2020年3月26日(木)
裾野市民文化センター
「足柄万葉公園」
先日は久々に「足柄峠」の方から「金時山」に登った。山の北側のコースだから前日降った雪がまだたっぷり残っていた。急斜面の階段で地元の顔なじみさんとすれ違った。夏場は富士山の登山ガイドをやっていて、体力維持のために冬はこの急斜面を一日3回ピストンするタフな人だ。「ほら、そこに咲いてるでしょ!」と教えてくれた目の前に「マンサク」の黄色い花が一輪。
早めに下山できたので「足柄城跡」から県境を越えて「万葉公園」に行ってみた。三角の「矢倉岳」と小田原の平野を見渡す絶景の尾根で、南足柄市が整備した公園だ。たくさんの石碑が建ててあり、読むとどれも「万葉集」からの名歌が彫り込まれて隣に説明書きの立札。奈良・平安時代、東国の防人たちが西国に派遣されるとき故郷に残してきた妻を想ってこの「足柄峠」で詠んだ歌が「万葉集」にたくさん収録されているんだ・・・。
3年生のYAさんは前回「動詞句」を使う整序問題で、do away with〜(〜を廃止する)、make good on his promises(約束を果たす)などが難しかった。「比較」の英文和訳はどれもかなり良かった。今日は最後の授業で、TOEICのPART-5「語彙力問題」を40題やった。短文だけどここが一番難しくて得点しにくいのだ。今日はお母様がご挨拶に見えて、私と同じ外国語大学に合格した喜びを伝えてくださった。特に専攻がロシア語だし、オーケストラでトランペットを吹きたいなんて、私と似たような道を進むことになりそうだね。楽しみにしています。
御殿場教室のARさんは前回、Recently an awareness has developed that the world's resources are not infinite.は、「最近、世界の資源は無限ではないという認識が広まってきた」で、that節と「同格関係」になる名詞が直前にない場合があるから要注意だね。今日は最後に「否定」の整序と作文をやった。TOEICのPART-7は広告文や社内メールの読み取りで問題の数のわりに本文が長いので時間がかかる。ほぼ合格ラインだった。今日はお父様がご挨拶に見えて、名門「独協大学」に合格した喜びを伝えてくださった。私のファイスブック「UG会」もいつも読んでくださりとても教育に熱心なお父様でした。
2年生のSU君は前回、整序問題で「彼は私を見ないで通り過ぎた」は、He passed by without seeing me. とすればよかった。今日は接続詞thatの働きで、so〜that・・・やsuch〜that・・・(とても〜なので・・・だ)の構文を勉強した。that以下の「結果」を主張したい場合だけでなく、前半のso〜の部分を強調する和訳「・・・するほどに〜だ」も必要になる。He is such a tall boy that he can reach the ceiling.は「彼は天井に手が届くほど背が高い。」のほうがいいね。
ADさんは前回asが「関係詞」にも使われる例を勉強した。There are such people as want a university education because they were unable to have one when they were younger. 「若いときに受けられなかったために大学教育を望むような人たちもいる」。このasはwhoと同じだけどsuchが先行詞についているので「係り結び」の関係で使われているよ。今日は「関係詞」の前にカンマがつく特別の場合を勉強した。The children bahaved badly, which made me irritated.は「その子供たちは行儀が悪かった。そのことで私はいらいらした。」のように、カンマで一度文を切って2文に分けて考えよう。,whichは, and thatと言い換えられる。
OB君は前回「関係詞」を使う英文を和訳した。You can't say you are “acquainted“ with people whose names you don't know and with whom you've never exchanged a word.「その名前を知らない人とか一言も言葉を交わしたことのないような人のことを『知合いです』なんて言えないよね。」 A and A' のルールを思い出そう、whose以下とwith whom以下の文が並列して共にpeopleにかかっているね。今日はsuch〜as・・(・・のようなそういう〜)や、The same 〜as・・・(・・・と同じような〜)の構文を勉強した。
YAさんは前回英作文で、「私は予定していたよりも早く帰宅しようと決めました」は、I decided to come home earlier than I had planned. でthanは「〜よりも」ではなくて接続詞で「〜とくらべて」と覚えよう。後はSVの文にならないといけないからthan my planとは言えない。今日はSVOCの文型を扱う英文が難しかった。The English prefer conversation with a strager to be cheerful and pleasant but impersonal. はwant〜to be〜と同じで、「〜に〜であってほしい」の意味。「英国人は知らない人との会話が快活で楽しいものであっても個人的にならないほうが好ましいと思う。」
受験生のINさんは「同格のthat」をつかう英文が難しかった。I often wonder if the claim that Japanese housewives are spoiled is true.「日本の主婦たちが甘やかされているという主張は本当なのかどうかと私はよく思う。」ここではthe claimとthat以下が同格関係だね。今日はTOEICの問題でPART-7をやってから、「動詞+名詞+前置詞」の慣用表現をいくつも勉強した。「君はいつも余計なおせっかいをしているんだね」は、You are always putting your nose into places where you have no business.「君には関係のないところに鼻を突っ込んでばかりいる」の意味だね。
大卒のSUさんは前回、相関接続詞のneither A nor Bなどを使う英文の和訳をやった。高校3年生の受験時代と変わらない立派な英語力はさすがだ。「カンマカンマはカッコにくくる」は、昔私が言っていなかったかな。Thus they live , it seems to me, strangely separate lives.も「挿入」部分を文頭に移動すれば簡単だ。It seems to me that they ・・・のように。コロンやセミコロン、ダッシュなども、直前の説明と考えれば、「すなわち」とか「なぜなら」と和訳を加えておくといいよ。今日もTOEICの問題に挑戦した。英語の勉強が本当に好きなようだね。今からでも大学院に進みなさい。私は50歳で院を受験したよ。 尾上
(追記)「足柄の 御坂に立して 袖振らば 家なる妹は 清に身もかも」
この歌もまさに新妻を想う愛の歌でなんとロマンチックな。この峠からは東に小田原と湘南の海岸線が展望できて「東国」と呼ばれた。振り返れば駿河の国で、小山と御殿場からは富士の広大な裾野を通って「西国」に通じていた。関東と関西とは「足柄の関所」の東と西の意味ともいうよ。
南足柄市と小山町の境になる「足柄城跡」では、9月に恒例の「綱引き大会」があって、勝敗により1mずつ境界線が行き来するらしい。ここに立つと富士山から駿河湾まで一望のもとで家族や友人とのハイキングにも最適だ。昔、御殿場南高校が遠足で「足柄峠」に行くと、反対側から登ってきた小田原高校の生徒たちと鉢合わせすることがあったなあ。
