2020年6月7日(日) 御殿場市民会館にて
「熱海のジャカランダ遊歩道」
真夏のような先日、伊豆東海岸と同じリアス式の美しい海岸線を走って小田原から熱海に行った。海水浴場の「サンビーチ」に並行する「お宮の松」のある公園には、今日のお目当て「ジャカランダ」の木が10数本ならんで期待通り高貴な青紫色の花を一杯につけていた。「紫雲木」ともいうそうでなんとも美しい!
世界の三大高木というのがあって、その一つがこのジャカランダ。熱海市がポルトガルの姉妹都市カスカイス市から30年前に贈られた亜熱帯性の植物で、長年の苦労が実って6年前から熱海観光の目玉になった。釣り鐘型の青紫の花を5mくらいの高木の全体に咲かせ、合歓の木の葉のような涼しげな緑の中に揺れている。キリモドキ属に分類されていてなるほど花が筒形で「桐の花」そっくりだ・・・。
2年生のMA君は久しぶりに「不定詞」を勉強した。It is easy/ for a monkey to climb a tree. (猿が木に登るのは簡単だ。)と、It is clever of her/ to solve such a difficult problem. (あんな難しい問題を解けるなんて、彼女は賢いね。)との違いは、単にforとofの違いではなくて、文の切れ目が違う。スラッシュの位置を見てください。2番目は特殊表現でShe is cleverと同じ意味。不定詞もその「判断の理由」だから、「〜とは」「〜なんて」と訳す。1番目はitが形式主語だからfor以下を文頭に出してFor a monkey to climb a tree is easy.と言ってもいい。訳も「簡単な事だ」となるのに対し、2番目は「賢い人だ」と訳せるのも判断の目安なんだ。
TU君は文頭の分詞-ingの前に「主語」がついている「独立分詞構文」を勉強した。Night coming on, people began to get home. (夜が近づいて人々は帰宅し始めた。)Comingする主語はpeopleじゃなくてnightだから、本文とはちょっと独立しているね。A lot of Japanese tourists arrive in Hawaii, each spending more money than American. (多くの日本人がハワイに着くと、それぞれの人がアメリカ人よりも多くのお金を使う)は「後置の分詞構文」といって、前文にさらに「状況」を付け加えるからand each of them spends〜のことだ。「カンマ」のかわりに前置詞のwithを使って〜with each spending・・という表現でもいい。これを「付帯状況のwith」と呼ぶよ。
ご父兄の皆様へ・・・「御殿場教室」も今日からいよいよ再開できました。マスク着用と、時折窓を開け換気をすることが留意点で、清潔な明るい「市民会館」に戻ることができて幸せです。階下からはダンス教室の元気な掛け声が聞こえてきます。フェイスシールドという感染予防対策のツールも仕入れましたので必要に応じて使って行こうと思います。「裾野市民文化センター」も早く使用させていただけるといいのですが。 尾上
(追記)元はブラジル原産でポルトガルに伝来したらしい。熱海よりももっと古くは、九州の宮崎県「青島海岸」や長崎県「島原半島」にもジャカランダ並木があって、各地の観光名所になっているそうだ。「雲仙岳」の麓の「小浜温泉」には50年前からジャカランダが植えられて訪れる温泉客を楽しませているという。
この日は、午前中「小田原フラワーパーク」を訪れてバラ園を堪能してきた。噴水を囲むように色とりどりのバラの花が真っ盛りで、高貴な芳香をいっぱいに漂わせていた。6月になってやっと施設がオープンしたばかりで、お楽しみの「熱帯植物園」のドームの中にはまだ入れない。実はこのドームの中にもジャカランダの10mほどの高木があるんだけどな。