「大菩薩峠のヤナギラン」
山梨の石和温泉駅近くに住む北島さんは東京の私立女子高で生物を30年教えていた。2年前富士山北麓の幸助山で花探しの時に出会い友人になった「花友」。先日は以前約束した「大菩薩峠」山登りをしましょうとご夫婦を私の車にお誘いした。絶滅危惧種のラン科の花、ニョホウチドリが咲く山だ。「女峰千鳥」と書いて、日光の「女峰山」で見つかった赤紫色の艶やかな蘭の花だ。塩山駅に集合して登山口の「長兵衛小屋」に着くと出発だ。30分登ると昔懐かしの山小屋「福ちゃん荘」に来た。そこから急な斜面を登り山頂の「雷岩」近くまできたのに、いつもの場所にあの花がない!掘ったのか大きな穴と足跡が?こりゃ盗掘だよ!
山登りの多くの人が楽しみにして私も5年前から毎年一度はその花を愛でに登っていた。4〜5本は固まってあったのにぜんぶ盗まれてしまった!山野草店に売りに行ったりヤフオクに出品したりして小遣い銭を稼いでいるヤツなのか!ドロボウめ!お目当てのニョホウチドリに会えずに悔しいが下山しよう。登山口に戻って路傍の数か所に咲いている緑色のクモキリソウにご案内した。これも野生のランだ。北島さん、喜び三脚をとりだしてじっくり撮影を始めた。さあ、もう一か所「ペンション・すずらん」に寄ってみよう。虫取り網をもって蝶々を追いかける親子に出会った。私のお目当ては背の高いピンク色の「ヤナギラン」、女主人が大好きで毎年株を増やしているそうだ・・・
「新紙幣」が3日に発行されたね。翌日の新聞「ジャパンタイムズ」にはThe new yen notes have an important story to tell (新発行の紙幣に重要な物語)の見出しで面白い記事が載っていたので、LINEグループ「英字新聞の会」の13人に転送した。紙幣のモデルに選ばれた3人は日本の資本主義の父・渋沢栄一(1万円札)、教育界と女性解放の先駆者・津田梅子(5千円札)、微生物ペスト菌の発見者・北里柴三郎(千円札)で皆19ー20世紀の知性と文化の巨人たちだ。その3人(トリオ)の業績を詳しく述べていて面白い。She founded what is now Tsuda University in Tokyo, which would later educate generations of women to become pioneering lawyers, Cabinet ministers and diplomats.「津田梅子は津田塾の創立者。各界に活躍する女性たちを教育した」。
特に「北里柴三郎」については Kitasato was cruelly denied for reasons that remain unclear. Some charitably assume that it was because the Nobel committee had not yet begun the practice of sharing prizes among more than one person, others suspect turn-of-the-century racism against Asians.「残念ながらノーベル賞がもらえなかった理由ははっきりしない。まだ2人以上のチームが選ばれない時代だったからとか、アジア人に対する人種差別があったらしいと考える人もいる。」someとothersは「〜もいるし〜もいる」と2種類に分ける表現だったね。more than one は1人を越えているから「2人以上」の意味、two or moreのように表現してもいいね。 尾上
