仙石原側にその登山口の石の標識がある。この外輪山の内側は噴火の跡で急激な「カルデラ壁」になっていてまっすぐに数百メートルも切り落ちている。すぐに周遊コースの尾根道に出ると、笹海の中を一本の細い登山道が伸びてぐいぐいと山頂に向かっていく。今日は少々曇り空だけど東には「芦ノ湖」と「駒ヶ岳・神山」、そして西に「愛鷹山」と「富士山」がすべて一望のもとだ。南を振りかえると裾野・三島・沼津の市街地が箱庭のようだし「駿河湾」が光って清水の海岸線まですっかり自分だけのものになって・・・。

 3年生のYAさんは前回「譲歩構文」のEven though〜の英文を和訳してどれも完ぺきだった。「津田塾大」の「日本人の自然破壊」もしっかり読み取れていたね。今日は「接続詞」whetherを使う英文でWhether young men regard their feminine contemporaries as specially mysterious I doubt.はI doubtの目的語が前半全部で「倒置」になっているから、「若い男性が同世代の女性を特別神秘的だなんて思っているかどうかは疑問だ。」contemporaryはcon(共に)+tempo(時代)からなる形容詞が名詞の働きに変わっているよ。
 受験生のINさんは英文「中国人の産児制限」を和訳した。They are expected to take whatever precautions they favor to see to it that they have no more than one child.「子供を一人しか生まないように気をつけるためには、どんな予防措置でもすきなものをとるように期待されている」。このitはthat以下を受ける形式目的語だ。今日は「比較」の整序と作文をやった。「クジラの公式」A whale is no more a fish than a horse is.に対してA whale is no less a mammal than a horse is.(馬と同様に哺乳動物だよ) を覚えた。no more than 1000 yenとnot more than 1000 yen の違いはなに?noは形容詞で次の単語だけを修飾するから「多くない=少ない、わずか1000円だけ」。notは元来あとの「文」全部を修飾するから「より多いということはない」つまり「>1000」を否定しているから「≦1000」のこと。「多くても1000円、せいぜい1000円」
 SU君は前回「付帯状況」や「否定表現」を使う整序と作文をやってかなりよかった。「その弁護士はどんなことが起こっても決して笑いません」は、The lawyer never laughs whatever happens. 後半はno matter what happensでもいい。今日は「関係詞の非制限的用法」、つまり「カンマ+wh−」の働きを勉強した。At last we got to the summit, where we enjoyed a great view.「ついにわれわれは頂上に着いた。そこでは素晴らしい展望が楽しめた。」後半の関係副詞whereは副詞のthereと同じだから「そこで」と訳す。
 ADさんはIt is natural that・・・(〜は当然だ)や、It is a pity that・・・(〜は残念だ)のようなthat以下を受ける「形式主語」のitの働きを勉強した。「上智大」のIt was a great loss to the nation that he died so young of a heart attack.「彼が心臓発作のためにそんなに若くして死んだことはその国には大きな損失だった」。今日は続いて「形式目的語」のitの働きをやった。整序問題ではI felt it my duty to help his sister.「彼の妹を助けるのが私の義務だと思った。」はSVOCの文型でitがto以下の部分を受ける「形式目的語」なんだ。
 「三島教室」2年生のYAさんは前回「不定詞」の意味上の主語をfor〜to〜で表現することを勉強しそれぞれうまく和訳できた。「立教大」の英文We need to be ready and willing to play with them ourselves.「自分でもいつでも進んで子供たちと遊ぶ気持ちをもつ必要がある」が訳しにくかったね。be ready to〜(いつでも〜できる状態だ)be willing to〜(喜んで〜する) も大切なイデイオム。今日は「疑問文」の整序と作文をやった。How come you were absent yesterday? はWhy were you absent?と同じ意味だけどSVの語順だね。How does it come that you were absent?(君が休んだことは、どうしてそういうことになるの?)の短縮でHow come (that)〜になった。 尾上

(追記)NYのブロードウエーは劇場街で、南北に走る7番街と東西の46−47丁目にTKTSという野外のチケット売り場がその中心だ。有名なタイムズスクエアは、マンハッタン島を斜めに縦断する古くからのブロードウエーが、条里制の碁盤の目のように整備されたストリートとの交点にできた三角地帯だ。そこにはたくさんの小劇場がひしめいてたくさんの芝居小屋のうちでミュージカルを専門にしている劇場のほうが多い。外国人のNY旅行ではたいていパックされている。
 そのうちの一つがMajestic Theatreで初演以来40年、毎晩ここで今も「オペラ座の怪人」が上演されている。最長のロングラン記録をもち、親子三代で同じシアターで見ている演目はほかにない。東高の吹奏楽部も2001年の米国遠征で帰途NYに立ち寄り、この劇場で観劇した。小山高校で吹奏楽部顧問のMU先生はその時のメンバーの一人。幕間に私と一緒に舞台前面のオーケストラボックスを訪れたのもいい思い出だ。
2020/02/20 (Thu) 23:43


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